JP2000308979A - 釘打機 - Google Patents

釘打機

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JP2000308979A
JP2000308979A JP11119141A JP11914199A JP2000308979A JP 2000308979 A JP2000308979 A JP 2000308979A JP 11119141 A JP11119141 A JP 11119141A JP 11914199 A JP11914199 A JP 11914199A JP 2000308979 A JP2000308979 A JP 2000308979A
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JP
Japan
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cassette
nail
magazine
nails
main body
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JP11119141A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ihara
良碩 伊原
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SONITEKKU KK
Ihara Kogyo KK
Original Assignee
SONITEKKU KK
Ihara Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】釘打機において、バラ状態の釘の装着が簡単に
できるようにする。 【解決手段】予め、カセット本体9に多数本のバラ釘N
を首吊り状態で収納させて釘カセットC1 を構成し、釘
打機のマガジンM1 を構成するマガジン本体8に、前記
釘カセットC1 が装着されるためのカセット装着部11
を設け、バラ釘Nを押圧するためのプッシュプレート1
5を、マガジン本体8の釘通路Eから退避させた状態
で、マガジン本体8の後方から釘カセットC1 を挿入さ
せて、釘打機本体Aの導入レール4とカセット本体9と
を接続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め多数本の釘が
首吊り状態で収納された釘カセットを、マガジンに装着
することによって、バラ状態の釘の打込ができるように
した釘打機に関するものである。なお、本明細書では、
前記釘カセットを構成するカセット本体にバラ状態(隣
接する釘どうしが連結されていない状態)で収納された
多数本の釘を、「バラ釘」と記載する。
【0002】
【従来の技術】釘打機は、マガジンに収納された多数本
の釘を、付勢手段によって付勢されるプッシュプレート
により、釘打機本体の打込口に1本ずつ送り込み、該釘
を打込手段(通常の場合、空気圧)により打ち込むため
のものである。従来の釘打機の場合、図15に示される
ように、多数本の釘が、鉄、樹脂、紙等より成る帯板状
の連結材90によって連結された連結釘N’が使用され
る。図1に示されるように、この連結釘N’が、マガジ
ンに装着され、プッシュプレートにより前方(釘打機本
体の打込口の側)へ送り込まれ、釘打機本体の打込口に
先頭の釘が配置される。釘打機本体が作動されると、釘
打機本体に内蔵されている打込みロッドが急速下降し、
連結釘N’のうちの先頭の釘を打ち込む。このときの打
撃により、連結材90が分断される。
【0003】上記したように、連結釘N’は、多数本の
釘を連結材90により連結させたものである。このた
め、連結釘N’の各釘が打ち込まれる際に、連結材90
が分断され、小片となって飛散し、作業者の手や顔に当
たることもある。前記連結材90が金属材である場合、
特に危険である。また、釘打ち作業後における現場の清
掃(連結材90の回収作業)が大変である。また、上記
した連結釘N’は高価なものである。このため、釘打作
業のコストを高くしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、マガジンに釘が簡単に装着できるようにす
ると共に、バラ状態で収納された釘を打ち込むことがで
きるようにすることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、多数本の釘が収納されて、その最後部の釘
を前方に向けて押圧するためのプッシュプレートを備え
たマガジンと、該マガジンに収納された釘群を導入レー
ルによって順次導入して、その先頭の釘を順次打ち出す
打込口を備えた釘打機本体とから成る釘打機であって、
前記マガジンは、前記導入レールに接続可能なカセット
本体の両端部に、首吊り状態で収納されたバラ釘群の脱
落を防止する脱落防止ストッパがそれぞれ設けられた釘
カセットと、該釘カセットを装着可能なカセット装着部
を備えたマガジン本体とから成り、前記釘カセットは、
その前方の脱落防止ストッパが解除された状態で前記マ
ガジン本体に着脱可能に装着されて、前記カセット本体
にバラ状態で収納された釘の打込を可能にしたことを特
徴としている。
【0006】予め、多数本の釘が、カセット本体に首吊
り状態で、しかもバラ状態で収納された釘カセットが構
成されている。また、マガジンを構成するプッシュプレ
ートは、該マガジンの後端部において、マガジン本体と
係止されている。釘カセットが、多数本の釘を収納した
ままマガジン本体に装着される。このとき、釘カセット
における釘の脱落防止ストッパが解除されると共に、釘
打機本体の導入レールと、釘カセットのカセット本体と
が接続される。プッシュプレートとマガジン本体との係
止を解除して、カセット本体に収納されている多数本の
釘のうち、最後部の釘を前方に押圧する。カセット本体
に収納されている多数本の釘は、供給レールとしての機
能をも有するカセット本体により、前方に供給される。
釘打機本体の打込口には、先頭の釘が1本だけ配置され
ると共に、2本目の釘は、導入レールの部分に設けられ
た遮断機構によって待機する。釘打機本体が作動して、
打込口に配置された先頭の釘が打ち込まれる毎に、前記
遮断機構により、釘が1本ずつ打込口に供給される。
【0007】釘カセットに収納されたすべての釘が打ち
込まれると、該釘カセットが取り外され、新たな釘カセ
ットがマガジン本体に装着される。そして、全く同様に
して、釘が打ち込まれる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は第1実施例の釘打機におい
て、釘カセットC1 が装着されたマガジンM1 の一部を
破断した側面図、図2は図1のX−X線断面図、図3は
マガジンM1 の前部の平面断面図、図4は同じく後部の
平面断面図、図5は図1のY−Y線断面図、図6は釘カ
セットC 1 の斜視図、図7は同じく側面断面図である。
図1に示されるように、本発明の第1実施例の釘打機
は、釘打機本体Aと、該釘打機本体Aの打込口1にバラ
釘Nを供給するためのマガジンM1 とから構成されてい
る。そして、マガジンM1 の後方から、多数本のバラ釘
Nを収納した釘カセットC1 が挿入されて装着される。
【0009】最初に、図1を参照しながら、釘打機本体
Aについて簡単に説明する。本実施例の釘打機本体A
は、空気圧によって作動するものである。釘打機本体A
に圧縮空気を供給した状態で、作業者がトリガ2を操作
すると、空気圧により打込みロッド3が急速降下し、打
込口1に配置されているバラ釘Nが打ち込まれる。この
バラ釘Nは、打込口1の上部に、該打込口1と連続して
設けられた導入レール4に接続されるマガジンM1 によ
って供給される。導入レール4の部分には、該レール4
の幅方向に沿ってストッパピン5が設けられている。こ
のストッパピン5は、打込みロッド3の上昇・下降動作
と連動して、前記導入レール4の部分に出入りすること
により、打込口1にバラ釘Nを1本だけ導入させるとい
う機能を有している。なお、図1において、6は、作業
者が把持するためのグリップ、7は、作業者を保護する
ためのガードである。
【0010】次に、マガジンM1 について説明する。図
1に示されるように、このマガジンM1 は、細長い板状
のマガジン本体8から構成されていて、釘打機本体Aの
下部に、打込口1に対して所定の角度(本実施例の場
合、約108°)で傾斜して取付けられている。このよ
うに、打込口1に対して、マガジンM1 を傾斜させて取
付けたのは、釘打面とマガジンM1 とが干渉しないよう
にして、釘打ち作業を行い易くするためである。そし
て、図2に示されるように、正面視におけるマガジン本
体8のほぼ中央部には、略方形状で、後述するカセット
本体9を装着するためのカセット装着部11が、マガジ
ン本体8の全長に亘って設けられている。カセット装着
部11における高さ方向のほぼ中央部には、段差状の肩
部11aが設けられていて、前記カセット本体9を挿入
する際のガイドとしての機能を有していると共に、装着
されたカセット本体9がずれないように保持するという
機能を有している。また、カセット装着部11の上方に
は、カセット本体9に取付けられた板ばね12(後述)
を通過させるための逃し部13が設けられていて、同じ
く下方には、バラ釘Nの本体部Naをガイドするための
一対のガイド壁14が設けられている。一対のガイド壁
14には、それぞれ、手前側(作業者と相対向する側)
の溝部14aと、奥側の溝部14bが設けられている。
前記逃し部13、前記一対のガイド壁14及び各溝部1
4a,14b は、マガジン本体8の全長に亘って設けられ
ている。そして、一対のガイド壁14どうしの間には、
首吊り状態で供給されるバラ釘Nの本体部Naを通過さ
せるための釘通路Eが形成されている。
【0011】上記した釘通路Eには、プッシュプレート
15が入り込んでいる。当然のことながら、該プッシュ
プレート15の厚みは、釘通路Eの内幅よりも薄い。こ
のため、該プッシュプレート15は、マガジン本体8の
長手方向に沿って前記釘通路Eを移動可能である。該プ
ッシュプレート15の前部には、最後部のバラ釘Nの本
体部Naを押圧するための押圧部15aが設けられてい
て、該押圧部15aの先端面は、マガジンM1 の取付角
度に対応して傾斜している。このプッシュプレート15
を操作するための把手部16は、該プッシュプレート1
5の下端部15bが直角に折り曲げられて、マガジン本
体8の手前側に張り出した形態で設けられている。ま
た、プッシュプレート15の下端部15bには、該プッ
シュプレート15をマガジン本体8に係止させるための
係止ピン17が突設されている。
【0012】図1及び図3に示されるように、マガジン
本体8の前部(釘打機本体Aの打込口1の側)には、外
側に張り出した形態でブラケット18が取付けられてい
る。このブラケット18には、高さ方向に軸19が取付
けられていて、該軸19にぜんまい21(うず巻ばね)
が装着されている。そして、マガジン本体8において、
前記ブラケット18が取付けられている部分と対応する
部分には、手前側の溝部14aと連通させるための連通
孔22が設けられている。該ぜんまい21の始端部21
aは、前記連通孔22を介して、プッシュプレート15
の手前側の側面部に固着されている。このため、プッシ
ュプレート15は、ぜんまい21の弾性復元力Fによ
り、常に前方に付勢されている。また、プッシュプレー
ト15の奥側(ぜんまい21の始端部21aが固着され
ている側の反対側)の側面部には、ガイド体23が固着
されている。このガイド体23が、奥側の溝部14bの
入口部分24にガイドされている。プッシュプレート1
5が、マガジン本体8の長手方向に沿って移動される際
に、前記ガイド体23が奥側の溝部14bの入口部分2
4にガイドされるため、該プッシュプレート15はスム
ーズに移動される。
【0013】図1及び図4に示されるように、マガジン
本体8の後端部には、ぜんまい21の弾性復元力Fに抗
して移動されたプッシュプレート15を、マガジン本体
8に係止させるための係止ブラケット25が固着されて
いる。即ち、係止ブラケット25の下面部には、平面視
において略J字状の係止溝26が設けられている。ま
た、マガジン本体8における後端部の側方(手前側)に
は、プッシュプレート15を退避させるための退避部2
7が設けられている。そして、前記係止溝26の入口部
分26aは、プッシュプレート15の係止ピン17の移
動軌跡の延長線上に位置されている。プッシュプレート
15が、マガジン本体8の後端部まで移動されると、プ
ッシュプレート15の係止ピン17が、そのまま係止ブ
ラケット25の入口部分26aから係止溝26に入り込
む。該プッシュプレート15を、前記係止溝26に沿っ
て移動させると、該プッシュプレート15は平面視にお
いて略J字状に移動して、前記係止ピン17が係止溝2
6の終端部26bに入り込んで係止される。同時に、プ
ッシュプレート15は、マガジン本体8の退避部27に
入り込んで、釘通路Eから側方(手前側)に退避され
る。その状態のプッシュプレート15を、図4において
二点鎖線で示す。このようにして、プッシュプレート1
5がマガジン本体8に係止されると共に、釘通路Eがマ
ガジン本体8の全長に亘って解放される。
【0014】次に、釘カセットC1 について説明する。
この釘カセットC1 は、カセット本体9に多数本のバラ
釘Nを、首吊り状態で収納したものである。カセット本
体9について説明する。図5ないし図7に示されるよう
に、カセット本体9の外側形状は、前記カセット装着部
11よりも僅かに小さな相似形状である。カセット本体
9は、天板部28と、その幅方向の両端に垂直に設けら
れた一対の側板部29と、各側板部29の下端部に、内
側に向けて傾斜状態で延設された一対のレール部31
と、各レール部31の下端部に垂直に設けられた一対の
ガイド部32とから構成されている。カセット本体9を
構成する各部分の内側には、カセット本体9の外側形状
とほぼ相似形で、断面略T字状のガイド孔Gが、下側に
開口して設けられている。一対のレール部31は、バラ
釘Nの頭部Nbの首下部分Ncを支持するという機能を
有しており、その傾斜角度は、バラ釘Nにおける首下部
分Ncの傾斜角度と、ほぼ同一である。上記した天板部
28と一対のガイド部32の各内面に、それぞれ半円柱
状の凸条33が、カセット本体9の長手方向に沿って設
けられている。天板部28における凸条33は、幅方向
のほぼ中央部に設けられている。また、一対のガイド部
32における凸条33は、一対のレール部31の少し下
方で、しかも、相対向する形態で設けられている。各凸
条33どうしの隙間は、バラ釘Nの本体部Naの外径よ
りも僅かに広く、頭部Nbの外径よりも狭い。このた
め、バラ釘Nは、一対のレール部31に首吊り状態で支
持される。そして、前記カセット本体9におけるガイド
孔Gの横断面形状は、釘打機本体Aを構成する導入レー
ル4(図1参照)の横断面形状と同一である。
【0015】図6及び図7に示されるように、カセット
本体9の前部の上面には、板ばね12が取付けられてい
る。この板ばね12は、その後端部のみがカセット本体
9の天板部28の上面に固着されていると共に、その前
部に前側ストッパピン34が固着されている。また、該
板ばね12の前端部12aは、所定角度で上方に折り曲
げられている。カセット本体9において、前記前側スト
ッパピン34と対応する部分には、通し孔35が設けら
れていて、前記前側ストッパピン34は、通常の状態で
カセット本体9のガイド孔Gに付勢状態で入り込んでい
る。そして、カセット本体9に収納された多数本のバラ
釘Nのうち、先頭のバラ釘Nの頭部Nbとほぼ当接して
いる。また、カセット本体9の後端部には、その幅方向
に沿って後側ストッパピン36が取付けられている。こ
の後側ストッパピン36により、カセット本体9の後端
部におけるガイド孔Gが閉塞されている。このため、多
数本のバラ釘Nが、カセット本体9の両端部から脱落す
ることが防止される。
【0016】前記前側ストッパピン34は、カセット本
体9がマガジン本体8に装着されると、自動で解除され
る。次に、その構成について説明する。図1に示される
ように、マガジン本体8の前部には、その幅方向に沿っ
てストッパ解除ピン37が取付けられている。このスト
ッパ解除ピン37は、マガジン本体8に釘カセットC 1
が装着された際に、前側ストッパピン34と対応する位
置に設けられている。即ち、釘カセットC1 がマガジン
本体8の後方から挿入され、カセット本体9が前方に送
り込まれると、板ばね12の前端部12aが、ストッパ
解除ピン37に乗り上げる。このため、該板ばね12
は、そのまま上方に引き上げられる。同時に、前側スト
ッパピン34も上方に引き上げられるため、バラ釘Nと
の当接が解除される。多数本のバラ釘Nは、プッシュプ
レート15に作用するぜんまい21の弾性復元力F(図
3参照)によって前方に押圧されているため、前方に供
給される。マガジン本体8に装着されたカセット本体9
は、前記マガジン本体8の後部に取付けられた後退防止
ばね38によって、後方に抜け出ることが防止されてい
る。
【0017】次に、本発明の第1実施例の釘打機の作用
について説明する。図8に示されるように、予め、カセ
ット本体9のレール部31に、多数本のバラ釘Nが首吊
り状態で収納されている。これらのバラ釘Nは、カセッ
ト本体9の前後部に取付けられた前側及び後側の各スト
ッパピン34,36により脱落防止が図られている。マ
ガジンM1 を構成するプッシュプレート15は、マガジ
ン本体8の退避部27に退避された状態で、ぜんまい2
1の弾性復元力Fに抗して、係止ブラケット25に係止
されている。このため、マガジン本体8においてバラ釘
Nの本体部Naを通過させるための釘通路Eは、全長に
亘って解放されている。釘カセットC1を、マガジン本
体8の後方から挿入する。マガジン本体8におけるカセ
ット装着部11は、その全長に亘って設けられているた
め、前記釘カセットC1 を支障なく挿入することができ
る。
【0018】釘カセットC1 のカセット本体9が前方に
送り込まれると、図1に示されるように、板ばね12が
ストッパ解除ピン37に乗り上げて、前側ストッパピン
34を引き上げる。このため、前記前側ストッパピン3
4とバラ釘Nとの当接が解除され、多数本のバラ釘N
は、前方に供給可能となる。同時に、導入レール4と、
カセット本体9のレール部31とが接続される。導入レ
ール4の横断面形状と、カセット本体9のガイド孔Gの
横断面形状は、同一なので、カセット本体9に収納され
た多数本のバラ釘Nは、該カセット本体9を供給レール
として、導入レール4に供給される。続いて、プッシュ
プレート15と係止ブラケット25との係止状態を解除
させる。プッシュプレート15が、ぜんまい21の弾性
復元力Fによって最後部のバラ釘Nの本体部Naを押圧
する。
【0019】多数本のバラ釘Nは、図5に示されるよう
に、その首下部分Ncが、一対のレール部31に支持さ
れた首吊り状態で供給される。しかし、釘打ち作業が行
われている際に、釘打機はあらゆる方向に傾けられる。
このため、バラ釘Nの頭部Nbは、ガイド孔G内であら
ゆる方向に傾く。また、プッシュプレート15の押圧部
15aは、バラ釘Nの本体部Naを押圧しているため、
特に後方のバラ釘Nのバラ状態が著しい。このような場
合、バラ釘Nの首下部分Ncと一対のレール部31との
接触面積が小さくなり、或いは完全に離れたりして、バ
ラ釘Nをスムーズに供給することが困難になる場合もあ
る。その状態のバラ釘Nを、図5に二点鎖線で示す。し
かし、本実施例の場合、バラ釘Nの本体部Naは、マガ
ジン本体8の一対のガイド壁14、及びカセット本体9
の一対のガイド部32によって幅方向に拘束されている
ため、バラ釘Nが一定角度以上傾くことが制限される。
また、カセット本体9における天板部28及び一対のガ
イド部32に、各凸条33が設けられていることによ
り、バラ釘Nとカセット本体9との接触は部分接触であ
る。このため、接触部分に作用する摩擦力を小さくする
ことができる。この結果、釘打機がいかなる姿勢で使用
されても、多数本のバラ釘Nはスムーズに供給される。
【0020】図9に示されるように、多数本のバラ釘N
が、プッシュプレート15に押圧されて前方に供給さ
れ、カセット本体9の一対のレール部31から、導入レ
ール4に導入される。打込口1の導入レール4の部分に
は、バラ釘Nの導入を遮断するためのストッパピン5が
設けられているため、先頭のバラ釘Nは後方から押圧さ
れた状態でいったん停止する。
【0021】釘打機本体Aに圧縮空気を供給し、作業者
がトリガ2を操作すると、前記ストッパピン5が出入り
する。すると、多数本のバラ釘Nのうち、先頭の1本だ
けが打込口1に入り込む。このとき、2本目以降のバラ
釘Nは、前記ストッパピン5によって停止状態で保持さ
れている。そして、打込みロッド3が急速降下して打込
口1に入り込んだバラ釘Nが打ち込まれる。バラ釘Nが
打ち込まれ、打込みロッド3が上昇すると、再びストッ
パピン5が出入りして、次のバラ釘Nが打込口1に入り
込む。この操作が連続して行われるため、バラ釘Nが連
続して打ち込まれる。
【0022】多数本のバラ釘Nは、カセット本体9に首
吊り状態で収納されている。しかも、プッシュプレート
15によってバラ釘Nの本体部Naが押圧されているた
め、前記プッシュプレート15の近傍におけるバラ釘N
は、バラ状態にある。しかし、該バラ釘Nが導入レール
4の近傍まで送り込まれると、ストッパピン5によって
いったん停止され、そのまま打込口1に入り込むことが
できる状態に保持される。この結果、すべてのバラ釘N
を安定して打ち込むことができる。このカセット本体9
には、釘がバラ状態で収納されるため、従来の連結釘
N’と比較して、より多くの釘を収納することができ
る。このため、釘カセットC1 を交換する頻度も少なく
て済む。
【0023】この釘カセットC1 は、マガジン本体8に
対して着脱可能である。そのため、カセット本体9に収
納されたすべてのバラ釘Nが打ち込まれると、作業者は
前記カセット本体9を取り外す。そして、多数本のバラ
釘Nが収納された新たな釘カセットC1 が、マガジン本
体8に装着される。前記カセット本体9は再使用できる
ため、廃棄物は一切生じない。
【0024】次に、図10ないし図13を参照しなが
ら、第2実施例の釘打機について説明する。第2実施例
の釘打機を構成する釘カセットC2 は、前述した釘カセ
ットC 1 に対して、前側の脱落防止ストッパの部分のみ
が異なっている。即ち、釘カセットC2 を構成するカセ
ット本体39の前端部には、段差部39aが設けられて
いて、該段差部39aに板ばね41が取付けられてい
る。この板ばね41の前端部41aは、下方にほぼ直角
に折り曲げられていて、当該部分に釘通過孔41bが形
成されている。この釘通過孔41bは、前記カセット本
体39におけるガイド孔Gとほぼ同一形状である。この
板ばね41は、通常の状態で少し上方に位置されてい
て、該板ばね41の弾性復元力Fに抗して下方に押し込
むと、カセット本体39におけるガイド孔Gと、板ばね
41の釘通過孔41bとが合致する。逆に言えば、板ば
ね41が通常の状態にあるとき(板ばね41に何の力も
作用していないとき)に、カセット本体39のガイド孔
Gと板ばね41の前端部41aとが、ずれた状態に配置
されている。このため、先頭のバラ釘Nの頭部Nbが、
板ばね41の前端部41aに当接して、それらの脱落が
防止される。
【0025】この釘カセットC2 が、第2実施例の釘打
機を構成するマガジン本体42に装着される。このマガ
ジン本体42において、前記釘カセットC2 が装着され
る部分には、バラ釘Nを供給するためのレール機構が切
除されていて、当該部分がカセット装着部43となって
いる。マガジン本体42において、前記カセット装着部
43の前部には、釘打機本体Aの導入レール4と接続さ
れる中間レール部49が設けられている。この中間レー
ル部49の横断面形状と、カセット本体39の横断面形
状とは、同一である。また、前記カセット装着部43を
閉塞するための開閉カバー44が取付けられている。こ
の開閉カバー44は、マガジン本体42の上面に取付け
られたヒンジ45により、開閉可能である。図12に示
されるように、カセット本体39においてマガジン本体
42に装着される部分には、位置決めのための突起部4
6が、その長手方向に沿って設けられていて、マガジン
本体42において前記突起部46と対応する部分には、
該突起部46が嵌合されるための嵌合溝47が設けられ
ている。カセット本体39が、マガジン本体42のカセ
ット装着部43に装着される際に、前記突起部46が前
記嵌合溝47に入り込む。このため、カセット本体39
がずれることはない。
【0026】また、マガジン本体42の前端部の天井面
には、前記板ばね41を押し下げるための押圧ボス48
が取付けられている。作業者は、マガジン本体42に釘
カセットC2 を装着する際に、板ばね41の上面を前記
押圧ボス48に押し付け、前記板ばね41を押し下げな
がら、カセット本体39の突起部46を嵌合溝47に嵌
合させる。板ばね41が押し下げられることによって、
カセット本体39のガイド孔Gと板ばね41の釘通過孔
41bとが合致される。しかも、この状態で、カセット
本体39と中間レール部49とが接続される。このた
め、多数本のバラ釘Nが、前記カセット本体39を供給
レールとして前方に供給される。開閉カバー44を閉じ
ることによって、釘カセットC2 が脱落することが防止
される。なお、この実施例の場合、ぜんまい21は、バ
ラ釘Nとの干渉を避けるため、マガジン本体42におけ
る奥側の溝部14bに配置されている。そして、該ぜん
まい21は、プッシュプレート15に取付けられてい
て、その始端部21aはマガジン本体42の前部に固着
されている。この実施例の釘打機は、マガジンM2 の手
前側から釘カセットC2 を装着する形態であるため、狭
い場所であっても容易に釘カセットC2 の着脱を行うこ
とができる。
【0027】上記した第2実施例の釘打機は、マガジン
本体42に開閉カバー44が取付けられていて、該開閉
カバー44を開いた状態で釘カセットC2 を装着し、開
閉カバー44を閉じることによって釘カセットC2 の脱
落を防止する形態である。しかし、図14に示されるよ
うに、釘カセットC2 をマガジン本体42の側方から斜
めにして装着する形態であっても構わない。この実施例
の場合、開閉カバー44が不要になるという利点があ
る。
【0028】上記した各実施例では、釘カセットをマガ
ジン本体に装着する際に、前側の脱落防止ストッパが自
動で解除される構成である。しかし、例えば、釘カセッ
トの前端部に着脱可能なストッパピンが取付けられてい
て、該釘カセットが装着される際に、作業者が前記スト
ッパピンを抜き取るという構成、即ち、手動で解除する
形態であっても構わない。
【0029】上記した各実施例の釘打機では、釘打機本
体の側に導入レールが設けられた構成である。しかし、
釘打機本体の側に導入レールが設けられておらず、釘カ
セットの側に導入レール部が一体に設けられていて、マ
ガジンに釘カセットを装着すると、該釘カセットの導入
レール部が、釘打機本体の打込口の部分に臨む構成にす
ることも可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る釘打機は、予め、多数本の
釘がバラ状態で収納された釘カセットが、マガジン本体
に着脱可能に装着され、しかも、その際に、釘打機本体
の導入レールと釘カセットのカセット本体とが接続され
る構成である。そのため、次の諸効果が奏される。
(1)釘がバラ状態で収納されているため、従来の連結
釘のように、連結材が存しない。しかも、この釘カセッ
トのカセット本体は再使用ができる。このため、釘打ち
作業に伴う廃棄物が一切生じない。また、分断された連
結材が飛散しないため、安全に作業を行うことができ
る。そして、連結材の回収作業が不要であるため、釘打
ち作業後の現場の清掃作業が簡単である。(2)従来の
連結釘と比較して、より多くの釘を収納させることがで
きる。このため、釘を補充するための時間(釘カセット
を交換する時間)が短くなり、作業効率が向上する。
(3)多数本の釘は、予め、釘カセットに脱落防止が図
られた状態で収納されていて、作業者はマガジンに釘カ
セットを装着するだけで済むため、作業が容易である。
(4)前記釘カセットの脱落防止ストッパが、該釘カセ
ットを装着する際に、自動で解除される構成となってい
る場合、作業者は前記釘カセットを装着させるだけで済
むため、より作業が簡単になる。(5)釘カセットのカ
セット本体に、その長手方向に沿って凸条が設けられて
いる場合、前記釘と前記凸条との接触部が線接触にな
る。このため、釘の流れがスムーズになる。(6)高価
な連結釘を使用しなくて済む。このため、釘にかかるコ
ストを低減させることができる。その結果、釘打作業の
コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の釘打機において、釘カセットC1
が装着されたマガジンM1 の一部を破断した側面図であ
る。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】マガジンM1 の前部の平面断面図である。
【図4】同じく後部の平面断面図である。
【図5】図1のY−Y線断面図である。
【図6】釘カセットC1 の斜視図である。
【図7】同じく側面断面図である。
【図8】釘カセットC1 を、後方からマガジン本体8に
挿入する状態の作用説明図である。
【図9】バラ釘Nが打込口1に入り込む状態の作用説明
図である。
【図10】第2実施例の釘打機における釘カセットC2
の斜視図である。
【図11】釘カセットC2 が、マガジンM2 のカセット
装着部43に装着される状態の作用説明図である。
【図12】図11のZ−Z線断面図である。
【図13】釘カセットC2 のガイド孔Gと、板ばね41
の釘通過孔41bとが合致した状態を示す図である。
【図14】釘カセットC2 をマガジン本体42の側方か
ら斜めにして装着する状態の作用説明図である。
【図15】連結釘N’の正面図である。
【符号の説明】
A:釘打機本体 C1,C2 :釘カセット G:ガイド孔 M1,M2 :マガジン N:バラ釘(釘) 1:打込口 4:導入レール 8,42:マガジン本体 9,39:カセット本体 11,43:カセット装着部 15:プッシュプレート 31:レール部(ガイド孔の内周面) 33:凸条 34:前側ストッパピン(脱落防止ストッパ) 36:後側ストッパピン(脱落防止ストッパ) 37:ストッパ解除ピン(解除手段) 41:板ばね(脱落防止ストッパ) 48:押圧ボス(解除手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C054 CD02 CD12 3C068 BB01 FF01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数本の釘が収納されて、その最後部の
    釘を前方に向けて押圧するためのプッシュプレートを備
    えたマガジンと、 該マガジンに収納された釘群を導入レールによって順次
    導入して、その先頭の釘を順次打ち出す打込口を備えた
    釘打機本体とから成る釘打機であって、 前記マガジンは、前記導入レールに接続可能なカセット
    本体の両端部に、首吊り状態で収納されたバラ釘群の脱
    落を防止する脱落防止ストッパがそれぞれ設けられた釘
    カセットと、 該釘カセットを装着可能なカセット装着部を備えたマガ
    ジン本体とから成り、 前記釘カセットは、その前方の脱落防止ストッパが解除
    された状態で前記マガジン本体に着脱可能に装着され
    て、前記カセット本体にバラ状態で収納された釘の打込
    を可能にしたことを特徴とする釘打機。
  2. 【請求項2】 前記マガジンには、前記釘カセットの脱
    落防止ストッパを解除するための解除手段が設けられて
    いて、 釘カセットがマガジンに装着される際に、脱落防止スト
    ッパが自動解除されることを特徴とする請求項1に記載
    の釘打機。
  3. 【請求項3】 前記カセット本体に形成されたガイド孔
    の内周面には、前記カセット本体を構成する一対のレー
    ル部に支持されて前方に送られる釘を部分接触せしめる
    ための凸条が、前記カセット本体の長手方向に沿って設
    けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    釘打機。
  4. 【請求項4】 前記釘カセットは、前記マガジンの側方
    から装着されることを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の釘打機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001038650A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Illinois Tool Works Inc <Itw> 釘打ち工具用二部品組立型収納箱とその方法
JP2012236252A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Max Co Ltd 打込工具

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