JP2000299644A - 移動体用放送受信装置の選局制御装置 - Google Patents

移動体用放送受信装置の選局制御装置

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JP2000299644A
JP2000299644A JP10672899A JP10672899A JP2000299644A JP 2000299644 A JP2000299644 A JP 2000299644A JP 10672899 A JP10672899 A JP 10672899A JP 10672899 A JP10672899 A JP 10672899A JP 2000299644 A JP2000299644 A JP 2000299644A
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JP
Japan
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program
broadcast
time table
channel
genre
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JP10672899A
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English (en)
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真一 ▲吉▼中
Shinichi Yoshinaka
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザの意図に沿った選局を極力自動的に行え
るようにし、使い勝手を向上した選局制御装置を提供す
る。 【解決手段】放送サービスエリアが遷移した場合(S1
20:YES,S130:YES)には、遷移後の放送
サービスエリアにおける番組のタイムテーブルを参照
し、従前に受信していた番組と同一放送内容の別の受信
チャンネルが存在すれば(S150:YES)、その別
の受信チャンネルへ自動的に遷移させる。一方、同一放
送内容を受信可能な別チャンネルが存在しなければ(S
150:NO)、設定モードが自動であれば、同一ジャ
ンルの放送内容を受信可能な別の受信チャンネルへ遷移
させる(S170)。手動モードの場合には、例えば他
ジャンルへ遷移させるときは、ジャンル名毎に対応する
番組名が全て表示されるため、その中から所望のものを
選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両などの移動体
に搭載され、指定の受信チャンネルに対応したテレビ放
送やラジオ放送などを選択受信する移動体用放送受信装
置において、受信チャンネルを遷移させる選局制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−112633
号に開示されているように、車載用のテレビ受信機にお
いて、車両が移動することによって、それまで受信して
いた受信チャンネルの放送サービスエリアから外れてし
まった場合(図7参照)に、同一内容の放送をしている
他のチャンネルに自動的に遷移させる、いわゆるネット
ワークフォロー技術が知られている。また、ラジオ受信
機においては、放送信号を現在受信している放送局か
ら、当該放送局以外で同一内容を放送している他局リス
トを送信し、電界強度が低下した場合には、その他局リ
ストを参照して、上述したネットワークフォロー技術と
同様に、同一の放送内容の他局に自動的に遷移させるR
DS(ラジオデータシステム)と呼ばれる技術が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
ネットワークフォロー技術やRDSは、同一の番組を放
送している他局への遷移させることのみに着目したもの
であるが、ある一の放送サービスエリアから外れた場合
に必ず同一内容を放送している他局の放送サービスエリ
ア内であるとは限らない。したがって、そのような場合
には、ユーザ自らが、手動にてチャンネルを切り替える
操作を行うこととなるため、煩わしい。
【0004】ところで、ユーザとしては、同一の番組を
他局にて視聴できるに越したことはないが、同一の番組
が見られないとしても、例えば同様のジャンルの番組で
あれば構わない場合もある。また、同様のジャンルが視
聴できないとしても、いちいち内容を確認しながらチャ
ンネルを切り替えていくのは面倒である。つまり、どの
ような内容の番組を見たいかは番組のジャンルにて判断
するため、番組選択をジャンルにて選択できることも好
ましい。
【0005】そこで本発明は、このような問題を解決
し、ユーザの意図に沿った選局を極力自動的に行えるよ
うにし、使い勝手を向上した選局制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載の選局制御装置
は、受信アンテナにて受信した信号の中から、指定され
た受信チャンネルに対応した放送信号を選択する選局手
段を備えた移動体用放送受信装置に設けられ、選局手段
を制御して受信チャンネルを遷移させることを前提とす
る。
【0007】そして、請求項1記載の選局制御装置は、
現在位置検出手段にて検出された現在位置に基づき放送
サービスエリアが遷移したことを判定することができ
る。なお、放送サービスエリアとは、一般的に当該エリ
ア内であれば放送局からの放送を受信可能な領域を言
う。また、現在位置検出手段としては、種々の構成を採
用できるが、本選局制御装置は移動体用放送受信装置に
設けられているため、同じ移動体にナビゲーション装置
が搭載されている場合には、当該装置の現在位置検出機
能を利用してもよい。別個に設けなくて済むからであ
る。
【0008】そして、放送サービスエリアが遷移した場
合には、遷移後の放送サービスエリアにおける番組のタ
イムテーブル(タイムテーブル記憶手段に記憶されてい
る)を参照して次のような選局制御を行う。すなわち、
従前に受信していた番組と同一放送内容の別の受信チャ
ンネルが存在すれば、その別の受信チャンネルへ自動的
に遷移させる。一方、同一放送内容を受信可能な別チャ
ンネルが存在しなければ、同一ジャンルの放送内容を受
信可能な別の受信チャンネルへ遷移させる。
【0009】このように請求項1記載の選局制御装置に
よれば、それまで受信していた番組の放送サービスエリ
アから外れて次の放送サービスエリアへ移動した場合
に、もちろん、その遷移後の放送サービスエリアにおい
て、従前の番組と同一内容を放送している場合には、該
当する受信チャンネルへ自動的に遷移させる。しかし、
同一内容を放送していない場合も考えられるため、その
場合には、従前の番組と同一ジャンルの放送内容の別の
受信チャンネルへ自動的に遷移させる。
【0010】つまり、従来のネットワーク技術やRDS
では、遷移後の放送サービスエリアにて従前の番組と同
一内容を放送するチャンネルがなければ何も受信できな
い状態が生じてしまい、結局、ユーザ自らが、手動にて
チャンネルを切り替える操作を行うこととなっていた
が、本選局制御装置によれば、同一ジャンルの番組にま
で自動的に遷移させる。ユーザとしては、同一の番組を
他局にて視聴できるに越したことはないが、同一の番組
が見られないとしても、例えば同様のジャンルの番組で
あれば構わない場合もある。したがって、このように同
一ジャンルまで自動的に遷移させることができれば、何
ら操作をすることがなく、便利である。特に、車両運転
中にドライバ自身が操作しなくてもよいため、安全面で
も有効である。このように、放送サービスエリアを外れ
た場合に、ユーザの意図に沿った選局を自動的に行える
ため、使い勝手が向上する。
【0011】この請求項1記載の選局制御装置の場合に
は、放送サービスエリアを外れることによって従前の番
組の放送信号を受信できなくなり、同一の番組あるいは
同一のジャンルの番組を視聴するためにユーザ行わなく
てはならなかった操作を自動化したものである。しか
し、放送サービスエリアの遷移以外にも、これまでであ
ればユーザが自らチャンネルの切替操作をしなくてはな
らかった状況がある。すなわち、現在受信中の番号の放
送が終了してしまった場合である。これに対処するため
には、請求項2記載の選局制御装置が有効である。
【0012】すなわち、受信アンテナにて受信した信号
の中から、指定された受信チャンネルに対応した放送信
号を選択する選局手段を備えた移動体用放送受信装置に
設けられ、選局手段を制御して受信チャンネルを遷移さ
せることを前提とする。そして、従前に受信していた番
組が終了した場合には、現在位置検出手段にて検出され
た現在位置に対応する放送サービスエリアにおける番組
のタイムテーブルを参照して、同一ジャンルの放送内容
を受信可能な別の受信チャンネルへ遷移させるのであ
る。
【0013】番組が終了した場合には、基本的には「同
一番組を放送する他局」は存在しないため、本選局制御
装置は、同一ジャンルの番組へ自動的に遷移させる。上
述したように、ジャンルが同じ番組であれば構わない場
合も多いため、このように自動的に遷移させられれば、
ユーザは何ら操作をすることがなく便利である。
【0014】なお、上述した請求項1又は2記載の選局
制御装置において、同一ジャンルの放送内容を受信可能
な別の受信チャンネルへ遷移させる場合には、次のよう
な工夫をするとよい。つまり、請求項3に示すように、
まず、同一ジャンルの番組名を全て表示手段に表示し、
その後、利用者によって選択された番組に対応する受信
チャンネルへ遷移させるのである。これは、同一ジャン
ルの番組は1つとは限らず2つ以上存在する場合もある
ので、ユーザはその番組名をみてより自分の意図にあっ
たものを選択することができる。
【0015】ところで、これまでの説明では、同一の番
組に遷移できないのであれば、同一のジャンルに遷移す
ることがユーザの意図に沿っているであろうとの前提の
下に話を進めてきた。但し、ユーザの意図は様々であ
り、例えば同一の番組でなければ全く違う番組を見たい
と考える場合もある。そこで、そのような場合であって
も極力自動化を図り、ユーザの使い勝手を向上させるこ
とが好ましい。この観点からなされた請求項4記載の選
局制御装置は、同一ジャンルの放送内容を受信可能な別
の受信チャンネルへ遷移させる場合に、いきなりその遷
移を行うのではなく、まず、同一ジャンルへの遷移か、
他ジャンルへの遷移か、受信可能なチャンネルへの遷移
かを選択させる内容を表示手段に表示する。そして、そ
の選択結果に応じた制御を行う。
【0016】すなわち、同一ジャンルへの遷移が選択さ
れた場合には、同一ジャンルの番組名を全て表示手段に
表示し、その後、利用者によって選択された番組に対応
する受信チャンネルへ遷移させる。また、他ジャンルへ
の遷移が選択された場合には、選択可能なジャンル内容
及び当該ジャンルの番組名を全て表示手段に表示し、そ
の後、利用者によって選択された番組に対応する受信チ
ャンネルへ遷移させる。さらに、受信可能なチャンネル
への遷移が選択された場合には、利用者の指示に対応し
て、受信可能なチャンネルを順番に遷移させる。
【0017】このようにすれば、他ジャンルへの遷移を
希望する場合にも、ユーザは他ジャンルへの遷移を選択
し、その結果として表示された選択可能なジャンル内容
及び当該ジャンルの番組名の内から所望のものを選択す
ればよい。つまり、ユーザ自らがチャンネルを切り替
え、その内容を把握して自分の意図に沿ったものかどう
かをその都度判断していくのは非常に面倒であるが、こ
の場合には、番組一覧からダイレクトに決定できるた
め、非常に使い勝手がよい。
【0018】また、ジャンルによる選択を希望しない場
合であっても、現在の放送サービスエリアにおいて受信
可能なチャンネルを、利用者の指示に対応して順番に遷
移させることができるため、ユーザは単に遷移を指示
し、所望の番組を選択できる。つまり、ランダムにチャ
ンネルを選択すると、受信不可能な場合もあるため、操
作回数が多くなるのに対して、この場合には、受信可能
なチャンネルのみを順番に遷移させることができるので
使い勝手がよい。
【0019】次に、タイムテーブル記憶手段に記憶され
ている番組のタイムテーブルに関して、その獲得方法や
獲得内容について説明する。番組のタイムテーブルはそ
の有効期間が短いのが普通である。一般的なテレビある
いはラジオのタイムテーブルは、概略的には1〜2週間
分が作成されるが、前日にならないと確定しない内容も
あるため、最終的には当日のみ有効となる。したがっ
て、基本的には、当日にタイムテーブルを獲得すること
が好ましい。
【0020】そこで、請求項6に示すように、無線回線
を介して外部の情報網との接続を行う通信手段を備え、
通信手段にて接続した情報網からタイムテーブルを獲得
し、そのタイムテーブルをタイムテーブル記憶手段に更
新記憶することが考えられる。この通信手段によって接
続される情報網としては、例えばインターネットを用い
ることができる。もちろん、インターネットに限らず、
各種コンピュータネットワークやVICS(Vehicle In
formation and Communication System:道路交通情報通
信システム)、カーナビゲーション向けの情報提供サー
ビス網(例えばMONET)等に接続してもよい。ま
た、通信手段としては自動車電話や携帯電話などが考え
られる。
【0021】また、獲得する内容については、例えば1
度に全ての放送サービスエリアのタイムテーブルを受信
し、記憶しておいてもよいし、例えば移動体の移動速度
から考えて、1日に内に使用する可能性のある所定の範
囲内の放送サービスエリアのタイムテーブルのみを受信
し、記憶しておいてもよい。但し、これらの手法では、
実際には使用しないタイムテーブルが多くなり、メモリ
容量の経済性の観点からは好ましくない。そこで、例え
ば請求項7に示すように、現在地が含まれる放送サービ
スエリア及び隣接する放送サービスエリアのみを、定期
的あるいは不定期的に獲得することが考えられる。この
ようにすれば、必要なタイムテーブルについては必ず獲
得でき、且つ不要なタイムテーブルを極力記憶しないで
済む。そのため、メモリ容量の経済性の観点からは好ま
しい。
【0022】なお、このタイムテーブルの獲得手法に関
しては、請求項8に示すような手法も採用できる。すな
わち、放送信号にタイムテーブルが多重化された多重放
送信号が放送局から送信されてくることを前提とする。
そして、受信アンテナにて受信した信号の中から、選局
手段によって多重放送信号を選択し、タイムテーブルを
獲得するのである。例えばFM多重放送のようなシステ
ム、あるいはデジタル放送のように、画像・音声以外に
もデータを送ることができるシステムを利用すれば、別
個に通信手段を設けなくてもよい。
【0023】但し、これにはデメリットもある。すなわ
ち、上述した通信手段の場合には、双方向通信を採用し
て、必要なタイムテーブルを必要なときに獲得できる
が、放送形式の方の片方向通信の場合には、必ずしも現
時点で必要ではないタイムテーブルも併せて取得する可
能性が高くなる。したがって、総合的には、別個の通信
手段を設けた方が適切である状況が多いと考えられる。
【0024】なお、メモリ容量の観点を無視すれば、次
のようなこともできる。つまり、上述したように概略の
番組タイムテーブルは1週間あるいは2週間単位で作成
されることが多いので、その単位(つまり1あるいは2
週間単位)でタイムテーブルを記憶しておく。この場合
のダウンロードについては、もちろん通信にて獲得して
もよいし、データ書込装置を用いて手作業にて行っても
よい。
【0025】このようにすれば、記憶したタイムテーブ
ルが有効な期間中は、受信しないようにすることもで
き、通信に係る処理が不要となる。また手作業にて行え
ば通信手段自体を無くすこともできる。但し、上述した
ように、このような概略の番組タイムテーブルでは正確
でない場合があり、必ずしも同一の番組内容に遷移でき
るとは限られないため、より確実に行うには、通信にて
随時獲得する手法が好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施例
について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の
形態は、下記の実施例に何ら限定されることなく、本発
明の技術的範囲に属する限り、種々の形態を採り得るこ
とは言うまでもない。
【0027】図1は実施例の移動体用放送受信装置1の
全体構成を示すブロック図である。本移動体用放送受信
装置1は、スピーカ11と、ディスプレイ12と、入力
部13と、選局手段としてのテレビチューナ14と、電
界強度比較装置15と、制御装置16と、メモリ装置1
7と、通信装置18と、ナビゲーション装置19とを基
本構成として備えている。
【0028】テレビチューナ14は、受信アンテナ14
aにて受信したテレビ放送信号の中から指定された受信
チャンネルに対応した信号を選択する移動体用の受信選
局装置である。そして、このテレビチューナ14にて選
局された放送信号の内、音声信号はスピーカ11、映像
信号はディスプレイ12より出力される。
【0029】また、入力部13は後述するメニューの選
択やジャンル指定などをユーザが入力するためなどに用
いられる。本実施例の場合、この入力部13はディスプ
レイ12と一体に構成されたタッチスイッチを採用して
いる。もちろん、メカニカルなスイッチを採用してもよ
い。
【0030】また、電界強度比較装置15は、テレビチ
ューナ14と接続されており、これらテレビチューナ1
4から出力されるテレビ放送信号の電界強度を検出す
る。具体的には、キャリア信号(映像搬送波や音声搬送
波)の受信レベルに基づいて電界強度を判定する。そし
て、この検出結果に基づけば、放送信号(映像信号や音
声信号)を良好に受信できるか否かを判定する。すなわ
ち、メモリ装置17に記憶された感度レベルを参照し、
検出した電界強度に基づいて受信レベルの良否を判定す
る。この判定結果は、制御装置16へ出力される。
【0031】通信装置18は、例えば自動車電話や携帯
電話を用いた無線電話回線を介して発着信を行うもので
あり、外部情報網30である例えばインターネットやM
ONET情報センタと、インターネット回線やMONE
T回線を利用することによって接続が可能とされてい
る。そして、この外部情報網30から送信される「放送
サービスエリア単位のテレビ放送番組のタイムテーブ
ル」を通信装置18を介して受信する。この受信したタ
イムテーブルはメモリ装置17に格納しておくことがで
きる。なお、外部情報網30側には、全国に存在する全
ての放送局における番組のタイムテーブルが蓄積されて
いるが、本移動体用放送受信装置1はそれら全てを獲得
するわけではなく、後述するように、現在地に応じて必
要なタイムテーブルのみを獲得する。
【0032】また、ナビゲーション装置19は、図示し
ない位置検出器、地図データ入力器、これらに接続され
たナビECUなどを備えている。位置検出器は、いずれ
も周知のジャイロスコープ、距離センサ、及び衛星から
の電波に基づいて車両の位置を検出するGPSのための
受信機を有している。地図データ入力器は、位置検出の
精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、
地図データ及び目印データを含む各種データを入力する
ための装置である。媒体としては、そのデータ量からC
D−ROMやDVDを用いるのが一般的である。
【0033】なお、本実施例の場合には、制御装置16
は、ナビゲーション装置19から現在地に関する情報の
みを取得できればよい。但し、実際には、ナビゲーショ
ン装置19からのナビ映像はディスプレイ12に出力さ
れることによって、位置検出器から入力された車両現在
位置マークと、地図データ入力器より入力された地図デ
ータと、さらに地図上に表示する誘導経路や後述する設
定地点の目印等の付加データとが重ねて表示される。さ
らに、ナビ音声がスピーカ11へ出力されることによっ
て、音声にて走行案内が報知される。
【0034】ここで、実施例と特許請求の範囲との対応
関係について簡単に説明しておく。特許請求の範囲の
「選局手段」としてはテレビチューナ14が相当し、
「現在位置検出手段」としてはナビゲーション装置19
が相当する。また、「タイムテーブル記憶手段」として
はメモリ装置17が相当し、「表示手段」としてはディ
スプレイ12が相当する。さらに、「通信手段」として
は通信装置18が相当し、「タイムテーブル獲得手段」
としては制御装置16が相当する。
【0035】以上は構成説明であったが、次に、本実施
例の移動体用放送受信装置1の実行する動作について説
明する。図2は、制御装置16が実行するタイムテーブ
ルの獲得処理を示すフローチャートである。
【0036】最初のステップS10では、現在地の確認
を行う。これは、ナビゲーション装置19から入力した
現在地情報に基づいて行う。続いて、現在地に対応する
番組のタイムテーブルがメモリ装置17に格納されてい
るか否かを判断する(S20)。この「現在地に対応す
る番組のタイムテーブル」とは、現在地が含まれる放送
サービスエリア及び隣接する放送サービスエリアのタイ
ムテーブルを指している。なお、当然であるが、その当
日のタイムテーブルでなくてはならない。したがって、
前日に取得したタイムテーブルがエリア的には一致して
いても、ここでいう対応するタイムテーブルには該当し
ない。
【0037】そして、対応するタイムテーブルが既にあ
る場合には(S20:YES)、新規にタイムテーブル
を獲得する必要がないので、そのまま本処理を終了す
る。一方、対応するタイムテーブルが無い場合には(S
20:NO)、通信装置18を介して外部情報網30と
接続する(S30)。そして、現在地を送信して、対応
するタイムテーブルを獲得する(S40)。上述したよ
うに、外部情報網30側には、全国に存在する全ての放
送局における番組のタイムテーブルが蓄積されている。
したがって、移動体用放送受信装置1側から現在地を通
知を受けた外部情報網30では、その現在地が含まれる
放送サービスエリア及び隣接放送サービスエリアのみの
番組タイムテーブルを送信するのである。
【0038】このようにして獲得したタイムテーブルは
メモリ装置17へ格納(更新記憶)し(S50)、本処
理を終了する。なお、以上の説明から判るように、同じ
サービスエリア内に居続ける間は新規なタイムテーブル
を獲得する必要がない。したがって、本処理も、それに
合わせたタイミングで実行すれば十分である。すなわ
ち、定期的に実行するのであれば、通常考えられる車両
の走行速度において、1つのサービスエリアを通過して
しまわないような実行間隔であれば構わない。
【0039】また、このように現在地が含まれる放送サ
ービスエリア及び隣接放送サービスエリアのみの番組タ
イムテーブルのみを獲得してメモリ装置17へ更新記憶
しておくので、メモリ容量の経済性の観点からは好まし
い。次に、テレビチューナ14を介して選局受信したテ
レビ放送信号をスピーカ11及びディスプレイ12から
出力している状態において実行される選局制御処理につ
いて、図3,4のフローチャートを参照して説明する。
【0040】最初のステップS110では、現在地の確
認を行う。これは、ナビゲーション装置19から入力し
た現在地情報に基づいて行う。続いて、現在地が、従前
に存在していた放送サービスエリアから外れたかどうか
を判断し(S120)、外れていれば(S120:YE
S)、次の放送サービスエリア内であるかどうかを判断
する(S130)。放送サービスエリアから外れていな
い場合(S120:NO)はもちろん、外れている場合
であっても、次の放送サービスエリア内でない場合には
(S130:NO)、S110へ戻る。どの放送サービ
スエリアにも属さない地域も存在し得るからである。
【0041】そして、従前に存在していた放送サービス
エリアから外れ(S120:YES)、且つ次の放送サ
ービスエリア内に存在する場合(S130:YES)、
例えば図7に示すように、その一部が重なっている放送
サービスエリアA,Bにおいて、エリアAからエリアB
へ移動した場合には、S140へ移行する。
【0042】S140では、次の放送サービスエリア
(つまり移動後のエリア;図7でいえば放送サービスエ
リアB)の番組タイムテーブルを確認する。そして、従
前の放送サービスエリアにて受信していた放送番組と同
一内容の番組を受信できるチャンネルがあるかどうか、
すなわちそのような放送局が存在するかどうかを判断す
る(S150)。番組タイムテーブルより同一放送番組
の存在が確認できれば(S150:YES)、S180
へ移行して該当放送局への遷移を行う。すなわち、その
同一番組を放送している放送局からの放送信号を受信で
きるように、テレビチューナ14に対して、該当放送局
のチャンネルへ遷移させる指示を出す。S180の処理
後、本選局制御処理を終了する。
【0043】一方、同一放送番組が存在しない場合には
(S150:NO)、S160へ移行して、現在の設定
モードを判断する。この設定モードには「自動」と「手
動」の2つがあり、これらモードの切替は入力部13
(図1参照)を操作することでユーザ自ら行うことがで
きる。同一放送番組が存在しないため、他の番組へ遷移
させる必要があるが、その際、完全にユーザの手を煩わ
せない手法を採用しているのが自動モードであり、ユー
ザの選択を仰ぐ手法が手動モードである。
【0044】自動モードが設定されている場合にはS1
70へ移行し、同一ジャンルを優先して、他番組を自動
選択する。例えば従前が音楽番組であれば、同じ音楽の
ジャンルの番組を選択し、ニュース番組であれば、同じ
ニュースジャンルの番組を選択する。
【0045】なお、「同一ジャンルを優先」としたの
は、必ずしも同一ジャンルの他番組が存在するとは限ら
ないことを考慮したものである。そして、同一ジャンル
の他番組が存在しない場合には、所定の優先順位で別ジ
ャンルの番組を選択する。この優先順位の設定は任意で
はあるが、例えば一例を挙げるとすると、ドラマに対し
て映画、バラエティーに対して芸能などというように、
ジャンルとして近いと思われるものを優先順位を高くし
ておくことが考えられる。
【0046】このようにS170にて他番組を自動選択
した後は、S180へ移行し、上述したように、その選
択された番組を放送している放送局からの放送信号を受
信できるように、テレビチューナ14に対してチャンネ
ル遷移指示を出す。一方、手動モードが設定されている
場合にはS190へ移行し、ディスプレイ12へメニュ
ー表示を行う。ここでは、図5(a)に例示するよう
に、画面下部に「現在のジャンル」、「番組一覧」、
「スキップ」という3種類のメニューを表示する。
【0047】そして、それらいずれかのメニューが選択
されたか否かを判断する(S200)。なお、本実施例
においては、ディスプレイ12に表示されているメニュ
ーの部分を指でタッチすることによって選択できるよう
にされている。所定時間内に選択がされない場合、つま
りタイムアウトの場合には(S210:YES)、S1
70へ移行し、同一ジャンル優先での他番組の自動選択
を実行する。一方、所定時間内に選択された場合には
(S200:YES)、S220へ移行して手動モード
対応処理を実行する。
【0048】ここで、S220での手動モード対応処理
について図4のフローチャートを参照して詳しく説明す
る。図4の最初のステップS310では、選択されたメ
ニュー種類を判別し、判別結果に応じた処理をS320
以降で行う。
【0049】まず、選択されたメニュー種類が「現在の
ジャンル」である場合は、タイムテーブルを参照して得
た同一ジャンルの番組一覧表示を行う(S320)。具
体的には、図5(b)に例示するように、画面下部に該
当番組名を存在するだけ表示する。図5(b)では「番
組M−1」、「番組M−2」というように記載されてい
るが、実際には番組名(例えば音楽ジュンルであればミ
ュージック○○、歌謡△△など)が表示される。
【0050】このように番組名を表示した状態で、いず
れかの番組が選択されたか否かを判断する(S33
0)。この場合も、ディスプレイ12に表示されている
番組名の部分を指でタッチすることによって選択できる
ようにされている。所定時間内に選択がされない場合、
つまりタイムアウトの場合には(S340:YES)、
図3のS170へ移行し、同一ジャンル優先での他番組
の自動選択を実行する。
【0051】一方、所定時間内に選択された場合には
(S330:YES)、図3のS180へ移行して、該
当放送局(この場合にはS330にて選択された番組に
対応する放送局)のチャンネルへ遷移させる指示を出
す。また、選択されたメニュー種類が「番組一覧」であ
る場合は、タイムテーブルを参照して得た他ジャンルの
番組一覧表示を行う(S350)。具体的には、図5
(c)に例示するように、ジャンル名毎に対応する番組
名を存在するだけ表示する。図5(c)ではニュース、
スポーツ、ドラマを示しているが、もちろんこれ以外に
も、例えば映画、バラエティー、アニメ、趣味、教養、
報道・社会、芸能、ワイドショーなどが考えられる。な
お、ここでは、現在のジャンルが音楽であると想定して
いるので、その音楽ジャンルについては表示しない。
【0052】このようにジャンル毎の番組名を表示した
状態で、いずれかの番組が選択されたか否かを判断する
(S360)。この場合も、ディスプレイ12に表示さ
れている番組名の部分を指でタッチすることによって選
択できるようにされている。所定時間内に選択がされな
い場合、つまりタイムアウトの場合には(S370:Y
ES)、図3のS170へ移行し、同一ジャンル優先で
の他番組の自動選択を実行する。
【0053】一方、所定時間内に選択された場合には
(S360:YES)、図3のS180へ移行して、該
当放送局(この場合にはS360にて選択された番組に
対応する放送局)のチャンネルへ遷移させる指示を出
す。次に、選択されたメニュー種類が「スキップ」であ
る場合は、テレビチューナ14に対し、受信可能な次チ
ャンネルへ遷移させる指示を出す(S380)。テレビ
チューナ14側では、現在のチャンネルから昇順あるい
は降順に正常受信可能なチャンネルを自動で検索し、正
常受信可能なチャンネルに固定する。
【0054】この場合には、図5(d)に例示するよう
に、そのチャンネルの放送内容がディスプレイに表示さ
れると共に、画面左上にはその番組名が表示される。こ
れはタイムテーブルから得られる。さらに、画面右下に
は「スキップ」という表示もなされる。
【0055】この状態で、画面左上の番組名が指でタッ
チされると、この番組が選択されたこととなり(S39
0:YES)、図3のS180へ移行する。但し、この
場合には、既に該当するチャンネルに遷移されているの
で、実際には、テレビチューナ14に対するチャンネル
遷移指示は出されない。
【0056】一方、番組名が選択されずに(S390:
NO)、画面右下のスキップ表示が指でタッチされた場
合には(S400:YES)、S380へ移行し、さら
に次のチャンネルを表示する。もちろん、正常受信可能
な次のチャンネルという意味である。このように、スキ
ップを選択すれば受信チャンネルを順番に遷移させるこ
とができ、ユーザは自分の気に入ったところでその番組
を選択すればよい。
【0057】なお、選択もされず(S390:NO)、
スキップも指定されないで(S400:NO)、所定時
間が経過した場合、つまりタイムアウトの場合には(S
410:YES)、図3のS170へ移行し、同一ジャ
ンル優先での他番組の自動選択を実行する。
【0058】以上は、テレビチューナ14を介して選局
受信したテレビ放送信号をスピーカ11及びディスプレ
イ12から出力している状態において実行される選局制
御処理の説明であった。具体的には、放送サービスエリ
アが遷移したことをトリガとして所定の選局処理を実行
していたが、本実施例の制御装置16は、現在受信して
いる番組が終了したことをトリガとしても所定の選局処
理を行う。この場合の選局処理について図6のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0059】図6の最初のステップS510では、現在
地の確認を行う。これは、ナビゲーション装置19から
入力した現在地情報に基づいて行う。続いて、現在の放
送サービスエリアの番組タイムテーブルを確認し(S5
20)、S530へ移行して、現在の設定モードを判断
する。図3の処理においては同一放送番組の有無を判断
していたが(図3のS150参照)、この場合には番組
が終了したことを前提としているので、他の放送局にお
いても同一の番組は放送されていない。したがって、別
の番組に遷移させるための処理として、まずS530で
の設定モード確認を行う。この設定モードに「自動」と
「手動」の2つあるのは上述した通りである。
【0060】自動モードが設定されている場合にはS5
40へ移行し、同一ジャンルを優先して、他番組を自動
選択する。その後S180へ移行して、テレビチューナ
14に対してチャンネル遷移指示を出し、本処理を終了
する。一方、手動モードが設定されている場合にはS5
60へ移行し、ディスプレイ12へメニュー表示を行
う。これ以降の処理(S560〜S590)について
は、上述した図3のS190〜S220の処理と同じで
あるので説明は省略する。
【0061】このように、本実施例の移動体用放送受信
装置1においては、放送サービスエリアが遷移した場合
(図7参照)には、遷移後の放送サービスエリアにおけ
る番組のタイムテーブル(メモリ装置17に記憶されて
いる)を参照し、従前に受信していた番組と同一放送内
容の別の受信チャンネルが存在すれば(S150:YE
S)、その別の受信チャンネルへ自動的に遷移させる。
一方、同一放送内容を受信可能な別チャンネルが存在し
なければ(S150:NO)、同一ジャンルの放送内容
を受信可能な別の受信チャンネルへ遷移させる(S17
0)。
【0062】従来のネットワーク技術やRDSでは、遷
移後の放送サービスエリアにて従前の番組と同一内容を
放送するチャンネルがなければ何も受信できない状態が
生じてしまい、結局、ユーザ自らが、手動にてチャンネ
ルを切り替える操作を行うこととなっていたが、本実施
例の場合には、同一ジャンルの番組にまで自動的に遷移
させる。ユーザとしては、同一の番組を他局にて視聴で
きるに越したことはないが、同一の番組が見られないと
しても、例えば同様のジャンルの番組であれば構わない
場合もある。したがって、このように同一ジャンルまで
自動的に遷移させることができれば、何ら操作をするこ
とがなく、便利である。特に、車両運転中にドライバ自
身が操作しなくてもよいため、安全面でも有効である。
このように、放送サービスエリアを外れた場合に、ユー
ザの意図に沿った選局を自動的に行えるため、使い勝手
が向上する。
【0063】また、図6を参照して説明したように、現
在受信中の番号の放送が終了してしまった場合にも、同
一ジャンルの番組へ自動的に遷移させることができる
(S540)。上述したように、ジャンルが同じ番組で
あれば構わない場合も多いため、このように自動的に遷
移させられれば、ユーザは何ら操作をすることがなく便
利である。
【0064】そして、これら放送サービスエリアの遷移
あるいは番組終了のいずれをトリガとして行う選局制御
処理においても、手動モードが設定されている場合は、
図5に示すように、ユーザの指示に応じたチャンネル遷
移が実現できる。すなわち、同一ジャンルの放送内容を
受信可能な別の受信チャンネルへ遷移させる場合は、該
当する番組名が全てディスプレイ12に表示されるため
(図5(b)参照)、その中から所望のものを選択でき
る。また、他ジャンルへ遷移させる場合は、ジャンル名
毎に対応する番組名が全てディスプレイ12に表示され
るため(図5(c)参照)、その中から所望のものを選
択できる。ユーザ自らがチャンネルを切り替え、その内
容を把握して自分の意図に沿ったものかどうかをその都
度判断していくのは非常に面倒であるが、この場合に
は、番組一覧からダイレクトに決定できるため、非常に
使い勝手がよい。
【0065】さらに、ユーザ操作に応じて受信可能なチ
ャンネルを順番に遷移させていくこともできる(図5
(d)参照)。ジャンルによる選択を希望しない場合で
あっても、ユーザは単に遷移を指示するだけ(具体的に
は画面中の「スキップ」表示部分をタッチするだけ)
で、所望の番組を選択できる。つまり、ランダムにチャ
ンネルを選択すると、受信不可能な場合もあるため、操
作回数が多くなるのに対して、この場合には、受信可能
なチャンネルのみを順番に遷移させることができるので
使い勝手がよい。
【0066】なお、放送サービスエリアの遷移あるいは
番組終了といったタイミングでの選局ではないが、現在
地において有効な番組タイムテーブルがメモリ装置17
に常時記憶されているため、現在受信可能な放送番組を
例えばディスプレイ12に一覧表示すれば、いつでもユ
ーザが確認できるという、副次的な効果もある。
【0067】[別実施例] (1)上記実施例では、選局手段の一例としてテレビチ
ューナ14を例に挙げたが、ラジオチューナとしてもよ
い。もちろん、それら両方のチューナを備え、両方に対
して同様の処理を行ってもよい。
【0068】(2)上記実施例では、番組のタイムテー
ブルとして、現在地が含まれる放送サービスエリア及び
隣接する放送サービスエリアのもののみを外部情報網3
0から取得して、メモリ装置17に更新記憶させるよう
にした。これは、必要なタイムテーブルについては必ず
獲得でき、且つ不要なタイムテーブルを極力記憶しない
で済むため、メモリ容量の経済性の観点から好ましい処
置である。
【0069】もちろん、このような一部のタイムテーブ
ルではなく、全ての放送サービスエリアの番組タイムテ
ーブルを取得するようにしてもよい。こうすれば、1日
に1回取得するだけで済むが、当然ながらメモリ容量は
相対的に多く必要となる。 (3)また、タイムテーブルの獲得手法に関しても、上
記実施例においては外部情報網30に対して、例えば自
動車電話や携帯電話などの通信装置18を介してアクセ
スするようにしたが、例えば次のような手法も採用でき
る。すなわち、放送信号にタイムテーブルが多重化され
た多重放送信号が放送局から送信されてくることを前提
とし、その多重放送信号を選局受信してタイムテーブル
を獲得するのである。例えばFM多重放送のようなシス
テム、あるいはデジタル放送のように、画像・音声以外
にもデータを送ることができるシステムを利用すれば、
別個に通信手段を設けなくてもよい。
【0070】(4)上記実施例では、現在位置検出手段
として、同じ移動体に搭載されているナビゲーション装
置19の現在位置検出機能を利用したが、もちろん、別
個に現在位置を検出する構成を設けてもよい。但し、今
後、車両をはじめとした移動体においていわゆるマルチ
メディアシステム化が推進されていることを考えると、
他の装置における機能を共用することが全体のシステム
の簡素化の点でも好ましいと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例としての移動体用放送受信の
全体構成を示すブロック図である。
【図2】 制御装置が実行するタイムテーブル獲得処理
を示すフローチャートである。
【図3】 制御装置が実行する放送サービスエリア遷移
時の選局制御処理を示すフローチャートである。
【図4】 図3の選局制御処理中において実行される手
動モード対応処理を示すフローチャートである。
【図5】 手動モード対応処理におけるディスプレイの
画面状態の遷移を示す説明図である。
【図6】 制御装置が実行する番組終了時の選局制御処
理を示すフローチャートである。
【図7】 放送サービスエリアの遷移を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…移動体用放送受信装置 4…テレビチューナ 11…スピーカ 12…ディスプレイ 13…入力部 14…テレビチューナ 14a…受信アンテナ 15…電界強度比較装置 16…制御装置 17…メモリ装置 18…通信装置 19…ナビゲーション装置 30…外部情報網

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信アンテナにて受信した信号の中から、
    指定された受信チャンネルに対応した放送信号を選択す
    る選局手段を備えた移動体用放送受信装置に設けられ、
    前記選局手段を制御して受信チャンネルを遷移させる選
    局制御装置であって、 前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 予め区分された放送サービスエリア毎に、ジャンルが対
    応付けられた番組のタイムテーブルを記憶しておくタイ
    ムテーブル記憶手段と、を備え、 前記現在位置検出手段にて検出された現在位置に基づき
    放送サービスエリアが遷移したことが判定された場合に
    は、遷移後の放送サービスエリアにおける前記番組のタ
    イムテーブルを参照して、従前に受信していた番組と同
    一放送内容の別の受信チャンネルが存在すれば、当該別
    の受信チャンネルへ自動的に遷移させ、同一放送内容を
    受信可能な別チャンネルが存在しなければ、同一ジャン
    ルの放送内容を受信可能な別の受信チャンネルへ遷移さ
    せること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  2. 【請求項2】受信アンテナにて受信した信号の中から、
    指定された受信チャンネルに対応した放送信号を選択す
    る選局手段を備えた移動体用放送受信装置に設けられ、
    前記選局手段を制御して受信チャンネルを遷移させる選
    局制御装置であって、 前記移動体の現在位置を検出する現在位置検出手段と、 予め区分された放送サービスエリア毎に、ジャンルが対
    応付けられた番組のタイムテーブルを記憶しておくタイ
    ムテーブル記憶手段と、を備え従前に受信していた番組
    が終了した場合には、前記現在位置検出手段にて検出さ
    れた現在位置に対応する放送サービスエリアにおける前
    記番組のタイムテーブルを参照して、同一ジャンルの放
    送内容を受信可能な別の受信チャンネルへ遷移させるこ
    と、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の選局制御装置におい
    て、 前記同一ジャンルの放送内容を受信可能な別の受信チャ
    ンネルへ遷移させる場合には、まず、前記同一ジャンル
    の番組名を全て表示手段に表示し、その後、利用者によ
    って選択された番組に対応する受信チャンネルへ遷移さ
    せること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の選局制御装置におい
    て、 前記同一ジャンルの放送内容を受信可能な別の受信チャ
    ンネルへ遷移させる場合には、 まず、同一ジャンルへの遷移か、他ジャンルへの遷移
    か、受信可能なチャンネルへの遷移かを選択させる内容
    を表示手段に表示し、 同一ジャンルへの遷移が選択された場合には、まず、前
    記同一ジャンルの番組名を全て表示手段に表示し、その
    後、利用者によって選択された番組に対応する受信チャ
    ンネルへ遷移させ、 他ジャンルへの遷移が選択された場合には、選択可能な
    ジャンル内容及び当該ジャンルの番組名を全て表示手段
    に表示し、その後、利用者によって選択された番組に対
    応する受信チャンネルへ遷移させ、 受信可能なチャンネルへの遷移が選択された場合には、
    利用者の指示に対応して、受信可能なチャンネルを順番
    に遷移させること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の選局制御装
    置において、 前記現在位置検出手段は、同じ移動体に搭載されたナビ
    ゲーション装置の現在位置検出機能を利用したものであ
    ること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の選局制御装
    置において、 さらに、無線回線を介して外部の情報網との接続を行う
    通信手段と、該通信手段にて接続された情報網から前記
    タイムテーブルを獲得するタイムテーブル獲得手段とを
    備え、 該タイムテーブル獲得手段にて獲得したタイムテーブル
    を、前記タイムテーブル記憶手段に更新記憶すること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の選局制御装置において、 前記タイムテーブル獲得手段は、現在地が含まれる放送
    サービスエリア及び隣接する放送サービスエリアに対応
    するタイムテーブルのみを、定期的あるいは不定期的に
    獲得すること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜5のいずれか記載の選局制御装
    置において、 前記放送信号に前記タイムテーブルが多重化された多重
    放送信号が放送局から送信されてくることを前提とし、 前記受信アンテナにて受信した信号の中から、前記選局
    手段によって前記多重放送信号を選択し、前記タイムテ
    ーブルを獲得するタイムテーブル獲得手段を備え、 該タイムテーブル獲得手段にて獲得したタイムテーブル
    を、前記タイムテーブル記憶手段に更新記憶すること、 を特徴とする移動体用放送受信装置の選局制御装置。
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