JP3027674U - 建築物の防蟻防湿構造 - Google Patents

建築物の防蟻防湿構造

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JP3027674U JP1996000365U JP36596U JP3027674U JP 3027674 U JP3027674 U JP 3027674U JP 1996000365 U JP1996000365 U JP 1996000365U JP 36596 U JP36596 U JP 36596U JP 3027674 U JP3027674 U JP 3027674U
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moisture
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concrete foundation
building
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房巳 戸田
信行 岡永
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Fukuvi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で、しかも長時間に亘って確実に
防蟻効果を得ることができるとともに、環境汚染の発生
等の弊害を招くおそれのない建築物の防蟻構造を提供す
る。 【解決手段】 コンクリート基礎5上に土台フレーム
10が定着されてなる建築物に、合成樹脂材中に防蟻用薬
剤を混入して形成した透湿抵抗の大きい防蟻防湿シート
2を上記コンクリート基礎5天端の上部と、上記土台フ
レーム10上に配設される木製床材3の下部に設けたこと
で、長時間に亘って確実に防蟻防湿効果を得ることがで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はコンクリート基礎上に土台フレームが定着され、この土台フレームに 木製部材が設置されてなる建築物の防蟻防湿構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリート基礎上に形鋼からなる土台フレームが定着、設置されてな る建築物において、土台フレーム上に載置される床材等の木製部材が床下から上 がってきた白蟻によって食害を受けるのを防止するために、床下地盤に防蟻用薬 剤を散布していた。また、床下の換気を行なうためにコンクリート基礎に換気孔 を設けていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記薬剤を散布した場合には、薬剤が地下に染み込んで地下水を汚染したり、 床下に侵入した冠水等によって外部に流出する等の環境汚染が発生するおそれが あるとともに、薬効を長時間に亘って持続させることが困難であるという欠点が あった。また、床下内が換気不良や上記にように冠水等の原因で過湿状態になり 、湿気によって木製部材が腐朽したり、上記コンクリート基礎上に直接土台フレ ームが定着、設置されてなるために、湿気を吸収したコンクリート基礎によって 土台フレームが腐蝕するという欠点があった。 本考案はこのような問題に鑑み、構造が簡単で、しかも長時間に亘って確実に 防蟻防湿効果を得ることができるとともに、環境汚染の発生等の弊害を招くおそ れのない建築物の防蟻防湿構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、コンクリート基礎上に形鋼からなる土 台フレームが定着、設置されてなる建築物において、合成樹脂材中に防蟻用薬剤 を混入して形成した透湿抵抗の大きい防蟻防湿シートを上記コンクリート基礎天 端の上部と、上記土台フレーム上に配設される木製部材の下部に設けたことを特 徴としている。
【0005】
【作用】
前記建築物の防蟻防湿構造によれば、コンクリート基礎の側壁をつたって上が ってくる白蟻を、コンクリート基礎天端の上部に防蟻防湿シートを設けたことに よって防止することができ、また、万が一それを乗り越えてコンクリート基礎の 天端に上がっても、木製部材の下部に防蟻防湿シートを設けたことによって白蟻 による食害を防止することがきる。また、防蟻防湿シートは透湿抵抗の大きい素 材によって形成されており、湿気を遮断することができるので、床下からの湿気 によって木製部材が腐朽するのを防止でき、そして特に形鋼製の土台フレームが コンクリート基礎からの湿気によって腐蝕するのを防止できる。
【0006】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1において、1は鉄骨枠 、2は防蟻防湿シート、3は木製床材である。鉄骨枠1は、多数の溝形鋼等から なる補強用小梁12が格子状に組み付けられてなる土台フレーム10と、その四隅に 立設された角パイプ等からなる柱11と、この柱11の上端部に設けられた天井フレ ーム(図示省略)とにより構成されている。また、上記防蟻防湿シート2は、透 湿抵抗の大きい塩化ビニル樹脂、EVA樹脂またはポリエチレン樹脂等の合成樹 脂材中に、有機塩素系、有機リン系またはカーバメート系等の殺虫剤の中から防 蟻用薬剤として有効なものを選択して混入した素材を押出成形法、インフレーシ ョン法またはカレンダ成形法等の手段でフィルム状に形成するか、あるいは、溶 融状態のアスファルト中に合成ゴムポリマー等からなる熱可塑性エストラマーと 上記防蟻用薬剤とを混入した素材をロールコーティング法の手段で不織布等に塗 布してシート状に形成したものである。
【0007】 この防蟻防湿シート2は、上記鉄骨枠1の土台フレーム10の略全表面を覆うよ うに、粘着テープまたは接着剤等によって固着され、その上に木製床材3が載置 されることにより、図2、図3及び図4のように土台フレーム10と木製床材3と の間に介在されている。また木製床材3の下面に断熱材を貼着してもよく、その 場合には断熱材の下部を覆うように固着される。そして生産工場等において、柱 11を囲むように側壁パネル4を配設し、また必要に応じて外装材、内装材及び床 仕上げ材等を設置することにより、建築物のユニットを構成する。
【0008】 一方、建築現場ではコンクリート基礎5が敷設され、該コンクリート基礎5天 端の上部に防蟻防湿シート2を配設する。このコンクリート基礎5天端の上部に 配設する防蟻防湿シート2は、図2及び図3に示すように、コンクリート基礎5 の幅よりも大きめに形成してその両端をコンクリート基礎5からはみ出させ、ま た図4に示すように、その両端を垂れ下げるように形成する。そしてこのように 配設したことで、コンクリート基礎5の天端に生じる凹凸を吸収し天端の表面を 平らにすることができる。
【0009】 そして、上記建築物ユニットを建築現場に移送させてコンクリート基礎5上に 設置し、基礎5に突設されたアンカー50を介して土台フレーム10が定着する。そ れによってコンクリート基礎5天端の上部に配設された防蟻防湿シート2は、コ ンクリート基礎5と土台フレーム10との間に介在される。この状態ではコンクリ ート基礎5と土台フレーム10との間に隙間が生じることはない。そして所定数の ユニットを組み合わせることによって建築物が構成される。
【0010】 なお、複数のユニットを組み合わせてなる建築物において、各ユニット間に隙 間が形成される場合には、あらかじめ防蟻防湿シート2を各ユニットよりも大き めに形成してその端部をユニットからはみ出させ、この端部によって隙間を覆う ようにする。また、上記隙間を覆うために別に形成した防蟻防湿シートを各ユニ ット間の隙間部に敷設するようにしてもよい。
【0011】 このようにコンクリート基礎5上に定着される形鋼製の土台フレーム10と木製 床材3との間と、コンクリート基礎5の天端の上部に防蟻防湿シート2を介在さ せることにより、コンクリート基礎の側壁をつたって上がってきた白蟻によって 床材3が食害を受け、更に白蟻が床材3を食い破って建築物の内部にまで蔓延す るのを防止することができる。なお、コンクリート基礎5の天端上部の防蟻防湿 シート2によって、コンクリート基礎5の天端の凹凸からコンクリート基礎5と 土台フレーム10との間に隙間が生じ、その隙間を通って建物内部に白蟻が侵入し ようとするのを防止することができ、そしてコンクリート基礎5の天端の凹凸を 吸収し天端の表面を平らにできるので、コンクリート基礎5と土台フレーム10を 隙間なく密着させることができる。また、防蟻用薬剤が合成樹脂中に混入されて 防蟻防湿シート2が形成されているため、該防蟻防湿シート2自体が防蟻効果の 持続性に富む上、風雨等の影響を受けることがないため、経時劣化を抑制するこ とができる。したがって、より一層長期間に亘って薬効を維持することができる とともに、薬剤が地下に染み込んで地下水を汚染したり、床下に侵入した冠水等 によって外部に流出する等の環境汚染が発生するのを確実に防止することができ る。
【0012】 また、上記防蟻防湿シート2を透湿抵抗の大きい素材によって形成したことに よって、床下から建築物の内部に湿気が侵入するのを防止することができ、木製 建築部材が腐朽したり、木材の腐朽によって白蟻が誘引されたりするのを効果的 に防止することができる。また特に、コンクリート基礎5の天端の上部に防蟻防 湿シート2を介在させることにより、コンクリート基礎5からの湿気を遮断でき 、形鋼製の土台フレーム10が腐蝕するのを防止できる。また、このように防蟻シ ート2を土台フレーム10上に設置した場合には、床下の地盤面に直接防湿シート を敷設した場合のように床下に侵入した水分が溜まって過湿状態となることもな く、防湿効果を確実に保持することができる。
【0013】 また、上記ユニットを生産工場において組立てた後、建築現場に移設するいわ ゆるスペースユニット工法の建築物においては、土台フレーム10と木製床材3と の間に介在される防蟻防湿シート2を生産工場で容易に設置することができる。 すなわち、上記防蟻シート2を建築現場において、床下の地盤面に敷設する場合 のように、コンクリート基礎5で区画された形状に応じて防蟻防湿シート2を裁 断または継ぎ合わせしたり、所定の位置に設置された束石に沿わせて敷設する等 の煩雑な作業は不要であり、各ユニットに応じた形状にあらかじめ裁断し規格化 した防蟻防湿シート2を、極めて容易に取り付けることができる。
【0014】 なお、上記実施例では土台フレーム10上に防蟻防湿シート2をあらかじめ固着 し、その上に木製床材3を設置するようにしているが、この木製床材3の下面お よび周面に防蟻防湿シート2を固着した構造とすることもできる。また、この建 築物の防蟻構造は、上記スペースユニット工法の建築物に限らず、建築現場にお いて設置した鉄骨枠1等に各パネルを取り付けるように構成されたパネル工法等 の種々の建築物に適用できることは勿論である。
【0015】 また、図5に示すように、土台フレーム10上に木製根太13が配設され、この根 太13の上に木製床材3が設置されたものにおいては、土台フレーム10と木製根太 13との間に防蟻防湿シート2を介在させるように形成する。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の建築物の防蟻防湿構造によれば、床下地盤面に 薬剤を散布する場合のような薬剤が地下に染み込んで地下水を汚染したり、床下 に侵入した冠水等によって外部に流出する等の環境汚染の発生や、床下地盤面に 防蟻シート等を敷設する場合のような水分の滞留といった弊害が生じるおそれが なく、しかも長期間に亘って優れた防蟻及び防湿効果を得ることができ、また施 工性においても工場生産に適する等の実用的な効果を奏することができるもので ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の建築物の防蟻構造を示す分解斜面図。
【図2】本考案の構造を組み立てた状態の外壁側を示す
断面図。
【図3】本考案の構造を組み立てた状態の間仕切部を示
す断面図。
【図4】本考案の構造の別の実施例を示す断面図。
【図5】本考案の構造の別の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
2 防蟻防湿シート 3 木製床材 5 コンクリート基礎 10 土台フレーム

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート基礎上に形鋼からなる土台
    フレームが定着、設置されてなる建築物において、合成
    樹脂材中に防蟻用薬剤を混入して形成した透湿抵抗の大
    きい防蟻防湿シートを上記コンクリート基礎天端の上部
    と、上記土台フレーム上に配設される木製部材の下部に
    設けたことを特徴とする建築物の防蟻防湿構造。
JP1996000365U 1996-02-06 1996-02-06 建築物の防蟻防湿構造 Expired - Lifetime JP3027674U (ja)

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