JP2000309662A - ポリ塩化ビニルレザーからのポリ塩化ビニル分離溶媒及びこれを用いるポリ塩化ビニルレザーの処理方法 - Google Patents

ポリ塩化ビニルレザーからのポリ塩化ビニル分離溶媒及びこれを用いるポリ塩化ビニルレザーの処理方法

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JP2000309662A
JP2000309662A JP11996899A JP11996899A JP2000309662A JP 2000309662 A JP2000309662 A JP 2000309662A JP 11996899 A JP11996899 A JP 11996899A JP 11996899 A JP11996899 A JP 11996899A JP 2000309662 A JP2000309662 A JP 2000309662A
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JP
Japan
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polyvinyl chloride
leather
solvent
separating
solution
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Application number
JP11996899A
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Toshiaki Soejima
俊明 副島
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニルレザーからポリ塩化ビニルと
レザー基材とを分離回収する。 【解決手段】 窒素原子の3個の結合手にそれぞれ炭素
原子が結合している水溶性アミド化合物及び水溶性ラク
トン化合物よりなる群から選ばれた化合物を主成分とす
る溶媒で、ポリ塩化ビニルレザーを処理してポリ塩化ビ
ニルを溶解除去し、生成したポリ塩化ビニルが溶解して
いる溶液から、ポリ塩化ビニルが除去されたレザー基材
を分離したのち、溶液を蒸留して溶媒を留出させて回収
し、ポリ塩化ビニルは残留残渣として回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリ塩化ビニルレザ
ーを、ポリ塩化ビニルとレザー基材とに分離する方法に
関するものである。また本発明はこの分離に用いる分離
溶媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】織物や紙などの基材にポリ塩化ビニルを
被覆してなるポリ塩化ビニルレザーは、壁紙、床材を始
め、車輛、家具、履物、鞄、衣料その他多くの分野で広
く用いられている。しかしながら、ポリ塩化ビニルレザ
ーを製造、加工、使用する際の廃棄物や、ポリ塩化ビニ
ルレザー製品がその本来の用途を終えた際の廃棄物は、
処理が困難である。これらの廃棄物は焼却処理されるこ
とが多いが、排煙洗浄装置を有し、かつ適切に管理され
た焼却炉で焼却しないと、塩化水素やダイオキシンなど
による環境汚染が発生する恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物として排出され
たポリ塩化ビニルレザーの処理が困難なのは、これが基
材とポリ塩化ビニルとの複合体であることが、その大き
な理由の一つである。従って、若しポリ塩化ビニルレザ
ーを基材とポリ塩化ビニルとに分離することができれ
ば、その処理の困難性は大いに軽減されるのであろう
し、また分離回収されたポリ塩化ビニル及びレザー基材
を再利用することも可能である。ポリ塩化ビニルレザー
をポリ塩化ビニルとレザー基材とに分離する方法の一つ
は、ポリ塩化ビニルを溶解する溶媒で処理して、ポリ塩
化ビニルを溶解してレザー基材から分離する方法であ
る。この方法に用いる溶媒としては、ポリ塩化ビニルに
対して常温で大きな溶解力を有することに加えて、引火
点や毒性などの点で安全性が高いこと、蒸気圧が低く取
扱いが容易であり、かつ溶解したポリ塩化ビニルとの分
離が容易で、反復使用が可能であるものが望ましい。本
発明はこのような条件を満足する溶媒、及びこの溶媒を
用いてポリ塩化ビニルレザーをポリ塩化ビニルとレザー
基材とに分離する方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明でポリ塩化ビニル
レザーからポリ塩化ビニルを溶解除去するのに用いる溶
媒は、窒素原子の3個の結合手にそれぞれ炭素原子が結
合している水溶性アミド化合物及び水溶性ラクトン化合
物よりなる群から選ばれた化合物を主成分とするもので
ある。また、本発明に係るポリ塩化ビニルレザーの処理
方法は、上記の溶媒でポリ塩化ビニルレザーを処理し
て、ポリ塩化ビニルが溶解した溶液とポリ塩化ビニルが
除去されたレザー基材とする溶解工程、レザー基材をポ
リ塩化ビニルが溶解している溶液から分離するレザー基
材回収工程、及びポリ塩化ビニルが溶解している溶液か
らポリ塩化ビニルとポリ塩化ビニル分離溶媒とを分離し
て回収するポリ塩化ビニル回収工程の各工程を順次行う
ことからなるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明でポリ塩化ビニルレザーか
らポリ塩化ビニルを溶解除去するのに用いる溶媒は、窒
素原子の3個の結合手にそれぞれ炭素原子が結合してい
る水溶性アミド化合物及び水溶性ラクトン化合物よりな
る群から選ばれた化合物を主成分とするものである。水
溶性アミド化合物としては、通常は炭素数3〜6、特に
炭素数3〜5で、入手の容易なN−メチル−2−ピロリ
ドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどが
用いられる。なかでもN−メチル−2−ピロリドンは、
ポリ塩化ビニルに対する溶解力が大きいので好ましい。
また水溶性ラクトン化合物としては、同じく入手の容易
なγ−ブチロラクトンが用いられる。これらの化合物は
所望ならばいくつかを併用してもよい。また、これらに
他の溶媒、例えばこれらと相溶性があり、かつポリ塩化
ビニルに対して溶解能を有する溶媒とを併用してもよ
い。しかしその場合でも、本発明の効果が十分に奏され
るように、溶媒全体に占める上述の化合物が60重量%
以上、特に80重量%以上となるようにするのが好まし
い。
【0006】本発明でポリ塩化ビニルの溶解に用いる上
述の溶媒は、常温でポリ塩化ビニルに対して大きな溶解
力を有している。従ってこの溶媒にポリ塩化ビニルレザ
ーを投入すると、ポリ塩化ビニルが溶解除去されてレザ
ー基材が液面上に浮遊する。このレザー基材は濾過その
他の適宜の手段で回収し、付着している溶媒を水洗した
のち再生材として活用することができる。
【0007】レザー基材を分離した後のポリ塩化ビニル
が溶解している溶液からは、適宜の手段でポリ塩化ビニ
ルと溶媒とを分離回収する。通常はこの溶液から溶媒を
蒸発させて回収し、ポリ塩化ビニルは蒸発残渣として回
収する。ポリ塩化ビニルレザー中には可塑剤などが多量
に含まれているので、溶液中にはポリ塩化ビニルと共に
これらも溶解している。しかし通常用いられている可塑
剤などは本発明で用いる溶媒よりも沸点が高いので、溶
液から溶媒を蒸発させて回収すると、可塑剤などはポリ
塩化ビニルと一緒に蒸発残渣として残留する。
【0008】本発明方法によりポリ塩化ビニルレザーを
ポリ塩化ビニルとレザー基材とに分別する一態様を図に
基いて説明すると、1は本発明で用いる水溶性アミド化
合物又は水溶性ラクトン化合物が収容されている溶解槽
であり、ここにポリ塩化ビニルレザーを投入して、ポリ
塩化ビニルを溶解させる。2は溶解を促進するための撹
拌機である。なお、超音波などにより撹拌するのも好ま
しい。投入するポリ塩化ビニルレザーは、取扱いが容易
なように適宜の大きさに裁断しておくのが好ましい。溶
解槽1においてポリ塩化ビニルが溶解除去されたレザー
基材は液面に浮遊するので、スクレーパーなど適宜の手
段でコンベア3上に取出し、液切りしたのち更に水洗し
て再生材とする。液切りで回収された溶媒は導管4を経
て溶解槽1に戻し、溶媒を含む洗浄廃水は導管5を経て
廃水処理装置に送られる。所望ならば、この洗浄廃水か
ら簡単な蒸留により溶媒を回収することができる。6は
洗浄水の導管である。
【0009】溶解槽1でポリ塩化ビニルを溶解した溶媒
は蒸発器7に導入され、溶媒は蒸発器の上部からガスと
して留出し、凝縮器8で凝縮させたのち、溶解槽1に戻
される。9は溶媒の貯槽である。蒸発器の底部からはポ
リ塩化ビニルが溶融状態で抜き出され、冷却固化させて
再生ポリ塩化ビニルとする。蒸発器はポリ塩化ビニルが
熱により劣化しないように減圧で操作するのが好まし
い。また、再生ポリ塩化ビニル中の溶媒の残存量を低減
させるため、蒸発器8の底部から取出した溶融ポリ塩化
ビニルを、高い減圧下の第2の蒸発器に流入させるよう
にしてもよい。
【0010】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1〜5、及び比較例1〜6 500mlビーカーに表−1の溶媒400mlを入れ、
これに50×50mmのポリ塩化ビニルレザー製の白色
壁紙を3枚入れ、スターラーで撹拌して溶解状況を観察
した。結果を表−1に示す。
【0011】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により、ポリ塩化ビニルレザーから
ポリ塩化ビニルとレザー基材とを分離回収するプロセス
の1例である。
【符号の説明】
1 溶解槽 2 撹拌機 3 コンベア 4 回収溶媒の導管 5 洗浄廃水の導管 6 洗浄水の導管 7 蒸発器 8 凝縮器 9 溶媒貯槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素原子の3個の結合手にそれぞれ炭素
    原子が結合している水溶性アミド化合物及び水溶性ラク
    トン化合物よりなる群から選ばれた化合物を主成分とす
    るポリ塩化ビニルレザーからのポリ塩化ビニル分離溶
    媒。
  2. 【請求項2】 N−メチル−2−ピロリドン、N,N−
    ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
    ド、N,N−ジメチルアセトアミド、及びγ−ブチロラ
    クトンよりなる群から選ばれた化合物を主成分とするポ
    リ塩化ビニルレザーからのポリ塩化ビニル分離溶媒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のポリ塩化
    ビニル分離溶媒でポリ塩化ビニルレザーを処理して、ポ
    リ塩化ビニルが溶解した溶液とポリ塩化ビニルが除去さ
    れたレザー基材とする溶解工程、レザー基材をポリ塩化
    ビニルが溶解している溶液から分離するレザー基材回収
    工程、及びポリ塩化ビニルが溶解している溶液からポリ
    塩化ビニルとポリ塩化ビニル分離溶媒とを分離して回収
    するポリ塩化ビニル回収工程の各工程を順次行うことを
    特徴とするポリ塩化ビニルレザーの処理方法。
  4. 【請求項4】 ポリ塩化ビニル回収工程を、ポリ塩化ビ
    ニルが溶解している溶液からポリ塩化ビニル分離溶媒を
    蒸発させて回収し、ポリ塩化ビニルを蒸発残渣として回
    収することを特徴とする請求項3記載のポリ塩化ビニル
    レザーの処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107967A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Pcb汚染フィルム素子の処理装置及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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