JP2000294415A - 希土類永久磁石とその製造方法 - Google Patents

希土類永久磁石とその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】Sm Fe17 相を主体とするバルク状
の希土類永久磁石とその製造方法を提供する。 【解決手段】不可避の不純物を除いて、R(Yを含む希
土類元素のうちSmを主体とする1種又は2種以上),
Fe(又はFe+Co),Nよりなり、主相がTh
Zn17型菱面体晶構造を有し、相対密度が90%以上
であって、温間一軸又は二軸加圧してバルク化すること
で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器、特にハ
ードディスクドライブのヘッド駆動用アクチュエータに
使用すると最適な希土類永久磁石とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】R Fe17(RはYを含む希土類元
素を表わす)は、Th Zn17型菱面体晶構造ある
いはTh Ni17型六方晶構造を有する金属間化合
物である。このR Fe17は、永久磁石材料に要求
される3つの条件、すなわち、飽和磁化が高いこと、
キュリー温度が高いこと、結晶磁気異方性定数が大
きいことのうち、の飽和磁化が高いこと以外の条件を
充足していないため、永久磁石材料として有用であると
は考えられていなかった。しかしながら、1990年前
後に、コーイー(Coey)や入山らは、RFe17
の格子間に窒素原子を侵入させると、磁気的性質が著し
く改善されることを発見した。その内容は、R Fe
17 組成式当たり、x=最大3個までの窒素原子
を、希土類原子の周囲に侵入させることができ、窒素原
子の侵入により、a,c軸の格子定数が共に大きくなっ
て、体積が数%以上膨張し、キュリー温度が著しく上昇
するというものである。また、結晶磁気異方性定数につ
いても、窒素原子を格子間に侵入させたSmFe17
は、窒素原子侵入前の負の値から、10 erg
/cm 台の正の値を示すようになり、窒素原子の侵
入により、結晶磁気異方性定数は著しく上昇する。ただ
し、R Fe17がNd系やPr系である場合は、磁
性を担う希土類原子の4f電子の軌道が、Sm系のよう
に葉巻型ではなく偏平な形をしているため、窒素原子を
導入しても結晶磁気異方性定数は負の値のままであり、
著しい上昇は見られない。さらに、Sm Fe17
は、飽和磁化も15.6kGであり、16kGであ
るNd Fe14Bに匹敵する値を示す。したがっ
て、R Fe17の中では、Sm Fe17
だけが永久磁石材料に要求される前記3つの条件を充
足しており、優れた永久磁石材料となる可能性をもって
いる。
【0003】R Fe17の格子間に窒素原子を侵入
させる方法としては、R Fe17粉末を分解温度以
下にまで昇温し、N ガス雰囲気で窒化するのが一般
的である。N ガスの代わりに、N ガス(又はNH
ガス)とH ガスの混合ガスを使用する場合もあ
る。混合ガスを使用した場合は、混合ガス中のH
スをR Fe17が吸蔵するため、格子間が膨張して
マイクロクラックが生じ、このマイクロクラックを通じ
て、N ガス(又はNH ガス)の表面拡散が促進さ
れる。そのため、混合ガスを使用すると粉末全体を十分
に、かつ早く窒化することができる。その他、高圧のN
ガスを使用して窒化する場合もある。なお、R
17を粉末状態ではなく溶解インゴットの状態で窒化
することも考えられるが、窒化はN ガスの表面拡散
により進行するので、インゴットの状態で内部まで窒化
することは困難である。
【0004】R Fe17 を磁石材料として用い
る上での問題点は、約600℃以上の温度で分解するこ
とである。式R Fe17 →2RN +17F
eで表わされるように、約600℃以上でRN とF
eに分解する。図2にSmFe17 粉末をN
ガス雰囲気中で昇降温して得られたガス吸収曲線を示
す。この図2からわかるように、500℃を超えた温度
で既に少しずつ分解が始まっている。そのため、希土類
永久磁石の製造において、粉末冶金法によりR Fe
17 粉末を焼結する場合、焼結温度は通常110
0℃以上となるので、R Fe17 は分解してし
まい、バルク状に磁石化することは困難であった。そこ
で、上記問題点を克服するため、各種添加物をR
17 に配合してその分解温度を上昇させる試み
がなされたが、分解温度の上昇は100℃以内に止まる
にすぎなかった。
【0005】以上の理由から、Sm Fe17
主体とするR Fe17 は、粉末のままで使用で
きるボンド磁石の原料として利用されている。Sm
Fe 17 は異方性磁場が大きいため、微粉末の状
態でも実用上十分な保磁力が得られ、該微粉末を磁場中
で配向することにより異方性ボンド磁石が製造できる。
実験室レベルでは(BH)max として20MGOe
(160kJ/m )前後の値をもつSm Fe17
異方性ボンド磁石が報告されている。しかし、圧
縮成形法によるボンド磁石では、微粉が酸化し劣化が起
きやすいため、微粉が樹脂で封止される射出成形法によ
るボンド磁石が実用可能と考えられている。射出成形で
のボンド磁石特性は、圧縮成形のそれより低い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】Sm Fe17
を主体とするR Fe17 は、これまで述べたよ
うに、異方性ボンド磁石として、ある程度の磁気特性を
発現することはできるものの、実用的な方法でバルク化
することができないため、用途が限定されていた。そこ
で、本発明は、Sm Fe17 相を主体とするバ
ルク状の希土類永久磁石とその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するに
は、R Fe17 の分解温度を焼結温度以上に
上昇させるか、R Fe17 の分解温度以下で
バルク化させるか、あるいは急激に昇温と降温を行い
短時間にバルク化を終了させるかのいずれかの方法に基
づいて、R Fe17 粉末をバルク化することが
考えられる。しかしながら、上記の方法は既に述べた
ように、分解温度と焼結温度の差は500℃以上あり、
分解温度を500℃以上も上昇させることは容易なこと
ではなく、の方法については、例えばSm Fe
17 系の場合、分解温度である600℃以下でバ
ルク化できる可能性が全くないとは言えないものの、実
際に行われた報告は今までされていない。また、の方
法はパルス超高圧法がありえるが、実用性には乏しいと
考えられていた。結局、いずれの方法を採用しても、本
願発明の目的を達成することは困難であるように思われ
たが、今回、本発明者は上記の方法に着目した。すな
わち、本発明者は、Sm Fe17 を主体とする
Fe17 を対象にして、高温での分解過程を
検討したところ、R Fe17 の分解は瞬時に起
こるのではなく、600℃以上でも数分〜数十分の時間
(温度が高いほど分解時間は短い)が必要であることが
わかった。したがって、分解温度以上であっても短時間
のうちに昇温と降温を行えば、R Fe17 の分
解前にバルク化できる可能性があることを見いだした。
しかし、焼結による高密度化が瞬時に完了するわけでは
ないので、単純にR Fe17 を急激に昇温して
降温すればよいというものではない。そこで、上記の
方法について、高密度化する方法や好適条件について更
に検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、不可避の不純物を除いて、R(Yを含む
希土類元素のうちSmを主体とする1種又は2種以
上),Fe(又はFe+Co),Nよりなり、主相がT
Zn17型菱面体晶構造を有し、相対密度が90
%以上であることを特徴とするバルク状の希土類永久磁
石である。また、別の本発明は、温間一軸又は二軸加圧
しながらバルク化することを特徴とする上記希土類永久
磁石の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の希土類永久磁石は、不可
避の不純物を除いて、R(Yを含む希土類元素のうちS
mを主体とする1種又は2種以上),Fe(又はFe+
Co),Nよりなり、主相がTh Zn17型菱面体
晶構造を有し、相対密度が90%以上であることを特徴
とするバルク状磁石である。RとしてはSmが望ましい
が、Smを主体とするのであれば、SmとCe,Pr,
Ndなどの希土類元素からなる2種以上の組み合わせで
もよい。Pr,Ndには飽和磁化を増加させる効果が認
められるものの、Smの量に対して過剰になると、保磁
力を低下させるので、全希土類元素量の30at%以下
に抑えるのが望ましい。また、CeはSmよりも資源量
が豊富で安価であるため、コスト的に有利であるが、配
合量にほぼ比例して飽和磁化を低下させるので、やはり
全希土類元素量の30at%以下に抑えるのが望まし
い。
【0009】本発明の希土類永久磁石は、組成式R(F
1−y Co で表すことができ、この組
成式に示されるように、Feの一部をCoで置換するこ
とにより、キュリー温度を上昇させ、かつ飽和磁化も少
し増加させることができる。しかし置換しすぎると保磁
力を低下させるので、yの値は0≦y≦0.3となるよ
うにするのが望ましい。希土類元素と遷移金属の比を示
すzの値は、必ずしも化学量論比である8.5にする必
要はないが、z<8及び9<zの領域では磁気特性が安
定しないので、8≦z≦9とするのがよい。また、格子
間に侵入させる窒素原子は上記組成式当たり、結晶学的
には3原子が最大であり、その場合に最も磁気特性が高
くなるが、正規の格子間以外に余分に侵入させても、あ
るいは少し足りなくても2〜3.5の範囲にあれば、x
=3の場合に比較して磁気特性はそれほど低下しないの
で、2≦x≦3.5であれば問題はない。
【0010】本発明の希土類永久磁石には、保磁力を向
上させるため、添加物としてTi,Mo,V,Ta,Z
r,Hf,W等の遷移金属やAl,Siなどを配合して
もよいが、添加しすぎると飽和磁化の急激な低下や、保
磁力の低下を招くので、FeとCoの合計量の5at%
以下とするのが望ましい。なお、原料の粉砕や熱処理の
過程における酸化や炭化により生じる不純物や原料自体
に含まれている不純物が混入することは不可避である
が、その混入量は少ないほど望ましい。
【0011】本発明の希土類永久磁石は、上記した組成
の原料粉末にN ガスを導入して窒化し、窒化した原
料粉末を温間一軸又は二軸加圧しながらバルク化するこ
とにより得られる。原料粉末の圧縮部位のみ加熱し、加
圧、成形、加温を同時に行うことにより、原料粉末間の
原子移動を促進させ、R Fe17 を分解させる
ことなくバルク化、高密度化することができる。温間一
軸又は二軸加圧しながらバルク化する過程は、R
17 の分解を極力避けるため、加圧する保持温
度までの昇温を2秒以上5分以内に行い、かつ保持温度
から300℃以下までの降温は5秒以上10分以内に行
うことが好ましい。このような短時間の高速昇温と降温
を行う方法としては、普通のホットプレスやその類似装
置を使用する方法が考えられるが、高速な昇降温は難し
い。そこで、本発明の、具体的方法の一例として、通電
粉末圧延法が挙げられる。この方法は、図1に示したよ
うに機械粉砕した原料粉末1をホッパー2上部よりロー
ル3内に投入し、被圧延粉末を介して大電流を通電する
とロール出口が最高温度となるので、このロール3で原
料粉末1を加圧することにより、温間一軸加圧する方法
である。通電粉末圧延法は、ロール3による圧縮が始ま
るまでは、原料粉末は粉末状であるため通電しても電源
5からは電流が流れず、したがって、ほとんど昇温が起
こらない。ロール3間において、原料粉末が、ある程度
圧縮されることによって初めて通電し、通電量が最大と
なるのは、ロール3間隙が最小となる位置でありロール
3から離れると急激に通電量は減少する。そのため、原
料であるR Fe17 に通電されるのは、ロール
3間隙が最小となる位置の前後で、時間的には短時間で
ある。すなわち、被圧延体4がロール3を出た時点で通
電しなくなって降温フェーズに入るため、分解温度以上
に加熱されている時間は極めて短時間である。
【0012】通電粉末圧延法により、温間一軸加圧を行
う保持温度及び昇温・降温の速度はロール間に通電する
電流値とロール回転数で調節し、加圧度合はロール間の
圧力と間隔を調節することで最適化することができる。
通電圧延部は被圧延体の酸化劣化を防止するため、不活
性ガス雰囲気又は真空雰囲気であることが望ましい。ロ
ールは1段でも多段でもよい。なお、温間加圧を行う方
法は、上記方法に限定されるものではなく、加圧放電焼
結法等の同様な機能を有し、急速な昇降温が可能な方法
であれば、いずれでもよい。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。 (実施例1)純度99.6%のSmと99.9%のFe
を所定比に秤量し、真空高周波炉で溶解させて、組成式
SmFe8.3 で表される溶解合金を作製した。該溶
解合金をジョークラッシャー、ブラウンミルにより機械
粉砕して、100メッシュ以下に粗粉砕した。得られた
粗粉を、真空中で580℃に加熱した後、1気圧のN
ガスを導入して12時間保持した。その後、窒化した
粗粉の重量増、粉末X線回折、偏光顕微鏡により磁区観
察を行ったところ、該粗粉内部まで十分窒化しており、
かつ、組成式RFe8.3 で表されることがわか
った。次に、窒化した粗粉に対して、Arガス雰囲気内
で、通電粉末圧延法を実施した。その際、一軸圧は平均
で500kg/cm 、電流は8kA、ロール周速は
1mm/秒であり、温間加圧保持温度まで約30秒で昇
温し、約40秒で300℃以下に降温した。なお、加圧
部自体の温度は、測定することができないので、ロール
周速と温度測定可能な領域から推測した。作製された2
0mm幅で1mm厚の薄板のうち、中央部15mm幅の
薄板を観察したところ、空孔は少なく、相対密度は95
%であった。また、磁気特性を測定したところ、Br=
0.75T、iHc=420kA/mであった。
【0014】(実施例2)純度99.6%のSm,Nd
と99.9%のFe,Coを所定比に秤量し、真空高周
波炉で溶解させて、組成式(Sm0.8 Nd0.2
(Fe0.9 Co0.18.7 で表される溶解合
金を作製した。そして、実施例1と同様に処理して、窒
化した粗粉を得た。窒化した粗粉の重量増、粉末X線回
折、偏光顕微鏡により磁区観察を行ったところ、該粗粉
内部まで十分窒化しており、かつ、組成式(Sm0.8
Nd0.2 )(Fe0.9 Co0.18.7
で表されることがわかった。次に、窒化した粗粉に
対して、Arガス雰囲気内で、通電粉末圧延法を実施し
た。その際、一軸圧は平均で700kg/cm 、電
流は12kA、ロール周速は0.8mm/秒であり、温
間加圧保持温度まで約75秒で昇温し、約120秒で3
00℃以下に降温した。作製された20mm幅で1mm
厚の薄板のうち、中央部15mm幅の薄板を観察したと
ころ、空孔は少なく、相対密度は97%であった。ま
た、磁気特性を測定したところ、Br=0.82T、i
Hc=310kA/mであった。
【0015】(実施例3)純度99.6%のSm,Ce
と99.9%のFe,Coを所定比に秤量し、真空高周
波炉で溶解させて、組成式(Sm0.8 Ce0.2
(Fe0.9 Co0.18.1 で表される溶解合
金を作製した。そして、窒化時間を8時間とした以外
は、実施例1と同様に処理して、窒化した粗粉を得た。
窒化した粗粉の重量増、粉末X線回折、偏光顕微鏡によ
り磁区観察を行ったところ、該粗粉内部まで十分窒化し
ており、かつ、組成式(Sm0.8 Ce0.2 )(F
0. Co0.18.12.8 で表されるこ
とがわかった。次に、窒化した粗粉に対して、Arガス
雰囲気内で、通電粉末圧延法を実施した。その際、一軸
圧は平均で700kg/cm 、電流は12kA、ロ
ール周速は0.8mm/秒であり、温間加圧保持温度ま
で約75秒で昇温し、約120秒で300℃以下に降温
した。作製された20mm幅で1mm厚の薄板のうち、
中央部15mm幅の薄板を観察したところ、空孔は少な
く、相対密度は98%であった。また、磁気特性を測定
したところ、Br=0.71T、iHc=330kA/
mであった。
【0016】
【発明の効果】本発明により、今までバルク化が困難で
あったSm Fe17 を主体とするR Fe
17 に対して、簡単な方法でバルク化することが
可能となり、高密度の希土類永久磁石が得られるので、
工業上極めて有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通電粉末圧延法の概念図である。
【図2】Sm Fe17 粉末をN ガス雰囲気
中で昇降温して得られたガス吸収曲線を示す図である。
【符号の説明】
1 原料粉末 4 被圧延体 2 ホッパー 5 電源 3 ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不可避の不純物を除いて、R(Yを含む
    希土類元素のうちSmを主体とする1種又は2種以
    上),Fe(又はFe+Co),Nよりなり、主相がT
    Zn17型菱面体晶構造を有し、相対密度が90
    %以上であることを特徴とするバルク状の希土類永久磁
    石。
  2. 【請求項2】 RがSm,Ce,Pr,NdのうちSm
    を主体とする1種又は2種以上であり、組成式R(Fe
    1−y Co (2≦x≦3.5、0≦y≦
    0.3、8≦z≦9)で表される請求項1記載の希土類
    永久磁石。
  3. 【請求項3】 温間一軸又は二軸加圧してバルク化する
    ことを特徴とする請求項1記載の希土類永久磁石の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 温間一軸又は二軸加圧する過程におい
    て、保持温度までの昇温を2秒以上5分以内に行い、か
    つ、保持温度から300℃以下までの降温を5秒以上1
    0分以内に行うことを特徴とする請求項3記載の希土類
    永久磁石の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1241687A1 (en) * 2001-03-14 2002-09-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Bulk anisotropic rare earth permanent magnet and preparation method
US6926963B2 (en) 2000-11-13 2005-08-09 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Highly weather-resistant magnet powder and magnet produced by using the same
CN110970187A (zh) * 2018-09-28 2020-04-07 Tdk 株式会社 钐-铁-铋-氮系磁铁粉末和钐-铁-铋-氮系烧结磁铁

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