JP2000301565A - 射出成形同時加飾用シート及び射出成形同時加飾方法 - Google Patents

射出成形同時加飾用シート及び射出成形同時加飾方法

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JP2000301565A
JP2000301565A JP11113124A JP11312499A JP2000301565A JP 2000301565 A JP2000301565 A JP 2000301565A JP 11113124 A JP11113124 A JP 11113124A JP 11312499 A JP11312499 A JP 11312499A JP 2000301565 A JP2000301565 A JP 2000301565A
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Hideyuki Iriyama
秀之 入山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型開き直後で製品が未だ冷えきっていない高
温の状態でも、十分な接着力が得られる様にして、安定
的な射出成形同時加飾が出来る様にする。 【解決手段】 少なくとも、基材シート1と感熱接着層
2とからなる射出成形同時加飾用シートSにて、感熱接
着層をエチレン−ビニルアルコール共重合体から構成す
る。例えばラミネ−トタイプでは、透明なアクリル樹脂
シートからなる基材シート、バインダーの樹脂がアクリ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又はこれら
の混合物である装飾層3、感熱接着層が積層された構成
とする。また、転写タイプでは、基材シートには離型性
のシートを用い、装飾層や感熱接着層を転写層4とす
る。射出成形同時加飾はこの加飾用シートを用いて行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形同時加飾
方法に使用する、ラミネ−トタイプや転写タイプとなる
加飾用シートと、該シートを用いた射出成形同時加飾方
法に関する。特に、ABS樹脂等の射出成形樹脂に対し
て、射出成形同時加飾の型開き直後で高温でまだ完全に
冷却されていない状態でも、十分な接着強度を有する射
出成形同時加飾用シートとそれを用いた射出成形同時加
飾方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特公昭50−19132号公
報、特開平6−315950号公報等で開示される射出
成形同時加飾方法によって、樹脂成形物の表面をラミネ
−ト又は転写で加飾した加飾成形品が各種用途で使用さ
れている。射出成形同時加飾方法では、加飾用シートを
射出成形金型で成形できる事から、加飾面が三次元的凹
凸面の場合でも適用可能な優れた加飾方法である。な
お、加飾用シートには、ラミネートタイプと転写タイプ
とがあり、前者では加飾用シート全層を樹脂成形物に積
層させて加飾し、後者では加飾用シートの基材シートの
みを剥離して基材シート上の感熱接着層や装飾層等から
なる転写層を樹脂成形物に転写させて加飾して、加飾成
形品とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に使
用する射出成形樹脂には、ABS樹脂、ABS樹脂とポ
リカーボネート樹脂との混合樹脂等を使用する事が多
い。そして、この為、射出成形同時加飾用シートに感熱
接着層を設ける場合には、該感熱接着層には、アクリル
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、或いはこれら
樹脂の混合物、或いは、アクリル樹脂とスチレン樹脂の
混合物等が使用される事が多かった。感熱接着層をこれ
ら樹脂で構成すれば、得られる加飾成形品は、接着製品
として一般的な接着性に関する要求として室温付近(最
大40℃以下)での接着性を満足するものであった。
【0004】しかしながら、射出成形同時加飾工程にお
いては、型開き後の製品取出しは、固定側成形型に取り
付けたエジェクターピンによって行われたりするが、こ
の様な製品取出しは、まだ製品が室温まで冷えきってお
らず、室温よりも高温の状態(最高60℃程度)で行わ
れるのが常である。そして、エジェクターピンによる製
品の突き出しのタイミングが悪いと、ランナー部が先に
外れたり、或いは多面付けの射出成形型を用いた場合は
多面付け製品の一部が他よりも先に外れる事があった。
この為、射出成形同時加飾用シートが引っ張られ、本来
製品に密着しているべき射出成形同時加飾用シート部分
(或いは転写タイプの場合は転写層)が剥がれてしまう
ことがあった。また、ラミネートタイプの射出成形同時
加飾用シートでは、成形後にトリミングを必要とする事
があるが、まだ冷えきっていない製品をトリミング処理
中に余分な力がかかると、本来製品に密着しているべき
射出成形同時加飾用シート部分が樹脂成形物から剥がれ
てしまうこともあった。
【0005】この様に、射出成形同時加飾方法に使用す
る射出成形同時加飾用シートに感熱接着層を設ける際に
は、一般的なロール転写や熱ラミネ−ト等に供する装飾
シートと異なり、以下の様な項目が要求された。
【0006】(1)射出成形同時加飾用シートを射出成
形型で予備成形する場合には、予備成形時に或る温度に
て加熱軟化して、次いで延伸され、その後に射出樹脂と
の接着が行われる。この延伸により、接着力が低下しな
いこと。 (2)射出成形型形状及び射出成形型内の場所、成形条
件により、射出成形同時加飾シートと樹脂成形物の接着
時の温度や圧力に幅があり、それら条件範囲での接着に
おいて、必要な接着力を保持できること。 (3)製品のエジェクト時には、射出成形同時加飾用シ
ートの感熱接着層自体及び該層と他層との界面の温度は
室温(常温)よりもかなり高温である(最高で60℃程
度)。その想定される温度において、必要な接着力を保
持できること。
【0007】そこで、本発明の課題は、感熱接着層を有
する射出成形同時加飾用シートと、それを用いた射出成
形同時加飾方法において、上記(1)〜(3)の項目条
件を満足させ、型開き後の製品取出時やトリミング時で
製品温度が室温よりも高温の状態でも接着強度を強く
し、その結果、樹脂成形物に積層した後の射出成形同時
加飾用シート(転写の場合はその転写層)が樹脂成形物
から不用意に剥離しない様にする事である。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
すべく、本発明の射出成形同時加飾用シートでは、少な
くとも、基材シートと、該基材シートの樹脂成形物側に
最外層として積層される感熱接着層とからなる、射出成
形同時加飾用シートにおいて、感熱接着層がエチレン−
ビニルアルコール共重合体からなる構成とした。この様
に、感熱接着層にエチレン−ビニルアルコール共重合体
を用いる事によって、型開き後の製品取出時やトリミン
グ時で製品(完成又は未完成の加飾成形品)が未だ室温
よりも高温の状態に於いて、接着力を保持でき、その結
果、製品取出し時又はトリミング時に於いて、一旦、樹
脂成形物に積層した射出成形同時加飾用シートが、ラミ
ネートタイプの場合ではその全層が、また転写タイプの
場合ではその転写層が、樹脂成形物から不用意に剥離す
る事が防げる。そしてもちろん、常温での接着力も良好
にできる。
【0009】また、本発明の射出成形同時加飾用シート
は、上記加飾用シートに於いて、ラミネートタイプの加
飾用シートとして、基材シートが透明なアクリル樹脂シ
ートからなり、該基材シートに順に、バインダーの樹脂
がアクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又
はこれらの混合物である装飾層、エチレン−ビニルアル
コール共重合体の感熱接着層が積層されている構成とし
た。この様に、射出成形同時加飾用シートを、更に、基
材シートは透明なアクリル樹脂シートで構成し、且つ装
飾層のバインダーの樹脂はアクリル樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、又はこれらの混合物で構成するこ
とで、ラミネ−トタイプの加飾用シートとして、その全
層を高温及び常温で密着良く樹脂成形物に積層できる
上、透明性に優れたアクリル樹脂シートによる透明感、
塗装感等によって、高級感に富んだ加飾成形品を与える
事ができる。
【0010】また、本発明の射出成形同時加飾方法は、
上記いずれかの射出成形同時加飾用シートを、一対の型
の間に、その感熱接着層が射出樹脂側を向く様にして挿
入した後、両型を型締めし、両型で形成されるキャビテ
ィ内に流動状態の樹脂を充填して固化させて、成形と同
時に樹脂成形物表面に射出成形同時加飾用シートを密
着、積層させた後、両型を型開きし、ラミネ−トの場合
は、そのまま射出成形同時加飾用シート全層が樹脂成形
物に積層した加飾成形品とし、転写の場合は、基材シー
トと感熱接着層間に少なくとも装飾層を、該感熱接着層
と共に転写層として有する射出成形同時加飾用シートの
うちの、基材シートのみを剥離して、感熱接着層を含む
転写層が樹脂成形物に積層した加飾成形品とする様にし
た。その結果、型開き後の製品取出時に、製品(完成又
は未完成の加飾成形品)が未だ室温よりも高温の状態で
も接着力を保持でき、一旦、樹脂成形物に積層した射出
成形同時加飾用シートが、ラミネートタイプの場合では
その全層が、また転写タイプの場合ではその転写層が、
樹脂成形物から不用意に剥離する事が防げ、機械停止す
る事無く、安定的に射出成形同時加飾ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明の射出成形同時
加飾用シートの形態例のうちの幾つかを例示する断面
図、図2は本発明の射出成形同時加飾方法を説明する概
念図、図3は本発明の射出成形同時加飾用シートを用い
て得られる加飾成形品の幾つかを例示する断面図であ
る。
【0012】〔射出成形同時加飾用シート〕先ず、本発
明の射出成形同時加飾用シートとしては、大別して、ラ
ミネ−トシート(ラミネ−トタイプ)と転写シート(転
写タイプ)とがある。ラミネ−トシートでは、加飾用シ
ートはその全層が樹脂成形物に積層されたままとなる。
転写シートでは、加飾用シートは樹脂成形物に積層後、
その基材シートを剥離除去して、感熱接着層の他に更に
装飾層等からなる転写層のみが樹脂成形物に最終的に積
層される。
【0013】図1の断面図で、本発明の射出成形同時加
飾用シートの基本的な構成を例示する。図1(A)は、
ラミネ−トシートの一形態を示し、射出成形同時加飾用
シートSは基材シート1と感熱接着層2とからなる。そ
して、図1(B)は、ラミネ−トシート又は転写シート
ともなる構成の場合であり、ここでは、射出成形同時加
飾用シートSは、基材シート1と感熱接着層2との間に
装飾層3を有する。転写シートとなる場合には、感熱接
着層2と装飾層3とが転写層4となり、基材シート1は
少なくとも転写層4側の面を転写層4に対して剥離性と
なっている。なお、図示は省くが、ラミネ−トシートで
装飾層を設ける場合には、装飾層3を、基材シート1の
感熱接着層2とは反対側に形成することも出来る。
【0014】(基材シート)基材シート1としては、成
形性を有する熱可塑性樹脂の樹脂シートが代表的には用
いられる。なお、成形性は必ずしも必須では無いが、射
出成形同時加飾時に加飾用シートを伸ばす事で、凹凸面
を加飾する際には必要である。上記樹脂シートとして
は、例えば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリブ
チル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレー
ト−ブチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メ
タ)アクリレート−スチレン共重合体〔但し、(メタ)
アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの
意味〕等のアクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS(ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ
メチルペンテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−プロピレン−ブテン共重合体、オレフィン系熱可
塑性エラストマー等のオレフィン系樹脂、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エチレ
ンテレフタレートイソフタレート共重合体等のポリエス
テル樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、AS(アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体)樹脂、ウレタン系等の
その他の熱可塑性エラストマー、ポリカーボネート樹脂
等の熱可塑性樹脂のシートの単層又は異種材料の2層以
上の積層体が用いられる。また、成形性を満足すれば、
不織布や織布等の布等に対して樹脂を含浸させたシート
や、これに前記樹脂シートを積層した積層体等も用いら
れる。
【0015】上記樹脂の中でも、アクリル樹脂を用いた
透明なアクリル樹脂シートは、ラミネ−トタイプの射出
成形同時加飾用シートに於ける基材シートとして、該基
材シートと感熱接着層との間に設ける装飾層の透明保護
層として、透明感や塗装感に優れ高級感に溢れる加飾成
形品を与える点で好ましい。
【0016】基材シートの厚みは特に限定されないが、
一般的にはラミネ−トタイプでは30〜200μm程度
であり、転写タイプでは20〜100μm程度である。
【0017】なお、転写タイプの場合、基材シートに
は、感熱接着層や装飾層等からなる転写層に対する離型
性を有するシートを使用する。この為に必要に応じて、
基材シートは、その転写層側を転写層との離型性を向上
させる為、公知の離型層を基材シートの構成要素(一
部)として有するシートとする。この離型層は基材シー
トの剥離時に基材シートの一部として転写層から除去さ
れる。離型層には、例えば、シリコーン樹脂、メラミン
樹脂、ウレタン樹脂、ワックス等が用いられる。
【0018】また、ラミネートタイプの場合では、基材
シートとする樹脂シート中に顔料等の着色剤を練り込ん
で、基材シートを着色透明又は着色不透明等とする装飾
処理を施す事もある。この場合、基材シート自体が装飾
層を成し基材シートと感熱接着層のみの構成の加飾用シ
ートとなる場合もある。
【0019】また、ラミネ−トタイプに用いる基材シー
トが樹脂シートの場合、基材シート中には、必要に応じ
て、適宜、ワックス等の滑剤、シリカ、球状α−アルミ
ナ等の粒子からなる減磨剤、ベンゾトリアゾール系、ベ
ンゾフェノン系、微粒子酸化セリウム系等の紫外線吸収
剤、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤等の光安定剤、
可塑剤、熱安定剤等の各種添加剤を、物性調整の為に添
加しても良い。なお、基材シートをアクリル樹脂シート
から構成する場合でも、副材料としてアクリル樹脂以外
の樹脂を添加しても良い。
【0020】(感熱接着層)感熱接着層2としては、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体で構成する。エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体としては、通常のランダ
ム共重合体を用いれば良い。エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体は、エチレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビ
ニル部分を鹸化して得られる共重合体であるが、物性調
整の為に、完全に鹸化せずに一部酢酸ビニルが残った、
つまり厳密にはエチレン−ビニルアルコール−酢酸ビニ
ル共重合体であっても良い。本発明で言うエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体とは、この様なエチレン−ビニ
ルアルコール−酢酸ビニル共重合体も包含する。なお、
感熱接着層の厚みは、加飾用シートの成形時の延伸具
合、製品取出時の温度、製品の用途等の使用法等に応じ
て適宜厚さとすれば良いが、通常1〜10μm程度であ
る。また、感熱接着層の形成方法は特に限定は無いが、
通常は、上記樹脂を希釈溶剤で希釈した樹脂液からなる
インキ又は塗液として、グラビア印刷、ロールコート等
の公知の印刷又は塗工手段により形成する。また、感熱
接着層は、Tダイによる溶融押し出し塗工法で、適宜装
飾層等を形成済みの基材シートに対して塗工形成しても
良い。また、感熱接着層は、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体のみで構成しても良いが、インキ(又は塗
液)の印刷(又は塗工)適性等の諸物性を調整、向上さ
せる為に、必要に応じて、体質顔料、保存安定剤等の各
種添加剤を添加しても良い。また、物性調整の為に、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体以外のその他の樹脂
を、副成分の範囲内で添加しても良い。
【0021】(装飾層)射出成形同時加飾用シートをラ
ミネ−トタイプのラミネ−トシートとする場合、基材シ
ートと感熱接着層のみからなる加飾用シートを使用する
事もあるが、通常は装飾層3を設ける。なお、基材シー
トと感熱接着層のみの場合でも、着色剤練込等によって
基材シート自体を装飾(着色)処理すれば、該基材シー
トが装飾層を兼ねる事にもなる。また、透明な基材シー
ト自体による塗装感を樹脂成形物にの付与する事も、一
種の加飾である。
【0022】また、転写タイプの場合では、感熱接着層
中に着色剤を含有させて装飾層を兼用させれば、感熱接
着層のみを転写する事もあり得るが、通常は、基材シー
トと感熱接着層間に専用の装飾層を設ける。
【0023】この様な専用の装飾層3としては、基本的
には特に制限は無く従来公知のもので良い。装飾層は、
通常は印刷インキを用い印刷法で少なくとも柄パターン
を表現する層とする。なお、全面ベタ柄の場合は、塗料
を用いた塗工法で形成することもできる。また、装飾層
には金属薄膜層等も使用できる。装飾層は、基材シート
の感熱接着層側の面、或いは、ラミネ−トシートの場合
では、この他、感熱接着層側とは反対側の基材シート面
や基材シート表裏両面等にも形成する。装飾層を基材シ
ートの感熱接着層側の面とする構成は、基材シートを装
飾層に対する保護層にできる点で好ましい。もちろん、
この場合の基材シートは、透明アクリル樹脂シートを使
用する等して、透明(無色又は着色)シートとする。ま
た、この場合、基材シートは保護層の機能以外に、塗装
感の付与等の為にも使用できる。
【0024】装飾層を印刷インキ(又は塗料)で形成す
る場合、印刷インキ(又は塗料)のバインダーの樹脂と
しては、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、或いは、塩素化
ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオ
レフィン等を単体、或いは2種以上混合して用いる。な
かでも、ラミネ−トシートとして基材シートに透明なア
クリル樹脂シートを用いる場合には、バインダーの樹脂
には、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、又はこれらの混合物を用いると、基材シート、装飾
層及び感熱接着層の各層を密着良く積層でき、射出成形
同時加飾用シート全層を高温及び常温で密着良く樹脂成
形物に積層できる点で好ましい。また、上記印刷インキ
(或いは塗料)に用いる着色剤は公知の染料や顔料で良
く、例えば、チタン白、弁柄、黄鉛、群青、カーボンブ
ラック、イソインドリノン、キナクリドン、フタロシア
ニンブルー等を用いる。装飾層の絵柄は、木目、石目、
布目、砂目、幾何学模様、文字、全面ベタ等と任意であ
る。
【0025】なお、装飾層とする金属薄膜層としては、
アルミニウム、真鍮、金、銀、銅、クロム等を用いて真
空蒸着法、スパッタリング法等で形成する。また、金属
薄膜層は全面又は部分的(絵柄状等)な層とする。
【0026】(その他の層:剥離層)転写タイプの転写
シートの場合では、転写層のうちの基材シートに接する
側に、基材シートとの剥離性を調整する為、転写後の表
面保護層や塗装感を与える層等として、剥離層を設けて
も良い〔図3(B)の断面図で例示する加飾成形品Pに
於ける転写層4中の符号5参照〕。剥離層としては、上
記装飾層形成用の印刷インキで列記した各種バインダー
の樹脂の他に、表面物性に優れる点で紫外線や電子線で
硬化するアクリル系やエポキシ系等の電離放射線硬化性
樹脂等も使用できる。剥離層は装飾層同様の公知の印刷
法や塗工法で形成する。剥離層の厚さは通常1〜100
μm程度である。
【0027】(その他の層:易接着層)また、基材シー
ト、感熱接着層、装飾層、剥離層等に於いて、これらの
層間密着力を向上させる為に、層間に易接着層を設けて
も良い。易接着層は、ラミネ−トタイプと転写タイプの
両方の場合に設ける事ができる。但しもちろんだが転写
タイプの場合には、基材シートと剥離層間等の転写時に
剥離面を与える面には易接着層は設けない。易接着層の
材料は、特に制限は無く、公知の材料を使用すれば良
く、例えばウレタン樹脂を使用すれば良い。ウレタン樹
脂としては、2液硬化型ウレタン樹脂、或いは熱可塑性
ウレタン樹脂等を使用すれば良い。また、易接着層は、
この様な樹脂からなるインキ又は塗液で、公知の印刷法
又は塗工法で形成すれば良い。
【0028】〔射出成形同時加飾方法〕本発明の射出成
形同時加飾方法は、前述した本発明の射出成形同時加飾
用シートを用いて、所謂射出成形同時加飾方法によっ
て、樹脂成形物の表面に積層する事で、また転写の場合
は、更にその後、基材シートを剥離して転写層のみを積
層する事で、該加飾用シートによる積層又は転写で加飾
された加飾成形品を得る方法である。
【0029】なお、射出成形同時加飾方法とは、特公昭
50−19132号公報、特公昭43−27488号公
報、特開平6−315950号公報、特公平2−420
80号公報等に記載されるように、加飾用シートを射出
成形の雌雄両型間に配置した後、流動状態の樹脂を型内
に射出充填し、樹脂成型物の成形と同時にその表面に射
出成形同時加飾用シートを積層して、ラミネ−ト又は転
写で樹脂成形物を加飾して加飾成形品とする方法であ
る。
【0030】本発明の射出成形同時加飾方法は、用いる
射出成形同時加飾用シートとして前述した本発明の射出
成形同時加飾用シートを用いる事以外は、従来公知の射
出成形同時加飾方法に於ける各種形態をとり得るもので
ある。例えば、加飾用シートの予備成形は基本的には行
う形態でも行わない形態でも、いずれでも良い。また、
加飾用シートの予熱を行っても良く、行わなくても良
い。なお、予備成形時には通常は加飾用シートは予熱す
る。もちろん、加飾用シートの絞りが大きい場合は、予
備成形を行うのが好ましい。一方、加飾用シートの絞り
が少ない場合は、射出される流動状態の樹脂の樹脂圧の
みで加飾用シートを成形できる。この際、絞りが浅けれ
ば、予備成形無しで樹脂射出と同時に型内に充填される
流動状態の樹脂の樹脂圧で加飾用シートを成形する事も
ある。また、樹脂圧で加飾用シートを成形する場合で
も、加飾用シートは予熱せずに射出樹脂の熱を利用する
事もある。また、加飾用シートの予備成形は、通常は、
射出成形型を真空成形型と兼用して行うが、型間に加飾
用シートを供給する前に、型外部で別の真空成形型で加
飾用シートを真空成形する様な予備成形でも良い。な
お、真空成形とは真空圧空成形も包含する。
【0031】図2の概念図によって、本発明の射出成形
同時加飾方法を、その或る一形態で説明する。なお、こ
こで説明する形態は、型締めする前に、加飾用シートを
型間で加熱し軟化させて射出成形型で真空成形により予
備成形した後に、型締めして樹脂を射出する形態であ
る。また、この形態は、上記した射出成形同時加飾用シ
ートの予備成形、予熱の各種組み合わせ形態の中で、加
飾用シートの絞りが深い場合に、より好ましい形態であ
る。
【0032】先ず、図2(A)の如く、射出成形型とし
ては、射出ノズルと連通する湯道(ランナー)及び湯口
(ゲート)を有する型Maと、型面に吸引孔41を有し
シートの予備成形型を兼用する型Mbの一対の成形型を
用いる。これらの型は鉄等の金属、或いはセラミックス
からなる。型開き状態に於いて両型Ma、Mb間に射出
成形同時加飾用シートSを供給し、型Mbに加飾用シー
トSを平面視枠状のシートクランプ42で押圧する等し
て固定する。この際、加飾用シートの感熱接着層側は、
図面右側の射出樹脂側となる様にする事はもちろんであ
る。次いで、適宜、両型間に挿入したヒータ43で加飾
用シートを加熱軟化させる。加熱は例えば非接触の輻射
加熱とするが、接触加熱でも良い。そして、吸引孔から
吸引して真空成形して、加飾用シートを型Mbのキャビ
ティ面に沿わせ予備成形する。なお、真空成形は圧空も
併用する真空圧空成形でも良く、これも包含する。次い
で、ヒータを両型間から退避させ、図2(B)の如く両
型を型締めし、両型で形成さるキャビティに加熱熔融状
態等の流動状態の樹脂を充填する。そして、樹脂が固化
後、型開きして成形物を取り出す。射出成形同時加飾用
シートがラミネ−トシートの場合は、加飾用シートの不
要部分があれば適宜トリミングすれば、樹脂成形物が射
出成形同時加飾用シートの積層によって加飾された加飾
成形品が得られる。なお、射出成形同時加飾用シートが
転写シートの場合は、基材シートを型Mb側に残した状
態で成形物を取り出すか、或いは、加飾用シート全層が
積層された状態で成形物を取り出し後、基材シートを剥
離して、転写層のみが積層されて加飾された加飾成形品
を得る。
【0033】〔加飾成形品〕なお、得られる加飾成形品
は、通常は、射出成形同時加飾シートによる加飾面が凹
凸面等と非平面の立体物である。しかし、該加飾用シー
トによる加飾面は平面だが他の面が非平面の立体物、加
飾面が平面となる板状物でも、射出成形同時加飾用シー
トが備えた特定材料からなる感熱接着層による高温での
優れた密着性は享受できる。
【0034】ここに図3(A)及び(B)の断面図に、
本発明で得られる加飾成形品の幾つかを例示しておく。
図3(A)に示す加飾成形品Pは、射出成形同時加飾用
シートSがラミネ−トシートとして、樹脂成形物6の表
面に積層した構成の成形品である。図3(A)では、射
出成形同時加飾用シートSの部分は、基材シート1と感
熱接着層2との間に印刷等で形成した装飾層3を有する
構成である。一方、図3(B)に示す加飾成形品Pは、
射出成形同時加飾用シートSが転写シートとして使用さ
れ、その転写層4の部分が樹脂成形物6の表面に積層し
た構成の成形品である。図3(B)では、転写層4の部
分は、表面側から剥離層5、装飾層3、感熱接着層2か
ら成る構成である。
【0035】〔射出成形樹脂〕なお、本発明の射出成形
同時加飾方法に於いて、射出成形する樹脂としては、基
本的には従来公知のものが使用でき特に制限はない。射
出成形樹脂は、製品の要求物性やコスト等に応じて選定
される。例えば、熱可塑性樹脂であれば、ABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)樹脂、
スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、或いはポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリメチルペンテン、エチレン−プロ
ピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン共重合
体、オレフィン系熱可塑性エラストマー等のポリオレフ
ィン系樹脂等である。また、硬化性樹脂であれば、2液
硬化型の樹脂、例えば、ウレタン樹脂、不飽和ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂等の未硬化樹脂液等の射出成形
同時加飾用として従来より知られている材料を使用でき
る。熱可塑性樹脂は加熱熔融して流動状態で射出し、ま
た硬化性樹脂は室温又は適宜加熱して流動状態で射出す
る。但し、本発明の射出成形同時加飾方法では、前述し
た本発明の射出成形同時加飾用シートを使用する方法で
あり、該本発明の加飾用シートの特徴を活かして最も効
果を奏するのは、ABS樹脂、ABS樹脂とポリカーボ
ネート樹脂との混合樹脂等である。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明を更に
詳述する。
【0037】〔実施例〕ポリメチルメタクリレートを主
成分とする透明な125μm厚のアクリル樹脂シートを
基材シートとして、その片面に、バインダーの樹脂がア
クリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との1対
1重量比の混合物で、着色剤がカーボンブラック、ポリ
アゾ赤、ポリアゾ黄、フタロシアニンブルーとからなる
着色インキで、木目柄の2μm厚の装飾層をグラビア印
刷で形成し、更に続いて、エチレン−ビニルアルコール
共重合体からなる厚さ6μmの感熱接着層をグラビア印
刷で全面に形成して、ラミネ−トシートとしての本発明
の射出成形同時加飾用シートを得た〔図1(B)参
照〕。
【0038】そして、図2の概念図に示した様な本発明
の射出成形同時加飾方法によって、上記射出成形同時加
飾用シートをABS樹脂からなる樹脂成形物の成形と同
時にその表面に積層して射出成形同時加飾用シートSの
全層が樹脂成形物に積層された層構成の加飾成形品を得
た。なお、射出成形同時加飾方法は、加飾用シートは射
出成形型を真空成形型として、型間に供給後、加熱軟化
して真空成形で予備成形する形態によった。また、射出
成形金型には、箱型形状のパネルとなる樹脂成形物が天
地方向で2個取り出来る多面付けの金型で、雌型側にシ
ート予備成形の為の吸引孔を有する型を用いた。
【0039】射出成形同時加飾用シートSは、図2
(A)の如く〔なお同図は概念図の為に天地2個取りの
多面付けまでは図示していない〕、射出成形機に取り付
けた成形型のうち真空成形型を兼用し型温度50℃に加
熱してある型Mb(雌型)のキャビティ上に供給し、型
Mbのパーティング面上に枠状のシートクランプ42を
用いて、天地2個のキャビティを纏めて囲繞する様にそ
れらの周縁部で固定し、赤外線輻射型の熱盤43を用
い、該シートをシート表面(感熱接着層側)が120℃
となる様に加熱し、型Mbのキャビティ内に設けた溝状
の吸引孔41から真空吸引して、図2(B)の如く、射
出成形同時加飾用シートSをキャビティ面表面に沿わせ
て密着させた。このとき、射出成形同時加飾用シート
は、パーティング面上でのキャビティ開口幅に対してキ
ャビティの最大深さが50%となる様な絞りで延ばされ
た。
【0040】そして、図2(B)の如く、型締めして射
出した。すなわち、型締めして型Mbと型Maとを合体
させて、両型で成形されるキャビティ内に、熔融したA
BS樹脂をノズル温度220℃で射出、充填し、冷却固
化させて、シート表面温度が60℃の時点で、両型を型
開きして、型Ma(雄型)に設けたエジェクターピン
(図示略)で突き出して型Maから脱型して、樹脂成形
物の表面に射出成形同時加飾用シートが接着一体化した
加飾成形品を取り出した。なお、加飾成形品は、天地の
2個がそれら間を樹脂成形物に積層しない部分の射出成
形同時加飾シートが連結した状態で取り出した(余剰部
分は後でトリミングする)。また、射出成形は連続10
ショット試みた。そして、加飾成形品は木目柄で加飾さ
れた、意匠感に優れた製品となった。
【0041】〔比較例1〕実施例において、感熱接着層
の樹脂をアクリル樹脂とスチレン樹脂との混合物に変え
た他は、実施例と同様にして射出成形同時加飾用シート
を得た。そして、この加飾用シートを用いた実施例同様
の射出成形同時加飾方法により加飾成形品を得た。
【0042】〔比較例2〕実施例において、感熱接着層
の樹脂をアクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体との1対1重量比混合物に変えた他は、実施例と同様
にして射出成形同時加飾用シートを得た。そして、この
加飾用シートを用いた実施例同様の射出成形同時加飾方
法により加飾成形品を得た。
【0043】〔比較例3〕実施例において、感熱接着層
の樹脂を塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体に変えた他
は、実施例と同様にして射出成形同時加飾用シートを得
た。そして、この加飾用シートを用いた実施例同様の射
出成形同時加飾方法により加飾成形品を得た。
【0044】〔性能評価〕10ショットの射出成形で、
型開き後の製品突き出し時に、感熱接着層の高温時の接
着力が不足して射出成形同時加飾用シートが樹脂成形物
から剥がれる事が有るか無いかで、感熱接着層の高温接
着力の性能を評価した。その結果、10ショット中に起
きた射出成形同時加飾用シートの剥離は、実施例では0
ショットで良好であった。しかし、該剥離は、各比較例
では多面付けされた天地の加飾成形品の突き出しのタイ
ミングのズレから、比較例1では9ショット、比較例2
では8ショット、比較例3では10ショットと、いずれ
の比較例も剥離が頻発し、不良となった。
【0045】
【発明の効果】本発明の射出成形同時加飾用シートに
よれば、感熱接着層にエチレン−ビニルアルコール共重
合体を用いる事によって、型開き後の製品取出時やトリ
ミング時で製品(完成又は未完成の加飾成形品)が未だ
室温よりも高温の状態に於いて、接着力を保持でき、そ
の結果、一旦、樹脂成形物に積層した射出成形同時加飾
用シートが、ラミネートタイプの場合ではその全層が、
また転写タイプの場合ではその転写層が、樹脂成形物か
ら不用意に剥離する事が防げる。そしてもちろん、常温
での接着力も良好にできる。 また、基材シートは透明なアクリル樹脂シートとし
て、この基材シートに順に、バインダーの樹脂がアクリ
ル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体又はこれらの
混合物である装飾層、感熱接着層が積層された構成のラ
ミネート用の射出成形同時加飾用シートとすれば、該シ
ート全層を密着良く樹脂成形物に積層できる上、透明性
に優れたアクリル樹脂シートによる透明感、塗装感等に
よって、高級感に富んだ加飾成形品を与える事ができ
る。 また、本発明の射出成形同時加飾方法では、上記いず
れかの射出成形同時加飾用シートを用いる事によって、
射出成形同時加飾時の型開き後の製品取出時に、製品
(完成又は未完成の加飾成形品)が未だ室温よりも高温
の状態でも接着力を保持でき、一旦、樹脂成形物に積層
した射出成形同時加飾用シートが、ラミネートタイプの
場合ではその全層が、また転写タイプの場合ではその転
写層が、樹脂成形物から不用意に剥離する事が防げ、機
械停止する事無く、安定的に射出成形同時加飾ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形同時加飾用シートの形態例を
例示する断面図。
【図2】本発明の射出成形同時加飾方法をその一形態で
説明する概念図。
【図3】本発明の射出成形同時加飾用シートを用いて得
られる加飾成形品の幾つかを例示する断面図。
【符号の説明】
1 基材シート 2 感熱接着層 3 装飾層 4 転写層 5 剥離層 6 樹脂成形物 41 吸引孔 42 シートクランプ 43 ヒータ(熱盤) Ma 射出成形型(雄型) Mb 射出成形型(雌型) P 加飾成形品 S 射出成形同時加飾用シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA36 AK15C AK15J AK22C AK22J AK25A AK25C AK69B AL01C AR00B AR00C AS00C AT00A AT00D BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA10D CA13 EH36D HB00C HB01 HB31 JL12B JN01A 4F206 AA13 AD05 AD09 AD10 AG03 JA07 JB13 JB19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、基材シートと、該基材シー
    トの樹脂成形物側に最外層として積層される感熱接着層
    とからなる、射出成形同時加飾用シートにおいて、 感熱接着層が、エチレン−ビニルアルコール共重合体か
    らなる、射出成形同時加飾用シート。
  2. 【請求項2】 基材シートが透明なアクリル樹脂シート
    からなり、該基材シートに順に、バインダーの樹脂がア
    クリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又はこ
    れらの混合物である装飾層、前記感熱接着層が積層され
    ている、ラミネートタイプの請求項1記載の射出成形同
    時加飾用シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の射出成形同時加飾
    用シートを、一対の型の間に、その感熱接着層が射出樹
    脂側を向く様にして挿入した後、両型を型締めし、両型
    で形成されるキャビティ内に流動状態の樹脂を充填して
    固化させて、成形と同時に樹脂成形物表面に射出成形同
    時加飾用シートを密着、積層させた後、両型を型開き
    し、ラミネ−トの場合は、そのまま射出成形同時加飾用
    シート全層が樹脂成形物に積層した加飾成形品とし、転
    写の場合は、基材シートと感熱接着層間に少なくとも装
    飾層を、該感熱接着層と共に転写層として有する射出成
    形同時加飾用シートのうちの、基材シートのみを剥離し
    て、感熱接着層を含む転写層が樹脂成形物に積層した加
    飾成形品とする、射出成形同時加飾方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012213894A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Dainippon Printing Co Ltd 真空成形用加飾フィルム、加飾成形品、およびその製造方法
JP2016130017A (ja) * 2016-02-29 2016-07-21 大日本印刷株式会社 真空成形用加飾フィルム、加飾成形品、およびその製造方法

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