JP2000328505A - 水系樹脂液により表面を皮膜したアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造 - Google Patents
水系樹脂液により表面を皮膜したアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造Info
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- JP2000328505A JP2000328505A JP2000070777A JP2000070777A JP2000328505A JP 2000328505 A JP2000328505 A JP 2000328505A JP 2000070777 A JP2000070777 A JP 2000070777A JP 2000070777 A JP2000070777 A JP 2000070777A JP 2000328505 A JP2000328505 A JP 2000328505A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】舗装表面を薄い皮膜で覆い、機能性材料を接着
して機能を付加するとともに舗装体を補強して開粒度型
の舗装における空隙づまりの問題を解決する。 【解決手段】骨材及びフィラ(1)とアスファルト
(2)からなり、空隙率(空隙3)が10〜40%であ
り、透水係数が1×10-2cm/sec以上であるよう
な舗装体において、該舗装体の表面に機能性材料(6)
をおき、水系樹脂液により皮膜(皮膜4)し、その厚み
を0.1mm未満とした。前記水系樹脂液は、ポリエポ
キシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物及び
モノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリ
アミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級およ
び/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物
を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、
さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得
られるものである。
して機能を付加するとともに舗装体を補強して開粒度型
の舗装における空隙づまりの問題を解決する。 【解決手段】骨材及びフィラ(1)とアスファルト
(2)からなり、空隙率(空隙3)が10〜40%であ
り、透水係数が1×10-2cm/sec以上であるよう
な舗装体において、該舗装体の表面に機能性材料(6)
をおき、水系樹脂液により皮膜(皮膜4)し、その厚み
を0.1mm未満とした。前記水系樹脂液は、ポリエポ
キシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物及び
モノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリ
アミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級およ
び/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物
を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、
さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得
られるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装表面を特殊な
透水性、通音性、接着性を有する水系樹脂液、即ちポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
および/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化
合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分
と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合し
て得られる水系樹脂液(以下、水系樹脂液と呼ぶ)によ
り皮膜することにより、排水性舗装などで代表される透
水性を有する開粒度型アスファルト舗装体が本来保有し
ている排水性機能、低騒音性機能等を損なうことなく、
その効果を長期間持続させ、併せて表面に機能性材料を
接着することにより種々な機能を付加せしめ、一般的な
透水性を有しない舗装においては舗装の耐久性を強化
し、表面に機能性材料を接着することにより種々な機能
を付加せしめることができるほか、透水性の有無とは無
関係に舗装表面の補強被膜により舗装面の初期の破損を
修復する舗装方法及び舗装構造に関するものである。
透水性、通音性、接着性を有する水系樹脂液、即ちポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
および/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化
合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分
と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合し
て得られる水系樹脂液(以下、水系樹脂液と呼ぶ)によ
り皮膜することにより、排水性舗装などで代表される透
水性を有する開粒度型アスファルト舗装体が本来保有し
ている排水性機能、低騒音性機能等を損なうことなく、
その効果を長期間持続させ、併せて表面に機能性材料を
接着することにより種々な機能を付加せしめ、一般的な
透水性を有しない舗装においては舗装の耐久性を強化
し、表面に機能性材料を接着することにより種々な機能
を付加せしめることができるほか、透水性の有無とは無
関係に舗装表面の補強被膜により舗装面の初期の破損を
修復する舗装方法及び舗装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、骨材、フィラを材料とし、ア
スファルトを結合材とする混合物を敷きならし転圧して
得られるアスファルト舗装は広く知られている。アスフ
ァルト舗装には種々のものがあるが、中でも路面から雨
水をすみやかに排水することを目的とする透水性の開粒
度型アスファルト舗装については排水性舗装と称され、
排水性のほかに低騒音性にも優れることが知られてい
る。また、開粒度舗装の一つとして、通常舗装の材料の
外に主要な材料としてゴム粒子を加え、アスファルトを
結合材として混合し凍結抑制や低騒音性など特殊な性能
を付加した舗装もまた周知となっている。また、骨材等
の材料の結合材として、アスファルト以外に樹脂系材料
を用いることも周知である。
スファルトを結合材とする混合物を敷きならし転圧して
得られるアスファルト舗装は広く知られている。アスフ
ァルト舗装には種々のものがあるが、中でも路面から雨
水をすみやかに排水することを目的とする透水性の開粒
度型アスファルト舗装については排水性舗装と称され、
排水性のほかに低騒音性にも優れることが知られてい
る。また、開粒度舗装の一つとして、通常舗装の材料の
外に主要な材料としてゴム粒子を加え、アスファルトを
結合材として混合し凍結抑制や低騒音性など特殊な性能
を付加した舗装もまた周知となっている。また、骨材等
の材料の結合材として、アスファルト以外に樹脂系材料
を用いることも周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水性舗装など開粒度
型の舗装においては排水性や低騒音性など優れた機能を
有し、そして凍結抑制などの機能を付加したものもある
が、舗装表面が粗面で凹凸があり、高い空隙率を有し空
隙が開口しているため間隙から土砂・塵芥等が侵入して
いわゆる空隙づまりをおこし、比較的短期間でそれらの
機能が減少する欠点がある。
型の舗装においては排水性や低騒音性など優れた機能を
有し、そして凍結抑制などの機能を付加したものもある
が、舗装表面が粗面で凹凸があり、高い空隙率を有し空
隙が開口しているため間隙から土砂・塵芥等が侵入して
いわゆる空隙づまりをおこし、比較的短期間でそれらの
機能が減少する欠点がある。
【0004】現時点では、事前に対策する方法は確立さ
れておらず、能力低下後に機械的に詰まった異物を吸引
し排除して機能回復している状況であり、機械台数やそ
の能力から回復には限度があり、大半が処置されず、自
然に機能が低下するままに放置されているのが現状であ
り対策に苦慮されているところであり、空隙づまりを抑
制する事前の対策については早急に解決が望まれる課題
となっている。
れておらず、能力低下後に機械的に詰まった異物を吸引
し排除して機能回復している状況であり、機械台数やそ
の能力から回復には限度があり、大半が処置されず、自
然に機能が低下するままに放置されているのが現状であ
り対策に苦慮されているところであり、空隙づまりを抑
制する事前の対策については早急に解決が望まれる課題
となっている。
【0005】一部に、空隙づまりの抑制対策方法として
は、特開平10−168805号公報において、舗装体
の表面部分にあらかじめ透水性が大きい細粒材料を圧入
しておくか、透水性の大きな材料を用いて厚さ0.1〜
5mmを被覆して特殊な透水層を形成しておく対応が開
示されており、また、開粒度型舗装の表面に高透水性の
結合材層を付加したり、舗装表面の空隙部に多孔質モル
タルを充填したものなども公知であるが、さらに簡便安
価な対応方法が期待されている。
は、特開平10−168805号公報において、舗装体
の表面部分にあらかじめ透水性が大きい細粒材料を圧入
しておくか、透水性の大きな材料を用いて厚さ0.1〜
5mmを被覆して特殊な透水層を形成しておく対応が開
示されており、また、開粒度型舗装の表面に高透水性の
結合材層を付加したり、舗装表面の空隙部に多孔質モル
タルを充填したものなども公知であるが、さらに簡便安
価な対応方法が期待されている。
【0006】近来道路舗装にも多機能性が望まれ、単に
交通の用に供するのみでなく効果のある付加機能がある
ことが望まれている。排水性舗装など開粒度型の舗装に
おいては低騒音性などの機能を併せて保有しており、ゴ
ム粒子を混入し凍結抑制などの性能を付加した舗装も公
知である。舗装表面に特殊な機能性材料を接着して、簡
易にそして安価にこれら特殊な機能を付加することがで
きないか課題として望まれている。
交通の用に供するのみでなく効果のある付加機能がある
ことが望まれている。排水性舗装など開粒度型の舗装に
おいては低騒音性などの機能を併せて保有しており、ゴ
ム粒子を混入し凍結抑制などの性能を付加した舗装も公
知である。舗装表面に特殊な機能性材料を接着して、簡
易にそして安価にこれら特殊な機能を付加することがで
きないか課題として望まれている。
【0007】道路における自動車交通量は年々増加し、
これに伴い舗装面の破損も増加の傾向にある。これらの
破損は発生初期に補修しその拡大を防ぐことが肝要であ
り、補修方法として簡便安価で効果の多大な方法が望ま
れている。
これに伴い舗装面の破損も増加の傾向にある。これらの
破損は発生初期に補修しその拡大を防ぐことが肝要であ
り、補修方法として簡便安価で効果の多大な方法が望ま
れている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載されたア
スファルト舗装方法及び舗装構造は、図1に例示するよ
うに、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
おいて、該舗装体の表面を後述する水系樹脂液により皮
膜(皮膜4)し、その厚みを0.1mm未満としたこと
を特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物
からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキ
シ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合
物とエポキシ化合物とから得られる1級および/または
2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和
したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要
に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られるもの
である。
スファルト舗装方法及び舗装構造は、図1に例示するよ
うに、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
おいて、該舗装体の表面を後述する水系樹脂液により皮
膜(皮膜4)し、その厚みを0.1mm未満としたこと
を特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物
からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキ
シ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合
物とエポキシ化合物とから得られる1級および/または
2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和
したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要
に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られるもの
である。
【0009】請求項2に記載されたアスファルト舗装方
法及び舗装構造は、図2に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とゴム粒子(5)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
ついて、該舗装体の表面を、後述する水系樹脂液により
皮膜(皮膜4)し、その厚みを0.1mm未満としたこ
とを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合
物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポ
キシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化
合物とエポキシ化合物とから得られる1級および/また
は2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中
和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必
要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られるも
のである。
法及び舗装構造は、図2に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とゴム粒子(5)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
ついて、該舗装体の表面を、後述する水系樹脂液により
皮膜(皮膜4)し、その厚みを0.1mm未満としたこ
とを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合
物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポ
キシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化
合物とエポキシ化合物とから得られる1級および/また
は2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中
和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必
要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られるも
のである。
【0010】請求項3に記載されたアスファルト舗装方
法及び舗装構造は、図3に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とアスファルト(2)からなり、空隙率(空
隙3)が10〜40%であり、透水係数が1×10-2c
m/sec以上であるような舗装体において、該舗装体
の表面に機能性材料(6)を置き、該舗装体の表面に、
後述する水系樹脂液により0.1mm未満の皮膜(4)
を形成し、機能性材料を舗装体に接着したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる。
法及び舗装構造は、図3に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とアスファルト(2)からなり、空隙率(空
隙3)が10〜40%であり、透水係数が1×10-2c
m/sec以上であるような舗装体において、該舗装体
の表面に機能性材料(6)を置き、該舗装体の表面に、
後述する水系樹脂液により0.1mm未満の皮膜(4)
を形成し、機能性材料を舗装体に接着したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる。
【0011】請求項4に記載されたアスファルト舗装方
法及び舗装構造は、図4に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とゴム粒子(5)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
おいて、該舗装体の表面に機能性材料(6)を置き、該
舗装体の表面に、後述する水系樹脂液により0.1mm
未満の皮膜(4)を形成し、機能性材料を舗装体に接着
したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキ
シ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモ
ノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリア
ミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級および
/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を
部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さ
らに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得ら
れる。
法及び舗装構造は、図4に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とゴム粒子(5)とアスファルト(2)から
なり、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係
数が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体に
おいて、該舗装体の表面に機能性材料(6)を置き、該
舗装体の表面に、後述する水系樹脂液により0.1mm
未満の皮膜(4)を形成し、機能性材料を舗装体に接着
したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリエポキ
シ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモ
ノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリア
ミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級および
/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を
部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さ
らに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得ら
れる。
【0012】請求項5に記載されたアスファルト舗装方
法及び舗装構造は、図5に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とアスファルト(2)からなり、空隙率が1
0%未満である舗装体において、該舗装体の表面に機能
性材料(6)を置き、該舗装体の表面に、後述する水系
樹脂液により皮膜(4)を形成し、機能性材料を舗装体
に接着したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
および/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化
合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分
と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合し
て得られる。
法及び舗装構造は、図5に例示するように、骨材及びフ
ィラ(1)とアスファルト(2)からなり、空隙率が1
0%未満である舗装体において、該舗装体の表面に機能
性材料(6)を置き、該舗装体の表面に、後述する水系
樹脂液により皮膜(4)を形成し、機能性材料を舗装体
に接着したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
および/または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化
合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分
と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合し
て得られる。
【0013】請求項6に記載されたアスファルト舗装方
法及びアスファルト舗装構造は、図6に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)とゴム粒
子(5)からなり、空隙率が10%未満である舗装体に
おいて、該舗装体の表面に機能性材料(6)を置き、該
舗装体の表面に、後述する水系樹脂液により皮膜(4)
を形成し、機能性材料を舗装体に接着したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる。
法及びアスファルト舗装構造は、図6に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)とゴム粒
子(5)からなり、空隙率が10%未満である舗装体に
おいて、該舗装体の表面に機能性材料(6)を置き、該
舗装体の表面に、後述する水系樹脂液により皮膜(4)
を形成し、機能性材料を舗装体に接着したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる。
【0014】請求項7に記載されたアスファルト舗装方
法及びアスファルト舗装構造は、図7に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)からな
り、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係数
が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体にお
いて、該舗装体の表面の一部分を、後述する水系樹脂液
により補強被膜(7)したことを特徴とする。前記水系
樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリ
エポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からな
る主剤部分と、ポリアミン化合物とエポキシ化合物とか
ら得られる1級および/又は2級アミノ基を有する変性
ポリアミン化合物を部分中和したアミン系化合物からな
る硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添
加剤を混合して得られる。
法及びアスファルト舗装構造は、図7に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)からな
り、空隙率(空隙3)が10〜40%であり、透水係数
が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体にお
いて、該舗装体の表面の一部分を、後述する水系樹脂液
により補強被膜(7)したことを特徴とする。前記水系
樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリ
エポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からな
る主剤部分と、ポリアミン化合物とエポキシ化合物とか
ら得られる1級および/又は2級アミノ基を有する変性
ポリアミン化合物を部分中和したアミン系化合物からな
る硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添
加剤を混合して得られる。
【0015】請求項8に記載されたアスファルト舗装方
法及びアスファルト舗装構造は、図8に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)とゴム粒
子(5)からなり、空隙率(空隙3)が10〜40%で
あり、透水係数が1×10-2cm/sec以上であるよ
うな舗装体において、該舗装体の表面の一部分を、後述
する水系樹脂液により補強被膜(7)したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級及び/又は2級アミノ基
を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン系
化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれ
を保全する添加剤を混合して得られる。
法及びアスファルト舗装構造は、図8に例示するよう
に、骨材とフィラ(1)とアスファルト(2)とゴム粒
子(5)からなり、空隙率(空隙3)が10〜40%で
あり、透水係数が1×10-2cm/sec以上であるよ
うな舗装体において、該舗装体の表面の一部分を、後述
する水系樹脂液により補強被膜(7)したことを特徴と
する。前記水系樹脂液は、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級及び/又は2級アミノ基
を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン系
化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれ
を保全する添加剤を混合して得られる。
【0016】請求項9に記載されたアスファルト舗装方
法及びアスファルト舗装構造は、図9に例示するよう
に、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)とから
なり、空隙率が10%未満である舗装体において、該舗
装体の表面を、後述する水系樹脂液により補強被膜
(7)したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
及び/又は2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物
を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、
さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得
られる。
法及びアスファルト舗装構造は、図9に例示するよう
に、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)とから
なり、空隙率が10%未満である舗装体において、該舗
装体の表面を、後述する水系樹脂液により補強被膜
(7)したことを特徴とする。前記水系樹脂液は、ポリ
エポキシ化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物
及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、
ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級
及び/又は2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物
を部分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、
さらに必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得
られる。
【0017】請求項10に記載されたアスファルト舗装
方法及びアスファルト舗装構造は、図10に例示するよ
うに、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)とゴ
ム粒子(5)からなり、空隙率が10%未満である舗装
体において、該舗装体の表面を、後述する水系樹脂液に
より補強被膜(7)したことを特徴とする。前記水系樹
脂液は、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリエ
ポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる
主剤部分と、ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから
得られる1級及び/又は2級アミノ基を有する変性ポリ
アミン化合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬
化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤
を混合して得られる。
方法及びアスファルト舗装構造は、図10に例示するよ
うに、骨材及びフィラ(1)とアスファルト(2)とゴ
ム粒子(5)からなり、空隙率が10%未満である舗装
体において、該舗装体の表面を、後述する水系樹脂液に
より補強被膜(7)したことを特徴とする。前記水系樹
脂液は、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリエ
ポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる
主剤部分と、ポリアミン化合物とエポキシ化合物とから
得られる1級及び/又は2級アミノ基を有する変性ポリ
アミン化合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬
化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤
を混合して得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明では、新設または既設の排
水性舗装など開粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有
する水系樹脂液により厚さが0.1mm未満(好ましく
は0.08mm以下)である極く薄い皮膜で覆うことに
より、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗装構造や表
面性状を変えることなく土砂・塵芥等が侵入して空隙づ
まりをおこす余地を少なくし排水性、低騒音性を維持し
つつ空隙づまりを抑制し長期にわたり供用能力を維持す
ることができる舗装を供給することができる。
水性舗装など開粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有
する水系樹脂液により厚さが0.1mm未満(好ましく
は0.08mm以下)である極く薄い皮膜で覆うことに
より、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗装構造や表
面性状を変えることなく土砂・塵芥等が侵入して空隙づ
まりをおこす余地を少なくし排水性、低騒音性を維持し
つつ空隙づまりを抑制し長期にわたり供用能力を維持す
ることができる舗装を供給することができる。
【0019】本発明では、新設または既設のアスファル
ト舗装の表面を水系樹脂液により皮膜するが、この樹脂
は高い接着力を有するため、その際に併せて機能性材料
を接着し、効果のある付加機能を追加することができ
る。
ト舗装の表面を水系樹脂液により皮膜するが、この樹脂
は高い接着力を有するため、その際に併せて機能性材料
を接着し、効果のある付加機能を追加することができ
る。
【0020】本発明では、舗装体表面に、後述する水系
樹脂液により補強被膜することにより効果を期待でき
る。すなわち本発明に用いる水系樹脂液は強い接着力を
有するが、気温25℃で粘度が約5000cps以下と
粘性が低く、しかも、この樹脂は水系樹脂であるため、
水により容易に、そして任意な粘度に調節することが可
能である。従って、舗装体表面に傷、亀裂、ひびわれ等
が生じている場合には、粘度を調節した水系樹脂液で補
強被膜すれば、容易にその間隙に浸透し、強力な接着力
により、間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強す
る。また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生
じている場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂
液により補強被膜すれば、強い浸透力と接着力により当
該部分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させる。
樹脂液により補強被膜することにより効果を期待でき
る。すなわち本発明に用いる水系樹脂液は強い接着力を
有するが、気温25℃で粘度が約5000cps以下と
粘性が低く、しかも、この樹脂は水系樹脂であるため、
水により容易に、そして任意な粘度に調節することが可
能である。従って、舗装体表面に傷、亀裂、ひびわれ等
が生じている場合には、粘度を調節した水系樹脂液で補
強被膜すれば、容易にその間隙に浸透し、強力な接着力
により、間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強す
る。また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生
じている場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂
液により補強被膜すれば、強い浸透力と接着力により当
該部分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させる。
【0021】また、損傷を生じていない舗装体について
水系樹脂液により補強被膜した場合にも、この水系樹脂
液の強力な接着力により表面を保護し耐久性を向上させ
る。
水系樹脂液により補強被膜した場合にも、この水系樹脂
液の強力な接着力により表面を保護し耐久性を向上させ
る。
【0022】この水系樹脂液は、早期に硬化するので有
効空隙を塞ぐことはなく、また本来、この水系樹脂液は
透水性や通音性に優れるという特性を有しているので、
皮膜や機能性樹脂を接着した場合にも排水性機能や低騒
音性を阻害することはない。
効空隙を塞ぐことはなく、また本来、この水系樹脂液は
透水性や通音性に優れるという特性を有しているので、
皮膜や機能性樹脂を接着した場合にも排水性機能や低騒
音性を阻害することはない。
【0023】本発明に用いる水系樹脂液とは、主剤部分
としてポリエポキシ化合物からなるか、またはポリエポ
キシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなり、
ポリエポキシ化合物は一般に言われるエポキシ樹脂でよ
く、例えば、 ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノール
あるいはクレゾールノボラック樹脂などのジまたはポリ
フェノール系グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、 ポリエチレンポリオール、ポリプロピレンポリオー
ルなどのポリアルキレンポリオールや、のポリフェノ
ール類にポリアルキレンオキサイドを付加したポリオー
ルなどのポリオール系ポリグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂、 アジピン酸、ダイマー酸、ヘキサヒドロフタル酸な
どのポリカルボン酸より得られるジまたはポリグリシジ
ルエステル型エポキシ樹脂、 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化植物油、
3,4エポキシ−6メチルシクロヘキシルメチルカルボ
キシレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチルカル
ボキシレート等の脂肪族又は脂肪族ポリエポキサイド型
エポキシ樹脂及びこれらの2種以上の併用が挙げられ
る。
としてポリエポキシ化合物からなるか、またはポリエポ
キシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなり、
ポリエポキシ化合物は一般に言われるエポキシ樹脂でよ
く、例えば、 ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノール
あるいはクレゾールノボラック樹脂などのジまたはポリ
フェノール系グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、 ポリエチレンポリオール、ポリプロピレンポリオー
ルなどのポリアルキレンポリオールや、のポリフェノ
ール類にポリアルキレンオキサイドを付加したポリオー
ルなどのポリオール系ポリグリシジルエーテル型エポキ
シ樹脂、 アジピン酸、ダイマー酸、ヘキサヒドロフタル酸な
どのポリカルボン酸より得られるジまたはポリグリシジ
ルエステル型エポキシ樹脂、 エポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化植物油、
3,4エポキシ−6メチルシクロヘキシルメチルカルボ
キシレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチルカル
ボキシレート等の脂肪族又は脂肪族ポリエポキサイド型
エポキシ樹脂及びこれらの2種以上の併用が挙げられ
る。
【0024】ポリエポキシ化合物として好ましいもの
は、エポキシ当量が150〜340の液状のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量が155〜250
の液状のビスフェノールF型エポキシ樹脂、分子量が2
50〜550のポリプロピレングリコールのジグリシジ
ルエーテル、分子量が300〜2000のビスフェノー
ルAのポリプロピレン付加物のジグリシジルエーテルお
よびこれらの混合物である。
は、エポキシ当量が150〜340の液状のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量が155〜250
の液状のビスフェノールF型エポキシ樹脂、分子量が2
50〜550のポリプロピレングリコールのジグリシジ
ルエーテル、分子量が300〜2000のビスフェノー
ルAのポリプロピレン付加物のジグリシジルエーテルお
よびこれらの混合物である。
【0025】ポリエポキシ化合物と共にモノエポキシ系
反応性希釈剤を含有させる場合は、低粘度のモノエポキ
シ化合物、例えばブチルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグルシジルエ
ーテル、クレゾールグリシジルエーテル、ブチルフェニ
ルグリシジルエーテル、3級カルボン酸グリシジルエー
テル、スチレンオキサイド、グリシジルメタクリレート
などが挙げられる。モノエポキシ系反応性希釈剤として
好ましいものは、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ル、フェニルグルシジルエーテル、クレゾールグリシジ
ルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテルおよび
3級カルボン酸グリシジルエーテルである。
反応性希釈剤を含有させる場合は、低粘度のモノエポキ
シ化合物、例えばブチルグリシジルエーテル、2−エチ
ルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグルシジルエ
ーテル、クレゾールグリシジルエーテル、ブチルフェニ
ルグリシジルエーテル、3級カルボン酸グリシジルエー
テル、スチレンオキサイド、グリシジルメタクリレート
などが挙げられる。モノエポキシ系反応性希釈剤として
好ましいものは、2−エチルヘキシルグリシジルエーテ
ル、フェニルグルシジルエーテル、クレゾールグリシジ
ルエーテル、ブチルフェニルグリシジルエーテルおよび
3級カルボン酸グリシジルエーテルである。
【0026】ポリエポキシ化合物とモノエポキシ系反応
性希釈剤を併用できる比率は、特に限定しないが、作業
性より両者の混合物の粘度が常温で100〜50,00
0cpsにできる比率が好ましい。
性希釈剤を併用できる比率は、特に限定しないが、作業
性より両者の混合物の粘度が常温で100〜50,00
0cpsにできる比率が好ましい。
【0027】又、主剤成分として、ポリエポキシ化合物
および必要によりモノエポキシ系反応性希釈剤をそのま
ま使用しても良いが、これらを予めノニオン系又はアニ
オン系の界面活性剤と水を用いて強制乳化し、エマルジ
ョン化したものを主剤成分として使用することもでき
る。
および必要によりモノエポキシ系反応性希釈剤をそのま
ま使用しても良いが、これらを予めノニオン系又はアニ
オン系の界面活性剤と水を用いて強制乳化し、エマルジ
ョン化したものを主剤成分として使用することもでき
る。
【0028】硬化剤成分としては、ポリアミン化合物と
エポキシ化合物とからの1級および/または2級アミノ
基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン
系化合物からなるものである。ポリアミン化合物の具体
例としては、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、ジヘキサメチレントリアミンなどのポリア
ルキレンポリアミンや、キシリレンジアミン、イソホロ
ンジアミン、1,3ビスアミノメチルシクロヘキサンな
どが挙げられる。
エポキシ化合物とからの1級および/または2級アミノ
基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン
系化合物からなるものである。ポリアミン化合物の具体
例としては、トリエチレンテトラミン、テトラエチレン
ペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジプロピレン
トリアミン、ジヘキサメチレントリアミンなどのポリア
ルキレンポリアミンや、キシリレンジアミン、イソホロ
ンジアミン、1,3ビスアミノメチルシクロヘキサンな
どが挙げられる。
【0029】エポキシ化合物の具体例としては、ビスフ
ェノールA、ビスフェノールF、フェノールあるいはク
レゾールノボラックなどのジまたはポリフェノール系グ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂やポリエチレンポリオ
ール、ポリプロピレンポリオールなどのポリアルキレン
ポリオールやポリフェノール類にポリアルキレンオキサ
イドを付加したポリオールなどのポリオール系ポリグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、ブチルグリシジルエー
テル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニ
ルグルシジルエーテル、クレゾールグリシジルエーテ
ル、ブチルフェニルグリシジルエーテル、3級カルボン
酸グリシジルエーテル、スチレンオキサイドなどが挙げ
られる。
ェノールA、ビスフェノールF、フェノールあるいはク
レゾールノボラックなどのジまたはポリフェノール系グ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂やポリエチレンポリオ
ール、ポリプロピレンポリオールなどのポリアルキレン
ポリオールやポリフェノール類にポリアルキレンオキサ
イドを付加したポリオールなどのポリオール系ポリグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、ブチルグリシジルエー
テル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニ
ルグルシジルエーテル、クレゾールグリシジルエーテ
ル、ブチルフェニルグリシジルエーテル、3級カルボン
酸グリシジルエーテル、スチレンオキサイドなどが挙げ
られる。
【0030】1級及び/又は2級アミノ基を有する変性
ポリアミン化合物を得る際の、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物の反応比率は、1級及び/又は2級アミノ基
の活性水素が残存するような比率である。得られる変性
ポリアミン化合物はいわゆるエポキシアダクト型ポリア
ミン系化合物である。
ポリアミン化合物を得る際の、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物の反応比率は、1級及び/又は2級アミノ基
の活性水素が残存するような比率である。得られる変性
ポリアミン化合物はいわゆるエポキシアダクト型ポリア
ミン系化合物である。
【0031】この変性ポリアミン化合物中のアミノ基の
一部を、スルファミン酸、塩酸、酢酸、乳酸、ギ酸、硝
酸、硫酸等の酸(好ましくは、スルファミン酸又は塩
酸)で部分中和したものがアミン系化合物である。アミ
ン系化合物として好ましいものは、例えば特許第250
6300号に記載されているような、スルファミン酸で
部分中和した変性ポリアミン化合物である。硬化剤成分
は、必要によりアミン系化合物の有効成分が25重量%
以上となるように水で希釈したものも硬化剤成分として
使用することもできる。
一部を、スルファミン酸、塩酸、酢酸、乳酸、ギ酸、硝
酸、硫酸等の酸(好ましくは、スルファミン酸又は塩
酸)で部分中和したものがアミン系化合物である。アミ
ン系化合物として好ましいものは、例えば特許第250
6300号に記載されているような、スルファミン酸で
部分中和した変性ポリアミン化合物である。硬化剤成分
は、必要によりアミン系化合物の有効成分が25重量%
以上となるように水で希釈したものも硬化剤成分として
使用することもできる。
【0032】さらに、硬化を促進する目的で、クレゾー
ル、レゾルシン、カテコール、サルチル酸、ビスフェノ
ールA、トリス(ジメチルアミノエチル)フェノール、
トリエチルジアミンなどのフェノール系促進剤や3級ア
ミン系促進剤を添加することもできる。これらの促進剤
の中で好ましいものはレゾルシン、サルチル酸トリス
(ジメチルアミノエチル)フェノールである。その添加
割合は使用するエポキシ樹脂100部に対し、通常10
部以下であり、好ましくは0.3〜5部である。
ル、レゾルシン、カテコール、サルチル酸、ビスフェノ
ールA、トリス(ジメチルアミノエチル)フェノール、
トリエチルジアミンなどのフェノール系促進剤や3級ア
ミン系促進剤を添加することもできる。これらの促進剤
の中で好ましいものはレゾルシン、サルチル酸トリス
(ジメチルアミノエチル)フェノールである。その添加
割合は使用するエポキシ樹脂100部に対し、通常10
部以下であり、好ましくは0.3〜5部である。
【0033】また、水系樹脂液の組成物中の主剤成分と
硬化剤成分の混合割合は、特に限定されるものではない
が、通常主剤成分と硬化剤成分の比率は、主剤成分の全
エポキシ基の1当量に対し、硬化剤成分の活性水素当量
が通常0.8〜1.2、好ましくは0.85〜1.1の
比率となる範囲である。
硬化剤成分の混合割合は、特に限定されるものではない
が、通常主剤成分と硬化剤成分の比率は、主剤成分の全
エポキシ基の1当量に対し、硬化剤成分の活性水素当量
が通常0.8〜1.2、好ましくは0.85〜1.1の
比率となる範囲である。
【0034】さらに必要に応じてこれを保全する添加剤
として、固結強度に関与しない水分を固結完了までに排
出して収縮を減らし、固結強度も高くする目的で、下記
金属化合物を使用することも出来る。アルカリ性又は中
性の、金属水酸化物、金属酸化物及び金属塩からなる群
から選ばれる少なくとも1種の金属化合物。
として、固結強度に関与しない水分を固結完了までに排
出して収縮を減らし、固結強度も高くする目的で、下記
金属化合物を使用することも出来る。アルカリ性又は中
性の、金属水酸化物、金属酸化物及び金属塩からなる群
から選ばれる少なくとも1種の金属化合物。
【0035】この金属化合物の具体例としては、アルカ
リ金属(リチウム、カリウム、ナトリウム等)、アルカ
リ土類金属(カルシウム、マグネシウム、バリウム
等)、アルミニウム、ケイ素、鉄、チタン、マンガン等
の金属の、酸化物、水酸化物、硫酸化物、ハロゲン化合
物等が挙げられ、ポルトランドセメント、早強セメン
ト、高炉スラグ、海塩、岩塩等の混合物や、半水石膏、
石膏、石灰等も金属化合物として使用できる。
リ金属(リチウム、カリウム、ナトリウム等)、アルカ
リ土類金属(カルシウム、マグネシウム、バリウム
等)、アルミニウム、ケイ素、鉄、チタン、マンガン等
の金属の、酸化物、水酸化物、硫酸化物、ハロゲン化合
物等が挙げられ、ポルトランドセメント、早強セメン
ト、高炉スラグ、海塩、岩塩等の混合物や、半水石膏、
石膏、石灰等も金属化合物として使用できる。
【0036】これらのうち好ましいものは、水酸化カル
シウム、酸化カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、ケイ酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ポルトラン
ドセメント、早強セメント、高炉スラグ、海塩、岩塩及
びこれらの2種以上の混合物であり、特に好ましいもの
は、水酸化カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、ポルトランド
セメント、早強セメント、高炉スラグ、海塩及び岩塩で
ある。
シウム、酸化カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸カルシウ
ム、ケイ酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、ポルトラン
ドセメント、早強セメント、高炉スラグ、海塩、岩塩及
びこれらの2種以上の混合物であり、特に好ましいもの
は、水酸化カルシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、ポルトランド
セメント、早強セメント、高炉スラグ、海塩及び岩塩で
ある。
【0037】本発明の水系樹脂液は、これらを混合して
得られる水分散液であり、その硬化剤については、特許
第2506300号により特許されており、この水分散
液を多孔質骨材・水に濡れた骨材の結合材、固結剤とし
て用いた発明については、特開平8−259296号公
報(特許第2918805号)、特開平10−6080
4号公報により開示されているところである。
得られる水分散液であり、その硬化剤については、特許
第2506300号により特許されており、この水分散
液を多孔質骨材・水に濡れた骨材の結合材、固結剤とし
て用いた発明については、特開平8−259296号公
報(特許第2918805号)、特開平10−6080
4号公報により開示されているところである。
【0038】本発明では、この水系樹脂液を前記公報の
開示内容のように多孔質骨材・水に濡れた骨材の結合材
・固結剤として用いるものではなく、アスファルト舗装
表面の極く薄い皮膜用として用いるものであり、公知で
ある層状の結合層を形成し、または舗装表面の空隙を充
填するものでもない。
開示内容のように多孔質骨材・水に濡れた骨材の結合材
・固結剤として用いるものではなく、アスファルト舗装
表面の極く薄い皮膜用として用いるものであり、公知で
ある層状の結合層を形成し、または舗装表面の空隙を充
填するものでもない。
【0039】本発明では、皮膜の生成と併せてこの水系
樹脂液の接着性を用いてアスファルト舗装表面に機能性
材料を接着せしめるものである。機能性材料とは、目的
に応じ任意の材料を選択し、任意に接着してその効果を
期待することができる。それらは、好ましくはゴム粒子
・砂利、砂等の骨材・コルクチップ・樹脂チップ・鉄塊
・木片・木片チップ・ガラス塊・プラスチックである
が、機能性材料としては特にその種類を選ばない。凍結
抑制機能、低騒音機能、低振動機能、すべり抵抗の改善
機能、空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状物質
(SPM)吸収機能、舗装耐久性向上等の効果があると
して開発された機能性材料も、選択して接着し、その効
果を期待することができる。これらは、単独に、または
複数種類を組み合わせて接着し用いることができる。
樹脂液の接着性を用いてアスファルト舗装表面に機能性
材料を接着せしめるものである。機能性材料とは、目的
に応じ任意の材料を選択し、任意に接着してその効果を
期待することができる。それらは、好ましくはゴム粒子
・砂利、砂等の骨材・コルクチップ・樹脂チップ・鉄塊
・木片・木片チップ・ガラス塊・プラスチックである
が、機能性材料としては特にその種類を選ばない。凍結
抑制機能、低騒音機能、低振動機能、すべり抵抗の改善
機能、空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状物質
(SPM)吸収機能、舗装耐久性向上等の効果があると
して開発された機能性材料も、選択して接着し、その効
果を期待することができる。これらは、単独に、または
複数種類を組み合わせて接着し用いることができる。
【0040】これらの材料のうち、ゴム粒子について説
明する。ゴム粒子を舗装体内に主たる材料の一つとして
混入し、且つ舗装体の全断面に分散させ、一部を舗装表
面に突出させて凍結抑制や低騒音性の機能を高めた発明
は、特開平5−222704号公報、特開平5−321
206号公報(特許第2506300号)、そして特開
平9−165248号公報、特開平10−140510
号公報により開示されている。
明する。ゴム粒子を舗装体内に主たる材料の一つとして
混入し、且つ舗装体の全断面に分散させ、一部を舗装表
面に突出させて凍結抑制や低騒音性の機能を高めた発明
は、特開平5−222704号公報、特開平5−321
206号公報(特許第2506300号)、そして特開
平9−165248号公報、特開平10−140510
号公報により開示されている。
【0041】しかし、その後の研究により、これらの機
能は舗装体全体のゴム粒子のうち特に表面に突出したゴ
ム粒子の効果によることが大きいことが判明している。
能は舗装体全体のゴム粒子のうち特に表面に突出したゴ
ム粒子の効果によることが大きいことが判明している。
【0042】本発明のごとく舗装表面にゴム粒子を直接
接着させることは、これら発明の代用として、または効
果を補強、強調するものとして、しかも簡易にそして安
価で提供できるものであり極めて有意義な発明である。
接着させることは、これら発明の代用として、または効
果を補強、強調するものとして、しかも簡易にそして安
価で提供できるものであり極めて有意義な発明である。
【0043】その他の材料についても同様の効果が期待
される。木片・各種チップ類・砂利・砂などの骨材等に
ついては舗装表面に接着して美しく自然と調和した舗装
としての活用が可能であり、簡易に、そして安価で提供
することができる。
される。木片・各種チップ類・砂利・砂などの骨材等に
ついては舗装表面に接着して美しく自然と調和した舗装
としての活用が可能であり、簡易に、そして安価で提供
することができる。
【0044】樹脂や、ゴム粒子等の機能性材料を用いる
場合においては、濡れた舗装路面においてすべり抵抗性
が懸念される場合もある。このような場合の安全性を補
強するものとして、砂またはコルク等の接着が有効であ
るが、この場合には、単独または複数種類を組み合わせ
接着させて利用することも可能である。
場合においては、濡れた舗装路面においてすべり抵抗性
が懸念される場合もある。このような場合の安全性を補
強するものとして、砂またはコルク等の接着が有効であ
るが、この場合には、単独または複数種類を組み合わせ
接着させて利用することも可能である。
【0045】機能性材料は、新品の材料であることは勿
論、リサイクル品を利用することも当然可能であり、環
境保全、廃物利用など時代の要請に沿うものである。
論、リサイクル品を利用することも当然可能であり、環
境保全、廃物利用など時代の要請に沿うものである。
【0046】このように本発明で用いる水系樹脂液は、
それ自体がアスファルトとの強い接着性を持ち、その接
着性は各種機能性材料をアスファルト舗装に密着させ
る。また、この水系樹脂皮膜は、透水性、通音性を有す
るという優れた性能も有している。本発明では、この性
質を利用して種々の効果を引き出している。すなわち水
系樹脂液による皮膜は、母材となるアスファルト舗装体
が有する機能を阻害することなく、空隙づまりを抑制し
て機能を持続させ、任意の機能性材料の接着により新し
い機能を付加することができ、補強被膜に依って舗装表
面の小破損を補修することができる。この水系樹脂液
は、あらゆるアスファルト舗装体に被膜し機能性材料を
接着出来る。すなわち、本発明は、母材となるアスファ
ルト舗装体の材料の種類、空隙の有る無しに関わらず、
機能が発揮できるものである。
それ自体がアスファルトとの強い接着性を持ち、その接
着性は各種機能性材料をアスファルト舗装に密着させ
る。また、この水系樹脂皮膜は、透水性、通音性を有す
るという優れた性能も有している。本発明では、この性
質を利用して種々の効果を引き出している。すなわち水
系樹脂液による皮膜は、母材となるアスファルト舗装体
が有する機能を阻害することなく、空隙づまりを抑制し
て機能を持続させ、任意の機能性材料の接着により新し
い機能を付加することができ、補強被膜に依って舗装表
面の小破損を補修することができる。この水系樹脂液
は、あらゆるアスファルト舗装体に被膜し機能性材料を
接着出来る。すなわち、本発明は、母材となるアスファ
ルト舗装体の材料の種類、空隙の有る無しに関わらず、
機能が発揮できるものである。
【0047】類似の技術として、本発明の水系樹脂液と
同類の樹脂系材料を用い、すべり抵抗性向上のため舗装
表面に骨材などを付着させる技術も公知であるが、それ
らは何れも相当の厚さを持つ樹脂層の上に骨材を付着さ
せるものと思料される。本発明は、本発明で用いる水系
樹脂液皮膜自体が従来困難とされていたアスファルト舗
装及び機能性材料との接着性に優れるとともに、透水
性、通音性に優れるという性質を利用し、母体アスファ
ルト舗装の持つ透水性、吸音性を損なわず、極く薄い皮
膜の形成により所定の機能をなし得る技術を完成せしめ
たものであり、全く新規の技術である。これらの技術を
成し得たのは本発明で用いる水系樹脂液であり、主剤成
分は広く用いられているエポキシ系ではあるが、硬化剤
成分に特許第2506300号で認証された材料を用い
ることにより、前述の機能が得られるものであり、この
水系樹脂液を舗装に用いる技術を開発し、特殊機能を持
たせたのが本発明である。
同類の樹脂系材料を用い、すべり抵抗性向上のため舗装
表面に骨材などを付着させる技術も公知であるが、それ
らは何れも相当の厚さを持つ樹脂層の上に骨材を付着さ
せるものと思料される。本発明は、本発明で用いる水系
樹脂液皮膜自体が従来困難とされていたアスファルト舗
装及び機能性材料との接着性に優れるとともに、透水
性、通音性に優れるという性質を利用し、母体アスファ
ルト舗装の持つ透水性、吸音性を損なわず、極く薄い皮
膜の形成により所定の機能をなし得る技術を完成せしめ
たものであり、全く新規の技術である。これらの技術を
成し得たのは本発明で用いる水系樹脂液であり、主剤成
分は広く用いられているエポキシ系ではあるが、硬化剤
成分に特許第2506300号で認証された材料を用い
ることにより、前述の機能が得られるものであり、この
水系樹脂液を舗装に用いる技術を開発し、特殊機能を持
たせたのが本発明である。
【0048】本発明は、このように皮膜生成や表面接着
など、水系樹脂の全く新しい用途を開発し、新しい効果
を発明した新規の技術である。次に、本発明の実施の形
態のさらに具体的な例について、各請求項ごとに図面を
参照して説明する。
など、水系樹脂の全く新しい用途を開発し、新しい効果
を発明した新規の技術である。次に、本発明の実施の形
態のさらに具体的な例について、各請求項ごとに図面を
参照して説明する。
【0049】請求項1に示し、図1に図示したアスファ
ルト舗装体は、骨材及びフィラ1とアスファルト2から
なり、空隙3の空隙率が10〜40%であり、透水係数
が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体にお
いて、該舗装体の表面に前記水系樹脂液により0.1m
m未満の皮膜4を形成したものである。基盤となる舗装
体は、一般的に開粒度型舗装(排水性舗装)と称せられ
「アスファルト舗装要綱」(社団法人日本道路協会編集
発行・平成4年12月5日発行改訂版)にその記述があ
る。開粒度型舗装は排水性や低騒音性など優れた機能を
有するが比較的短期間でそれらの機能が減少する欠点が
ある。開粒度型舗装の機能の低下は、舗装の極く表面凹
部または空隙の開口部の深さ約3〜5mmに土砂・塵芥
などの異物が詰まることにより生じることは知られてお
り、これを空隙づまりという。新設又は既設の排水性舗
装など開粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有する水
系樹脂液により、舗装表面の凹凸に富んだ性状をそのま
まに極く薄い皮膜で覆い、排水性舗装など開粒度型舗装
本来の舗装構造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥
等の侵入する余地を少なくし、本来保有している排水性
機能、低騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりを
抑制し、その機能を長時間持続させるよう考案した舗装
方法および舗装構造についての発明である。水系樹脂液
の散布量は0.1〜0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.
1mm未満(好ましくは0.08mm以下)が適切であ
る。
ルト舗装体は、骨材及びフィラ1とアスファルト2から
なり、空隙3の空隙率が10〜40%であり、透水係数
が1×10-2cm/sec以上であるような舗装体にお
いて、該舗装体の表面に前記水系樹脂液により0.1m
m未満の皮膜4を形成したものである。基盤となる舗装
体は、一般的に開粒度型舗装(排水性舗装)と称せられ
「アスファルト舗装要綱」(社団法人日本道路協会編集
発行・平成4年12月5日発行改訂版)にその記述があ
る。開粒度型舗装は排水性や低騒音性など優れた機能を
有するが比較的短期間でそれらの機能が減少する欠点が
ある。開粒度型舗装の機能の低下は、舗装の極く表面凹
部または空隙の開口部の深さ約3〜5mmに土砂・塵芥
などの異物が詰まることにより生じることは知られてお
り、これを空隙づまりという。新設又は既設の排水性舗
装など開粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有する水
系樹脂液により、舗装表面の凹凸に富んだ性状をそのま
まに極く薄い皮膜で覆い、排水性舗装など開粒度型舗装
本来の舗装構造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥
等の侵入する余地を少なくし、本来保有している排水性
機能、低騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりを
抑制し、その機能を長時間持続させるよう考案した舗装
方法および舗装構造についての発明である。水系樹脂液
の散布量は0.1〜0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.
1mm未満(好ましくは0.08mm以下)が適切であ
る。
【0050】請求項2に示し、図2に例示した基盤とな
る舗装体は、請求項1に示したアスファルト諸材料にゴ
ム粒子5が加えられ、ゴム粒子5が舗装体の全断面に分
散し、かつその一部が表面に突出するよう考案された舗
装体であり、特開平9−165248号公報、特開平1
0−140510号公報により開示されているものであ
る。該舗装体を、水系樹脂液により皮膜することによ
り、本来保有している凍結抑制機能、排水性機能、低騒
音性機能等を損なうことなく、空隙づまりなどを生じる
ことなく、さらに耐久性を増し、その機能を長期間持続
させるよう考案した舗装方法および舗装構造についての
発明である。水系樹脂液の散布量は0.1〜0.8kg
/m2 、皮膜厚さは0.1mm未満(好ましくは0.0
8mm以下)が適切である。
る舗装体は、請求項1に示したアスファルト諸材料にゴ
ム粒子5が加えられ、ゴム粒子5が舗装体の全断面に分
散し、かつその一部が表面に突出するよう考案された舗
装体であり、特開平9−165248号公報、特開平1
0−140510号公報により開示されているものであ
る。該舗装体を、水系樹脂液により皮膜することによ
り、本来保有している凍結抑制機能、排水性機能、低騒
音性機能等を損なうことなく、空隙づまりなどを生じる
ことなく、さらに耐久性を増し、その機能を長期間持続
させるよう考案した舗装方法および舗装構造についての
発明である。水系樹脂液の散布量は0.1〜0.8kg
/m2 、皮膜厚さは0.1mm未満(好ましくは0.0
8mm以下)が適切である。
【0051】請求項3に示し、図3に例示した舗装体
は、請求項1に示した基盤となる舗装体の表面に機能性
材料6を置き、水系樹脂液で皮膜4を形成するととも
に、併せて機能性材料6をアスファルト舗装表面に接着
せしめた発明であり、新設又は既設の排水性舗装など開
粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有する水系樹脂液
により、舗装表面の凹凸に富んだ性状をそのままに極く
薄い皮膜で覆い、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗
装構造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥等の侵入
する余地を少なくし、本来保有している排水性機能、低
騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりを抑制し、
その機能を長時間持続させるよう考案した舗装方法およ
び舗装構造についての発明である。また、段落0039
で例示した機能性材料を接着することにより、凍結抑制
機能、低騒音機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もし
くは強調し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を
配慮した舗装として対応することができるよう考案した
舗装方法および舗装構造についての発明である。機能性
材料の量は、目的と材料により選定するが、通常0.1
〜1.0kg/m2 程度、骨材類については0.2〜1
0.0kg/m2 程度が適切である。水系樹脂液の散布
量は0.1〜0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.1mm
未満(好ましくは0.08mm以下)が適切である。
は、請求項1に示した基盤となる舗装体の表面に機能性
材料6を置き、水系樹脂液で皮膜4を形成するととも
に、併せて機能性材料6をアスファルト舗装表面に接着
せしめた発明であり、新設又は既設の排水性舗装など開
粒度型舗装の表面を透水性・通音性を有する水系樹脂液
により、舗装表面の凹凸に富んだ性状をそのままに極く
薄い皮膜で覆い、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗
装構造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥等の侵入
する余地を少なくし、本来保有している排水性機能、低
騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりを抑制し、
その機能を長時間持続させるよう考案した舗装方法およ
び舗装構造についての発明である。また、段落0039
で例示した機能性材料を接着することにより、凍結抑制
機能、低騒音機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もし
くは強調し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を
配慮した舗装として対応することができるよう考案した
舗装方法および舗装構造についての発明である。機能性
材料の量は、目的と材料により選定するが、通常0.1
〜1.0kg/m2 程度、骨材類については0.2〜1
0.0kg/m2 程度が適切である。水系樹脂液の散布
量は0.1〜0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.1mm
未満(好ましくは0.08mm以下)が適切である。
【0052】請求項4に示し、図4に例示した舗装体
は、請求項2に示した基盤となる舗装体の表面に機能性
材料6を置き、水系樹脂液で皮膜4を形成するととも
に、機能性材料6をアスファルト舗装表面に接着せしめ
た発明であり、該舗装体を、水系樹脂液により皮膜する
ことにより、本来保有している凍結抑制機能、排水性機
能、低騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりなど
を生じることなく、さらに耐久性を増し、その機能を長
期間持続させるよう考案した舗装方法および舗装構造に
ついての発明である。また、段落0039で例示した機
能性材料を接着することにより、凍結抑制機能、低騒音
機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調し、
美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配慮した舗装
として対応することができるよう考案した舗装方法およ
び舗装構造についての発明である。機能性材料の量は、
目的と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg
/m2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/
m2 程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜
0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.1mm未満(好まし
くは0.08mm以下)が適切である。
は、請求項2に示した基盤となる舗装体の表面に機能性
材料6を置き、水系樹脂液で皮膜4を形成するととも
に、機能性材料6をアスファルト舗装表面に接着せしめ
た発明であり、該舗装体を、水系樹脂液により皮膜する
ことにより、本来保有している凍結抑制機能、排水性機
能、低騒音性機能等を損なうことなく、空隙づまりなど
を生じることなく、さらに耐久性を増し、その機能を長
期間持続させるよう考案した舗装方法および舗装構造に
ついての発明である。また、段落0039で例示した機
能性材料を接着することにより、凍結抑制機能、低騒音
機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調し、
美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配慮した舗装
として対応することができるよう考案した舗装方法およ
び舗装構造についての発明である。機能性材料の量は、
目的と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg
/m2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/
m2 程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜
0.8kg/m2 、皮膜厚さは0.1mm未満(好まし
くは0.08mm以下)が適切である。
【0053】請求項5に示し、図5に例示した舗装体
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなる透水性
を有しない一般的な舗装体において、該舗装体の表面に
機能性材料6を置き、該舗装体の表面に、後述する水系
樹脂液により皮膜4を形成し、機能性材料を舗装体に接
着せしめた発明である。段落0039で例示した機能性
材料を接着することにより、凍結抑制機能、低騒音機
能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調し、美
化、環境保全、安全性・リサイクル等を配慮した舗装と
して対応することができるよう考案した舗装方法および
舗装構造についての発明である。機能性材料の量は、目
的と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg/
m2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/m
2 程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜
0.8kg/m2 が適切である。
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなる透水性
を有しない一般的な舗装体において、該舗装体の表面に
機能性材料6を置き、該舗装体の表面に、後述する水系
樹脂液により皮膜4を形成し、機能性材料を舗装体に接
着せしめた発明である。段落0039で例示した機能性
材料を接着することにより、凍結抑制機能、低騒音機
能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調し、美
化、環境保全、安全性・リサイクル等を配慮した舗装と
して対応することができるよう考案した舗装方法および
舗装構造についての発明である。機能性材料の量は、目
的と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg/
m2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/m
2 程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜
0.8kg/m2 が適切である。
【0054】請求項6に示し、図6に例示した舗装体
は、骨材とフィラ1とゴム粒子5、そしてアスファルト
2からなる透水性を有しない舗装体において、該舗装体
の表面に機能性材料6を置き、該舗装体の表面に、後述
する水系樹脂液により皮膜4を形成し、機能性材料を舗
装体に接着せしめた発明である。段落0039で例示し
た機能性材料を接着することにより、凍結抑制機能、低
騒音機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調
し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配慮した
舗装として対応することができるように考案した舗装体
および舗装構造の発明である。機能性材料の量は、目的
と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg/m
2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/m2
程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜0.
8kg/m2 が適切である。基盤となる舗装体は、特許
第2870674号公報、特開平5−222704号で
特許及び公開されているところであるが、機能性材料の
表面への接着により、さらに機能を付加し向上させた舗
装方法及び舗装構造についての発明である。
は、骨材とフィラ1とゴム粒子5、そしてアスファルト
2からなる透水性を有しない舗装体において、該舗装体
の表面に機能性材料6を置き、該舗装体の表面に、後述
する水系樹脂液により皮膜4を形成し、機能性材料を舗
装体に接着せしめた発明である。段落0039で例示し
た機能性材料を接着することにより、凍結抑制機能、低
騒音機能、すべり抵抗性、耐久性等を追加もしくは強調
し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配慮した
舗装として対応することができるように考案した舗装体
および舗装構造の発明である。機能性材料の量は、目的
と材料により選定するが、通常0.1〜1.0kg/m
2 程度、骨材類については0.2〜10.0kg/m2
程度が適切である。水系樹脂液の散布量は0.1〜0.
8kg/m2 が適切である。基盤となる舗装体は、特許
第2870674号公報、特開平5−222704号で
特許及び公開されているところであるが、機能性材料の
表面への接着により、さらに機能を付加し向上させた舗
装方法及び舗装構造についての発明である。
【0055】請求項7に示し、図7に例示した舗装体
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなり、空隙
3の空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10
-2cm/secであるような舗装体において、該舗装体
の表面の一部分に後述する水系樹脂液により補強被膜7
を形成した発明であり、図1に例示した舗装体の皮膜4
に代わり補強被膜7を形成したものである。該舗装体の
表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じている場合に、その
部分について、本発明による水系樹脂液の粘度を調節し
被膜すれば、その間隙に浸透し強い接着力により間隙を
閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、該舗装体
の表面に凹み、ポットホール等が生じている場合には、
当該部分を補修した上に、水系樹脂液により補強被膜す
れば、強い浸透力と接着力により当該部分を補強し舗装
体と一体化し耐久性を向上させるよう考案した舗装方法
と舗装構造についての発明である。この場合の水系樹脂
液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適切であ
る。
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなり、空隙
3の空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10
-2cm/secであるような舗装体において、該舗装体
の表面の一部分に後述する水系樹脂液により補強被膜7
を形成した発明であり、図1に例示した舗装体の皮膜4
に代わり補強被膜7を形成したものである。該舗装体の
表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じている場合に、その
部分について、本発明による水系樹脂液の粘度を調節し
被膜すれば、その間隙に浸透し強い接着力により間隙を
閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、該舗装体
の表面に凹み、ポットホール等が生じている場合には、
当該部分を補修した上に、水系樹脂液により補強被膜す
れば、強い浸透力と接着力により当該部分を補強し舗装
体と一体化し耐久性を向上させるよう考案した舗装方法
と舗装構造についての発明である。この場合の水系樹脂
液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適切であ
る。
【0056】請求項8に示し、図8に例示した舗装体
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなり、空隙
3の空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10
-2cm/secであるような舗装体において、該舗装体
の表面の一部分に後述する水系樹脂液により補強被膜7
を形成した発明であり、図2に例示した舗装体の皮膜4
に代わり補強被膜7を形成したものである。基盤となる
舗装体は特開平9−165248号公報、特開平10−
140510号公報にて公開されているものである。該
舗装体の表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じている場合
に、その部分について、本発明による水系樹脂液の粘度
を調節し被膜すれば、その間隙に浸透し強い接着力によ
り間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、
該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生じている場
合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂液により補
強被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部分を補
強し舗装体と一体化し耐久性を向上させるよう考案した
舗装方法と舗装構造についての発明である。この場合の
水系樹脂液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適
切である。
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなり、空隙
3の空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10
-2cm/secであるような舗装体において、該舗装体
の表面の一部分に後述する水系樹脂液により補強被膜7
を形成した発明であり、図2に例示した舗装体の皮膜4
に代わり補強被膜7を形成したものである。基盤となる
舗装体は特開平9−165248号公報、特開平10−
140510号公報にて公開されているものである。該
舗装体の表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じている場合
に、その部分について、本発明による水系樹脂液の粘度
を調節し被膜すれば、その間隙に浸透し強い接着力によ
り間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、
該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生じている場
合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂液により補
強被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部分を補
強し舗装体と一体化し耐久性を向上させるよう考案した
舗装方法と舗装構造についての発明である。この場合の
水系樹脂液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適
切である。
【0057】請求項9に示し、図9に例示した舗装体
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなる透水性
を有しない一般的な舗装体において、該舗装体の表面に
後述する水系樹脂液により補強被膜7を形成した発明で
ある。該舗装体の表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じて
いる場合に、本発明による水系樹脂液の粘度を調節し薄
く被膜すれば、その間隙に浸透し、強い接着力により間
隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、該舗
装体の表面に凹み、ポットホール等が生じている場合に
は、当該部分を補修した上に、水系樹脂液により被膜す
れば、強い浸透力と接着力により当該部分を補強し舗装
体と一体化し耐久性を向上させ、損傷の生じていない舗
装体についても、表面を保護する役目をなし、耐久性を
高め機能を持続させるよう考案した舗装方法と舗装構造
についての発明である。この場合の水系樹脂液の散布量
は、0.1〜0.6kg/m2 が適切である。
は、骨材及びフィラ1とアスファルト2からなる透水性
を有しない一般的な舗装体において、該舗装体の表面に
後述する水系樹脂液により補強被膜7を形成した発明で
ある。該舗装体の表面に傷、ひびわれ、亀裂等が生じて
いる場合に、本発明による水系樹脂液の粘度を調節し薄
く被膜すれば、その間隙に浸透し、強い接着力により間
隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強し、また、該舗
装体の表面に凹み、ポットホール等が生じている場合に
は、当該部分を補修した上に、水系樹脂液により被膜す
れば、強い浸透力と接着力により当該部分を補強し舗装
体と一体化し耐久性を向上させ、損傷の生じていない舗
装体についても、表面を保護する役目をなし、耐久性を
高め機能を持続させるよう考案した舗装方法と舗装構造
についての発明である。この場合の水系樹脂液の散布量
は、0.1〜0.6kg/m2 が適切である。
【0058】請求項10に示し、図10に例示した舗装
体は、骨材及びフィラ1とゴム粒子5、そしてアスファ
ルト2からなる透水性を有しない舗装体において、該舗
装体の表面に、後述する水系樹脂液により補強被膜7を
形成した発明である。該舗装体の表面に傷、ひびわれ、
亀裂等が生じている場合に、本発明による水系樹脂液の
粘度を調節し薄く被膜すれば、その間隙に浸透し、強い
接着力により間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強
し、また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生
じている場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂
液により被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部
分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させ、損傷の
生じていない舗装体についても、表面を保護する役目を
なし、耐久性を高め機能を持続させるよう考案した舗装
方法と舗装構造についての発明である。この場合の水系
樹脂液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適切で
ある。基盤となる舗装体は特許第2870674号、特
開平5−222704号公報で特許及び公開されている
ところである。
体は、骨材及びフィラ1とゴム粒子5、そしてアスファ
ルト2からなる透水性を有しない舗装体において、該舗
装体の表面に、後述する水系樹脂液により補強被膜7を
形成した発明である。該舗装体の表面に傷、ひびわれ、
亀裂等が生じている場合に、本発明による水系樹脂液の
粘度を調節し薄く被膜すれば、その間隙に浸透し、強い
接着力により間隙を閉塞固定し一体化して舗装体を補強
し、また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生
じている場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂
液により被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部
分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させ、損傷の
生じていない舗装体についても、表面を保護する役目を
なし、耐久性を高め機能を持続させるよう考案した舗装
方法と舗装構造についての発明である。この場合の水系
樹脂液の散布量は、0.1〜0.6kg/m2 が適切で
ある。基盤となる舗装体は特許第2870674号、特
開平5−222704号公報で特許及び公開されている
ところである。
【0059】
【実施例】実施例に用いたアスファルト舗装の母材は、
開粒度型舗装である排水性舗装及びゴム粒子混入排水性
舗装、密粒度舗装、ゴム粒子混入舗装を用い、骨材の最
大粒径は20mm又は13mm、厚さ各5cm、透水性
を有するものは、空隙率各20%のものを用いた。
開粒度型舗装である排水性舗装及びゴム粒子混入排水性
舗装、密粒度舗装、ゴム粒子混入舗装を用い、骨材の最
大粒径は20mm又は13mm、厚さ各5cm、透水性
を有するものは、空隙率各20%のものを用いた。
【0060】皮膜及び補強被膜に用いる水系樹脂液は、
ビスフェノールAタイプエポキシ樹脂(エポキシ当量1
85)45部と、変性ポリアミン化合物の部分中和物か
らなる硬化剤45部とを混合したものである。この硬化
剤は、テトラエチレンペンタミン189部と、m−,p
−クレゾールグリシジルエーテル90部、ビスフェノー
ルAのプロピレンオキサイド5モル付加物をグリシジル
エーテル化したエポキシ化合物435部を反応させた変
性ポリアミン化合物(活性水素当量130)125部
を、13%のスルファミン酸水溶液75部で中和した硬
化剤(硬化剤含量67%、粘度:58cps)であり、
特許第2506300号に記載の実施例1に準拠して合
成したものである。
ビスフェノールAタイプエポキシ樹脂(エポキシ当量1
85)45部と、変性ポリアミン化合物の部分中和物か
らなる硬化剤45部とを混合したものである。この硬化
剤は、テトラエチレンペンタミン189部と、m−,p
−クレゾールグリシジルエーテル90部、ビスフェノー
ルAのプロピレンオキサイド5モル付加物をグリシジル
エーテル化したエポキシ化合物435部を反応させた変
性ポリアミン化合物(活性水素当量130)125部
を、13%のスルファミン酸水溶液75部で中和した硬
化剤(硬化剤含量67%、粘度:58cps)であり、
特許第2506300号に記載の実施例1に準拠して合
成したものである。
【0061】皮膜及び補強被膜に用いる水系樹脂液の今
一つは、ビスフェノールFタイプエポキシ樹脂(エポキ
シ当量185)45部と、変性ポリアミン化合物の部分
中和物からなる硬化剤45部とを混合したものである。
この硬化剤は、テトラエチレンペンタミン189部と、
m−.p−クレゾールグリシジルエーテル90部、ビス
フェノールFのプロピレンオキサイド5モル付加物をグ
リシジルエーテル化したエポキシ化合物435部を反応
させた変性ポリアミン化合物(活性水素当量130)1
25部を、13%のスリファミン酸水溶液75部で中和
した硬化剤(硬化剤含量67%、粘度:58cps)で
あり、特許第2506300号に記載の実施例1に準拠
して合成したものである。
一つは、ビスフェノールFタイプエポキシ樹脂(エポキ
シ当量185)45部と、変性ポリアミン化合物の部分
中和物からなる硬化剤45部とを混合したものである。
この硬化剤は、テトラエチレンペンタミン189部と、
m−.p−クレゾールグリシジルエーテル90部、ビス
フェノールFのプロピレンオキサイド5モル付加物をグ
リシジルエーテル化したエポキシ化合物435部を反応
させた変性ポリアミン化合物(活性水素当量130)1
25部を、13%のスリファミン酸水溶液75部で中和
した硬化剤(硬化剤含量67%、粘度:58cps)で
あり、特許第2506300号に記載の実施例1に準拠
して合成したものである。
【0062】この2つの水系樹脂液は、何れも主剤部分
としてエポキシ樹脂を用いており、同等程度の接着力を
有し、薄層の被膜を形成することができ、何れの水系樹
脂液を用いても同等の効果を得ることができるが、前者
の水系樹脂液は、現時点では環境庁が人体に影響を及ぼ
す環境ホルモン物質のおそれありとしてリストアップし
ているビスフェノールAを含有している。ビスフェノー
ルAは、それ自体は毒性はなく、現在でもエポキシ系樹
脂の主原料として広い用いられている材料で、通常の使
用条件の元では析出せず問題なしとされている。今回の
発明では薄膜の皮膜又は補強被膜のための使用であり、
極く小量を水希釈して使用するので、影響はないものと
考えられ、使用を避ける必要はない。後者の水系樹脂液
は意識してこの物質を忌避して含有しておらず、特に環
境に配慮する必要のある場合に使用する。
としてエポキシ樹脂を用いており、同等程度の接着力を
有し、薄層の被膜を形成することができ、何れの水系樹
脂液を用いても同等の効果を得ることができるが、前者
の水系樹脂液は、現時点では環境庁が人体に影響を及ぼ
す環境ホルモン物質のおそれありとしてリストアップし
ているビスフェノールAを含有している。ビスフェノー
ルAは、それ自体は毒性はなく、現在でもエポキシ系樹
脂の主原料として広い用いられている材料で、通常の使
用条件の元では析出せず問題なしとされている。今回の
発明では薄膜の皮膜又は補強被膜のための使用であり、
極く小量を水希釈して使用するので、影響はないものと
考えられ、使用を避ける必要はない。後者の水系樹脂液
は意識してこの物質を忌避して含有しておらず、特に環
境に配慮する必要のある場合に使用する。
【0063】機能性材料は、種々のものを検討したが、
ここでは最もアスファルトに接着しにくい材料といわれ
るゴム粒子2種類と、一般的材料としてウレタン樹脂チ
ップ、木材チップ、砂、砂利についての実施例を示し
た。
ここでは最もアスファルトに接着しにくい材料といわれ
るゴム粒子2種類と、一般的材料としてウレタン樹脂チ
ップ、木材チップ、砂、砂利についての実施例を示し
た。
【0064】アスファルト舗装面への水系樹脂液の散布
は、水分を多量に含有するこの水系樹脂液の性質上混合
物温度が100℃を下回ってから実施した。常温(20
℃程度)における硬化時間は約2時間程度必要である
が、混合物温度が高いほど硬化が促進され、実施例では
混合物温度80〜90℃で、硬化時間は10〜20分程
度で十分であった。この水系樹脂液は気温25℃で粘度
が約5000cps以下と粘性が低く、且つ粘度は水に
より任意に調節できるので、散布作業は通常の液体噴霧
機で十分である。
は、水分を多量に含有するこの水系樹脂液の性質上混合
物温度が100℃を下回ってから実施した。常温(20
℃程度)における硬化時間は約2時間程度必要である
が、混合物温度が高いほど硬化が促進され、実施例では
混合物温度80〜90℃で、硬化時間は10〜20分程
度で十分であった。この水系樹脂液は気温25℃で粘度
が約5000cps以下と粘性が低く、且つ粘度は水に
より任意に調節できるので、散布作業は通常の液体噴霧
機で十分である。
【0065】実際の舗装施工においては、新設舗装の場
合には、舗装作業の最終段階である仕上げ転圧後に実施
する。アスファルト混合物の温度が高いので硬化が促進
され、作業も工程を阻害することなく適切である。な
お、散布後に転圧する必要はない。
合には、舗装作業の最終段階である仕上げ転圧後に実施
する。アスファルト混合物の温度が高いので硬化が促進
され、作業も工程を阻害することなく適切である。な
お、散布後に転圧する必要はない。
【0066】既設舗装に施工する場合には、舗装面のゴ
ミ、塵芥等を清掃した上に施工する。もしも、舗装表面
に油脂が付着している場合は拭き取る。舗装面に接着し
たい材料は水系樹脂液散布前に配置する。散布後、常温
で放置してもよいが、硬化を促進したい場合には、ヒー
ターで加熱すれば硬化時間を短縮することが出来る。
ミ、塵芥等を清掃した上に施工する。もしも、舗装表面
に油脂が付着している場合は拭き取る。舗装面に接着し
たい材料は水系樹脂液散布前に配置する。散布後、常温
で放置してもよいが、硬化を促進したい場合には、ヒー
ターで加熱すれば硬化時間を短縮することが出来る。
【0067】透水性を有しない舗装への接着において
は、この水系樹脂液は、水を析出する性質があるので、
被覆後ヒーターで加熱し硬化を促進すれば確実に接着す
ることが出来る。
は、この水系樹脂液は、水を析出する性質があるので、
被覆後ヒーターで加熱し硬化を促進すれば確実に接着す
ることが出来る。
【0068】以上説明したこの発明の実施例で用いた水
系樹脂液の性状の一例を表1に示し、本実施例の試験結
果を表2及び表3に示した。
系樹脂液の性状の一例を表1に示し、本実施例の試験結
果を表2及び表3に示した。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】表2に示した実施例は、水系樹脂液のうち
ビスフェノールAを主剤とした水系樹脂液を使用したも
のである。(1) 〜(5) 及び比較1は開粒度型舗装の内、
基盤母材として排水性舗装表面に、(6) 〜(8) 及び比較
2はゴム粒子混入排水性舗装表面に実施したものであ
る。(1) は請求項1に示し、図1に例示したもので排水
性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させたもの
である。(2)(3)は請求項3に示し、図3に例示したもの
で排水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させ
ると同時に機能性材料としてゴム粒子を接着したもので
ある。(4)(5)は(2)(3)と同様ながら、機能性材料として
ゴム粒子と砂を接着したものである。比較1は排水性舗
装体自体の試験数値である。(6) 〜(8) は請求項4に示
し、図4に例示したものでゴム粒子混入排水性舗装体表
面に水系樹脂液により皮膜を形成させると同時に機能性
材料としてゴム粒子を接着したものである。比較2はゴ
ム粒子混入排水性舗装体自体の試験数値である。(9) は
請求項2に示し、図2に例示したものでゴム粒子混入排
水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させたも
のである。
ビスフェノールAを主剤とした水系樹脂液を使用したも
のである。(1) 〜(5) 及び比較1は開粒度型舗装の内、
基盤母材として排水性舗装表面に、(6) 〜(8) 及び比較
2はゴム粒子混入排水性舗装表面に実施したものであ
る。(1) は請求項1に示し、図1に例示したもので排水
性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させたもの
である。(2)(3)は請求項3に示し、図3に例示したもの
で排水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させ
ると同時に機能性材料としてゴム粒子を接着したもので
ある。(4)(5)は(2)(3)と同様ながら、機能性材料として
ゴム粒子と砂を接着したものである。比較1は排水性舗
装体自体の試験数値である。(6) 〜(8) は請求項4に示
し、図4に例示したものでゴム粒子混入排水性舗装体表
面に水系樹脂液により皮膜を形成させると同時に機能性
材料としてゴム粒子を接着したものである。比較2はゴ
ム粒子混入排水性舗装体自体の試験数値である。(9) は
請求項2に示し、図2に例示したものでゴム粒子混入排
水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させたも
のである。
【0073】表3に示した実施例は、水系樹脂液のうち
ビスフェノールFを主剤とした水系樹脂液を使用したも
のである。(10)〜(13)は請求項3に示し、図3に例示し
たもので排水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形
成させると同時に機能性材料を接着したものである。(1
4)は請求項7に示し、図7に例示したもので密粒度舗装
体表面に水系樹脂液により補強被膜を形成したものであ
る。(15)〜(19)は請求項5に示し、図5に例示したもの
で密粒度舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させ
ると同時に機能性材料を接着したものである。比較3は
密粒度舗装体自体の試験数値である。(20)(21)は請求項
6に示し、図6に例示したものでゴム粒子混入舗装体表
面に水系樹脂液により皮膜を形成させると同時に機能性
材料を接着したものである。
ビスフェノールFを主剤とした水系樹脂液を使用したも
のである。(10)〜(13)は請求項3に示し、図3に例示し
たもので排水性舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形
成させると同時に機能性材料を接着したものである。(1
4)は請求項7に示し、図7に例示したもので密粒度舗装
体表面に水系樹脂液により補強被膜を形成したものであ
る。(15)〜(19)は請求項5に示し、図5に例示したもの
で密粒度舗装体表面に水系樹脂液により皮膜を形成させ
ると同時に機能性材料を接着したものである。比較3は
密粒度舗装体自体の試験数値である。(20)(21)は請求項
6に示し、図6に例示したものでゴム粒子混入舗装体表
面に水系樹脂液により皮膜を形成させると同時に機能性
材料を接着したものである。
【0074】この発明の一つとして、舗装体を水系樹脂
液で覆っても透水能力が衰えないことが挙げられる。表
2及び表3において透水係数は、いずれも水系樹脂液皮
膜量及び機能性材料の種類・数量に関係なく「アスファ
ルト舗装要綱」(前出)に示されている規定数値である
1×10-2cm/sec以上を上回っており、このこと
はこの水系樹脂液が極めて透水性に優れ舗装表面に皮膜
しても排水能力に変化がないことを示している。
液で覆っても透水能力が衰えないことが挙げられる。表
2及び表3において透水係数は、いずれも水系樹脂液皮
膜量及び機能性材料の種類・数量に関係なく「アスファ
ルト舗装要綱」(前出)に示されている規定数値である
1×10-2cm/sec以上を上回っており、このこと
はこの水系樹脂液が極めて透水性に優れ舗装表面に皮膜
しても排水能力に変化がないことを示している。
【0075】次にすべり抵抗について説明する。表2及
び表3において、すべり抵抗値の測定に使用した振子式
ポータブルテスターが測定するBPNテスター値は、舗
装試験法便覧(平成5年2月5版発行、社団法人日本道
路協会編集発行)に規定され、回転式すべり抵抗測定器
が測定するDFテスター値は、舗装試験法便覧別冊(平
成8年10月発行、社団法人日本道路協会編集発行)に
規定されている。
び表3において、すべり抵抗値の測定に使用した振子式
ポータブルテスターが測定するBPNテスター値は、舗
装試験法便覧(平成5年2月5版発行、社団法人日本道
路協会編集発行)に規定され、回転式すべり抵抗測定器
が測定するDFテスター値は、舗装試験法便覧別冊(平
成8年10月発行、社団法人日本道路協会編集発行)に
規定されている。
【0076】実施例では排水性舗装、ゴム粒子混入排水
性舗装、密粒度舗装、ゴム粒子混入舗装のすべてについ
て数値が似通っており、水系樹脂液の皮膜によってもす
べり抵抗はほとんど変化がないことを示している。ま
た、砂を少量混合して同時に接着させるとすべり抵抗値
を著しく向上させ得ることを示している。
性舗装、密粒度舗装、ゴム粒子混入舗装のすべてについ
て数値が似通っており、水系樹脂液の皮膜によってもす
べり抵抗はほとんど変化がないことを示している。ま
た、砂を少量混合して同時に接着させるとすべり抵抗値
を著しく向上させ得ることを示している。
【0077】また、この発明の今一つの特長として、舗
装体表面をこの水系樹脂液皮膜で覆っても吸音性が低下
しないことが挙げられる。図11に吸音率試験「JIS
A1405 管内法による建築材料の垂直入射吸音率測
定方法」による結果を示した。同図中、破線は、請求項
1に示した舗装体について水系樹脂液の皮膜がない場合
を示しており、実線(1) は本発明の請求項1の発明に相
当するものを示しており、実線(4) は本発明の請求項4
の発明に相当するものを示している。この結果をみれ
ば、舗装体表面をこの水系樹脂液皮膜で覆っても吸音性
が変化なく、従って吸音率に影響しないことを示してい
る。
装体表面をこの水系樹脂液皮膜で覆っても吸音性が低下
しないことが挙げられる。図11に吸音率試験「JIS
A1405 管内法による建築材料の垂直入射吸音率測
定方法」による結果を示した。同図中、破線は、請求項
1に示した舗装体について水系樹脂液の皮膜がない場合
を示しており、実線(1) は本発明の請求項1の発明に相
当するものを示しており、実線(4) は本発明の請求項4
の発明に相当するものを示している。この結果をみれ
ば、舗装体表面をこの水系樹脂液皮膜で覆っても吸音性
が変化なく、従って吸音率に影響しないことを示してい
る。
【0078】試験結果より水系樹脂液の使用量は実施例
では0.2〜0.6kg/m2 であったが、皮膜を形成
する場合は0.1〜0.8kg/m2 程度、補強被膜す
る場合は0.1〜0.6kg/m2 程度が適当である。
機能性材料およびその数量は材料の品質と使用の目的に
より選定するが、ゴム粒子、ウレタンチップ、木材チッ
プ等の軽量材料では、0.1〜1.0kg/m 2 、砂・
砂利等の骨材類については0.2〜10.0kg/m2
が適当である。
では0.2〜0.6kg/m2 であったが、皮膜を形成
する場合は0.1〜0.8kg/m2 程度、補強被膜す
る場合は0.1〜0.6kg/m2 程度が適当である。
機能性材料およびその数量は材料の品質と使用の目的に
より選定するが、ゴム粒子、ウレタンチップ、木材チッ
プ等の軽量材料では、0.1〜1.0kg/m 2 、砂・
砂利等の骨材類については0.2〜10.0kg/m2
が適当である。
【0079】
【発明の効果】本発明は、前記水系樹脂液の付着性、接
着性を応用したものである。この水系樹脂液そのものは
すでに公知であり、従来は多孔質骨材、水に濡れた骨材
の結合材として用いられているものである。本発明者
は、この水系樹脂液の皮膜がアスファルト系材料との接
着が極めてよく、透水性・通音性に富み、また薄膜とな
し得るところから、排水性舗装など開粒度型舗装の空隙
づまり防止膜として利用し、また従来は不可能とされて
いたゴム粒子のアスファルトへの接着剤としてこの水系
樹脂液に着目し、種々研究を重ねた結果、極めて接着性
が優れていることを見出し、併せて他の材料の接着にも
優れていることから、その実用性について検討した結
果、ここに空隙づまり防止膜と機能性材料の接着とを兼
ねた全く新しい本発明をなし得たものである。
着性を応用したものである。この水系樹脂液そのものは
すでに公知であり、従来は多孔質骨材、水に濡れた骨材
の結合材として用いられているものである。本発明者
は、この水系樹脂液の皮膜がアスファルト系材料との接
着が極めてよく、透水性・通音性に富み、また薄膜とな
し得るところから、排水性舗装など開粒度型舗装の空隙
づまり防止膜として利用し、また従来は不可能とされて
いたゴム粒子のアスファルトへの接着剤としてこの水系
樹脂液に着目し、種々研究を重ねた結果、極めて接着性
が優れていることを見出し、併せて他の材料の接着にも
優れていることから、その実用性について検討した結
果、ここに空隙づまり防止膜と機能性材料の接着とを兼
ねた全く新しい本発明をなし得たものである。
【0080】さらに、この水系樹脂液の水との親和性、
水析出性は注目され、作業性からも種々の効用のあるこ
とが判明している。すなわち、 1) 水系樹脂液は水で任意に希釈し粘度を調節できるの
で作業に対し応用が容易であること。 2) 水系樹脂液は水により化学変化をおこさないので、
小雨時にも作業が可能なこと。急な降雨があっても変状
を生じることなく、施工をやり直す必要のないこと。 3) 濡れた骨材の使用が可能なこと。 4) 薄膜の施工が可能なこと。 5) 作業中誤って人体や衣服に付着した水系樹脂液は水
で洗浄できること。 6) 作業に用いた機械器具を水で洗浄できること。 などである。
水析出性は注目され、作業性からも種々の効用のあるこ
とが判明している。すなわち、 1) 水系樹脂液は水で任意に希釈し粘度を調節できるの
で作業に対し応用が容易であること。 2) 水系樹脂液は水により化学変化をおこさないので、
小雨時にも作業が可能なこと。急な降雨があっても変状
を生じることなく、施工をやり直す必要のないこと。 3) 濡れた骨材の使用が可能なこと。 4) 薄膜の施工が可能なこと。 5) 作業中誤って人体や衣服に付着した水系樹脂液は水
で洗浄できること。 6) 作業に用いた機械器具を水で洗浄できること。 などである。
【0081】本発明は、このように、この水系樹脂液の
特性により、排水性舗装などの開粒度型舗装の表面に皮
膜を生成し、そして併せて表面への各種機能性材料の接
着によって、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗装構
造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥等が侵入する
余地を少なくし、本来保有している排水性機能、低騒音
性機能等を損なうことなく、空隙づまりを抑制し、その
効果を長期間持続させるほか、適切な機能性材料の接着
により、凍結抑制機能、低騒音機能、低振動機能、すべ
り抵抗機能、空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状
物質(SPM)吸収機能、耐久性等の効果を付加もしく
は強調し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配
慮した舗装として、作業性良く、簡易なそして安価な方
法として対応できるものである。また、該舗装体の表面
にひびわれ、亀裂等が生じている場合に、本発明による
水系樹脂液により薄く被膜すれば、その割れ目に浸透
し、強い接着力により割れ目を閉塞し一体化して舗装体
を補強し、また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール
等が生じている場合には、当該部分を補修した上に、水
系樹脂液により薄く被膜すれば、強い浸透力と接着力に
より当該部分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上さ
せ、損傷の生じていない舗装体についても、表面を保護
する役目をなし、耐久性を高め機能を維持させることが
できる。
特性により、排水性舗装などの開粒度型舗装の表面に皮
膜を生成し、そして併せて表面への各種機能性材料の接
着によって、排水性舗装など開粒度型舗装本来の舗装構
造や表面性状を変えることなく土砂・塵芥等が侵入する
余地を少なくし、本来保有している排水性機能、低騒音
性機能等を損なうことなく、空隙づまりを抑制し、その
効果を長期間持続させるほか、適切な機能性材料の接着
により、凍結抑制機能、低騒音機能、低振動機能、すべ
り抵抗機能、空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状
物質(SPM)吸収機能、耐久性等の効果を付加もしく
は強調し、美化、環境保全、安全性、リサイクル等を配
慮した舗装として、作業性良く、簡易なそして安価な方
法として対応できるものである。また、該舗装体の表面
にひびわれ、亀裂等が生じている場合に、本発明による
水系樹脂液により薄く被膜すれば、その割れ目に浸透
し、強い接着力により割れ目を閉塞し一体化して舗装体
を補強し、また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール
等が生じている場合には、当該部分を補修した上に、水
系樹脂液により薄く被膜すれば、強い浸透力と接着力に
より当該部分を補強し舗装体と一体化し耐久性を向上さ
せ、損傷の生じていない舗装体についても、表面を保護
する役目をなし、耐久性を高め機能を維持させることが
できる。
【0082】本発明は、密粒度舗装、ゴム粒子混入舗装
など不透水性のアスファルト舗装にも利用できる。すな
わち、この水系樹脂液の特性により、いかなる舗装表面
にも皮膜を生成させ、併せて各種機能性材料を接着させ
ることができる。このことは、もしも舗装表面に傷、亀
裂、ひびわれ等が生じている場合には粘度を調節した水
系樹脂液で被膜すれば、容易にその間隙に浸透し、強力
な接着性により、間隙を閉塞固定し舗装体を補強する。
また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生じて
いる場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂液に
より被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部分を
補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させる。また、損
傷を生じていない舗装体について水系樹脂液により補強
被膜すれば、この樹脂液の強力な接着力により表面を保
護し、耐久性を向上させる。さらに適切な機能性材料の
接着により、同様に、作業性良く、簡易なそして安価な
方法で各種機能を付加もしくは強調することができる。
など不透水性のアスファルト舗装にも利用できる。すな
わち、この水系樹脂液の特性により、いかなる舗装表面
にも皮膜を生成させ、併せて各種機能性材料を接着させ
ることができる。このことは、もしも舗装表面に傷、亀
裂、ひびわれ等が生じている場合には粘度を調節した水
系樹脂液で被膜すれば、容易にその間隙に浸透し、強力
な接着性により、間隙を閉塞固定し舗装体を補強する。
また、該舗装体の表面に凹み、ポットホール等が生じて
いる場合には、当該部分を補修した上に、水系樹脂液に
より被膜すれば、強い浸透力と接着力により当該部分を
補強し舗装体と一体化し耐久性を向上させる。また、損
傷を生じていない舗装体について水系樹脂液により補強
被膜すれば、この樹脂液の強力な接着力により表面を保
護し、耐久性を向上させる。さらに適切な機能性材料の
接着により、同様に、作業性良く、簡易なそして安価な
方法で各種機能を付加もしくは強調することができる。
【0083】このように、この発明による表面皮膜(被
膜)形成と機能性材料の接着は、排水性舗装などの開粒
度型舗装に、また密粒度舗装など不透水性の舗装にも、
さらに各種の材料を混入した特殊舗装にも、これらいず
れの舗装にも対応することができる。また、このような
表面皮膜(被膜)形成と機能性材料の接着作業は必ずし
もアスファルト舗装舗設作業中に行なう必要はない。こ
の水系樹脂液の性質から、混合物温度が100℃以下の
方が望ましいものであり、舗装舗設作業とは別途作業が
可能である。
膜)形成と機能性材料の接着は、排水性舗装などの開粒
度型舗装に、また密粒度舗装など不透水性の舗装にも、
さらに各種の材料を混入した特殊舗装にも、これらいず
れの舗装にも対応することができる。また、このような
表面皮膜(被膜)形成と機能性材料の接着作業は必ずし
もアスファルト舗装舗設作業中に行なう必要はない。こ
の水系樹脂液の性質から、混合物温度が100℃以下の
方が望ましいものであり、舗装舗設作業とは別途作業が
可能である。
【0084】この発明は、既設の、供用中のアスファル
ト舗装にも、施行することが可能である。既設の供用中
の一般的アスファルト舗装にも、この水系樹脂で表面皮
膜(被膜)し機能性材料を接着することにより、舗装表
面に傷、亀裂、ひびわれ等が生じている場合には、その
間隙を閉塞固定し舗装体を補強し、表面を保護し、耐久
性を向上させ、目的に合わせた適切な機能性材料の接着
により、凍結抑制機能、低騒音機能、すべり抵抗機能、
空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状物質(SP
M)吸収機能、耐久性、そして美的向上等の効果を付加
もしくは強調することが、作業性良く、簡易なそして安
価な方法で措置可能であり、極めて応用範囲の広い発明
である。
ト舗装にも、施行することが可能である。既設の供用中
の一般的アスファルト舗装にも、この水系樹脂で表面皮
膜(被膜)し機能性材料を接着することにより、舗装表
面に傷、亀裂、ひびわれ等が生じている場合には、その
間隙を閉塞固定し舗装体を補強し、表面を保護し、耐久
性を向上させ、目的に合わせた適切な機能性材料の接着
により、凍結抑制機能、低騒音機能、すべり抵抗機能、
空気中の二酸化窒素吸収機能、浮遊粒子状物質(SP
M)吸収機能、耐久性、そして美的向上等の効果を付加
もしくは強調することが、作業性良く、簡易なそして安
価な方法で措置可能であり、極めて応用範囲の広い発明
である。
【0085】また水系樹脂液は接着性が強いので、0.
1mm未満の薄膜で十分であり、材料は極く少量の使用
でよく、省資源に適応し、水との親和性に優れるところ
から任意に粘度を調節することが可能で、簡単な噴霧器
でも散布が可能であり、小雨時でも作業が可能、急な降
雨があっても変状なく、手直しの必要がない、常温に近
い温度での作業が可能、皮膚・衣服・機械器具の洗浄が
可能など、極めて作業性に富むもので、少量使用で簡易
に多大の成果を成すもので、しかも安価で経済性に富ん
だ発明である。
1mm未満の薄膜で十分であり、材料は極く少量の使用
でよく、省資源に適応し、水との親和性に優れるところ
から任意に粘度を調節することが可能で、簡単な噴霧器
でも散布が可能であり、小雨時でも作業が可能、急な降
雨があっても変状なく、手直しの必要がない、常温に近
い温度での作業が可能、皮膚・衣服・機械器具の洗浄が
可能など、極めて作業性に富むもので、少量使用で簡易
に多大の成果を成すもので、しかも安価で経済性に富ん
だ発明である。
【0086】近年、道路環境に対する社会的要請はます
ます重要性を増し、自動車の騒音対策として低騒音舗装
が全国で実施され、その数量は年々増加している。アス
ファルト舗装の表面にゴム粒子などを存在させ、舗装表
面に突出させた舗装構造が低騒音に効果があることはす
でに知られているが、本発明により既設供用中の低騒音
舗装の舗装表面に機能性材料を接着してその機能を高め
ることができるとともに新設または既設の供用中の舗装
にも簡易に安価な方法で低騒音性を付加させることが可
能となり多大の需要が見込まれる。本発明は、一般的な
低騒音舗装である開粒度型舗装の能力低下の主たる要因
である空隙づまりを簡易に安価な方法で抑制し長期供用
化に資することができる。また、アスファルト舗装の表
面にゴム粒子を存在させ、舗装表面に突出させた舗装構
造が凍結抑制効果があることは衆知である。本発明によ
り新設および既設供用中の舗装表面にゴム粒子を接着さ
せ、舗装表面に突出させるよう考慮すれば、簡易に安価
な方法で凍結抑制機能が付加できる。排水性舗装の場
合、低騒音性とともに路面の雨水を早期に排水除去し交
通の安全性を確保する効果が大きいが、冬期寒冷時には
空隙に雨雪水が侵入し凍結し易く、一旦凍結すると融け
にくい弱点があり、特に積雪寒冷地における普及を妨げ
ているが、本発明により新設および既設供用中の舗装表
面にゴム粒子を接着させ、舗装表面に突出させるよう考
慮すれば、簡易に安価な方法で凍結抑制機能が付加され
この問題を解消することが可能となり、積雪寒冷地に適
応する低騒音舗装、排水性舗装への期待を簡易に安価に
提供できるものである。この発明はこのように時代の要
請に沿った意義のある発明である。
ます重要性を増し、自動車の騒音対策として低騒音舗装
が全国で実施され、その数量は年々増加している。アス
ファルト舗装の表面にゴム粒子などを存在させ、舗装表
面に突出させた舗装構造が低騒音に効果があることはす
でに知られているが、本発明により既設供用中の低騒音
舗装の舗装表面に機能性材料を接着してその機能を高め
ることができるとともに新設または既設の供用中の舗装
にも簡易に安価な方法で低騒音性を付加させることが可
能となり多大の需要が見込まれる。本発明は、一般的な
低騒音舗装である開粒度型舗装の能力低下の主たる要因
である空隙づまりを簡易に安価な方法で抑制し長期供用
化に資することができる。また、アスファルト舗装の表
面にゴム粒子を存在させ、舗装表面に突出させた舗装構
造が凍結抑制効果があることは衆知である。本発明によ
り新設および既設供用中の舗装表面にゴム粒子を接着さ
せ、舗装表面に突出させるよう考慮すれば、簡易に安価
な方法で凍結抑制機能が付加できる。排水性舗装の場
合、低騒音性とともに路面の雨水を早期に排水除去し交
通の安全性を確保する効果が大きいが、冬期寒冷時には
空隙に雨雪水が侵入し凍結し易く、一旦凍結すると融け
にくい弱点があり、特に積雪寒冷地における普及を妨げ
ているが、本発明により新設および既設供用中の舗装表
面にゴム粒子を接着させ、舗装表面に突出させるよう考
慮すれば、簡易に安価な方法で凍結抑制機能が付加され
この問題を解消することが可能となり、積雪寒冷地に適
応する低騒音舗装、排水性舗装への期待を簡易に安価に
提供できるものである。この発明はこのように時代の要
請に沿った意義のある発明である。
【図1】請求項1に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図2】請求項2に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図3】請求項3に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図4】請求項4に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図5】請求項5に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図6】請求項6に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図7】請求項7に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図8】請求項8に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図9】請求項9に記載した本発明の一例の断面図であ
る。
る。
【図10】請求項10に記載した本発明の一例の断面図
である。
である。
【図11】本発明に関連して吸音率を測定した結果を示
す図である。
す図である。
1 骨材及びフィラ 2 アスファルト 3 空隙 4 皮膜 5 ゴム粒子 6 機能性材料 7 補強被膜
Claims (10)
- 【請求項1】 骨材とフィラとアスファルトからなり、
空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10-2c
m/sec以上であるような舗装体において、該舗装体
の表面を、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリ
エポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からな
る主剤部分と、ポリアミン化合物とエポキシ化合物とか
ら得られる1級および/または2級アミノ基を有する変
性ポリアミン化合物を部分中和したアミン系化合物から
なる硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する
添加剤を混合して得られる水系樹脂液により皮膜し、そ
の厚みが0.1mm未満であることを特徴とするアスフ
ァルト舗装方法及びアスファルト舗装構造。 - 【請求項2】 骨材とフィラとゴム粒子とアスファルト
からなり、空隙率が10〜40%であり、透水係数が1
×10-2cm/sec以上であるような舗装体につい
て、該舗装体の表面を、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる水系樹脂液に
より皮膜し、その厚みが0.1mm未満であることを特
徴とするアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構
造。 - 【請求項3】 骨材とフィラとアスファルトからなり、
空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10-2c
m/sec以上であるような舗装体において、該舗装体
の表面に機能性材料を置き、ポリエポキシ化合物からな
るか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反
応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエ
ポキシ化合物とから得られる1級および/または2級ア
ミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したア
ミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じ
てこれを保全する添加剤を混合して得られる水系樹脂液
により舗装体を厚みが0.1mm未満である皮膜で覆
い、且つ機能性材料を舗装体に接着することを特徴とす
るアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造。 - 【請求項4】 骨材とフィラとゴム粒子とアスファルト
からなり、空隙率が10〜40%であり、透水係数が1
×10-2cm/sec以上であるような舗装体におい
て、該舗装体の表面に機能性材料を置き、ポリエポキシ
化合物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノ
エポキシ系反応性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミ
ン化合物とエポキシ化合物とから得られる1級および/
または2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部
分中和したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さら
に必要に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られ
る水系樹脂液により舗装体を厚みが0.1mm未満であ
る皮膜で覆い、且つ機能性材料を舗装体に接着すること
を特徴とするアスファルト舗装方法及びアスファルト舗
装構造。 - 【請求項5】 骨材とフィラとアスファルトからなり、
空隙率が10%未満である舗装体において、該舗装体の
表面に機能性材料を置き、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分と、ポリアミン化合物とエポ
キシ化合物とから得られる1級および/または2級アミ
ノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミ
ン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じて
これを保全する添加剤を混合して得られる水系樹脂液に
より舗装体を皮膜し、機能性材料を舗装体に接着するこ
とを特徴とするアスファルト舗装方法及びアスファルト
舗装構造。 - 【請求項6】 骨材とフィラとゴム粒子とアスファルト
からなり、空隙率が10%未満である舗装体において、
該舗装体の表面に機能性材料を置き、ポリエポキシ化合
物からなるか、またはポリエポキシ化合物及びモノエポ
キシ系反応性希釈剤からなる主剤部分とポリアミン化合
物とエポキシ化合物とから得られる1級および/または
2級アミノ基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和
したアミン系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要
に応じてこれを保全する添加剤を混合して得られる水系
樹脂液により皮膜し、機能性材料を舗装体に接着するこ
とを特徴とするアスファルト舗装方法及びアスファルト
舗装構造。 - 【請求項7】 骨材とフィラとアスファルトからなり、
空隙率が10〜40%であり、透水係数が1×10-2c
m/sec以上であるような舗装体において、該舗装体
の表面を、ポリエポキシ化合物からなるか、またはポリ
エポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からな
る主剤部分とポリアミン化合物とエポキシ化合物とから
得られる1級および/または2級アミノ基を有する変性
ポリアミン化合物を部分中和したアミン系化合物からな
る硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添
加剤を混合して得られる水系樹脂液により補強被膜する
ことを特徴とするアスファルト舗装方法及びアスファル
ト舗装構造。 - 【請求項8】 骨材とフィラとゴム粒子とアスファルト
からなり、空隙率が10〜40%であり、透水係数が1
×10-2cm/sec以上であるような舗装体につい
て、該舗装体の表面を、ポリエポキシ化合物からなる
か、またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応
性希釈剤からなる主剤部分とポリアミン化合物とエポキ
シ化合物とから得られる1級および/または2級アミノ
基を有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン
系化合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じてこ
れを保全する添加剤を混合して得られる水系樹脂液によ
り補強被膜することを特徴とするアスファルト舗装方法
及びアスファルト舗装構造。 - 【請求項9】 骨材とフィラとアスファルトからなり、
空隙率が10%未満である舗装体において、該舗装体の
表面をポリエポキシ化合物からなるか、またはポリエポ
キシ化合物及びモノエポキシ系反応性希釈剤からなる主
剤部分とポリアミン化合物とエポキシ化合物とから得ら
れる1級および/または2級アミノ基を有する変性ポリ
アミン化合物を部分中和したアミン系化合物からなる硬
化剤成分と、さらに必要に応じてこれを保全する添加剤
を混合して得られる水系樹脂液により補強被膜すること
を特徴とするアスファルト舗装方法及びアスファルト舗
装構造。 - 【請求項10】 骨材とフィラとゴム粒子とアスファル
トからなり、空隙率が10%未満である舗装体におい
て、該舗装体の表面をポリエポキシ化合物からなるか、
またはポリエポキシ化合物及びモノエポキシ系反応性希
釈剤からなる主剤部分とポリアミン化合物とエポキシ化
合物とから得られる1級および/または2級アミノ基を
有する変性ポリアミン化合物を部分中和したアミン系化
合物からなる硬化剤成分と、さらに必要に応じてこれを
保全する添加剤を混合して得られる水系樹脂液により補
強被膜することを特徴とするアスファルト舗装方法及び
アスファルト舗装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000070777A JP2000328505A (ja) | 1999-03-18 | 2000-03-14 | 水系樹脂液により表面を皮膜したアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7398699 | 1999-03-18 | ||
JP11-73986 | 1999-03-18 | ||
JP2000070777A JP2000328505A (ja) | 1999-03-18 | 2000-03-14 | 水系樹脂液により表面を皮膜したアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000328505A true JP2000328505A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=26415128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000070777A Pending JP2000328505A (ja) | 1999-03-18 | 2000-03-14 | 水系樹脂液により表面を皮膜したアスファルト舗装方法及びアスファルト舗装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000328505A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013147888A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Watanabe Sato Co Ltd | 凍結抑制舗装及びその施工方法 |
CN104594152A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-05-06 | 上海仁聚新材料科技有限公司 | 一种沥青路面水性涂料双层喷涂方法 |
JP2017155233A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | エスケー イノベーション カンパニー リミテッドSk Innovation Co.,Ltd. | アスファルト組成物 |
CN110375685A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-10-25 | 南京林业大学 | 一种大空隙沥青混凝土冻融前后沥青膜厚变化量的测试方法 |
CN114621596A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-14 | 哈尔滨工业大学 | 一种多胺修饰聚多巴胺/氧化废胶粉的改性沥青制备方法 |
-
2000
- 2000-03-14 JP JP2000070777A patent/JP2000328505A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013147888A (ja) * | 2012-01-20 | 2013-08-01 | Watanabe Sato Co Ltd | 凍結抑制舗装及びその施工方法 |
CN104594152A (zh) * | 2014-12-12 | 2015-05-06 | 上海仁聚新材料科技有限公司 | 一种沥青路面水性涂料双层喷涂方法 |
CN104594152B (zh) * | 2014-12-12 | 2016-06-08 | 上海仁聚新材料科技有限公司 | 一种沥青路面水性涂料双层喷涂方法 |
JP2017155233A (ja) * | 2016-03-04 | 2017-09-07 | エスケー イノベーション カンパニー リミテッドSk Innovation Co.,Ltd. | アスファルト組成物 |
CN110375685A (zh) * | 2019-04-24 | 2019-10-25 | 南京林业大学 | 一种大空隙沥青混凝土冻融前后沥青膜厚变化量的测试方法 |
CN114621596A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-14 | 哈尔滨工业大学 | 一种多胺修饰聚多巴胺/氧化废胶粉的改性沥青制备方法 |
CN114621596B (zh) * | 2022-03-25 | 2022-12-09 | 哈尔滨工业大学 | 一种多胺修饰聚多巴胺/氧化废胶粉的改性沥青制备方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |