JP2006093770A - 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム - Google Patents

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Toshiro Koriyama
登志郎 郡山
Hitoshi Kokatsu
斉 小勝
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典子 長谷川
Yasuki Yamauchi
泰樹 山内
Toshifumi Takahira
俊史 高平
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Abstract

【課題】 入力された画像データを、撮影時の光源に応じて補正する画像処理装置を提供する。
【解決手段】 画像処理装置20(画像処理プログラム5)は、入力画像900からカラーチャート画像8を抽出し、抽出されたカラーチャート画像8に基づいて撮影時の光源を判定し、光源の判定結果に応じてデバイスプロファイルを選択し、選択されたデバイスプロファイルを用いて色変換処理を行う。また、画像処理装置20は、入力画像900のカラーチャート画像8の周囲にある画素値を用いて補間データを生成し、生成された補間データでカラーチャート画像8を置換する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮影時の光源に応じた画像データを生成する画像処理装置に関する。
例えば、特許文献1は、参照光源下でのカラープレートの参照画像データを作成し、撮影光源下で対象物を撮影する際にカラープレートを撮影し、参照画像データと撮影画像データとから色変換式を算出する方法を開示する。
また、特許文献2は、撮像系で撮影した際の照明光の分光特性推定値に基づいて撮影時の照明光の種類を特定し、撮影時の照明光に対応した色再現情報ファイルを選択する測色画像変換方法を開示する。
また、特許文献3は、マクベスカラーチェッカーを撮影して得た画像データを用いて、機種色特性プロファイルを作成する機種色特性プロファイル作成方法を開示する。
また、特許文献4は、画素の色温度値とその出現頻度との関係を示すヒストグラムを作成し、作成されたヒストグラムを用いて撮影光源の白色点の色度値を算出する撮影光源推定方法を開示する。
また、特許文献5及び特許文献6は、代表色に対応する出力機器によって出力されたパッチの測色結果の対応色に対するずれ量に基づいて評価量を求め、この評価量に基づいて、機器特性情報を更新すべきか否かを判定する画像処理方法を開示する。
特開2002−016935号公報 特開2001−258047号公報 特開2001−313950号公報 特開2000−148978号公報 特開2003−087581号公報 特開2004−056574号公報
本発明は、上述した背景からなされたものであり、入力された画像データを、撮影時の光源に応じて補正する画像処理装置を提供することを目的とする。
[画像処理方法]
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像処理方法は、基準色が表示されたカラーチャート及び対象物が含まれた被写体を撮影し、撮影された被写体画像に含まれるカラーチャート画像の基準色に基づいて、撮影時の光源を判定し、光源の判定結果に基づいて、撮影された対象物画像に対して光源補正処理を施す。
また、本発明にかかる画像処理方法は、基準色が表示されたカラーチャート及び対象物が含まれた被写体を撮影し、撮影された被写体画像に含まれるカラーチャート画像に基づいて、複数のプロファイルデータの中から、適用すべきプロファイルデータを選択し、選択されたプロファイルデータを用いて、撮影された対象物画像に対する色変換処理を施す。
[画像処理装置]
また、本発明にかかる画像処理装置は、カラーチャート及び対象物が撮影された入力画像から、カラーチャートの画像を抽出する領域抽出手段と、前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像に基づいて、撮影時の光源を判定する光源判定手段と、前記光源判定手段による光源の判定結果に基づいて、複数のデバイスプロファイルの中から、適用すべきデバイスプロファイルを選択するプロファイル選択手段とを有する。
好適には、前記プロファイル選択手段により選択されたデバイスプロファイルを用いて、入力画像に含まれる対象物の画像データに対する色変換処理を行う色変換処理手段をさらに有する。
好適には、前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像を、このカラーチャート画像以外の画像領域の画像データに基づいて生成された補間データで置換する補間処理手段をさらに有する。
好適には、前記カラーチャートは、白色の領域を含み、前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像の白色領域に基づいて、対象物画像の明度を調整する明度調整手段をさらに有する。
好適には、前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像に基づいて、対象物画像の色相を調整する色相調整手段をさらに有する。
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含む画像処理装置において、カラーチャート及び対象物が撮影された入力画像から、カラーチャートの画像を抽出するステップと、抽出されたカラーチャート画像に基づいて、撮影時の光源を判定するステップと、光源の判定結果に基づいて、複数のデバイスプロファイルの中から、適用すべきデバイスプロファイルを選択するステップとを前記画像処理装置のコンピュータに実行させる。
本発明の画像処理装置によれば、撮影時の光源に応じて、入力された画像データを補正することができる。
[プリンタ装置]
まず、本発明が適用されるプリンタ装置10について説明する。
図1は、タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。
図1に示すように、プリンタ装置10は、画像読取ユニット12、画像形成ユニット14、中間転写ベルト16、用紙トレイ17、用紙搬送路18、定着器19及び画像処理装置20を有する。このプリンタ装置10は、パーソナルコンピュータ(不図示)などから受信した画像データを印刷するプリンタ機能に加えて、画像読取装置12を用いたフルカラー複写機としての機能、及び、ファクシミリとしての機能を兼ね備えた複合機であってもよい。
まず、プリンタ装置10の概略を説明すると、プリンタ装置10の上部には、画像読取装置12及び画像処理装置20が配設され、画像データの入力手段として機能する。画像読取装置12は、原稿30に表示された画像を読み取って、画像処理装置20に対して出力する。画像処理装置20は、画像読取装置12から入力された画像データ、又は、LANなどのネットワーク回線を介してパーソナルコンピュータ(不図示)等から入力された画像データに対して、階調補正及び解像度補正などの画像処理を施し、画像形成ユニット14に対して出力する。
画像読取装置12の下方には、カラー画像を構成する色に対応して、複数の画像形成ユニット14が配設されている。本例では、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色に対応して第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14Cが、中間転写ベルト16に沿って一定の間隔を空けて水平に配列されている。中間転写ベルト16は、中間転写体として図中矢印Aの方向に回動し、これら4つの画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cは、画像処理装置20から入力された画像データに基づいて各色のトナー像を順次形成し、これら複数のトナー像が互いに重ね合わせられるタイミングで中間転写ベルト16に転写(一次転写)する。なお、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cの色の順序は、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の順に限定されるものではなく、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の順序など、その順序は任意である。
用紙搬送路18は、中間転写ベルト16の下方に配設されている。用紙トレイ17から供給された記録用紙32は、この用紙搬送路18上を搬送され、上記中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像が一括して転写(二次転写)され、転写されたトナー像が定着器19によって定着され、矢印Bに沿って外部に排出される。
次に、プリンタ装置10の各構成についてより詳細に説明する。
図1に示すように、画像読取ユニット12は、原稿30を載せるプラテンガラス124と、この原稿30をプラテンガラス124上に押圧するプラテンカバー122と、プラテンガラス124上に載置された原稿30の画像を読み取る画像読取装置130とを有する。この画像読取装置130は、プラテンガラス124上に載置された原稿30を光源132によって照明し、原稿30からの反射光像を、フルレートミラー134、第1のハーフレートミラー135、第2のハーフレートミラー136及び結像レンズ137からなる縮小光学系を介して、CCD等からなる画像読取素子138上に走査露光して、この画像読取素子138によって原稿30の色材反射光像を所定のドット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るように構成されている。
画像処理装置20は、画像読取ユニット12により読み取られた画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の所定の画像処理を施す。なお、画像読取ユニット12により読み取られた原稿30の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データであり、画像処理装置20による画像処理によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データ(ラスタデータ)に変換される。
第1の画像形成ユニット14K、第2の画像形成ユニット14Y、第3の画像形成ユニット14M及び第4の画像形成ユニット14C(像形成手段)は、水平方向に一定の間隔をおいて並列的に配置され、形成する画像の色が異なる他は、ほぼ同様に構成されている。そこで、以下、第1の画像形成ユニット14Kについて説明する。なお、各画像形成ユニット14の構成は、K、Y、M又はCを付すことにより区別する。
画像形成ユニット14Kは、画像処理装置20から入力された画像データに応じてレーザ光を走査する光走査装置140Kと、この光走査装置140Kにより走査されたレーザ光により静電潜像が形成される像形成装置150Kとを有する。
光走査装置140Kは、半導体レーザ142Kを黒色(K)の画像データに応じて変調して、この半導体レーザ142Kからレーザ光LB(K)を画像データに応じて出射する。この半導体レーザ142Kから出射されたレーザ光LB(K)は、第1の反射ミラー143K及び第2の反射ミラー144Kを介して回転多面鏡146Kに照射され、この回転多面鏡146Kよって偏向走査され、第2の反射ミラー144K、第3の反射ミラー148K及び第4の反射ミラー149Kを介して、像形成装置150Kの感光体ドラム152K上に照射される。
像形成装置150Kは、矢印Aの方向に沿って所定の回転速度で回転する像担持体としての感光体ドラム152Kと、この感光体ドラム152Kの表面を一様に帯電する帯電手段としての一次帯電用のスコロトロン154Kと、感光体ドラム154K上に形成された静電潜像を現像する現像器156Kと、クリーニング装置158Kとから構成されている。感光体ドラム152Kは、スコロトロン154Kにより一様に帯電され、光走査装置140Kにより照射されたレーザ光LB(K)により静電潜像を形成される。感光体ドラム152Kに形成された静電潜像は、現像器156Kにより黒色(K)のトナーで現像され、中間転写ベルト16に転写される。なお、トナー像の転写工程の後に感光体ドラム152Kに付着している残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置158Kによって除去される。
他の画像形成ユニット14Y、14M及び14Cも、上記と同様に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像を形成し、形成された各色のトナー像を中間転写ベルト16に転写する。
中間転写ベルト16は、ドライブロール164と、第1のアイドルロール165と、ステアリングロール166と、第2のアイドルロール167と、バックアップロール168と、第3のアイドルロール169との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(不図示)によってドライブロール164が回転駆動されることにより、矢印Aの方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト16は、例えば、可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより無端ベルト状に形成されたものである。
また、中間転写ベルト16には、各画像形成ユニット14K、14Y、14M、14Cに対向する位置にそれぞれ第1の一次転写ロール162K、第2の一次転写ロール162Y、第3の一次転写ロール162M及び第4の一次転写ロール162Cが配設され、感光体ドラム152K、152Y、152M、152C上に形成された各色のトナー像は、これらの一次転写ロール162により中間転写ベルト16上に多重に転写される。なお、中間転写ベルト16に付着した残留トナーは、二次転写位置の下流に設けられたベルト用クリーニング装置189のクリーニングブレード又はブラシにより除去される。
用紙搬送路18には、用紙トレイ17から記録用紙32を取り出す給紙ローラ181と、用紙搬送用の第1のローラ対182、第2のローラ対183及び第3のローラ対184と、記録用紙32を既定のタイミングで二次転写位置に搬送するレジストロール185とが配設される。
また、用紙搬送路18上の二次転写位置には、バックアップロール168に圧接する二次転写ロール185が配設されており、中間転写ベルト16上に多重に転写された各色のトナー像は、この二次転写ロール185による圧接力及び静電気力で記録用紙32上に二次転写される。各色のトナー像が転写された記録用紙32は、第1の搬送ベルト186及び第2の搬送ベルト187によって定着器19へと搬送される。
定着器19は、上記各色のトナー像が転写された記録用紙32に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、トナーを記録用紙32に溶融固着させる。
図2は、対象物と同時に撮影されるカラーチャート7を例示する図である。
プリンタ装置10に入力される画像データ(入力画像)は、図2に例示するようなカラーチャート7の画像を含む。すなわち、対象物とカラーチャート7とが並べて撮影された画像データが、プリンタ装置10に入力される。
このカラーチャート7には、複数の切出し位置マーク700と、複数のカラーパッチ710とが表示されている。
切出し位置マーク700は、カラーチャート7の画像領域を画像処理プログラム5(後述)に指定するマークであり、既定の形状及び色で構成されている。本例のカラーチャート7には、その四隅にそれぞれ切出し位置マーク700a〜dが配置されており、画像処理プログラム5は、入力画像に含まれる4つの切出し位置マーク700a〜dに基づいて、カラーチャート7の画像領域を特定する。
カラーパッチ710は、基準となる色が略均一に表示される領域である。複数のカラーパッチ710には、それぞれ互いに異なる色が表示されている。本例のカラーチャート7では6つのカラーパッチ710a〜fが表示されているが、これに限定されるものではない。本例のカラーパッチ710fは、白色が表示された領域であり、明度の算出に適用される。
[画像処理プログラム]
図3は、画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかる画像処理方法を実現する画像処理プログラム5の機能構成を例示する図である。
図3に例示するように、画像処理プログラム5は、領域抽出部500、光源判定部505、プロファイル選択部510、明度算出部515、明度調整量決定部520、色相算出部525、色相調整量決定部530、色変換色算出部540、画像補正部545及び補間処理部550を有する。
なお、画像処理プログラム5の全部又は一部は、プリンタ装置10にネットワークで接続された汎用コンピュータ又はサーバ等で実現されてもよい。
画像処理プログラム5において、領域抽出部500は、入力された入力画像(対象画像及びカラーチャート7の画像を含む)を取得し、取得した入力画像からカラーチャート画像8の領域を抽出する。カラーチャート画像8は、図2に例示したカラーチャート7に相当する画像領域である。本例の領域抽出部500は、図2に例示した切出し位置マーク700を入力画像中で検出し、検出された切出し位置マーク700に基づいてカラーチャート画像8を抽出する。
抽出されたカラーチャート画像8の画像データは、光源判定部505、明度算出部515、色相算出部525及び色変換色算出部540に入力される。また、カラーチャート画像8が取り除かれた入力画像は、画像補正部545に入力される。
光源判定部505は、領域抽出部500から入力されたカラーチャート画像8を用いて、入力画像の撮影時の光源を判定し、光源の判定結果をプロファイル選択部510に出力する。より具体的には、光源判定部505は、カラーチャート画像8に含まれる各カラーパッチの分光分布、明度(輝度)、及び色相などに基づいて、光源を判定する。例えば、光源判定部505は、複数の光源と、それぞれの光源に対応するカラーパッチの基準Lab値(L*a*b*の値も含む)とを互いに対応付けた光源基準テーブルを記憶しており、入力されたカラーチャートに含まれるカラーパッチのLab値と、光源基準テーブルに含まれる基準Lab値とを比較して、Lab値の近似度に応じて光源を判定する。
プロファイル選択部510は、光源判定部505から入力された光源の判定結果に基づいて、複数のデバイスプロファイルの中から、適用すべきデバイスプロファイルを選択する。すなわち、プロファイル選択部510は、入力画像の撮影時の光源に応じたデバイスプロファイルを選択する。
なお、プロファイル選択部510は、複数の光源それぞれに適合するデバイスプロファイルと、それぞれの光源に対応するカラーパッチの基準Lab値(L*a*b*の値も含む)とを互いに対応付けたプロファイル選択基準テーブルを予め記憶し、カラーチャートに含まれるカラーパッチのLab値と、プロファイル選択基準テーブルに含まれる基準Lab値とを比較して、Lab値の近似度に応じてデバイスプロファイルを選択してもよい。
明度算出部515は、領域抽出部500から入力されたカラーチャート画像8を用いて、入力画像の撮影時の明度値を算出し、算出された明度値を明度調整量決定部520に出力する。例えば、明度算出部515は、カラーチャート画像8に含まれる各カラーパッチのRGB値に基づいて、L値を明度値として算出する。
明度調整量決定部520は、明度算出部515から入力された明度値に基づいて、明度の調整量を決定し、決定された明度の調整量を画像補正部545に出力する。例えば、明度調整量決定部520は、入力された明度値と、既定の基準明度値とを比較して、これらの差分値に応じて明度の調整量を決定する。
色相算出部525は、領域抽出部500から入力されたカラーチャート画像8を用いて、入力画像の撮影時の色相値(色相データ)を算出し、算出された色相値を色相調整量決定部530に出力する。例えば、色相算出部525は、カラーチャート画像8に含まれる各カラーパッチのRGB値に基づいて、Lab色空間のab値を色相値として算出する。
色相調整量決定部530は、色相算出部525から入力された色相値に基づいて、色相の調整量を決定し、決定された色相の調整量を画像補正部545に出力する。
色変換式算出部540は、領域抽出部500から入力されたカラーチャート画像8に基づいて、色変換式を算出し、算出された色変換式を画像補正部545に出力する。ここで、色変換式とは、入力画像の色データを、撮影時の光源に応じて既定の参照光源下の色データに変換するための変換式であり、デバイスプロファイルそのものであってもよい。
また、色変換式算出部540により算出された色変換式(デバイスプロファイル)は、ユーザプリセットとしてプロファイル選択部510に格納され、デバイスプロファイルの選択肢の一つとしてもよい。
画像補正部545は、領域抽出部500から入力された画像データに対して、プロファイル選択部510により選択されたデバイスプロファイルを適用して色変換処理を施す。また、画像補正部545は、領域抽出部500から入力された画像データに対して、色変換式算出部540により算出された色変換式を適用して、色変換処理を施してもよい。
また、画像補正部545は、領域抽出部500から入力された画像データに対して、明度調整量決定部520により決定された明度調整量に応じて、明度の調整処理を施す。
また、画像補正部545は、領域抽出部500から入力された画像データに対して、色相調整量決定部530により決定された色相調整量に応じて、色相の調整処理を施す。
補間処理部550は、画像補正部545から入力された入力画像に対して、カラーチャート画像8の領域を補間画像で置換する補間処理を施す。補間処理部550は、カラーチャート画像8の周囲にある画素の画素値に基づいて、補間データ(補間画素値)を生成し、生成された補間データを配列して補間画像を生成する。
次に、画像処理プログラム5の動作を説明する。
図4は、画像処理プログラム5による画像処理(S10)を説明するフローチャートである。なお、以下の説明では、入力画像がRGB値で入力される形態を具体例とする。
図4に示すように、ステップ100(S100)において、領域抽出部500(図3)は、入力された画像データ(入力画像)の中から、切出し位置マーク700(図2)に基づいてカラーチャート画像8を抽出する。
ステップ105(S105)において、画像処理プログラム5は、色変換による補正処理がユーザから選択されているか否かを判定し、色変換による補正処理が選択されている場合に、S110の処理に移行し、色変換による補正処理が選択されていない場合に、S130の処理に移行する。
ステップ110(S110)において、画像処理プログラム5は、入力画像から切り出されたカラーチャート画像8に基づいて、デバイスプロファイルを設定する。
ステップ130(S130)において、画像処理プログラム5は、白色補正処理がユーザから選択されているか否かを判定し、白色補正処理が選択されている場合に、S135の処理に移行し、白色補正処理が選択されていない場合に、S145の処理に移行する。
ステップ135(S135)において、明度算出部515は、入力画像から切り出されたカラーチャート画像8の中から、白色のカラーパッチ710f(図3)に相当する領域を抽出し、抽出された白色カラーパッチのRGB値を検出する。
さらに、明度算出部515は、検出されたRGB値に基づいて、Lab空間のL値(白色度)を算出する。
ステップ140(S140)において、明度調整量決定部520は、明度算出部515により算出されたL値と、既定の基準L値との差分値を算出し、算出された差分値に応じて明度調整量を決定する。明度調整量決定部520は、決定された明度調整量を白色補正変換係数として画像補正部545に出力する。
ステップ145(S145)において、画像処理プログラム5は、色相補正処理がユーザから選択されているか否かを判定し、色相補正処理が選択されている場合に、S150の処理に移行し、色相補正処理が選択されていない場合に、S165の処理に移行する。
ステップ150(S150)において、色相算出部525は、入力画像から切り出されたカラーチャート画像8の中から、基本色のカラーパッチ700に相当する領域を抽出し、抽出されたカラーパッチのRGB値を検出する。
ステップ155(S155)において、色相調整量決定部530は、色相算出部525により検出されたRGB値に基づいて、色相を補正すべき領域を示す色相補正領域、及び、それぞれの色相補正領域で行うべき補正量を算出し、画像補正部545に出力する。
ステップ160(S160)において、画像補正部545は、プロファイル選択部510によりデバイスプロファイルが設定されている場合には、このデバイスプロファイルを適用して、入力画像に対して色変換処理を施す。
また、画像補正部545は、明度調整量決定部520から明度調整量(白色補正変換係数)が入力されている場合には、この白色補正変換係数を用いて白色補正を行う。
また、画像補正部545は、色相調整量決定部530から色相調整量(補正量)及び色相補正領域が入力されている場合には、この色相補正領域に対して補正量に応じた色相補正を行う。
ステップ165(S165)において、補間処理部550は、画像補正部545により補正処理(色変換処理、白色補正処理又は色相補正処理)がなされた入力画像に基づいて、補間データを生成する。
ステップ170(S170)において、補間処理部550は、生成された補間データで、入力画像のカラーチャート画像8に相当する領域を置換し外部(記録装置など)に出力する。
図5は、図4に示されたプロファイル選択処理(S110)をより詳細に説明するフローチャートである。
図6は、プロファイル選択処理で適用される算出式を例示する図である。
図5に示すように、ステップ112(S112)において、光源判定部505(図3)は、領域抽出部500から入力されたカラーチャート画像8から、各カラーパッチ710のRGB値を検出する。
ステップ114(S114)において、光源判定部505は、各カラーパッチ710のRGB値をLab値に変換する。具体的には、光源判定部505は、図6(A)に例示する三刺激値算出式を用いて、各カラーパッチ710のRGB値を、CIE1931XYZ表色系の三刺激値XYZ値に変換する。さらに、光源判定部505は、図6(B)に例示するLab値算出式を用いて、この三刺激値XYZ値を、L*a*b*値に変換する。
ステップ116(S116)において、プロファイル選択部510は、複数の光源それぞれに適合するデバイスプロファイルと、それぞれの光源に対応するカラーパッチの基準Lab値とを互いに対応付けたプロファイル選択基準テーブルを予め記憶しており、光源判定部505により算出された各カラーパッチのLab値(L*a*b*値)と、プロファイル選択基準テーブルに含まれる基準Lab値とを比較して、Lab値が最も近い基準Lab値を選択し、これらの差分値を算出する。具体的には、プロファイル選択部510は、図6(C)に例示された色差算出式を用いて、カラーパッチに基づいて算出されたL*a*b*値と、基準L*a*b*値との色差ΔEを差分値として算出する。
ステップ118(S118)において、プロファイル選択部510は、算出された差分値に基づいて、適用可能なデバイスプロファイルが存在するか否かを判定し、適用可能なデバイスプロファイルが存在する場合(例えば、差分値が既定の閾値以下である場合)に、この基準Lab値に対応するデバイスプロファイルを選択してS122の処理に移行し、これ以外の場合に、S120の処理に移行する。
ステップ120(S120)において、色変換色算出部540は、各カラーパッチ710のLab値に基づいて、デバイスプロファイルを作成する。
ステップ122(S122)において、プロファイル選択部510又は色変換色算出部540は、選択したデバイスプロファイル、又は、作成されたデバイスプロファイルを設定する。
なお、本例のプロファイル選択処理では、色差ΔEを比較することにより、光源を判定しプロファイルを選択しているが、これに限定されるものではなく、例えば、上記三刺激値算出式(図6(A))により算出された三刺激値XYZの差分値を比較して光源を判定してもよいし、この三刺激値XYZに基づいてxy色度を算出し座標(x,y)のベクトル差を比較して光源を判定してもよい。また、CIE1976のL*u*v*色空間等を用いてもよい。
次に、補間処理(S165及びS170)を説明する。
図7は、補間処理の概要を説明する図である。
図8は、補間データの生成方法を例示する図である。
図7(A)に例示するように、入力画像900には、対象物の画像である対象物画像910と、カラーチャート7の画像であるカラーチャート画像8とが含まれている。カラーチャート画像8には、切出し位置マーク700に相当する切出し位置マーク画像800と、カラーパッチ710に相当するカラーパッチ画像810とが含まれている。
カラーチャート画像8は、ユーザにとって不要な画像であるため、本実施形態における画像処理プログラム5は、図7(B)に例示するように、このカラーチャート画像8を補間画像920で置換する。
この補間画像920は、図8に例示するように、入力画像900に含まれる画素の画素値に基づいて生成される。すなわち、補間処理部550は、注目画素(被置換画素)の補間データ(画素値)を算出する場合に、カラーチャート画像8の周囲にある画素群のうち、この注目画素の上下左右に位置する画素を参照画素として選択し、選択された参照画素の平均画素値を注目画素の補間データとする。
以上説明したように、本実施形態における画像処理装置20(画像処理プログラム5)は、入力画像900に含まれるカラーチャート画像8に基づいて、撮影時の光源を判定し、光源の判定結果に応じてデバイスプロファイルを選択し、選択されたデバイスプロファイルを用いて色変換処理を行う。これにより、画像処理装置20は、わざわざデバイスプロファイルを再構成するなどの煩雑な処理を行うことなく、撮影時の光源に応じた色補正を行うことができる。
また、本画像処理装置20は、入力画像900に含まれるカラーチャート画像8を自動的に切り出し、補間データで置換する。これにより、画像処理装置20は、見栄えのよい出力画像をユーザに提供することができる。
タンデム型のプリンタ装置10の構成を示す図である。 対象物と同時に撮影されるカラーチャート7を例示する図である。 画画像処理装置20(図1)により実行され、本発明にかかる画像処理方法を実現する画像処理プログラム5の機能構成を例示する図である。 画像処理プログラム5による画像処理(S10)を説明するフローチャートである。 図4に示されたプロファイル選択処理(S110)をより詳細に説明するフローチャートである。 プロファイル選択処理で適用される算出式を例示する図である。 補間処理の概要を説明する図である。 補間データの生成方法を例示する図である。
符号の説明
5・・・画像処理プログラム
500・・・領域抽出部
505・・・光源判定部
510・・・プロファイル選択部
515・・・明度算出部
520・・・明度調整量決定部
525・・・色相算出部
530・・・色相調整量決定部
540・・・色変換式算出部
545・・・画像補正部
550・・・補間処理部
7・・・カラーチャート
700・・・切出し位置マーク
710・・・カラーパッチ

Claims (8)

  1. 基準色が表示されたカラーチャート及び対象物が含まれた被写体を撮影し、
    撮影された被写体画像に含まれるカラーチャート画像の基準色に基づいて、撮影時の光源を判定し、
    光源の判定結果に基づいて、撮影された対象物画像に対して光源補正処理を施す
    画像処理方法。
  2. 基準色が表示されたカラーチャート及び対象物が含まれた被写体を撮影し、
    撮影された被写体画像に含まれるカラーチャート画像に基づいて、複数のプロファイルデータの中から、適用すべきプロファイルデータを選択し、
    選択されたプロファイルデータを用いて、撮影された対象物画像に対する色変換処理を施す
    画像処理方法。
  3. カラーチャート及び対象物が撮影された入力画像から、カラーチャートの画像を抽出する領域抽出手段と、
    前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像に基づいて、撮影時の光源を判定する光源判定手段と、
    前記光源判定手段による光源の判定結果に基づいて、複数のデバイスプロファイルの中から、適用すべきデバイスプロファイルを選択するプロファイル選択手段と
    を有する画像処理装置。
  4. 前記プロファイル選択手段により選択されたデバイスプロファイルを用いて、入力画像に含まれる対象物の画像データに対する色変換処理を行う色変換処理手段
    をさらに有する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像を、このカラーチャート画像以外の画像領域の画像データに基づいて生成された補間データで置換する補間処理手段
    をさらに有する請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記カラーチャートは、白色の領域を含み、
    前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像の白色領域に基づいて、対象物画像の明度を調整する明度調整手段
    をさらに有する請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記領域抽出手段により抽出されたカラーチャート画像に基づいて、対象物画像の色相を調整する色相調整手段
    をさらに有する請求項3に記載の画像処理装置。
  8. コンピュータを含む画像処理装置において、
    カラーチャート及び対象物が撮影された入力画像から、カラーチャートの画像を抽出するステップと、
    抽出されたカラーチャート画像に基づいて、撮影時の光源を判定するステップと、
    光源の判定結果に基づいて、複数のデバイスプロファイルの中から、適用すべきデバイスプロファイルを選択するステップと
    を前記画像処理装置のコンピュータに実行させるプログラム。
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