JP2000303405A - 弾性舗装路及びその施工方法 - Google Patents

弾性舗装路及びその施工方法

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JP2000303405A
JP2000303405A JP11110353A JP11035399A JP2000303405A JP 2000303405 A JP2000303405 A JP 2000303405A JP 11110353 A JP11110353 A JP 11110353A JP 11035399 A JP11035399 A JP 11035399A JP 2000303405 A JP2000303405 A JP 2000303405A
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JP
Japan
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layer
elastic
asphalt concrete
open
resin mortar
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JP11110353A
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English (en)
Inventor
Hisaya Murayama
寿弥 村山
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透水性を確保しながら開粒度アスファルトコ
ンクリート層と弾性層との接着強度を向上すると共に、
工期の短縮を可能にした弾性舗装路及びその施工方法を
提供する。 【解決手段】 開粒度アスファルトコンクリート層1の
表面に、硅砂を含有させた樹脂モルタル層2を形成した
後、樹脂モルタル層2上に少なくともゴムチップ等の弾
性骨材をバインダーで結合して空隙を有する弾性層3を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般車道、駐車場
の車道等に使用する弾性舗装路及びその施工方法に関
し、さらに詳しくは、透水性を確保しながらアスファル
トコンクリート層と弾性層との接着強度を向上すると共
に、工期の短縮を可能にした弾性舗装路及びその施工方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、駐車場の出入口や公園内管理道路
等の車道に使用する弾性舗装路として、アスファルトコ
ンクリート層上にゴムチップ等の骨材をバインダーで結
合した弾性層を設けたものがある。
【0003】図3は従来の弾性舗装路を例示するもので
ある。この種の弾性舗装路を施工する場合、アスファル
トコンクリート層11の表面にウレタン樹脂やエポキシ
樹脂の溶液を薄くスプレーにより塗布し、その上にゴム
チップ等の弾性骨材を主体とする弾性層12を設けてい
る。
【0004】しかしながら、アスファルトコンクリート
層の表面に単なる樹脂溶液を少量塗布した場合、アスフ
ァルトコンクリート層の骨材の周囲に0.1mm程度の
皮膜しか付着せず、空隙を有するゴムチップ弾性層がア
スファルトコンクリート層に対して骨材であるゴムチッ
プの点接触で接着された状態になってしまうので、車両
の通行に対して十分な強度が得られず耐久性が低いとい
う問題があった。
【0005】また、アスファルトコンクリート層の表面
にゴムラテックスとセメントを使用したポリマーセメン
トを塗布する施工方法が提案されているが、この場合、
乾燥に5日程度かかる上、透水性が損なわれる虞があ
り、特に透水性が要求される開粒度アスファルトコンク
リート層を基盤とする場合に適用が困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、透水
性を確保しながら開粒度アスファルトコンクリート層と
弾性層との接着強度を向上すると共に、工期の短縮を可
能にした弾性舗装路及びその施工方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の弾性舗装路は、開粒度アスファルトコンクリ
ート層と、少なくとも弾性骨材をバインダーで結合して
空隙を有する弾性層とを、硅砂を含有させた樹脂モルタ
ル層を介して接着したことを特徴とするものである。
【0008】また、上記目的を達成するための本発明の
弾性舗装路の施工方法は、開粒度アスファルトコンクリ
ート層の表面に、硅砂を含有させた樹脂モルタル層を形
成した後、該樹脂モルタル層上に少なくとも弾性骨材を
バインダーで結合して空隙を有する弾性層を形成するこ
とを特徴とするものである。
【0009】このように開粒度アスファルトコンクリー
ト層の表面に、硅砂を含有させた樹脂モルタル層を形成
した後、該樹脂モルタル層上に弾性層を形成することに
より、開粒度アスファルトコンクリート層の表面の凹凸
又は空隙内部に入り込んだ樹脂モルタル層の投錨効果に
より、アスファルトコンクリート層と弾性層との接着強
度を向上することができる。しかも、上記硅砂を含有さ
せた樹脂モルタル層は透水性を有していると共に、マト
リックスとして硬化時間が短い樹脂を選択すれば、ポリ
マーセメントを使用する場合に比べて工期の短縮が可能
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施
形態からなる弾性舗装路を例示するものである。図にお
いて、基盤となる開粒度アスファルトコンクリート層1
と弾性層3とは樹脂モルタル層2を介して接着されてい
る。
【0011】アスファルトコンクリート層1は10〜2
0mm程度の骨材1aを空隙を持たせながらアスファル
トで結合した開粒度アスファルトコンクリート層であ
る。一方、弾性層3は少なくともゴムチップ等の弾性骨
材3aをバインダーで結合したものであり、必要に応じ
て自然石、豆砂利、スラグ、セラミック粒子、硅砂、ガ
ラスカレット等を混入させてもよい。
【0012】上記弾性舗装路を施工する場合、アスファ
ルトコンクリート層1の表面に硅砂を含有させた樹脂モ
ルタル層2を形成し、アスファルトコンクリート層1の
表面の目詰めすることによって弾性層3の前処理を行
う。この場合、前処理は下記2通りの方法で行うことが
できる。
【0013】第1の方法としては、硅砂と樹脂バインダ
ーとの混合物を開粒度アスファルトコンクリート層1の
表面に擦り込むように塗布し、その表面の窪みに上記混
合物が十分に入り込むように塗布し、表面付近の空隙内
部に上記混合物が十分に入り込むように塗布する。
【0014】第2の方法としては、アスファルトコンク
リート層1の表面に硅砂2aを散布し、これを平坦化し
た後、樹脂バインダーの希釈物を塗布して硅砂2aに含
浸させる(図2参照)。
【0015】このように樹脂モルタル層2を形成するに
当たって、硅砂と樹脂バインダーとの混合物は同時に塗
布してもよく、或いは樹脂バインダーのみ別工程で塗布
してもよい。そして、上記のように樹脂モルタル層2を
形成した後、その樹脂モルタル層2の上に弾性層3を形
成すればよい。
【0016】上記弾性舗装路によれば、アスファルトコ
ンクリート層1の表面の凹凸又は表面付近の空隙内部に
入り込んだ樹脂モルタル層2を形成し、その投錨効果に
よりアスファルトコンクリート層1に対して強固に接着
した樹脂モルタル層2を介して弾性層3を接着している
ので、アスファルトコンクリート層1と弾性層3との接
着強度を材料破壊強度と同程度に向上することができ
る。
【0017】また、硅砂を含有させた樹脂モルタル層2
は透水性を有していると共に、マトリックスとしてウレ
タン樹脂やエポキシ樹脂のように硬化時間が短い樹脂を
選択すれば、水性のポリマーセメントを使用する場合に
比べて工期の短縮が可能である。なお、上記施工方法は
アスファルトコンクリート層1と弾性層3との間に樹脂
モルタル層2を設けるだけでよいので、非常に簡単であ
る。
【0018】本発明において、樹脂モルタル層2に使用
する砂としては、透水機能を維持するために、また開粒
度アスファルトコンクリート層1の空隙深部への落ち込
みを防止するために、3号〜6号(粒径0.5〜2.5
mm)の硅砂を選択することが好ましい。
【0019】一方、樹脂モルタル層2に使用する樹脂と
しては、可撓性があるもので硬化フィルムとした時の破
断伸びが20%以上であるものが好ましい。硬化フィル
ムとした時の破断伸びが20%以上であるものを使用す
ることにより、車両通過時における弾性層3の動きに追
従可能となるため優れた耐久性が得られる。また、上記
樹脂は粘度500cps以下の溶剤希釈物で乾燥が早い
ものであることが好ましい。樹脂を500cps以下の
溶剤希釈物として用いることにより、樹脂が硅砂に対し
て均一に含浸し、しかも透水性を確保することが可能に
なる。更に、樹脂モルタル層2の圧縮強度は80kgf
/cm2 以上であることが好ましい。樹脂モルタル層2
の圧縮強度を80kgf/cm2 以上にすることによ
り、車両の通過に対して優れた耐久性を確保することが
できる。
【0020】
【実施例】実施例1 4号硅砂80重量部と、ウレタン樹脂としてレジンモル
タル用バインダー「スミジュールE21−1」(住友バ
イエルウレタン社製)の酢酸エチルによる25%希釈物
10重量部との混合物を開粒度アスファルトコンクリー
ト層の表面に擦り込むように、かつアスコン骨材による
表面空隙を埋めるように塗布して樹脂モルタル層を形成
した。硬化後、樹脂モルタル層上に、ゴムチップ骨材
「サーファムRG−612」(横浜ゴム社製)65重量
部及び1液常温湿気硬化型ウレタンバインダー「サーフ
ァムF4」(横浜ゴム社製)16重量部とを混合して、
空隙を有するゴムチップ層を20mm厚になるように施
工し、室温20℃で7日間放置して硬化させた。
【0021】実施例2 4号硅砂80重量部と、エポキシ樹脂としてビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂「エピコート828」(油化シェ
ルエポキシ社製)5重量部、ポリアミン「フジキュアー
FXK−825」2重量部及び希釈剤3重量部からなる
計10重量部との混合物を開粒度アスファルトコンクリ
ート層の表面に上記と同様の方法にて施工し、樹脂モル
タル層を形成した。硬化後、樹脂モルタル層の表面にプ
ライマーとして「サーファムプライマーLV」(横浜ゴ
ム社製)を150g/m2 の塗布量で薄く均一に塗布
し、実施例1と同様にゴムチップ層を施工した。
【0022】実施例3 開粒度アスファルトコンクリート層の表面に4号硅砂を
2kg/m2 の割合で均一に散布し、表面を木製レーキ
により平坦に均すと同時にアスファルトコンクリート層
表面の骨材の空隙に十分に充填した。この表面にウレタ
ン樹脂として「サーファムプライマーLV」(横浜ゴム
社製)をスプレーにより600g/m2の割合で塗布
し、4号硅砂の中に十分に含浸させた。このとき、ウレ
タン樹脂を多少多めに塗布しても過剰の樹脂はアスコン
空隙の内部を流下して目詰まりを起こすことはない。硬
化後、実施例1と同様の方法にてゴムチップ層を施工し
た。なお、上記ウレタン樹脂「サーファムプライマーL
V」の20℃における粘度は80cpsであった。
【0023】実施例4 開粒度アスファルトコンクリート層の表面に4号硅砂を
実施例3と同様に散布し、これを平坦に均し、表面の骨
材空隙に充填した。この表面にウレタン樹脂としてゴム
チップバインダー「サーファムF4」(横浜ゴム社製)
100重量部及び酢酸エチル25重量部の混合物をスプ
レーにより600g/m2 の割合で塗布し、4号硅砂の
中に十分に含浸させた。硬化後、実施例1と同様の方法
にてゴムチップ層を施工した。なお、上記ウレタン樹脂
「サーファムF4」の20℃における粘度は120cp
sであった。
【0024】従来例 開粒度アスファルトコンクリート層の表面にウレタン樹
脂として「サーファムプライマーLV」(横浜ゴム社
製)をスプレーにより180g/m2 の割合で薄く塗布
した後、その上に実施例1と同様の方法にてゴムチップ
層を施工した。
【0025】これら弾性舗装路について、樹脂モルタル
層の透水性、圧縮強度、接着強度を測定し、その結果を
表1に示した。但し、樹脂モルタル層の透水性は「現場
透水試験機」(日本道路建設業協会“透水性舗装ハンド
ブック”)により評価し、その透水時間が短いほど透水
性が良好であり、舗装路としては透水時間が15秒以下
であることが望ましい。圧縮強度はJIS R5201
「セメントの物理試験方法」により評価した。また、接
着強度は25mm幅における90°ピールテストにより
評価した。
【0026】
【表1】 この表1から明らかなように、実施例1〜4の弾性舗装
路は、いずれも従来例に比べて接着強度が優れていた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
粒度アスファルトコンクリート層の表面に、硅砂を含有
させた樹脂モルタル層を形成した後、該樹脂モルタル層
上に少なくとも弾性骨材をバインダーで結合して空隙を
有する弾性層を形成することにより、開粒度アスファル
トコンクリート層の表面の凹凸又は空隙内部に入り込ん
だ樹脂モルタル層の投錨効果を利用した接着構造を形成
するので、透水性を確保しながら開粒度アスファルトコ
ンクリート層と弾性層との接着強度を向上し、しかもポ
リマーセメントを使用する場合に比べて工期を短縮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる弾性舗装路を示す断
面図である。
【図2】本発明の実施形態からなる弾性舗装路の施工方
法を示す拡大断面図である。
【図3】従来の弾性舗装路を示す断面図である。
【符号の説明】
1 開粒度アスファルトコンクリート層 2 樹脂モルタル層 3 弾性層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開粒度アスファルトコンクリート層と、
    少なくとも弾性骨材をバインダーで結合して空隙を有す
    る弾性層とを、硅砂を含有させた樹脂モルタル層を介し
    て接着した弾性舗装路。
  2. 【請求項2】 開粒度アスファルトコンクリート層の表
    面に、硅砂を含有させた樹脂モルタル層を形成した後、
    該樹脂モルタル層上に少なくとも弾性骨材をバインダー
    で結合して空隙を有する弾性層を形成する弾性舗装路の
    施工方法。
JP11110353A 1999-04-19 1999-04-19 弾性舗装路及びその施工方法 Pending JP2000303405A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100953167B1 (ko) 2009-06-03 2010-04-20 천형권 체육시설용 코트 시공방법
JP2013044206A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Hanshin Expressway Co Ltd 樹脂モルタル組成物及び舗装構造

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KR100953167B1 (ko) 2009-06-03 2010-04-20 천형권 체육시설용 코트 시공방법
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