JP2000293129A - 表示特性認識装置、表示特性認識プログラム記憶媒体、表示特性調整装置および表示特性調整プログラム記憶媒体 - Google Patents

表示特性認識装置、表示特性認識プログラム記憶媒体、表示特性調整装置および表示特性調整プログラム記憶媒体

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JP2000293129A
JP2000293129A JP11100082A JP10008299A JP2000293129A JP 2000293129 A JP2000293129 A JP 2000293129A JP 11100082 A JP11100082 A JP 11100082A JP 10008299 A JP10008299 A JP 10008299A JP 2000293129 A JP2000293129 A JP 2000293129A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測色器を所持していない一般的なユーザであ
っても表示装置の表示特性を求めることができる表示特
性認識装置、およびそのような一般的なユーザであって
も表示装置の表示特性を適切に調整することができる表
示特性調整装置を提供する。 【解決手段】 所定の色票を表す色票データをディスプ
レイ(表示装置)32に向けて出力する色票データ出力
部52と、その色票の色名が入力される色名入力部53
と、色票データ出力部52から出力された色票データお
よび色名入力部53に入力された色名に基づいてディス
プレイの表示特性を求めるディスプレイ特性判定部55
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の表示特
性を求める表示特性認識装置と、コンピュータシステム
をそのような表示特性認識装置として動作させる表示特
性認識プログラムが記憶されてなる表示特性認識プログ
ラム記憶媒体と、表示装置の表示特性を調整する表示特
性調整装置と、コンピュータシステムをそのような表示
特性調整装置として動作させる表示特性調整プログラム
が記憶されてなる表示特性調整プログラム記憶媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、高機能パーソナルコンピュータの
普及やスキャナ、カラープリンタといった画像入出力機
器の低価格化により、業務用に限らず個人でもカラー画
像を扱う機会が増えてきた。そして、個人でカラー画像
を処理する機会が増加するにつれ、色の再現性が問題に
なってきた。つまり、原画像やディスプレイの表示画像
やプリンタの印刷画像といった画像の相互間では画像の
色を同じように再現できないという問題である。これ
は、ディスプレイ、プリンタ、スキャナといった異なる
カラー入出力機器では発色機構や色再現域等の色特性が
異なるためである。
【0003】このような異なる入出力装置の色の見えを
合わせる技術としてカラーマネジメントシステム(以
下、CMS)が知られており、CMSを用いることで、
スキャナで読み込んだ画像とディスプレイに表示した画
像とで色の見え方を一致させたり、更にプリンタで出力
した画像の色の見え方もスキャナで読み込んだ画像やデ
ィスプレイに表示した画像の色の見え方と一致させるこ
とができる。このように、CMSを用いると、画像に対
する違和感をユーザに感じさせないシステムを構築する
ことができる。
【0004】今日では、Windows95のICM
1.0(Image ClolorMatching)
やMacintoshのColorSync2.0(い
ずれも商標)のようにオペレーティングシステム(O
S)レベルでCMSの枠組みが組み込まれている。そし
て、カラー入出力機器のメーカによって、ICM1.0
あるいはColorSync2.0で用いられる所定形
式のデバイスプロファイルがユーザに提供されること
で、ユーザは、ディスプレイの表示画像およびプリンタ
の印刷画像のように、異なるデバイスの画像間でも違和
感を感じない画像を得ることができる。ICM1.0や
ColorSync2.0のデバイスプロファイルは国
際色彩コンソーシアム(International
ColorConsortium:ICC)が提唱して
いるICCプロファイルに準拠している。従って、入出
力機器メーカによってICCプロファイルの仕様に準じ
たデバイスプロファイルが提供されることで、Wind
ows環境のユーザもMacintosh環境のユーザ
も同じように、異なるデバイス間でも違和感を感じない
画像を得ることができ、種々の入出力装置を色の見えに
対して違和感なく使用することができる。以下、出力装
置についてCMSが用いられる場合について説明する。
【0005】現在、コンピュータ環境でCMSが用いら
れる際には、出力装置の色表示特性が把握され、その色
表示特性を示す情報を含んだICCプロファイルが用い
られるのが一般的である。
【0006】図1は、ICCプロファイルの構成図であ
る。
【0007】ICCプロファイルでは、必要なデータは
すべてタグにより記述されている。ICCプロファイル
は、ファイルサイズや作成日時といったプロファイルそ
のものに関する情報、および対象機器(出力装置)の機
種等を示す情報が格納されるプロファイルヘッダ1と、
出力装置の色表示特性を示す情報等が実際に格納される
タッグドエレメントデータ2と、タッグドエレメントデ
ータ2のどこにどのような情報が格納されているかを示
すタグテーブル3とに分けられる。プロファイルヘッダ
1は128バイト固定長のデータであり、タッグドエレ
メントデータ2は可変長のデータである。また、タグテ
ーブル3は、タッグドエレメントデータ2に格納されて
いるタグ数(n)を表すデータ3aと、n個のタグそれ
ぞれについての、識別子、格納アドレス、サイズを各4
バイトで表すデータ3b,3c,3dとを含んだ(4+
12n)バイトの可変長データである。
【0008】タッグドエレメントデータ2には、出力装
置の標準白色情報として白のCIEXYZ値が、D50
を標準光源として規格化された値でwtptタグに格納
される。なお、出力装置の標準白色情報としては、白の
CIEXYZ値の他、白色を黒体輻射に準えて指標する
色温度も知られているが、タッグドエレメントデータ2
には白のCIEXYZ値が格納される。また、白のCI
EXYZ値と色温度とは周知の方法で互いに変換するこ
とができ、以下の説明では、白のCIEXYZ値と色温
度とを区別せずに用いる場合がある。
【0009】また、タッグドエレメントデータ2には、
出力装置によって再現可能な色の範囲を示す情報とし
て、赤、緑、青各色のCIEXYZ値が、上記同様D5
0を標準光源として規格化された値で、rXYZタグ,
gXYZタグ,bXYZタグに格納される。
【0010】さらに、タッグドエレメントデータ2に
は、出力装置の入力−出力特性(γ特性)を表す情報と
して、赤、緑、青各色のγ特性が、rTRCタグ,gT
RCタグ,bTRCタグに格納され、一般に、入力0か
ら最大入力までの間がn等分された時の各階調値が格納
される。
【0011】このように、表示装置のICCプロファイ
ルのタッグドエレメントデータ2には、上述したような
7種類の情報が格納されるのが一般的である。これらの
情報は、特定の色画像データをディスプレイ等に入力し
て色画像を表示させ、その色を専用の測定器(測色器)
を用いて測定することで得られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ICCプロファイル
は、現在ではカラー機器メーカによって製品に添付され
てユーザに提供されているが、カラー機器には、機器自
体の差やユーザの使用環境による表示の違いなどがある
ため、メーカが提供するICCプロファイルは、必ずし
もユーザが使用している機器の特性を保持しているとは
いえない。例えばディスプレイの場合では、製造ロット
による色表示特性の違いが生じることや、ディスプレイ
本体の調整機能(コントラスト、ブライトネス、RGB
バランス、色温度設定など)によってディスプレイの表
示状態をユーザの好みで設定していることが多く、通常
は、メーカが提供するディスプレイプロファイルは、実
際にユーザが使用しているディスプレイに適合していな
い。つまり、CMSにおいて他のカラー機器との高精度
な色合わせができず、高精度な色合わせを行うために
は、ユーザのディスプレイを測定してディスプレイの色
表示特性の情報を収集し、その情報からプロファイルを
生成しなければならない。しかしながら、上述したよう
に、ディスプレイの測定には専用の測定器が必要であ
り、そのような専用の測定器は高価な機器であるので一
般的なユーザは所持していない。このため、そのような
一般的なユーザは、表示装置の表示特性を求めてICC
プロファイルを生成することや、表示装置の表示特性を
適切に調整することができないという問題がある。
【0013】上記事情に鑑み、本発明は、上述したよう
な測色器を所持していない一般的なユーザであっても表
示装置の表示特性を求めることができる表示特性認識装
置、コンピュータシステムをそのような表示特性認識装
置として動作させる表示特性認識プログラムが記憶され
てなる表示特性認識プログラム記憶媒体、上述したよう
な一般的なユーザであっても表示装置の表示特性を適切
に調整することができる表示特性調整装置、およびコン
ピュータシステムをそのような表示特性調整装置として
動作させる表示特性調整プログラムが記憶されてなる表
示特性調整プログラム記憶媒体を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の表示特性認識装置は、信号の入力を受けてその信号
に応じた画像を表示する表示装置であってその画像をそ
の信号と表示装置の表示特性との双方に応じた色で表示
する表示装置が接続され、表示装置に向けて、単色図形
を表す色票信号を出力する信号出力手段、信号出力手段
から出力された色票信号に応じて表示装置に表示された
色の名前が操作に応じて入力される色名入力手段、およ
び信号出力手段から出力された色票信号と、色名入力手
段に入力された名前とに基づいて表示装置の表示特性を
求める表示特性同定手段を備えたことを特徴とする。
【0015】本発明の表示特性認識装置によれば、表示
装置のユーザによって色名入力手段に色の名前が入力さ
れると、表示特性同定手段によって表示特性が求められ
るので、上述した測色器を持たない一般的なユーザであ
っても表示特性を求めることが出来る。
【0016】本発明の表示特性認識装置は、上記表示特
性同定手段が、上記表示特性として、白色画像を表す信
号とその信号に応じて上記表示装置に表示される画像の
色との関係を求めるものであってもよく、その場合に
は、上記表示装置が、複数の表示特性のうちのいずれか
の表示特性に切替自在に設定されるものであって、上記
表示特性同定手段が、上記表示装置が現在設定されてい
る表示特性を判定するものであることが好ましい。
【0017】白色画像を表す信号とその信号に応じて上
記表示装置に表示される画像の色との関係は、例えば、
黒体輻射に準えて温度で指標され、その温度は色温度と
称される。そして、表示装置の色温度は、例えば、50
00K,6500K,9300Kといった代表的な色温
度の中から選択的に設定されることが一般的であり、色
温度の判定精度は、ディスプレイに設定された色温度が
実際の色温度と合っているか否かを判別できれば充分で
ある場合が多い。従って、これらの代表的な色温度の中
のいずれの色温度に設定されているかを判定することに
よって簡単かつ正確に表示特性を求めることができる。
【0018】また、本発明の表示特性認識装置は、上記
表示手段が、光を発することにより画像を表示するディ
スプレイであって、上記表示特性同定手段が、上記表示
特性として、ディスプレイの輝度を求めるものであって
もよい。
【0019】また、本発明の表示特性認識装置は、上記
信号出力手段が、互いに名前が異なる色として知覚され
る複数の色のうちの色度図上互いに隣接する色の隣接領
域の色が表示特性に応じた色度で表示されるような色票
信号を出力するものであることが好適である。
【0020】このような好適な表示特性認識装置を構成
する信号出力手段が出力する色票信号に応じて表示装置
に表示される色は、後で詳しく説明するように、表示特
性の変化に対する色彩の変化が人間の視覚上顕著である
ので、色の名前に基づいて求められる表示特性の精度が
高い。
【0021】さらに、本発明の表示特性認識装置は、上
記色名入力手段が、互いに名前が異なる色として知覚さ
れる複数の色の中から選択された色の名前が入力される
ものであることが好ましい。
【0022】この好ましい構成の表示特性認識装置によ
れば、色名入力手段に入力される名前の選択肢が少な
く、そのため、名前の選択が容易であるとともに、見当
はずれな名前の入力が回避される。
【0023】さらにまた、本発明の表示特性認識装置
は、上記信号出力手段が、各単色図形を表す複数の色票
信号を上記表示装置に向けて出力するものであり、上記
色名入力手段が、複数の単色図形それぞれの色の名前が
入力されるものであり、上記表示特性同定手段が、信号
出力手段から出力された複数の色票信号と、色名入力手
段に入力された複数の名前とに基づいて表示装置の表示
特性を求めるものであることが望ましく、このような望
ましい構成の表示特性認識装置は、上記信号出力手段
が、上記表示装置に向けて上記複数の色票信号のうちの
1つの色票信号を出力し、その後、上記複数の色票信号
のうちの、上記色名入力手段に入力された名前に応じた
色票信号を表示装置に向けてさらに出力するものである
ことが望ましい。
【0024】このような望ましい構成の表示特性認識装
置は、複数の色票信号と複数の名前とに基づいて表示特
性が求められるので表示特性が高い精度で求められる。
【0025】また、本発明の表示特性認識装置は、上記
信号出力手段が、上記表示装置に向けて色票信号を出力
するとともに、その色票信号に応じて表示装置に表示さ
れる単色図形の周囲に黒色を表示させる信号も表示装置
に向けて出力するものであることが好適であり、上記信
号出力手段が、上記表示装置に向けて色票信号を出力す
るとともに、その色票信号に応じて表示装置に表示され
る単色図形の周囲に灰色を表示させ更にその灰色の周囲
に黒色を表示させる信号も該表示装置に向けて出力する
ものであることも好適である。
【0026】これらの好適な構成の表示特性認識装置に
よれば、表示装置に表示される単色図形の周囲に無彩色
の色が表示されるので、単色図形の純粋な色彩がユーザ
によって知覚されて名前が入力されることとなり、表示
特性が高い精度で求められる。また、例えば液晶ディス
プレイ(Liquid Crystal Displa
y:LCD)等のように単色図形の周囲からの漏れ光を
避ける必要がある場合には、単色図形の周囲には黒色が
表示されるのが望ましく、後で詳しく説明するように、
色の見えのモードを表面色モードに統一する必要がある
場合には、単色図形の周囲には灰色が表示されるのが望
ましい。
【0027】また、本発明の表示特性認識装置は、上記
信号出力手段が、色度図上互いに隣接する2種類の色の
隣接領域における一連の色が表示されるような一連の色
票信号を出力するものであり、上記色名入力手段が、表
示された一連の色の中から、2種類の色の境界に相当す
る色が選択されるものであってもよい。
【0028】さらに、本発明の表示特性認識装置は、上
記表示特性同定手段によって求められた表示特性を所定
形式で表すデータを生成し、そのデータを含む、上記表
示装置が画像を表示する特性を表すプロファイルを作成
するプロファイル作成手段を備えることが好ましく、本
発明の表示特性認識装置は、各表示特性を共通形式で表
す各データそれぞれを含む各種類の、表示装置が画像を
表示する特性を表すプロファイルを記憶するプロファイ
ル記憶手段と、プロファイル記憶手段に記憶されている
各種類のプロファイルの中から1つのプロファイルを、
上記表示特性同定手段によって求められた表示特性に基
づいて選択するプロファイル選択手段を備えることも好
ましい。
【0029】プロファイル作成手段やプロファイル選択
手段を備えた表示特性認識装置によれば、表示装置に適
したプロファイルが求められるので、この表示装置に表
示される色の見え方と、他の表示装置などに表示される
色の見え方がCMSによって一致されることとなる。
【0030】上記目的を達成する本発明の表示特性判定
プログラム記憶媒体は、信号の入力を受けてその信号に
応じた画像を表示する表示装置であってその画像をその
信号と表示装置の表示特性との双方に応じた色で表示す
る表示装置に向けて、単色図形を表す色票信号を出力す
る信号出力手段、信号出力手段から出力された色票信号
に応じて表示装置に表示された色の名前が操作に応じて
入力される色名入力手段、および信号出力手段から出力
された色票信号と、色名入力手段に入力された名前とに
基づいて表示装置の表示特性を求める表示特性同定手段
を備えた表示特性認識プログラムが記憶されてなること
を特徴とする。
【0031】また、上記目的を達成する本発明の表示特
性調整装置は、信号の入力を受けてその信号に応じた画
像を表示する表示装置であってその画像をその信号と表
示装置の表示特性との双方に応じた色で表示する表示装
置の表示特性を調整する表示特性調整装置において、表
示装置に向けて、互いに名前が異なる色として知覚され
る複数の色のうちの色度図上互いに隣接する色の隣接領
域に属する、表示装置の表示特性に応じた色がその表示
装置に表示されるような色票信号を出力する信号出力手
段を備えたことを特徴とする。
【0032】本発明の表示特性調整装置によれば、色票
信号に応じて表示装置に表示される色は、後で詳しく説
明するように、表示特性の変化に対する色彩の変化が人
間の視覚上顕著であるので、その色彩の変化を目安にし
て表示特性を適切に調整することができる。
【0033】また、上記目的を達成する本発明の表示特
性調整プログラム記憶媒体は、コンピュータシステムに
組み込まれ、そのコンピュータシステムを、信号の入力
を受けてその信号に応じた画像を表示する表示装置であ
ってその画像をその信号と表示装置の表示特性との双方
に応じた色で表示する表示装置の表示特性を調整する表
示特性調整装置として動作させる表示特性調整プログラ
ムが記憶されてなる表示特性調整プログラム記憶媒体に
おいて、上記表示特性調整プログラムが、互いに名前が
異なる色として知覚される複数の色のうちの色度図上互
いに隣接する色の隣接領域に属する、上記表示装置の表
示特性に応じた色がその表示装置に表示されるような色
票信号をその表示装置に向けて出力する信号出力手段を
備えたものであることを特徴とする。
【0034】なお、上記本発明の表示特性認識装置およ
び表示特性調整装置と、上記表示特性認識プログラムお
よび表示特性調整プログラムとでは、それらを構成する
構成要素名として、信号出力手段等といった互いに同一
の名称を付しているが、表示特性認識装置および表示特
性調整装置の場合は、そのような作用をなすソフトウェ
アとハードウェアとの結合を指し、表示特性認識プログ
ラムおよび表示特性調整プログラムの場合は、そのよう
な作用をなすソフトウェアの部分のみを指している。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
るに当たり、先ず、本発明の原理について説明し、その
後、具体的な実施形態について説明する。また、以下の
説明では、表示装置としてディスプレイが用いられる場
合を例にとって説明する。
【0036】図2は、人間によって知覚される色の分布
を示す色度図である。
【0037】この色度図の縦軸および横軸は、x=X/
(X+Y+Z),y=Y(X+Y+Z)なる関係式でC
IEXYZ値(X,Y,Z)が規格化されてなるいわゆ
るxy色度値を示しており、明度を考慮しない場合には
この色度図上の一点が1つの色を表す。また、この色度
図に示されている三角形の領域10は、ディスプレイに
よって再現可能な色の領域であり、三角形の領域の各頂
点10a,10b,10cは、ディスプレイに入力され
たRGB値が(0,0,255),(0,255,
0),(255,0,0)である場合にディスプレイに
よって表示される色を示している。また、その三角形の
領域10を覆う広い領域20は、人間が知覚することが
出来る色の領域である。
【0038】色に対する人間の知覚能力を示すものとし
て、カテゴリカル色知覚と称される知覚方法が知られて
おり、カテゴリカル色知覚では、人間に知覚される色
は、人種、地域、国籍によらず11色や13色程度に分
類されて知覚されるということが示されている。以下で
は、一例として11色に分類されるものとして説明す
る。カテゴリカル色知覚が指定している11色は、”
白”,”橙”,”茶”,”灰”,”黄”,”紫”,”
桃”,”赤”,”緑”,”青”,”黒”であり、この色
度図では、上述した三角形の領域10は、点線で、青、
緑、茶、橙、赤、桃、紫、灰の8色に領域分けされてい
る。これらの8つの領域11,12,13,14,1
5,16,17,18のことを以下ではカテゴリカル領
域と称する。この色度図の”灰”のカテゴリカル領域1
8には”白”および”黒”が含まれている。また、この
色度図では”黄”のカテゴリカル領域が省略されている
が、色の明度も考慮すると”黄”のカテゴリカル領域
は、”緑”のカテゴリカル領域12と”茶”のカテゴリ
カル領域13との間に存在する。本図は「開口色モード
と表面色モードにおける色空間のカテゴリカル色名領
域」(内川恵二他著:照明学会誌第77巻第6号pp3
46−354)を参考にして作成した。人間は、CIE
XYZ値等が互いに異なる種々の色であっても、それら
の色がこの色度図上の1つのカテゴリカル領域に属して
いるとそれらの色をカテゴライズして同じ種類の色とし
てみなしてしまう特性を持っている。逆に言えば、色度
図上は互いに近くに存在する色であっても、カテゴリカ
ル領域どうしの境界を越えてしまった場合には、人間は
それらの色を互いに全く異なる種類の色とみなしてしま
うということである。
【0039】ところで、ディスプレイに入力されたRG
B値と、ディスプレイ上に表示された色のCIEXYZ
値は、以下の関係式で近似される関係を有している。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、R,G,Bは、ディスプレイに入
力されたRGB値を表している。また、XR,YR,ZR
は赤のCIEXYZ値、XG,YG,ZGは緑のCIEX
YZ値、XB,YB,ZBは青のCIEXYZ値を表して
いる。さらに、γR,γG,γBは赤,緑,青のγ係数値
を表し、X,Y,Zは出力のCIEXYZ値を表してい
る。
【0042】ここでディスプレイの色温度が変わると、
上記関係式(1)の左辺に示される行列を構成する値が
変わって、ディスプレイ上に表示された色のCIEXY
Z値の構成比が変わることが知られている。これはすな
わち、ディスプレイに入力されたRGB値が一定であっ
ても、ディスプレイ上に表示される色の見え方が変わる
ことを意味する。色温度が低くなると、白は赤っぽく、
青は紫っぽくなる。
【0043】また、表示輝度の変化によっても色の見え
は変わる。色の明るさと色の見えの関係については、ベ
ツォルト・ブリュッケ現象が知られており、このベツォ
ルト・ブリュッケ現象では、色光(輝度)が強くなると
青緑黄赤以外の有彩色の青又は黄味が増し、逆に色光が
弱くなると緑赤味が増す。
【0044】このように、同じ色データ(RGB値)が
ディスプレイに入力された場合であっても、ディスプレ
イに表示される色の見え方はディスプレイの色温度や表
示輝度に応じて変わる。この結果、例えば、あるRGB
値Xに応じてディスプレイに表示された色のxy色度値
が、ある色温度CT1においては青のカテゴリカル領域
内にあり、別の色温度CT2においては紫のカテゴリカ
ル領域内に位置した場合、ディスプレイのユーザはこの
両者を違う色と認識することとなる。すなわち、このR
GB値Xをディスプレイに入力して表示させたとき、ユ
ーザが表示色を紫と認識するか青と認識するかによっ
て、このディスプレイの現在の色温度が、色温度CT1
であるか色温度CT2であるかを判定することが可能と
なる。つまり、RGB値Xおよびそれに応じた表示色
は、ディスプレイの色温度を判定するための基準として
用いることができる。同様に、輝度を求める場合も、あ
るRGB値を基準としてディスプレイに入力して表示さ
せ、その表示色をユーザが何色と認識したかに従って輝
度を求めることができる。以下の説明では、基準として
用いられるRGB値と、それに応じた表示色で表示され
る図形との双方を特に区別せずに「色票」と称する。互
いに隣接するカテゴリカル領域の境界付近の表示色は、
ディスプレイ設定(色温度や表示輝度)等の変化によっ
て表示色の見えが顕著に変わるため、このような表示色
を表示させるようなRGB値を色票として使用するとよ
い。具体例を以下に示す。
【0045】色温度を表示色の見た目で判断するための
色票の例としては、例えば青と紫の各カテゴリカル領域
の境界付近の色が考えられる。具体的には、RGB値が
(R,G,B)=(75,0,255)である単色図形
の表示色は、色温度が5000Kの場合には紫の領域に
位置しており、9300Kでは青の領域に移動するの
で、このようなRGB値は、色温度を求めるための色票
として好適である。
【0046】RGB値が(R,G,B)=(75,0,
255)である色票をディスプレイに表示し、その表示
色を測色器で測定した結果を図3と表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】この表1のX欄,Y欄,Z欄には、色温度
が5000K,6500K,9300Kである場合にお
ける各表示色のCIEXYZ値の測定値が示されてお
り、x欄,y欄には、CIEXYZ値の測定値から計算
されたxy色度値が示されている。
【0049】図3は、表1に示す測定結果を示す、xy
色度図(A)およびCIELAB空間の色度図(B)で
ある。
【0050】図3(A)は、図2同様のxy色度図であ
り、ディスプレイによって再現可能な色の領域10と、
人間によって知覚可能な色の領域20が図2同様に示さ
れている。また、図3(A)には、青のカテゴリカル領
域と紫のカテゴリカル領域との境界が直線Lで示されて
おり、色温度が5000K,6500K,9300Kで
ある場合における各表示色の色度図上の位置が色温度と
ともに四角の印で示されている。
【0051】図3(B)の縦軸および横軸は、それぞれ
CIELABのa*値およびb*値を示しており、カテゴ
リカル知覚で指定される11色の分布が11種類の印で
示されている。また、この図3(B)には、色温度が5
000K,9300Kである場合における各表示色の位
置が色温度とともに星形の印で示されている。
【0052】これらの色度図に示された測定結果から、
RGB値が(R,G,B)=(75,0,255)であ
る色票の表示色は、色温度が5000Kの場合には紫の
カテゴリカル領域に属しており、色温度が6500K,
9300Kである場合には青のカテゴリカル領域に属し
ていることが分かった。
【0053】ここで、RGB値が(R,G,B)=(7
5,0,255)である色票をディスプレイ上に表示
し、ディスプレイの色温度を5000Kと9300Kに
設定して、各色温度における色票の色名を挙げてもらう
実験を行った。この実験結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】実験の結果、8人中6人が、色温度930
0Kでは上記色票の色を「青」と答え、色温度5000
Kでは「紫」と答えた。また、8人中2人はどちらも青
と答えた。全員が同じ結果にはならなかったものの、7
5%の人が5000Kのときは紫と答えている。つま
り、RGB値が(R,G,B)=(75,0,255)
である色票の色名として「青」が選択された場合には色
温度は9300K付近であると判定し、色名として
「紫」が選択された場合には色温度は5000K付近で
あると判定することにより、色温度が5000K付近で
あるか9300K付近であるかを約75%の正確さで判
定することができることが分かった。1つの色票だけで
なく、上述したようなカテゴリカル境界付近の色を表示
する色票を複数用いることで、色温度をより正確に求め
ることができる。
【0056】さらに、このような色票の表示色を頼りに
ディスプレイの色温度やRGBバランスなどを調整する
ことにより適切な調整を行うことができる。
【0057】以上で本発明の原理についての説明を終了
し、以下では本発明の実施形態について説明する。先
ず、ディスプレイの色温度を求めてプロファイルを生成
する第1実施形態について説明する。
【0058】図4は、本発明の表示特性認識装置の第1
実施形態を示す図である。
【0059】この表示特性認識装置30は、コンピュー
タシステムで構成されており、CPU、RAMメモリ、
ハードディスク、通信ボード等を内蔵した本体31、本
体31からの指示により蛍光面32aに画面表示を行う
CRTディスプレイ32、このコンピュータシステム内
にオペレータの指示や文字情報を入力するためのキーボ
ード33、蛍光面32a上の任意の位置を指定すること
によりその位置に表示されていたアイコン等に応じた指
示を入力するマウス34を備えている。CRTディスプ
レイ32は、本実施形態の一部であるとともに、本発明
によって表示特性が認識される対象である表示装置の一
例でもある。
【0060】本体31は、さらに、外観上、フロッピィ
ディスクやCDROM40が装填されるフロッピィディ
スク装填口31aおよびCDROM装填口31bを有し
ており、その内部には、装填されたフロッピィディスク
やCDROM40をドライブする、フロッピィディスク
ドライバ、CDROMドライバも内蔵されている。
【0061】ここでは、CDROM40に、本発明にい
う表示特性認識プログラムが記憶されており、このCD
ROM40がCDROM装填口31bから本体31内に
装填され、CDROMドライバによりそのCDROM4
0に記憶された表示特性認識プログラムがこのコンピュ
ータシステムのハードディスク内にインストールされ
る。このコンピュータシステムのハードディスク内にイ
ンストールされた表示特性認識プログラムが起動される
と、このコンピュータシステムは、本発明の表示特性認
識装置の一実施形態として動作する。
【0062】従って、表示特性認識プログラムが記憶さ
れたCDROM40は、本発明の表示特性認識プログラ
ム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0063】また、このCDROM40に記憶された表
示特性認識プログラムは、上記のようにしてコンピュー
タシステムのハードディスク内にインストールされる
が、その表示特性認識プログラムがインストールされた
状態のハードディスクも、本発明の表示特性認識プログ
ラム記憶媒体の一形態に相当する。
【0064】さらに、その表示特性認識プログラムがフ
ロッピィディスク等にダウンロードされるときは、その
ダウンロードされた表示特性認識プログラムを記憶した
状態にあるフロッピィディスク等も、本発明の表示特性
認識プログラム記憶媒体の一実施形態に相当する。
【0065】図5は、図4に示す外観を有する表示特性
認識装置(コンピュータシステム)の機能ブロック図で
ある。
【0066】図5には、カテゴリカル領域の分布等に基
づいて定めた所定数の色票それぞれのRGBデータ等を
保持する色票データ保持部51と、色票データ保持部5
1に保持されているデータを取得して、図4に示すCR
Tディスプレイ32に向けて出力する色票データ出力部
52が示されており、この色票データ出力部52は、本
発明にいう色票信号出力部の一例である。色票データ保
持部51は、具体的には例えばハードディスクやCDR
OMであり、色票データ出力部52は、いわゆるディス
プレイカードおよびデバイスドライバを含むものであ
る。但し、色票は必ずしもコンピュータシステム内部に
保持されている必要はなく、例えば、コンピュータシス
テムがネットワークに接続されていて、遠隔地のサーバ
から適宜ネットワーク経由で色票が転送されてもよい。
【0067】また、この図5には、色票の色の名前が入
力される色名入力部53が示されており、ユーザは、C
RTディスプレイ32に表示された色票を見て、それが
何色であるかを判断し、図4に示すキーボード33およ
びマウス34を操作することによって色の名前を入力す
る。
【0068】また、この図5には、いくつかの代表的な
ディスプレイ特性(色温度)それぞれを具体的な数値等
で表す複数の特性情報を保持する特性保持部54が示さ
れており、色票データ出力部52から出力された色票の
データと色名入力部53に入力された名前とに基づい
て、特性保持部54に保持されている代表的な色温度の
中でディスプレイ32の色温度として適切なものを判定
するディスプレイ特性判定部55も示されている。この
ディスプレイ特性判定部55は、本発明にいう表示特性
同定手段の一例であり、特性情報を判定結果に応じて特
性保持部54から取得する。また、このディスプレイ特
性判定部55は、色名入力部53に入力された名前に応
じた色票を色票データ出力部52に指定してその色票デ
ータを出力させ、色票データを一通り出力させた後で表
示特性の判定を行う。
【0069】さらに、この図5には、ディスプレイ特性
判定部55から特性情報を取得してプロファイルを作成
するプロファイル作成部56が示されている。また、こ
のプロファイル作成部56は、プロファイルを作成する
ために必要な、色温度の情報を除く情報も、後述するよ
うに取得する。
【0070】図6は、図4および図5に示す第1実施形
態の動作手順を表すフローチャートである。以下、図7
〜図14を適宜参照しながら図6のフローチャートを説
明する。
【0071】この第1実施形態の動作が開始されると、
先ず、ICCプロファイルの作成に必要な、上述した、
出力装置によって再現可能な色の範囲を示す情報であ
る、赤、緑、青各色のCIEXYZ値(色度値)が求め
られる。赤,緑,青の色度値は、CRTやLCDといっ
たディスプレイの種類には大きく依存するが、機種には
あまり依存しないことが知られている。したがって、
赤,緑,青の色度値を求めるためにはディスプレイの機
種が判れば充分である。また、図4にはCRTディスプ
レイが示されているが、コンピュータシステムのディス
プレイとしてはCRTディスプレイの他LCDやPDP
等も用いられる可能性がある。第1実施形態では、ステ
ップS101において、ユーザによってディスプレイの
種類が選択され、その選択された種類に応じた色度値が
求められる。
【0072】図7は、図6のステップS101において
ディスプレイに表示される表示画面を示す図である。
【0073】この図7にはディスプレイ32が示されて
おり、ディスプレイ32には、「このディスプレイはC
RTですか、LCDですか?」「ボタンを押して下さ
い。」という文字列60が表示され、ディスプレイの種
類としてCRTを選択するボタン61と、LCDを選択
するボタン62も表示される。これらのボタン61,6
2がクリックされることによってディスプレイの種類が
選択される。
【0074】この図7に示した表示画面は一例であり、
色度値をより厳密に求める必要がある場合には、ユーザ
に機種を選択させるとともにメーカを指定させてもよ
い。また、色度値のメーカ依存性は、CRTの場合より
もLCDの場合の方が大きいため、LCDの場合だけメ
ーカまで指定させてもよい。さらに、Windows9
5では、HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControl
Set/Services/class/monitor/0000なるレジストリの中
にディスプレイに関する情報を格納している項目があ
る。そこで、Windows95に対応させる場合に
は、図7に示すような選択画面は表示せずにこのレジス
トリを検索してディスプレイ名称を取得し、ディスプレ
イ名称からそのディスプレイがCRTであるか、LCD
であるか、またはPDPであるかを判別してもよい。
【0075】ディスプレイの種類がユーザによって選択
されると、図6のステップS102〜ステップS106
において、上述した本発明の原理に基づいて色温度が求
められる。先ず、ステップS102に進み、図5に示す
色票データ保持部51に保持されているデータが色票デ
ータ出力部52によって取得されてディスプレイに向け
て出力されることにより色票が表示される。
【0076】図8は、色票がディスプレイに表示された
様子を示す図である。
【0077】この図8には、ディスプレイ32が示され
ており、ディスプレイ32には、「この色は何色に見え
ますか?見える色のボタンを押して下さい。」という文
字列70が上方に表示され、中央に正方形の色票71が
表示され、下方に、色名を選択するための11個のボタ
ン72が表示される。これら11個のボタンのなかから
選択された1個のボタンがクリックされることによって
色票71の表示色に応じた色名が選択されて、図5に示
す色名入力部に入力される(図6のステップS10
3)。但し、これら11個のボタン72は、表示されて
いる色票の種類に応じた一部のボタンだけがアクティブ
である。これは、例えば、青のカテゴリカル領域に属す
る色が、隣接するカテゴリカル領域(緑,白,灰,黒,
青,紫)の色に変わることはあっても、離れたカテゴリ
カル領域(桃,赤,黄,茶)の色にはなり難いからであ
る。このように一部の色名のみがアクティブであると、
選択肢の数が少なくなって、ユーザによる選択の労力が
軽減される。
【0078】色名の入力方法としては、ユーザが自由な
色名をキーボードによって入力する方法も考えられる。
その場合には、多種多様な色名それぞれが表す各色が1
1色のカテゴリカル色のうちのどのカテゴリカル色に属
する色であるかを表した辞書が用意され、その辞書によ
って、ユーザが入力した色名が、11色のカテゴリカル
色のうちのいずれか1つのカテゴリカル色に丸め込ま
れ、その1つのカテゴリカル色が選択されたものとして
取り扱われる。また、互いに隣接する2つのカテゴリカ
ル領域に亘る一連の色が表示されるような一連の色票を
表示して、2つのカテゴリカル色の境界に相当する色票
を選択させる方法も考えられる。
【0079】図9は、一連の色票を表示して境界に相当
する色票を選択させる画面を示す図である。
【0080】この図9には、図の左右方向に並んだ5つ
の色票80,81,82,83,84が示されており、
これら5つの色票80,81,82,83,84の表示
色は緑から青までに亘る一連の色であり、ここでは、図
の左ほど緑、右ほど青に近い色であるものとする。ま
た、この図9の上方には、「下の色は緑から青へと変わ
っています。どこから緑に見えますか?」という文字列
85が示されており、ユーザによって、5つの色票8
0,81,82,83,84のうちから選択された1つ
の色票がクリックされることにより、クリックされた色
票から左側の各色票の色名として緑が入力され、それら
を除く色票の色名として青が入力されたことと等価にな
る。
【0081】ところで、色票の周囲は黒色あるいは灰色
であることが好ましい。
【0082】図10は、色票の周囲が黒色である場合
(A)と、灰色である場合(B)とを示す図である。
【0083】図10(A)では、全面黒の背景91の中
央に、色票90が単独で表示されており、一方、図10
(B)では、灰色の縁92が付された色票90が表示さ
れている。
【0084】図10(A)に示すように、黒色背景の上
に色票が単独で表示されると、黒背景には、色の知覚を
邪魔するような色彩がないため、ユーザは周りの色に惑
わされることなく、色票の表示色から受ける印象のみに
基づいて色名を決定することができる。また、他の色に
よる映り込み(ディスプレイ上のもれ光など)も生じな
いため、ユーザは、表示された色票の純粋な色を観察す
ることができる。
【0085】また、図10(B)に示すように、灰色の
縁が付け加えられた色票が黒色背景の上に表示される場
合であっても、灰色が無彩色であるので、色票の表示色
から受ける印象のみに基づいて色名が決定される。
【0086】ところで、単色からなる図形を黒色背景上
に表示した場合、ディスプレイ表面にその図形が張り付
いているのではなく、ディスプレイ表面に穴が開いて、
ディスプレイの奥が見えているように錯覚することがあ
る。これはディスプレイが色を発光表示していることに
起因している。ディスプレイ表面に図形が張り付いて見
える見え方は、ディスプレイの表面色モードと称され、
これに対して、ディスプレイに穴が開いて奥が見えてい
るように感じる見え方は、開口色モードと称される。
【0087】色票を図10(A)に示すように表示する
と、ある場合には色票の見えは開口色モードになり、ま
た、ある場合には表面色モードになる。一方、図10
(B)に示すように色票を表示すると色票の見えは常に
表面色モードになることが知られている(「開口色モー
ドと表面色モードにおける色空間のカテゴリカル色名領
域」内川恵二 他著 照明学会誌第77巻第6号pp3
46−354参照)。また、互いに同じCIEXYZ値
を有する表示色であっても、モードが異なると互いに違
う色に認識されてしまう場合がある。このため、色票の
色の見えに基づいて表示装置の表示特性を認識し、CM
S等によって複数の表示装置における各表示色の見え方
を互いに一致させる場合は、色票の色の見え方のモード
が統一される必要がある。表示色の一致が計られる表示
装置としてディスプレイのみが考慮される場合には、図
10(A)、図10(B)のうちのいずれかの色票表示
形式に統一されていれば特に問題ない。しかし、印刷物
の見えとディスプレイ表示の見えとの一致が計られる場
合には、印刷物の色の見えは常に表面色モードであるた
め、ディスプレイ表示の見えも表面色モードに統一され
る必要があり、その場合には、図10(B)に示すよう
な表示形式が望ましい。
【0088】このように図6のステップS103におい
て色名が選択されると、図6のステップS104に進
み、一連の色票が全て終了したか否かが判定され、終了
していないと判定されるとステップS105に進み、次
に表示されるべき色票が決定されてステップS102に
戻る。その後ステップS102〜ステップS104が繰
り返される。
【0089】ステップS104において、色票が全て終
了したと判定された場合は、ステップS106に進み、
図5に示すディスプレイ特性判定部55によってディス
プレイの表示特性が判定され特性保持部54から判定結
果に応じた特性情報が取得される。
【0090】図11は、色票が選択されて表示特性が判
定される手順の一例を示す図である。
【0091】この図11には5種類の色票によって表示
特性が7種類に場合分けされる手順が示されており、1
つのディスプレイの表示特性を判定するに当たり2つあ
るいは3つの色票が用いられる。
【0092】場合分けの手順は図の左側から右側へと進
む。手順の最初には常に第1の色票の表示(S102_
1)が行われ、この第1の色票の色名として青または緑
が選択され、選択された色名に応じて第2の色票の表示
(S102_2)または第3の色票の表示(S102_
3)が行われる。第2の色票の色名としては青または紫
が選択され、選択された色名に応じて第4の色票の表示
(S102_4)または第5の色票の表示(S102_
5)が行われる。第4の色票の色名の選択に応じて、表
示特性が第1のディスプレイ特性あるいは第2のディス
プレイ特性であると判定され、第5の色票の色名の選択
に応じて、表示特性が第3のディスプレイ特性あるいは
第4のディスプレイ特性であると判定される。また、上
記第3の色票の色名として赤または茶または橙が選択さ
れ、その選択に応じて、表示特性が第5、第6、第7の
ディスプレイ特性であると判定される。
【0093】このような判定結果に応じて、図5に示す
特性保持部から具体的な色温度を表す色度値が特性情報
として取得される。
【0094】上述したような手順で色温度を厳密に求め
るためには、十数から数十あるいはそれ以上の色票が必
要である。しかし、ディスプレイの色温度設定は、50
00K、6500K、9300K等という代表的な色温
度に設定できるようになっており、例えば5000Kと
いう色温度は、一般の蛍光燈照明の下での色温度に相当
しており、一般的な環境を想定した色合わせが行われる
場合にはディスプレイの色温度は5000Kに設定され
ることが多い。しかし、ディスプレイによって表示され
る色は、ディスプレイ本体と制御側(例えばパーソナル
コンピュータのグラフィックカード)との組み合わせに
よって決定される。このため、ディスプレイに設定され
る色温度の値は目安程度の精度しかなく、例えばディス
プレイ上の設定を6500Kとしても、グラフィックカ
ードとの組み合わせによっては実際は5000Kであっ
たり、逆に8000Kである場合がある。ディスプレイ
に設定された色温度が実際の色温度と合っているか否か
を判別できればよい場合には、上述した5000K、6
500K、9300K等という代表的な色温度が互いに
区別されるような一連の色票を用いて表示特性を場合分
けし、その場合分けの結果に応じて、代表的な色温度の
うちのいずれかの色温度を取得することによって、ディ
スプレイの色温度を少ない色票で充分に精度よく求める
ことができる。
【0095】また、図11には7種類のディスプレイ特
性に場合分けされる様子が示されているが、これら7種
類のディスプレイ特性それぞれに応じた色温度は互いに
すべて相違している必要はない。例えば、第2の色票の
RGB値が、上述したRGB値(R,G,B)=(7
5,0,255)である場合には、この第2の色票の見
た目によって色温度が正しく区別される可能性は約75
%であるので、その後の色票の色名選択によって区別が
修正されることが望ましい。
【0096】図6のステップS106においてディスプ
レイの表示特性が判定されていろ温度が取得されると、
ステップS107およびステップS108においてγ特
性の判別が行われる。ステップS107ではγ特性判別
用の画像がディスプレイに表示される。
【0097】図12は、γ特性判別用の画像を示す図で
ある。
【0098】この図にはディスプレイ32が示されてお
り、ディスプレイ32には、黒、白が1ラインづつ繰り
返される横線画像101と、明度が互いに異なる複数の
濃淡グレー画像102が表示される。また、それらの画
像101,102の上方には、「横線画像と同じ明るさ
に見える濃淡画像を選択して下さい。」という文字列1
03が表示され、複数の濃淡グレー画像102の中から
ユーザによって、横線画像101と同じ明るさに見える
濃淡グレー画像が選択される(図6のステップS10
8)。
【0099】図13は、ディスプレイの入出力特性の一
例を表すグラフである。
【0100】グラフの横軸は入力のRGB値を示し、縦
軸は規格化された出力を示している。入力のRGB値を
X、出力をYとすると、ディスプレイの入出力特性を表
す曲線MはY=X^γで近似される。
【0101】図12に示す黒白1ラインづつの横線画像
101は、出力0.5に相当し、この横線画像101と
同じ明るさの濃淡グレー画像102のRGB値が(R,
G,B)=(N,N,N)であったとき、以下の近似式
で表される関係が成り立つ。
【0102】
【数2】
【0103】この近似式(2)からγ係数を算出するこ
とができる。例えば、RGB値が(172,172,1
72)である濃淡グレー画像と横線画像が同じ明るさに
見えたときは、0.5=(172/255)^γ=0.
6745^γを解いてγ≒1.75が得られ、γ係数値
は≒1.75となる。
【0104】このように、図6のステップS101〜ス
テップS108において、ICCプロファイル作成に必
要な上述した情報を取得することができる。その後ステ
ップS109に進み、これらの情報を元に、ICCプロ
ファイルが作成され、ユーザが使用しているディスプレ
イに即したプロファイルが提供される。
【0105】図14は、ICCプロファイルの具体例を
示す図である。
【0106】このICCプロファイルは、上述したよう
に、プロファイルヘッダ1と、タッグドエレメントデー
タ2と、タグテーブル3で構成されている。プロファイ
ルヘッダ1およびタグテーブル3については、上述した
説明以上の説明は省略する。
【0107】この図14に示すICCプロファイルのタ
ッグドエレメントデータ2には、上述した標準白色情報
として白のCIEXYZ値等のデータの他、ディスプレ
イ自身に関するデータが格納されている。このディスプ
レイ自身に関するデータはすべて文字列であり、ここで
は、「Fujitsu」という文字列がdescタグ1
10に格納され、「Sample」という文字列がdm
ndタグ111およびdmddタグ112それぞれに格
納され、「Copyright(C) Fujitsu
LTD.and Fujitsu Laborato
ries LTD. 1998」という文字列がcpr
tタグ113に格納されている。
【0108】また、上述したように、タッグドエレメン
トデータ2には、白のCIEXYZ値が、Y=1.0と
なるように規格化された値でwtptタグ114に格納
される。図14には、ディスプレイの色温度として85
00Kが求められた場合の例が示されている。8500
Kのxy色度値は(x,y)=(0.29,0.31)
であり、Y=1.0としたときのCIEXYZ値(X,
Y,Z)は、以下の各式で算出される。
【0109】 X=Y(x/y)=1.0×(0.29/0.31)=0.935 ・・・(3) Y=1.0 ・・・(4) Z=Y(1−x−y)/y=1.0×(1−0.29−0.31)/0.3 1=1.290 ・・・(5) これらの式(3),(4),(5)によって算出された
値がICCプロファイル内に格納される。プロファイル
内ではCIEXYZ値は16ビット(符号1ビット、整
数部7ビット、小数部8ビット)で表わされる。演算誤
差および16ビットへの量子化誤差のため、図14に示
したICCプロファイルにはCIEXYZ値として
(0.92955,1.00000,1.26225
7)が格納されている。
【0110】また、上述したように、タッグドエレメン
トデータ2には、出力装置によって再現可能な色の範囲
を示す情報として、赤、緑、青各色のCIEXYZ値が
規格化された値が、rXYZタグ115,gXYZタグ
116,bXYZタグ117に格納される。図14に
は、CRTディスプレイが再現可能な色の範囲を示す情
報が格納された例が示されている。上述したように、C
RTディスプレイが再現可能な色の範囲はxy色度図上
で三角形の領域として表され、その三角形の領域の頂点
のxy色度値は、メーカによらず、以下に示すようなほ
ぼ一定の値を示す。
【0111】 赤:(x,y)=(0.63,0.34) 緑:(x,y)=(0.29,0.61) 青:(x,y)=(0.14,0.07) これらの値に基づいて、仮にY=1.0となるように規
格化したときのCIEXYZ値を算出すると、以下のよ
うな値が得られる。
【0112】 赤:(X,Y,Z)=(1.85,1.00,0.0
9) 緑:(X,Y,Z)=(0.48,1.00,0.1
6) 青:(X,Y,Z)=(2.00,1.00,11.
3) ところで、本来求められるべき赤,緑,青の各CIEX
YZ値の和は白のCIEXYZ値に等しいことが必要と
される。このため、仮に算出された各CIEXYZ値か
ら本来の各CIEXYZ値を求めるための赤,緑,青そ
れぞれの係数をa,b,cとすると以下の式が成り立
つ。
【0113】 a×赤+b×緑+c×青=白 ・・・(6) また、X,Y,Zはそれぞれ独立であるので、この式
(6)はX,Y,Zそれぞれについて成り立つ。従って
以下の式が得られる。
【0114】 1.85a+0.48b+2.0c=0.93 ・・・(7) a+b+c=1.0 ・・・(8) 0.09a+0.16b+11.3c=1.26 ・・・(9) これらの式(7),(8),(9)を連立方程式として
解くと以下の値が得られる。
【0115】 a=0.22,b=0.68,c=0.10 従って、本来の赤,緑,青のCIEXYZ値は、以下の
ように求められる。
【0116】赤:(X,Y,Z)=(1.85,1.0
0,0.09)*0.22=(0.40,0.22,
0.02) 緑:(X,Y,Z)=(0.48,1.00,0.1
6)*0.68=(0.33,0.68,0.11) 青:(X,Y,Z)=(2.00,1.00,11.
3)*0.10=(0.20,0.10,1.13) これらのCIEXYZ値がICCプロファイルに格納さ
れる際には、これらのCIEXYZ値に、上述した白の
CIEXYZ値とD50の光源の色温度に相当するCI
EXYZ値((X,Y,Z)=(0.9642,1.
0,0.8251)との比が乗算された値が格納され
る。結局、rXYZタグ,gXYZタグ,bXYZタグ
に格納される値は以下のように求められる。
【0117】rXYZタグの値=(0.40*(0.9
642/0.9295),0.22*(1.0/1.
0),0.02*(0.8251/1.29))=
(0.41,0.22,0.012) gXYZタグの値=(0.33*(0.9642/0.
9295),0.68*(1.0/1.0),0.11
*(0.8251/1.29)=(0.34,0.6
8,0.07) bXYZタグの値=(0.20*(0.9642/0.
9295),0.1*(1.0/1.0),1.13*
(0.8251/1.29)=(0.21,0.10,
0.74) 但し、上述した白のCIEXYZ値同様に、プロファイ
ル格納時には演算誤差および量子化誤差が影響するた
め、図14に示すプロファイルに格納されている値はこ
こで算出された値とはやや異なっている。
【0118】さらに、タッグドエレメントデータ2に
は、赤、緑、青各色のγ特性が、rTRCタグ118,
gTRCタグ119,bTRCタグ120に格納され、
ここでは、入力0、1/2入力、および最大入力それぞ
れにおける各階調値がγ特性として格納される。また、
階調値は最大値を65535とした16ビットの値で格
納される。図14には、γ係数が2.0であると判定さ
れた場合の例が示されており、この場合の階調値は、
赤,緑,青とも以下のような階調値である。
【0119】入力0のときの階調値=0 1/2入力の時の階調値=(0.52.0)×65535
=16384 最大入力の時の階調値=65535 これらの値がrTRCタグ118,gTRCタグ11
9,bTRCタグ120それぞれに格納されている。
【0120】このようにして図6のステップS109に
おいてICCプロファイルが生成されると表示特性認識
装置の動作は終了する。
【0121】以上で第1実施形態の説明は終了し、以
下、そのほかの実施形態について説明する。但し、以下
の各実施形態の説明では、第1実施形態とは相違する点
のみについて説明する。
【0122】第2実施形態は、第1実施形態がプロファ
イルを作成したのに対し、あらかじめ複数のプロファイ
ルが作成されて保持されていて、それら複数のプロファ
イルの中からディスプレイの表示特性にもっとも適した
プロファイルが選択される点を除き第1実施形態とほぼ
同様の装置である。
【0123】図15は、第2実施形態の機能ブロック図
である。
【0124】この図15の機能ブロック図には、図5の
機能ブロック図に示すプロファイル作成部56に替え
て、プロファイル選択部120と、プロファイル保持部
121が示されており、プロファイル保持部121に
は、複数のプロファイルが保持されており、プロファイ
ル選択部120は、ディスプレイ特性判定部55によっ
て特性保持部54から取得された特性情報に基づいて、
プロファイル保持部121に保持されている複数のプロ
ファイルの中から1つのプロファイルを選択する。つま
り、特性保持部54に保持されている特性情報と、プロ
ファイル保持部121に保持されているプロファイルと
は必ずしも対応づけられている必要はなく、プロファイ
ル選択部120は、表示特性を示す値が近いなどといっ
た基準で適切なプロファイルを選択する。
【0125】なお、上記第1実施形態および第2実施形
態では、色票の表示と色名の選択が複数回繰り返される
が、本発明の表示特性認識装置は、一連の色票全部を一
度にディスプレイ上に表示し、各色票の色名がまとめて
入力されるものであってもよい。
【0126】以下、第3実施形態について説明する。第
1実施形態が表示特性として色温度を求めるものである
のに対して、この第3実施形態は、表示特性として表示
輝度を求めるものである。
【0127】図16は、第3実施形態の機能ブロック図
である。
【0128】この図16の機能ブロック図には、図5の
機能ブロック図に示すディスプレイ特性判定部55、特
性保持部54、およびプロファイル作成部56に替え
て、輝度判定部130が示されており、この輝度判定部
130によって、色票データ出力部52から出力された
色票のデータと、色名入力部53に入力された色名とに
基づいて輝度が判定される。
【0129】図17は、第3実施形態の動作手順を表す
フローチャートである。
【0130】第3実施形態では、先ず、上述したベツォ
ルト・ブリュッケ現象に基づく色票がディスプレイに表
示される(ステップS201)。上述したように、ベツ
ォルト・ブリュッケ現象では、光の強さを増大させる
と、青,緑,黄,赤以外の色相全てが青,あるいは黄味
を増し、減少させると赤味が増すことが知られており、
例えば、橙に見える600nmの色光を明るくすると、
黄味が増大して遂には橙に見えなくなる(以上、「色彩
科学事典」日本色彩学会編pp222より引用)。そこ
で、この第3実施形態では、カテゴリカル色知覚での黄
色領域と橙領域との境界付近の色が表示されるような色
票が用いられる。
【0131】図18は、第3実施形態において色票が表
示された様子を示す図である。
【0132】この図18にはディスプレイ32が示され
ており、このディスプレイ32には、表示画面の中央に
3つの色票140が表示される。これらの色票140
は、表示色がカテゴリカル色知覚での黄色領域から橙領
域に亘るような色票である。これらの色票は予め主観評
価実験により、表示輝度と橙の色の見えとの関係が求め
られており、3つの色票140のうち左の色票は、10
0cd/m2 のディスプレイで50%以上の人が橙であ
ると答えた色票であり、同様に、中央の色票は150c
d/m2 、右の色票は200cd/m2 で50%以上の
人が橙であると答えた色票である。
【0133】これらの色票140の上方には、「下の3
つの色を見て下さい。どの色が橙に見えますか?」とい
う文字列141が表示され、色票140の下方には、
「橙に見える色をクリックしてください。」という文字
列142が表示される。そして、ユーザによって色票か
クリックされて選択される(図17のステップS20
2)。
【0134】図17のステップS202においてユーザ
による選択が行われると、ステップS203に進み、選
択結果に基づいて表示輝度が判定される。ここでの判定
は、表示輝度の厳密な値を求めるものではなく、適宜に
設定された表示輝度の区分(例えば150cd/m2
上、100cd/m2以上、100cd/m2未満の3区
分など)のうちのいずれの区分に属するかが判定され
る。このような判定が行われることによって、少ない色
票で表示輝度を、実用上充分な程度の精度で決定するこ
とができる。
【0135】なお、図18では、複数の色票が同時に表
示されているが、1色ずつ順次に表示されても構わな
い。
【0136】以下、本発明の表示特性調整装置の実施形
態について説明する。この表示特性調整装置の実施形態
は、図4に示すコンピュータシステムで構成されてお
り、図4に示すCDROM40等は本発明の表示特性調
整プログラム記憶媒体の一例である。また、ディスプレ
イ32は、表示特性調整装置の一部分であるとともに、
表示特性調整装置によって表示特性が調整される対象で
もある。表示特性調整装置では、上記表示特性認識装置
と同様に色票がディスプレイ32に表示される。
【0137】図19は、表示特性調整装置によって色票
が表示される様子を示す図である。
【0138】この図19にはディスプレイ32が示され
ており、ディスプレイ32には、2つの色票151,1
52が表示され、これらの色票の上方には「下の2つの
色で右側が赤、左側が茶色に見えるように、ディスプレ
イの赤の調整を行ってください。」という文字列153
も表示される。
【0139】一般的なディスプレイには、コントラス
ト、ブライトネス、色温度、RGBレベル等、ディスプ
レイの色表示を変更する様々な制御機構が付加されてお
り、この図19に示すディスプレイ32には、色表示を
変更するための設定ボタン154が設けられている。こ
れら設定ボタン154がユーザによって操作され、色票
の表示色の見えを目安に色表示が調整されることでディ
スプレイの表示特性が適切に調整される。つまり、ディ
スプレイの表示特性を他の表示機器の表示特性に合わせ
ることができ、例えば、ネットワークにつながったパー
ソナルコンピュータのディスプレイや、出張先に持って
いったノート型パーソナルコンピュータの液晶画面や、
プレゼンテーション用の液晶プロジェクタなどの様々な
表示機器の色の見えを合わせることができる。
【0140】より厳密なディスプレイ表示の調整が必要
である場合には、ディスプレイの色表示の調整を行うソ
フトウェアなどを利用することが望ましい。
【0141】図20は、そのようなソフトウェアを利用
してディスプレイ表示の調整を行う場合の表示画面を示
す図である。
【0142】この表示画面には、図19同様な色票15
1,152等の表示に加えて、色票151,152の下
方にスライドバー160が表示される。ここでは、ユー
ザによってこのスライドバーが操作されることにより、
赤の表示強度が調整される。当然ながら、色票の種類等
を変更することにより、赤だけでなく、緑、青について
も調整を行うことができる。
【0143】最近のディスプレイボードには、ディスプ
レイドライバでディスプレイのR、G、B表示を調整で
きる機能を備えたものがある。そのようなディスプレイ
ボードの場合には、その機能を使用して表示を調整して
もよい。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示特性
認識装置によれば、上述したような測色器を所持してい
ない一般的なユーザであっても表示装置の表示特性を求
めることができ、本発明の表示特性認識プログラム記憶
媒体に記憶されている表示特性認識プログラムは、コン
ピュータシステムをそのような表示特性認識装置として
動作させる。
【0145】また、本発明の表示特性調整装置によれ
ば、上述したような一般的なユーザであっても表示装置
の表示特性を適切に調整することができ、本発明の表示
特性調整プログラム記憶媒体に記憶されている表示特性
認識プログラムは、コンピュータシステムをそのような
表示特性調整装置として動作させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ICCプロファイルの構成図である。
【図2】人間によって知覚される色の分布を示す色度図
である。
【図3】表示色の測定結果を示す、xy色度図(A)お
よびCIELAB空間の色度図(B)である。
【図4】本発明の表示特性認識装置の第1実施形態を示
す図である。
【図5】表示特性認識装置(コンピュータシステム)の
機能ブロック図である。
【図6】第1実施形態の動作手順を表すフローチャート
である。
【図7】図6のステップS101においてディスプレイ
に表示される表示画面を示す図である。
【図8】色票がディスプレイに表示された様子を示す図
である。
【図9】一連の色票を表示して境界に相当する色票を選
択させる画面を示す図である。
【図10】色票の周囲が黒色である場合(A)と、灰色
である場合(B)とを示す図である。
【図11】色票が選択されて表示特性が判定される手順
の一例を示す図である。
【図12】γ特性判別用の画像を示す図である。
【図13】ディスプレイの入出力特性の一例を表すグラ
フである。
【図14】ICCプロファイルの具体例を示す図であ
る。
【図15】第2実施形態の機能ブロック図である。
【図16】第3実施形態の機能ブロック図である。
【図17】第3実施形態の動作手順を表すフローチャー
トである。
【図18】第3実施形態において色票が表示された様子
を示す図である。
【図19】表示特性調整装置によって色票が表示される
様子を示す図である。
【図20】ソフトウェアを利用して調整を行う場合の表
示画面を示す図である。
【符号の説明】
30 表示特性認識装置 32 ディスプレイ(表示装置) 40 CDROM(記憶媒体) 51 色票データ保持部 52 色票データ出力部(信号出力手段) 53 色名入力部 54 特性情報保持部 55 ディスプレイ特性判定部(表示特性同定手段) 56 プロファイル作成部 71,80,・・・,84,90,140,151,1
52 色票 120 プロファイル選択部 121 プロファイル保持部 130 輝度判定部(表示特性同定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 雅博 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5C066 AA03 BA20 CA17 EA07 EA13 EE04 GA01 KD06 KE04 KE09 KE17 KF05 KM12 KM13 5C082 AA01 BA34 BA35 CA12 CA81 CB01 CB06 CB08 DA87 MM05 MM09 MM10

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号の入力を受けて該信号に応じた画像
    を表示する表示装置であって該画像を該信号と該表示装
    置の表示特性との双方に応じた色で表示する表示装置が
    接続され、該表示装置に向けて、単色図形を表す色票信
    号を出力する信号出力手段、 前記信号出力手段から出力された色票信号に応じて前記
    表示装置に表示された色の名前が操作に応じて入力され
    る色名入力手段、および前記信号出力手段から出力され
    た色票信号と、前記色名入力手段に入力された名前とに
    基づいて前記表示装置の表示特性を求める表示特性同定
    手段を備えたことを特徴とする表示特性認識装置。
  2. 【請求項2】 前記表示特性同定手段が、前記表示特性
    として、白色画像を表す信号とその信号に応じて前記表
    示装置に表示される画像の色との関係を求めるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の表示特性認識装置。
  3. 【請求項3】 前記表示装置が、複数の表示特性のうち
    のいずれかの表示特性に切替自在に設定されるものであ
    って、 前記表示特性同定手段が、前記表示装置が現在設定され
    ている表示特性を判定するものであることを特徴とする
    請求項2記載の表示特性認識装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段が、光を発することにより
    画像を表示するディスプレイであって、 前記表示特性同定手段が、前記表示特性として、ディス
    プレイの輝度を求めるものであることを特徴とする請求
    項1記載の表示特性認識装置。
  5. 【請求項5】 前記信号出力手段が、互いに名前が異な
    る色として知覚される複数の色のうちの色度図上互いに
    隣接する色の隣接領域の色が表示特性に応じた色度で表
    示されるような色票信号を出力するものであることを特
    徴とする請求項1記載の表示特性認識装置。
  6. 【請求項6】 前記色名入力手段が、互いに名前が異な
    る色として知覚される複数の色の中から選択された色の
    名前が入力されるものであることを特徴とする請求項1
    記載の表示特性認識装置。
  7. 【請求項7】 前記信号出力手段が、各単色図形を表す
    複数の色票信号を前記表示装置に向けて出力するもので
    あり、 前記色名入力手段が、複数の単色図形それぞれの色の名
    前が入力されるものであり、 前記表示特性同定手段が、前記信号出力手段から出力さ
    れた複数の色票信号と、前記色名入力手段に入力された
    複数の名前とに基づいて、前記表示装置の表示特性を求
    めるものであることを特徴とする請求項1記載の表示特
    性認識装置。
  8. 【請求項8】 前記信号出力手段が、前記表示装置に向
    けて前記複数の色票信号のうちの1つの色票信号を出力
    し、その後、前記複数の色票信号のうちの、前記色名入
    力手段に入力された名前に応じた色票信号を該表示装置
    に向けてさらに出力するものであることを特徴とする請
    求項8記載の表示特性認識装置。
  9. 【請求項9】 前記信号出力手段が、前記表示装置に向
    けて色票信号を出力するとともに、該色票信号に応じて
    該表示装置に表示される単色図形の周囲に黒色を表示さ
    せる信号も該表示装置に向けて出力するものであること
    を特徴とする請求項1記載の表示特性認識装置。
  10. 【請求項10】 前記信号出力手段が、前記表示装置に
    向けて色票信号を出力するとともに、該色票信号に応じ
    て該表示装置に表示される単色図形の周囲に灰色を表示
    させ更にその灰色の周囲に黒色を表示させる信号も該表
    示装置に向けて出力するものであることを特徴とする請
    求項1記載の表示特性認識装置。
  11. 【請求項11】 前記信号出力手段が、色度図上互いに
    隣接する2種類の色の隣接領域における一連の色が表示
    されるような一連の色票信号を出力するものであり、 前記色名入力手段が、表示された一連の色の中から、前
    記2種類の色の境界に相当する色が選択されるものであ
    ることを特徴とする請求項1記載の表示特性認識装置。
  12. 【請求項12】 前記表示特性同定手段によって求めら
    れた表示特性を所定形式で表すデータを生成して、該デ
    ータを含む、前記表示装置が画像を表示する特性を表す
    プロファイルを作成するプロファイル作成手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の表示特性認識装置。
  13. 【請求項13】 各表示特性を共通形式で表す各データ
    それぞれを含む各種類の、表示装置が画像を表示する特
    性を表すプロファイルを記憶するプロファイル記憶手段
    と、 前記プロファイル記憶手段に記憶されている各種類のプ
    ロファイルの中から1つのプロファイルを、前記表示特
    性同定手段によって求められた表示特性に基づいて選択
    するプロファイル選択手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の表示特性認識装置。
  14. 【請求項14】 信号の入力を受けて該信号に応じた画
    像を表示する表示装置であって該画像を該信号と該表示
    装置の表示特性との双方に応じた色で表示する表示装置
    に向けて、単色図形を表す色票信号を出力する信号出力
    手段、 前記信号出力手段から出力された色票信号に応じて前記
    表示装置に表示された色の名前が操作に応じて入力され
    る色名入力手段、および前記信号出力手段から出力され
    た色票信号と、前記色名入力手段に入力された名前とに
    基づいて前記表示装置の表示特性を求める表示特性同定
    手段を備えた表示特性認識プログラムが記憶されてなる
    ことを特徴とする表示特性判定プログラム記憶媒体。
  15. 【請求項15】 信号の入力を受けて該信号に応じた画
    像を表示する表示装置であって該画像を該信号と該表示
    装置の表示特性との双方に応じた色で表示する表示装置
    の表示特性を調整する表示特性調整装置において、 前記表示装置に向けて、互いに名前が異なる色として知
    覚される複数の色のうちの色度図上互いに隣接する色の
    隣接領域に属する、前記表示装置の表示特性に応じた色
    が該表示装置に表示されるような色票信号を出力する信
    号出力手段を備えたことを特徴とする表示特性調整装
    置。
  16. 【請求項16】 コンピュータシステムに組み込まれ、
    該コンピュータシステムを、信号の入力を受けて該信号
    に応じた画像を表示する表示装置であって該画像を該信
    号と該表示装置の表示特性との双方に応じた色で表示す
    る表示装置の表示特性を調整する表示特性調整装置とし
    て動作させる表示特性調整プログラムが記憶されてなる
    表示特性調整プログラム記憶媒体において、 前記表示特性調整プログラムが、互いに名前が異なる色
    として知覚される複数の色のうちの色度図上互いに隣接
    する色の隣接領域に属する、前記表示装置の表示特性に
    応じた色が該表示装置に表示されるような色票信号を該
    表示装置に向けて出力する信号出力手段を備えたもので
    あることを特徴とする表示特性調整プログラム記憶媒
    体。
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