JP2000304996A - レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 - Google Patents
レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器Info
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- JP2000304996A JP2000304996A JP11110934A JP11093499A JP2000304996A JP 2000304996 A JP2000304996 A JP 2000304996A JP 11110934 A JP11110934 A JP 11110934A JP 11093499 A JP11093499 A JP 11093499A JP 2000304996 A JP2000304996 A JP 2000304996A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 それぞれカムフォロアが取り付けられ、互い
に光軸方向に離れる方向に付勢された移動筒と支持部材
との光軸方向の移動許容量が制限されていないと、固定
筒に組み込む際に特別な治具が必要となる。 【解決手段】 回転筒2に設けられた第1のカム部2b
に係合する第1のカムフォロア7を有して回転筒の回転
により光軸方向に駆動される移動筒4と、この移動筒に
対して光軸方向に移動可能に配置さるとともに回転筒に
設けられた第2のカム部2cに係合する第2のカムフォ
ロア8を支持して回転筒の回転により光軸方向に駆動さ
れる支持部材5とが互いに光軸方向に離れる方向に付勢
する付勢部材6とを有するレンズ鏡筒において、移動筒
および支持部材のうち少なくとも一方に、これら移動筒
および支持部材の光軸方向への相対移動許容量を制限す
るための移動制限手段9を設ける。
に光軸方向に離れる方向に付勢された移動筒と支持部材
との光軸方向の移動許容量が制限されていないと、固定
筒に組み込む際に特別な治具が必要となる。 【解決手段】 回転筒2に設けられた第1のカム部2b
に係合する第1のカムフォロア7を有して回転筒の回転
により光軸方向に駆動される移動筒4と、この移動筒に
対して光軸方向に移動可能に配置さるとともに回転筒に
設けられた第2のカム部2cに係合する第2のカムフォ
ロア8を支持して回転筒の回転により光軸方向に駆動さ
れる支持部材5とが互いに光軸方向に離れる方向に付勢
する付勢部材6とを有するレンズ鏡筒において、移動筒
および支持部材のうち少なくとも一方に、これら移動筒
および支持部材の光軸方向への相対移動許容量を制限す
るための移動制限手段9を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転筒の回転に連
動してレンズ保持部材等の移動部材を光軸方向に移動さ
せるレンズ鏡筒に関する。
動してレンズ保持部材等の移動部材を光軸方向に移動さ
せるレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】オートフォーカス及びマニュアルフォー
カスによりフォーカスレンズを光軸方向に移動させて合
焦させるレンズ鏡筒においては、フォーカスレンズの移
動時の光軸方向のガタをなくして合焦精度を向上させる
ようにしている。
カスによりフォーカスレンズを光軸方向に移動させて合
焦させるレンズ鏡筒においては、フォーカスレンズの移
動時の光軸方向のガタをなくして合焦精度を向上させる
ようにしている。
【0003】その一例としては、図7および図8に示す
ものがある。なお、図7はレンズ鏡筒の部分断面図であ
り、図8は図7のレンズ鏡筒の部分斜視図である。
ものがある。なお、図7はレンズ鏡筒の部分断面図であ
り、図8は図7のレンズ鏡筒の部分斜視図である。
【0004】101は不図示のカメラボディに結合され
る不図示のマウント部を有する固定筒であり、この固定
筒101には光軸方向に延びる案内溝101aが形成さ
れている。
る不図示のマウント部を有する固定筒であり、この固定
筒101には光軸方向に延びる案内溝101aが形成さ
れている。
【0005】102は固定筒101の外周に回転自在に
嵌合するカム筒であり、このカム筒102には、周方向
に延びる嵌合溝102aと、第1のカム面102bと、
第2のカム面102cと、後述するピン103を組み込
むための穴102dとが形成されている。周方向の嵌合
溝102aには、固定筒101の外周に取り付けられた
ピン103が係合し、これによりカム筒102は光軸方
向の移動が規制された状態で光軸回りで回転可能とな
る。
嵌合するカム筒であり、このカム筒102には、周方向
に延びる嵌合溝102aと、第1のカム面102bと、
第2のカム面102cと、後述するピン103を組み込
むための穴102dとが形成されている。周方向の嵌合
溝102aには、固定筒101の外周に取り付けられた
ピン103が係合し、これによりカム筒102は光軸方
向の移動が規制された状態で光軸回りで回転可能とな
る。
【0006】104は移動レンズ(フォーカスレンズ)
Lを保持するレンズ保持筒であり、固定筒101の内周
に光軸方向に移動可能に嵌合している。105はレンズ
保持筒104の後方に所定間隔を空けて配置された支持
部材であり、その光軸方向の被写体側には後述するコイ
ルばね106が挿入される穴105aが設けられてい
る。
Lを保持するレンズ保持筒であり、固定筒101の内周
に光軸方向に移動可能に嵌合している。105はレンズ
保持筒104の後方に所定間隔を空けて配置された支持
部材であり、その光軸方向の被写体側には後述するコイ
ルばね106が挿入される穴105aが設けられてい
る。
【0007】106はレンズ保持筒104と移動部材1
05の間に設けられたコイルばねである。107はレン
ズ保持筒104の外周に取り付けられた第1のカムフォ
ロアであり、固定筒101に形成された案内溝101a
を貫通してカム筒102に設けられた第1のカム面10
2bに当接する。
05の間に設けられたコイルばねである。107はレン
ズ保持筒104の外周に取り付けられた第1のカムフォ
ロアであり、固定筒101に形成された案内溝101a
を貫通してカム筒102に設けられた第1のカム面10
2bに当接する。
【0008】108は支持部材105に取り付けられた
第2のカムフォロアであり、固定筒101に設けられた
案内溝101aを貫通してカム筒102に設けられた第
2のカム面102cに当接する。
第2のカムフォロアであり、固定筒101に設けられた
案内溝101aを貫通してカム筒102に設けられた第
2のカム面102cに当接する。
【0009】次に、上記のように構成されたレンズ鏡筒
の動作について説明する。まず、レンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに装着し、レリーズボタンを半押し操作す
ると、カメラボディ内の焦点検出装置で演算された焦点
検出信号がレンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力され
る。そしてCPUは不図示の駆動装置によりカム筒10
2を回転させる。これに伴ってカム筒102の第1のカ
ム面102bが移動し、第1のカムフォロア107が案
内溝101aに沿って駆動され、レンズ保持筒104と
ともに移動レンズLが光軸方向に移動してフォーカシン
グが行われる。
の動作について説明する。まず、レンズ鏡筒を不図示の
カメラボディに装着し、レリーズボタンを半押し操作す
ると、カメラボディ内の焦点検出装置で演算された焦点
検出信号がレンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力され
る。そしてCPUは不図示の駆動装置によりカム筒10
2を回転させる。これに伴ってカム筒102の第1のカ
ム面102bが移動し、第1のカムフォロア107が案
内溝101aに沿って駆動され、レンズ保持筒104と
ともに移動レンズLが光軸方向に移動してフォーカシン
グが行われる。
【0010】CPUは不図示のエンコーダによって検出
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
【0011】ここで、レンズ保持筒104と支持部材1
05とはその間に設けられたばね106により互いに光
軸方向に離れる方向に付勢されているため、レンズ保持
筒104に設けられた第1のカムフォロア107とカム
筒102の第1のカム面102bとの間のガタがなくな
り、合焦精度が向上する。また、第1のカム面102b
と第2のカム面102cを同形状にすれば、カム筒10
2の回転による付勢力の変化がないため、レンズ位置に
かかわらず合焦精度およびフォーカストルクを一定にす
ることができる。
05とはその間に設けられたばね106により互いに光
軸方向に離れる方向に付勢されているため、レンズ保持
筒104に設けられた第1のカムフォロア107とカム
筒102の第1のカム面102bとの間のガタがなくな
り、合焦精度が向上する。また、第1のカム面102b
と第2のカム面102cを同形状にすれば、カム筒10
2の回転による付勢力の変化がないため、レンズ位置に
かかわらず合焦精度およびフォーカストルクを一定にす
ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記レ
ンズ鏡筒においては、レンズ保持筒104と支持部材1
05は互いの光軸方向の移動量が制限される構成となっ
ていないため、レンズ保持筒104および支持部材10
5を固定筒101の内周に組み込む際には、治具を使用
して双方の光軸方向の移動を阻止しながら組み込まなけ
ればならない。このため、組み立てコストや組み立て作
業性の点で問題があった。
ンズ鏡筒においては、レンズ保持筒104と支持部材1
05は互いの光軸方向の移動量が制限される構成となっ
ていないため、レンズ保持筒104および支持部材10
5を固定筒101の内周に組み込む際には、治具を使用
して双方の光軸方向の移動を阻止しながら組み込まなけ
ればならない。このため、組み立てコストや組み立て作
業性の点で問題があった。
【0013】また、第1のカムフォロア107と第2の
カムフォロア108は、ばね106によって互いに離れ
る方向に付勢されている。このため、図9に示すよう
に、第1のカムフォロア107は固定筒101の案内溝
101aと第1のカム面101bとで構成される角に寄
せられる。一方、第2のカムフォロア8は、案内溝1a
と第2のカム面2cとで構成される角に寄せられる。さ
らに、固定筒1の案内溝1aの幅はカムフォロア10
7,108の外径よりも大きく設定されているため、第
1のカムフォロア107は、案内溝101aにおける一
方の案内面101a−1に寄せられ、また、第2のカム
フォロア108は案内溝101aにおける他方の案内面
101a−2に寄せられる。つまり、両カムフォロア1
07,108が、これらのの中心を結んだ直線が案内溝
101aの向きと角度を持ったように案内溝101a内
に収まる。
カムフォロア108は、ばね106によって互いに離れ
る方向に付勢されている。このため、図9に示すよう
に、第1のカムフォロア107は固定筒101の案内溝
101aと第1のカム面101bとで構成される角に寄
せられる。一方、第2のカムフォロア8は、案内溝1a
と第2のカム面2cとで構成される角に寄せられる。さ
らに、固定筒1の案内溝1aの幅はカムフォロア10
7,108の外径よりも大きく設定されているため、第
1のカムフォロア107は、案内溝101aにおける一
方の案内面101a−1に寄せられ、また、第2のカム
フォロア108は案内溝101aにおける他方の案内面
101a−2に寄せられる。つまり、両カムフォロア1
07,108が、これらのの中心を結んだ直線が案内溝
101aの向きと角度を持ったように案内溝101a内
に収まる。
【0014】このとき、支持部材105がレンズ保持筒
104と光軸回り方向について一体的に設けられ、カム
フォロア107,108がともに光軸方向のみに移動可
能とされていると、ばね106による付勢力によって生
じる反力によって、レンズ保持筒104が固定筒101
に対して斜めになるように付勢されてしまうことにな
り、固定筒101に対して斜めに嵌合してしまう。
104と光軸回り方向について一体的に設けられ、カム
フォロア107,108がともに光軸方向のみに移動可
能とされていると、ばね106による付勢力によって生
じる反力によって、レンズ保持筒104が固定筒101
に対して斜めになるように付勢されてしまうことにな
り、固定筒101に対して斜めに嵌合してしまう。
【0015】そして、このようにレンズ保持筒104が
固定筒101に対して斜めに嵌合すると、レンズ保持筒
104の外径嵌合部と固定筒101の内径嵌合部とが不
用意に当接し、カム筒102を回転させてレンズ保持筒
104を光軸方向に駆動する際に、カム筒102の回転
に余計な負荷がかかってしまう。
固定筒101に対して斜めに嵌合すると、レンズ保持筒
104の外径嵌合部と固定筒101の内径嵌合部とが不
用意に当接し、カム筒102を回転させてレンズ保持筒
104を光軸方向に駆動する際に、カム筒102の回転
に余計な負荷がかかってしまう。
【0016】そこで、本発明は、レンズ保持筒等の移動
筒と支持部材とばねとをユニット化することによって、
このユニットを治具を使用することなく容易に回転筒又
は固定筒に組み付けることができるようにし、さらに
は、移動筒が固定筒に対して傾いて嵌合することによる
回転負荷の発生やレンズの傾きによる光学性能(像性
能)の悪化を防止できるようにしたレンズ鏡筒を提供す
ることを目的としている。
筒と支持部材とばねとをユニット化することによって、
このユニットを治具を使用することなく容易に回転筒又
は固定筒に組み付けることができるようにし、さらに
は、移動筒が固定筒に対して傾いて嵌合することによる
回転負荷の発生やレンズの傾きによる光学性能(像性
能)の悪化を防止できるようにしたレンズ鏡筒を提供す
ることを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、光軸回りで回転可能な回転
筒と、この回転筒に設けられた第1のカム部に係合する
第1のカムフォロアを有して回転筒の回転により光軸方
向に駆動される移動筒(例えば、レンズ保持筒)と、こ
の移動筒に対して光軸方向に移動可能に配置さるととも
に回転筒に設けられた第2のカム部に係合する第2のカ
ムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸方向に駆
動される支持部材と、移動筒と支持部材との間に配置さ
れ、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方向に離す
方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカム部に圧
接させるとともに第2のカムフォロアを第2のカム部に
圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、移
動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、これら移
動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許容量を制
限するための移動制限手段を設けている。
めに、本願第1の発明では、光軸回りで回転可能な回転
筒と、この回転筒に設けられた第1のカム部に係合する
第1のカムフォロアを有して回転筒の回転により光軸方
向に駆動される移動筒(例えば、レンズ保持筒)と、こ
の移動筒に対して光軸方向に移動可能に配置さるととも
に回転筒に設けられた第2のカム部に係合する第2のカ
ムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸方向に駆
動される支持部材と、移動筒と支持部材との間に配置さ
れ、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方向に離す
方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカム部に圧
接させるとともに第2のカムフォロアを第2のカム部に
圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、移
動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、これら移
動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許容量を制
限するための移動制限手段を設けている。
【0018】また、本願第2の発明では、固定筒と、光
軸回りで回転可能な回転筒と、固定筒に設けられた第1
のカム部および回転筒に設けられた光軸方向案内部に係
合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転により
光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対して光
軸方向に移動可能に配置されるとともに固定筒に設けら
れた第2のカム部および上記光軸方向案内部に係合する
第2のカムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸
方向に駆動される支持部材と、移動筒と支持部材との間
に配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方
向に離す方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカ
ム部に圧接させるとともに第2のカムフォロアを第2の
カム部に圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒にお
いて、移動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、
これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許
容量を制限するための移動制限手段を設けている。
軸回りで回転可能な回転筒と、固定筒に設けられた第1
のカム部および回転筒に設けられた光軸方向案内部に係
合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転により
光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対して光
軸方向に移動可能に配置されるとともに固定筒に設けら
れた第2のカム部および上記光軸方向案内部に係合する
第2のカムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸
方向に駆動される支持部材と、移動筒と支持部材との間
に配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方
向に離す方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカ
ム部に圧接させるとともに第2のカムフォロアを第2の
カム部に圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒にお
いて、移動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、
これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許
容量を制限するための移動制限手段を設けている。
【0019】これら第1および第2の発明により、互い
に離れる方向に付勢された移動筒および支持部材とをユ
ニット化することが可能となり、特別な治具を用いるこ
となく、容易に、このユニットを回転筒や固定筒に対し
て組み込み、さらには回転筒や固定筒に形成されたカム
溝等を通して外部から移動筒および支持部材にカムフォ
ロアを取り付けることができるようになる。
に離れる方向に付勢された移動筒および支持部材とをユ
ニット化することが可能となり、特別な治具を用いるこ
となく、容易に、このユニットを回転筒や固定筒に対し
て組み込み、さらには回転筒や固定筒に形成されたカム
溝等を通して外部から移動筒および支持部材にカムフォ
ロアを取り付けることができるようになる。
【0020】また、本願第3の発明では、光軸回りで回
転可能な回転筒と、この回転筒に設けられた第1のカム
部に係合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転
により光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対
して光軸方向に移動可能に配置されるとともに回転筒に
設けられた第2のカム部に係合する第2のカムフォロア
を支持して回転筒の回転により光軸方向に駆動される支
持部材と、移動筒と支持部材との間に配置され、これら
移動筒と支持部材とを互いに光軸方向に離す方向に付勢
して第1のカムフォロアを第1のカム部に圧接させると
ともに第2のカムフォロアを第2のカム部に圧接させる
付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、移動筒および
支持部材の光軸回りでの相対回動が許容されるように構
成している。
転可能な回転筒と、この回転筒に設けられた第1のカム
部に係合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転
により光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対
して光軸方向に移動可能に配置されるとともに回転筒に
設けられた第2のカム部に係合する第2のカムフォロア
を支持して回転筒の回転により光軸方向に駆動される支
持部材と、移動筒と支持部材との間に配置され、これら
移動筒と支持部材とを互いに光軸方向に離す方向に付勢
して第1のカムフォロアを第1のカム部に圧接させると
ともに第2のカムフォロアを第2のカム部に圧接させる
付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、移動筒および
支持部材の光軸回りでの相対回動が許容されるように構
成している。
【0021】さらに、本願第4の発明では、固定筒と、
光軸回りで回転可能な回転筒と、固定筒に設けられた第
1のカム部および回転筒に設けられた光軸方向案内部に
係合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転によ
り光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対して
光軸方向に移動可能に配置されるとともに固定筒に設け
られた第2のカム部および光軸方向案内部に係合する第
2のカムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸方
向に駆動される支持部材と、移動筒と支持部材との間に
配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方向
に離す方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカム
部に圧接させるとともに第2のカムフォロアを第2のカ
ム部に圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒におい
て、移動筒および支持部材の光軸回りでの相対回動が許
容されるように構成している。
光軸回りで回転可能な回転筒と、固定筒に設けられた第
1のカム部および回転筒に設けられた光軸方向案内部に
係合する第1のカムフォロアを有して回転筒の回転によ
り光軸方向に駆動される移動筒と、この移動筒に対して
光軸方向に移動可能に配置されるとともに固定筒に設け
られた第2のカム部および光軸方向案内部に係合する第
2のカムフォロアを支持して回転筒の回転により光軸方
向に駆動される支持部材と、移動筒と支持部材との間に
配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光軸方向
に離す方向に付勢して第1のカムフォロアを第1のカム
部に圧接させるとともに第2のカムフォロアを第2のカ
ム部に圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒におい
て、移動筒および支持部材の光軸回りでの相対回動が許
容されるように構成している。
【0022】これら第3および第4の発明により、両カ
ムフォロアの光軸方向に離れる方向への付勢力によって
生ずる反力(つまりは、光軸直交面に対して傾いたカム
部にカムフォロアが押圧されることによって生ずる反
力)によって移動筒が回転筒や固定筒に対して光軸方向
から傾くことを防止し、回転筒を回転駆動する際に駆動
機構等に余計な負荷がかかったり光学性能が悪化したり
することを回避できるようになる。
ムフォロアの光軸方向に離れる方向への付勢力によって
生ずる反力(つまりは、光軸直交面に対して傾いたカム
部にカムフォロアが押圧されることによって生ずる反
力)によって移動筒が回転筒や固定筒に対して光軸方向
から傾くことを防止し、回転筒を回転駆動する際に駆動
機構等に余計な負荷がかかったり光学性能が悪化したり
することを回避できるようになる。
【0023】なお、上記各発明において、支持部材を光
軸位置を中心とする円弧形状に形成し、このように形成
された複数の支持部材を移動筒における互いに異なる周
方向位置に配置することで、特に互いに離れる方向に付
勢されている移動筒と支持部材との間隔を付勢力に抗し
て近づけながら移動部材および支持部材にカムフォロア
を取り付けるような場合に、従来のようなリング状の一
体の支持部材の全体を移動筒に対して近づけながらカム
フォロアを取り付ける場合に比べて、この取り付けを容
易に行うことが可能となる。
軸位置を中心とする円弧形状に形成し、このように形成
された複数の支持部材を移動筒における互いに異なる周
方向位置に配置することで、特に互いに離れる方向に付
勢されている移動筒と支持部材との間隔を付勢力に抗し
て近づけながら移動部材および支持部材にカムフォロア
を取り付けるような場合に、従来のようなリング状の一
体の支持部材の全体を移動筒に対して近づけながらカム
フォロアを取り付ける場合に比べて、この取り付けを容
易に行うことが可能となる。
【0024】しかも、各部品の製造誤差や組み付け誤
差、さらには複数の付勢部材による付勢力のばらつき等
に応じて移動筒と各支持部材との相対回動量が適宜自動
的に、かつ独立して調整されることになり、リング状の
一体の支持部材を用いる場合に比べて無理なく上記負荷
回避効果および光学性能悪化防止効果を得ることが可能
となる。
差、さらには複数の付勢部材による付勢力のばらつき等
に応じて移動筒と各支持部材との相対回動量が適宜自動
的に、かつ独立して調整されることになり、リング状の
一体の支持部材を用いる場合に比べて無理なく上記負荷
回避効果および光学性能悪化防止効果を得ることが可能
となる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図3に
は、本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒を示してい
る。なお、図1はレンズ本体の斜視図、図2はレンズ本
体の部分断面図、図3はレンズ鏡筒の一部展開図であ
る。
は、本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒を示してい
る。なお、図1はレンズ本体の斜視図、図2はレンズ本
体の部分断面図、図3はレンズ鏡筒の一部展開図であ
る。
【0026】これらの図において、1は不図示のカメラ
ボディに結合されるマウント部を有する固定筒であり、
この固定筒1には光軸方向に延びる案内溝(光軸方向案
内部)1aが形成されている。
ボディに結合されるマウント部を有する固定筒であり、
この固定筒1には光軸方向に延びる案内溝(光軸方向案
内部)1aが形成されている。
【0027】2は固定筒1の外周に回転自在に嵌合する
カム筒(回転筒)であり、このカム筒2には周方向に延
びる嵌合溝2aと、第1のカム面(第1のカム部)2b
およびこの第1のカム面2bと同形状の第2のカム面2
cを有するカム溝と、後述するピン3を組み込むための
穴2dとが形成されている。
カム筒(回転筒)であり、このカム筒2には周方向に延
びる嵌合溝2aと、第1のカム面(第1のカム部)2b
およびこの第1のカム面2bと同形状の第2のカム面2
cを有するカム溝と、後述するピン3を組み込むための
穴2dとが形成されている。
【0028】嵌合溝2aには固定筒1の外周に取り付け
られるピン3が係合され、これによりカム筒2は、固定
筒1に対し、光軸方向の移動が阻止された状態で光軸回
りで回転可能となる。
られるピン3が係合され、これによりカム筒2は、固定
筒1に対し、光軸方向の移動が阻止された状態で光軸回
りで回転可能となる。
【0029】4は移動レンズ(フォーカスレンズ)Lを
保持するレンズ保持筒(移動筒)であり、固定筒1の内
周に光軸方向に移動可能に嵌合する。このレンズ保持筒
4の本体部の外周3箇所には、第1のカム面2bと係合
する第1のカムフォロア7が取り付けられる。この第1
のカムフォロア7は、固定筒1に形成された案内溝1a
に当接係合するとともにここを貫通してカム筒2に形成
された第1のカム面2bに当接係合する。また、レンズ
保持筒4の本体部の後端(像面側の端部)には、光軸方
向に張り出す円筒状の突起部4aが設けられている。
保持するレンズ保持筒(移動筒)であり、固定筒1の内
周に光軸方向に移動可能に嵌合する。このレンズ保持筒
4の本体部の外周3箇所には、第1のカム面2bと係合
する第1のカムフォロア7が取り付けられる。この第1
のカムフォロア7は、固定筒1に形成された案内溝1a
に当接係合するとともにここを貫通してカム筒2に形成
された第1のカム面2bに当接係合する。また、レンズ
保持筒4の本体部の後端(像面側の端部)には、光軸方
向に張り出す円筒状の突起部4aが設けられている。
【0030】5はレンズ保持筒4の突起部4aの外周上
に、本体部との間に所定間隔を空けて配置される支持部
材である。本実施形態では、3つの支持部材5をレンズ
保持筒4の周方向3箇所にそれぞれ配置している。各支
持部材5は、光軸位置を中心とした円弧形状に形成され
ている。
に、本体部との間に所定間隔を空けて配置される支持部
材である。本実施形態では、3つの支持部材5をレンズ
保持筒4の周方向3箇所にそれぞれ配置している。各支
持部材5は、光軸位置を中心とした円弧形状に形成され
ている。
【0031】各支持部材5の前端(被写体側の端部)に
おける周方向中央には、コイルばね6が挿入される穴5
aが形成されている。また、各支持部材5の外周におけ
る周方向中央には、第2のカムフォロア8が取り付けら
れる穴5bが形成されている。第2のカムフォロア8
は、固定筒1に形成された案内溝1aに当接係合すると
ともにここを貫通してカム筒2に形成された第2のカム
面2cに当接係合する。さらに、各支持部材5における
周方向両端近傍には、光軸と平行に延びて各支持部材5
を貫通するとともに、支持部材5の周方向を長手方向と
する(つまり、光軸を中心とした円弧形状の)長穴5c
が形成されている。
おける周方向中央には、コイルばね6が挿入される穴5
aが形成されている。また、各支持部材5の外周におけ
る周方向中央には、第2のカムフォロア8が取り付けら
れる穴5bが形成されている。第2のカムフォロア8
は、固定筒1に形成された案内溝1aに当接係合すると
ともにここを貫通してカム筒2に形成された第2のカム
面2cに当接係合する。さらに、各支持部材5における
周方向両端近傍には、光軸と平行に延びて各支持部材5
を貫通するとともに、支持部材5の周方向を長手方向と
する(つまり、光軸を中心とした円弧形状の)長穴5c
が形成されている。
【0032】9はレンズ保持筒4の本体部の後端におけ
る突起部4aよりも径方向外側の位置に取り付けられ、
光軸と平行に延びる軸ビスである。この軸ビス9は、頭
部9aと、軸部9bと、ネジ部9cとを有している。こ
の軸ビス9は、ネジ部9cの側から支持部材4の長穴5
cに通され、ネジ部9cがレンズ保持筒4の本体部にネ
ジ止めされることによってレンズ保持筒4に取り付けら
れる。なお、軸部9bの長さは、支持部材5の光軸方向
幅よりも所定の長さ(この長さについては後述する)だ
け長く設定されている。
る突起部4aよりも径方向外側の位置に取り付けられ、
光軸と平行に延びる軸ビスである。この軸ビス9は、頭
部9aと、軸部9bと、ネジ部9cとを有している。こ
の軸ビス9は、ネジ部9cの側から支持部材4の長穴5
cに通され、ネジ部9cがレンズ保持筒4の本体部にネ
ジ止めされることによってレンズ保持筒4に取り付けら
れる。なお、軸部9bの長さは、支持部材5の光軸方向
幅よりも所定の長さ(この長さについては後述する)だ
け長く設定されている。
【0033】6はレンズ保持筒4と支持部材5の間に配
置されるコイルばねである。これにより、レンズ保持筒
4と支持部材5とは、光軸方向に互いに離れる方向に付
勢される。そして、このように互いに離れる方向に付勢
されたレンズ保持筒4と支持部材5とは、支持部材5が
軸ビス9の頭部9aに当接することによって光軸方向の
相対移動許容量が制限される。これにより、コイルばね
6と、これによって互いに離れる方向に付勢されるレン
ズ保持筒4および支持部材5とがユニット化される。
置されるコイルばねである。これにより、レンズ保持筒
4と支持部材5とは、光軸方向に互いに離れる方向に付
勢される。そして、このように互いに離れる方向に付勢
されたレンズ保持筒4と支持部材5とは、支持部材5が
軸ビス9の頭部9aに当接することによって光軸方向の
相対移動許容量が制限される。これにより、コイルばね
6と、これによって互いに離れる方向に付勢されるレン
ズ保持筒4および支持部材5とがユニット化される。
【0034】以上のように構成されるレンズ鏡筒は不図
示のカメラボディに装着される。そして、カメラ(光学
機器)のレリーズボタンが半押し操作されると、カメラ
ボディ内の焦点検出装置で演算された焦点検出信号がレ
ンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力される。そして、
CPUは不図示の駆動装置によりカム筒2を回転させ
る。これに伴ってカム筒2の第1のカム面2bが光軸回
りで移動し、第1のカムフォロア7が案内溝1aに沿っ
て光軸方向に駆動され、レンズ保持筒4とともに移動レ
ンズLが光軸方向に移動してフォーカシングが行われ
る。
示のカメラボディに装着される。そして、カメラ(光学
機器)のレリーズボタンが半押し操作されると、カメラ
ボディ内の焦点検出装置で演算された焦点検出信号がレ
ンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力される。そして、
CPUは不図示の駆動装置によりカム筒2を回転させ
る。これに伴ってカム筒2の第1のカム面2bが光軸回
りで移動し、第1のカムフォロア7が案内溝1aに沿っ
て光軸方向に駆動され、レンズ保持筒4とともに移動レ
ンズLが光軸方向に移動してフォーカシングが行われ
る。
【0035】CPUは不図示のエンコーダによって検出
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
【0036】次に上記のように構成されるレンズ鏡筒の
組み立てについて説明する。まず、レンズ保持筒4にフ
ォーカスレンズLをカシメ等により固定する。
組み立てについて説明する。まず、レンズ保持筒4にフ
ォーカスレンズLをカシメ等により固定する。
【0037】次に、支持部材5に形成された穴5aにコ
イルばね6を挿入し、支持部材5をレンズ保持筒4の突
起部4a上に配置する。そして、軸ビス9を支持部材5
の長穴5cに挿入してレンズ保持筒4にネジ止めし、レ
ンズ保持筒4、支持部材5およびコイルばね6をユニッ
ト化する。
イルばね6を挿入し、支持部材5をレンズ保持筒4の突
起部4a上に配置する。そして、軸ビス9を支持部材5
の長穴5cに挿入してレンズ保持筒4にネジ止めし、レ
ンズ保持筒4、支持部材5およびコイルばね6をユニッ
ト化する。
【0038】このようにユニット化された状態で、レン
ズ保持筒4と支持部材5とは、光軸方向に相対移動可能
であるとともに、前述したように、支持部材5が軸ビス
9の頭部9aに当接することによって光軸方向の相対移
動許容量が制限される。また、軸ビス9と長穴5cとの
周方向の隙間分だけ光軸回りにて相対回動が許容され
る。以下、このユニットを移動レンズユニットと称す
る。
ズ保持筒4と支持部材5とは、光軸方向に相対移動可能
であるとともに、前述したように、支持部材5が軸ビス
9の頭部9aに当接することによって光軸方向の相対移
動許容量が制限される。また、軸ビス9と長穴5cとの
周方向の隙間分だけ光軸回りにて相対回動が許容され
る。以下、このユニットを移動レンズユニットと称す
る。
【0039】続いて、上記移動レンズユニットを固定筒
1内に挿入し、カム筒2を固定筒1の外周に嵌合させ
る。そして、3つのピン3をカム筒2に形成された組み
込み用の3つの穴2dから挿入して、固定筒1にネジ込
み、カム筒2に設けられた嵌合溝2aに嵌合させる。
1内に挿入し、カム筒2を固定筒1の外周に嵌合させ
る。そして、3つのピン3をカム筒2に形成された組み
込み用の3つの穴2dから挿入して、固定筒1にネジ込
み、カム筒2に設けられた嵌合溝2aに嵌合させる。
【0040】次に、3つの第1のカムフォロア7を、カ
ム筒2に形成されたカム溝および固定筒1に形成された
案内溝1aを貫通させてレンズ保持筒4にネジ止めす
る。また、3つの第2のカムフォロア8を、カム筒2に
形成されたカム溝および固定筒1に形成された案内溝1
aを貫通させて3つの支持部材5にネジ止めする。
ム筒2に形成されたカム溝および固定筒1に形成された
案内溝1aを貫通させてレンズ保持筒4にネジ止めす
る。また、3つの第2のカムフォロア8を、カム筒2に
形成されたカム溝および固定筒1に形成された案内溝1
aを貫通させて3つの支持部材5にネジ止めする。
【0041】ここで、レンズ保持筒4と支持部材5との
光軸方向の相対移動可能量(つまりは、軸ビス9の軸部
9bの長さ)は、これらレンズ保持筒4と支持部材5と
が第1および第2のカムフォロア7,8を第1および第
2のカム面2b,2cに当接させる位置まで離れる量よ
りも若干大きく設定されている。したがって、カムフォ
ロア7,8をレンズ保持筒4および支持部材5に取り付
ける際には、レンズ保持筒4と支持部材5とをコイルば
ね6の付勢力に抗して近づけながら行う必要がある。
光軸方向の相対移動可能量(つまりは、軸ビス9の軸部
9bの長さ)は、これらレンズ保持筒4と支持部材5と
が第1および第2のカムフォロア7,8を第1および第
2のカム面2b,2cに当接させる位置まで離れる量よ
りも若干大きく設定されている。したがって、カムフォ
ロア7,8をレンズ保持筒4および支持部材5に取り付
ける際には、レンズ保持筒4と支持部材5とをコイルば
ね6の付勢力に抗して近づけながら行う必要がある。
【0042】しかし、本実施形態では、支持部材5が従
来のようなリング状の一体のものではなく、円弧状に形
成されて3つに分かれているため、支持部材5を1つ1
つレンズ保持筒4に近づけながらカムフォロア7,8を
取り付けていけばよい。したがって、リング状の一体の
支持部材を光軸直交面から傾かないようにレンズ保持筒
に近づけながらカムフォロアを取り付けなければならな
い場合に比べて、容易にカムフォロア7,8の取り付け
を行うことができる。
来のようなリング状の一体のものではなく、円弧状に形
成されて3つに分かれているため、支持部材5を1つ1
つレンズ保持筒4に近づけながらカムフォロア7,8を
取り付けていけばよい。したがって、リング状の一体の
支持部材を光軸直交面から傾かないようにレンズ保持筒
に近づけながらカムフォロアを取り付けなければならな
い場合に比べて、容易にカムフォロア7,8の取り付け
を行うことができる。
【0043】こうしてレンズ保持筒4と支持部材5にカ
ムフォロア7,8を取り付けた後、レンズ保持筒4と支
持部材5とを近づけるように押していた力を開放すれ
ば、コイルばね6の付勢力によって、第1のカムフォロ
ア7は第1のカム面2bに、第2のカムフォロア8は第
2のカム面2cにそれぞれ圧接される。これにより、レ
ンズ保持筒4のカム筒2に対する光軸方向のガタが除去
される。
ムフォロア7,8を取り付けた後、レンズ保持筒4と支
持部材5とを近づけるように押していた力を開放すれ
ば、コイルばね6の付勢力によって、第1のカムフォロ
ア7は第1のカム面2bに、第2のカムフォロア8は第
2のカム面2cにそれぞれ圧接される。これにより、レ
ンズ保持筒4のカム筒2に対する光軸方向のガタが除去
される。
【0044】次に、図3を用いて本実施形態のレンズ鏡
筒においてレンズ保持筒4と支持部材5との相対回動を
許容した理由について説明する。この図において、固定
筒1に形成された案内溝1aとカム筒2に形成されたカ
ム溝によって形成される空間部には、第1のカムフォロ
ア7と第2のカムフォロア8とが配置されている。これ
らカムフォロア7,8は互いに離れる方向に付勢されて
いるために、第1のカムフォロア7は固定筒1aの案内
溝2aとカム筒2の第1のカム面2bとで構成される角
に寄せられる。また、第2のカムフォロア8は、案内溝
1aと第2のカム面2cとで構成される角に寄せられ
る。
筒においてレンズ保持筒4と支持部材5との相対回動を
許容した理由について説明する。この図において、固定
筒1に形成された案内溝1aとカム筒2に形成されたカ
ム溝によって形成される空間部には、第1のカムフォロ
ア7と第2のカムフォロア8とが配置されている。これ
らカムフォロア7,8は互いに離れる方向に付勢されて
いるために、第1のカムフォロア7は固定筒1aの案内
溝2aとカム筒2の第1のカム面2bとで構成される角
に寄せられる。また、第2のカムフォロア8は、案内溝
1aと第2のカム面2cとで構成される角に寄せられ
る。
【0045】ここで、固定筒1の案内溝1aの幅は、カ
ムフォロア7,8の外径よりも若干大きく設定されてい
るため、第1のカムフォロア7は案内溝1aの一方の案
内面1a−1に寄せられ、第2のカムフォロア8は他方
の案内面1a−2に寄せられる。これにより、両カムフ
ォロア7,8は固定筒1の案内溝1a内に、両カムフォ
ロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き(光
軸方向)と角度を持ったように収まる。
ムフォロア7,8の外径よりも若干大きく設定されてい
るため、第1のカムフォロア7は案内溝1aの一方の案
内面1a−1に寄せられ、第2のカムフォロア8は他方
の案内面1a−2に寄せられる。これにより、両カムフ
ォロア7,8は固定筒1の案内溝1a内に、両カムフォ
ロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き(光
軸方向)と角度を持ったように収まる。
【0046】このような状態で、図3(A)に示すよう
に、レンズ保持筒4′に取り付けられた軸ビス9′と支
持部材5′に形成された軸ビス挿入用の穴5c′とが径
嵌合し、レンズ保持筒4′と支持部材5′との相対回動
が禁止されていると、両者を光軸方向に離そうとする付
勢力により生じる反力によってレンズ保持筒4′が固定
筒1に対して斜めに嵌合することになり、カム筒2を回
転させる際に余計な負荷が生じてしまう。
に、レンズ保持筒4′に取り付けられた軸ビス9′と支
持部材5′に形成された軸ビス挿入用の穴5c′とが径
嵌合し、レンズ保持筒4′と支持部材5′との相対回動
が禁止されていると、両者を光軸方向に離そうとする付
勢力により生じる反力によってレンズ保持筒4′が固定
筒1に対して斜めに嵌合することになり、カム筒2を回
転させる際に余計な負荷が生じてしまう。
【0047】これに対し、本実施形態のように、レンズ
保持筒4と支持部材5との相対回動を許容すると、図3
(B)に示すように、カムフォロア7,8の光軸回り方
向への相対移動も許容されるので、コイルばね6による
付勢力の反力は、レンズ保持筒4と支持部材5とが相対
回動することによって吸収される。これにより、両カム
フォロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き
(光軸方向)と角度を持つことになるが、レンズ保持筒
4が固定筒1に対して斜めになることはない。したがっ
て、カム筒2を回転させる際に余計な負荷が生じてしま
うことを回避することができる。また、レンズ保持筒4
の傾きによる光学性能(像性能)の悪化を防止すること
ができる。
保持筒4と支持部材5との相対回動を許容すると、図3
(B)に示すように、カムフォロア7,8の光軸回り方
向への相対移動も許容されるので、コイルばね6による
付勢力の反力は、レンズ保持筒4と支持部材5とが相対
回動することによって吸収される。これにより、両カム
フォロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き
(光軸方向)と角度を持つことになるが、レンズ保持筒
4が固定筒1に対して斜めになることはない。したがっ
て、カム筒2を回転させる際に余計な負荷が生じてしま
うことを回避することができる。また、レンズ保持筒4
の傾きによる光学性能(像性能)の悪化を防止すること
ができる。
【0048】また、レンズ保持筒4、支持部材5、カム
フォロア7,8、固定筒1の案内溝1aおよびカム筒2
のカム面2b,2c等に製造誤差や組み付け誤差があっ
たり、3つのコイルばね6に付勢力のばらつきがあった
りしても、レンズ保持筒4と各支持部材5との相対回動
量はそれら誤差やばらつき等に応じて適宜自動的に、か
つ独立して調整されることになる。したがって、本実施
形態によれば、リング状の一体の支持部材を用いる場合
に比べて、無理なく上記負荷回避効果および光学性能悪
化防止効果を得ることができる。
フォロア7,8、固定筒1の案内溝1aおよびカム筒2
のカム面2b,2c等に製造誤差や組み付け誤差があっ
たり、3つのコイルばね6に付勢力のばらつきがあった
りしても、レンズ保持筒4と各支持部材5との相対回動
量はそれら誤差やばらつき等に応じて適宜自動的に、か
つ独立して調整されることになる。したがって、本実施
形態によれば、リング状の一体の支持部材を用いる場合
に比べて、無理なく上記負荷回避効果および光学性能悪
化防止効果を得ることができる。
【0049】(第2実施形態)図4から図6には、本発
明の第2実施形態であるレンズ鏡筒を示している。な
お、図4はレンズ本体の斜視図、図5はレンズ本体の部
分断面図、図6はレンズ鏡筒の一部展開図である。
明の第2実施形態であるレンズ鏡筒を示している。な
お、図4はレンズ本体の斜視図、図5はレンズ本体の部
分断面図、図6はレンズ鏡筒の一部展開図である。
【0050】これらの図において、21は不図示のカメ
ラボディに結合されるマウント部を有する固定筒であ
り、この固定筒21には、第1のカム面(第1のカム
部)21bおよびこの第1のカム面21bと同形状の第
2のカム面22cを有するカム溝とが形成されている。
ラボディに結合されるマウント部を有する固定筒であ
り、この固定筒21には、第1のカム面(第1のカム
部)21bおよびこの第1のカム面21bと同形状の第
2のカム面22cを有するカム溝とが形成されている。
【0051】22は固定筒1の外周に回転自在に嵌合す
る案内筒(回転筒)であり、この案内筒22には周方向
に延びる嵌合溝22aと、光軸方向に延びる案内溝(光
軸方向案内部)22bと、後述するピン23を組み込む
ための穴22dとが形成されている。
る案内筒(回転筒)であり、この案内筒22には周方向
に延びる嵌合溝22aと、光軸方向に延びる案内溝(光
軸方向案内部)22bと、後述するピン23を組み込む
ための穴22dとが形成されている。
【0052】嵌合溝22aには固定筒21の外周に取り
付けられるピン23が係合され、これにより案内筒22
は、固定筒21に対し、光軸方向の移動が阻止された状
態で光軸回りで回転可能となる。
付けられるピン23が係合され、これにより案内筒22
は、固定筒21に対し、光軸方向の移動が阻止された状
態で光軸回りで回転可能となる。
【0053】24は移動レンズ(フォーカスレンズ)L
を保持するレンズ保持筒(移動筒)であり、固定筒21
の内周に光軸方向に移動可能に嵌合する。このレンズ保
持筒24の本体部の外周3箇所には、第1のカム面21
bと係合する第1のカムフォロア27が取り付けられ
る。この第1のカムフォロア27は、固定筒21に形成
された第1のカム面21bに当接係合するとともにカム
溝を貫通して、案内筒22に形成された案内溝22bに
当接係合する。また、レンズ保持筒24の本体部の後端
(像面側の端部)には、光軸方向に張り出す円筒状の突
起部24aが設けられている。
を保持するレンズ保持筒(移動筒)であり、固定筒21
の内周に光軸方向に移動可能に嵌合する。このレンズ保
持筒24の本体部の外周3箇所には、第1のカム面21
bと係合する第1のカムフォロア27が取り付けられ
る。この第1のカムフォロア27は、固定筒21に形成
された第1のカム面21bに当接係合するとともにカム
溝を貫通して、案内筒22に形成された案内溝22bに
当接係合する。また、レンズ保持筒24の本体部の後端
(像面側の端部)には、光軸方向に張り出す円筒状の突
起部24aが設けられている。
【0054】25はレンズ保持筒24の突起部24aの
外周上に、本体部との間に所定間隔を空けて配置される
支持部材である。本実施形態では、3つの支持部材25
をレンズ保持筒24の周方向3箇所にそれぞれ配置して
いる。各支持部材25は、光軸位置を中心とした円弧形
状に形成されている。
外周上に、本体部との間に所定間隔を空けて配置される
支持部材である。本実施形態では、3つの支持部材25
をレンズ保持筒24の周方向3箇所にそれぞれ配置して
いる。各支持部材25は、光軸位置を中心とした円弧形
状に形成されている。
【0055】各支持部材25の前端(被写体側の端部)
における周方向中央には、コイルばね26が挿入される
穴25aが形成されている。また、各支持部材25の外
周における周方向中央には、第2のカムフォロア28が
取り付けられる穴25bが形成されている。第2のカム
フォロア28は、固定筒21に形成された第2のカム面
21cに当接係合するとともにカム溝を貫通して、案内
筒22に形成された案内溝22bに当接係合する。
における周方向中央には、コイルばね26が挿入される
穴25aが形成されている。また、各支持部材25の外
周における周方向中央には、第2のカムフォロア28が
取り付けられる穴25bが形成されている。第2のカム
フォロア28は、固定筒21に形成された第2のカム面
21cに当接係合するとともにカム溝を貫通して、案内
筒22に形成された案内溝22bに当接係合する。
【0056】さらに、各支持部材25における周方向両
端近傍には、光軸と平行に延びて各支持部材25を貫通
するとともに、支持部材25の周方向を長手方向とする
(つまり、光軸を中心とした円弧形状の)長穴25cが
形成されている。
端近傍には、光軸と平行に延びて各支持部材25を貫通
するとともに、支持部材25の周方向を長手方向とする
(つまり、光軸を中心とした円弧形状の)長穴25cが
形成されている。
【0057】29はレンズ保持筒24の本体部の後端に
おける突起部24aよりも径方向外側の位置に取り付け
られ、光軸と平行に延びる軸ビスである。この軸ビス2
9は、頭部29aと、軸部29bと、ネジ部29cとを
有している。この軸ビス29は、ネジ部29cの側から
支持部材24の長穴25cに通され、ネジ部29cがレ
ンズ保持筒24の本体部にネジ止めされることによって
レンズ保持筒24に取り付けられる。なお、軸部29b
の長さは、支持部材25の光軸方向幅よりも所定の長さ
(この長さについては後述する)だけ長く設定されてい
る。
おける突起部24aよりも径方向外側の位置に取り付け
られ、光軸と平行に延びる軸ビスである。この軸ビス2
9は、頭部29aと、軸部29bと、ネジ部29cとを
有している。この軸ビス29は、ネジ部29cの側から
支持部材24の長穴25cに通され、ネジ部29cがレ
ンズ保持筒24の本体部にネジ止めされることによって
レンズ保持筒24に取り付けられる。なお、軸部29b
の長さは、支持部材25の光軸方向幅よりも所定の長さ
(この長さについては後述する)だけ長く設定されてい
る。
【0058】26はレンズ保持筒24と支持部材25の
間に配置されるコイルばねである。これにより、レンズ
保持筒24と支持部材25とは、光軸方向に互いに離れ
る方向に付勢される。そして、このように互いに離れる
方向に付勢されたレンズ保持筒24と支持部材25と
は、支持部材25が軸ビス29の頭部29aに当接する
ことによって光軸方向の相対移動許容量が制限される。
これにより、コイルばね26と、これによって互いに離
れる方向に付勢されるレンズ保持筒24および支持部材
25とがユニット化される。
間に配置されるコイルばねである。これにより、レンズ
保持筒24と支持部材25とは、光軸方向に互いに離れ
る方向に付勢される。そして、このように互いに離れる
方向に付勢されたレンズ保持筒24と支持部材25と
は、支持部材25が軸ビス29の頭部29aに当接する
ことによって光軸方向の相対移動許容量が制限される。
これにより、コイルばね26と、これによって互いに離
れる方向に付勢されるレンズ保持筒24および支持部材
25とがユニット化される。
【0059】以上のように構成されるレンズ鏡筒は不図
示のカメラボディに装着される。そして、カメラ(光学
機器)のレリーズボタンが半押し操作されると、カメラ
ボディ内の焦点検出装置で演算された焦点検出信号がレ
ンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力される。そして、
CPUは不図示の駆動装置により案内筒22を回転させ
る。これに伴ってレンズ保持筒24が光軸回りで回動す
るとともに、第1のカムフォロア27が固定筒21の第
1のカム面21b上を移動するため、レンズ保持筒24
とともに移動レンズLが光軸方向に移動してフォーカシ
ングが行われる。
示のカメラボディに装着される。そして、カメラ(光学
機器)のレリーズボタンが半押し操作されると、カメラ
ボディ内の焦点検出装置で演算された焦点検出信号がレ
ンズ鏡筒内のCPU(不図示)に入力される。そして、
CPUは不図示の駆動装置により案内筒22を回転させ
る。これに伴ってレンズ保持筒24が光軸回りで回動す
るとともに、第1のカムフォロア27が固定筒21の第
1のカム面21b上を移動するため、レンズ保持筒24
とともに移動レンズLが光軸方向に移動してフォーカシ
ングが行われる。
【0060】CPUは不図示のエンコーダによって検出
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
されるレンズ移動量が上記演算されたレンズ移動量に達
すると、駆動を停止させる。
【0061】次に上記のように構成されるレンズ鏡筒の
組み立てについて説明する。まず、レンズ保持筒24に
フォーカスレンズLをカシメ等により固定する。
組み立てについて説明する。まず、レンズ保持筒24に
フォーカスレンズLをカシメ等により固定する。
【0062】次に、支持部材25に形成された穴25a
にコイルばね26を挿入し、支持部材25をレンズ保持
筒24の突起部24a上に配置する。そして、軸ビス2
9を支持部材25の長穴25cに挿入してレンズ保持筒
24にネジ止めし、レンズ保持筒24、支持部材25お
よびコイルばね26をユニット化する。
にコイルばね26を挿入し、支持部材25をレンズ保持
筒24の突起部24a上に配置する。そして、軸ビス2
9を支持部材25の長穴25cに挿入してレンズ保持筒
24にネジ止めし、レンズ保持筒24、支持部材25お
よびコイルばね26をユニット化する。
【0063】このようにユニット化された状態で、レン
ズ保持筒24と支持部材25とは、光軸方向に相対移動
可能であるとともに、前述したように支持部材25が軸
ビス29の頭部29aに当接することによって光軸方向
の相対移動許容量が制限される。また、軸ビス29と長
穴25cとの周方向の隙間分だけ光軸回りにて相対回動
が許容される。以下、このユニットを移動レンズユニッ
トと称する。
ズ保持筒24と支持部材25とは、光軸方向に相対移動
可能であるとともに、前述したように支持部材25が軸
ビス29の頭部29aに当接することによって光軸方向
の相対移動許容量が制限される。また、軸ビス29と長
穴25cとの周方向の隙間分だけ光軸回りにて相対回動
が許容される。以下、このユニットを移動レンズユニッ
トと称する。
【0064】続いて、上記移動レンズユニットを固定筒
21内に挿入し、案内筒22を固定筒21の外周に嵌合
させる。そして、3つのピン23を案内筒22に形成さ
れた組み込み用の3つの穴22dから挿入して、固定筒
21にネジ込み、案内筒22に設けられた嵌合溝22a
に嵌合させる。
21内に挿入し、案内筒22を固定筒21の外周に嵌合
させる。そして、3つのピン23を案内筒22に形成さ
れた組み込み用の3つの穴22dから挿入して、固定筒
21にネジ込み、案内筒22に設けられた嵌合溝22a
に嵌合させる。
【0065】次に、3つの第1のカムフォロア27を、
案内筒22に形成された案内溝22bおよび固定筒21
に形成されたカム溝を貫通させてレンズ保持筒24にネ
ジ止めする。また、3つの第2のカムフォロア28を、
案内筒22に形成された案内溝22bおよび固定筒21
に形成されたカム溝を貫通させて3つの支持部材25に
ネジ止めする。
案内筒22に形成された案内溝22bおよび固定筒21
に形成されたカム溝を貫通させてレンズ保持筒24にネ
ジ止めする。また、3つの第2のカムフォロア28を、
案内筒22に形成された案内溝22bおよび固定筒21
に形成されたカム溝を貫通させて3つの支持部材25に
ネジ止めする。
【0066】ここで、レンズ保持筒24と支持部材25
との光軸方向の相対移動可能量(つまりは、軸ビス29
の軸部29bの長さ)は、これらレンズ保持筒24と支
持部材25とが第1および第2のカムフォロア27,2
8を第1および第2のカム面22b,22cに当接させ
る位置まで離れる量よりも若干大きく設定されている。
したがって、カムフォロア27,28をレンズ保持筒2
4および支持部材25に取り付ける際には、レンズ保持
筒24と支持部材15とをコイルばね26の付勢力に抗
して近づけながら行う必要がある。
との光軸方向の相対移動可能量(つまりは、軸ビス29
の軸部29bの長さ)は、これらレンズ保持筒24と支
持部材25とが第1および第2のカムフォロア27,2
8を第1および第2のカム面22b,22cに当接させ
る位置まで離れる量よりも若干大きく設定されている。
したがって、カムフォロア27,28をレンズ保持筒2
4および支持部材25に取り付ける際には、レンズ保持
筒24と支持部材15とをコイルばね26の付勢力に抗
して近づけながら行う必要がある。
【0067】しかし、本実施形態では、支持部材25が
従来のようなリング状の一体のものではなく、円弧状に
形成されて3つに分かれているため、支持部材25を1
つ1つレンズ保持筒24に近づけながらカムフォロア2
7,28を取り付けていけばよい。したがって、リング
状の一体の支持部材を光軸直交面から傾かないようにレ
ンズ保持筒に近づけながらカムフォロアを取り付けなけ
ればならない場合に比べて、容易にカムフォロア27,
28の取り付けを行うことができる。
従来のようなリング状の一体のものではなく、円弧状に
形成されて3つに分かれているため、支持部材25を1
つ1つレンズ保持筒24に近づけながらカムフォロア2
7,28を取り付けていけばよい。したがって、リング
状の一体の支持部材を光軸直交面から傾かないようにレ
ンズ保持筒に近づけながらカムフォロアを取り付けなけ
ればならない場合に比べて、容易にカムフォロア27,
28の取り付けを行うことができる。
【0068】こうしてレンズ保持筒24と支持部材25
にカムフォロア27,28を取り付けた後、レンズ保持
筒24と支持部材25とを近づけるように押していた力
を開放すれば、コイルばね26の付勢力によって、第1
のカムフォロア27は第1のカム面21bに、第2のカ
ムフォロア28は第2のカム面21cにそれぞれ圧接さ
れる。これにより、レンズ保持筒24の固定筒21に対
する光軸方向のガタが除去される。
にカムフォロア27,28を取り付けた後、レンズ保持
筒24と支持部材25とを近づけるように押していた力
を開放すれば、コイルばね26の付勢力によって、第1
のカムフォロア27は第1のカム面21bに、第2のカ
ムフォロア28は第2のカム面21cにそれぞれ圧接さ
れる。これにより、レンズ保持筒24の固定筒21に対
する光軸方向のガタが除去される。
【0069】次に、図6を用いて本実施形態のレンズ鏡
筒においてレンズ保持筒24と支持部材25との相対回
動を許容した理由について説明する。この図において、
固定筒21に形成されたカム溝と案内筒22に形成され
た案内溝22bによって形成される空間部には、第1の
カムフォロア27と第2のカムフォロア28とが配置さ
れている。これらカムフォロア27,28は互いに離れ
る方向に付勢されているために、第1のカムフォロア2
7は固定筒21aの第1のカム面21bと案内筒22の
案内溝22bとで構成される角に寄せられる。また、第
2のカムフォロア28は、第2のカム面21c案内溝2
2bとで構成される角に寄せられる。
筒においてレンズ保持筒24と支持部材25との相対回
動を許容した理由について説明する。この図において、
固定筒21に形成されたカム溝と案内筒22に形成され
た案内溝22bによって形成される空間部には、第1の
カムフォロア27と第2のカムフォロア28とが配置さ
れている。これらカムフォロア27,28は互いに離れ
る方向に付勢されているために、第1のカムフォロア2
7は固定筒21aの第1のカム面21bと案内筒22の
案内溝22bとで構成される角に寄せられる。また、第
2のカムフォロア28は、第2のカム面21c案内溝2
2bとで構成される角に寄せられる。
【0070】ここで、固定筒1の案内溝1aの幅は、カ
ムフォロア7,8の外径よりも若干大きく設定されてい
るため、第1のカムフォロア7は案内溝1aの一方の案
内面1a−1に寄せられ、第2のカムフォロア8は他方
の案内面1a−2に寄せられる。これにより、両カムフ
ォロア7,8は固定筒1の案内溝1a内に、両カムフォ
ロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き(光
軸方向)と角度を持ったように収まる。
ムフォロア7,8の外径よりも若干大きく設定されてい
るため、第1のカムフォロア7は案内溝1aの一方の案
内面1a−1に寄せられ、第2のカムフォロア8は他方
の案内面1a−2に寄せられる。これにより、両カムフ
ォロア7,8は固定筒1の案内溝1a内に、両カムフォ
ロア7,8の中心を結んだ直線が案内溝1aの向き(光
軸方向)と角度を持ったように収まる。
【0071】このような状態で、図6(A)に示すよう
に、レンズ保持筒24′に取り付けられた軸ビス29′
と支持部材25′に形成された軸ビス挿入用の穴25
c′とが径嵌合し、レンズ保持筒24′と支持部材2
5′との相対回動が禁止されていると、両者を光軸方向
に離そうとする付勢力により生じる反力によってレンズ
保持筒24′が固定筒21に対して斜めに嵌合すること
になり、案内筒22を回転させる際に余計な負荷が生じ
てしまう。
に、レンズ保持筒24′に取り付けられた軸ビス29′
と支持部材25′に形成された軸ビス挿入用の穴25
c′とが径嵌合し、レンズ保持筒24′と支持部材2
5′との相対回動が禁止されていると、両者を光軸方向
に離そうとする付勢力により生じる反力によってレンズ
保持筒24′が固定筒21に対して斜めに嵌合すること
になり、案内筒22を回転させる際に余計な負荷が生じ
てしまう。
【0072】これに対し、本実施形態のように、レンズ
保持筒24と支持部材25との相対回動を許容すると、
図6(B)に示すように、カムフォロア27,28の光
軸回り方向への相対移動も許容されるので、コイルばね
26による付勢力の反力は、レンズ保持筒24と支持部
材25とが相対回動することによって吸収される。これ
により、両カムフォロア27,28の中心を結んだ直線
が案内溝22bの向き(光軸方向)と角度を持つことに
なるが、レンズ保持筒24が固定筒21に対して斜めに
なることはない。したがって、案内筒22を回転させる
際に余計な負荷が生じてしまうことを回避することがで
きる。また、レンズ保持筒4の傾きによる光学性能(像
性能)の悪化を防止することができる。
保持筒24と支持部材25との相対回動を許容すると、
図6(B)に示すように、カムフォロア27,28の光
軸回り方向への相対移動も許容されるので、コイルばね
26による付勢力の反力は、レンズ保持筒24と支持部
材25とが相対回動することによって吸収される。これ
により、両カムフォロア27,28の中心を結んだ直線
が案内溝22bの向き(光軸方向)と角度を持つことに
なるが、レンズ保持筒24が固定筒21に対して斜めに
なることはない。したがって、案内筒22を回転させる
際に余計な負荷が生じてしまうことを回避することがで
きる。また、レンズ保持筒4の傾きによる光学性能(像
性能)の悪化を防止することができる。
【0073】また、レンズ保持筒24、支持部材25、
カムフォロア27,28、固定筒21のカム面21b,
21cおよび案内筒22の案内溝22b等に製造誤差や
組み付け誤差があったり、3つのコイルばね26に付勢
力のばらつきがあったりしても、レンズ保持筒24と各
支持部材25との相対回動量はそれら誤差やばらつき等
に応じて適宜自動的に、かつ独立して調整されることに
なる。したがって、本実施形態によれば、リング状の一
体の支持部材を用いる場合に比べて、無理なく上記負荷
回避効果および光学性能悪化防止効果を得ることができ
る。
カムフォロア27,28、固定筒21のカム面21b,
21cおよび案内筒22の案内溝22b等に製造誤差や
組み付け誤差があったり、3つのコイルばね26に付勢
力のばらつきがあったりしても、レンズ保持筒24と各
支持部材25との相対回動量はそれら誤差やばらつき等
に応じて適宜自動的に、かつ独立して調整されることに
なる。したがって、本実施形態によれば、リング状の一
体の支持部材を用いる場合に比べて、無理なく上記負荷
回避効果および光学性能悪化防止効果を得ることができ
る。
【0074】なお、上記各実施形態では、固定筒1,2
1の外周にカム筒2又は案内筒22といった回転筒を嵌
合させる場合について説明したが、これとは逆に固定筒
の内周に回転筒を嵌合させてもよい。
1の外周にカム筒2又は案内筒22といった回転筒を嵌
合させる場合について説明したが、これとは逆に固定筒
の内周に回転筒を嵌合させてもよい。
【0075】また、上記各実施形態におけるレンズ保持
筒4,24と支持部材5,25の光軸方向の位置を入れ
替えてもよい。
筒4,24と支持部材5,25の光軸方向の位置を入れ
替えてもよい。
【0076】さらに上記各実施形態では、カムフォロア
7,8,27,28が係合するカム面2b,2c,21
b,21cを幅の広い1本の直線カム溝を用いて形成し
た場合について説明したが、2本の同一形状の直線カム
や、幅の広い1本の曲線カム溝や、2本の同一形状の曲
線カムを用いて形成してもよい。また、形状が異なる2
本の直線カムや曲線カム、あるいは1本の直線カムと1
本の曲線カムという組み合せにより形成してもよい。
7,8,27,28が係合するカム面2b,2c,21
b,21cを幅の広い1本の直線カム溝を用いて形成し
た場合について説明したが、2本の同一形状の直線カム
や、幅の広い1本の曲線カム溝や、2本の同一形状の曲
線カムを用いて形成してもよい。また、形状が異なる2
本の直線カムや曲線カム、あるいは1本の直線カムと1
本の曲線カムという組み合せにより形成してもよい。
【0077】また、固定筒にカム溝を設けてその外周面
に嵌合する回転筒に案内溝を設けてもよいし、固定筒に
カム溝を設けて案内溝を設けたキーでカムフォロアに係
合するように構成してもよい。
に嵌合する回転筒に案内溝を設けてもよいし、固定筒に
カム溝を設けて案内溝を設けたキーでカムフォロアに係
合するように構成してもよい。
【0078】さらに、上記各実施形態では、フォーカス
用のレンズLを駆動する場合について説明したが、本発
明を、ズーミング用のレンズLを駆動する場合に適用し
てもよい。また、上記各実施形態では、レンズ保持筒に
カムフォロアを設けた場合について説明したが、レンズ
保持筒以外の鏡筒構成部材としての移動筒に対して本発
明を適用してもよい。
用のレンズLを駆動する場合について説明したが、本発
明を、ズーミング用のレンズLを駆動する場合に適用し
てもよい。また、上記各実施形態では、レンズ保持筒に
カムフォロアを設けた場合について説明したが、レンズ
保持筒以外の鏡筒構成部材としての移動筒に対して本発
明を適用してもよい。
【0079】また、上記各実施形態では、移動筒として
のレンズ保持筒4,24に移動規制手段としての軸ビス
9,29を取り付けた場合について説明したが、支持部
材5,25に移動規制手段を設けたり、両方に移動規制
手段を設けたりしてもよい。なお、移動規制手段とし
て、軸ビス以外のものを用いてもよい。
のレンズ保持筒4,24に移動規制手段としての軸ビス
9,29を取り付けた場合について説明したが、支持部
材5,25に移動規制手段を設けたり、両方に移動規制
手段を設けたりしてもよい。なお、移動規制手段とし
て、軸ビス以外のものを用いてもよい。
【0080】また、上記各実施形態では、付勢部材とし
てコイルばねを用いた場合について説明したが、コイル
ばねに代えて、ウェーブワッシャや板ばねあるいは皿ば
ねなどを用いてもよい。
てコイルばねを用いた場合について説明したが、コイル
ばねに代えて、ウェーブワッシャや板ばねあるいは皿ば
ねなどを用いてもよい。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、互いに光軸方向に離れる方向に付勢
される移動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、
これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許
容量を制限するための移動制限手段を設けているので、
これら移動筒および支持部材をユニット化することがで
きる。したがって、特別な治具を用いることなく、容易
にこのユニットを回転筒や固定筒に対して組み込み、さ
らには固定筒や回転筒のカム部等に係合するカムフォロ
アを移動筒および支持部材に対し、固定筒や回転筒の外
部等から取り付けることができる。
2の発明によれば、互いに光軸方向に離れる方向に付勢
される移動筒および支持部材のうち少なくとも一方に、
これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移動許
容量を制限するための移動制限手段を設けているので、
これら移動筒および支持部材をユニット化することがで
きる。したがって、特別な治具を用いることなく、容易
にこのユニットを回転筒や固定筒に対して組み込み、さ
らには固定筒や回転筒のカム部等に係合するカムフォロ
アを移動筒および支持部材に対し、固定筒や回転筒の外
部等から取り付けることができる。
【0082】また、本願第3および第4の発明によれ
ば、それぞれカムフォロアを有し、互いに光軸方向に離
れる方向に付勢される移動筒および支持部材の光軸回り
での相対回動が許容されるように構成しているので、上
記付勢力によって生ずる反力(つまりは、光軸直交面に
対して傾いたカム部へのカムフォロアの押圧によって生
ずる反力)によって移動筒が回転筒や固定筒に対して光
軸方向から傾くことを防止できる。したがって、回転筒
を回転駆動する際に駆動機構等に余計な負荷がかかるこ
とを回避することができる。また、移動筒にレンズが保
持されている場合には、移動筒の傾きによる光学性能
(像性能)の悪化を防止することもできる。
ば、それぞれカムフォロアを有し、互いに光軸方向に離
れる方向に付勢される移動筒および支持部材の光軸回り
での相対回動が許容されるように構成しているので、上
記付勢力によって生ずる反力(つまりは、光軸直交面に
対して傾いたカム部へのカムフォロアの押圧によって生
ずる反力)によって移動筒が回転筒や固定筒に対して光
軸方向から傾くことを防止できる。したがって、回転筒
を回転駆動する際に駆動機構等に余計な負荷がかかるこ
とを回避することができる。また、移動筒にレンズが保
持されている場合には、移動筒の傾きによる光学性能
(像性能)の悪化を防止することもできる。
【0083】なお、上記各発明において、支持部材を光
軸位置を中心とする円弧形状に形成し、このように形成
された複数の支持部材を移動筒における互いに異なる周
方向位置に配置するようにすれば、特に互いに離れる方
向に付勢されている移動筒と支持部材との間隔を付勢力
に抗して近づけながら移動筒および支持部材にカムフォ
ロアを取り付ける必要のある場合に、従来のようなリン
グ状の一体の支持部材の全体を移動筒に対して近づけな
がらカムフォロアを取り付ける場合に比べて、この取り
付けを容易に行うことができる。しかも、各部品の製造
誤差や組み付け誤差、さらには複数の付勢部材による付
勢力のばらつき等に応じて移動筒と各支持部材との相対
回動量が適宜自動的に、かつ独立して調整されることに
なるので、リング状の一体の支持部材を用いる場合に比
べて無理なく上記負荷回避効果および光学性能悪化防止
効果を得ることができる。
軸位置を中心とする円弧形状に形成し、このように形成
された複数の支持部材を移動筒における互いに異なる周
方向位置に配置するようにすれば、特に互いに離れる方
向に付勢されている移動筒と支持部材との間隔を付勢力
に抗して近づけながら移動筒および支持部材にカムフォ
ロアを取り付ける必要のある場合に、従来のようなリン
グ状の一体の支持部材の全体を移動筒に対して近づけな
がらカムフォロアを取り付ける場合に比べて、この取り
付けを容易に行うことができる。しかも、各部品の製造
誤差や組み付け誤差、さらには複数の付勢部材による付
勢力のばらつき等に応じて移動筒と各支持部材との相対
回動量が適宜自動的に、かつ独立して調整されることに
なるので、リング状の一体の支持部材を用いる場合に比
べて無理なく上記負荷回避効果および光学性能悪化防止
効果を得ることができる。
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の部分
断面図。
断面図。
【図2】上記レンズ鏡筒の部分斜視図。
【図3】上記レンズ鏡筒の部分展開図。
【図4】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の部分
断面図。
断面図。
【図5】上記第2実施形態のレンズ鏡筒の部分斜視図。
【図6】上記第2実施形態のレンズ鏡筒の部分展開図。
【図7】従来のレンズ鏡筒の部分断面図。
【図8】従来のレンズ鏡筒の部分斜視図。
【図9】従来のレンズ鏡筒の部分展開図。
1、21 固定筒 2 カム筒 3、23 ピン 4、24 レンズ保持筒 5、25 支持部材 6、26 コイルばね 7、27 第1のカムフォロア 8、28 第2のカムフォロア 9、29 軸ビス 22 案内筒 L 移動レンズ(フォーカスレンズ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 充 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 達也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H044 BD08 BD09 BD16 BF03 BF10 DA01 DA02 DB01 DB02 DC01 DC09 DD03
Claims (12)
- 【請求項1】 光軸回りで回転可能な回転筒と、この回
転筒に設けられた第1のカム部に係合する第1のカムフ
ォロアを有して前記回転筒の回転により光軸方向に駆動
される移動筒と、この移動筒に対して光軸方向に移動可
能に配置さるとともに前記回転筒に設けられた第2のカ
ム部に係合する第2のカムフォロアを支持して前記回転
筒の回転により光軸方向に駆動される支持部材と、前記
移動筒と前記支持部材との間に配置され、これら移動筒
と支持部材とを互いに光軸方向に離す方向に付勢して前
記第1のカムフォロアを前記第1のカム部に圧接させる
とともに前記第2のカムフォロアを前記第2のカム部に
圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、 前記移動筒および前記支持部材のうち少なくとも一方
に、これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移
動許容量を制限するための移動制限手段を設けたことを
特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】 固定筒と、光軸回りで回転可能な回転筒
と、前記固定筒に設けられた第1のカム部および前記回
転筒に設けられた光軸方向案内部に係合する第1のカム
フォロアを有して前記回転筒の回転により光軸方向に駆
動される移動筒と、この移動筒に対して光軸方向に移動
可能に配置されるとともに前記固定筒に設けられた第2
のカム部および前記光軸方向案内部に係合する第2のカ
ムフォロアを支持して前記回転筒の回転により光軸方向
に駆動される支持部材と、前記移動筒と前記支持部材と
の間に配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光
軸方向に離す方向に付勢して前記第1のカムフォロアを
前記第1のカム部に圧接させるとともに前記第2のカム
フォロアを前記第2のカム部に圧接させる付勢部材とを
有するレンズ鏡筒において、 前記移動筒および前記支持部材のうち少なくとも一方
に、これら移動筒および支持部材の光軸方向への相対移
動許容量を制限するための移動制限手段を設けたことを
特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項3】 前記支持部材が光軸位置を中心とする円
弧形状に形成されており、 複数の前記支持部材が前記移動筒における互いに異なる
周方向位置に配置されていることを特徴とする請求項1
又は2に記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項4】 前記支持部材ごとに複数の前記移動制限
手段が設けられており、 前記各支持部材における前記複数の移動制限手段との作
用部分の間に前記第2のカムフォロアが配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項5】 前記移動制限手段が、前記移動筒に取り
付けられたビスにより構成されており、 前記支持部材は、前記ビスの軸部に対して光軸方向に移
動可能に係合するとともに、前記ビスの頭部に当接して
光軸方向への移動が阻止されることを特徴とする請求項
1から4のいずれかに記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項6】 前記移動筒がレンズを保持することを特
徴とする請求項1から5のいずれかに記載のレンズ鏡
筒。 - 【請求項7】 光軸回りで回転可能な回転筒と、この回
転筒に設けられた第1のカム部に係合する第1のカムフ
ォロアを有して前記回転筒の回転により光軸方向に駆動
される移動筒と、この移動筒に対して光軸方向に移動可
能に配置されるとともに前記回転筒に設けられた第2の
カム部に係合する第2のカムフォロアを支持して前記回
転筒の回転により光軸方向に駆動される支持部材と、前
記移動筒と前記支持部材との間に配置され、これら移動
筒と支持部材とを互いに光軸方向に離す方向に付勢して
前記第1のカムフォロアを前記第1のカム部に圧接させ
るとともに前記第2のカムフォロアを前記第2のカム部
に圧接させる付勢部材とを有するレンズ鏡筒において、 前記移動筒および前記支持部材の光軸回りでの相対回動
が許容されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項8】 固定筒と、光軸回りで回転可能な回転筒
と、前記固定筒に設けられた第1のカム部および前記回
転筒に設けられた光軸方向案内部に係合する第1のカム
フォロアを有して前記回転筒の回転により光軸方向に駆
動される移動筒と、この移動筒に対して光軸方向に移動
可能に配置されるとともに前記固定筒に設けられた第2
のカム部および前記光軸方向案内部に係合する第2のカ
ムフォロアを支持して前記回転筒の回転により光軸方向
に駆動される支持部材と、前記移動筒と前記支持部材と
の間に配置され、これら移動筒と支持部材とを互いに光
軸方向に離す方向に付勢して前記第1のカムフォロアを
前記第1のカム部に圧接させるとともに前記第2のカム
フォロアを前記第2のカム部に圧接させる付勢部材とを
有するレンズ鏡筒において、 前記移動筒および前記支持部材の光軸回りでの相対回動
が許容されていることを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項9】 前記支持部材が光軸位置を中心とする円
弧形状に形成されており、 複数の前記支持部材が前記移動筒における互いに異なる
周方向位置に配置されていることを特徴とする請求項7
又は8に記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項10】 前記移動筒および前記支持部材のうち
少なくとも一方に、これら移動筒および支持部材の光軸
方向への相対移動許容量を制限するための移動制限手段
が設けられており、 前記移動筒若しくは前記支持部材における前記移動制限
手段との作用部分に、この移動制限手段との光軸回りで
の相対回動を許容するための隙間を設けたことを特徴と
する請求項7から9のいずれかに記載のレンズ鏡筒。 - 【請求項11】 前記移動筒がレンズを保持することを
特徴とする請求項7から10のいずれかに記載のレンズ
鏡筒。 - 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
レンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110934A JP2000304996A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11110934A JP2000304996A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000304996A true JP2000304996A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14548309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110934A Pending JP2000304996A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000304996A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1999-04-19 JP JP11110934A patent/JP2000304996A/ja active Pending
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