JP2000296469A - 被膜剥離方法とその方法に用いる被膜剥離装置 - Google Patents

被膜剥離方法とその方法に用いる被膜剥離装置

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JP2000296469A
JP2000296469A JP11139045A JP13904599A JP2000296469A JP 2000296469 A JP2000296469 A JP 2000296469A JP 11139045 A JP11139045 A JP 11139045A JP 13904599 A JP13904599 A JP 13904599A JP 2000296469 A JP2000296469 A JP 2000296469A
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air
baking soda
sodium bicarbonate
main pipe
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Yoshiteru Nishio
義輝 西尾
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Chiyoda Maintenance Kk
Original Assignee
Chiyoda Maintenance Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズル本体への粉末重曹の供給に詰まりが発生
するのを未然に防止し、且つ、安定して所期の一定量の
粉末重曹をノズル本体に供給できるようにして、以て、
剥離作用の効率を高めることが出来るようにすること。 【解決手段】重曹ホッパーから定量切り出しフィーダー
によって所定量の粉末重曹を切り出し、切り出された粉
末重曹を空気混合導管に導いて空気と予め混合せしめ、
その後、前記ノズル本体の本管に導入管を介して吸引供
給し、この本管を流れる圧縮空気と混合させた状態でノ
ズル本体から被剥離物の表面に噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、粉末重曹を吹きつける
ことによって、金属製品、樹脂製品、その他の基材に施
された油性、水性等の塗料膜或いはフィルムシール等の
被膜、又、油自体の汚れ等を剥離除去する被膜剥離方法
とその方法に用いる被膜剥離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面処理の一手段として一般に多
様されているものにブラストがあるが、その噴射素材と
して、鋳物工場等では鋼球、サンド等が用いられ、建築
物の汚れ処理或いは各種産業界での物品表面の塗膜や合
成樹脂フィルム等のシール皮膜剥離等では、特殊洗浄
水、ドライアイス、粉末重曹等が用いられている。特
に、粉末重曹は、処理表面を傷付けないで塗膜等を剥離
するのに好適な噴射素材として、最近、世界中で注目さ
れ、使用され始めている。 更に、粉末重曹(食品用、
工業用)は、それ自体、水に溶解し、事後処理が簡単
で、且つ無公害であるという利点もある。
【0003】このような優れた利点を持つ粉末重曹を噴
射素材として利用する剥離処理の方法及び装置として、
この粉末重曹を圧縮空気を用いて被剥離物に噴射する技
術が普及し始めている。この場合、従来においては、ノ
ズル本体に対し、所定量の粉末重曹を供給するために、
一つの方法として、粉末重曹を加圧タンク内に充填し、
タンク底部に流量バルブを備え、圧縮空気が流れる導管
に対して、所定量の粉末重曹が流れ込むことができるよ
うにした、言わば圧送方式が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この方法(装置)によ
れば、粉末重曹の粒子が細かく(200〜400ミクロ
ン)、且つ、タンク内で加圧されるために、小さな孔を
開閉する流量バルブでは、安定して一定量を導管に送り
込むことが難しく、現実には詰まり現象が頻繁に発生し
ていた。 また、圧送方式故に圧力タンクを備えなけれ
ばならないと共にタンクへの加圧空気には除湿を行って
から送り込むようにしなければ、加圧と相いまってタン
ク内で粉末重曹が塊になり易いという問題がある。 何
れにしても、安定して一定量の粉末重曹が供給されなけ
れば、使用空気圧力及び空気量との適正混合比が確保、
維持できず、その結果、被剥離物に対する優れた剥離作
用が期待出来なくなる。
【0005】そこで、こうした問題を解決するべく、本
発明者は、物流において利用されている吸引方式が利用
出来ないものかと考えた。 現実に、各種のブラスト業
界でも、サンド、ビーズ等の粉状噴射材の場合に、こう
した噴射材を吸引方式で導管に導くようにした技術も既
に知られている。
【0006】この技術は、粉状噴射材を充填したホッパ
ー乃至タンクの下部にパイプを接続するか、タンク乃至
ホッパーの上方からパイプの一端を垂下させて、該パイ
プの他端を、前述した圧縮空気が流れる導管或いはノズ
ル本体の一部に接続し、且つ、このパイプに流量調整バ
ルブを介装し、以て、前記導管乃至ノズル本体に発生す
る負圧によってパイプ内の粉状噴射材を吸引し、圧縮空
気と混合して噴射するというものであった。
【0007】そこで、本発明者は、こうした吸引方式の
技術でもって粉末重曹を吸引して噴射することを試みた
が、大きな吸引力が発生しているにもかかわらず、ノズ
ル本体に対し、常時、予定された一定量の吸引供給を行
うことが出来難く、また、ホッパーの底部のバルブ及び
パイプ内で詰まり現象が発生した。この問題発生は、粉
末重曹が微粉(200〜400ミクロン)であることが
一因であると考えられるが、その他、吸引作用を利用す
るといっても、バルブからは自然落下の形態を採るか
ら、バルブで大径の開口を形成する場合(例えば、粉末
重曹1リットル/分程度の送り出し)には比較的詰まり
の影響は出ないが、剥離運転コストに見合う如き量(例
えば、粉末重曹100ミリリットル/分程度)を送り出
す開口では、微粉と言えども安息角の影響によって、ス
ムースな落下、吸引が行われ難くなるものと考えられ
る。
【0008】本発明は、かかる従来技術の問題に鑑み、
上述した欠点をもつ圧送方式よりも優れている吸引方式
を用いながら、ノズル本体への粉末重曹の供給に詰まり
が発生するのを未然に防止し、且つ、安定して所期の一
定量の粉末重曹をノズル本体に供給できるようにして、
ノズル本体に流れる圧縮空気との適正な混合を行って、
充分な噴射速度で被剥離物に噴射し、以て、剥離作用の
効率を高めることが出来るようにすることを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る被膜剥離方
法は、上記目的を達成するために、ノズル本体の本管を
流れる圧縮空気により発生する負圧によって、重曹ホッ
パーから粉末重曹を導入管を介してノズル本体の本管に
供給し、前記ノズル本体の本管を流れる圧縮空気により
粉末重曹を被剥離物に吹きつけ、被剥離物の表面の被膜
を剥離除去する被膜剥離方法において、前記重曹ホッパ
ーから定量切り出しフィーダーによって所定量の粉末重
曹を切り出し、切り出された粉末重曹を空気混合導管に
導いて空気と予め混合せしめ、その後、前記ノズル本体
の本管に導入管を介して吸引供給し、この本管を流れる
圧縮空気と混合させた状態でノズル本体から被剥離物の
表面に噴射する、という手段を講じた。
【0010】本発明の方法において、上記ノズル本体に
末広がりノズルを備え、本管を流れる圧縮空気を加速し
て噴射するのが好ましい。
【0011】本発明の方法において、上記ノズル本体か
ら排出される粉末重曹を混合した圧縮空気を、増速用導
入管を介して末広がりノズルを備えた増速ノズルに導
き、該増速ノズルの本管を流れる圧縮空気と更に混合し
た後に被剥離物の表面に噴射するのが好ましい。
【0012】本発明の方法において、上記空気混合導管
の負圧発生を感圧センサーで検知し、その検知結果に基
づいて定量切り出しフィーダーを作動させるのが好まし
い。
【0013】本発明にかかる被膜剥離装置は、上記目的
を達成するために、ノズル本体1の本管1aを流れる圧
縮空気により発生する負圧によって、重曹ホッパー2か
ら粉末重曹を導入管3を介してノズル本体1の本管1a
に供給し、前記ノズル本体1の本管1aを流れる圧縮空
気により粉末重曹を被剥離物に吹きつけ、被剥離物の表
面の被膜を剥離除去する被膜剥離装置において、前記重
曹ホッパー2から所定量の粉末重曹を切り出し供給する
振動型定量切り出しフィーダー7を設け、切り出された
粉末重曹を空気と予め混合せしめる空気混合導管4を設
け、且つ、該空気混合導管4を前記導入管3に接続し、
以て前記空気混合粉末重曹をノズル本体1の本管1aを
流れる圧縮空気と更に混合させた状態でノズル本体1か
ら被剥離物の表面に噴射するように構成した、という手
段を講じたものである。
【0014】本発明の装置において、前記空気混合導管
4が、前記振動型定量切り出しフィーダー7に臨む粉末
重曹受け入れ口4aと、空気吸引口4bと導管本体4c
とから構成されているのが好ましい。
【0015】本発明の装置において、前記空気混合導管
4には、内圧を検知する感圧センサー5が設けられ、そ
の負圧の検知結果に基づいて前記振動型定量切り出しフ
ィーダー7を作動させるように構成するのが好ましい。
【0016】本発明の装置において、前記空気混合導管
4には前記空気吸引口4bから吸引される空気の流量を
調節する流量調節バルブ6が設けられているのが好まし
い。
【0017】本発明の装置において、前記空気混合導管
4の導管本体4cが複数本に分岐され、夫々が各ノズル
本体1の本管1aに繋がる導入管3に接続されているの
が好ましい。
【0018】本発明の装置において、前記ノズル本体1
から排出される粉末重曹を混合した圧縮空気を、増速用
導入管13を介して末広がりノズルを備えた増速ノズル
10に導き、該増速ノズル10の本管10aを流れる圧
縮空気と更に混合した後に被剥離物の表面に噴射するの
が好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、粉末重曹を被剥離物の
表面に高速噴射することによって剥離作用を行うもので
あるから、その対象は、飲料用等の缶、ビン等の表面の
印刷インキ、合成樹脂製の各種機器、容器等の表面の塗
料(油性、水性)、或いは、ビン等の表面に密着された
合成樹脂フィルム、また、機械自体の表面に付着した油
等、広い範囲に渡る。
【0020】本発明によれば、特に、重曹ホッパーから
定量切り出しフィーダーによって所定量の粉末重曹を切
り出し、切り出された粉末重曹を空気混合導管に導いて
空気と予め混合せしめ、その後、前記ノズル本体の本管
に導入管を介して吸引供給するものであるから、定量切
り出しフィーダーによる所定量の切り出しを確実に行い
ながら、切り出された粉末重曹を空気混合導管におい
て、ノズル本体で発生した負圧を利用して吸引する空気
と予め混合させて、空気と混合した状態でノズル本体へ
送られるから、従来の粉末重曹(その他の粒状噴射素
材)のみがパイプ中を移動、搬送されるのに較べて、ホ
ッパーからノズル本体への移送における詰まり発生が皆
無となる。その結果、ノズル本体への所定量供給をスム
ースに行い得て、ノズル本体を流れる圧縮空気と更に混
合されて噴射され、全体として剥離効率を向上させるこ
とができる。
【0021】そして、上記ノズル本体に末広がりノズル
を備え、本管を流れる圧縮空気を加速して噴射する場合
には、噴射速度を増すことができて、粉末重曹の運動エ
ネルギーを増大させ、剥離効果を高めることができる。
また、上記ノズル本体から排出される粉末重曹を混合し
た圧縮空気を、増速用導入管を介して末広がりノズルを
備えた増速ノズルの本管に導き、該本管を流れる圧縮空
気と更に混合した後に被剥離物の表面に噴射する場合に
は、更に、粉末重曹を加速して、その運動エネルギーを
増大させ、剥離作用を高めることができる。
【0022】更に、上記空気混合導管の負圧発生を感圧
センサーで検知し、その検知結果に基づいて定量切り出
しフィーダーを作動させる場合には、ノズル本体の本管
の流れを制御するバルブを開閉することに自動的に連動
し、即ち、バルブ操作でノズル本体の本管に圧縮空気が
流れれば、その導入管を経て空気混合導管に負圧が生じ
ることになり、これを検知することで自動的に噴霧操作
に応じて定量切り出しフィーダーが作動して、無駄なく
粉末重曹を供給できると共にバルブ閉鎖による噴霧作業
停止時に定量切り出しフィーダーが作動して余分な粉末
重曹が空気混合導管に流入することがない。
【0023】上記定量型切り出しフィーダーとしては、
既存の種々の形態のものが利用できるが、本発明の装置
においては、振動型定量切り出しフィーダー7が用いら
れる。 この種の振動型定量切り出しフィーダーは、切
り出しに堰が設けられていて、この堰を調整することで
切り出し量が設定できる他に、堰の操作位置を所定位置
に固定しておいて、その振動数を制御(周波数で)する
ことで、自動的に性格に流量を制御できるためである。
【0024】また、上記空気混合導管は、振動型定量切
り出しフィーダー7に臨む粉末重曹受け入れ口4aと、
空気吸引口4bと導管本体4cとから構成されており、
これによって、振動型定量切り出しフィーダー7から定
量切り出される粉末重曹を、受け入れ口4aに対して空
気と混合し易い状態で送り込むことができる。この受け
入れ口4aの構造としては、上方が広く開口した漏斗状
のものが、確実に粉末重曹を受け入れ、且つ、吸引する
空気を取り入れ易いという点で好ましい。
【0025】更に、前記空気混合導管4には前記空気吸
引口4bから吸引される空気の流量を調節する流量調節
バルブ6が設けられている場合には、前記空気混合導管
4の内部の負圧を調整することが可能となり、これによ
って、初期設定において、粉末重曹の送り込み量と吸引
空気の量を調整することが出来て、ノズル本体1を流れ
る圧縮空気の量との総和に照らした全体の空気量を調整
でき、結果として、粉末重曹の噴射速度を調整できるこ
とになる。る。
【0026】また、前記空気混合導管4の導管本体4c
が複数本に分岐され、夫々が各ノズル本体1の本管1a
に繋がる導入管3に接続されている場合には、一つのホ
ッパー、一つの振動型定量切り出しフィーダー7を備え
るだけで、複数のノズル本体1をマルチ操作することが
できる。
【0027】更に、前記ノズル本体1から排出される粉
末重曹を混合した圧縮空気を、増速用導入管13を介し
て末広がりノズルを備えた増速ノズル10の本管10a
に導き、該本管10aを流れる圧縮空気と更に混合した
後に被剥離物の表面に噴射する場合には、実質的にノズ
ル本体を二段とすることで、格別の部品を準備すること
なく、粉末重曹の噴射速度を大幅に増速できると共に混
合空気の量を調整することで、被剥離物の表面への衝撃
力を調整し得て、表面損傷の無い奇麗な剥離を行い得
る。
【0028】
【実施例】本発明にかかる被膜剥離方法とその方法に用
いる被膜剥離装置の好適実施例について、以下図面を参
照して詳述する。図1は、被剥離物、ここでは樹脂製製
品の表面の塗膜を剥離する被膜剥離装置の全体の概略図
を示し、図2は、空気混合導管の拡大縦断側面図であ
り、図3は、ノズル本体の縦断側面図である。
【0029】図1乃至図3に示すように、この被膜剥離
装置の基本構成は、エアーコンプレッサー8から4kg
/cm〜5kg/cmの圧縮空気が、トリガー1b
で操作されるエアーガン型のノズル本体1の本管1aに
供給され、この圧縮空気により発生する負圧によって、
重曹ホッパー2から粉末重曹、ここでは粒径が略200
ミクロン乃至400ミクロンの混合体を導入管3を介し
てノズル本体1の本管1aに供給し、以て、前記ノズル
本体1の本管1aを流れる圧縮空気により粉末重曹を被
剥離物に吹きつけ、被剥離物の表面の被膜を剥離除去す
るように構成されている。 前記ノズル本体1の噴射口
の内径は、噴射口に行くに従って末広がりとして約15
mmに形成され、本管1aの内径は4mmとし、導入管
3及び後述の空気混合導管4の内径は8mmとした。
【0030】そして、本発明の実施例では、前記重曹ホ
ッパー2から所定量の粉末重曹を切り出し供給する振動
型定量切り出しフィーダー7を、前記ホッパー2の底部
に臨ませて設けてある。 この振動型定量切り出しフィ
ーダー7は、それ自体公知のもので、周波数制御によっ
て振動数を調整し、切り出し量が制御できる構成のもの
であり、また、切り出し口の堰(ゲート)7aを調整す
ることによる切り出し量の調整が可能であるのは勿論の
ことである。
【0031】図1及び図2に示すように、上記振動型定
量切り出しフィーダー7の切り出し口に臨ませて、切り
出された粉末重曹を空気と予め混合せしめる空気混合導
管4を設けてある。 そして、この空気混合導管4を前
記導入管3に接続し、以て前記空気混合粉末重曹をノズ
ル本体1の本管1aを流れる圧縮空気と更に混合させた
状態でノズル本体1から被剥離物の表面に噴射するよう
に構成してある。 この際、空気混合導管4を前記導入
管3との間は、フレキシブルなパイプによって接続さ
れ、エアーガン型のノズル本体1を、被剥離物に対して
自在に操作し易いようにされている。
【0032】前記空気混合導管4は、図2に示すよう
に、前記振動型定量切り出しフィーダー7に臨む粉末重
曹受け入れ口4aと、空気吸引口4bと導管本体4cと
から構成されており、その受け入れ口4aは、空気流入
がスムースに行い得るように漏斗状に形成されている。
更に、前記空気混合導管4には、内圧を検知する感圧セ
ンサー5が設けられ、その負圧の検知結果に基づいて前
記振動型定量切り出しフィーダー7を作動させるように
接続されている。
【0033】図4は、上記空気混合導管4の別態様を示
し、ここでは、前記空気吸引口4bから吸引される空気
の流量を調節する流量調節バルブ6が設けられている。
この実施例では、前述の実施例の漏斗状の粉末重曹受
け入れ口4aが、箱型で略閉鎖状に構成され、この箱型
に空気吸引口4bが開口されて、この空気吸引口4bに
前記流量調節バルブ6が設けられている。 これによっ
て、初期設定時に、流量調節バルブ6の絞りを調整する
ことで、空気混合導管4における吸入空気と粉末重曹と
の混合比率を容易に調整することが出来る。図5は、前
記空気混合導管4の導管本体4cが複数本、ここでは3
本に分岐され、夫々がフレキシブルパイプを介して、各
ノズル本体1の本管1aに繋がる導入管3に接続されて
いる。
【0034】図6は、粉末重曹の噴射速度を増加させる
一手段として付加される構成を示す、別態様の実施例で
あって、ここでは、先のノズル本体1と実質的に同じ構
造のノズル本体10を付加する。即ち、先のノズル本体
1から排出される粉末重曹を混合した圧縮空気を、増速
用導入管13を介して末広がりノズルを備えた増速ノズ
ル10の本管10aに導き、該本管10aを流れる圧縮
空気と更に混合した後に被剥離物の表面に噴射するので
ある。これによって、粉末重曹の大幅な増速と空気量の
調整によって、硬軟被膜に対して優れた剥離作用を発揮
できる。
【0035】従って、上記装置を用いて、被剥離物の表
面の被膜を剥離除去する被膜剥離方法の一実施例を説明
すると次の通りである。先ず、ホッパー2に、粒径が2
00ミクロン乃至400ミクロンの粉末重曹を充填し、
エアーコンプレッサーから5kg/cmの圧縮空気
を、約250リットル/分で、エアーガン型のノズル本
体1の本管1aに供給できるようにする。この圧縮空気
をノズル本体1の本管1aに流したところ、この実施例
では、上記空気混合導管4(同じく導入管3)には、−
3500mmAqの負圧発生が得られた。 前記本管1
aへの圧縮空気の圧力は、多数の実験の結果、3kg/
cm〜6kg/cmが、剥離効率及び被剥離物の表
面に傷を付けないとい点において好ましいものであっ
た。
【0036】そして、前記振動型定量切り出しフィーダ
ー7を所定の周波数(周波数変換器による調整)で作動
させ、且つ、その堰7aを適宜に調整し、この実施例で
は、粉末重曹の切り出し量が75ミリリットル/分にな
るように設定すると、ホッパー2からの粉末重曹が、そ
の切り出し口から順次送り出され、上記空気混合導管4
の受け入れ口4aに至る。一方、エアーガン型のノズル
本体1の本管1aのトリガー1bの操作でバルブを開く
と、本管1aに上述の圧縮空気が流れ、その導入管3、
空気混合導管4に、上述の負圧が発生し、その空気吸引
口4bから空気を吸入することになり、ここに落下して
きた粉末重曹が空気と混合しながら導体本管4cに至
り、引き続いてフレキシブルパイプを経て、ノズル本体
1の導入管3に流れ込む。
【0037】この導入管3からノズル本体1に入った空
気混合状態の粉末重曹は、この本管1aを流れる圧縮空
気と更に混合され、先端の末広がりノズルから加速され
た状態で被剥離物(缶)の表面に向けて噴射される。
これにより、粉末重曹が缶の表面の塗膜を剥離し、除去
することができる。
【0038】この説明から明らかなように、この剥離方
法の特徴は、前記重曹ホッパー2から定量切り出しフィ
ーダー(上述の振動型定量切り出しフィーダー7を含め
た手段)によって所定量の粉末重曹を切り出し、切り出
された粉末重曹を空気混合導管に導いて空気と予め混合
せしめ、その後、前記ノズル本体の本管に導入管を介し
て吸引供給し、この本管を流れる圧縮空気と混合させた
状態でノズル本体から被剥離物の表面に噴射する点にあ
る。
【0039】また、別態様として、粉末重曹を更に増速
して、被剥離物の硬軟塗膜に対して充分な剥離作用を得
るようにすることができるように、粉末重曹を二段に加
速するのが良い。即ち、上記ノズル本体1から排出され
る粉末重曹を混合した圧縮空気を、増速用導入管13を
介して末広がりノズルを備えた増速ノズル10に導き、
該本管10aを流れる圧縮空気と更に混合した後に被剥
離物の表面に噴射するのである。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ノズル本体の本管を流
れる圧縮空気により発生する負圧によって、重曹ホッパ
ーから粉末重曹を導入管を介してノズル本体の本管に供
給し、前記ノズル本体の本管を流れる圧縮空気により粉
末重曹を被剥離物に吹きつけ、被剥離物の表面の被膜を
剥離除去する被膜剥離方法及び装置において、前記重曹
ホッパーから定量切り出しフィーダーによって所定量の
粉末重曹を確実に切り出して送り出し、これを空気混合
導管に導いて空気と予め混合せしめてから前記ノズル本
体に供給するという独特の解決手段によって、ノズル本
体への粉末重曹の供給における不安定性及び詰まりのト
ラブルを未然に防止し、且つ、定量の粉末重曹を確実に
送り込むことで、所定の空気圧(量)でもって充分な剥
離衝撃力を発揮して、被剥離物表面の塗膜等の剥離処理
を表面に傷を付けることなく効率良く行い得るという顕
著な効果を奏するに至ったものである。
【0041】本発明にかかるその他の優れた具体的な効
果については、上記発明の実施の態様の項及び実施例に
おいて詳細に述べた通りである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被膜剥離装置の全体の概略図である。
【図2】本発明の被膜剥離装置の空気混合導管の拡大縦
断側面図である。
【図3】本発明の被膜剥離装置のノズル本体の縦断側面
図である。
【図4】本発明の被膜剥離装置の空気混合導管の別態様
を示す拡大縦断側面図である。
【図5】本発明の被膜剥離装置の空気混合導管の更に別
の態様を示す概略側面図である。
【図6】本発明の被膜剥離装置の別態様の二段のノズル
本体の一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ノズル本体 1a 本管 2 重曹ホッパー 3 導入管 4 空気混合導管 4a 受け入れ口 4b 空気吸引口 4c 導管本体 5 感圧センサー 6 流量調節バルブ 7 定量切り出しフィーダー 10 増速ノズル 10a 本管 13 増速用導入管

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル本体の本管を流れる圧縮空気により
    発生する負圧によって、重曹ホッパーから粉末重曹を導
    入管を介してノズル本体の本管に供給し、前記ノズル本
    体の本管を流れる圧縮空気により粉末重曹を被剥離物に
    吹きつけ、被剥離物の表面の被膜を剥離除去する被膜剥
    離方法において、 前記重曹ホッパーから定量切り出しフィーダーによって
    所定量の粉末重曹を切り出し、 切り出された粉末重曹を空気混合導管に導いて空気と予
    め混合せしめ、 その後、前記ノズル本体の本管に導入管を介して吸引供
    給し、この本管を流れる圧縮空気と混合させた状態でノ
    ズル本体から被剥離物の表面に噴射する、被膜剥離方
    法。
  2. 【請求項2】上記ノズル本体に末広がりノズルを備え、
    本管を流れる圧縮空気を加速して噴射する、請求項1の
    被膜剥離方法。
  3. 【請求項3】上記ノズル本体から排出される粉末重曹を
    混合した圧縮空気を、増速用導入管を介して末広がりノ
    ズルを備えた増速ノズルに導き、該増速ノズルの本管を
    流れる圧縮空気と更に混合した後に被剥離物の表面に噴
    射する、請求項1又は2の被膜剥離方法。
  4. 【請求項4】上記空気混合導管の負圧発生を感圧センサ
    ーで検知し、その検知結果に基づいて定量切り出しフィ
    ーダーを作動させる、請求項1乃至請求項3の被膜剥離
    方法。
  5. 【請求項5】ノズル本体1の本管1aを流れる圧縮空気
    により発生する負圧によって、重曹ホッパー2から粉末
    重曹を導入管3を介してノズル本体1の本管1aに供給
    し、前記ノズル本体1の本管1aを流れる圧縮空気によ
    り粉末重曹を被剥離物に吹きつけ、被剥離物の表面の被
    膜を剥離除去する被膜剥離装置において、 前記重曹ホッパー2から所定量の粉末重曹を切り出し供
    給する振動型定量切り出しフィーダー7を設け、 切り出された粉末重曹を空気と予め混合せしめる空気混
    合導管4を設け、且つ、 該空気混合導管4を前記導入管3に接続し、以て前記空
    気混合粉末重曹をノズル本体1の本管1aを流れる圧縮
    空気と更に混合させた状態でノズル本体1から被剥離物
    の表面に噴射するように構成した、被膜剥離装置。
  6. 【請求項6】前記空気混合導管4が、前記振動型定量切
    り出しフィーダー7に臨む粉末重曹受け入れ口4aと、
    空気吸引口4bと導管本体4cとから構成されている、
    請求項5の被膜剥離装置。
  7. 【請求項7】前記空気混合導管4には、内圧を検知する
    感圧センサー5が設けられ、その負圧の検知結果に基づ
    いて前記振動型定量切り出しフィーダー7を作動させる
    ように構成した、請求項5又は6の被膜剥離装置。
  8. 【請求項8】前記空気混合導管4には前記空気吸引口4
    bから吸引される空気の流量を調節する流量調節バルブ
    6が設けられている、請求項5乃至請求項7の被膜剥離
    装置。
  9. 【請求項9】前記空気混合導管4の導管本体4cが複数
    本に分岐され、夫々が各ノズル本体1の本管1aに繋が
    る導入管3に接続されている、請求項6乃至請求項8の
    被膜剥離装置。
  10. 【請求項10】前記ノズル本体1から排出される粉末重
    曹を混合した圧縮空気を、増速用導入管13を介して末
    広がりノズルを備えた増速ノズル10に導き、該増速ノ
    ズル10の本管10aを流れる圧縮空気と更に混合した
    後に被剥離物の表面に噴射する、請求項5乃至請求項9
    の被膜剥離装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2009001639A1 (ja) * 2007-06-22 2010-08-26 新東工業株式会社 ショット処理装置
CN112091830A (zh) * 2019-06-18 2020-12-18 新东工业株式会社 喷丸处理装置和喷丸处理方法

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