JP2002137373A - 記録処理方法、記録システム、情報処理装置およびインクジェット記録装置 - Google Patents

記録処理方法、記録システム、情報処理装置およびインクジェット記録装置

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JP2002137373A
JP2002137373A JP2000333263A JP2000333263A JP2002137373A JP 2002137373 A JP2002137373 A JP 2002137373A JP 2000333263 A JP2000333263 A JP 2000333263A JP 2000333263 A JP2000333263 A JP 2000333263A JP 2002137373 A JP2002137373 A JP 2002137373A
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Jiro Moriyama
次郎 森山
Hidehiko Kanda
英彦 神田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタの小型化や低コスト化を妨げること
なく、マスクを用いたマルチパス記録を行なうことを可
能にする。 【解決手段】 プリンタとこれに記録データを供給して
記録を行なわせるホストコンピュータとを有した記録シ
ステムにおいて、ホストコンピュータが記録データを供
給する際、マルチパスのモードに応じて(S、S6)、こ
の記録データに対してマスク処理を施してマルチパス記
録用の記録データを作成するため、プリンタヘ記録デー
タとともにマスクデータを送る(S9、S10)。これに
より、プリンタでは、マスクデータを生成し、また、保
持する必要がなく、プリンタのメモリ容量の増大や処理
負荷の増加を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録処理方法、記
録システム、情報処理装置およびインクジェット記録装
置に関し、詳しくは、被記録媒体の同一領域に対して記
録ヘッドを複数回走査させるとともにその同一領域に記
録ヘッドの異なる吐出口を対応させて記録を行なう、い
わゆるマルチパス記録に用いるマスクデータの処理に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録動作時
の騒音が低いこと、ランニングコストが安いこと、装置
の小型化や記録画像のカラ−化が容易であることなどの
利点を有し、従来、プリンタや複写機等において広く利
用されている方式である。
【0003】このようなインクジェット記録方式におい
て、記録品位を向上させる一つの記録方法として、いわ
ゆるマルチパス記録方法が知られている。この方法は、
例えば、記録ヘッドの走査に伴いそれぞれのインク吐出
口に対応して被記録媒体上にインクドットが形成される
べき画素列であるラインを、記録ヘッドの複数回の走査
と、それらの走査の間の被記録媒体である記録用紙の搬
送とを繰り返すことにより、同一のラインに異なる複数
の吐出口を対応させ、それらの異なる吐出口から吐出さ
れたインクによってその同一のラインを記録する方法で
ある。このマルチパス記録方法によれば、記録ヘッドの
吐出口の間に吐出量や吐出方向などのばらつきがあった
としても、記録される画像やテキストなどを構成する各
ラインが複数の異なる吐出口からのインクによって形成
されるため、吐出口の上述したばらつきは分散化され、
ばらつきに起因した白スジ、黒スジなどの濃度ムラの発
生を抑制することができる。マルチパス記録方法の一形
態は、例えば、特開平02−231149号公報に記載
されている。この公報には、同じ画素に対して同色のイ
ンクを吐出する異なるノズル(吐出口)からインクを吐出
して記録を行なうことが開示されている。
【0004】マルチパス記録を行なう場合、その記録デ
ータは、通常、マスクデータ(以下、単に「マスク」とも
いう)を用いて作成される。すなわち、上述したよう
に、記録に係る各ラインは記録ヘッドの複数回の走査で
完成する。このため、それぞれのラインにおいて、複数
回の走査のそれぞれで記録されるべき画素は、他の走査
で記録されるべき画素との関係において相互に補完の関
係にある。従って、この複数の走査のそれぞれで記録さ
れるべき画素を定めるためにマスクが用いられる。より
具体的には、各走査で記録する画素単位の記録データ
と、その走査で記録すべき画素を“1”、他の画素を
“0”とするマスクデータとのAND演算を行ない、そ
の走査の記録データを作成する。なお、この場合、被記
録媒体上の走査領域、すなわち記録すべき画素の領域
は、記録ヘッドに対する被記録媒体の搬送によって走査
毎に所定量づつずれるので、記録データも重複する部分
を含みつつ変化する。
【0005】マスクには、画素に関する、上述の“1”
および“0”のデータ配置による種々のパターンがあ
る。最も一般的なものは、上記“1”のデータを均等配
置したものである。例えば、2回の走査で各ラインの記
録を完成する、いわゆる2パスのマルチパス記録の場
合、この均等配置パターンは、チェッカーパターンのよ
うになる。その他、マスクパタ−ンに乱数を利用したも
のが、例えば、特開平07−052390号公報に開示
されている。また、マスクパターンは、記録される画像
などの高画質化の目的などにも寄与することができ、そ
の一例が特開平06−143618号公報に記載されて
いる。この公報には、各走査領域の境界で生じる濃度む
らの一種であるつなぎスジを低減するため、境界に隣接
する画素の記録比率を低くするマスクパターンを用いる
ことが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マスク
データは比較的データ量が多く、これに起因した技術課
題がある。特に、高画質を目的として改良されたマスク
は単純なマスクに比べて複雑でデータ量が多いことがあ
る。これは、高画質マスクマスクである例えば乱数パタ
ーンンマスクはデータ圧縮率が低い状態でメモリに格納
され、また、その基本マスクのサイズが比較的大きなも
のとなるからである。
【0007】すなわち、記録装置において記録データに
マスク処理を施すため、予めその記録装置内にマスクを
保持する構成が採られることがある。この場合は、その
データ量が比較的多いことによってROM等のメモリ容
量を増加させ、記録装置の小型化、低コスト化の妨げと
なる。
【0008】一方、近年、いわゆるパソコンと呼ばれる
パーソナルコンピュータの普及により、このパーソナル
コンピュータをホスト装置とした記録システムの構築が
一般的に行なわれるようになってきている。
【0009】記録システムでは、ホスト装置で作成した
記録データを記録装置へ送り、記録装置ではこのデータ
に基づいて記録が行なわれる。ホスト装置が記録装置へ
送る記録データの形態としては、大きく分けて二種類あ
り、一つは、2値化されて記録装置でそのまま記録ヘッ
ドの記録データとして用いることができる、いわゆるビ
ットイメージデータの形態である。他の一つは、PDL
のようなプリンタ制御言語を用いた形態のものである。
【0010】このような記録システムにおいて、上述し
たマスク処理に関する記録装置の負荷を考慮すると、ビ
ットイメージの形態で記録データを記録装置へ送る形態
においては、ホスト装置側でマスクを保持し、マスク処
理を施した記録データを記録装置へ送る構成が考えられ
る。しかし、この場合にはマルチパス記録方法を実施す
る際、各走査毎の記録データを送る必要があり、しか
も、それらのデータには重複した記録領域の記録データ
が含まれることになる。この結果、例えば、1ページ分
の記録データを上記のように走査毎の記録データとして
送り、これらを記録装置において一旦メモリに格納する
形態では、重複した記録データによって記録装置におけ
るメモリの負担が増すことになる。一方、ホスト装置が
走査毎にその記録データを送る形態では、ホスト装置の
記録データを送る処置が顕著に増加し、ホスト装置の処
理負荷が増すことになる。
【0011】本発明は、上述の課題を解消するためにな
されたものであり、その目的とするところは、記録装置
の小型化や低コスト化を妨げることなく、マスクを用い
たマルチパス記録を行なうことを可能にする記録処理方
法、記録システム、情報処理装置およびインクジェット
記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、ホスト装置および該ホスト装置からの記録データに
基づいて記録を行なうインクジェット記録装置における
記録にかかる処理を行なうための記録処理方法であっ
て、被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッ
ドの複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量
の、記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送と
を行なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なる
インク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行
なう前記インクジェット記録装置であって、前記同一の
走査記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録デー
タを作成するため、当該複数の走査それぞれの記録デー
タを相互に補完的な記録データとするマスク処理を行な
う前記インクジェット記録装置に対し、ホスト装置から
前記マスク処理に用いるマスクデータを送ることを特徴
とする。
【0013】また、ホスト装置と該ホスト装置からの記
録データに基づいて記録を行なうインクジェット記録装
置とを有した記録システムにおいて、被記録媒体の同一
の走査記録領域に対する記録ヘッドの複数回の走査と前
記走査記録領域の幅に対応した量の、記録ヘッドに相対
的な被記録媒体の複数回の搬送とを行なうことにより、
前記同一の走査記録領域に異なるインク吐出口を対応付
けて当該走査記録領域の記録を行なう前記インクジェッ
ト記録装置であって、前記同一の走査記録領域に対する
複数回の走査それぞれの記録データを作成するため、当
該複数の走査それぞれの記録データを相互に補完的な記
録データとするマスク処理を行なう前記インクジェット
記録装置に対し、ホスト装置から前記マスク処理に用い
るマスクデータを送ることを特徴とする。
【0014】さらに、記録データをインクジェット記録
装置に送り該インクジェット記録装置に記録を行なわせ
る情報処理装置において、被記録媒体の同一の走査記録
領域に対する記録ヘッドの複数回の走査と前記走査記録
領域の幅に対応した量の、記録ヘッドに相対的な被記録
媒体の複数回の搬送とを行なうことにより、前記同一の
走査記録領域に異なるインク吐出口を対応付けて当該走
査記録領域の記録を行なう前記インクジェット記録装置
であって、前記同一の走査記録領域に対する複数回の走
査それぞれの記録データを作成するため、当該複数の走
査それぞれの記録データを相互に補完的な記録データと
するマスク処理を行なう前記インクジェット記録装置に
対し、前記マスク処理に用いるマスクデータを送ること
を特徴とする。
【0015】さらに、ホスト装置から送られる記録デー
タに基づいて記録を行なうインクジェット記録装置にお
いて、該インクジェット記録装置は、被記録媒体の同一
の走査記録領域に対する記録ヘッドの複数回の走査と前
記走査記録領域の幅に対応した量の、記録ヘッドに相対
的な被記録媒体の複数回の搬送とを行なうことにより、
前記同一の走査記録領域に異なるインク吐出口を対応付
けて当該走査記録領域の記録を行なうインクジェット記
録装置であって、前記同一の走査記録領域に対する複数
回の走査それぞれの記録データを作成するため、当該複
数の走査それぞれの記録データを相互に補完的な記録デ
ータとするマスク処理を行なうインクジェット記録装置
であり、ホスト装置から送られるマスクデータを用いて
前記マスク処理を行なうことを特徴とする。
【0016】以上の構成によれば、同一の走査記録領域
に異なるインク吐出口を対応付けてその走査記録領域の
記録を行なう、いわゆるマルチパス記録を行なうため、
複数の走査それぞれの記録データを相互に補完的な記録
データとするマスク処理をインクジェット記録装置に行
なうとき、そのマスクデータを、情報処理装置であるホ
ストコンピュータなどのホスト装置から送るので、イン
クジェト記録装置では、マスクデータを保持するための
メモリを必要とせず、あるいは、マスク生成のための処
理を負担せずに済む。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0018】(実施形態1)図1は、本発明の一実施形態
に係る記録システムの構成を示すブロック図である。
【0019】同図に示すように、本実施形態の記録シス
テムは、ネットワーク200を介して情報処理装置とし
てのパーソナルコンピュータ(以下、単に「PC」ともい
う)500と記録装置としてのプリンタ100が接続し
て構成されたものである。なお、同図は、PCおよびプ
リンタそれぞれの機能的な構成をも示すものである。
【0020】PC500はネットワークに複数が接続さ
れ、それぞれのPC500は種々のアプリケーションプ
ログラム(以下、単に「アプリケーション」ともいう)50
2を用い、それぞれのプログラムに応じた処理を行な
う。記録システムとして機能する場合、アプリケーショ
ン502に従って作成した文書や画像などは、記録制御
プログラムであるプリンタドライバ501による制御に
従い、複数のプリンタのうち、選択されたプリンタ10
0に記録データとして送られる。プリンタ100では、
ホスト装置としてのPC500から送られた記録データ
に基づき、記録制御プログラム120の制御に従い、プ
リンタエンジン110による記録動作が行なわれる。
【0021】詳細には、PC500において、アプリケ
ーションに従って作成された記録すべき画像等はメモリ
503に一旦格納され、その後メモリ503から読み出
されラスタライザ504によってラスタライズされる。
プリンタドライバ501は、そのラスタライズによって
得られるビットイメージデータに対して所定の画像処理
を行ない、本実施形態では、このビットイメージデータ
の形態の記録データをプリンタ100へ送る。
【0022】この記録データの転送に際し、本実施形態
では、図6にて後述されるように、マスクデータもプリ
ンタ100へ送る。一方、プリンタ100は、記録デー
タとともに送られてきたマスクデータを用いてマスク処
理を行なってマルチパス記録における各走査ごとの記録
データを作成し、これに基づいてマルチパス記録を行な
う。
【0023】なお、上記の説明では、PC500がプリ
ンタ100へ送る記録データの形態をビットイメージの
形態としたが、本発明の適用はこれに限られないことは
勿論である。PDL等のプリンタ制御言語の形態で記録
データを送る形態であっても本発明を適用することがで
き、この場合は、プリンタ100において、最終的な2
値データに変換し、これに対して、同様にPC500か
ら送られたマスクデータを用いてマスク処理を行なうこ
とができる。
【0024】また、PC500とプリンタ100による
記録システムは、本発明を適用する上で、図1に示され
るような形態である必要はない。例えば、最も多い形態
である一つのPCと一つのプリンタとが接続する形態の
ものであってもよい。
【0025】さらに、画像等を記録する記録装置は、上
述のようにプリンタの形態に限られないことはもちろん
である。例えば、複写機がホストからの記録制御に基づ
いて記録を行なうことが可能なものであれば、この複写
機も本発明の記録装置のに含まれるものである。
【0026】図2は、PC500の具体的な構成を示す
ブロック図である。
【0027】図2において、CPU510は、ROM5
12に格納されたプログラムに従いPC500における
各種の処理を実行し、RAM511はその際にワークエ
リアとして用いられる。操作者は、キーボードコントロ
ーラ514によって制御されるキーボード521を介し
て種々の指示やデータを入力することができ、また、C
RTコントローラ515によってその表示が制御される
CRT522を介して種々の表示情報を見ることができ
る。ハードディスクやフロッピディスク等のディスク5
23には、上述のアプリケーションやプリンタドライバ
などのプログラムが格納されており、ディスクコントロ
ーラ516を介してこのプログラムの読込みや種々のデ
ータの書き込みを行なうことができる。プリンタコント
ローラ517は、上述したプリンタドライバの指示に従
い記録データをプリンタ100へ送るなど、プリンタ1
00との各種データの授受を制御する。また、乱数ジェ
ネレータ513は、図6にて後述されるように、プリン
タ100におけるマルチパス記録で用いるマスクデータ
を生成する際、乱数を発生する。
【0028】図2に示す上述の構成によって、図1にて
説明した記録システムの各機能が可能となる。すなわ
ち、CPU510は、記録に係るアプリケーションに従
い、種々のアプリケーションによって作成した文書、画
像等の記録の実行をプリンタドライバに指示する。これ
に対し、CPU510はプリンタドライバに従い、ラス
タライザによってラスタライズされた記録データに対し
て、マスキング、ガンマ補正などの所定の画像処理を行
なって記録データを作成するとともに、図6にて後述さ
れるように、乱数ジェネレータ513を用いてマルチパ
ス記録に用いるマスクデータを作成する処理を実行す
る。そして、プリンタコントローラ517に対し、作成
したマスクデータと記録データをプリンタ100へ送る
べく制御を実行する。
【0029】図3は、プリンタ100の主にプリンタエ
ンジンの構成を示す斜視図である。
【0030】本実施形態のプリンタはインクジェット方
式の記録装置であり、そのためにインクを吐出する記録
ヘッド104を用いる。記録ヘッド104は、図4に示
すように、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)の各インクについて記録ヘッド10
4Bk、104C、104M、104Yからなるもので
ある。図4は、各記録ヘッドがプリンタに装着された状
態でそれぞれの吐出口が配設された面側から見た図であ
り、C。M、Y各インクの記録ヘッドは一体に形成さ
れ、この一体の記録ヘッドユニットとBkインクの記録
ヘッドは、それぞれのインクを貯留したインクタンク1
02Bk、102C、102M、102Yとともに、キ
ャリッジ101に着脱自在に搭載されて用いられる。
【0031】記録ヘッド104Bkは、図4に示すよう
に、他のインクの記録ヘッド104C、104M、10
4Yより多くの吐出口を配設したものである。これは、
例えば、モノクロ記録のとき、記録ヘッド104Bkの
全ての吐出口を用いて記録を行なうことにより、一回の
走査で記録できる幅を大きくして全体的なスループット
を向上させるためである。吐出口の数は、記録ヘッド1
04Bkは320個、記録ヘッド104C、104M、
104Yは、それぞれ120個である。また、記録ヘッ
ド104Bkの各吐出口は他の記録ヘッドより大きく形
成され、これにより、記録ヘッド104Bkの方が吐出
するインク滴のサイズが他の記録ヘッドより大きくなる
よう構成されている。図4に示すように、各記録ヘッド
は、上述した数の吐出口をそれぞれ300dpiの密度
の吐出口列を二列有している。そして、各記録ヘッドに
おいて、それぞれの吐出口列は、相互にそれぞれの配列
ピッチの半分だけずれており、これにより、副走査方向
に600dpiの密度の記録が可能となる。なお、主走
査方向においても、吐出タイミングを制御することによ
りそれぞれ600dpiの記録を行なう。
【0032】以上の各記録ヘッドの構成において、上述
したように、モノクロ記録の際はBkインクを吐出する
記録ヘッド104Bkのみを用いて記録を行ない、フル
カラーの記録を行なうときは、記録ヘッド104Bk、
104C、104M、104Yの全てを用いるが、記録
ヘッド104Bkについては、一部の吐出口のみ用い
る。詳しくは、記録ヘッド104Bkにおける320個
の吐出口のうち、他の記録ヘッドと同じ数の120個の
吐出口を用いる。それぞれの記録ヘッドにおける120
個の吐出口は、マルチパス記録を行なう際は、後述のよ
うにマスクに応じて分割されて用いられる。
【0033】記録ヘッドの各吐出口に連通するインク路
には、インク吐出に利用される熱エネルギーを発生する
電気熱変換体が設けられている。電気熱変換体は、シリ
コン等からなる基板上に、電気信号を供給する電極など
とともに成膜技術によって形成される。その他、絶縁層
や、電気熱変換体の上層の、電気熱変換体がインクと直
接接触しないように保護膜が、同様に成膜技術によって
形成される。そして、このように電気熱変換体などが形
成された基板上に樹脂あるいはガラス材よりなる隔壁お
よび天板を積層することによって吐出口、インク路、共
通液室等が形成されて記録ヘッドの主要な構造が構成さ
れる。
【0034】電気熱変換体が発生した熱によって、イン
ク路内のインクは急速に加熱されて膜沸騰を生じ、この
膜沸騰によって生成する気泡の生成圧力によりインク滴
が吐出口から吐出される。この熱エネルギーを利用した
インク吐出方法は、上述のように気泡の圧力によってイ
ンクを吐出するため、通称バブルジェット(登録商標)
方式と呼ばれている。
【0035】なお、本発明の適用は、この方式の記録ヘ
ッドに限定されることはなく、どのような吐出方式のイ
ンクジェット記録ヘッドを用いた場合でも適用すること
ができることは明らかである。例えば、ピエゾ素子で代
表される電気機械変換素子を用いた吐出方式の記録ヘッ
ドを用いる場合にも、本発明を適用できる。
【0036】再び図3を参照すると、上述のように記録
ヘッドを搭載したキャリッジ101は、2つのガイド軸
103、103と摺動可能に係合し、また、キャリッジ
101に接続する不図示のベルトがその駆動機構(不図
示)によって駆動される。これにより、キャリッジ10
1は軸103、103に沿った移動が可能となり、この
移動によって、各記録ヘッドの主走査方向である図中Q
1、Q2方向の往復走査が可能となる。
【0037】給紙位置に挿入された被記録媒体である記
録用紙105は、送りローラ106によって矢印P方向
(副走査方向)に送られ、記録ヘッド104による記録領
域上を搬送される。この記録領域における記録用紙10
5の下部にはプラテン107が設けられ、これにより、
記録用紙105の平坦性を保つことができる。記録ヘッ
ド104の走査によって記録がなされた記録用紙は給紙
位置の上方に形成された排出部(不図示)に排出される。
【0038】記録ヘッドが移動可能な領域のうち、記録
領域外の所定位置には不図示の吐出回復ユニットが設け
られ、これにより、記録ヘッドのキャッピングを始めと
して、吸引回復や予備吐出を行なうことができる。ま
た、プリンタの端部には、表示部108が設けられる。
表示部108は、スイッチ部と表示部からなり、スイッ
チ部は記録装置の電源のオン/オフや各種記録モードの
設定等に使用され、表示部は記録装置の状態を表示す
る。
【0039】以上説明した本実施形態のプリンタは、パ
ス数が3回または4回のマルチパス記録を行なうよう構
成されている。パス数が3回のマルチパス記録は、図4
に示した各記録ヘッドの120個の吐出口を3つに分割
し、記録ヘッドの一回の走査ごとに、この3つに等分割
した一つの吐出口範囲に対応する量の紙送りを行なう。
これにより、分割したそれぞれの吐出口範囲が順次、上
記紙送り量に対応した幅の、副走査方向に隣接する三つ
の記録領域を走査し、それぞれの走査では、相互に補完
するマスクによって定められる画素に対し、それぞれの
画素の記録データに応じてインクを吐出することができ
る。4パスのマルチパス記録も、吐出口を4つの範囲に
分割し、その分割範囲に対応する記録領域の記録を4回
の走査で完了する点を除けば、同様に行なうことができ
る。
【0040】図5は、プリンタ100の主に制御構成を
示すブロック図である。
【0041】前述のようにホストコンピュータであるP
C500から送られる、記録すべき文字や画像等の記録
データは、まず受信バッファ401に入力する。また、
この受信バッファ401を介して正しくデータが転送さ
れているかを確認するデータや本プリンタ100の動作
状態を知らせるデータがPC500に送信される。受信
バッファ401に入力したデータは、CPU402の管
理の下、RAM403に転送され、一次的に格納され
る。ROM411は、CPUの制御プログラムである記
録制御プログラム(図1参照)等の各種プログラムや各種
設定パラメータが収納されている。機械コントロール4
04は、CPU402からの指令により、キャリッジを
駆動するためのキャリッジモータや送りローラを駆動す
る紙送りモータ等、図3にて説明したプリンタエンジン
の主要部である機械部405を駆動制御する。また、セ
ンサ/SWコントロール部406は、各種センサや表示
部108(図3参照)のSW(スイッチ)部などによって
構成されるセンサ/SW部407からの信号をCPU4
02に送る。表示素子コントロール部408は、CPU
402からの指令により、表示部108のLEDや液晶
表示素子等からなる表示部409を制御する。
【0042】記録ヘッドコントロール部410は、CP
U402からの指令に応じ、記録データに基づき記録ヘ
ッド104における吐出駆動を制御する。また、記録ヘ
ッドコントロール部410は、記録ヘッド104の状態
を示す温度情報等を検出して、それらをCPU402に
送る。
【0043】以上の制御構成において、記録時には、記
録制御プログラムに従い、図6にて後述されるように、
PC500から記録データとともに送られるマスクを用
いてその記録データに対してマスク処理を行ない、各記
録ヘッドの最終的な記録データを各走査ごとに作成す
る。そして、その記録データに基づき、記録ヘッドの走
査およびこれに伴うインク吐出や記録用紙の搬送を制御
し、以下の記録モードに従い、文字、画像などの記録を
行なうことができる。
【0044】すなわち、本実施形態のプリンタは、マル
チパス記録のパス数に関して、複数種類の記録モ−ドを
有している。以下の表1はその具体例を示すものであ
る。
【0045】 モード1は1パス記録であり、このためマスク処理は行
なわない。これに対し、モード2とモード3は、マルチ
パス記録モードであり、マスク1またはマスク2を用い
たマスク処理を行なう。
【0046】これらの記録モ−ドは、本実施形態では、
被記録媒体の種類や得ようとする記録品位に応じて設定
される。例えば、被記録媒体として普通紙を用いる場合
は、通常はモード1を用いるが、普通紙に高品位を得た
い場合はモード2を用いる。一方、専用紙を用いる場合
は、高品位記録を目的とすることが多いことから、モ−
ド3を設定する。なお、この設定は、操作者が、PC5
00のCRT522に表示される、上記三つの記録モー
ドから直接、選択、設定する。あるいは、これに代わ
り、同様にPC500上で被記録媒体の種類と記録品位
の選択を行なうと、これに応じて自動的に記録モードを
設定されるようにしてもよい。
【0047】図6は、PC500における、主にマルチ
パス記録のマスクデータ作成に係るプリンタドライバの
処理手順を示すフローチャートである。
【0048】ステップS1で、記録データ、被記録媒体
の種類、記録モード、記録枚数、がっそれぞれ決定され
る。すなわち、記録データは、アプリケーションによっ
て作成した画像が操作者によって記録すべきものとして
設定されることにより、その画像の記録データが、前述
したラスタライズなどのよりによって作成される。ま
た、被記録媒体の種類などは、所定のプリント条件設定
画面を介して操作者が設定入力を行なうことによって決
定される。
【0049】次に、ステップS2では、ステップS1で
設定した記録モードを判定する。ここで、モード1のと
きはステップS3へ進み、モード2またはモード3のと
きは、ステップS5へ進む。
【0050】モード1と判断してステップS3へ進んだ
ときは、モード1が1パスの記録モードであることか
ら、マルチパス用のマスク生成をする必要がないため、
ステップS3とそれに続くステップS4では、マスク生
成およびマスクデータの転送に関して、何もしないデフ
ォルトの処理を行なう。
【0051】ステップS2においてモード2またはモー
ド3であると判断したときは、まず、ステップS5で、
初期記録、すなわち最初のページの記録であるか、また
は、前ページの記録と異なる記録モードであるか否かを
判断する。最初のページの記録でなく、かつ、前ページ
の記録モードと同じであるときは、記録モードに変更が
なく、PC500から既に送りプリンタ100に保持さ
れているマスクを用いることができることから、新たな
マスクを生成する必要はない。なお、前ページの記録と
記録モードが異なる場合は、例えば、1ページ目が普通
紙にグラフをモード2で記録し、2ページ目を写真画像
を専用紙にモード3で記録するような場合である。
【0052】ステップS5において、最初のページまた
は前ページと異なる記録モードであると判断したとき
は、ステップS6で再度記録モ−ドを判断する。ここ
で、モ−ド2と判断したときは、ステップS7におい
て、3パス記録用のマスク1を生成し、一方、モード3
であると判断したときは、ステップS8で、4パス記録
用のマスク2を生成する。そして、これらのマスク生成
処理の後、ステップS9で、生成したマスクデ−タをプ
リンタ100に転送する。
【0053】上記ステップS9のマスクデータの転送し
た後、ステップS2で1パス記録のモード1判断したと
き、また、ステップS5で新たなマスクの生成が必要な
い旨の判断したときは、ステップS10で、前述したよ
うに作成したビットイメージ形態の記録データをプリン
タ100ヘ転送する。そして、ステップS11では1ペ
ージ分の記録データの転送を終了を判断すると、ステッ
プS12において、複数枚記録の場合、全ページの記録
を終了したか否かを判断する。全ページの記録が終了し
ていない場合は、ステップS2以降の処理を繰り返し、
全ページの処理を終了すると、本処理を終了する。
【0054】以上の本実施形態によれば、従来はマルチ
パス記録のマスクをプリンタ内のROM等に保持する必
要があったのに対し、ホスト装置としてのPC500で
マスクを生成しそれを記録データとともにプリンタに転
送するようにしたので、プリンタではマスクを保持する
ためのメモリは不要となり、ROM等のメモリのサイズ
を小さくすることができる。
【0055】例えば、ステップS7やS8におけるマス
ク生成処理に係るデ−タ量は、1つのモードで10kb
yte〜50kbyteのサイズであり、本例では2種
類のモードとなるため,合計で20kbyte〜100
kbyteのメモリ容量が必要となる。従来の方法で
は、このデ−タを予めプリンタのROM等に保有してい
たが、本実施形態によれば、それに必要なプリンタにお
けるROMの容量はゼロである。
【0056】なお、マルチパス記録のマスクのサイズ
は、吐出口の数やインク色の数等、使用するプリンタの
系、パス数、意図する画像品位等によって定まる設計事
項であることは勿論である。また、上記の説明では、プ
リンタにおけるROMはCPUとは別構成としたが、C
PUとROMを一体化する場合にもサイズが小さいほど
有利であることも明らかである。
【0057】なお、本実施形態は、上述のように記録モ
−ドを判別してからマスクデ−タを生成するようにした
ので、プリンタドライバのプログラムサイズやデータサ
イズを最小限にできる利点がある。また、ステップS5
における判断により、次に記録するページの記録モード
が前ページと同じであれば、マスクの生成やその転送を
しないで済むため、それらの処理時間を短縮することな
どが可能となる。
【0058】上述したステップS7やS8におけるマル
チパス記録のマスクデータ生成は、例えば、前述した特
開平06−143618号公報や特開平07−0523
90号公報にそれぞれ記載されている公知のいずれの方
法によっても生成できるが、以下にその一例を簡単に説
明する。
【0059】図7は、マルチパス記録のマスク作成を説
明する図であリ、上記モード2の3パス記録のマスク作
成を示す図である。
【0060】このモ−ドでは、Bk、Y、M、Cの各記
録ヘッドの使用する吐出口数はそれぞれ120個であ
る。そして、3パス、すなわち3回の走査で各分割記録
領域の記録を完成するため、記録ヘッドの主走査ごと
に、副走査方向に120/3=40吐出口分の紙送りを
行なう。図7は、4つの記録ヘッドのうち、Cインクの
記録ヘッドの記録データに関するマスク生成について説
明するものであるが、他のインク色に関しても同じ走査
で用いるマスクの内容が異なるとしても同様に生成する
ことができることは勿論である。あるいは、他のインク
色についてもCインクの場合と同じマスクであっても良
い。
【0061】120個の吐出口について配列順に番号を
付すとき、1番〜40番の吐出口の記録データに対する
マスクをマスクA(MA)、同様に41番〜80番につ
いてマスクB(MB)、81番〜120番についてマス
クC(MC)とする。それぞれのマスクの主走査方向の
サイズは256(画素分)とし、一走査分の記録データに
対して、この256画素分以上については、この256
のマスクデ−タを主走査方向に記録データに繰り返し使
用する。MA、MB、MCの生成は、乱数ジェネレータ
513(図2)が発生する乱数RANDを用い、この乱数
を3で割ったときの余り0、1または2によって、次の
ように生成する。
【0062】余りが0のとき、1番の吐出口のMAは
“1”、他のとき、1番の吐出口のMAは“0” 余りが1のとき、41番の吐出口のMBは“1”、他の
とき、41番の吐出口のMBは“0” 余りが2のとき、81番の吐出口のMCは“1”、他の
とき、81番の吐出口のMBは“0” とする。2番、42番、82番以下の吐出口のマスクに
ついても同様の処理を繰り返し、全ての吐出口に関して
それぞれのマスクデータを定める。このように生成され
たマスクによれば、マスクMAにおいて“1”となる画
素は、3パス記録の3パス目で(記録データが“1”で
あれば)インクが吐出され、同様に、マスクMBにおい
て“1”となる画素は2パス目でインクが吐出され、マ
スクMCにおいて“1”となる画素は1パス目でインク
が吐出されることになる。このように記録ヘッドのそれ
ぞれの吐出口では、3回の走査のいずれかで吐出が可能
となる。
【0063】なお、このような乱数をベ−スにしたマス
クをランダムマスクと言う。ランダムマスクは、規則性
のマスクより、記録画像の均一性が良いという特徴があ
る。
【0064】(実施形態2)上述の実施形態1では、プリ
ンタドライバのプログラムサイズやデ−タサイズを最小
限にするなどのために、記録モ−ドを判別してからマス
クを生成する態様としたが、マスクの生成タイミングは
これに限られないことは勿論である。PC500のメモ
リ容量に余裕がある場合は、予め各記録モ−ドに対応し
たマスクを生成し、例えば、プリンタドライバに関連し
たデ−タとしてPC500のメモリに保持し、記録モ−
ドに応じて対応したマスクデ−タをプリンタに転送する
ようにしてもよい。
【0065】これによれば、マスクデータの作成にかか
る処理を省くことができ、記録システムの処理速度を上
げることが可能となる。
【0066】(実施形態3)本実施形態は、サイズの異な
るマスクを、種々の条件に応じて使い分ける形態に関す
る。マスクのサイズは、マスク処理の繰り返し頻度に関
係し、結果として、記録される画像の記録品位に影響を
及ぼすものである。図7について説明したように、主走
査方向のサイズが大きいマスクほど、マスク処理でその
方向の記録データに対して繰り返して用いられる回数が
より少なくなり、同じマスクが繰り返されることによ
る、記録画像における周期性などの画像劣化がより生じ
難くなる。
【0067】本実施形態では、通常のマスクとして、図
7にて説明した40×256のサイズのマスク3個と、
より高品位用のマスクとして、4倍のサイズである40
×1024のマスク3個を、PCの処理能力等に応じて
使い分ける。具体的には、PCが行なう、図6に示した
ステップS6の記録モード判断処理で、記録モードとと
もにそのPC自身の処理能力を判断する。
【0068】この判断は、本実施形態の場合、例えば、
CPUのクロック速度を用い、これが166MHz以上
のときは処理能力が高いとして上述したより大きなサイ
ズの40×1024のマスク3個を生成し、かつプリン
タに転送する。クロック速度が166MHz未満のとき
は、通常のサイズである40×256のサイズのマスク
3個を生成して転送する。
【0069】判断のパラメータは、その他に、空きRA
Mサイズが32Mや空きHDサイズが500Mbyte
以上の場合に高い処理能力と判断するようにすることも
でき、または、これらの判断パラメータを組み合わせて
判断することもできる。さらに、その他の判断パラメー
タとして、HDアクセス時間、デ−タ転送するI/Fの
種類、デ−タ転送速度などを用いることもできる。
【0070】このように、ホスト装置の処理能力に応じ
たサイズのマスクを生成し、かつ転送することにより、
マスク生成およびプリンタへの転送に要する時間もしく
は速度が、ホスト装置の処理能力によって極端に低下す
ることを防止できるとともに、処理能力が高いホスト装
置を用いた記録システムの場合、サイズの大きなマスク
を用いることができることによってより高品位の画像等
を記録することが可能となる。なお、上記の説明では、
マスクのサイズを最適化する形態について説明したが、
他に、ホスト装置の処理能力に応じてマスクの種類を選
択可能な構成としても良い。ここで種類とは、上記実施
形態1で説明したランダムマスクや、例えば3ドット×
3ドットを基準とした繰り返しマスク、あるいは、16
×16ドットを基準とした繰り返しマスク、等である。
これらの複数種類のマスクのサイズは同じであっても、
基本となるマスクのサイズが異なることから、基本マス
クのサイズが小さいほど、マスクデ−ダの圧縮率が高く
転送速度が早い、また、繰り反し演算処理で良いため、
演算速度が高速可可能、の特徴がある。これらの課題と
して、ランダム性のマスクデ−タのサイズが小さいほ
ど、あるいは、種類が変わり、例えば、3x3を基本と
したマスクを繰り返して使用するようなパタ−ンの場合
には、ランダム性のマスクデ−タのサイズが大きい場合
に比べて、得られる記録品は劣る課題がある。しかしな
がら、記録品位と記録速度の関係は相反する課題であ
り、ホスト装置の処理能力が比較的低い場合で、記録速
度を優先したい場合には有効な処理である。
【0071】本実施形態の変形例として、極めて処理能
力の低いホストコンピュータを用いる場合には、予め別
にプリンタ内部に小サイズのマルチパス記録用のマスク
を保持し、このマスクを使用する形態がある。これによ
り、記録システムにおいてホストコンピュ−タの記録に
関した処理時間が長くなることなく記録を行なうことが
可能となる。
【0072】例えば、CPUのクロック速度が25MH
z程度のホストコンピュ−タを使用した場合、クロック
速度が250MHzのものより10倍の処理時間を必要
とするため、ホストコンピュータによるマスクの生成や
転送に比較的長い時間を必要とするが、マスクサイズ
が、例えば、40×64が3個の小サイズのマスクを予
めプリンタのROMに保持しておき、処理能力の低いホ
ストコンピュ−タを用いて記録システムを構築した場合
には、マスク処理にプリンタのROMに保持されている
マスクを使用することにより、マスクの生成や転送に関
する時間が長大になることを防止できる。
【0073】なお、この場合の処理能力の判断も、PC
自身が、そのCPUのクロック速度データを検出し、そ
のデータが処理能力が低いことを示す旨のデータである
ときは、マスク生成処理はおこなわずに、記録データの
みをプリンタへ送るよう構成する。そして、プリンタで
は、記録データのみが送られてきたときは、自身のRO
Mに格納されるマスクデータを用いてマスク処理を行な
うようにする。
【0074】なお、上記の説明では、予め別にプリンタ
内部に小サイズのマスクを保持して利用するものとした
が、これに限定されることはなく、例えば、予めプリン
タにマルチパス記録用のマスクを生成する構成を有し、
この構成によって生成するようにしても良い。
【0075】また、PCが用いるOSの種類やバ−ジョ
ンの違いにより処理能力が異なる場合は、高品位用の大
サイズマスクあるいは通常サイズのマスクを上記ОSの
種類等によって適切に選択するようにしても良い。これ
により、仮に、特定OSの特定バ−ジョンの記録機能に
関する処理速度が遅い場合があっても、これに対応して
適切な処理時間で記録を行なうことが可能となる。
【0076】さらに、マルチパス記録モ−ドを複数使用
する記録モ−ドの設定において、プリンタのROMに予
めマルチパス用のマスクを保持し、速度優先の高速モー
ドの時は、プリンタが保持するマスクを使用するように
することにより、常に速度を優先させた記録を行なうよ
うにしても良い。さらに、これらの場合を組み合わせた
マルチパスマスクのしょり方法とし、総合的に記録性能
を向上させることもできる。
【0077】(実施形態4)本実施形態は、図1に示した
PCとプリンタからなる記録システムにおいて、マルチ
パスに関する記録モードが適合しない場合のマスク処理
に関するものである。
【0078】より具合的には、様々な環境の記録システ
ムでプリンタが用いられ得る場合、PCが指示する記録
モードと、プリンタが実行できるように設定されている
記録モードとが一致しない場合がある。例えば、プリン
タをバージョンアップして新たな記録モ−ドを設定した
り、あるいは従来の記録モードを廃止したような場合、
一方でPCが従来のプリンタドライバを使用して記録処
理をしようとすると、記録モ−ドが対応しない場合があ
る。
【0079】このような場合、適切なマルチパス記録用
のマスクの生成と転送が行われないが、記録は行なえる
ようにすることが望ましい。そこで、本実施形態では、
PCから記録データとともに送られるコマンドによって
PCが指示する記録モードを検出し、これと自身が実行
可能な記録モードとが一致するか否かを判断する。そし
て、その判断が、記録モードが一致しない旨を示すもの
であるときは、プリンタ内でマルチパス記録用のマスク
を生成するか、あるいは、予め保持する小サイズのマル
チパス用マスクをROMから呼び出して用いる。これに
より、PCから指示される記録モードとプリンタが実行
可能な記録モードとが一致しない場合でも、記録を実行
することが可能となる。
【0080】(実施形態5)上述の実施形態1では、所定
量のマルチパス記録のマスクデータを生成した後、プリ
ンタに転送する例を示した。他の形態として、マスクデ
ータはサイズが大きいことから、所定量の全てを生成し
てから転送するのではなく、一部を生成して転送し、続
いて次の部分を生成して転送しても良い。
【0081】あるいは、生成しながら転送するマルチジ
ョブ形態とすれば、より高速化処理が可能となる。この
ように、データの生成と転送に関しては以上の形態に限
定されるものではない。
【0082】(実施形態6)上述の実施形態1では、マス
ク生成の判断に関する図6のステップS5の処理におい
て、初期印刷かあるいは前ページと異なる記録モードか
についての判断を、PCのプリンタドダイバによって行
なったが、本実施形態では、この判断をプリンタで行な
うようにするものである。
【0083】図8は、本実施形態に係るPC500にお
けるプリンタドライバの処理を示すフローチャートであ
り、図6に示した処理と同様の処理に関するものであ
る。図6に示す処理と同様の処理についてはその詳細な
説明は省略する。
【0084】ステップS101で、種々の記録に関する
情報が決定され、ステップS102で、決定した情報の
うち、記録データD1以外の情報である情報D2をプリ
ンタ100に転送する。
【0085】そして、ステップS103でプリンタから
そのプリンタの状態に関する情報を取得する。すなわ
ち、プリンタ100が電源スイッチ投入後の初期記録か
否かの情報および前ページを記録した際の記録モード情
報をプリンタ100から送信するよう制御し、これらの
情報を取得する。プリンタ100は、このPC500か
らの要求に応じて上記の情報を送信するよう構成されて
いる。そして、ステップS104では、上記のようにし
て得た情報に基づき、初期記録かまたはステップS10
1で設定した記録モードがプリンタから得た前ページの
記録モードと同じか否かを判断する。
【0086】初期記録または異なる記録モードと判断し
たときは、ステップS105で、ステップS101で設
定した記録モードを判断する。ここで、モード1のとき
はステップS106、S107の処理を行ない、一方、
モード2またはモード3のときは、実施形態1と同様、
ステップS108、S109でマスク生成とプリンタへ
のマスクデータの転送を行なう。
【0087】本実施形態によれば、例えば、2台のPC
で1台のプリンタを共有して使用しているような場合、
プリンタを使用しているPCでない他方のPCがその前
にプリンタを使用していたときの記録モードのマスクデ
ータが、プリンタが保持しており、次の記録モードと現
在プリンタを使用しているPCで設定された記録モード
が同じ場合には、そのマスクデータを利用でき、PCで
あらためてマスクデータを作成する必要がなくなるとい
う利点がある。
【0088】(他の実施形態)上述した各実施形態の機能
を実現するようにプリンタなどの各種のデバイスを動作
させるようにこの各種デバイスと接続されたPC等のホ
スト装置に、上記各実施形態機能を実現するためのソフ
トウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあ
るいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を
格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作
させることによって実施した処理は、本発明の一実施形
態に含まれる。
【0089】またこの場合、上記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が上述の各実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、およびそのプロ
グラムコードをコンピュータに供給するための手段、例
えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発
明の一実施形態を構成する。
【0090】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0091】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0092】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同一の走査記録領域に異なるインク吐出口を対応付けて
その走査記録領域の記録を行なう、いわゆるマルチパス
記録を行なうため、複数の走査それぞれの記録データを
相互に補完的な記録データとするマスク処理をインクジ
ェット記録装置に行なうとき、そのマスクデータを、情
報処理装置であるホストコンピュータなどのホスト装置
から送るので、インクジェト記録装置では、マスクデー
タを保持するためのメモリを必要とせず、あるいは、マ
スク生成のための処理を負担せずに済む。
【0094】この結果、プリンタなどのインクジェット
記録装置の小型化、低コスト化を可能としつつ、高品位
な記録結果が得られるマルチパス記録をじっ呼応するこ
とが可能となる。
【0095】また、マルチパス記録用のマスクの生成を
ホストコンピュータ等のホスト装置の例えばっプリンタ
ドライバによって行なう形態とすれば、マスク改良時に
は、プリンタドライバのバージョンアップによってそれ
に対応することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる記録システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】上記記録システムを構成するパーソナルコンピ
ュータの構成を示すブロック図である。
【図3】上記記録システムを構成するプリンタの特に機
構部を示す斜視図である。
【図4】上記プリンタで用いられるインクジェト記録ヘ
ッドの吐出口配列を示す模式図である。
【図5】上記プリンタの制御構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態にかかるパーソナルコンピ
ュータにおける、特にマスク生成処理を示すフローチャ
ートである。
【図7】本発明の一実施形態にかかるマスクの作成を説
明するための図である。
【図8】本発明の他の実施形態にかかるパーソナルコン
ピュータにおける、特にマスク生成処理を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
100 プリンタ 101 キャリッジ 102Bk、102C、102M、102Y インクタ
ンク 103 ガイド軸 104、104Bk、104C、104M、104Y
記録ヘッド 105 被記録媒体(記録用紙) 106 送りローラ 107 プラテン 108 表示部 110 プリンタエンジン 120 記録制御プログラム 200 ネットワーク 401 受信バッファ 402 CPU 403 RAM 404 機械コントロール部 405 機械部 406 センサ/SWコントロール部 407 センサ/SW部 408 表示素子コントロール部 409 表示素子部 410 記録ヘッドコントロール部 411 ROM 500 パーソナルコンピュ−タ(PC;ホストコンピ
ュータ) 501 プリンタドライバ 502 アプリケーション 504 ラスタライザ 510 CPU 511 RAM 512 ROM 513 乱数ジェネレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA23 EA24 EC69 EC71 EC74 FA03 FA10 HA21 HA22 2C087 AA09 AB05 AC07 BA02 BA03 BA06 BA07 BA14 BD46 2C187 AC08 5B021 AA01 BB02

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト装置および該ホスト装置からの記
    録データに基づいて記録を行なうインクジェット記録装
    置における記録にかかる処理を行なうための記録処理方
    法であって、 被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッドの
    複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量の、
    記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送とを行
    なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なるイン
    ク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行なう
    前記インクジェット記録装置であって、前記同一の走査
    記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録データを
    作成するため、当該複数の走査それぞれの記録データを
    相互に補完的な記録データとするマスク処理を行なう前
    記インクジェット記録装置に対し、ホスト装置から前記
    マスク処理に用いるマスクデータを送ることを特徴とす
    る記録処理方法。
  2. 【請求項2】 ホスト装置からインクジェット記録装置
    に所定量の記録データを送る前に前記マスクデータを送
    ることを特徴とする請求項1に記載の記録処理方法。
  3. 【請求項3】 ホスト装置からインクジェット記録装置
    に所定量の記録データを送る前に前記マスクデータを生
    成し、該マスクデータをインクジェット記録装置に送る
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録処理方法。
  4. 【請求項4】 予め生成してあるマスクデータをインク
    ジェット記録装置に送ることを特徴とする請求項2に記
    載の記録処理方法。
  5. 【請求項5】 前記インクジェット記録装置は、前記複
    数回の走査の回数が異なる複数の記録モードを実行可能
    であることを特徴とする請求項2に記載の記録処理方
    法。
  6. 【請求項6】 所定量の記録データを送るごとに記録モ
    ードを判断し、該判断した記録モードが、当該記録デー
    タの前に記録データを送ったときに判断した記録モード
    と同じときは、マスクデータを送らないことを特徴とす
    る請求項5に記載の記録処理方法。
  7. 【請求項7】 前記マスクデータを生成しないことによ
    って、マスクデータを送らないことを特徴とする請求項
    6に記載の記録処理方法。
  8. 【請求項8】 前記ホスト装置のデータ処理能力を判断
    し、該判断した処理能力に応じたサイズのマスクデータ
    を、インクジェット記録装置に送ることを特徴とする請
    求項1ないし7のいずれかに記載の記録処理方法。
  9. 【請求項9】 前記ホスト装置のデータ処理能力を判断
    し、該判断した処理能力が所定の能力以下であるとき
    は、インクジェット記録装置において用意されるマスク
    データを用いてマスク処理を行なうことを特徴とする請
    求項1に記載の記録処理方法。
  10. 【請求項10】 ホスト装置が指示する記録モードと、
    インクジェット記録装置で実行可能な記録モードとが一
    致しないときは、当該インクジェット記録装置において
    用意されるマスクデータを用いてマスク処理を行なうこ
    とを特徴とする請求項5に記載の記録処理方法。
  11. 【請求項11】 前記マスクデータは、ランダム性を有
    するデータであることを特徴とする請求項1ないし10
    のいずれかに記載の記録処理方法。
  12. 【請求項12】 ホスト装置と該ホスト装置からの記録
    データに基づいて記録を行なうインクジェット記録装置
    とを有した記録システムにおいて、 被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッドの
    複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量の、
    記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送とを行
    なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なるイン
    ク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行なう
    前記インクジェット記録装置であって、前記同一の走査
    記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録データを
    作成するため、当該複数の走査それぞれの記録データを
    相互に補完的な記録データとするマスク処理を行なう前
    記インクジェット記録装置に対し、ホスト装置から前記
    マスク処理に用いるマスクデータを送ることを特徴とす
    る記録システム。
  13. 【請求項13】 ホスト装置からインクジェット記録装
    置に所定量の記録データを送る前に前記マスクデータを
    送ることを特徴とする請求項12に記載の記録システ
    ム。
  14. 【請求項14】 ホスト装置からインクジェット記録装
    置に所定量の記録データを送る前に前記マスクデータを
    生成し、該マスクデータをインクジェット記録装置に送
    ることを特徴とする請求項13に記載の記録システム。
  15. 【請求項15】 予め生成してあるマスクデータをイン
    クジェット記録装置に送ることを特徴とする請求項13
    に記載の記録システム。
  16. 【請求項16】 前記インクジェット記録装置は、前記
    複数回の走査の回数が異なる複数の記録モードを実行可
    能であることを特徴とする請求項13に記載の記録シス
    テム。
  17. 【請求項17】 所定量の記録データを送るごとに記録
    モードを判断し、該判断した記録モードが、当該記録デ
    ータの前に記録データを送ったときに判断した記録モー
    ドと同じときは、マスクデータを送らないことを特徴と
    する請求項16に記載の記録システム。
  18. 【請求項18】 前記マスクデータを生成しないことに
    よって、マスクデータを送らないことを特徴とする請求
    項17に記載の記録システム。
  19. 【請求項19】 前記ホスト装置のデータ処理能力を判
    断し、該判断した処理能力に応じたサイズのマスクデー
    タを、インクジェット記録装置に送ることを特徴とする
    請求項12ないし18のいずれかに記載の記録システ
    ム。
  20. 【請求項20】 前記ホスト装置のデータ処理能力を判
    断し、該判断した処理能力が所定の能力以下であるとき
    は、インクジェット記録装置において用意されるマスク
    データを用いてマスク処理を行なうことを特徴とする請
    求項12に記載の記録システム。
  21. 【請求項21】 ホスト装置が指示する記録モードと、
    インクジェット記録装置で実行可能な記録モードとが一
    致しないときは、当該インクジェット記録装置において
    用意されるマスクデータを用いてマスク処理を行なうこ
    とを特徴とする請求項16に記載の記録システム。
  22. 【請求項22】 前記マスクデータは、ランダム性を有
    するデータであることを特徴とする請求項12ないし2
    1のいずれかに記載の記録システム。
  23. 【請求項23】 前記インクジェット記録装置は、熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の
    圧力によってインクを吐出する記録ヘッドを用いたこと
    を特徴とする請求項12ないし22のいずれかに記載の
    記録システム。
  24. 【請求項24】 記録データをインクジェット記録装置
    に送り該インクジェット記録装置に記録を行なわせる情
    報処理装置において、 被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッドの
    複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量の、
    記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送とを行
    なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なるイン
    ク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行なう
    前記インクジェット記録装置であって、前記同一の走査
    記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録データを
    作成するため、当該複数の走査それぞれの記録データを
    相互に補完的な記録データとするマスク処理を行なう前
    記インクジェット記録装置に対し、前記マスク処理に用
    いるマスクデータを送ることを特徴とする情報処理装
    置。
  25. 【請求項25】 インクジェット記録装置に所定量の記
    録データを送る前に前記マスクデータを送ることを特徴
    とする請求項24に記載の情報処理装置。
  26. 【請求項26】 インクジェット記録装置に所定量の記
    録データを送る前に前記マスクデータを生成し、該マス
    クデータをインクジェット記録装置に送ることを特徴と
    する請求項25に記載の情報処理装置。
  27. 【請求項27】 予め生成してあるマスクデータをイン
    クジェット記録装置に送ることを特徴とする請求項25
    に記載の情報処理装置。
  28. 【請求項28】 前記インクジェット記録装置は、前記
    複数回の走査の回数が異なる複数の記録モードを実行可
    能であることを特徴とする請求項25に記載の情報処理
    装置。
  29. 【請求項29】 所定量の記録データを送るごとに記録
    モードを判断し、該判断した記録モードが、当該記録デ
    ータの前に記録データを送ったときに判断した記録モー
    ドと同じときは、マスクデータを送らないことを特徴と
    する請求項28に記載の情報処理装置。
  30. 【請求項30】 前記マスクデータを生成しないことに
    よって、マスクデータを送らないことを特徴とする請求
    項29に記載の情報処理装置。
  31. 【請求項31】 前記ホスト装置のデータ処理能力を判
    断し、該判断した処理能力に応じたサイズのマスクデー
    タを、インクジェット記録装置に送ることを特徴とする
    請求項24ないし30のいずれかに記載の情報処理装
    置。
  32. 【請求項32】 前記情報処理装置のデータ処理能力を
    判断し、該判断した処理能力が所定の能力以下であると
    きは、インクジェット記録装置において用意されるマス
    クデータを用いてマスク処理を行なわせることを特徴と
    する請求項24に記載の情報処理装置。
  33. 【請求項33】 前記情報処理装置が指示する記録モー
    ドと、インクジェット記録装置で実行可能な記録モード
    とが一致しないときは、当該インクジェット記録装置に
    おいて用意されるマスクデータを用いてマスク処理を行
    なわせることを特徴とする請求項28に記載の情報処理
    装置。
  34. 【請求項34】 前記マスクデータは、ランダム性を有
    するデータであることを特徴とする請求項24ないし3
    3のいずれかに記載の情報処理装置。
  35. 【請求項35】 ホスト装置から送られる記録データに
    基づいて記録を行なうインクジェット記録装置におい
    て、 該インクジェット記録装置は、被記録媒体の同一の走査
    記録領域に対する記録ヘッドの複数回の走査と前記走査
    記録領域の幅に対応した量の、記録ヘッドに相対的な被
    記録媒体の複数回の搬送とを行なうことにより、前記同
    一の走査記録領域に異なるインク吐出口を対応付けて当
    該走査記録領域の記録を行なうインクジェット記録装置
    であって、前記同一の走査記録領域に対する複数回の走
    査それぞれの記録データを作成するため、当該複数の走
    査それぞれの記録データを相互に補完的な記録データと
    するマスク処理を行なうインクジェット記録装置であ
    り、ホスト装置から送られるマスクデータを用いて前記
    マスク処理を行なうことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  36. 【請求項36】 ホスト装置から所定量の記録データが
    送られて来る前に前記マスクデータが送られて来ること
    を特徴とする請求項35に記載のインクジェット記録装
    置。
  37. 【請求項37】 前記インクジェット記録装置は、前記
    複数回の走査の回数が異なる複数の記録モードを実行可
    能であることを特徴とする請求項36に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  38. 【請求項38】 前記ホスト装置のデータ処理能力が判
    断され、該判断した処理能力が所定の能力以下であると
    きは、インクジェット記録装置において用意されるマス
    クデータを用いてマスク処理を行なうことを特徴とする
    請求項35に記載のインクジェット記録装置。
  39. 【請求項39】 ホスト装置が指示する記録モードと、
    インクジェット記録装置で実行可能な記録モードとが一
    致しないときは、当該インクジェット記録装置において
    用意されるマスクデータを用いてマスク処理を行なうこ
    とを特徴とする請求項37に記載のインクジェット記録
    装置。
  40. 【請求項40】 前記マスクデータは、ランダム性を有
    するデータであることを特徴とする請求項35ないし3
    9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  41. 【請求項41】 前記インクジェット記録装置は、熱エ
    ネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、該気泡の
    圧力によってインクを吐出する記録ヘッドを用いたこと
    を特徴とする請求項35ないし40のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  42. 【請求項42】 情報処理装置によって読み取り可能な
    プログラムを格納した記憶媒体において、 ホスト装置および該ホスト装置からの記録データに基づ
    いて記録を行なうインクジェット記録装置における記録
    にかかる処理を行なうための記録処理プログラムであっ
    て、 被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッドの
    複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量の、
    記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送とを行
    なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なるイン
    ク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行なう
    前記インクジェット記録装置であって、前記同一の走査
    記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録データを
    作成するため、当該複数の走査それぞれの記録データを
    相互に補完的な記録データとするマスク処理を行なう前
    記インクジェット記録装置に対し、ホスト装置から前記
    マスク処理に用いるマスクデータを送る記録処理プログ
    ラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
  43. 【請求項43】 ホスト装置および該ホスト装置からの
    記録データに基づいて記録を行なうインクジェット記録
    装置における記録にかかる処理を行なうための記録処理
    プログラムであって、 被記録媒体の同一の走査記録領域に対する記録ヘッドの
    複数回の走査と前記走査記録領域の幅に対応した量の、
    記録ヘッドに相対的な被記録媒体の複数回の搬送とを行
    なうことにより、前記同一の走査記録領域に異なるイン
    ク吐出口を対応付けて当該走査記録領域の記録を行なう
    前記インクジェット記録装置であって、前記同一の走査
    記録領域に対する複数回の走査それぞれの記録データを
    作成するため、当該複数の走査それぞれの記録データを
    相互に補完的な記録データとするマスク処理を行なう前
    記インクジェット記録装置に対し、ホスト装置から前記
    マスク処理に用いるマスクデータを送ることを特徴とす
    る記録処理プログラム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7052099B2 (en) 2002-09-11 2006-05-30 Seiko Epson Corporation Liquid drop ejecting device and liquid drop ejecting method, layer forming device and layer forming method, manufacturing for device, and electronic apparatus
JP2007083720A (ja) * 2005-09-19 2007-04-05 Avago Technologies Imaging Ip (Singapore) Pte Ltd ノズル発射の順序付け制御を省くことによる印刷速度の向上
JP2007196672A (ja) * 2005-12-27 2007-08-09 Canon Inc インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、プログラムおよび記憶媒体
JP2010137581A (ja) * 2010-03-23 2010-06-24 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2013126766A (ja) * 2013-02-04 2013-06-27 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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