JP2000294270A - 角形アルカリ二次電池の製造方法 - Google Patents

角形アルカリ二次電池の製造方法

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JP2000294270A
JP2000294270A JP11103941A JP10394199A JP2000294270A JP 2000294270 A JP2000294270 A JP 2000294270A JP 11103941 A JP11103941 A JP 11103941A JP 10394199 A JP10394199 A JP 10394199A JP 2000294270 A JP2000294270 A JP 2000294270A
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secondary battery
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pressing step
area
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Hiroyuki Shibaoka
浩行 柴岡
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Toshiba Battery Co Ltd
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    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
    • H01M50/102Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure
    • H01M50/103Primary casings; Jackets or wrappings characterised by their shape or physical structure prismatic or rectangular
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充放電サイクルを繰り返すことにより正極が
膨潤するのが抑制され、充放電サイクル寿命が向上され
た角形アルカリ二次電池の製造方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 開口部1a及び前記開口部1aの下方に
胴部1bを有する有底矩形筒状の容器1内に、正極と負
極の間にセパレータを介して作製された電極群及びアル
カリ電解液を収納し、前記容器1の開口部1aに封口部
材を絶縁ガスケットを介してかしめ固定する構造の角形
アルカリ二次電池の製造方法において、組立後、前記容
器1の胴部1bの長手方向に沿う面をそれぞれ押圧する
第1の押圧工程と、前記二次電池に初充放電を施す工程
と、前記容器1の胴部1bの長手方向に沿う面をぞれそ
れ押圧する第2の押圧工程とを具備することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、角形アルカリ二次
電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角形アルカリ二次電池の一例である角形
ニッケル水素二次電池は、例えば、以下に説明する方法
により製造される。水酸化ニッケルを含むペースト式正
極と水素吸蔵合金を含むペースト式負極とをセパレータ
を介して交互に積層することに電極群を作製する。一
方、負極端子を兼ねる金属製有底矩形筒状容器の開口部
を拡口することにより前記開口部の下方に段部を形成す
る。この容器内に電極群を収納した後、アルカリ電解液
を注入する。次いで、正極端子を兼ねる封口部材と前記
正極とを電気的に接続した後、前記容器内の段部に前記
封口部材を絶縁ガスケットを介して載置する。前記容器
の開口部を縮径した後、前記開口部の上端を内方に折り
曲げることにより前記容器の開口部に前記封口部材を前
記絶縁ガスケットを介してかしめ固定することによって
角形ニッケル水素二次電池を組み立てる。ひきつづき、
初充放電を施した後、所望の充電量を持つ状態で出荷す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この角
形ニッケル水素二次電池に用いられる容器は、有底矩形
筒状をなすため、容器を内側から押圧した際、円筒形ニ
ッケル水素二次電池で用いられる有底円筒形容器に比べ
て変形が生じやすい。また、水酸化ニッケルを含むペー
スト式正極は、充放電により膨潤する性質を有する。特
に、正極の膨潤は、初充放電で生じやすい。従って、角
形ニッケル水素二次電池は、初充放電で前記正極が膨潤
しようとするのを容器により抑えることができないた
め、充放電サイクルの進行に伴って膨潤が進み、セパレ
ータ中のアルカリ電解液が正極へ移動し、内部抵抗が増
加し、サイクル寿命が低下するという問題点を有する。
【0004】ところで、特開平5−13054号公報に
は、有底矩形筒状容器内に発電要素を収納した後、前記
容器の開口部に蓋体をレーザー溶接により取り付け、前
記容器の幅広面の中央部分をポンチで圧縮する角形蓄電
池の製造方法が記載されている。一方、特開平8−29
3320号公報には、正極板と負極板をセパレータを介
して交互に積層してなる極板群を、その極板積層面が電
池ケースの幅広面と平行になるように電池ケース内へ収
納し、電池ケースの開口部に封口板をレーザー溶接して
密閉した後、前記電池ケースの幅広面を左右の両側から
内側に向けて押圧し、ひきつづき、前記電池ケースの幅
広面を左右の両側から内側に向けてさらに押圧しながら
初回充放電を行う角形ニッケル水素蓄電池の製造方法が
記載されている。
【0005】本発明は、充放電サイクルの進行に伴って
正極が膨潤するのが抑制され、充放電サイクル寿命が向
上された角形アルカリ二次電池の製造方法を提供しよう
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、開口部及び前
記開口部の下方に胴部を有する有底矩形筒状の容器内
に、正極と負極の間にセパレータを介して作製された電
極群及びアルカリ電解液を収納し、前記容器の開口部に
封口部材を絶縁ガスケットを介してかしめ固定する構造
の角形アルカリ二次電池の製造方法において、組立後、
前記容器の胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ押圧する
第1の押圧工程と、前記二次電池に初充放電を施す工程
と、前記容器の胴部の長手方向に沿う面をぞれそれ押圧
する第2の押圧工程とを具備することを特徴とする角形
アルカリ二次電池の製造方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る方法で製造さ
れる角形アルカリ二次電池の一例を図1を参照して説明
する。
【0008】図1に示すように、負極端子を兼ね、上部
に開口部1a及び前記開口部1aの下方に胴部1bを有
する有底矩形筒状の容器1内には、電極群2が収納され
ている。前記電極群2は、正極3と負極4をその間にセ
パレータ5を介在させながら交互に積層することにより
作製され、かつ最外層が負極4である。前記電極群2
は、前記容器1内に電極群2の積層方向と前記容器1の
長手方向が直交するように収納されている。なお、前記
電極群の最外層の負極4は、前記容器1の内面と電気的
に接触している。アルカリ電解液は、前記容器1内に収
容されている。正極端子及び防爆機能を有する封口部材
6は、ガス抜き孔(図示しない)が開口された長方形の
第1の封口板7と、前記封口板7上に前記ガス抜き孔を
覆うように配置されたキャップ状の正極端子8と、前記
封口板7と前記正極端子8で囲まれた空間内に前記ガス
抜き孔を塞ぐように配置されたゴム製の安全弁9とを有
する。前記正極端子8には、複数のガス抜き孔(図示し
ない)が開口されている。底部に開口部を有する有底矩
形筒状の絶縁性ガスケット10は前記容器1の開口部1
aと前記封口板7の間に圧縮状態で配置され、前記封口
部材6を前記容器1の開口部1aにカシメ固定してい
る。中央に孔が開口された第2の封口板11は、前記容
器1の開口端に前記正極端子8が前記孔から突出するよ
うに配置されている。正極リード12は、一端が前記正
極3に接続され、他端が前記封口板7の下面に接続され
ている。外装チューブ13は、前記容器1の側面、上部
周縁及び底部周縁を被覆している。
【0009】以下、前記正極3、負極4、セパレータ5
およびアルカリ電解液について詳細に説明する。
【0010】1)正極3 この正極3は、水酸化ニッケルを含む。
【0011】前記正極は、例えば、水酸化ニッケル粉末
を主成分とし、導電剤、結着剤および水を含むペースト
を調製し、前記ペーストを集電体に充填し、これを乾
燥、加圧成形することにより作製される。
【0012】水酸化ニッケル粒子としては、例えば、無
共晶の水酸化ニッケル粒子、または亜鉛および/または
コバルトが金属ニッケルと共晶された水酸化ニッケル粒
子を用いることができる。
【0013】前記水酸化ニッケルは、X線粉末回折法
(Cu−Kα)による(101)面のピーク半価幅を
0.8゜/2θ以上にすることが好ましい。前記半価幅
のより好ましい範囲は、0.9〜1.0゜/2θであ
る。
【0014】前記導電材としては、例えば一酸化コバル
ト、三酸化二コバルト、水酸化コバルト等のコバルト化
合物を挙げることができる。また、これらのコバルトま
たはコバルト化合物を前記水酸化ニッケルの粉末表面に
持つ複合形態をとっても構わない。
【0015】前記結着剤としては、例えばポリテトラフ
ルオロエチレン、カルボキシメチルセルロース、ポリア
クリル酸ナトリウム、ポリビニルアルコール等を挙げる
ことができるが、使用しなくとも良い。
【0016】前記集電体としては、例えばニッケル、ス
テンレス等の金属や、ニッケルメッキが施された樹脂な
どからなる網状、スポンジ状、繊維状、フェルト状の多
孔質構造を有するものを挙げることができる。
【0017】2)負極4 この負極4は、水素吸蔵合金を含む。
【0018】前記負極は、例えば、水素吸蔵合金粉末を
導電剤、結着剤及び水と共に混練してペーストを調製
し、前記ペーストを導電性基板に充填し、乾燥させた
後、成形することにより製造される。
【0019】かかる水素吸蔵合金負極は、カドミウム負
極を用いた場合よりも二次電池の容量を向上できるた
め、好ましい。前記水素吸蔵合金は、格別制限されるも
のではなく、電解液中で電気化学的に発生させた水素を
吸蔵でき、かつ放電時にその吸蔵水素を容易に放出でき
るものであればよい。例えば、LaNi5 、MmNi5
(Mmはミッシュメタル)、LmNi5 (LmはLaを
含む希土類元素から選ばれる少なくとも一種)、これら
の合金のNiの一部をAl、Mn、Co、Ti、Cu、
Zn、Zr、Cr、Bの様な元素で置換した多元素系の
もの、またはTiNi系、TiFe系のものを挙げるこ
とができる。特に、一般式LmNiw Co x Mny Al
z (原子比w,y,zの合計値は5.00≦w+x+y
+z≦5.5である)で表される組成の水素吸蔵合金は
充放電サイクル寿命を向上できるために好適である。
【0020】前記導電剤としては、例えばカーボンブラ
ック、黒鉛等を挙げることができる。
【0021】前記結着剤としては、例えばポリアクリル
酸ソーダ、ポリアクリル酸カリウム等のポリアクリル酸
塩、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフ
ッ素系樹脂、またはカルボキシメチルセルロース(CM
C)等を挙げることができる。
【0022】前記導電性基板としては、例えばパンチド
メタル、エキスパンデッドメタル、ニッケルネット、ニ
ッケル板等の二次元基板や、フェルト状の金属多孔体
や、スポンジ状金属多孔体などの三次元基板を挙げるこ
とができる。
【0023】なお、負極4としては、前述したような水
素吸蔵合金を含むものの他に、金属カドミウム、水酸化
カドミウムなどのカドミウム化合物を含むものを用いる
ことができる。
【0024】3)セパレータ5 このセパレータ5としては、例えば、ポリアミド繊維製
不織布、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフ
ィン繊維製不織布に親水性官能基を付与したものを挙げ
ることができる。
【0025】4)アルカリ電解液 前記アルカリ電解液としては、例えば、水酸化ナトリウ
ム(NaOH)の水溶液、水酸化リチウム(LiOH)
の水溶液、水酸化カリウム(KOH)の水溶液、NaO
HとLiOHの混合液、KOHとLiOHの混合液、K
OHとLiOHとNaOHの混合液等を用いることがで
きる。
【0026】以下、本発明に係わる角形アルカリ二次電
池の製造方法を図2〜図3を参照して詳細に説明する。
【0027】図2は本発明に係る方法における押圧工程
の一例を示す斜視図、図3は本発明に係る方法における
押圧工程の別な例を示す斜視図である。
【0028】(第1工程)正極と負極をその間にセパレ
ータを介在させて交互に積層することにより電極群を作
製する。この時、電極群の最外層を負極とする。開口部
と前記開口部を拡口することにより形成された段部と前
記段部の下方に存在する胴部とを有し、負極端子を兼ね
る有底矩形筒状容器内に前記電極群をその積層方向が前
記容器の長手方向と直交するように収納する。ひきつづ
き、前記容器内にアルカリ電解液を注入する。正極端子
を兼ねる封口部材と前記電極群の正極を電気的に接続し
た後、前記容器内の段部に封口部材を絶縁ガスケットを
介して載置する。前記容器の開口部を縮径した後、前記
開口部の上端を内方に折り曲げて前記容器の開口部に前
記封口部材を前記絶縁ガスケットを介してかしめ固定す
ることにより角形アルカリ二次電池を組み立てる。な
お、折り曲げ工程の後、再度、縮径工程を行っても良
い。
【0029】(第2工程)前記容器の胴部の長手方向に
沿う面をそれぞれ押圧することにより前記二次電池を潰
して第1の押圧工程を行う。
【0030】押圧工程は、図2に例示されるように、湾
曲面を有する1対の押圧部材21a,21bを用い、前
述した第1の工程で組み立てられた二次電池の容器1の
胴部1bの長手方向に沿う面に前記押圧部材21a,2
1bの湾曲面をそれぞれ当接させ、前記押圧部材21
a,21bで押圧することにより行うことができる。こ
のように1つの面を1つの押圧部材で押圧するのではな
く、図3に例示されるように1つの面を2つの押圧部材
で押圧してもよい。この場合、容器1の胴部1bの長手
方向に沿う一方の面を湾曲面を有する2つの押圧部材2
2a,22bで押圧し、他方の面を湾曲面を有する2つ
の押圧部材23a,23bで押圧する。
【0031】(第3工程)前記二次電池に初充放電を施
す。
【0032】(第4工程)前記容器の胴部の長手方向に
沿う面をそれぞれ押圧することにより前記二次電池を潰
して第2の押圧工程を行うことにより角形アルカリ二次
電池を得る。
【0033】この第2の押圧工程は、前述した第1の押
圧工程で説明したのと同様な方法により行うことができ
る。
【0034】前記第1の押圧工程は前記容器の胴部の長
手方向に沿う面の凹み量がそれぞれ0.1〜0.5mm
になるように行われ、かつ前記第2の押圧工程は前記容
器の胴部の長手方向に沿う面のトータル凹み量がそれぞ
れ0.3〜0.5mmになるように行われることが望ま
しい。これは次のような理由によるものである。前記第
1押圧工程において、凹み量を0.1mm未満にする
と、初充放電で正極が膨潤するのを十分に抑制すること
が困難になる恐れがある。一方、凹み量が0.5mmを
越えると、二次電池の封口部に負担がかかり、封口強度
が低下する恐れがある。また、トータル凹み量を0.3
mm未満にすると、前記第2の押圧工程で正負極及びセ
パレータの密着性を十分に高められないため、長寿命を
得ることが困難になる恐れがある。一方、トータル凹み
量が0.5mmを越えると、容器内の空隙が不足して充
電時に内圧上昇が生じる可能性がある、つまり長寿命を
得ることが困難になる恐れがある。前記第1の押圧工程
における凹み量のより好ましい範囲は、0.1mm〜
0.3mmである。また、一方の面の凹み量と他方の面
の凹み量が同じでなくともよい。
【0035】前記第1の押圧工程は前記容器の凹み面積
が前記電極群の面積の20〜60%に相当するように行
われ、かつ前記第2の押圧工程は前記容器のトータル凹
み面積が前記電極群の面積の60〜80%に相当するよ
うに行われることが好ましい。但し、凹み面積は、容器
内に収納された電極群の上面積のうち押圧工程で減少し
た分を意味する。また、電極群の面積は、第1押圧工程
を行う前の容器内に収納された電極群の上面積を示す。
凹み面積を前述したように規定するのは次のような理由
によるものである。前記第1押圧工程において、凹み面
積を前記電極群の面積の20%未満にすると、初充放電
で正極が膨潤するのを十分に抑制することが困難になる
恐れがある。一方、凹み面積が前記電極群の面積の60
%を越えると、二次電池の封口部に負担がかかり、封口
強度が低下する恐れがある。また、トータル凹み面積を
前記電極群の面積の60%未満にすると、前記第2の押
圧工程で正負極及びセパレータの密着性を十分に高めら
れないため、長寿命を得ることが困難になる恐れがあ
る。一方、トータル凹み面積が前記電極群の面積の80
%を越えると、容器内の空隙が不足して充電時に内圧上
昇が生じる可能性がある、つまり長寿命を得ることが困
難になる恐れがある。前記第1の押圧工程における凹み
面積のより好ましい範囲は、20%〜40%であり、ト
ータル凹み面積のより好ましい範囲は、40%〜80%
である。また、一方の面の凹み面積と他方の面の凹み面
積が同じでなくともよい。
【0036】特に、前記第1の押圧工程は前記容器の胴
部の長手方向に沿う面の凹み量がそれぞれ0.1〜0.
5mmで、かつ前記容器の凹み面積が前記電極群の面積
の20〜60%に相当するように行われ、前記第2の押
圧工程は前記長手方向に沿う面のトータル凹み量がそれ
ぞれ0.3〜0.5mmで、かつ前記容器のトータル凹
み面積が前記電極群の面積の60〜80%に相当するよ
うに行われることがさらに好ましい。
【0037】以上詳述したように本発明に係る角形アル
カリ二次電池の製造方法によれば、組立後、前記容器の
胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ押圧し、初充放電を
施すことによって、初充放電で電極群が膨張した際に容
器が外側に湾曲するのを抑制することができ、容器によ
り電極群を圧縮することができるため、初充放電の際に
セパレータ中の電解液が正極に移動する、つまり正極が
膨潤するのを抑えることができる。次いで、前記容器の
胴部の長手方向に沿う面をさらに押圧することによっ
て、正負極とセパレータの密着性を向上することができ
るため、充放電サイクルを繰り返した際にセパレータ中
の電解液が正極に移動するのを抑制することができ、充
放電サイクル寿命を向上することができる。また、初充
放電の前と後に押圧工程が行われるため、封口部に負荷
がかかるのを抑制することができ、高い封口強度を維持
することができる。
【0038】前記第1の押圧工程を前記容器の胴部の長
手方向に沿う面の凹み量がそれぞれ0.1〜0.5mm
になるように行い、かつ前記第2の押圧工程を前記長手
方向に沿う面のトータル凹み量がそれぞれ0.3〜0.
5mmになるように行うことによって、封口強度及び充
電時の内圧特性を損なうことなく、容器により電極群を
適度に圧縮することができるため、充放電サイクル寿命
をさらに向上することができる。
【0039】また、前記第1の押圧工程を前記容器の凹
み面積が前記電極群の面積の20〜60%に相当するよ
うに行い、かつ前記第2の押圧工程を前記容器のトータ
ル凹み面積が前記電極群の面積の60〜80%に相当す
るように行うことによって、封口強度及び充電時の内圧
特性を損なうことなく、容器により電極群を適度に圧縮
することができるため、充放電サイクル寿命をさらに向
上することができる。
【0040】さらに、前記第1の押圧工程を前記容器の
胴部の長手方向に沿う面の凹み量がそれぞれ0.1〜
0.5mmで、かつ前記容器の凹み面積が前記電極群の
面積の20〜60%に相当するように行い、前記第2の
押圧工程を前記長手方向に沿う面のトータル凹み量がそ
れぞれ0.3〜0.5mmで、かつ前記容器のトータル
凹み面積が前記電極群の面積の60〜80%に相当する
ように行うことによって、封口強度及び充電時の内圧特
性を損なうことなく、容器による電極群の圧縮度合いを
より最適なものにすることができるため、充放電サイク
ル寿命をより一層向上することができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0042】(例1〜10)活物質として水酸化ニッケ
ルを含むペースト式正極をポリプロピレン製不織布から
なるセパレータで包被した。また、水素吸蔵合金を含む
ペースト式負極を用意した。このような正極と負極とを
最外層が負極になるように交互に積層して電極群を作製
した。開口部と、前記開口部を拡口することにより前記
開口部の下方に形成された段部と、前記段部の下方に存
在する胴部とを持つ有底矩形筒状容器内に前記電極群を
積層方向が容器の長手方向と直交するように収納した。
次いで、前記容器内にアルカリ電解液を注入した。防爆
機能及び正極端子を兼ねる封口部材が絶縁ガスケット内
に収納されたもの(封口体)を用意し、前記封口部材と
前記容器内に収納された正極をリードで接続した後、前
記封口体を前記容器内の前記段部に載置する。次いで、
前記容器の開口部を縮径した後、前記開口部の上端を内
方に折り曲げることにより前記封口部材を前記容器の開
口部に前記絶縁ガスケットを介してかしめ固定すること
により公称容量が550mAhで、高さが47mm、長
手方向に沿う幅が17mm、長手方向と直交する幅が6
mmの外径寸法を有する角形ニッケル水素二次電池を組
み立てた。
【0043】前述した図2に示す1対の押圧部材により
前記容器の胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ押圧した
(第1の押圧工程)。この第1の押圧工程では、凹み面
積が電極群の面積の40%に相当する量となるように各
面の凹み量を下記表1に示すように異ならせた。次い
で、前記二次電池に初充放電を程した後、充電を行っ
た。ひきつづき、前記容器の胴部の長手方向に沿う面を
前記1対の押圧部材によりそれぞれ押圧した(第2の押
圧工程)。この第2の押圧工程では、トータル凹み面積
が電極群の面積の80%に相当する量となるように各面
のトータル凹み量を下記表1に示すように異ならせた。
但し、電極群の面積は、第1押圧工程を行う前の容器内
に収納された電極群の上面積を示す。
【0044】(比較例)前述した第1,2の押圧工程を
行わないこと以外は、前述した例1〜10と同様にして
角形ニッケル水素二次電池を製造した。
【0045】得られた例1〜10及び比較例の二次電池
について、1.0Cで−dV制御充電を行った後、1.
0Cで1.0Vまで放電する充放電サイクルを繰り返
し、サイクル寿命を測定し、その結果を下記表1に示
す。但し、サイクル寿命は、放電容量が1サイクル目の
放電容量の80%に低下したサイクル数である。
【0046】また、電極群及びアルカリ電解液を収納し
ないこと以外は、前述したのと同様にして製造された例
1〜10及び比較例の二次電池について、容器内にガス
を送り、封口部よりガス漏れを生じる際の内圧を測定
し、その結果を封口強度として下記表1に併記する。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかなように、組立後、容器の
胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ押圧し、初充放電を
施し、前記各面をさらに押圧することにより得られた例
1〜10の二次電池は、このような押圧工程を行わない
比較例の二次電池に比べてサイクル寿命が長いことがわ
かる。
【0049】(例11〜21)前述した例1〜10と同
様にして公称容量が550mAhで、高さが47mm、
長手方向に沿う幅が17mm、長手方向と直交する幅が
6mmの外径寸法を有する角形ニッケル水素二次電池を
組み立てた。
【0050】次いで、前述した図2に示す1対の押圧部
材により前記容器の胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ
押圧した(第1の押圧工程)。この第1の押圧工程で
は、各面の凹み量が0.3mmとなるように電極群の面
積に対する凹み面積を下記表2に示すように異ならせ
た。次いで、前記二次電池に初充放電を程した後、充電
を行った。ひきつづき、前記容器の胴部の長手方向に沿
う面を前記1対の押圧部材によりそれぞれ押圧した(第
2の押圧工程)。この第2の押圧工程では、各面のトー
タル凹み量が0.3mmとなるように電極群の面積に対
する凹み面積を下記表2に示すように異ならせた。但
し、電極群の面積は、前記第1の押圧工程を行う前にお
ける容器内に収納された状態の電極群上面の面積を示
す。
【0051】得られた例11〜21の二次電池につい
て、前述したのと同様にしてサイクル寿命及び封口強度
を測定し、その結果を下記表2に併記する。なお、表2
には前述した比較例の結果を併記する。
【0052】
【表2】
【0053】表2から明らかなように、組立後、容器の
胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ押圧し、初充放電を
施し、前記各面をさらに押圧することにより得られた例
11〜21の二次電池は、このような押圧工程を行わな
い比較例の二次電池に比べてサイクル寿命が長いことが
わかる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、充
放電サイクル寿命が向上された角形アルカリ二次電池の
製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる方法で製造される角形アルカリ
二次電池を示す部分切欠斜視図。
【図2】本発明に係る方法における押圧工程の一例を示
す斜視図。
【図3】本発明に係る方法における押圧工程の別な例を
示す斜視図。
【符号の説明】
1…容器、 1a…開口部、 8…正極端子、 21a,21b…押圧部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部及び前記開口部の下方に胴部を有
    する有底矩形筒状の容器内に、正極と負極の間にセパレ
    ータを介して作製された電極群及びアルカリ電解液を収
    納し、前記容器の開口部に封口部材を絶縁ガスケットを
    介してかしめ固定する構造の角形アルカリ二次電池の製
    造方法において、 組立後、前記容器の胴部の長手方向に沿う面をそれぞれ
    押圧する第1の押圧工程と、 前記二次電池に初充放電を施す工程と、 前記容器の胴部の長手方向に沿う面をぞれそれ押圧する
    第2の押圧工程とを具備することを特徴とする角形アル
    カリ二次電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の押圧工程は前記容器の胴部の
    長手方向に沿う面の凹み量がそれぞれ0.1〜0.5m
    mになるように行われ、かつ前記第2の押圧工程は前記
    長手方向に沿う面のトータル凹み量がそれぞれ0.3〜
    0.5mmになるように行われることを特徴とする請求
    項1記載の角形アルカリ二次電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の押圧工程は前記容器の凹み面
    積が前記電極群の面積の20〜60%に相当するように
    行われ、かつ前記第2の押圧工程は前記容器のトータル
    凹み面積が前記電極群の面積の60〜80%に相当する
    ように行われることを特徴とする請求項1または2記載
    の角形アルカリ二次電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110311164A (zh) * 2019-05-21 2019-10-08 天津力神电池股份有限公司 可拆卸混合形态的锂离子电池并联增压增容电池组结构

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