JP2000306480A - 同軸リレー - Google Patents

同軸リレー

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JP2000306480A
JP2000306480A JP11730999A JP11730999A JP2000306480A JP 2000306480 A JP2000306480 A JP 2000306480A JP 11730999 A JP11730999 A JP 11730999A JP 11730999 A JP11730999 A JP 11730999A JP 2000306480 A JP2000306480 A JP 2000306480A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波ブロックと接極子を含む駆動機構ブロッ
クとを分離して組み立て、接極子のストロークを安定さ
せることができる同軸リレーを提供するにある。 【解決手段】3つの同軸コネクタ6a〜6cを取り付け
たベース8、ベース8上に配置されるサブベース4、サ
ブベース4側に装着されるコンタクトブロック3a,3
bを備えた高周波ブロックと、高周波ブロック上に固定
されるフレーム27内に固定配置される電磁ブロック2
2と、接極子2を備えた駆動機構ブロック1と、該駆動
機構ブロック1の上方に配置され、少なくとも電磁ブロ
ックに励磁電流を流す回路を備えて電磁ブロック22に
電気的に接続されるプリント基板24からなる基板ブロ
ック26と、カバー9とにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信装置等に
用いられる同軸リレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波と線路をスイッチングするた
めに用いる同軸リレーとしては特開昭58−20260
1号公報等に示されるものがある。
【0003】図9は、ラッチングリレー型の同軸リレー
の従来例を示しており、この従来例は、図示するように
ダイキャスト或いは切削加工により形成され、下面より
上面に貫通させた3つの取り付け孔103…の下部内に
形成した雌ねじ部に3個のSMA型の同軸コネクタ10
1a〜101cを螺着し、各同軸コネクタ101a〜1
01bの各中心導体102の先端を同軸の固定接点とし
て上面に露出させた金属製ベース100と、該ベース1
00に積層されるダイキャスト或いは切削加工により形
成された金属製サブベース107と、ベース100の上
面の凹平面108内に配置され、中央の同軸コネタク1
01bの中心導体102の上端面と、一端(左端)側の
同軸コネクタ101aの中心導体102の上端面とに両
端を接触・開離するコンタクト104の中央部に下端を
熱着したテフロン樹脂製の駆動体105をサブベース1
07に上下移動自在に貫挿するとともに、該駆動体10
5の上端頭部とサブベース107の上面との間にコイル
ばね106を介在させて上方へ駆動体105を押し上げ
るようにした第1のコンタクトブロック109aと、ベ
ース100の上面の凹平面108内に配置され、中央の
同軸コネタク101bの中心導体102の上端面と、他
端(右端)側の同軸コネクタ101cの中心導体102
の上端面とに両端を接触・開離するコンタクト104に
下端を熱着したテフロン樹脂製の駆動体105をサブベ
ース107に上下移動自在に貫挿するとともに、該駆動
体105の上端頭部とサブベース107の上面との間に
コイルばね106を介在させて上方へ駆動体105を押
し上げるようにした第2のコンタクトブロック109b
とで高周波ブロックを構成している。
【0004】また平板状の継鉄110の両側部において
夫々励磁コイル部111の鉄心112の上端を貫挿固定
し、これら励磁コイル部111の間の継鉄110の中央
部下面に一端の磁極面を接合し、励磁コイル部111に
並行するように垂下された直方体状の永久磁石113等
で電磁ブロック114を構成している。
【0005】この電磁ブロック114は継鉄110の両
端部と、サブベース107の両端部との間に夫々スペー
サ115を介在させて、継鉄110の両端部の挿通孔1
16と、スペーサ115の透孔と、サブベース107の
両端部の挿通孔117に挿通させた固定ねじ118,1
19をベース100の両端上面に開口したねじ孔120
に螺入して固定保持される構造となっている。
【0006】この電磁ブロック114の磁気作用により
回動される磁性体からなる接極子121はサブベース1
07の中央に突出させた突部122に回動軸121aに
より中央部が回動自在に枢支され、中央部上面を永久磁
石113の他端の磁極面に対向させるとともに、両端部
の上面を励磁コイル部111の鉄心112の下端の磁極
面に対向させている。
【0007】そして一方の固定ねじ118は継鉄110
の上方に配置されるプリント基板123の一端に貫挿し
てプリント基板123の上下面をナット125,125
で挟むようにして保持し、また更にこのプリント基板1
23の上方に配置されるプリント基板124の一端に更
に貫挿してプリント基板124の上下面をナット12
6,126で挟むようにして保持している。
【0008】プリント基板123の上面には中央がプリ
ント基板123に固定され両端が自由端となったインデ
ィケートばね127とインディケートばね127の自由
端に対向した固定接点131とが配設され、プリント基
板124には電磁ブロック114の励磁回路が配線さ
れ、リード線130により、ベース100上に被着され
る金属製カバー128の天井面に設けた端子129に接
続して外部回路に接続されるようになっている。
【0009】各励磁コイル部111の鉄心112の中心
には非磁性体で絶縁体からなるピン132が上下動自在
に貫挿されており、このピン132は上端をプリント基
板123に貫通させて上記インディケートばね127の
中央の固定点より自由端側の下面に夫々対向させ、下端
を接極子121の端部上面に夫々対向させている。
【0010】而して図9に示す状態では左側の励磁コイ
ル部111では永久磁石113,継鉄110、鉄心11
2、接極子121,永久磁石113の閉磁路で永久磁石
1113の磁束が流れて接極子121の左端部を鉄心1
12の磁極面に吸着保持し、接極子121の左端部でピ
ン132を押し上げ、対応するインディケートばね12
7の自由端を固定接点131より開離させている。そし
てコンタクトブロック109aでは駆動体105がコイ
ルばね106により上方に押し上げられ、同軸コネクタ
101a,101bの中心導体102の上端面より対応
するコンタクト104が開離し、両同軸コネクタ101
a,101b間をオフしている。
【0011】一方図において、接極子121の右側にお
いては、コンタクトブロック109bの駆動体105が
コイルばね106のばね付勢に抗して接極子121の右
端部の下面で押し下げられ、同軸コネクタ101b,1
01cの中心導体102の上端面に対応するコンタクト
104が接触して、両同軸コネクタ101a,101b
間をオンしている。接極子121の右端部に対応するピ
ン132は下方に移動し、該ピン132に対応するイン
ディケートばね127の自由端は固定接点131にばね
力で接触している。
【0012】このような状態において、右側の励磁コイ
ル部111の鉄心112に接極子121の右端部が吸引
される方向に右側の励磁コイル部111に励磁電流を流
すrと、接極子121が図において反時計方向に回動し
て、コンタクトブロック109a,109bの状態を反
転させるとともにインディケートばね127の状態を反
転させる。そして接極子121の右端部が右側の励磁コ
イル部111の鉄心112の磁極面に吸着された後、励
磁電流を遮断しても、永久磁石113,継鉄110、鉄
心112、接極子121、永久磁石113の閉磁路によ
り接極子121はその吸着状態が保持されることにな
る。
【0013】このようにして励磁コイル部111、11
1の励磁コイルに流す励磁電流の方向により接極子12
1を反転させることにより、同軸コネクタ101aと1
01bとの間、同軸コネクタ101bと101cの間を
コンタクトブロック109a、109bのコンタクト1
04,104でオン・オフさせることができるのであ
る。
【0014】図10は単安定型(フェールセーフ型)の
同軸リレーの従来例を示しており、この単安定型の同軸
リレーは横置きに配設した電磁ブロック140と、一端
が電磁ブロック140の励磁コイル部145の鉄心14
4に一片を対向させ他片を電磁ブロック140の下方に
配置して電磁ブロック140に屈曲部を回動自在に枢支
させたL型の接極子141と、サブベース117側に回
動軸142で回動自在に枢支され、一端が復帰ばね14
3で付勢され、復帰ばね143と回動軸142の間の部
位を接極子141の他片先端が当接した回動駆動体14
2とで構成される駆動機構ブロックとを備えている。高
周波ブロック側は図9の構造に基本的に類似しているの
で、同じ構成要素に同じ番号、記号を付して説明は省略
する。
【0015】而して電磁ブロック140の励磁コイル部
145を励磁したときに鉄心144に一片が吸引されて
接極子141が反時計方向に回動ぢち。接極子141は
この回動により他片の先端で回動駆動体143を復帰ば
ね143の付勢に抗して下方向に押して回動駆動体14
1を回動させ、この回動により回動軸142と復帰ばね
143との間の回動駆動体143の下面に対向させてい
るコンタクトブロック109aの駆動体105をコイル
ばね106の付勢に抗して押し込むとともに、回動駆動
体141の先端によるコンタクトブロック109bの駆
動体105の押し込みを解除してコイルばね106の付
勢により駆動体105を上方へ移動させ、コンタクトブ
ロック109aのコンタクト104により同軸コネクタ
101a,101b間をオンさせ、同軸コネクタ101
b、101c間をオフさせる。
【0016】そして励磁電流を遮断すると、接極子14
1の鉄心114への吸引が無くなるため、復帰ばね14
3の押し上げにより回動駆動体142が時計方向に回動
して、コンタクトブロック109a、109bの状態が
図9の状態に戻ることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の同
軸リレーはラッチング型であれ、単安定型であれ、コン
タクトブロックの駆動体を駆動する接極子や回動駆動体
が、電磁ブロック側とは分離した高周波ブロック側に配
設される構造であるため、組立ばらつきや部品のばらつ
きの影響を受けて、接極子ストロークや回動駆動体のス
トロークが安定しないという問題があった。
【0018】特に図9の従来例では、ねじにより電磁ブ
ロックをねじを用いてベースに対する固定と高さ位置を
決めるため組立によるばらつきが生じ、接極子ストロー
クや回動駆動体のストロークが安定しないという問題が
あり、そのためねじによる組み立てのやり直しを繰り返
して行っていたため生産性が悪いという問題があった。
【0019】またサブベース側に接極子の回動軸や、回
動駆動体の回動軸を枢支する構造であるためサブベース
を金属板の打ち抜く加工では製作できず、削り出し加工
やダイキャストというコストの高い方法で制作しなけれ
ばならないという問題があった。また平面度を出しやす
いラッピング加工を用いることができず、加工が容易で
なかった。
【0020】更にラッチング型と、単安定型とでは異な
る構造であるため部品の共通化や、組立の共通化ができ
ず生産性が悪いという問題があった。
【0021】本発明は上述の問題点に鑑みて為されたも
の、その目的とするところは、高周波ブロックと接極子
を含む駆動機構ブロックとを分離して組み立て、接極子
のストロークを安定させることができる同軸リレーを提
供するにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、3
つの同軸の固定接点を一面に露設したベース及び固定接
点の露設側のベース上に配置されるサブベースで構成さ
れ、サブベースとベースの対向面に形成された空所内に
中央の固定接点と一端の固定接点との間及び中央の固定
接点と他端の固定接点との間に対して夫々近接・離反自
在に配置されるコンタクトを持つ第1、第2のコンタク
トブロックを備えた高周波ブロックと、高周波ブロック
上に固定される非磁性材からなるフレームと、該フレー
ム内に固定配置される電磁ブロックと、電磁ブロックの
磁気作用により中央部を回動中心として回動して、この
回動により高周波ブロック側に近接する側の端部に対向
する一方のコンタクトブロックを押動し、離反する端部
に対向する他方のコンタクトブロックの押動を解除する
接極子を備えた駆動機構ブロックと、該駆動機構ブロッ
クの上方に配置され、少なくとも電磁ブロックに励磁電
流を流す回路を備えて電磁ブロックに電気的に接続され
るプリント基板からなる基板ブロックと、基板ブロック
及び駆動機構ブロックを内部に収納するように高周波ブ
ロック上に被着されるカバーとから構成されたことを特
徴とする。
【0023】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、電磁ブロックは、フレームの天井片の内側面にか
しめ固定される平板部と平板部の長手方向の中心位置の
両側側縁より、該中心位置から対称的な幅を持つ垂下片
部を高周波ブロック側へ折り曲げ形成した2つの垂下片
部とからなる継鉄と、継鉄の平板部の両端部の内側面に
夫々鉄心の一端を固定し、該鉄心周囲に励磁コイルを巻
装して継鉄の平板部に垂下配設された2組の励磁コイル
部と、上記両垂下片部の先端間に入れた上下端面が磁極
面である永久磁石とを備え、永久磁石の下向き磁極面を
接極子の中央部に、各励磁コイル部の鉄心の下向き磁極
面を接極子の両端部に夫々対向させて成ることを特徴と
する。
【0024】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を上記垂
下片部の幅と同じとしてラッチングリレーを構成して成
ることを特徴とする。
【0025】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を上記垂
下片部の幅とより小さくして垂下片部の幅方向の中心線
に対して永久磁石の幅方向の中心線より偏倚させて単安
定のリレーを構成して成ることを特徴とする。
【0026】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、電磁ブロックは、コ字型に磁性金属板を打ち抜き
形成した継鉄と、上下端面が磁極面であって、継鉄の中
央片の中央部に上端の磁極面を接面して配設された永久
磁石と、永久磁石の接面位置より両側の継鉄の中央片に
励磁コイルを夫々巻装して構成された2組の励磁コイル
部とを備え、永久磁石の下端の磁極面を接極子の中央部
に、継鉄の両側片の端面からなる磁極面を接極子の両端
部に対向させて成ることを特徴とする。
【0027】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れかの発明において、高周波ブロックのサブベースは打
ち抜き加工により形成された金属板から成ることを特徴
とする。
【0028】請求項7の発明では、請求項1乃至6の何
れかの発明において、上記サブベースの4隅にベースの
面が露出する凹欠部を形成するとともにフーレムの両側
の各側片の両端より下方へ延長形成した脚片の下部にサ
ブベースの凹欠部に嵌めてサブベース上面に乗る下向き
面を有する段部を形成し、凹欠部の側面に脚片の側面を
溶接して成ることを特徴とする。
【0029】請求項8の発明では、請求項1乃至7の何
れかの発明において、接極子の短手方向の幅よりも長
く、その中央部を接極子の中央部下面に固着して両端を
接極子の両側に突出させた中央片と、該中央片の中央部
の接極子の長手方向側の両端より接極子に沿って一体延
長したばね片とからなる接触ばねを備え、フレームの両
側の側片の中央部下端より内向きに一体突出させた各突
片から下向けに突出させたリブを、接極子の両側より突
出した接触子ばねの中央片の両端部に設けた孔に夫々挿
入するとともに永久磁石の下向き磁極面で接極子の中央
部上面を吸引して接極子を回動自在に支持し、且つ各突
片の下面に形成してだぼを接触子ばねの中央片の両端部
上面に当接して該だぼを接極子の回動中心としたことを
特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。 (実施形態1)本実施形態はラッチングリレーを構成す
るもので、図1,図2に示すように電磁ブロック22や
接極子ブロック23をフレーム27に組み込んだ駆動機
構ブロック1と、この接極子ブロック23の接極子2に
より駆動されるコンタクトブロック3a、3bを設けた
金属製サブベース4及びコンタクトブロック3a、3b
の各コンタクト5により開閉される固定接点を中心導体
7の上端面で夫々構成するSMA型の同軸コネクタ6a
〜6bを螺着した金属製ベース8からなる高周波ブロッ
クと、駆動機構ブロック1の励磁回路やインディケート
回路を設け、駆動機構ブロック1の上方に配設される基
板ブロック26と、下面開口の箱状のLCPなどの合成
樹脂成型品のカバー9とから構成される。
【0031】金属製ベース8は切削加工により形成され
たもので、図3,図4に示すように底面より上面へ貫通
せる3つの取り付け孔10を長手方向に一定間隔で穿設
しており、これら取り付け孔10は雌ねじ部10aを下
部に形成し、上端を金属製ベース8の上面に形成した凹
平面8aに開口させているもので、各取り付け孔10の
雌ねじ部10aに金属製ベース8の底面側からSMA型
の同軸コネクタ6a〜6cを夫々螺着し、同軸コネクタ
6a〜6cの各中心導体7を孔10の上端開口より凹平
面8a内に突出させてある。これら中心導体7の上端面
は同一高さにあって固定接点を構成する。
【0032】同軸コネクタ6a〜6cは外周に雄ねじ部
を形成した金属製の筒状の外殻導体11と、外殻導体1
1内部に挿着されたフッ素系樹脂製絶縁体12と、該絶
縁体12の中心透孔内に挿着され、先部を外部へ突出さ
せた中心導体7と、中心導体7の突出部位の基部付近に
形成したくびれ部7aを中心孔に圧入し、外殻導体11
の上端開口部に圧入される環状のPCTFE(3フッ化
エチレン)からなるサブブッシング13とで構成され、
このサブブッシング13はその材質の硬度で中心導体7
の抜け及び回動を規制する保持力を確保する。外部導体
11は雄ねじ部の両側2カ所に外部導体11の上端側開
口した接着剤収容スペースを確保するための切り込み面
11aを形成してある。接着剤は外部導体11の雄ねじ
部を取り付け孔10の雌ねじ部10aに螺着する際に雌
ねじ部10aとの螺着強度を確保するために用いるもの
であり、切り込み面11aでその接着剤がはみ出さない
ように収容スペースを確保する。
【0033】取り付け孔10は図3に示すように雌ねじ
部10aの深さをベース8の高さ寸法の略1/2(半
分)に形成しており、螺合代を大きくすることで、上記
の切り込み面11aによって接着剤の収容スペースを確
保しながら、矢印Y方向の強度を保つことができるよう
にしてある。
【0034】また雌ねじ部10aより上方の孔部10b
の内径を雌ねじ部10aの内径よりやや小さい寸法とす
ることにより、雌ねじ部10aの上端部と孔部10bと
の境界部を段部とし、該段部の下向き面に同軸コネタク
6a〜6cの外殻導体11とサブブッシング13との境
界部位付近の上面を当接し、この当接部位のサブブッシ
ング13の直径方向の寸法と、上記中心導体7のくびれ
部7aを嵌合する孔の周辺でくびれ部7a内の上下面に
当接するサブブッシング13の上下面の直径方向の寸法
とを略同じ寸法とすることにより、高周波特性を確保し
ながら保持力のバランスとり、夫々の部位の内a、bの
部位で矢印X方向の強度の確保を、またcの部位で矢印
X’方向の強度の確保を図り、同時に中心導体7の回動
の防止を図っている。
【0035】かように上記のようX,X’,Y方向の強
度を確保することで、同軸コネクタ6a〜6cの保持力
を確保し、また同軸ケーブルの接続時等の外力で部品が
ずれ高周波特性が変動・劣化するのを防止することがで
きるのである。
【0036】サブベース4は金属板を打ち抜き加工する
ことにより形成されたもので、その長手方向及び短手方
向の寸法をベース8の対応する方向の寸法よりやや小さ
くしており、サブベース4をベース8の上面の定位置に
取り付けたときに、その周囲にカバー9の下端面を載置
するためのベース8の上面が確保できるようになってい
る。またサブベース4の下面はベース8の上面に接触す
るためにその平面度を確保する必要があるが、板状であ
るため研磨にラッピング加工を用いることができる。
【0037】そしてこのサブベース4はベース8上の定
位置に取り付けた際に同軸コネクタ6aの中心導体7
と、同軸コネクタ6bの中心導体7との間の中間及び同
軸コネクタ6aの中心導体7と同軸コネクタ6bの中心
導体7との間の中間に対応する位置に上下に貫通する貫
通孔14,14を穿孔してある。これらの貫通孔14,
14には、上端がサブベース4の上面側に配置されたコ
ンタクトばね15,15に熱着結合して常時上方へ付勢
されるLPC(全芳香族液晶ポリマー)樹脂製駆動体1
6、16を上下方向移動時自在に貫挿してある。
【0038】これらの駆動体16、16はサブベース4
の下面側に突出せる下端にインサート(同時)成形によ
り平板状の導電体からなるコンタクト5、5の中央部を
結合固定して、コンタクトばね15,15と併せてコン
タクトブロック3a、3bを夫々構成している。これら
のコンタクトブロック3a,3bの各コンタクト5は駆
動体16が上下移動することによりベース8の凹平面8
a内で上下移動するようになっており、コンタクトブロ
ック3aのコンタクト5は両端下面は凹平面8a内に突
出した同軸コネクタ6a,6bの中心導体7,7の上端
面に対向し、コンタクトブロック3bのコンタクト5の
両端下面は凹平面8a内に突出した同軸コネクタ6b,
6cの上端面に対向し、コンタクトブロック3aのコン
タクト5は下方向への移動時に同軸コネクタ6a,6b
の中心導体7,7の上端面に接触して同軸コネクタ6
a,6b間をオンし、コンタクトブロック3bのコンタ
クト5は下方向への移動時に同軸コネクタ6b,6cの
中心導体7,7の上端面に接触して同軸コネクタ6b,
6b間をオンするもので、両コンタクトブロック3a,
3bのコンタクト5による上記接触は、駆動機構ブロッ
ク1の接触子2により交互に切り替えられる。従って同
軸コネクタ6bの中心導体7が共通端子となり、この共
通端子側と接続される同軸コネクタを6aと6bとに交
互に切り替えることになる。
【0039】ここでコンタクトブロック3a、3bの駆
動体16の材質として耐熱性が特に優れているLPC樹
脂を用いるので、コンタクト5の発熱に耐えることがで
き、その結果接点部に流せる電力を大きくすることがで
きる。またインサート成形によりコンタクト5を駆動体
16に結合固定しているためコンタクト5の駆動体16
への密着は安定し、またインサート成形の金型によりコ
ンタクト5の位置決めを行うため、コンタクト5の傾き
等も無くなり、また固定部位の寸法(体積)、位置、形
状などが金型精度により安定し、機械的な開閉を含めて
高周波特性が安定する。また駆動体16は成形加工のた
め安価に製作できる。ここで駆動体16との結合固定さ
れるコンタクト5の孔の断面形状を図4に示すように角
形として回動防止を図っている。また高周波マッチング
を貫通孔14を変形することで調整変更するようにすれ
ば、高周波マッチングの変更が容易となる。
【0040】コンタクトブロック3a、3bの駆動体1
6を付勢するコンタクトばね15は,金型による打ち抜
き且つ曲げ加工により日字型に形成されたもので、中央
片15aの中央部をその両端よりも高い位置に位置させ
るように中央片15aを折り曲げるとともに、中央片1
5aに並行する両端片15b、15bをその中央部が両
端よりも低い位置となるように折り曲げて形成してお
り、中央片15aの中央部に設けた挿通孔18に下方か
ら駆動体16の上端部16aを貫挿して熱着固定し、両
端片15bの中央部に設けた挿通孔(図示せず)に固定
ねじ17を上方から挿通させるようになっている。
【0041】ここでコンタクトばね15の押さえとなる
上端部16aより下部の駆動体16の径は、コンタクト
ばね15の挿通孔18の内径より大きければ良く、その
ため、小さな径の熱着形状が可能となる。また上端部1
6aの先端は接極子ばね19に接触する部分の摩擦を小
さくする形状、図示するように接触面積を小さくした
り、R面を形成することができる。また熱着部位の体積
は駆動体16の上端部16aの高さで調整できもので、
駆動体16の成形金型の精度が良いため、がたも無くす
ことができる。
【0042】一方コンタクトばね15は、両端片15b
の中央部を貫通させた固定ねじ17をサブベース4に形
成せる挿通孔を介してベース8側のねじ孔21に螺入締
結することにより、サブベース4とともにベース8に固
定されるようになっており、固定ねじ17をサブベース
4の固定用ねじと兼用して作業性を良くしている。
【0043】さてコンタクトばね15は、日型に形成さ
れた左右対称形状であって両端片15b、15bの中央
部を固定する構成であるため、中央片15aの上方の変
位は可能であるが、両側方へのぶれはほとんどなく、ま
た打ち抜き・曲げ加工の金型寸法で押し上げ力も決まる
ため安定し、結果押し上げ方向が安定し、安定動作が実
現できるものである。しかも1部品で単純な形状である
ため部品生産性も良いものである。
【0044】かようにコンタクトばね15の上方への安
定した押し上げが確保できるため、サブベース4の貫通
孔14によるコンタクトブロック3a,3bの駆動体1
6,16の方向規制が不要となり、そのため駆動体16
と貫通孔14の内面との隙間を大きくすることで、この
部分での摩擦を無くすことができ、結果動作がより安定
することになる。またコンタクトばね15をサブベース
4にねじ固定する方法を採用することで、特性調整のた
めの交換を容易としている。
【0045】ここで図3に示すようにコンタクトブロッ
ク3a、3bのコンタクト5の下面より下方に突出する
駆動体16の下端の寸法αは、成形金型の精度で決まっ
て一定である。一方この駆動体16の下方移動時の逃げ
として設けられるベース4の凹平面8a内に設けた円形
状の凹部28の深さ寸法βとでコンタクトブロック3
a,3bの中心部のインピーダンスのずれを最適化する
ことが可能となる。また図4に示すようにコンタクトブ
ロック3a,3bの中心部と、凹部28の断面形状とを
同心円形状にすることでインピーダンスマッチングを最
も取りやすくしてある。尚図4中γは凹部28の直径
を、γ’はコンタクブロック3a,3bの中心部の直径
を示す。
【0046】駆動機構ブロック1は、電磁ブロック22
と、接極子2及び接極子ばね19からなる接極子ブロッ
ク23と、これら電磁ブロック22、接極子ブロック2
3、を保持するフレーム27とで構成される。
【0047】駆動機構ブロック1の主要な構成部材であ
る電磁ブロック22は、継鉄29、2組の励磁コイル部
30、永久磁石32等で構成される。継鉄29は磁性軟
鉄などの磁性体を打ち抜きと曲げ加工により形成された
もので、平板部29aと、この平板部29aの長手方向
の中央部より下方に折り曲げて垂下させた垂下片部29
bとからなり、平板部29aの長手方向の中心より対称
となる両端部位置に設けた孔に夫々励磁コイル部30の
鉄心31の上端を挿入してかしめ固定して、励磁コイル
部30を垂下配設し、垂下片部29b,29bの下端間
には永久磁石32を橋絡配設してある。
【0048】この配設は、垂下片部29bの板幅ととも
に、垂下片部29bの下端に形成して段部34に板状の
永久磁石32の両側上端縁を係合させることにより、永
久磁石32を位置決めすることで行われる。
【0049】ここで垂下片部29bはその中心と平板部
29aの中心とが一致し、中心から見て両側縁までの夫
々距離が等しく形成され、ラッチングリレーを構成する
本実施形態では永久磁石32として図5に示すように垂
下片部29bの両側縁に亘る幅を有し且つ上下面に磁極
を有するものを用いている。
【0050】以上のような永久磁石32の取り付け構造
を採用することにより、板状の継鉄に永久磁石の上端を
接着固定して永久磁石を垂下させる場合に比べて永久磁
石32の体積が小さくなりコストが安価となる。また永
久磁石を直接継鉄の中心部に接着する場合には中心の位
置決めが難しくしかも永久磁石が傾いた場合永久磁石先
端の磁極での変位が大きく動作特性に影響があるが、本
実施形態のように継鉄29の垂下片部29b、29b間
に永久磁石32を取り付ける場合、永久磁石32の傾き
は継鉄29の加工精度で決まる。つまり継鉄29の傾き
は打ち抜き、曲げ加工の金型で決まるため、その傾きは
小さく且つ寸法精度が安定しているため後述する接極子
2のストロークが安定し、消費電力の低減が図れる。ま
た磁気回路として磁気抵抗の小さい継鉄2を中心として
構成するため、磁気抵抗の大きな永久磁石32が小さく
ても同等以上の磁力を確保できる磁気回路を構成でき
る。
【0051】励磁コイル部30は鉄心31を貫挿したコ
イルボビン33に励磁コイル35を巻回して構成され、
夫々の励磁コイル部30のコイルボビン33の上側の鍔
部33aより励磁コイル35の両端に接続した一対のコ
イル端子36,36を突出してある。これらコイル端子
36,36は突出基端より先部を上方へ延長して上端を
継鉄29の平板部29aより上方に突出している。また
下側の鍔部33bの外側端部には一対のインディケート
端子37,37の下部を固定する固定台33cを設け、
これらインディケート端子37,37を支持している。
これらインディケート端子37,37は並行する形で、
電磁ブロック22の空きスペースを利用して上方に延設
されており、上部が上側鍔部36aの上記コイル端子3
6,36の突出部間にて保持される形で、上端を継鉄3
9の平板部39aより上方へ突出してある。一対のイン
ディケート端子37,37は下端部を両側方向に折り曲
げ突出して固定接触片38,38を形成し、この一対の
固定接触片38,38と接触子2の両端端上面に夫々取
り付けたインディケートばね39の両側の可動接触片4
0,40が接極子2の回動により接触開離することに
り、オン、オフして対応する側のコンタクトブロック3
a或いは3bのコンタクト5による同軸コネクタ6a,
6b間或いは6c、6b間のオン、オフ状態を示す信号
を取り出すことができるようなっている。
【0052】従って本実施形態の構造では、従来のよう
にインディケート接点を電磁ブロックの上方に配置し、
励磁コイルの鉄心の中心透孔に、接極子の回動により上
下動するピンを入れて該ピンの上端でインディケート接
点を開閉する構造のように、リレー高さを高くすること
がなく、またインディケート部位の実装のためのプリン
ト基板やピンが不要で、しかもピンと鉄心の中心透孔と
の間等で発生する摩擦が無くなり、動作も安定する。
【0053】ここでインディケート端子37と上記イン
ディケートばね39を同一厚さの同一材料(非磁性体の
導電材)から同時に打ち抜き加工で取り出すようにする
ことで、金型の共通化とともに生産性の向上を図ってい
る。
【0054】各インディケートばね39は励磁コイル部
30の鉄心31の下端の磁極面に対向して吸着される接
極子2の端部上面に板面を溶接接合して固定され、レシ
ュジュアルプレートを兼ねている。また可動接触片40
の部位は金メッキ又はインレイをテープ状に行ってい
る。
【0055】接触子ブロック23は、磁性体からなる接
極子2と、接極子2の両端上面に溶接接合に固定したレ
シュジュアルプレート兼用のインディケートばね39,
39と、下面に取り付けられる接触子ばね19とで構成
され、接触ばね19は接極子2の長手方向に直交する方
向に形成された中央片19bと、この中央片19bの中
央両側より、接極子2の長手方向に並行するように一体
形成した一対のばね片19aと、両ばね片19aの端部
両側より側方へ一体突出したばね調整用突片41とから
なるもので、中央片19bは上方に突出するように断面
が略コ状に形成され、接極子2の下面側に突出形成した
だぼ(図示せず)を中央部に形成した孔(図示せず)に
上方より挿入してかしめることにより、接極子2下面中
央に固定され、その両端を接極子2の両側へ突出させて
いる。この状態で中央片19bの両側のばね片19aと
接極子2の下面との間にはばね片19aが撓むことがで
きる間隙が形成され、また各突片41は接極子2の両側
より外側方向へ突出してばね調整ができるようになって
いる。上記中央片19bの接極子2の両側より突出せる
両端部には後述するフレーム27から突出させたリブ4
3が遊嵌される角孔42を設けてある。
【0056】フレーム27は、非磁性体の金属板を打ち
抜き・曲げ加工して形成されたもので、天井片27a
と、天井片27aの短手方向の両側端より下方に向けて
折り曲げ形成した側片27b、27bとを備え、天井片
27aと両側片27b、27bの空間内に上記のように
ように構成された電磁ブロック22を収納し、さらにこ
の電磁ブロック22の下方に上記のように構成され接極
子ブロック23を配置する。
【0057】電磁ブロック22のフレーム27に対する
取り付けは継鉄39の上面の4隅に下面から押圧して上
方に突出させただぼ44を、天井片27a側に対応させ
た形成した挿通孔45に下方より挿入して、継鉄39の
上面を天井片27aの下面に当接し、この状態で挿通孔
45より突出しただぼ44をかしめ固定することで行わ
れる。このとき電磁ブロック22の両端より上方へ突出
したコイル端子36及びインディケート端子37は夫々
天井片27aの両端に形成した切欠46より天井片27
aより上方に突出することになる。また各励磁コイル部
30の鉄心31の上端部は天井片27aに対向するよう
に設けられた逃げ用孔47内に嵌まることになる。
【0058】電磁ブロック22の永久磁石32の下面よ
りやや下方に位置する両側片27b、27bの中央下端
には内向き方向に折り曲げて突片48、48を形成し、
この突片48,48間に接極子2を嵌めるとともに突片
48,48の先端より更に下向けに折り曲げ形成したリ
ブ43を接極子2の中央両側より突出している接触子ば
ね19の中央片19bの両端部の角孔42に上方から遊
嵌して、接極子2の両側より突出している接触子ばね1
9の中央片19bの両端部の上面を突片48,48の下
面に突出させただぼ49に揺動自在当接する。このとき
永久磁石32の磁力により上向きに接極子ブロック23
は引っ張られるためリブ43が角孔42から脱落するこ
となく、接極子ブロック23はフレーム27に保持され
ることになり、品質も安定する。
【0059】かような接極子ブロック23の保持構造を
採用することにより溶接やかしめ治具が不要で手組みが
可能となり生産性を向上させることができる。またリブ
43が接極子2の中央部側に設置されるため接極子2の
回動による摺動がほとんどなく、つまりまさつが無く動
作が安定する。さらに接触ばね19の角孔42にリブ4
3を遊嵌する構成であるため、接触ばね19のばね力が
その部位に働くことが無く、まただぼ49と接触ばね1
9の中央片19bの下面との接触であるため両者の間で
のまさつが殆ど無く、溶接固定などに比べて余分なばね
力が働かず動作が安定する。
【0060】以上のように電磁ブロック22,接極子ブ
ロック27をフレーム27に組み込むことで駆動機構ブ
ロック1が完成する。
【0061】この駆動機構ブロック1を高周波ブロック
上へ配設固定は次のように行う。つまりフレーム27の
両側片27bの両端下部より下方に一体突出してある脚
片53の段部53aをサブベース4の4隅に形成してあ
る凹欠部54に嵌めて、段部53aの下向き面をサブベ
ース4の上面に乗せて高さの位置決めを行い、この状態
で脚片53の下端側面53aをサブベース4の側面に溶
接固定するのである。
【0062】この配設固定により各コンタクトブロック
3a,3bの駆動体16の上端は対向する接極子ばね1
9のばね片19a、19aの下面に対向し、例えば図に
示すように永久磁石32,継鉄29、励磁コイル部30
の鉄心31とで閉磁路を形成して鉄心31側に吸着され
ている接触子2の一端部側の接触子ばね19のばね片1
9aに対向するコンタクトブロック3aの駆動体16の
上端はばね片19aより離れ、一方吸着されていない側
の接触子2の他端部側の接触子ばね19のばね片19a
に対向するコンタクトブロック3bの駆動体16の上端
はコンタクトばね15の上向き付勢に抗し、ばね片19
aを介して接極子2により下方に押し動かされた状態と
なる。つまりコンタクトブロック3aはコンタクトばね
15により上方に付勢されて駆動体16が上方向に移動
して、コンタクト5の両端を同軸コネクタ6a,6bの
中心導体7の上端面より開離した状態にあり、他方のコ
ンタクトブロック3bは駆動体16が下方向に移動し
て、コンタクト5の両端を同軸コネクタ6b,6cの中
心導体7,7の上端面に接触した状態にあり、同軸コネ
クタ6a,6b間がオフ、同軸コネクタ6b,6c間が
オンとなっている。
【0063】ここで本実施形態の電磁ブロック22及び
接極子ブロック23はフレーム27の一部品で全て位置
決めされるため、寸法精度が安定し、生産性が向上す
る。
【0064】またフレーム27への固定は全てねじ無し
で、かしめや溶接により行うため高さ方向の寸法精度が
安定し、精度のばらつきによる組み替えが不要となる上
にねじ部の接着剤塗布も不要になり組立作業性が向上す
る。
【0065】更にフレーム27は金型精度で寸法や曲げ
が安定しており、電磁ブロック22の寸法安定とともに
フレーム27を高周波ブロックのサブベース4に溶接す
るため、高さ寸法がフレーム27の一部品で決めること
ができる。また高周波ブロックに駆動機構ブロック1を
積み上げる構造であるため、組立工程が単純となる。
【0066】更に高周波の開閉を行うための同軸コネク
タ6a〜6cを取り付け、コンタクトブロック3a,3
bを取り付けたベース8及びサブベース4からなる高周
波ブロックと駆動機構ブロック1とは分離された形でブ
ロック化されて組み込まれる構造であるため、高周波特
性を高周波ブロックのみで調整でき、駆動機構ブロック
1側の動作特性も高周波ブロック側とは別に調整でき、
そのため調整作業が容易で生産性を向上させることがで
きる。また接極子2のストロークはフレーム27と鉄心
31の位置で決まるため、鉄心かしめの治具で寸法を合
わせることで調整できる。更にまたコンタクトブロック
3a,3bの押し込み量、つまりコンタクト5が同軸コ
ネクタ6a,6b又は6b,6cの中心導体7の上面に
当接してからのオーバートラベル量は組立後、接極子ば
ね19の曲げをばね調整用突片41を用いて調整するこ
とで行う。この場合接極子ばね19のばね片19aの先
端が接極子2の下面に当てることもできるため、調整で
きる幅が広い。
【0067】また更に所定の励磁電圧を励磁コイル部3
0に印加したときの動作特性の調整は最終的にインディ
ケートばね39の可動接触片40に接触するインディケ
ート端子27の固定接触片38の曲げにより調整する。
ばね調整用突片41及び固定接触片38はフレーム27
などの他の部品が調整時に邪魔にならないように形成し
てある。
【0068】尚本実施形態の場合基本的には各部品とそ
の位置決めの寸法精度が向上しているため略無調整化が
実現できた。
【0069】さて上記のように高周波ブロック上に駆動
機構ブロック1を配設固定した後に、基板ブロック26
をフレーム27上方に配設する。
【0070】この場合フレーム27の天井片27aの上
方に突出したコイル端子36の先端及びインディケート
端子37の先端を、基板ブロック26のプリント基板2
4に夫々対応するように設けた取り付け孔50、51に
下方から挿入してプリント基板24に半田付けし、プリ
ント基板24を天井片27aの上方に配設固定するとと
もに、プリント基板24に実装されている回路に電気的
に接続する。
【0071】基板ブロック26はプリント基板24と、
プリント基板24の中央部に実装したコネクタ25とで
構成され、コネクタ25は各励磁コイル部30の駆動信
号(励磁電流を含む)を外部回路から入力する端子と、
外部へインディケート端子37からの動作状態信号を外
部へ出力する端子とを備えている。勿論TTL駆動の場
合にはプリント基板24にTTL回路等を実装する。尚
天井片27aの中央開口部52はコネクタ25の下面側
の端子の逃げ用の開口部である。
【0072】上記のフレーム27の配設固定が終了した
後、ベース8上にカバー9を被着することで本実施形態
の同軸リレーが完成することになる。
【0073】カバー9を被着するに当たっては、カバー
9の天井面に設けてある端子導出孔55にコネクタ25
の端子を内部から挿入してカバー9内に駆動機構ブロッ
ク1を収納しながらカバー9をベース8方向に移動させ
て、カバー9の下端を、そのカバー材料の弾性を利用し
て、励磁コイル部30,30のコイルボビン33の固定
台33cの外側面に突出係止している係止突起56の上
端のテーパ面56aでガイドさせながらの係止突起56
を乗り越えさせ、カバー9の両側壁の下部に形成してあ
る係止孔57に係止突起56を内側から係止してカバー
9を固定するのである。この際カバー9の下端部はサブ
ベース4の周囲のベース8上面に当接することになる。
【0074】このように本実施形態によれば、駆動機構
ブロック1の高周波ブロック上への配設とともに、基板
ブロック26の積み上げ配設と、カバー9の上方からの
被着により全体の組立工程が単純化されて組立性が向上
する。
【0075】次に上記のように組立完成した本実施形態
の動作を簡単に説明する。
【0076】図2において、接極子2の端部が鉄心31
の対向する磁極面から離れている側つまり右側の励磁コ
イル部30の励磁コイル35に接極子2の右端部の上面
を吸引する方向の磁束を発生させる向きの励磁電流を流
すと、接極子2の右端部が鉄心31の対向する磁極面に
吸引され、コンタクトブロック3b側のコンタクトばね
15による駆動体16の押し上げ力とで、図2において
接極子2が反時計方向に回動する。
【0077】この回動により、コンタクトブロック3b
側の接極子2の右端部がインディケートばね39を介し
て右側の励磁コイル部30の鉄心31の対向磁極面に吸
着して、鉄心31,継鉄29,永久磁石32,接極子
2,鉄心31の閉磁路が構成され、該接触子2の右端部
が右側の励磁コイル部30の鉄心31の磁極面に吸着さ
れる。この状態は励磁電流が無くなっても永久磁石32
の磁束が閉磁路を流れるため保持されることになる。以
上の動作によりコンタクトブロック3b側のコンタクト
5は同軸コネクタ6b、6cの中心導体7,7の上端面
より開離し、両同軸コネクタ6b、6c間をオフする。
一方コンタクトブロック3a側では接極子2の反時計方
向の回転により、接極子2の左端部が接極子ばね19の
ばね片19aを介してコンタクトばね15の押し上げ力
に抗して駆動体16を下方に押し込み、当該駆動体16
の下端のコンタクト5は同軸コネクタ6a,6bの中心
導体7,7の上端面に接触して、同軸コネクタ6a、6
b間をオンする。またインディケート端子37の固定接
触片38に接触していたコンタクトブロック3b側のイ
ンディートばね39の可動接触片40が開離するととも
に、インディケート端子37の固定接触片38から開離
していたコンタクトブロック3a側のインディートばね
39の可動接触片40が固定接触片38に接触し、コネ
クタ25を通じて外部に動作状態信号が出力されること
になる。この動作状態信号により動作状態がモニタでき
るのである。
【0078】この反転状態からコンタクトブロック3a
側、つまり図において左側の励磁コイル部30の励磁コ
イル35に接極子2の左端部を吸引する方向の励磁電流
を流せば、上記と同様に反転動作して図2の状態に戻る
ことになる。
【0079】上述した構成は双安定型のラッチングリレ
ーであったが、永久磁石32の幅寸法を変えるだけでフ
ェールセーフの単安定型のリレーを構成することができ
る。
【0080】つまり図6に示すように継鉄29の長手方
向に対応する永久磁石32の幅を垂下片部29bの幅よ
り小さくして、片側に寄せるように配設すればよい。こ
の場合左右二つの励磁コイル部30の励磁コイル35を
直列接続して一つの励磁コイルを構成する。
【0081】図7はこの単安定型のリレー構造の実施形
態の側面断面図を示す。この単安定型のリレーは次のよ
うに駆動される。図7の安定状態態において、右側の励
磁コイル部30の鉄心31の磁極面に接極子2の右端部
が吸引されるように両励磁コイル部30,30の励磁コ
イル35、35に励磁電流を流すと、左側の鉄心31と
接極子2の左端部との間で発生する反発力によってコン
タクトブロック3a側の接極子2の左端部には下向きの
力が、コンタクトブロック3b側の接極子2の右端部端
には吸引力とコンタクトばね15による駆動体16の押
し上げ力が働いて接極子2が反時計方向に回動する。
【0082】そして接極子2の右端部が右側の励磁コイ
ル部30の鉄心31の磁極面にインディケートばね39
を介して接触すると、該右側の励磁コイル部の鉄心3
1,継鉄29,永久磁石32,接極子2,鉄心31の閉
磁路が構成され、接極子2の他端は右側の励磁コイル部
30の鉄心31の下端に吸着された状態となる。
【0083】この状態では下方移動した接極子2の左端
部でコンタクトブロック3aの駆動体16をコンタクト
ばね15の押し上げ力に抗して押し込んでコンタクト5
を同軸コネクタ6a、6bの中心導体7,7上端面に接
触させ、同軸コネクタ6a,6b間をオンする。またコ
ンタクトブロック3bの駆動体16は接極子2の右端部
の上方移動により、コンタクトばね15のばね力で押し
上げられ、コンタクト5を同軸コネクタ6b,6cの中
心導体7,7の上端面より開離し、同軸コネクタ6b,
6c間をオフする。またインディケート端子37の固定
接触片38に接触していたコンタクトブロック3b側の
インディートばね39の可動接触片40が開離するとと
もに、インディケート端子37の固定接触片38から開
離していたコンタクトブロック3a側のインディートば
ね39の可動接触片40が固定接触片38に接触し、コ
ネクタ25を通じて外部に動作状態信号が出力されるこ
とになる。
【0084】この動作状態は励磁コイル部30の励磁コ
イル35に励磁電流を流している状態で維持されること
になるが、励磁電流をオフすると、図7の状態に復帰す
る。つまり永久磁石32がコンタクトブロック3a側の
偏倚しているたため、コンタクトブロック3b側では永
久磁石32,接極子2,右側の励磁コイル部30の鉄心
31,継鉄29,永久磁石32の磁路に流れる永久磁石
32の磁束による吸引力とコンタクトブロック3aのコ
ンタクトばね15による駆動体16の押し上げ力との合
成力の方が接極子2の右端部に対する吸引力よりも大き
く、その結果接極子2は時計方向に回動して、左端部が
上方へ移動して接極子2の左端部が左側の励磁コイル部
30の鉄心31にインディケートばね39を介して吸着
され、永久磁石32,接触子2,左側の励磁コイル部3
0の鉄心31,継鉄29,永久磁石32で閉磁路が構成
されることになって、図7の状態に復帰保持される。 (実施形態2)上記実施形態1では、電磁ブロック22
は励磁コイル部30を2組設けた構成であったが、本実
施形態では図8に示すように磁性軟鉄をコ字状に打ち抜
き形成して継鉄29’を構成し、その継鉄29’の中央
部より両側に夫々励磁コイル35を巻装するともに中央
部下面に上下方向に着磁した永久磁石32を配設し、鉄
心31の両側の下向き片の下面に接極子ブロック23の
接極子2の両端面に対向させるようにした電磁ブロック
22を用いている。この電磁ブロック22は励磁コイル
部30の鉄心を継鉄29’で兼ねさせ、構造を簡単化し
たものである。
【0085】尚フレーム27に対しては実施形態1と同
様にねじ無しで配設するともに、接極子ブロック23を
実施形態1と同様にしてフレーム27に組み付けて駆動
機構ブロック1を構成する。
【0086】尚コンタクトブロック3a、3bの押し上
げはコイルばね60,60を用いている点で実施形態1
と相違する。尚実施形態1と同様なその他の構成には同
じ番号、記号を付して説明は省略する。
【0087】
【発明の効果】請求項1の発明は、3つの同軸の固定接
点を一面に露設したベース及び固定接点の露設側のベー
ス上に配置されるサブベースで構成され、サブベースと
ベースの対向面に形成された空所内に中央の固定接点と
一端の固定接点との間及び中央の固定接点と他端の固定
接点との間に対して夫々近接・離反自在に配置されるコ
ンタクトを持つ第1、第2のコンタクトブロックを備え
た高周波ブロックと、高周波ブロック上に固定される非
磁性材からなるフレームと、該フレーム内に固定配置さ
れる電磁ブロックと、電磁ブロックの磁気作用により中
央部を回動中心として回動して、この回動により高周波
ブロック側に近接する側の端部に対向する一方のコンタ
クトブロックを押動し、離反する端部に対向する他方の
コンタクトブロックの押動を解除する接極子を備えた駆
動機構ブロックと、該駆動機構ブロックの上方に配置さ
れ、少なくとも電磁ブロックに励磁電流を流す回路を備
えて電磁ブロックに電気的に接続されるプリント基板か
らなる基板ブロックと、基板ブロック及び駆動機構ブロ
ックを内部に収納するように高周波ブロック上に被着さ
れるカバーとから構成されたので、接極子と電磁ブロッ
クとが同じフレーム内に組み込まれるため、高周波ブロ
ックから、駆動機構ブロック、基板ブロック、カバーを
順次積み上げるように組み立てができ、そのため組み立
て工程が簡易となり、組み立て性が向上するものであっ
て、しかも接極子を含む駆動機構ブロックを高周波ブロ
ックと分離して組み立てることができ、そのため高周波
ブロック側に接極子が設けられる場合に比べて電磁ブロ
ックと接極子との間の寸法ばらつき少なく、接極子のス
トロークが安定するという効果がある。
【0088】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、電磁ブロックは、フレームの天井片の内側面にかし
め固定される平板部と平板部の長手方向の中心位置の両
側側縁より、該中心位置から対称的な幅を持つ垂下片部
を高周波ブロック側へ折り曲げ形成した2つの垂下片部
とからなる継鉄と、継鉄の平板部の両端部の内側面に夫
々鉄心の一端を固定し、該鉄心周囲に励磁コイルを巻装
して継鉄の平板部に垂下配設された2組の励磁コイル部
と、上記両垂下片部の先端間に入れた上下端面が磁極面
である永久磁石とを備え、永久磁石の下向き磁極面を接
極子の中央部に、各励磁コイル部の鉄心の下向き磁極面
を接極子の両端部に夫々対向させてあるので、電磁ブロ
ックをねじ無し固定でき、電磁ブロックの組込作業性が
良く、しかも寸法精度良く組込ができるという効果があ
る。
【0089】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を上記垂下
片部の幅と同じとしてラッチングリレーを構成したの
で、また請求項4の発明は、請求項2の発明において、
永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を上記垂下片部
の幅とより小さくして垂下片部の幅方向の中心線に対し
て永久磁石の幅方向の中心線より偏倚させて単安定のリ
レーを構成したので、共通の部品及び組み立てでラッチ
ングリレーや単安定のリレーを製作でき、生産性が向上
するという効果がある。
【0090】請求項5の発明は、請求項1の発明におい
て、電磁ブロックは、コ字型に磁性金属板を打ち抜き形
成した継鉄と、上下端面が磁極面であって、継鉄の中央
片の中央部に上端の磁極面を接面して配設された永久磁
石と、永久磁石の接面位置より両側の継鉄の中央片に励
磁コイルを夫々巻装して構成された2組の励磁コイル部
とを備え、永久磁石の下端の磁極面を接極子の中央部
に、継鉄の両側片の端面からなる磁極面を接極子の両端
部に対向させてあるので、電磁ブロックの部品点数の削
減が図れるとともに、鉄心のかしめが必要なくなり、し
かも両端の磁極間を大きくすることができ、接極子のス
トロークの安定化が図れるという効果がある。
【0091】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
かの発明において、高周波ブロックのサブベースは打ち
抜き加工により形成された金属板から成るので、サブベ
ースの製作が簡単になり、しかもラッピング加工により
平面度を確保することができ、製作コストが安価となる
という効果がある。
【0092】請求項7の発明は、請求項1乃至6の何れ
かの発明において、上記サブベースの4隅にベースの面
が露出する凹欠部を形成するとともにフーレムの両側の
各側片の両端より下方へ延長形成した脚片の下部にサブ
ベースの凹欠部に嵌めてサブベース上面に乗る下向き面
を有する段部を形成し、凹欠部の側面に脚片の側面を溶
接してあるので、フレームを高周波ブロックによって位
置決めすることができ、駆動機構ブロックと高周波ブロ
ックとの間の寸法関係を安定させることができる。
【0093】請求項8の発明は、請求項1乃至7の何れ
かの発明において、接極子の短手方向の幅よりも長く、
その中央部を接極子の中央部下面に固着して両端を接極
子の両側に突出させた中央片と、該中央片の中央部の接
極子の長手方向側の両端より接極子に沿って一体延長し
たばね片とからなる接触ばねを備え、フレームの両側の
側片の中央部下端より内向きに一体突出させた各突片か
ら下向けに突出させたリブを、接極子の両側より突出し
た接触子ばねの中央片の両端部に設けた孔に夫々挿入す
るとともに永久磁石の下向き磁極面で接極子の中央部上
面を吸引して接極子を回動自在に支持し、且つ各突片の
下面に形成してだぼを接触子ばねの中央片の両端部上面
に当接して該だぼを接極子の回動中心としたので、フレ
ームで接極子を回動自在に支持できるとともに、接極子
の回動中心を接極子の下面に位置するため、コンタクト
ブロックと接極子の接触面との距離が小さくなり、その
ためコンタクトブロックに対する摺動による摩擦が小さ
くなり、しかもだぼにより接極子の回動摩擦が小さくな
って動作が安定し、また接極子ばねによりコンタクトブ
ロックの押し込み力を得るため磁極面とのギャップがば
らつかず、より動作が安定するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラッチングリレーを構成する実施形態
の縮小分解斜視図である。
【図2】(a)は同上の一部破断せる正面図である。
(b)は同上の一部破断せる側面図である。
【図3】同上の高周波ブロックの拡大断面図である。
【図4】同上のベースの一部破断省略した拡大上面図で
ある。
【図5】同上に用いる継鉄の正面図である。
【図6】本発明の単安定型リレーを構成する実施形態に
用いる継鉄の正面図である。
【図7】同上の単安定型リレーの一部破断せる正面図で
ある。
【図8】本発明の実施形態2の一部破断せる正面図であ
る。
【図9】一従来例の一部破断せる正面図である。
【図10】別の従来例の一部破断せる正面図である。
【符号の説明】
1 駆動機構ブロック 6a〜6c 同軸コネクタ 3a,3b コンタクトブロック 2 接極子 4 サブベース 8 ベース 9 カバー 22 電磁ブロック 24 プリント基板 26 基板ブロック 27 フレーム 29 継鉄 32 永久磁石

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3つの同軸の固定接点を一面に露設したベ
    ース及び固定接点の露設側のベース上に配置されるサブ
    ベースで構成され、サブベースとベースの対向面に形成
    された空所内に中央の固定接点と一端の固定接点との間
    及び中央の固定接点と他端の固定接点との間に対して夫
    々近接・離反自在に配置されるコンタクトを持つ第1、
    第2のコンタクトブロックを備えた高周波ブロックと、 高周波ブロック上に固定される非磁性材からなるフレー
    ムと、該フレーム内に固定配置される電磁ブロックと、
    電磁ブロックの磁気作用により中央部を回動中心として
    回動して、この回動により高周波ブロック側に近接する
    側の端部に対向する一方のコンタクトブロックを押動
    し、離反する端部に対向する他方のコンタクトブロック
    の押動を解除する接極子を備えた駆動機構ブロックと、 該駆動機構ブロックの上方に配置され、少なくとも電磁
    ブロックに励磁電流を流す回路を備えて電磁ブロックに
    電気的に接続されるプリント基板からなる基板ブロック
    と、 基板ブロック及び駆動機構ブロックを内部に収納するよ
    うに高周波ブロック上に被着されるカバーとから構成さ
    れたことを特徴とする同軸リレー。
  2. 【請求項2】電磁ブロックは、フレームの天井片の内側
    面にかしめ固定される平板部と平板部の長手方向の中心
    位置の両側側縁より、該中心位置から対称的な幅を持つ
    垂下片部を高周波ブロック側へ折り曲げ形成した2つの
    垂下片部とからなる継鉄と、 継鉄の平板部の両端部の内側面に夫々鉄心の一端を固定
    し、該鉄心周囲に励磁コイルを巻装して継鉄の平板部に
    垂下配設された2組の励磁コイル部と、 上記両垂下片部の先端間に入れた上下端面が磁極面であ
    る永久磁石とを備え、 永久磁石の下端の磁極面を接極子の中央部に、各励磁コ
    イル部の鉄心の高周波ブロック側の端部の磁極面を接極
    子の両端部に夫々対向させて成ることを特徴とする請求
    項1記載の同軸リレー。
  3. 【請求項3】永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を
    上記垂下片部の幅と同じとしてラッチングリレーを構成
    して成ることを特徴とする請求項2記載の同軸リレー。
  4. 【請求項4】永久磁石の着磁方向に直交する方向の幅を
    上記垂下片部の幅とより小さくして垂下片部の幅方向の
    中心線に対して永久磁石の幅方向の中心線より偏倚させ
    て単安定のリレーを構成して成ることを特徴とする請求
    項2記載の同軸リレー。
  5. 【請求項5】電磁ブロックは、コ字型に磁性金属板を打
    ち抜き形成した継鉄と、上下端面が磁極面であって、継
    鉄の中央片の中央部に上端の磁極面を接面して配設され
    た永久磁石と、永久磁石の接面位置より両側の継鉄の中
    央片に励磁コイルを夫々巻装して構成された2組の励磁
    コイル部とを備え、 永久磁石の下端の磁極面を接極子の中央部に、継鉄の両
    側片の端面からなる磁極面を接極子の両端部に対向させ
    て成ることを特徴とする請求項1記載の同軸リレー。
  6. 【請求項6】上記高周波ブロックのサブベースは打ち抜
    き加工により形成された金属板から成ることを特徴とす
    る請求項1乃至5の何れか記載の同軸リレー。
  7. 【請求項7】上記サブベースの4隅にベースの面が露出
    する凹欠部を形成するとともにフーレムの両側の各側片
    の両端より下方へ延長形成した脚片の下部にサブベース
    の凹欠部に嵌めてサブベース上面に乗る下向き面を有す
    る段部を形成し、凹欠部の側面に脚片の側面を溶接して
    成ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載の同
    軸リレー。
  8. 【請求項8】接極子の短手方向の幅よりも長く、その中
    央部を接極子の中央部下面に固着して両端を接極子の両
    側に突出させた中央片と、該中央片の中央部の接極子の
    長手方向側の両端より接極子に沿って一体延長したばね
    片とからなる接触ばねを備え、フレームの両側の側片の
    中央部下端より内向きに一体突出させた各突片から下向
    けに突出させたリブを、接極子の両側より突出した接触
    子ばねの中央片の両端部に設けた孔に夫々挿入するとと
    もに永久磁石の下向き磁極面で接極子の中央部上面を吸
    引して接極子を回動自在に支持し、且つ各突片の下面に
    形成してだぼを接触子ばねの中央片の両端部上面に当接
    して該だぼを接極子の回動中心としたことを特徴とする
    請求項1乃至7の何れか記載の同軸リレー。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106206171A (zh) * 2016-08-31 2016-12-07 陕西群力电工有限责任公司 一种实现动合功能的射频继电器
CN110600331A (zh) * 2019-09-19 2019-12-20 深圳高登新能源技术有限公司 推动式双控继电器

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