JP2000299976A - 渦電流減速装置 - Google Patents

渦電流減速装置

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JP2000299976A
JP2000299976A JP11105006A JP10500699A JP2000299976A JP 2000299976 A JP2000299976 A JP 2000299976A JP 11105006 A JP11105006 A JP 11105006A JP 10500699 A JP10500699 A JP 10500699A JP 2000299976 A JP2000299976 A JP 2000299976A
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JP
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magnets
eddy current
magnetic
braking
thick
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JP11105006A
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English (en)
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Toru Kuwabara
徹 桑原
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟磁性体または強磁性体からなる案内筒に従
来の強磁性板に相当する厚肉部分を一体に形成し、厚肉
部分の間の薄肉部分を非磁性化する。 【解決手段】 回転軸2に結合した1対の制動円板3
と、制動円板3の間の非回転部分に取り付けた断面長方
形の内空部を有する非磁性体からなる案内筒5と、案内
筒5の内空部に正逆回動可能に支持した少くとも1つの
磁石支持輪8と、磁石支持輪8に周方向等間隔に結合し
た多数の磁石12と、案内筒5の両側壁の磁石12と対
向する部分に備えた磁性板とを有し、制動円板3に磁石
12からの磁界に基づく渦電流により制動力を発生させ
る。軟磁性体からなる案内筒5の両側壁の内面と外面の
少くとも一方の磁石12と対向する厚肉部分6を磁性板
とし、磁石12と対向しない部分を薄肉部分6aとし、
薄肉部分6aにニツケルを加熱拡散させて非磁性オース
テナイト相にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば車両の摩擦ブ
レーキを補助する渦電流減速装置、特に構成が簡単で製
造が容易な磁性板と一体の案内筒を備えた渦電流減速装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公平6−101922号公報に開示さ
れるような回転軸に結合した1対の制動円板の間に、永
久磁石(以下これを単に磁石という)を有する磁石支持
輪を備えた渦電流減速装置では、非制動時に磁石からの
磁界が外部へ洩れないように、磁石を覆う強磁性板(ポ
ールピース)をかなり厚く(一般的には10〜16m
m)しなければならない。このため、アルミニウム鋳物
からなる案内筒に強磁性板を鋳込んだり、非磁性のステ
ンレスを円板状に金型プレスにより成形したうえ周方向
等間隔に多数の開口を設け、該開口に強磁性板を嵌合し
たうえ溶接していた。前者の方法はアルミニウム鋳物へ
の強磁性板の鋳込み不良率が高く、後者の方法は強磁性
板の溶接に手数が掛るので加工経費の削減が難しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、軟磁性体または強磁性体からなる案内筒に
従来の強磁性板に相当する厚肉部分を一体に形成し、厚
肉部分の間の薄肉部分を非磁性化した、製造が簡単で安
価な渦電流減速装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は回転軸に結合した1対の制動円板
と、該制動円板の間の非回転部分に取り付けられかつ回
転軸方向の断面が長方形の内空部を有する非磁性体から
なる案内筒と、該案内筒の内空部に正逆回動可能に支持
した少くとも1つの磁石支持輪と、該磁石支持輪に周方
向等間隔に結合した多数の磁石と、前記案内筒の両側壁
の前記磁石と対向する部分に備えた磁性板とを有し、前
記制動円板に前記磁石からの磁界に基づく渦電流により
制動力を発生させる渦電流減速装置において、前記案内
筒の両側壁を軟磁性体から構成し、両側壁の内面と外面
の少くとも一方の前記磁石と対向する厚肉部分により前
記磁性板を形成し、両側壁の内面と外面の少くとも一方
の前記磁石と対向しない部分に薄肉部分を形成し、該薄
肉部分にニツケルを加熱拡散させて非磁性オーステナイ
ト相にしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明では磁石の側面を覆う案内
筒の両側壁を軟磁性体である厚肉の環状の鋼板から構成
し、磁性板(ポールピース)に相当する肉厚部分をその
ままとし、薄肉部分を削り出して形成する。厚肉部分は
案内筒の側壁の内面または外面に突出するように構成す
る。そして、薄肉部分にニツケル(Ni)を加熱拡散させ
て非磁性のオーステナイト相にする。
【0006】
【実施例】図1は本発明による渦電流減速装置の正面断
面図、図2は同側面図、図3は同平面展開断面図であ
る。本発明による渦電流減速装置は例えば車両用変速機
の出力回転軸2に結合される1対の導体からなる制動円
板3と、制動円板3の間に配設される軟磁性体からなる
案内筒5と、案内筒5の内空部に相対回動可能に支持し
た非磁性体からなる内外1対の磁石支持輪8,10とを
備えている。制動円板3はボス3aと、ボス3aから放
射状に延びる複数のスポーク3bと、放射状に延びる複
数の通風路3cとを、例えば鋳造により一体に形成され
る。制動円板3はボス3aを回転軸2にスプライン嵌合
して固定される。制動円板3の外周縁部と内周縁部の厚
肉部分6つまり磁性板(ポールピース)と対向しない部
分に、銅などの良伝導体からなる環状体ないし環状板2
3,24が結合される。各環状板23,24は制動円板
3の内部を流れる渦電流に径方向の広がりをもたせ、制
動トルクを増大させる。
【0007】案内筒5は軸方向の断面が長方形の内空部
を備えている。具体的には、左右1対の環状の側壁に外
筒21と内筒22とを結合して構成される。内筒22は
ボス5aから放射方向に延びる複数のスポーク5bと一
体に形成され、ボス5aが軸受4により回転軸2に支持
される。案内筒5は適当な手段により例えば車両変速機
の歯車箱に固定される。案内筒5の両側壁に多数の厚肉
部分6つまり磁性板が周方向等間隔に形成される。多数
の磁石12を支持する内側の磁石支持輪8は、案内筒5
の内部に軸受7により正逆回動可能に支持される。多数
の磁石13を支持する外側の磁石支持輪10は、内側の
磁石支持輪8の外周壁に軸受9により正逆回動可能に支
持される。磁石支持輪8,10の両側面に潤滑油を含浸
させた薄い滑り板14が支持され、かつ厚肉部分6の内
面に摺接可能とされる。
【0008】図2に示すように、内側の磁石支持輪8は
アルミニウムなどの非磁性体からなり、多数の扇形をな
す磁石12が、厚肉部分6と対向しかつ厚肉部分6に対
する極性が周方向に交互に異なるように配設される。好
ましくは、磁石12は磁石支持輪8に鋳込まれる。外側
の磁石支持輪10も同様に多数の磁石13が各厚肉部分
6と対向して配設される。磁石支持輪10の外周壁に形
成した部分歯車18に、案内筒5に固定した電動機16
のピニオン15が噛み合され、磁石支持輪10は磁石1
3の配列ピツチpだけ正逆回動可能とされる。しかし、
磁石支持輪8を磁石12の配列ピツチpだけ正逆回動可
能に支持してもよい。
【0009】厚肉部分6は内外1対の磁石12,13の
側面を覆う面積の扇形のものであり、図3に示すよう
に、案内筒5の両側壁を軟磁性体から構成し、両側壁の
内面の磁石12,13と対向する部分に厚肉部分6を形
成し、磁石12,13と対向しない部分には薄肉部分6
aを形成する。具体的には、案内筒5の側壁を軟磁性体
である厚肉の環状の鋼板から削り出して薄肉部分6aを
形成する。案内筒5の側壁を軟磁性体からなる環状の鋼
板に鍛造加工を施して、磁性板に相当する厚肉部分6
と、厚肉部分6と厚肉部分6の間に薄肉部分6aを形成
してもよい。さらに、鋳造により厚肉部分6と薄肉部分
6aを形成してもよい。そして、薄肉部分6aにニツケ
ル(Ni)を加熱拡散させて非磁性のオーステナイト相に
する。具体的には、薄肉部分6aにニツケル(Ni)板を
載せ、薄肉部分6aのみを温度1000℃以上(好まし
くは、鋼板が溶融する直前の温度1460℃)に高周波
加熱装置により加熱して、薄肉部分6aにニツケル(N
i)を拡散させて非磁性のオーステナイト相にする。図
4の下半部に示すように、ニツケル(Ni)板33を薄肉
部分6aに載せるか、図4の上半部に示すように、薄肉
部分6aに予め設けた通孔31へ、ニツケル製のリベツ
ト32を嵌合したうえ、高周波加熱装置により加熱して
薄肉部分6aを非磁性のオーステナイト相にする。
【0010】次に、本発明による渦電流減速装置の作動
について説明する。1対の制動円板3が回転軸2と一緒
に回転されるのに対し、図1に示すように、非制動時、
内外の磁石12,13の厚肉部分6に対する極性が異な
る配列では、左右2対の厚肉部分6の間で短絡的磁気回
路zが生じ、制動円板3に磁界を及ぼさない。1対の厚
肉部分6は磁石12,13を両側から全面的に挟む状態
にあるから、制動円板3への洩れ磁束は殆ど生じず、制
動円板3は引きずりトルクを受けない。
【0011】制動時、電動機16により外側の磁石支持
輪10を磁石13の配列ピツチpだけ回動すると、図2
に示すように、内外の磁石12と磁石13の厚肉部分6
に対する極性が同じになる。したがつて、図3に示すよ
うに、内外の磁石12(磁石12は図2を参照)と磁石
13が等しく厚肉部分6を経て制動円板3に磁界を及ぼ
す。回転する制動円板3が磁界を横切る時、制動円板3
に渦電流が発生し、制動円板3が制動トルクを受ける。
この時、各磁石13から厚肉部分6、制動円板3、隣り
の厚肉部分6、隣りの磁石13、反対側の厚肉部分6、
反対側の制動円板3、隣りの厚肉部分6へと磁気回路w
が生じる。磁石12も左右1対の制動円板3の間に同様
の磁気回路を発生する。
【0012】上述のように、案内筒5の両側壁の厚肉部
分6は、内外の磁石支持輪8,10の磁石の配列ピツチ
の回転差動により、回転軸2を含む面で左右1対の厚肉
部分6の間に短絡的磁気回路zを形成する非制動状態
と、周方向に拡がる面で左右1対の制動円板3の間に磁
気回路wを形成する制動状態とに切り換える。
【0013】図5〜8に示すように、短絡的磁気回路z
を形成する時、厚肉部分6の径方向中央部の肉厚を、内
外周縁部よりも厚くすれば、径方向中央部の磁束密度が
他に比べて密になるので、より効率的な短絡的磁気回路
zが形成され、制動円板3へ及ぶ洩れ磁束を一層効率的
に減じることができる。図5に示す変更実施例では、厚
肉部分6の径方向中央部の肉厚を厚くし、その分だけ磁
石12,13の互いに接する部分(軸受9に隣接する部
分)で薄くなるようテーパ状にしたものである。図6に
示す変更実施例では、厚肉部分6を中央部の肉厚が厚
く、内外周縁部の肉厚が薄くなるように階段状にしたも
のであり、厚肉部分6の内面に対応して磁石12,13
は断面T字形とされる。図7に示す変更実施例では、厚
肉部分6の内面が円弧状に突出される。図8に示す変更
実施例では、逆に厚肉部分6の外面が山形に突出され、
厚肉部分6の外面に対応して、制動円板3にはV形の環
状溝19が形成される。
【0014】図9〜11に示すように、鋼材などの軟磁
性体からなる案内筒5の側壁は、厚肉部分6が内外両面
に突出し、ニツケルを加熱拡散させて非磁性オーステナ
イト相にした薄肉部分6aが中間位置に存するように構
成してもよい。また、制動時磁石12,13と1対の制
動円板3との間に生じる磁気回路w(図3を参照)は、
制動円板3の回転数が高くなるほど、制動円板3の矢印
xで示す回転方向へ引きずられた格好に歪むので、厚肉
部分6の平面断面の形状は図9に示す長方形にするより
も、図10,11に示すような形状が好ましい。図10
に示す実施例では、前端面(制動円板3の回転方向前方
の端面)の外面側を切除して傾斜面26aを形成し、同
様に後端面の外面側を切除して傾斜面26bを形成する
ことにより、磁石12,13からの磁束を絞つて(磁束
密度を高めて)制動円板3へ導き、制動トルクを高める
ことができる。図11に示す実施例では、後端面を制動
円板3の矢印xで示す回転方向へ一層傾けて傾斜面26
bを形成することにより、制動円板3の高速回転での磁
石12,13からの磁束を厚肉部分6の前端部(制動円
板3の回転方向)へ絞り込むことができる。
【0015】図12,13に示す実施例では、案内筒5
の軟磁性体からなる両側壁に多数の厚肉部分6と、ニツ
ケルを加熱拡散させて非磁性オーステナイト相にした薄
肉部分6aとが周方向に交互にかつ周方向等間隔に形成
される。厚肉部分6と同数の磁石12,12aを支持す
る左右1対の磁石支持輪8,8aは、案内筒5の内空部
に軸受7,7aにより回動可能に支持される。磁石支持
輪8,8aの外側面に潤滑油を含浸させた薄い滑り板1
4が結合され、厚肉部分6に摺接可能とされる。右側の
磁石支持輪8aはアルミニウムなどの非磁性体からな
り、厚肉部分6と同数の扇形をなす磁石12aが、厚肉
部分6と対向しかつ厚肉部分6に対する極性が周方向に
交互に異なるように配設される。好ましくは、磁石12
aは磁石支持輪8aに鋳込まれる。左側の磁石支持輪8
も同様に、厚肉部分6と同数の磁石12が厚肉部分6に
対向して配設される。磁石支持輪8aは図2に示したも
のと同様の手段により、磁石12aの配列ピツチだけ正
逆回動可能とされる。図示してないが、各厚肉部分6は
磁石12,12aとほぼ同形のものである。他の構成は
図1の実施例と同様である。
【0016】非制動時、図12に示すように、相対向す
る磁石12,12aの極性が同じ状態にあり、磁気回路
が相殺されるので、制動円板3に磁界を及ぼさない。制
動時、左側の磁石支持輪8を固定し、右側の磁石支持輪
8aを磁石12aの配列ピツチだけ回動すると、左右1
対の磁石支持輪8,8aの相対向する磁石12,12a
の極性が逆の状態になる。したがつて、左右の磁石1
2,12aが一体的に厚肉部分6を経て制動円板3に垂
直な磁界を及ぼす。回転する制動円板3が磁界を横切る
時、制動円板3に渦電流が発生し、制動円板3が制動ト
ルクを受ける。この時、図13に示すように、例えば、
磁石12,12aから厚肉部分6、制動円板3、隣りの
厚肉部分6、隣りの磁石12a,12、反対側の厚肉部
分6、反対側の制動円板3、隣りの厚肉部分6へと磁気
回路wが生じる。
【0017】上述の実施例において、右側の磁石支持輪
8aを固定し、左側の磁石支持輪8を電動機16または
流体圧アクチユエータにより磁石12の配列ピツチだけ
正逆回動するようにしてもよい。
【0018】図14〜16に示す実施例では、案内筒5
の軟磁性体からなる両側壁に多数の厚肉部分6と、ニツ
ケルを加熱拡散させて非磁性オーステナイト相にした薄
肉部分6aとが周方向交互にかつ周方向等間隔に形成さ
れる。磁石支持輪8は案内筒5の内空部に軸受7により
回動可能に支持される。磁石支持輪8に多数の磁石12
が周方向等間隔に結合される。磁石12は各厚肉部分6
に2つずつ対向され、かつ厚肉部分6に対する極性が周
方向に2つずつ異なるように配設される。磁石支持輪8
の両側面に潤滑油を含浸させた薄い滑り板14が挟ま
れ、厚肉部分6に摺接可能とされる。図2に示したもの
と同様に、磁石支持輪8の外周壁に形成した部分歯車
に、案内筒5に固定した電動機のピニオン15が噛み合
され、磁石支持輪8は磁石12の配列ピツチpだけ正逆
回動可能とされる。他の構成は図1の実施例と同様であ
る。
【0019】非制動時、周方向に隣接する2つの磁石1
2の共通の厚肉部分6に対する極性が互いに異なる配列
では、図15に示すように、1対の厚肉部分6の間で短
絡的磁気回路zが生じ、制動円板3に磁界を及ぼさな
い。制動時、磁石支持輪8を磁石12の配列ピツチpだ
け回動すると、共通の厚肉部分6に対向する2つの磁石
12の極性が同じになる。したがつて、図16に示すよ
うに、2つの磁石12が等しく厚肉部分6を経て制動円
板3に磁界を及ぼす。回転する制動円板3が磁界を横切
る時、制動円板3に渦電流が発生し、制動円板3が制動
トルクを受ける。この時、磁石12から厚肉部分6、制
動円板3、隣りの厚肉部分6、隣りの磁石12、反対側
の厚肉部分6、反対側の制動円板3、隣りの厚肉部分6
へと磁気回路wが生じる。
【0020】図17に示す実施例は、図14〜16に示
す実施例において周方向に並ぶ2つの同極性の磁石12
を1つにしたものである。案内筒5の軟磁性体からなる
両側壁に多数の厚肉部分6と、ニツケルを加熱拡散させ
て非磁性オーステナイト相にした薄肉部分6aとが、周
方向交互にかつ周方向等間隔に形成される。各厚肉部分
6に対向して1つの磁石12が、厚肉部分6に対する極
性が周方向に交互に異なるように磁石支持輪8に結合さ
れる。磁石支持輪8を磁石12の配列ピツチだけ正逆回
動することにより、案内筒5の厚肉部分6に周方向に並
ぶ2つの磁石12が部分的に対向し左右1対の厚肉部分
6の間に短絡的磁気回路zを形成する非制動位置(図1
7)と、案内筒5の厚肉部分6に1つの磁石12が全面
的に対向し左右1対の制動円板3の間に磁気回路を形成
する制動位置とに切り換わる。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように、回転軸に結合し
た1対の制動円板と、該制動円板の間の非回転部分に取
り付けられかつ回転軸方向の断面が長方形の内空部を有
する非磁性体からなる案内筒と、該案内筒の内空部に正
逆回動可能に支持した少くとも1つの磁石支持輪と、該
磁石支持輪に周方向等間隔に結合した多数の磁石と、前
記案内筒の両側壁の前記磁石と対向する部分に備えた磁
性板とを有し、前記制動円板に前記磁石からの磁界に基
づく渦電流により制動力を発生させる渦電流減速装置に
おいて、前記案内筒の両側壁を軟磁性体から構成し、両
側壁の内面と外面の少くとも一方の前記磁石と対向する
厚肉部分により前記磁性板を形成し、両側壁の内面と外
面の少くとも一方の前記磁石と対向しない部分に薄肉部
分を形成し、該薄肉部分にニツケルを加熱拡散させて非
磁性オーステナイト相にしたものであるから、従来構造
のものとほぼ同様の制動性能が得られ、案内筒の製造が
容易であり、製造経費の節減に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される渦電流減速装置の上半部を
示す正面断面図である。
【図2】同渦電流減速装置の側面断面図である。
【図3】同渦電流減速装置を展開して示す平面断面図で
ある。
【図4】同渦電流減速装置の案内筒の右側壁の熱処理過
程を展開して示す平面断面図である。
【図5】本発明の変更実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
【図6】本発明の変更実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
【図7】本発明の変更実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
【図8】本発明の変更実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る渦電流減速装置にお
ける案内筒の左側壁を展開して示す平面断面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る渦電流減速装置に
おける案内筒の左側壁を展開して示す平面断面図であ
る。
【図11】本発明の第4実施例に係る渦電流減速装置に
おける案内筒の左側壁を展開して示す平面断面図であ
る。
【図12】本発明が適用される他の渦電流減速装置の上
半部を示す正面断面図である。
【図13】同渦電流減速装置を展開して示す平面断面図
である。
【図14】本発明が適用される他の渦電流減速装置の上
半部を示す正面断面図である。
【図15】同渦電流減速装置の非制動状態を展開して示
す平面断面図である。
【図16】同渦電流減速装置の制動状態を展開して示す
平面断面図である。
【図17】本発明が適用される他の渦電流減速装置を展
開して示す平面断面図である。
【符号の説明】
2:出力回転軸 3:制動円板 4:軸受 5:案内筒
6:厚肉部分 6a:薄肉部分 8:磁石支持輪 8
a:磁石支持輪 9:軸受 10:磁石支持輪 12:磁石 13:磁石 14:滑り板 15:ピニオ
ン 16:電動機 18:部分歯車 19:環状溝 2
1:外筒 22:内筒 23:良伝導体の環状体 24:良伝導体の環状体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に結合した1対の制動円板と、該制
    動円板の間の非回転部分に取り付けられかつ回転軸方向
    の断面が長方形の内空部を有する非磁性体からなる案内
    筒と、該案内筒の内空部に正逆回動可能に支持した少く
    とも1つの磁石支持輪と、該磁石支持輪に周方向等間隔
    に結合した多数の磁石と、前記案内筒の両側壁の前記磁
    石と対向する部分に備えた磁性板とを有し、前記制動円
    板に前記磁石からの磁界に基づく渦電流により制動力を
    発生させる渦電流減速装置において、前記案内筒の両側
    壁を軟磁性体から構成し、両側壁の内面と外面の少くと
    も一方の前記磁石と対向する厚肉部分により前記磁性板
    を形成し、両側壁の内面と外面の少くとも一方の前記磁
    石と対向しない部分に薄肉部分を形成し、該薄肉部分に
    ニツケルを加熱拡散させて非磁性オーステナイト相にし
    たことを特徴とする渦電流減速装置。
  2. 【請求項2】前記制動円板の前記磁性板に対向しない内
    外周縁部の少くとも一方に、銅などの良伝導体からなる
    環状体を備えた、請求項1に記載の渦電流減速装置。
JP11105006A 1999-04-13 1999-04-13 渦電流減速装置 Pending JP2000299976A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111827514A (zh) * 2020-07-27 2020-10-27 湖南大学 一种电涡流阻尼墙及建筑

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