JP2000300016A - 田植機 - Google Patents

田植機

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JP2000300016A
JP2000300016A JP11116416A JP11641699A JP2000300016A JP 2000300016 A JP2000300016 A JP 2000300016A JP 11116416 A JP11116416 A JP 11116416A JP 11641699 A JP11641699 A JP 11641699A JP 2000300016 A JP2000300016 A JP 2000300016A
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planting
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祥之 児島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗植付装置を電気式に昇降制御するための2
つのセンサを手間を掛けずに走行機体に取付得る田植機
を合理的に構成する。 【解決手段】 ブラケットGに対して昇降レバー13で
操作されるレバーセンサ66と、感知フロートのレベル
変位を伝えるワイヤで操作されるレベルセンサ67とを
支持し、このブラケットGを機体フレーム71に対して
ボルト72によって固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体の後端に
アクチュエータの駆動力で昇降自在に苗植付装置を連結
し、この苗植付装置に備えた接地フロートの上下変位に
基づいて苗植付装置と圃場面との相対高さを求めアクチ
ュエータを制御して苗植付装置の昇降を行う制御手段を
備えている田植機に関し、詳しくは、接地フロートの上
下変位量をワイヤを介して走行機体に備えた電気式のセ
ンサに伝えて苗植付装置の圃場面に対する高さを計測
し、この計測結果に基づくアクチュエータの制御で該苗
植付装置を圃場面のレベル変化に追従して昇降制御する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のように構成された田植機として特
開平9‐103111号公報に示されるものが存在し、
この従来の技術では走行機体に備えたセンサの計測結果
を予め設定された値に維持するよう昇降制御が行われる
ものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術のように接
地フロートの姿勢変位に基づいて苗植付装置の昇降制御
を行う田植機においては、この接地フロートの姿勢を計
測するセンサばかりでなく、苗植付装置の昇降制御を行
うための操作レバーの操作位置を検出する専用のセンサ
を必要としている。しかし、走行機体に対して2つのセ
ンサを独立して備えるものでは、夫々のセンサを走行機
体の決められた位置に対して別個の作業で取付ねばなら
ず手間の面で改善の余地があった。
【0004】本発明の目的は、苗植付装置を電気式に昇
降制御するための2つのセンサを手間を掛けずに走行機
体に取付得る田植機を合理的に構成する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴(請
求項1)は、走行機体の後端にアクチュエータの駆動力
で昇降自在に苗植付装置を連結し、この苗植付装置に備
えた接地フロートの上下変位に基づいて苗植付装置と圃
場面との相対高さを求めアクチュエータを制御して苗植
付装置の昇降を行う制御手段を備えている田植機におい
て、前記接地フロートの上下変位量を取り出す操作ワイ
ヤの作動量を電気的に計測するレベルセンサと、人為操
作されるレバーの操作位置を電気的に計測するレバーセ
ンサと、走行機体からの動力を苗植付装置に伝える植付
クラッチの入り切り操作を行う電動アクチュエータとを
ブラケットに支持すると共に、このブラケットを走行機
体のフレームに対して着脱自在に連結している点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0006】本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項
1において、前記制御手段が、前記レバーを所定の位置
に操作した際に、レベルセンサからの信号に基づいてア
クチュエータを電気式に制御するよう制御形態が設定さ
れている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りで
ある。
【0007】本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項
1又は2において、前記電動アクチュエータから前記植
付クラッチに対して入り切り操作力を伝えるロッドを備
えると共に、このロッドの電動アクチュエータ側の端部
を取り外し、前記レバーと一体揺動するアームに連結す
ることでレバーからの人為操作力で植付クラッチの入り
切りを行えるよう構成されている点にあり、その作用、
及び、効果は次の通りである。
【0008】本発明の第4の特徴(請求項4)は請求項
1又は2において、苗植付装置の苗植付作動時に圃場に
対して肥料を供給する施肥装置を備え、この施肥装置を
作動させる動力を走行機体から伝える入り状態と施肥装
置を停止させる切り状態とに切換自在な施肥クラッチを
備えると共に、前記電動アクチュエータから前記植付ク
ラッチに対して入り切り操作力を伝える操作系を電動ア
クチュエータ側の第1ロッドと、この第1ロッドからの
作動力で揺動作動する揺動部材と、この揺動部材の揺動
力を植付クラッチに伝える第2ロッドとを備えて構成
し、又、揺動部材の作動力で施肥クラッチを入り切り操
作する第3ロッドを備えている点にあり、その作用、及
び、効果は次の通りである。
【0009】〔作用〕
【0010】上記第1の特徴によると、レベルセンサと
レバーセンサとを走行機体に取り付ける場合には、レベ
ルセンサとレバーセンサとをブラケットに予め取り付け
ておき、このブラケットを走行機体のフレームに連結す
ることで済み、又、このブラケットに植付クラッチの入
り切り操作を行う電動アクチュエータを備えているの
で、この電動アクチュエータを備える手間も解消され
る。つまり、開放した広い作業空間においてブラケット
に対して夫々のセンサと電動アクチュエータとを取り付
ける作業を予め行い、この作業の後にブラケットを走行
機体のフレームに連結することが可能になるので夫々の
センサと電動アクチュエータとを決められた位置に容易
にセットできるものとなる。
【0011】上記第2の特徴によると、レバーを所定位
置に操作した場合には、制御手段がレバーの操作位置を
レバーセンサからの信号で判別してアクチュエータを制
御するものとなる。
【0012】上記第3の特徴によると、電動アクチュエ
ータの駆動力をロッドを介して植付クラッチに伝えて該
植付クラッチの入り切り操作を行えると共に、電動アク
チュエータが故障した場合には、レバーと一体揺動する
アームに対してロッドを連結することで人為操作力で植
付クラッチの入り切り操作を行えるものとなる。
【0013】上記第4の特徴によると、電動アクチュエ
ータの駆動力を第1ロッド、揺動部材、第2ロッドを介
して植付クラッチに伝えて該植付クラッチの入り切り操
作を行えると共に、植付クラッチの入り操作時には、揺
動部材の揺動力を第3ロッドを介して施肥クラッチに伝
えて施肥装置を作動させるものとなり、この施肥クラッ
チを入り切り操作するための専用のアクチュエータを備
えずに済むばかりでなく植付作動と連係した施肥を行え
るものとなる。
【0014】〔発明の効果〕従って、苗植付装置を電気
式に昇降制御するための2つのセンサを手間を掛けず走
行機体の決められた位置に正確に取り付け得る田植機が
合理的に構成されたのである(請求項1)。又、このよ
うに取付られたレバーセンサからの信号に基づいてアク
チュエータを制御し得るものとなり(請求項2)、電動
アクチュエータが故障した場合でも、植付クラッチを制
御するレバーを介して植付クラッチの制御を無理なく行
えるものとなり(請求項3)、合理的な連係構造によっ
て植付クラッチの入り操作と施肥クラッチの入り操作と
を連係して行えるものとなったのである(請求項4)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、ステアリング
操作される駆動型の前車輪1、及び、駆動型の後車輪2
を備えた走行機体3の前部にエンジン4を搭載すると共
に、この走行機体3の前部にエンジン4からの動力が伝
えられる静油圧式の無段変速装置H、この無段変速装置
Hからの動力が伝えられる前部位置のミッションケース
5、及び、このミッションケース5からの動力が伝えら
れる後部位置の後車軸ケース6夫々を配置し、又、走行
機体3の中央部にステアリングハンドル7と運転座席8
とを配置し、走行機体3の後端部に対しアクチュエータ
としてのリフトシリンダ9で駆動昇降操作される平行4
連型のリンク機構Lを介して6条植用の苗植付装置Aを
連結し、走行機体3の後部に施肥装置Bを備えて田植機
を構成する。
【0016】前記ミッションケース5には左右の前車輪
1,1に動力を伝える差動機構(図示せず)と、単位走
行距離に対する苗植付装置Aの苗植付作動回数を設定す
る株間変速機構(図示せず)とを内蔵すると共に、この
ミッションケース5から苗植付装置Aに対する動力の伝
動と遮断とを行う植付クラッチCとを内蔵している。
又、前記後車軸ケース6には左右の後車輪2,2に動力
を伝える伝動機構(図示せず・差動機構は備えていな
い)と、この伝動機構からの左右の後車輪2,2夫々に
伝えられる動力を切り操作すると同時に制動力を作用さ
せる左右のクラッチブレーキ機構10,10を内蔵して
いる。
【0017】図1及び図8に示すように、運転座席前方
のメータパネルMPの左側部には前記無段変速装置Hを
変速操作する主変速レバー11を配置し、運転座席8の
左側部には前記ミッションケース内のギヤ式の副変速装
置(図示せず)を変速操作する副変速レバー12を配置
し、運転座席8の右側部には苗植付装置Aの昇降制御を
行う操作レバーとしての昇降レバー13と、苗植付装置
Aを圃場面Sに追従させて昇降制御する際の感度を設定
する感度調節レバー14とを配置してあり、ステアリン
グハンドル7の近傍位置に強制昇降レバー15を配置し
てある。
【0018】図1及び図2に示すように、前記リンク機
構Lは左右一対のトップリンク17と左右一対のロアー
リンク18と、後端の縦リンク19とで構成され、この
縦リンク19の下端部に対して、苗植付装置Aの伝動ケ
ース20がローリング自在に連結されている。苗植付装
置Aは、走行機体3から伝動軸21を介して動力が伝え
られる前記伝動ケース20と、この伝動ケース20に連
結する横長姿勢の角パイプ状のパイプフレーム22と、
このパイプフレーム22に前端が連結固定され伝動ケー
ス20からの動力が分岐して伝えられる3つのチェーン
ケース23と、夫々のチェーンケース23の後部の左右
位置において横向き姿勢の軸芯周りで回転するロータリ
ケース24と、このロータリケース24に取付けられた
植付アーム25とを有すると共に、マット状苗Wを載置
する苗載せ台26と、3つの整地フロート27(接地フ
ロートの一例)とを備えて構成され、植付作動時には苗
載せ台26に載置したマット状苗Wの下端から植付アー
ム25の植付爪25Aが苗を1株ずつ切り出して圃場面
Sに植付ける作動を行うよう構成されている。
【0019】図2〜図5に示すように、前記パイプフレ
ーム22の後方にパイプフレーム22と平行姿勢の植付
深さ調節軸30が軸芯周りで回動自在に備えられると共
に、この植付深さ調節軸30から後方に延設した3組の
アーム31の夫々の後端部に横向き姿勢の支持軸29周
りで揺動自在に前記3つの整地フロート27が支持さ
れ、この植付深さ調節軸30に連結する植付深さ調節レ
バー32を任意に操作してレバーガイド33に係止保持
することで、前記植付爪25Aの作動軌跡Tに対する整
地フロート27の上下方向での距離を変更して圃場面S
に対する苗の植付深さを調節できるよう構成されてい
る。又、左右方向での中央位置の整地フロート27(以
下感知フロート27Sと称する)の前部の左右方向での
中央位置に横向き姿勢の第1支軸34周りで揺動自在に
第1リンク35を備え、これと対応する位置のパイプフ
レーム22に横向き姿勢の第2支軸36周りで揺動自在
に第2リンク37を支持し、第1リンク35と第2リン
ク37とを連結軸38で屈伸自在に連結することで感知
フロート27Sの横方向への振れを阻止しながら該感知
フロート27Sの前部の上下方向への作動を案内する屈
伸リンクが構成されている。
【0020】又、前記屈伸リンクと前記植付深さ調節レ
バー32とに挟まれる位置の感知フロート27Sの上面
に対して、横向き姿勢の軸39周りで揺動自在に縦長姿
勢の縦リンク40を備えると共に、パイプフレーム22
に対して前方に向けて片持ち状に設けたブラケット41
の前端に横向きの軸42周りで揺動自在に揺動リンク4
3を備え、この揺動リンク43の前端側に横向き姿勢で
設けたピン44を縦リンク40に対して上下方向に長手
方向が向かう姿勢で穿設した長孔40Aに挿通し、縦リ
ンク40の上端とピン44との間に引っ張り型の感知バ
ネ45を備え、更に、この揺動リンク43の後端と前記
植付深さ調節レバー32とを補正ロッド46で連結して
ある。又、操作ワイヤ47のアウターワイヤ47Aの端
部を縦リンク40の上端に連結固定し、この操作ワイヤ
47のインナーワイヤ47Bをピン44に連結すること
で、苗植付装置Aが圃場面Sを基準に下方(圃場面Sに
接近する側)に変位して感知フロート27Sの前端側が
上方に揺動した際には縦リンク40の上端とピン44と
の距離Dが拡大してインナーワイヤ47Bを引き操作
し、苗植付装置Aが圃場面Sを基準に上方(圃場面Sか
ら離間する側)に変位して感知フロート27Sの前端側
が下方に揺動した際には縦リンク40の上端とピン44
との距離Dが縮小してインナーワイヤ47Bを弛緩せる
よう操作方向が設定されている。更に、例えば、植付深
さ調節レバー32を深植側(同図でレバー32の操作端
を下方に操作する側)に操作した場合には、揺動リンク
43の前端を持ち上げ側に揺動させて感知フロート27
Sの持ち上がり量と等しいだけピン44の位置を上方に
変位させることで前記距離Dの値を維持して昇降制御の
感度が維持されるように構成してある。
【0021】図1、図5、図7に示すように前記施肥装
置Bは粒状や粉状の肥料を貯留するホッパー50を備え
ると共に、このホッパー50からの肥料を繰出す6条分
の繰り出し機構51と、繰出し機構51から繰り出され
た肥料を風圧で送るようブロアモータ52Mで駆動され
る送風ブロア52と、この送風ブロア52からの送風作
用によって肥料が送られる6本の施肥ホース53と、こ
れらの施肥ホース53からの肥料を圃場面S下に送り込
むよう前記整地フロート27に支持された6つの作溝器
54とを備えて構成されている。又、繰り出し機構51
はケース51Aに繰り出しロール51Bを内蔵して成
り、この繰り出しロール51Bの回動軸を回転駆動する
動力を前記ミッションケース5から後車軸ケース6に動
力を伝える伝動軸56に介装した施肥クラッチFから伝
えることによって走行速度と同期して肥料の繰り出しを
行うよう構成されている。この施肥クラッチFはケース
57に備えた切換アーム58を「入」位置(図11を参
照)に操作することで伝動軸56からの動力を出力軸5
9に伝え、切換アーム58を「切」位置に操作すること
で出力軸59に動力を伝えないよう構成され(伝動系は
詳述せず)、この出力軸59に備えたクランクアーム6
0と繰り出しロール51Bの回動軸に動力を伝える一方
クラッチ61のアーム61Aとがロッド62を介して連
動連結されている。
【0022】図12に示すように制御系が構成され、こ
の制御系ではマイクロプロセッサを備えた制御装置65
(制御手段の一例)に対して、前記昇降レバー13で操
作されるポテンショメータ型のレバーセンサ66、セン
サフロート27Sの上下作動量を計測するよう前記操作
ワイヤ47で操作されるポテンショメータ型のレベルセ
ンサ67、前記強制昇降レバー15で操作される強制昇
降スイッチ68、前記リンク機構Lが上限に達したこと
を検出する上限スイッチ69夫々からの信号が入力する
系が形成されると共に、前記リフトシリンダ9に対する
作動油の給排を行う電磁弁V、前記ブロアモータ52
M、前記植付クラッチCを入り切り操作するクラッチモ
ータ70(電動アクチュエータの一例)夫々に対して制
御信号を出力する系が形成されている。
【0023】具体的には図8〜図13に示すように、昇
降レバー13の操作位置を計測する前記レバーセンサ6
6と、前記操作ワイヤ47を介して苗植付装置Aの対圃
場面高さを計測する前記レベルセンサ67と、前記植付
クラッチCを入り切り操作するクラッチモータ70(電
動アクチュエータの一例)とがブラケットGを介して機
体フレーム71に対しボルト72を介して着脱自在に連
結されている。同図に示すようにブラケットGは金属板
製のブラケット本体73に対して、昇降レバー13を支
持するレバー支持部74を溶接固定し、レベルセンサ6
7とクラッチモータ70とを支持する支持プレート75
を溶接固定し、レベルセンサ67の回動軸67Aを支承
する軸支部73Aを該ブラケット本体73の屈曲により
形成して構成されている。
【0024】前記レバーセンサ66のフランジ部をブラ
ケット本体73にビス止めし、このレバーセンサ66の
操作軸66Aに前記昇降レバー13を連結し、このレバ
ーセンサ66の基端部に板状のアームプレート76を固
設してある。このアームプレート76に対して昇降レバ
ー13の揺動軸芯を中心とした軌跡に沿って複数の係合
孔76Aが穿設され、この係合孔76Aに係脱するボー
ル77と、ボール77を係合孔76Aに向けて付勢する
圧縮バネ78と、これらを収めるケース79とで成るデ
テント機構がレバー支持部74に備えられている。尚、
昇降レバー13はデテント機構の保持機能によって「中
立」位置と、「上昇」位置と、「下降」位置と、「植
付」位置と、「自動」位置とに保持され、このアームプ
レート76の揺動端に係止ピン80を固設してある。
【0025】又、前記感度調節レバー14を機体フレー
ム71に対して基端部14A周りで揺動自在に支持し、
かつ、レバーガイド84に係脱自在に構成してあり、こ
の感度調節レバー14と一体揺動する調節アーム85の
揺動端に前記操作ワイヤ47のアウターワイヤ47Aを
支持してある。前記レベルセンサ67のフランジ部を支
持プレートにビス止めし、このレベルセンサ67の操作
軸67Aに検出アーム86を連結し、この検出アーム8
6の一方の端部に対して前記操作ワイヤ47のインナー
ワイヤ47Bを連結し、他方の端部と調節アーム85と
の間に戻しバネ87を備えている。
【0026】又、前記クラッチモータ70のフランジ部
を支持プレート75にビス止めし、このクラッチモータ
70の作動軸に作動アーム88を固設し、この作動アー
ム88の係止ピン89に対して押し引き操作型の第1ロ
ッド90の上端を係合し、この第1ロッド90の他方の
端部を機体下部に横向き姿勢の支軸91周りで揺動自在
に支持された揺動プレート92(揺動部材の一例)の長
孔92Aに挿通して係合連結し、この揺動プレート92
とミッションケース5に内蔵した前記植付クラッチCを
入り切り操作するアーム93の揺動端とを押し引き操作
型の第2ロッド94で連係してある。更に、揺動プレー
ト92を植付クラッチCを切り側に付勢力を作用させる
バネ95を備えると共に、この揺動プレート92と前記
施肥クラッチFの切換アーム58との間に押し引き操作
型の第3ロッド96を介装してある。
【0027】尚、この田植機の走行機体は植付クラッチ
Cを手動操作で入り切りする仕様のものと兼用化が図ら
れ、この手動操作で植付クラッチCを入り切りする仕様
のものでは、図13に示す如く、昇降レバー13が支軸
101周りで揺動自在に支持されると共に、この昇降レ
バー13と一体揺動するセクタプレート102の円弧部
に複数の凹部102Aを形成し、の凹部102Aに嵌ま
り込むローラ103を揺動端に備えた係合アーム104
をバネ105で係合方向に付勢して機体フレーム71に
揺動自在に支持することで、昇降レバー13の操作位置
が決まるものとなっており、このセクタプレート102
に対して穿設された支軸101を中心とする円弧状の長
孔102Bに第1ロッド90の上端を挿通して連係し、
この第1ロッド90の下端を揺動プレート92に連結す
るものとなっている。尚、前述した構造と同じ機能を有
するものには前述の構造と共通する番号、符号を付し
た。
【0028】又、この田植機ではクラッチモータ70の
故障時には昇降レバー13からの人為操作力で植付クラ
ッチCの入り切りを行えるようにも構成され、クラッチ
モータ70が故障した場合には図8に仮想線で示す如
く、クラッチモータ70の作動アーム88の係止ピン8
9に連結する第1ロッド90の上端を分離し、この第1
ロッド90の上端をアームプレート76の係止ピン80
に連結することで、昇降アーム13を「植付」位置に操
作した場合に植付クラッチCを入り操作し、この「植
付」位置から外れる位置に操作した場合に植付クラッチ
Cを切り操作し、かつ、この切り状態を維持するものと
なっている。
【0029】そして、図12に示す前記制御装置65は
以下の制御を行うようプログラムが設定されている。つ
まり、前記レバーセンサ66からの信号に基づいて昇降
レバー13が「上昇」位置に操作されたことを判別する
と電磁弁Vの制御でリフトシリンダ9に圧油を供給して
苗植付装置Aを上昇させる制御を行い、これとは逆に、
昇降レバー13が「下降」位置に操作されたことを判別
すると電磁弁Vの制御でリフトシリンダ9から作動油を
排出して苗植付装置Aを下降させ、又、レベルセンサ6
7からの信号が予め設定された目標信号域に達すると下
降制御を停止すると共に、このレベルセンサ67からの
信号が予め設定された目標信号域から外れた場合には、
レベルセンサ67からの信号を目標信号域に収束させる
よう苗植付装置Aの昇降を行う自動昇降制御を行うもの
となっている。この目標信号域は目標信号値を基準に上
昇制御側と下降制御側とに一定幅となる領域に予め設定
されたものであり、レベルセンサ67で目標信号値を検
出した場合には前記感知フロート27Sの縦リンク40
の上端とピン44との距離Dが決まった値となり、感知
フロート27Sの姿勢も決まるものとなる。尚、この距
離Dの値は前記感度調節レバー14の操作によって変更
されるものであり、この感度調節レバー14を「敏」の
方向に操作すると距離Dの値が小さくなり感知バネ45
から感知フロート27に作用する付勢力が低下して感知
フロート27Sが圃場面Sのレベル変化を敏感に感知で
きるものとなり、この感度調節レバー14を「鈍」の方
向に操作すると距離Dの値が大きくなり感知バネ45か
ら感知フロートに作用する付勢力が増大して感知フロー
ト27Sが圃場面のレベル変化を捉え難くなる。
【0030】又、制御装置65は前記レバーセンサ66
からの信号に基づいて昇降レバー13が「植付」位置に
設定されたことを判別すると、前述の自動昇降制御を維
持しながら、前記クラッチモータ70を作動させると共
に、前記ブロアモータ52Mを作動させるものとなって
おり、クラッチモータ70の作動により作動アーム88
からの操作力を第1ロッド90、揺動プレート92、第
2ロッド94夫々を介して植付クラッチCのアーム93
に伝えて植付クラッチCを入り位置に操作して苗植付装
置Aの駆動を開始し、又、揺動プレート92からの操作
力を施肥クラッチFの切換アーム58に伝えて施肥クラ
ッチFを入り操作して施肥装置Bの肥料の繰り出しを開
始するものとなっている。
【0031】又、制御装置65は苗植付装置Aの昇降時
に前記レバーセンサ66からの信号に基づいて昇降レバ
ー13が「中立」位置に設定されたことを判別すると、
電磁弁Vを中立位置に設定して昇降制御を停止する制御
を行い、昇降レバー13が「自動」位置に設定されたこ
とを判別すると、前記自動昇降制御を行うと共に、前記
強制昇降スイッチ68からの信号に基づいて強制昇降レ
バー15が上昇位置Uに操作されたことを判別すると電
磁弁Vを制御して苗植付装置Aの上昇制御を上限スイッ
チ68が検出するまで行うものとなっており、この上昇
状態で強制昇降レバー15が下降位置DWに操作された
ことを判別すると電磁弁Vを制御して苗植付装置Aを下
降させ自動昇降制御に復帰させる制御を行うものとなっ
ている。尚、強制昇降レバー15は非操作状態で中立位
置Nに保持され、上昇位置U、下降位置DWに操作した
後に操作力を解除することで中立位置Nに復帰するよう
バネ付勢されている。
【0032】このように本発明では、レバーセンサ6
6、レベルセンサ67、クラッチモータ70夫々をブラ
ケットGで支持し、このブラケットGを機体フレーム7
1に着脱自在に備えたので、田植機を組み立てる際には
ブラケットGに対してレバーセンサ66、レベルセンサ
67、クラッチモータ70夫々を取り付ける作業や調節
作業が大きく開いた作業環境で行えるものとなってお
り、夫々を独立して機体フレーム71に取り付ける作業
と比較して、機体フレーム71に対してレバーセンサ6
6、レベルセンサ67、クラッチモータ70夫々を簡単
で容易に行えるものとなっており、又、昇降レバー13
の設定位置を電気的に判別して苗植付装置Aの昇降を行
うので制御や調節が容易なものとなっている。更に、ク
ラッチモータ70が故障した場合には第1ロッド90を
作動アーム88の係止ピン89から取り外し、アームプ
レート76のピン80に連結することで昇降レバー13
からの操作力で植付クラッチCの入り切りを行えるもの
となっており、又、昇降レバー13を「植付」位置に設
定した場合には苗の植付が開始されると同時に施肥装置
Bでの肥料の施肥が開始されるので植付と施肥とを別個
の操作具で作動させるもののように開始タイミングにズ
レを発生させないものとなっている。
【0033】〔別実施の形態〕本発明は上記実施の形態
以外に、例えば、前記実施の形態の感度調節レバー14
を備えずに、図14に示すようにダイヤル107で操作
されるポテンショメータ型の感度設定器108を備える
と共に、この感度設定器108で感知フロート27Sの
支持軸29周りでの目標揺動姿勢を任意に設定して昇降
制御感度を調節するよう構成することも可能である。
尚、前述した構造と同じ機能を有するものには前述の構
造と共通する番号、符号を付した。
【図面の簡単な説明】
【図1】田植機の全体側面図
【図2】苗植付装置の側面図
【図3】苗植付装置のレベル計測系の構造を示す側面図
【図4】苗植付装置のレベル計測系の構造を示す正面図
【図5】苗植付装置のレベル計測系の構造を示す平面図
【図6】施肥装置の後面図
【図7】施肥装置のホッパー部の縦断側面図
【図8】昇降レバーと感度調節レバーとの配置を示す側
面図
【図9】レバーセンサ、クラッチモータ等の配置を示す
側面図及び縦断側面図
【図10】レバーセンサ、レベルセンサ、クラッチモー
タの配置を示す平面図
【図11】植付クラッチと施肥クラッチとに対する操作
系の概略図
【図12】制御系のブロック回路図
【図13】植付クラッチを人為操作する構成を示す側面
【図14】別実施の形態の制御系のブロック回路図
【符号の説明】
3 走行機体 9 アクチュエータ 13 レバー 27 接地フロート 47 操作ワイヤ 65 制御手段 66 レバーセンサ 67 レベルセンサ 70 電動アクチュエータ 71 フレーム 90 ロッド・第1ロッド 92 揺動部材 94 揺動部材 96 第3ロッド A 苗植付装置 B 施肥装置 C 植付クラッチ F 施肥クラッチ G ブラケット S 圃場面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01C 15/00 A01C 15/00 J (72)発明者 八木澤 俊夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B052 BC05 BC09 BC16 DB04 DB07 DD02 2B060 AA02 BA04 BA07 DA09 2B062 AA14 AB01 AB07 BA12 BA24 BA62 CA14 CB04 2B304 KA08 LA02 LA09 LB05 LB16 LC04 MA05 MB02 PA01 PC07 PC08 QA11 QB14 QC03 QC13 RA27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体の後端にアクチュエータの駆動
    力で昇降自在に苗植付装置を連結し、この苗植付装置に
    備えた接地フロートの上下変位に基づいて苗植付装置と
    圃場面との相対高さを求めアクチュエータを制御して苗
    植付装置の昇降を行う制御手段を備えている田植機であ
    って、 前記接地フロートの上下変位量を取り出す操作ワイヤの
    作動量を電気的に計測するレベルセンサと、人為操作さ
    れるレバーの操作位置を電気的に計測するレバーセンサ
    と、走行機体からの動力を苗植付装置に伝える植付クラ
    ッチの入り切り操作を行う電動アクチュエータとをブラ
    ケットに支持すると共に、このブラケットを走行機体の
    フレームに対して着脱自在に連結している田植機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記レバーを所定の位
    置に操作した際に、レベルセンサからの信号に基づいて
    アクチュエータを電気式に制御するよう制御形態が設定
    されている請求項1記載の田植機。
  3. 【請求項3】 前記電動アクチュエータから前記植付ク
    ラッチに対して入り切り操作力を伝えるロッドを備える
    と共に、このロッドの電動アクチュエータ側の端部を取
    り外し、前記レバーと一体揺動するアームに連結するこ
    とでレバーからの人為操作力で植付クラッチの入り切り
    を行えるよう構成されている請求項1又は2記載の田植
    機。
  4. 【請求項4】 苗植付装置の苗植付作動時に圃場に対し
    て肥料を供給する施肥装置を備え、この施肥装置を作動
    させる動力を走行機体から伝える入り状態と施肥装置を
    停止させる切り状態とに切換自在な施肥クラッチを備え
    ると共に、前記電動アクチュエータから前記植付クラッ
    チに対して入り切り操作力を伝える操作系を電動アクチ
    ュエータ側の第1ロッドと、この第1ロッドからの作動
    力で揺動作動する揺動部材と、この揺動部材の揺動力を
    植付クラッチに伝える第2ロッドとを備えて構成し、
    又、揺動部材の作動力で施肥クラッチを入り切り操作す
    る第3ロッドを備えている請求項1又は2記載の田植
    機。
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JP2017000048A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 井関農機株式会社 苗移植機
JP2020110064A (ja) * 2019-01-09 2020-07-27 株式会社クボタ 水田作業機
JP2020141614A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 株式会社クボタ 作業機

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