JP2000309112A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びコンピュータで読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及びコンピュータで読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

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JP2000309112A
JP2000309112A JP11353057A JP35305799A JP2000309112A JP 2000309112 A JP2000309112 A JP 2000309112A JP 11353057 A JP11353057 A JP 11353057A JP 35305799 A JP35305799 A JP 35305799A JP 2000309112 A JP2000309112 A JP 2000309112A
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ink
ejection port
area
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ejection
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Satoru Okamoto
哲 岡本
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラックインクとカラーインクを重ねて記録
する領域において、同一主走査によって記録した領域と
別主走査によって記録した領域とが混在すると、バンド
むらが発生するので、記録速度を低下させずに、そのバ
ンドむらの発生を防止することを目的とする。 【解決手段】 領域Cにシアンインクにて記録すべき画
像データがあるか否かを判断し、画像データがあると判
断された場合は、ブラックの吐出口列による領域Cに対
する記録は行わず、画像データがないと判断された場合
は、ブラックの吐出口列により領域Cに記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
装置および記録方法に関し、詳しくは、記録領域におい
てカラー画像とブラック画像が混在することに起因する
バンドむらの発生及び記録速度の低下を防止するインク
ジェット記録装置及び記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は低騒音化、ラ
ンニングコストの低コスト化、装置の小型化、記録画像
のカラー化等が容易であるという理由から、従来よりプ
リンタや複写機等において広く利用されている。
【0003】このようなインクジェット記録方法を利用
する装置では、カラー画像を記録するために、一般にブ
ラック、イエロー、シアン、マゼンタの4色のインクを
使用している。また、これら4色のインク濃度を薄くし
たライトブラック、ライトイエロー、ライトシアン、ラ
イトマゼンタのインクを併せて使用し、粒状感の目立た
ない高品位なカラー画像を記録できる装置が実用化され
ている。
【0004】これらのカラーインクジェット記録装置に
おいては、黒文字を印刷する際の高速化と記録装置の低
コスト化を両立させるために、ブラックインク記録ヘッ
ドにおける吐出口数を他のカラーインク記録ヘッドにお
ける吐出口数よりも多く備えるという方法が提案されて
いる。ブラックインク記録ヘッドにおける吐出口数を多
く備えることで、黒文字記録の高速化が実現される。ま
た、ヘッドの長さが長い方が当然コストがかかるので、
カラーインク記録ヘッドにおける吐出口数を少なくして
ヘッドの長さを短くすることで、ヘッドのコストを抑
え、そして記録装置全体の低コスト化を実現するのであ
る。尚、一般に、シリアルプリンタにおいて、ブラック
インク記録ヘッドの吐出口列とカラーインク記録ヘッド
の吐出口列とは、記録の主走査方向と直角な方向に平行
になるように並列して配置されている。
【0005】しかしながら、上記のように色毎に吐出口
数の異なるヘッドを具備したインクジェット記録装置で
は、例えばブラックインクとカラーインクを重ねて記録
する領域においては、同一主走査によって記録される領
域と別主走査によって記録される領域とが混在する場合
があった。即ち、これは色毎に吐出口数の異なるヘッド
を用いていることに起因するものであり、ヘッドを主走
査する際に、その主走査においてブラックインクでは記
録できるがカラーインクでは記録できない領域が生じる
からである。
【0006】一般に、2色のインクを重ねて記録する場
合には、2色のインクが記録される時間差によって、色
合いが変わってしまう。これは、先行して着弾したイン
ク滴が記録媒体に充分浸透する前に後続のインク滴が着
弾する場合と、先行して着弾したインク滴が記録媒体に
充分浸透した後に後続のインク滴が着弾する場合とで
は、先行して着弾したインク滴の記録媒体に対する浸透
度合いが異なり、それが原因で2色のインクの重なった
部分の色合いが変化してしまうと推測される。従って、
上述のように、2色のインクを同一主走査によって重ね
て記録した領域と、2色のインクを別主走査によって重
ねて記録した領域とが混在すると、それによって横縞状
のいわゆるバンドむらが発生する。このように、従来、
上述のようなインクジェット記録装置においては、バン
ドむらが発生するという問題があった。
【0007】この問題を回避するため、従来では高画質
記録モードを設けて、この記録モードにおいては、ブラ
ックインク記録ヘッドの吐出口を全て使うのではなく、
同一主走査によってカラーインク記録ヘッドが記録でき
る領域に対応した、ブラックインク記録ヘッドの吐出口
のみを使用して記録するという方法が提案されている。
換言すると、カラーインク記録ヘッドもブラックインク
記録ヘッドも使用する吐出口数は同じであり、その吐出
口数はカラーインク記録ヘッドの吐出口数と同じにする
という方法である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の高画質記録モードでは、記録領域においてカラー画
像が少しでも存在する場合は、仮に記録領域の大部分が
ブラック画像であっても、ブラックインク記録ヘッドの
吐出口をすべて使わないため、ブラック画像のみの所定
記録領域を記録する場合に、記録速度を著しく低下させ
てしまうという問題点があった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、色毎に吐出口数の異なるヘッドを用いて記録
を行う際に、記録領域においてカラー画像とブラック画
像が混在する場合でも、記録速度を低下させることがな
く、バンドむらの発生を抑制するインクジェット記録装
置及び記録方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、第1のインクを吐出するための複数の吐出
口を配列した第1の吐出口列と、第2のインクを吐出す
るための複数の吐出口を配列した第2の吐出口列とを前
記配列方向とは異なる主走査方向に並列に配置し、前記
第1の吐出口列及び第2の吐出口列を前記主走査方向に
主走査する毎に、前記吐出口の配列方向に前記第1の吐
出口列及び第2の吐出口列と記録媒体とを相対的に移動
させることにより、記録媒体上に画像を記録するインク
ジェット記録装置であって、1回の主走査において、前
記第1の吐出口列の主走査領域と前記第2の吐出口列の主
走査領域とが重複しない領域を第1の領域とし、重複す
る領域を第2の領域としたとき、前記第1の領域に前記
第1の吐出口列により記録すべき画像データと前記第2
の吐出口列により記録すべき画像データの両方の画像デ
ータがある場合は、その主走査においては前記第1の吐
出口列による前記第1の領域に対する記録は行わず、前
記第1の領域に対して前記両方の画像データが記録可能
となる位置まで前記相対的移動を行った後の主走査にお
いて前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列により
記録を行うように制御し、前記第1の領域に前記第1の
吐出口列により記録すべき画像データのみがあり前記第
2の吐出口列により記録すべき画像データがない場合
は、ぞの主走査において前記第1の吐出口列により前記
第1の領域に記録を行うように制御する制御手段を備え
ることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明は、第1のインクを吐出する
ための複数の吐出口を配列した第1の吐出口列と、第2
のインクを吐出するための複数の吐出口を配列した第2
の吐出口列とを前記配列方向とは異なる主走査方向に並
列に配置し、前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列を
前記主走査方向に主走査する毎に、前記吐出口の配列方
向に前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列と記録媒体
とを相対的に移動させることにより、記録媒体上に画像
を記録するインクジェット記録方法であって、1回の主
走査において、前記第1の吐出口列の主走査領域と前記
第2の吐出口列の主走査領域とが重複しない領域を第1
の領域とし、重複する領域を第2の領域としたとき、前
記第1の吐出口列による記録と前記第2の吐出口列によ
る記録を前記第1の領域に対して行う場合、前記第1の
吐出口列による記録と前記第2の吐出口列による記録は
同一の主走査で行うことを特徴とするものである。
【0012】また、本発明は、第1のインクを吐出する
ための複数の吐出口を配列した第1の吐出口列と、第2
のインクを吐出するための複数の吐出口を配列した第2
の吐出口列とを前記配列方向とは異なる主走査方向に並
列に配置し、前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列を
前記主走査方向に主走査する毎に、前記吐出口の配列方
向に前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列と記録媒体
とを相対的に移動させることにより、記録媒体上に画像
を記録するインクジェット記録装置の記録制御処理を実
行するプログラムコードが格納されたコンピュータ可読
記憶媒体であって、前記プログラムコードは、1回の主
走査において、前記第1の吐出口列の主走査領域と前記
第2の吐出口列の主走査領域とが重複しない領域を第1
の領域とし、重複する領域を第2の領域としたとき、前
記第1の領域に前記第1の吐出口列により記録すべき画
像データと前記第2の吐出口列により記録すべき画像デ
ータの両方の画像データがある場合は、その主走査にお
いては前記第1の吐出口列による前記第1の領域に対す
る記録は行わず、前記第1の領域に対して前記両方の画
像データが記録可能となる位置まで前記相対移動を行っ
た後の主走査において前記第1の吐出口列及び前記第2
の吐出口列により記録を行うようにインクジェット記録
装置を制御する第1の制御工程のコードと、前記第1の
領域に前記第1の吐出口列により記録すべき画像データ
のみがあり前記第2の吐出口列により記録すべき画像デ
ータがない場合は、その主走査において前記第1の吐出
口列により前記第1の領域に記録を行うようにインクジ
ェット記録装置を制御する第2の制御工程のコードとを
含むことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明に適用可能なインクジェット記録装置の斜視図であ
る。この記録装置100の給紙位置に挿入された記録媒
体106は、送りローラ109によって矢印P方向に送
られ、そして記録ヘッドの記録可能領域へ搬送される。
記録可能領域における記録媒体106の下部には、プラ
テン108が設けられている。キャリッジ101は、2
つのガイド軸104、105によって、それらの軸方向
に沿う方向に移動可能となっており、記録領域を矢印Q
1、Q2方向に往復走査する。キャリッジ101に搭載
可能なカートリッジ103は、複数色のインクを吐出可
能な記録ヘッドと、記録ヘッドに供給するインクを収容
するインクタンクとから構成されている。この実施形態
例のインクジェット記録装置における複数色のインクに
は、ブラックインク(以下、「Bk」とも表す )、シ
アンインク(以下、「C」とも表す)、マゼンタインク
(以下、「M」とも表す)、イエローインク(以下、
「Y」とも表す)の4色のインクを用いている。
【0014】107は、スイッチ部と表示素子部の配置
部であり、スイッチ部は記録装置の電源のオン/オフや
各種記録モードの設定時に使用され、表示素子部は記録
装置の状態を表示する役割をする。
【0015】図2は記録ヘッドにおける吐出ノズル10
3Aの配置を示し、カートリッジ103を記録媒体10
6の上部側から透視して見た模式図である。103
(Y)、103(M)、103(C)、103(Bk)
は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクを
吐出するための記録ヘッドである。カートリッジ103
は、記録媒体106に対し矢印Q1、Q2の主走査方向
に移動する。また、記録媒体106は、カートリッジ1
03に対し矢印Pの副走査方向に搬送される。本実施例
において、ブラックの記録ヘッド103(Bk)の吐出
口103Aの数は、304個とされ、他の色の記録ヘッ
ド103(Y)、103( M )、103(C)の吐出
口103Aの数は、それぞれ80個とされている。尚、
吐出口103Aのピッチはいずれも約42μmとされて
いる。
【0016】記録ヘッド103(Bk)における吐出口
103Aと、記録ヘッド103(C)、103( M
)、103(Y)における吐出口103Aとの間隔
(矢印Q1、Q2の主走査方向における間隔)は、吐出
口103Aのピッチの360倍の間隔とされている。ま
た、各記録ヘッド103(Y)、103( M )、10
3(C)、103(Bk)の吐出口103Aは、主走査
とほぼ直交する方向に直線状に配置されている。
【0017】ここで、表現を簡潔にするため、本明細書
中では各記録ヘッド103(Y)、103( M )、1
03(C)、103(Bk)の上端からn番目に位置す
る吐出口103Aを、それぞれ103A(Y:n)、1
03A(M:n)、103A(C:n)、103A(B
k:n)と表記することにする。
【0018】この表記を使用して説明を続ける。吐出口
103A(C:1)、103A(M:1)、103A
(Y:1)は、それぞれ吐出口103A(Bk:1
7)、103A(Bk:113)、103A(Bk:2
09)と、カートリッジ103の主走査方向において対
応しており、その主走査方向に対して隣り合うように配
置されている。各記録ヘッド103(Y)、103(
M )、103(C)、103(Bk)は、熱エネルギ
ーを利用してインクを吐出するヘッドであって、熱エネ
ルギーを発生するための電気熱変換体を備えている。そ
の電気熱変換体が発生する熱エネルギーにより、インク
に膜沸騰を生じさせ、その膜沸騰による泡の成長、収縮
によって生じる圧力変化を利用して、吐出口103Aか
らインクを吐出させる。
【0019】尚、上記記録ヘッドは、各色毎にヘッドが
分かれている形態であるが、これには限らず、ヘッドの
形態はどんな形態でも良い。
【0020】図3は、本発明を適用可能なインクジェッ
ト記録装置のブロック図である。ホストコンピュータか
ら、記録すべき文字や画像のデータが記録装置100の
受信バッファ401に入力される。また、正しくデータ
が転送されているかを確認するデータ、および記録装置
100の動作状態を知らせるデータが、記録装置100
からホストコンピュータに送信される。受信バッファ4
01のデータは、CPU402の管理下においてメモリ
部403に転送され、そしてメモリ部403のRAM
(ランダムアクセスメモリ)に一時的に記憶される。メ
カコントロール部404は、CPU402からの指令に
より、キャリッジモータやラインフィードモータ等のメ
カ部405を駆動制御する。センサ/SWコントロール
部406は、各種センサやSW(スイッチ)からなるセ
ンサ/SW部407からの信号をCPU402に送る。
表示素子コントロール部408は、CPU402からの
指令により、表示パネル群のLEDや液晶素子等からな
る表示素子部409を制御する。記録ヘッドコントロー
ル部410は、CPU402からの指令により記録ヘッ
ド103(Y)、103( M )、103(C)、10
3(Bk)を制御する。また、記録ヘッドコントロール
部410は、上記記録ヘッドの状態を示す温度情報等を
検出して、それらをCPU402に送る。
【0021】図4は、記録動作を説明するためのフロー
チャートである。ここでは1頁の記録を1パス往方向記
録する場合について説明する。1パス往方向記録とは、
キャリッジ101を主走査方向に往復移動させながら、
その往路の移動時においてのみ記録し、復路の移動時に
は記録を行わず、矢印Q2方向における1回の主走査で
1行分の記録領域を完成させる記録動作のことである。
【0022】尚、以下において、同一主走査でブラック
インクとシアンインクの双方を同時に記録できる領域を
記録領域Dとし、記録媒体の移動方向に対して記録領域
Dよりも後方にあり、同一主走査でブラックインクでは
記録できるがシアンインクでは記録できない領域を記録
領域Cとする。詳しくは、記録領域Dとは、図2に示し
た吐出口103A(Bk:17〜96)と、103A
(C:1〜80)によって記録できる領域であり、ま
た、記録領域Cとは、吐出口103A(Bk:1〜1
6)によって記録できる領域のことである。
【0023】図4について説明する。まず、ステップS
1において、記録領域Cにシアンインクにて記録すべき
画像データがあるか否かを判断する。尚、この判断は図
3に示される上記CPU402によって行われる。
【0024】記録領域Cにシアンインクにて記録すべき
データがあると判断された場合はステップS2に進み、
その主走査においては吐出口103A(Bk:1〜1
6)を使用不可として記録を行う。一方、記録領域Cに
シアンインクにて記録すべきデータがないと判断された
場合はステップS3に進み、その主走査において吐出口
103A(Bk:1〜16)使用可として記録を行う。
【0025】図5は、本実施形態例のアルゴリズムによ
る記録動作を説明する図である。図5の記録領域501
および503は、ブラックインクのみで記録されるべき
領域であり、記録領域502は、ブラックインクとシア
ンインクを重ねて記録されるべき領域である。
【0026】この記録装置100の給紙位置に挿入され
た記録媒体106は、送りローラ109によって矢印P
方向に搬送される。カートリッジ103との相対位置
が、印字開始位置(a)に到達すると、図4のアルゴリ
ズムに従って第1主走査が開始される。ステップS1に
おいて、領域C(a)にシアンインクにて記録すべき画
像データがあるか否かが判断される。
【0027】その結果、ないと判断されるので、ステッ
プS3に進み、吐出口103A(Bk:1〜16)を使
用可として、図中のグレーで示した吐出口を使用して記
録が行われる。第1主走査が終了すると、記録媒体10
6は、再び送りローラ109によって矢印P方向に搬送
される。
【0028】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(b)に到達すると、図4のアルゴリズムに従
って第2主走査が開始される。ステップS1において、
領域C(b)にシアンインクにて記録すべき画像データ
があるか否かが判断される。その結果、あると判断され
るので、ステップS2に進み、吐出口103A(Bk:
1〜16)を使用不可として、図中のグレーで示した吐
出口を使用して記録が行われる。第2主走査が終了する
と、記録媒体106は、再び送りローラ109によって
矢印P方向に搬送される。
【0029】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(c)に到達すると、図4のアルゴリズムに従
って第3主走査が開始される。ステップS1において、
領域C(c)にシアンインクにて記録すべき画像データ
があるか否かが判断される。その結果、あると判断され
るので、ステップS2に進み、吐出口103A(Bk:
1〜16)を使用不可として、図中のグレーで示した吐
出口を使用して記録が行われる。第3主走査が終了する
と、記録媒体106は、再び送りローラ109よって矢
印P方向に搬送される。
【0030】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(d)に到達すると、図4のアルゴリズムに従
って第4主走査が開始される。ステップS1において、
領域C(d)にシアンインクにて記録すべき画像データ
があるか否かが判断される。その結果、ないと判断され
るので、ステップS3に進み、吐出口103A(Bk:
1〜16)を使用可として、図中のグレーで示した吐出
口を使用して記録が行われる。第4主走査が終了する
と、記録媒体106は、再び送りローラ109によって
矢印P方向に搬送される。
【0031】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(e)に到達すると、図4のアルゴリズムに従
って第5主走査が開始される。ステップS1において、
領域C(e)にシアンインクにて記録すべきデータがあ
るかが判断される。その結果、ないと判断されるので、
ステップS3に進み、吐出口103A(Bk:1〜1
6)を使用可として、図中のグレーで示した吐出口を使
用して記録が行われる。すべての記録が終了すると、記
録媒体106は排紙され、処理を終了する。
【0032】以上の記録動作については、インクジェッ
ト記録装置全体を制御するCPUの制御の下に実行され
る。詳しくは、CPU402がメモリ部403に格納さ
れている上記記録処理を実行する制御プログラムを読み
出すことによって、上記制御は実行される。
【0033】以上のように、本実施形態例では、ブラッ
クインクとカラーインクの2色のインクを重ねて記録す
る領域は必ず同一主走査で記録するようにしているの
で、バンドむらの発生を抑制することができる。また、
上述のように、画像データに応じて使用する吐出口数を
決定しているので、記録速度を低下させずに記録を行う
ことができる。
【0034】尚、上記記録ヘッドは、電気熱変換体を用
いてインクを吐出する方式のものに限定されることな
い。例えば、圧電素子に電流を流すことにより圧電素子
に変異を起こさせ液体を吐出するピエゾ方式のものや、
静電気力により液体を吐出させる静電方式のもの等、従
来からインクジェット記録装置に用いられている吐出ヘ
ッドを使用することができる。
【0035】(第2の実施形態)前述した第1の実施形
態では、図2に示した記録ヘッドの構成を用いて、本発
明の実施形態を説明したが、記録ヘッドの構成はこれに
限るものではなく、例えば、図6に示すような構成でも
良い。
【0036】図6は第2の実施形態におけるカートリッ
ジ103の吐出ノズル103Aの配置を示し、カートリ
ッジ103を記録媒体106の上部側から透視して見た
模式図である。103(Y)、103(M)、103
(C)、103(Bk)は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのインクを吐出するための記録ヘッドであ
る。カートリッジ103は、記録媒体106に対し矢印
Q1、Q2の主走査方向に移動する。記録媒体106
は、カートリッジ103に対し矢印Pの副走査方向に搬
送される。ブラックインクの記録ヘッド103(Bk)
の吐出口103Aの数は、600個とされ、他のカラー
インクの記録ヘッド103(Y)、103(M)、10
3(C)の吐出口103Aの数は、それぞれ300個と
されている。吐出口103Aのピッチはいずれも約42
μmとされている。
【0037】それそれの記録ヘッド103(Y)、10
3( M )、103(C)、103(Bk)における隣
り合う吐出口103A同士の間隔(矢印Q1、Q2の主
走査方向における間隔)は、吐出口103Aのピッチの
100倍の間隔とされている。各記録ヘッド103
(Y)、103( M )、103(C)、103(B
k)の吐出口103Aは、主走査とほぼ直交する方向に
直線状に配置されている。また、吐出口103A(Y:
1)、103A(M:1)、103A(C:1)、10
3A(Bk:151)は、カートリッジ103の主走査
方向において一致するように、その主走査方向にシリア
ルに配置されている。各ヘッド103(Y)〜103
(Bk)は、熱エネルギーを利用してインクを吐出する
ヘッドであって、熱エネルギーを発生するための電気熱
変換体を備えている。その電気熱変換体が発生する熱エ
ネルギーにより、インクに膜沸騰を生じさせ、その膜沸
騰による泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用
して、吐出口103Aからインクを吐出させる。
【0038】図7は、記録動作を説明するためのフロー
チャートである。ここでは1頁の記録を1パス往方向記
録する場合について説明する。1パス往方向記録とは、
第1の実施形態において説明した通りである。
【0039】尚、以下において、同一主走査でブラック
インクとシアンインクとマゼンタインクとイエローイン
クを同時に記録できる領域を記録領域Fとし、記録媒体
の移動方向に対して記録領域Fよりも後方にあり、同一
主走査でブラックインクでは記録できるがシアンイン
ク、マゼンタインクまたはイエローインクでは記録でき
ない領域を記録領域Eとする。
【0040】詳しくは、記録領域Fとは、図6に示した
吐出口103A(Bk:151〜450)と、ヘッド1
03(C)、ヘッド103(M)およびヘッド103
(Y)の全ての吐出口によって記録できる領域であり、
また、記録領域Eとは、吐出口103A(Bk:1〜1
50)によって記録できる領域のことである。
【0041】図7について説明する。まず、ステップS
1にて、記録領域Eにシアンインク、マゼンタインクま
たはイエローインクにて記録すべき画像データがあるか
否かを判断する。尚、この判断は上記図3に示されるC
PU402のよって行われる。
【0042】記録領域Eにシアンインク、マゼンタイン
クまたはイエローインクにて記録すべき画像データがあ
ると判断された場合はステップS2に進み、その主走査
においては吐出口103A(Bk:1〜150)を使用
不可として記録を行う。一方、記録領域Eに、シアンイ
ンク、マゼンタインクまたはイエローインクにて記録す
べき画像データがないと判断された場合はステップS3
に進み、その主走査において吐出口103A(Bk:1
〜150)使用可として記録を行う。
【0043】図8は、本実施形態例のアルゴリズムによ
る記録動作を説明する図である。図8の記録領域801
および803は、ブラックインクのみで記録されるべき
領域であり、記録領域802は、ブラックインクと、シ
アンインク、マゼンタインクまたはイエローインクを重
ねて記録されるべき領域である。
【0044】この記録装置100の給紙位置に挿入され
た記録媒体106は、送りローラ109によって矢印P
方向に搬送される。カートリッジ103との相対位置
が、印字開始位置(a)に到達すると、図7のアルゴリ
ズムに従って第1主走査が開始される。ステップS1に
おいて、領域E(a)にシアンインクまたはマゼンタイ
ンクまたはイエローインクにて記録すべき画像データが
あるか否かが判断される。
【0045】その結果、ないと判断されるので、ステッ
プS3に進み、吐出口103A(Bk:1〜150)を
使用可として、図中のグレーで示した吐出口を使用して
記録が行われる。第1主走査が終了すると、記録媒体1
06は、再び送りローラ109によって矢印P方向に搬
送される。
【0046】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(b)に到達すると、図7のアルゴリズムに従
って第2主走査が開始される。ステップS1において、
領域E(b)にシアンインクまたはマゼンタインクまた
はイエローインクにて記録すべき画像データがあるか否
かが判断される。その結果、あると判断されるので、ス
テップS2に進み、吐出口103A(Bk:1〜15
0)を使用不可として、図中のグレーで示した吐出口を
使用して記録が行われる。第2主走査が終了すると、記
録媒体106は、再び送りローラ109によって矢印P
方向に搬送される。
【0047】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(c)に到達すると、図7のアルゴリズムに従
って第3主走査が開始される。ステップS1において、
領域E(c)にシアンインクまたはマゼンタインクまた
はイエローインクにて記録すべき画像データがあるかが
判断される。その結果、あると判断されるので、ステッ
プS2に進み、吐出口103A(Bk:1〜150)を
使用不可として、図中のグレーで示した吐出口を使用し
て記録が行われる。第3主走査が終了すると、記録媒体
106は、再び送りローラ109よって矢印P方向に搬
送される。
【0048】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(d)に到達すると、図7のアルゴリズムに従
って第4主走査が開始される。ステップS1において、
領域E(d)にシアンインクまたはマゼンタインクまた
はイエローインクにて記録すべき画像データがあるかが
判断される。その結果、ないと判断されるので、ステッ
プS3に進み、吐出口103A(Bk:1〜150)を
使用可として、図中のグレーで示した吐出口を使用して
記録が行われる。第4主走査が終了すると、記録媒体1
06は、再び送りローラ109によって矢印P方向に搬
送される。
【0049】カートリッジ103との相対位置が、印字
開始位置(e)に到達すると、図7のアルゴリズムに従
って第5走査が開始される。ステップS1において、領
域E(e)にシアンインクまたはマゼンタインクまたは
イエローインクにて記録すべき画像データがあるかが判
断される。その結果、ないと判断されるので、ステップ
S3に進み、吐出口103A(Bk:1〜150)を使
用可として、図中のグレーで示した吐出口を使用して記
録が行われる。すべての記録が終了すると、記録媒体1
06は排紙され、処理を終了する。
【0050】以上の記録動作については、インクジェッ
ト記録装置全体を制御するCPUの制御の下に実行され
る。詳しくは、CPU402がメモリ部403に格納さ
れている上記記録処理を実行する制御プログラムを読み
出すことによって、上記制御は実行される。
【0051】以上のように本実施形態例では、ブラッ
ク、シアン、イエロー、マゼンタの各記録ヘッドを主走
査方向に並列に配置して上記記録動作を行っているの
で、ブラックインクとカラーインクが少なくとも2色以
上重なる領域は必ず同一主走査で記録することができ、
それによってバンドむらの発生を抑え、しかも記録速度
を低下させずにカラー画像の記録を行うことができる。
【0052】(第3の実施形態)第1および第2の実施
形態では、主走査を行なう時の動作に焦点を絞って説明
したが、本実施形態では副走査も含めた全体の動作を説
明する。
【0053】図12は第3の実施形態におけるカートリ
ッジ103の吐出ノズル103Aの配置を示し、カート
リッジ103を記録媒体106の上部側から透視して見
た模式図である。103(Y)、103(M)、103
(C)、103(Bk)は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックのインクを吐出するための記録ヘッドであ
る。カートリッジ103は、記録媒体106に対し矢印
Q1、Q2の主走査方向に移動する。記録媒体106
は、カートリッジ103に対し矢印Pの副走査方向に搬
送される。ブラックインクの記録ヘッド103(Bk)
の吐出口103Aの数は、104個とされ、他のカラー
インクの記録ヘッド103(Y)、103(M)、10
3(C)の吐出口103Aの数は、それぞれ24個とさ
れている。吐出口103Aのピッチはいずれも約42μ
mとされている。
【0054】記録ヘッド103(Bk)における吐出口
103Aと、記録ヘッド103(C)、103(M)、
103(Y)における吐出口103Aとの間隔(矢印Q
1、Q2の主走査方向における間隔)は、吐出口103
Aのピッチの16倍の間隔とされている。各記録ヘッド
103(C)、103(M)、103(Y)、103
(Bk)の吐出口103Aは、主走査方向とほぼ直交す
る方向に直線状に配置されている。
【0055】また、吐出口103A(C:1)、103
A(M:1)、103A(Y:1)は、それぞれ吐出口
103(Bk:33)、103A(Bk:65)、10
3A(Bk:97)と、カートリッジ103の主走査方
向において対応しており、その主走査方向に対して隣り
合うように配置されている。各記録ヘッド103(Y)
〜103(Bk)は、熱エネルギーを利用してインクを
吐出するヘッドであって、熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えている。その電気熱変換体が発生
する熱エネルギーにより、インクに膜沸騰を生じさせ、
その膜沸騰による泡の成長、収縮によって生じる圧力変
化を利用して、吐出口103Aからインクを吐出させ
る。
【0056】図13は、本実施形態において使用される
印字バッファの構成を示す図である。印字バッファは印
字すべきデータを一時保存しておく記憶領域であり、前
記図3におけるメモリ部403内において構成されてい
る。図13に示すように本実施形態では、印字バッファ
は所定の単位(印字幅×8ラスタ)で管理され、各色に
対して32本ずつ準備される。1番目から順に使用して
いき、32番目まで使用したら再び1番目に戻って使用
していく。
【0057】図14は記録動作を説明するためのフロー
チャートであり、図15〜図18は図14のフローチャ
ートを実行する際の記録ヘッドの動作及び印字データの
判定について示した図である。詳しくは、図15は、図
14のステップS1における印字データを受信する際の
記録ヘッドの位置を示している。また、図16は、図1
4のステップS2における副走査が実行された後の記録
ヘッドの位置を示している。また、図17は、図14の
ステップS3〜S6におけるデータの判定について示し
ている。また、図18は、図14のステップS7〜S9
におけるデータ判定と印字動作について示している。こ
こでは1頁の記録を1パス往方向記録する場合について
説明する。1パス往方向記録とは、第1の実施形態にお
いて説明した通りである。
【0058】尚、以下において、同一主走査でブラック
インクとシアンインクの双方を同時に記録できる領域を
記録領域Hとし、記録媒体の移動方向に対して記録領域
Hよりも後方にあり、同一主走査でブラックインクでは
記録できるがシアンインクでは記録できない領域を記録
領域Gとする。詳しくは、記録領域Hとは、図12に示
した吐出口103A(Bk:33〜56)と、103A
(C:1〜24)によって記録できる領域であり、ま
た、記録領域Gとは、吐出口103A(Bk:1〜3
2)によって記録できる領域のことである。
【0059】以下に、図14〜図18を用いて本実施形
態の記録動作について詳述する。まず、ステップS1に
おいて、印字データを8ラスタだけ受信し、印字バッフ
ァに展開する。展開先の印字バッファは、吐出口103
A(Bk:1〜8)に該当する印字バッファの次に位置
する印字バッファであり、図15に示す状況では、Wと
記した印字バッファである。ステップS2において、8
ラスタ相当量だけ副走査を実行する。実行後は図16の
位置関係になる。
【0060】ステップS3において、にイエローデー
タが存在するかどうか調べる。ここでとは、吐出口1
03A(Y:17〜24)によって記録される領域を指
し、図17に示す状況では、と記した印字バッファで
ある。ここにイエローデータが存在するならば、ステッ
プS7に進む。そうでなければステップS4に進む。
【0061】ステップS4において、にマゼンタデー
タが存在するかどうか調べる。ここでとは、吐出口1
03A(M:17〜24)によって記録される領域を指
し、図17に示す状況では、と記した印字バッファで
ある。ここにマゼンタデータが存在するならば、ステッ
プS7に進む。そうでなければステップS5に進む。
【0062】ステップS5において、にシアンデータ
が存在するかどうか調べる。ここでとは、吐出口10
3A(C:17〜24)によって記録される領域を指
し、図17に示す状況では、と記した印字バッファで
ある。ここにシアンデータが存在するならば、ステップ
S7に進む。そうでなければステップS6に進む。
【0063】ステップS6において、にブラックデー
タが存在するかどうか調べる。ここでとは、吐出口1
03A(K:97〜104)によって記録される領域を
指し、図17に示す状況では、と記した印字バッファ
である。ここにブラックデータが存在するならば、ステ
ップS7に進む。そうでなければステップS1に戻る。
【0064】ステップS7において、領域Gにシアンデ
ータが存在するかどうか調べる。図18に示す状況で
は、と記した印字バッファに印字データがあるかどう
かを調べることになる。ここにシアンデータが存在する
ならば,ステップS8に進む。そうでなければステップ
S9に進む。
【0065】ステップS8において、103A(Bk:
1〜32)を除く全てのノズルを使用して印字データを
記録する。図18に示す状況では、と記した印字バッ
ファのデータを記録する。そして記録終了した印字バッ
ファ内のデータをクリアし、その後ステップS10にお
いて1頁の記録が終了したか否かを判断する。ここで、
終了していないと判断されたら、ステップS1に戻り、
再び上記動作を繰り返す。
【0066】ステップS9において、全てのノズルを使
用して印字データを記録する。図18に示す状況では、
およびと記した印字バッファのデータを記録する。
そして記録終了した印字バッファ内のデータをクリア
し、その後ステップS10において1頁の記録が終了し
たか否かを判断する。ここで、終了していないと判断さ
れたら、ステップS1に戻り、再び上記動作を繰り返
す。
【0067】図19は、本実施形態例のアルゴリズムに
よる記録動作を説明する図である。図19の記録領域1
601は、ブラックインクのみで記録されるべき領域で
あり、160ラスタの高さがある。記録領域1602
は、ブラックインクとシアンインクを重ねて記録される
べき領域であり、48ラスタの高さがある。記録領域1
603は、ブラックインクのみで記録されるべき領域で
あり、120ラスタの高さがある。また、図20〜図3
1は、印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッドの
位置を示した図である。
【0068】この記録装置100の給紙位置に挿入され
た記録媒体106は、送りローラ109によって矢印P
方向に、記録領域の先頭位置まで搬送される。続いて、
図14に示したアルゴリズムに従って処理が開始され
る。まず、ステップS1において、印字データを1ラス
タ目から8ラスタ受信して印字バッファに展開する。次
に、ステップS2において、8ラスタ相当の副走査が実
行される。この時点での印字バッファのデータ有無の様
子とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図20に
示す。図20〜図31中では、印字バッファ内に印字デ
ータが有る場合は○、印字データが無い場合は×と記す
ことにする。
【0069】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。無いのでス
テップS6に進む。ステップS6において、にブラッ
クデータが有るか判別する。無いのでステップS1に戻
る。
【0070】ステップS1に戻ったら、今度は印字デー
タを9ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに展
開する。次に、、ステップS2において、8ラスタ相当
の副走査が実行される。この時点での印字バッファのデ
ータ有無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関
係を図21に示す。
【0071】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。無いのでス
テップS6に進む。ステップS6において、にブラッ
クデータが有るか判別する。無いので再びステップS1
に戻る。
【0072】96ラスタ目まで受信して処理を終えるま
で、S3からS6までの判別はNOになるので、S1→
S2→S3→S4→S5→S6→S1の処理および判定
が12回繰り返され、合計96ラスタ相当の副走査が実
行される。その続きの処理を説明する。
【0073】まず、ステップS1において、印字データ
を97ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに展
開する。その後、ステップS2において、8ラスタ相当
の副走査が実行される。この時点での印字バッファのデ
ータ有無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関
係を図19(c)および図22に示す。
【0074】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。無いのでス
テップS6に進む。ステップS6において、にブラッ
クデータが有るか判別する。有るのでステップS7に進
む。ステップS7において、にシアンデータが有るか
判別する。無いのでステップS9に進む。
【0075】ステップS9において、およびの印字
データを記録する。そして記録終了した印字バッファ内
のデータをクリアし、ステップS1に戻る。記録終了後
の印字バッファのデータ有無の様子とこの時点での記録
ヘッドの位置との関係を図23に示す。
【0076】この後、200ラスタ目まで受信して処理
を終えるまで、S3からS6までの判別において、NO
になるので、S1→S2→S3→S4→S5→S6→S
1の処理および判定が12回繰り返され、合計96ラス
タ相当の副走査が実行される。その続きの処理を説明す
る。
【0077】まず、ステップS1において、印字データ
を201ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに
展開する。ステップS2において、8ラスタ相当の副走
査が実行される。この時点での印字バッファのデータ有
無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図
19(e)および図24に示す。
【0078】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。テップS5におい
て、にシアンデータが有るか判別する。無いのでステ
ップS6に進む。ステップS6において、にブラック
データが有るか判別する。有るのでステップS7に進
む。ステップS7において、にシアンデータが有るか
判別する。有るのでステップS8に進む。ステップS8
において、の印字データを記録する。そして記録終了
した印字バッファ内のデータをクリアし、ステップS1
に戻る。記録終了後の印字バッファのデータ有無の様子
とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図25に示
す。
【0079】この後、224ラスタ目まで受信して処理
を終えるまで、S3からS6までの判別において、NO
になるので、S1→S2→S3→S4→S5→S6→S
1の処理および判定が2回繰り返され、合計16ラスタ
相当の副走査が実行される。その続きの処理を説明す
る。
【0080】まず、ステップS1において、印字データ
を225ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに
展開する。ステップS2において、8ラスタ相当の副走
査が実行される。この時点での印字バッファのデータ有
無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図
19(g)と図26に示す。
【0081】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。有るのでス
テップS7に進む。ステップS7において、にシアン
データが有るか判別する。有るのでステップS8に進
む。ステップS8において、の印字データを記録す
る。そして記録終了した印字バッファ内のデータをクリ
アし、ステップS1に戻る。記録終了後の印字バッファ
のデータ有無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置と
の関係を図27に示す。
【0082】この後、248ラスタ目まで受信して処理
を終えるまで、S3からS6までの判別において、NO
になるので、S1→S2→S3→S4→S5→S6→S
1の処理および判定が2回繰り返され、合計16ラスタ
相当の副走査が実行される。その続きの処理を説明す
る。
【0083】まず、ステップS1において、印字データ
を249ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに
展開する。ステップS2において、8ラスタ相当の副走
査が実行される。この時点での印字バッファのデータ有
無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図
19(i)と図28に示す。
【0084】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。有るのでス
テップS7に進む。ステップS7において、にシアン
データが有るか判別する。無いのでステップS9に進
む。
【0085】ステップS9において、およびの印字
データを記録する。そして記録終了した印字バッファ内
のデータをクリアし、ステップS1に戻る。記録終了後
の印字バッファのデータ有無の様子とこの時点での記録
ヘッドの位置との関係を図29に示す。
【0086】この後、352ラスタ目まで受信して処理
を終えるまで、S3からS6までの判別において、NO
になるので、S1→S2→S3→S4→S5→S6→S
1の処理および判定が12回繰り返され、合計96ラス
タ相当の副走査が実行される。その続きの処理を説明す
る。
【0087】まず、ステップS1において、印字データ
を353ラスタ目から8ラスタ受信して印字バッファに
展開する。ステップS2において、8ラスタ相当の副走
査が実行される。この時点での印字バッファのデータ有
無の様子とこの時点での記録ヘッドの位置との関係を図
19(k)および図30に示す。
【0088】ステップS3において、にイエローデー
タが有るか判別する。無いのでステップS4に進む。ス
テップS4において、にマゼンタデータが有るか判別
する。無いのでステップS5に進む。ステップS5にお
いて、にシアンデータが有るか判別する。無いのでス
テップS6に進む。ステップS6において、にブラッ
クデータが有るか判別する。有るのでステップS7に進
む。ステップS7において、にシアンデータが有るか
判別する。無いのでステップS9に進む。
【0089】ステップS9において、およびの印字
データを記録する。そして記録終了した印字バッファ内
のデータをクリアし、ステップS1に戻る。記録終了後
の印字バッファのデータ有無の様子とこの時点での記録
ヘッドの位置との関係を図31に示す。このようにして
全ての記録が終了すると、記録媒体106は排紙され、
処理を終了する。
【0090】以上の記録動作については、インクジェッ
ト記録装置全体を制御するCPUの制御の下に実行され
る。詳しくは、CPU402がメモリ部403に格納さ
れている上記記録処理を実行する制御プログラムを読み
出すことによって、上記制御は実行される。
【0091】以上のように、本実施形態例では、ブラッ
クインクとカラーインクの2色のインクを重ねて記録す
る領域は必ず同一主走査で記録するようにしているの
で、バンドむらの発生を抑制することができる。また、
上述のように、画像データに応じて記録媒体をできる限
り搬送する、すなわち最大限の副走査量を確保している
ので、記録速度を低下させずに記録を行なうことができ
る。
【0092】尚、上記記録ヘッドは、電気熱変換体を用
いてインクを吐出する方式のものに限定されることな
い。例えば、圧電素子に電流を流すことにより圧電素子
に変異を起こさせ液体を吐出するピエゾ方式のものや、
高電圧印可による静電吸引方式のもの等、従来からイン
クジェット記録装置に用いられている吐出ヘッドを使用
することができる。
【0093】本発明の実施形態例は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやM
PU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても達成されることは言うまでもな
い。
【0094】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とにより、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0095】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁
気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いる
ことができる。
【0096】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態例の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0097】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0098】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0099】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことがで
きる。
【0100】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成としてもよいものであ
る。
【0101】加えて、複数の電気熱変換体に対して、共
通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開
示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの
圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示
する特開昭59−138461号公報に基いた構成とし
てもよい。
【0102】さらに、装置本体に固定された記録ヘッ
ド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能にな
る交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録
ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカート
リッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有
効である。
【0103】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0104】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は有効である。
【0105】さらに加えて、以上説明した本発明の実施
形態例においては、インクを液体として説明している
が、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で
軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはイ
ンクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以
下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出
範囲にあるように温度制御するものが一般的であるか
ら、使用記録信号付加時にインクが液状をなすものを用
いてもよい。
【0106】加えて、熱エネルギーによる昇温を、イン
クの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとし
て使用せしめることで積極的に防止するため、またはイ
ンクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によ
って液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱
エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化
し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達す
る時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネ
ルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使
用する場合も本発明は適用可能である。このような場合
のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特
開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔
質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持
された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形
態としてもよい。本発明においては、上述した各インク
に対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行
するものである。
【0107】図9は本発明の記録装置をワードプロセッ
サ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複写
装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合
の概略構成を示すブロック図である。
【0108】図中、1801は装置全体の制御を行なう
制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/O
ポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力し
たり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御
を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表
示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリー
ダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示され
る。1803はディスプレイ部1802上に設けられた
透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を
押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項
目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0109】1804はFM(Frequency M
odulation)音源部で、音楽エディタ等で作成
された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置18
12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM
音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805に
より可聴音に変換される。プリンタ部1806はワード
プロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装
置、複写装置の出力端末として、本発明記録装置が適用
されたものである。
【0110】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原
稿の読取りを行なう。1808はイメージリーダ部18
07で読取った原稿データのファクシミリ送信や、送ら
れてきたファクシミリ信号を受信して復号するファクシ
ミリ(FAX)の送受信部であり、外部とのインターフ
ェース機能を有する。1809は通常の電話機能や留守
番電話機能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0111】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0112】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0113】フロッピィディスクやハードディスク等を
記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記憶装置18
12には文書情報や音楽或は音声情報、ユーザのアプリ
ケーションプログラム等が格納される。
【0114】図10は図9に示す情報処理装置の模式的
外観図である。
【0115】図中、1901は液晶等を利用したフラッ
トパネルディスプレイで、各種メニューや図形情報およ
び文書情報等を表示する。このディスプレイ1901上
にはタッチパネル1803の表面を指等で押圧すること
により座標入力や項目指定入力を行なうことができる。
1902は装置が電話器として機能するときに使用され
るハンドセットである。キーボード1903は本体と脱
着可能にコードを介して接続されており、各種文書情報
や各種データ入力を行なうことができる。また、このキ
ーボード1903には各種機能キー1904等が設けら
れている。1905は外部記憶装置212へのフロッピ
ーディスクの挿入口である。
【0116】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を戴置する用紙戴置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907より記録さ
れる。
【0117】なお、上記でディスプレイ部1802はC
RTでもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプ
レイ等のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加
え軽量化が図れるからである。
【0118】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
【0119】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0120】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0121】なお、上述した情報処理装置は図11に示
すようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体
型としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高め
ることが可能となる。同図において、図10と同一機能
を有する部分には、対応する符号を付す。
【0122】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画
像を高速かつ低騒音で得ることができるため、上記情報
処理装置の機能をさらに向上させることが可能となる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録領域においてカラー画像とブラック画像が混在する
場合でも、同一主走査においてカラーインクとブラック
インクを記録することで、記録速度を低下させることが
なく、また、バンドむらの発生を抑制することができる
インクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な記録装置の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における記録ヘッド吐
出口の配置の説明図である。
【図3】本発明を適用可能な記録装置の制御系のブロッ
ク構成図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における記録動作を示
すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態における記録動作の説
明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における記録ヘッド吐
出口の配置の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における記録動作御を
示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態における記録動作の説
明図である。
【図9】本発明に適用可能な記録装置を用いた情報処理
システムの一例を示すブロック図である。
【図10】上記システムの外観斜視図である。
【図11】上記システムの他の例を示す外観図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における記録ヘッド
吐出口の配置の説明図である。
【図13】本発明の第3の実施形態において使用される
印字バッファの構成を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施形態における記録動作を
説明するためのフローチャートである。
【図15】記録ヘッドがどのような記録動作を行うかに
ついて示した図である。
【図16】図14のフローチャートを実行する際の記録
ヘッドの動作及び印字データの判定について示した図で
ある。
【図17】図14のフローチャートを実行する際の記録
ヘッドの動作及び印字データの判定について示した図で
ある。
【図18】図14のフローチャートを実行する際の記録
ヘッドの動作及び印字データの判定について示した図で
ある。
【図19】本発明の第3の実施形態における記録動作の
説明図である。
【図20】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図21】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図22】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図23】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図24】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図25】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図26】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図27】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図28】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図29】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図30】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【図31】印字バッファのデータ有無の様子と記録ヘッ
ドの位置を示した図である。
【符号の説明】
100 記録装置 101 キャリッジ 103 カートリッジ 104、105 ガイド軸 106 記録媒体 107 スイッチ部と表示素子部 108 プラテン 109 送りローラ 401 受信バッファ 402 CPU 403 メモリ部 404 メカコントロール部 405 メカ部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 記録ヘッドコントロール部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のインクを吐出するための複数の吐
    出口を配列した第1の吐出口列と、第2のインクを吐出
    するための複数の吐出口を配列した第2の吐出口列とを
    前記配列方向とは異なる主走査方向に並列に配置し、 前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列を前記主走査方
    向に主走査する毎に、前記吐出口の配列方向に前記第1
    の吐出口列及び第2の吐出口列と記録媒体とを相対的に
    移動させることにより、記録媒体上に画像を記録するイ
    ンクジェット記録装置であって、1回の主走査におい
    て、前記第1の吐出口列の主走査領域と前記第2の吐出口
    列の主走査領域とが重複しない領域を第1の領域とし、
    重複する領域を第2の領域としたとき、前記第1の領域
    に前記第1の吐出口列により記録すべき画像データと前
    記第2の吐出口列により記録すべき画像データの両方の
    画像データがある場合は、その主走査においては前記第
    1の吐出口列による前記第1の領域に対する記録は行わ
    ず、前記第1の領域に対して前記両方の画像データが記
    録可能となる位置まで前記相対的移動を行った後の主走
    査において前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列
    により記録を行うように制御し、 前記第1の領域に前記第1の吐出口列により記録すべき
    画像データのみがあり前記第2の吐出口列により記録す
    べき画像データがない場合は、その主走査において前記
    第1の吐出口列により前記第1の領域に記録を行うよう
    に制御する制御手段を備えることを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の吐出口列の吐出口数は、前記
    第2の吐出口列の吐出口数よりも多いことを特徴とする
    請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のインクはブラックインクであ
    り、前記第2のインクはカラーインクであることを特徴
    とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 第3のインクを吐出するための複数の吐
    出口を配列した第3の吐出口列と、第4のインクを吐出
    するための複数の吐出口を配列した第4の吐出口列とを
    さらに備え、 前記第3の吐出口列及び第4の吐出口列の吐出口数が、
    前記第2の吐出口列の吐出口数と同じであり、 前記第3の吐出口列及び第4の吐出口列が、前記主走査
    方向に並列に配置されることを特徴とする請求項2記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の領域に前記第2の吐出口列、
    前記第3の吐出口列または前記第4の吐出口列により記
    録すべき画像データがある場合は、前記第1の吐出口列
    による前記第1の領域に対する記録は行わず、 前記第1の領域に前記第2の吐出口列、前記第3の吐出
    口列または前記第4の吐出口列により記録すべき画像デ
    ータがない場合は、前記第1の吐出口列により前記第1
    の領域に記録を行うことを特徴とする請求項4記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 第3のインクを吐出するための複数の吐
    出口を配列した第3の吐出口列と、第4のインクを吐出
    するための複数の吐出口を配列した第4の吐出口列とを
    さらに備え、 前記第3の吐出口列及び第4の吐出口列の吐出口数が、
    前記第2の吐出口列の吐出口数と同じであり、 前記第2の吐出口列、第3の吐出口列及び第4の吐出口
    列が、前記吐出口の配列方向に一列に配置されることを
    特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のインクはブラックインクであ
    り、前記第2のインク、前記第3のインク及び前記第4
    のインクはカラーインクであることを特徴とする請求項
    4乃至6記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記カラーインクはイエロー、マゼン
    タ、シアンであることを特徴とする請求項3または7記
    載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インクに熱エネルギーを与える熱エネル
    ギー発生体を前記吐出口に備え、インクに熱による状態
    変化を生起させ、前記状態変化に基づいてインクを前記
    吐出口から吐出させることを特徴とする請求項1乃至8
    記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 第1のインクを吐出するための複数の
    吐出口を配列した第1の吐出口列と、第2のインクを吐
    出するための複数の吐出口を配列した第2の吐出口列と
    を前記配列方向とは異なる主走査方向に並列に配置し、 前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列を前記主走査方
    向に主走査する毎に、前記吐出口の配列方向に前記第1
    の吐出口列及び第2の吐出口列と記録媒体とを相対的に
    移動させることにより、記録媒体上に画像を記録するイ
    ンクジェット記録方法であって、 1回の主走査において、前記第1の吐出口列の主走査領
    域と前記第2の吐出口列の主走査領域とが重複しない領
    域を第1の領域とし、重複する領域を第2の領域とした
    とき、 前記第1の吐出口列による記録と前記第2の吐出口列に
    よる記録を前記第1の領域に対して行う場合、前記第1
    の吐出口列による記録と前記第2の吐出口列による記録
    は同一の主走査で行うことを特徴とするインクジェット
    記録方法。
  11. 【請求項11】 第1のインクを吐出するための複数の
    吐出口を配列した第1の吐出口列と、第2のインクを吐
    出するための複数の吐出口を配列した第2の吐出口列と
    を前記配列方向とは異なる主走査方向に並列に配置し、
    前記第1の吐出口列及び第2の吐出口列を前記主走査方
    向に主走査する毎に、前記吐出口の配列方向に前記第1
    の吐出口列及び第2の吐出口列と記録媒体とを相対的に
    移動させることにより、記録媒体上に画像を記録するイ
    ンクジェット記録装置の記録制御処理を実行するプログ
    ラムコードが格納されたコンピュータ可読記憶媒体であ
    って、 前記プログラムコードは、1回の主走査において、前記
    第1の吐出口列の主走査領域と前記第2の吐出口列の主走
    査領域とが重複しない領域を第1の領域とし、重複する
    領域を第2の領域としたとき、前記第1の領域に前記第
    1の吐出口列により記録すべき画像データと前記第2の
    吐出口列により記録すべき画像データの両方の画像デー
    タがある場合は、その主走査においては前記第1の吐出
    口列による前記第1の領域に対する記録は行わず、前記
    第1の領域に対して前記両方の画像データが記録可能と
    なる位置まで前記相対的移動を行った後の主走査におい
    て前記第1の吐出口列及び前記第2の吐出口列により記
    録を行うようにインクジェット記録装置を制御する第1
    の制御工程のコードと、前記第1の領域に前記第1の吐
    出口列により記録すべき画像データのみがあり前記第2
    の吐出口列により記録すべき画像データがない場合は、
    その主走査において前記第1の吐出口列により前記第1
    の領域に記録を行うようにインクジェット記録装置を制
    御する第2の制御工程のコードとを含むことを特徴とす
    るコンピュータ可読記憶媒体。
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