JP2007115999A - キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム - Google Patents

キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007115999A
JP2007115999A JP2005307656A JP2005307656A JP2007115999A JP 2007115999 A JP2007115999 A JP 2007115999A JP 2005307656 A JP2005307656 A JP 2005307656A JP 2005307656 A JP2005307656 A JP 2005307656A JP 2007115999 A JP2007115999 A JP 2007115999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charged particle
pattern
character
resist
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005307656A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Nakasugi
哲郎 中杉
Ryoichi Inenami
良市 稲浪
Takumi Ota
拓見 太田
Takeshi Koshiba
健 小柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005307656A priority Critical patent/JP2007115999A/ja
Priority to US11/583,114 priority patent/US7459705B2/en
Publication of JP2007115999A publication Critical patent/JP2007115999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/20Masks or mask blanks for imaging by charged particle beam [CPB] radiation, e.g. by electron beam; Preparation thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y40/00Manufacture or treatment of nanostructures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3174Particle-beam lithography, e.g. electron beam lithography

Abstract

【課題】キャラクタプロジェクション(CP)方式を用いた荷電粒子ビーム露光において、高精度な荷電粒子ビーム露光を実現可能なCP方式の電子ビーム露光方法を提供する。
【解決手段】複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを用意するステップ(S10)、荷電粒子の前方散乱距離、後方散乱距離、ビームボケ、レジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及び下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計データ中の設計パターンの寸法を補正するステップ(S11)、補正された設計パターンに対して複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成するステップ(S12〜S14)、描画データに基づいて特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した荷電粒子ビームでレジストを露光するステップ(S15)を含む。
【選択図】 図30

Description

本発明は、荷電粒子ビーム露光技術に関し、特に、CP方式の荷電粒子ビーム露光方法、CP方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラムに関する。
現状、電子ビーム露光は、2枚のアパーチャを通して成形した矩形ビームを試料上に転写する可変成形ビーム方式(VSB方式)が主流である。近年、電子ビーム露光のスループットを改善するために、LSIに含まれる配線パターンに対応する開口パターンを予めCPアパーチャマスク上に作りこみ、複数の開口パターンを一括して露光するCP方式が検討されている。CPアパーチャマスク上に多数の開口パターンを用意すれば、電子ビーム露光装置のスループットは向上する。例えば、所定形状の開口パターンが周期的に配列されたCPアパーチャマスク上を、荷電ビームで選択的に照射することにより、開口パターンの複数個を試料上に同時に転写する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
パターンが微細化するにつれ、半導体ウェハのエッチング工程におけるレジストパターンの粗密差に起因した寸法変換差等の影響が大きくなる。即ち、電子ビーム露光により設計パターンに忠実な寸法でレジストパターンを形成できたとしても、エッチングする段階で、レジストパターンの下地層である被加工膜に形成されるパターンに寸法差が生じる。したがって、電子ビーム露光の精度が劣化してしまう問題がある。
特開2004−281508号公報
本発明の目的は、CP方式を用いた荷電粒子ビーム露光において、高精度な荷電粒子ビーム露光を実現可能なCP方式の荷電粒子ビーム露光方法、CP方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラムを提供することである。
本願発明の一態様によれば、(イ)複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを用意するステップと、(ロ)荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いたレジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計データ中の設計パターンの寸法を補正するステップと、(ハ)補正された設計パターンに対して、複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成するステップと、(ニ)描画データに基づいて特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した荷電粒子のビームでレジストを露光するステップとを含むCP方式の電子ビーム露光装置が提供される。
本願発明の他の態様によれば、(イ)試料を搭載するステージと、(ロ)複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを駆動する駆動機構と、(ハ)アパーチャマスクを介して試料に荷電粒子のビームを照射する荷電粒子のビーム発生源と、(ニ)荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いたレジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計データ中の設計パターンの寸法を補正する補正部と、(ホ)補正された設計パターンに対して、複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成する描画データ生成部と、(ヘ)描画データに基づいて特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した荷電粒子のビームでレジストを露光する露光部とを備えるCP方式の電子ビーム露光方法が提供される。
本願発明の他の態様によれば、複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを搭載した荷電粒子ビーム露光装置に用いるプログラムであって、(イ)荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いたレジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計パターンの寸法を補正させる命令と、(ロ)補正された設計パターンに対して、複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成させる命令と、(ハ)描画データに基づいて特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した荷電粒子のビームでレジストを露光させる命令プログラムが提供される。
本発明によれば、CP方式を用いた荷電粒子ビーム露光において、高精度な荷電粒子ビーム露光を実現可能なCP方式の荷電粒子ビーム露光方法、CP方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラムを提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
また、本発明の実施の形態において、「荷電粒子のビーム」として電子ビームを一例に説明するが、荷電粒子のビームとしてはイオンビームを採用しても良い。即ち、イオンビームについても電子ビームの場合と同様に以下の説明を適用することができる。
本発明の実施の形態に係る電子ビーム露光装置は、図1に示すように、中央演算処理装置(CPU)1、描画部2、描画制御部3、データ記憶装置4、入力装置5、出力装置6、主記憶装置7及びプログラム記憶装置8を備える。例えばCPU1、描画制御部3、データ記憶装置4、入力装置5、出力装置6、主記憶装置7及びプログラム記憶装置8は、バス9を介して互いに接続されている。
描画部2は、電子光学系内には、電子ビーム発生源(電子銃)11、コンデンサレンズ14、第1成形アパーチャマスク15、第2成形アパーチャマスク(CPアパーチャマスク)20、ブランキングアパーチャマスク16、ブランキング偏向器17a,17b、投影レンズ18、CP選択偏向器19a,19b,19c,19d、縮小レンズ21、対物レンズ23、対物偏向器22a,22b、及び駆動機構19を備える。また、試料室内には、試料27を搭載するステージ26、及び試料27からの2次電子又は反射電子等を検出するファラデーカップ等の検出器28が収容されている。
電子銃11は、電子ビーム10を発生し射出する。コンデンサレンズ14は、電子ビーム10の照明条件を調整する。第1成形アパーチャマスク15及びCPアパーチャマスク20は、電子ビーム10を所望の形状に成形する。ブランキングアパーチャマスク16は、電子ビーム10を必要に応じてオン・オフする。ブランキング偏向器17a,17bは、電子ビーム10をブランキングアパーチャマスク16上へ偏向する。投影レンズ18は、CPアパーチャマスク20上に像面を形成する。
CP選択偏向器19a〜19dは、CPアパーチャマスク20上の任意のCP位置に電子ビーム10を位置あわせし、CPアパーチャマスク20が有するCPアパーチャを選択することで第1成形アパーチャマスク15及びCPアパーチャマスク20の光学的な重なりの程度を制御し、電子ビーム10を成形する。
対物偏向器22a,22bは、電子ビーム10を偏向することにより試料27上で電子ビーム10を走査する。なお、加速電圧は5keVであり、対物偏向器22a,22bの偏向領域の大きさは1.5mm、50μmとなっている。
CP選択偏向器19a〜19dと対物偏向器22a,22bは精度良く、高速に電子ビーム10を偏向する必要があり、静電型の偏向器が用いられている。対物偏向器22a,22bは、スループットを低下させることなく且つ高精度に偏向するために、主偏向器及び副偏向器、並びに偏向収差を最小にするための複数の偏向電極を有する。
縮小レンズ21及び対物レンズ23は、電子ビーム10を試料27上に結像させる。試料27としては、直接描画方式で半導体装置を製造する場合にはレジストを塗布したシリコン(Si)等の半導体基板等を、露光用マスクを作製する場合にはレジストを塗布したガラス基板等を用いることができる。なお、直接描画方式で液晶表示装置を製造する場合にはガラス基板等が、光記録媒体を製造する場合にはポリカーボネイト等の樹脂基板等が試料27として用いられても良い。勿論これらのガラス基板や樹脂基板の上には工程の進行に応じて種々の薄膜が形成されうる。
ステージ26は、X方向及びY方向(水平方向)に移動可能である。レーザ測長計30は、ステージ26の位置を測定する。ステージ駆動部29は、レーザ測長計30により測定されたステージ26の位置に基づいてステージ26を駆動し移動可能である。
電子ビーム露光の際には、電子銃11から発生した電子ビーム10は、コンデンサレンズ14により所望の電流密度に調整され、第1成形アパーチャマスク15に均一に照射される。第1成形アパーチャマスク15の矩形アパーチャを通過した電子ビーム10は、投影レンズ18により、CPアパーチャマスク20に結像される。第1成形アパーチャマスク15及びCPアパーチャマスク20の光学的重なりによる像は、縮小レンズ21により所定の縮小率に縮小され、対物レンズ23により試料27上に結像される。このとき、ビーム偏向回路34により印加される偏向電圧に応じて対物偏向器22a,22bが電界を形成することにより電子ビーム10が偏向される。また、試料27を移動する場合、試料27の不必要な部分が露光されないように、ブランキング偏向器17a,17bで電子ビーム10をブランキングアパーチャマスク16上へ偏向することで電子ビーム10をオフにして、試料27の表面上に到達しないようにする。
描画制御部3は、レンズ制御回路31、ブランキング偏向回路32、CP選択回路33、ビーム偏向回路34、検出信号処理回路35、及びステージ制御回路36を有する。レンズ制御回路31は、コンデンサレンズ14に電子ビーム10の照明条件を調整させるための電圧を印加する。ブランキング偏向回路32は、ブランキング偏向器17a,17bに電子ビーム10を必要に応じてオン・オフさせるための偏向電圧を印加する。CP選択回路33は、CP選択偏向器19a〜19dに、電子ビーム10の重なりの程度を制御させるための電圧を印加する。ビーム偏向回路34は、対物偏向器22a,22bに電子ビーム10を偏向させるための偏向電圧を印加する。検出信号処理回路35は、検出器28により検出された2次電子等を信号に変換して検出信号をCPU1に伝達する。ステージ制御回路36には、ステージ駆動部29及びレーザ測長計30がそれぞれ接続されている。ステージ制御回路36は、レーザ測長計30で測定されたステージ26の座標位置を参照しながらステージ駆動部29を駆動することにより、ステージ26の位置を制御する。
次に、第1成形アパーチャマスク15及びCPアパーチャマスク20の一例を、図2を用いて説明する。第1成形アパーチャマスク15には、矩形アパーチャ40が設けられている。CPアパーチャマスク20上には、CP方式で用いる繰り返し性の高い複数のCP用開口部(キャラクタアパーチャ)40a〜40e、及びVSB方式で用いるVSB用開口部40fが加工されている。キャラクタアパーチャ40a〜40eは、1枚のCPアパーチャマスク20に複数レイヤー分作り込むことが可能であり、必要に応じて選択可能である。縮小レンズ21及び対物レンズ23等によるキャラクタアパーチャ40a〜40e及びVSB用開口部40fの縮小率は例えば1/5である。以下の説明では縮小率を1/5として説明する。
CP選択偏向器19a〜19dで電子ビーム10を位置合わせし、電子ビーム10を対象とするキャラクタアパーチャ(例えばキャラクタアパーチャ40a)の形状に成形し、この成形した電子ビーム(キャラクタビーム)10を対物偏向器22a,22bによって試料27上の希望する位置に照射することにより、LSIパターンを高速に描画することができる。例えばキャラクタアパーチャ40eは、第1成形アパーチャマスク15の矩形アパーチャ40との電子ビーム10の重ね合わせにより、矩形や三角形の電子ビーム(キャラクタビーム)10を形成する。
CPアパーチャマスク20には駆動機構19が設けられている。駆動機構19は、キャラクタアパーチャ40a〜40e及びVSB用開口部40fのそれぞれを選択的に描画するために、CPアパーチャマスク20を移動可能である。駆動機構19としては、超音波ステージ駆動部、ピエゾ素子、電動ステージ駆動部、又は手動による駆動機構等を用いることができる。
次に、CP選択偏向器19a〜19dによる電子ビーム10の制御方法を説明する。図1に示したCP選択回路33は、描画の際は、CPU1から送られてきたビームサイズ、使用アパーチャ、ビーム位置、及びVSB/CPフラグ等を含むショット情報から、VSB方式とCP方式のどちらを選択するかのフラグ(VSB/CPフラグ)を判別し、使用するCP選択偏向器19a〜19dを切り替える。
CP方式では、図3に示すように、例えば4段のCP選択偏向器19a〜19dを使用する。CP選択偏向器19aは、光軸に沿って上流側からきた電子ビーム10を所望のCP位置方向に偏向する。偏向された電子ビーム10はCP選択偏向器19bによってCPアパーチャマスク20に対して垂直に振り戻される。この結果、電子ビーム10は、CPアパーチャマスク20上にあるキャラクタアパーチャ40a〜40eに対して垂直に入射することになる。CPアパーチャマスク20のキャラクタアパーチャ40a〜40eを通過した電子ビーム10は、CP選択偏向器19cによって、光軸方向に振り戻され、さらにCP選択偏向器19dによって光軸を平行に振り戻される。結果として、CPアパーチャマスク20上のどのキャラクタアパーチャ40a〜40eを通った場合でも、電子ビーム10は光軸上の同じ位置に振り戻され、光軸と平行な状態で下流の縮小レンズ21や対物レンズ23、対物偏向器22a,22bに入射することになる。即ち、CPアパーチャマスク20上のどのキャラクタアパーチャ40a〜40eを通った場合でも、CP選択偏向器19a〜19dによって、光軸上の同じ位置に電子ビーム10を振り戻すことができる。このため、CPアパーチャマスク20上で大きく電子ビーム10を偏向した場合でも、試料27上での位置ずれが少なく、高精度な描画を行うことができる。各偏向アンプの電圧は±40Vであり、この場合の偏向幅は、キャラクタアパーチャ40a〜40e上で1mmである。
一方、VSB方式では、図4に示すように、例えばCP選択偏向器19aのみを使用する。VSB方式の場合、使用するVSB用開口部40fを光軸付近に配置すれば、偏向幅はCP方式に比べ極端に少なくてすむ。VSB方式で必要とされるビーム偏向幅はVSB用開口部40f上で100μmもあれば十分である。この場合、VSB用開口部40f上の偏向幅が小さいので、CP方式のように、光軸上に電子ビーム10を振り戻す必要はない。なお、CP選択偏向器19c,19dにビームアライメント用の電圧を重畳させている場合には、CP選択偏向器19c,19dの電圧を出力する。なお、位置決め用偏向器にビームアライメント用補正電圧を重畳する場合には、CP選択偏向器19c,19dに重畳させる必要がない。以上説明したように、CP方式及びVSB方式を切り替えて、多数のキャラクタアパーチャ40a〜40e及びVSB用開口部40fを高精度に選択することができる。
次に、特定用途向け集積回路(ASIC)に代表されるロジックデバイスの配線パターンの特徴を説明する。配線パターンの特徴としては、以下のことが規定されている:(イ)電源用配線等を除き、配線パターンの幅は一定である;(ロ)ビアパターン(コンタクトホールパターン)の大きさは同じである;(ハ)配線パターン及びビアパターンは、一定間隔のグリッドに載っている;(ニ)レイヤー毎に、基本となる配線パターンの方向(Preferred Direction)が決められている。上述した特徴は、パターンのレイアウトの際に参照され、デザインルールにより規定されることが多い。但し、例外も存在するが、少数である。
図5〜図7に、配線パターンの一例を示す。図5は第1配線レイヤーの配線パターン110a〜110dを示す。配線パターン110a〜110dの幅WLは予め決定されている。配線パターン110a〜110dは間隔WG(=WL×2)のグリッド上にある。したがって、同一レイヤーの配線パターン110a〜110dの間隔は、最小で(WG−WL)である。最も密な配線部分では、1:1のライン・アンド・スペース(L/S)パターンとなる。図6は第1配線レイヤーの一層分だけ上層の第2配線レイヤーの配線パターン111a〜111dを示す。レイヤー毎に、配線の基本的な方向があり、配線パターン111a〜111dは、図5に示した配線パターン110a〜110dの方向とは90度回転した方向に配列されている。
図7に示すように、下層の配線パターン112a〜112dと上層の配線パターン113a〜113dは、ビアパターン114a〜114eが配置されることにより複数のレイヤー間で接続される。ビアパターン114a〜114eの配置位置は、各レイヤーのグリッドの交点であり、その間隔は一定である。
本発明の実施の形態に係るCPアパーチャマスク20は、上述した配線パターンの特徴を加味されている。CPアパーチャマスク20は、図8に示すように、VSB用開口部50と、CP用開口部(キャラクタアパーチャ)51〜58が形成されている。
キャラクタアパーチャ51〜54は、X方向に配列された配線パターンを露光する際に用いるアパーチャである。キャラクタアパーチャ51は、Y方向に離間して配列された線幅W11の開口パターン51a〜51dを含む。キャラクタアパーチャ52は、Y方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン52a〜52c、及び線幅W11よりも太い線幅W13の開口パターン52dを有する。キャラクタアパーチャ53は、Y方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン53b〜53d、及び線幅W13の開口パターン53aを有する。キャラクタアパーチャ54は、Y方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン54b,54c、及び線幅W13の開口パターン54a,54dを有する。
キャラクタアパーチャ55〜58は、Y方向に配列された配線パターンを露光する際に用いるアパーチャである。キャラクタアパーチャ55は、X方向に線幅W11、間隔W12で離間して並列に配列された開口パターン55a〜55dを含む。キャラクタアパーチャ56は、X方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン56b〜56d、及び線幅W13の開口パターン56aを有する。キャラクタアパーチャ57は、X方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン57a〜57c、及び線幅W13の開口パターン57dを有する。キャラクタアパーチャ58は、X方向に並列に配列された線幅W11の開口パターン58a〜58c、及び線幅W13の開口パターン58dを有する。
キャラクタアパーチャ51〜58は、配線パターン用の開口部なので、X及びY方向の配線パターンのみ用意されている。また、CPアパーチャマスク20上の配線ピッチは、元々の設計データに記述されている配線ピッチと試料面上で同じになるように設計されている。本発明の実施の形態の場合、縮小率が1/5であり、配線ピッチが100nmであるので、CPアパーチャマスク20上の配線ピッチは500nmとなっている。また、図8では、キャラクタアパーチャ51〜58は8種類しか記述していないが、配線パターンの比率を変えたキャラクタアパーチャを更に用意してもよい。また、斜め配線やコンタクトホールアレイを用意することも可能である。また、キャラクタアパーチャ51〜58は、簡単のために、配線パターンを4本だけ記載しているが、配線パターンを5本以上で構成しても構わない。
図1に示したCPU1は、補正部101、まとめうち処理部102及び描画データ生成部103を備える。補正部101は、所望の設計データに対して寸法の寸法を補正する「寸法補正処理」を実施する。
ここで、寸法補正処理の説明に先立って、寸法誤差について説明する。図9に示す設計データの設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cに基づいて描画データを生成し、レジスト膜を電子ビーム露光する場合、図10及び図11に示すように、レジストパターン131a,131b,131c,132a,132b,132c,133a,133b,133cが所望の寸法WLで形成できたとしても、図12及び図13に示すように、被加工膜140をエッチングするときに、パターン粗密による寸法誤差のために、被加工膜140に形成された配線パターン141a,141b,141c,142a,142b,142c,143a,143b,143cのうち、隣接するパターン間が比較的離れている配線パターン141c,142a及び配線パターン142c,143aはそれぞれ寸法ΔWL1,ΔWL2だけ細りが生じてしまう。なお、本発明の実施の形態では、パターン粗密による寸法誤差を一例として説明するが、他にも、電子ビーム10に含まれる電子の前方散乱距離、電子の後方散乱距離、電子ビーム10のビームボケ、試料27上に形成された化学増幅型レジスト中の酸拡散距離が影響する距離等の影響で、パターン寸法差が生じる場合がある。
寸法補正処理では、上述した寸法誤差を補正する。図14は、パターン粗密の要因となるパターン間距離と寸法誤差の関係を示し、図15は寸法補正に使用するテーブルを示す。この例では、パターン間距離が0〜100nmのとき、寸法誤差はほぼ生じないので、補正量がゼロとなる。パターン間距離が200nm〜400nmでは、ほぼ一定してパターンに細りが生じるため、補正量は増加する。一方、パターン間距離が400nm以上では細り量が一定となるため、補正量も一定となる。この例では、400nm以上における補正量は+40nmである。図14に示したパターン間距離と寸法誤差の関係、及び図15に示した補正テーブルは、図1に示した設計データ記憶部41等に、パターン粗密に対する補完用のデータとして格納しておけば良い。
補正部101は、図9に示した設計データの設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cに対してパターン間距離WS1,WS2,WS3を算出する。補正部101は、図15に示した補正テーブルを参照して、パターン間距離WS1,WS2,WS3に応じて、図16に示すように設計パターン121c,122a及び設計パターン122c,123aをそれぞれ寸法ΔWL1,ΔWL2だけ太く補正(リサイズ)することで、補正データを生成する。なお、ここでは、エッチング時のパターン粗密によるパターン寸法差を考慮した場合について説明しているが、電子の前方散乱距離、後方散乱距離、ビームボケ、化学増幅型レジスト中の酸拡散距離が影響する距離等のパラメータを更に考慮して補正しても良い。
図16に示した補正データに基づいて描画データを生成し、電子ビーム露光した場合、図17及び図18に示すようにレジストパターン131a,131b,131c,132a,132b,132c,133a,133b,133cが形成される。パターン間距離が離れているレジストパターン131c,132aの寸法WL+ΔWL1及びレジストパターン132c,133aの寸法WL+ΔWL2が、寸法WLよりも太くなっている。その後、エッチングを行えば、図19及び図20に示すように、パターン変換差の影響により、所望の寸法WLの配線パターン141a,141b,141c,142a,142b,142c,143a,143b,143cを形成可能となる。
図1に示したまとめうち処理部102は、複数の開口パターンをまとめうち(一括露光)するために、設計パターンを含むショット分割する「まとめうち処理」を行う。ここで、図21に示す設計データの設計パターン61a〜61eに対してまとめうち処理を行う例を説明する。設計パターン61a〜61eは、X方向に並列に配列している。設計パターン61eの高さL2は、設計パターン61a〜61dの高さL1の2倍である。設計パターン61a〜61eは、通常のVSB方式により、最大ビームサイズ以下の長方形に分割して描画を行うと、合計6ショットが必要である。
(イ)図21に示した設計パターン61a〜61eを、配線方向に平行な辺、つまり他の設計パターン61a〜61eと対向する辺を、図22に示すように外側に移動させる。配線グリッドと配線パターンの幅の間にWG=WL×2という関係があるため、各辺の移動量をWL/2(最小のパターン間距離の1/2と等価)とした。これにより、隣り合う配線グリッドに載っている設計パターン61a〜61eのそれぞれ移動した辺は、お互いに接することになる。辺を移動した各設計パターン61a〜61eは、隣り合う配線グリッドに設計パターンが存在すれば、お互いに接することになる。
(ロ)次に、設計パターン61a〜61eの重なりを除去し、図23に示すように融合(マージ)することにより、多角形パターン63が生成される。多角形パターン63は隣り合う配線グリッドに設計パターンが存在したことを意味し、1:1のL/Sパターンの一部で構成されていたことになる。
(ハ)多角形パターン63を、最大ビームサイズ以下となるように、図24に示すように複数(2つ)の長方形パターン64a,64bに分割する。長方形パターン64a,64bは、1:1のL/S形状のキャラクタアパーチャに照射する電子ビーム10の大きさを示している。即ち、設計パターン61a〜61eが図25に示すようにショット領域A1,A2に分割される。図26に示すような長方形パターン64a,64bに対応する1:1のL/S形状の開口パターン59a〜59fを有するキャラクタアパーチャ59を用いると、図26に示すようにショット領域A1,A2に対して合計で2ショットで露光できることを意味する。このCPアパーチャマスクへの電子ビーム10の照射位置は、各ショット領域A1,A2の幅と高さにより決定され、従来のVSB方式と同様である。また、試料27上へのキャラクタアパーチャ59により成形された電子ビーム10の照射位置は、各ショット領域A1,A2の位置そのものである。
以上説明したように、まとめうち処理によれば、1:1のL/S形状のキャラクタアパーチャに、電子ビーム10を部分的に照射することにより、複数の配線パターンを一括して描画することができる。従来のVSB方式の描画では6ショットに分割したが、本発明の実施の形態では2ショットに分割することができる。
図1に示した描画データ生成部103は、設計データを電子ビーム露光のための描画データに変換する「データ変換処理」を実施し、描画データを生成する。例えば、図9に示した縦方向の設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cがあり、これが前処理によって図16に示すように、寸法補正処理されていたとする。描画データ生成部103は、各種のキャラクタアパーチャ・開口パターンが格納されたCPデータ記憶部42にアクセスして、寸法補正処理された設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cがキャラクタアパーチャ51〜58のいずれかを用いて露光可能か判別する。寸法補正処理された配線パターンと一致するキャラクタアパーチャが有れば使用可能として抽出する。図27に示すように、CPアパーチャマスク20を使用するものとし、CPアパーチャマスク20に搭載されているキャラクタアパーチャ51〜58の中で、キャラクタアパーチャ56,57,58で露光可能と判別し、抽出する。
この場合、図28に示す設計パターン121a,121b,121cにはキャラクタアパーチャ57の開口パターン57b,57c,57dを割り当てる。設計パターン122a,122bにはキャラクタアパーチャ58の開口パターン58a,58bを割り当てる。設計パターン121cにはキャラクタアパーチャ58の開口パターン58dを割り当てる。設計パターン123a,123b,123cにはキャラクタアパーチャ56の開口パターン56a,56b,56cを割り当てる。即ち、ショット領域A11〜A14に対して4ショットで露光することが可能になる。まとめうちできない部分が有れば、VSB用開口部50を使用して露光すればよい。データ変換処理においては、個々のショット領域A11〜A14毎に割り当てられたキャラクタアパーチャ・開口パターンを記述し、描画データを生成する。描画データは、描画データ記憶部43に保存される。従来方法では、図29に示すようにショット領域A21〜A27のように分割され、7ショット必要である。これに対して、本発明の実施の形態ではショット領域A11〜A14に対して4ショットで露光することが可能になる。
CP選択回路33は、描画データ中のCPデータを参照して、使用するキャラクタアパーチャを選択する。例えば、キャラクタアパーチャ51が選択された場合、CP選択回路33は、図示しないCPアンプに対し制御信号を送出し、CP選択偏向器19a〜19dを適切な電圧に制御して、キャラクタアパーチャ51が選択されるようにする。これにより、上述の例のように、前処理によってパターン寸法を補正した場合でも、まとめうち処理が可能となる。
入力装置5としては、例えばキーボード、マウス、OCR等の認識装置、イメージスキャナ等の図形入力装置、音声入力装置等の特殊入力装置が使用可能である。出力装置6としては、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の表示装置や、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の印刷装置等を用いることができる。主記憶装置7は、CPU1におけるプログラム実行処理中に利用されるデータ等を一時的に格納したり、作業領域として利用される一時的なデータメモリ等として機能する。主記憶装置7としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープ等が採用可能である。
更に、CPU1は、図示を省略した入出力制御装置(インターフェース)、露光制御部及び記憶装置管理手段を更に備える。入出力制御装置(インターフェース)は、CPU1、描画制御部3、入力装置5及び出力装置6間の信号等の入出力を制御する。露光制御部は、描画データ記憶部43から描画データを読み出して、描画部2における電子ビーム10を用いた描画を制御する。記憶装置管理手段は、データ記憶装置4、主記憶装置7及びプログラム記憶装置8との入出力を管理する。
データ記憶装置4は、所望のLSIの設計データを記憶する設計データ記憶部41、開口パターン及びCPアパーチャの情報を記憶するCPデータ記憶部42、描画データを記憶する描画データ記憶部43を備える。なお、描画に必要なすべてのデータはデータ記憶装置4に格納されている。
次に、本発明の実施の形態に係るCP方式の電子ビーム露光方法の一例を、図30のフローチャートにしたがって説明する。
(イ)ステップS10において、図8に示すように、繰り返し性の高いキャラクタアパーチャ51,55、及びキャラクタアパーチャ51,55の外周部分に含まれる図形の寸法をそれぞれ変化させたキャラクタアパーチャ52〜54,56〜58を、CPアパーチャマスク20上に予め複数個用意する。
(ロ)ステップS11において、補正部101は、設計データ記憶部41から設計データを読み出す。補正部101は、設計データの設計パターンに対し、電子の前方散乱距離、後方散乱距離、ビームボケ、化学増幅型レジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びエッチング時のパターン粗密によるパターン寸法差等のうち少なくともいずれかのパラメータを考慮して、各設計パターンの寸法の寸法を補正する。
(ハ)ステップS12において、まとめうち処理部102は、まとめうち処理を行い、ビームサイズ以下の寸法となるように設計パターンを分割する。
(ニ)ステップS13において、描画データ生成部103は、寸法補正処理した設計パターンが複数のキャラクタアパーチャ51〜58の少なくとも一部を用いて露光可能かどうか判別する。可能であれば対応する特定のキャラクタアパーチャにショット領域を割り当てることにより、設計パターンをショット分割する。キャラクタアパーチャ51〜58で露光できない残りの部分については、VSB用開口部50を割り当てる。
(ホ)ステップS14において、個々のショット領域がどのキャラクタアパーチャ51〜58又はVSB用開口部50を使用するかをショット領域毎に記述し、描画データを生成する。描画データは、描画データ記憶部43に格納される。
(ヘ)ステップS15において、CP選択回路33は描画データ中のCPデータを参照して、キャラクタアパーチャ51〜58又はVSB用開口部50を選択して、選択したキャラクタアパーチャ51〜58又はVSB用開口部50を透過した電子ビーム10で試料27を露光する。このとき、パターン寸法の異なる配線パターンを一括して露光することが可能となる。
本発明の実施の形態によれば、電子の前方散乱距離、後方散乱距離、ビームボケ、化学増幅型レジスト中の酸拡散距離が影響する距離、エッチング時のパターン粗密によるパターン寸法差等の影響を考慮して補正しているので、従来に比べ高精度な描画が可能になる。
また、寸法変換差の寸法を補正するために、各種条件毎に複数の開口パターンを作成すると、寸法変換差の寸法を補正するための開口パターン数が増加し、本来必要な開口パターンの多くがCPアパーチャマスク上に搭載できなくなる。また、開口パターンを分割して個別に露光すれば、開口パターンを各種条件毎に作りこむ必要はなくなるが、トレードオフの関係でスループットが低下する。これに対して、本発明の実施の形態では、寸法補正処理により設計パターンの寸法の寸法を補正していても、寸法が互いに異なる複数の設計パターンをキャラクタアパーチャ51〜58を使用してまとめうちが可能となる。このため、従来に比べ、描画精度を劣化させることなく、ショット数を削減することが可能になる。この結果、CP方式の電子ビーム露光において、スループットを向上させることが可能になる。
図30に示した一連の手順は、図30と等価なアルゴリズムのプログラムにより、図1に示した電子ビーム露光装置を制御して実行出来る。このプログラムは、本発明の電子ビーム露光装置を構成するコンピュータシステムのプログラム記憶装置8に記憶させればよい。また、このプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体を電子ビーム露光装置のプログラム記憶装置8に読み込ませることにより、本発明の一連の手順を実行することができる。
ここで、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、例えばコンピュータの外部メモリ装置、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等のプログラムを記録することができるような媒体等を意味する。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM,MOディスク等が「コンピュータ読取り可能な記録媒体」に含まれる。例えば、電子ビーム露光装置の本体は、フレキシブルディスク装置(フレキシブルディスクドライブ)及び光ディスク装置(光ディスクドライブ)を内蔵若しくは外部接続するように構成できる。フレキシブルディスクドライブに対してはフレキシブルディスクを、また光ディスクドライブに対してはCD−ROMをその挿入口から挿入し、所定の読み出し操作を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプログラムを電子ビーム露光装置を構成するプログラム記憶装置8にインストールすることができる。また、所定のドライブ装置を接続することにより、例えばROMや、磁気テープ装置を用いることもできる。さらに、インターネット等の通信ネットワークを介して、このプログラムをプログラム記憶装置8に格納することが可能である。
次に、図1に示した電子ビーム露光装置を用いた半導体装置(LSI)の製造方法について、図31を参照して説明する。なお、以下に述べる半導体装置の製造方法は一例であり、この変形例を含めて、これ以外の種々の製造方法により、実現可能であることは勿論である。
(イ)ステップS100において、プロセスシミュレーション、リソグラフィシミュレーション、デバイスシミュレーション、及び回路シミュレーションが行われ、レイアウトデータ(設計データ)を生成する。
(ロ)ステップS200において、図30に示したステップS10〜S14の手順と同様に、設計データに対して、寸法補正処理、まとめうち処理及びデータ変換処理を行うことにより、直接描画用の描画データを生成する。
(ハ)ステップS302におけるフロントエンド工程(基板工程)では、ステップS310における酸化工程、ステップS311におけるレジスト塗布工程、ステップS312における直接描画方式によるリソグラフィ工程、ステップS313におけるイオン注入工程及びステップS314における熱処理工程等が、更には図示を省略した化学気層成長(CVD)工程やエッチング工程との組み合わせを含めて、所定の順番に沿って繰り返して実施されるが、図31においてはフロントエンド工程の一部を例示的に示したいる。例示であるので、ステップS314の熱処理工程を省略して、直ちにステップS311のレジスト塗布工程に進んでも良く、エッチング工程の後にイオン注入されるような組み合わせも含むものである。例えばステップS312においては、半導体ウェハ上に感光膜(レジスト膜)が塗布される。ステップS312において、図1に示した電子ビーム露光装置を用いて、図30のステップS15に示す手順と同様に、直接描画方式で対象とするキャラクタアパーチャ51〜58又はVSB用開口部50の像をレジスト膜に描画する。その後レジスト膜が現像されてエッチングマスクが作製される。ステップS313においては、作製されたエッチングマスクを用いて半導体ウェハに対して選択的にイオン注入がされる。・・・・・一連の工程が終了すると、ステップS303へ進む。なお、ステップS302のフロントエンド工程のすべてのリソグラフィ工程を直接描画方式で行う必要はない。例えば、MOSFETのゲート電極のエッチング用のエッチングマスク形成等の微細寸法が必要な工程のみに直接描画方式を採用しても良い。
(ニ)ステップS303において、基板表面に対して配線処理が施されるバックエンド工程(表面配線工程)が行われる。バックエンド工程では、ステップS315における層間絶縁膜のCVD工程、ステップS316における層間絶縁膜上へのレジスト塗布工程、ステップS317における直接描画方式によるリソグラフィ工程、ステップS318における層間絶縁膜中へのコンタクトホールやビアホールのエッチング工程、ステップS319における金属堆積工程等が繰り返し実施される。図示を省略しているが、ステップS319の金属堆積工程の後、更に他のリソグラフィ工程と、それに続くエッチング工程で金属膜がパターニングされる。ダマシン工程の場合であれば、ステップS318のエッチング工程の後、リソグラフィ工程とそれに続くエッチング工程でダマシン溝が形成され、そのステップS319の金属堆積工程が実施される。その後CMP工程により金属膜がパターニングされる。ステップS317のリソグラフィ工程においては、ステップS312と同様に、図1に示した電子ビーム露光装置を用いて、図30のステップS15に示す手順と同様に、直接描画方式で半導体ウェハ上のレジストに対象とするキャラクタアパーチャ51〜58又はVSB用開口部50のパターンを描画する。その後レジストを現像して、レジストからなるエッチングマスクが形成される。・・・・・一連の工程が終了したら、ステップS320へ進む。なお、ステップS302のフロントエンド工程と同様、すべてのリソグラフィ工程を直接描画方式で行う必要はなく、コンタクトホール開孔等の特定の工程のみに直接描画方式を採用しても良いが、すべてのリソグラフィ工程に適用することを妨げるものでもない。
(ホ)多層配線構造が完成し、ステップS301に示した前工程が完了すれば、ステップS320において、所定のチップサイズに分割され、パッケージング材料にマウントされ、チップ上の電極パッドとリードフレームのリードを接続等のパッケージ組み立ての工程が実施される。ステップS400において、半導体装置の検査を経て半導体装置が完成され、ステップS500において出荷される。
以上のように、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法によれば、ステップS312,S317におけるリソグラフィ工程において、装置稼働率を低下させることなく且つコストを増大させることなく、アパーチャマスクの交換が必要か判定することができる。したがって、歩留まり低下を回避し、生産コストを低減するとともに、短時間で量産が可能となる。
なお、図1に示した電子ビーム露光装置を、露光用マスクの作製に利用しても良い。その場合、ステップS10の設計工程で設計されたレイアウト等の表面パターンをもとにCADシステムを用いて、図30に示したステップS10〜S14の手順と同様に寸法補正処理、まとめうち処理及びデータ変換処理を行うことにより、マスクのパターンデータ(描画マスクデータ)が半導体チップの各層に対応して複数枚のセットとして生成される。図1に示した電子ビーム露光装置(パターンジェネレータ)を用いて、図30に示したステップS15の手順で描画を行い、石英ガラス等のマスク基板上に各層の露光用マスクをそれぞれ作製し、マスクのセットが用意される。そして、ステップS312,S317等に例示したリソグラフィ工程においては、例えばステッパー等の露光装置を用いて、対応する層の露光用マスクのデバイスパターンが半導体ウェハ上の感光膜に露光されパターニングされてイオン注入用マスクやエッチングマスク等が作製され、ステップS302に一部を例示したフロントエンド工程や、ステップS303に一部を例示したバックエンド工程が実施される。また、前述したようにステッパー等による露光と直接描画方式との組み合わせでも良いことは勿論である。
(第1の変形例)
本発明の実施の形態の第1の変形例では電子ビーム露光方法の他の一例を、図32に示すデータ生成フローを用いて説明する。
(イ)ステップS20において、図33に示すCPアパーチャマスク20xを用意する。CPアパーチャマスク20xは、全て同じ寸法で形成された開口パターン70a〜70dを有するキャラクタアパーチャ70、VSB用開口部80の他に、左側の開口パターン71a,72a,73aをそれぞれ太らせたキャラクタアパーチャ71,72,73、右側の開口パターン74d,75d,76dをそれぞれ太らせたキャラクタアパーチャ74,75,76、及び両端の開口パターン77a,77d、開口パターン78a,78d、及び開口パターン79a,79dをそれぞれ太らせたキャラクタアパーチャ77,78,79が配置されている。開口パターン72a,75d,78a,78dは、パターンの太らせ量が開口パターン71a,74d,77a,77dよりも大きく、開口パターン73a,76d,79a,79dは、パターンの太らせ量が開口パターン72a,75d,78a,78dよりも大きい。パターンの太らせ量は、図15に示したパターン補正量に対応している。設計パターンが固定グリッドに配置されている場合、固定グリッドの整数倍に対応させてもよい。
(ロ)ステップS21において、まとめうち処理部102は、設計データ記憶部41から読み出した図9に示した設計データに対してまとめうち処理を実施する。この結果、図34に示すように、設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cが最大ビームサイズ以下のショット領域A31,A32,A33に分割される。
(ハ)ステップS22において、補正部101が、隣接するショット領域A31,A32,A33間の距離WS2,WS3を算出する。例えば、距離WS2が300nm、距離WS3が200nmと算出される。更に、補正部101が、距離WS2,WS3に応じて、図15に示した補正テーブルを用いて、図35に示すように、設計パターン121c,122a及び設計パターン122c,123aを寸法ΔWL1,ΔWL2だけそれぞれ太く補正(リサイズ)する。
(ニ)ステップS23において、描画データ生成部103が、全てのショット領域A31,A32,A33について、種別(右側太い、左側太い、両側太い、通常、VSB)・距離ランク付けを行う。例えばショット領域A31に対して、種別としては、「右側太い」となり、距離は300nmに相当するランク付けがなされる。ステップS24において、ショット領域A31,A32,A33の種別及び距離ランクに基づいて、CPデータ記憶部42から該当する開口パターンを選択する。CPデータ記憶部42には、使用するCPアパーチャマスク20xに搭載された開口パターンが、種別・距離ランクによって区分けされ管理されている。ショット領域A31については、右側のみ太い設計パターン121cであり、補正量が300nmに相当するので、図33の開口パターン75b,75c,75dを割り当てる。他のショット領域についても同様に開口パターンを選択する。例えば、ショット領域A32については、右側は補正量が300nmの相当分だけ太く、左側は200nmの相当分だけ太い開口パターンを割り当てる。仮に、該当する開口パターンがない場合には、図36に示すように、ショット領域A32を更に2つのショット領域A34,A35に分割し、開口パターン77a,77b及び開口パターン70aをそれぞれ用いてもよい。まとめうちできない部分については、VSB用開口部50を使用して露光すればよい。図35に示す設計パターン121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123cに対して、従来のまとめうちが7ショットとなるのに対し、本発明の実施の形態では図36に示すように3ショットで露光することが可能になる。
(ホ)ステップS25において、描画データ生成部103が、個々のショット領域がどのキャラクタアパーチャ、及びVSB用開口部を使用するかをショット領域毎に記述し、描画データを生成する。描画データは描画データ記憶部43に格納される。ステップS26において、描画データ記憶部43から描画データを読み出して、電子ビーム露光を行う。
本発明の実施の形態の第1の変形例によれば、ステップS21においてまとめうち処理をしてから、ステップS22において寸法補正処理を行う場合でも、従来に比べ、描画精度を劣化させることなく、ショット数を削減することが可能になる。この結果、CP方式の電子ビーム露光において、スループットを向上させることが可能になる。
(第2の変形例)
本発明の実施の形態の第2の変形例では、電子ビーム露光方法の更に他の一例を、図37に示すデータ生成フローを用いて説明する。
(イ)ステップS30において、CPアパーチャマスクを用意する。ステップS31において、まとめうち処理部102が、設計データ記憶部41から読み出した所望のLSI設計データに対してまとめうち処理を実施する。この結果、例えば図38に示すように、設計パターン151a,151b,151c,151d,151eが2つのショット領域A41,A42に分割される。
(ロ)ステップS31において、補正部101が、設計データ記憶部41から読み出した所望のLSI設計データに対して寸法補正処理を実施する。この結果、設計パターン151dが寸法ΔWLだけ太くなる。
(ハ)ステップS33において、描画データ生成部103が、ステップS31のまとめうち処理したショット領域A41内の設計パターン151a,151b,151c,151d,151eと、対応するステップS32の寸法補正処理した設計パターン151a,151b,151c,151d,151eとを、論理演算を行って互いに比較する。寸法補正処理前後で設計パターン151a,151b,151c,151d,151eに差異が生じている場合、図32の例では、下側の設計パターン151dの寸法が補正されていること(種別)を求め、さらにその線幅(距離ランク)WL+ΔWLを算出する。
(ニ)ステップS34において、ステップS33で得られた種別・距離ランクに基づいて、CPアパーチャマスク20上に搭載された開口パターンから最適なものを選択する。全てのショット領域A41,A42に対して行うことによって、ぞれぞれ種別・距離ランクに基づいた開口パターンを割り当てることができる。まとめうちできない部分については、VSB用開口部を使用して露光すればよい。また、まとめうち可能な他の部分については、同様の処理を実施すればよい。
(ホ)ステップS35において、描画データ生成部103が、個々のショット領域がどのキャラクタアパーチャ、及びVSB用開口部を使用するかをショット領域毎に記述して描画データを生成する。描画データは描画データ記憶部43に格納される。
(ヘ)ステップS36において、描画データ記憶部43から描画データを読み出して、電子ビーム露光を行う。
本発明の実施の形態の第2の変形例によれば、従来に比べ、描画精度を劣化させることなく、ショット数を削減することが可能になる。この結果、CP方式の電子ビーム露光において、スループットを向上させることが可能になる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施の形態及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本発明の実施の形態では、配線パターンに対する電子ビーム描画方法の適用例を示したが、対象は配線パターンに限定されるものではない。例えば、ゲート層や素子領域層等のパターンに対しても、対応するキャラクタアパーチャを同様に複数個用意すれば対応可能である。
また、図8に示すCPアパーチャマスク20の例では、キャラクタアパーチャ51,54の外側パターンの寸法をそれぞれ変化させたキャラクタアパーチャ52〜54,55〜58のみ用意しているが、例えば、更に多数のキャラクタアパーチャを用意し、それぞれの開口パターンを少しずつ寸法変換させたキャラクタアパーチャを使用してもよい。
また、配線ピッチが異なるキャラクタアパーチャを複数個用意してもよい。この場合、まとめうち処理を行う際に、適切なキャラクタアパーチャを選択することが可能になり、スループットが向上する。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る電子ビーム露光装置の一例を示すブロック図である。 第1及び第2成形アパーチャマスクの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係るCP方式を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係るVSB方式を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態に係る下層の配線パターンの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る上層の配線パターンの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る2層の配線パターンの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るCPアパーチャマスクの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る設計パターンの一例を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る寸法誤差を説明するための試料の工程平面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法誤差を説明するための試料の工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法誤差を説明するための試料の工程平面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法誤差を説明するための試料の工程断面図である。 本発明の実施の形態に係るパターン間距離と寸法誤差の関係を示すテーブルである。 本発明の実施の形態に係るパターン間距離と寸法補正量の関係を示すテーブルである。 本発明の実施の形態に係る寸法補正処理を説明するための設計パターンの概略図である。 本発明の実施の形態に係る寸法補正処理を説明するための試料の平面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法補正処理を説明するための試料の工程断面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法補正処理を説明するための試料の平面図である。 本発明の実施の形態に係る寸法補正処理を説明するための試料の工程断面図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するための設計データの概略図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するための図21に引き続く概略図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するための図22に引き続く概略図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するための図23に引き続く概略図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するための図24に引き続く概略図である。 本発明の実施の形態に係るまとめうち処理を説明するためのCPアパーチャマスクの平面図である。 本発明の実施の形態に係るCP割り当てを説明するためのCPアパーチャマスクの平面図である。 本発明の実施の形態に係るCP割り当てを説明するための寸法補正処理後の設計データの概略図である。 本発明の実施の形態に係るCP割り当てを説明するための寸法補正処理後の設計データの概略図である。 本発明の実施の形態に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係るCPアパーチャマスクの一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するための設計データの概略図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するための設計データの概略図である。 本発明の実施の形態の第1の変形例に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するための設計データの概略図である。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る電子ビーム露光方法の一例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態の第2の変形例に係る 電子ビーム露光方法の一例を説明するための概略図である。
符号の説明
1…中央演算処理装置(CPU)
2…描画部
3…描画制御部
4…データ記憶装置
5…入力装置
6…出力装置
7…主記憶装置
8…プログラム記憶装置
10…電子ビーム
11…電子銃
14…コンデンサレンズ
15…第1成形アパーチャマスク
16…ブランキングアパーチャマスク
17a,17b…ブランキング偏向器
18…投影レンズ
19…駆動機構
19a〜19d…CP選択偏向器
20,20x…第2成形アパーチャマスク(CPアパーチャマスク)
21…縮小レンズ
22a,22b…対物偏向器
23…対物レンズ
26…ステージ
27…試料
28…検出器
29…ステージ駆動部
30…レーザ測長計
31…レンズ制御回路
32…ブランキング偏向回路
33…CP選択回路
34…ビーム偏向回路
35…検出信号処理回路
36…ステージ制御回路
40…矩形アパーチャ
40a〜40e…キャラクタアパーチャ
40f…VSB用開口部
41…設計データ記憶部
42…CPデータ記憶部
43…描画データ記憶部
50…VSB用開口部
51〜59…キャラクタアパーチャ
61a〜61e…設計パターン
63…多角形パターン
64a,64b…長方形パターン
70〜79…キャラクタアパーチャ
80…VSB用開口部
101…補正部
102…処理部
103…描画データ生成部
121a,121b,121c,122a,122b,122c,123a,123b,123c…設計パターン
131a,131b,131c,132a,132b,132c,133a,133b,133c…レジストパターン
140…被加工膜
141a,141b,141c,142a,142b,142c,143a,143b,143c…配線パターン

Claims (5)

  1. 複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを用意するステップと、
    荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いた前記レジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計データ中の設計パターンの寸法を補正するステップと、
    前記補正された設計パターンに対して、前記複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成するステップと、
    前記描画データに基づいて前記特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した前記荷電粒子のビームで前記レジストを露光するステップ
    とを含むことを特徴とするキャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光方法。
  2. 前記描画データを生成するステップは、
    前記補正した設計パターンと前記複数のキャラクタアパーチャをそれぞれ比較し、
    前記比較の結果に応じた前記特定のキャラクタアパーチャを前記設計パターンに割り当てることを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光方法。
  3. 前記描画データを生成する工程は、
    前記設計パターンの補正前後の寸法を互いに比較することにより前記設計パターンの寸法補正量を求め、
    前記寸法補正量に応じた前記特定のキャラクタアパーチャを前記設計パターンに割り当てることを含むことを特徴とする請求項1に記載のキャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光方法。
  4. 試料を搭載するステージと、
    複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを駆動する駆動機構と、
    前記アパーチャマスクを介して前記試料に荷電粒子のビームを照射する荷電粒子のビーム発生源と、
    荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いた前記レジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計データ中の設計パターンの寸法を補正する補正部と、
    前記補正された設計パターンに対して、前記複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成する描画データ生成部と、
    前記描画データに基づいて前記特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した前記荷電粒子のビームで前記レジストを露光する露光部
    とを備えることを特徴とするキャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置。
  5. 複数のキャラクタアパーチャを有するアパーチャマスクを搭載した荷電粒子ビーム露光装置に用いるプログラムであって、
    荷電粒子の前方散乱距離、荷電粒子の後方散乱距離、荷電粒子のビームのビームボケ、荷電粒子のビームにより露光されるレジスト中の酸拡散距離が影響する距離、及びレジストを用いた前記レジストの下地層の加工処理時のパターン粗密によるパターン寸法差の少なくともいずれかを考慮して、設計パターンの寸法を補正させる命令と、
    前記補正された設計パターンに対して、前記複数のキャラクタアパーチャのうち特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を割り当てることにより描画データを生成させる命令と、
    前記描画データに基づいて前記特定のキャラクタアパーチャの少なくとも一部を透過した前記荷電粒子のビームで前記レジストを露光させる命令
    とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2005307656A 2005-10-21 2005-10-21 キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム Pending JP2007115999A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005307656A JP2007115999A (ja) 2005-10-21 2005-10-21 キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム
US11/583,114 US7459705B2 (en) 2005-10-21 2006-10-19 Charged particle beam exposure method of character projection system, charged particle beam exposure device of character projection system, program for use in charged particle beam exposure device, and manufacturing method of semiconductor device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005307656A JP2007115999A (ja) 2005-10-21 2005-10-21 キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007115999A true JP2007115999A (ja) 2007-05-10

Family

ID=38052576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005307656A Pending JP2007115999A (ja) 2005-10-21 2005-10-21 キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7459705B2 (ja)
JP (1) JP2007115999A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008053580A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Fujitsu Ltd 電子ビーム露光データ作成方法及び電子ビーム露光方法

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008233035A (ja) * 2007-03-23 2008-10-02 Toshiba Corp 基板検査方法
US9323140B2 (en) 2008-09-01 2016-04-26 D2S, Inc. Method and system for forming a pattern on a reticle using charged particle beam lithography
US8669023B2 (en) 2008-09-01 2014-03-11 D2S, Inc. Method for optical proximity correction of a reticle to be manufactured using shaped beam lithography
US9341936B2 (en) 2008-09-01 2016-05-17 D2S, Inc. Method and system for forming a pattern on a reticle using charged particle beam lithography
US20130070222A1 (en) * 2011-09-19 2013-03-21 D2S, Inc. Method and System for Optimization of an Image on a Substrate to be Manufactured Using Optical Lithography
US8473875B2 (en) 2010-10-13 2013-06-25 D2S, Inc. Method and system for forming high accuracy patterns using charged particle beam lithography
US20120219886A1 (en) 2011-02-28 2012-08-30 D2S, Inc. Method and system for forming patterns using charged particle beam lithography with variable pattern dosage
US8039176B2 (en) 2009-08-26 2011-10-18 D2S, Inc. Method for fracturing and forming a pattern using curvilinear characters with charged particle beam lithography
US8057970B2 (en) 2008-09-01 2011-11-15 D2S, Inc. Method and system for forming circular patterns on a surface
US7901850B2 (en) 2008-09-01 2011-03-08 D2S, Inc. Method and system for design of a reticle to be manufactured using variable shaped beam lithography
JP5484808B2 (ja) * 2008-09-19 2014-05-07 株式会社ニューフレアテクノロジー 描画装置及び描画方法
US8900982B2 (en) * 2009-04-08 2014-12-02 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Techniques for processing a substrate
US9076914B2 (en) 2009-04-08 2015-07-07 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Techniques for processing a substrate
US9006688B2 (en) * 2009-04-08 2015-04-14 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Techniques for processing a substrate using a mask
US9164372B2 (en) 2009-08-26 2015-10-20 D2S, Inc. Method and system for forming non-manhattan patterns using variable shaped beam lithography
US9448473B2 (en) 2009-08-26 2016-09-20 D2S, Inc. Method for fracturing and forming a pattern using shaped beam charged particle beam lithography
TWI496182B (zh) * 2009-08-26 2015-08-11 D2S Inc 以可變束模糊技術使用帶電粒子束微影術製造表面之方法及系統
JP2013508973A (ja) * 2009-10-21 2013-03-07 ディー・ツー・エス・インコーポレイテッド 荷電粒子ビームリソグラフィを用いて表面上にパターンを形成するための方法およびシステム
US8703389B2 (en) 2011-06-25 2014-04-22 D2S, Inc. Method and system for forming patterns with charged particle beam lithography
WO2012061494A1 (en) * 2010-11-02 2012-05-10 Laser Energetics, Inc. Dazer-laser(r) escalation communicator
US9612530B2 (en) 2011-02-28 2017-04-04 D2S, Inc. Method and system for design of enhanced edge slope patterns for charged particle beam lithography
US9057956B2 (en) * 2011-02-28 2015-06-16 D2S, Inc. Method and system for design of enhanced edge slope patterns for charged particle beam lithography
WO2012148606A2 (en) 2011-04-26 2012-11-01 D2S, Inc. Method and system for forming non-manhattan patterns using variable shaped beam lithography
US9034542B2 (en) 2011-06-25 2015-05-19 D2S, Inc. Method and system for forming patterns with charged particle beam lithography
US8719739B2 (en) 2011-09-19 2014-05-06 D2S, Inc. Method and system for forming patterns using charged particle beam lithography
US9038003B2 (en) 2012-04-18 2015-05-19 D2S, Inc. Method and system for critical dimension uniformity using charged particle beam lithography
US9343267B2 (en) 2012-04-18 2016-05-17 D2S, Inc. Method and system for dimensional uniformity using charged particle beam lithography
US20140129997A1 (en) 2012-11-08 2014-05-08 D2S, Inc. Method and system for dimensional uniformity using charged particle beam lithography
JP2015050439A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 株式会社東芝 描画データの補正方法、描画方法、及びリソグラフィ用のマスク又はテンプレートの製造方法
JP6567843B2 (ja) * 2014-07-02 2019-08-28 株式会社ニューフレアテクノロジー 荷電粒子ビーム描画装置及び荷電粒子ビーム描画方法
EP3121833A1 (en) * 2015-07-20 2017-01-25 Aselta Nanographics A method of performing dose modulation, in particular for electron beam lithography

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674086B2 (en) 1998-03-20 2004-01-06 Hitachi, Ltd. Electron beam lithography system, electron beam lithography apparatus, and method of lithography
JP2002118060A (ja) 2000-07-27 2002-04-19 Toshiba Corp 荷電ビーム露光装置、荷電ビーム露光方法、露光データ作成方法、露光データを作成するプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、及び、露光データを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP3831188B2 (ja) * 2000-09-27 2006-10-11 株式会社東芝 露光処理装置及び露光処理方法
JP2003007613A (ja) * 2001-04-16 2003-01-10 Toshiba Corp 露光パラメータの取得方法および評価方法、ならびに荷電ビーム露光方法および露光装置
JP2003347192A (ja) 2002-05-24 2003-12-05 Toshiba Corp エネルギービーム露光方法および露光装置
JP3930411B2 (ja) 2002-09-30 2007-06-13 株式会社東芝 荷電ビーム描画装置及び描画方法
JP2004281508A (ja) 2003-03-13 2004-10-07 Toshiba Corp 荷電ビーム描画データ作成方法と荷電ビーム描画方法及び荷電ビーム描画データ作成用プログラム
US7425703B2 (en) 2004-02-20 2008-09-16 Ebara Corporation Electron beam apparatus, a device manufacturing method using the same apparatus, a pattern evaluation method, a device manufacturing method using the same method, and a resist pattern or processed wafer evaluation method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008053580A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Fujitsu Ltd 電子ビーム露光データ作成方法及び電子ビーム露光方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070114463A1 (en) 2007-05-24
US7459705B2 (en) 2008-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007115999A (ja) キャラクタプロジェクション(cp)方式の荷電粒子ビーム露光方法、キャラクタプロジェクション方式の荷電粒子ビーム露光装置及びプログラム
JP5116996B2 (ja) 荷電粒子線描画方法、露光装置、及びデバイス製造方法
US5905267A (en) Electron beam exposure apparatus and method of controlling same
US20080105827A1 (en) System and method for charged-particle beam lithography
US9373424B2 (en) Electron beam writing apparatus and electron beam writing method
US5973333A (en) Charged-particle-beam pattern-transfer apparatus and methods
JP2007188950A (ja) 偏向収差補正電圧の演算方法及び荷電粒子ビーム描画方法
JPH10214779A (ja) 電子ビーム露光方法及び該方法を用いたデバイス製造方法
JP2004304031A (ja) マスクスキャン描画方法
JP2001168017A (ja) 荷電粒子線露光装置、荷電粒子線露光方法及び制御データの決定方法、該方法を適用したデバイスの製造方法。
JP2006114599A (ja) 補正装置、補正方法、補正プログラム及び半導体装置の製造方法
US7173262B2 (en) Charged particle beam exposure apparatus, charged particle beam exposure method and device manufacturing method
JP2006294962A (ja) 電子ビーム描画装置および描画方法
US20080067402A1 (en) Charged particle beam exposure apparatus
JP2005032837A (ja) 荷電粒子描画方法及び該方法を用いたデバイス製造方法
US20050006601A1 (en) Charged particle beam exposure apparatus, charged particle beam exposure method, and device manufacturing method using the same apparatus
JP2008311311A (ja) 荷電粒子ビーム露光方法及び荷電粒子ビーム露光装置
JP2001244165A (ja) 近接効果補正方法、レチクル及びデバイス製造方法
JP4356064B2 (ja) 荷電粒子線露光装置および該装置を用いたデバイス製造方法
JP2003077798A (ja) 近接効果補正方法及びデバイス製造方法
JP4402529B2 (ja) 荷電粒子線露光方法、荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP4494734B2 (ja) 荷電粒子線描画方法、荷電粒子線露光装置及びデバイス製造方法
JP2006210459A (ja) 荷電粒子線露光装置、荷電粒子線露光方法、およびデバイス製造方法
JPH10208996A (ja) 電子ビーム露光装置及び該装置を用いたデバイス製造方法
JPH1064794A (ja) 電子ビーム露光補正方法