JP2000304610A - 測光装置及び測色計 - Google Patents

測光装置及び測色計

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JP2000304610A JP11293849A JP29384999A JP2000304610A JP 2000304610 A JP2000304610 A JP 2000304610A JP 11293849 A JP11293849 A JP 11293849A JP 29384999 A JP29384999 A JP 29384999A JP 2000304610 A JP2000304610 A JP 2000304610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス状の測定光に対して積分回路を不要に
することにより小型化及び低価格化を可能にする。 【解決手段】 パルス状の測定光をフォトダイオード2
0R,20G,20Bにより受光して受光強度に応じた
電流信号をそれぞれ出力し、この電流信号を電流電圧変
換回路40R,40G,40Bによりそれぞれ時間軸方
向に引き延ばした延伸電圧信号を出力し、これらの電圧
信号のうちから1つの電圧信号のレベルを所定周期で循
環的に検出し、この検出結果を用いて演算手段64によ
り延伸電圧信号の積分値をそれぞれ算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照度計、赤外線強
度計、紫外線強度計、光パワーメータ、輝度計などにお
けるパルス状の可視光、赤外線、紫外線などの分光特性
を測定する測光装置及び測色計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すような測色計が知られ
ている。この測色計では、パルス光を出力するランプ1
10により被測定試料101を照明したときの被測定試
料101からの反射光は、分岐され、互いに分光感度が
異なるフィルタ120R,120G,120Bを透過
し、フォトダイオードなどの光電変換素子130R,1
30G,130Bに受光されて受光強度に応じた電流信
号に変換され、この電流信号は、電流電圧変換回路14
0R,140G,140Bにより電圧信号に変換され
る。
【0003】この電圧信号は、積分回路150R,15
0G,150Bにおいて、それぞれ所定時間だけ充電さ
れて積分され、積分信号として保持される。保持された
各積分信号は、マルチプレクサ161によって順番に選
択され、A/D変換器162によってディジタル値に変
換され、CPU163によって信号レベルが判定され
る。
【0004】また、一般に、測色計において、被測定試
料を照明手段のパルス光により照明する際に、照明手段
以外の光を完全に遮光するのは困難であるので、被測定
試料の照明光には、パルス光以外の定常光やオフセット
が含まれてしまう。そこで、照明手段からのパルス光の
出力時間を含む所定時間の積分信号によるA/D変換器
162の出力値から、パルス光を出力しない上記所定時
間の積分信号によるA/D変換器162の出力値を減算
することにより、定常光やオフセットを除いた照明手段
によるパルス光のみの測定データを得る方法が知られて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
図8に示す測色計では、光電変換素子1個に対して1個
の積分回路が必要になるため、詳細な分光特性を得るた
めに光電変換素子の個数が多くなる場合には、その分だ
け積分回路の個数が増加し、積分回路の占有面積が増大
することにより、図8に示す回路部品が実装された回路
基板が大型化するという問題があった。
【0006】また、上述した手順で定常光やオフセット
の影響が除去された高精度の測定データを得るために
は、積分回路に対して、入力された電圧信号の積分、得
られた積分信号の保持や、積分信号の完全放電などの動
作制御を繰り返し行う必要があり、積分回路に対して複
雑な制御が必要になるという問題があった。
【0007】さらに、上記従来の図8に示すような回路
において、積分回路の充電時に、一定時間の充電電圧変
化量に基づき、積分回路のコンデンサ容量を切り替えた
り充電時間を伸縮することで信号レベルを適正なレベル
に保持し、これによって測定精度を向上する手法が知ら
れているが、積分回路を不要にした場合でも、同様に高
精度で測定を行うことが求められる。
【0008】本発明は、上記問題を解決するもので、パ
ルス状の測定光に対して積分回路を不要にすることによ
り小型化及び低価格化を可能にする測光装置及び測色計
を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、パルス状の測定光に対し
て積分回路を不要にした場合でも高精度で測定が行える
測光装置及び測色計を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、パル
ス状の測定光を受光して受光強度に応じた電気信号を出
力するn(nは2以上の整数)個の光電変換手段と、上
記n個の光電変換手段に対応してそれぞれ設けられ、当
該光電変換手段から出力される電気信号を時間軸方向に
引き延ばした延伸電気信号を出力するn個の時定数変換
手段と、上記延伸電気信号のそれぞれについて、上記時
間軸方向の幅において互いに異なる時刻に該延伸電気信
号のレベルを検出する信号レベル検出手段と、上記信号
レベル検出手段による検出結果を用いて上記n個の延伸
電気信号の積分値をそれぞれ算出する演算手段と、を備
え、上記n個の延伸電気信号のレベルを検出するタイミ
ングが相互にずれていることを特徴としている。
【0011】この構成によれば、パルス状の測定光がn
個の光電変換手段により受光されて受光強度に応じた電
気信号がそれぞれ出力され、この電気信号が、時定数変
換手段によりそれぞれ時間軸方向に引き延ばされて、延
伸電気信号が出力される。そして、延伸電気信号のそれ
ぞれについて、時間軸方向の幅において互いに異なる時
刻に該延伸電気信号のレベルが検出される。このとき、
n個の延伸電気信号のレベルを検出するタイミングが相
互にずれている。この検出結果を用いてn個の延伸電気
信号の積分値がそれぞれ算出されることにより、積分回
路を用いることなく積分値が求められる。したがって、
部品点数が削減され、装置の小型化及び低価格化が図ら
れる。
【0012】ここで、延伸電気信号の時間軸方向の幅に
比べて信号レベルの検出時刻の間隔を小さくすると、延
伸電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比べて
高頻度で行われ、これによって、積分値の算出が高精度
で行われることとなる。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
測光装置において、上記信号レベル検出手段は、上記n
個の時定数変換手段から入力される上記n個の延伸電気
信号のうちから1つの延伸電気信号を選択して出力する
切替手段と、上記切替手段による選択を上記所定周期で
循環的に行わせる切替制御手段と、上記切替手段から出
力される延伸電気信号のレベルを検出する検出手段と、
を備えたものであることを特徴としている。
【0014】この構成によれば、切替手段によりn個の
時定数変換手段から入力されるn個の延伸電気信号のう
ちから1つの延伸電気信号が選択されて出力され、この
切替手段による選択が上記所定周期で循環的に行われ、
切替手段から出力される延伸電気信号のレベルが検出さ
れることにより、n個の時定数変換手段から出力される
延伸電気信号のうちから1つの延伸電気信号のレベルを
所定周期で循環的に検出することが、簡易な構成で、確
実に行われることとなる。
【0015】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
記載の測光装置において、上記n個の光電変換手段は、
さらに、上記測定光が出力されないときの受光強度に応
じた電気信号である暗電気信号を出力するもので、上記
n個の時定数変換手段は、さらに、上記暗電気信号を時
間軸方向に引き延ばした暗延伸電気信号を出力するもの
で、上記信号レベル検出手段は、さらに、上記n個の暗
延伸電気信号のうちから少なくとも1つの暗延伸電気信
号のレベルを少なくとも1回検出するもので、上記演算
手段は、さらに、上記信号レベル検出手段による暗延伸
電気信号のレベルの検出結果を用いて上記測定光以外の
要因に起因する偏差分を算出し、この偏差分と、上記n
個の延伸電気信号のレベルの検出結果とを用いて、n個
の上記測定光のみによる延伸電気信号の積分値を算出す
るものであることを特徴としている。
【0016】この構成によれば、測定光が出力されない
ときの受光強度に応じた電気信号である暗電気信号が出
力され、この暗電気信号が時間軸方向に引き延ばされて
暗延伸電気信号が出力される。そして、n個の暗延伸電
気信号のうちから少なくとも1つの暗延伸電気信号のレ
ベルが少なくとも1回検出され、この暗延伸電気信号の
レベルの検出結果を用いて測定光以外の要因に起因する
偏差分が算出され、この偏差分と、n個の延伸電気信号
のレベルの検出結果とを用いて、n個の測定光のみによ
る延伸電気信号の積分値が算出される。
【0017】ここで、n個の暗延伸電気信号をそれぞれ
1回検出し、この検出値を、測定光以外の要因、例えば
定常光や電気信号のオフセットに起因する偏差分として
n個の延伸電気信号のレベルの所定周期ごとの各検出結
果から減算し、この減算結果を用いて、n個の延伸電気
信号の積分値を算出するようにしてもよい。
【0018】また、n個の暗延伸電気信号をそれぞれ複
数回検出し、この平均値を、上記偏差分としてもよい。
また、n個の暗延伸電気信号のうちからいずれか1つの
暗延伸電気信号のレベルを検出し、この検出値を、測定
光以外の要因、例えば定常光や電気信号のオフセットに
起因するn個の共通の偏差分としてもよい。
【0019】これらによって、測定光以外の要因、例え
ば定常光や電気信号のオフセットに起因する影響が除去
された測定光のみによるn個の延伸電気信号の積分値が
算出されることとなり、高精度の測定が行える。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
測光装置において、上記信号レベル検出手段は、上記n
個の暗延伸電気信号のうちから1つの暗延伸電気信号の
レベルを上記所定周期で循環的に検出するもので、上記
演算手段は、さらに、上記信号レベル検出手段による暗
延伸電気信号のレベルの検出結果を用いて上記n個の暗
延伸電気信号の積分値をそれぞれ上記偏差分として算出
し、上記n個の延伸電気信号の積分値から、それぞれ対
応する上記偏差分を減算するものであることを特徴とし
ている。
【0021】この構成によれば、測定光が出力されない
ときの受光強度に応じた電気信号である暗電気信号が出
力され、この暗電気信号が時間軸方向に引き延ばされて
暗延伸電気信号が出力される。そして、n個の暗延伸電
気信号のうちから1つの暗延伸電気信号のレベルが上記
所定周期で循環的に検出され、この暗延伸電気信号のレ
ベルの検出結果を用いてn個の暗延伸電気信号の積分値
がそれぞれ偏差分として算出され、n個の延伸電気信号
の積分値から、それぞれ対応する偏差分が減算されるこ
とにより、測定光以外の要因、例えば定常光や電気信号
のオフセットに起因する偏差分が除去されたn個の測定
光のみによる延伸電気信号の積分値が算出されることと
なり、高精度の測定が行える。
【0022】また、請求項5の発明は、パルス状の測定
光を受光して受光強度に応じた電気信号を出力するn
(nは2以上の整数)個の光電変換手段と、上記n個の
光電変換手段に対応してそれぞれ設けられ、当該光電変
換手段から出力される電気信号を時間軸方向に引き延ば
した延伸電気信号を出力するn個の時定数変換手段と、
m(mは2以上の整数)種類の増幅率が設定可能で、設
定された増幅率で上記延伸電気信号をそれぞれ増幅した
n個の増幅延伸電気信号を出力する信号増幅手段と、上
記増幅延伸電気信号のそれぞれについて、上記時間軸方
向の幅において互いに異なる時刻に該増幅延伸電気信号
のレベルを検出する信号レベル検出手段と、上記信号増
幅手段の増幅率として、上記m種類の増幅率のうちから
所定の初期増幅率に設定するとともに、上記信号レベル
検出手段による検出結果に基づき上記初期増幅率より小
さくない適正増幅率に切替設定する増幅率設定手段と、
上記信号レベル検出手段による検出結果を用いて上記n
個の増幅延伸電気信号の積分値をそれぞれ算出する演算
手段と、を備え、上記増幅率設定手段は、上記n個の延
伸電気信号が出力されている間に上記増幅率の切替設定
を少なくとも1回行うもので、上記n個の増幅延伸電気
信号のレベルを検出するタイミングが相互にずれている
ことを特徴としている。
【0023】この構成によれば、パルス状の測定光がn
個の光電変換手段により受光されて受光強度に応じた電
気信号がそれぞれ出力され、この電気信号が、時定数変
換手段によりそれぞれ時間軸方向に引き延ばされて延伸
電気信号が出力され、m種類の増幅率のうちから設定さ
れた所定の初期増幅率で信号増幅手段により増幅された
増幅延伸電気信号が出力される。そして、増幅延伸電気
信号のそれぞれについて、時間軸方向の幅において互い
に異なる時刻に該増幅延伸電気信号のレベルが検出され
る。このとき、n個の増幅延伸電気信号のレベルを検出
するタイミングが相互にずれている。
【0024】この検出結果を用いてn個の増幅延伸電気
信号の積分値がそれぞれ算出されることにより、積分回
路を用いることなく積分値が求められる。したがって、
部品点数が削減され、装置の小型化及び低価格化が図ら
れる。
【0025】また、n個の延伸電気信号が出力されてい
る間に、信号レベル検出手段による検出結果に基づき初
期増幅率からこれより小さくない適正増幅率への切替設
定が少なくとも1回行われることにより、増幅延伸電気
信号のレベルが増大し、これによって、信号増幅手段か
らの出力ノイズが相対的に小さくなるため、S/Nの向
上した増幅延伸電気信号が出力される。また、増幅延伸
電気信号のレベルの絶対値の増大により、n個の増幅延
伸電気信号の積分値の算出における演算精度が向上す
る。従って、測定光として被測定試料からの反射光を用
いる場合に、被測定試料が低反射率であっても、S/N
の向上した積分値が求められ、これによって測定精度が
向上する。
【0026】ここで、延伸電気信号の時間軸方向の幅に
比べて信号レベルの検出時刻の間隔を小さくすると、増
幅延伸電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比
べて高頻度で行われ、これによって積分値の算出が高精
度で行われることとなる。さらに、延伸電気信号の時間
軸方向の幅に比べて増幅率切替設定までの時間を短くす
ると、適正増幅率で増幅された増幅延伸電気信号の検出
回数が多くなり、これによって積分値の算出が一層高精
度で行われることとなる。
【0027】また、請求項6の発明は、請求項5記載の
測光装置において、上記n個の光電変換手段は、さら
に、上記測定光が出力されないときの受光強度に応じた
電気信号である暗電気信号を出力するもので、上記n個
の時定数変換手段は、さらに、上記暗電気信号を時間軸
方向に引き延ばした暗延伸電気信号を出力するもので、
上記信号増幅手段は、さらに、設定された増幅率で上記
暗延伸電気信号をそれぞれ増幅したn個の増幅暗延伸電
気信号を出力するもので、上記増幅率設定手段は、さら
に、上記暗延伸電気信号が出力されているときに、上記
信号増幅手段の増幅率として上記初期増幅率および上記
適正増幅率のうちの少なくとも一方の増幅率に設定する
もので、上記信号レベル検出手段は、さらに、上記初期
増幅率および上記適正増幅率のうちの少なくとも一方の
増幅率で増幅された上記n個の増幅暗延伸電気信号のう
ちから少なくとも1つの増幅暗延伸電気信号のレベルを
少なくとも1回検出するもので、上記演算手段は、さら
に、上記信号レベル検出手段による増幅暗延伸電気信号
のレベルの検出結果を用いて上記測定光以外の要因に起
因する偏差分を算出し、この偏差分と、上記n個の増幅
延伸電気信号のレベルの検出結果とを用いて、n個の上
記測定光のみによる増幅延伸電気信号の積分値を算出す
るものであることを特徴としている。
【0028】この構成によれば、測定光が出力されない
ときの受光強度に応じた電気信号である暗電気信号が出
力され、この暗電気信号が時間軸方向に引き延ばされて
暗延伸電気信号が出力され、初期増幅率および適正増幅
率のうちの少なくとも一方の増幅率で増幅されたn個の
増幅暗延伸電気信号のうちから少なくとも1つの増幅暗
延伸電気信号のレベルが少なくとも1回検出される。
【0029】そして、この増幅暗延伸電気信号のレベル
の検出結果を用いて測定光以外の要因に起因する偏差分
が算出され、この偏差分と、n個の増幅延伸電気信号の
レベルの検出結果とを用いて、n個の測定光のみによる
増幅延伸電気信号の積分値が算出される。
【0030】ここで、n個の暗延伸電気信号を初期増幅
率および適正増幅率のうちのいずれか一方の増幅率で増
幅した増幅暗延伸電気信号をそれぞれ1回検出し、この
検出値を、測定光以外の要因、例えば定常光や電気信号
のオフセットに起因する偏差分としてn個の増幅延伸電
気信号のレベルの各検出結果から減算し、この減算結果
を用いて、n個の増幅延伸電気信号の積分値を算出する
ようにしてもよい。
【0031】また、n個の暗延伸電気信号を初期増幅率
および適正増幅率のうちのいずれか一方の増幅率で増幅
した増幅暗延伸電気信号をそれぞれ複数回検出し、この
平均値を、上記偏差分としてもよい。また、n個の暗延
伸電気信号を初期増幅率および適正増幅率の双方の増幅
率で増幅した増幅暗延伸電気信号をそれぞれ検出し、こ
の平均値を、上記偏差分としてもよい。
【0032】また、n個の暗延伸電気信号のうちからい
ずれか1つの暗延伸電気信号を初期増幅率および適正増
幅率のうちのいずれか一方の増幅率で増幅した増幅暗延
伸電気信号のレベルを検出し、この検出値を、測定光以
外の要因、例えば定常光や電気信号のオフセットに起因
するn個の共通の偏差分としてもよい。また、n個の暗
延伸電気信号のうちからいずれか1つの暗延伸電気信号
を初期増幅率および適正増幅率の双方の増幅率で増幅し
た増幅暗延伸電気信号のレベルをそれぞれ検出し、この
検出値の平均値を、n個の共通の偏差分としてもよい。
【0033】また、n個の増幅延伸電気信号のうちで、
初期増幅率で増幅された信号の検出結果から初期増幅率
で増幅されたn個の増幅暗延伸電気信号の検出値をそれ
ぞれ減算し、適正増幅率で増幅された信号の検出結果か
ら適正増幅率で増幅されたn個の増幅暗延伸電気信号の
検出値をそれぞれ減算し、この減算結果を用いて、n個
の増幅延伸電気信号の積分値を算出するようにしてもよ
い。
【0034】これらによって、測定光以外の要因、例え
ば定常光や電気信号のオフセットに起因する影響が除去
された測定光のみによるn個の増幅延伸電気信号の積分
値が算出されることとなり、高精度の測定が行える。
【0035】また、請求項7の発明は、請求項1〜6の
いずれかに記載の測光装置からなる測光手段と、パルス
光を出力して被測定試料を照明する照明手段と、上記被
測定試料からの光を互いに分光感度が異なるn個の光に
分岐する分光手段と、を備え、上記照明手段からのパル
ス光により上記被測定試料が照明されたときに上記被測
定試料から出力されるパルス状の光がn個に分岐され
て、分光感度の異なる各分岐光が、それぞれ対応する上
記光電変換手段に上記測定光として受光されるように構
成したことを特徴としている。
【0036】この構成において、請求項1記載の測光装
置からなる測光手段を備えた構成によれば、照明手段か
らのパルス光により被測定試料が照明されたときに被測
定試料から出力されるパルス状の光がn個に分岐され
て、分光感度の異なるn個の分岐光が、それぞれ対応す
る光電変換手段に測定光として受光され、n個の光電変
換手段から受光強度に応じた電気信号がそれぞれ出力さ
れ、この電気信号が、時定数変換手段によりそれぞれ時
間軸方向に引き延ばされて、延伸電気信号が出力され
る。
【0037】そして、n個の時定数変換手段から出力さ
れる延伸電気信号のうちから1つの延伸電気信号のレベ
ルが所定周期で循環的に検出され、この検出結果を用い
てn個の延伸電気信号の積分値がそれぞれ算出されるこ
とにより、この積分値から色彩値を求めることが可能に
なり、被測定試料の測色が行われる。
【0038】したがって、積分回路が不要となり、これ
によって部品点数が削減され、装置の小型化及び低価格
化が図られる。
【0039】ここで、延伸電気信号の時間軸方向の幅に
比べて信号レベルの検出時刻の間隔を小さくすると、延
伸電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比べて
高頻度で行われ、これによって、積分値の算出が高精度
で行われるので、測色を精度良く行うことが可能にな
る。
【0040】また、請求項7の構成において、請求項5
記載の測光装置からなる測光手段を備えた構成によれ
ば、照明手段からのパルス光により被測定試料が照明さ
れたときに被測定試料から出力されるパルス状の光がn
個に分岐されて、分光感度の異なるn個の分岐光が、そ
れぞれ対応する光電変換手段に測定光として受光され、
n個の光電変換手段から受光強度に応じた電気信号がそ
れぞれ出力され、この電気信号が、時定数変換手段によ
りそれぞれ時間軸方向に引き延ばされて延伸電気信号が
出力され、m種類の増幅率のうちから設定された所定の
初期増幅率で信号増幅手段により増幅された増幅延伸電
気信号が出力される。そして、増幅延伸電気信号のそれ
ぞれについて、時間軸方向の幅において互いに異なる時
刻に該増幅延伸電気信号のレベルが検出される。このと
き、n個の増幅延伸電気信号のレベルを検出するタイミ
ングが相互にずれている。
【0041】この検出結果を用いてn個の増幅延伸電気
信号の積分値がそれぞれ算出されることにより、この積
分値から色彩値を求めることが可能になり、被測定試料
の測色が行われる。従って、積分回路を用いることなく
色彩値が求められ、これによって部品点数が削減され、
装置の小型化及び低価格化が図られる。
【0042】また、n個の延伸電気信号が出力されてい
るときに、信号レベル検出手段による検出結果に基づき
初期増幅率からこれより小さくない適正増幅率への切替
設定が少なくとも1回行われることにより、増幅延伸電
気信号のレベルが増大し、これによって、信号増幅手段
からの出力ノイズが相対的に小さくなるため、S/Nの
向上した増幅延伸電気信号が出力される。また、増幅延
伸電気信号のレベルの絶対値の増大により、n個の増幅
延伸電気信号の積分値の算出における演算精度が向上す
る。従って、測定光として被測定試料からの反射光を用
いる場合に、被測定試料が低反射率であっても、S/N
の向上した積分値が求められ、これによって色彩値が高
精度で求められることとなる。
【0043】ここで、延伸電気信号の時間軸方向の幅に
比べて信号レベルの検出時刻の間隔を小さくすると、増
幅延伸電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比
べて高頻度で行われ、これによって積分値の算出が高精
度で行われることとなり、測色を精度良く行うことが可
能になる。さらに、延伸電気信号の時間軸方向の幅に比
べて増幅率切替設定までの時間を短くすると、適正増幅
率で増幅された増幅延伸電気信号の検出回数が多くな
り、これによって積分値の算出が一層高精度で行われ、
測色を更に一層精度良く行うことが可能になる。
【0044】なお、分光手段としては、フィルタや回折
格子などを用いることができる。例えば、互いに分光感
度の異なるn個のフィルタを備え、被測定試料からの光
をn個に分岐した後で各分岐光を対応するフィルタに導
くように構成すればよい。また、被測定試料からの光を
回折格子により互いに分光感度の異なるn個の光に分岐
するように構成してもよい。
【0045】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る測色計の第1
実施形態のブロック図である。この測色計は、図1に示
すように、ランプ(照明手段)10、フィルタ20R,
20G,20B、フォトダイオード(光電変換手段)3
0R,30G,30B、電流電圧変換回路(時定数変換
回路)40R,40G,40B、マルチプレクサ(切替
手段)51、増幅器52、A/D変換器53、ROM5
4、RAM55及びCPU60を備え、被測定試料1の
測色を行うものである。
【0046】ランプ10は、パルス光を出力するもの
で、例えばキセノンランプが用いられる。フィルタ20
R,20G,20Bは、互いに分光感度が異なるもの
で、例えばフィルタ20Rは可視光のうちで赤の波長域
を透過し、フィルタ20Gは可視光のうちで緑の波長域
を透過し、フィルタ20Bは可視光のうちで青の波長域
を透過するものである。
【0047】フォトダイオード30R,30G,30B
は、それぞれ、受光強度に応じたレベルの電流信号を出
力する光電変換素子である。
【0048】そして、ランプ10により被測定試料1が
照明されると、被測定試料1からの反射光が分岐され
て、各分岐光が、フィルタ20R,20G,20Bを通
ってフォトダイオード30R,30G,30Bに入射す
るように構成されている。
【0049】電流電圧変換回路40Rは、増幅器41
R、抵抗42R及びコンデンサ43Rで構成され、フォ
トダイオード30Rから出力される電流信号を電圧信号
に変換するものである。このとき、抵抗42Rとコンデ
ンサ43Rで構成される時定数回路の時定数は、所要の
大きい値に設定されている。
【0050】電流電圧変換回路40G,40Bは、電流
電圧変換回路40Rと同様の構成になっている。すなわ
ち、電流電圧変換回路40Gは、増幅器41G、抵抗4
2G及びコンデンサ43Gから構成され、電流電圧変換
回路40Bは、増幅器41B、抵抗42B及びコンデン
サ43Bから構成され、それぞれ、フォトダイオード3
0G,30Bから出力される電流信号を電圧信号に変換
するもので、抵抗42G及びコンデンサ43Gで構成さ
れる時定数回路の時定数と、抵抗42B及びコンデンサ
43Bで構成される時定数回路の時定数とは、所要の大
きい値に設定されている。
【0051】マルチプレクサ51は、電流電圧変換回路
40R,40G,40Bにそれぞれ対応するスイッチ5
1R,51G,51Bを備え、電流電圧変換回路40
R,40G,40Bから入力される電圧信号のうちから
1つの電圧信号を選択して出力するものである。
【0052】増幅器52は、入力される電圧信号を設定
されたゲインで増幅するもので、A/D変換器53は、
入力されるアナログの電圧信号をディジタル値に変換す
るものである。ROM54は、予め設定されたデータな
どを含むCPU60の制御プログラムを記憶するもの
で、RAM55は、検出された測定データなどを一時的
に記憶するものである。
【0053】CPU60は、この測色計の動作を制御す
るもので、機能ブロックとして、測定制御手段61、切
替制御手段62、検出手段63及び演算手段64を備え
ている。
【0054】測定制御手段61は、以下の機能を有す
る。
【0055】(1) ランプ10の発光を制御する機能。
【0056】(2) 増幅器52のゲインを設定するゲイン
設定信号を出力する機能。設定されるゲインは、マルチ
プレクサ51で選択されるスイッチ51R,51G,5
1Bに応じて、それぞれ予め決められている。
【0057】(3) A/D変換器53の変換動作を制御す
る制御信号を出力する機能。
【0058】切替制御手段62は、マルチプレクサ51
のスイッチ51R,51G,51Bのうちで、オンにす
るスイッチを選択する選択信号を出力する機能を有し、
後述するように、各スイッチが所定周期で循環的に選択
されるように選択信号を出力する。検出手段63は、A
/D変換器53から出力されるディジタル値に基づい
て、そのレベルを検出するものである。
【0059】演算手段64は、以下の機能を有する。
【0060】(1) 後述するように、検出手段63の検出
結果を用いて、電流電圧変換回路40R,40G,40
Bから出力される電圧信号の積分値を算出する機能。
【0061】(2) 後述するように、ランプ10のパルス
光のみによる測定データを算出する機能。
【0062】(3) 算出した積分値を用いて、被測定試料
1の色彩値を求める機能。
【0063】マルチプレクサ51、切替制御手段62及
び検出手段63によって、信号レベル検出手段が構成さ
れている。
【0064】次に、図2、図3を用いて、この測色計の
動作について説明する。図2(a)はフォトダイオード
が受光する光信号の一例を示す波形図、(b)は電流電
圧変換回路により時間軸方向に引き延ばされた電圧信号
の一例を示す波形図で、図3は検出手段による信号検出
のタイミングを示す図である。なお、図3における点5
0R,50G,50Bは、図1に示すように、電流電圧
変換回路40R,40G,40Bの出力点である。
【0065】測定制御手段61により、ランプ10から
パルス光が出力され、被測定試料1が照明され、その反
射光が分岐されて、各分岐光が、それぞれフィルタ20
R,20G,20Bを透過してフォトダイオード30
R,30G,30Bによって受光される。ランプ10の
パルス光によるフォトダイオード30R,30G,30
Bの受光時間は、図2(a)に示すように、第1実施形
態では、例えば約1msecになっている。
【0066】次いで、受光信号は、フォトダイオード3
0R,30G,30Bによって電流信号に変換され、さ
らに、電流電圧変換回路40R,40G,40Bによっ
て電圧信号に変換されるが、この電圧信号は、時間軸方
向に引き延ばされた傾斜の緩やかな波形(延伸電気信
号)になる。電流電圧変換回路40R,40G,40B
から出力される電圧信号の出力時間は、図2(b)に示
すように、第1実施形態では、例えば約100msecに引き
延ばされている。
【0067】そして、ランプ10の発光と同時又はその
直後に、マルチプレクサ51のスイッチ51Rがオンに
され、最初に点50Rの電圧信号が選択される。このと
き、同時に、増幅器52のゲインが予め決められた値に
設定され、A/D変換器53によってA/D変換が行わ
れ、得られたディジタル値がCPU60に取り込まれて
検出手段63によりレベルが検出されて、この検出結果
が測定データとしてRAM55に保管される。
【0068】以後、順次、マルチプレクサ51のスイッ
チ51R,51G,51Bが所定のサンプリング周期で
循環的にオンにされることにより、点50R,50G,
50Bの電圧信号が循環的に選択されてA/D変換さ
れ、検出手段63によってレベルが検出され、測定デー
タとしてRAM55に保管される。そして、この動作が
予め規定された時間が経過するまで継続される。
【0069】これによって、図3に示すように、サンプ
リングのタイミングの間隔(サンプリング周期)Tごと
に、一点鎖線で示す点50R,50G,50Bの電圧信
号のうちで、黒丸●で示す電圧値が、測定データとして
RAM55に保管される。したがって、点50R,50
G,50Bの電圧値による測定データは、それぞれ、予
め規定された時間τが経過するまで周期3Tごとに得ら
れることとなる。
【0070】なお、サンプリング周期Tは、A/D変換
器53がA/D変換を行うのに要する時間(第1実施形
態では、例えば30μsec)と同一又はそれより多少長い
時間に設定されている。また、規定時間τは、電流電圧
変換回路40R,40G,40Bから出力される電圧信
号(延伸電気信号)の時間軸方向の幅(第1実施形態で
は、図2(b)に示すように、例えば約100msec)と同
一又はそれより多少長い時間に設定されている。
【0071】したがって、全体のサンプリング回数は、
(100msec)/(30μsec)=3333回となり、点50R,50
G,50Bのサンプリング回数は、それぞれ3333/3=1
111回になる。
【0072】次に、図4を用いて、演算手段64による
積分値の算出について説明する。図4は点50Rの電圧
信号における積分値算出を説明する図である。
【0073】まず、測定データd1,d2を用いて関数
f1(x)を求め、下記式(1)により区間0〜3Tの面積S1
を求める。 S1=∫f1(x)dx …(1) 次に、測定データd2,d3を用いて関数f2(x)を求
め、下記式(2)により区間3T〜6Tの面積S2を求め
る。 S2=∫f2(x)dx …(2) このようにして、最後の測定データdnまで区間ごとの
面積を算出すると、下記式(3)により電圧信号の積分値
Sが求まる。 S=S1+S2+… …(3) そして、同様の演算を点50G,50Bについても行う
ことによって、点50G,50Bの電圧信号の積分値が
求められる。
【0074】なお、第1実施形態では、2点の測定デー
タを用いて電圧信号を直線で近似しており、関数f1
(x),f2(x),…は1次式になっている。
【0075】このように、第1実施形態によれば、受光
強度に応じた信号を時間軸方向に引き延ばした延伸電気
信号を生成し、この延伸電気信号の時間軸方向の幅より
十分に小さい所定周期でサンプリングし、このサンプリ
ングされた測定データを用いて面積を算出するようにし
たので、積分回路を用いることなく、電気信号の積分値
を算出することができ、これによって、測色計を構成す
る電気回路の部品点数を削減し、小型化及び低価格化を
図ることができる。
【0076】また、延伸電気信号の時間軸方向の幅より
十分に小さい周期Tでサンプリングしているので、延伸
電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比べて高
頻度で行われることとなり、これによって、積分値の算
出を精度良く行うことができる。
【0077】次に、図5を用いて、定常光及びオフセッ
トによる影響の除去について説明する。図5は上記影響
の除去を説明するための図で、同図において、一点鎖線
は点50Rの電圧信号を表わし、黒丸は検出手段63に
よって検出された測定データを表わし、斜線は面積を表
わしている。
【0078】一般に、電流電圧変換回路40R,40
G,40Bを構成する増幅器41R,41G,41Bや
ゲイン設定を行う増幅器52は、オフセットを持ってい
る。また、ランプ10により被測定試料1を照明したと
きに、ランプ10以外の光の遮光が十分でない場合に
は、被測定試料1の照明光に定常光成分が含まれること
となる。したがって、検出手段63によって検出される
測定データは、オフセットや定常光による影響のため
に、図5に示すように、偏差Dだけ上昇したものにな
る。
【0079】そこで、第1実施形態では、偏差Dを求め
て、オフセットや定常光による影響を除去するようにし
ている。すなわち、時刻t1〜t2の規定時間τは、ラ
ンプ10を発光して上述した手順で面積を求め、さら
に、時刻t3〜t4の規定時間τは、ランプ10を発光
せずに各部を動作させて、同様に上述した手順で面積を
求めている。
【0080】したがって、時刻t1〜t2の規定時間τ
の面積S’は、 S’=(Sflash+Soffset) …(4) になる。ここで、Sflashはランプ10のパルス光によ
る面積、Soffsetはオフセットや定常光による面積であ
る。
【0081】また、時刻t3〜t4の規定時間τの面積
S''は、 S''=Soffset …(5) になる。
【0082】したがって、ランプ10のパルス光による
面積Sflashは、演算手段64によって、 Sflash=S’−S'' …(6) の減算を行うことによって求められる。これによって、
ランプ10のパルス光のみによる測定データの積分値が
求められる。
【0083】このように、第1実施形態によれば、ラン
プ10を発光せずに同様の動作を規定時間τだけ行って
得られる測定データからその積分値を求めて、ランプ1
0を発光したときの積分値から減算することによって、
オフセットや定常光による影響を除去したランプ10の
パルス光のみによる高精度の測定データを求めることが
できる。
【0084】図6は本発明に係る測色計の第2実施形態
のブロック図である。なお、図1と同一構成要素につい
ては同一符号を付しており、以下では、第1実施形態と
異なる点について説明する。
【0085】第2実施形態の測色計における増幅器52
は、図6に示すように、増幅器71と、抵抗72,7
3,74,75と、アナログスイッチ76とを備えた増
幅回路からなり、アナログスイッチ76は、抵抗73,
74にそれぞれ対応するスイッチ81,82を備えてい
る。この増幅器52は、スイッチ81,82のオンオフ
の組合せで設定されるm(本実施形態ではm=4)種類
の増幅率で入力電圧信号を増幅するもので、信号増幅手
段を構成している。
【0086】ROM54は、予め設定されたデータとし
て、増幅器52で設定可能なm(本実施形態ではm=
4)種類の増幅率、初期増幅率(後述)、回路飽和電圧
(すなわち図6の回路で検出可能な電圧レベルの最大
値)を記憶している。
【0087】測定制御手段61は、出力するゲイン設定
信号によりアナログスイッチ76のスイッチ81のオン
オフ及びスイッチ82のオンオフを制御するもので、ス
イッチ81,82のオンオフにより増幅器52の増幅率
が設定される。演算手段64は、後述するように、検出
手段63の検出結果に基づき電流電圧変換回路40R,
40G,40Bから出力される電圧信号の適正増幅率を
求めるものである。この測定制御手段61および演算手
段64は、増幅率設定手段を構成している。
【0088】次に、図2、図7を用いて、第2実施形態
の測色計の動作を説明する。図7は第2実施形態の検出
手段63による信号検出のタイミングを示す図である。
【0089】なお、図7において、点50R,50G,
50Bの増幅電圧値は、増幅器52の出力点である点5
2A(図6)の電圧値をいう。そして、図7では、マル
チプレクサ51のスイッチ51R,51G,51Bがそ
れぞれオンのままとしたときの点52A(図6)におけ
る電圧波形を細実線で示し、マルチプレクサ51の切替
による実際の電圧波形を太実線で示している。
【0090】測定制御手段61により、ランプ10から
パルス光が出力され、被測定試料1が照明され、その反
射光が分岐されて、各分岐光が、それぞれフィルタ20
R,20G,20Bを透過してフォトダイオード30
R,30G,30Bによって受光される。ランプ10の
パルス光によるフォトダイオード30R,30G,30
Bの受光時間は、第1実施形態と同様に、図2(a)に
示すように、第2実施形態では、例えば約1msecになっ
ている。
【0091】次いで、受光信号は、フォトダイオード3
0R,30G,30Bによって電流信号に変換され、さ
らに、電流電圧変換回路40R,40G,40Bによっ
て電圧信号に変換されるが、この電圧信号は、時間軸方
向に引き延ばされた傾斜の緩やかな波形(延伸電気信
号)になる。電流電圧変換回路40R,40G,40B
から出力される電圧信号の出力時間は、第1実施形態と
同様に、図2(b)に示すように、第2実施形態では、
例えば約100msecに引き延ばされている。また、電圧信
号が最大値となる時刻は、受光信号量に関わりなくほぼ
一定で、第2実施形態では、例えばランプ10の発光開
始後約200μsecになっている。
【0092】そして、ランプ10の発光開始後、電圧信
号が最大となる時刻(第2実施形態では、例えば約200
μsec)と同時又はその直後に、マルチプレクサ51の
スイッチ51Rがオンにされ、最初に点50Rの電圧信
号が選択される。
【0093】このとき、同時に、増幅器52の増幅率は
予め決められた所定の初期増幅率に設定される。この初
期増幅率は、この測色計において測定可能に設計されて
いる範囲内の全ての測定データが確実に得られるような
値に決められており、第2実施形態では、例えば、被測
定試料1からの反射光が測定範囲内で最大のときでも増
幅器52の出力電圧が回路飽和電圧未満になるような値
に設定されている。
【0094】この初期増幅率で増幅された電圧信号がA
/D変換器53によってA/D変換され、得られたディ
ジタル値がCPU60に取り込まれて検出手段63によ
りレベルが検出されて、この検出結果が測定データR1
としてRAM55に保管される。次いで、順次、マルチ
プレクサ51の51G,51Bが所定のサンプリング周
期でオンにされることにより点50G,50Bの電圧信
号がそれぞれ選択され、選択された電圧信号がそれぞれ
設定されている初期増幅率で増幅され、この増幅された
電圧信号がA/D変換され、検出手段63によってレベ
ルが検出され、測定データG1,B1としてRAM55
に保管される。
【0095】そして、この各電圧信号の測定データR
1,G1,B1と、増幅器52による設定可能なm(本
実施形態ではm=4)種類の増幅率と、回路飽和電圧と
を用いて、回路飽和電圧未満で最大レベルの電圧信号と
なるような適正増幅率が、m(本実施形態ではm=4)
種類の増幅率のうちから演算手段64により求められ
る。
【0096】次いで、マルチプレクサ51のスイッチ5
1Rがオンにされ、点50Rの電圧信号が選択されたと
きに、測定制御手段61により、増幅器52の増幅率と
して適正増幅率が設定される。そして、この適正増幅率
で増幅された電圧信号がA/D変換器53によりA/D
変換され、得られたディジタル値がCPU60に取り込
まれて検出手段63によってレベルが検出され、この検
出結果が測定データR2としてRAM55に保管され
る。
【0097】以後、順次、マルチプレクサ51のスイッ
チ51R,51G,51Bが所定のサンプリング周期で
循環的にオンにされ、点50R,50G,50Bの電圧
信号がそれぞれ適正増幅率で増幅され、この増幅された
各電圧信号が循環的に選択されてA/D変換され、検出
手段63によってレベルが検出され、測定データとして
RAM55に保管される。そして、この動作が予め規定
された時間が経過するまで継続される。
【0098】これによって、図7に示すように、サンプ
リングのタイミングの間隔(サンプリング周期)Tごと
に、太実線で示す点52Aの電圧信号のうちで、黒丸●
で示す電圧値が、測定データとしてRAM55に保管さ
れる。すなわち、測定データとして、電圧値R1,R
2,…,R(x−1),Rxと、電圧値G1,G2,…,
G(x−1),Gxと、電圧値B1,B2,…,B(x−
1),Bxとが、RAM55に保管される(本実施形態
では、例えばx=1111)。したがって、点50R,50
G,50Bの増幅電圧値による測定データは、それぞ
れ、予め規定された時間τが経過するまで周期3Tごと
に得られることとなる。
【0099】なお、サンプリング周期Tは、第1実施形
態と同様に、A/D変換器53がA/D変換を行うのに
要する時間(第1実施形態では、例えば30μsec)と同
一又はそれより多少長い時間に設定されている。また、
規定時間τは、第1実施形態と同様に、電流電圧変換回
路40R,40G,40Bから出力される電圧信号(延
伸電気信号)の時間軸方向の幅(第1実施形態と同様
に、図2(b)に示すように、第2実施形態では、例え
ば約100msec)と同一又はそれより多少長い時間に設定
されている。
【0100】したがって、全体のサンプリング回数は、
第1実施形態と同様に、(100msec)/(30μsec)=3333回
となる。また、点50R,50G,50Bの増幅電圧の
サンプリング回数は、それぞれ3333/3=1111回にな
り、適正増幅率でのサンプリング回数は、それぞれ1111
−1=1110回となる。
【0101】次に、図7を参照しながら、第2実施形態
における演算手段64による積分値の算出について説明
する。
【0102】まず、時刻t1での測定データR1を用い
て、図7に白丸○で示す適正増幅率での電圧値R'1を
下記式(7)により求める。 R'1=R1・Gr/Gi …(7) ここで、Grは適正増幅率、Giは初期増幅率である。
【0103】この電圧値R'1と測定データR2〜Rx
とを用いて、第1実施形態と同様に、図4および上記式
(1)〜(3)を用いて説明した手法で、適正増幅率での増
幅電圧信号の積分値Srを求めることができる。
【0104】そして、同様の演算を点50G,50Bに
ついても行うことによって、点50G,50Bの適正増
幅率での増幅電圧信号の積分値が求められる。
【0105】このように、第2実施形態によれば、受光
強度に応じた信号を時間軸方向に引き延ばした延伸電気
信号を生成し、この延伸電気信号の時間軸方向の幅より
十分に小さい所定周期でサンプリングし、このサンプリ
ングされた測定データを用いて、延伸電気信号が出力さ
れている間に適正増幅率を求め、延伸電気信号をこの適
正増幅率で増幅した増幅延伸電気信号を生成するように
したので、電気信号レベルを適正レベルまで増大するこ
とができる。その結果、増幅器52における出力ノイズ
やA/D変換器53における変換の絶対誤差を相対的に
低下させることができるため、より良好なS/Nを有す
る増幅延伸電気信号を出力することができる。
【0106】また、この検出結果を用いて点50R,5
0G,50Bの増幅延伸電気信号の積分値を算出するの
で、電気信号レベルの増大により演算精度を向上するこ
とができ、これによって、被測定試料1が低反射率の場
合であっても、S/Nのより良好な積分値を求めること
ができる。また、この積分値から色彩値を求めているの
で、測色計の測定精度を向上することができる。
【0107】また、延伸電気信号の時間軸方向の幅より
十分に小さい周期Tでサンプリングしているので、増幅
延伸電気信号のレベルの検出が信号レベルの変化に比べ
て高頻度で行われることとなり、これによって、積分値
の算出を精度良く行うことができる。
【0108】また、延伸電気信号の時間軸方向の幅に比
べて適正増幅率設定までの時間を短くする、すなわち、
ランプ10の発光開始後、電圧信号が最大となる時刻と
同時又はその直後にマルチプレクサ51のスイッチ51
Rをオンにするとともに、この最初のスイッチ51R,
51G,51Bのオンのときに適正増幅率を求めること
により、適正増幅率で増幅された増幅延伸電気信号のレ
ベルの検出回数が多くなる。これによって、積分値の算
出をさらに精度良く行うことができ、その結果、測色を
精度良く行うことができる。
【0109】また、第1実施形態と同様に、積分回路を
用いることなく、電気信号の積分値を算出することがで
き、これによって、測色計を構成する電気回路の部品点
数を削減し、小型化及び低価格化を図ることができる。
【0110】次に、第2実施形態における、定常光及び
オフセットによる影響の除去について説明する。
【0111】第1実施形態で説明したように、検出手段
63によって検出される測定データは、オフセットや定
常光による影響のために偏差Dだけ上昇したものにな
る。ところで、第2実施形態では、偏差Dには、初期増
幅率での偏差D1と適正増幅率での偏差D2とが含まれ
ている。
【0112】そこで、第2実施形態では、最初の規定時
間τは、ランプ10を発光せずに各部を動作させて初期
増幅率での偏差D1を求め、次の規定時間τは、ランプ
10を発光して上述した手順で面積(積分値)を求め、
さらに次の規定時間τは、ランプ10を発光せずに各部
を動作させて適正増幅率での偏差D2を求めて、測定デ
ータの増幅率に応じて偏差を切り替えて、オフセットや
定常光による影響を除去している。
【0113】このように、第2実施形態によれば、ラン
プ10を発光せずに初期増幅率及び適正増幅率で同様の
動作を規定時間τだけ行って得られる測定データから各
増幅率での積分値を求めて偏差D1,D2を求め、ラン
プ10を発光したときの積分値から減算することによっ
て、オフセットや定常光による影響を除去したランプ1
0のパルス光のみによる高精度の測定データを求めるこ
とができる。
【0114】なお、本発明は、上記第1、第2実施形態
に限られず、以下の変形形態を採用することができる。
【0115】(1)上記第1、第2実施形態では、図4
に示すように、関数f1(x),f2(x),…を1次式として
信号波形を近似しているが、これに限られず、3点以上
の測定データを用いて、多項式で近似するようにしても
よい。
【0116】(2)上記第1、第2実施形態では、切替
制御手段62によるマルチプレクサ51の選択を、点5
0R,50G,50Bの順にサンプリングのタイミング
の間隔Tが一定で、かつ循環的に行うようにしている
が、これに限られない。例えば、サンプリングのタイミ
ングの間隔Tが多少変動しても、間隔Tが規定時間τに
比べて十分に小さければ、誤差が大きくなることはな
い。また、マルチプレクサ51の選択が循環的でなくラ
ンダムであっても、各点50R,50G,50Bの選択
される頻度が同等であれば、誤差が大きくなることはな
い。
【0117】(3)上記第1実施形態では、図5に示す
ように、まずランプ10の発光ありの状態で測定し、次
いで、ランプ10の発光なしの状態で測定しているが、
これに限られず、逆に、まずランプ10の発光なしの状
態で測定し、次いで、ランプ10の発光ありの状態で測
定してもよい。
【0118】また、ランプ10の発光なし、ランプ10
の発光あり、ランプ10の発光なしの順に測定して、ラ
ンプ10の発光なしにおける面積は、その平均値を採用
するようにしてもよい。
【0119】(4)上記第1実施形態では、図5、式
(6)に示すように、ランプ10の発光ありの面積からラ
ンプ10の発光なしの面積を減算するようにしている
が、これに限られず、まず、ランプ10の発光なしにお
ける1回の検出値、又は複数の検出値の平均値を偏差D
とし、ランプ10の発光ありの検出値から偏差Dを減算
した値を測定データとして採用し、この測定データを用
いてランプ10のパルス光のみによる面積を求めるよう
にしてもよい。
【0120】また、ランプ10の発光なしのときの点5
0R,50G,50Bの電圧値が同レベルであれば、そ
のうちの1か所の検出値を共通の偏差Dとしてもよい。
【0121】(5)上記第2実施形態では、ランプ10
の発光ありの測定で、適正増幅率の算出及び設定を1回
しか行っていないが、これに限られず、適正増幅率の算
出及び設定を複数回行うようにしてもよい。
【0122】(6)上記第2実施形態では、式(7)に示
したように、初期増幅率Giでの測定データR1,G
1,B1を適正増幅率Grでの電圧値R'1,G'1,
B'1に補正して、適正増幅率Grでの積分値Srを算
出し、これを用いて色彩値を算出しているが、これに限
られない。
【0123】例えば、式(7)から、 Si=Sr・Gi/Gr …(8) によって、初期増幅率Giでの積分値Siを算出し、こ
れを用いて色彩値を算出するようにしてもよい。
【0124】また、適正増幅率Grでの測定データR2
〜Rx,G2〜Gx,B2〜Bxを用いて積分値を算出
し、この積分値から初期増幅率Giでの積分値を算出し
て、これに初期増幅率Giでの測定データR1,G1,
B1を加えた積分値を算出するようにしてもよい。
【0125】(7)上記第1、第2実施形態では、赤、
緑、青の波長域の可視光を透過するフィルタ20R,2
0G,20Bを備えているが、これに限られず、CIE
の三刺激値X,Y,Zに対応する分光感度を有するフィ
ルタでもよい。また、フィルタの個数は3個に限られ
ず、分光感度の中心波長が一定波長幅、例えば10nm又は
20nmずつ異なる多数のフィルタを備えるようにしてもよ
い。また、分光手段として、フィルタに代えて回折格子
を備えるようにしてもよい。
【0126】(8)上記第1、第2実施形態では、本発
明を被測定試料1の測色を行う測色計に適用して説明し
ているが、これに限られず、照度計、赤外線強度計、紫
外線強度計、光パワーメータ、輝度計などにおけるパル
ス状の可視光、赤外線、紫外線などの分光特性を測定す
る測光装置に適用することもできる。この場合には、例
えば図1、図6において、被測定試料1に代えてランプ
10を測定対象とすればよい。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、パルス状の測定光をn個の光電変換手段により
受光して受光強度に応じた電気信号をそれぞれ出力し、
この電気信号を時定数変換手段によりそれぞれ時間軸方
向に引き延ばして延伸電気信号を出力し、延伸電気信号
のそれぞれについて、時間軸方向の幅において互いに異
なる時刻に該延伸電気信号のレベルを検出し、このとき
n個の延伸電気信号のレベルを検出するタイミングが相
互にずれるように検出し、この検出結果を用いてn個の
延伸電気信号の積分値をそれぞれ算出するようにしたの
で、積分回路を用いることなく積分値を求めることがで
きる。したがって部品点数を削減することができ、これ
によって装置の小型化及び低価格化を図ることができ
る。
【0128】また、請求項2の発明によれば、切替手段
によりn個の時定数変換手段から入力されるn個の延伸
電気信号のうちから1つの延伸電気信号を選択して出力
し、この切替手段による選択を所定周期で循環的に行
い、切替手段から出力される延伸電気信号のレベルを検
出することにより、n個の時定数変換手段から出力され
る延伸電気信号のうちから1つの延伸電気信号のレベル
を所定周期で循環的に検出することを、簡易な構成で、
確実に行うことができる。
【0129】また、請求項3の発明によれば、測定光が
出力されないときの受光強度に応じた電気信号である暗
電気信号を出力し、この暗電気信号を時間軸方向に引き
延ばして暗延伸電気信号を出力し、n個の暗延伸電気信
号のうちから少なくとも1つの暗延伸電気信号のレベル
を少なくとも1回検出し、この暗延伸電気信号のレベル
の検出結果を用いて測定光以外の要因に起因する偏差分
を算出し、この偏差分と、n個の延伸電気信号のレベル
の検出結果とを用いて、n個の測定光のみによる延伸電
気信号の積分値を算出することにより、測定光以外の要
因、例えば定常光や電気信号のオフセットに起因する影
響が除去された測定光のみによるn個の延伸電気信号の
積分値を算出することができ、これによって高精度の測
定を行うことができる。
【0130】また、請求項4の発明によれば、測定光が
出力されないときの受光強度に応じた電気信号である暗
電気信号を出力し、この暗電気信号を時間軸方向に引き
延ばして暗延伸電気信号を出力し、n個の暗延伸電気信
号のうちから1つの暗延伸電気信号のレベルを所定周期
で循環的に検出し、この暗延伸電気信号のレベルの検出
結果を用いてn個の暗延伸電気信号の積分値をそれぞれ
偏差分として算出し、n個の延伸電気信号の積分値か
ら、それぞれ対応する偏差分を減算することにより、測
定光以外の要因、例えば定常光や電気信号のオフセット
に起因する偏差分が除去されたn個の測定光のみによる
延伸電気信号の積分値を算出することができ、高精度の
測定を行うことができる。
【0131】また、請求項5の発明によれば、パルス状
の測定光をn個の光電変換手段により受光して受光強度
に応じた電気信号をそれぞれ出力し、この電気信号を時
定数変換手段によりそれぞれ時間軸方向に引き延ばして
延伸電気信号を出力し、m種類の増幅率のうちから設定
された所定の初期増幅率で延伸電気信号を増幅した増幅
延伸電気信号を出力し、この増幅延伸電気信号のそれぞ
れについて、時間軸方向の幅において互いに異なる時刻
に該増幅延伸電気信号のレベルを検出し、このときn個
の増幅延伸電気信号のレベルを検出するタイミングが相
互にずれるように検出し、この検出結果に基づき延伸電
気信号が出力されているときに少なくとも1回初期増幅
率から適正増幅率に切替設定するようにしたので、増幅
延伸電気信号のレベルが増大し、これによって、信号増
幅手段からの出力ノイズが相対的に小さくなるため、S
/Nの向上した増幅延伸電気信号を出力することができ
る。また、増幅延伸電気信号のレベルの絶対値の増大に
より、n個の増幅延伸電気信号の積分値の算出における
演算精度を向上することができる。従って、測定光とし
て被測定試料からの反射光を用いる場合に、被測定試料
が低反射率であっても、S/Nの向上した積分値が求め
られ、これによって測定精度を向上することができる。
【0132】また、上記検出結果を用いてn個の延伸電
気信号の積分値をそれぞれ算出するようにしたので、積
分回路を用いることなく積分値を求めることができる。
したがって部品点数を削減することができ、これによっ
て装置の小型化及び低価格化を図ることができる。
【0133】また、請求項6の発明によれば、測定光が
出力されないときの受光強度に応じた電気信号である暗
電気信号を出力し、この暗電気信号を時間軸方向に引き
延ばして暗延伸電気信号を出力し、初期増幅率および適
正増幅率のうちの少なくとも一方の増幅率で増幅された
n個の増幅暗延伸電気信号のうちから少なくとも1つの
増幅暗延伸電気信号のレベルを少なくとも1回検出し、
この増幅暗延伸電気信号のレベルの検出結果を用いて測
定光以外の要因に起因する偏差分を算出し、この偏差分
と、n個の増幅延伸電気信号のレベルの検出結果とを用
いて、n個の測定光のみによる増幅延伸電気信号の積分
値を算出するようにしたので、測定光以外の要因、例え
ば定常光や電気信号のオフセットに起因する影響が除去
された測定光のみによるn個の増幅延伸電気信号の積分
値を算出することができ、これによって高精度の測定を
行うことができる。
【0134】また、請求項7の発明によれば、照明手段
からのパルス光により被測定試料が照明されたときに被
測定試料から出力されるパルス状の光を互いに分光感度
の異なるn個に分岐して、n個の分岐光を、それぞれ対
応する光電変換手段に測定光として受光し、n個の光電
変換手段から受光強度に応じた電気信号をそれぞれ出力
し、この電気信号を時定数変換手段によりそれぞれ時間
軸方向に引き延ばして延伸電気信号を出力し、n個の時
定数変換手段から出力される延伸電気信号のうちから1
つの延伸電気信号のレベルを所定周期で循環的に検出
し、この検出結果を用いてn個の延伸電気信号の積分値
をそれぞれ算出するようにしたので、この積分値から色
彩値を求めることができ、被測定試料の測色を行うこと
ができる。したがって、積分回路が不要となり、これに
よって部品点数を削減することができ、装置の小型化及
び低価格化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測色計の第1実施形態のブロック
図である。
【図2】(a)はフォトダイオードが受光する光信号の
一例を示す波形図、(b)は電流電圧変換回路により時
間軸方向に引き延ばされた電圧信号の一例を示す波形図
である。
【図3】第1実施形態の検出手段による信号検出のタイ
ミングを示す図である。
【図4】積分値算出を説明する図である。
【図5】オフセットによる影響除去を説明するための図
である。
【図6】本発明に係る測色計の第2実施形態のブロック
図である。
【図7】第2実施形態の検出手段による信号検出のタイ
ミングを示す図である。
【図8】従来の測色計の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 ランプ(照明手段) 30R,30G,30B フォトダイオード(光電変換
手段) 40R,40G,40B 電流電圧変換回路(時定数変
換手段) 51 マルチプレクサ(切替手段) 52 増幅器(信号増幅手段) 60 CPU 61 測定制御手段 62 切替制御手段 63 検出手段 64 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G020 AA03 AA04 AA05 AA08 CB32 CB42 CB43 CC27 CC47 CD06 CD11 CD24 CD36 CD37 CD41 DA02 DA03 DA04 DA13 DA34 2G065 AA01 AA02 AA03 AA04 AB02 AB04 AB05 AB14 AB27 BA01 BB26 BC10 BC15 BC16 BC22 BC28 BC33 BC35 BC40 CA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス状の測定光を受光して受光強度に
    応じた電気信号を出力するn(nは2以上の整数)個の
    光電変換手段と、 上記n個の光電変換手段に対応してそれぞれ設けられ、
    当該光電変換手段から出力される電気信号を時間軸方向
    に引き延ばした延伸電気信号を出力するn個の時定数変
    換手段と、 上記延伸電気信号のそれぞれについて、上記時間軸方向
    の幅において互いに異なる時刻に該延伸電気信号のレベ
    ルを検出する信号レベル検出手段と、 上記信号レベル検出手段による検出結果を用いて上記n
    個の延伸電気信号の積分値をそれぞれ算出する演算手段
    と、を備え、 上記n個の延伸電気信号のレベルを検出するタイミング
    が相互にずれていることを特徴とする測光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測光装置において、 上記信号レベル検出手段は、 上記n個の時定数変換手段から入力される上記n個の延
    伸電気信号のうちから1つの延伸電気信号を選択して出
    力する切替手段と、 上記切替手段による選択を上記所定周期で循環的に行わ
    せる切替制御手段と、 上記切替手段から出力される延伸電気信号のレベルを検
    出する検出手段と、を備えたものであることを特徴とす
    る測光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の測光装置におい
    て、 上記n個の光電変換手段は、さらに、上記測定光が出力
    されないときの受光強度に応じた電気信号である暗電気
    信号を出力するもので、 上記n個の時定数変換手段は、さらに、上記暗電気信号
    を時間軸方向に引き延ばした暗延伸電気信号を出力する
    もので、 上記信号レベル検出手段は、さらに、上記n個の暗延伸
    電気信号のうちから少なくとも1つの暗延伸電気信号の
    レベルを少なくとも1回検出するもので、 上記演算手段は、さらに、上記信号レベル検出手段によ
    る暗延伸電気信号のレベルの検出結果を用いて上記測定
    光以外の要因に起因する偏差分を算出し、この偏差分
    と、上記n個の延伸電気信号のレベルの検出結果とを用
    いて、n個の上記測定光のみによる延伸電気信号の積分
    値を算出するものであることを特徴とする測光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の測光装置において、 上記信号レベル検出手段は、上記n個の暗延伸電気信号
    のうちから1つの暗延伸電気信号のレベルを上記所定周
    期で循環的に検出するもので、 上記演算手段は、さらに、上記信号レベル検出手段によ
    る暗延伸電気信号のレベルの検出結果を用いて上記n個
    の暗延伸電気信号の積分値をそれぞれ上記偏差分として
    算出し、上記n個の延伸電気信号の積分値から、それぞ
    れ対応する上記偏差分を減算するものであることを特徴
    とする測光装置。
  5. 【請求項5】 パルス状の測定光を受光して受光強度に
    応じた電気信号を出力するn(nは2以上の整数)個の
    光電変換手段と、 上記n個の光電変換手段に対応してそれぞれ設けられ、
    当該光電変換手段から出力される電気信号を時間軸方向
    に引き延ばした延伸電気信号を出力するn個の時定数変
    換手段と、 m(mは2以上の整数)種類の増幅率が設定可能で、設
    定された増幅率で上記延伸電気信号をそれぞれ増幅した
    n個の増幅延伸電気信号を出力する信号増幅手段と、 上記増幅延伸電気信号のそれぞれについて、上記時間軸
    方向の幅において互いに異なる時刻に該増幅延伸電気信
    号のレベルを検出する信号レベル検出手段と、 上記信号増幅手段の増幅率として、上記m種類の増幅率
    のうちから所定の初期増幅率に設定するとともに、上記
    信号レベル検出手段による検出結果に基づき上記初期増
    幅率より小さくない適正増幅率に切替設定する増幅率設
    定手段と、 上記信号レベル検出手段による検出結果を用いて上記n
    個の増幅延伸電気信号の積分値をそれぞれ算出する演算
    手段と、を備え、 上記増幅率設定手段は、上記n個の延伸電気信号が出力
    されている間に上記増幅率の切替設定を少なくとも1回
    行うもので、 上記n個の増幅延伸電気信号のレベルを検出するタイミ
    ングが相互にずれていることを特徴とする測光装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の測光装置において、 上記n個の光電変換手段は、さらに、上記測定光が出力
    されないときの受光強度に応じた電気信号である暗電気
    信号を出力するもので、 上記n個の時定数変換手段は、さらに、上記暗電気信号
    を時間軸方向に引き延ばした暗延伸電気信号を出力する
    もので、 上記信号増幅手段は、さらに、設定された増幅率で上記
    暗延伸電気信号をそれぞれ増幅したn個の増幅暗延伸電
    気信号を出力するもので、 上記増幅率設定手段は、さらに、上記暗延伸電気信号が
    出力されているときに、上記信号増幅手段の増幅率とし
    て上記初期増幅率および上記適正増幅率のうちの少なく
    とも一方の増幅率に設定するもので、 上記信号レベル検出手段は、さらに、上記初期増幅率お
    よび上記適正増幅率のうちの少なくとも一方の増幅率で
    増幅された上記n個の増幅暗延伸電気信号のうちから少
    なくとも1つの増幅暗延伸電気信号のレベルを少なくと
    も1回検出するもので、 上記演算手段は、さらに、上記信号レベル検出手段によ
    る増幅暗延伸電気信号のレベルの検出結果を用いて上記
    測定光以外の要因に起因する偏差分を算出し、この偏差
    分と、上記n個の増幅延伸電気信号のレベルの検出結果
    とを用いて、n個の上記測定光のみによる増幅延伸電気
    信号の積分値を算出するものであることを特徴とする測
    光装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の測光装
    置からなる測光手段と、 パルス光を出力して被測定試料を照明する照明手段と、 上記被測定試料からの光を互いに分光感度が異なるn個
    の光に分岐する分光手段と、を備え、 上記照明手段からのパルス光により上記被測定試料が照
    明されたときに上記被測定試料から出力されるパルス状
    の光がn個に分岐されて、分光感度の異なる各分岐光
    が、それぞれ対応する上記光電変換手段に上記測定光と
    して受光されるように構成したことを特徴とする測色
    計。
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