JP2000300945A - 煙突一体型排煙脱硫装置 - Google Patents
煙突一体型排煙脱硫装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吸収塔の排ガス出口部において排ガス中に含
まれるミストを効率良く回収し得、且つ吸収塔の排ガス
出口部から上昇してくる排ガスにより煙突内面壁を流下
する凝縮水が吹き上げられて再飛散することを確実に防
止し得、煙突から排出される排ガス中に含まれるミスト
を大幅に低減し得る煙突一体型排煙脱硫装置を提供す
る。 【解決手段】 排ガス出口部３ｂ内面側に、該排ガス出
口部３ｂより所要量だけ小径の円錐状で且つ多数の開口
部１０が形成されたミスト回収板１１を、排ガス出口部
３ｂ内面との間に円錐状空間１２が形成されるよう配設
すると共に、吸収塔３上部所要位置に、前記ミスト回収
板１１と排ガス出口部３ｂ内面との間に形成される円錐
状空間１２内に捕集された凝縮水１３を回収するドレン
管１４を接続する。
まれるミストを効率良く回収し得、且つ吸収塔の排ガス
出口部から上昇してくる排ガスにより煙突内面壁を流下
する凝縮水が吹き上げられて再飛散することを確実に防
止し得、煙突から排出される排ガス中に含まれるミスト
を大幅に低減し得る煙突一体型排煙脱硫装置を提供す
る。 【解決手段】 排ガス出口部３ｂ内面側に、該排ガス出
口部３ｂより所要量だけ小径の円錐状で且つ多数の開口
部１０が形成されたミスト回収板１１を、排ガス出口部
３ｂ内面との間に円錐状空間１２が形成されるよう配設
すると共に、吸収塔３上部所要位置に、前記ミスト回収
板１１と排ガス出口部３ｂ内面との間に形成される円錐
状空間１２内に捕集された凝縮水１３を回収するドレン
管１４を接続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、煙突一体型排煙脱
硫装置に関するものである。
硫装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】煙突一体型排煙脱硫装置は、一般に、図
６に示されるように、下部に吸収剤として炭酸カルシウ
ム（ＣａＣＯ3）等を用いた吸収液１の液溜部１ａが形
成され且つ上部に多数のスプレーノズル２が配設された
吸収塔３の排ガス出口部３ｂを上方へ向け円錐状に絞
り、該円錐状に絞った排ガス出口部３ｂの上端に、煙突
４を一体に接続し、前記吸収塔３の液溜部１ａの吸収液
１を汲み上げ前記スプレーノズル２から噴霧させて循環
させる循環ポンプ５を設けると共に、前記吸収塔３内に
おけるスプレーノズル２より上方所要位置に排ガス中に
含まれるミストを除去するためのミストエリミネータ６
を設けてなる構成を有している。
６に示されるように、下部に吸収剤として炭酸カルシウ
ム（ＣａＣＯ3）等を用いた吸収液１の液溜部１ａが形
成され且つ上部に多数のスプレーノズル２が配設された
吸収塔３の排ガス出口部３ｂを上方へ向け円錐状に絞
り、該円錐状に絞った排ガス出口部３ｂの上端に、煙突
４を一体に接続し、前記吸収塔３の液溜部１ａの吸収液
１を汲み上げ前記スプレーノズル２から噴霧させて循環
させる循環ポンプ５を設けると共に、前記吸収塔３内に
おけるスプレーノズル２より上方所要位置に排ガス中に
含まれるミストを除去するためのミストエリミネータ６
を設けてなる構成を有している。
【０００３】前記ミストエリミネータ６は、断面ジグザ
グ状の金属製若しくは合成樹脂製の薄板よりなり、排ガ
ス中に含まれるミストを捕集、除去するミスト捕集素子
を多数並設したフィルタ状に形成されている。
グ状の金属製若しくは合成樹脂製の薄板よりなり、排ガ
ス中に含まれるミストを捕集、除去するミスト捕集素子
を多数並設したフィルタ状に形成されている。
【０００４】前述の如き煙突一体型排煙脱硫装置の場
合、吸収液１が循環ポンプ５の作動によりスプレーノズ
ル２から噴霧されつつ循環しており、図示していない石
炭焚ボイラ等から煙道を通過し排ガス入口３ａから吸収
塔３に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノズル２か
ら噴霧される吸収液１と接触することにより、ＳＯ
2（硫黄酸化物）が吸収除去された後、ミストエリミネ
ータ６によって排ガス中に含まれるミストが除去され、
排ガス出口部３ｂから煙突４へ導かれ、該煙突４から大
気へ放出される。
合、吸収液１が循環ポンプ５の作動によりスプレーノズ
ル２から噴霧されつつ循環しており、図示していない石
炭焚ボイラ等から煙道を通過し排ガス入口３ａから吸収
塔３に送り込まれた排ガスは、前記スプレーノズル２か
ら噴霧される吸収液１と接触することにより、ＳＯ
2（硫黄酸化物）が吸収除去された後、ミストエリミネ
ータ６によって排ガス中に含まれるミストが除去され、
排ガス出口部３ｂから煙突４へ導かれ、該煙突４から大
気へ放出される。
【０００５】ところで、前述の如き煙突一体型排煙脱硫
装置においては、ミストエリミネータ６によって排ガス
中に含まれる大部分のミストは除去されているものの、
吸収塔３を出た排ガス中にはある程度の水分が含まれて
いるため、その水分が煙突４内面壁に付着し凝縮水７と
して流下し、排ガスの流速が速くなる吸収塔３の排ガス
出口部３ｂと煙突４との接続部において、上昇してくる
排ガスにより前記凝縮水７が吹き上げられて再飛散し、
煙突４の上端からミストとして周囲へ飛散することがあ
った。
装置においては、ミストエリミネータ６によって排ガス
中に含まれる大部分のミストは除去されているものの、
吸収塔３を出た排ガス中にはある程度の水分が含まれて
いるため、その水分が煙突４内面壁に付着し凝縮水７と
して流下し、排ガスの流速が速くなる吸収塔３の排ガス
出口部３ｂと煙突４との接続部において、上昇してくる
排ガスにより前記凝縮水７が吹き上げられて再飛散し、
煙突４の上端からミストとして周囲へ飛散することがあ
った。
【０００６】このため、煙突４の上端部には、ミストの
周囲への飛散を防止するための受部材８を取り付け、該
受部材８の底部に、受けたミストを吸収塔３の液溜部１
ａへ戻すためのドレン管９を接続することが行われてい
た。
周囲への飛散を防止するための受部材８を取り付け、該
受部材８の底部に、受けたミストを吸収塔３の液溜部１
ａへ戻すためのドレン管９を接続することが行われてい
た。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、煙突４の上端部に受部材８を取り付けただけで
は、吸収塔３の排ガス出口部３ｂから上昇してくる排ガ
スにより煙突４内面壁を流下する凝縮水７が吹き上げら
れて再飛散することの根本的な解決とはならず、更に、
前記受部材８は煙突４の上端から飛散する比較的粒子の
大きなミストは捕捉できるが、粒子の小さなミスト或い
は排ガスと一緒に流出するミストを捕捉することはでき
なかった。
如く、煙突４の上端部に受部材８を取り付けただけで
は、吸収塔３の排ガス出口部３ｂから上昇してくる排ガ
スにより煙突４内面壁を流下する凝縮水７が吹き上げら
れて再飛散することの根本的な解決とはならず、更に、
前記受部材８は煙突４の上端から飛散する比較的粒子の
大きなミストは捕捉できるが、粒子の小さなミスト或い
は排ガスと一緒に流出するミストを捕捉することはでき
なかった。
【０００８】又、排ガス中のミストを完全に除去するた
めには、前記ミストエリミネータ６のミスト捕集率を高
める必要があるが、捕集率を高めた場合、該ミストエリ
ミネータ６での圧力損失が大きくなり、排ガスの所定の
流速が得られないという問題があり、煙突４から排出さ
れる排ガスからミストを充分に除去することは困難であ
り、しかも、この種の煙突一体型排煙脱硫装置から排出
される排ガスの温度は、およそ５０℃程度と比較的低温
であるため、排ガス中の硫化物、水蒸気等は凝縮してミ
スト化するが、排ガス中で凝縮した硫化物、水蒸気等の
除去は更に困難であった。
めには、前記ミストエリミネータ６のミスト捕集率を高
める必要があるが、捕集率を高めた場合、該ミストエリ
ミネータ６での圧力損失が大きくなり、排ガスの所定の
流速が得られないという問題があり、煙突４から排出さ
れる排ガスからミストを充分に除去することは困難であ
り、しかも、この種の煙突一体型排煙脱硫装置から排出
される排ガスの温度は、およそ５０℃程度と比較的低温
であるため、排ガス中の硫化物、水蒸気等は凝縮してミ
スト化するが、排ガス中で凝縮した硫化物、水蒸気等の
除去は更に困難であった。
【０００９】更に又、ミスト化防止のためにガスガスヒ
ータ等の再加熱装置を煙突４に設置することも考えられ
るが、コスト面及び技術面から実施はほとんど不可能で
あった。
ータ等の再加熱装置を煙突４に設置することも考えられ
るが、コスト面及び技術面から実施はほとんど不可能で
あった。
【００１０】本発明は、斯かる実情に鑑み、吸収塔の排
ガス出口部において排ガス中に含まれるミストを効率良
く回収し得、且つ吸収塔の排ガス出口部から上昇してく
る排ガスにより煙突内面壁を流下する凝縮水が吹き上げ
られて再飛散することを確実に防止し得、煙突から排出
される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る煙
突一体型排煙脱硫装置を提供しようとするものである。
ガス出口部において排ガス中に含まれるミストを効率良
く回収し得、且つ吸収塔の排ガス出口部から上昇してく
る排ガスにより煙突内面壁を流下する凝縮水が吹き上げ
られて再飛散することを確実に防止し得、煙突から排出
される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る煙
突一体型排煙脱硫装置を提供しようとするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明は、排ガス入口か
ら吸収塔内へ導入される排ガスに吸収液を噴霧して排ガ
ス中の硫黄酸化物を吸収除去するよう構成してなり、且
つ前記吸収塔の円錐状に絞った排ガス出口部の上端に煙
突を一体に接続してなる煙突一体型排煙脱硫装置であっ
て、排ガス出口部内面側に、該排ガス出口部より所要量
だけ小径の円錐状で且つ多数の開口部が形成されたミス
ト回収板を、排ガス出口部内面との間に円錐状空間が形
成されるよう配設すると共に、吸収塔上部所要位置に、
前記ミスト回収板と排ガス出口部内面との間に形成され
る円錐状空間内に捕集された凝縮水を回収するドレン管
を接続したことを特徴とする煙突一体型排煙脱硫装置に
かかるものである。
ら吸収塔内へ導入される排ガスに吸収液を噴霧して排ガ
ス中の硫黄酸化物を吸収除去するよう構成してなり、且
つ前記吸収塔の円錐状に絞った排ガス出口部の上端に煙
突を一体に接続してなる煙突一体型排煙脱硫装置であっ
て、排ガス出口部内面側に、該排ガス出口部より所要量
だけ小径の円錐状で且つ多数の開口部が形成されたミス
ト回収板を、排ガス出口部内面との間に円錐状空間が形
成されるよう配設すると共に、吸収塔上部所要位置に、
前記ミスト回収板と排ガス出口部内面との間に形成され
る円錐状空間内に捕集された凝縮水を回収するドレン管
を接続したことを特徴とする煙突一体型排煙脱硫装置に
かかるものである。
【００１２】前記煙突一体型排煙脱硫装置においては、
ミスト回収板に形成される開口部を、その幅方向端部が
上下に隣接する開口部の幅方向端部とオーバーラップす
るよう、千鳥状に配設することが望ましい。
ミスト回収板に形成される開口部を、その幅方向端部が
上下に隣接する開口部の幅方向端部とオーバーラップす
るよう、千鳥状に配設することが望ましい。
【００１３】又、前記煙突一体型排煙脱硫装置において
は、ミスト回収板の開口部の周縁部に、ミスト回収板の
下面側に沿って上昇する凝縮水を円錐状空間内へ導き且
つミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する
凝縮水を開口部から落下させないようにするための突起
部を形成することが有効である。
は、ミスト回収板の開口部の周縁部に、ミスト回収板の
下面側に沿って上昇する凝縮水を円錐状空間内へ導き且
つミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する
凝縮水を開口部から落下させないようにするための突起
部を形成することが有効である。
【００１４】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
られる。
【００１５】吸収液が吸収塔内へ噴霧されつつ循環され
た状態で、排ガス入口から吸収塔に送り込まれた排ガス
は、前記噴霧される吸収液と接触することにより、ＳＯ
2が吸収除去された後、排ガス出口部を経て煙突へ導か
れ、該煙突から大気へ放出されるが、排ガス出口部にお
いて、排ガス中のミストは、その大部分が上昇過程で排
ガス出口部の内面側に配設されたミスト回収板の下面に
衝突して該ミスト回収板の下面に付着し、前記ミスト回
収板の下面に付着したミストは、凝縮水となり、前記排
ガスの上昇気流に押し上げられ、前記ミスト回収板に沿
って上昇し、該ミスト回収板の開口部から円錐状空間内
へ取り込まれ、前記円錐状空間内へ取り込まれた凝縮水
は、前記ミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流
下して行く。
た状態で、排ガス入口から吸収塔に送り込まれた排ガス
は、前記噴霧される吸収液と接触することにより、ＳＯ
2が吸収除去された後、排ガス出口部を経て煙突へ導か
れ、該煙突から大気へ放出されるが、排ガス出口部にお
いて、排ガス中のミストは、その大部分が上昇過程で排
ガス出口部の内面側に配設されたミスト回収板の下面に
衝突して該ミスト回収板の下面に付着し、前記ミスト回
収板の下面に付着したミストは、凝縮水となり、前記排
ガスの上昇気流に押し上げられ、前記ミスト回収板に沿
って上昇し、該ミスト回収板の開口部から円錐状空間内
へ取り込まれ、前記円錐状空間内へ取り込まれた凝縮水
は、前記ミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流
下して行く。
【００１６】前記排ガスが排ガス出口部から煙突へ導か
れる際に、その流速が速くなっても、前記ミスト回収板
の上端部に遮られて前記排ガスが煙突の内面壁を流下す
る凝縮水と接触することはなく、該凝縮水が吹き上げら
れて再飛散することが回避され、煙突の上端からミスト
として周囲へ飛散することもなくなる。
れる際に、その流速が速くなっても、前記ミスト回収板
の上端部に遮られて前記排ガスが煙突の内面壁を流下す
る凝縮水と接触することはなく、該凝縮水が吹き上げら
れて再飛散することが回避され、煙突の上端からミスト
として周囲へ飛散することもなくなる。
【００１７】前記煙突の内面壁を流下する凝縮水は、排
ガス出口部の内面壁に沿って前記円錐状空間内に流下
し、該円錐状空間内の下端部において、前記ミスト回収
板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する凝縮水と合流
し、ドレン管から回収される。
ガス出口部の内面壁に沿って前記円錐状空間内に流下
し、該円錐状空間内の下端部において、前記ミスト回収
板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する凝縮水と合流
し、ドレン管から回収される。
【００１８】前記煙突一体型排煙脱硫装置において、ミ
スト回収板に形成される開口部を、その幅方向端部が上
下に隣接する開口部の幅方向端部とオーバーラップする
よう、千鳥状に配設すると、前記ミスト回収板の下面に
付着して凝縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げら
れ、前記ミスト回収板に沿って上昇する凝縮水は、前記
ミスト回収板に形成されたいずれかの開口部に必ず差し
掛かり、該開口部から円錐状空間内へ取り込まれる形と
なる。
スト回収板に形成される開口部を、その幅方向端部が上
下に隣接する開口部の幅方向端部とオーバーラップする
よう、千鳥状に配設すると、前記ミスト回収板の下面に
付着して凝縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げら
れ、前記ミスト回収板に沿って上昇する凝縮水は、前記
ミスト回収板に形成されたいずれかの開口部に必ず差し
掛かり、該開口部から円錐状空間内へ取り込まれる形と
なる。
【００１９】又、前記煙突一体型排煙脱硫装置におい
て、ミスト回収板の開口部の周縁部に、ミスト回収板の
下面側に沿って上昇する凝縮水を円錐状空間内へ導き且
つミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する
凝縮水を開口部から落下させないようにするための突起
部を形成すると、前記ミスト回収板の下面に付着して凝
縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げられ、前記ミス
ト回収板に沿って上昇する凝縮水は、前記ミスト回収板
の開口部の下縁部に位置する突起部に案内されつつ、確
実に開口部から前記円錐状空間内へ取り込まれることと
なる一方、前記ミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿
って流下して行く凝縮水は、開口部の形成箇所に差し掛
かっても、前記ミスト回収板の開口部の周縁部に形成さ
れた突起部により、該開口部から落下することなく、ミ
スト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下して行く
こととなる。
て、ミスト回収板の開口部の周縁部に、ミスト回収板の
下面側に沿って上昇する凝縮水を円錐状空間内へ導き且
つミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下する
凝縮水を開口部から落下させないようにするための突起
部を形成すると、前記ミスト回収板の下面に付着して凝
縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げられ、前記ミス
ト回収板に沿って上昇する凝縮水は、前記ミスト回収板
の開口部の下縁部に位置する突起部に案内されつつ、確
実に開口部から前記円錐状空間内へ取り込まれることと
なる一方、前記ミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿
って流下して行く凝縮水は、開口部の形成箇所に差し掛
かっても、前記ミスト回収板の開口部の周縁部に形成さ
れた突起部により、該開口部から落下することなく、ミ
スト回収板の円錐状空間側の壁面に沿って流下して行く
こととなる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【００２１】図１〜図４は本発明を実施する形態の一例
であって、図中、図６と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしており、基本的な構成は図６に示す従来のも
のと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図
１〜図４に示す如く、排ガス出口部３ｂ内面側に、該排
ガス出口部３ｂより所要量だけ小径の円錐状で且つ多数
の開口部１０が形成されたミスト回収板１１を、排ガス
出口部３ｂ内面との間に円錐状空間１２が形成されるよ
う配設すると共に、吸収塔３上部所要位置に、前記ミス
ト回収板１１と排ガス出口部３ｂ内面との間に形成され
る円錐状空間１２内に捕集された凝縮水１３を回収する
ドレン管１４を接続した点にある。
であって、図中、図６と同一の符号を付した部分は同一
物を表わしており、基本的な構成は図６に示す従来のも
のと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図
１〜図４に示す如く、排ガス出口部３ｂ内面側に、該排
ガス出口部３ｂより所要量だけ小径の円錐状で且つ多数
の開口部１０が形成されたミスト回収板１１を、排ガス
出口部３ｂ内面との間に円錐状空間１２が形成されるよ
う配設すると共に、吸収塔３上部所要位置に、前記ミス
ト回収板１１と排ガス出口部３ｂ内面との間に形成され
る円錐状空間１２内に捕集された凝縮水１３を回収する
ドレン管１４を接続した点にある。
【００２２】前記ミスト回収板１１に形成される開口部
１０は、図３に示す如く、横方向に細長いスリット状の
ものとし、その幅方向端部が上下に隣接する開口部１０
の幅方向端部とオーバーラップするよう、千鳥状に配設
してある。前記開口部１０の高さは、排ガスの流速と前
記ミスト回収板１１の傾斜角度によって適宜選定すると
共に、前記開口部１０の面積よりも円錐状空間１２の上
端における出口部の面積を充分に取り、円錐状空間１２
内を通る排ガスの流れを充分に遅くするようにしてあ
る。尚、前記開口部１０は、図３に示す如く、横方向に
細長いスリット状のものとする代りに、図５に示すよう
に、孔状のものとすることもできる。
１０は、図３に示す如く、横方向に細長いスリット状の
ものとし、その幅方向端部が上下に隣接する開口部１０
の幅方向端部とオーバーラップするよう、千鳥状に配設
してある。前記開口部１０の高さは、排ガスの流速と前
記ミスト回収板１１の傾斜角度によって適宜選定すると
共に、前記開口部１０の面積よりも円錐状空間１２の上
端における出口部の面積を充分に取り、円錐状空間１２
内を通る排ガスの流れを充分に遅くするようにしてあ
る。尚、前記開口部１０は、図３に示す如く、横方向に
細長いスリット状のものとする代りに、図５に示すよう
に、孔状のものとすることもできる。
【００２３】又、前記ミスト回収板１１の開口部１０の
周縁部には、図２〜図４に示す如く、排ガスがミスト回
収板１１の下面に衝突することにより凝縮しミスト回収
板１１の下面側に沿って上昇する凝縮水１５を円錐状空
間１２内へ導き且つミスト回収板１１の円錐状空間１２
側の壁面に沿って流下する凝縮水１６を開口部１０から
落下させないようにするための突起部１７を形成してあ
る。該突起部１７は、本図示例の場合、前記ミスト回収
板１１の開口部１０に丸棒を溶接したりすることによっ
て形成してある。
周縁部には、図２〜図４に示す如く、排ガスがミスト回
収板１１の下面に衝突することにより凝縮しミスト回収
板１１の下面側に沿って上昇する凝縮水１５を円錐状空
間１２内へ導き且つミスト回収板１１の円錐状空間１２
側の壁面に沿って流下する凝縮水１６を開口部１０から
落下させないようにするための突起部１７を形成してあ
る。該突起部１７は、本図示例の場合、前記ミスト回収
板１１の開口部１０に丸棒を溶接したりすることによっ
て形成してある。
【００２４】尚、前記ドレン管１４の下端は、図１中、
実線で示す如く、吸収塔３の液溜部１ａに接続してもよ
く、又、図１中、仮想線で示す如く、途中に排ガスのリ
ークを防ぐための水封機構１８を設けて、吸収塔３の上
部におけるミストエリミネータ６より下方所要位置に接
続するようにしてもよいことは言うまでもない。
実線で示す如く、吸収塔３の液溜部１ａに接続してもよ
く、又、図１中、仮想線で示す如く、途中に排ガスのリ
ークを防ぐための水封機構１８を設けて、吸収塔３の上
部におけるミストエリミネータ６より下方所要位置に接
続するようにしてもよいことは言うまでもない。
【００２５】次に、上記図示例の作動を説明する。
【００２６】吸収液１が循環ポンプ５の作動によりスプ
レーノズル２から噴霧されつつ循環された状態で、図示
していない石炭焚ボイラ等から煙道を通過し排ガス入口
３ａから吸収塔３に送り込まれた排ガスは、前記スプレ
ーノズル２から噴霧される吸収液１と接触することによ
り、ＳＯ2が吸収除去された後、ミストエリミネータ６
によって排ガス中に含まれるミストの大部分が除去され
る。
レーノズル２から噴霧されつつ循環された状態で、図示
していない石炭焚ボイラ等から煙道を通過し排ガス入口
３ａから吸収塔３に送り込まれた排ガスは、前記スプレ
ーノズル２から噴霧される吸収液１と接触することによ
り、ＳＯ2が吸収除去された後、ミストエリミネータ６
によって排ガス中に含まれるミストの大部分が除去され
る。
【００２７】前記ミストエリミネータ６を通過した排ガ
ス中のミストは、その大部分が上昇過程で排ガス出口部
３ｂの内面側に配設されたミスト回収板１１の下面に衝
突して該ミスト回収板１１の下面に付着する。尚、前記
吸収塔３のガス流れ断面積を１００％とした場合、煙突
４のガス流れ断面積は、通常、円錐状の排ガス出口部３
ｂにより約２５％程度まで絞り込まれるため、前記排ガ
ス中に含まれるミストのうちの約７５％程度が前記ミス
ト回収板１１の下面に付着することになる。
ス中のミストは、その大部分が上昇過程で排ガス出口部
３ｂの内面側に配設されたミスト回収板１１の下面に衝
突して該ミスト回収板１１の下面に付着する。尚、前記
吸収塔３のガス流れ断面積を１００％とした場合、煙突
４のガス流れ断面積は、通常、円錐状の排ガス出口部３
ｂにより約２５％程度まで絞り込まれるため、前記排ガ
ス中に含まれるミストのうちの約７５％程度が前記ミス
ト回収板１１の下面に付着することになる。
【００２８】前記ミスト回収板１１の下面に付着したミ
ストは、凝縮水１５となり、前記排ガスの上昇気流に押
し上げられ、前記ミスト回収板１１に沿って上昇し、該
ミスト回収板１１の開口部１０から前記円錐状空間１２
内へ取り込まれる。ここで、前記ミスト回収板１１に形
成される開口部１０は、その幅方向端部が上下に隣接す
る開口部１０の幅方向端部とオーバーラップするよう、
千鳥状に配設してあるため、前記ミスト回収板１１の下
面に付着して凝縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げ
られ、前記ミスト回収板１１に沿って上昇する凝縮水１
５は、前記ミスト回収板１１に形成されたいずれかの開
口部１０に必ず差し掛かり、該開口部１０から円錐状空
間１２内へ取り込まれる形となる。又、前記ミスト回収
板１１の開口部１０の周縁部には、図２〜図４に示す如
く、突起部１７を形成してあるため、前記凝縮水１５
は、前記ミスト回収板１１の開口部１０の下縁部に位置
する突起部１７に案内されつつ、確実に開口部１０から
前記円錐状空間１２内へ取り込まれることとなる。
ストは、凝縮水１５となり、前記排ガスの上昇気流に押
し上げられ、前記ミスト回収板１１に沿って上昇し、該
ミスト回収板１１の開口部１０から前記円錐状空間１２
内へ取り込まれる。ここで、前記ミスト回収板１１に形
成される開口部１０は、その幅方向端部が上下に隣接す
る開口部１０の幅方向端部とオーバーラップするよう、
千鳥状に配設してあるため、前記ミスト回収板１１の下
面に付着して凝縮し、前記排ガスの上昇気流に押し上げ
られ、前記ミスト回収板１１に沿って上昇する凝縮水１
５は、前記ミスト回収板１１に形成されたいずれかの開
口部１０に必ず差し掛かり、該開口部１０から円錐状空
間１２内へ取り込まれる形となる。又、前記ミスト回収
板１１の開口部１０の周縁部には、図２〜図４に示す如
く、突起部１７を形成してあるため、前記凝縮水１５
は、前記ミスト回収板１１の開口部１０の下縁部に位置
する突起部１７に案内されつつ、確実に開口部１０から
前記円錐状空間１２内へ取り込まれることとなる。
【００２９】前記開口部１０の面積よりも円錐状空間１
２の上端における出口部の面積を充分に取り、円錐状空
間１２内を通る排ガスの流れを充分に遅くするようにし
てあるため、前記円錐状空間１２内へ取り込まれた凝縮
水１５は、前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の
壁面に沿って上昇することなく、図２〜図４中、凝縮水
１６として前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の
壁面に沿って流下して行く。ここで、前記凝縮水１６
は、ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の壁面に沿っ
て流下する際に、開口部１０の形成箇所に差し掛かって
も、前記ミスト回収板１１の開口部１０の周縁部に形成
された突起部１７により、該開口部１０から落下するこ
となく、図３中、破線で示すように、ミスト回収板１１
の円錐状空間１２側の壁面に沿って流下して行くことと
なる。
２の上端における出口部の面積を充分に取り、円錐状空
間１２内を通る排ガスの流れを充分に遅くするようにし
てあるため、前記円錐状空間１２内へ取り込まれた凝縮
水１５は、前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の
壁面に沿って上昇することなく、図２〜図４中、凝縮水
１６として前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の
壁面に沿って流下して行く。ここで、前記凝縮水１６
は、ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の壁面に沿っ
て流下する際に、開口部１０の形成箇所に差し掛かって
も、前記ミスト回収板１１の開口部１０の周縁部に形成
された突起部１７により、該開口部１０から落下するこ
となく、図３中、破線で示すように、ミスト回収板１１
の円錐状空間１２側の壁面に沿って流下して行くことと
なる。
【００３０】又、前記排ガスが排ガス出口部３ｂから煙
突４へ導かれる際に、その流速が速くなっても、前記ミ
スト回収板１１の上端部に遮られて前記排ガスが煙突４
の内面壁を流下する凝縮水７と接触することがなくな
り、該凝縮水７が吹き上げられて再飛散することが回避
され、煙突４の上端からミストとして周囲へ飛散するこ
ともなくなる。
突４へ導かれる際に、その流速が速くなっても、前記ミ
スト回収板１１の上端部に遮られて前記排ガスが煙突４
の内面壁を流下する凝縮水７と接触することがなくな
り、該凝縮水７が吹き上げられて再飛散することが回避
され、煙突４の上端からミストとして周囲へ飛散するこ
ともなくなる。
【００３１】前記煙突４の内面壁を流下する凝縮水７
は、排ガス出口部３ｂの内面壁に沿って前記円錐状空間
１２内に流下し、該円錐状空間１２内の下端部におい
て、前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の壁面に
沿って流下する凝縮水１６と合流し、凝縮水１３として
ドレン管１４から吸収塔３の液溜部１ａへ、或いは水封
機構１８を経て吸収塔３の上部におけるミストエリミネ
ータ６より下方所要位置へ戻される。
は、排ガス出口部３ｂの内面壁に沿って前記円錐状空間
１２内に流下し、該円錐状空間１２内の下端部におい
て、前記ミスト回収板１１の円錐状空間１２側の壁面に
沿って流下する凝縮水１６と合流し、凝縮水１３として
ドレン管１４から吸収塔３の液溜部１ａへ、或いは水封
機構１８を経て吸収塔３の上部におけるミストエリミネ
ータ６より下方所要位置へ戻される。
【００３２】こうして、吸収塔３の排ガス出口部３ｂに
おいて排ガス中に含まれるミストを効率良く回収し得、
且つ吸収塔３の排ガス出口部３ｂから上昇してくる排ガ
スにより煙突４内面壁を流下する凝縮水７が吹き上げら
れて再飛散することを確実に防止し得、煙突４から排出
される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る。
おいて排ガス中に含まれるミストを効率良く回収し得、
且つ吸収塔３の排ガス出口部３ｂから上昇してくる排ガ
スにより煙突４内面壁を流下する凝縮水７が吹き上げら
れて再飛散することを確実に防止し得、煙突４から排出
される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る。
【００３３】尚、本発明の煙突一体型排煙脱硫装置は、
上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【００３４】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項１
〜３記載の煙突一体型排煙脱硫装置によれば、吸収塔の
排ガス出口部において排ガス中に含まれるミストを効率
良く回収し得、且つ吸収塔の排ガス出口部から上昇して
くる排ガスにより煙突内面壁を流下する凝縮水が吹き上
げられて再飛散することを確実に防止し得、煙突から排
出される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る
という優れた効果を奏し得る。
〜３記載の煙突一体型排煙脱硫装置によれば、吸収塔の
排ガス出口部において排ガス中に含まれるミストを効率
良く回収し得、且つ吸収塔の排ガス出口部から上昇して
くる排ガスにより煙突内面壁を流下する凝縮水が吹き上
げられて再飛散することを確実に防止し得、煙突から排
出される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減し得る
という優れた効果を奏し得る。
【図１】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
である。
【図２】図１のＩＩ部拡大図である。
【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ矢視図である。
【図４】図２のＩＶ部拡大図である。
【図５】本発明を実施する形態の一例におけるミスト回
収板の開口部の変形例を表わす図であって、図２のＩＩ
Ｉ−ＩＩＩ矢視相当図である。
収板の開口部の変形例を表わす図であって、図２のＩＩ
Ｉ−ＩＩＩ矢視相当図である。
【図６】従来例の全体概要構成図である。
１ 吸収液 １ａ 液溜部 ３ 吸収塔 ３ａ 排ガス入口 ３ｂ 排ガス出口部 ４ 煙突 １０ 開口部 １１ ミスト回収板 １２ 円錐状空間 １３ 凝縮水 １４ ドレン管 １５ 凝縮水 １６ 凝縮水 １７ 突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 猛夫 東京都江東区豊洲三丁目２番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 金森 韶宏 東京都江東区豊洲三丁目２番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 遠藤 巧 東京都江東区豊洲三丁目２番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 Ｆターム(参考） 4D002 AA02 AC01 BA02 BA16 CA01 CA20 DA05 DA16 EA02 GA01 GA02 GB03 GB20 HA10 4D020 AA06 BA02 BA09 BB05 CB27 CC06 CD01 DA03 DB02 DB20 4D031 AB04 AB16 AB26 BA01 BA03 BA07 BA10 DA01 EA01
Claims (3)
- 【請求項１】 排ガス入口から吸収塔内へ導入される排
ガスに吸収液を噴霧して排ガス中の硫黄酸化物を吸収除
去するよう構成してなり、且つ前記吸収塔の円錐状に絞
った排ガス出口部の上端に煙突を一体に接続してなる煙
突一体型排煙脱硫装置であって、 排ガス出口部内面側に、該排ガス出口部より所要量だけ
小径の円錐状で且つ多数の開口部が形成されたミスト回
収板を、排ガス出口部内面との間に円錐状空間が形成さ
れるよう配設すると共に、吸収塔上部所要位置に、前記
ミスト回収板と排ガス出口部内面との間に形成される円
錐状空間内に捕集された凝縮水を回収するドレン管を接
続したことを特徴とする煙突一体型排煙脱硫装置。 - 【請求項２】 ミスト回収板に形成される開口部を、そ
の幅方向端部が上下に隣接する開口部の幅方向端部とオ
ーバーラップするよう、千鳥状に配設した請求項１記載
の煙突一体型排煙脱硫装置。 - 【請求項３】 ミスト回収板の開口部の周縁部に、ミス
ト回収板の下面側に沿って上昇する凝縮水を円錐状空間
内へ導き且つミスト回収板の円錐状空間側の壁面に沿っ
て流下する凝縮水を開口部から落下させないようにする
ための突起部を形成した請求項１又は２記載の煙突一体
型排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11112215A JP2000300945A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11112215A JP2000300945A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000300945A true JP2000300945A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14581149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11112215A Pending JP2000300945A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000300945A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100357014C (zh) * | 2006-01-06 | 2007-12-26 | 易晓辉 | 烟囱－脱硫塔一体化脱硫工艺及其装置 |
| CN108993771A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-12-14 | 双良节能系统股份有限公司 | 一种排放高含湿量废气的烟囱及废气脱白方法 |
| CN114870561A (zh) * | 2022-05-18 | 2022-08-09 | 福建德尔科技股份有限公司 | 一种用于电子级三氟甲烷制备的吸附塔 |
| EP3991828A4 (en) * | 2020-03-06 | 2022-08-31 | Fuji Electric Co., Ltd. | EXHAUST GAS TREATMENT DEVICE AND LIQUID DISCHARGE UNIT |
-
1999
- 1999-04-20 JP JP11112215A patent/JP2000300945A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100357014C (zh) * | 2006-01-06 | 2007-12-26 | 易晓辉 | 烟囱－脱硫塔一体化脱硫工艺及其装置 |
| CN108993771A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-12-14 | 双良节能系统股份有限公司 | 一种排放高含湿量废气的烟囱及废气脱白方法 |
| EP3991828A4 (en) * | 2020-03-06 | 2022-08-31 | Fuji Electric Co., Ltd. | EXHAUST GAS TREATMENT DEVICE AND LIQUID DISCHARGE UNIT |
| CN114870561A (zh) * | 2022-05-18 | 2022-08-09 | 福建德尔科技股份有限公司 | 一种用于电子级三氟甲烷制备的吸附塔 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060328 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080311 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090616 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091027 |