JP2000084352A - 煙突一体型排煙脱硫装置 - Google Patents
煙突一体型排煙脱硫装置Info
- Publication number
- JP2000084352A JP2000084352A JP10255604A JP25560498A JP2000084352A JP 2000084352 A JP2000084352 A JP 2000084352A JP 10255604 A JP10255604 A JP 10255604A JP 25560498 A JP25560498 A JP 25560498A JP 2000084352 A JP2000084352 A JP 2000084352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mist
- chimney
- condensed water
- stack
- flue gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Treating Waste Gases (AREA)
- Gas Separation By Absorption (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】煙突の内壁面に沿って上昇或は流下する凝縮水
が吹上げられて再飛散するのを防止し、排出される排ガ
ス中に含まれるミストを大幅に低減する。 【解決手段】内部にスプレーノズル4、ミストエリミネ
ータ7が設けられた吸収搭1の上端に煙突2が連設され
る煙突一体型排煙脱硫装置に於いて、内壁面に沿って流
下する凝縮水9を捕集可能な様に前記内壁面にミスト捕
受樋19を設け、該ミスト捕受樋の上端上方にミスト逆
捕受樋20を設け、前記ミストエリミネータを通過した
排ガス中のミストは前記内壁面に付着し凝縮水となり、
該内壁面に沿って上昇する凝縮水26は前記ミスト逆捕
受樋を介して前記ミスト捕受樋に捕集され、又、前記内
壁面に沿って流下する凝縮水は前記ミスト捕受樋に捕集
される。
が吹上げられて再飛散するのを防止し、排出される排ガ
ス中に含まれるミストを大幅に低減する。 【解決手段】内部にスプレーノズル4、ミストエリミネ
ータ7が設けられた吸収搭1の上端に煙突2が連設され
る煙突一体型排煙脱硫装置に於いて、内壁面に沿って流
下する凝縮水9を捕集可能な様に前記内壁面にミスト捕
受樋19を設け、該ミスト捕受樋の上端上方にミスト逆
捕受樋20を設け、前記ミストエリミネータを通過した
排ガス中のミストは前記内壁面に付着し凝縮水となり、
該内壁面に沿って上昇する凝縮水26は前記ミスト逆捕
受樋を介して前記ミスト捕受樋に捕集され、又、前記内
壁面に沿って流下する凝縮水は前記ミスト捕受樋に捕集
される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は排ガス中に含まれる
硫黄酸化物を除去する排煙脱硫装置、特に煙突一体型排
煙脱硫装置に関するものである。
硫黄酸化物を除去する排煙脱硫装置、特に煙突一体型排
煙脱硫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボイラ等の排ガスには硫黄酸化物が含ま
れており、硫黄酸化物は酸性雨や大気汚染等の要因とな
るので、排ガスの排出にあたって排煙脱硫装置により硫
黄酸化物を除去している。産業用の排煙脱硫装置として
は煙突一体型排煙脱硫装置が有り、該煙突一体型排煙脱
硫装置では煙突を流通する排ガスにアルカリ性の中和剤
を投入して脱硫を行っている。この脱硫過程で発生した
同伴ミストを除去する為、煙突一体型排煙脱硫装置内部
にはミストエリミネータが設けられている。
れており、硫黄酸化物は酸性雨や大気汚染等の要因とな
るので、排ガスの排出にあたって排煙脱硫装置により硫
黄酸化物を除去している。産業用の排煙脱硫装置として
は煙突一体型排煙脱硫装置が有り、該煙突一体型排煙脱
硫装置では煙突を流通する排ガスにアルカリ性の中和剤
を投入して脱硫を行っている。この脱硫過程で発生した
同伴ミストを除去する為、煙突一体型排煙脱硫装置内部
にはミストエリミネータが設けられている。
【0003】図6により従来の煙突一体型排煙脱硫装置
について説明する。
について説明する。
【0004】煙突一体型排煙脱硫装置は吸収塔1の上端
に該吸収塔1より細径の煙突2が連設された構成となっ
ている。
に該吸収塔1より細径の煙突2が連設された構成となっ
ている。
【0005】前記吸収塔1の下部に吸収液の貯留部3が
形成され、該貯留部3の上方に多数のスプレーノズル4
が配設されている。該スプレーノズル4は吸収液供給管
5により前記貯留部3に連通し、前記吸収液供給管5に
は循環ポンプ6が設けられている。前記スプレーノズル
4の上方には排ガス中のミストを捕集するミストエリミ
ネータ7が設けられている。
形成され、該貯留部3の上方に多数のスプレーノズル4
が配設されている。該スプレーノズル4は吸収液供給管
5により前記貯留部3に連通し、前記吸収液供給管5に
は循環ポンプ6が設けられている。前記スプレーノズル
4の上方には排ガス中のミストを捕集するミストエリミ
ネータ7が設けられている。
【0006】該ミストエリミネータ7は、ジグザグ状に
屈曲成形した薄板を所要の間隔を設けて多数重合させた
ものであり、排ガスが屈曲した狭隘な間隔を通過するこ
とで排ガス中の同伴ミストを捕集する。
屈曲成形した薄板を所要の間隔を設けて多数重合させた
ものであり、排ガスが屈曲した狭隘な間隔を通過するこ
とで排ガス中の同伴ミストを捕集する。
【0007】石炭焚ボイラ等から煙道(図示せず)を通
過し、排ガス入口8から前記吸収塔1内に送出された排
ガスは、前記スプレーノズル4より噴霧される吸収液と
接触することで硫黄酸化物(SO2)が吸収除去され
る。更に、前記ミストエリミネータ7を通過する過程で
排ガス中に含まれる同伴ミストが除去され、前記煙突2
を上昇して大気へ放出される。
過し、排ガス入口8から前記吸収塔1内に送出された排
ガスは、前記スプレーノズル4より噴霧される吸収液と
接触することで硫黄酸化物(SO2)が吸収除去され
る。更に、前記ミストエリミネータ7を通過する過程で
排ガス中に含まれる同伴ミストが除去され、前記煙突2
を上昇して大気へ放出される。
【0008】又、前記吸収塔1を出た排ガス中にはある
程度の水分が含まれており、その水分は前記煙突2内壁
面に付着し、凝縮水9として流下するが、排ガスの流速
が速くなる前記吸収塔1と前記煙突2との接合部に於い
て、上昇する前記排ガスにより前記凝縮水9が吹上げら
れて再飛散し、前記煙突2の上端からミストとして周囲
へ飛散することがあった。この為、該煙突2の上端部に
は有底リング状の受部材10を取付け、該受部材10に
よってミストを捕集すると共に該受部材10の底部に捕
集したミストをドレイン管11により前記貯留部3に戻
している。
程度の水分が含まれており、その水分は前記煙突2内壁
面に付着し、凝縮水9として流下するが、排ガスの流速
が速くなる前記吸収塔1と前記煙突2との接合部に於い
て、上昇する前記排ガスにより前記凝縮水9が吹上げら
れて再飛散し、前記煙突2の上端からミストとして周囲
へ飛散することがあった。この為、該煙突2の上端部に
は有底リング状の受部材10を取付け、該受部材10に
よってミストを捕集すると共に該受部材10の底部に捕
集したミストをドレイン管11により前記貯留部3に戻
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら前記受部材1
0は前記煙突2の内壁面を流下する前記凝縮水9が吹上
げられて再飛散することの根本的な解決策ではなく、更
に前記受部材10は前記煙突2の上端から飛沫する比較
的粒子の大きなミストは捕捉できるが、粒子の小さなミ
スト或は排ガスと共に流出するミストの捕捉はできなか
った。
0は前記煙突2の内壁面を流下する前記凝縮水9が吹上
げられて再飛散することの根本的な解決策ではなく、更
に前記受部材10は前記煙突2の上端から飛沫する比較
的粒子の大きなミストは捕捉できるが、粒子の小さなミ
スト或は排ガスと共に流出するミストの捕捉はできなか
った。
【0010】更に又、排ガス中のミストを完全に除去す
る為には前記ミストエリミネータ7のミスト捕集率を高
める必要があるが、捕集率を高めた場合、該ミストエリ
ミネータ7での排ガスの圧力損失が大きくなり、排ガス
の所定の流速が得られないという問題があり、前記煙突
2より排出される排ガスからミストを充分に除去するこ
とが困難であった。又、この種の煙突一体型排煙脱硫装
置から排出される排ガスの温度は略50度と比較的低温
な為、排ガス中の硫化物、水蒸気は凝縮してミスト化す
るが、排ガス中で凝縮した硫化物、水蒸気の除去は更に
困難であった。更に又、ミスト化防止の為にガスヒータ
等の再加熱装置を煙突中に設置することも考えられるが
コスト面及び技術面から困難であった。
る為には前記ミストエリミネータ7のミスト捕集率を高
める必要があるが、捕集率を高めた場合、該ミストエリ
ミネータ7での排ガスの圧力損失が大きくなり、排ガス
の所定の流速が得られないという問題があり、前記煙突
2より排出される排ガスからミストを充分に除去するこ
とが困難であった。又、この種の煙突一体型排煙脱硫装
置から排出される排ガスの温度は略50度と比較的低温
な為、排ガス中の硫化物、水蒸気は凝縮してミスト化す
るが、排ガス中で凝縮した硫化物、水蒸気の除去は更に
困難であった。更に又、ミスト化防止の為にガスヒータ
等の再加熱装置を煙突中に設置することも考えられるが
コスト面及び技術面から困難であった。
【0011】本発明は斯かる実情に鑑み、煙突の内壁面
に沿って上昇或は流下する凝縮水が吹上げられて再飛散
するのを防止し、排出される排ガス中に含まれるミスト
を大幅に低減しようとするものである。
に沿って上昇或は流下する凝縮水が吹上げられて再飛散
するのを防止し、排出される排ガス中に含まれるミスト
を大幅に低減しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部にスプレ
ーノズル、ミストエリミネータが設けられた吸収搭の上
端に煙突が連設される煙突一体型排煙脱硫装置に於い
て、内壁面に沿って流下する凝縮水を捕集可能な様に前
記内壁面にミスト捕受樋を設け、前記ミスト捕受樋の上
端上方にミスト逆捕受樋を設けた煙突一体型排煙脱硫装
置に係り、又、前記ミスト捕受樋を前記吸収塔と煙突と
を連続する接合部上端に設けた煙突一体型排煙脱硫装置
に係り、更に、前記ミスト逆捕受樋のミスト入口側開口
部がミスト出口側開口部より幅狭の煙突一体型排煙脱硫
装置に係り、前記ミストエリミネータを通過した排ガス
中のミストは前記内壁面に付着し凝縮水となり、該内壁
面に沿って上昇する前記凝縮水は前記ミスト逆捕受樋を
介して前記ミスト捕受樋に捕集され、又、前記内壁面に
沿って流下する前記凝縮水は前記ミスト捕受樋に捕集さ
れる。
ーノズル、ミストエリミネータが設けられた吸収搭の上
端に煙突が連設される煙突一体型排煙脱硫装置に於い
て、内壁面に沿って流下する凝縮水を捕集可能な様に前
記内壁面にミスト捕受樋を設け、前記ミスト捕受樋の上
端上方にミスト逆捕受樋を設けた煙突一体型排煙脱硫装
置に係り、又、前記ミスト捕受樋を前記吸収塔と煙突と
を連続する接合部上端に設けた煙突一体型排煙脱硫装置
に係り、更に、前記ミスト逆捕受樋のミスト入口側開口
部がミスト出口側開口部より幅狭の煙突一体型排煙脱硫
装置に係り、前記ミストエリミネータを通過した排ガス
中のミストは前記内壁面に付着し凝縮水となり、該内壁
面に沿って上昇する前記凝縮水は前記ミスト逆捕受樋を
介して前記ミスト捕受樋に捕集され、又、前記内壁面に
沿って流下する前記凝縮水は前記ミスト捕受樋に捕集さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
実施の形態を説明する。
【0014】図1、図2は本発明の実施の形態の概略を
示している。尚、図1、図2に於いて、図6中で示した
ものと同等のものには同符号を付し、説明は省略する。
示している。尚、図1、図2に於いて、図6中で示した
ものと同等のものには同符号を付し、説明は省略する。
【0015】吸収塔1の上端にはテーパ面状の接合部1
7を介して前記吸収塔1より細径の煙突2が連設されて
いる。該煙突2は下半部に対して上半部が細径となって
おり、該煙突2の下半部と上半部との接合部18はテー
パ面状となっている。
7を介して前記吸収塔1より細径の煙突2が連設されて
いる。該煙突2は下半部に対して上半部が細径となって
おり、該煙突2の下半部と上半部との接合部18はテー
パ面状となっている。
【0016】内壁面、好ましくは前記吸収塔1と前記煙
突2との接合部17上端の内壁面にはリング状にミスト
捕受樋19が設けられている。該ミスト捕受樋19は前
記接合部17を上方に延出して形成され、前記ミスト補
受樋19の上端全周を上方から囲繞する様に逆椀型断面
のミスト逆捕受樋20が設けられている。
突2との接合部17上端の内壁面にはリング状にミスト
捕受樋19が設けられている。該ミスト捕受樋19は前
記接合部17を上方に延出して形成され、前記ミスト補
受樋19の上端全周を上方から囲繞する様に逆椀型断面
のミスト逆捕受樋20が設けられている。
【0017】又、好ましくは、前記ミスト補受樋19の
上端と前記ミスト逆捕受樋20の内周側内面との離隔距
離(図2中のX)、前記ミスト捕受樋19の上端と前記
ミスト逆捕受樋20の上端側内面との離隔距離(図2中
のY)はそれぞれ前記ミスト捕受樋19の上端と前記ミ
スト逆捕受樋20の外周側内面との離隔距離(図2中の
Z)より小さくし、ミスト入口側開口部21がミスト出
口側開口部22より幅狭になる様前記ミスト逆捕受樋2
0を設ける。
上端と前記ミスト逆捕受樋20の内周側内面との離隔距
離(図2中のX)、前記ミスト捕受樋19の上端と前記
ミスト逆捕受樋20の上端側内面との離隔距離(図2中
のY)はそれぞれ前記ミスト捕受樋19の上端と前記ミ
スト逆捕受樋20の外周側内面との離隔距離(図2中の
Z)より小さくし、ミスト入口側開口部21がミスト出
口側開口部22より幅狭になる様前記ミスト逆捕受樋2
0を設ける。
【0018】前記煙突2の下端部にはドレイン管23が
接続され、該ドレイン管23は前記ミスト捕受樋19と
前記煙突2内壁面との間に形成される環状空間24に連
通している。前記ドレイン管23の途中には封水機構2
5が設けられ、前記ドレイン管23の下端は前記吸収塔
1外面のミストエリミネータ7の下流位置、例えば該ミ
ストエリミネータ7と前記スプレーノズル4との間に接
続されている。
接続され、該ドレイン管23は前記ミスト捕受樋19と
前記煙突2内壁面との間に形成される環状空間24に連
通している。前記ドレイン管23の途中には封水機構2
5が設けられ、前記ドレイン管23の下端は前記吸収塔
1外面のミストエリミネータ7の下流位置、例えば該ミ
ストエリミネータ7と前記スプレーノズル4との間に接
続されている。
【0019】以下、作動を説明する。
【0020】石炭焚ボイラ等から煙道(図示せず)を通
過し、排ガス入口8から前記吸収塔1内に送出された排
ガスは、前記スプレーノズル4より噴霧される吸収液と
接触することで硫黄酸化物(SO2)が吸収除去された
後、前記ミストエリミネータ7を通過する。該ミストエ
リミネータ7を通過する過程で排ガス中に含まれるミス
トの大部分が除去される。
過し、排ガス入口8から前記吸収塔1内に送出された排
ガスは、前記スプレーノズル4より噴霧される吸収液と
接触することで硫黄酸化物(SO2)が吸収除去された
後、前記ミストエリミネータ7を通過する。該ミストエ
リミネータ7を通過する過程で排ガス中に含まれるミス
トの大部分が除去される。
【0021】前記ミストエリミネータ7を通過した排ガ
ス中のミストは、上昇過程で前記接合部17の内壁面及
び前記煙突2の内壁面に付着する。前記接合部17の内
壁面に付着したミストは凝縮水26となり、前記排ガス
の上昇気流に押上げられ前記接合部17に沿って上昇
し、該接合部17上端で剥離する。剥離した前記凝縮水
26は前記ミスト逆捕受樋20に捕集され、前記環状空
間24内に流下する。又、前記煙突2を上昇する排ガス
中のミストは該煙突2の内壁面に付着し、凝縮水9とな
り、前記煙突2の内壁面に沿って前記環状空間24内に
流下する。
ス中のミストは、上昇過程で前記接合部17の内壁面及
び前記煙突2の内壁面に付着する。前記接合部17の内
壁面に付着したミストは凝縮水26となり、前記排ガス
の上昇気流に押上げられ前記接合部17に沿って上昇
し、該接合部17上端で剥離する。剥離した前記凝縮水
26は前記ミスト逆捕受樋20に捕集され、前記環状空
間24内に流下する。又、前記煙突2を上昇する排ガス
中のミストは該煙突2の内壁面に付着し、凝縮水9とな
り、前記煙突2の内壁面に沿って前記環状空間24内に
流下する。
【0022】従って、前記凝縮水9は前記接合部17で
排ガスにより内壁面から剥離されることがなく、該排ガ
スに吹上げられて再飛散することがない。又、前記ミス
ト入口側開口部21は前記ミスト出口側開口部22より
幅狭で、前記ミスト逆捕受樋20を通過するガス流の速
度は出口側で充分遅くなるので、ミストの再飛散が抑制
される。更に、前記環状空間24内は排ガスの上昇気流
に対して負圧になる。更に又、前記封水機構25により
前記環状空間24内への排ガスの逆流が防止できるので
該環状空間24内の負圧状態が維持される。従って、前
記ミスト捕受樋19に捕集された前記凝縮水9,26が
前記排ガスに持上げられ再飛散することもない。而し
て、前記煙突2から排出される排ガス中に含まれるミス
トを大幅に低減できる。
排ガスにより内壁面から剥離されることがなく、該排ガ
スに吹上げられて再飛散することがない。又、前記ミス
ト入口側開口部21は前記ミスト出口側開口部22より
幅狭で、前記ミスト逆捕受樋20を通過するガス流の速
度は出口側で充分遅くなるので、ミストの再飛散が抑制
される。更に、前記環状空間24内は排ガスの上昇気流
に対して負圧になる。更に又、前記封水機構25により
前記環状空間24内への排ガスの逆流が防止できるので
該環状空間24内の負圧状態が維持される。従って、前
記ミスト捕受樋19に捕集された前記凝縮水9,26が
前記排ガスに持上げられ再飛散することもない。而し
て、前記煙突2から排出される排ガス中に含まれるミス
トを大幅に低減できる。
【0023】前記環状空間24内に流下した前記凝縮水
9,26は前記ドレイン管23内を流下し、前記封水機
構25を介して前記吸収塔1内の前記ミストエリミネー
タ7の下流位置に戻される。
9,26は前記ドレイン管23内を流下し、前記封水機
構25を介して前記吸収塔1内の前記ミストエリミネー
タ7の下流位置に戻される。
【0024】尚、前記ミスト捕受樋19の形状は上記し
た形状に限るものではなく、図3に示す様にテーパ部分
の上端に前記煙突と同心の短筒を連設した形状であって
もよい。
た形状に限るものではなく、図3に示す様にテーパ部分
の上端に前記煙突と同心の短筒を連設した形状であって
もよい。
【0025】又、前記ミスト捕受樋19の設置位置は上
記した位置に限るものではなく、図4に示す様に煙突2
の内壁面に設けてもよく、更に、複数位置に設けてもよ
い。
記した位置に限るものではなく、図4に示す様に煙突2
の内壁面に設けてもよく、更に、複数位置に設けてもよ
い。
【0026】更に又、前記ミスト逆捕受樋20の形状は
上記した形状に限るものではなく、図5に示す様に内周
側が下方に湾曲し外周側が水平な断面形状であってもよ
い。
上記した形状に限るものではなく、図5に示す様に内周
側が下方に湾曲し外周側が水平な断面形状であってもよ
い。
【0027】又、上記実施の形態に於いては、前記ドレ
イン管23の途中に封水機構25を設けているが、前記
ドレイン管23を下端が貯留部3に連通する様設け、前
記封水機構25を省略してもよい。
イン管23の途中に封水機構25を設けているが、前記
ドレイン管23を下端が貯留部3に連通する様設け、前
記封水機構25を省略してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、内壁面
に沿って上昇或は流下する凝縮水が排ガスに吹上げられ
て再飛散することを根本的に防止することができ、煙突
から排出される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減
できるという優れた効果を発揮する。
に沿って上昇或は流下する凝縮水が排ガスに吹上げられ
て再飛散することを根本的に防止することができ、煙突
から排出される排ガス中に含まれるミストを大幅に低減
できるという優れた効果を発揮する。
【図1】本発明の実施の形態を示す全体概略構成図であ
る。
る。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】他の形状のミスト捕受樋を示す拡大図である。
【図4】煙突の内壁面にミスト捕受樋を設けた状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】他の形状のミスト逆捕受樋を示す拡大図であ
る。
る。
【図6】従来例を示す全体概略構成図である。
1 吸収塔 2 煙突 4 スプレーノズル 7 ミストエリミネータ 9 凝縮水 17 接合部 19 ミスト捕受樋 20 ミスト逆捕受樋 21 ミスト入口側開口部 22 ミスト出口側開口部 26 凝縮水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 猛夫 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 遠藤 巧 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社豊洲総合事務所内 (72)発明者 中西 敏雄 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 吉本 力 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4D002 AA02 BA02 BA16 CA01 CA13 DA01 DA12 EA02 EA03 4D020 AA06 BA01 BB03 CB25 CC13 CD01
Claims (3)
- 【請求項1】 内部にスプレーノズル、ミストエリミネ
ータが設けられた吸収搭の上端に煙突が連設される煙突
一体型排煙脱硫装置に於いて、内壁面に沿って流下する
凝縮水を捕集可能な様に前記内壁面にミスト捕受樋を設
け、該ミスト捕受樋の上端上方にミスト逆捕受樋を設け
たことを特徴とする煙突一体型排煙脱硫装置。 - 【請求項2】 前記ミスト捕受樋を前記吸収塔と前記煙
突とを連続する接合部上端に設けた請求項1の煙突一体
型排煙脱硫装置。 - 【請求項3】 前記ミスト逆捕受樋のミスト入口側開口
部がミスト出口側開口部より幅狭の請求項1又は請求項
2の煙突一体型排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10255604A JP2000084352A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10255604A JP2000084352A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000084352A true JP2000084352A (ja) | 2000-03-28 |
Family
ID=17281048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10255604A Pending JP2000084352A (ja) | 1998-09-09 | 1998-09-09 | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000084352A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100357014C (zh) * | 2006-01-06 | 2007-12-26 | 易晓辉 | 烟囱-脱硫塔一体化脱硫工艺及其装置 |
CN100522321C (zh) * | 2006-04-07 | 2009-08-05 | 北京龙源环保工程有限公司 | 湿式脱硫排烟一体化装置 |
CN101856582A (zh) * | 2009-04-13 | 2010-10-13 | 成都华西工业气体有限公司 | 一种烟气脱硫吸收塔与烟囱的组合体 |
CN102563678A (zh) * | 2012-01-31 | 2012-07-11 | 中国电力工程顾问集团中南电力设计院 | 湿法脱硫后烟囱出口防烟气液滴携带装置 |
WO2014014002A1 (ja) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | 富士電機株式会社 | ガス吸収塔 |
CN103591597A (zh) * | 2013-09-24 | 2014-02-19 | 华电郑州机械设计研究院有限公司 | 一种可拆卸重复利用的临时烟囱 |
CN110762547A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-07 | 上海迪夫格环境科技有限公司 | 一种湿烟囱内筒的冷凝液收集系统 |
WO2021176880A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | 富士電機株式会社 | 排ガス処理装置および液体排出ユニット |
Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491474A (ja) * | 1972-04-24 | 1974-01-08 | ||
JPS52123978A (en) * | 1976-04-12 | 1977-10-18 | Toho Cokes Eng | Method and apparatus for purifying exhaust gas |
JPS616512A (ja) * | 1984-06-21 | 1986-01-13 | Hiroyuki Murahashi | 高層煙突の筒身 |
JPS6354515A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-08 | Fuji Kako Kk | スタツクレイン防止装置 |
JPS63164929U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-27 | ||
JPH0356123A (ja) * | 1989-07-25 | 1991-03-11 | Nkk Corp | ガス中の水銀及びNOxの除去方法 |
JPH0332918U (ja) * | 1989-04-12 | 1991-03-29 | ||
JPH0379027U (ja) * | 1989-04-20 | 1991-08-12 | ||
JPH04122632U (ja) * | 1991-04-25 | 1992-11-04 | 三菱重工業株式会社 | 湿式排煙脱硫装置 |
JPH0574623U (ja) * | 1992-03-18 | 1993-10-12 | 関西日本電気株式会社 | 排ガス処理装置 |
JPH05272482A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Babcock Hitachi Kk | 自吸式ポンプ |
JPH0722239U (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-21 | 三菱重工業株式会社 | 煙 突 |
JPH0884909A (ja) * | 1994-09-14 | 1996-04-02 | Nippon Puraiburiko Kk | 小型焼却炉用HCl除去装置 |
JPH09292120A (ja) * | 1996-04-26 | 1997-11-11 | Hitachi Zosen Corp | 煙 突 |
JPH11239715A (ja) * | 1998-02-24 | 1999-09-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 脱硫煙突とその据付方法 |
JP2001505824A (ja) * | 1998-09-18 | 2001-05-08 | 三菱重工業株式会社 | 湿式ガス処理方法とその装置 |
-
1998
- 1998-09-09 JP JP10255604A patent/JP2000084352A/ja active Pending
Patent Citations (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491474A (ja) * | 1972-04-24 | 1974-01-08 | ||
JPS52123978A (en) * | 1976-04-12 | 1977-10-18 | Toho Cokes Eng | Method and apparatus for purifying exhaust gas |
JPS616512A (ja) * | 1984-06-21 | 1986-01-13 | Hiroyuki Murahashi | 高層煙突の筒身 |
JPS6354515A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-08 | Fuji Kako Kk | スタツクレイン防止装置 |
JPS63164929U (ja) * | 1987-04-15 | 1988-10-27 | ||
JPH0332918U (ja) * | 1989-04-12 | 1991-03-29 | ||
JPH0379027U (ja) * | 1989-04-20 | 1991-08-12 | ||
JPH0356123A (ja) * | 1989-07-25 | 1991-03-11 | Nkk Corp | ガス中の水銀及びNOxの除去方法 |
JPH04122632U (ja) * | 1991-04-25 | 1992-11-04 | 三菱重工業株式会社 | 湿式排煙脱硫装置 |
JPH0574623U (ja) * | 1992-03-18 | 1993-10-12 | 関西日本電気株式会社 | 排ガス処理装置 |
JPH05272482A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Babcock Hitachi Kk | 自吸式ポンプ |
JPH0722239U (ja) * | 1993-09-27 | 1995-04-21 | 三菱重工業株式会社 | 煙 突 |
JPH0884909A (ja) * | 1994-09-14 | 1996-04-02 | Nippon Puraiburiko Kk | 小型焼却炉用HCl除去装置 |
JPH09292120A (ja) * | 1996-04-26 | 1997-11-11 | Hitachi Zosen Corp | 煙 突 |
JPH11239715A (ja) * | 1998-02-24 | 1999-09-07 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 脱硫煙突とその据付方法 |
JP2001505824A (ja) * | 1998-09-18 | 2001-05-08 | 三菱重工業株式会社 | 湿式ガス処理方法とその装置 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100357014C (zh) * | 2006-01-06 | 2007-12-26 | 易晓辉 | 烟囱-脱硫塔一体化脱硫工艺及其装置 |
CN100522321C (zh) * | 2006-04-07 | 2009-08-05 | 北京龙源环保工程有限公司 | 湿式脱硫排烟一体化装置 |
CN101856582A (zh) * | 2009-04-13 | 2010-10-13 | 成都华西工业气体有限公司 | 一种烟气脱硫吸收塔与烟囱的组合体 |
CN102563678A (zh) * | 2012-01-31 | 2012-07-11 | 中国电力工程顾问集团中南电力设计院 | 湿法脱硫后烟囱出口防烟气液滴携带装置 |
WO2014014002A1 (ja) * | 2012-07-19 | 2014-01-23 | 富士電機株式会社 | ガス吸収塔 |
CN103591597A (zh) * | 2013-09-24 | 2014-02-19 | 华电郑州机械设计研究院有限公司 | 一种可拆卸重复利用的临时烟囱 |
CN103591597B (zh) * | 2013-09-24 | 2016-01-20 | 华电郑州机械设计研究院有限公司 | 一种可拆卸重复利用的临时烟囱 |
CN110762547A (zh) * | 2019-11-26 | 2020-02-07 | 上海迪夫格环境科技有限公司 | 一种湿烟囱内筒的冷凝液收集系统 |
WO2021176880A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | 富士電機株式会社 | 排ガス処理装置および液体排出ユニット |
JPWO2021176880A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | ||
CN114206476A (zh) * | 2020-03-06 | 2022-03-18 | 富士电机株式会社 | 废气处理装置和液体排出单元 |
EP3991828A4 (en) * | 2020-03-06 | 2022-08-31 | Fuji Electric Co., Ltd. | EXHAUST GAS TREATMENT DEVICE AND LIQUID DISCHARGE UNIT |
JP7323052B2 (ja) | 2020-03-06 | 2023-08-08 | 富士電機株式会社 | 排ガス処理装置および液体排出ユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5512072A (en) | Flue gas scrubbing apparatus | |
US6726748B2 (en) | Method of converting a downflow/upflow wet flue gas desulfurization (WFGD) system to an upflow single-loop WFGD system | |
CN106582248B (zh) | 一种烟气湿法脱硫、除尘一体化装置及工艺 | |
JPH08105619A (ja) | セグメント化された熱交換器での煙道ガス処理 | |
US5391220A (en) | Pollution control system and method of using same | |
CN206823458U (zh) | 一种燃煤电厂节能除尘增效协同智能化调控除白系统 | |
CN110124503B (zh) | 一种烟气除雾除尘消白装置及工艺 | |
JPH08105620A (ja) | 煙道ガス降流処理式の2ステージの凝縮型熱交換器 | |
CN201445885U (zh) | 一种脱硫除尘装置 | |
JP2000084352A (ja) | 煙突一体型排煙脱硫装置 | |
US5676715A (en) | Key advanced linear kinetic absorber system particulate arresting device | |
US4861558A (en) | Flue gas scrubber system with chloride removal | |
CN2305242Y (zh) | 湿式复合型锅炉烟气净化装置 | |
US4511379A (en) | Apparatus for treating flue gas and methanol containing effluents | |
US20080257162A1 (en) | Efficient drop separator | |
CN108144405A (zh) | 一种酸雾尾气层级净化系统 | |
CN212017191U (zh) | 燃煤锅炉烟气石膏雨脱除净化系统 | |
CN209378749U (zh) | 烟气脱白处理装置 | |
CN2232795Y (zh) | 脱硫除尘器 | |
JPH09141048A (ja) | 湿式排ガス脱硫方法および装置 | |
CN2636098Y (zh) | 双筒式泡沫脱硫除尘一体化装置 | |
WO1995018664A1 (en) | Method and apparatus for pollution control | |
CN2648306Y (zh) | 高效废气净化装置 | |
CN209934456U (zh) | 一种烟囱冷凝水收集装置 | |
CN2388995Y (zh) | 一种复合型湿式除尘脱硫装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050818 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081125 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090317 |