JP2000301836A - レーザ印刷方法及びその装置 - Google Patents

レーザ印刷方法及びその装置

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JP2000301836A
JP2000301836A JP11113955A JP11395599A JP2000301836A JP 2000301836 A JP2000301836 A JP 2000301836A JP 11113955 A JP11113955 A JP 11113955A JP 11395599 A JP11395599 A JP 11395599A JP 2000301836 A JP2000301836 A JP 2000301836A
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Japan
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colored layer
laser beam
laser
predetermined pattern
laminated portion
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JP11113955A
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Masami Koyama
正美 小山
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JIJI SHOKEN INSATSU KK
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JIJI SHOKEN INSATSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定のパターンを白抜き等の抜きパターンと
して被照射物にレーザ光線で印刷する場合に、細密な抜
きパターンを鮮明に印刷することができ、作業効率の向
上を図ることもできるレーザ印刷方法及びその装置を提
供する。 【解決手段】 レーザ光線Lが照射される被照射物2の
被照射面上に、色彩を有する有色層を少なくとも1層積
層して有色層積層部10を形成する。この後、有色層積
層部10から少なくとも上層1層の有色層を溶解消失さ
せる出力のレーザ光線Lで有色層積層部10の表面に所
定のパターンを描いて、有色層積層部10の少なくとも
上層1層の有色層から所定のパターンだけを溶解消失さ
せ、その溶解消失した有色層より下層の有色層又は被照
射面そのもののを所定のパターンとして外部に露出させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙,ガラス,金属
等あるいはそれらを組み合わせた被照射物にレーザ光線
を照射することによって、文字,数字,模様等あるいは
それらを組み合わせた所定のパターンをレーザ光線で被
照射物に印刷するレーザ印刷方法及びその装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光線を被照射物に照射することに
よって該被照射物にレーザ光線で所定のパターンを印刷
するレーザ印刷方法としては、例えば、ビールのアルミ
缶の底面にレーザ光線でロット番号等を焼き付けて印刷
する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このレーザ印
刷方法では、所定のパターンを白抜き等の抜きパターン
として被照射物に印刷する場合には、その被照射物の被
照射面における所定のパターン以外の領域にレーザ光線
を照射して該領域を焼き付けることにより、任意の抜き
パターンを被照射物に印刷することとなる。
【0004】このため、このレーザ印刷方法では、抜き
パターンの線を細くしようとすると、線の鮮明さが損な
われて、細密な抜きパターンを鮮明に印刷することがで
きない。また、被照射面のレーザ照射領域を広くして抜
きパターンの見栄えを良くしようとすると、レーザ光線
を照射する照射時間が長くなって作業効率が悪化してし
まう。
【0005】そこで、本発明では、所定のパターンを白
抜き等の抜きパターンとして被照射物にレーザ光線で印
刷する場合に、細密な抜きパターンを鮮明に印刷するこ
とができ、作業効率の向上を図ることもできるレーザ印
刷方法及びその装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、レー
ザ光線を被照射物に照射することにより該被照射物にレ
ーザ光線で所定のパターンを印刷するレーザ印刷方法で
あって、前記被照射物の被照射面上に、色彩を有する有
色層を少なくとも1層積層して有色層積層部を形成した
後、その有色層積層部から少なくとも上層1層の有色層
を溶解消失させる出力のレーザ光線で有色層積層部の表
面に所定のパターンを描いて、有色層積層部の少なくと
も上層1層の有色層から所定のパターンだけを溶解消失
させ、その溶解消失した有色層より下層の有色層又は被
照射面そのもののを所定のパターンとして外部に露出さ
せることを特徴としている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のレーザ
印刷方法であって、前記有色層積層部への所定回数のレ
ーザ光線照射毎に所定のパターンを変更することを特徴
としている。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
レーザ印刷方法であって、前記被照射面上に、金メッキ
層又は金箔層を含んで有色層を少なくとも2層、かつ、
金メッキ層又は金箔層上に有色層を少なくとも1層積層
して有色層積層部を形成し、金メッキ層又は金箔層を所
定のパターンとして外部に露出させることを特徴として
いる。
【0009】請求項4の発明は、レーザ光線を被照射物
に照射することにより該被照射物にレーザ光線で所定の
パターンを印刷するレーザ印刷装置であって、色彩を有
する有色層が少なくとも1層積層されて有色層積層部が
形成された前記被照射物の被照射面上の有色層積層部表
面にレーザ光線で所定のパターンを描出可能なレーザ照
射装置と、前記有色層積層部から少なくとも上層1層の
有色層を溶解消失させる出力のレーザ光線をレーザ照射
装置から発振させ、該レーザ光線で有色層積層部の表面
に所定のパターンを描かせて、有色層積層部の少なくと
も上層1層の有色層から所定のパターンだけを溶解消失
させ、その溶解消失した有色層より下層の有色層又は被
照射面そのもののを所定のパターンとして外部に露出さ
せるレーザ照射装置用の制御装置とを備えていることを
特徴としている。
【0010】請求項5の発明は、請求項4記載のレーザ
印刷装置であって、前記制御装置は、有色層積層部への
所定回数のレーザ光線照射毎に所定のパターンを変更す
ることを特徴としている。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明では、被照射物の被照射
面上に形成された有色層積層部の表面にレーザ光線で所
定のパターンを描くと、レーザ光線によって有色層積層
部の少なくとも上層1層の有色層から所定のパターンだ
けが溶解消失され、その溶解消失した有色層より下層の
有色層又は被照射面そのもののが所定のパターンとして
外部に露出するので、有色層積層部の表面にレーザ光線
で描いた所定のパターンをそのまま白抜き等の抜きパタ
ーンとして被照射物に印刷することができる。従って、
細密な抜きパターンを被照射物にレーザ光線で鮮明に印
刷することができる。
【0012】また、有色層積層部の表面にレーザ光線で
描いた所定のパターンをそのまま白抜き等の抜きパター
ンとして被照射物に印刷することができるので、被照射
面における所定のパターン以外の領域をレーザ光線で照
射することにより所定のパターンを抜きパターンとして
被照射物に印刷する従来方法と比べて、レーザ光線の照
射時間を大幅に短縮することができ、従って、作業効率
の向上を図ることもできる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加えて、有色層積層部への所定回数のレーザ光線照
射毎に所定のパターンを変更するので、例えば、被照射
物のロット毎に異なるパターンをレーザ光線で被照射物
に印刷することや、被照射物毎に異なるパターンをレー
ザ光線で被照射物に印刷することができる。従って、応
用範囲を拡大させることができる。
【0014】請求項3の発明では、請求項1,2の発明
の効果に加えて、金メッキ層又は金箔層が所定のパター
ンとして外部に露出するので、所定のパターンが印刷さ
れた被照射物を複写機で複写した場合には、被照射物の
所定のパターンの金色を複写物では黒色に変化させるこ
とができる。従って、金券や有価証券等の偽造防止を図
ることができる。
【0015】請求項4の発明では、レーザ照射装置を制
御装置で制御することにより、被照射物の被照射面上に
形成された有色層積層部の表面にレーザ光線で所定のパ
ターンを描かせると、レーザ光線によって有色層積層部
の少なくとも上層1層の有色層から所定のパターンだけ
が溶解消失され、その溶解消失した有色層より下層の有
色層又は被照射面そのもののが所定のパターンとして外
部に露出するので、有色層積層部の表面にレーザ光線で
描いた所定のパターンをそのまま白抜き等の抜きパター
ンとして被照射物に印刷することができる。従って、細
密な抜きパターンを被照射物にレーザ光線で鮮明に印刷
することができる。
【0016】また、有色層積層部の表面にレーザ光線で
描いた所定のパターンをそのまま白抜き等の抜きパター
ンとして被照射物に印刷することができるので、被照射
面における所定のパターン以外の領域をレーザ光線で照
射することにより所定のパターンを抜きパターンとして
被照射物に印刷する従来品と比べて、レーザ光線の照射
時間を大幅に短縮することができ、従って、作業効率の
向上を図ることもできる。
【0017】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加えて、制御装置は有色層積層部への所定回数のレ
ーザ光線照射毎に所定のパターンを変更するので、例え
ば、被照射物のロット毎に異なるパターンをレーザ光線
で被照射物に印刷することや、被照射物毎に異なるパタ
ーンをレーザ光線で被照射物に印刷することができる。
従って、応用範囲を拡大させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態の一例
を示す斜視図である。図2は、図1中の被照射物の要部
を拡大して示す断面図であって、(a)は印刷直前を示
し、(b)は印刷後を示している。図1,図2に示すよ
うに、このレーザ印刷装置1は、被照射物としての印刷
用紙2にレーザ光線Lを照射して、この印刷用紙2に所
定のパターンをレーザ光線Lで印刷するものである。
【0019】印刷用紙2は少し厚めの紙で、被照射面と
しての生地表面2aが白色を有し、その生地表面2a
に、コンサートチケット3枚分の所定の印刷が予め施さ
れている。印刷用紙2の生地表面2aにおけるコンサー
トチケット1枚分の印刷が施された第1印刷領域A,第
2印刷領域B及び第3印刷領域Cには、各印刷領域A,
B,Cの右端部分及び上端部分にそれぞれ、青色インキ
がべた刷りされた青色の有色層11と、この有色層11
上に黒色インキがべた刷りされた黒色の有色層12とか
らなる約0.3mm厚さの有色層積層部10が形成され
ている。
【0020】レーザ印刷装置1は、レーザ光線Lを発振
し印刷用紙2の有色層積層部10表面にレーザ光線Lで
所定のパターンを描出可能な2台のレーザ照射装置3,
4と、両レーザ照射装置3,4用の電源装置5と、両レ
ーザ照射装置3,4用のコントローラ6と、このコント
ローラ6と協働して両レーザ照射装置3,4を制御する
パソコン装置7とを備えている。
【0021】両レーザ照射装置3,4は、レーザ光線L
を発振する炭酸ガスレーザ発振装置と、この炭酸ガスレ
ーザ発振装置から発振されるレーザ光線Lを反射鏡等で
処理して所定の文字,数字,模様等をレーザ光線Lで描
かせる光学装置とを備えている。
【0022】レーザ印刷装置1では、レーザ照射装置3
は、印刷用紙2の第1〜第3の各印刷領域A,B,Cの
右端部分に形成されている有色層積層部10に座席番号
を所定パターンとしてレーザ光線Lで描出するために使
用している。レーザ照射装置4は、印刷用紙2の第1〜
第3の各印刷領域A,B,Cの上端部分に形成されてい
る有色層積層部10に、座席番号,2次元バーコード
(QRコード),製造管理用のバーコード及び製造管理
番号を所定パターンとしてレーザ光線Lで描出するため
に使用している。
【0023】コントローラ6は、各レーザ照射装置3,
4を制御することにより、各レーザ照射装置3,4から
発振されるレーザ光線Lで有色層積層部10の表面に所
定のパターンを描出させる。すなわち、その所定のパタ
ーンを構成する文字及び数字の種類,大きさ,書体及び
位置を制御すると共に、バーコードである模様を形成す
る線の種類、太さ,長さ及び位置を制御している。ま
た、コントローラ6は、各レーザ照射装置3,4から発
振されるレーザ光線Lの出力も制御している。
【0024】パソコン装置7は、コントローラ6を制御
して、印刷用紙2の第1〜第3の各印刷領域A,B,C
毎に、その印刷領域A,B,Cの有色層積層部10に描
出させる所定のパターンの文字,数字,模様を変更させ
ている。従って、コントローラ6とパソコン装置7と
は、レーザ照射装置3,4用の制御装置8を構成してい
る。
【0025】両レーザ照射装置3,4は架台20上に配
設され、この架台20はベース板21に取り付けられて
いる。ベース板21における両レーザ照射装置3,4の
下方に位置する部位は、印刷用紙2が載置されるアクリ
ル製の載置テーブル31を位置制御可能に摺動させる摺
動装置30が、その載置テーブル31を両レーザ照射装
置3,4に沿って摺動可能に配設されている。
【0026】この摺動装置30は、その載置テーブル3
1を摺動自在に保持する保持装置32と、載置テーブル
31を保持装置32の長手方向へ位置制御可能に摺動さ
せるステッピングモータ33と、このステッピングモー
タ33を制御して載置テーブル31を所定位置に摺動さ
せるシーケンサとを備え、このシーケンサは電源装置5
内に収容されている。
【0027】この摺動装置30では、保持装置32の所
定位置に取り付けられた図外のブラシに載置テーブル3
1を当接させながら摺動させ、この摺動によってアクリ
ル製の載置テーブル31に蓄えられる静電気で印刷用紙
2を載置テーブル31上に保持するようになっている。
【0028】載置テーブル31の矩形の頂面には、印刷
用紙2を所定位置に載置させるための位置決めバー34
が、矩形の頂面の直交する2辺に沿って取り付けられて
いる。パソコン装置7は、前記シーケンサを制御するこ
とにより、両レーザ照射装置3,4からのレーザ光線L
の照射時期と摺動装置30による載置テーブル31の摺
動時期との調整を行っている。従って、シーケンサとパ
ソコン装置7とは、摺動装置30用の制御装置を構成し
ている。
【0029】以上説明したレーザ印刷装置1では、摺動
装置30の載置テーブル31上の所定位置に印刷用紙2
を載置して手許スイッチ40をONにすると、摺動装置
30によって印刷用紙2は、初期位置から第1照射位置
に移動し、この第1照射位置でのレーザ光線Lの照射終
了後に第1照射位置から第2照射位置に移動し、この第
2照射位置でのレーザ光線Lの照射終了後に第2照射位
置から第3照射位置に移動し、この第3照射位置でのレ
ーザ光線Lの照射終了後に初期位置に戻るようになって
いる。
【0030】そして、第1照射位置では、印刷用紙2
は、その第1印刷領域Aの右端部分に形成されている有
色層積層部10がレーザ照射装置3のレーザ光線L照射
位置に位置し、第1印刷領域Aの上端部分に形成されて
いる有色層積層部10がレーザ照射装置4のレーザ光線
L照射位置に位置するようになっている。
【0031】第2照射位置では、印刷用紙2は、第2印
刷領域Bの右端部分に形成されている有色層積層部10
がレーザ照射装置3のレーザ光線L照射位置に位置し、
第2印刷領域Bの上端部分に形成されている有色層積層
部10がレーザ照射装置4のレーザ光線L照射位置に位
置するようになっている。
【0032】第3照射位置では、印刷用紙2は、第3印
刷領域Cの右端部分に形成されている有色層積層部10
がレーザ照射装置3のレーザ光線L照射位置に位置し、
第3印刷領域Cの上端部分に形成されている有色層積層
部10がレーザ照射装置4のレーザ光線L照射位置に位
置するようになっている。
【0033】ここで、レーザ印刷装置1を使用して印刷
用紙2にレーザ光線Lで所定のパターンを印刷するレー
ザ印刷方法について説明する。先ず最初に、印刷用紙2
の生地表面2aに所定のインク印刷を施して、生地表面
2aの所定位置に有色層積層部10を形成する。この
後、印刷用紙2の生地表面2aを上にして摺動装置30
の載置テーブル31上の所定位置に印刷用紙2を載置
し、手許スイッチをONにして、印刷用紙2を初期位置
から第1照射位置に移動させる。
【0034】この第1照射位置では、両レーザ照射装置
3,4によって、印刷用紙2の有色層積層部10を溶解
焼失させる出力のレーザ光線Lで印刷用紙2の第1印刷
領域Aの有色層積層部10表面に所定のパターンを描か
せる。このとき、この有色層積層部10から所定のパタ
ーンだけが溶解焼失して、印刷用紙2の白色の生地表面
2aそのもののが所定のパターンとして外部に露出し、
印刷用紙2の第1印刷領域Aの有色層積層部10にレー
ザ光線Lで所定のパターンが白抜きパターンとして印刷
される。
【0035】この印刷の後、第1照射位置から第2照射
位置に移動した印刷用紙2に対しても同様に両レーザ照
射装置3,4により、印刷用紙2の第2印刷領域Bの有
色層積層部10にレーザ光線Lで所定のパターンを白抜
きパターンとして印刷する。
【0036】更に、この印刷の後、第2照射位置から第
3照射位置に移動した印刷用紙2に対しても同様に両レ
ーザ照射装置3,4により、印刷用紙2の第3印刷領域
Cの有色層積層部10にレーザ光線Lで所定のパターン
を白抜きパターンとして印刷する。
【0037】この印刷の後、初期位置に戻った載置テー
ブル31から印刷用紙2を取り出して、レーザ印刷装置
1を使用した印刷用紙2へのレーザ光線Lによる所定の
パターンの一連の印刷が完了する。
【0038】以上説明したように、本発明に係るレーザ
印刷方法及びレーザ印刷装置1では、印刷用紙2の生地
表面2a上の有色層積層部10表面に、この有色層積層
部10を溶解焼失させる出力のレーザ光線Lで所定のパ
ターンを描くことにより、レーザ光線Lによって有色層
積層部10から所定のパターンだけが溶解消失され、白
色の生地表面2aそのもののが所定のパターンとして外
部に露出するので、有色層積層部10の表面にレーザ光
線Lで描いた所定のパターンをそのまま白抜きパターン
として印刷用紙2に印刷することができる。
【0039】これに対し、従来のレーザ印刷方法及びレ
ーザ印刷装置では、レーザ光線が照射される被照射面に
おける所定のパターン以外の領域をレーザ光線Lで照射
することにより所定のパターンを抜きパターンとして被
照射物に印刷するようになっている。
【0040】従って、本発明に係るレーザ印刷方法及び
レーザ印刷装置1では、細密な抜きパターンを印刷用紙
2にレーザ光線Lで鮮明に印刷することができると共
に、従来技術と比べて、レーザ光線Lの照射時間を大幅
に短縮することができ、作業効率の向上を図ることもで
きる。
【0041】また、本発明に係るレーザ印刷方法及びレ
ーザ印刷装置1では、レーザ照射装置3,4用の制御装
置8は、そのパソコン装置7がコントローラ6と協働し
て有色層積層部10へのレーザ光線L照射毎に所定のパ
ターンを変更するので、第1〜第3の各印刷領域A,
B,C毎に異なる座席番号等のパターンをレーザ光線L
で印刷することができ、従って、応用範囲を拡大させる
こともできる。
【0042】なお、本実施形態では、青色インキの有色
層11と黒色インキの有色層12とからなる有色層積層
部10を溶解焼失させる出力のレーザ光線Lで有色層積
層部10の表面に所定のパターンを描いて、有色層積層
部10から所定のパターンを溶解消失させ、白色の生地
表面2aそのもののを所定のパターンとして外部に露出
させている。
【0043】しかし、黒色インキの有色層12だけを溶
解焼失させる出力のレーザ光線Lで有色層積層部10の
表面に所定のパターンを描いて、有色層積層部10の黒
色の有色層12から所定のパターンを溶解消失させ、青
色インキの有色層11を所定のパターンとして外部に露
出させることは勿論可能である。
【0044】また、印刷用紙2の生地表面2a上に、金
メッキ層又は金箔層を含んで黒色インキ等の有色層を少
なくとも2層、かつ、金メッキ層又は金箔層上に有色層
を少なくとも1層積層して有色層積層部10を形成し、
金メッキ層又は金箔層を所定のパターンとして外部に露
出させることも勿論可能である。
【0045】そして、この場合には、金メッキ層又は金
箔層が所定のパターンとして外部に露出するので、所定
のパターンが印刷された印刷用紙2を複写機で複写した
場合には、印刷用紙2の所定のパターンの金色を複写物
では黒色に変化させることができ、従って、金券や有価
証券等の偽造防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1中の被照射物の要部を拡大して示す断面図
であって、(a)は印刷直前を示し、(b)は印刷後を
示している。
【符号の説明】
1 レーザ印刷装置 2 印刷用紙(被照射物) 2a 生地表面(被照射面) 3,4 レーザ照射装置 8 レーザ照射装置用の制御装置 10 有色層積層部 11,12 有色層 L レーザ光線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線を被照射物に照射することに
    より該被照射物にレーザ光線で所定のパターンを印刷す
    るレーザ印刷方法であって、 前記被照射物の被照射面上に、色彩を有する有色層を少
    なくとも1層積層して有色層積層部を形成した後、その
    有色層積層部から少なくとも上層1層の有色層を溶解消
    失させる出力のレーザ光線で有色層積層部の表面に所定
    のパターンを描いて、有色層積層部の少なくとも上層1
    層の有色層から所定のパターンだけを溶解消失させ、そ
    の溶解消失した有色層より下層の有色層又は被照射面そ
    のもののを所定のパターンとして外部に露出させること
    を特徴とするレーザ印刷方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレーザ印刷方法であっ
    て、 前記有色層積層部への所定回数のレーザ光線照射毎に所
    定のパターンを変更することを特徴とするレーザ印刷方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のレーザ印刷方法で
    あって、 前記被照射面上に、金メッキ層又は金箔層を含んで有色
    層を少なくとも2層、かつ、金メッキ層又は金箔層上に
    有色層を少なくとも1層積層して有色層積層部を形成
    し、金メッキ層又は金箔層を所定のパターンとして外部
    に露出させることを特徴とするレーザ印刷方法。
  4. 【請求項4】 レーザ光線を被照射物に照射することに
    より該被照射物にレーザ光線で所定のパターンを印刷す
    るレーザ印刷装置であって、 色彩を有する有色層が少なくとも1層積層されて有色層
    積層部が形成された前記被照射物の被照射面上の有色層
    積層部表面にレーザ光線で所定のパターンを描出可能な
    レーザ照射装置と、 前記有色層積層部から少なくとも上層1層の有色層を溶
    解消失させる出力のレーザ光線をレーザ照射装置から発
    振させ、該レーザ光線で有色層積層部の表面に所定のパ
    ターンを描かせて、有色層積層部の少なくとも上層1層
    の有色層から所定のパターンだけを溶解消失させ、その
    溶解消失した有色層より下層の有色層又は被照射面その
    もののを所定のパターンとして外部に露出させるレーザ
    照射装置用の制御装置とを備えていることを特徴とする
    レーザ印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のレーザ印刷装置であっ
    て、 前記制御装置は、有色層積層部への所定回数のレーザ光
    線照射毎に所定のパターンを変更することを特徴とする
    レーザ印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014069373A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Kisaya:Kk 塗物への造形付加方法と塗物

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