JP2000308718A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000308718A
JP2000308718A JP11119122A JP11912299A JP2000308718A JP 2000308718 A JP2000308718 A JP 2000308718A JP 11119122 A JP11119122 A JP 11119122A JP 11912299 A JP11912299 A JP 11912299A JP 2000308718 A JP2000308718 A JP 2000308718A
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JP
Japan
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ball
game
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winning
prize
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JP11119122A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】娯楽性を高めて遊技者の期待感や射幸心を十分
に満たすことができる遊技機を提供する。 【解決手段】始動入賞口20に球が入ると、可変表示装
置30で図柄変動遊技が開始され、その結果が大当たり
表示に確定すると、可変入賞装置60の可動板61が繰
り返し開閉する特賞が発生する。かかる特賞発生中に球
振分装置40に球が入賞すると、球が入った球受部46
の図柄の種類に応じて、その数字の数だけ可動板61が
さらに繰り返し開閉して特賞が延長される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に球を
打ち出す遊技で所定条件が成立すると、遊技者に有利な
特賞が発生する遊技機であり、主としてパチンコ機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技機としては、様々な
機種のパチンコ機が知られている。パチンコ機の遊技盤
面上には、機種を定めると共に遊技性を高めるためのメ
イン役物が配されている。代表的なメイン役物として
は、液晶画面等からなる可変表示装置が知られており、
その他にいわゆるルーレット型役物等もある。
【0003】前記可変表示装置を備えたものは、一般に
フィーバー機と称されており、該フィーバー機では、遊
技盤面上に開設された始動入賞口に球が入賞すると、前
記可変表示装置に各種図柄がスクロール表示される。そ
して、スクロール停止後の図柄の組み合わせが大当たり
態様になると、特賞(いわゆるフィーバー)が発生し
て、可変入賞口が所定回数を限度に開閉するように設定
されていた。
【0004】また、前記ルーレット型役物は、一般に遊
技盤面上にルーレットの回転盤を描き、該回転盤の円周
方向に数字を描くと共に、数多の発光体を配置して成
る。遊技盤面上に開設された始動入賞口に球が入賞する
と、前記ルーレット型役物の発光体が順次点滅して、あ
たかも球が回転移動するかの如く表示される。そして、
ランダムに何れかの位置で発光が停止し、その位置の数
字等に応じて、例えば、多数の賞球が払い出される等の
価値が付与されていた。
【0005】以上のように、全く異なる遊技方法を楽し
める様々な機種が存在する。遊技場では、何種類かの機
種を設置して遊技者の好みに対応していた。概して前記
フィーバー機では、液晶画面等の可変表示装置に表示さ
れる図柄変動遊技の内容を多様化させて娯楽性を高める
傾向があり、一方、前記ルーレット型役物を備えたパチ
ンコ機では、役物自体の構造をもっと複雑化して興趣を
高める傾向がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のフィーバー機や、ルーレット型役物を備えたパ
チンコ機では、それぞれ興趣を高めるための工夫はある
のだが、如何せん機種や役物ごとに遊技方法がほぼ類型
化されてしまっており、遊技自体がマンネリ化する傾向
にあった。
【0007】このように従来の遊技機では、各機種や役
物毎の画一化されつつある遊技方法の範囲内では、斬新
な娯楽性を付与して、特賞の発生に対する遊技者の期待
感を高めるべく演出するには限界があり、遊技者の射幸
心をさらに煽ったり、視覚的に一層発奮させることが困
難であった。
【0008】特に前記フィーバー機では、特賞が発生す
れば遊技者は多量の賞球を獲得することができるが、か
かる特賞は可変入賞口が所定回数だけ開閉するに過ぎず
単調で変化がないものであった。そのため、特賞が発生
しても、単に可変入賞口だけを狙って球を打ち出すこと
の繰り返しとなり、この遊技過程が面白味に欠けるとい
う問題があった。
【0009】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、従来の異なる機種間
における遊技方法を融合させることにより、遊技全体に
おける興趣を高めることができ、特に特賞発生中にも球
を打ち出す遊技に関して、遊技者の射幸心を十分に満足
させることができる遊技機を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤面(11)上に球を打ち出す遊技で所定の
条件が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生する遊技
機(10)において、前記遊技盤面(11)上に配設し
た可変表示装置(30)と、同じく遊技盤面(11)上
に配設した球振分装置(40)と、遊技状態を制御する
遊技制御装置(100)とを有し、前記可変表示装置
(30)は、各種図柄が変化した後に停止する図柄変動
遊技を表示可能に設けられ、前記球振分装置(40)
は、その内部に入賞した球をそれぞれ受け入れ可能な複
数の球受部(46)を有し、各球受部(46)には予め
各種図柄がそれぞれ付与され、前記遊技制御装置(10
0)は、遊技中に所定の始動条件が成立した場合に、前
記可変表示装置(30)で図柄変動遊技を実行し、かつ
前記図柄変動遊技の結果が大当たり表示に相当した場合
に、前記特賞を発生させ、かつ前記特賞発生中に前記球
振分装置(40)に球が入賞した場合に、該球振分装置
(40)の内部で球が入った球受部(46)の図柄の種
類に応じて、前記特賞を延長させることを特徴とする遊
技機(10)。
【0011】[2]前記遊技盤面(11)上に可変入賞
装置(60)を設け、前記可変入賞装置(60)は、そ
の入賞口を開閉可能な可動板(61)を有して成り、該
可動板(61)は通常は閉状態に維持され、前記可動板
(61)を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、前
記特賞とすることを特徴とする[1]記載の遊技機(1
0)。
【0012】[3]前記球振分装置(40)の各球受部
(46)にそれぞれ付与した各種図柄は数字であり、前
記特賞発生中に前記球振分装置(40)に球が入賞した
場合に、該球振分装置(40)の内部で球が入った球受
部(46)の図柄の種類に応じて、その数字の数だけさ
らに前記可変入賞装置(60)の可動板(61)を繰り
返し開閉させることにより、前記特賞を延長することを
特徴とする[2]記載の遊技機(10)。
【0013】[4]前記遊技盤面(11)上に特別入賞
装置(50)を設け、前記特別入賞装置(50)は、球
が入賞可能な状態と球が入賞し難い状態とに変位可能に
設けられ、通常は球が入賞し難い状態に維持され、前記
特別入賞装置(50)は、前記特賞発生中に、球が入賞
可能な状態と球が入賞し難い状態とに交互に繰り返し変
位し、前記特別入賞装置(50)が入賞可能な状態とな
った際に入賞した球を、前記球振分装置(40)は、そ
の内部に受け入れるように設けられたことを特徴とする
[1],[2]または[3]記載の遊技機(10)。
【0014】[5]前記球振分装置(40)の複数の球
受部(46)を、ルーレット型円盤の円周方向に配置さ
せて、前記球振分装置(40)をルーレットに見立てて
構成したことを特徴とする[1],[2],[3]また
は[4]記載の遊技機(10)。
【0015】[6]前記球振分装置(40)は、球が入
った球受部(46)を視覚的に特定すべく報知する表示
手段(49)と、球が入った球受部(46)の図柄を識
別する図柄判別手段(46a)とを有することを特徴と
する[1],[2],[3],[4]または[5]記載
の遊技機(10)。
【0016】[7]前記球振分装置(40)は、前記球
受部(46)に入っている球を球振分装置(40)外部
に排出可能に構成されたことを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5]または[6]記載の遊
技機(10)。
【0017】[8]前記可変表示装置(30)は、各種
図柄をそれぞれ表示する複数の表示部(31〜33)を
有し、各表示部(31〜33)ごとに各種図柄が変化し
た後に停止する図柄変動遊技を表示可能に設けられ、前
記図柄変動遊技の結果、前記各表示部(31〜33)に
停止した図柄が総て同一に揃った状態を前記大当たり表
示と定めたことを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6]または[7]記載の遊技機(1
0)。
【0018】[9]前記可変表示装置(30)に表示さ
れる各種図柄には数字が含まれ、前記図柄変動遊技の結
果、前記大当たり表示に相当した場合に、同一に揃った
図柄である数字の回数だけ、前記可変入賞装置(60)
の可動板(61)を繰り返し開閉させて前記特賞とする
ことを特徴とする[8]記載の遊技機(10)。
【0019】[10]前記遊技盤面(11)上に始動入
賞口(20)を設け、前記始動入賞口(20)に球が入
賞することを、前記始動条件に設定したことを特徴とす
る[1],[2],[3],[4],[5],[6],
[7],[8]または[9]記載の遊技機(10)。
【0020】次に、前記解決手段に基づく作用を説明す
る。本発明に係る遊技機(10)によれば、遊技盤面
(11)上に球を打ち出す遊技で始動条件がうまく成立
すると、それに基づき可変表示装置(30)で図柄変動
遊技が実行される。すなわち可変表示装置(30)で、
各種図柄が変化した後に何れかの図柄が様々な組み合わ
せで停止することになる。
【0021】図柄変動遊技の結果が、予め定めた大当た
り表示となった場合には、遊技者に有利な特賞が発生す
る。かかる特賞発生中に球が球振分装置(40)に入賞
すると、該球振分装置(40)内で球は、複数ある球受
部(46)のうちの何れかに受け入れられる。各球受部
(46)には予め各種図柄が付与されており、球が入っ
た球受部(46)の図柄は特定される。
【0022】このように特賞発生中に球振分装置(4
0)に球が入賞した場合には、球が入った球受部(4
6)の図柄の種類に応じて前記特賞が延長されることに
なる。それにより、特賞発生中にはそれ自体の面白さだ
けでなく、前記球振分装置(40)に球を入賞させるこ
とができるかという点でも、遊技を十分に楽しむことが
でき、その結果次第で特賞が延長されるため、遊技者の
スリルと興奮が増大される。
【0023】前記特賞としては、例えば賞球数の割合を
一時的に増したり、特定の役物を入賞し易い形態に変化
させる等の様々な状態が考えられる。具体的には例え
ば、可変入賞装置(60)の可動板(61)を、所定回
数を限度に繰り返し開閉させるようにすれば、通常より
相対的に高い確率での入賞チャンスを遊技者に対し明快
に与えることができる。
【0024】ここで前記球振分装置(40)の各球受部
(46)に付与した各種図柄を数字として、球振分装置
(40)の内部で球が入った球受部(46)の図柄の種
類に応じて、その数字の数だけさらに前記可変入賞装置
(60)の可動板(61)を繰り返し開閉させて、前記
特賞の延長とすれば遊技者にとって分かり易くて面白
い。
【0025】また、遊技盤面(11)上に、球が入賞可
能な状態と球が入賞し難い状態とに変位可能な特別入賞
装置(50)を設けておき、この可変入賞装置(60)
への入賞を条件として、前記球振分装置(40)に球が
入賞できるようにすれば、球の入賞形態に関しても娯楽
性が高まり、遊技者の射幸心を十分に満たすことができ
る。
【0026】また、前記球振分装置(40)の複数の球
受部(46)をルーレット型円盤の円周方向に配置させ
て、前記球振分装置(40)をルーレットに見立てて構
成すれば、ルーレット遊技として楽しむことができる。
【0027】また、前記球振分装置(40)に、球が入
った球受部(46)の図柄を識別する図柄判別手段(4
6a)の他、球が入った球受部(46)を視覚的に特定
すべく報知する表示手段(49)を設ければ、遊技者は
どの球受部(46)に球が入ったかを容易に確認するこ
とができる。
【0028】また、前記可変表示装置(30)が複数の
表示部(31〜33)を備えて成り、前記図柄変動遊技
の結果、各表示部(31〜33)に停止表示された図柄
が総て同一に揃った場合を大当たり表示と設定すれば、
可変表示装置(30)における図柄変動遊技に関しては
従来のスクロール表示と同様の内容となり、遊技者にと
って分かり易い。
【0029】ここで前記図柄変動遊技の結果が大当たり
表示に相当した場合に、同一に揃った図柄である数字の
回数だけ、前記可変入賞装置(60)の可動板(61)
を繰り返し開閉させて前記特賞としても面白い。
【0030】さらにまた、前記始動条件として様々な条
件が考えられるが、例えば、遊技盤面(11)上に始動
入賞口(20)を設けておき、該始動入賞口(20)に
球が入賞することを前記始動条件としてもよい。かかる
場合、遊技者の技量に応じて始動条件を満たすことが可
能となるため、射幸心を満足させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を代
表する実施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の
一実施の形態に係る遊技機10を示している。本実施の
形態に係る遊技機10は、遊技盤面11上に球を打ち出
す遊技で所定条件が成立すると、遊技者に有利な特賞が
発生するパチンコ機である。本パチンコ機はいわゆるフ
ィーバー機であるが、他の機種のパチンコ機等に適用し
てもよい。
【0032】図2に示すように、遊技機10は、球を打
ち出す発射装置のハンドル12を有している。このハン
ドル12を回転操作することにより、遊技機10の前面
に設けられた上皿13から球が1個ずつ遊技盤面11上
に打ち出されるように構成されている。遊技盤面11は
ガラス扉で覆われている。また、上皿13の下側には、
特賞で多量の球が放出された場合に、上皿13から溢れ
た球を貯留する下皿14が設けられている。
【0033】遊技盤面11上には、前記ハンドル12の
回転操作により打ち出された球を、ほぼ円状に誘導する
発射レール11aによって区画された遊技領域が形成さ
れている。遊技盤面11の略中央には、球振分装置40
が設けられている。また、遊技盤面11の上側には、可
変表示装置30が設けられている。
【0034】また、球振分装置40の下方には保留球表
示装置35が配設され、さらにその下方には可変入賞装
置60が配設されている。また、球振分装置40の真上
には、特別入賞装置50が設けられ、さらにその上方に
は始動入賞口20が設けられている。その他、遊技盤面
11の遊技領域には、打ち出された球の落下速度、ある
いは方向を変化させるための数多の障害釘や、風車16
等も適所に設けられている。
【0035】また、遊技領域の最下部には、入賞しなか
った球を回収するためのアウト口15が設けられてい
る。遊技盤面11の上方には、各種遊技状態等を表示
し、遊技の面白味を増加させるための表示ランプ17が
設けられている。また、遊技盤面11の裏側には、遊技
状態を集中管理する遊技制御装置100(図1参照)が
設けられている。遊技制御装置100について詳しくは
後述する。
【0036】図2に示すように、始動入賞口20は一般
に始動チャッカーと称されるものであり、遊技盤面11
上に球が入賞し得る状態に設けられている。この始動入
賞口20に球が入賞することが、後述する図柄変動遊技
が実行されるための始動条件として設定されている。ま
た、始動入賞口20は開閉可能な一対の可動片を有し
て、いわゆるチューリップ型役物として構成されてい
る。
【0037】図1に示すように、始動入賞口20は、球
の入賞を検知する始動入賞検知スイッチ21を内部に備
えている。始動入賞検知スイッチ21は入賞球を検知し
てONになると、始動入賞信号を遊技制御装置100に
出力するように設定されている。始動入賞検知スイッチ
21は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気セ
ンサ等の各種センサにより構成すればよい。
【0038】図2に示すように、可変表示装置30は、
3つの表示部31〜33を横方向に並ぶように配置して
成る。各表示部31〜33は、具体的には例えばカラー
液晶ディスプレイから構成されている。ただし、各表示
部31〜33は、モノクロ液晶ディスプレイはもちろん
のこと、その他、蛍光表示管やブラウン管(CRT)等
を用いて構成してもよい。
【0039】可変表示装置30では、前記始動入賞口2
0に球が入賞する度に、各表示部31〜33に各種図柄
が入れ替わるよう変化(図柄スクロール表示)した後、
何れか1つの図柄が停止する図柄変動遊技が実行され
る。個々の表示部31〜33で図柄変動遊技が開始ない
し終了する順番は、例えば、左から右へ等と適宜定めれ
ばよい。図柄変動遊技で使用される図柄は1〜9の数字
であるが、その他文字や記号等を含めるようにしてもよ
い。
【0040】前記図柄変動遊技の結果、各表示部31〜
33に停止した図柄が、3つとも総て同一に揃った場合
が大当たり表示と定められている。かかる大当たり表示
が確定する前に、何れか1つの表示部だけを除いた他の
2つの表示部に停止した図柄が一致した状態がリーチ表
示に該当する。かかるリーチ表示の際、電飾を点滅させ
たり、音楽を流す等して遊技者に分かり易く報知するい
わゆるリーチアクションを設けてもよい。
【0041】前記図柄変動遊技の結果が、最終的に大当
たり表示に確定すると、後述する可変入賞装置60が所
定回数を限度に繰り返し開閉する特賞が発生するように
設定されている。前記図柄変動遊技の結果、最終的に前
記大当たり表示に確定しなかった場合は、総てハズレ表
示に該当する。なお、大当たり表示が確定した際に、各
表示部31〜33の色を変化させたり点滅させる等し
て、特賞が発生する旨を遊技者に報知するように構成し
てもよい。
【0042】図2に示すように、保留球表示装置35
は、前記可変表示装置30での図柄変動遊技中ないし特
賞発生中に、始動入賞口20に球が入賞した際、未実行
となる図柄変動遊技の保留回数を表示するものである。
かかる保留球表示装置35は、遊技制御装置100から
の指令に基づき、該遊技制御装置100に記憶された前
記保留回数を表示するよう設定されている。
【0043】詳しく言えば、保留球表示装置35は4個
の表示ランプ36,36…を有し、未実行の図柄変動遊
技は4回まで保留可能となっている。すなわち、保留回
数に相当する数の表示ランプ36が点灯すべく制御され
る。保留されていた図柄変動遊技が実行された場合、そ
の実行回数が前記保留回数から減算されて遊技制御装置
100に更新記憶され、その回数が保留球表示装置35
に新たに表示される。
【0044】図6および図7に示すように、球振分装置
40は、後述する特別入賞装置50への入賞を介して取
り込まれた球を、それぞれ受け入れ可能な複数の球受部
46,46…を有している。各球受部46には、それぞ
れ各種図柄が付与されている。ここで各種図柄は数字で
あり、全部で10個ある球受部46には、ランダムな順
で0〜9までの一桁の数字がそれぞれ1つずつ記されて
いる。
【0045】球振分装置40は、透明な材質で形成され
たケース球体41を備え、その上頂端と下頂端には、そ
れぞれ球導入口42と球排出口43が開設されている。
また、ケース球体41内の中間の高さ位置には、上下に
リング状のルーレット型円盤44a,44bが互いに離
隔して配されている。
【0046】上下のルーレット型円盤44a,44bの
間は、円周方向に等間隔に配された仕切板45により、
前記各球受部46として区分けされている。各ルーレッ
ト型円盤44a,44bや仕切板45も透明材質から形
成するとよい。各球受部46が円周方向に連なる内周側
は、ケース球体41の中心に向かって開口しており、互
いにほぼ等確率で球が入り得るようになっている。
【0047】また、各球受部46が円周方向に連なる外
周側は、ケース球体41外壁の一部である球帯41aで
閉じられている。この球帯41aには等間隔おきに、各
球受部46ごとに対応する図柄としての数字が記されて
いる。このように球振分装置40は、ルーレットに見立
てて構成されている。
【0048】ケース球体41の下部には、下側のルーレ
ット型円盤44bの中空部を塞ぐ上方位置と、前記中空
部より下側に離脱する下方位置とに、上下駆動される底
板47が配設されている。底板47は、上側のルーレッ
ト型円盤44aの中空部から落下した球が円周方向に転
がり、何れかの球受部46に取り込まれるように円錐形
に形成されている。
【0049】ケース球体41の下部の所定位置にはソレ
ノイド48が固定されており、ソレノイド48のプラン
ジャ48aによって、前記底板47は上下方向に移動可
能に支持されている。底板47は、通常はルーレット型
円盤44bの中空部を塞ぐ上方位置に保持されるが、下
方へ移動すると、前記各球受部46に入っている球を球
振分装置40の外部に排出するようになっている。
【0050】各球受部46には、入賞した球を検出する
入賞検知スイッチ46a(図1参照)が内設されてい
る。各入賞検知スイッチ46aは、入賞した球を検知し
てONになると、それぞれ入賞信号を遊技制御装置10
0に出力するように設定されている。
【0051】各入賞検知スイッチ46aは、球が入った
球受部46の図柄を識別する図柄判別手段となってい
る。入賞検知スイッチ46aは、具体的には例えば、光
センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種セン
サにより構成すればよい。また、各入賞検知スイッチ4
6aから出力された入賞信号は、入賞球計数機46bに
よってカウントされ、実際に球振分装置40内に取り込
まれている球数(入賞球数)も集計されるようになって
いる。
【0052】また、各球受部46ごとに、これらを囲む
上側のルーレット型円盤44aと前記球帯41aとに、
それぞれルーレット発光体49(図1参照)が設けられ
ている。ルーレット発光体49は、対応する球受部46
に球が入った際に点灯して、球が入った球受部46を視
覚的に特定すべく報知する表示手段である。なお、本実
施の形態では、球振分装置40は遊技盤面11に対して
固設されているが、例えばモータ等で回転駆動するよう
に配設してもよい。
【0053】図6に示すように、特別入賞装置50は、
丸枠51と、該丸枠51内に回転可能に配設された回転
体52とから成る。図1に示すように、回転体52は駆
動モーター55によって回転駆動されるが、図6中で時
計回りの方向に回転するように設定されている。
【0054】丸枠51の上端側と下端側には、それぞれ
に切欠51a,51bが設けられている。回転体52の
一端側には、球が入り込む入賞溝53が形成されてい
る。また、丸枠51の切欠51aの両脇には、球が入賞
しやすいように一対の障害釘19,19が打たれてい
る。
【0055】丸枠51の切欠51aに回転体52の入賞
溝53が合致すると、球が入賞可能な状態となり、切欠
51aに入賞溝53が合致しないとき、球が入賞し難い
状態となる。ただし、切欠51aに入賞溝53が合致し
ないときでも、球は以下のようにして入賞し得る。
【0056】すなわち、一対の障害釘19,19間から
丸枠51の切欠51aに球が入って、そのままの状態が
うまく維持されると、球は回転する回転体52の入賞溝
53に後から取り込まれることになる。回転体52の入
賞溝53に取り込まれた球は、入賞溝53が真下まで移
動したときに、該入賞溝53が合致する切欠51bから
下方へ排出される。
【0057】ここで前記球振分装置40は、その球導入
口42が前記丸枠51の切欠51bを上方に臨む位置に
配設されている。すなわち、特別入賞装置50が入賞可
能な状態となった際に入賞した球を、前記球振分装置4
0は、その内部に受け入れるように設定されている。
【0058】また、特別入賞装置50の回転体52は、
通常は球が入賞し難い状態に維持されるが、後述する特
賞が発生すると駆動モーター55によって回転駆動さ
れ、球が入賞可能な状態と球が入賞し難い状態とに交互
に繰り返し変位するように設定されている。
【0059】可変入賞装置60は、一般に大口入賞口
(アタッカー)と称されるものであり、ソレノイド62
により駆動する可動板61を備えている。可変入賞装置
60は、前記図柄変動遊技で大当たり表示となった際、
遊技制御装置100からの信号に基づき、特賞を演出す
るように制御される。ここで特賞とは、可動板61が所
定時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時間(例
えば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所定ラウ
ンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される
状態である。
【0060】図1に示すように、可変入賞装置60の内
部には、入賞した球を検出する入賞検知スイッチ63が
設けられている。かかる入賞検知スイッチ63からの入
賞信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例えば1
0個)の入賞球が入賞計数機64で計数された時点で、
可動板61は、継続して開く所定時間が経過する前であ
っても、閉じるように設定されている。
【0061】また、可変入賞装置60の内部にはV入賞
口65も設けられており、各ラウンドごとに、V入賞口
65へ入賞することが、次ラウンドに移行するための継
続条件となっている。なお、V入賞口65への球の入賞
はV入賞検出スイッチ(図示せず)によって検知され
る。
【0062】図1に示すように、遊技制御装置100
は、遊技機10全体の動作を集中管理するものであり、
CPU110、ROM120、RAM130等を含むマ
イクロコンピューターから成る。遊技制御装置100は
ユニット化されており、遊技盤面11の裏側等の機体内
に取り付けられる。
【0063】前記CPU110は機能的には、抽選実行
手段111、権利保留手段112、図柄変動実行手段1
13、役物変位実行手段114、入賞判別手段115、
特賞生成手段116、それに特賞延長手段117を具備
している。なお、遊技制御装置100は、その出力部1
40から構内情報通信網(LAN)を介して、遊技場内
の各種機器の動作や運営を集中的に制御するホール管理
端末機200(図3参照)等にも接続されている。
【0064】抽選実行手段111は、前記始動入賞口2
0に球が入賞することに起因して、乱数を用いた無作為
抽選を実行し、その抽選結果である図柄乱数信号を出力
するものである。ここで図柄乱数は、前記可変表示装置
30での図柄変動遊技の結果、各表示部31〜33に停
止表示する数字を決定する因子であり、大当たりとして
各表示部31〜33に同一数字を停止させる大当たり乱
数や、ハズレ乱数が含まれている。
【0065】抽選実行手段111から出力される図柄乱
数信号は、いったんRAM130に保存された後、図柄
変動実行手段113、役物変位実行手段114、特賞生
成手段116等にそれぞれ入力される。なお、抽選実行
手段111で用いる乱数表はROM120に格納されて
おり、前記大当たりやハズレに相当する確率は予め適宜
設定されている。
【0066】権利保留手段112は、前記始動入賞口2
0に球が入賞した際、前記図柄変動遊技中ないし特賞発
生中であるか否かを判断し、これらの最中であった場合
に、前記抽選実行手段111で抽選された図柄乱数に基
づく新たな図柄変動遊技の実行を一時保留する制御を行
うものである。
【0067】ここで保留された図柄乱数、すなわち図柄
変動遊技の実行権利の数は、同じく権利保留手段112
の制御に基づいて、最大4個まで保留球表示装置35に
表示される。具体的には、保留された実行権利(図柄乱
数)の数は、保留球表示装置35における保留ランプ3
6の点灯個数で表示されることになる。
【0068】図柄変動実行手段113は、前記始動入賞
口20に球が入賞した場合に、可変表示装置30の各表
示部31〜33で、それぞれ各種図柄が入れ替わるよう
変化した後に、何れかの図柄が1つずつ停止する図柄変
動遊技を実行するものである。詳しく言えば、図柄変動
実行手段113は、RAM130にいったん保存された
図柄乱数(抽選実行手段111の抽選結果)に基づい
て、図柄変動遊技を実行することになる。
【0069】図柄変動遊技における表示内容は、前記抽
選実行手段111での抽選結果に応じて、大当たり表示
(リーチ表示を経て確定する。)と、それ以外のハズレ
表示に対応した様々な組み合わせの図柄が停止表示され
るように予めプログラムされている。なお、停止図柄の
組み合わせパターンは、ROM120に格納された表示
制御プログラムデータに予め登録されている。
【0070】役物変位実行手段114は、特賞発生中に
回転体52を回転駆動し、該回転体52を球が入賞可能
な状態(図6で切欠51aに入賞溝53が合致する。)
と、球が入賞し難い状態(図6で切欠51aに入賞溝5
3が合致しない。)とに交互に繰り返し変位させるもの
である。
【0071】すなわち役物変位実行手段114は、特賞
発生と同時に駆動モーター55によって回転体52を回
転駆動すると共に、特賞が終了すると回転体52を球が
入賞し難い状態に停止させる制御を実行するものであ
る。回転体52は、特賞発生中ではない通常時には球が
入賞し難い状態に維持される。
【0072】また、役物変位実行手段114は、球振分
装置40において球が入賞した球受部46に対応するル
ーレット発光体49を点灯させる制御を実行するように
設定されている。さらに、役物変位実行手段114は、
次述する入賞判別手段115での判別後に、球振分装置
40にあるソレノイド48を駆動して底板47を下方へ
移動させ、球受部46に入っている球を球振分装置40
の外部へ排出する制御も実行する。
【0073】入賞判別手段115は、前記特賞の終了後
に、前記球振分装置40内に球が入賞しているか否かを
判別し、さらに入賞していた場合に、球振分装置40内
で球が受け入れられた球受部46の図柄を判別するもの
である。ここでの判別結果は、後述する特賞延長手段1
17へ出力される。
【0074】特賞生成手段116は、前記図柄変動遊技
の結果が大当たり表示となった場合、詳しくは抽選実行
手段111の抽選結果が大当たりの場合に、特賞を発生
させる制御を実行するものである。
【0075】ここで特賞とは、可変入賞装置60の可動
板61が最大16ラウンドまで繰り返し開閉することで
ある。特賞生成手段116には、遊技制御プログラムに
従って、可変入賞装置60のソレノイド62を駆動する
ためのソレノイド回路が含まれている。
【0076】特賞延長手段117は、前記特賞発生中に
球振分装置40に球が入賞した場合に、該球振分装置4
0の内部で球が入った球受部46の図柄の種類に応じ
て、その数字の数だけさらに可変入賞装置60の可動板
61を繰り返し開閉させる制御を実行する。ここでの可
動板61の開閉が前記特賞の延長となる。
【0077】具体的には、球が入った球受部46の図柄
が「1」であった場合、通常の最大16回の他に、もう
1回だけ可動板61が繰り返し開閉する。また、球が入
った球受部46の図柄が「7」であった場合、通常の最
大16回の他に、あと7回だけ可動板61が繰り返し開
閉する。
【0078】ただし、球が入った球受部46の図柄が
「0」であった場合には、特賞の延長が無しではなく、
あと10回分の可動板61の開閉が延長されるように設
定されている。特賞延長手段117の制御により特賞の
延長として可動板61が何回か開閉する場合、V入賞口
65への球の入賞が開閉の継続条件となることはない。
この点で通常の最大16回の特賞とは異なる。
【0079】また、前記遊技制御装置100のROM1
20には、可変入賞装置60等を制御する遊技制御プロ
グラムデータや、可変表示装置30の表示内容に関する
表示制御プログラムデータ、それに各種役物への入賞を
演出する表示ランプ17の点灯パターン、スピーカーか
らの音声の発生パターン等、固定データが格納されてい
る。前記RAM130は、各種入賞口からの信号を含む
遊技に関する入賞データ等を一時的に記憶するものであ
る。
【0080】また、図1に示すように、遊技機10内部
には賞球払出手段70も設けられている。賞球払出手段
70は、賞球払出計数機71と、各入賞口ごとに所定の
賞球数を設定する払出設定手段72と、賞球数を計数す
る演算手段73を具備して成る。賞球払出手段70も信
号線を介して、前記遊技制御装置100のCPU110
に接続されている。
【0081】図3は、本実施の形態に係る遊技機10を
含む遊技管理装置のシステム構成図である。かかる遊技
管理装置は、LON(Local Operating
Network:エシャロン社登録商標)技術を応用
した分散型ネットワークとして構築されている。
【0082】遊技島内には、中継器としての台コントロ
ーラ150が複数設置され、各台コントローラ150
に、前記遊技機10や遊技球貸出装置2等が接続されて
いる。台コントローラ150は、対応する遊技機10等
の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御するもの
である。
【0083】台コントローラ150には、遊技機10の
出力部54から各種情報が直接入力される。各台コント
ローラ150は、HALL−BUSを介して、ゲートウ
ェイを兼ねた島コントローラ3に接続されている。島コ
ントローラ3は、対応する遊技島1内の設備機器である
遊技機10等の各データを一時集積、記憶するものであ
る。
【0084】前記島コントローラ3はLANと接続さ
れ、該LANに、ホール管理端末機200や情報表示端
末機300等がそれぞれ接続されている。これらの各種
装置には、ディスプレイ(CRT)、プリンタ、モデ
ム、音声出力装置等が更に接続されている。
【0085】次に遊技機10の作用を説明する。遊技者
はハンドル12を回転操作して、遊技盤面11上に球を
打ち出して遊技を行う。先ず図7に示すフローチャート
において、打ち出された球が始動入賞口20にうまく入
賞すると(S111でY)、始動入賞検知スイッチ21
から始動入賞信号が遊技制御装置100に出力される。
この信号を抽選実行手段111が受けると、乱数を用い
た抽選が実行される(S112)。
【0086】前記乱数抽選が行われた場合、遊技制御装
置100のRAM130に保存されている図柄乱数(保
留球と同義)が、保留球表示装置40に表示し得る限度
数4個未満であるか否かが判別される(S113で
Y)。ここで限度数4個未満であれば、最高4回まで前
記抽選結果である図柄乱数(図柄変動遊技の実行権利)
が新たに保存される(S114)。このとき、図柄乱数
の保存個数、すなわち図柄変動遊技の実行権利の保留回
数は、保留球表示装置40の保留ランプ41の点灯によ
って加算表示される(S115)。
【0087】一方、図柄乱数が限度数4個まで保存され
ている状態で乱数抽選が行われても(S113でN)、
新たに図柄乱数が保存されることはなく、図柄変動遊技
の実行権利は放棄される(S117)。その後、図柄変
動遊技の実行権利が破棄された場合も含めて、前記始動
入賞口20への入賞に基づく所定数の賞球が払い出され
る(S117)。
【0088】次に、図8に示すフローチャートにおい
て、図柄変動遊技中ないし特賞発生中でなければ(S1
21でY)、前述した図柄変動遊技の実行権利が保留さ
れているか否かが判別される(S122)。ここで実行
権利が保留されていた場合(S122でY)、該実行権
利に相当する図柄乱数がRAM130から1つ読み込ま
れる(S123)。このとき、保留球表示装置40の保
留ランプ41が1つ消灯することで減算表示される(S
124)。
【0089】前記抽選結果である図柄乱数に応じて、図
柄変動実行手段113からの指令に基づき、可変表示装
置30で図柄変動遊技が開始される。図柄変動遊技が開
始されると、可変表示装置30の各表示部31〜33に
表示される各種図柄がスクロールする。そして、所定時
間スクロール表示された後、その表示結果としてそれぞ
れ何れか1つの図柄が停止表示される。
【0090】前記抽選実行手段111での抽選結果が大
当たりであった場合(S125でY)、可変表示装置3
0では、先ず2つの表示部31,32に同一の図柄が揃
うリーチ表示を経て、3つ目の表示部33に停止した図
柄も同一種類に揃って大当たり表示となる(S12
6)。その後、特賞発生処理が実行され(S127)、
続いて特賞延長処理も実行される(S128)。
【0091】一方、前記抽選実行手段111での抽選結
果がハズレであった場合(S125でN)、可変表示装
置30の各表示部31〜33には、結局3個の図柄が総
て同一種類には揃わないハズレ表示が確定する(S13
0)。かかる場合に特賞が発生することはない。以上の
ような遊技過程は、遊技者が遊技を終了するまで繰り返
される(S129)。
【0092】本遊技機10によれば、特賞発生中に前記
特別入賞装置50への入賞を介して球振分装置40に球
が受け入れられた場合には、前記特賞が延長されること
になる(S128)。それにより、特賞発生中にはそれ
自体の面白さだけでなく、前記球振分装置40に球を入
賞させることができるかという点でも、遊技を十分に楽
しむことができ、その結果次第で特賞が延長されるた
め、遊技者のスリルと興奮が増大される。
【0093】図9に示すフローチャートは、前記図柄変
動遊技の結果が大当たり表示であった場合に実行される
特賞発生処理を示している。かかる処理では、先ず可変
入賞装置60が開放される(S131)。詳しくは、前
記抽選実行手段111での抽選された図柄乱数が大当た
りの場合、これに基づき、特賞生成手段116から可変
入賞装置60へ特賞信号が出力される。すると、可変入
賞装置60のソレノイド62が駆動して、可動板61を
所定時間(例えば29秒)に亘って開く。
【0094】この可変入賞装置60の開放中に、所定個
数、例えば10個の入賞があったか否かが、入賞検出ス
イッチ63からの入賞信号に基づき判別される(S13
2)。ここで10個の入賞があった場合(S132で
Y)、特賞生成手段116からの信号に基づきソレノイ
ド62が駆動し、可動板61が所定時間(例えば2秒)
に亘って閉じられて、可変入賞装置60は閉鎖される
(S134)。
【0095】また、10個の入賞がなかった場合は(S
132でN)、29秒のタイムアウトか否かの判別が行
われ(S133)、タイムアウトの場合は(S133で
Y)、可変入賞装置60が閉鎖される(S134)。ま
た、タイムアウトでない場合は(S133でN)、10
個の入賞があったか否かの判別に戻る。
【0096】可変入賞装置60が2秒間閉鎖された後、
再び可変入賞装置60は29秒間に亘り開放されるが、
その前にラウンド数(可変入賞装置60が開放してから
閉鎖するまでを1ラウンドとする。)が、予め定められ
た上限ラウンド数である15回に達しているか否かが判
別される(S136)。
【0097】未だ上限ラウンド数に達していなければ
(S135でY)、V入賞口65へ入賞したか否かが判
断される(S136)。ここでV入賞口65へ入賞して
いなければ(S136でN)、その時点で特賞は終了す
る(S137)。一方、V入賞口65へ入賞していれば
(S136でY)、再び次ラウンドとして可変入賞装置
60が開放する(S131)。また、上限ラウンド数に
達した場合も(S135でN)、特賞は終了する(S1
37)。
【0098】図10に示すフローチャートは、前記特賞
発生中に、球振分装置40に球が入賞した場合に実行さ
れる特賞延長処理を示している。先ず特賞が発生した場
合(S141)、その時点で図6に示す如く特別入賞装
置50の回転体52が回転して、球が入賞可能な状態
と、球が入賞し難い状態とに交互に繰り返し変位する
(S142)。ここでの回転体52の回転駆動は、役物
変位実行手段114によって制御される。
【0099】前記回転体52の回転中において、球が丸
枠51の切欠51aを通って回転体52の入賞溝53に
うまく入ると、該入賞溝53が真下まで移動したとき
に、球は切欠51bから下方へ排出される。ここで排出
された球は、そのまま球振分装置40の球導入口42か
ら取り込まれる(S143でY)。
【0100】球振分装置40内に取り込まれた球は、図
4において、ルーレット型円盤44aや底板47の上を
転がった後、無作為に何れかの球受部46に受け入れら
れて、球が入った球受部46は、入賞検知スイッチ46
aにより特定されてルーレット発光体49が点灯するた
め、遊技者はどの球受部46に球が入ったかを容易に視
認することができる。
【0101】通常の16ラウンドを上限とする特賞が終
了すると、それと同時に前記回転体52の回転は停止
し、元の球が入賞し難い状態に復帰する。続いて入賞判
別手段115により、球振分装置40内にて各球受部4
6ごとにある入賞検知スイッチ46aからの信号に基づ
き、球が入った球受部46の図柄が判別される(S14
4)。なお、球振分装置40内に球が1個取り込まれた
場合には、その時点で前記回転体52の回転は停止し、
元の球が入賞し難い状態に復帰する。
【0102】そして、球が入った球受部46の図柄の種
類に応じて、その数字の数だけさらに前記可変入賞装置
60の可動板61が繰り返し開閉し、前記特賞が延長さ
れることになる(S145)。ここでの特賞延長は、特
賞延長手段117によって実行される。
【0103】具体的には、球が入った球受部46の図柄
が「7」であった場合、通常の最大16回の他に、あと
7回だけ可動板61が繰り返し開閉する。また、球が入
った球受部46の図柄が「0」であった場合には、特賞
の延長が無しではなく、あと10回分の可動板61の開
閉が延長される。なお、特賞延長時における可動板61
の開閉においては、前記V入賞口65への球の入賞が開
閉の継続条件となることはない。
【0104】また、前記入賞判別手段115による図柄
の判別後、球振分装置40内では、ソレノイド48が駆
動して底板47が下方へ移動し、球受部46に入ってい
る球は球排出口43から外部に排出される(S20
9)。なお、特賞発生中に球振分装置40に球が入賞し
なかった場合は(S143でN)、特賞が延長されるこ
とはない。
【0105】以上のように、特賞発生中に球振分装置4
0に球が入賞した場合には、球が入った球受部46の図
柄の種類に応じて前記特賞が延長されることになる。そ
れにより、特賞発生中にはそれ自体の面白さだけでな
く、前記球振分装置40に球を入賞させることができる
かという点でも、遊技を十分に楽しむことができ、その
結果次第で特賞が延長されるため、遊技者のスリルと興
奮が増大される。
【0106】また、別の実施の形態として、前記図柄変
動遊技の結果、前記大当たり表示に相当した場合に、同
一に揃った図柄である数字の回数だけ、前記可変入賞装
置60の可動板61を繰り返し開閉させて前記特賞とし
てもよい。
【0107】この場合、通常の特賞は一律に16回を限
度に可変入賞装置60の可動板61が開閉するのではな
く、具体的には例えば、可変表示装置30の各表示部3
1〜33で数字「5」が揃った場合、特賞として5回だ
け前記可変入賞装置60の可動板61が繰り返し開閉す
ることになる。
【0108】なお、前述した実施の形態では、本発明に
係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明し
たが、遊技機はパチンコ機に限られず、同様に機能する
他の遊技機にも適用可能である。例えば、アレンジボー
ル機等のように、遊技媒体として球を用いる各種のゲー
ム機に適用することができる。
【0109】また、球振分装置40の球受部46も10
個だけとは限らず、例えば3個だけにしたり、あるいは
もっと多数設けてもよい。また、前記始動入賞口20に
球が入賞することを、図柄変動遊技が実行されるための
始動条件として設定したが、他の補助的な変動表示遊技
を行う表示器や、開閉動作遊技を行う入賞装置等におい
てある条件を満たすことを、前記始動条件に設定しても
よい。
【0110】また、可変入賞装置60の内部にV入賞口
65を設けて、前記特賞の各ラウンドごとに、前記V入
賞口65への入賞を、次ラウンドを移行するための継続
条件と設定したが、かかるV入賞口65を省いて構成し
てもかまわない。
【0111】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、従来の異
なる機種間における遊技方法を融合させることにより、
遊技全体における興趣を高めることができ、さらに特賞
発生中に球振分装置に球が入賞した場合には、球が入っ
た球受部の図柄の種類に応じて前記特賞が延長されるか
ら、遊技におけるスリルと興奮を増大させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図
である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機を含む遊技管
理装置のシステム構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機を構成する球
振分装置を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機を構成する球
振分装置を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る遊技機を構成する特
別入賞装置の回転体の回転動作を説明する作用説明図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機において、始
動入賞口に球が入った場合の処理を示すフローチャート
である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機において、図
柄変動遊技ないし特賞発生を概略的に示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機において、特
賞発生処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
特賞延長処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤面 11a…発射レール 12…ハンドル 13…上皿 14…下皿 15…アウト口 17…表示ランプ 20…始動入賞口 21…始動入賞検知スイッチ 30…可変表示装置 31,32,33…表示部 35…保留球表示装置 40…球振分装置 41…ケース球体 42…球導入口 43…球排出口 44a…ルーレット型円盤 44b…ルーレット型円盤 45…仕切板 46…球受部 46a…入賞検知スイッチ 46b…入賞球計数機 47…底板 48…ソレノイド 48a…プランジャ 49…ルーレット発光体 50…特別入賞装置 51…丸枠 52…回転体 53…入賞溝 55…駆動モーター 60…可変入賞口 61…可動板 62…ソレノイド 63…入賞検出スイッチ 64…入賞計数機 70…賞球払出手段 71…賞球払出計数機 72…払出設定手段 73…演算手段 100…遊技制御装置 110…CPU 111…抽選実行手段 112…権利保留手段 113…図柄変動実行手段 114…役物変位実行手段 115…入賞判別手段 116…特賞生成手段 117…特賞延長手段 120…ROM 130…RAM 140…出力部 150…台コントローラ 200…ホール管理端末機

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に球を打ち出す遊技で所定の条
    件が成立すると、遊技者に有利な特賞が発生する遊技機
    において、 前記遊技盤面上に配設した可変表示装置と、同じく遊技
    盤面上に配設した球振分装置と、遊技状態を制御する遊
    技制御装置とを有し、 前記可変表示装置は、各種図柄が変化した後に停止する
    図柄変動遊技を表示可能に設けられ、 前記球振分装置は、その内部に入賞した球をそれぞれ受
    け入れ可能な複数の球受部を有し、各球受部には予め各
    種図柄がそれぞれ付与され、 前記遊技制御装置は、遊技中に所定の始動条件が成立し
    た場合に、前記可変表示装置で図柄変動遊技を実行し、 かつ前記図柄変動遊技の結果が大当たり表示に相当した
    場合に、前記特賞を発生させ、 かつ前記特賞発生中に前記球振分装置に球が入賞した場
    合に、該球振分装置の内部で球が入った球受部の図柄の
    種類に応じて、前記特賞を延長させることを特徴とする
    遊技機。
  2. 【請求項2】前記遊技盤面上に可変入賞装置を設け、 前記可変入賞装置は、その入賞口を開閉可能な可動板を
    有して成り、該可動板は通常は閉状態に維持され、 前記可動板を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、
    前記特賞とすることを特徴とする請求項1記載の遊技
    機。
  3. 【請求項3】前記球振分装置の各球受部にそれぞれ付与
    した各種図柄は数字であり、 前記特賞発生中に前記球振分装置に球が入賞した場合
    に、該球振分装置の内部で球が入った球受部の図柄の種
    類に応じて、その数字の数だけさらに前記可変入賞装置
    の可動板を繰り返し開閉させることにより、前記特賞を
    延長することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記遊技盤面上に特別入賞装置を設け、 前記特別入賞装置は、球が入賞可能な状態と球が入賞し
    難い状態とに変位可能に設けられ、通常は球が入賞し難
    い状態に維持され、 前記特別入賞装置は、前記特賞発生中に、球が入賞可能
    な状態と球が入賞し難い状態とに交互に繰り返し変位
    し、 前記特別入賞装置が入賞可能な状態となった際に入賞し
    た球を、前記球振分装置は、その内部に受け入れるよう
    に設けられたことを特徴とする請求項1,2または3記
    載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記球振分装置の複数の球受部を、ルーレ
    ット型円盤の円周方向に配置させて、前記球振分装置を
    ルーレットに見立てて構成したことを特徴とする請求項
    1,2,3または4記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記球振分装置は、球が入った球受部を視
    覚的に特定すべく報知する表示手段と、球が入った球受
    部の図柄を識別する図柄判別手段とを有することを特徴
    とする請求項1,2,3,4または5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記球振分装置は、前記球受部に入ってい
    る球を球振分装置外部に排出可能に構成されたことを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】前記可変表示装置は、各種図柄をそれぞれ
    表示する複数の表示部を有し、各表示部ごとに各種図柄
    が変化した後に停止する図柄変動遊技を表示可能に設け
    られ、 前記図柄変動遊技の結果、前記各表示部に停止した図柄
    が総て同一に揃った状態を前記大当たり表示と定めたこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7
    記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記可変表示装置に表示される各種図柄に
    は数字が含まれ、 前記図柄変動遊技の結果、前記大当たり表示に相当した
    場合に、同一に揃った図柄である数字の回数だけ、前記
    可変入賞装置の可動板を繰り返し開閉させて前記特賞と
    することを特徴とする請求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】前記遊技盤面上に始動入賞口を設け、 前記始動入賞口に球が入賞することを、前記始動条件に
    設定したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8または9記載の遊技機。
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