JP2000295420A - 画像入力装置、画像入力システムおよび画像入力方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿搬送動作中に外部装置からの指示を行う
ことなく、原稿の搬送動作を停止させることができる画
像入力装置を提供する。 【解決手段】 原稿搬送中に読取動作停止スイッチ１５
２が操作されると、紙無ステータスをホスト５７へ返す
から、ホスト５７側では、スキャナ側から返された紙無
ステータスによって、原稿の搬送が終了して画像読取が
終了したと判断して、例えば入力した画像データを格納
するためのファイルを閉じるなど画像入力処理を終了す
る。よって、ホスト５７から停止操作を行うことなく、
スキャナ側で読取動作停止スイッチ１５２の操作により
原稿搬送中に搬送動作を停止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、原稿上の画像を読
み取り、この読み取った画像を外部装置に入力するため
の画像入力装置、画像入力システムおよび画像入力方法
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、原稿上の画像を入力するための画
像入力装置として、シートスルー型スキャナがある。こ
のシートスルー型スキャナについて図８を参照しながら
説明する。図８は従来のシートスルー型スキャナの構成
を示す断面図である。

【０００３】この従来のシートスルー型スキャナは、図
８に示すように、原稿６を積載する原稿台５を備える。
原稿台５に積載された原稿６は給紙ローラ１によって装
置内に引き込まれ、この引き込まれた原稿６は、送りロ
ーラ２および搬送ローラ３，１２により装置内を搬送さ
れる。

【０００４】ここで、送りローラ２の対向位置には、分
離ローラ１３が配置され、送りローラ２と分離ローラ１
３の軸間距離は可変に可能に構成されている。この送り
ローラ２と分離ローラ１３の軸間距離を狭くして分離ロ
ーラ１３が原稿６に接触するようにすると、引き込まれ
た原稿６を１枚づつ分離して装置内に送り込むことが可
能になる。これに対し、送りローラ２と分離ローラ１３
の軸間距離を広くし、分離ローラ１３が原稿６に接触し
ないようにすると、引き込まれた原稿を上記分離動作を
行わずに１枚づつ装置内に送り込むことが可能になる。

【０００５】このようにして搬送された原稿６は、原稿
表面の画像を読み取るための表イメージセンサ４と、原
稿裏面の画像を読み取るための裏イメージセンサ９との
間に導かれる。

【０００６】この原稿６上の画像は表イメージセンサ４
または裏イメージセンサ９により読み取られ、これらイ
メージセンサ４，９を通過した原稿６は、排紙ローラ７
により排紙台１０に排紙される。

【０００７】上記給紙ローラ１、送りローラ２、搬送ロ
ーラ３，１２および分離ローラ１３はメインモータ（図
示せず）により駆動され、このメインモータの駆動は制
御部１００により制御される。この制御部１００は、Ｃ
ＰＵ、メモリ、表裏の各イメージセンサ４，１０で読み
取られた画像データに画像処理を施す画像処理部などか
ら構成され、画像データのホストコンピュータへの転送
制御などを行うとともに、ホストコンピュータとの間の
通信制御を行う。

【０００８】ここで、制御部１００がホストコンピュー
タから画像読取開始指示を受けると、画像読取動作を開
始するように制御する。また、同様に、ホストコンピュ
ータから動作中断などの指示を受けると、この受けた指
示内容に応じた動作制御を行う。すなわち、制御部１０
０は、ホストコンピュータから指示を受けないと、画像
読取動作、動作中断などに関する動作制御を開始しない
ように構成されている。

【０００９】例えば、ホストコンピュータが画像入力動
作を開始する際には、ホストコンピュータからシートス
ルー型スキャナに対して原稿台５の原稿有無チェック指
示を発行し、この原稿有無チェック指示に対してシート
スルー型スキャナから返されたステータスが原稿有なら
ば、スキャン指示を出し、返されたステータスが原稿無
ならば、ホストコンピュータ側では、画像入力処理を終
了する。

【００１０】ここで、シートスルー型スキャナにおける
動作について図９を参照しながら説明する。図９は図８
のシートスルー型スキャナにおける動作の手順を示すフ
ローチャートである。

【００１１】まず、ステップＳ２１においてホストコン
ピュータからの原稿有無チェック指示を待ち、ホストコ
ンピュータからの原稿有無チェック指示が入力される
と、ステップＳ２２に進み、原稿台５に原稿があるか否
かを検出する。原稿台５に原稿がないと、ステップＳ２
８に進み、紙無ステータスをホストコンピュータに返
す。

【００１２】原稿台５に原稿があると、ステップＳ２３
に進み、紙有ステータスをホストコンピュータに返し、
続くステップＳ２４でホストコンピュータからのスキャ
ン指示を待ち、スキャン指示が入力されると、ステップ
Ｓ２５に進む。ステップＳ２５では、スキャン動作を開
始し、続くステップＳ２６で読み取った画像データをホ
ストコンピュータに送出する。

【００１３】次いで、ステップＳ２７に進み、全ての原
稿の搬送が終了したか否かを判定し、全ての原稿の搬送
が終了したときには、上記ステップＳ２１に戻る。これ
に対し、全ての原稿の搬送が終了していないときには、
上記ステップＳ２１に戻り、ホストコンピュータからの
原稿有無チェック指示を待つ。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、仮に上
述した従来のシートスルー型スキャナに、搬送動作停止
指示のための操作ボタンが設けられている場合において
も、制御部１００は、ホストコンピュータから指示を受
けないと、画像読取動作、動作中断などに関する動作制
御を開始しないように構成されているから、この操作ボ
タンの操作により出した搬送動作停止指示によって、制
御部１００に搬送動作停止の制御を行うように指示する
ことはできない。例えば、上記ステップＳ２７の判定時
に既に操作ボタンの操作により搬送動作停止指示が出さ
れているとしても、全ての原稿の搬送が終了していない
ときには、上記ステップＳ２１においてホストコンピュ
ータからの原稿有無チェック指示が入力されて動作を再
開する。すなわち、搬送動作を開始する。

【００１５】このように、スキャナ側で操作ボタンに操
作により搬送動作停止指示を出しているときでも、ホス
トコンピュータからの指示が優先され、搬送中において
はスキャナ側で搬送動作を停止させることはできない。

【００１６】本発明の目的は、原稿搬送動作中に外部装
置からの指示を行うことなく、原稿の搬送動作を停止さ
せることができる画像入力装置、画像入力システムおよ
び画像入力方法を提供することにある。

【００１７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
原稿上の画像を読み取る画像読取手段を有し、該読み取
った画像を外部装置に入力するための画像入力装置にお
いて、前記原稿を前記画像読取手段を経て装置外部に向
けて搬送する搬送手段と、ユーザの停止操作により前記
搬送手段による前記原稿の搬送を停止させるための搬送
停止指示を出す搬送停止指示手段と、前記原稿の搬送中
に前記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬送
動作を停止するように該搬送手段を制御する制御手段
と、前記搬送手段の搬送動作が停止されると、その旨を
前記外部装置に通知する通知手段とを備えることを特徴
とする。

【００１８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の画
像入力装置において、前記制御手段は、前記原稿の搬送
中に前記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬
送動作を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知
手段は、前記搬送手段の搬送動作の停止前に前記画像読
取手段により既に読み取った画像の全てを前記外部装置
に入力した後に、前記搬送手段の搬送動作を停止した旨
を前記外部装置に通知することを特徴とする。

【００１９】請求項３記載の発明は、請求項１記載の画
像入力装置において、前記制御手段は、前記原稿の搬送
中に前記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬
送動作を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知
手段は、前記原稿の全ての搬送が終了し、前記搬送手段
の搬送動作を停止したとしてその旨を前記外部装置に通
知することを特徴とする。

【００２０】請求項４記載の発明は、請求項３記載の画
像入力装置において、前記制御手段は、前記原稿の搬送
中に前記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬
送動作を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知
手段は、前記搬送手段の搬送動作の停止前に前記画像読
取手段により既に読み取った画像の全てを前記外部装置
に入力した後に、前記原稿の全ての搬送が終了し、前記
搬送手段の搬送動作を停止したとしてその旨を前記外部
装置に通知することを特徴とする。

【００２１】請求項５記載の発明は、請求項１ないし４
のいずれか１つに記載の画像入力装置において、前記通
知手段による前記搬送手段の搬送動作を停止した旨の前
記外部装置への通知後に、前記外部装置から次の画像読
取開始指示が出されると、画像読取動作を開始すること
を特徴とする。

【００２２】請求項６記載の発明は、請求項１記載の画
像入力装置と、外部装置とを備える画像入力ステムであ
って、前記外部装置は、前記画像入力装置の通知手段か
ら前記搬送手段の搬送動作が停止された旨の通知を受け
ると、画像入力動作を停止することを特徴とする。

【００２３】請求項７記載の発明は、画像読取手段で原
稿上の画像を読み取り、該読み取った画像を外部装置に
入力するための画像入力方法において、搬送手段により
前記原稿を前記画像読取手段を経て外部に向けて搬送す
る工程と、前記原稿の搬送中にユーザの停止操作により
前記搬送手段による前記原稿の搬送を停止させるための
搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作を
停止するように該搬送手段を制御する工程と、前記搬送
手段の搬送動作が停止されると、その旨を前記外部装置
に通知する工程とを有することを特徴とする。

【００２４】請求項８記載の発明は、請求項７記載の画
像入力方法において、前記原稿の搬送中に前記搬送停止
指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止する
ように該搬送手段を制御し、前記搬送手段の搬送動作の
停止前に前記画像読取手段により既に読み取った画像の
全てを前記外部装置に入力した後に、前記搬送手段の搬
送動作を停止した旨を前記外部装置に通知することを特
徴とする。

【００２５】請求項９記載の発明は、請求項７記載の画
像入力方法において、前記原稿の搬送中に前記搬送停止
指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止する
ように該搬送手段を制御し、前記原稿の全ての搬送が終
了し、前記搬送手段の搬送動作を停止したとしてその旨
を前記外部装置に通知することを特徴とする。

【００２６】請求項１０記載の発明は、請求項９記載の
画像入力方法において、前記原稿の搬送中に前記搬送停
止指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止す
るように該搬送手段を制御し、前記搬送手段の搬送動作
の停止前に前記画像読取手段により既に読み取った画像
の全てを前記外部装置に入力した後に、前記原稿の全て
の搬送が終了し、前記搬送手段の搬送動作を停止したと
してその旨を前記外部装置に通知することを特徴とす
る。

【００２７】請求項１１記載の発明は、請求項７ないし
１０のいずれか１つに記載の画像入力方法において、前
記搬送手段の搬送動作を停止した旨の前記外部装置への
通知後に、前記外部装置から次の画像読取開始指示が出
されると、画像読取動作を開始することを特徴とする。

【００２８】請求項１２記載の発明は、請求項７記載の
画像入力方法において、前記外部装置は、前記画像入力
装置の通知手段から前記搬送手段の搬送動作が停止され
た旨の通知を受けると、画像入力動作を停止することを
特徴とする。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。

【００３０】図１は本発明の画像入力装置の実施の一形
態の構成を示す断面図である。本実施の形態では、シー
トスルー型スキャナを例に説明する。

【００３１】本実施の形態のシートスルー型スキャナ
は、図１に示すように、原稿６を積載する原稿台５を備
える。原稿台５に積載された原稿６は給紙ローラ１によ
って装置内に引き込まれ、この引き込まれた原稿は、送
りローラ２および搬送ローラ３，１２により装置内を搬
送される。

【００３２】ここで、送りローラ２の対向位置には、分
離ローラ１３が配置され、送りローラ２と分離ローラ１
３の軸間距離は可変に可能に構成されている。

【００３３】このようにして搬送された原稿は、原稿表
面の画像を読み取るための表イメージセンサ４と、原稿
裏面の画像を読み取るための裏イメージセンサ９との間
に導かれる。この原稿が表イメージセンサ４と裏イメー
ジセンサ９との間を通過する間に、原稿上の画像は表イ
メージセンサ４または裏イメージセンサ９により読み取
られ、これらイメージセンサ４，９を通過した原稿は、
排紙ローラ７により排紙台１０に排紙される。

【００３４】上記給紙ローラ１、送りローラ２、搬送ロ
ーラ３，１２および分離ローラ１３はメインモータ（図
示せず）により駆動され、このメインモータの駆動は制
御部５４により制御される。この制御部５４は、ＣＰ
Ｕ、メモリ、表裏の各イメージセンサ４，１０で読み取
られた画像データに画像処理を施す画像処理部などから
構成され、画像データのホストコンピュータへの転送制
御などを行うとともに、ホストコンピュータとの間の通
信制御を行う。この制御部５４の構成およびその制御内
容の詳細については、後述する。

【００３５】このシートスルー型スキャナにおいては、
非常に薄い原稿など分離ローラ１３による分離動作によ
って損傷する可能性がある原稿、また読取可能サイズに
するために２つ折りなどにされた原稿などを読み取る際
には、手差しモードを選択し、送りローラ２と分離ロー
ラ１３の軸間距離を広くして分離ローラ１３が原稿に接
触しないようにすることによって、非常に薄い原稿の損
傷を防ぐとともに、２つ折りにした原稿の搬送などを可
能にしている。

【００３６】次に、制御部５４の構成について図２を参
照しながら説明する。図２は図１の画像入力装置におけ
る制御部の構成を示すブロック図である。

【００３７】制御部５４は、図２に示すように、内蔵さ
れているプログラムに従い所定の制御処理を行うＣＰＵ
５１を有し、ＣＰＵ５１は、表イメージセンサ４および
裏イメージセンサ９のそれぞれから１ラインづつ出力さ
れた画像データの取込みおよびその画像処理部４９への
転送、画像処理部４９による画像処理後の画像データの
ラインメモリ５０への書込みなどの制御を行う。また、
ラインメモリ５０に書き込まれた１ライン分の画像デー
タをイメージメモリ５５に書込み位置を指定して書き込
む制御が行われる。ここで、ラインメモリ５０に１ライ
ン分の画像データが書き込まれる毎に、この画像データ
は所定の間隔で順次書込み位置を変えながらイメージメ
モリ５５に書き込まれ、イメージメモリ５５に１ページ
分の画像データが書き込まれると、この１ページ分の画
像データは、送出部５３を介してホスト（ホストコンピ
ュータ）５７に送出される。

【００３８】制御部５４には、入力手段２３が接続さ
れ、入力手段２３は、ＣＰＵ５１に対する指示を入力す
るための操作部１５０（図３に示す）を有する。

【００３９】次に、入力手段２３に設けられている操作
部１５０の構成について図３を参照しながら説明する。
図３は図２の入力手段に設けられている操作部の構成を
示す図である。

【００４０】操作部１５０には、図３に示すように、原
稿読取開始用スタートスイッチ１５１、読取動作停止ス
イッチ１５２、スタートの種類を選択するための選択ス
イッチ１５３が設けられている。この選択スイッチ１５
３により、ホスト５７からのスタート指示で読取を開始
するモード、ホスト５７からのスタート指示後にスター
トスイッチ１５１の操作によって読取を開始するモー
ド、ホスト５７からのスタート指示後に手差し位置から
読取を開始するモードのいずれかを選択することができ
る。ここで、ホスト５７からのスタート指示で読取を開
始するモードが選択されると、ＬＥＤ７１が点灯され
る。また、ホスト５７からのスタート指示後にスタート
スイッチ１５１の操作によって読取を開始するモードが
選択されると、ＬＥＤ７２が、ホスト５７からのスター
ト指示後に手差し位置から読取を開始するモードが選択
されると、ＬＥＤ７３がそれぞれ点灯される。

【００４１】また、操作部１５０には、枚数カウンタ表
示部１５５が設けられ、枚数カウンタ表示部１５５に
は、読み取り搬送した原稿の枚数、設定された読取枚
数、エラーメッセージなどが表示される。枚数カウンタ
表示部１５５の表示は、その表示中に読取動作停止スイ
ッチ１５２の操作でクリアすることができる。

【００４２】次に、スキャン動作について図４および図
５を参照しながら説明する。図４は図１の画像入力装置
におけるスキャン動作を示すフローチャート、図５は図
２のイメージメモリにおける画像データのメモリマップ
を示す図である。

【００４３】ホスト５７または入力手段２３（操作部１
５０）からスキャン開始指示が出されると、図４に示す
ように、ステップＳ１において給紙ローラ１により原稿
台５に積載された原稿６の給紙を開始する。ここで、ス
キャン開始指示が出されると、原稿センサ（図示せず）
により原稿台５に原稿６が積載されているか否かを判定
し、原稿台５に原稿６が積載されていなければ、スキャ
ン開始指示を無視して原稿の給紙を行わない。

【００４４】次いで、ステップＳ２に進み、スキャンモ
ードが片面モードか否かを判定し、スキャンモードが片
面モードであるときには、ステップＳ２に進み、スキャ
ンモードが表スキャンモードであるか否かを判定する。
スキャンモードが表スキャンモードであるときには、ス
テップＳ４に進み、表イメージセンサ４により原稿表面
の画像を読み取る表スキャンを行う。この表スキャンで
は、表イメージセンサ４から１ラインづつ出力された画
像データを取り込んで画像処理部４９で画像処理を行っ
た後に画像データをラインメモリ５０への書き込む。そ
して、ラインメモリ５０に書き込まれた１ライン分の画
像データをイメージメモリ５５に書込み位置を指定して
ながら書き込み、イメージメモリ５５に１ページ分の画
像データが書き込まれると、この１ページ分の画像デー
タを送出部５３を介してホスト（ホストコンピュータ）
５７に送出する。ここで、例えばイメージメモリ５５に
おいては、図５に示すように、書込み開始位置が指定さ
れ、この指定位置から１ライン分の画像データが順に書
き込まれる。

【００４５】これに対し、スキャンモードが裏スキャン
モードであるときには、ステップＳ５に進み、裏イメー
ジセンサ９により原稿裏面の画像を読み取る裏スキャン
を行う。この裏スキャンでは、表スキャンと同様に、１
ラインづつ画像データを読み取り、イメージメモリ５５
に１ページ分の画像データを書き込み、イメージメモリ
５５に１ページ分の画像データが書き込まれると、この
１ページ分の画像データを送出部５３を介してホスト
（ホストコンピュータ）５７に送出する。

【００４６】これに対し、上記ステップＳ２でスキャン
モードが片面モードでないすなわち両面モードであると
判定されると、ステップＳ６に進み、表イメージセンサ
４により原稿表面の画像を読み取る表スキャンを行い、
続くステップＳ７で、裏イメージセンサ９により原稿裏
面の画像を読み取る裏スキャンを行う。ここで、表スキ
ャンと裏スキャンとはほぼ同時に行われる。

【００４７】次に、ホスト５７の指示処理について図６
を参照しながら説明する。図６は図２にホスト５７の指
示処理の手順を示すフローチャートである。

【００４８】画像入力動作を開始する際には、図６に示
すように、まずステップＳ１１においてスキャナに対し
て原稿台５の原稿有無チェック指示を発行し、続くステ
ップＳ１２でこの原稿有無チェック指示に対してスキャ
ナから返されたステータスが原稿有か否かを判定する。
原稿有ならば、ステップＳ１３に進み、スキャン指示を
出し、続ステップＳ１４で、画像データの読出し（画像
データの入力）を開始する。これに対し、スキャナから
返されたステータスが原稿無ならば、本処理を終了す
る。

【００４９】次に、シートスルー型スキャナの制御部５
４における処理について図７を参照しながら説明する。
図７は図１のシートスルー型スキャナの制御部における
処理の手順を示すフローチャートである。

【００５０】まず、ステップＳ２１においてホスト５７
からの原稿有無チェック指示を待ち、ホスト５７からの
原稿有無チェック指示が入力されると、ステップＳ２２
に進み、原稿台５に原稿があるか否かを検出する。原稿
台５に原稿がないと、ステップＳ２８に進み、紙無ステ
ータスをホスト５７に返し、上記ステップＳ２１に戻
る。

【００５１】原稿台５に原稿があると、ステップＳ２３
に進み、紙有ステータスをホスト５７に返し、続くステ
ップＳ２４でホスト５７からのスキャン指示を待ち、ス
キャン指示が入力されると、ステップＳ２５に進む。ス
テップＳ２５では、スキャン動作を開始し、続くステッ
プＳ２６で読み取った画像データをホスト５７に送出す
る。

【００５２】次いで、ステップＳ２７に進み、全ての原
稿の搬送が終了したか否かを判定し、全ての原稿の搬送
が終了したときには、上記ステップＳ２１に戻る。これ
に対し、全ての原稿の搬送が終了していないときには、
ステップＳ２９に進み、読取動作停止スイッチ１５２
（図３に示す）が操作されたか否かを判定し、読取動作
停止スイッチ１５２が操作されていないときには、上記
ステップＳ２１に戻る。これに対し、読取動作停止スイ
ッチ１５２が操作さているときには、ステップＳ３０に
進み、ホスト５７からの原稿有無チェック指示を待ち、
ホスト５７からの原稿有無チェック指示が入力される
と、上記ステップＳ２８に進み、紙無ステータスをホス
ト５７に返し、上記ステップＳ２１に戻る。

【００５３】このように、原稿搬送中に読取動作停止ス
イッチ１５２が操作されると、紙無ステータスをホスト
５７へ返すから、ホスト５７側では、スキャナ側から返
された紙無ステータスによって、原稿の搬送が終了して
画像読取が終了したと判断して、例えば入力した画像デ
ータを格納するためのファイルを閉じるなど画像入力処
理を終了する。よって、ホスト５７から停止操作を行う
ことなく、スキャナ側で読取動作停止スイッチ１５２の
操作により原稿搬送中に搬送動作を停止することがで
き、ユーザの操作ミスによる不必要なスキャン動作の実
行を最小限に抑制することができ、作業効率の低下を抑
制することができる。

【００５４】また、紙無ステータスをホスト５７へ返し
た後に、ホスト５７から次のスキャン指示が出される
と、画像読取動作を開始するから、紙無ステータスをホ
スト５７へ返すことにより終了した画像読取動作を再開
させることができる。

【００５５】なお、本実施の形態では、原稿１枚毎にホ
スト５７からスキャン指示を発行するように構成してい
るが、１束の原稿をスキャンする場合にその途中でスキ
ャナ側で読取動作停止スイッチ１５２の操作により搬送
動作停止指示が出されると、停止指示が出された原稿ま
での画像データをホスト５７に送出した後に、紙無ステ
ータスをホスト５７へ返すように構成することもでき
る。

【００５６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像入力
装置によれば、原稿を画像読取手段を経て装置外部に向
けて搬送する搬送手段と、ユーザの停止操作により搬送
手段による原稿の搬送を停止させるための搬送停止指示
を出す搬送停止指示手段と、原稿の搬送中に搬送停止指
示が出されると、搬送手段の搬送動作を停止するように
該搬送手段を制御する制御手段と、搬送手段の搬送動作
が停止されると、その旨を外部装置に通知する通知手段
とを備えるから、原稿搬送動作中に外部装置からの指示
を行うことなく、原稿の搬送動作を停止させることがで
きる。

【００５７】本発明の画像入力ステムによれば、外部装
置は、画像入力装置の通知手段から搬送手段の搬送動作
が停止された旨の通知を受けると、画像入力動作を停止
するから、原稿搬送動作中に外部装置からの指示を行う
ことなく、原稿の搬送動作を停止させることができる。

【００５８】本発明の画像入力方法によれば、搬送手段
により原稿を画像読取手段を経て外部に向けて搬送する
工程と、原稿の搬送中にユーザの停止操作により搬送手
段による原稿の搬送を停止させるための搬送停止指示が
出されると、搬送手段の搬送動作を停止するように該搬
送手段を制御する工程と、搬送手段の搬送動作が停止さ
れると、その旨を外部装置に通知する工程とを有するか
ら、画像入力動作を停止するから、原稿搬送動作中に外
部装置からの指示を行うことなく、原稿の搬送動作を停
止させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像入力装置の実施の一形態の構成を
示す断面図である。

【図２】図１の画像入力装置における制御部の構成を示
すブロック図である。

【図３】図２の入力手段に設けられている操作部の構成
を示す図である。

【図４】図１の画像入力装置におけるスキャン動作を示
すフローチャートである。

【図５】図２のイメージメモリにおける画像データのメ
モリマップを示す図である。

【図６】図２にホスト５７の指示処理の手順を示すフロ
ーチャートである。

【図７】図１のシートスルー型スキャナの制御部におけ
る処理の手順を示すフローチャートである。

【図８】従来のシートスルー型スキャナの構成を示す断
面図である。

【図９】図８のシートスルー型スキャナにおける動作の
手順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 給紙ローラ ２ 送りローラ ３，１２ 搬送ローラ ４ 表イメージセンサ ５ 原稿台 ６ 原稿 ９ 裏イメージセンサ １３ 分離ローラ ２３ 入力手段 ５１ ＣＰＵ ５３ 制御部 ５５ イメージメモリ １５０ 操作部

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿上の画像を読み取る画像読取手段を
   有し、該読み取った画像を外部装置に入力するための画
   像入力装置において、前記原稿を前記画像読取手段を経
   て装置外部に向けて搬送する搬送手段と、ユーザの停止
   操作により前記搬送手段による前記原稿の搬送を停止さ
   せるための搬送停止指示を出す搬送停止指示手段と、前
   記原稿の搬送中に前記搬送停止指示が出されると、前記
   搬送手段の搬送動作を停止するように該搬送手段を制御
   する制御手段と、前記搬送手段の搬送動作が停止される
   と、その旨を前記外部装置に通知する通知手段とを備え
   ることを特徴とする画像入力装置。
2. 【請求項２】 前記制御手段は、前記原稿の搬送中に前
   記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作
   を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知手段
   は、前記搬送手段の搬送動作の停止前に前記画像読取手
   段により既に読み取った画像の全てを前記外部装置に入
   力した後に、前記搬送手段の搬送動作を停止した旨を前
   記外部装置に通知することを特徴とする請求項１記載の
   画像入力装置。
3. 【請求項３】 前記制御手段は、前記原稿の搬送中に前
   記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作
   を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知手段
   は、前記原稿の全ての搬送が終了し、前記搬送手段の搬
   送動作を停止したとしてその旨を前記外部装置に通知す
   ることを特徴とする請求項１記載の画像入力装置。
4. 【請求項４】 前記制御手段は、前記原稿の搬送中に前
   記搬送停止指示が出されると、前記搬送手段の搬送動作
   を停止するように該搬送手段を制御し、前記通知手段
   は、前記搬送手段の搬送動作の停止前に前記画像読取手
   段により既に読み取った画像の全てを前記外部装置に入
   力した後に、前記原稿の全ての搬送が終了し、前記搬送
   手段の搬送動作を停止したとしてその旨を前記外部装置
   に通知することを特徴とする請求項３記載の画像入力装
   置。
5. 【請求項５】 前記通知手段による前記搬送手段の搬送
   動作を停止した旨の前記外部装置への通知後に、前記外
   部装置から次の画像読取開始指示が出されると、画像読
   取動作を開始することを特徴とする請求項１ないし４の
   いずれか１つに記載の画像入力装置。
6. 【請求項６】 請求項１記載の画像入力装置と、外部装
   置とを備える画像入力ステムであって、前記外部装置
   は、前記画像入力装置の通知手段から前記搬送手段の搬
   送動作が停止された旨の通知を受けると、画像入力動作
   を停止することを特徴とする画像入力システム。
7. 【請求項７】 画像読取手段で原稿上の画像を読み取
   り、該読み取った画像を外部装置に入力するための画像
   入力方法において、搬送手段により前記原稿を前記画像
   読取手段を経て外部に向けて搬送する工程と、前記原稿
   の搬送中にユーザの停止操作により前記搬送手段による
   前記原稿の搬送を停止させるための搬送停止指示が出さ
   れると、前記搬送手段の搬送動作を停止するように該搬
   送手段を制御する工程と、前記搬送手段の搬送動作が停
   止されると、その旨を前記外部装置に通知する工程とを
   有することを特徴とする画像入力方法。
8. 【請求項８】 前記原稿の搬送中に前記搬送停止指示が
   出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止するように
   該搬送手段を制御し、前記搬送手段の搬送動作の停止前
   に前記画像読取手段により既に読み取った画像の全てを
   前記外部装置に入力した後に、前記搬送手段の搬送動作
   を停止した旨を前記外部装置に通知することを特徴とす
   る請求項７記載の画像入力方法。
9. 【請求項９】 前記原稿の搬送中に前記搬送停止指示が
   出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止するように
   該搬送手段を制御し、前記原稿の全ての搬送が終了し、
   前記搬送手段の搬送動作を停止したとしてその旨を前記
   外部装置に通知することを特徴とする請求項７記載の画
   像入力方法。
10. 【請求項１０】 前記原稿の搬送中に前記搬送停止指示
    が出されると、前記搬送手段の搬送動作を停止するよう
    に該搬送手段を制御し、前記搬送手段の搬送動作の停止
    前に前記画像読取手段により既に読み取った画像の全て
    を前記外部装置に入力した後に、前記原稿の全ての搬送
    が終了し、前記搬送手段の搬送動作を停止したとしてそ
    の旨を前記外部装置に通知することを特徴とする請求項
    ９記載の画像入力方法。
11. 【請求項１１】 前記搬送手段の搬送動作を停止した旨
    の前記外部装置への通知後に、前記外部装置から次の画
    像読取開始指示が出されると、画像読取動作を開始する
    ことを特徴とする請求項７ないし１０のいずれか１つに
    記載の画像入力方法。
12. 【請求項１２】 前記外部装置は、前記画像入力装置の
    通知手段から前記搬送手段の搬送動作が停止された旨の
    通知を受けると、画像入力動作を停止することを特徴と
    する請求項７記載の画像入力方法。