JP2000299277A - 成形ビーム型電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法 - Google Patents

成形ビーム型電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法

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JP2000299277A
JP2000299277A JP10814499A JP10814499A JP2000299277A JP 2000299277 A JP2000299277 A JP 2000299277A JP 10814499 A JP10814499 A JP 10814499A JP 10814499 A JP10814499 A JP 10814499A JP 2000299277 A JP2000299277 A JP 2000299277A
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trapezoids
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Kenichi Yamamoto
健市 山本
Akira Sato
佐藤  明
Yohei Ishida
洋平 石田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベクター型(成形ビーム型)EB描画装置を
用いたレチクル等のフォトマスクへの描画において、描
画品質を維持しつつ、描画時間を短縮できる方法を提供
する。 【解決手段】 処理対象である台形表示の図形データで
ある各台形について、以下の処理が可能なものは、元の
台形領域内に、1つ以上の、所定の高さHrの矩形領域
を設け、各矩形領域を、それぞれ、矩形データとして得
る矩形データ作成処理と、元の台形と前記矩形領域との
間に1個以上のx台形ないしy台形を設け、各x台形な
いしy台形について、それぞれ、更に、照射するビーム
形状に対応した45°の斜線を有するx台形、y台形に
台形分割して、分割された台形データを得る台形データ
作成処理とを施すものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形ビーム型(シ
エイプドビーム型とも言う)の電子ビーム照射装置に用
いられる台形表示の図形データを、描画する際のビーム
形状に対応した矩形あるいは45°の斜線を有する台形
により記述される描画データへ変換する際の、図形デー
タの処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子(チップ)の高密度化
は激しく、0.35μm設計ルールの64MDRAMの
量産もすでに始められ、0.25μm設計ルールの25
6MDRAMの時代へと移ろうとしている。このため、
ウエハへの露光を行うためのマスタマスクを作成するた
めの、あるいは、ウエハへ直接縮小投影するためのレチ
クルについても、ますますその精度が求められるように
なってきた。更に、最近では、コスト低減を目指したチ
ップ縮小が著しく、64MDRAMを0.25設計ルー
ルまで微細化して、あるいは、256MDRAMを0.
18設計ルールまで微細化してチップ縮小化を行ってい
る。仮に、64MDRAMを0.2μm設計ルールとす
ると、約16MDRAMと同じチップ寸法となり、ビッ
トコストは16Mの約1/4になる。ウエハサイズの大
サイズ化をせず、現装置でコスト低減が達成されるさと
となる。0.18μm設計ルールは開発完了し、200
0年には0.15μm設計ルールが開発完了予定とされ
ている。
【0003】このような中、レチクル作製のためのパタ
ーン描画においても、その加工精度がますます厳しくな
るとともに、描画所要時間の短縮が求められている。パ
ターン描画としては、通常、EB描画装置が用いられる
が、所定径のビームをON−OFFしながら、全面走査
して描画するラスター型の電子ビーム描画装置(以下E
B描画装置とも言う)の場合、加工精度の要求が高くな
るに従い、その最小描画位置間隔(最小アドレスユニッ
トとも言う)をより細かくしていくことが必要で、これ
に伴い描画時間が格段に増えることとなり、0.18μ
m以下の設計ルールでは、実用レベルでなくなる。これ
に対して、矩形や45°三角形に成形されたビームを用
い、パターン部のみを照射して描画を行うベクター型E
B描画装置は、描画速度の面でラスター型に比べ有利
で、レチクルの作製においても用いられるようになっで
きた。尚、このようなベクター型のEB描画装置を、こ
こでは、成形ビーム型あるいはシエイプドビーム型のE
B描画装置とも言う。
【0004】ここで、ベクター型(成形ビーム型)のE
B描画装置を図7に基づいて、簡単に説明しておく。先
ず、電子ビーム(EBとも言う)の制御を説明する。電
子銃710から放出された電子は集光レンズ720によ
り集光され、矩形形状の開口を有する第1成形アパーチ
ャ730を通り、矩形形状に成形される。次いで成形さ
れたビームは投影レンズ740、成形偏向器750に
て、第2のアパーチャの所定位置に投影され、第1成形
アパーチャ730による成形形状と、第2のアパーチャ
760の開口形状により、第2成形アパーチャ760を
通過した時点では所定の形状(矩形ないし45°三角形
等)に成形される。そして、副偏向器755、主偏向器
756により偏向された位置で、対物レンズ780によ
り焦点が制御され、被描画物790に照射される。副偏
向器755、主偏向器756による偏向はフィールド内
(図7の点線四角の範囲)791のみに対して行われ
る。このようにフィールド791内の描画は行われる
が、ステージ(図示していない)を相対的に移動するこ
とにより、被描画物790を移動して、被描画物790
の所定領域を描画できる。ステージ一方向移動795
(図7の直線矢印)方向に移動し、隣接する別のフィー
ルド内(図7の点線四角の範囲)を同様に偏向描画す
る。このような一方向移動が終えた段階でステップ移動
797を行い、併せて、被描画物790の所定領域全体
の描画を達成できる。
【0005】成形された電子ビームの形状は、第1成形
アパーチャ730と第2成形アパーチャ760の開口形
状により、例えば図8(a)のようになる。図8(a)
において、810は第1の成形アパーチャの開口部の
像、820は第2成形アパーチャの開口部、831〜8
35ビーム形状である。このように成形された電子ビー
ムにより、照射されて描画が行われるが、描画には、一
般に、矩形のビーム形状831と一方向の三角形のビー
ム832〜835が用いられている。
【0006】EB描画装置用の台形データは、描画の
際、必要に応じて所定の高さの複数台形に分割され、各
台形に対応し、図8(b)に示すように、三角形のビー
ム832、833と矩形のビーム831とで照射され
る。また、EB描画装置用の矩形データは、描画の際、
図8(c)に示すように、必要に応じて所定の高さ、幅
の、1個以上の矩形のビーム831に分割され照射され
る。尚、図8中、831Aは最大サイズの矩形ビームで
ある。
【0007】ベクター型(成形ビーム型の)のEB描画
装置用の図形データ(EB描画用データとも言う)につ
いて、以下、説明しておく。CADソフトで処理され
た、EB描画装置用の図形データ(変換前)として、一
般に、図2(b)、図2(c)や、図3に示すような、
一方向に平行な対向辺(一方が0の場合も含む)を有す
る台形図形が用いられている。以降、ここでは、X方向
に平行な対向辺を有する場合x台形、Y方向に平行な対
向辺を有する場合y台形と呼ぶ。この図形データの台形
は比較的大きく、照射する成形された電子ビームよりも
大きいため、前述のフィールド(図8(a)の描画領域
単位791)毎に、更に、台形の高さ方向を小さな描画
可能な所定幅に分割して、多数の照射するビームの形
状、サイズに対応した多数の描画データを作成し、各描
画データ毎にビーム照射を行っていた。即ち、所定の分
割幅(元の台形あるいは矩形の、高さ方向の所定の幅)
で分割を一意的に行うため、元の台形によっては、分割
数が極端に多くなり、描画時間が格段にかかってしまう
という問題もある。更に具体的には、図9(a)に示す
ような、斜辺の角度が45°でない(α1、β1が45
°でない)斜辺を有する図形データ910については、
EB描画装置用の図形データでできるだけ精確に近似し
て表現するには、通常、図9(b)に示すように、45
°台形または矩形を、分割幅小として、所定幅で表現し
ている。そして、描画の際に、これらの各台形データを
更に、図8(b)に示すように、描画機に合った、高
さ、幅に分割しており、描画の際の照射するビームの数
が、非常に多くなり、描画時間がそれだけかかることと
なる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、レチクル
作成においては、描画時間短縮を目指して、ペクター型
(成形ビーム型)EB描画装置を採り入れたにもかかわ
らず、描画時間がかかることがあり、この対応が求めら
れていた。本発明は、これに対応するもので、ベクター
型(成形ビーム型)EB描画装置を用いたレチクル等の
フォトマスクへの描画において、描画品質を維持しつ
つ、描画時間を短縮できる方法を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の成形ビーム型電
子ビーム照射装置用の図形データ処理方法は、処理対象
である台形表示の図形データを、矩形あるいは45°の
斜線を有する三角形に成形されたビームで照射する成形
ビーム型(シエイプドビーム型とも言う)の電子ビーム
照射装置に用いられるEB描画装置用の図形データで、
且つ描画する際のビーム形状に対応した矩形あるいは4
5°の斜線を有する台形により記述されるEB描画装置
用の図形データへ変換する際の、図形データの処理方法
であって、前記処理対象である台形表示の図形データで
ある各台形について、以下の処理が可能なものは、元の
台形領域内に、1つ以上の、所定の高さHrの矩形領域
を設け、各矩形領域を、それぞれ、矩形データとして得
る矩形データ作成処理と、元の台形と前記矩形領域との
間に1個以上のx台形ないしy台形を設け、各x台形な
いしy台形について、それぞれ、更に、照射するビーム
形状に対応した45°の斜線を有するx台形、y台形に
台形分割して、分割された台形データを得る台形データ
作成処理とを施すものであることを特徴とするものであ
る。そして、上記において、所定のサイズの高さHr
は、照射する矩形ビームの形状に対応した高さで、照射
する矩形ビームの最大高さHmの整数倍であることを特
徴とするものである。そしてまた、上記における矩形デ
ータ作成処理は、元の台形領域内に、台形の平行な2辺
の1辺より、該台形の高さ方向に、順に、描画の際の矩
形ビームの高さに対応した所定の高さHr毎に分割し
て、各分割領域内に、分割領域のサイズに対応して矩形
領域を設けるものであることを特徴とするものである。
また、上記における台形分割は、分割される各x台形な
いしy台形の斜辺の角度に対応し、角度が緩いものつい
ては細かく、角度が急のものついては粗く、分割するも
のであることを特徴とするものである。また、上記にお
いて、元の台形と前記矩形領域との間に1個以上のx台
形ないしy台形を設ける際に、微小角台形を無くすよう
に、x台形ないしy台形を選び、且つ、x台形ないしy
台形をなるべく三角形にしないようにしていることを特
徴とするものである。また、上記において、図形データ
である各元台形について、対向する2つの斜辺の角度に
対応して、元図形を分割して、照射するビーム形状に対
応した、所定高さHrの矩形データ、および分割された
台形データを得る、分割処理方法(分割アルゴリズムと
も言う)がそれぞれ、予め区分けして決められており、
各元台形に対応した分割処理方法により、矩形データ作
成処理、台形データ作成処理が行われることを特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本発明の成形ビーム型電子ビーム照射装置用の
図形データ処理方法は、このような構成にすることによ
り、ベクター型(成形ビーム型)EB描画装置を用いた
レチクル等のフォトマスクへの描画において、描画品質
を維持しつつ、描画時間を短縮できる方法の提供を可能
とするものである。具体的には、処理対象である台形表
示の図形データを、矩形あるいは45°の斜線を有する
三角形に成形されたビームで照射する成形ビーム型(シ
エイプドビーム型とも言う)の電子ビーム照射装置に用
いられるEB描画装置用の図形データで、且つ描画する
際のビーム形状に対応した矩形あるいは45°の斜線を
有する台形により記述されるEB描画装置用の図形デー
タへ変換する際の、図形データの処理方法であって、前
記処理対象である台形表示の図形データである各台形に
ついて、以下の処理が可能なものは、元の台形領域内
に、1つ以上の、所定の高さHrの矩形領域を設け、各
矩形領域を、それぞれ、矩形データとして得る矩形デー
タ作成処理と、元の台形と前記矩形領域との間に1個以
上のx台形ないしy台形を設け、各x台形ないしy台形
について、それぞれ、更に、照射するビーム形状に対応
した45°の斜線を有するx台形、y台形に台形分割し
て、分割された台形データを得る台形データ作成処理と
を施すものであることにより、更に具体的には、所定の
サイズの高さHrは、照射する矩形ビームの形状に対応
した高さで、照射する矩形ビームの最大高さHmの整数
倍であることにより、また、矩形データ作成処理は、元
の台形領域内に、台形の平行な2辺の1辺より、該台形
の高さ方向に、順に、描画の際の矩形ビームの高さに対
応した所定の高さHr毎に分割して、各分割領域内に、
分割領域のサイズに対応して矩形領域を設けるものであ
ることにより、これを達成している。詳しくは、矩形デ
ータ作成処理により、矩形データを得ることにより、実
質的に照射するビームの数を全体として、従来よりも減
らすことができ、結果、描画時間を短かくできる。ま
た、処理される元の各台形の斜辺形状を、45°の分割
された複数の台形の45°の斜辺または矩形で併せて表
すことにより、描画により元の台形図形を精度良く表現
することを可能としている。更にまた、分割される各x
台形ないしy台形の斜辺の角度に対応し、角度が緩いも
のついては細かく、角度が急のものついては粗く、分割
することにより、分割数を減らし描画時間を減らすこと
ができるとともに、処理される元の台形の斜辺形状に近
い描画形状を得ることを可能としている。尚、この成形
ビーム型電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法
は、描画時間と伴行して、あるいは描画に先き立ち行う
ことができ、データ処理作業時間自体が描画時間に影響
を与えるものではない。
【0011】また、処理される元の台形と前記矩形領域
との間に1個以上のx台形ないしy台形を設ける際に、
微小角台形を無くすように、x台形ないしy台形を選ぶ
ことにより、分割される各x台形ないしy台形の斜辺の
角度が急になるようにでき、描画精度を維持しつつ、粗
く分割できるようにし、且つ、三角形による図形つなど
部の欠陥を防ぐようにしている。
【0012】また、処理される元の台形と前記矩形領域
との間に1個以上のx台形ないしy台図形データである
各元台形について、対向する2つの斜辺の角度に対応し
て、元図形を分割して、照射するビーム形状に対応した
所定高さHrの矩形データ、分割された台形データを得
る、分割処理方法(分割アルゴリズムとも言う)がそれ
ぞれ、予め区分けして決められており、各元台形に対応
した分割処理方法により、矩形データ作成処理、台形デ
ータ作成処理が行われることにより、確実な図形データ
処理方法を可能としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1例を挙
げ、図に基づいて説明する。図1は本発明の成形ビーム
型電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法の実施の
形態の1例の概略フロー図で、図2(a)は台形の斜辺
の角度による区分けで、図2(b)、図2(c)は斜辺
の角度の定義を示した概略図で、図3は各タイプの台形
を示した概略図で、図4はタイプの台形を処理するフ
ロー図で、図5はタイプの台形を処理するフロー図
で、図11はタイプの台形を処理するフロー図で、図
6は各タイプの分割を説明するための図で、図10はタ
イプの台形で角βが所定角以下である場合の分割を説
明するための図である。
【0014】本例の図形データ処理方法の概略フローを
図1に基づき説明する。図1中、S110〜S183
は、各処理ステップを示す。ここでは、説明を簡単にす
るため、y台形を処理する場合についてのみ説明する。
尚、x台形については、x、yを交換した状態でy台形
として扱うことができので、ここでは説明を省略する。
図形データのy台形(S110)は、図2(a)のよう
な区分のテーブルに従い、タイプ、タイプ、タイプ
に区分けされ(S120)、区分けされたタイプに対
応した処理が施され、矩形データと45°台形データか
らなる複数の描画用データに分割される。(S160か
らS161あるいは、S141、S160からS16
1、あるいはS170、S160SからS161) 図2(a)はy台形を、上斜辺の角β、下斜辺の角αの
大きさの組み合わせにより、それぞれ区分けしたもの
で、左辺側から右辺側にみて、各斜辺が内側に傾いてい
る場合、内側がその角度を表し(図2(b)に相当)、
各斜辺が外側に傾いている場合、外側がその角度を表
す。(図2(b)に相当) これにより、タイプ、タイプ、タイプは、それぞ
れ、図3(a)、図3(b)、図3(c)のように表さ
れる。尚、図3(a)、図3(b)、図3(c)におい
て、x軸に平行で左辺の中心を通る直線に対して対称な
図形も、それぞれ同じタイプであるが、ここでは省略し
て、図示していない。また、y台形については、ここで
は、図3に示すように、左辺、右辺、上斜辺、左斜辺と
呼ぶ。
【0015】本例は、簡単には、各タイプのy台形につ
いて、それぞれ所定の分割アルゴリズム(決められた分
割方法を意味する)に基づいて、基本的に、ステップS
181、S182、S183の処理を順に行い、元のy
台形を、複数個の、矩形と45°台形に分割し、これを
描画用データとするものである。
【0016】タイプのy台形については、図6(a)
に示すように、所定高さHrを持つ矩形領域Raとそれ
以外の領域に分割され、それ以外の領域については、矩
形領域Raの上側、下側、右側に、鋭角台形でない各y
台形を設ける。矩形領域Raの右側の台形については、
場合により、更に台形を分割しておく。(後述する図4
のステップS80) 次いで、それぞれのy台形については、斜辺の角度に対
応して、所定の高さ幅の45°y台形または矩形に分割
しておく。
【0017】タイプのy台形については、図6(b)
に示すように、x台形a、x台形b、x台形cに分割
し、x、y座標を入れ換えることにより、タイプのy
台形として扱う。図5はこのタイプのy台形のデータ
処理の概略を示したフロー図である。S510〜S57
1は各処理ステップを示す。
【0018】タイプのy台形については、例えば、図
6(c)に示すように、 元のy台形を、元のy台形の
左辺の下側から所定の距離を通り左辺と直交する直線L
1と、直線L1と元のy台形の上斜辺との交点Qを通
り、右辺に平行な直線L2とにより、x台形、y台形、
相似形の3つの図形に分割し、分割されたx台形、y台
形については、タイプの場合と同様に扱い、図6
(d)に示すように、更に、それぞれ、45°の斜辺を
もつ高さ小のx台形、y台形に分割する。相似形につい
ては上記の、x台形、y台形、相似形への分割を繰り返
すのが基本であるが、相似形が一定以下の大きさの場合
はy台形として扱い、分割を行わない。但し、角βが非
常に小さいとき(所定角以下のとき)、元のy台形図1
0(a)を図10(b)のように変形した後、y台形と
x台形に分割する。分割された各台形については、タイ
プと同様に分割を行う。図11はこのタイプのy台
形のデータ処理の概略を示したフロー図である。S61
0〜S690は各処理ステップを示す。
【0019】タイプのy台形の処理の1例を、図4に
基づき、図6(a)を参照にしながら、更に詳しく説明
する。図4中、S10〜S80は各処理ステップを示
す。y台形が処理対象とされる(S10)と、先ず、タ
イプであるか否かがチエックされる。(S11) タイプでない場合は、タイプであるか否かがチエッ
クされ(S12) タイプである場合は、図5に示すフローで処理が行わ
れる。タイプでない場合は、タイプの処理が行われ
る。確認は図2(a)に示す区分(テーブル)にもとづ
きなされる。ここでは、処理対象のy台形がタイプの
場合で、次に、処理対象y台形の高さhが、そのy台形
の中に照射する大きいサイズの矩形データを作り得る、
所定の高さHrの矩形を得ることができる高さであるか
否かを確認する。ここでは、高さHrの矩形をy台形の
左辺からn個形成できる高さであるかを確認する。(S
20)
【0020】次いで、m=1からnまで、左辺からの距
離m×Hrの(X方向距離)における、上斜辺、下斜辺
Y座標位置ym1、ym2を求め、さらに、これらの点
からC1だけ、元のy台形の内側の座標位置(m×H
r、ym1−C1)、(m×Hr、ym2+C1)を求
め、この2点間の距離が、所定の長さ(幅)以上である
否かを確認し(S33)、所定幅以上である場合、この
2点間を1辺として左辺側に高さHrの矩形照射領域R
mを抽出する。(S40) そして、得られた矩形照射領域Rmを描画用データして
蓄積する。(S43)
【0021】2点(m×Hr、ym1−C1)、(m×
Hr、ym2+C1)の距離が所定幅以上でない場合に
は、元の図形のm−1において得られた矩形照射領域R
m−1の右側の台形を、必要に応じ、元の台形の斜辺の
角度に応じて、更に上下2つのy台形に分割しておく。
(S80) 尚、左辺からm×Hrの距離で、これより右側の領域を
1つの台形として台形分割をしておく。
【0022】更に、分割された各y台形領域について、
それぞれ、対応する元の斜辺の各αないしβが所定角θ
0以上であるかを確認し(S51)、θ0に応じた高さ
Hlの45°のy台形または矩形で分割し(S52)、
得られた複数の分割図形を描画用データして蓄積する。
(S53) 尚、45°のy台形については、元のy台形形の斜辺側
を45°の台形とする。
【0023】一方、矩形照射領域Rmを求めた後、Rm
と元のy台形の上斜辺、下斜辺との台形領域それぞれT
mu、Tmdを抽出し(S50)、各台形Tmu、Tm
dについて、対応する元の斜辺の角αないしβによるM
in(α、β)に対応した分割高さHの45°のy台形
または矩形で分割し(S52)、得られた複数の分割図
形を描画用データして蓄積する。(S53) この場合も、45°のy台形については、元のy台形形
の斜辺側を45°の台形とする。
【0024】mがnになった場合、左辺からの距離n×
Hrの(X方向距離)の右側の台形(S60)について
は、所定の高さH0の45°y台形または矩形に分割し
(S52)、得られた分割台形を描画用データとして蓄
積する。(S53) この場合も、45°のy台形については、元のy台形形
の斜辺側を45°の台形とする。
【0025】このようにして、元のy台形は、複数の、
矩形と45°y台形に分割された状態で描画用データと
なる。
【0026】図6(a)からも分かるように、下斜辺側
の分割の幅は、上斜辺側の分割の幅より大きく、この分
下斜辺側が上斜辺側に比べ、描画用データを分割の仕方
によりより少なくしていることが分かる。尚、図6
(a)では、αはβに比べ大きいため、このようにして
も、下斜辺側の描画精度を上斜辺側の描画精度と同等に
確保できるのである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上記のように、ベクター型
(成形ビーム型)EB描画装置を用いたレチクル等のフ
ォトマスクへの描画において、描画品質を維持しつつ、
描画時間を短縮できる方法の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形ビーム型電子ビーム照射装置用の
図形データ処理方法の実施の形態の1例の概略フロー図
【図2】図2(a)は台形の斜辺の角度による区分けを
示した図で、図2(b)、図2(c)は斜辺の角度の定
義を示した概略図である。
【図3】各タイプの台形を示した概略図
【図4】タイプの台形の処理フロー図
【図5】タイプの台形の処理フロー図
【図6】各タイプの分割を説明するための図
【図7】ベクター型(成形ビーム型)電子ビーム描画装
置を説明するための図
【図8】ビーム形状を説明するための図
【図9】処理対象である台形表示の図形データとEB描
画装置用の図形データとの関係を説明するための図
【図10】所定角以下のβをもつタイプのy台形の分
割方法を説明するための図
【図11】タイプのy台形の処理フロー図
【符号の説明】
710 電子銃 720 集束レンズ 730 第1成形アパーチャ 740 投影レンズ 750 成形偏向器 755 副偏向器 756 主偏向器 760 第2成形アパーチャ 780 対物レンズ 790 被描画物 791 フィールド 795 ステージ一方向移動 797 ステージステップ移動 810 第1成形アパーチャの開口部の
像 820 第2成形アパーチャの開口部 831〜835 ビーム形状 831A 最大サイズの矩形ビーム 910 処理対象の図形データ(台形デ
ータ) 915 分割されたEB装置用の各図形
データ(台形データ)
フロントページの続き (72)発明者 石田 洋平 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H095 BA08 BB01 5F056 AA22 CA02 CA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象である台形表示の図形データ
    を、矩形あるいは45°の斜線を有する三角形に成形さ
    れたビームで照射する成形ビーム型(シエイプドビーム
    型とも言う)の電子ビーム照射装置に用いられるEB描
    画装置用の図形データで、且つ描画する際のビーム形状
    に対応した矩形あるいは45°の斜線を有する台形によ
    り記述されるEB描画装置用の図形データへ変換する際
    の、図形データの処理方法であって、前記処理対象であ
    る台形表示の図形データである各台形について、以下の
    処理が可能なものは、元の台形領域内に、1つ以上の、
    所定の高さHrの矩形領域を設け、各矩形領域を、それ
    ぞれ、矩形データとして得る矩形データ作成処理と、元
    の台形と前記矩形領域との間に1個以上のx台形ないし
    y台形を設け、各x台形ないしy台形について、それぞ
    れ、更に、照射するビーム形状に対応した45°の斜線
    を有するx台形、y台形に台形分割して、分割された台
    形データを得る台形データ作成処理とを施すものである
    ことを特徴とする成形ビーム型電子ビーム照射装置用の
    図形データ処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、所定のサイズの高さ
    Hrは、照射する矩形ビームの形状に対応した高さで、
    照射する矩形ビームの最大高さHmの整数倍であること
    を特徴とする成形ビーム型電子ビーム照射装置用の図形
    データ処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2における矩形データ作
    成処理は、元の台形領域内に、台形の平行な2辺の1辺
    より、該台形の高さ方向に、順に、描画の際の矩形ビー
    ムの高さに対応した所定の高さHr毎に分割して、各分
    割領域内に、分割領域のサイズに対応して矩形領域を設
    けるものであることを特徴とする成形ビーム型電子ビー
    ム照射装置用の図形データ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3における台形分割は、
    分割される各x台形ないしy台形の斜辺の角度に対応
    し、角度が緩いものついては細かく、角度が急のものつ
    いては粗く、分割するものであることを特徴とする成形
    ビーム型電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に4において、元の台形と前記
    矩形領域との間に1個以上のx台形ないしy台形を設け
    る際に、微小角台形を無くすように、x台形ないしy台
    形を選び、且つ、x台形ないしy台形をなるべく三角形
    にしないようにしていることを特徴とする成形ビーム型
    電子ビーム照射装置用の図形データ処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5において、図形データ
    である各元台形について、対向する2つの斜辺の角度に
    対応して、元図形を分割して、照射するビーム形状に対
    応した、所定高さHrの矩形データ、および分割された
    台形データを得る、分割処理方法(分割アルゴリズムと
    も言う)がそれぞれ、予め区分けして決められており、
    各元台形に対応した分割処理方法により、矩形データ作
    成処理、台形データ作成処理が行われることを特徴とす
    る成形ビーム型電子ビーム照射装置用の図形データ処理
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003084417A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Pentax Corp 描画装置における描画処理方法
JP2003084423A (ja) * 2001-09-07 2003-03-19 Pentax Corp バッファレス描画処理方法及び描画装置

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JP4568461B2 (ja) * 2001-09-07 2010-10-27 株式会社オーク製作所 描画装置における描画処理方法
JP4718732B2 (ja) * 2001-09-07 2011-07-06 株式会社オーク製作所 バッファレス描画処理方法及び描画装置

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