JP2000304538A - 測量器用光反射装置 - Google Patents

測量器用光反射装置

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JP2000304538A JP11115378A JP11537899A JP2000304538A JP 2000304538 A JP2000304538 A JP 2000304538A JP 11115378 A JP11115378 A JP 11115378A JP 11537899 A JP11537899 A JP 11537899A JP 2000304538 A JP2000304538 A JP 2000304538A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測量作業が容易できるとともに、距離、面積
等の測量が高精度に行えるようにする。 【解決手段】 任意の角度において投光側から受けた光
線の少なくとも一部を該投光側に向けて反射する凸面の
第1反射器(5)と、投光側から受けた光線を所定方向
に向けて反射する指向性を有し、鉛直軸に対して回転可
能であり、水平軸に対して仰角附変化可能とされた平面
性の第2反射器(8)とを上下に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量器に使用され
る光反射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光反射装置は、支持体に一枚の平
面鏡ないし同じ作用をするコーナーキューブを所定の角
度を付けて取付けてなるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものは、指
向性のある平面鏡ないしコーナーキューブのみから構成
されていたため、これを目標点に設置する際には、平面
鏡の向きを調節して目標点に設置する必要があり、光反
射装置の設置作業に手数及び熟練を要する欠点があっ
た。特に平面多角形の測量において距離を計測して新た
な目標点を決める場合には、平面鏡の向きを投光機側に
向ける作業とこれを移動させる作業との双方を必要と
し、上記欠点が顕著となる。さらに、周囲長測定、面積
測量等、複数の目標点が存在する場合には、光反射装置
と投光器を有する測量器本体部とを順次複数の目標点に
移動させて測量せねばならず、手数及び労力を要すると
ともに、高精度の測量ができない欠点があった。本発明
は、凸面反射器と、指向性の平面反射器とを組合せるこ
とにより、上記欠点を解消した新規な測量器用光反射装
置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために以下の如く構成したものである。即ち、請
求項1は、任意の角度において投光側から受けた光線の
少なくとも一部を該投光側に向けて反射する凸面の第1
反射器(5)と、投光側から受けた光線を所定方向に向
けて反射する指向性を有し、鉛直軸に対して回転可能で
あり、水平軸に対して仰角附変化可能とされた平面性の
第2反射器(8)とを上下に配置する構成にしたもので
ある。また、請求項2は、前記第1反射器(5)とし
て、その上部を被覆した構造としたものである。また、
請求項3は、前記第2反射器(8)を平面鏡とするが、
また状況により同じ作用を行うことができるときには、
より使いやすい又はコーナーキューブを用いるようにし
てもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図において、図1は、本発明の基本概念
を示す簡略化した説明図である。典型的には、球面鏡
(第1反射体)5と平面鏡(第2反射体)8とが同一鉛
直軸を共有する構造の反射装置1となっている。一般に
光波測量は、測量機から発した光線が平面鏡により反射
されて、もとの測量機本体へ戻ることによって、二点間
線分長さの計測をひとつの作業単位として成り立つ。し
かし、平面図形の測量と決定、また地上に予定された図
形を描くなどの場合には、上記作業単位を繰り返すこと
になり、その手間は複数の作業工程の組合せに従って加
速的に増加する。
【0006】本発明は、このような複雑な測量工程に適
応すべくなされたものである。即ち、二点間の測量にと
どまらず、三点間など、二次元平面図形の輪郭に沿って
屈折した辺長を測量すべく発明された。その手順を述べ
れば、まず測量機から当該第1反射装置までの距離は、
平面鏡を測量機から発した光線に正対させることによっ
て測量できる。続いて別の第2予定地点に同種の第2反
射装置を設置する。第2反射装置には、第1反射装置の
うち球面鏡を介して光線の一部が到達するので、これを
ガイドとして第2反射装置のうちの平面鏡を該光線に正
対させることにより、測量機方向に光を戻すことがで
き、これによって第1反射装置経由第2反射装置までの
屈折光総延長をそのままで測定しうる。
【0007】屈折光路が完成したので、それをガイドと
して第1反射装置の平面鏡を回転し、球面球と交代反射
させれば、より強い光を回帰させることができる。ま
た、回転角から屈折直線の夾角を求めることができる。
また、高低差を測量するために平面鏡を水平軸のまわり
に回転させる機構も必要とする。これらは図示しないが
必要なものである。
【0008】これらの際、光反射点の鉛直軸からのオフ
セットがあると距離誤差を生ずるが、これはオフセット
量が既知なので補正することができる。さらに次段の反
射装置を設置して、もう一度屈折させた光の光路長を測
定できることは上記の説明から明らかである。また、閉
じた図形輪郭の総延長が測量できることは、再計算誤差
チェックに有効である。また、予定図面をグランド上に
描く場合には、上記の利点がなお顕著になり、作業の手
戻りが少なくてすむことになる。
【0009】このような発明の実施例をさらに具体的に
開示すれば次のようになる。図2は本発明の第1実施例
を示す側面図、図2は図1のII-II 断面図、図3は第1
実施例による縦軸回転装置の作動状態を示す側面図、図
5は第1実施例による横軸回転装置の作動状態を示す側
面図、図6は本発明の第2実施例を示す側面図、図7は
本発明の第3実施例を示す側面図、図8は図7の平面
図、図9は第1の使用例を示す説明図、図10は第2の
使用例を示す説明図である。
【0010】図2において、1(1−1)は光反射装
置、2はそのフレームである。このフレーム2は、金属
製の板材を前部側(図2において右部)が開口する側面
視コ字状に折り曲げてなり、該フレーム2の上部辺2a
に第1反射器5を載置し、接着剤、あるいは小ねじ等に
より上記上部辺2aに固定する。この第1反射器5は、
表面を鏡面に仕上げた鋼球、あるいは鏡面処理したガラ
ス球等の球面鏡からなり、任意の角度において投光側か
ら受けた光線の一部を該投光側にも向けて反射する無指
向性のものである。この球面鏡は、晴天時太陽光線を受
けて、測量作業を妨害する迷光を発することがあるの
で、その上半球の適当な部分に遮光用のキャップ等で被
覆することがよい。
【0011】上記フレーム2内、つまり上部辺2a、下
部辺2b、起立辺2cで囲まれた中に第2反射器8を配
置し、これを回動体7を介して上記フレーム2の上部辺
2aに取り付ける。回動体7は、上記フレーム2内に配
置し、上下方向に延びるケース7aの上下部に上部支持
板7b及び下部支持板7cを前方(図3において右方)
に向けて突出固定してなり、上記ケース7aの左右両側
から前方に突出させた一対のブラケット7dの前端部
を、上記フレーム2の上部辺2aの左右両側から下方に
垂下固定した一対の懸垂アーム3,3の下端部に支点ピ
ン4,4を介して回動可能に連結する。この支点ピン
4,4は前述した第1反射器5の中心を通る上下軸線と
直交する水平軸線上に配置する。この支点ピン4,4は
前述した第1反射器5の中心を通る上下軸心と直交する
水平軸線上に配置する。
【0012】上記回動体7の上下部支持板7b,7cに
二個一組みの平面鏡からなる指向性の第2反射器8を取
り付ける。この第2反射器8は、図2に示すように、上
記支点ピン4,4を通る前後方向の水平線に対して45
度の角度で対称状に対面する入力反射器8−1と出力反
射器8−2とからなり、入力反射器8−1は下部が45
度の角度で裁断された円筒状のホルダを介して上部支持
板7bに垂下固定する。一方、出力反射器8−2は上部
が45度の角度で裁断された円筒状のホルダを介して下
部支持板7cの上部に取り付けた伝動ケース11上に回
転可能に取付ける。上記出力反射器8−2のホルダの下
部にブラケット9を前方に向けて突出固定し、該ブラケ
ット9に上記出力反射器8−2から発せられる光線を増
幅するビームエキスパンダー10を取り付ける。10a
は覗き窓である。なお、上記ビームエキスパンダー10
は、測量機本体に取付けて、ここでは省略するようにし
てもよい。
【0013】上記入力反射器8−1及び出力反射器8−
2は前述した第1反射器5の上下軸線上に配置し、出力
反射器8−2は縦軸回転装置12により上記上下軸線を
中心として回転される。この縦軸回転装置12は、回動
体7のケース7a内にパルスモーターからなる縦軸モー
ター12aを設け、この縦軸モーター12aを伝動ケー
ス11内に設けたタイミングベルト、ギア等の伝動機構
12bを介して上記出力反射器8−2に連結してなり、
上記縦軸モーター12aは光線の照射基点側(測量器本
体部)からの遠隔操作によって回転制御されるようにな
っている。
【0014】前述した回動体7は、横軸回転装置13に
よって支点ピン4を中心として回動される。この横軸回
転装置13は、上記回動体7の下部支持板7cの下面に
支点ピン4を中心とする円弧状のラック13cを取付
け、前述したフレーム2の下部辺2bにパルスモーター
からなる横軸モーター13aを取付け、この横軸モータ
ー13aに取り付けたピニオンを13bを上記ラック1
3cに噛み合わせてなり、上記横軸モーター13aも上
記縦軸モーター12aと同様に光線の照射基点側からの
遠隔操作によって回転制御されるようになっている。
【0015】上記出力反射器8−2の下部に縦軸エンコ
ーダー14を取付け、該縦軸エンコーダー14により出
力反射器8−2の上下軸心を中心とする回転角度が検出
できるようにする。また、上記支点ピン4の一方に横軸
エンコーダー15を取付け、該横軸エンコーダー15に
より第2反射器8、即ち、入力反射器8−1及び出力反
射器8−2の水平軸心を中心とする回転角度が検出でき
るようにする。なお、図1、図2において、6はフレー
ム2を支持する三脚である。
【0016】次に上記第1実施例の作動態様について説
明する。まず、図2に示すように、第2反射器8が鉛直
軸心上に位置し、かつ各入出力反射器8−1,8−2が
共に同方向(前方)に向いている状態において、光線
(レーザー光線)(ア)が水平方向前方から第1反射器
5に向けて投光(照射)されると、該光線(ア)はその
投光源方向(水平方向前方)に向かって反射されること
になる。また、光線(イ)が水平方向前方から第2反射
器8の入力反射器8−1に向けて投光されると、該光線
(イ)は出力反射器8−2を介して同じくその投光源方
向(水平方向前方)に向かって反射(ウ)される。
【0017】上記状態において、図4に示すように、縦
軸モーター12aを起動させて出力反射器8−2を入力
反射器8−1に対して上下軸心を中心として所定角度回
転させると、上記入力反射器8−1に向けて投光された
光線(イ)は上記出力反射器8−2によって上記所定角
度回転された方向に向かって反射(エ)されることにな
る。
【0018】次に、図5に示すように、前方下方から光
線(カ、キ)が照射される場合には、横軸モーター13
aを起動させてフレーム2を下方に回動させ、各入出力
反射器8−1,8−2の軸心を上記光線(カ、キ)と直
交させる。この状態で各入出力反射器8−1,8−2を
共に上記光線(カ、キ)方向に向けると、第1反射器5
に向けて投光(照射)された光線(カ)はその投光源方
向(前方下方)に向かって反射されることになる。ま
た、第2反射器8の入力反射器8−1に向けて投光され
た光線(キ)は出力反射器8−2を介して同じくその投
光源方向(前方下方)に向かって反射(ク)される。
【0019】上記状態において、図4と同様に、縦軸モ
ーター12aを起動させて出力反射器8−2を入力反射
器8−1に対して上下軸心(光線キと直交する上下軸
心)を中心として所定角度回転させると、上記入力反射
器8−1に向けて投光された光線(キ)は上記出力反射
器8−2によって上記所定角度回転された方向に向かっ
て反射(ケ)されることになる。
【0020】図6は第2実施例を示す。1−2は光反射
装置である。このものは、前述と略同様に構成された回
動体7の下部支持板7cに伝動ケース11を取付け、こ
の伝動ケース11の上部にホルダ16を回転可能に載置
し、このホルダ16に一枚の平面鏡からなる第2反射器
8を取り付ける。該第2反射器8は第1反射器5の上下
軸心と平行に延長させるとともに、その上下中心部を支
点ピン4部に位置させる。その他は前述した第1実施例
と略同様の構造となっている。このようにすれば、第2
反射器8の構造が第1実施例のものに比し簡素となる。
【0021】図7、図8は第3実施例を示す、1−4は
光反射装置である。このものは、三脚6に支持されるベ
ース20の中心部に六角柱状の第2反射器8を起立固定
し、該第2反射器8の上面中心部に球状の第1反射器5
を固定したものである。なお、この第2反射器8は四角
形、三角形あるいは不等辺多角形としてもよい。21は
上記ベース20に取り付けた水準器である。この水準器
21は、図示省略したが、第1、第2実施例のフレーム
2にも取り付られている。また、前述した第1反射器5
は、約90度の範囲の任意の位置において投光器から受
けた光線を該投光器方向に向けて反射する市販のコーナ
ーキューブを、例えば、上下軸心を中心として回転させ
るか、円周方向に複数個配列し、これにより球面鏡と同
様に無指向性の機能を有させるようにしてもよい。この
ようにすれば、強い反射光を得ることができる。
【0022】図9は、第1、第2実施例による光反射装
置1の使用例を示す。まず、境界杭等の目標点が決まっ
ていて面積、あるいは距離を測量する場合について説明
する。まず、測量器体部25を基点Aに設置し、第1〜
第3目標点B,C,Dにそれぞれ第1〜第3光反射装置
1a,1b,1cを設置する。この状態で測量器本体部
25の照射器(投光器)25aから第1光反射装置1a
の第1反射器(以下球面鏡という)5aに向けて光線
(レーザー光線)L1 を照射すると、該光線L1 が上記
照射器25a部に反射され、この反射光を照射器25a
部に設けた受光器(図示省略)が受光し、測量器本体部
25の演算部(制御部)25cで上記点AB間の距離M
1 が算出及び記憶される。
【0023】次に上記照射器25aから第1光反射装置
1aの第2反射器(以下平面鏡という)8aに向けて光
線(レーザー光線)L2 を照射し、この状態で縦軸モー
ター12a及び必要により横軸モーター13aを駆動制
御して上記平面鏡8aの出力光L3 が第2の球面鏡5b
に向かう如く、該平面鏡8aの向きを設定する。さすれ
ば、上記出力光L3 が第2の球面鏡5bによって第2の
平面鏡8aを介して上記照射器25a部に反射され、上
記演算部25cで上記目標点ABC間の距離が算出さ
れ、さらに「(AB+BC)−(AB)」が算出及び及
び記憶される。また、縦軸エンコーダー14により上記
縦軸モーター12aの回転角度が検出され、目標点Bの
内角が算出及び記憶される。このさい鉛直軸からのオフ
セット値が既知なので、計算により補正する。なお、上
記横軸モーター13aは基点Aに対して各目標点B,
C,Dの高さが異なる場合に駆動制御される。
【0024】次いで、上記光線L2 を照射した状態で、
第1、第2光反射装置1a,1bの縦軸モーター12a
(及び横軸モーター13a)を駆動制御して第1の平面
鏡8aの出力光L4 が第2の平面鏡8bに、該第2の平
面鏡8bの出力光L5 が第3の球面鏡5c向かう如く、
第1、第2の平面鏡8a,8bの向きを設定する。さす
れば、上記出力光L5 が第3の球面鏡5cによって第2
の平面鏡8b→第1の平面鏡8aを介して上記照射器2
5a部に反射され、演算部25cで上記目標点CD間の
距離M3 が算出「(AB+BC+CD)−(AB+B
C)」及び記憶される。また、縦軸エンコーダー14に
より上記縦軸モーター12aの回転角度が検出され、目
標点Cの内角が算出及び記憶される。なお、目標点Bの
内角のみでよい場合には、上記目標点C以降の内角の算
出及び記憶は省略される。
【0025】次いで、上記光線L2 を照射した状態で、
第2、第3光反射装置1b,1cの縦軸モーター12a
(及び横軸モーター13a)を駆動制御して第2の平面
鏡8bの出力光L6 が第3の平面鏡8cに、該第3の平
面鏡8cの出力光L7 が測量器本体部25に設けた反射
器(平面鏡)25bに向かう如く、第2、第3の平面鏡
8b,8cの向きを設定する。さすれば、上記出力光L
7 が反射器25bによって第3の平面鏡8c→第2の平
面鏡8b→第1の平面鏡8aを介して上記照射器25a
部に反射され、演算部25cで上記目標点DA間の距離
4 が算出「(AB+BC+CD+DA)−(AB+B
C+CD)」及び記憶される。また、上記縦軸エンコー
ダー14によって縦軸モーター12aの回転角度が検出
され、必要に応じて目標点Dの内角が算出及び記憶され
る。これにより、上記各目標点A,B,C,D間の距離
1 〜M4 あるいはこれらに囲まれた面積等が測量され
ることになる。このさい、横軸及び縦軸に対して平面鏡
を回転させる機構を有しているので、測量すべき面が水
平面でない場合でにも、三次元的な座標を決定すること
ができる。
【0026】なお、上記出力光L6 による計測は省略す
るようにしても、以前のデーターによりDAの距離M4
及び、点A〜Dで囲まれた面積を求めることができる
が、上記したように出力光L7 の反射光を第3の平面鏡
8c→第2の平面鏡8b→第1の平面鏡8aを介して上
記照射器25a部(測量器本体部25の受光器)で受け
るようにすれば、光線がループするので周囲最終誤差が
収束する筈であるため、計算値をチェックすることがで
き、測量値がより高精度となる。
【0027】次に、更地に平面図形を描くために、新た
な目標点を決定する場合について図9を参照して説明す
る。この場合、測量器本体部25の演算部25cには図
9に示す基点A及び各目標点B,C,Dの図形データー
が予め入力(記憶)されているものとする。まず、測量
器本体部25を基点Aに設置し、次いで第1光反射装置
1aを概略の目標点B’(図示省略)に仮設置し、この
状態で照射器(投光器)25aから上記第1光反射装置
1aの球面鏡5aに向けて光線L1 ’(図示省略)を照
射し、演算部25cでAB’間の距離を計測するととも
に、記憶されているAB間の距離データーと比較し、そ
の誤差を算出する。この誤差に基づいて上記第1光反射
装置1aを移動(この作業は数回繰り返す場合がある)
させ、光線L2 上に位置する球面鏡5aの距離を計測し
て上記第1光反射装置1aを正規の第1目標点Bに設置
する。
【0028】次いで、上記第1光反射装置1aの縦軸モ
ーター12a(及び横軸モーター13a)を駆動制御し
て上記第1の以下平面鏡という8aの角度を所定の角度
に設定し、この状態で照射器25aから光線L2 を上記
第1光反射装置1aの平面鏡8aに向けて照射し、その
出力光(反射光)L3 が所定角度となるようにする。こ
の状態で前述と同様にして第2光反射装置1aを移動調
整し、光線L3 上に位置する第2の球面鏡5bの距離を
計測して上記第2光反射装置1bを正規の第2目標点C
に設置する。
【0029】次いで、上記第1、第2光反射装置1a,
1bの縦軸モーター12a(及び横軸モーター13a)
を駆動制御して第1の平面鏡8aの出力光L4 が第2の
平面鏡8bに向かうとともに、該第2の平面鏡8bの出
力光L5 が所定角度となるようにする。この状態で前述
と同様にして第3光反射装置1cを移動調整し、光線L
5 上に位置する第3の球面鏡5cの距離を計測して上記
第3光反射装置1cを正規の第3目標点Dに設置する。
【0030】次いで、上記第2、第3光反射装置1b,
1cの縦軸モーター12a(及び横軸モーター13a)
を駆動制御して第2の平面鏡8bの出力光L6 が第3の
平面鏡8cに、該第3の平面鏡8cの出力光L7 が測量
器本体部25に設けた反射器(平面鏡)25bに向かう
如く、第2、第3の平面鏡8b,8cの向きを設定す
る。この状態で上記出力光L7 が反射器25bによって
第3の平面鏡8c→第2の平面鏡8b→第1の平面鏡8
aを介して上記照射器25a部に反射されることを確認
し、これにより、上記第1〜第3光反射装置1a〜1c
が予め入力された図形データーと一致した正規の各目標
点B,C,Dに設置されたことになり、この部に境界杭
を打つ、あるいは印を付して線を引くことにより、希望
する土地区画、あるいは希望する図形を描くことができ
る。なお、前述した縦軸回転装置12及び横軸回転装置
13を省略した場合には、第2反射器8の向きの調整は
手作業となる。
【0031】図10は第4実施例による光反射装置1−
4の使用例を示す。まず光反射装置1−4を基点Pに設
置し、測量器本体部26を移動装置30を介して第1目
標点Aに配置する。上記測量器本体部26は、移動装置
30に上下軸心を中心として回動可能に取付けられ、そ
の制御部にはテニスコートあるいはバスケットコート
等、所定の図形データーが入力されている。また、照射
器26aから上記光反射装置1−4に向けて投光すると
ともに、該光反射装置1−4からの反射光を照射器26
a部に組み込んだ受光部で入力し、演算部で上記図形デ
ーターと比較して自身の位置が確認できるようになって
いる。また、上記移動装置30は、自身の走行距離が検
出できるようになっている。
【0032】まず目標点Aにて照射器26aから光反射
装置1−4の第1反射器5に投光するとともに、その反
射光(ア)を入力してACの距離を、また上記照射器2
6aから第2反射器8に投光してその反射光(イ)の入
力の有無を確認して上記移動装置30(測量器本体部2
6)の初期位置を決定する。次いで、移動装置30を次
段の目標点Bに向けて規定量進行させ、ここで上記と同
様に、照射器26aから光反射装置1−4、及び第2反
射器8に投光してBCの距離、及び第2反射器8からの
反射光の入力の有無を確認して上記移動装置30の次段
の目標点Bを決定する。以下同様にして順次目標点C,
D,E,Fを決定し、各目標点A〜Fをライン(白線)
で結ぶことにより、地面にテニスコートあるいはバスケ
ットコート等、所定の図形を描くことができる。なお、
上記移動装置30にライン引き装置(マーカー装置)を
装備すれば、該移動装置30の移動時に地面に直接所定
の図形を描くことができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
は、無指向性の第1反射器と指向性の第2反射器とを上
下に配置するようにしたので、第1反射器は向きを調節
することなく、任意方向から投光される光線を該投光方
向に向けて反射させることになり、距離の測定が容易に
行えることになる。また、第2反射器は、投光される光
線を所定方向に向けて反射させるので、角度の測定が容
易に行えるとともに、複数の目標点がある場合に、光線
をループさせて各目標点間の距離の総延長距離を、チェ
ック値として計算値と比較できるので高精度に行えるこ
とになる。また、上記第2反射器を上下軸心を中心とし
て回動させる縦軸回転装置、該第2反射器を水平軸心を
中心として回動させる横軸回転装置を設けるようにした
ので、第2反射器の向きの調節が容易にでき、また平坦
地でなく勾配を有する斜面においても支障なく測量作業
が容易にかつ迅速にできることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を示す簡略化した説明図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図3】図2のII-II 断面図である。
【図4】第1実施例による縦軸回転装置の作動状態を示
す側面図である。
【図5】第1実施例による横軸回転装置の作動状態を示
す側面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】第1の使用例を示す説明図である。
【図10】第2の使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
1(1−1,1−2,1−3,1−4) 光反射装置 2 フレーム 2a 上部辺 2b 下部辺 2c 起立辺 3 懸垂アーム 4 支点ピン 5 第1反射器 6 三脚 7 回動体 7a ケース 7b 上部支持板 7c 下部支持板 7d ブラケット 8 第2反射器 8−1 入力反射器 8−2 出力反射器 9 ブラケット 10 ビームエキスパンダー 10a 覗き窓 11 伝動ケース 12 縦軸回転装置 12a 縦軸モーター 12b 伝動機構 13 横軸回転装置 13a 横軸モーター 13b ピニオン 13c ラック 14 縦軸エンコーダー 15 横軸エンコーダー 16 ホルダー 17 支持ケース 18 モーターケース 20 ベース 21 水準器 25 測量器本体部 25a 照射器(投光器) 25b 反射器 25c 演算部(制御部) 26 測量器本体部 26a 照射器(投光器) 30 移動装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】任意の角度において投光側から受けた光線
    の少なくとも一部を該投光側に向けて反射する凸面の第
    1反射器(5)と、投光側から受けた光線を所定方向に
    向けて反射する指向性を有し、鉛直軸に対して回転可能
    であり、水平軸に対して仰角附変化可能とされた平面性
    の第2反射器(8)とを上下に配置したことを特徴とす
    る測量器用光反射装置。
  2. 【請求項2】前記第1反射器(5)は、その上部を被覆
    した構造としたことを特徴とする請求項1記載の測量器
    用光反射装置。
  3. 【請求項3】前記第2反射器(8)は平面鏡又はコーナ
    ーキューブとしたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の測量器用光反射装置。
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