JP2000296412A - 複合材製ホブ - Google Patents
複合材製ホブInfo
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- JP2000296412A JP2000296412A JP11105544A JP10554499A JP2000296412A JP 2000296412 A JP2000296412 A JP 2000296412A JP 11105544 A JP11105544 A JP 11105544A JP 10554499 A JP10554499 A JP 10554499A JP 2000296412 A JP2000296412 A JP 2000296412A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】表面が硬く耐摩耗性を有する一方、内部が高靱
性を有する複合材製ホブを提供することを可能にする。 【解決手段】ホブ10を構成する孔部12では、ホブ内
部に金属リッチな金属部20が設けられ、ホブ表面にセ
ラミックスリッチなセラミックス部22が設けられ、こ
れらの間にホブ内部からホブ表面に向かうに従って金属
成分の割合が漸減する傾斜部24が形成されている。
性を有する複合材製ホブを提供することを可能にする。 【解決手段】ホブ10を構成する孔部12では、ホブ内
部に金属リッチな金属部20が設けられ、ホブ表面にセ
ラミックスリッチなセラミックス部22が設けられ、こ
れらの間にホブ内部からホブ表面に向かうに従って金属
成分の割合が漸減する傾斜部24が形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス成分
と金属成分とを含む複合材で構成される複合材製ホブに
関する。
と金属成分とを含む複合材で構成される複合材製ホブに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の機械加工分野において、
平歯車、はすば歯車およびウォーム歯車等の歯車やスプ
ライン軸を創成切削するために、円筒工具であるホブを
取り付けたホブ盤が使用されている。この種の加工作業
中には、ホブに対して種々の応力が作用している。例え
ば、被削材に押し付け力を付与する際の圧縮応力、食い
付き部や切削部に作用する引っ張り応力、さらに加工を
行う部分と加工に使用されない部分との間の引っ張り応
力等が挙げられる。このため、ホブによる切削加工が、
実際上、不安定となり易く、刃先チッピングや欠損、折
損、あるいは、歯切り(ホブ切り)精度の低下が惹起さ
れるおそれがあり、高硬度、高強度および高靱性を有す
るホブが要求されている。そこで、通常、ホブの材質と
して、高速度鋼、粉末ハイス材または超硬等が広く採用
されている。
平歯車、はすば歯車およびウォーム歯車等の歯車やスプ
ライン軸を創成切削するために、円筒工具であるホブを
取り付けたホブ盤が使用されている。この種の加工作業
中には、ホブに対して種々の応力が作用している。例え
ば、被削材に押し付け力を付与する際の圧縮応力、食い
付き部や切削部に作用する引っ張り応力、さらに加工を
行う部分と加工に使用されない部分との間の引っ張り応
力等が挙げられる。このため、ホブによる切削加工が、
実際上、不安定となり易く、刃先チッピングや欠損、折
損、あるいは、歯切り(ホブ切り)精度の低下が惹起さ
れるおそれがあり、高硬度、高強度および高靱性を有す
るホブが要求されている。そこで、通常、ホブの材質と
して、高速度鋼、粉末ハイス材または超硬等が広く採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速度
鋼や粉末ハイス材は、高強度および高靱性を有するもの
の、耐摩耗性や圧縮強度および剛性に問題がある。超硬
は、耐摩耗性を有するために連続操業に適しており、高
速かつ高能率な歯切り加工を行うことができ、通常、超
硬ホブは、むくホブ、植え刃ホブまたはロウ付けホブ等
で構成されて高剛性な高速ホブ盤に取り付けられてい
る。ところが、超硬は、高速度鋼や粉末ハイス材に比
べ、引っ張り応力に弱く、破断し易いという問題があ
る。
鋼や粉末ハイス材は、高強度および高靱性を有するもの
の、耐摩耗性や圧縮強度および剛性に問題がある。超硬
は、耐摩耗性を有するために連続操業に適しており、高
速かつ高能率な歯切り加工を行うことができ、通常、超
硬ホブは、むくホブ、植え刃ホブまたはロウ付けホブ等
で構成されて高剛性な高速ホブ盤に取り付けられてい
る。ところが、超硬は、高速度鋼や粉末ハイス材に比
べ、引っ張り応力に弱く、破断し易いという問題があ
る。
【0004】言い換えれば、剛性や耐摩耗性を向上させ
ようとすると靱性や強度が劣化する一方、強度や靱性を
向上させようとすると剛性や硬度が低下してしまい、特
に高速加工および高負荷に耐え得るホブを製作すること
は、現実的には極めて困難なものとなっている。
ようとすると靱性や強度が劣化する一方、強度や靱性を
向上させようとすると剛性や硬度が低下してしまい、特
に高速加工および高負荷に耐え得るホブを製作すること
は、現実的には極めて困難なものとなっている。
【0005】その際、超硬材や高速度鋼や粉末ハイス材
に硬質被膜コーティング等の表面処理を施す工夫がなさ
れているが、ホブ刃先の精度が低下するとともに、高負
荷応力下や高温下では被膜の剥がれ等が惹起してしま
い、実用に供することができなかった。
に硬質被膜コーティング等の表面処理を施す工夫がなさ
れているが、ホブ刃先の精度が低下するとともに、高負
荷応力下や高温下では被膜の剥がれ等が惹起してしま
い、実用に供することができなかった。
【0006】そこで、実際に切削加工を行うホブ表層近
傍が高硬度でかつ耐摩耗性を有するとともに、ホブ内部
が高強度を有するホブの開発を検討したところ、本出願
人による特許第2593354号や特開平8−1278
07号公報等に開示されている「セラミックス粉末と金
属成分とを含む傾斜機能を有する複合材」を応用するこ
とを見い出した。
傍が高硬度でかつ耐摩耗性を有するとともに、ホブ内部
が高強度を有するホブの開発を検討したところ、本出願
人による特許第2593354号や特開平8−1278
07号公報等に開示されている「セラミックス粉末と金
属成分とを含む傾斜機能を有する複合材」を応用するこ
とを見い出した。
【0007】すなわち、本発明は、表面が高硬度で内部
に向かうに従って靱性や強度等の物性が向上する傾斜機
能を有する複合材製ホブを提供することを目的とする。
に向かうに従って靱性や強度等の物性が向上する傾斜機
能を有する複合材製ホブを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合材製ホ
ブでは、セラミックス成分と金属成分とを含む複合材で
構成されるとともに、ホブ内部からホブ表面に向かうに
従って、前記複合材中の前記金属成分の割合が漸減して
いる。ここで、複合材中の金属成分の割合と硬度、強度
および靱性とには相関があり、金属成分の割合が少なく
なってセラミックス成分の割合が多くなると、硬度、耐
摩耗性および剛性等が向上するものの脆くなってしま
う。一方、この脆さを改善するために、金属成分の割合
を多くすると、強度および靱性は向上するものの、剛性
および耐摩耗性が低下してしまう。
ブでは、セラミックス成分と金属成分とを含む複合材で
構成されるとともに、ホブ内部からホブ表面に向かうに
従って、前記複合材中の前記金属成分の割合が漸減して
いる。ここで、複合材中の金属成分の割合と硬度、強度
および靱性とには相関があり、金属成分の割合が少なく
なってセラミックス成分の割合が多くなると、硬度、耐
摩耗性および剛性等が向上するものの脆くなってしま
う。一方、この脆さを改善するために、金属成分の割合
を多くすると、強度および靱性は向上するものの、剛性
および耐摩耗性が低下してしまう。
【0009】そこで、実際に加工を行うホブ表面側を高
硬度で耐摩耗性を有する物性とし、内部を高靱性で高強
度を有する物性とするとともに、前記表面側と前記内部
側との間の組成や物性が緩やかに変化するようにすれ
ば、応力集中がなく、所望の耐摩耗性を備えつつ、寸法
精度の高い鋭利な刃先を有するホブを得ることができ
る。
硬度で耐摩耗性を有する物性とし、内部を高靱性で高強
度を有する物性とするとともに、前記表面側と前記内部
側との間の組成や物性が緩やかに変化するようにすれ
ば、応力集中がなく、所望の耐摩耗性を備えつつ、寸法
精度の高い鋭利な刃先を有するホブを得ることができ
る。
【0010】このため、ホブ表面近傍のセラミックス粒
子は、内部に比べて粒成長を促して粗大化しつつ内部に
向かうに従って小さくなり、金属成分がこの粒成長に伴
う粒子組成再配列により内部に集積される。従って、実
際に加工を行うホブ表面部分の組成がセラミックスリッ
チで高耐摩耗性を有し、ホブ内部が金属リッチで高強度
および高靱性を有するとともに、ホブ内部における応力
集中を有効に減少させることが可能になる。従って、折
れ難く、高速度鋼並み、あるいはそれ以上の高靭性と超
硬に匹敵する耐摩耗性とを有することができる。
子は、内部に比べて粒成長を促して粗大化しつつ内部に
向かうに従って小さくなり、金属成分がこの粒成長に伴
う粒子組成再配列により内部に集積される。従って、実
際に加工を行うホブ表面部分の組成がセラミックスリッ
チで高耐摩耗性を有し、ホブ内部が金属リッチで高強度
および高靱性を有するとともに、ホブ内部における応力
集中を有効に減少させることが可能になる。従って、折
れ難く、高速度鋼並み、あるいはそれ以上の高靭性と超
硬に匹敵する耐摩耗性とを有することができる。
【0011】また、実際に切削を行うホブ表面近傍をセ
ラミックスリッチとし、粒子を粗大化しているために、
切削加工時にこのホブ表面近傍に発生する熱の伝達およ
び拡散性が向上する。従って、熱に伴うマイクロクラッ
クの発生を防止して、これにより生ずるチッピングや構
成刃先を改善したため、切削性能が大きく向上すること
になる。
ラミックスリッチとし、粒子を粗大化しているために、
切削加工時にこのホブ表面近傍に発生する熱の伝達およ
び拡散性が向上する。従って、熱に伴うマイクロクラッ
クの発生を防止して、これにより生ずるチッピングや構
成刃先を改善したため、切削性能が大きく向上すること
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
複合材製ホブ10の側面説明図であり、図2は、図1
中、II−II線断面図である。
複合材製ホブ10の側面説明図であり、図2は、図1
中、II−II線断面図である。
【0013】ホブ10は、略円筒形状を有しており、そ
の中央部に孔部12が貫通形成されるとともに、この孔
部12にキー溝14が連通している。ホブ10の外周に
は、ねじ形状に沿った切れ刃溝16を設けることによ
り、切れ刃18が形成されている。ホブ10は、セラミ
ックス成分と金属成分とを含む複合材で構成されてお
り、ホブ内部に金属リッチな金属部20が設けられると
ともに、孔部12の内壁面および切れ刃18の外表面で
あるホブ表面には、セラミックスリッチなセラミックス
部22が設けられる。金属部20とセラミックス部22
との間には、ホブ内部からホブ表面に向かうに従って金
属成分の割合が漸減する傾斜部24が設けられている。
の中央部に孔部12が貫通形成されるとともに、この孔
部12にキー溝14が連通している。ホブ10の外周に
は、ねじ形状に沿った切れ刃溝16を設けることによ
り、切れ刃18が形成されている。ホブ10は、セラミ
ックス成分と金属成分とを含む複合材で構成されてお
り、ホブ内部に金属リッチな金属部20が設けられると
ともに、孔部12の内壁面および切れ刃18の外表面で
あるホブ表面には、セラミックスリッチなセラミックス
部22が設けられる。金属部20とセラミックス部22
との間には、ホブ内部からホブ表面に向かうに従って金
属成分の割合が漸減する傾斜部24が設けられている。
【0014】金属成分は、周期表のVIII族元素の鉄
(Fe)、ニッケル(Ni)またはコバルト(Co)の
中から選ばれる少なくとも一種以上であり、必要に応じ
てクロム(Cr)、バナジウム(V)またはモリブデン
(Mo)等が強度の向上等を図るために混入される。複
合材中の金属成分の割合は、3wt%〜15wt%、よ
り好ましくは、5wt%〜10wt%の範囲内に設定さ
れる。
(Fe)、ニッケル(Ni)またはコバルト(Co)の
中から選ばれる少なくとも一種以上であり、必要に応じ
てクロム(Cr)、バナジウム(V)またはモリブデン
(Mo)等が強度の向上等を図るために混入される。複
合材中の金属成分の割合は、3wt%〜15wt%、よ
り好ましくは、5wt%〜10wt%の範囲内に設定さ
れる。
【0015】金属成分が3wt%未満では、金属量が少
な過ぎてホブ10が脆くなり、現実的に使用することが
できないものとなってしまう。金属成分が3wt%以上
であると、ホブ10の表面側の金属成分の割合を1wt
%以下とすることができ、ホブ内部には相対的に8wt
%程度の金属成分を集積することが可能になり、実用に
供することができる。なお、素材を焼結した後、刃付け
等の加工を施してホブ10を製造する際には、その刃先
強度をも考慮する必要があり、金属成分の割合を5wt
%以上にすることが望ましい。
な過ぎてホブ10が脆くなり、現実的に使用することが
できないものとなってしまう。金属成分が3wt%以上
であると、ホブ10の表面側の金属成分の割合を1wt
%以下とすることができ、ホブ内部には相対的に8wt
%程度の金属成分を集積することが可能になり、実用に
供することができる。なお、素材を焼結した後、刃付け
等の加工を施してホブ10を製造する際には、その刃先
強度をも考慮する必要があり、金属成分の割合を5wt
%以上にすることが望ましい。
【0016】ここで、セラミックス粒子として2μm前
後の粉末原料を用いた場合、ホブ表面近傍の粒子は、添
加される粒子成長剤や焼結温度、時間および雰囲気等に
より変化し、例えば、3倍〜30倍程度に成長する。ホ
ブ10の強度が要求される際には、3倍〜6倍程度まで
成長させる一方、主に耐摩耗性が要求される際には、1
0倍〜20倍程度まで成長させる。このとき、ホブ10
の表面近傍の金属成分の割合は1wt%〜5wt%程度
であり、このホブ10の内部の金属成分の割合は成長度
合いや傾斜部24の厚み等により変化し、例えば、表面
近傍で5wt%の場合、内部で8wt%〜13wt%程
度乃至はそれ以上となる。
後の粉末原料を用いた場合、ホブ表面近傍の粒子は、添
加される粒子成長剤や焼結温度、時間および雰囲気等に
より変化し、例えば、3倍〜30倍程度に成長する。ホ
ブ10の強度が要求される際には、3倍〜6倍程度まで
成長させる一方、主に耐摩耗性が要求される際には、1
0倍〜20倍程度まで成長させる。このとき、ホブ10
の表面近傍の金属成分の割合は1wt%〜5wt%程度
であり、このホブ10の内部の金属成分の割合は成長度
合いや傾斜部24の厚み等により変化し、例えば、表面
近傍で5wt%の場合、内部で8wt%〜13wt%程
度乃至はそれ以上となる。
【0017】ホブ10の傾斜部24の厚さは、数100
μm、好ましくは0.3mm以上に設定される。ホブ1
0では、金属成分の量と熱伝導および粒子の大きさと熱
伝導に相関があり、発生する熱応力が熱伝達の勾配にな
るため、傾斜部24の厚さが変化することにより熱応力
そのものが変化する。傾斜部24の厚さが数μm〜数1
0μmでは、発生する熱応力や加工時の応力の緩和量が
小さく、金属成分の割合を好適にコントロールしたとし
ても所望の効果を得ることができない。
μm、好ましくは0.3mm以上に設定される。ホブ1
0では、金属成分の量と熱伝導および粒子の大きさと熱
伝導に相関があり、発生する熱応力が熱伝達の勾配にな
るため、傾斜部24の厚さが変化することにより熱応力
そのものが変化する。傾斜部24の厚さが数μm〜数1
0μmでは、発生する熱応力や加工時の応力の緩和量が
小さく、金属成分の割合を好適にコントロールしたとし
ても所望の効果を得ることができない。
【0018】ホブ10を構成する複合材中のセラミック
ス成分は、炭化タングステン(WC)、炭化チタン(T
iC)、窒化チタン(TiN)、炭化2モリブデン(M
o2C)、炭化タンタル(TaC)、炭化ニオブ(Nb
C)、炭化クロム(Cr3 C 2 )または炭化バナジウム
(VC)の中から選択される少なくとも一種以上を主体
とするものであり、必要に応じて窒化物、硼化物あるい
は炭窒化物の種々のものをその一部に添加してもよい。
ス成分は、炭化タングステン(WC)、炭化チタン(T
iC)、窒化チタン(TiN)、炭化2モリブデン(M
o2C)、炭化タンタル(TaC)、炭化ニオブ(Nb
C)、炭化クロム(Cr3 C 2 )または炭化バナジウム
(VC)の中から選択される少なくとも一種以上を主体
とするものであり、必要に応じて窒化物、硼化物あるい
は炭窒化物の種々のものをその一部に添加してもよい。
【0019】セラミックス量は、85wt%≦WC+T
iC+TiN+Mo2 C+TaC+NbC+Cr3 C2
+VC≦97wt%に設定される。これらのセラミック
ス成分は、ホブ10による切削時に実際に切削を行う切
れ刃18の表面層を構成しており、耐熱性、耐摩耗性お
よび耐蝕性等の性質を備えている。セラミックス成分が
97wt%を超えると、金属成分の量が少なくなりす
ぎ、耐摩耗性は十分であるものの、強度および靱性が低
くなって折損や欠損が発生し易く、実用に供することが
難しい。セラミックス成分が85wt%未満では、傾斜
部24で金属成分が漸減する勾配が急峻となり、傾斜複
合材製ホブ10として十分な傾斜機能を確保することが
できない。
iC+TiN+Mo2 C+TaC+NbC+Cr3 C2
+VC≦97wt%に設定される。これらのセラミック
ス成分は、ホブ10による切削時に実際に切削を行う切
れ刃18の表面層を構成しており、耐熱性、耐摩耗性お
よび耐蝕性等の性質を備えている。セラミックス成分が
97wt%を超えると、金属成分の量が少なくなりす
ぎ、耐摩耗性は十分であるものの、強度および靱性が低
くなって折損や欠損が発生し易く、実用に供することが
難しい。セラミックス成分が85wt%未満では、傾斜
部24で金属成分が漸減する勾配が急峻となり、傾斜複
合材製ホブ10として十分な傾斜機能を確保することが
できない。
【0020】一方、セラミックス成分が85wt%以
上、好ましくは、90wt%〜95wt%では、高硬質
部であるセラミックス部22の厚さを最も薄いところで
0.3mm〜1mm程度確保するとともに、傾斜部24
の厚さを0.3mm〜10mm以上に構成することがで
き、刃先強度の確保や応力緩和層の確保が可能となる。
上、好ましくは、90wt%〜95wt%では、高硬質
部であるセラミックス部22の厚さを最も薄いところで
0.3mm〜1mm程度確保するとともに、傾斜部24
の厚さを0.3mm〜10mm以上に構成することがで
き、刃先強度の確保や応力緩和層の確保が可能となる。
【0021】このセラミックス成分のうち、炭化タング
ステンは、複合材セラミックス成分の主体をなすもので
あり、被削材に対応して炭化チタン、窒化チタン、炭化
2モリブデン、炭化タンタル、炭化ニオブ、炭化クロム
または炭化バナジウム等を適宜添加する。例えば、被削
材がアルミニウム乃至アルミニウム合金、銅合金、マグ
ネシウム合金、鋳鉄、ニッケルまたはコバルト基合金等
である場合には、炭化タングステンを主体とし、炭化ニ
オブ、炭化タンタルあるいはその双方を2wt%〜8w
t%程度添加することにより、切削性の向上が図られ
る。
ステンは、複合材セラミックス成分の主体をなすもので
あり、被削材に対応して炭化チタン、窒化チタン、炭化
2モリブデン、炭化タンタル、炭化ニオブ、炭化クロム
または炭化バナジウム等を適宜添加する。例えば、被削
材がアルミニウム乃至アルミニウム合金、銅合金、マグ
ネシウム合金、鋳鉄、ニッケルまたはコバルト基合金等
である場合には、炭化タングステンを主体とし、炭化ニ
オブ、炭化タンタルあるいはその双方を2wt%〜8w
t%程度添加することにより、切削性の向上が図られ
る。
【0022】また、被削材が鋼やステンレスの鉄系の場
合には、耐摩耗性、耐熱性および耐凝着性等を向上させ
るために、炭化チタン、窒化チタン、炭化クロム、炭化
バナジウムまたは炭化2モリブデンから選ばれる少なく
とも一つの化合物を、15wt%〜45wt%の範囲内
で添加する。
合には、耐摩耗性、耐熱性および耐凝着性等を向上させ
るために、炭化チタン、窒化チタン、炭化クロム、炭化
バナジウムまたは炭化2モリブデンから選ばれる少なく
とも一つの化合物を、15wt%〜45wt%の範囲内
で添加する。
【0023】ホブ10の表面硬度は、上記の組成範囲で
HRA90〜94.5以上となり、硬質セラミックスコ
ーティングと比べても良好の値となる。しかも、CVD
やPVD等による硬質セラミックスコーティングでは、
刃先精度の確保が難しく穴精度に影響するが、本実施形
態に係るホブ10では、精度よく仕上げ加工を施すこと
ができる。このホブ10の表面硬度がHRA91未満で
は、切削精度が低くなり、耐摩耗性も低下して仕上げ加
工される穴精度を有効に維持することが困難になる。
HRA90〜94.5以上となり、硬質セラミックスコ
ーティングと比べても良好の値となる。しかも、CVD
やPVD等による硬質セラミックスコーティングでは、
刃先精度の確保が難しく穴精度に影響するが、本実施形
態に係るホブ10では、精度よく仕上げ加工を施すこと
ができる。このホブ10の表面硬度がHRA91未満で
は、切削精度が低くなり、耐摩耗性も低下して仕上げ加
工される穴精度を有効に維持することが困難になる。
【0024】ホブ10の表面硬度や強度は、複合材に含
まれるセラミックス成分と関連している。例えば、炭化
タングステンを主体とするものから炭化チタンや窒化チ
タン等を含むものに変更すると、硬度がHRA91〜9
6となる。また、粒成長促進剤を変えることによって
も、この現象が生ずる。
まれるセラミックス成分と関連している。例えば、炭化
タングステンを主体とするものから炭化チタンや窒化チ
タン等を含むものに変更すると、硬度がHRA91〜9
6となる。また、粒成長促進剤を変えることによって
も、この現象が生ずる。
【0025】ホブ10では、高硬質部であるセラミック
ス部22と、傾斜機能部である傾斜部24と、高強度か
つ高靭性部である金属部20とが、このホブ10の外周
形状に沿った形状に形成されている。これは、複合材に
含まれるセラミックス粒子の成長に係るものであり、焼
結過程で粒成長を促進するような元素化合物を溶液含浸
させることにより達成される。粒成長促進材は溶液であ
り、例えば、軽石に水をしみ込ませるように供給される
ことから、ホブ10の外周形状に沿って内部に浸透す
る。
ス部22と、傾斜機能部である傾斜部24と、高強度か
つ高靭性部である金属部20とが、このホブ10の外周
形状に沿った形状に形成されている。これは、複合材に
含まれるセラミックス粒子の成長に係るものであり、焼
結過程で粒成長を促進するような元素化合物を溶液含浸
させることにより達成される。粒成長促進材は溶液であ
り、例えば、軽石に水をしみ込ませるように供給される
ことから、ホブ10の外周形状に沿って内部に浸透す
る。
【0026】傾斜化は、含浸された成形体から水分等の
溶液成分を蒸発させることにより行われる。水分の蒸発
は、成形体の表面からなされるものであり、この成形体
を急激に加熱して成形体内部と成形体表面との温度差を
高く設定する程、その促進剤の濃度の勾配が急激とな
る。また、粒成長促進剤の濃度が高い程、粒成長が大き
くなるため、金属成分が内部に集積されることになる。
溶液成分を蒸発させることにより行われる。水分の蒸発
は、成形体の表面からなされるものであり、この成形体
を急激に加熱して成形体内部と成形体表面との温度差を
高く設定する程、その促進剤の濃度の勾配が急激とな
る。また、粒成長促進剤の濃度が高い程、粒成長が大き
くなるため、金属成分が内部に集積されることになる。
【0027】この結果、ホブ10の外周形状(刃形状)
に沿った形でセラミックス部22、傾斜部24および金
属部20を構成することができる。ここで、セラミック
ス部22の厚さは、0.3mm〜3mmの範囲内に設定
される。厚さが0.3mm未満では、焼結後の刃先加工
で除去されてしまうおそれがある一方、3mmを超える
と、応力緩和層までの距離が遠くなって緩和作用が機能
せず、刃先チッピングが発生し易くなる。
に沿った形でセラミックス部22、傾斜部24および金
属部20を構成することができる。ここで、セラミック
ス部22の厚さは、0.3mm〜3mmの範囲内に設定
される。厚さが0.3mm未満では、焼結後の刃先加工
で除去されてしまうおそれがある一方、3mmを超える
と、応力緩和層までの距離が遠くなって緩和作用が機能
せず、刃先チッピングが発生し易くなる。
【0028】このように、本実施形態に係るホブ10で
は、高速度鋼に比べて物性的にも有利であり、加工精度
および加工面が有効に向上することになる。しかも、ホ
ブ10の交換頻度が少なくなり、長期間にわたって良好
に使用することが可能になる。具体的には、同一原料粒
度でかつ同一組成のホブに比べ、抵抗強度が1.5倍〜
2倍に向上し、靭性は相対比較で1.8倍〜3倍に向上
した。さらに、表面硬質強化による強度の向上等が図ら
れ、例えば、全破断までに要するエネルギが3倍〜7倍
にアップした。また、従来の超硬材は、引っ張り応力に
弱く、捩り応力のない単純引っ張りでも抗折強度の1/
10〜4/10程度であるのに対し、本実施形態では、
靭性の向上および表面硬質強化によって静的引っ張り強
度が抗折強度の3/10〜6/10に向上した。実施例1 実施例1では、平均結晶粒径が2.2μmの炭化タング
ステン(WC)粉末を89wt%、平均粒径が2μmの
炭化ニオブ(NbC)粉末を2wt%、平均粒径が2.
4μmの炭化タンタル(TaC)粉末を1wt%、およ
びコバルト(Co)粉末を8wt%の割合で、有機溶媒
を媒液としてボールミルを用いて72時間十分に混合し
た。この混合物を液分が9%になるように調製した後、
成形用バインダの影響を回避するためにバインダレス
で、金型内静水圧加圧成形法により100MPaの成形
圧力にて外接円がφ25mm×150mmの成形体を成
形した。
は、高速度鋼に比べて物性的にも有利であり、加工精度
および加工面が有効に向上することになる。しかも、ホ
ブ10の交換頻度が少なくなり、長期間にわたって良好
に使用することが可能になる。具体的には、同一原料粒
度でかつ同一組成のホブに比べ、抵抗強度が1.5倍〜
2倍に向上し、靭性は相対比較で1.8倍〜3倍に向上
した。さらに、表面硬質強化による強度の向上等が図ら
れ、例えば、全破断までに要するエネルギが3倍〜7倍
にアップした。また、従来の超硬材は、引っ張り応力に
弱く、捩り応力のない単純引っ張りでも抗折強度の1/
10〜4/10程度であるのに対し、本実施形態では、
靭性の向上および表面硬質強化によって静的引っ張り強
度が抗折強度の3/10〜6/10に向上した。実施例1 実施例1では、平均結晶粒径が2.2μmの炭化タング
ステン(WC)粉末を89wt%、平均粒径が2μmの
炭化ニオブ(NbC)粉末を2wt%、平均粒径が2.
4μmの炭化タンタル(TaC)粉末を1wt%、およ
びコバルト(Co)粉末を8wt%の割合で、有機溶媒
を媒液としてボールミルを用いて72時間十分に混合し
た。この混合物を液分が9%になるように調製した後、
成形用バインダの影響を回避するためにバインダレス
で、金型内静水圧加圧成形法により100MPaの成形
圧力にて外接円がφ25mm×150mmの成形体を成
形した。
【0029】成形後、窒素ガスを流通させながら50P
aで成形体に残存するヘキサンを除去した後、900℃
で30×60秒間の仮焼成を行い、成形体の含浸時にお
ける崩壊を防止した。さらに、仮焼成体の均質性を向上
させるため、焼成後にφ15mmになるように切削加工
が施された。次いで、10%濃度のNi塩水溶液中に仮
焼成体を浸漬し、その後、130℃の排気型熱風乾燥炉
で乾燥処理を施し、仮焼成体内におけるNi濃度の傾斜
化を図った。
aで成形体に残存するヘキサンを除去した後、900℃
で30×60秒間の仮焼成を行い、成形体の含浸時にお
ける崩壊を防止した。さらに、仮焼成体の均質性を向上
させるため、焼成後にφ15mmになるように切削加工
が施された。次いで、10%濃度のNi塩水溶液中に仮
焼成体を浸漬し、その後、130℃の排気型熱風乾燥炉
で乾燥処理を施し、仮焼成体内におけるNi濃度の傾斜
化を図った。
【0030】一方、上記の基礎物性において、Ni濃度
を同一としながら、コバルト量を炭化タングステン量の
制御によって増減させ、仮焼成体をNi塩水溶液中に浸
漬するとともに、粉体中に埋設して乾燥させることによ
り均質組成体を得た。
を同一としながら、コバルト量を炭化タングステン量の
制御によって増減させ、仮焼成体をNi塩水溶液中に浸
漬するとともに、粉体中に埋設して乾燥させることによ
り均質組成体を得た。
【0031】これらを十分乾燥させた後、窒素流通下に
おいて50Pa、1400℃の温度で1時間保持して焼
結処理を施した。その際、基礎物性として、焼結体の表
面からの距離と硬度および靱性とのデータが図3に示さ
れている。
おいて50Pa、1400℃の温度で1時間保持して焼
結処理を施した。その際、基礎物性として、焼結体の表
面からの距離と硬度および靱性とのデータが図3に示さ
れている。
【0032】ここで、傾斜機能領域は約7mmであり、
表面の高硬度均質層の厚さは約0.3mmであり、硬度
はHRA93であった。図3に示す市販材の同等製品で
は、硬度がHRA90.5程度であり、この市販材に比
べて、実施例1の硬度が非常に高い値となった。また、
靱性は、同一試験条件下の測定において市販品の7MP
am1/2 に比べ、内部がその2倍近い値となった。
表面の高硬度均質層の厚さは約0.3mmであり、硬度
はHRA93であった。図3に示す市販材の同等製品で
は、硬度がHRA90.5程度であり、この市販材に比
べて、実施例1の硬度が非常に高い値となった。また、
靱性は、同一試験条件下の測定において市販品の7MP
am1/2 に比べ、内部がその2倍近い値となった。
【0033】さらに、実施例1で得られた焼結体の断面
を顕微鏡を用いて観察し、その粒子の大きさを測定した
ところ、図4に示す結果が得られた。これにより、焼結
体の表面近傍の粒子は、内部に比べて3倍〜4倍程度の
大きさに成長していることが判った。
を顕微鏡を用いて観察し、その粒子の大きさを測定した
ところ、図4に示す結果が得られた。これにより、焼結
体の表面近傍の粒子は、内部に比べて3倍〜4倍程度の
大きさに成長していることが判った。
【0034】図5は、均質組成体としたときのコバルト
量と強度の関係を、粒成長剤の含浸の有無により比較し
たものである。これによれば、含浸操作を行うことによ
り、含浸物がセラミックス粒子の成長を促進するととも
に、バインダの役割を担うコバルトと密接に結合し、強
度の改善が見られた。すなわち、セラミックス粒子と金
属とが従来以上に密接に結合し、強度の改善効果が高く
なった。これにより、実施例1で得られた焼結体の各性
質は、超硬を凌ぐものであり、ホブとしての性能が飛躍
的に向上するという効果が得られる。
量と強度の関係を、粒成長剤の含浸の有無により比較し
たものである。これによれば、含浸操作を行うことによ
り、含浸物がセラミックス粒子の成長を促進するととも
に、バインダの役割を担うコバルトと密接に結合し、強
度の改善が見られた。すなわち、セラミックス粒子と金
属とが従来以上に密接に結合し、強度の改善効果が高く
なった。これにより、実施例1で得られた焼結体の各性
質は、超硬を凌ぐものであり、ホブとしての性能が飛躍
的に向上するという効果が得られる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る複合材製ホブでは、ホブ内
部からホブ表面に向かうに従って、複合材中の金属成分
の割合が漸減するため、実際に加工を行う切刃部分が高
硬度でかつ耐摩耗性を有する一方、ホブ内部が高靱性か
つ高強度を有するとともに、この間の組成や物性が緩や
かに変化する。これにより、高速加工に適するととも
に、耐用性が大幅に向上することになる。
部からホブ表面に向かうに従って、複合材中の金属成分
の割合が漸減するため、実際に加工を行う切刃部分が高
硬度でかつ耐摩耗性を有する一方、ホブ内部が高靱性か
つ高強度を有するとともに、この間の組成や物性が緩や
かに変化する。これにより、高速加工に適するととも
に、耐用性が大幅に向上することになる。
【図1】本発明の第1の実施形態に係る複合材製ホブの
側面説明図である。
側面説明図である。
【図2】図1中、II−II線断面図である。
【図3】ホブ表面からの距離と硬度および靱性との関係
説明図である。
説明図である。
【図4】ニッケル添加による炭化タングステン粒子の成
長状態の説明図である。
長状態の説明図である。
【図5】金属量と強度およびニッケル含浸処理の関係説
明図である。
明図である。
10…ホブ 12…孔部 14…キー溝 16…切れ刃溝 18…切れ刃 20…金属部 22…セラミックス部 24…傾斜部
Claims (5)
- 【請求項1】セラミックス成分と金属成分とを含む複合
材で構成されるとともに、 ホブ内部からホブ表面に向かうに従って、前記複合材中
の前記金属成分の割合が漸減することを特徴とする複合
材製ホブ。 - 【請求項2】請求項1記載のホブにおいて、前記金属成
分の割合が漸減する傾斜部の厚さが、0.3mm〜10
mmの範囲内に設定されることを特徴とする複合材製ホ
ブ。 - 【請求項3】請求項1または2記載のホブにおいて、前
記複合材中の前記金属成分は、周期表のVIII族のF
e、NiまたはCoの中から選択される少なくとも一種
以上の金属成分であり、前記複合材中の前記セラミック
ス成分は、WC、TiC、TiN、Mo2 C、TaC、
NbC、Cr3 C2 またはVCの中から選択される少な
くとも一種以上のセラミックス成分であり、かつ、セラ
ミックス量が、 85wt%≦WC+TiC+TiN+Mo2 C+TaC
+NbC+Cr3 C2 +VC≦97wt% に設定されることを特徴とする複合材製ホブ。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載のホ
ブにおいて、前記ホブ表面の硬度がHRA91以上であ
ることを特徴とする複合材製ホブ。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載のホ
ブにおいて、前記ホブ表面には刃形状に沿って高硬質部
が設けられるとともに、前記高硬質部の厚さが、0.3
mm〜3mmの範囲内に設定されることを特徴とする複
合材製ホブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105544A JP2000296412A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複合材製ホブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11105544A JP2000296412A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複合材製ホブ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000296412A true JP2000296412A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14410540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11105544A Withdrawn JP2000296412A (ja) | 1999-04-13 | 1999-04-13 | 複合材製ホブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000296412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100869956B1 (ko) * | 2000-10-31 | 2008-11-21 | 미츠비시 마테리알 가부시키가이샤 | 고속도 공구강제 기어 절삭공구 및 그 제조방법 |
-
1999
- 1999-04-13 JP JP11105544A patent/JP2000296412A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100869956B1 (ko) * | 2000-10-31 | 2008-11-21 | 미츠비시 마테리알 가부시키가이샤 | 고속도 공구강제 기어 절삭공구 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051205 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070131 |