JPH09292120A - 煙 突 - Google Patents
煙 突Info
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- JPH09292120A JPH09292120A JP10596396A JP10596396A JPH09292120A JP H09292120 A JPH09292120 A JP H09292120A JP 10596396 A JP10596396 A JP 10596396A JP 10596396 A JP10596396 A JP 10596396A JP H09292120 A JPH09292120 A JP H09292120A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 煙突内面や排ガスダクトの内面に結露した水
滴の放出に起因する水滴ミストによる汚染や腐食公害を
防止する。 【解決手段】 煙突本体1の下端部に設けられて排ガス
Gを旋回させて中心ガス流Giと外周混相流Goとに分離す
るガス旋回手段2と、煙突本体1に外周混相流Goに沿っ
て傾斜する複数のフィン12が突設されて、水滴ミストと
内面を伝って上昇する水膜を分離してフィン12の下部下
流端に形成された排水孔12に導出する第1水滴ミスト分
離排水手段3Aと、第1水滴ミスト分離排水手段3Aの下流
側に周方向に同上されたリング状分離板21により外周混
相流Goに同伴される水滴ミストと内面を伝って上昇する
水膜を分離して、リング状分離板21の下部に形成された
排水孔22から排出する第2水滴ミスト分離排水手段3Bを
具備した。
滴の放出に起因する水滴ミストによる汚染や腐食公害を
防止する。 【解決手段】 煙突本体1の下端部に設けられて排ガス
Gを旋回させて中心ガス流Giと外周混相流Goとに分離す
るガス旋回手段2と、煙突本体1に外周混相流Goに沿っ
て傾斜する複数のフィン12が突設されて、水滴ミストと
内面を伝って上昇する水膜を分離してフィン12の下部下
流端に形成された排水孔12に導出する第1水滴ミスト分
離排水手段3Aと、第1水滴ミスト分離排水手段3Aの下流
側に周方向に同上されたリング状分離板21により外周混
相流Goに同伴される水滴ミストと内面を伝って上昇する
水膜を分離して、リング状分離板21の下部に形成された
排水孔22から排出する第2水滴ミスト分離排水手段3Bを
具備した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉などか
ら排出される腐食性ガスや水蒸気を含む排ガスを排出す
るための煙突に関する。
ら排出される腐食性ガスや水蒸気を含む排ガスを排出す
るための煙突に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、産業廃棄物や家庭ごみなどの有害
物質を含む廃棄物をごみ焼却炉で燃焼、焼却した場合、
燃焼により生じる腐食性ガスや、排ガス処理を目的とし
て温度を制御する冷却水を噴射するために、多量の水蒸
気を含む排ガスが発生する。これを大気中に排出する煙
突では、低温部で水蒸気が結露して露点腐食が生じるの
はよく知られているが、この時排ガスに結露水や腐食金
属が同伴されて大気中に飛散され、ごみ焼却炉の周辺の
地域に水滴ミストとして落下し、汚染や腐食の問題を引
き起こすことが考えられる。
物質を含む廃棄物をごみ焼却炉で燃焼、焼却した場合、
燃焼により生じる腐食性ガスや、排ガス処理を目的とし
て温度を制御する冷却水を噴射するために、多量の水蒸
気を含む排ガスが発生する。これを大気中に排出する煙
突では、低温部で水蒸気が結露して露点腐食が生じるの
はよく知られているが、この時排ガスに結露水や腐食金
属が同伴されて大気中に飛散され、ごみ焼却炉の周辺の
地域に水滴ミストとして落下し、汚染や腐食の問題を引
き起こすことが考えられる。
【0003】近年住宅の開発が奥地まですすみ、過疎地
域に建設されていたごみ焼却炉の周辺にも沢山の住宅が
建設されるようになったこと、またごみ中にプラスチッ
ク類が増加した関係で燃焼温度が上がり、排ガス温度制
御のために排ガス中に冷却水を散布する量も増加してい
ること、地方に建設されるごみ焼却炉では小型のものが
多く、24時間の連続操業を前提にしない炉が増加し、
週末ごとの停止する炉や毎日夜間停止する炉が増加し、
排ガスダクトおよび煙突の煙突本体内面に結露が発生す
る機会が増加したことなどの点から、水滴ミストの対策
が重要視されるに至っている。
域に建設されていたごみ焼却炉の周辺にも沢山の住宅が
建設されるようになったこと、またごみ中にプラスチッ
ク類が増加した関係で燃焼温度が上がり、排ガス温度制
御のために排ガス中に冷却水を散布する量も増加してい
ること、地方に建設されるごみ焼却炉では小型のものが
多く、24時間の連続操業を前提にしない炉が増加し、
週末ごとの停止する炉や毎日夜間停止する炉が増加し、
排ガスダクトおよび煙突の煙突本体内面に結露が発生す
る機会が増加したことなどの点から、水滴ミストの対策
が重要視されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、結露対策と
して、バーナ加熱や電熱による煙突や排ガスダクトの積
極保温や保温材の強化が考えられるが、バーナ加熱や電
熱は初期設備投資のほかに運転コストの嵩むという問題
があり、保温材の強化でも、運転停止時間が長くなると
効果に限度があるという問題がある。また結露対策とし
て、排ガスの除湿乾燥操作もあるが、大量の排ガスを一
度冷却除湿し、後昇温する方法はごみ焼却炉の処理コス
トに見合わない。
して、バーナ加熱や電熱による煙突や排ガスダクトの積
極保温や保温材の強化が考えられるが、バーナ加熱や電
熱は初期設備投資のほかに運転コストの嵩むという問題
があり、保温材の強化でも、運転停止時間が長くなると
効果に限度があるという問題がある。また結露対策とし
て、排ガスの除湿乾燥操作もあるが、大量の排ガスを一
度冷却除湿し、後昇温する方法はごみ焼却炉の処理コス
トに見合わない。
【0005】本発明は、排ガスを旋回させることによ
り、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と水滴ミ
ストを多く含む外周混相流に分離できる点に着目したも
ので、上記問題点を解決して、特に起動時に煙突本体内
面や排ガスダクトの内面に結露した水滴の排出を効果的
に防止できて、水滴ミストによる公害を防止できる煙突
を提供することを目的とする。
り、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と水滴ミ
ストを多く含む外周混相流に分離できる点に着目したも
ので、上記問題点を解決して、特に起動時に煙突本体内
面や排ガスダクトの内面に結露した水滴の排出を効果的
に防止できて、水滴ミストによる公害を防止できる煙突
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、排ガスを旋回させて
中心ガス流と外周混相流とに分離するガス旋回手段と、
ガス旋回手段の下流側で煙突本体の内面に突設され外周
混相流に同伴された水滴ミストと煙突本体内面を伝って
上昇する水膜とを捕捉するとともに、捕捉された水を煙
突外側に排出する水滴ミスト分離排水手段とを具備した
ものである。
に本発明の請求項1記載の発明は、排ガスを旋回させて
中心ガス流と外周混相流とに分離するガス旋回手段と、
ガス旋回手段の下流側で煙突本体の内面に突設され外周
混相流に同伴された水滴ミストと煙突本体内面を伝って
上昇する水膜とを捕捉するとともに、捕捉された水を煙
突外側に排出する水滴ミスト分離排水手段とを具備した
ものである。
【0007】また請求項2記載の発明は、水滴ミスト分
離排水手段を、周方向に配置されて旋回する外周混相流
に沿って傾斜する複数のフィンと、前記フィン下部の煙
突本体に穿設された排水孔により構成したものである。
離排水手段を、周方向に配置されて旋回する外周混相流
に沿って傾斜する複数のフィンと、前記フィン下部の煙
突本体に穿設された排水孔により構成したものである。
【0008】さらに請求項3記載の発明は、水滴ミスト
分離排水手段を、周方向にわたって突設されたリング状
分離板とリング状分離板下部の煙突本体に穿設された排
水孔により構成したものである。
分離排水手段を、周方向にわたって突設されたリング状
分離板とリング状分離板下部の煙突本体に穿設された排
水孔により構成したものである。
【0009】さらにまた請求項4記載の発明は、排ガス
を旋回させて中心ガス流と外周混相流とに分離するガス
旋回手段と、このガス旋回手段の下流側で、煙突の内面
に周方向に突出して配置され旋回する外周混相流に沿っ
て傾斜する複数のフィンにより、外周混相流に同伴され
た水滴ミストと煙突本体内面を伝って上昇する水膜を捕
捉し、この水を排水孔から煙突外側に排出する第1水滴
ミスト分離排水手段と、これら第1水滴ミスト分離排水
手段の下流側で、周方向にわたって突設されたリング状
分離板により外周混相流に同伴された水滴ミストと煙突
本体内面を伝って上昇する水膜を捕捉するとともに、捕
捉された水を排水孔から煙突外側に排出する第2水滴ミ
スト分離排水手段とを具備したものである。
を旋回させて中心ガス流と外周混相流とに分離するガス
旋回手段と、このガス旋回手段の下流側で、煙突の内面
に周方向に突出して配置され旋回する外周混相流に沿っ
て傾斜する複数のフィンにより、外周混相流に同伴され
た水滴ミストと煙突本体内面を伝って上昇する水膜を捕
捉し、この水を排水孔から煙突外側に排出する第1水滴
ミスト分離排水手段と、これら第1水滴ミスト分離排水
手段の下流側で、周方向にわたって突設されたリング状
分離板により外周混相流に同伴された水滴ミストと煙突
本体内面を伝って上昇する水膜を捕捉するとともに、捕
捉された水を排水孔から煙突外側に排出する第2水滴ミ
スト分離排水手段とを具備したものである。
【0010】また請求項5記載の発明は、排水孔の外周
部に集水トレイを配置し、この集水トレイから水を排出
する捕捉水排出手段を設けたものである。上記請求項1
記載の発明によれば、ガス旋回手段により、ガス流を水
滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と、水滴ミスト
を多く含む外周混相流とに分離した後、水滴ミスト分離
排水手段により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体内面に水滴ミストが付着して上昇移動され
る水膜とを捕捉し、煙突本体の外部に排水することがで
きる。したがって、排ガス中の水蒸気が煙突本体の内面
に付着して生成された水滴を効果的に除去できて排ガス
と共に排出される水滴ミストを大幅に減少させることが
できる。
部に集水トレイを配置し、この集水トレイから水を排出
する捕捉水排出手段を設けたものである。上記請求項1
記載の発明によれば、ガス旋回手段により、ガス流を水
滴ミストをほとんど含まない中心ガス流と、水滴ミスト
を多く含む外周混相流とに分離した後、水滴ミスト分離
排水手段により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体内面に水滴ミストが付着して上昇移動され
る水膜とを捕捉し、煙突本体の外部に排水することがで
きる。したがって、排ガス中の水蒸気が煙突本体の内面
に付着して生成された水滴を効果的に除去できて排ガス
と共に排出される水滴ミストを大幅に減少させることが
できる。
【0011】また、請求項2によれば、複数のフィンと
排水孔により、旋回流を減衰させることなく、水膜を捕
捉して煙突外部に排水することができる。したがって、
この第1水滴ミスト分離排水手段を任意の複数位置に設
けて、効果的な水滴ミストを実施することも可能とな
る。
排水孔により、旋回流を減衰させることなく、水膜を捕
捉して煙突外部に排水することができる。したがって、
この第1水滴ミスト分離排水手段を任意の複数位置に設
けて、効果的な水滴ミストを実施することも可能とな
る。
【0012】さらに請求項3記載の発明によれば、リン
グ状分離板により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体の内面を伝って上昇する水膜とを全周にわ
たってほぼ確実に捕捉することができる。
グ状分離板により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体の内面を伝って上昇する水膜とを全周にわ
たってほぼ確実に捕捉することができる。
【0013】また請求項4記載の発明によれば、外周混
相流の旋回力の減衰がほとんどない第1水滴ミスト分離
排水手段を上流側に配置するとともに、下流側に第2水
滴ミスト分離排水手段を配置したので、煙突本体に沿っ
て多段に水滴ミストと水膜を効果的に捕捉して排水する
ことができる。また第1水滴ミスト分離排水手段のフィ
ンの取付角を調整することで、外周混相流の旋回力を高
めて遠心力を増大させることも可能となり、これにより
外周混相流に含まれる水滴ミストを煙突内面に押し付け
て液膜化させ、より効果的に排ガスから水滴を除去でき
て、排ガスと共に排出される水滴ミストを大幅に減少さ
せることができる。
相流の旋回力の減衰がほとんどない第1水滴ミスト分離
排水手段を上流側に配置するとともに、下流側に第2水
滴ミスト分離排水手段を配置したので、煙突本体に沿っ
て多段に水滴ミストと水膜を効果的に捕捉して排水する
ことができる。また第1水滴ミスト分離排水手段のフィ
ンの取付角を調整することで、外周混相流の旋回力を高
めて遠心力を増大させることも可能となり、これにより
外周混相流に含まれる水滴ミストを煙突内面に押し付け
て液膜化させ、より効果的に排ガスから水滴を除去でき
て、排ガスと共に排出される水滴ミストを大幅に減少さ
せることができる。
【0014】さらにまた請求項5記載の発明によれば、
捕捉水排出手段により、排水孔から排水された水を集め
て集水トレイから排水することができるので、捕捉され
た水を垂れ流して煙突外面を汚染することなく確実に排
水処理することができる。
捕捉水排出手段により、排水孔から排水された水を集め
て集水トレイから排水することができるので、捕捉され
た水を垂れ流して煙突外面を汚染することなく確実に排
水処理することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の煙突の実施の形
態を図1〜図3に基づいて説明する。図1において、1
はごみ焼却炉から排出される排ガスGを排出する円筒状
の煙突本体で、煙突本体1の下端部には、煙突本体1内
で排ガスGを旋回させて中心流Giと外周混相流Goと
に分離するガス旋回手段2が設けられるとともに、煙突
本体1には、外周混相流Goから水滴ミストを分離排出
する水滴ミスト分離排水手段3A,3Bが複数段に配設
されている。
態を図1〜図3に基づいて説明する。図1において、1
はごみ焼却炉から排出される排ガスGを排出する円筒状
の煙突本体で、煙突本体1の下端部には、煙突本体1内
で排ガスGを旋回させて中心流Giと外周混相流Goと
に分離するガス旋回手段2が設けられるとともに、煙突
本体1には、外周混相流Goから水滴ミストを分離排出
する水滴ミスト分離排水手段3A,3Bが複数段に配設
されている。
【0016】前記ガス旋回手段2は、煙突本体1の内部
に旋回羽根を設けたものでもよいが、流体抵抗ができる
だけ少ないものが好ましく、ここでは図1に示すよう
に、排ガス管4が煙突本体1の基端部1aに偏心した位
置に接続されて煙突本体1の接線方向に排ガスGを吹き
込み旋回流を形成するように構成されている。このよう
に排ガスGが煙突本体1内で旋回されることにより、排
ガスGに含まれる比重の大きい水滴ミストが遠心力によ
り外周側に付勢されて、水滴ミストをほとんど含まない
中心ガス流Giと水滴ミストを多量に含む外周ガス流G
oとに分離される。さらに外周混相流Goでは、水滴ミ
ストが煙突本体1の内面に接触して凝固し水膜Wmを形
成して外周混相流Goに付勢され、煙突本体1の内面に
沿って斜め上方に移送される。
に旋回羽根を設けたものでもよいが、流体抵抗ができる
だけ少ないものが好ましく、ここでは図1に示すよう
に、排ガス管4が煙突本体1の基端部1aに偏心した位
置に接続されて煙突本体1の接線方向に排ガスGを吹き
込み旋回流を形成するように構成されている。このよう
に排ガスGが煙突本体1内で旋回されることにより、排
ガスGに含まれる比重の大きい水滴ミストが遠心力によ
り外周側に付勢されて、水滴ミストをほとんど含まない
中心ガス流Giと水滴ミストを多量に含む外周ガス流G
oとに分離される。さらに外周混相流Goでは、水滴ミ
ストが煙突本体1の内面に接触して凝固し水膜Wmを形
成して外周混相流Goに付勢され、煙突本体1の内面に
沿って斜め上方に移送される。
【0017】水滴ミスト分離排水手段3A,3Bは、下
部上流側に所定間隔をあけて上下2段に配設された第1
水滴ミスト分離排水手段3Aと、上部下流側に配設され
た第2水滴ミスト分離排水手段3Bとで構成される。
部上流側に所定間隔をあけて上下2段に配設された第1
水滴ミスト分離排水手段3Aと、上部下流側に配設され
た第2水滴ミスト分離排水手段3Bとで構成される。
【0018】前記第1水滴ミスト分離排水手段3Aは、
図2に詳細に示すように、周方向に突出配置されて旋回
する外周混相流Goに沿って傾斜する複数のフィン11
と、前記フィン11の下部下流側で煙突本体1に穿設さ
れた排水孔12により構成されている。これらフィン1
1により、外周混相流Goに同伴され煙突本体1の内面
に沿って上昇する水滴ミストおよび内面を伝って上昇さ
れる水膜Wmを捕捉し、さらに捕捉された水Wnを排水
孔12から煙突本体1の外側に排出することができる。
また、フィン11が外周混相流Goに沿って傾斜するた
め、外周混相流Goの旋回力が低下することなく、その
傾斜角度によってはさらに旋回力を増大させることがで
きる。したがって、外周混相流Goの旋回力が低下しな
いため、上下の任意位置に所定の間隔をあけて複数段に
配設することができ、外周混相流Goに同伴された水滴
ミストを効果的に捕捉することができる。
図2に詳細に示すように、周方向に突出配置されて旋回
する外周混相流Goに沿って傾斜する複数のフィン11
と、前記フィン11の下部下流側で煙突本体1に穿設さ
れた排水孔12により構成されている。これらフィン1
1により、外周混相流Goに同伴され煙突本体1の内面
に沿って上昇する水滴ミストおよび内面を伝って上昇さ
れる水膜Wmを捕捉し、さらに捕捉された水Wnを排水
孔12から煙突本体1の外側に排出することができる。
また、フィン11が外周混相流Goに沿って傾斜するた
め、外周混相流Goの旋回力が低下することなく、その
傾斜角度によってはさらに旋回力を増大させることがで
きる。したがって、外周混相流Goの旋回力が低下しな
いため、上下の任意位置に所定の間隔をあけて複数段に
配設することができ、外周混相流Goに同伴された水滴
ミストを効果的に捕捉することができる。
【0019】排水孔12の外周部には、捕捉水排出手段
を構成するリング状の集水トレイ13Aと、集水トレイ
13Aに接続された単数または複数の排水管14Aが設
けられている。これにより排水孔12Aから排水された
水Wnを集水トレイ13Aに集め、さらに排水管14A
から合流排水管15に排出して、煙突本体1の外面が汚
染されるのが防止される。
を構成するリング状の集水トレイ13Aと、集水トレイ
13Aに接続された単数または複数の排水管14Aが設
けられている。これにより排水孔12Aから排水された
水Wnを集水トレイ13Aに集め、さらに排水管14A
から合流排水管15に排出して、煙突本体1の外面が汚
染されるのが防止される。
【0020】第2水滴ミスト分離排水手段3Bは、図3
に詳細に示すように、煙突本体1の内面から全周にわた
って中心側に突出されたリング状分離板21と、リング
状分離板21の下部の煙突本体1に周方向一定間隔ごと
に穿設された複数の排水孔22とで構成されている。こ
のリング状分離板21により、外周混相流Goに同伴さ
れ煙突本体1の内面に沿って上昇する水滴ミストおよび
内面を伝って上昇される水膜Wmを捕捉し、さらに捕捉
された水Wnを排水孔22から煙突本体1の外側に導出
することができる。また前記リング状分離板21は、外
周混相流Goの厚み分の幅に設定され、先端部が中心側
下方に下がる断面形状で、捕捉した外周混相流Goをリ
ング状分離板21の基端側に集めて効果的に凝縮し、そ
の圧力を利用して捕捉された水Wnを排水孔22から排
水できる。さらにリング状分離板21は、上方に膨らむ
断面形状で、外周混相流Goの流れに無理なく圧損を最
小限にできるように形成され、この空力特性により、外
周混相流Goの流れを急変させることで水滴ミストの分
離機能を働かせることができる。
に詳細に示すように、煙突本体1の内面から全周にわた
って中心側に突出されたリング状分離板21と、リング
状分離板21の下部の煙突本体1に周方向一定間隔ごと
に穿設された複数の排水孔22とで構成されている。こ
のリング状分離板21により、外周混相流Goに同伴さ
れ煙突本体1の内面に沿って上昇する水滴ミストおよび
内面を伝って上昇される水膜Wmを捕捉し、さらに捕捉
された水Wnを排水孔22から煙突本体1の外側に導出
することができる。また前記リング状分離板21は、外
周混相流Goの厚み分の幅に設定され、先端部が中心側
下方に下がる断面形状で、捕捉した外周混相流Goをリ
ング状分離板21の基端側に集めて効果的に凝縮し、そ
の圧力を利用して捕捉された水Wnを排水孔22から排
水できる。さらにリング状分離板21は、上方に膨らむ
断面形状で、外周混相流Goの流れに無理なく圧損を最
小限にできるように形成され、この空力特性により、外
周混相流Goの流れを急変させることで水滴ミストの分
離機能を働かせることができる。
【0021】排水孔22の外周部には、捕捉水排出手段
を構成する環状の集水トレイ13Bと、集水トレイ13
Bに接続された単数または複数の排水管14Bが設けら
れ、排水孔22から排水された捕捉水Wnを集水トレイ
13Bに集め、さらに排水管14Bから合流排水管15
に排出して、煙突本体1の外面が汚染されるのが防止さ
れる。
を構成する環状の集水トレイ13Bと、集水トレイ13
Bに接続された単数または複数の排水管14Bが設けら
れ、排水孔22から排水された捕捉水Wnを集水トレイ
13Bに集め、さらに排水管14Bから合流排水管15
に排出して、煙突本体1の外面が汚染されるのが防止さ
れる。
【0022】上記構成において、排ガス管4から排出さ
れた排ガスGは、煙突本体1の基部1aでガス旋回手段
2により旋回流が形成され、その遠心力により排ガスG
が水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流Giと、水
滴ミストを多量に含む外周混相流Goに分離され、煙突
本体1に沿って上昇される。そして上昇中に外周混相流
Goが接触した煙突本体1の内面には、水滴ミストが凝
縮して液膜化され、これが外周混相流Goに押されて内
面に沿って上昇される。
れた排ガスGは、煙突本体1の基部1aでガス旋回手段
2により旋回流が形成され、その遠心力により排ガスG
が水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流Giと、水
滴ミストを多量に含む外周混相流Goに分離され、煙突
本体1に沿って上昇される。そして上昇中に外周混相流
Goが接触した煙突本体1の内面には、水滴ミストが凝
縮して液膜化され、これが外周混相流Goに押されて内
面に沿って上昇される。
【0023】下位の第1水滴ミスト分離排出手段3Aに
達すると、外周混相流Goはフィン11に衝突して煙突
本体1の内面を伝って上昇する水膜Wmと外周混相流G
oに同伴される水滴ミストが捕捉されて、下流側の排水
孔12に案内される。そして外周混相流Goの遠心力に
より排水孔12から煙突本体1の外側に排水されて集水
トレイ13Bに集められ、排水管14Bから合流排水管
15に排水される。ここで、フィン11が外周混相流G
oの旋回方向に沿って傾斜されることから、外周混相流
Goは旋回力がほとんど低下されることがない。
達すると、外周混相流Goはフィン11に衝突して煙突
本体1の内面を伝って上昇する水膜Wmと外周混相流G
oに同伴される水滴ミストが捕捉されて、下流側の排水
孔12に案内される。そして外周混相流Goの遠心力に
より排水孔12から煙突本体1の外側に排水されて集水
トレイ13Bに集められ、排水管14Bから合流排水管
15に排水される。ここで、フィン11が外周混相流G
oの旋回方向に沿って傾斜されることから、外周混相流
Goは旋回力がほとんど低下されることがない。
【0024】つぎに上位の第2水膜分離部3Bでも、同
様に外周混相流Goからおよび液膜Wmおよび水滴ミス
トが捕捉されて排水される。さらに第2水滴ミスト分離
排出手段3Bに達すると、外周混相流Goはリング状分
離板21に衝突して煙突本体1の内面を伝って上昇する
水膜Wmと外周混相流Goに同伴される水滴ミストが効
果的に捕捉されて排水孔22に案内される。そして外周
混相流Goの遠心力により排水孔22から煙突本体1の
外側に排水されて集水トレイ13Bに集められ、排水管
14Bから合流排水管15に排水される。
様に外周混相流Goからおよび液膜Wmおよび水滴ミス
トが捕捉されて排水される。さらに第2水滴ミスト分離
排出手段3Bに達すると、外周混相流Goはリング状分
離板21に衝突して煙突本体1の内面を伝って上昇する
水膜Wmと外周混相流Goに同伴される水滴ミストが効
果的に捕捉されて排水孔22に案内される。そして外周
混相流Goの遠心力により排水孔22から煙突本体1の
外側に排水されて集水トレイ13Bに集められ、排水管
14Bから合流排水管15に排水される。
【0025】上記実施の形態によれば、ガス旋回手段2
により、排ガスGと水滴ミストの密度の違いからくる慣
性質量差によって、煙突本体1内を上昇する排ガスG
を、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流Giと、
水滴ミストを多く含む外周混相流Goに分離することが
でき、また煙突本体1の内面に水滴ミストが付着して形
成された水膜を効果的に上昇移動させることができる。
そして、第2水滴ミスト分離排水手段3Bのフィン21
により、上昇する水膜を誘導して排水孔22から効果的
に排水することができる。これを上下2段に繰り返すと
ともに、最下流位置で、第1水滴ミスト3Aのリング状
分離板11により、煙突本体1の内面を伝って上昇する
水膜Wmを確実に捕捉して排水孔12から排水すること
ができる。したがって、排ガスGに含まれる水滴ミスト
をほとんど分離除去することができ、水滴ミストの放出
による公害を未然に防止することができる。また集水ト
レイ13A,13Bと排水管14A,14Bおよび合流
排水管15により、捕捉した水Wnも煙突本体1の外面
を汚染することなく排水することができる。
により、排ガスGと水滴ミストの密度の違いからくる慣
性質量差によって、煙突本体1内を上昇する排ガスG
を、水滴ミストをほとんど含まない中心ガス流Giと、
水滴ミストを多く含む外周混相流Goに分離することが
でき、また煙突本体1の内面に水滴ミストが付着して形
成された水膜を効果的に上昇移動させることができる。
そして、第2水滴ミスト分離排水手段3Bのフィン21
により、上昇する水膜を誘導して排水孔22から効果的
に排水することができる。これを上下2段に繰り返すと
ともに、最下流位置で、第1水滴ミスト3Aのリング状
分離板11により、煙突本体1の内面を伝って上昇する
水膜Wmを確実に捕捉して排水孔12から排水すること
ができる。したがって、排ガスGに含まれる水滴ミスト
をほとんど分離除去することができ、水滴ミストの放出
による公害を未然に防止することができる。また集水ト
レイ13A,13Bと排水管14A,14Bおよび合流
排水管15により、捕捉した水Wnも煙突本体1の外面
を汚染することなく排水することができる。
【0026】つぎに上記実施の形態に至った実験例を図
4〜図7を参照して説明する。 実験例1 図4に示すように、垂直に設置された内径100mm、
長さ1000mmの透明アクリルパイプ31の下方にフ
ァン32とスプレイノズル33を配置するとともに、パ
イプ31の下端入口に旋回流を形成する誘導フィン34
を設けた。そして、ファン32により、約10m/秒で
送風し、同時にスプレーノズル33から水を噴霧した。
4〜図7を参照して説明する。 実験例1 図4に示すように、垂直に設置された内径100mm、
長さ1000mmの透明アクリルパイプ31の下方にフ
ァン32とスプレイノズル33を配置するとともに、パ
イプ31の下端入口に旋回流を形成する誘導フィン34
を設けた。そして、ファン32により、約10m/秒で
送風し、同時にスプレーノズル33から水を噴霧した。
【0027】この結果、パイプ31の中心部には、水滴
ミストをほとんど含まない中心空気流Aiが見られ、ま
た外周部には水滴ミスとを多く含んだ混相空気流Aoが
見られた。この混相空気流Aoにおいては、パイプ31
の内面に水膜が生じ、旋回する混相空気流Aoに押され
て上昇し、パイプ31の上端から上方に吹き飛ばされ、
周囲に落下するのが観察された。水膜の移動方向は旋回
流に沿う斜め上方でパイプ31の内面に押し付けられて
移送されていた。次に誘導フィン34を外して同じ実験
を行うと、またパイプ31の内面を上昇する水膜は場所
によっては乱れ、パイプ31の中心にも水滴ミストが上
昇するのが見られた。
ミストをほとんど含まない中心空気流Aiが見られ、ま
た外周部には水滴ミスとを多く含んだ混相空気流Aoが
見られた。この混相空気流Aoにおいては、パイプ31
の内面に水膜が生じ、旋回する混相空気流Aoに押され
て上昇し、パイプ31の上端から上方に吹き飛ばされ、
周囲に落下するのが観察された。水膜の移動方向は旋回
流に沿う斜め上方でパイプ31の内面に押し付けられて
移送されていた。次に誘導フィン34を外して同じ実験
を行うと、またパイプ31の内面を上昇する水膜は場所
によっては乱れ、パイプ31の中心にも水滴ミストが上
昇するのが見られた。
【0028】したがって、旋回流の遠心力(サイクロン
効果)を利用することにより、水滴ミストをほとんど含
まない中心空気流Aiと、水滴ミストを多量に含む混相
空気流Aoに分離できることが判明した。またパイプ3
1の内面を伝って上昇する水膜も、旋回流中ではガス流
に伴って良好に上昇されることも確認できた。
効果)を利用することにより、水滴ミストをほとんど含
まない中心空気流Aiと、水滴ミストを多量に含む混相
空気流Aoに分離できることが判明した。またパイプ3
1の内面を伝って上昇する水膜も、旋回流中ではガス流
に伴って良好に上昇されることも確認できた。
【0029】実験例2 図5に示すように、図4の実験装置のパイプ31の中間
部に中心側に10mm突出して下方に10mm下がるL
字形断面のリング状フランジ41を配置した。そして、
ファン32により、約10m/秒で送風して同時にスプ
レーノズル33から水を噴霧し、誘導フィン34により
パイプ31内に旋回流を形成した。
部に中心側に10mm突出して下方に10mm下がるL
字形断面のリング状フランジ41を配置した。そして、
ファン32により、約10m/秒で送風して同時にスプ
レーノズル33から水を噴霧し、誘導フィン34により
パイプ31内に旋回流を形成した。
【0030】この結果、パイプ21の内面に形成されて
上昇する水膜Wmは、フランジ41に衝突して捕捉され
液溜まりを形成し、溢れた水滴は空気流に同伴されて上
方に吹き飛ばされるのが観察された。
上昇する水膜Wmは、フランジ41に衝突して捕捉され
液溜まりを形成し、溢れた水滴は空気流に同伴されて上
方に吹き飛ばされるのが観察された。
【0031】さらに図6に示すように、フランジ41の
下部のパイプ31に1mmの隙間42を周方向に形成し
た。その結果、捕捉された水Wnが隙間42から流れ出
しパイプ31の外面を伝って流れ落ちるのが見られた。
さらに隙間42を大きくすると、空気流とともに水滴が
周囲に飛散された。これにより、旋回流の遠心力を利用
して捕捉された水をパイプ31外側に充分に排水できる
ことが確認された。
下部のパイプ31に1mmの隙間42を周方向に形成し
た。その結果、捕捉された水Wnが隙間42から流れ出
しパイプ31の外面を伝って流れ落ちるのが見られた。
さらに隙間42を大きくすると、空気流とともに水滴が
周囲に飛散された。これにより、旋回流の遠心力を利用
して捕捉された水をパイプ31外側に充分に排水できる
ことが確認された。
【0032】なお、実際に使用するリング状フランジ4
1の形状は、空力特性を考慮して排ガスの流れに無理な
く圧損を最小にできるとともに、外周混相流の厚さ分突
出する寸法に形成する必要がある。したがって、外側に
膨らむ湾曲形の断面とし、その内面を利用して、衝突す
る外周混相流の方向を急変させることにより、ミスト分
離効果を発揮させるとよい。
1の形状は、空力特性を考慮して排ガスの流れに無理な
く圧損を最小にできるとともに、外周混相流の厚さ分突
出する寸法に形成する必要がある。したがって、外側に
膨らむ湾曲形の断面とし、その内面を利用して、衝突す
る外周混相流の方向を急変させることにより、ミスト分
離効果を発揮させるとよい。
【0033】また、この実験では、リング状フランジ4
1の下流側で混相空気流Aoが旋回力をほとんど失われ
ることが確認された。 実験例3 図7に示すように、図4の実験装置のパイプ31の中間
部に、長さ30mm、突出量10mmで、旋回方向に沿
って45°で傾斜する複数のフィン51を周方向一定間
隔ごとに配置し、さらにフィン51の基端部下面の下流
側のパイプ31に、直径5mmの排水孔52を穿設し
た。そして、パイプ31の底部から、ファン32により
約10m/秒で送風し、同時にスプレーノズル33から
水を噴霧して、誘導フィン34によりパイプ31内に旋
回流を形成した。
1の下流側で混相空気流Aoが旋回力をほとんど失われ
ることが確認された。 実験例3 図7に示すように、図4の実験装置のパイプ31の中間
部に、長さ30mm、突出量10mmで、旋回方向に沿
って45°で傾斜する複数のフィン51を周方向一定間
隔ごとに配置し、さらにフィン51の基端部下面の下流
側のパイプ31に、直径5mmの排水孔52を穿設し
た。そして、パイプ31の底部から、ファン32により
約10m/秒で送風し、同時にスプレーノズル33から
水を噴霧して、誘導フィン34によりパイプ31内に旋
回流を形成した。
【0034】この結果、内面に形成されて上昇する水膜
Wmは、フィン51に誘導されて上昇し、一部が空気流
とともに排水孔52から排出された。このように、水膜
はフィン51基端部とパイプ31の内面とで形成される
コーナー部に沿って流れるので、この部分の水膜をパイ
プ31の外側に誘導して排水すれば、脱ミストが可能と
なることが判明した。
Wmは、フィン51に誘導されて上昇し、一部が空気流
とともに排水孔52から排出された。このように、水膜
はフィン51基端部とパイプ31の内面とで形成される
コーナー部に沿って流れるので、この部分の水膜をパイ
プ31の外側に誘導して排水すれば、脱ミストが可能と
なることが判明した。
【0035】なお、フィン51通過後の混相空気流Ao
は、旋回力が減少しないことが確認できた。
は、旋回力が減少しないことが確認できた。
【0036】
【発明の効果】以上にのべたごとく本発明の請求項1記
載の発明によれば、ガス旋回手段により、ガス流を水滴
ミストをほとんど含まない中心ガス流と、水滴ミストを
多く含む外周混相流とに分離した後、水滴ミスト分離排
水手段により、外周混相流に同伴される水滴ミストと、
煙突煙突本体内面に水滴ミストが付着して上昇移動され
る水膜とを捕捉し、煙突本体の外部に排水することがで
きる。したがって、排ガス中の水蒸気が煙突本体の内面
に付着して生成された水滴を効果的に除去できて排ガス
と共に排出される水滴ミストを大幅に減少させることが
できる。
載の発明によれば、ガス旋回手段により、ガス流を水滴
ミストをほとんど含まない中心ガス流と、水滴ミストを
多く含む外周混相流とに分離した後、水滴ミスト分離排
水手段により、外周混相流に同伴される水滴ミストと、
煙突煙突本体内面に水滴ミストが付着して上昇移動され
る水膜とを捕捉し、煙突本体の外部に排水することがで
きる。したがって、排ガス中の水蒸気が煙突本体の内面
に付着して生成された水滴を効果的に除去できて排ガス
と共に排出される水滴ミストを大幅に減少させることが
できる。
【0037】また、請求項2によれば、複数のフィンと
排水孔により、旋回流を減衰させることなく、水膜を捕
捉して煙突外部に排水することができる。したがって、
この第1水滴ミスト分離排水手段を任意の複数位置に設
けて、効果的な水滴ミストを実施することも可能とな
る。
排水孔により、旋回流を減衰させることなく、水膜を捕
捉して煙突外部に排水することができる。したがって、
この第1水滴ミスト分離排水手段を任意の複数位置に設
けて、効果的な水滴ミストを実施することも可能とな
る。
【0038】さらに請求項3記載の発明によれば、リン
グ状分離板により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体の内面を伝って上昇する水膜とを全周にわ
たってほぼ確実に捕捉することができる。
グ状分離板により、外周混相流に同伴される水滴ミスト
と、煙突本体の内面を伝って上昇する水膜とを全周にわ
たってほぼ確実に捕捉することができる。
【0039】また請求項4記載の発明によれば、外周混
相流の旋回力の減衰がほとんどない第1水滴ミスト分離
排水手段を上流側に配置するとともに、下流側に第2水
滴ミスト分離排水手段を配置したので、煙突本体に沿っ
て多段に水滴ミストと水膜を効果的に捕捉して排水する
ことができる。また第1水滴ミスト分離排水手段のフィ
ンの取付角を調整することで、外周混相流の旋回力を高
めて遠心力を増大させることも可能となり、これにより
外周混相流に含まれる水滴ミストを煙突内面に押し付け
て液膜化させ、より効果的に排ガスから水滴を除去でき
て、排ガスと共に排出される水滴ミストを大幅に減少さ
せることができる。
相流の旋回力の減衰がほとんどない第1水滴ミスト分離
排水手段を上流側に配置するとともに、下流側に第2水
滴ミスト分離排水手段を配置したので、煙突本体に沿っ
て多段に水滴ミストと水膜を効果的に捕捉して排水する
ことができる。また第1水滴ミスト分離排水手段のフィ
ンの取付角を調整することで、外周混相流の旋回力を高
めて遠心力を増大させることも可能となり、これにより
外周混相流に含まれる水滴ミストを煙突内面に押し付け
て液膜化させ、より効果的に排ガスから水滴を除去でき
て、排ガスと共に排出される水滴ミストを大幅に減少さ
せることができる。
【0040】さらにまた請求項5記載の発明によれば、
捕捉水排出手段により、排水孔から排水された水を集め
て集水トレイから排水することができるので、捕捉され
た水を垂れ流して煙突外面を汚染することなく確実に排
水処理することができる。
捕捉水排出手段により、排水孔から排水された水を集め
て集水トレイから排水することができるので、捕捉され
た水を垂れ流して煙突外面を汚染することなく確実に排
水処理することができる。
【図1】本発明に係る煙突の実施の形態を示す縦断面図
である。
である。
【図2】同煙突の第1水滴ミスト分離排水手段を示す拡
大縦断面図である。
大縦断面図である。
【図3】同煙突の第2水滴ミスト分離排水手段を示す拡
大縦断面図である。
大縦断面図である。
【図4】実験例1の試験装置を示す斜視図である。
【図5】実験例2の試験装置を示す部分断面図である。
【図6】実験例2の試験装置の変形例を示す部分断面図
である。
である。
【図7】実験例3の試験装置を示す部分断面図である。
【符号の説明】 1 煙突本体 1a 基部 2 ガス旋回手段 3A 第1水滴ミスト分離排水手段 3B 第2水滴ミスト分離排水手段 4 排ガス管 11 リング状分離板 12 排水孔 13A,13B 集水トレイ(捕捉排水手段) 14A,14B 排水管(捕捉排水手段) 21 フィン 22 排水孔 G 排ガス Gi 中心ガス流 Go 外周混相流 Wm 水膜 Wn 捕捉水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野町 啓造 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 古見 常雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】排ガスを旋回させて中心ガス流と外周混相
流とに分離するガス旋回手段と、 ガス旋回手段の下流側で煙突本体の内面に突設され外周
混相流に同伴された水滴ミストと煙突本体内面を伝って
上昇する水膜とを捕捉するとともに、捕捉された水を煙
突外側に排出する水滴ミスト分離排水手段とを具備した
ことを特徴とする煙突。 - 【請求項2】水滴ミスト分離排水手段を、周方向に配置
されて旋回する外周混相流に沿って傾斜する複数のフィ
ンと、前記フィン下部の煙突本体に穿設された排水孔に
より構成したことを特徴とする請求項1記載の煙突。 - 【請求項3】水滴ミスト分離排水手段を、周方向にわた
って突設されたリング状分離板と、リング状分離板下部
の煙突本体に穿設された排水孔により構成したことを特
徴とする請求項1記載の煙突。 - 【請求項4】排ガスを旋回させて中心ガス流と外周混相
流とに分離するガス旋回手段と、 このガス旋回手段の下流側で、煙突の内面に周方向に突
出して配置され旋回する外周混相流に沿って傾斜する複
数のフィンにより、外周混相流に同伴された水滴ミスト
と煙突本体内面を伝って上昇する水膜を捕捉し、この水
を排水孔から煙突外側に排出する第1水滴ミスト分離排
水手段と、 これら第1水滴ミスト分離排水手段の下流側で、周方向
にわたって突設されたリング状分離板により外周混相流
に同伴された水滴ミストと煙突本体内面を伝って上昇す
る水膜を捕捉するとともに、捕捉された水を排水孔から
煙突外側に排出する第2水滴ミスト分離排水手段とを具
備したことを特徴とする煙突。 - 【請求項5】排水孔の外周部に集水トレイを配置し、こ
の集水トレイから水を排出する捕捉水排出手段を設けた
ことをことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
載の煙突。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10596396A JP3262710B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 煙 突 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10596396A JP3262710B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 煙 突 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09292120A true JPH09292120A (ja) | 1997-11-11 |
JP3262710B2 JP3262710B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=14421458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10596396A Expired - Fee Related JP3262710B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 煙 突 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262710B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000084352A (ja) * | 1998-09-09 | 2000-03-28 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 煙突一体型排煙脱硫装置 |
WO2002009846A3 (en) * | 2000-07-28 | 2002-10-24 | Honeywell Int Inc | Two-stage water extractor |
KR100873993B1 (ko) * | 2006-12-13 | 2008-12-17 | 조남호 | 덕트 내 이물질 침적 방지장치 |
EP1987871A3 (en) * | 2001-11-07 | 2009-06-17 | Natco Norway AS | Axial demisting cyclone |
EP2082808A2 (de) * | 2008-01-22 | 2009-07-29 | Areva NP GmbH | Zentrifugalabscheider |
JP2011179767A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 排ガス処理装置および排ガス処理方法 |
JP2011257060A (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-22 | Ihi Corp | スタック |
KR101406653B1 (ko) * | 2012-04-10 | 2014-06-11 | 주식회사 포스코 | 굴뚝의 외부 오염방지 장치 |
CN108007218A (zh) * | 2017-11-07 | 2018-05-08 | 登封市豫登耐火材料厂 | 一种具有环保功能的耐火砖窑炉设施 |
WO2021149370A1 (ja) | 2020-01-21 | 2021-07-29 | 富士電機株式会社 | 排ガス処理装置 |
-
1996
- 1996-04-26 JP JP10596396A patent/JP3262710B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6524373B2 (en) | 2000-07-28 | 2003-02-25 | Honeywell International Inc. | Two-stage water extractor |
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CN108007218A (zh) * | 2017-11-07 | 2018-05-08 | 登封市豫登耐火材料厂 | 一种具有环保功能的耐火砖窑炉设施 |
WO2021149370A1 (ja) | 2020-01-21 | 2021-07-29 | 富士電機株式会社 | 排ガス処理装置 |
KR20220015464A (ko) | 2020-01-21 | 2022-02-08 | 후지 덴키 가부시키가이샤 | 배기가스 처리 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3262710B2 (ja) | 2002-03-04 |
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