JPWO2020162478A1 - 色変換情報生成方法、色変換情報生成システム及びプログラム - Google Patents

色変換情報生成方法、色変換情報生成システム及びプログラム Download PDF

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Abstract

本発明は、照明環境に対応する情報であり、照明環境における物体の色を示す色情報と、当該物体の色特性を示す色特性情報との各々を相互に変換させる情報である色情報変換情報を生成する色変換情報生成方法であり、色特性情報が既知である色見本を決定するための色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供過程と、照明環境において、色見本情報によって決定される色見本が撮像された画像である撮像画像をユーザから受信する撮像画像受信過程と、撮像画像と、色見本情報によって決定される色見本の色特性情報とから、ユーザに対応付けて照明環境に対応する色変換情報を生成する色変換情報生成過程とを含むことを特徴とする色変換情報生成方法である。

Description

本発明は、色変換情報生成方法、色変換情報生成システム及びプログラムに関する。
本願は、2019年2月5日に、日本に出願された特願2019−019028号と、2019年8月26日に、日本に出願された特願2019−153871号とに基づき、優先権を主張し、これらの内容をここに援用する。
近年、ユーザが物品(商品などの物体)を購入する際、EC(electronic commerce)サイトにアクセスして、ユーザが端末の表示画面において商品、例えば服飾品等を観察して、実物を実際に観察せずに、商品を購入することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
ユーザは、端末の表示画面上において、商品のサイズや色を確認して、自身に合うサイズと、欲しい色とに基づいて、ECサイトによる商品の購入を行なう。
上述したように、ユーザが実際の物体を観察することなく、この物体の色の評価を行なうことが行なわれている。
日本国特開2009−288928号公報
上述したように、ECサイトにおける商品の購入において、商品のサイズについては、規格が示されていたり、あるいは寸法が記載されている。
このため、顧客は、端末の表示画面で観察している商品が、自身の欲しいサイズであるか否かを容易に判断することができる。
しかしながら、商品の色に関しては、表示画面で選択した際の商品の色と、実際に観察する際の色とが異なる場合が多くあり、顧客が気にいらないとして、商品の返品処理を行なう場合がある。この原因としては、ECサイトにおいて画像を撮像する撮像環境の光源と、顧客が実際に商品を観察する観察環境の光源の特性が異なることが挙げられる。
特に、服飾品などは、他の服飾品との微妙な色合いの好みが、顧客の感性により判定されるため、購入した商品の色が考えていた色と異なる場合、好みに合わないと判定されてしまう。
結果として、表示画面で確認した商品の色が実物の色と異なるため、ECサイトでは顧客が所望の色の商品を購入することが困難である。
また、物品の色の忠実な色再現が要求される文化財やカタログなどの印刷再現においては、物品を撮像する撮像環境と、撮像した撮像装置のカメラパラメータとを事前に取得している。そして、観察環境において、顧客に対して物体の色を実物と同様に視認させるためのカラーマネージメントを行なっている。
しかし、一般の顧客は、多種多様な自身の観察環境において、表示画面において選択した商品画像の色と、届いた商品の実物の色との観察を行なう。このとき、一般のユーザであるECサイトの顧客やECサイトを運営する担当者などは、カラーマネージメントの知識及び専用の機器を有していないため、商品画像の色と実物の商品の色とを同様に視認するカラーマネージメントを行なうことができない。
また、一般のユーザは、上述したカラーマネージメントの意識がないため、一旦撮像環境や観察環境の情報が取得された後、これら撮像環境や観察環境が変更された場合に、この変更に対応して、カラーマネージメントの調整の処理を行うことができない。撮像環境及び観察環境の各々は、色を視認する際において、主として光源の環境である照明環境である。
このため、初期の段階では物体の色を実物と同様に視認できても、撮像環境や観察環境が変更されてしまうと、ユーザが物体の色を実物と同様に視認できる画像として提供したり、あるいはユーザの観察環境下において実物と同様の色として視認することができなくなる場合がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、カラーマネージメントの知識を持たない一般のユーザに対して、このユーザの撮像環境で撮像された物体の画像、または観察環境で視認される物体の画像である物体画像が実物の物体の色と同様と視認できるようにするため、撮像環境及び観察環境(照明環境)の各々に対応した、物体の実物の色と、ユーザの各々の照明環境下で視認される色とを相互に変換する色変換情報を生成する色変換情報生成方法、色変換情報生成システム及びプログラムを提供する。
本発明の第1態様は、照明環境に対応する情報であり、前記照明環境における物体の色を示す色情報と、当該物体の色特性を示す色特性情報との各々を相互に変換させる情報である色変換情報を生成する色変換情報生成方法であり、前記色特性情報が既知である色見本を決定するための色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供過程と、前記照明環境において、前記色見本情報によって決定される色見本が撮像された画像である撮像画像を前記ユーザから受信する撮像画像受信過程と、前記撮像画像と、前記色見本情報によって決定される色見本の色特性情報とから、前記ユーザに対応付けて前記照明環境に対応する前記色変換情報を生成する色変換情報生成過程とを含むことを特徴とする色変換情報生成方法である。
本発明の第2態様は、上記第1態様の色変換情報生成方法において、前記色変換情報が、前記物体の属性に対応する前記色特性に対応して生成されている。
本発明の第3態様は、上記第1態様または上記第2態様の色変換情報生成方法において、前記ユーザに提供する前記色見本情報によって決定される前記色見本を生成する色見本生成過程をさらに含んでもよい。
本発明の第4態様は、上記第3態様の色変換情報生成方法において、前記色見本が前記色見本情報によって決定される、前記色特性情報が既知である色で印刷された文字、図形及びカラーチャートのいずれかあるいは組み合わせを含む印刷物であってもよい。
本発明の第5態様は、上記第4態様の色変換情報生成方法において、前記印刷物が、前記ユーザに前記物体が配送される際、当該ユーザが前記物体とともに受領する、前記色見本が印刷された他の物体であってもよい。
本発明の第6態様は、上記第4態様の色変換情報生成方法において、前記印刷物が、前記ユーザが所定の団体へのユーザ登録において、当該ユーザが前記団体から受領する、前記色見本が印刷された他の物体であってもよい。
本発明の第7態様は、上記第4態様の色変換情報生成方法において、前記印刷物が、前記ユーザが所定の団体にユーザ登録する際、当該ユーザが前記団体の登録システムにアクセスするURLを示す図形及び文字のいずれかが、前記色見本として印刷された他の物体であってもよい。
本発明の第8態様は、上記第1態様または上記第2態様の色変換情報生成方法において、前記色見本が、前記ユーザに提供される、施された色の前記色特性情報が既知である前記物体であってもよい。
本発明の第9態様は、上記第1態様または上記第2態様の色変換情報生成方法において、前記色見本が、施された色の前記色特性情報が既知である汎用品であってもよい。
本発明の第10態様は、上記第1態様または上記第2態様の色変換情報生成方法において、前記色見本が、印刷された色の前記色特性情報が既知である色票が印刷された印刷物であってもよい。
本発明の第11態様は、上記第1態様から第10態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記ユーザの前記照明環境において、前記色見本である第1色見本情報によって決定される第1色見本が撮像された第1撮像画像を受信する過程と、前記第1撮像画像と、前記第1色見本の前記色特性情報とにより、前記ユーザの前記照明環境における前記色変換情報を生成する過程と、前記色変換情報を生成する過程より後のタイミングにおいて、前記第1色見本とは前記色特性情報が異なる第2色見本を決定するための前記色見本情報である第2色見本情報を前記ユーザに提供する過程と、前記ユーザの前記照明環境において、前記第2色見本情報によって決定される前記第2色見本が撮像された第2撮像画像を受信する過程と、前記第2撮像画像と、前記第2色見本の前記色特性情報とにより、前記ユーザの前記照明環境における前記色変換情報を更新する過程とを含んでもよい。
本発明の第12態様は、上記第11態様の色変換情報生成方法において、前記第1撮像画像に対応した前記第2色見本を生成する過程を含んでもよい。
本発明の第13態様は、上記第11態様または第12態様の色変換情報生成方法において、前記第2撮像画像が、前記ユーザに配送された前記物体が撮像された画像、あるいは当該物体及び前記第2色見本が撮像された画像であってもよい。
本発明の第14態様は、上記第12態様または第13態様の色変換情報生成方法において、前記ユーザの前記照明環境が変化したことを検出した場合、前記色特性情報を更新してもよい。
本発明の第15態様は、上記第14態様の色変換情報生成方法において、前記照明環境における第2色見本の色特性情報に対応する色情報が、前記第2撮像画像の前記第2色見本の色情報と、予め定められた所定の閾値以上に異なる場合、前記照明環境が変化したことを検知してもよい。
本発明の第16態様は、上記第14態様の色変換情報生成方法において、前記ユーザから、当該ユーザの前記照明環境が変化したことを示す情報を受信した場合、前記照明環境が変化したことを検知してもよい。
本発明の第17態様は、上記第11態様から第16態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記ユーザに前記第2色見本情報を提供するタイミングが、当該ユーザの属性情報に基づいて決定されてもよい。
本発明の第18態様は、上記第1態様から第17態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記色見本が撮像された前記撮像画像を受信した際に与える所定のインセンティブの情報を、前記ユーザに対して提供してもよい。
本発明の第19態様は、上記第1態様から第18態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記色変換情報により前記物体の色特性情報を色情報に変換し、当該色情報に基づく画像である物体表示画像を生成する過程と、前記物体表示画像を前記ユーザの所有する端末に送信する過程とを含んでもよい。
本発明の第20態様は、上記第19態様の色変換情報生成方法において、前記ユーザが前記物体表示画像と前記物体とを比較した結果の評価情報により、前記ユーザの前記色変換情報を更新する過程とを含んでもよい。
本発明の第21態様は、上記第19態様の色変換情報生成方法において、色見本の色特性情報から、前記色変換情報により前記ユーザの観察環境における当該色見本の色情報を推定し、前記色見本の推定画像である色見本表示画像を生成する過程と、前記色見本表示画像を前記ユーザの端末に送信する過程と、前記ユーザが前記色見本表示画像と前記色見本とを比較した結果の評価情報により、前記ユーザの前記色変換情報を更新する過程とをさらに含んでもよい。
本発明の第22態様は、上記第11態様または第12態様の色変換情報生成方法において、前記第2色見本が、少なくとも、前記物体の前記色特性情報、前記第1色見本により得られた前記照明環境の前記色変換情報、及び前記照明環境の情報により選択された、前記第1色見本を撮像した前記照明環境と類似した類似照明環境における色変換情報である類似色変換情報のいずれかあるいは組合せまたは全てに対応させた色の組合せで生成されてもよい。
本発明の第23態様は、上記第11態様または第12態様の色変換情報生成方法において、前記照明環境の属性である環境属性に対応した色の組合せに対応して前記第2色見本を生成してもよい。
本発明の第24態様は、上記第23態様の色変換情報生成方法において、前記環境属性が照明の特性を含んでもよい。
本発明の第25態様は、上記第3様態、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記ユーザの属性であるユーザ属性情報に基づき、前記ユーザが分類されるグループのユーザ属性情報を示すグループ情報を生成する過程と、前記グループ情報の示す前記ユーザ属性情報に対応した前記色特性の組合せによる前記色見本を生成する過程とを含んでもよい。
本発明の第26態様は、上記第25態様の色変換情報生成方法において、前記ユーザ属性情報が、前記ユーザの前記照明環境の場所の属性、前記ユーザの性別、前記ユーザの年齢、前記ユーザの住所、前記ユーザの職業のいずれか又は組合せあるいは全てを含んでもよい。
本発明の第27態様は、上記第3様態、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記物体が医師が観察する身体であり、前記身体の属性に対応して生成された色特性の組合せにより、前記色見本を生成してもよい。
本発明の第28態様は、上記第27態様の色変換情報生成方法において、前記身体が患者の患部であり、前記身体の属性が、前記患部の身体における部位、及び当該患部の症状に類似した症例のいずれか又は組合せ、あるいは全てを含んでもよい。
発明の第29態様は、上記第3様態、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記物体が前記ユーザに提供される物品であり、前記物品の属性に対応して生成された前記色特性の組合せにより、前記色見本を生成してもよい。
発明の第30態様は、上記第29態様の色変換情報生成方法において、前記物品の属性が、当該物品の種類、前記物品を形成する素材及び前記物品の形状のいずれか又は組合せあるいは全てを含んでもよい。
発明の第31態様は、上記第3様態、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記ユーザが閲覧した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性、及び前記ユーザが注文した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性のいずれか又は組合せにより、前記色見本を生成してもよい。
発明の第32態様は、上記第3様態、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記物体を閲覧するウェブページのURLを前記ユーザに提供する過程と、前記ユーザが前記ウェブページを閲覧した履歴情報を取得する過程と、前記ユーザが閲覧した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性のいずれか又は組合せにより、前記色見本を生成してもよい。
発明の第33態様は、上記第3態様、第11態様、第12態様のいずれかの色変換情報生成方法において、前記色見本が、前記物体、前記色見本を撮像する撮像装置の感度に対応する前記色特性の組合せで生成されてもよい。
発明の第34態様は、色特性情報が既知である色見本の情報である色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供部と、前記ユーザの照明環境において、前記色見本情報によって決定される前記色見本を撮像した撮像画像を前記ユーザから取得する撮像画像取得部と、前記撮像画像と前記色特性情報とにより、前記照明環境における物品の色情報と、前記物品の色特性情報を変換する色変換情報を前記ユーザ毎に求める色変換情報演算部とを備える色変換情報生成システムである。
発明の第35態様は、コンピュータを、色特性情報が既知である色見本を決定するための情報である色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供手段、前記ユーザの照明環境において、前記色見本情報によって決定される前記色見本を撮像した撮像画像を前記ユーザから取得する撮像画像取得手段、前記撮像画像と前記色特性情報とにより、前記照明環境における物品の色情報と、前記物品の色特性情報を変換する色変換情報を前記ユーザ毎に求める色変換情報演算手段として動作させるプログラムである。
以上説明したように、本発明の上記態様によれば、カラーマネージメントの知識を持たない一般のユーザに対して、このユーザの撮像環境で撮像された物体の画像、または観察環境で視認される物体の画像である物体画像が実物の物体の色と同様と視認できるようにするため、撮像環境及び観察環境(照明環境)の各々に対応した、物体の実物の色と、ユーザの各々の照明環境下で視認される色とを相互に変換する色変換情報を生成する色変換情報生成方法、色変換情報生成システム及びプログラムを提供することが可能となる。
本実施形態による商品販売支援システム(色変換情報生成システム)を用いたECサイト販売システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態による商品販売支援システム1の行なう、ユーザへの商品画像の提示における処理の概要について説明する概念図である。 本実施形態による商品販売支援サーバ10の構成例を示す図である。 ユーザデータベース11におけるユーザデータテーブルの構成例を示す図である。 ユーザデータベース11における色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。 ユーザデータベース11における商品評価テーブルの構成例を示す図である。 商品色データベース12における商品色テーブルの構成例を示す図である。 チャート情報データベース13におけるチャート情報テーブルの構成例を示す図である。 機器情報データベース14における機器情報テーブルの構成例を示す図である。 商品販売支援システム1を用いた商品販売支援の色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた商品販売支援のユーザ環境情報登録の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた商品販売支援の商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。 商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第2の実施形態による色見本発行システム(色変換情報生成システム)を用いたカラーマネージメントシステムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態による色見本発行システム1Aの行なう、顧客への色見本の発行における処理の概要について説明する概念図である。 本実施形態による色見本発行システム1Aの行なう、ECサイトへの色見本の発行における処理の概要について説明する概念図である。 本実施形態による色見本発行サーバ10Aの構成例を示す図である。 顧客データベース12Aにおける顧客データテーブルの構成例を示す図である。 顧客データベース12Aにおける色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。 顧客データベース12Aにおける商品評価テーブルの構成例を示す図である。 ECサイトデータベース13AにおけるECサイトテーブルの構成例を示す図である。 ECサイトデータベース13Aにおける商品色データテーブルの構成例を示す図である。 ECサイトデータベース13Aにおけるサイト色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。 チャート情報データベース14Aにおけるチャートテーブルの構成例を示す図である。 チャート情報データベース14Aにおける追加チャート設計テーブルの構成例を示す図である。 チャート情報データベース14Aにおける追加チャートテーブルの構成例を示す図である。 機器情報データベース15Aにおける機器情報テーブルの構成例を示す図である。 色見本発行システム1Aを用いた顧客環境情報登録の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Aを用いた商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Aを用いた色変換情報更新のための追加チャートの処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Aを用いたサイト色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Aを用いた商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Aを用いたサイト色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施形態による色見本発行システムを用いたカラーマネージメントシステムの構成例を示すブロック図である。 患者データベース12Bにおける患者データテーブルの構成例を示す図である。 患者データベース12Bにおける撮像画像評価テーブルの構成例を示す図である。 病院データベース13Bにおける病院データテーブルの構成例を示す図である。 病院データベース13Bにおける患部色データテーブルの構成例を示す図である。 病院データベース13Bにおける病院色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。 色見本発行システム1Bを用いた患者の色変換情報生成の例の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Bを用いた患者画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Bを用いた色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Bを用いた病院の色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Bを用いた患部画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。 色見本発行システム1Bを用いた病院色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による商品販売支援システム(色変換情報システム、以下、単に商品販売支援システムと示す)を用いたECサイト販売システムの構成例を示すブロック図である。図1において、ECサイト販売システムは、商品販売支援システム1、ECサイトサーバ2及びユーザ端末3の各々がインターネットを含むネットワーク500により相互に接続されて構成されている。記憶部2_1には、ECサイトサーバ2が販売する商品の商品画像(後述)が記憶されている。
商品販売支援システム1は、例えば、商品販売支援サイトの運営会社Aに設けられており、各ECサイトが販売する商品(例えば、本実施形態においては服飾品)の商品画像を、ユーザ端末3の各々の表示画面に対し、ユーザが商品を観察する観察環境(例えば、ユーザの観察する場所の光源下)で観察した際、実物の商品の色と同様に視認できる表示色により表示させ、正確に商品の形態を提供することで商品の販売支援を行なう。
本実施形態における商品(物体)は、販売される品物であり、服飾品、装飾品、家具、骨董品、絵画などである。特に、服飾品は、ユーザの色の好みや他との色の組合せなどが重要なユーザの選択条件となる。このため、ユーザ端末3の表示画面において視認される表示色と、ユーザの観察環境(特に光源の特性、例えば分光放射輝度特性)において視認される実物の色とが異なる場合、ユーザが自身の色の好みに合わず、商品の返品の大きな原因となるため、ユーザ端末3の表示画面に表示される商品の画像(後述する商品表示画像)の表示色の調整は重要である。
図2は、本実施形態による色変換情報システムを含む商品販売支援システム1の行なう、ユーザへの商品画像の提示における処理の概要について説明する概念図である。
図2(a)は、商品販売支援システム1の行なう、ユーザへの商品画像の提示における処理の流れを示すフローチャートである。
図2(b)は、図2(a)に示すフローチャートにおける処理の各々を行なう主体が、ユーザであるか商品販売支援システム1であるかを示す概念図である。
・処理F1
処理F1は、色変換情報の生成が行なわれる処理である。この処理F1は、ECサイトに登録したユーザの環境情報を取得する処理と、取得した環境情報から色変換情報を求める処理とが行なわれる。
すなわち、処理F1は、商品販売支援サイトが、ECサイトに登録したユーザに対してチャートの提供を行い、このチャートを撮像したチャート撮像画像と、撮影情報とを取得する。上記チャート(第1色見本)は、所定の異なる色特性の色の複数の色票が配列されて、所定の媒体に印刷された色見本である。これらの色の色特性情報は既知であり、商品販売支援システム1が有している。
ここで、撮影情報とは、撮像したカメラのカメラ特性を取得するためのカメラ機種(あるいはデバイス機種)などの情報、撮影した際のカメラの設定情報、撮影した撮影場所を示す位置情報(カメラに設けられた装置が取得したGPS情報、あるいはユーザ指定(住所、部屋名)など)、日時情報などである。この撮影情報は、ECサイトに登録した時点に、ECサイトを介して商品販売支援サイトが取得しておいても良い。
そして、チャートの分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である色特性情報と、チャート撮像画像及びカメラ特性とにより、色特性情報を、上記チャートを撮像した撮像環境における測色値である色情報に変換する色変換情報を生成する。
また、ユーザが色変換情報を用いて商品表示画像を提供するサービスに登録しておらず、ECサイトからユーザがすでに物品を購入している場合、チャートとして用いる色見本をこのユーザが購入した物品のいずれか、あるいは組合せ、または全てを用いても良く、この物品の撮像画像をチャート撮像画像として、撮影情報とともに商品販売支援システム1に送信する構成としてもよい。
・処理F2
商品販売支援システム1は、上記色変換情報により、ECサイトが販売する商品の画像の色を、ユーザが商品を観察する環境の光源に対応した、すなわちユーザが自身の環境で商品を観察した際に視認する色に変換した商品画像データを生成する。
そして、商品販売支援システム1は、ユーザ端末3に対して上記商品表示画像を供給する。
ユーザは、ユーザ端末3の表示画面において商品表示画像を観察し、当該商品を気にいった場合に購入の処理を行なう。
・処理F3
商品販売支援システム1は、ユーザからの購入の処理に伴い、ECサイトに対してユーザとこのユーザが購入した商品の販売情報を通知する。
これにより、ECサイトの運営会社Bは、ユーザに対して、当該ユーザが購入した商品を出荷して、ユーザに配送する。
また、商品販売支援サイトの運営会社Aは、上記商品が運営会社Bから出荷された際、商品を購入したユーザに対して追加チャートの情報(追加チャート情報)を提供する。
そして、ユーザは、商品及び追加チャート情報を受領し、追加チャート情報に従い、追加チャートを撮像(チャートを撮像した際と同様の環境における撮像)して、追加チャート撮像画像及び撮影情報を、ユーザ端末3により商品販売支援システム1に送信する。
商品販売支援システム1は、既に取得している色変換情報を更新する新たな追加チャートの撮像画像及び撮影情報を取得する。
・処理F4
商品販売支援システム1は、ユーザから供給された追加チャート撮像画像及び撮影情報の各々により、すでに取得しているこのユーザの色変換情報を変更する。
その後、処理F2から処理F4が繰り返される毎に、ユーザの色変換情報の変更が行なわれ、より実物の商品に近い色を視認できる商品表示画像が生成されるようになる。
また、更新においては、追加チャート撮像画像及び撮影情報をすべて加えても良いし、所定の基準に基づいて、チャート(第1色見本)や追加チャート(第2色見本)情報の一部の情報、またその組合せにより色変換情報を更新して変更する構成としてもよい。
また、追加チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像を撮像した撮影情報に加えて、チャート撮像画像及びこのチャートを撮像した撮影情報の一部の情報を用いて、色変換情報を生成しても良い。
また、色変換情報の更新においては、撮影した撮像環境(ユーザがチャートを撮像する照明環境)がこれまでの環境と異なるか否かをユーザが通知を行なうなどして明示的に示したり、更新処理において所定の閾値を用いて環境の変化を検知したりすることにより、環境が異なったと推定される場合には、追加チャート撮像画像及び撮影情報のみにより新規に色変換情報を取得(変更)しても良い。
商品販売支援システム1は、例えば、ユーザの端末から送信される、このユーザに配送された商品を撮像した商品撮像画像、またはユーザに提供された追加チャート(第2色見本)を撮像した追加チャート撮像画像を受信する。そして、商品販売支援システム1は、受信した商品撮像画像または追加チャート撮像画像の色情報を、チャート(第1色見本)により生成した色変換情報により、標準の照明環境における色情報に変換する。そして、商品販売支援システム1は、上記色変換情報による変換結果の色特性情報が、配送した物品や提供した追加チャートの既知の色特性情報と異なる場合、ユーザの撮像環境が変化したことを検知する。また、上記閾値は、色変換情報による変換結果の色特性情報と、配送した物品や提供した追加チャートの既知の色特性情報との差分と比較する数値であり、異なる照明環境における差分を実験などにより測定して求められている。
図1に戻り、商品販売支援システム1は、商品販売支援サーバ10、ユーザデータベース11、商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14を備えている。
商品販売支援システム1は、すでに述べた色変換情報により、ECサイトが提供する商品の画像を、ユーザが自身の観察環境において当該商品の実物の色として視認できる商品表示画像に変換し、ユーザ端末3に対して提供する。
図3は、本実施形態による商品販売支援サーバ10の構成例を示す図である。この図3において、商品販売支援サーバ10は、データ入出力部101、チャート供給部102、撮像画像取得部103、機器情報取得部104、色変換情報演算部105、推定画像生成部106及び商品販売処理部107を備えている。
データ入出力部101は、外部装置あるいは外部システムとのデータの送受信をネットワーク500を介して行なう。
チャート供給部102は、ユーザに対して提供するチャート(及び追加チャート情報)を決定し、このチャート自身、または製造情報(例えば、印刷情報)などを含むチャート情報を出力する。
撮像画像取得部103は、データ入出力部101により取得された撮像画像が、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像であるか否かの判定を行ない、判定結果とともにチャート撮像画像を色変換情報演算部105に対して出力する。
機器情報取得部104は、データ入出力部101により取得された撮影情報から、カメラ機種及びデバイス機種などのカメラ特性取得情報を抽出する。そして、機器情報取得部104は、抽出したカメラ特性取得情報を用いた検索により、このカメラ特性取得情報に対応するカメラ特性を機器情報データベース14(後述)から取得し、色変換情報演算部105に対して出力する。
色変換情報演算部105は、チャートの分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である色特性情報と、チャート撮像画像及びカメラ特性の各々から、物品の色特性情報を、ユーザの環境において取得される測色値に変換する色変換情報(例えば、光源の分光放射輝度や観察者の分光感度、または異なる環境間の測色値変換行列、処理手順、関数)を生成し、ユーザデータベース11(後述)に書き込んで記憶させる。また、色変換情報演算部105は、所定のタイミングで供給される追加チャート撮像画像により、すでに生成されている色変換情報の再演算を行ない更新を行なう。
推定画像生成部106は、色変換情報により画素毎の色特性情報から色情報への変換を行なうことにより、商品画像を、ユーザの観察環境における商品表示画像を生成(商品表示画像に変換)する。
商品販売処理部107は、ユーザの商品の購入通知がユーザ端末3から供給された場合、ECサイトに対してユーザ情報及び購入した商品の情報を通知する。
図1に戻り、ECサイトサーバ2は、記憶部2_1を備えている。この記憶部2_1には、後述する商品色データベース12における商品色データテーブルの商品画像と、サイト色変換情報を生成する際に用いるチャート撮像画像とが、商品識別情報に対応して記憶されている。
上記色変換情報演算部105は、ユーザ毎の色変換情報と同様にサイト色変換情報を生成し、この結果として商品色情報及び商品情報を取得する。
図4は、ユーザデータベース11におけるユーザデータテーブルの構成例を示す図である。ユーザデータテーブルは、ECサイト毎に設けられており、例えば、レコード毎に、ユーザ識別情報に対応して、ユーザ情報、色変換情報一覧インデックス、商品評価インデックス、プリンタ特性、ディスプレイ特性、カメラ特性の各々の欄が設けられている。ユーザ識別情報は、ユーザの各々を個々に識別する情報である。ユーザ情報は、ユーザ識別情報が示すユーザの情報であり、名前、性別、年齢、住所、電話番号、メールアドレス、趣味、好きな色などの情報である。色変換情報一覧インデックスは、ユーザ識別情報の示すユーザの観察環境における複数の異なる色変換情報と、プリセット色変換情報となどのユーザが利用可能な色変換情報の各々の一覧情報である色変換情報一覧テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。
商品評価インデックスは、ユーザ識別情報の示すユーザの購入した商品に対する、このユーザの評価を示す商品評価テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。プリンタ特性は、ユーザが商品画像を印刷するために用いるプリンタのICC(International Color Consortium)プロファイル及びインクの分光情報(インク情報)などのプリンタ出力色情報と、商品画像を印刷する用紙の媒体情報となどを含む情報である。ディスプレイ特性は、例えば、ICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。カメラ特性は、例えばカメラ(撮像装置)の分光感度情報である。このプリンタ特性、ディスプレイ特性及びカメラ特性の各々は、上述した機器情報取得部により、ユーザデータテーブルにおける対応する欄に書き込まれる(後述)。
図5は、ユーザデータベース11における色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。ユーザデータベース11には、色変換情報一覧テーブルが書き込まれて記憶されている。この色変換情報一覧テーブルは、ユーザ毎に設けられており、レコード毎に、色変換情報識別情報に対応して、チャート撮像画像インデックス、追加チャート撮像画像インデックス、チャート識別情報、色変換情報及び仕様データの各々の欄が設けられている。
色変換情報識別情報は、色変換情報の各々を個々に識別する情報である。チャート撮像画像インデックスは、データベースにおけるチャート情報(第1色見本情報)によって決定されるチャートの撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、チャート撮像画像のデータとして、このチャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
追加チャート撮像画像インデックスは、データベースにおける追加チャート情報(第2色見本情報)によって決定される追加チャートの撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、追加チャート撮像画像のデータとして、この追加チャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
本実施形態においては、上記第1色見本情報及び第2色見本情報の各々は、色見本情報の一例である。色見本情報は、色見本を決定するための情報であり、色見本指定情報及び色見本具現化情報の各々のいずれかである。
色見本指定情報は、使用する色見本(第1色見本または第2色見本)として何を用いるか、例えば色見本としてチャート、追加チャート、配送する物品などの見本物体のいずれかあるいは組合せを指定する情報である。ユーザは、色見本指定情報が指定する見本物体を撮像して、色変換情報生成システムに対して送信する。
また、色見本具現化情報は、色見本をユーザ側で具現化するための情報(例えば、チャートをユーザの所有する印刷手段で印刷するためのチャート画像などの情報)である。
色変換情報は、ユーザがチャートあるいは追加チャートを撮像した環境における光源の分光放射輝度、あるいは三刺激値変換行列である。ここで、三刺激値変換行列は、規定観察環境(例えば、CIE(国際照明委員会)_D50と2度視野標準観測者の組み合わせ、あるいはCIE_D65と10度視野標準観測者の組み合わせ)の測色値から、ユーザが撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値への変換(色変換)を行なう行列である。なお、この色変換は、ユーザが撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値から、物品の分光反射率や環境が規定された測色値への逆変換も可能である。すなわち、色変換情報は、物品の分光反射率や、観察が規定された測色値である色特性情報と、ユーザの環境で観察される測色値との間の変換情報である。
チャート識別情報は、ユーザに提供したチャート及び追加チャートの識別情報である。
仕様データは、色変換情報の仕様を示す情報である。仕様データとしては、対応する色変換情報の適用時間範囲を示す、朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲などの種別がある。朝時間範囲は、例えば、日の出の時刻から昼の12時の時間範囲を示している。昼時間範囲は、例えば、昼の12時過ぎから日の入りの時刻までの時間範囲を示している。また、夜時間範囲は、日の入りの時刻から日の出の時刻までの時間範囲を示している。また、仕様データは、場所情報、もしくは場所情報を含んでいてもよく、オフィスやレストラン、劇場、自宅などにおける色変換情報を特定できる。プリセットされた色変換情報は、各ユーザに対して共通の色変換情報であり、太陽光や一般的なオフィスにおける光源の分光放射輝度、または環境が規定された色特性情報から、晴天の屋外やオフィスにおいて視認される測色値に変換する変換行列である。
また、追加チャートに関しては、第2追加チャート(第2色見本)以降の、第3追加チャート(第3色見本)から第n追加チャート(第n色見本)まで、第2追加チャートに関して行なう色変換情報取得に関する処理と同様な処理が行なわれる。
図6は、ユーザデータベース11における商品評価テーブルの構成例を示す図である。
ユーザデータベース11には、商品評価テーブルが書き込まれて記憶されている。この商品評価テーブルは、ユーザ毎に設けられており、レコード毎に、商品識別情報に対応して、この商品識別情報に対応する商品の評価(商品評価)の欄が設けられている。商品識別情報は、商品の各々を個々に識別する情報である。商品評価は、購入した商品(商品識別情報が示す商品)に対する評価(例えば、アンケートによる評価)が記載され、例えば「満足」、「普通」、「赤みが足りない」、後述のようなユーザによる色調整結果、「色が異なるため返品」などのユーザの届いた商品への対応などが示されている。
図7は、商品色データベース12における商品色テーブルの構成例を示す図である。商品色データベース12には、商品色テーブルが書き込まれて記憶されている。この商品色テーブルは、ECサイト毎に設けられている。商品色テーブルは、レコード毎において、商品識別情報に対応して、商品画像インデックス、サイト色変換情報、商品色情報インデックス及び商品情報インデックスの欄を備えている。商品識別情報は、商品の各々を個々に識別する情報である。商品画像インデックスは、各ECサイトの光源の環境において撮像した撮像画像データが記憶されている、商品色データベースにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。
サイト色変換情報は、ECサイトの商品を撮像した環境の光源の分光放射輝度、あるいは撮像した環境における光源における測色値から、環境が規定された測色値に変換する三刺激値変換行列である。商品色情報インデックスは、商品の分光画像、各画素の分光反射率を示す商品反射率画像あるいは規定観察環境における商品画像データが記憶されている、商品色データベースにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。商品情報インデックスは、商品の分光反射率や素材の種類を示す情報が記憶されている、商品色データベースにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、素材は、例えば、服飾であれば服の生地の材料の種類であり、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、リネン、コットン、ウール、デニムなどである。これにより、素材の種類によって、チャートの素材や色特性情報の設計に用いたり、素材ごとに異なる色変換情報を用いて色変換を行なってもよい。
図8は、チャート情報データベース13におけるチャート情報テーブルの構成例を示す図である。このチャート情報データベース13には、チャート情報テーブルが書き込まれて記憶されている。チャート情報テーブルは、レコード毎において、チャート識別情報に対応して、チャート設計情報インデックスとの欄を備えている。チャート識別情報は、有彩色や無彩色の物体であるチャートの各々を個々に識別する情報である。チャート設計情報インデックスは、チャートの絵柄パターン(例えば、色票の配列パターン)、この絵柄パターンにおける絵柄(色票)の各々の色特性情報である。
図9は、機器情報データベース14における機器情報テーブルの構成例を示す図である。 機器情報データベース14には、機器情報テーブルが書き込まれて記憶されている。
機器情報テーブルは、レコード毎において、機器特定情報と、この機器特定情報の示す機器の特性情報との欄を備えている。
ここで、機器特定情報は、カメラ、プリンタ及び表示装置の機種情報、あるいはデバイス情報などである。デバイス情報は、例えば、カメラがデジタルカメラであれば、デジタルカメラあるいは使用されているCCD(Charged Coupled Device)素子の型番、プリンタがインクジェットプリンタであれば、プリンタあるいは使用されているインクジェットヘッドの型番、表示装置が液晶ディスプレイであれば、ディスプレイあるいは使用されている液晶パネルの型番である。
特性情報は、例えば、機器がカメラの場合には、カメラ特性として撮像における分光感度情報である。また、特性情報は、例えば、機器がプリンタの場合には、プリンタ特性としてICCプロファイルやインクの分光情報などのプリンタが出力する印刷色の情報、商品販売画像を印刷する用紙の媒体情報などである。特性情報は、例えば、機器が表示装置の場合には、ディスプレイ特性としてICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。
以下、図面を参照して、処理F1、処理F2、処理F3及び処理F4の各々の処理の流れにおける商品販売支援システム1の動作を含む、本実施形態における商品販売支援方法を順次説明する。
<処理F1の色変換情報生成の第1例>
図10は、商品販売支援システム1を用いた商品販売支援の色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。
ステップFF101:
ユーザは、ユーザ端末3により、商品販売支援サイト(すなわち、商品販売支援サーバ10)にアクセスし、例えば、ユーザ識別情報によりログインして、ユーザ環境情報及びユーザの属性情報であるユーザ属性情報の登録処理を依頼する。ここで、ユーザ属性情報は、ユーザの各々の性別、住所、電話番号、誕生日、結婚記念日、学校を卒業した日、資格を取得した日、職業、好きな色、好きな物品、好きな食べ物、趣味などに加えて、登録した日時も含まれている。
これにより、データ入出力部101は、アクセスした際のユーザ識別情報により、ユーザデータベース11のユーザデータテーブルを検索して、いずれのECサイトに登録しているユーザかの確認を行なう。
ステップFF102:
そして、チャート供給部102は、ECサイトの販売する商品群の商品画像に対応したチャートとして、例えばECサイトに予め設定されているチャートを、チャート情報データベース13のチャート情報テーブルから抽出する。
運営会社Aは、チャート情報テーブルから抽出されたチャート識別情報のチャート(あるいはチャート情報)を、ユーザの住所に対して配送(あるいは郵送)する。
ステップFF103:
ユーザは、自身が商品を観察するであろう観察環境、例えばユーザ端末3が備えられた部屋などの所定の位置において、運営会社から供給されたチャートの撮像を行なう。
ステップFF104:
そして、ユーザは、チャートを撮像したチャート撮像画像と、撮像における撮影情報と、自身のユーザ識別情報とを、ユーザ端末3により商品販売支援サイトに対して送信する。
ステップFF105:
データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給されたチャート撮像画像を撮像画像取得部103に対して出力する。
また、データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104及び色変換情報演算部105に対して出力する。
そして、撮像画像取得部103は、ユーザ識別情報に対応させて、チャート撮像画像のデータを、ユーザデータベース11の色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104は、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース14の機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104は、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップFF106:
色変換情報演算部105は、ユーザ識別情報に対応して、チャート撮像画像とチャート識別情報との各々を色変換情報一覧テーブルから読み出す。
そして、色変換情報演算部105は、読み出したチャート識別情報により、チャート情報データベース13のチャート情報テーブルから、ユーザに送付したチャート設計情報インデックスを読み出す。色変換情報演算部105は、このチャート設計情報インデックスの示す記憶領域から、チャートの色特性情報を読み出す。
また、色変換情報演算部105は、ユーザ識別情報に対応して、色変換情報一覧テーブルからカメラ特性を読み出す。
ステップFF107:
色変換情報演算部105は、上記チャート撮像画像と、カメラ特性と、チャートの色特性情報とにより、色変換情報を演算して求める。
この色変換情報は、色特性情報を、登録したユーザの観察環境において取得される測色値に変換する情報である。
ステップFF108:
色変換情報演算部105は、求めた色変換情報を、ユーザ識別情報に対応させて、色変換情報一覧テーブルに書き込んで記憶させる。
この色変換情報を色変換一覧テーブルに書き込む際に、色変換情報演算部105は、チャート撮像画像を撮像した時刻を撮影情報に含まれる日時情報から抽出し、求めた色変換情報に対して対応する時間範囲(朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲)を仕様データの欄に書き込んで記憶させる。さらに、GPS情報やユーザ指定情報等に基づく位置情報などの撮影情報に含まれる情報を記録させてもよい。
また、上記説明において、チャートを配送してユーザに提供する場合に説明しているが、ECサイトの登録証(登録カード)の表あるいは裏に、色変換情報を求めるチャートと、このチャートに隣接してチャート識別情報及びユーザ識別情報とを予め印刷しておき、ユーザにチャートを撮像する際に、チャート識別情報及びユーザ識別情報をチャートと同時に撮像させるように構成しても良い。このチャート識別情報は、バーコード、2次元バーコード(図形情報)などを用いることができる。これにより、容易にチャートとユーザとを関連付けることができる。さらに、チャート識別情報自体が着色されており、このチャート識別情報を撮像することにより、ユーザ識別情報を用いてのユーザとの関連付けだけでなく、同時に色変換情報の取得に利用してもよい。
また、ECサイトに登録した際(ユーザ登録の時点において)、商品販売支援システム1を運営する運営会社Aが、ECサイトの商品購入に対する説明などを配送する際、チャートを同封したり、説明を配送する封書や納品書、宛名、梱包材などに直接に上述したチャート識別情報及びユーザ識別情報(文字情報あるいは図形情報)を印刷しておいても良い。さらに、それらチャート識別情報及びユーザ識別情報(文字情報あるいは図形情報)が着色されており、撮像することで色変換情報の取得に利用してもよい。
また、本実施形態においては、チャート設計情報により予め設計されたチャートを、ユーザの観察環境における色変換情報の推定に用いている。しかしながら、このチャート以外に、チャート情報として、一般的に流通している商品のパッケージを撮像する指示を提供しても良い。ユーザはパッケージを撮像して、上述したステップFF104の処理と同様に、ユーザ端末3から商品販売支援サイトに送信する。汎用的なパッケージであれば、印刷された所定の領域の色特性情報が容易に得られるため、色変換情報を演算することが可能である。
また、本実施形態においては、チャートがユーザの観察環境(物品を観察する時間範囲や、観察する場所の情報など)に基づいて、チャートを送付する登録を行なうユーザと異なる、観察環境が類似した他のユーザの色変換情報を用いて、当該ユーザに送付するチャートを作成しても良い。
また、第1例において、チャート情報(第1色見本情報)は、チャート(色票の組合せ)そのもの、すなわち、色見本として提供するチャートを用いることを指定する色見本指定情報となっている。
ここで、チャート情報としては、チャートそのものでなく、チャートをユーザが特定可能な情報として、例えば、チャートのメーカ名、商品名、製品番号、あるいはチャートを撮像した写真などを用いることもできる。
第1例においては、チャートを用いることにより、含まれる色特性(色票の色)の種類を多く設定することができ、含まれる色が豊富となり、登録時における色変換情報の生成や、色変換情報の更新時などのあらゆる場面に適応させることができる。
また、各ユーザに対応したチャートを作成することにより、ユーザそれぞれの照明環境を推定する精度を向上させることができる。
また、チャート情報(第1色見本情報)は、チャート(色票の組合せ)そのもの、ではなく、登録することで取得するサービスの利用証を色見本として指定する色見本指定情報としてもよい。
この場合、チャートとして用いる利用証は、会員証や診察券などである。
この場合、チャート情報は、色見本指定情報として見本として用いる利用証を特定することができる情報であり、例えば、利用証に対応するサービスの名称、このサービスを提供する事業体の名称、利用証の名称(○○カード、△△サービスカード)などや、利用証を撮像した画像データである。
利用証を色見本として用いる効果としては、当該サービスの利用開始時にユーザが取得するため、ユーザが新たに色見本を入手する手間を省くことができる。
また、利用証を色見本として用いる効果としては、所定のサービスを受けるために必要な物品であるため、ユーザが紛失する可能性が低い。
また、チャート情報(第1色見本情報)は、チャート(色票の組合せ)そのもの、ではなく、構造物を色見本であるチャートとして指定する色見本指定情報としてもよい。
この場合、チャートとして用いる構造物は、一般人が進入可能な場所に設置された工作物や建設物(全体あるいは特定の箇所)、また郵便ポスト、交通標識、チェーン店の外装、看板、店舗の内装などである。
この場合、チャート情報は、色見本指定情報として見本として用いる構造物を特定することができる情報であり、例えば、構造物の名称、構造物の住所あるいは位置、構造物の特定の箇所の場合、その箇所を示す情報、構造物を撮像した画像データである。
構造物を色見本として用いる効果としては、例えば店舗の看板、外装、内装等の場合、ユーザがその店舗に行くきっかけになり、店舗にとってメリットになる。
例えば、ユーザが服飾店舗内において直接に観察する商品と、ECサイトの提供する表示画面における商品画像とを比較したり、商品の組合せをコーディネートすることができる。
また、ユーザが飲食店やカフェなどにおいて着用しようとする服の色を、その場で、ECサイトの提供する表示画面における商品画像を視認して確認することができる。
また、旅行先において、所定の店舗の看板、外装、内装等をチャートとして、ECサイトの提供する表示画面における商品画像を視認して確認することができる。
<処理F1の色変換情報生成の第2例>
図11は、商品販売支援システム1を用いた商品販売支援のユーザ環境情報登録の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。
ステップFF101A:
ユーザは、ユーザ端末3により、商品販売支援サイトにアクセスし、例えば、ユーザ識別情報によりログインして、ユーザ環境情報の登録処理を依頼する。この依頼の際、ユーザは、自身の所有するプリンタや店舗に設置されているプリンタなどの利用可能なプリンタを指定することで、ユーザ指定やプリンタ情報記録装置(不図示)の情報から得られる機器特定情報(プリンタ情報)も同一タイミングで登録する。
これにより、データ入出力部101は、アクセスした際のユーザ識別情報により、ユーザデータベース11のユーザデータテーブルを検索して、いずれのECサイトに登録しているユーザかの確認を行なう。
ステップFF101B:
データ入出力部101は、ユーザから入力されたユーザ識別情報及びプリンタ情報の各々を、機器情報取得部104に対して出力する。
そして、機器情報取得部104は、プリンタ情報に基づき、機器情報データベース14の機器情報テーブルから、特性情報(プリンタ特性)を読み出す。
機器情報取得部104は、読み出したプリンタ特性を、ユーザ識別情報に対応させて、ユーザデータテーブルのプリンタ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップFF102A:
チャート供給部102は、ECサイトの販売する商品群の商品画像に対応したチャートとして、例えばECサイトに予め設定されているチャートを、チャート情報データベース13のチャート情報テーブルから抽出する。
そして、チャート供給部102は、抽出したチャートのチャート設計情報インデックスの示す領域から、このチャートの色特性情報を読み出す。
また、チャート供給部102は、ユーザ識別情報に対応させて、ユーザが利用するプリンタのプリンタ特性を、ユーザデータテーブルから読み出す。
ステップFF102B:
チャート供給部102は、チャートの色特性情報及びプリンタ特性の各々と、規定観察環境における光源(CIE_D50やCIE_D65など)の分光放射輝度とを用いて、チャートとしてユーザに提供するプリンタ用チャート画像を生成する。
ステップFF102C:
チャート供給部102は、生成したプリンタ用チャート画像のデータを、登録のためにアクセスしているユーザのユーザ端末3に送信する。
ステップFF103A:
ユーザは、商品販売支援システム1からユーザ端末3に供給されたプリンタ用チャート画像を、プリンタ情報が登録済みのプリンタから、チャートとして印刷する。
ユーザは、自身が商品を観察するであろう観察環境、例えばユーザ端末3が備えられた部屋などの所定の位置において、プリンタから印刷したチャートの撮像を行なう。
ステップFF104からステップFF108は、ユーザ環境情報登録の第1例で説明した処理と同様のため、説明を省略する。
また、第2例において、チャート情報(第1色見本情報)は、チャート(色票の組合せ)をユーザの所有するプリンタあるいは印刷機で印刷(具現化)するために必要な色見本具現化情報となっている。印刷に用いるプリンタとしては、2D(Dimension)プリンタ、2.5Dプリンタ、3Dプリンタなどのいずれでもよい。
ここで、チャート情報としては、例えば、チャートの画像データ、チャートの印刷に用いるパラメータ(ユーザの使用するプリンタの機種が特定されている場合)、プリンタの機種(ユーザの使用するプリンタの機種が不明の場合)などである。
第2例においては、以下に示す効果を得ることができる。
すなわち、第2例においては、チャートを直接に配送する必要がないため、チャートの配送によるコストを削減することができる。
また、第2例においては、登録時においてチャートを取得することが可能となり、配送されたチャートが届くまでの期間を削減して、色見本を入手することができる。
また、第2例においては、チャートを紛失した場合や、チャートが破損・汚染された場合にも、色見本具現化情報である色見本情報から容易に再取得することができる。
また、第2例においては、チャートを構成する色票の色特性のバリエーションが多く、ユーザの照明環境の多くの情報(光源の特性など)を取得することが期待できる(例えば、分光放射強度を取得するための波長分解能を向上させることができるなど)。
また、第2例においては、例えば、ユーザが撮像あるいは観察する照明環境の情報(光源が蛍光灯、白熱電球などのいずれの種類かを示す情報)を入力することにより、ユーザの照明環境に対応した、当該照明環境の情報を推定する精度を向上させるための色特性情報を有する色見本を容易に作成することができる。
また、上述した構成は、ユーザが所有するプリンタや印刷機を想定していたが、特定の施設(例えば、コンビニエンスストアなどの色見本具現化情報に含まれる場所)に設置されたプリンタや印刷機を用いる構成としてもよい。
この構成の場合、色見本具現化情報としては、チャートを印刷するプリンタや印刷機の設置された特定の施設を特定する情報である特定情報(例えば、施設の住所、施設の名称、施設の建物における階数、部屋を特定する名称など)や、コンビニエンスストアのプリンタにおけるプリント番号などである。
この特定の施設のプリンタや印刷機をチャートの印刷に用いる構成の場合、ユーザの所有するプリンタや印刷機の場合と同様の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
特定の施設のプリンタを利用した場合には、ユーザの所有するプリンタや印刷機の種類のように多様ではなく、機種が限定されているため、色見本具現化情報を作成する手間を低減することができる。
また、特定の施設のプリンタを利用した場合には、プリンタのメンテナンスが頻繁に行なわれるため、印刷されるチャートの色特性の精度を向上させることができる。
また、特定の施設のプリンタを利用した場合には、機種によって高機能なプリンタや印刷機であるため、印刷されるチャートの色特性の精度を向上させることができる。
また、上述した構成は、ユーザが所有するプリンタや印刷機を想定していたが、色見本を表示デバイスに表示させる構成としてもよい。
例えば、表示画面に表示された画像の色特性が照明環境の影響を受ける構成の表示デバイス、例えば電子ペーパー、反射型液晶ディスプレイなどの表示画面に、所定のチャート(第1色見本)また、後述する色変換情報の更新に用いる追加チャート(第2色見本)の画像を表示する。
この構成の場合、色見本情報である色見本具現化情報としては、ユーザに提供する上記表示デバイスの表示画面に色見本を表示させることを促す情報と、この表示デバイスの表示画面に表示させる色見本の画像の情報である。
電子ペーパーや反射型液晶ディスプレイの表示画面に色見本を表示させる場合には、チャートあるいは追加チャートを構成する色票の色特性のバリエーションが多く、ユーザの照明環境の多くの情報(光源の特性など)を取得することが期待できる(例えば、分光放射強度を取得するための波長分解能を向上させることができるなど)。
また、 電子ペーパーや反射型液晶ディスプレイの表示画面に色見本を表示させる場合には、当該表示デバイスの表示画面に表示させる色見本を、複数の相異なる色見本として第1色見本であるチャートや第2色見本である追加チャートなどとして任意に変更して使用することができ、色変換情報の生成や更新に対応して、第1色見本及び第2色見本を毎回生成してユーザに提供する場合に比較して、色見本を提供するためのコストを削減することができる。
<処理F2の商品画像の色変換と表示の例>
図12は、商品販売支援システム1を用いた商品販売支援の商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。
ステップFF201:
ユーザは、ユーザ端末3により、商品販売支援サイトにアクセスし、例えば、ユーザ識別情報によりログインして、自身の登録しているECサイトの商品の商品画像の閲覧を依頼する。
これにより、データ入出力部101は、アクセスした際のユーザ識別情報により、ユーザデータベース11のユーザデータテーブルを検索して、いずれのECサイトに登録しているユーザかの確認を行なう。
ステップFF202:
推定画像生成部106は、商品表示画像を生成する際に用いる色変換情報を得るため、ユーザ識別情報によりユーザデータベース11のユーザデータテーブルを検索し、アクセスしたユーザの色変換情報一覧テーブルを抽出する。
ステップFF203:
そして、推定画像生成部106は、色変換情報をユーザに選択させる表示として、色変換情報一覧テーブルの仕様データの一覧を、ユーザ端末3の表示画面に表示させる。
表示としては、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」及び「プリセット色変換情報(一般的なオフィス、晴天の屋外など)」など、観察環境における観察の状態を示す文字列が用いられる。
ステップFF204:
ユーザは、ユーザ端末3の表示画面の仕様データの一覧から、自身が実物の商品を観察する環境に対応した状態を選択する。
このとき、例えば、商品の時間指定が午前10時である場合、観察環境で観察する時間が朝時間範囲に含まれるため、ユーザはユーザ端末3の表示画面の仕様データの一覧から、朝時間範囲を選択する。また、常に帰宅が午後8時ぐらいであれば、観察環境で観察する時間が夜時間範囲に含まれるため、ユーザはユーザ端末3の表示画面の仕様データの一覧から、夜時間範囲を選択する。一方、配送先が観察環境ではなく、会社のオフィスである場合、ユーザはユーザ端末3の表示画面の仕様データの一覧から、プリセット色変換情報を選択する。
ステップFF205:
ユーザ端末3は、ユーザが選択した観察の状態、例えば、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」、「オフィス」、「レストラン」、「プリセット色変換情報」の中の選択された文字列を情報として、商品販売支援システム1に対して送信する。
このとき、ユーザ端末3は、表示画面を表示するディスプレイを特定する機器特定情報(デバイス情報)を、上記文字列の情報とともに、商品販売支援システム1に対して送信する。
ステップFF206:
データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給される機器特定情報を、機器情報取得部104に対して出力する。
機器情報取得部104は、機器特定情報であるデバイス情報に対応するディスプレイ特性を、機器情報データベース14の機器情報テーブルから検索して読み出す。
また、機器情報取得部104は、読み出したディスプレイ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのディスプレイ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップFF207:
次に、推定画像生成部106は、上記色変換情報一覧テーブルから、色変換情報、及びディスプレイ特性を読み出す。
推定画像生成部106は、商品色データベース12の商品色データテーブルから、ユーザの観察する商品各々の商品色特性情報を読み出す。
ステップFF208:
そして、推定画像生成部106は、商品色情報の規定観察環境における測色値を、色変換情報によりユーザの観察環境における測色値に変換し、かつディスプレイ特性に対応させて商品表示画像のデータを生成する。
ステップFF209:
推定画像生成部106は、生成した商品表示画像のデータを、データ入出力部101を介して、ユーザ端末3に対して送信する。
これにより、ユーザは、自身の観察環境で実物の商品を観察した場合と同様の色により、ユーザ端末3の表示画面で商品画像を視認することができる。
<処理F3の色変換情報更新のための情報追加の第1例>
図13は、商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。
ステップFF301:
ユーザは、処理F2において自身のユーザ端末3の表示画面に表示された商品表示画像により、商品販売支援システム1に対して、この商品画像の商品の購入処理を行う。
これにより、商品販売支援システム1において、商品販売処理部107は、ユーザ端末3から供給される商品特定情報(商品識別情報など)を、ユーザ識別情報とともに、この商品を取り扱っているECサイトに対して、商品購入情報として送信する。
ステップFF302:
このとき、ECサイトの商品の発送に伴い、商品販売支援システム1における色変換情報演算部105は、追加チャート(第2色見本)、または追加チャート情報(第2色見本情報)、もしくはその両方を商品とともにユーザに配送することをECサイトに対して指示する情報を、データ入出力部101を介して送信する。
そして、ECサイトは、商品販売支援システム1から供給される商品購入情報に対応して、ユーザの指定した商品に対して上記追加チャート、または上記追加チャート情報、もしくはその両方を添付して、ユーザの登録した住所に対して配送する。
ステップFF303:
ユーザは、商品が配送されてきた際、追加チャート情報を参照して、この追加チャート情報の指示に対応して、観察環境において撮像装置により商品の撮像を行い、商品撮像画像を取得する。
ステップFF304:
そして、ユーザは、商品販売支援サイト(商品販売支援システム1)に対してアクセスし、配送された商品を撮像した商品撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、商品販売支援サイトに対して送信する。
ステップFF305:
データ入出力部101は、商品撮像画像のデータ及び撮影情報とがユーザ端末3から供給された場合、商品撮像画像(追加チャート撮像画像の一例)を撮像画像取得部103に対して出力する。
また、データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104及び色変換情報演算部105に対して出力する。
そして、撮像画像取得部103は、ユーザ識別情報に対応させて、商品撮像画像(追加チャート撮像画像の一例)のデータを、ユーザデータベース11の色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104は、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース14の機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104は、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、本第1例の場合、処理F4において、色変換情報演算部105は、商品撮像画像(チャート撮像画像の一例)と、商品の色特性情報と、撮影情報とを用いて、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。この演算は、すでに説明した処理F1における色変換情報の生成と同様に行なわれる。
このとき、色変換情報における更新は、多項式による数値計算、多次元関数を用いたモデル関数の係数調整などのアルゴリズムの調整に基づく更新処理、あるいはAI(例えば、機械学習)によるモデルの更新などの手法を用いても良い。
そして、色変換情報演算部105は、上述の手法により新たに求めた色変換情報を、ユーザデータベース11における色変換情報一覧テーブルの既存の色変換情報に上書きして記憶させることで更新を行なう。
本第1例の場合、ECサイトから購入した商品を追加チャート(第2色見本)として用いる構成である。
本第1例の場合、第2色見本としての追加チャートは、例えば、バッグ、靴、帽子、服飾品、化粧品などである。
追加チャート情報(第2色見本情報)は、ユーザが購入した商品を特定可能な色見本指定情報であり、例えば、商品のメーカ名、商品名、製品番号(あるいは製造番号)、商品を撮像した画像データ、ユーザが購入した日時、商品を閲覧するためのURLを示す文字またはコード(例えば、2次元バーコードなど)である。
購入した商品を色見本として用いる効果としては、 ユーザに配送される商品そのものを追加チャート(第2色見本)として用いることにより、ユーザが追加チャートとして用いる色見本を入手する手間を省くことができる。
また、購入した商品を色見本として用いる効果としては、 色変換情報をユーザの好みの色(購入した商品の色)に最適化するように更新することができるため、より色変換情報による、ユーザの照明環境における色特性の推定精度を向上させることができる。
また、購入した商品を色見本として用いる効果としては、 繊維品や革製品など、印刷物以外の素材を第2色見本とすることで、それらの物品の色再現精度を向上するように色変換情報を変更することができる。
追加チャート(第2色見本)は、ECサイトで購入した商品の付帯物であり、例えば商品の包装紙、商品が封入された箱、納品書、納品書が封入された封筒などを用いてもよい。
この場合、追加チャート情報は、色見本指定情報として見本として用いる上記付帯物をユーザが特定することができる情報であり、例えば、物品の商品名、製品番号や物品を撮像した画像データなどの商品のデータに加え、付帯物の名称、当該付帯物の色見本として用いる所定の箇所を示す情報である。
商品の付帯物を色見本として用いる効果としては、商品とともにユーザに配送される物品であるため、ユーザが新たに第2色見本として追加チャートを入手する手間を省くことができる。
また、追加チャート情報として、一つの物品を指定する色見本指定情報ではなく、複数の種類の物品、例えば配送された商品とこの商品の付帯物とを第2色見本とすることを指定する構成としてもよい。
また、追加チャート情報(色見本指定情報としての第2色見本情報)が、汎用品(一般的に家庭に広く流通している民生品としての物品)を追加チャート(色見本、すなわち第2色見本)として用いることを示す構成としても良い。
追加チャート(第2色見本)は、民生品としての物品が一般に流通している工業製品であり、例えば文房具、プラスチックのおもちゃ、食器などを用いてもよい。
この場合、追加チャート情報は、色見本指定情報として見本として用いる上記工業製品を特定することができる情報であり、例えば、当該工業製品の商品名、製品番号や工業製品を撮像した画像データである。
工業製品を色見本として用いる効果としては、物品の色特性が製造工程により高い精度で管理されていることが多く、同一色として製造された物品間の色特性のズレが少なく、精度の高い色見本として用いることができる。
また、工業製品を色見本として用いる効果としては、一般的であるほど、ユーザが所有している可能性が高いため、ユーザ自身が色見本を入手する手間を省くことができる。
追加チャート(第2色見本)は、民生品としての物品が一般に流通している、商品が封止あるいは封入されたパッケージであり、例えば洗剤、化粧品、医薬品などのパッケージを用いてもよい。
この場合、追加チャート情報は、色見本指定情報として見本として用いる上記パッケージを利用した物品を特定することができる情報であり、例えば、物品の商品名、製品番号や物品を撮像した画像データである。
パッケージを色見本として用いる効果としては、パッケージの配色における色特性が製造工程により高い精度で管理されていることが多く、色特性のずれが少なく、精度の高い色見本として用いることができる。
また、パッケージを色見本として用いる効果としては、比較的に配色に用いられる色特性の種類が多く、色変換情報を高い精度で生成する色見本として用いることができる。
また、パッケージを色見本として用いる効果としては、一般的であるほど、ユーザが所有している可能性が高く、所有しておらずとも容易に入手できる。
また、色見本指定情報は、上述したような特定の物品(商品を含む)、工業製品、やパッケージなどではなく、当該物品、工業製品やパッケージのカテゴリに対応した情報としてもよい。例えば、指定されるカテゴリは、例えば菓子箱、ペットボトル、特定のECサイトで購入した商品等である。
また、当該カテゴリの他の好適な例としては、赤色が配色された物品、青色が配色された物品、緑色が配色された物品に対応するカテゴリとしてもよい。
上述したカテゴリにより指定する構成とすることにより、本実施形態の色変換情報生成システムは、ユーザの撮像した色見本(第1色見本あるいは第2色見本)のチャート撮像画像におけるRGB値から、特定のカテゴリで示される物品の色が不足していると推定された場合に、この不足した色を補うために、対応する物品のカテゴリを色見本として指定する色見本指定情報として提供することができる。
上述した構成の場合、撮像に使用される色見本は特定されないが、チャート情報データベース13を用いて色見本を認識することにより、撮像された色情報に対応した色特性情報を取得できる。
<処理F3の色変換情報更新のための情報追加の第2例>
図14は、商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。ステップFF301については、第1例と同様である。
ステップFF301A:
このとき、ECサイトの商品の発送に伴い、商品販売支援システム1における色変換情報演算部105は、追加チャート情報を商品とともにユーザに配送することをECサイトに対して指示する情報を、データ入出力部101を介して送信する。この追加チャート情報は、本第2例の場合、新たな追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像を撮影情報とともに送信することを示している。
ここで、チャート供給部102は、商品を購入したユーザの色変換情報を、ユーザデータベース11における色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、チャート供給部102は、ユーザが購入した商品の商品情報を、商品色データベース12の商品色データテーブルから読み出す。
チャート供給部102は、ユーザに送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース13から読み出す。
ステップFF301B:
そして、チャート供給部102は、色変換情報におけるユーザの撮像環境における光源メタリズム、あるいは観察者メタリズム、ユーザが購入した商品の商品情報、すでに送付してあるチャートのチャート設計情報などの組合せに対応する色を所定のアルゴリズムにより抽出し、抽出した色の色票により構成される追加チャートのチャート設計情報を生成する。ここで、既存の色変換情報から推定される観察環境における光源の種類(白色光源、蛍光灯、LED(Light Emitting Diode)などの種類も反映させて追加チャートを作成しても良い。
上記アルゴリズムは、一例として、ユーザの端末から受信することでチャート撮像画像を取得し、このチャート撮像画像の色分布から、チャート画像から生成した色変換情報の精度を向上させるために必要な色を抽出する。そして、この抽出した色の色特性情報により、追加チャートに加える色を求めて、追加チャートの設計を行なってもよい。
また、商品とともに配送される追加チャート情報は、提供した追加チャートともにユーザが購入した商品を撮像した商品撮像画像を商品販売支援システム1に送信する情報が示す構成としてもよい。
商品販売支援システム1は、ユーザの端末から受信することで取得した商品撮像画像及び追加チャート撮像画像の色分布から、チャート画像から生成した色変換情報の精度を向上させるために必要な(色変換情報を生成するために不足している情報としての)色を抽出する。そして、この抽出した色の色特性情報により、追加チャートに加える色を求めて、追加チャートの設計を行なってもよい。
そして、運営会社Aは、上記追加チャートのチャート設計情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)する。
ステップFF301C:
そして、チャート供給部102は、生成した追加チャートのチャート設計情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース13のチャート情報テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップFF302A:
そして、運営会社Aは、製造した追加チャートを、ECサイトが発送する商品に同梱するか、あるいは直接にユーザに対して配送する。
また、ECサイトは、商品販売支援システム1から供給される商品購入情報に対応して、ユーザの指定した商品に対して上記追加チャート情報を添付して、ユーザの登録した住所に対して配送する。
ステップFF303A:
ユーザは、商品とともに追加チャートが配送されてきた際、商品に添付されている追加チャート情報を参照して、この追加チャート情報の指示に対応して、観察環境において撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。
ステップFF304A:
そして、ユーザは、商品販売サイト(商品販売支援システム1)に対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、商品販売サイトに対して送信する。
ステップFF305A:
データ入出力部101は、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とがユーザ端末3から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103に対して出力する。
また、データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104及び色変換情報演算部105に対して出力する。
そして、撮像画像取得部103は、ユーザ識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータを、ユーザデータベース11の色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104は、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース14の機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104は、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、本第2例の場合、処理F4において、色変換情報演算部105は、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、撮影情報とを用いて、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。この演算は、すでに説明した処理F1における色変換情報の生成と同様に行なわれる。また、色変換情報の更新の手法においては、本処理F3の第1例で説明した手法と同様である。
また、上記本第2例においては、追加チャートを運営会社Aにおいて製造して、完成した追加チャートをユーザに配送する構成において説明した。しかしながら、処理F1のユーザ環境情報登録の第2例の図11におけるステップFF102B及びステップFF102Cに記載されている場合と同様に、追加チャートのプリンタ用画像を生成して、ユーザ端末3に送信する構成としても良い。この場合、ユーザが利用できるプリンタにより、追加チャートを出力し、この出力した追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像と撮影情報とを、商品販売支援システム1に対して送信する。
なお、上記本第1例と上記本第2例を組み合わせ、商品と追加チャートとを同時に撮像し、商品と追加チャートとが一緒に撮像された撮像画像を商品販売支援システム1に対して送信する構成としてもよい。
<処理F3の色変換情報更新のための情報追加の第3例>
図15は、商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。ステップFF301については、第1例と同様である。
ステップFF302B:
ECサイトは、商品販売支援システム1から供給される商品購入情報に対応して、ユーザの指定した商品に対して、運営会社Aから通知された追加チャート情報を添付して、ユーザの登録した住所に対して配送する。この追加チャート情報は、本第3例の場合、ユーザ端末3に対して送信した商品画像(ユーザが購入した商品の商品画像)の色と、観察環境において実際の商品を観察される商品の色とを比較し、商品画像の調整データやコメントなどの評価を送信することを示している。
ステップFF302C:
すでに説明した処理F2におけるステップFF205、ステップFF206、ステップFF207及びステップFF208と同様に、推定画像生成部106は、ユーザ端末3の表示画面に表示させる商品表示画像を生成する。
ステップFF302D:
推定画像生成部106は、生成した商品表示画像のデータを、データ入出力部101を介して、ユーザ端末3に対して送信する。
これにより、ユーザは、商品を購入する際に観察した商品画像、すなわち自身の観察環境で実物の商品を観察した場合と同様の色として推定された商品画像を、ユーザ端末3の表示画面で視認する。
ステップFF303B:
ユーザは、配送された商品と、ユーザ端末3の表示画面に表示された商品画像との各々を観察してそれぞれの視認される色を比較する。
そして、ユーザ端末3の表示画面に表示されている色成分RGB(red:赤、green:緑、blue:青)調整用バーを順次調整することにより、実際に見ている商品の色に、表示画面の商品画像の色を合わせる、色の差の評価を行なう。
ステップFF304B:
ユーザは、表示画面の商品画像と、実際に観察している商品の色とが同様となったと認識した際、色成分RGB調整用バーなどの調整量を入力する表示による表示画像の色の調整を終了させる。
これにより、ユーザ端末3は、ユーザが色を調整した商品画像のデータを評価情報として、商品販売支援システム1に対して送信する。
または、「赤みが足りない」などの情報を評価情報として、商品販売支援システム1に対して送信してもよい。
ステップFF305B:
データ入出力部101は、商品表示画像と実際の商品との比較結果である評価情報がユーザ端末3から供給された場合、評価情報の商品表示画像を撮像画像取得部103に対して出力する。
そして、撮像画像取得部103は、ユーザ識別情報に対応させて、追加チャート情報として商品表示画像のデータを、ユーザデータベース11の色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
そして、本第3例の場合、処理F4において、色変換情報演算部105は、すでに取得しているチャート撮像画像、このチャート撮像画像を撮像した際の撮影情報、評価情報としての商品表示画像またはコメントなどの評価と、商品表示画像の商品の商品情報と、ユーザ端末3のディスプレイ特性とに基づき、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。この演算は、すでに説明した処理F1における色変換情報の生成と同様に行なわれる。また、色変換情報の更新の手法においては、本処理F3の第1例で説明した手法と同様である。
また、本第3例の場合、評価情報として商品表示画像を用いて説明したが、チャート(色見本)の表示画像を生成してユーザに提供し、ユーザがチャートの表示画像と実物のチャートとを比較して、色を調整したチャートの表示画像を評価情報として、商品販売支援システム1に対して送信しても良い。
また、上述した第1例から第3例においては、追加チャートを送信するタイミングを、ユーザが商品を購入した場合として説明した。
しかしながら、ユーザが商品を返品する際に、追加チャート情報をユーザに対して供給し、追加チャート撮像画像(商品撮像画像、評価情報を含む)を取得して、色変換情報の更新を行なう構成としても良い。
<処理F3の色変換情報更新のための情報追加の第4例>
図16は、商品販売支援システム1を用いた色変換情報更新のための情報追加の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、ユーザデータベース11,商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々を、各データベース(11、12、13、14)として記述して説明する。本第4例としては、第1例から第3例のように商品を購入した時点に追加チャート情報をユーザに供給するのではなく、所定の時点に追加チャートをユーザに供給する構成である。
ステップFF301D:
チャート供給部102は、ユーザデータベース11におけるユーザデータテーブルを所定の周期(例えば、毎日)で、その日の日付に基づいて参照する。
ステップFF301E:
チャート供給部102は、ユーザのアニバーサリー(ユーザ属性情報における誕生日、結婚記念日、入学、卒業、就職など)、所定の定期更新(例えば、3ヶ月毎)、継続使用によるランクアップ(例えば、登録開始から経過した年数(経過年数)により、ユーザとして受けるサービスがランクアップする時点)などの様々なタイミングであるか否かの検出を行なう。ここで、アニバーサリー、定期更新、ランクアップ及び経過年数のいずれか、複数の組合せ、全てなど、タイミングの設定は、ユーザ毎に任意に行なう。
そして、チャート供給部102は、上記タイミングであることを検出した場合、以降のステップを処理し、一方、上記タイミングでないことを検出した場合、図16のフローを終了して、次の処理の周期に、再度、ステップFF301Dから処理を実行する。
ステップFF302E:
チャート供給部102は、商品を購入したユーザの色変換情報を、ユーザデータベース11における色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、チャート供給部102は、ユーザがそのタイミングまでに購入した商品の商品情報の各々を(単数であれば一つの商品情報を)、商品色データベース12の商品色データテーブルから読み出す。
チャート供給部102は、登録の時点でユーザに送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース13から読み出す。
ステップFF302F:
チャート供給部102は、色変換情報におけるユーザの環境における光源メタリズム、あるいは観察者メタリズム、ユーザが上記タイミングまでに、商品販売支援サイトにて閲覧した画像の被写体としての商品の色特性情報、画像購入した商品の色特性情報、すでに送付してあるチャートのチャート設計情報などのいずれか一つ、または組合せに対応する色を所定のアルゴリズムにより抽出し、抽出した色の色票により構成される設計チャートを追加チャートとして生成(設計)する。
そして、運営会社Aは、上記追加チャートのチャート設計情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)する。
なお、運営会社Aが提供するチャートは、印刷物に限らず、色特性情報がわかる物品であれば、いずれを用いてもよい。
ステップFF302G:
そして、チャート供給部102は、生成した追加チャートのチャート設計情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース13のチャート情報テーブルに書き込んで記憶させる。
ステップFF302H:
運営会社Aは、上記追加チャートのチャート設計情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)して、製造した追加チャートをユーザに対して配送する。
また、チャート供給部102は、上記タイミングにおいて、ユーザのユーザ端末3に対して上記追加チャートに対する追加チャート情報を、メールに添付して送信する。このメールは、例えば、タイミングがアニバーサリーである場合、対応するお祝いのメッセージに対して、追加チャート情報を付加する。
ステップFF303C:
ユーザは、追加チャート情報と追加チャートとが配送されてきた際、当該追加チャート情報を参照して、この追加チャート情報の指示に対応して、観察環境において撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。
ステップFF304B:
そして、ユーザは、商品販売支援サイト(商品販売支援システム1)に対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、商品販売支援サイトに対して送信する。
ステップFF305B:
データ入出力部101は、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とがユーザ端末3から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103に対して出力する。
また、データ入出力部101は、ユーザ端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104及び色変換情報演算部105に対して出力する。
そして、撮像画像取得部103は、ユーザ識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータを、ユーザデータベース11の色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104は、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース14の機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104は、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
本第4例の場合、処理F4において、色変換情報演算部105は、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、撮影情報とを用いて、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。この演算は、すでに説明した処理F1における色変換情報の生成と同様に行なわれる。また、色変換情報の更新の手法においては、本処理F3の第1例で説明した手法と同様である。
また、上記本第4例においては、追加チャートを運営会社Aにおいて製造して、完成した追加チャートをユーザに配送する構成において説明した。しかしながら、処理F1のユーザ環境情報登録の第2例の図11におけるステップFF102B及びステップFF102Cに記載されている場合と同様に、追加チャートのプリンタ用画像を生成して、ユーザ端末3に送信する構成としても良い。この場合、ユーザが利用するプリンタにより、追加チャートを出力して、出力したチャートを撮像した追加チャート撮像画像と撮影情報とを、商品販売支援システム1に対して送信する。
また、上記本第4例においては、追加チャートをユーザの観察環境や購入した商品に合わせて、色変換情報を更新する構成として記載されている。
しかしながら、予め汎用的に作成された追加チャートを送付する構成としても良い。例えば、色変換情報から推定されるユーザの各々の観察環境における光源の種類(白色光源、蛍光灯、LED(Light Emitting Diode)光源などの種類)に対応させて、所定の汎用的な追加チャートを作成しておき、ユーザの色変換情報から推定される光源の種類に対応して供給するように構成しても良い。
また、追加チャート情報の送信手段としてメールを例示したが、ユーザ端末3内のアプリケーションへの情報送信に基づいて、このアプリケーションが受信した追加チャートの情報をユーザに提示する構成としてもよい。
また、チャートの発行方法としては、上述したメールではなく、例えば、ユーザにアニバーサリーなどに配送するダイレクトメールに対してバーコード(通常のバーコードあるいは2次元バーコード)を添付して、ユーザ自身の選択により追加チャートを配送依頼する形式としてもよい。
また、チャートの発行方法としては、メールに追加チャートの発送を依頼する先のURL(Uniform Resource Locator)を付加して、ユーザ自身の選択により追加チャートを配送依頼する形式としてもよい。
さらに、会員証や納品書に追加チャートを依頼するURLの情報を含むバーコードを印刷しておくようにしても良い。さらに、会員証や納品書などが着色されており、その撮像画像と色特性情報とを用いて色変換情報を更新してもよい。
本実施形態によれば、追加チャート(供給する毎に異なる追加チャート)による色変換情報の更新を行なう毎に、色変換情報がそのユーザの観察環境及び好みの色に対応していき、ユーザがユーザ端末3で観察する商品画像の色と、ユーザが自身の観察環境で観察する商品の実物の色とがより、近い色として視認されるようになり、商品の色が表示画面で観察した際と異なるなどの理由による返品が減少し、ユーザ及びECサイトの各々の返品に関する処理を減少させることができる。
すなわち、本実施形態によれば、追加チャートを撮像してユーザ端末3から商品販売支援システム1に追加チャート撮像画像のデータを送信することのみで、実物の商品の色が商品表示画像として再現することができ、実物を見ることなく簡易に所望の色の商品を選択して購入することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ユーザが追加チャートによる色変換情報の更新を行なうことにより、色変換情報がそのユーザの観察環境及び好みの色に対応していき、ユーザがユーザ端末3で観察する商品画像の色と、ユーザが自身の観察環境で観察する商品の実物の色とがより、近い色として視認されるようになるため、ユーザの色の差をなくそうというインセンティブが引き出され、追加チャートの撮像処理などを行なうように誘導することができる。
また、本実施形態によれば、追加チャートによる色変換情報の更新毎に、更新回数に対応したポイント付与、あるいは商品の金額の割引率の増加処理などの金銭的なフィードバックをユーザに与えることにより、ECサイトから商品をより安く購入できるとしてインセンティブが引き出され、追加チャートの撮像処理などを行なうように誘導することができる。
また、本実施形態によれば、ECサイトに商品販売支援システム1を備えても良く、この場合にECサイトが継続的な使用によるユーザ毎の色変換情報の更新により、商品表示画像の色の再現性が向上し、追加チャートの送付や、ユーザが追加チャート撮像画像の送付などにより、ECサイトとユーザとの接する機会が増加するため、ECサイトの利用率が上昇することで、ユーザが商品を購買する確率が増加する。
また、本実施形態においては、ユーザデータベース11、商品色データベース12、チャート情報データベース13及び機器情報データベース14の各々が、商品販売支援システム1の内部に備えられるように記載したが、それぞれが商品販売支援システム1以外のネットワーク500の別のサイトに接続された構成としても良い。
また、本実施形態のような商品販売に限らず、ユーザが医師や患者、ECサイトサーバ(物品閲覧サイトに備えられるサーバ)が病院等の医療機関、商品販売支援サーバが医療画像等の閲覧サーバでもよく、対象は商品に限らず、自然物や人工物を含む物品の閲覧を目的としてもよい。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態において、色見本(第1色見本であるチャート、第2色見本である追加チャート)と、色見本情報(第1色見本情報であるチャート情報、第2色見本情報である追加チャート情報)の定義については、第1の実施形態と同様である。
図17は、本発明の第2の実施形態による色見本発行システム(色変換情報生成システム、以下、単に色見本発行システムと示す)を用いたカラーマネージメントシステムの構成例を示すブロック図である。図17において、カラーマネージメントシステムは、色見本発行システム(色変換情報生成システム)1A、ECサイトサーバ2及び顧客端末(ユーザ端末)3の各々がインターネットを含むネットワーク500により相互に接続されて構成されている。記憶部2_1には、ECサイトサーバ2を備えるECサイトが販売する商品の商品画像(後述)が記憶されている。
色見本発行システム1Aは、例えば、カラーマネージメント管理センターに設置されている。カラーマネージメント管理センターは、ユーザの照明環境で視認される物品の色情報から取得した当該物品の色特性情報と、照明環境における物品の色情報及び色特性情報の各々を相互に変換する色変換情報とを管理する。ここで、色特性情報は、例えば、物品の分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である。色変換情報は、例えば、光源である照明の分光放射輝度や観察者の分光感度、または異なる環境間の測色値変換行列、処理手順、関数である。
本実施形態において、ユーザは、例えばECサイト及びECサイトの顧客の各々である。
このため、カラーマネージメント管理センターは、例えば、商品販売支援サイトの運営会社Aに設けられており、各ECサイトが販売する商品(物品の一例であり、例えば、本実施形態においては服飾品)の商品画像を、顧客端末3の各々の表示画面に対し、顧客が商品を観察する観察環境(照明環境であり、例えば、ユーザの観察する場所の光源下)で観察した際、実物の商品の色と同様に視認できる表示色により表示させ、正確に商品の形態を顧客に提供することで商品の販売支援を行なう。
本実施形態における商品(物体)は、販売される品物であり、服飾品、装飾品、家具、骨董品、絵画などである。特に、服飾品は、ユーザの色の好みや他との色の組合せなどが重要なユーザの選択条件となる。このため、顧客端末3の表示画面において視認される表示色と、ユーザの観察環境の特性(上記照明環境の照明である光源の特性、例えば分光放射輝度特性)において視認される実物の色とが異なる場合、顧客が自身の色の好みに合わず、商品の返品の大きな原因となるため、顧客端末3の表示画面に表示される商品の画像(後述する商品表示画像)の表示色の調整は重要である。
図18は、本実施形態による色見本発行システム1Aの行なう、顧客への色見本の発行における処理の概要について説明する概念図である。
図18(a)は、色見本発行システム1Aの行なう、顧客への色見本の発行における処理の流れを示すフローチャートである。
図18(b)は、図18(a)に示すフローチャートにおける処理の各々を行なう主体が、顧客であるか色見本発行システム1Aであるかを示す概念図である。ここで、顧客は、自身の照明環境において、ECサイトから購入した商品を視認するため、照明環境が商品の実物の観察環境となる。
・処理F11
処理F11は、顧客の観察環境における色変換情報の生成が行なわれる処理である。この処理F11は、ECサイトに登録した顧客の観察環境における照明環境情報を取得する処理と、取得した照明環境情報から色変換情報を求める処理とが行なわれる。
すなわち、処理F11は、カラーマネージメント管理センターが、ECサイトに登録した顧客に対して色見本としてチャート(第1色見本)の提供を行い、このチャートを撮像したチャート撮像画像と、撮影情報とを取得する。上記チャートは、所定の異なる色の複数の色票(カラーパッチ)が配列されて、所定の媒体に印刷された色見本である。これらの色の色特性情報は既知であり、色見本発行システム1Aが有している。
このチャートは、ユーザである顧客が使用可能な光源のいずれにも汎用的に用いられる色票の組合せである。また、チャートは、例えば、顧客が使用可能な光源の種類(例えば、蛍光灯、白熱灯、LED(light emitting diode)照明、太陽が照射する自然光など)を分類可能な分光放射輝度特性が取得できる色票の組合せとしてもよい。また、チャートは、例えば、予めユーザの属性情報(ユーザ属性情報)により分類された複数のグループ毎に、そのグループに対応して推定されるユーザ特性に対応して、予め生成されて設定されていてもよい。
ここで、本実施形態におけるユーザ属性情報とは、顧客属性情報及びECサイト属性情報との各々がある。
顧客属性情報は、第1の実施形態における登録を行なうユーザの属性情報に対応しており、少なくとも、観察環境の場所の種別を示す属性情報(空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色)や、性別、年齢、住所、職業、在宅時間帯、誕生日、結婚記念日、登録した日時などのユーザ自身の属性情報のいずれかまたは組合せあるいは全てを含む。また、ECサイト属性情報は、少なくとも、ECサイト名、撮像環境の場所の種別(空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色)、販売する商品種別、販売する商品のメインカラー、販売する商品のメイン素材、販売する商品の販売対象の商品対象年齢、電話番号、メールアドレス、その照明環境における撮像時間帯などのいずれかまたは組合せあるいは全てを含む。
上記観察環境・撮像環境の場所の種別、在宅時間帯及び撮像時間帯の各々などは、照明環境における照明の特性(光源の状態を示す特性)を示す情報(環境属性)となる。
撮影情報とは、撮像したカメラのカメラ特性を取得するためのカメラ機種(あるいはデバイス機種)などの情報、撮影した際のカメラの設定情報、撮影した撮影場所を示す位置情報(カメラに設けられた装置が取得したGPS(global positioning system)情報、あるいは顧客指定(住所、部屋名)など)、日時情報などである。この撮影情報は、ECサイトに登録した時点に、ECサイトを介してカラーマネージメント管理センターが取得しておいても良い。
そして、チャートの分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である色特性情報と、チャート撮像画像及びカメラ特性とにより、色特性情報を、上記チャートを撮像した撮像環境における測色値である色情報に変換する色変換情報を生成する。
また、顧客が色変換情報を用いて商品表示画像を提供するサービスに登録しておらず、ECサイトから顧客がすでに物品を購入している場合、チャートとして用いる色見本をこの顧客が購入した物品のいずれか、あるいは組合せ、または全てを用いても良く、この物品の撮像画像をチャート撮像画像として、撮影情報とともに色見本発行システム1Aに送信する構成としてもよい。
・処理F12
色見本発行システム1Aは、上記色変換情報により、ECサイトが販売する商品の画像の色を、顧客が商品を観察する環境の光源に対応した、すなわち顧客が自身の観察環境で商品を観察した際に視認する色に変換した商品画像データを生成する。
そして、色見本発行システム1Aは、顧客端末3に対して上記商品表示画像を供給する。
顧客は、顧客端末3の表示画面において商品表示画像を観察し、当該商品を気にいった場合に購入の処理を行なう。
・処理F13
色見本発行システム1Aは、顧客からの購入の処理に伴い、ECサイトに対して顧客とこの顧客が購入した商品の販売情報を通知する。
これにより、ECサイトの運営会社Bは、顧客に対して、当該顧客が購入した商品を出荷して、顧客に配送する。
また、カラーマネージメント管理センターは、上記商品が運営会社Bから出荷された際、商品を購入した顧客に対して追加チャート(第2色見本)の情報(追加チャート情報)を提供する。
また、上記追加チャート情報は、顧客が商品を購入しなくとも、所定のタイミングにおいて、顧客が運営会社Bが運営するECサイトにおいて商品を閲覧したことに基づいて、運営会社Bから閲覧した顧客に対して提供されてもよい。
そして、顧客は、商品及び追加チャート情報を受領し、追加チャート情報に従い、追加チャートを撮像(チャートを撮像した際と同様の環境における撮像)して、追加チャート撮像画像及び撮影情報を、顧客端末3により色見本発行システム1Aに送信する。
色見本発行システム1Aは、既に取得している色変換情報を更新する新たな追加チャートの撮像画像及び撮影情報を取得する。
この追加チャートは、例えば、少なくとも、チャートで得られた色変換情報、顧客が購入あるいは閲覧した商品の色特性情報、照明環境の情報に対応して当該照明環境に類似する照明環境における色変換情報、顧客が色の違いを示す指摘情報(比較結果)の各々のいずれか、あるいは組合せ、または全てに対応した色の色票の組合せとして生成される(色票の生成については後述)。
・処理F14
色見本発行システム1Aは、顧客から供給された追加チャート撮像画像及び撮影情報の各々により、すでに取得しているこのユーザの色変換情報を変更(不足している情報の補完を行う処理)する。
その後、処理F12から処理F14が繰り返される毎に、顧客の色変換情報の変更が行なわれ、より実物の商品に近い色を視認できる商品表示画像が生成されるようになる。
また、更新においては、追加チャート撮像画像及び撮影情報をすべて加えても良いし、所定の基準に基づいて、チャートや追加チャート情報の一部の情報、またその組合せにより色変換情報を変更しても良い。
また、追加チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像を撮像した撮影情報に加えて、チャート撮像画像及びこのチャートを撮像した撮影情報の一部の情報を用いて、色変換情報を生成しても良い。
また、色変換情報の更新においては、撮影した撮影環境がこれまでの環境と異なるか否かをユーザが明示的に示したり、更新処理において所定の閾値を用いて検知したりすることにより、環境が異なったと推定される場合には、追加チャート撮像画像及び撮影情報のみにより新規に色変換情報を取得(変更)しても良い。
図19は、本実施形態による色見本発行システム1Aの行なう、ECサイトへの色見本の発行における処理の概要について説明する概念図である。
図19(a)は、色見本発行システム1Aの行なう、ECサイトへの色見本の発行における処理の流れを示すフローチャートである。
図19(b)は、図19(a)に示すフローチャートにおける処理の各々を行なう主体が、ECサイトであるか色見本発行システムであるかを示す概念図である。ここで、ECサイトは、自身の照明環境において、ECサイトで販売する商品を撮像するため、照明環境が商品の実物の撮像環境となる。
・処理F21
処理F21は、ECサイトの撮像環境におけるサイト色変換情報(ECサイトの照明環境における色変換情報)の生成が行なわれる処理である。この処理F21は、運営会社Aに登録したECサイトの環境情報を取得する処理と、取得した環境情報からサイト色変換情報を求める処理とが行なわれる。
すなわち、処理F21は、カラーマネージメント管理センターが、登録されているECサイトに対してチャート(第1色見本)の提供を行い、このチャートを撮像したチャート撮像画像と、撮影情報とを取得する。上記チャートは、所定の異なる色の複数の色票が配列されて、所定の媒体に印刷された色見本である。これらの色の色特性情報はすでに説明したように既知であり、色見本発行システム1Aが有している。また、ECサイトに発行されるチャートは、顧客に発行するチャートと同様でもよく、あるいはECサイトが販売する商品の種類、素材などで分類されたグループ毎に、それぞれの分類の特性に対応して設けられたチャートから選択するものでもよい。
ここで、撮影情報とは、撮像したカメラのカメラ特性を取得するためのカメラ機種(あるいはデバイス機種)などの情報、撮影した際のカメラの設定情報、撮影した撮影場所を示す位置情報(カメラに設けられた装置が取得したGPS情報、あるいはECサイト指定(住所、部屋名)など)、日時情報などである。この撮影情報は、ECサイトが運営会社Aに登録した時点に、カラーマネージメント管理センターが取得しておいても良い。
そして、処理F11と同様に、チャートの分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である色特性情報と、チャート撮像画像及びカメラ特性とにより、色特性情報を、上記チャートを撮像した撮像環境における測色値である色情報に変換するサイト色変換情報を生成する。
・処理F22
色見本発行システム1Aは、上記サイト色変換情報により、ECサイトが販売する商品の画像の色を、ECサイトの撮像環境で商品を観察する際の光源に対応した、すなわちECサイトが自身の環境で商品を観察した際に視認する色に変換した商品画像データを生成する。
そして、色見本発行システム1Aは、ECサイトサーバ2に対して上記商品表示画像を供給する。
ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2の表示画面において商品表示画像を観察し、当該商品の色と、撮像環境における実物の色とを比較し、比較結果を色見本発行システム1Aに通知する。この処理は、顧客端末3において顧客に閲覧される商品表示画像が、観察環境で観察される商品の実物と同様の色として視認されるように、サイト色変換情報の変換精度を向上させることを目的とした処理の一つである。
・処理F23
色見本発行システム1Aは、ECサイトからの商品表示画像と実物の商品との比較結果の提供(供給)の処理に伴い、ECサイトに対して追加チャート(第2色見本)を発行する処理を行う。
すなわち、カラーマネージメント管理センターは、上記比較結果がECサイトから提供された際、比較結果を提供したECサイトに対して追加チャートの情報(追加チャート情報)を提供する。
そして、ECサイトの担当者は、商品及び追加チャート情報を受領し、追加チャート情報に従い、追加チャートを撮像(チャートを撮像した際と同様の環境における撮像)して、追加チャート撮像画像及び撮影情報を、ECサイトサーバ2により色見本発行システム1Aに送信する。
色見本発行システム1Aは、既に取得しているサイト色変換情報を更新する新たな追加チャートの撮像画像及び撮影情報を取得する。
この追加チャートは、例えば、少なくとも、チャートで得られたサイト色変換情報、このサイト色変換情報で得られるECサイトが販売する商品の色特性情報、商品の素材などの商品情報(物体である商品の属性情報)、照明環境の情報に対応して当該照明環境に類似する照明環境におけるサイト色変換情報、ECサイトの色の違いを示す指摘情報(比較結果)の各々のいずれか、あるいは組合せ、または全てに対応した色の色票の組合せとして生成される(色票の生成については後述)。
・処理F24
色見本発行システム1Aは、ECサイトから供給された追加チャート撮像画像及び撮影情報の各々により、すでに取得しているこのECサイトのサイト色変換情報を、商品の属性を含む情報により変更する。
その後、処理F22から処理F24が繰り返される毎に、ECサイトのサイト色変換情報の変更が行なわれ、より実物の商品に近い色を視認できる商品表示画像が生成されるようになる。
また、更新においては、追加チャート撮像画像及び撮影情報をすべて加えても良いし、所定の基準に基づいて、チャートや追加チャート情報の一部の情報、またその組合せによりサイト色変換情報を変更しても良い。
また、追加チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像を撮像した撮影情報に加えて、チャート撮像画像及びこのチャートを撮像した撮影情報の一部の情報を用いて、サイト色変換情報を生成しても良い。
また、サイト色変換情報の更新においては、撮影した撮影環境がこれまでの環境と異なるか否かをユーザが明示的に示したり、更新処理において所定の閾値を用いて検知したりすることにより、環境が異なったと推定される場合には、追加チャート撮像画像及び撮影情報のみにより新規にサイト色変換情報を取得(変更)しても良い。
図17に戻り、ECサイトサーバ2は、ECサイト商品管理や売上管理を行うために各々に設けられており、また記憶部2_1を備えている。この記憶部2_1には、後述するECサイトデータベース13Aにおける商品色データテーブルの商品撮像画像と、サイト色変換情報を生成する際に用いるチャート撮像画像とが、商品識別情報に対応して記憶されている。
色見本発行システム1Aは、色見本発行サーバ10A、推定画像生成サーバ11A、顧客データベース12A、ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A、機器情報データベース15A及び商品販売サーバ16Aを備えている。
色見本発行システム1Aは、すでに述べたように、ECサイトがそれぞれの撮像環境において撮像して提供する商品の画像を、顧客の各々が自身の観察環境において当該商品の実物の色として視認できる商品表示画像に変換するサイト色変換情報、あるいは商品の色を正確に伝搬する色特性情報を得るためのチャート及び追加チャートを生成し、ECサイトあるいはユーザに対して発行する。
図20は、本実施形態による色見本発行サーバ10Aの構成例を示す図である。この図20において、色見本発行サーバ10Aは、データ入出力部101A、チャート発行部102A、撮像画像取得部103A、機器情報取得部104A、色変換情報演算部105A、照明環境推定部106A及び追加チャート発行部107Aを備えている。
データ入出力部101Aは、外部装置あるいは外部システムとのデータの送受信をネットワーク500を介して行なう。
チャート発行部102Aは、ユーザ(ECサイト及び顧客の各々)に対して提供するチャートを生成あるいは決定し、このチャートを印刷媒体に印刷してユーザに対して色見本(第1色見本)として発行する。
印刷媒体としては、ユーザが運営会社Aに登録した際に、カラーマネージメント管理センターから供給される会員証(登録証なども含む)、入会に関する書類、あるいは会員証や書類が挿入された封筒あるいは梱包材(梱包資材)または緩衝材などである。すなわち、色見本は、登録することでカラーマネージメント管理センターからユーザに提供される、会員証、書類、封書、梱包材または緩衝材などに印刷されたチャート、あるいは施された色として、登録の際にユーザに提供される。
また、チャートは、この印刷媒体に対して文字や図形(バーコードや2次元コードなど)として印刷されている。この2次元コードとしては、複数のバーコードが並列に配列した構成や、QRコード(登録商標)のように四角形のドットが格子状に配列した構成がある。
すなわち、複数の配列した文字の図形の各々の色を異ならせ、それぞれの文字が色票として印刷されていたり、あるいは一文字が複数の領域に分割され、それぞれの領域の各々が異なる色で印刷され色票とされ、文字列(あるいは文字)の図形がチャートとして構成されている。また、バーコードの場合、コードを示すそれぞれのバーの図形がそれぞれ異なる色で印刷されていたり、バーの図形が複数の領域に分割され、それぞれの領域の各々が異なる色で印刷され色票とされ、バーコードの図形がチャートとして構成されている。
また、2次元コードの場合、コードを示すそれぞれのドットあるいはバーの図形がそれぞれ異なる色で印刷されていたり、ドットやバーの図形が複数の領域に分割され、それぞれの領域の各々が異なる色で印刷され色票とされ、2次元コードの図形がチャートとして構成されている。
また、チャートは、雑誌の広告、ポスターやチラシなどに印刷された、運営会社AのサイトやECサイトにアクセスするためのURL(uniform resource locator )などを示した文字や図形(バーコードや2次元コードなど)でもよい。
また、上記URLの文字あるいは図形を撮像して、撮像画像として添付して送付して応募することにより、何らかのプレゼントが当たったり、あるいは登録料金の割引、商品価格の割引、何らかのサービスの料金の割引や、換金可能あるいは商品と引き替え可能なポイントを付与するなどのインセンティブを与えてもよい。
この場合、カラーマネージメント管理センターは、サイトにアクセスして応募した時点で、観察環境及び撮像環境などの照明環境の情報を得ることができる。
撮像画像取得部103Aは、データ入出力部101Aにより取得された撮像画像が、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像であるか否かの判定を行なう。
そして、撮像画像取得部103Aは、上記判定の判定結果とともに、チャート撮像画像を色変換情報演算部105Aに対して出力する。
機器情報取得部104Aは、データ入出力部101Aにより取得された撮影情報から、カメラ機種及びデバイス機種などのカメラ特性取得情報を抽出する。そして、機器情報取得部104Aは、抽出したカメラ特性取得情報を用いた検索により、このカメラ特性取得情報に対応するカメラ特性を機器情報データベース15A(後述)から取得し、色変換情報演算部105Aに対して出力する。
色変換情報演算部105Aは、既知であるチャートの各々の色票毎の分光反射率、または1つ以上の環境(光源や観察感度)を規定した測色値である色特性情報と、チャート撮像画像及びカメラ特性の各々から、物品である商品の色特性情報を、ユーザの環境において取得される測色値に変換する色変換情報(ECサイトの色変換情報であるサイト色変換情報に対しても同様であり、例えば、光源の分光放射輝度や観察者の分光感度、または異なる環境間の測色値変換行列、処理手順、関数)を生成し、顧客データベース12A(後述)やECサイトデータベース13A(後述)に、それぞれ書き込んで記憶させる。色変換情報演算部105Aは、商品情報として記憶されている素材や色などに応じて、商品毎に色変換情報を作成してもよい。これにより、色変換の処理においては、商品識別情報から再現する商品情報を取得し、その商品情報の示す商品に対して最適な色変換情報を使用することができる。また、色変換情報演算部105Aは、所定のタイミングで供給される追加チャート撮像画像により、すでに生成されている色変換情報あるいはサイト色変換情報の各々の再演算を行ない、それぞれの情報の更新を行なう。
照明環境推定部106Aは、チャートから求めた色変換情報に類似した照明種類を、機器情報データベース15Aから読み込む。ここで、照明環境推定部106Aは、例えば、光源の分光放射輝度の波長毎の強度パターンと、機器情報データベース15Aに記憶された照明種類の分光放射輝度の波長毎の強度パターンとを比較し、最も類似度の高い強度パターンの照明種類を選択し、ユーザの照明環境における光源の種類とする。
追加チャート発行部107Aは、すでに説明したチャートにより得られた色変換情報、あるいは直前に発行した追加チャート、または色の評価の情報(色評価情報)、上記照明種類により、ユーザの照明環境により対応する色変換情報とする色の色票の組合せの追加チャートの発行を行う。チャートにより得られた色変換情報は、このチャートにより算出した得られた照明環境の色変換情報と、このチャートにより得られた分光放射輝度の波長毎の強度パターンに類似した照明環境における色変換情報との各々を含む。
ここで、色評価情報とは、例えば、顧客が購入した商品の色特性情報、顧客が購入した商品の撮像画像、観察環境における商品及び商品表示画像との色の差異を示す評価情報(後述する商品評価)、顧客が顧客端末3で閲覧した商品の色特性情報などである。
また、色評価情報とは、例えば、ECサイトの担当者が撮像した商品撮像画像から得た商品の色特性情報、ECサイトサーバ2の表示画面において商品表示画像を観察し、当該商品の色と、撮像環境における実物の色とを比較した比較結果などである。
そして、追加チャート発行部107Aは、少なくともチャートにより得られた色変換情報(ユーザの照明環境の色変換情報、類似した照明環境の色変換情報)、現時点までに発行した追加チャートの情報、色評価情報及び上記照明種類の情報の各々のいずれか、あるいは組合せ(情報組合せ)、または全てと対応する追加する色の組合せ(追加色組合せ)を用いて、追加チャートの生成を行う。
このとき、例えば、上記情報組合せ毎に対応して追加色組合せが記述された追加色抽出テーブルを、チャート情報データベース14Aに予め書き込んで記憶させておく。
そして、追加チャート発行部107Aは、ユーザ(ECサイト、顧客)毎に得られた情報組合せに類似する情報組合せを、追加色抽出テーブルから検索し、検索した情報組合せに対応する追加色組合せを読み出す。
追加チャート発行部107Aは、読み出した追加色組合せの示す色を色票とし、チャートや直前に発行した追加チャートにおける色票と置き換え、新たな追加チャートを生成するように構成してもよい。
また、追加チャート発行部107Aは、チャートから生成した色変換情報が変換可能な色域に、顧客が閲覧する商品の色特性情報における測色値、あるいはECサイトが販売する商品の色特性情報における測色値が含まれるか否かの判定を行う。
このとき、追加チャート発行部107Aは、色域に含まれない商品の色特性情報及びチャートの色特性情報と、追加すべき色の追加色組合せとが対応付けられた追加色抽出テーブルから、チャートに対して追加する追加色組合せを読み出して、新たな追加チャートを生成するように構成してもよい。
図21は、顧客データベース12Aにおける顧客データテーブルの構成例を示す図である。顧客データテーブルは、ECサイト毎に設けられており、例えば、レコード毎に、顧客識別情報に対応して、顧客属性情報、色変換情報一覧インデックス、商品評価インデックス、プリンタ特性、ディスプレイ特性、カメラ特性の各々の欄が設けられている。
顧客識別情報は、顧客の各々を個々に識別する情報である。顧客属性情報は、顧客識別情報が示す顧客の属性情報であり、名前、照明環境の場所の種別、性別、年齢、住所、電話番号、メールアドレス、趣味、職業、好きな色、その環境における滞在時間帯などの情報である。ここで、照明環境の場所の種別とは、空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色である。色変換情報一覧インデックスは、顧客識別情報の示す顧客の観察環境における複数の異なる色変換情報と、プリセット色変換情報となどの顧客が利用可能な色変換情報の各々の一覧情報である色変換情報一覧テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。
商品評価インデックスは、顧客識別情報の示す顧客の購入した商品に対する、このユーザの評価を示す商品評価テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。プリンタ特性は、顧客が商品画像を印刷するために用いるプリンタのICC(International Color Consortium)プロファイル及びインクの分光情報(インク情報)などのプリンタ出力色情報と、商品画像や色見本を印刷する用紙の媒体情報となどを含む情報である。ディスプレイ特性は、例えば、ICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。カメラ特性は、例えばカメラ(撮像装置)の分光感度情報である。このプリンタ特性、ディスプレイ特性及びカメラ特性の各々は、上述した機器情報取得部104Aにより、顧客データテーブルにおける対応する欄に書き込まれる(後述)。
図22は、顧客データベース12Aにおける色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。顧客データベース12Aには、色変換情報一覧テーブルが書き込まれて記憶されている。この色変換情報一覧テーブルは、顧客単位に設けられており、レコード毎に、色変換情報識別情報に対応して、チャート撮像画像インデックス、追加チャート撮像画像インデックス、チャート識別情報、アルゴリズム識別情報、色変換情報及び仕様データの各々の欄が設けられている。
色変換情報識別情報は、色変換情報の各々を個々に識別する情報である。チャート撮像画像インデックスは、データベースにおけるチャート(第1色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、チャート撮像画像のデータとして、このチャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
追加チャート撮像画像インデックスは、データベースにおける追加チャート(第2色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、追加チャート撮像画像のデータとして、この追加チャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
チャート識別情報は、顧客に提供したチャート及び追加チャートの識別情報である。
色変換情報は、顧客がチャートあるいは追加チャートを撮像した環境における光源の分光放射輝度、あるいは三刺激値変換行列である。ここで、三刺激値変換行列は、規定観察環境(例えば、CIE(国際照明委員会)_D50と2度視野標準観測者の組み合わせ、あるいはCIE_D65と10度視野標準観測者の組み合わせ)の測色値から、顧客が撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値への変換(色変換)を行なう行列である。なお、この色変換は、顧客が撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値から、物品の分光反射率や環境が規定された測色値への逆変換も可能である。すなわち、色変換情報は、物品の分光反射率や、観察が規定された測色値である色特性情報と、顧客の環境で観察される測色値との間の変換情報である。
仕様データは、色変換情報の仕様を示す情報である。仕様データとしては、対応する色変換情報の適用時間範囲を示す、朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲などの種別がある。朝時間範囲は、例えば、日の出の時刻から昼の12時の時間範囲を示している。昼時間範囲は、例えば、昼の12時過ぎから日の入りの時刻までの時間範囲を示している。また、仕様データは、顧客が商品を観察する場所情報、もしくは場所情報を含んでいてもよく、オフィスやレストラン、劇場、自宅などにおける色変換情報を特定できる。また、夜時間範囲は、日の入りの時刻から日の出の時刻までを示している。プリセットされた色変換情報は、各顧客に対して共通の色変換情報であり、太陽光や一般的なオフィスにおける光源の分光放射輝度、または環境が規定された色特性情報から、晴天の屋外やオフィスにおいて視認される測色値に変換する変換行列である。
また、追加チャートに関しては、第2追加チャート(第2色見本)以降の、第3追加チャート(第3色見本)から第n追加チャート(第n色見本)まで、第2追加チャートに関して行なう色変換情報の取得に関する処理と同様な処理が行なわれる。
図23は、顧客データベース12Aにおける商品評価テーブルの構成例を示す図である。顧客データベース12Aには、商品評価テーブルが書き込まれて記憶されている。この商品評価テーブルは、顧客毎に設けられており、レコード毎に、商品識別情報に対応して、この商品識別情報に対応する商品の評価(商品評価)の欄が設けられている。商品識別情報は、商品の各々を個々に識別する情報である。商品評価は、購入した商品(商品識別情報が示す商品)に対する評価(例えば、アンケートによる評価)が記載され、例えば「満足」、「普通」、「赤みが足りない」、後述のような顧客による色調整結果、「色が異なるため返品」などの顧客に届いた商品への対応などが示されている。
図24は、ECサイトデータベース13AにおけるECサイトテーブルの構成例を示す図である。ECサイトテーブルは、例えば、レコード毎に、ECサイト識別情報に対応して、ECサイト属性情報、サイト色変換情報一覧インデックス、比較結果インデックス、プリンタ特性、ディスプレイ特性、カメラ特性の各々の欄が設けられている。ECサイト識別情報は、ECサイトの各々を個々に識別する情報である。ECサイト属性情報は、ECサイト識別情報が示すECサイトの属性情報であり、ECサイト名、照明環境の場所の種別、商品種別、メインカラー、メイン素材、商品対象年齢、電話番号、メールアドレス、その照明環境における撮像時間帯などの情報である。ここで、照明環境の場所の種別とは、空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色である。サイト色変換情報一覧インデックスは、ECサイト識別情報の示すECサイトの撮像環境における複数の異なるサイト色変換情報と、プリセットサイト色変換情報となどのECサイトが利用可能な色変換情報の各々の一覧情報であるサイト色変換情報一覧テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。
比較結果インデックスは、ECサイト識別情報の示すECサイトの担当者が撮像環境で撮像した商品の実物を観察して視認される色と、ECサイトサーバ2の表示画面で観察される商品表示画像とで視認される色との比較結果の情報(色評価情報)が示されたファイルが記憶された、ECサイトデータベース13Aの領域を示すアドレスなどのインデックスである。この比較結果としては、青色が弱いとか、赤が強いとかなどの、実物と商品表示画像との視認される色の差異を示す情報、あるいはECサイトサーバ2のアプリケーションにより、商品表示画像の色調整をして、同様に視認されたときの色の調整量(色成分RGBの各成分の調整量)など、色の差分を示す情報であればいずれの手法を用いてもよい。プリンタ特性は、ECサイトが商品画像や色見本を印刷するために用いるプリンタのICCプロファイル及びインクの分光情報などのプリンタ出力色情報と、商品画像を印刷する用紙の媒体情報となどを含む情報である。ディスプレイ特性は、例えば、ICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。カメラ特性は、例えばカメラの分光感度情報である。このプリンタ特性、ディスプレイ特性及びカメラ特性の各々は、上述した機器情報取得部104Aにより、ECサイトデータテーブルにおける対応する欄に書き込まれる(後述)。
図25は、ECサイトデータベース13Aにおける商品色データテーブルの構成例を示す図である。ECサイトデータベース13Aには、商品色データテーブルが書き込まれて記憶されている。この商品色データテーブルは、ECサイト毎に設けられている。商品色データテーブルは、レコード毎において、商品識別情報に対応して、商品撮像画像インデックス、商品色情報インデックス及び商品情報インデックスの欄を備えている。商品識別情報は、商品の各々を個々に識別する情報である。商品画像インデックスは、各ECサイトの光源の環境において撮像した撮像画像データが記憶されている、ECサイトデータベース13Aにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。
商品色特性情報インデックスは、商品の分光画像、各画素の分光反射率を示す商品反射率画像あるいは規定観察環境における商品画像などの色特性情報データが記憶されている、ECサイトデータベース13Aにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。
商品情報インデックスは、商品の分光反射率や素材の種類を示す情報が記憶されている、ECサイトデータベース13Aにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、素材は、例えば、服飾であれば服の生地の材料の種類であり、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、リネン、コットン、ウール、デニムなどである。これにより、すでに述べたように、商品の素材の種類によって、チャート、あるいは追加チャートの印刷媒体の素材や色特性情報の設計に用いたり、素材ごとに異なる色変換情報を用いて色変換を行なってもよい。
図26は、ECサイトデータベース13Aにおけるサイト色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。ECサイトデータベース13Aには、サイト色変換情報一覧テーブルが書き込まれて記憶されている。このサイト色変換情報一覧テーブルは、ECサイト単位に設けられており、レコード毎に、サイト色変換情報識別情報に対応して、チャート撮像画像インデックス、追加チャート撮像画像インデックス、チャート識別情報、サイト色変換情報、アルゴリズム識別情報及び仕様データの各々の欄が設けられている。
サイト色変換情報識別情報は、サイト色変換情報の各々を個々に識別する情報である。
チャート撮像画像インデックスは、データベースにおけるチャート(第1色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、チャート撮像画像のデータとして、このチャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
追加チャート撮像画像インデックスは、ECサイトデータベース13Aにおける追加チャート(第2色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、追加チャート撮像画像のデータとして、この追加チャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
チャート識別情報はチャートの識別情報であり、追加チャート識別情報は追加チャートの識別情報である。
アルゴリズム識別情報は、色変換情報演算部105Aが色変換情報を算出した際に使用したアルゴリズムを識別するための情報であり、商品の素材や色特性情報、有彩色/無彩色などの色情報、屋内外の照明情報などの条件に応じて選択した色変換情報演算のアルゴリズムを識別する。
サイト色変換情報は、ECサイトがチャートあるいは追加チャートを撮像した環境における光源の分光放射輝度、あるいは三刺激値変換行列である。ここで、三刺激値変換行列は、規定観察環境(例えば、CIE(国際照明委員会)_D50と2度視野標準観測者の組み合わせ、あるいはCIE_D65と10度視野標準観測者の組み合わせ)の測色値から、ECサイトが撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値への変換(色変換)を行なう行列である。なお、この色変換は、ECサイトが撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値から、物品の分光反射率や環境が規定された測色値への逆変換も可能である。すなわち、サイト色変換情報は、物品の分光反射率や、観察が規定された測色値である色特性情報と、ECサイトの環境で観察される測色値との間の変換情報である。
仕様データは、サイト色変換情報の仕様を示す情報である。仕様データとしては、対応するサイト色変換情報の適用時間範囲を示す、朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲などの種別がある。朝時間範囲は、例えば、日の出の時刻から昼の12時の時間範囲を示している。昼時間範囲は、例えば、昼の12時過ぎから日の入りの時刻までの時間範囲を示している。また、仕様データは、ECサイトの担当者が商品の撮像を行う場所情報、もしくは場所情報を含んでいてもよく、ECサイトの担当者が商品の撮像を行うオフィスやスタジオなどにおけるサイト色変換情報を特定できる。また、夜時間範囲は、日の入りの時刻から日の出の時刻までを示している。プリセットされたサイト色変換情報(プリセットサイト色変換情報)は、各ECサイトに対して共通の色変換情報であり、太陽光や一般的なオフィスにおける光源の分光放射輝度、または環境が規定された色特性情報から、晴天の屋外やオフィスにおいて視認される測色値に変換する変換行列である。
また、追加チャートに関しては、第2追加チャート(第2色見本)以降の、第3追加チャート(第3色見本)から第n追加チャート(第n色見本)まで、第2追加チャートに関して行なうサイト色変換情報取得に関する処理と同様な処理が行なわれる。
図27は、チャート情報データベース14Aにおけるチャートテーブルの構成例を示す図である。このチャート情報データベース14Aには、チャートテーブルが書き込まれて記憶されている。チャートテーブルは、レコード毎において、チャート識別情報に対応して、チャート検索情報、チャート画像インデックス、チャート設計情報の各々の欄を備えている。本実施形態において、このチャートテーブルは、ECサイト及び顧客に対して共通に設けているが、ECサイトと顧客とに対して個別に設けるようにしてもよい。
チャート識別情報は、有彩色や無彩色の物体であるチャートの各々を個々に識別する情報である。チャート検索情報は、ユーザ(ECサイト、顧客)に発行するチャートを検索するためのキー情報である。このチャート検索情報は、少なくともユーザの属性情報(顧客属性情報、ECサイト属性情報)を含んでいる。チャート画像インデックスは、チャートの画像であるチャート画像が書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。チャート設計情報は、上記チャート画像におけるチャートの絵柄パターン(例えば、色票の配列パターン)、この絵柄パターンにおける絵柄(色票)の各々の色特性情報である。また、チャート設計情報は、チャート画像の絵柄パターン(文字画像の形状も含む)における色票毎の座標を示す情報、及びこの座標の示す領域と色票の色の色特性情報との対応関係の情報を含んでいる。
図28は、チャート情報データベース14Aにおける追加チャート設計テーブルの構成例を示す図である。このチャート情報データベース14Aには、追加チャート設計テーブルが書き込まれて記憶されている。追加チャート設計テーブルは、レコード毎において、追加チャート設計識別情報に対応して、追加色検索情報、追加チャート設計情報の各々の欄を備えている。本実施形態において、この追加チャート設計テーブルは、ECサイト及び顧客に対して共通に設けているが、ECサイトと顧客とに対して個別に設けるようにしてもよい。
追加チャート設計識別情報は、チャートに対して追加する色の情報(単色、あるいは複数色の組合せ)の各々を個々に識別する情報である。追加色検索情報は、チャートにより得られた色変換情報(及びサイト色変換情報)、すでに色票として使用した色の色特性情報、色評価情報、チャートにより推定される照明の光源の種別の情報のいずれか、あるいは組合せ、または全てを少なくとも含む。追加チャート設計情報は、追加色検索情報に対応した追加色の情報(色特性情報)が示されている。
図29は、チャート情報データベース14Aにおける追加チャートテーブルの構成例を示す図である。このチャート情報データベース14Aには、追加チャートテーブルが書き込まれて記憶されている。追加チャートテーブルは、レコード毎において、追加チャート識別情報に対応して、追加チャート画像インデックス、追加チャート情報の各々の欄を備えている。本実施形態において、この追加チャートテーブルは、ECサイト及び顧客に対して共通に設けているが、ECサイトと顧客とに対して個別に設けるようにしてもよい。
追加チャート識別情報は、追加チャートの各々を個々に識別する情報である。追加チャート画像インデックスは、追加チャートの画像である追加チャート画像が書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。追加チャート情報は、追加チャート画像の絵柄パターン(文字画像の形状も含む)における色票毎の座標を示す情報、及びこの座標の示す領域と色票の色の色特性情報との対応関係の情報を含んでいる。
図30は、機器情報データベース15Aにおける機器情報テーブルの構成例を示す図である。機器情報データベース15Aには、機器情報テーブルが書き込まれて記憶されている。
機器情報テーブルは、レコード毎において、機器特定情報と、この機器特定情報の示す機器の特性情報との欄を備えている。
ここで、機器特定情報は、カメラ、プリンタ及び表示装置の機種情報、あるいはデバイス情報などである。デバイス情報は、例えば、カメラがデジタルカメラであれば、デジタルカメラあるいは使用されているCCD(Charged Coupled Device)素子の型番、プリンタがインクジェットプリンタであれば、プリンタあるいは使用されているインクジェットヘッドの型番、表示装置が液晶ディスプレイであれば、ディスプレイあるいは使用されている液晶パネルの型番である。
特性情報は、例えば、機器がカメラの場合には、カメラ特性として撮像における分光感度情報である。また、特性情報は、例えば、機器がプリンタの場合には、プリンタ特性としてICCプロファイルやインクの分光情報などのプリンタが出力する印刷色の情報、商品販売画像や色見本を印刷する用紙の媒体情報などである。特性情報は、例えば、機器が表示装置の場合には、ディスプレイ特性としてICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。
以下、図面を参照して、処理F11、処理F12、処理F13及び処理F14の各々の処理の流れにおける色見本発行システム1Aの動作を含む、本実施形態におけるカラーマネージメントの管理を順次説明する。
<処理F11の色変換情報生成の例>
図31は、色見本発行システム1Aを用いた顧客環境情報登録の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A、ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF101:
顧客は、顧客端末3により、色見本発行サイト(すなわち、色見本発行サーバ10A)にアクセスし、例えば、顧客識別情報によりログインして、顧客の観察環境の環境情報の登録処理を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の顧客識別情報により、顧客データベース12Aの顧客テーブルを検索して、いずれのECサイトに登録している顧客かの確認を行なう。
ステップF102:
チャート発行部102Aは、この顧客の顧客属性情報を読み出し、読み出した顧客属性情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルを検索する。
そして、チャート発行部102Aは、この顧客属性情報に最も類似するチャート検索情報を抽出し、抽出されたチャート検索情報に対応するチャート画像インデックスを読み出す。
チャート発行部102Aは、チャート画像インデックスにより、チャート情報データベース14Aからチャート画像を読出し、チャートとして発行する。
また、チャート発行部102Aは、ECサイトの販売する商品群の商品画像に対応したチャートとして、例えばECサイトに予め設定されているチャートを、チャート情報データベース14Aのチャート情報テーブルから抽出して発行する構成としてもよい。
運営会社Aは、チャート発行部102Aがチャートテーブルから発行したチャートを、顧客の住所に対して配送(あるいは郵送)する。
ステップF103:
顧客は、自身が商品を観察するであろう観察環境、例えば顧客端末3が備えられた部屋などの所定の位置において、運営会社Aから供給されたチャートの撮像を行なう。
ステップF104:
そして、顧客は、チャートを撮像したチャート撮像画像と、撮像における撮影情報と、自身の顧客識別情報とを、顧客端末3によりカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)に対して送信する。
ステップF105:
データ入出力部101Aは、顧客端末3から供給されたチャート撮像画像を撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、顧客端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、チャート撮像画像のデータを顧客データベース12Aに書き込む。
また、撮像画像取得部103Aは、書き込んだ書込領域のアドレスを、顧客識別情報に対応した色変換情報一覧インデックスの示す色変換情報一覧テーブルのチャート撮像画像インデックスに書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF106:
色変換情報演算部105Aは、顧客識別情報に対応して、チャート撮像画像とチャート識別情報との各々を色変換情報一覧テーブルから読み出す。
そして、色変換情報演算部105Aは、読み出したチャート識別情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルから、顧客に送付したチャート設計情報インデックスを読み出す。色変換情報演算部105Aは、このチャート設計情報インデックスの示す記憶領域から、チャートの色特性情報を読み出す。
また、色変換情報演算部105Aは、顧客識別情報に対応して、顧客データテーブルからカメラ特性を読み出す。
ステップF107:
色変換情報演算部105Aは、上記チャート撮像画像と、カメラ特性と、チャートの色特性情報とにより、色変換情報を演算して求める。
この色変換情報は、色特性情報を、登録した顧客の観察環境において取得される測色値に変換する情報である。
また、照明環境推定部106Aは、チャートから求められた色変換情報から、観察環境における光源の種類を推定する。
ステップF108:
色変換情報演算部105Aは、求めた色変換情報を、顧客識別情報に対応させて、色変換情報一覧テーブルに書き込んで記憶させる。
この色変換情報を色変換情報一覧テーブルに書き込む際に、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像を撮像した時刻を撮影情報に含まれる日時情報から抽出し、求めた色変換情報に対して対応する時間範囲(朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲)を仕様データの欄に書き込んで記憶させる。さらに、GPS情報や顧客指定情報等に基づく位置情報などの撮影情報に含まれる情報を記録させてもよい。
また、上記説明において、チャートを配送して顧客に提供する場合に説明しているが、ECサイトの登録証(登録カード)の表あるいは裏に、色変換情報を求めるチャートと、このチャートに隣接してチャート識別情報及び顧客識別情報とを予め印刷しておき、顧客にチャートを撮像する際に、チャート識別情報及び顧客識別情報をチャートと同時に撮像させるように構成しても良い。このチャート識別情報は、バーコード、2次元コード(図形情報)などを用いることができる。これにより、容易にチャートと顧客とを関連付けることができる。さらに、チャート識別情報自体が着色されており、このチャート識別情報を撮像することにより、顧客識別情報を用いての顧客との関連付けだけでなく、同時に色変換情報の取得に利用してもよい。
また、ECサイトに登録した際(顧客登録の時点において)、カラーマネージメント管理センターを運営する運営会社Aが、ECサイトの商品購入に対する説明などを配送する際、チャートを同封したり、説明を配送する封書や納品書、宛名、梱包材などに直接に上述したチャート識別情報及び顧客識別情報(文字情報あるいは図形情報)を印刷しておいても良い。さらに、それらチャート識別情報及び顧客識別情報(文字情報あるいは図形情報)が着色されており、撮像することで色変換情報の取得に利用してもよい。
また、本実施形態においては、チャート設計情報により予め設計されたチャートを、顧客の観察環境における色変換情報の推定に用いている。しかしながら、このチャート以外に、チャート情報として、一般的に流通している商品のパッケージを撮像する指示を提供しても良い。顧客はパッケージを撮像して、上述したステップF104の処理と同様に、顧客端末3からカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)に送信する。汎用的なパッケージであれば、印刷された所定の領域の色特性情報が容易に得られるため、色変換情報を演算することが可能である。
また、本実施形態においては、チャートが顧客の観察環境(物品を観察する時間範囲や、観察する場所の情報など)に基づいて、チャートを送付する顧客と異なる、観察環境が類似した他顧客の色変換情報を用いて、当該顧客に送付するチャートを作成しても良い。
また、本実施形態において、色変換情報は、商品情報として記憶されている素材や色などの属性のいずれか、あるいは組合せまたは全て毎に対応して作成してもよい。この場合、色変換においては、商品識別情報から再現する商品情報を取得し、商品の素材や色などに対して最適な色変換情報を使用する。
<処理F12の商品画像の色変換と表示の例>
図32は、色見本発行システム1Aを用いた商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A,ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF201:
ユーザは、顧客端末3により、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)にアクセスし、例えば、顧客識別情報によりログインして、自身の登録しているECサイトの商品の商品画像の閲覧を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の顧客識別情報により、顧客データベース12Aの顧客テーブルを検索して、いずれのECサイトに登録している顧客かの確認を行なう。
ステップF202:
推定画像生成サーバ11Aは、商品表示画像を生成する際に用いる色変換情報を得るため、顧客識別情報により顧客データベース12Aの顧客テーブルを検索し、アクセスした顧客の色変換情報一覧テーブルを抽出する。
ステップF203:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、色変換情報をユーザに選択させる表示として、色変換情報一覧テーブルの仕様データの一覧を、顧客端末3の表示画面に表示させる。
表示としては、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」及び「プリセット色変換情報(一般的なオフィス、晴天の屋外など)」など、観察環境における観察の状態を示す文字列が用いられる。
ステップF204:
顧客は、顧客端末3の表示画面の仕様データの一覧から、自身が実物の商品を観察する環境に対応した状態を選択する。
このとき、例えば、商品の時間指定が午前10時である場合、観察環境で観察する時間が朝時間範囲に含まれるため、顧客は顧客端末3の表示画面の仕様データの一覧から、朝時間範囲を選択する。また、常に帰宅が午後8時ぐらいであれば、観察環境で観察する時間が夜時間範囲に含まれるため、顧客は顧客端末3の表示画面の仕様データの一覧から、夜時間範囲を選択する。一方、配送先が観察環境ではなく、会社のオフィスである場合、顧客は顧客端末3の表示画面の仕様データの一覧から、プリセット色変換情報を選択する。
ステップF205:
顧客端末3は、顧客が選択した観察の状態、例えば、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」、「オフィス」、「レストラン」、「プリセット色変換情報」の中の選択された文字列を情報として、色見本発行システム1Aに対して送信する。
このとき、顧客端末3は、表示画面を表示するディスプレイを特定する機器特定情報(デバイス情報)を、上記文字列の情報とともに、色見本発行システム1Aに対して送信する。
ステップF206:
データ入出力部101Aは、顧客端末3から供給される機器特定情報を、機器情報取得部104Aに対して出力する。
機器情報取得部104Aは、機器特定情報であるデバイス情報に対応するディスプレイ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
また、機器情報取得部104Aは、読み出したディスプレイ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのディスプレイ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF207:
次に、推定画像生成サーバ11Aは、顧客識別情報に対応して上記色変換情報一覧テーブルから、ディスプレイ特性を読み出す。
また、推定画像生成サーバ11Aは、顧客が選択した色変換情報(商品の観察の状態や、商品の素材などに対応した色変換情報)を、色変換情報一覧テーブルから読み出す。
推定画像生成サーバ11Aは、ECサイトデータベース13Aの商品色データテーブルから、顧客の観察する商品各々の商品色情報を読み出す。
ステップF208:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、商品色情報の規定観察環境における測色値を、色変換情報により顧客の観察環境における測色値に変換し、かつディスプレイ特性に対応させて商品表示画像のデータを生成する。
ステップF209:
推定画像生成サーバ11Aは、生成した商品表示画像のデータを、データ入出力部101Aを介して、顧客端末3に対して送信する。
これにより、顧客は、自身の観察環境で実物の商品を観察した場合と同様の色により、顧客端末3の表示画面で商品画像を視認することができる。
このとき、顧客は、配送された商品と、顧客端末3の表示画面に表示された商品画像との各々を観察してそれぞれの視認される色を比較して比較結果を、カラーマネージメント管理センターに送信する構成としてもよい。
すなわち、顧客は、顧客端末3の表示画面に表示されている色成分RGB(red:赤、green:緑、blue:青)調整用バーを順次調整することにより、実際に見ている商品の色に、表示画面の商品画像の色を合わせる、色の差の評価を行なう。
そして、顧客は、表示画面の商品画像と、実際に観察している商品の色とが同様となったと認識した際、色成分RGB調整用バーなどの調整量を入力する表示による表示画像の色の調整を終了させる。
これにより、顧客端末3は、顧客が色を調整した商品画像のデータを評価情報(比較結果)として、色見本発行システム1Aに対して送信する。
または、「赤みが足りない」などの情報を評価情報として、色見本発行システム1Aに対して送信してもよい。
そして、色見本発行システム1Aは、上記評価情報を追加チャート設計テーブルにおける追加色検索情報に加えて用いる。
<処理F13及びF14の追加チャート発行及び色変換情報更新の例>
図33は、色見本発行システム1Aを用いた色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A、ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF301:
ユーザは、処理F12において自身の顧客端末3の表示画面に表示された商品表示画像により、運用会社BのECサイトに対して、この商品画像の商品の購入処理を行う。
これにより、色見本発行システム1Aにおいて、商品販売サーバ16Aは、顧客端末3から供給される商品特定情報(商品識別情報など)を、顧客識別情報とともに、この商品を取り扱っているECサイトに対して、商品購入情報として送信する。
ステップF302:
このとき、ECサイトの商品の発送に伴い、色見本発行システム1Aにおける色変換情報演算部105Aは、追加チャート情報を商品とともに顧客に配送することをECサイトに対して指示する情報を、データ入出力部101Aを介して送信する。この追加チャート情報は、本例の場合、新たな追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像を撮影情報とともに送信することを示している。
ここで、追加チャート発行部107Aは、商品を購入した顧客の色変換情報を、顧客データベース12Aにおける色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、追加チャート発行部107Aは、顧客が購入した商品の商品情報(商品の色特性情報)を、ECサイトデータベース13Aの商品色データテーブルから読み出す。
追加チャート発行部107Aは、顧客に送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース14Aから読み出す。
ステップF303:
そして、追加チャート発行部107Aは、追加チャートを作成する際、チャートに追加する色を、チャート情報データベース14Aの追加チャート設計テーブルから抽出する。
すなわち、追加チャート発行部107Aは、追加チャート設計テーブルにおいて、色変換情報、チャートにおいて色票として利用した色特性情報、照明環境の光源の種別(種類)、商品の色特性情報を含む商品の属性情報などの検索条件と最も類似する追加色検索情報を検索する。
そして、追加チャート発行部107Aは、検索された追加色検索情報に対応する追加チャート設計情報を読み出す。
これにより、追加チャート発行部107Aは、読み出した追加チャート設計情報に対応して、チャートにおける色票を入れ替えて追加チャートにおける色票の組合せの設計を行う。
このとき、追加チャートの設計に対して、顧客の比較結果、顧客の撮像環境における光源メタメリズム、あるいは顧客またはカメラ(撮像装置)における観察者メタメリズムを反映させるようにしてもよい。
また、カメラにおけるレンズの前面にフィルタ(透過波長を変更するフィルタ)を配置したり、異なる観察感度のカメラで撮影したりするマルチバンド撮影と同様の効果が得られるように、例えば、チャートの一部の色票にフィルタの透過率やカメラ感度の違いを反映させて設計してもよい。
そして、運営会社Aは、発行された追加チャートにおける色票の組合せの設計の情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)して、追加チャートを製造して発行する。
ステップF304:
そして、追加チャート発行部107Aは、生成した追加チャートの情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース14Aの追加チャートテーブルに書き込んで記憶させる。
ステップF305:
そして、運営会社Aは、製造した追加チャートを、ECサイトが発送する商品に、商品の販売に関する書類に印刷して同梱するか、または梱包材などを印刷媒体として印刷するか、あるいは直接に顧客に対して配送する。
また、ECサイトは、色見本発行システム1Aから供給される商品購入情報に対応して、顧客の指定した商品に対して上記追加チャート情報を添付して、顧客の登録した住所に対して配送する。
ステップF306:
顧客は、商品とともに追加チャートが配送されてきた際、商品に添付されている追加チャート情報を参照する。
そして、顧客は、追加チャート情報の指示に対応して、商品を観察する観察環境において、撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。
ステップF307:
そして、顧客は、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)に対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、カラーマネージメント管理センターに対して送信する。
ステップF308:
データ入出力部101Aは、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とが顧客端末3から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、顧客端末3から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、ユーザ識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータを顧客データベース12Aに書き込み、この書き込んだ領域のアドレスを顧客データベース12Aの色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、撮影情報とを用いて、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。
このとき、色変換情報における更新は、多項式による数値計算、多次元関数を用いたモデル関数の係数調整などのアルゴリズムの調整に基づく更新処理、あるいはAI(例えば、機械学習)によるモデルの更新などの手法を用いても良い。
そして、色変換情報演算部105Aは、上述の手法により新たに求めた色変換情報を、顧客データベース12Aにおける色変換情報一覧テーブルの既存の色変換情報に上書きして記憶させることで更新を行なう。
また、色変換情報演算部105Aは、求めた手法や係数などの情報を、サイト色変換情報一覧テーブルに対して、この情報に対応させたアルゴリズム識別情報とともに書き込んで記憶させる。
また、顧客が購入した商品と追加チャートとを同時に撮像し、商品と追加チャートとが一緒に撮像された撮像画像を色見本発行システム1Aに対して送信する構成としてもよい。
この場合、色変換情報演算部105Aは、商品撮像画像(チャート撮像画像の一例)と、商品の色特性情報と、撮影情報とを、上記追加チャートから得られる情報に加えて、色変換情報の再演算を行なう構成としてもよい。
また、商品販売サーバ16Aは、ECサイトサーバ2に設けられた構成としてもよい。商品販売サーバ16Aは、顧客端末3から供給される商品特定情報(商品識別情報など)を、顧客識別情報とともに、色見本発行システム1Aに対して、商品閲覧情報や商品購入情報として送信する。
以下、図面を参照して、処理F21、処理F22、処理F23及び処理F24の各々の処理の流れにおける色見本発行システム1Aの動作を含む、本実施形態におけるカラーマネージメントの管理を順次説明する。
<処理F21のサイト色変換情報生成の例>
図34は、色見本発行システム1Aを用いたサイト色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A、ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF401:
ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2により、色見本発行サイト(すなわち、色見本発行サーバ10A)にアクセスし、例えば、ECサイト識別情報によりログインして、ECサイトの観察環境の環境情報の登録処理を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際のECサイト識別情報により、ECサイトデータベース13AのECサイトテーブルを検索して、登録されているいずれのECサイトであるかの確認を行なう。
ステップF402:
チャート発行部102Aは、このECサイトのECサイト属性情報を読み出し、読み出したECサイト属性情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルを検索する。
そして、チャート発行部102Aは、このECサイト属性情報に最も類似するチャート検索情報を抽出し、抽出されたチャート検索情報に対応するチャート画像インデックスを読み出す。
チャート発行部102Aは、チャート画像インデックスにより、チャート情報データベース14Aからチャート画像を読出し、チャートとして発行する。
また、チャート発行部102Aは、ECサイトの販売する商品群の商品画像に対応したチャートとして、例えばECサイトに予め設定されているチャートを、チャート情報データベース14Aのチャート情報テーブルから抽出して発行する構成としてもよい。
運営会社Aは、チャート発行部102Aがチャートテーブルから発行したチャートを、ECサイトの運営会社Bの住所に対して配送(あるいは郵送)する。
ステップF403:
ECサイトの担当者は、ECサイトにおいて顧客に閲覧させる商品表示画像を作成するために、商品を撮像するであろう撮像環境、例えば運営会社Bのスタジオなどの所定の位置において、運営会社Aから供給されたチャートの撮像を行なう。
ステップF404:
そして、ECサイトの担当者は、チャートを撮像したチャート撮像画像と、撮像における撮影情報と、当該ECサイトのECサイト識別情報とを、ECサイトサーバ2によりカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)に対して送信する。
ステップF405:
データ入出力部101Aは、ECサイトサーバ2から供給されたチャート撮像画像を撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、ECサイトサーバ2から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、チャート撮像画像のデータをECサイトデータベース13Aに書き込む。
また、撮像画像取得部103Aは、書き込んだ書込領域のアドレスを、サイト識別情報に対応したサイト色変換情報一覧インデックスの示すサイト色変換情報一覧テーブルのチャート撮像画像インデックスに書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記サイト色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF406:
色変換情報演算部105Aは、ECサイト識別情報に対応して、チャート撮像画像とチャート識別情報との各々をサイト色変換情報一覧テーブルから読み出す。
そして、色変換情報演算部105Aは、読み出したチャート識別情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルから、ECサイトに送付したチャート設計情報インデックスを読み出す。色変換情報演算部105Aは、このチャート設計情報インデックスの示す記憶領域から、チャートの色特性情報を読み出す。
また、色変換情報演算部105Aは、ECサイト識別情報に対応して、サイト色変換情報一覧テーブルからカメラ特性を読み出す。
ステップF407:
色変換情報演算部105Aは、上記チャート撮像画像と、カメラ特性と、チャートの色特性情報とにより、サイト色変換情報を演算して求める。
このサイト色変換情報は、色特性情報を、登録したECサイトの撮像環境において取得される測色値に変換する情報である。
また、照明環境推定部106Aは、チャートから求められたサイト色変換情報から、撮像環境における光源の種類を推定する。
ステップF408:
色変換情報演算部105Aは、求めたサイト色変換情報を、ECサイト識別情報に対応させて、サイト色変換情報一覧テーブルに書き込んで記憶させる。
このサイト色変換情報をサイト色変換情報一覧テーブルに書き込む際に、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像を撮像した時刻を撮影情報に含まれる日時情報から抽出し、求めた色変換情報に対して対応する時間範囲(朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲)を仕様データの欄に書き込んで記憶させる。さらに、GPS情報やECサイト指定情報等に基づく位置情報などの撮影情報に含まれる情報を記録させてもよい。
また、上記説明において、チャートを配送してECサイトに提供する場合に説明しているが、カラーマネージメント管理センターの登録証(登録カード)の表あるいは裏に、サイト色変換情報を求めるチャートと、このチャートに隣接してチャート識別情報及びECサイト識別情報とを予め印刷しておき、ECサイトにチャートを撮像する際に、チャート識別情報及びECサイト識別情報をチャートと同時に撮像させるように構成しても良い。
また、カラーマネージメント管理センターに登録した際(ECサイト登録の時点において)、カラーマネージメント管理センターを運営する運営会社Aが、カラーマネージメントの管理方法に対する説明などを配送する際、チャートを同封したり、説明を配送する封書や納品書、宛名、梱包材などに直接に上述したチャート識別情報及びECサイト識別情報(文字情報あるいは図形情報)を印刷しておいても良い。さらに、それらチャート識別情報及びECサイト識別情報(文字情報あるいは図形情報)が着色されており、撮像することで色変換情報の取得に利用してもよい。
また、本実施形態においては、チャートがECサイトにおける商品の撮像環境(物品を撮像する時間範囲や、撮像する場所の情報など)に基づいて、チャートを送付するECサイトと異なる、撮像環境が類似した他ECサイトのサイト色変換情報を用いて、当該ECサイトに送付するチャートを作成しても良い。
<処理F22の商品画像の色変換と表示の例>
図35は、色見本発行システム1Aを用いた商品画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A,ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF501:
ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2により、カラーマネージメント管理センターにアクセスし、例えば、ECサイト識別情報によりログインして、自身が登録した商品の商品画像の閲覧を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際のECサイト識別情報により、ECサイトデータベース13AのECサイトテーブルを検索して、ログインしたのがいずれのECサイトであるかの確認を行なう。
ステップF502:
推定画像生成サーバ11Aは、商品表示画像を生成する際に用いるサイト色変換情報を得るため、ECサイト識別情報によりECサイトデータベース13AのECサイトテーブルを検索し、アクセスしたECサイトのサイト色変換情報一覧テーブルを抽出する。
ステップF503:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、サイト色変換情報をECサイトの担当者に選択させる表示として、サイト色変換情報一覧テーブルの仕様データの一覧を、ECサイトサーバ2の表示画面に表示させる。
表示としては、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」及び「プリセットサイト色変換情報(一般的なオフィス、晴天の屋外など)」など、観察環境における観察の状態を示す文字列が用いられる。
ステップF504:
ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2の表示画面の仕様データの一覧から、自身が実物の商品を観察する観察環境に対応した状態を選択する。
このとき、例えば、商品の観察を午前10時に行う場合、観察環境で観察する時間が朝時間範囲に含まれる。このため、ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2の表示画面の仕様データの一覧から、朝時間範囲を選択する。
また、観察を午後8時ぐらいに行う場合、観察環境で観察する時間が夜時間範囲に含まれる。このため、ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2の表示画面の仕様データの一覧から、夜時間範囲を選択する。一方、観察する場所がその商品の撮像環境と異なり、スタジオでなくオフィスである場合、ECサイトの担当者は、ECサイトサーバ2の表示画面の仕様データの一覧から、プリセットサイト色変換情報を選択する。
ステップF505:
ECサイトサーバ2は、ECサイトの担当者が選択した観察の状態、例えば、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」、「オフィス」、「レストラン」、「プリセット色変換情報」の中の選択された文字列を情報として、色見本発行システム1Aに対して送信する。
このとき、ECサイトサーバ2は、表示画面を表示するディスプレイを特定する機器特定情報(デバイス情報)を、上記文字列の情報とともに、色見本発行システム1Aに対して送信する。
ステップF506:
データ入出力部101Aは、ECサイトサーバ2から供給される機器特定情報を、機器情報取得部104Aに対して出力する。
機器情報取得部104Aは、機器特定情報であるデバイス情報に対応するディスプレイ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
また、機器情報取得部104Aは、読み出したディスプレイ特性を、上記サイト色変換情報一覧テーブルのディスプレイ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF507:
次に、推定画像生成サーバ11Aは、ECサイト識別情報に対応してECサイトデータベース13AのECサイトデータテーブルから、ディスプレイ特性を読み出す。
また、推定画像生成サーバ11Aは、ECサイトの担当者が選択したサイト色変換情報(商品の観察の状態や、商品の属性に対応して生成されたサイト色変換情報)を、サイト色変換情報一覧テーブルから読み出す。
推定画像生成サーバ11Aは、ECサイトデータベース13Aの商品色データテーブルから、ECサイトの担当者の観察する商品各々の商品色情報を読み出す。
ステップF508:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、商品色情報の規定観察環境における測色値を、サイト色変換情報により、ECサイトの担当者の観察環境における測色値に変換し、かつディスプレイ特性に対応させて商品表示画像のデータを生成する。
ステップF509:
推定画像生成サーバ11Aは、生成した商品表示画像のデータを、データ入出力部101Aを介して、ECサイトサーバ2に対して送信する。
これにより、ECサイトの担当者は、自身の観察環境で実物の商品を観察した場合と同様の色により、ECサイトサーバ2の表示画面で商品画像を視認することができる。
このとき、ステップF209における処理と同様に、ECサイトの担当者は、観察している商品の実物と、ECサイトサーバ2の表示画面に表示された商品画像との各々を観察してそれぞれの視認される色を比較して比較結果を、カラーマネージメント管理センターに送信する構成としてもよい。
<処理F23及びF24の追加チャート発行及び色変換情報更新の例>
図36は、色見本発行システム1Aを用いたサイト色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、顧客データベース12A、ECサイトデータベース13A、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12A、13A、14A、15A)として記述して説明する。
ステップF601:
ECサイトの担当者は、ステップF509における表示商品画像で視認される色と、撮像環境における実物で視認される色とが異なる場合、ECサイトサーバ2によりカラーマネージメント管理センターにアクセスし、サイト色変換情報の更新の依頼処理を行う。
そして、ECサイトサーバ2は、ECサイト識別情報を付加したサイト色変換情報の更新を依頼する依頼情報を色見本発行システム1Aに送信する。
これにより、色見本発行システム1Aにおいて、追加チャート発行部107Aは、ECサイトサーバ2からの依頼情報からECサイト識別情報を抽出し、このECサイトのサイト色変換情報の変更処理を行う。
ステップF602:
データ入出力部101Aは、ECサイトのサイト色変換情報の変更依頼を受信した場合、このECサイトのECサイト識別情報とともに、追加チャートの作成依頼を追加チャート発行部107Aに出力する。
これにより、追加チャート発行部107Aは、供給されたECサイト識別情報に対応するサイト色変換情報を、ECサイトデータベース13Aにおけるサイト色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、追加チャート発行部107Aは、ECサイトが示す商品の商品情報(商品の色特性情報)を、ECサイトデータベース13Aの商品色データテーブルから読み出す。
追加チャート発行部107Aは、ECサイトに送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース14Aから読み出す。
ステップF603:
そして、追加チャート発行部107Aは、追加チャートを作成する際、チャートに追加する色を、チャート情報データベース14Aの追加チャート設計テーブルから抽出する。
すなわち、追加チャート発行部107Aは、追加チャート設計テーブルにおいて、サイト色変換情報、チャートにおいて色票として利用した色特性情報、照明環境の光源の種別(種類)、商品の色特性情報などの検索条件と最も類似する追加色検索情報を検索する。
そして、追加チャート発行部107Aは、検索された追加色検索情報に対応する追加チャート設計情報を読み出す。
これにより、追加チャート発行部107Aは、読み出した追加チャート設計情報に対応して、チャートにおける色票を入れ替えて追加チャートにおける色票の組合せの設計を行う。
このとき、追加チャートの設計に対して、ECサイトの担当者の比較結果、ECサイトにおける撮像環境における光源メタメリズム、あるいはECサイトの担当者またはカメラの観察者メタメリズムを反映させるようにしてもよい。
そして、運営会社Aは、発行された追加チャートにおける色票の組合せの設計の情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)して、追加チャートを製造して発行する。
また、カメラにおけるレンズの前面にフィルタ(透過波長を変更するフィルタ)を配置したり、異なる観察感度のカメラで撮影したりするマルチバンド撮影と同様の効果が得られるように、例えば、チャートの一部の色票にフィルタの透過率やカメラ感度の違いを反映させて設計してもよい。
ステップF604:
そして、追加チャート発行部107Aは、生成した追加チャートの情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース14Aの追加チャートテーブルに書き込んで記憶させる。
ステップF605:
そして、運営会社Aは、製造した追加チャートを、ECサイトの担当者の登録した住所に対して配送する。
ステップF606:
ECサイトの担当者は、追加チャートが配送されてきた際、追加チャート情報を参照する。
そして、ECサイトの担当者は、追加チャート情報の指示に対応して、商品を撮像する観察環境において、撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。
ステップF607:
そして、ECサイトの担当者は、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1A)に対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、カラーマネージメント管理センターに対して送信する。
ステップF608:
データ入出力部101Aは、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とがECサイトサーバ2から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、ECサイトサーバ2から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、ECサイト識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータをECサイトデータベース13Aに書き込み、この書き込んだ領域のアドレスをECサイトデータベース13Aのサイト色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記ECサイトテーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、比較結果、撮影情報とを用いて、サイト色変換情報の再演算を行ない、新たに求められたサイト色変換情報により、既存のサイト色変換情報の更新を行なう。
このとき、サイト色変換情報における更新は、多項式による数値計算、多次元関数を用いたモデル関数の係数調整などのアルゴリズムの調整に基づく更新処理、あるいはAI(例えば、機械学習)によるモデルの更新などの手法を用いても良い。
そして、色変換情報演算部105Aは、上述の手法により新たに求めたサイト色変換情報を、ECサイトデータベース13Aにおけるサイト色変換情報一覧テーブルの既存のサイト色変換情報に上書きして記憶させることで更新を行なう。
また、ECサイトの担当者が観察する商品と追加チャートとを同時に撮像し、商品と追加チャートとが一緒に撮像された撮像画像を色見本発行システム1Aに対して送信する構成としてもよい。
この場合、色変換情報演算部105Aは、商品撮像画像(チャート撮像画像の一例)と、商品の色特性情報と、撮影情報とを、上記追加チャートから得られる情報に加えて、サイト色変換情報の再演算を行なう構成としてもよい。
上述したように、本実施形態によれば、チャートにより得られたチャートの色特性情報、色変換情報(サイト色変換情報も含む)及び比較結果などに基づいて、より照明環境(撮像環境及び観察環境)の情報を取得可能な追加チャートを生成することができるため、ECサイトにおける商品を撮像する撮像環境、顧客が商品を観察する観察環境の各々における光源の情報が取得でき、撮像環境で商品を撮像した撮像画像から色特性情報を取得するサイト色変換情報と、この色特性情報を商品を観察する観察環境の色画像に変換する色変換情報とを高い精度で取得することができる。
このため、本実施形態によれば、取得したサイト色変換情報により、ECサイトで商品を撮像した撮像画像から高い精度で色特性情報を得ることができ、この色特性情報を顧客の観察環境に対応した色変換情報を用いて商品表示画像を生成することができ、商品表示画像と、顧客の観察環境で視認する商品との色を同様に視認することができる。
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態において、色見本(第1色見本であるチャート、第2色見本である追加チャート)と、色見本情報(第1色見本情報であるチャート情報、第2色見本情報である追加チャート情報)の定義については、第1の実施形態と同様である。
図37は、本発明の第3の実施形態による色見本発行システム(色変換情報システム、以下、単に色見本発行システムと示す)を用いたカラーマネージメントシステムの構成例を示すブロック図である。図37において、カラーマネージメントシステムは、色見本発行システム(色変換情報生成システム)1B、病院サーバ4及び患者端末5の各々がインターネットを含むネットワーク500により相互に接続されて構成されている。記憶部4_1には、病院サーバ4が備えられた病院において遠隔医療により診断及び治療を受ける患者の電子カルテ(患者の患部を撮像した患部撮像画像や診断結果など)が記憶されている。
本実施形態において、ユーザは、例えば、遠隔医療を行う病院の医師(医師以外の病院関係者なども含まれる)と、この病院の遠隔医療における治療及び診断を受ける患者(患者以外の人間も含まれる)との各々である。また、撮像対象の物体は遠隔医療を利用する患者の患部(例えば、肌における湿疹、あざ、できものなどの部位)などである。
このため、カラーマネージメント管理センターは、例えば、遠隔医療管理を行う運営会社Aに設けられており、各患者の患部の患部画像を、病院サーバ4の各々の表示画面に対し、医師が患部を観察する観察環境(照明環境であり、例えば、医師の観察する場所の光源下)で観察した際、実物の患部の色と同様に視認できる表示色により表示させ、正確に患部の病態を医師に提供することで患者の遠隔医療の支援を行なう。
本実施形態における撮像対象の物体は、遠隔医療を行う病院の医師が診断を行う患者の身体の一部、または全体である。特に、患者の肌は、病態によって色が異なり、医師の診察や診断において周囲の肌の色との違いが重要な判定条件となる。このため、病院サーバ4の表示画面において視認される表示色と、医師の観察環境の特性(上記照明環境の照明である光源の特性、例えば分光放射輝度特性)において視認される実物の色とが異なる場合、医師が正確な診断を行う妨げとなるため、病院サーバ4の表示画面に表示される患者の患部の画像(後述する患部表示画像)の表示色の調整は重要である。
色見本発行システム1Bは、色見本発行サーバ10A、推定画像生成サーバ11A、患者データベース12B、病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aを備えている。
色見本発行システム1Bは、患者の各々がそれぞれの撮像環境において撮像して提供する患部の画像を、医師が自身の観察環境において当該患部の実物の色として視認できる患部表示画像に変換する色変換情報(病院色変換情報を含む)、あるいは患部の色を正確に伝搬する色特性情報を得るためのチャート及び追加チャートを生成し、ユーザ(患者あるいは医師)に対して発行する。
以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。本実施形態において、ユーザ属性情報は、患者属性情報及び病院属性情報がある。
図38は、患者データベース12Bにおける患者データテーブルの構成例を示す図である。患者データテーブルは、病院毎に設けられており、例えば、レコード毎に、患者識別情報に対応して、患者属性情報、色変換情報一覧インデックス、撮像画像評価インデックス、プリンタ特性、ディスプレイ特性、カメラ特性の各々の欄が設けられている。
患者識別情報は、患者の各々を個々に識別する情報である。患者属性情報は、患者識別情報が示す患者の属性情報であり、患者名、病名、照明環境の場所の種別、性別、年齢、住所、電話番号、メールアドレス、既往歴、職業、その環境における滞在時間帯などの情報である。ここで、照明環境の場所の種別とは、空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色である。色変換情報一覧インデックス(図6参照)は、患者識別情報の示す患者の撮像環境における複数の異なる色変換情報と、プリセット色変換情報となどの患者が撮像する可能性のある照明環境に対応する色変換情報の各々の一覧情報である色変換情報一覧テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。
撮像画像評価インデックスは、患者識別情報の示す患者の患部に対する、この患者の患部表示画像色の評価を示す患部色評価テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。プリンタ特性は、患者が患部画像や色見本を印刷するために用いるプリンタのICCプロファイル及びインクの分光情報(インク情報)などのプリンタ出力色情報と、患部画像を印刷する用紙の媒体情報となどを含む情報である。ディスプレイ特性は、例えば、ICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。カメラ特性は、例えばカメラ(撮像装置)の分光感度情報である。このプリンタ特性、ディスプレイ特性及びカメラ特性の各々は、上述した機器情報取得部104Aにより、患者データテーブルにおける対応する欄に書き込まれる(後述)。
色変換情報一覧インデックスの示す領域に記憶された色変換情報一覧テーブルは、第1の実施形態と同様の構成である。
図39は、患者データベース12Bにおける撮像画像評価テーブルの構成例を示す図である。患者データベース12Bには、撮像画像評価テーブルが書き込まれて記憶されている。この撮像画像評価テーブルは、患者毎に設けられており、レコード毎に、患部識別情報に対応して、この患部識別情報に対応する撮像画像の患部の色の評価(患部色評価)の欄が設けられている。患部識別情報は、患者の患部の各々を個々に識別する情報である。
色情報評価は、撮像した患部の色にする評価が記載され、例えば「適切」、「赤みが足りない」、後述のような患者による色調整結果、「色が異なるため再撮像」などの患者の撮像画像に対する対応などが示されている。
図40は、病院データベース13Bにおける病院データテーブルの構成例を示す図である。病院データテーブルは、例えば、レコード毎に、病院識別情報に対応して、病院属性情報、病院色変換情報一覧インデックス、比較結果インデックス、プリンタ特性、ディスプレイ特性、カメラ特性の各々の欄が設けられている。病院識別情報は、病院の各々を個々に識別する情報である。病院属性情報は、病院識別情報が示す病院の属性情報であり、病院名、照明環境の場所の種別、診療種別、患者年齢帯、電話番号、メールアドレス、その照明環境における診察・診療時間帯などの情報である。ここで、照明環境の場所の種別とは、空間の広さ、窓の有無、部屋の壁、天井及び床などの色である。病院色変換情報一覧インデックスは、病院識別情報の示す病院の観察(診察・診断)環境における複数の異なる病院色変換情報と、プリセット色変換情報となどの病院の医師が利用可能な色変換情報の各々の一覧情報である病院色変換情報一覧テーブルが記憶された領域を示すアドレスなどのインデックスである。
比較結果インデックスは、病院識別情報の示す病院の医師が観察環境において撮像した他の患者の患部の患部表示画像で視認される色と、この他の患者の患部の実物を観察して視認される色との比較結果の情報(色評価情報)が示されたファイルが記憶された、病院データベース13Bの領域を示すアドレスなどのインデックスである。この比較結果としては、青色が弱いとか、赤が強いとかなどの、患部の実物と患部表示画像との視認される色の差異を示す情報、あるいは病院サーバ4のアプリケーションにより、患部表示画像の色調整をして、同様に視認されたときの色の調整量(色成分RGBの各成分の調整量)など、色の差分を示す情報であればいずれの手法を用いてもよい。プリンタ特性は、病院が患部画像や色見本を印刷するために用いるプリンタのICCプロファイル及びインクの分光情報などのプリンタ出力色情報と、患部画像を印刷する用紙の媒体情報となどを含む情報である。ディスプレイ特性は、例えば、ICCプロファイルや分光放射輝度あるいは三刺激値などの発光情報である。カメラ特性は、例えばカメラの分光感度情報である。このプリンタ特性、ディスプレイ特性及びカメラ特性の各々は、上述した機器情報取得部104Aにより、病院データテーブルにおける対応する欄に書き込まれる(後述)。
図41は、病院データベース13Bにおける患部色データテーブルの構成例を示す図である。
病院データベース13Bには、患部色データテーブルが書き込まれて記憶されている。この患部色は、病院毎に設けられている。患部色データテーブルは、レコード毎において、患部識別情報に対応して、患部撮像画像インデックス、患部色情報インデックス及び患部情報インデックスの欄を備えている。患部識別情報は、患者の患部の各々を個々に識別する情報である。患部撮像画像インデックスは、各患者の撮像環境の光源下において撮像した撮像画像データが記憶されている、病院データベース13Bにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。
患部色情報インデックスは、患者の患部の分光画像、各画素の分光反射率を示す患部反射率画像あるいは規定観察環境における患部画像などの色特性情報データが記憶されている、病院データベース13Bにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。患部情報インデックスは、患部の分光反射率や患部の部位の種類を示す情報が記憶されている、病院データベース13Bにおける領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、部位は、身体の位置の種類を示す属性情報であり、例えば、肌であれば腕部、足部、腹部、頭部などの種類であり、すでに述べたように、患部の部位の種類や診断するために医師が観察する患者の身体の部位によって、チャート、あるいは追加チャートの印刷媒体の素材や色特性情報の設計に用いたり、部位ごとに異なる色変換情報を用いて色変換を行なってもよい。
図42は、病院データベース13Bにおける病院色変換情報一覧テーブルの構成例を示す図である。病院データベース13Bには、病院色変換情報一覧テーブルが書き込まれて記憶されている。この病院色変換情報一覧テーブルは、病院単位に設けられており、レコード毎に、病院色変換情報識別情報に対応して、チャート撮像画像インデックス、追加チャート撮像画像インデックス、チャート識別情報、病院色変換情報、アルゴリズム識別情報及び仕様データの各々の欄が設けられている。
病院色変換情報識別情報は、病院色変換情報の各々を個々に識別する情報である。チャート撮像画像インデックスは、データベースにおけるチャート(第1色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、チャート撮像画像のデータとして、このチャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
追加チャート撮像画像インデックスは、病院データベース13Bにおける追加チャート(第2色見本)の撮像画像データが書き込まれて記憶されている領域を示すアドレスなどのインデックスである。ここで、追加チャート撮像画像のデータとして、この追加チャート撮像画像から抽出した画素の画素位置とこの画素位置の示す画素の画素値とのデータテーブルでも良い。
チャート識別情報はチャートの識別情報であり、追加チャート識別情報は追加チャートの識別情報である。
病院色変換情報は、病院がチャートあるいは追加チャートを撮像した環境における光源の分光放射輝度、あるいは三刺激値変換行列である。ここで、三刺激値変換行列は、規定観察環境(例えば、CIE(国際照明委員会)_D50と2度視野標準観測者の組み合わせ、あるいはCIE_D65と10度視野標準観測者の組み合わせ)の測色値から、病院が撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値への変換(色変換)を行なう行列である。なお、この色変換は、病院が撮像した環境における光源の分光放射輝度と、撮像に用いたカメラのカメラ特性とによるデバイス値から、物品の分光反射率や環境が規定された測色値への逆変換も可能である。すなわち、病院色変換情報は、患部の分光反射率や、観察が規定された測色値である色特性情報と、病院の環境で観察される測色値との間の変換情報である。
アルゴリズム識別情報は、色変換情報演算部105Aが色変換情報を算出した際に使用したアルゴリズムを識別する情報であり、医師の観察する身体の色特性情報や、患部の病状の属性、過去の類似症例、屋内外の照明情報などの条件に応じて選択した色変換情報演算アルゴリズムを識別する。
仕様データは、病院色変換情報の仕様を示す情報である。仕様データとしては、対応する病院色変換情報の適用時間範囲を示す、朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲などの種別がある。朝時間範囲は、例えば、日の出の時刻から昼の12時の時間範囲を示している。昼時間範囲は、例えば、昼の12時過ぎから日の入りの時刻までの時間範囲を示している。また、仕様データは、病院の医師が患部の観察を行う場所情報を含んでいてもよく、病院の医師が患者の患部の診察を行う診察室などにおける病院色変換情報を特定できる。
また、夜時間範囲は、日の入りの時刻から日の出の時刻までを示している。プリセットされた病院色変換情報(プリセット病院色変換情報)は、各病院に対して共通の病院色変換情報であり、太陽光や一般的な診察室における光源の分光放射輝度、または環境が規定された色特性情報から、晴天の屋外や診察室において視認される測色値に変換する変換行列である。
また、追加チャートに関しては、第2追加チャート(第2色見本)以降の、第3追加チャート(第3色見本)から第n追加チャート(第n色見本)まで、第2追加チャートに関して行なう病院色変換情報取得に関する処理と同様な処理が行なわれる。
以下、図面を参照して、第3の実施形態の処理F11、処理F12、処理F13及び処理F14の各々の処理の流れに対応した色見本発行システム1Bの動作を含む、本実施形態におけるカラーマネージメントの管理を順次説明する。
<処理F11に対応した患者の色変換情報生成の例>
図43は、色見本発行システム1Bを用いた患者の色変換情報生成の例の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B、病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の処理において、患者が行うこととして記載してあるが、患者の家族あるいは看護を行っている他の人間が、患者の患部の撮像を含む処理を代行して行っても良い。
ステップF101A:
患者は、患者端末5により、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)にアクセスし、例えば、患者識別情報によりログインして、患者の撮像環境の環境情報の登録処理を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の患者識別情報により、患者データベース12Bの患者テーブルを検索して、いずれの病院の遠隔医療のプログラムに登録している患者かの確認を行なう。
ステップF102A:
チャート発行部102Aは、この患者の患者属性情報を読み出し、読み出した患者属性情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルを検索する。
そして、チャート発行部102Aは、この患者属性情報に最も類似するチャート検索情報を抽出し、抽出されたチャート検索情報に対応するチャート画像インデックスを読み出す。
チャート発行部102Aは、チャート画像インデックスにより、チャート情報データベース14Aからチャート画像を読出し、チャートとして発行する。
また、チャート発行部102Aは、病院の診察・診断における患者群の患部の患部画像に対応したチャートとして、例えば病院に予め設定されている、患者からの病状の申告により推定される病状の属性(患部の部位、患部の病状など)に対応した類似症例のチャートを、チャート情報データベース14Aのチャート情報テーブルから抽出して発行する構成としてもよい。
運営会社Aは、チャート発行部102Aがチャートテーブルから発行したチャートを、患者の住所に対して配送(あるいは郵送)する。
ステップF103A:
患者は、自身が患部を撮像するであろう撮像環境、例えば患者端末5が備えられた部屋などの所定の位置において、運営会社Aから供給されたチャートの撮像を行なう。
ステップF104A:
そして、患者は、チャートを撮像したチャート撮像画像と、撮像における撮影情報と、自身の患者識別情報とを、患者端末5によりカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)に対して送信する。
ステップF105A:
データ入出力部101Aは、患者端末5から供給されたチャート撮像画像を撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、患者端末5から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、チャート撮像画像のデータを患者データベース12Bに書き込む。
また、撮像画像取得部103Aは、書き込んだ書込領域のアドレスを、患者識別情報に対応した色変換情報一覧インデックスの示す色変換情報一覧テーブルのチャート撮像画像インデックスに書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF106A:
色変換情報演算部105Aは、患者識別情報に対応して、チャート撮像画像とチャート識別情報との各々を色変換情報一覧テーブルから読み出す。
そして、色変換情報演算部105Aは、読み出したチャート識別情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルから、患者に送付したチャート設計情報インデックスを読み出す。色変換情報演算部105Aは、このチャート設計情報インデックスの示す記憶領域から、チャートの色特性情報を読み出す。
また、色変換情報演算部105Aは、患者識別情報に対応して、色変換情報一覧テーブルからカメラ特性を読み出す。
ステップF107A:
色変換情報演算部105Aは、上記チャート撮像画像と、カメラ特性と、チャートの色特性情報とにより、色変換情報を演算して求める。
この色変換情報は、色特性情報を、登録した患者が患部を撮像する撮像環境において取得される測色値に変換する情報である。
また、照明環境推定部106Aは、チャートから求められた色変換情報から、撮像環境における光源の種類を推定する。
ステップF108A:
色変換情報演算部105Aは、求めた色変換情報を、患者識別情報に対応させて、色変換情報一覧テーブルに書き込んで記憶させる。
この色変換情報を色変換情報一覧テーブルに書き込む際に、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像を撮像した時刻を撮影情報に含まれる日時情報から抽出し、求めた色変換情報に対して対応する時間範囲(朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲)を仕様データの欄に書き込んで記憶させる。さらに、GPS情報や患者指定情報等に基づく位置情報などの撮影情報に含まれる情報を記録させてもよい。
また、上記説明において、チャートを配送して患者に提供する場合に説明しているが、病院における遠隔医療の登録証(診察券や登録カードも含む)の表あるいは裏に、色変換情報を求めるチャートと、このチャートに隣接してチャート識別情報及び患者識別情報とを予め印刷しておき、患者にチャートを撮像する際に、チャート識別情報及び患者識別情報をチャートと同時に撮像させるように構成しても良い。このチャート識別情報は、第1の実施形態と同様にバーコード、2次元コードなどを用いることができる。これにより、容易にチャートと患者とを関連付けることができる。さらに、チャート識別情報自体が着色されており、このチャート識別情報を撮像することにより、患者識別情報を用いての患者との関連付けだけでなく、同時に色変換情報の取得に利用してもよい。
また、病院における遠隔医療に登録した際(患者登録の時点において)、カラーマネージメント管理センターを運営する運営会社Aが、遠隔医療に関する説明書にチャートを印刷したり、遠隔医療に関する説明書などを配送する際、チャートを同封したり、説明書を配送する封書や納品書、宛名、梱包材などに直接に上述したチャート識別情報及び患者識別情報(文字情報あるいは図形情報)を印刷、あるいは所定の色票として用いるための色特性の色で着色しておいても良い。さらに、それらチャート識別情報及び患者識別情報(文字情報あるいは図形情報)が着色されており、撮像することで色変換情報の取得に利用してもよい。
また、本実施形態においては、チャート設計情報により予め設計されたチャートを、患者の撮像環境における色変換情報の推定に用いている。しかしながら、このチャート以外に、チャート情報として、一般的に流通している商品のパッケージを撮像する指示を提供しても良い。患者はパッケージを撮像して、上述したステップF104Aの処理と同様に、患者端末5からカラーマネージメント管理センターに送信する。汎用的なパッケージであれば、印刷された所定の領域の色特性情報が容易に得られるため、色変換情報が演算することが可能である。
また、本実施形態においては、患者の撮像環境(患部を撮像する時間範囲や、撮像する場所の情報など)に基づいて、チャートを送付する患者と異なる、撮像環境が類似した他患者の色変換情報を用いて、当該患者に送付するチャートを作成しても良い。
<処理F12に対応した患者の患部画像の色変換と表示の例>
図44は、色見本発行システム1Bを用いた患者画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B,病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の処理において、患者が行うこととして記載してあるが、患者の家族あるいは看護を行っている他の人間が、患者の患部の撮像を含む処理を代行して行っても良い。
ステップF201A:
患者は、患者端末5により、カラーマネージメント管理センターにアクセスし、例えば、患者識別情報によりログインして、自身が登録した患部の患部画像の閲覧を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の患者識別情報により、患者データベース12Bの患者テーブルを検索して、ログインしたのがいずれの患者であるかの確認を行なう。
ステップF202A:
推定画像生成サーバ11Aは、患部表示画像を生成する際に用いる色変換情報を得るため、患者識別情報により患者データベース12Bの患者テーブルを検索し、アクセスした患者の色変換情報一覧テーブルを抽出する。
ステップF203A:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、色変換情報を患者に選択させる表示として、色変換情報一覧テーブルの仕様データの一覧を、患者端末5の表示画面に表示させる。
表示としては、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」及び「プリセット色変換情報(一般的なオフィス、晴天の屋外など)」など、観察環境における観察の状態を示す文字列が用いられる。
ステップF204A:
患者は、患者端末5の表示画面の仕様データの一覧から、自身が患部を撮像する撮像環境に対応した状態を選択する。
このとき、例えば、患部の観察を午前10時に行う場合、撮像環境で撮像する時間が朝時間範囲に含まれる。このため、患者は、患者端末5の表示画面の仕様データの一覧から、朝時間範囲を選択する。
また、撮像を午後8時ぐらいに行う場合、撮像環境で撮像する時間が夜時間範囲に含まれる。このため、患者は、患者端末5の表示画面の仕様データの一覧から、夜時間範囲を選択する。一方、観察する場所がその患部の撮像環境と異なり、自室でなく居間である場合、患者は、患者端末5の表示画面の仕様データの一覧から、プリセット色変換情報を選択する。
ステップF205A:
患者端末5は、患者が選択した撮像の状態、例えば、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」、「オフィス」、「レストラン」、「プリセット色変換情報」の中の選択された文字列を情報として、色見本発行システム1Bに対して送信する。
このとき、患者端末5は、表示画面を表示するディスプレイを特定する機器特定情報(デバイス情報)を、上記文字列の情報とともに、色見本発行システム1Bに対して送信する。
ステップF206A:
データ入出力部101Aは、患者端末5から供給される機器特定情報を、機器情報取得部104Aに対して出力する。
機器情報取得部104Aは、機器特定情報であるデバイス情報に対応するディスプレイ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
また、機器情報取得部104Aは、読み出したディスプレイ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのディスプレイ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF207A:
次に、推定画像生成サーバ11Aは、患者識別情報に対応して患者データベース12Bの患者データテーブルから、ディスプレイ特性を読み出す。
また、推定画像生成サーバ11Aは、患者が選択した色変換情報(患部の撮像の状態や患部に対応した色変換情報)を、色変換情報一覧テーブルから読み出す。
推定画像生成サーバ11Aは、病院データベース13Bの患部色データテーブルから、患者の観察する患部の各々の患部色特性情報を読み出す。
ステップF208A:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、患部色情報の規定観察環境における測色値を、色変換情報により、患者の撮像環境における測色値に変換し、かつディスプレイ特性に対応させて患部表示画像のデータを生成する。
ステップF209A:
推定画像生成サーバ11Aは、生成した患部表示画像のデータを、データ入出力部101Aを介して、患者端末5に対して送信する。
これにより、患者は、自身の撮像環境で実物の患者の患部を観察した場合と同様の色により、患者端末5の表示画面で患部画像を視認することができる。
<処理F13及びF14に対応した患者への追加チャート発行及び色変換情報更新>
図45は、色見本発行システム1Bを用いた色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B,病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の処理において、患者が行うこととして記載してあるが、患者の家族あるいは看護を行っている他の人間が、患者の患部の撮像を含む処理を代行して行っても良い。
ステップF301A:
患者は、ステップF209Aにおける患部表示画像で視認される色と、撮像環境における実物の患部で視認される色とが異なる場合、患者端末5によりカラーマネージメント管理センターにアクセスし、色変換情報の更新の依頼処理を行う。
そして、患者端末5は、患者識別情報を付加した色変換情報の更新を依頼する依頼情報を色見本発行システム1Bに送信する。
これにより、色見本発行システム1Bにおいて、追加チャート発行部107Aは、患者端末5からの依頼情報から患者識別情報を抽出し、この患者の色変換情報の変更処理を行う。
また、色変換情報の更新の依頼処理は、遠隔診断を行う医師が行っても良い。
ステップF302A:
データ入出力部101Aは、患者の色変換情報の変更依頼を受信した場合、この患者の患者識別情報とともに、追加チャートの作成依頼を追加チャート発行部107Aに出力する。
これにより、追加チャート発行部107Aは、供給された患者識別情報に対応する色変換情報を、患者データベース12Bにおける色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、追加チャート発行部107Aは、患者が示す患部の患部色情報(患部の色特性情報)を、病院データベース13Bの患部色データテーブルから読み出す。
追加チャート発行部107Aは、患者に送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース14Aから読み出す。
ステップF303A:
そして、追加チャート発行部107Aは、追加チャートを作成する際、チャートに追加する色を、チャート情報データベース14Aの追加チャート設計テーブルから抽出する。
すなわち、追加チャート発行部107Aは、追加チャート設計テーブルにおいて、医師が観察する患者の身体の色変換情報、病院色変換情報、チャートにおいて色票として利用した色特性情報、照明環境の光源の種別(種類)、患者の患部の色特性情報、医師の診断結果、過去の類似症例などの検索条件と最も類似する追加色検索情報を検索する。
そして、追加チャート発行部107Aは、検索された追加色検索情報に対応する追加チャート設計情報を読み出す。
これにより、追加チャート発行部107Aは、読み出した追加チャート設計情報に対応して、チャートにおける色票を入れ替えて追加チャートにおける色票の組合せの設計を行う。
このとき、追加チャートの設計に対して、患者の比較結果、患者の撮像環境における光源メタメリズム、あるいは患者またはカメラの観察者メタメリズムを反映させるようにしてもよい。
また、カメラにおけるレンズの前面にフィルタ(透過波長を変更するフィルタ)を配置したり、異なる観察感度のカメラで撮影したりするマルチバンド撮影と同様の効果が得られるように、例えば、チャートの一部の色票にフィルタの透過率やカメラ感度の違いを反映させて設計してもよい。
そして、運営会社Aは、発行された追加チャートにおける色票の組合せの設計の情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)して、追加チャートを製造して発行する。
ステップF304A:
そして、追加チャート発行部107Aは、生成した追加チャートの情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース14Aの追加チャートテーブルに書き込んで記憶させる。
ステップF305A:
そして、運営会社Aは、製造した追加チャート情報を、患者の登録した住所に対して配送する。
ステップF306A:
患者は、追加チャートが配送されてきた際、追加チャート情報を参照する。
そして、患者は、追加チャート情報の指示に対応して、自身の患部を撮像する撮像環境において、撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。追加チャートの撮像自体は、撮像環境であれば患者でなく他の人間でもよい。
ステップF307A:
そして、患者は、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)に対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、カラーマネージメント管理センターに対して送信する。
ステップF308A:
データ入出力部101Aは、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とが患者端末5から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、患者端末5から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、患者識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータを患者データベース12Bに書き込み、この書き込んだ領域のアドレスを患者データベース12Bの色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、比較結果、撮影情報とを用いて、色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた色変換情報により、既存の色変換情報の更新を行なう。
このとき、色変換情報における更新は、多項式による数値計算、多次元関数を用いたモデル関数の係数調整などのアルゴリズムの調整に基づく更新処理、あるいはAI(例えば、機械学習)によるモデルの更新などの手法を用いても良い。
そして、色変換情報演算部105Aは、上述の手法により新たに求めた色変換情報を、患者データベース12Bにおける色変換情報一覧テーブルの既存の色変換情報に上書きして記憶させることで更新を行なう。
また、患者が観察する患部と追加チャートとを同時に撮像し、患部と追加チャートとが一緒に撮像された撮像画像を色見本発行システム1Bに対して送信する構成としてもよい。
この場合、色変換情報演算部105Aは、患部撮像画像(チャート撮像画像の一例)と、患者の患部の色特性情報と、撮影情報とを、上記追加チャートから得られる情報に加えて、色変換情報の再演算を行なう構成としてもよい。
また、追加チャートは、医師の診断結果を示すはがき、診察結果を示す診断書、この診断書を配送する際に用いる封筒などに印刷して、患者に提供されてもよい。
以下、図面を参照して、処理F21、処理F22、処理F23及び処理F24の各々に対応する処理の流れにおける色見本発行システム1Bの動作を含む、本実施形態におけるカラーマネージメントの管理を順次説明する。
<処理F21に対応した病院の色変換情報生成の例>
図46は、色見本発行システム1Bを用いた病院の色変換情報生成の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B、病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の説明として、病院の医師が行う処理として記載しているが、病院の職員、あるいはその処理を依頼した人間であれば誰でもよい。
ステップF401A:
病院の医師は、病院サーバ4により、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)にアクセスし、例えば、病院識別情報によりログインして、病院の観察環境の環境情報の登録処理を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の病院識別情報により、病院データベース13Bの病院データテーブルを検索して、登録されているいずれの病院であるかの確認を行なう。
ステップF402A:
チャート発行部102Aは、この病院の病院属性情報を読み出し、読み出した病院属性情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルを検索する。
そして、チャート発行部102Aは、この病院属性情報に最も類似するチャート検索情報を抽出し、抽出されたチャート検索情報に対応するチャート画像インデックスを読み出す。
チャート発行部102Aは、チャート画像インデックスにより、チャート情報データベース14Aからチャート画像を読出し、チャートとして発行する。
また、チャート発行部102Aは、病院の診察科目の患部画像に対応したチャートとして、例えば撮像対象の患部に対して予め設定されているチャートを、チャート情報データベース14Aのチャート情報テーブルから抽出して発行する構成としてもよい。
運営会社Aは、チャート発行部102Aがチャートテーブルから発行したチャートを、登録されている病院の住所に対して配送(あるいは郵送)する。
ステップF403A:
病院の医師は、患者の患部を診察・診断する観察環境(照明環境)に対応して、患部表示画像を観察する色変換情報を得るために、例えば病院の診察室などの診察・診断を行う所定の位置において、運営会社Aから供給されたチャートの撮像を行なう。
ステップF404A:
そして、病院の医師は、チャートを撮像したチャート撮像画像と、撮像における撮影情報と、当該病院の病院識別情報とを、病院サーバ4によりカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)に対して送信する。
ステップF405A:
データ入出力部101Aは、病院サーバ4から供給されたチャート撮像画像を撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、病院サーバ4から供給される撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、チャート撮像画像のデータを病院データベース13Bに書き込む。
また、撮像画像取得部103Aは、書き込んだ書込領域のアドレスを、病院識別情報に対応した病院色変換情報一覧インデックスの示す病院色変換情報一覧テーブルのチャート撮像画像インデックスに書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記病院色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF406A:
色変換情報演算部105Aは、病院識別情報に対応して、チャート撮像画像とチャート識別情報との各々を、病院データベース13Bの病院色変換情報一覧テーブルから読み出す。
そして、色変換情報演算部105Aは、読み出したチャート識別情報により、チャート情報データベース14Aのチャートテーブルから、病院に送付したチャート設計情報インデックスを読み出す。色変換情報演算部105Aは、このチャート設計情報インデックスの示す記憶領域から、チャートの色特性情報を読み出す。
また、色変換情報演算部105Aは、病院識別情報に対応して、病院色変換情報一覧テーブルからカメラ特性を読み出す。
ステップF407A:
色変換情報演算部105Aは、上記チャート撮像画像と、カメラ特性と、チャートの色特性情報とにより、病院色変換情報を演算して求める。
この病院色変換情報は、色特性情報を、登録した病院における患部の診察・診断を行う観察環境において視認される測色値に変換する情報である。
病院色変換情報の演算においては、患者毎や観察される症例(例えば、類似症例)毎に適した色変換情報を生成してもよい。この場合には、病院色変換情報の演算に使用する色変換のアルゴリズムや色票が選択されて用いられる。これにより、色変換の処理においては、患者識別情報の示す患者、あるいは類似症例に対して最適な色変換情報を使用することができる。
また、照明環境推定部106Aは、チャートから求められた病院色変換情報から、診察・診断を行う観察環境における光源の種類を推定する。
ステップF408A:
色変換情報演算部105Aは、求めた病院色変換情報を、病院識別情報に対応させて、病院色変換情報一覧テーブルに書き込んで記憶させる。
この病院色変換情報を病院色変換情報一覧テーブルに書き込む際に、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像を撮像した時刻を撮影情報に含まれる日時情報から抽出し、求めた色変換情報に対して対応する時間範囲(朝時間範囲、昼時間範囲、夜時間範囲)を仕様データの欄に書き込んで記憶させる。さらに、GPS情報や病院指定情報等に基づく位置情報などの撮影情報に含まれる情報を記録させてもよい。
また、上記説明において、チャートを配送して病院に提供する場合に説明しているが、カラーマネージメント管理センターの会員証(登録証や登録カードを含む)の表あるいは裏に、病院色変換情報を求めるチャートと、このチャートに隣接してチャート識別情報及び病院識別情報とを予め印刷しておき、病院がチャートを撮像する際に、チャート識別情報及び病院識別情報をチャートと同時に撮像させるように構成しても良い。
また、カラーマネージメント管理センターに登録した際(病院登録の時点において)、カラーマネージメント管理センターを運営する運営会社Aが、カラーマネージメントの管理方法に対する説明などを配送する際、チャートを同封したり、説明を配送する封書や納品書、宛名、梱包材などに直接に上述したチャート識別情報及び病院識別情報(文字情報あるいは図形情報)を印刷しておいても良い。さらに、それらチャート識別情報及び病院識別情報(文字情報あるいは図形情報)が着色されており、撮像することで色変換情報の取得に利用してもよい。
また、本実施形態においては、病院における患者の患部の診察・診断を行う観察環境(患者の患部を観察する時間範囲や、観察する場所の情報など)に基づいて、チャートを送付する病院と異なる、撮像環境が類似した他病院の病院色変換情報を用いて、当該病院に送付するチャートを作成しても良い。
<処理F22の患部画像の色変換と表示の例>
図47は、色見本発行システム1Bを用いた患部画像の色変換と表示の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B,病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の説明として、病院の医師が行う処理として記載しているが、病院の職員、あるいはその処理を依頼した人間であれば誰でもよい。
ステップF501A:
病院の医師は、病院サーバ4により、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)にアクセスし、例えば、病院識別情報によりログインして、自身の登録している病院の患者の患部の患部画像の閲覧を依頼する。
これにより、データ入出力部101Aは、アクセスした際の病院識別情報により、病院データベース13Bの病院データテーブルを検索して、登録されている病院における何れの病院かの確認を行なう。
ステップF502A:
推定画像生成サーバ11Aは、患部表示画像を生成する際に用いる病院色変換情報を得るため、病院識別情報により病院データベース13Bの病院データテーブルを検索し、アクセスした病院の病院色変換情報一覧テーブルを抽出する。
ステップF503A:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、病院色変換情報を病院の医師に選択させる表示として、病院色変換情報一覧テーブルの仕様データの一覧を、病院サーバ4の表示画面に表示させる。
表示としては、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」及び「プリセット色変換情報(一般的な病院の診察室、晴天の屋外など)」など、診察・診断を行う観察環境における観察の状態を示す文字列が用いられる。
ステップF504A:
病院の医師は、病院サーバ4の表示画面の仕様データの一覧から、自身が実物の患者の患部を観察する環境に対応した状態を選択する。
このとき、例えば、患者の患部の診察・診断の時間指定が午前10時である場合、観察環境で患者の患部を観察する時間が朝時間範囲に含まれるため、病院の医師は病院サーバ4の表示画面の仕様データの一覧から、朝時間範囲を選択する。また、患者の患部の診察・診断が午後8時ぐらいであれば、観察環境で患者の患部を観察する時間が夜時間範囲に含まれるため、病院の医師は病院サーバ4の表示画面の仕様データの一覧から、夜時間範囲を選択する。一方、患者の患部を観察する観察環境が病室ではなく、学校の体育館などである場合、病院の医師は病院サーバ4の表示画面の仕様データの一覧から、プリセット病院色変換情報を選択する。
ステップF505A:
病院サーバ4は、病院の医師が選択した観察の状態、例えば、「朝時間範囲」、「昼時間範囲」、「夜時間範囲」、「オフィス」、「レストラン」、「プリセット病院色変換情報」の中の選択された文字列が情報として、色見本発行システム1Bに対して送信する。
このとき、病院サーバ4は、表示画面を表示するディスプレイを特定する機器特定情報(デバイス情報)を、上記文字列の情報とともに、色見本発行システム1Bに対して送信する。
ステップF506A:
データ入出力部101Aは、顧客端末3から供給される機器特定情報を、機器情報取得部104Aに対して出力する。
機器情報取得部104Aは、機器特定情報であるデバイス情報に対応するディスプレイ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
また、機器情報取得部104Aは、読み出したディスプレイ特性を、上記病院色変換情報一覧テーブルのディスプレイ特性の欄に書き込んで記憶させる。
ステップF507A:
次に、推定画像生成サーバ11Aは、病院識別情報に対応して病院データベース13Bの病院データテーブルから、ディスプレイ特性を読み出す。
また、推定画像生成サーバ11Aは、病院の医師が選択した病院色変換情報(患者の患部の診察・診断を行う観察の環境や、患者の患部や予想される症例に対応した病院色変換情報)を、病院色変換情報一覧テーブルから読み出す。
推定画像生成サーバ11Aは、病院データベース13Bの患部色データテーブルから、病院の医師の診察・診断のために観察する患者の患部各々の患部色特性情報を読み出す。
ステップF508A:
そして、推定画像生成サーバ11Aは、患者の患部の患部色特性情報の規定観察環境における測色値を、病院色変換情報により医師の診察・診断を行う観察環境における測色値に変換し、かつディスプレイ特性に対応させて患部表示画像のデータを生成する。
ステップF509A:
推定画像生成サーバ11Aは、生成した患部表示画像のデータを、データ入出力部101Aを介して、病院サーバ4に対して送信する。
これにより、病院の医師は、自身が患者の患部の診察・診断を行う観察環境で、実際に患者の患部を観察した場合と同様の色により、病院サーバ4の表示画面で患部画像を視認することができる。
このとき、推定画像生成サーバ11Aは、例えば、上記患部表示画像に対して、チャートの色特性情報を病院色変換情報により変換したチャートの表示画像も含めておく。
このとき、病院の医師は、配送されたチャートと、病院サーバ4の表示画面に表示された患部画像におけるチャート画像との各々を観察してそれぞれの視認される色を比較して比較結果を、カラーマネージメント管理センターに送信する構成としてもよい。
すなわち、病院の医師は、病院サーバ4の表示画面に表示されている色成分RGB(red:赤、green:緑、blue:青)調整用バーを順次調整することにより、実際に見ているチャートの色に、表示画面の患部画像におけるチャート画像の色を合わせる、色の差の評価を行なう。
そして、病院の医師は、表示画面の患部画像におけるチャート画像と、実際に観察しているチャートの色とが同様となったと認識した際、色成分RGB調整用バーなどの調整量を入力する表示による表示画像の色の調整を終了させる。
また、病院の医師は、来院した患者の患部と、この患部を撮像した撮像画像とを比較して、表示画像の色を調整しても良い。
これにより、病院サーバ4は、病院の医師が色を調整した患部画像のデータを評価情報(比較結果)として、色見本発行システム1Bに対して送信する。
または、第1の実施形態と同様に「赤みが足りない」などの情報を評価情報として、色見本発行システム1Bに対して送信してもよい。
そして、色見本発行システム1Bは、上記評価情報を追加チャート設計テーブルにおける追加色検索情報に加えて用いる。
<処理F23及びF24に対応した病院への追加チャート発行及び色変換情報更新>
図48は、色見本発行システム1Bを用いた病院色変換情報更新のための追加チャート発行の処理の流れを示すシーケンス図である。図においては、患者データベース12B,病院データベース13B、チャート情報データベース14A及び機器情報データベース15Aの各々を、各データベース(12B、13B、14A、15A)として記述して説明する。以下の説明として、病院の医師が行う処理として記載しているが、病院の職員、あるいはその処理を依頼した人間であれば誰でもよい。
ステップF601A:
病院の医師は、ステップF509Aにおける患部表示画像で視認されるチャート画像の色と、観察環境における実物のチャートで視認される色とが異なる場合、病院サーバ4によりカラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)にアクセスし、病院色変換情報の更新の依頼処理を行う。
そして、病院サーバ4は、病院識別情報を付加した病院色変換情報の更新を依頼する依頼情報を色見本発行システム1Bに送信する。
これにより、色見本発行システム1Bにおいて、追加チャート発行部107Aは、病院サーバ4からの依頼情報から病院識別情報を抽出し、この病院の病院色変換情報の変更処理を行う。
ステップF602A:
データ入出力部101Aは、病院の病院色変換情報の変更依頼を受信した場合、この病院の病院識別情報とともに、追加チャートの作成依頼を追加チャート発行部107Aに出力する。
これにより、追加チャート発行部107Aは、供給された病院識別情報に対応する病院色変換情報を、患者データベース12Bにおける色変換情報一覧テーブルから読み出す。
また、追加チャート発行部107Aは、病院の医師が示す患部の患部色情報(患部の色特性情報)を、病院データベース13Bの患部色データテーブルから読み出す。
追加チャート発行部107Aは、病院に送付したチャートのチャート設計情報をチャート情報データベース14Aから読み出す。
ステップF603A:
そして、追加チャート発行部107Aは、追加チャートを作成する際、チャートに追加する色を、チャート情報データベース14Aの追加チャート設計テーブルから抽出する。
すなわち、追加チャート発行部107Aは、追加チャート設計テーブルにおいて、病院色変換情報、チャートにおいて色票として利用した色特性情報、照明環境の光源の種別(種類)、患部の色特性情報などの検索条件と最も類似する追加色検索情報を検索する。
そして、追加チャート発行部107Aは、検索された追加色検索情報に対応する追加チャート設計情報を読み出す。
これにより、追加チャート発行部107Aは、読み出した追加チャート設計情報に対応して、チャートにおける色票を入れ替えて追加チャートにおける色票の組合せの設計を行う。
このとき、追加チャートの設計に対して、病院の医師の比較結果、病院の医師の観察環境における光源メタメリズム、あるいは病院の医師またはカメラの観察者メタメリズムを反映させるようにしてもよい。
また、カメラにおけるレンズの前面にフィルタ(透過波長を変更するフィルタ)を配置したり、異なる観察感度のカメラで撮影したりするマルチバンド撮影と同様の効果が得られるように、例えば、チャートの一部の色票にフィルタの透過率やカメラ感度の違いを反映させて設計してもよい。
そして、運営会社Aは、発行された追加チャートにおける色票の組合せの設計の情報に対応して、追加チャートを製造(例えば、紙媒体などに印刷)して、追加チャートを製造して発行する。
ステップF604A:
そして、追加チャート発行部107Aは、生成した追加チャートの情報を、チャート識別情報を付与して、チャート情報データベース14Aの追加チャートテーブルに書き込んで記憶させる。
ステップF605A:
そして、運営会社Aは、製造した追加チャート情報を、病院の医師が登録した住所(病院、診査課)に対して配送する。
ステップF606A:
病院の医師は、追加チャートが配送されてきた際、追加チャート情報を参照する。 そして、病院の医師は、追加チャート情報の指示に対応して、患者の患部を観察する観察環境において、撮像装置により追加チャートの撮像を行い、追加チャート撮像画像を取得する。追加チャートの撮像自体は、観察環境であれば病院の医師でなく他の人間でもよい。
ステップF607A:
そして、病院の医師は、カラーマネージメント管理センターに対してアクセスし、配送された追加チャートを撮像した追加チャート撮像画像のデータと、撮像した際の撮影情報とを、カラーマネージメント管理センター(色見本発行システム1B)に対して送信する。
ステップF608A:
データ入出力部101Aは、追加チャート撮像画像のデータ及び撮影情報とが病院サーバ4から供給された場合、追加チャート撮像画像のデータを撮像画像取得部103Aに対して出力する。
また、データ入出力部101Aは、病院サーバ4から供給された撮影情報を、機器情報取得部104A及び色変換情報演算部105Aに対して出力する。
そして、撮像画像取得部103Aは、病院識別情報に対応させて、追加チャート撮像画像のデータを病院データベース13Bに書き込み、この書き込んだ領域のアドレスを病院データベース13Bの病院色変換情報一覧テーブルに対して書き込んで記憶させる。
機器情報取得部104Aは、撮影情報に含まれる機器特定情報に対応するカメラ特性を、機器情報データベース15Aの機器情報テーブルから検索して読み出す。
そして、機器情報取得部104Aは、読み出したカメラ特性を、上記病院色変換情報一覧テーブルのカメラ特性の欄に書き込んで記憶させる。
そして、色変換情報演算部105Aは、チャート撮像画像及び追加チャート撮像画像と、チャートの色特性情報及び追加チャートの色特性情報と、比較結果、撮影情報とを用いて、病院色変換情報の再演算を行ない、新たに求められた病院色変換情報により、既存の病院色変換情報の更新を行なう。
このとき、病院色変換情報における更新は、多項式による数値計算、多次元関数を用いたモデル関数の係数調整などのアルゴリズムの調整に基づく更新処理、あるいはAI(例えば、機械学習)によるモデルの更新などの手法を用いても良い。
そして、色変換情報演算部105Aは、上述の手法により新たに求めた病院色変換情報を、病院データベース13Bにおける病院色変換情報一覧テーブルの既存の病院色変換情報に上書きして記憶させることで更新を行なう。
上述したように、本実施形態によれば、チャートにより得られたチャートの色特性情報、色変換情報(病院色変換情報も含む)及び比較結果などに基づいて、より照明環境(撮像環境及び観察環境)の情報を取得可能な追加チャートを生成することができるため、患者の患部を撮像する撮像環境、病院の医師が患者の患部を観察する観察環境の各々における光源の情報が取得でき、撮像環境で患部を撮像した撮像画像から色特性情報を取得する色変換情報と、この色特性情報を病院の医師が患部を観察する観察環境の色画像に変換する病院色変換情報とを高い精度で取得することができる。
このため、本実施形態によれば、取得した患者毎の色変換情報により、患者宅で患者の患部を撮像した撮像画像から高い精度で色特性情報を得ることができ、この色特性情報を病院の医師の観察環境に対応した病院色変換情報を用いて患部表示画像を生成することができ、患部表示画像と、医師の診察・診断を行う観察環境で視認する患部との色を同様に視認することができる。
なお、本発明における図1における商品販売支援システム1(色変換情報生成システム)と、図17における色見本発行システム1A(色変換情報生成システム)と、図37における色見本発行システム1B(色変換情報生成システム)との各々機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、ユーザが色見本を撮像する撮像環境、あるいは物体を観察する観察環境の照明環境を推定し、色変換情報を生成する処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…商品販売支援システム
1A,1B…色見本発行システム
2…ECサイトサーバ
2_1…記憶部
3…ユーザ端末(あるいは、顧客端末)
4…病院サーバ
5…患者端末
10…商品販売支援サーバ
10A…色見本発行サーバ
11…ユーザデータベース
11A…推定画像生成サーバ
12…商品色データベース
12A…顧客データベース
12B…患者データベース
13…チャート情報データベース
13A…ECサイトデータベース
13B…病院データベース
14…機器情報データベース
14A…チャート情報データベース
15A…機器情報データベース
16A…商品販売サーバ
101,101A…データ入出力部
102…チャート供給部
102A…チャート発行部
103,103A…撮像画像取得部
104,104A…機器情報取得部
105,105A…色変換情報演算部
106…推定画像生成部
106A…照明環境推定部
107…商品販売処理部
107A…追加チャート発行部

Claims (35)

  1. 照明環境に対応する情報であり、前記照明環境における物体の色を示す色情報と、当該物体の色特性を示す色特性情報との各々を相互に変換させる情報である色変換情報を生成する色変換情報生成方法であり、
    前記色特性情報が既知である色見本を決定するための色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供過程と、
    前記照明環境において、前記色見本情報によって決定される色見本が撮像された画像である撮像画像を前記ユーザから受信する撮像画像受信過程と、
    前記撮像画像と、前記色見本情報によって決定される前記色見本の前記色特性情報とから、前記ユーザに対応付けて前記照明環境に対応する前記色変換情報を生成する色変換情報生成過程と
    を含む色変換情報生成方法。
  2. 前記色変換情報が、前記物体の属性に対応する前記色特性に対応して生成されている、
    請求項1に記載の色変換情報生成方法。
  3. 前記ユーザに提供する前記色見本情報によって決定される前記色見本を生成する色見本生成過程
    をさらに含む請求項1または請求項2に記載の色変換情報生成方法。
  4. 前記色見本が前記色見本情報によって決定される、前記色特性情報が既知である色で印刷された文字、図形及びカラーチャートのいずれかあるいは組み合わせを含む印刷物である、
    請求項3に記載の色変換情報生成方法。
  5. 前記印刷物が、
    前記ユーザに前記物体が配送される際、当該ユーザが前記物体とともに受領する、前記色見本が印刷された他の物体である、
    請求項4に記載の色変換情報生成方法。
  6. 前記印刷物が、
    前記ユーザが所定の団体へのユーザ登録において、当該ユーザが前記団体から受領する、前記色見本が印刷された他の物体である、
    である請求項4に記載の色変換情報生成方法。
  7. 前記印刷物が、
    前記ユーザが所定の団体にユーザ登録する際、当該ユーザが前記団体の登録システムにアクセスするURLを示す図形及び文字のいずれかが、前記色見本として印刷された他の物体である、
    請求項4に記載の色変換情報生成方法。
  8. 前記色見本が、
    前記ユーザに提供される、施された色の前記色特性情報が既知である前記物体である、
    請求項1または請求項2に記載の色変換情報生成方法。
  9. 前記色見本が、
    施された色の前記色特性情報が既知である汎用品である、
    請求項1または請求項2に記載の色変換情報生成方法。
  10. 前記色見本が、
    印刷された色の前記色特性情報が既知である色票が印刷された印刷物である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色変換情報生成方法。
  11. 前記ユーザの前記照明環境において、前記色見本である第1色見本情報により決定される第1色見本が撮像された第1撮像画像を受信する過程と、
    前記第1撮像画像と、前記第1色見本の前記色特性情報とにより、前記ユーザの前記照明環境における前記色変換情報を生成する過程と、
    前記色変換情報を生成する過程より後のタイミングにおいて、前記第1色見本とは前記色特性情報が異なる第2色見本を決定するための前記色見本情報である第2色見本情報を前記ユーザに提供する過程と、
    前記ユーザの前記照明環境において、前記第2色見本情報によって決定される前記第2色見本が撮像された第2撮像画像を受信する過程と、
    前記第2撮像画像と、前記第2色見本の前記色特性情報とにより、前記ユーザの前記照明環境における前記色変換情報を更新する過程と
    を含む請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  12. 前記第1撮像画像に対応した前記第2色見本を生成する過程
    をさらに含む、
    請求項11に記載の色変換情報生成方法。
  13. 前記第2撮像画像が、前記ユーザに配送された前記物体が撮像された画像、あるいは当該物体及び前記第2色見本が撮像された画像である、
    請求項11または請求項12に記載の色変換情報生成方法。
  14. 前記ユーザの前記照明環境が変化したことを検出した場合、前記色特性情報を更新する、
    請求項12または請求項13に記載の色変換情報生成方法。
  15. 第2色見本の色特性情報が、前記第2撮像画像から色変換情報を用いて予測される色特性情報と異なる場合、前記照明環境が変化したことを検知する、
    請求項14に記載の色変換情報生成方法。
  16. 前記ユーザから、当該ユーザの前記照明環境が変化したことを示す情報を受信した場合、前記照明環境が変化したことを検知する、
    請求項14に記載の色変換情報生成方法。
  17. 前記ユーザに前記第2色見本情報を提供するタイミングが、当該ユーザの属性情報に基づいて決定される、
    請求項11から請求項16のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  18. 前記色見本が撮像された前記撮像画像を受信した際に与える所定のインセンティブの情報を、前記ユーザに対して提供する、
    請求項1から請求項17のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  19. 前記色変換情報により前記物体の色特性情報を色情報に変換し、当該色情報に基づく画像である物体表示画像を生成する過程と、
    前記物体表示画像を前記ユーザの所有する端末に送信する過程と
    を含む請求項1から請求項18のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  20. 前記ユーザが前記物体表示画像と前記物体とを比較した結果の評価情報により、前記ユーザの前記色変換情報を更新する過程と
    を含む請求項19に記載の色変換情報生成方法。
  21. 色見本の色特性情報から、前記色変換情報により前記ユーザの観察環境における当該色見本の色情報を推定し、前記色見本の推定画像である色見本表示画像を生成する過程と、
    前記色見本表示画像を前記ユーザの端末に送信する過程と、
    前記ユーザが前記色見本表示画像と前記色見本とを比較した結果の評価情報により、前記ユーザの前記色変換情報を更新する過程と
    をさらに含む請求項19に記載の色変換情報生成方法。
  22. 前記第2色見本が、少なくとも、前記物体の前記色特性情報、前記第1色見本により得られた前記照明環境の前記色変換情報、及び前記照明環境の情報により選択された、前記第1色見本を撮像した前記照明環境と類似した類似照明環境における色変換情報である類似色変換情報のいずれかあるいは組合せまたは全てに対応させた色の組合せで生成される、
    請求項11または請求項12に記載の色変換情報生成方法。
  23. 前記照明環境の属性である環境属性に対応した色の組合せに対応して前記第2色見本を生成する、
    請求項11または請求項12に記載の色変換情報生成方法。
  24. 前記環境属性が照明の特性を含む、
    請求項23に記載の色変換情報生成方法。
  25. 前記ユーザの属性であるユーザ属性情報に基づき、前記ユーザが分類されるグループのユーザ属性情報を示すグループ情報を生成する過程と、
    前記グループ情報の示す前記ユーザ属性情報に対応した、前記色特性の組合せによる前記色見本を生成する過程と
    を含む請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  26. 前記ユーザ属性情報が、前記ユーザの前記照明環境の場所の属性、前記ユーザの性別、前記ユーザの年齢、前記ユーザの住所、前記ユーザの職業のいずれか又は組合せあるいは全てを含む、
    請求項25に記載の色変換情報生成方法。
  27. 前記物体が医師が観察する身体であり、
    前記身体の属性に対応して生成された色特性の組合せにより、前記色見本を生成する、
    請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  28. 前記身体が前記ユーザである患者の患部であり、
    前記身体の属性が、前記患部の身体における部位、及び当該患部の症状に類似した症例のいずれか又は組合せ、あるいは全てを含む、
    請求項27に記載の色変換情報生成方法。
  29. 前記物体が前記ユーザに提供される物品であり、
    前記物品の属性に対応して生成された前記色特性の組合せにより、前記色見本を生成する、
    請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  30. 前記物品の属性が、当該物品の種類、前記物品を形成する素材及び前記物品の形状のいずれか又は組合せあるいは全てを含む、
    請求項29に記載の色変換情報生成方法。
  31. 前記ユーザが閲覧した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性、及び前記ユーザが注文した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性のいずれか又は組合せにより、前記色見本を生成する、
    請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  32. 物体を閲覧するウェブページのURLを前記ユーザに提供する過程と、
    前記ユーザが前記ウェブページを閲覧した履歴情報を取得する過程と、
    前記ユーザが閲覧した前記物体の履歴情報における前記物体の属性情報に対応する前記色特性のいずれか又は組合せにより、前記色見本を生成する過程と
    を含む請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  33. 前記色見本が、前記物体、前記色見本を撮像する撮像装置の感度に対応する前記色特性の組合せで生成される、
    請求項3、請求項11または請求項12のいずれか一項に記載の色変換情報生成方法。
  34. 色特性情報が既知である色見本の情報である色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供部と、
    前記ユーザの照明環境において、前記色見本情報によって決定される前記色見本を撮像した撮像画像を前記ユーザから取得する撮像画像取得部と、
    前記撮像画像と前記色特性情報とにより、前記照明環境における物品の色情報と、前記物品の色特性情報を変換する色変換情報を前記ユーザ毎に求める色変換情報演算部と
    を備える色変換情報生成システム。
  35. コンピュータを、
    色特性情報が既知である色見本の情報である色見本情報をユーザに提供する色見本情報提供手段、
    前記ユーザの照明環境において、前記色見本情報によって決定される前記色見本を撮像した撮像画像を前記ユーザから取得する撮像画像取得手段、
    前記撮像画像と前記色特性情報とにより、前記照明環境における物品の色情報と、前記物品の色特性情報を変換する色変換情報を前記ユーザ毎に求める色変換情報演算手段
    として動作させるプログラム。
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