JP2000303225A - 手 袋 - Google Patents

手 袋

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に装着性および脱着性において塩化ビニル
樹脂製の手袋と同等またはそれ以上の物性を有するとと
もに、製造方法が簡易で、かつ廃棄・焼却時にダイオキ
シンが発生するおそれのない手袋を提供する。 【解決手段】 ゴムラテックスとアクリル系樹脂エマル
ジョンとの混合物を成膜して得られる、300%伸び時
の引張応力M300 が7.0MPa以上であることを特徴
とする手袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は手袋に関し、より詳
しくは、装着性および脱着性に優れた、ゴム−樹脂混合
素材からなる手袋に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】家庭
用、作業用、検査用、手術用等の用途に汎用される手袋
には、大きく分けてゴム製のものと塩化ビニル樹脂製の
ものとがある。このうち、手袋の装着性や脱着性につい
ては、モジュラスの大きい塩化ビニル樹脂製の方が優れ
ている。しかしながら、塩化ビニル樹脂は、廃棄・焼却
処理時にダイオキシンが発生する原因となるという問題
があり、環境問題への関心が強まる中、近年その使用が
抑制されつつある。
【0003】一方、特開平8−283522号公報に
は、分子中にカルボキシル基を有する不飽和ニトリルと
共役ジエンとの共重合体のラテックスと、ポリウレタン
樹脂エマルジョンとを含む組成物を成形した手袋が開示
されているが、かかる手袋は耐油性、耐溶剤性の向上を
目的としたものであって、その装着性や脱着性は塩化ビ
ニル樹脂製の手袋に比べて不十分であった。
【0004】また、特許第2677850号公報には、
滑性を付与することを目的として、手袋の内面にイオン
性ポリウレタンおよび当該ポリウレタンと他のポリマー
とのブレンドからなるコーティングを施した手袋が開示
されているが、コーティングの工程が必要になるなど、
製造工程が煩雑になって製造コストがかかるという問題
がある。また、塩化ビニル樹脂製の手袋に比べて装着性
や脱着性が低いという問題を解消することはできない。
【0005】そこで、塩化ビニル樹脂を使用せずに、装
着性および脱着性等の特性に優れた手袋を得ることが求
められている。本発明の目的は、とりわけ装着性および
脱着性において塩化ビニル樹脂製の手袋と同等またはそ
れ以上の物性を有するとともに、製造方法が簡易で、か
つ廃棄・焼却時にダイオキシンが発生するおそれのない
手袋を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ゴムラテック
スとアクリル系樹脂エマルジョンとの混合物を使用し、
モジュラスを所定の値以上となるように調整したとき
は、特に装着性および脱着性において塩化ビニル樹脂製
の手袋と同等またはそれ以上の物性を有するとともに、
浸漬法による簡易な製造方法でもって、廃棄・焼却時に
ダイオキシンが発生するおそれのない手袋を提供するこ
とができるという全く新たな事実を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち、本発明の手袋は、ゴムラテック
スとアクリル系樹脂エマルジョンとの混合物を成膜して
得られるものであって、300%伸び時の引張応力M
300 が7.0MPa以上であることを特徴とする。上記
本発明の手袋によれば、所定のゴムラテックスとアクリ
ル系樹脂エマルジョンとの混合物に、表面に凝固剤を付
着させた型を浸漬して前記混合物をゲル化させ、乾燥お
よびゴムの加硫を施すことにより、すなわち従来の浸漬
法を用いたゴム手袋の製造と同様な、簡易な製造工程を
経ることによって、塩化ビニル樹脂製の手袋と同等また
はそれ以上の物性を有する手袋を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に用いられるゴムラテックスとしては、例
えば天然ゴムラテックス、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム(NBR)ラテックス、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)ラテックス等の、従来公知の種々のゴムラテッ
クスが挙げられる。中でも、手袋の柔軟性等を優れたも
のにするには、天然ゴムラテックスが好適である。
【0009】かかる天然ゴムラテックスは、フィールド
ラテックス、アンモニアラテックス等の従来公知の、種
々の天然ゴムラテックスのほかに、ラテックス中の蛋白
質を除去する処理が施されたいわゆる脱蛋白天然ゴムラ
テックス(DPNR)であってもよい。本発明に用いら
れるアクリル系樹脂エマルジョンとしては、 (1) アクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、
またはメタクリル酸エステルの単独ポリマーのエマルジ
ョン (2) 上記(1) に開示の、4種のモノマーのうち少なくと
も2種を組み合わせて得られる共重合体ポリマーのエマ
ルジョン (3) 上記(1) および(2) に開示のポリマーのいずれか
と、酢酸ビニル、スチレンまたはアクリロニトリルとの
共重合体のエマルジョン (4) 上記(1) 〜(3) に開示のポリマーに、水酸基、カル
ボキシル基、N−メチロール基、N−メチロールエーテ
ル基等の架橋性基を有するモノマーを共重合させたポリ
マーのエマルジョン 等の、硬質から軟質までの種々のグレードのものが挙げ
られる。特に、上記(3)および(4) のように自己架橋性
を有するアクリル系樹脂エマルジョンを用いたときは、
後述する架橋剤を配合しなくても、モジュラスの高い手
袋を得ることができる。
【0010】上記アクリル酸エステルおよびメタクリル
酸エステルにおけるエステル部分を構成する置換基とし
ては、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロ
ピル、n−ブチル、t−ブチル等の炭素数が1〜4のア
ルキル基等が挙げられる。上記アクリル系樹脂エマルジ
ョンの具体例としては、日本ゼオン(株)製の商品名
「LX851」(Tg=15℃)、「LX852」(T
g=−6℃、軟質)、「LX854」(Tg=−10
℃)、「LX857」(Tg=43℃、硬質)等が挙げ
られる(商品名の後に、そのガラス転移温度Tgと、硬
質もしくは軟質のいずれのグレードに属するかを示し
た)。
【0011】本発明の手袋においては、JIS K 6
251(加硫ゴムの引張試験方法)に規定の300%伸
び時の引張応力M300 (すなわちモジュラス)が7.0
MPa以上であることが求められる。この引張応力M
300 が7.0MPaを下回ると、塩化ビニル樹脂製の手
袋と同等またはそれ以上の装着性および脱着性を得るこ
とができない。前記引張応力M300 は、前述の範囲の中
でも特に7.0〜8.0MPaであるのが好ましい。
【0012】前記引張応力M300 を前述の範囲に設定し
て、装着性および脱着性に優れた手袋を得るには、ゴム
ラテックスとアクリル系樹脂エマルジョンとの混合物に
おける各固形分の混合割合〔すなわち、ゴムラテックス
における固形分(ゴム固形分)とアクリル系樹脂エマル
ジョンにおける固形分(樹脂固形分)との重量比〕を、
前記混合物が架橋剤を含有する場合と含有しない場合と
でそれぞれ以下の通りに設定するのが好ましい。
【0013】・架橋剤を含有しない場合 ゴム固形分:樹脂固形分(重量比)が20:80〜4
0:60、好ましくは20:80〜30:70。 ・架橋剤を含有する場合 ゴム固形分:樹脂固形分(重量比)が20:80〜6
0:40、好ましくは40:60〜60:40、より好
ましくは40:60〜50:50。
【0014】なお、上記固形分の重量比は乾燥時におけ
る値を示す。ゴム固形分の含有割合が前記範囲を下回る
と(あるいは樹脂固形分の含有割合が前記範囲を超える
と)、凝固性が低下して、手袋を得ることができなくな
るおそれがある。一方、ゴム固形分の含有割合が前記範
囲を超えると(あるいは樹脂固形分の含有割合が前記範
囲を下回ると)、300%伸び時の引張応力M300 が前
述の範囲を下回り、優れた装着性および脱着性を得るこ
とができなくなるおそれがある。
【0015】アクリル系樹脂エマルジョンに配合される
架橋剤としては、例えば亜鉛華、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂等の、ポリマーの架橋に用いられる従来公知の種
々の架橋剤が挙げられる。当該架橋剤の配合量は特に限
定されないが、例えば樹脂固形分100重量部に対して
1〜5重量部の範囲で設定するのが好適である。
【0016】また、前記引張応力M300 を前述の範囲に
設定して、装着性および脱着性に優れた手袋を得るに
は、ゴムラテックスが前加硫されたものであるのが好ま
しい。かかる場合において、ゴムラテックスの前加硫
は、常法に従って行えばよい。本発明の手袋を作製する
ためのゴムラテックスとアクリル系樹脂エマルジョンと
の混合物には、上記加硫剤または架橋剤のほかに、例え
ば、加硫促進剤、充填剤、加硫促進助剤(活性化剤)、
老化防止剤、充填剤、分散剤等の、従来公知の種々の添
加剤を配合してもよい。
【0017】加硫促進剤としては、例えばPX(N−エ
チル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛)、PZ
(ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛)、EZ(ジエチル
ジチオカルバミン酸亜鉛)、BZ(ジブチルジチオカル
バミン酸亜鉛)、MZ(2−メルカプトベンゾチアゾー
ルの亜鉛塩)、TT(テトラメチルチウラムジスルフィ
ド)等があげられる。これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。その配合量は、ゴムラテ
ックスのゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重
量部程度であるのが好ましい。
【0018】加硫促進助剤としては、例えば亜鉛華等が
挙げられ、その配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分
100重量部に対して0.5〜3重量部の範囲で設定す
るのが好ましい。なお、前記亜鉛華はアクリル系樹脂エ
マルジョンの架橋剤としても用いることができる。従っ
て、その配合量は、アクリル系樹脂エマルジョンの架橋
の程度を考慮しつつ設定する必要がある。
【0019】老化防止剤としては、一般に、非汚染性の
フェノール類が好適に用いられるが、アミン類を使用し
てもよい。老化防止剤の配合量は、ゴムラテックスのゴ
ム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部程度で
あるのが好ましい。充填剤としては、例えばカオリンク
レー、ハードクレー、炭酸カルシウム等があげられる。
その配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重量
部に対して10重量部以下であるのが好ましい。
【0020】また、上記各添加剤のゴムラテックス中へ
の分散を良好にするために分散剤を配合してもよい。か
かる分散剤としては、例えば各種陰イオン系界面活性剤
等があげられる。分散剤の配合量は、分散対象である成
分における重量の0.3〜1.0重量%程度であるのが
好ましい。本発明の手袋は、前述のように、所定のゴム
ラテックスとアクリル系樹脂エマルジョンとの混合物
に、表面に凝固剤を付着させた型を浸漬して前記混合物
をゲル化させ、乾燥およびゴムの加硫を施すことによっ
て製造される。
【0021】手袋の型表面に付着させる凝固剤として
は、例えば硝酸カルシウム溶液等の、手袋の製造に用い
られる従来公知の種々の凝固剤が挙げられる。なお、手
袋の型は、例えば陶器製、セラミック製等、従来公知の
ものが使用可能である。手袋の型の予熱温度は、使用す
るゴムラテックスやアクリル系樹脂エマルジョンの種類
に応じて適宜設定されるものであるが、通常、型表面の
温度が50〜70℃となるように設定される。
【0022】手袋の型表面に前記混合物をゲル化させて
付着した後、当該型表面に形成した皮膜は、室温から5
0℃程度で3〜5分程度乾燥される。さらに、乾燥後、
前記皮膜を例えばクリーンオーブン等の中に入れて、1
00〜130℃程度で30〜60分程度加熱し、前記皮
膜中のゴム分を加硫することによって、本発明の手袋が
得られる。
【0023】
〔手袋の製造〕
実施例1 天然ゴムラテックス(NRラテックス、ゴム固形分濃度
60重量%)のゴム固形分100重量部に対して硫黄1
重量部、亜鉛華1重量部、加硫促進剤(ジブチルカルバ
ミン酸亜鉛、BZ)1重量部を添加し、24〜48時間
前加硫を行って前加硫NRラテックスとした。
【0024】また、日本ゼオン(株)製のアクリルエス
テルエマルジョン(商品名「LX852」)と、同社製
のアクリルエステルエマルジョン「LX857」を1:
1の重量比で混合し、この混合物における樹脂固形分1
00重量部に対して亜鉛華(架橋剤)2重量部を配合し
て、樹脂固形分濃度が45重量%のアクリル系樹脂エマ
ルジョンとした。
【0025】次いで、この前加硫NRラテックスとアク
リル系樹脂エマルジョンとを、ゴム固形分と樹脂固形分
との重量割合が40:60となるようにして混合し、混
合エマルジョンを得た。次に、手袋の型を50℃程度に
加温し、25%−硝酸カルシウム溶液(凝固液)に浸漬
して当該型の表面に前記凝固液を付着させた後、この手
袋の型を前記混合エマルジョンに浸漬した。
【0026】手袋の型を混合エマルジョンから引き上げ
た後、室温で乾燥し、さらに混合エマルジョンの皮膜を
100℃、30分の条件でクリーンオーブン中に放置し
て完全に乾燥させるとともに、ゴム部分の加硫を行っ
て、手袋を得た。 実施例2、3および比較例1、2 前記混合ラテックスにおける前加硫NRラテックスとア
クリルエステルエマルジョンとの乾燥分の混合割合を、
表1に示す範囲に変えたほかは、実施例1と同様にして
手袋を作製した。
【0027】実施例4〜6および比較例3〜6 亜鉛華(架橋剤)を添加しなかったほかは、実施例1と
同様にして手袋を作製した。ゴム固形分と樹脂固形分と
の混合割合は表1に示す通りである。 〔手袋の引張試験〕上記実施例および比較例の手袋を打
ち抜いて、JIS K 6251(加硫ゴムの引張試験
方法)に規定のダンベル状4号形試験片を作製した。
【0028】次いで、上記JIS K 6251に記載
の試験方法に従って、300%伸び時における引張応力
300 (MPa)、引張強さTB (MPa)および切断
時伸びEB (%)を測定した。また、塩化ビニル製手袋
〔ダンロップホームプロダクツ(株)製の「さわやかビ
ニール薄手」〕についても、上記と同様にして、300
%伸び時における引張応力M300 、引張強さTB および
切断時伸びEB を測定して、これを対照とした。
【0029】〔手袋の装着性・脱着性〕上記実施例およ
び比較例の手袋を5人の被験者に実際に装着してもら
い、手袋の装着感(ゴム手袋を装着している際の作業の
し易さ。手にかかる負担の程度や手を締め付ける度合
い。いわゆる、フィット感)と着脱感(ゴム手袋を装着
または脱着する際の取扱性)についての評価を求めた。
【0030】装着性および脱着性は以下の基準で評価を
行い、各被験者の評価の平均で表した。 (装着性) ◎:装着感が極めてソフトで、指の曲げ伸ばしが自然に
行え、あたかも手袋を装着していないように感じられ
た。 〇:装着感がソフトで、指の曲げ伸ばしが自然に行え
た。 △:手袋が多少硬く感じられたものの、実用上問題はな
かった。 ×:装着感が極めて悪く、長時間の装着により手に疲労
感が生じた。
【0031】(脱着性) ◎:非常に装着し易く(履き易く)、脱ぎ易い。 ○:履き易く、脱ぎ易い。 △:履きにくく、脱ぎにくい。 ×:極めて履きにくく、かつ脱ぎにくい。
【0032】以上の結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1より明らかなように、実施例1〜6に
よれば、対照の塩化ビニル樹脂製手袋と同等またはそれ
以上の、優れた装着性および脱着性を有する手袋を得る
ことができた。これに対し、比較例1および3では十分
な成膜性が得られず、手袋を作製することができなかっ
た。
【0035】また、比較例2および4〜6では300%
伸び時における引張応力M300 が低く、十分な装着性お
よび脱着性を得ることができなかった。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
とりわけ装着性および脱着性において塩化ビニル樹脂製
手袋と同等またはそれ以上の物性を有する手袋を得るこ
とができる。かかる手袋は、製造方法が簡易であるとと
もに、塩化ビニル樹脂を含まないことから廃棄・焼却時
にダイオキシンが発生して、環境を汚染するおそれがな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 7/02 C08L 7/02 21/02 21/02 33/00 33/00 //(C08L 33/00 21:02) B29K 7:00 35:00 105:24 Fターム(参考) 3B033 AB08 AB09 AB10 AB20 AC01 AC03 BA01 4F071 AA10 AA11 AA32 AA33 AB04 AE02 AE03 AF15 AF21 AH19 BA04 BA05 BC04 4F205 AA21L AA46L AB03 AC05 AH63 GA08 GB01 GC01 GE24 4J002 AC012 AC072 AC082 BG011 BG031 DA046 FD146 FD150 GC00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムラテックスとアクリル系樹脂エマルジ
    ョンとの混合物を成膜して得られる、300%伸び時の
    引張応力M300 が7.0MPa以上であることを特徴と
    する手袋。
  2. 【請求項2】前記ゴムラテックスが天然ゴムラテックス
    である請求項1記載の手袋。
  3. 【請求項3】前記混合物におけるゴムラテックスの固形
    分とアクリル系樹脂エマルジョンの固形分との含有割合
    が、 前記混合物が架橋剤を含有しない場合には、重量比で2
    0:80〜40:60であり、 前記混合物が架橋剤を含有する場合には、重量比で2
    0:80〜60:40である請求項1または2記載の手
    袋。
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