JP2008205740A - 診断装置、画像処理装置、診断方法、及び診断プログラム - Google Patents

診断装置、画像処理装置、診断方法、及び診断プログラム Download PDF

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Abstract

【解決課題】入力プロファイルが観察環境条件に対応しているか否かを診断し、適切にカラーマッチングを行うことができるようにする。
【解決手段】入力された入力側プロファイルに基づいて、予め用意された階調データを色変換し(150)、色変換により得られたXYZ階調データの各色値について、白からの色差を算出し、階調カーブを主要色毎に作成する(152)。そして、予め用意された複数の観察環境条件診断用入力側プロファイル及び観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルに基づいて、階調データを色変換し(154、158、162)、得られたXYZ階調データの各々に基づいて、階調カーブを主要色毎に作成し(156、160、164)、階調カーブの一致度を算出して(166)、入力された入力側プロファイルの観察環境条件及びγを診断する。
【選択図】図4

Description

本発明は、診断装置、画像処理装置、診断方法、及び診断プログラムに係り、特に、入力側プロファイルに基づく画像データの変換が、色の見えが同じになるように観察環境条件に対応しているか否かを診断する診断装置、画像処理装置、診断方法、及び診断プログラムに関する。
近年、異なる基準白色点下でのカラーマッチング手法を用いた画像処理装置が知られている(特許文献1)。この画像処理装置では、予め複数の光源に依存する測色データを有するプロファイルを持っておき、出力時に観察条件を入力し、入力された観察条件における光源の色度や色温度と測色データの光源の色度とを比較し、観察条件に応じた測色データを選択する。そして、選択された測色データから観察条件に対応する測色データを推測し、CAM02色空間を用いて、測色光源基準のXYZを環境光基準のXYZに変換し、色変換LUTを作成する。
特開2000−50088
しかしながら、特許文献1に記載の画像処理装置では、取得した入力プロファイルが観察環境条件に対応しているか否かをユーザは知ることができない、という問題がある。また、入力プロファイルに使用されている色温度変換の手法やターゲットとしている色域には様々あり、それらを把握しないで入力プロファイルを使用してしまうと、ユーザは適切にカラーマッチングを行えない場合がある、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、入力プロファイルが観察環境条件に対応しているか否かを診断し、適切にカラーマッチングを行うことができるようにする診断装置、画像処理装置、診断方法、及び診断プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明に係る診断装置は、所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段と、診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段と、前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段とを含んで構成されている。
また、本発明に係る診断方法は、所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段を備えた診断装置の診断方法であって、診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換し、前記変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断することを特徴としている。
本発明によれば、診断対象となる入力側プロファイル及び複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換し、入力側プロファイル及び複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づく変換結果を比較することにより、診断対象の入力側プロファイルが観察環境条件に対応しているか否かを診断する。
また、診断対象の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していると診断した場合に、診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、観察条件対応プロファイルの複数の観察環境条件の何れであるかを診断する。
このように、診断対象となる入力側プロファイル及び複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、階調データを色変換し、変換結果を比較することにより、入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断することができ、診断された観察環境条件に応じて、適切にカラーマッチングを行うことができる。
本発明に係る診断装置は、診断対象となる入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換するカラースペース診断用色変換手段と、カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、診断対象の入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースが、複数のカラースペースの何れであるかを診断するカラースペース診断手段とを更に含むことができる。これにより、入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースを診断することができ、診断されたカラースペースに応じて、適切にカラーマッチングを行うことができる。
また、本発明に係る記憶手段は、予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルを更に記憶し、カラースペース診断手段は、カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、複数のカラースペースに対応する入力側プロファイルの各々に基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換した変換結果の各々とを比較することができる。
また、本発明に係るカラースペース診断手段は、カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、複数のカラースペースに対応する入力側プロファイルの各々に基づいた変換結果の各々とについて、主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた彩度差を算出し、算出された値に基づいて比較することができる。これにより、カラースペースによって最高彩度が異なることから、飽和色の変換結果の彩度差に主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた値を算出して診断するため、カラースペースを高精度に診断することができる。
また、上記の複数のカラースペースを、AdobeRGB、sRGB、scRGB、及びAppleRGBの少なくとも2つとすることができる。
本発明に係る診断装置は、診断対象となる入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換する色温度診断用色変換手段と、色温度診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、診断対象の入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法が、複数の色温度変換手法の何れであるかを診断する色温度変換診断手段とを更に含むことができる。これにより、入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法を診断することができ、診断された色温度変換手法に応じて、適切にカラーマッチングを行うことができる。
また、本発明に係る記憶手段は、予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた入力側プロファイルを更に記憶し、色温度変換診断手段は、色温度診断用色変換手段による変換結果と、複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルの各々に基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換した変換結果の各々とを比較することができる。
また、本発明に係る色温度変換診断手段は、色温度診断用色変換手段による変換結果と、複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルの各々に基づいた変換結果の各々とについて、主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた色相差を算出し、算出された値に基づいて比較することができる。これにより、色温度変換手法によって飽和色の色相が異なることから、飽和色の変換結果の色相差に主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた値を算出して診断するため、色温度変換手法を高精度に診断することができる。
また、上記の複数の色温度変換手法を、BradFord、Wright−Thomson、及びEstevezの少なくとも2つとすることができる。
本発明に係る画像処理装置は、所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、該入力画像データを変換するための第1の入力側プロファイルに基づいて、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換する第1の変換手段と、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の第2の入力側プロファイルを記憶した記憶手段と、前記第1の入力側プロファイル及び前記複数の第2の入力側プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段と、前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段と、前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合、前記診断手段によって診断された前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件及び出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて、前記装置に依存しない色空間において、前記入力画像データ及び前記出力画像データの色の見えが同じになるように色の見えモデルを用いて前記非依存画像データを変換すると共に、前記変換された非依存画像データを前記出力画像データに変換し、前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していないと診断した場合、前記観察環境条件に対応していない出力側プロファイルに基づいて、前記非依存画像データを前記出力画像データに変換する第2の変換手段とを含んで構成されている。
本発明の画像処理装置によれば、第1の変換手段によって、所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、入力画像データを変換するための第1の入力側プロファイルに基づいて、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換する。
ここで、色変換手段によって、第1の入力側プロファイル及び複数の観察環境条件に対応した複数の第2の入力側プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換し、診断手段によって、色変換手段による変換結果を比較することにより、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していると診断した場合に、第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、複数の観察環境条件の何れであるかを診断する。
そして、診断手段によって、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していると診断した場合、第2の変換手段によって、診断手段によって診断された第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件及び出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて、装置に依存しない色空間において、入力画像データ及び出力画像データの色の見えが同じになるように色の見えモデルを用いて非依存画像データを変換すると共に、変換された非依存画像データを出力画像データに変換する。
また、診断手段によって、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していないと診断した場合、第2の変換手段によって、観察環境条件に対応していない出力側プロファイルに基づいて、非依存画像データを前記出力画像データに変換する。
このように、入力画像データを変換するための第1の入力側プロファイル及び観察環境条件に対応している第2の入力側プロファイルの各々に基づいて、階調データを色変換し、変換結果を比較することにより、第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断することができ、また、診断された観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて変換することにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。
本発明に係る画像処理装置は、第1の入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換するカラースペース診断用色変換手段と、カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、第1の入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースが、複数のカラースペースの何れであるかを診断するカラースペース診断手段とを更に含み、第2の変換手段は、診断手段によって、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していると診断した場合、診断手段によって診断された第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件、出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件、及びカラースペース診断手段によって診断されたカラースペースに対応した出力側プロファイルに基づいて、非依存画像データを変換すると共に、変換された非依存画像データを出力画像データに変換することができる。これにより、第1の入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースを診断することができ、また、診断されたカラースペースに対応した出力側プロファイルに基づいて変換することにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。
また、本発明に係る画像処理装置は、第1の入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換する色温度診断用色変換手段と、色温度診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、第1の入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法が、複数の色温度変換手法の何れであるかを診断する色温度変換診断手段とを更に含み、第2の変換手段は、診断手段によって、第1の入力側プロファイルが観察環境条件に対応していると診断した場合、診断手段によって診断された第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件及び出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件に対応し、かつ、色温度診断手段によって診断された色温度変換手法を用いた出力側プロファイルに基づいて、非依存画像データを変換すると共に、変換された非依存画像データを出力画像データに変換し、診断手段によって、第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していないと診断した場合、色温度診断手段によって診断された色温度変換手法を用い、かつ、観察環境条件に対応していない出力側プロファイルに基づいて、非依存画像データを出力画像データに変換することができる。これにより、第1の入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法を診断することができ、また、診断された色温度変換手法を用いた出力側プロファイルに基づいて変換することにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。
本発明に係る診断プログラムは、所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段を含むコンピュータを、診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段、及び前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段として機能させるためのプログラムである。
以上説明したように、本発明の診断装置、診断方法、及びプログラムによれば、診断対象となる入力側プロファイル及び複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、階調データを色変換し、変換結果を比較することにより、入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断することができ、診断された観察環境条件に応じて、適切にカラーマッチングを行うことができる、という効果が得られる。
また、本発明の画像処理装置によれば、入力画像データを変換するための第1の入力側プロファイル及び観察環境条件に対応している第2の入力側プロファイルの各々に基づいて、階調データを色変換し、変換結果を比較することにより、第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断することができ、また、診断された観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて変換することにより、適切にカラーマッチングを行うことができる、という効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、印刷システムに本発明を適用した場合について説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム10は、複合機12と、クライアントPC14と、LAN(ローカルエリアネットワーク)などのネットワーク16とで構成され、複合機12及びクライアントPC14はネットワーク16を介して相互に接続されている。
複合機12は、各種プログラムやパラメータ等が記憶されたROM22、各種プログラムを実行するCPU24、CPU24による各種プログラムの実行時におけるワークエリア等として用いられるRAM26、画像データや後述する印刷処理ルーチンを実行するためのプログラムなどが記憶されたHDD32、及びこれらを相互に接続するためのバス30が設けられている。
HDD32には、後述する色変換処理で用いられる複数の色変換プロファイルが記憶されている。
また、複合機12には、さらに、原稿を読みとって画像データを生成するスキャナ34と、画像データに基づいて感光体に静電潜像を記録し、静電潜像をモノクロトナーまたはカラートナーを用いて現像し、現像した画像を記録用紙に転写して出力する印字部36と、複合機12の各種処理を指示するための操作ボタンや操作パネルからなる操作パネル部38と、ネットワーク16を介して通信するためのネットワークインタフェース40とが設けられており、これらもバス30に接続されている。
なお、複合機12は、従来公知の複合機の一般的構成を備えていればよく、本実施の形態では、複合機12の他の構成及び一般的処理の説明を省略する。
また、クライアントPC14は、従来公知のパーソナルコンピュータの一般的構成を備えていればよく、本実施の形態では、クライアントPC14の構成及び一般的処理の説明を省略する。
次に、複合機12で実行されるカラー画像データの色変換処理について、図2を用いて説明する。まず、ディスプレイに表示させるためのRGB色空間のカラー画像データであるRGB画像データが入力されると、第1の色変換処理によって、入力されたRGB画像データに添付された入力側プロファイルに基づいて、RGB色空間のRGB画像データから、装置に依存しないXYZ色空間の第1のXYZ画像データに変換される。ここで、RGB画像データは、ディスプレイに依存した色域で表されている。また、入力側プロファイルは、D50基準のICCプロファイルを基に作成されているため、入力されたRGB画像データの光源に関する観察環境がD50以外(例えば、D93やD65など)の場合、色温度変換(例えば、BradFordやWrite−Thomsonなどの色温度変換手法による色温度変換)が行われ、入力側プロファイルに基づいて変換された第1のXYZ画像データについて、光源に関する観察環境がD50となる。また、第1の色変換処理後の階調性(階調カーブ)は、γによって異なる。
そして、第2の色変換処理によって、色の見えモデル(CAM:Color Appearance Model)を考慮して、XYZ色空間において、第1のXYZ画像データから第2のXYZ画像データに色変換される。
この第2の色変換処理では、入力側の観察環境条件を入力としたCAM変換で、第1のXYZ画像データを、観察環境に依存しない第1のJCHデータに変換し、第1のJCHデータに対して色域圧縮処理を行って、第2のJCHデータを生成し、出力するカラー画像データが観察される環境を示す出力側の観察環境条件を入力としたCAM逆変換で、第2のJCHデータを、第2のXYZ画像データに変換するように作成されている。なお、色域圧縮処理では、入力されるRGB画像データの色域である入力側の色域から、複合機12による印刷で再現可能な色域である出力側の色域に圧縮する処理が行われる。
また、入力側の観察環境条件には、例えば、RGB画像データの観察環境として、オフィスの照明環境におけるディスプレイの観察環境を示す条件が設定され、出力側の観察環境条件には、例えば、CMYK画像データの観察環境として、画像が印刷された用紙の観察環境を示す境条件が設定される。なお、観察環境条件は、例えば、背景輝度Ybや、順応輝度La、不完全順応ファクタD、光源の種類(D50、D65、D93など)などを示している。
次の第3の色変換処理では、第2のXYZ画像データから、複合機12で出力するためのCMYK色空間のカラー画像データであるCMYK画像データに変換される。このとき、出力するCMYK画像データの光源に関する観察環境がD50以外の場合には、第2のXYZ画像データの光源に関する観察環境がD50であるため、色温度変換が行われ、CMYK画像データの光源に関する観察環境が、出力側の観察環境条件が示す光源の種類となる。
なお、観察環境条件に対応した色変換を行わない場合には、第2の色変換処理が行われない。ただし、観察環境条件に対応した色変換を行わない場合であっても、第1の色変換処理においては、光源に関する観察環境をD50とするための色温度変換処理が行われ、また、第3の色変換処理においても、光源に関する観察環境をD50にするための色温度変換処理が行われる。
出力側プロファイルは、上記の第2の色変換処理及び第3の色変換処理を行うように作成されており、出力側プロファイルに基づいて、XYZ画像データを変換すると、CMYK画像データが生成される。
複合機12には、観察環境条件に対応していない出力側プロファイルと、所定の入力側の観察環境条件(例えば、観察環境条件A)、所定の入力側の色域(例えば、sRGB)、及び予め定められた出力側の観察環境条件に対応し、かつ、所定の色温度変換手法(例えば、Wright−Tomson)を用いた出力側プロファイルが予め用意されており、HDD26に記憶されている。
また、複合機12には、入力側の観察環境条件の診断用に、入力側の観察環境条件として予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察環境条件診断用入力側プロファイルと観察環境条件に対応していない観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルが用意されており、HDD26に記憶されている。観察環境条件に対応した観察環境条件診断用入力側プロファイルとして、例えば、背景輝度(Yb1)、順応輝度(La1)、不完全順応ファクタ(D1)、及びγ(γ1)に対応するように、観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルを補正した入力側プロファイルである第1の観察環境条件診断用入力側プロファイルと、背景輝度(Yb2)、順応輝度(La2)、不完全順応ファクタ(D2)、及びγ(γ2)に対応するように、観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルを補正した入力側プロファイルである第2の観察環境条件診断用入力側プロファイルが用意されている。
また、複合機12には、入力側の色域の診断用に、複数の色域で表されたカラー画像データの各々を変換するための複数の色域診断用入力側プロファイルが用意されており、HDD26に記憶されている。例えば、色域がAdobeRGBであるカラー画像データを変換するためのAdobeRGB用入力側プロファイルと、色域がsRGBであるカラー画像データを変換するためのsRGB用入力側プロファイルと、色域がAppleRGBであるカラー画像データを変換するためのAppleRGB用入力側プロファイルとが用意されている。更に、色域がscRGBであるカラー画像データが入力されることが想定される場合には、scRGB用入力側プロファイルも用意されていることが好ましい。
また、複合機12には、入力側の色温度変換手法の診断用に、複数の色温度変換手法を用いて変換するための複数の色温度変換手法診断用入力側プロファイルが用意されており、HDD26に記憶されている。例えば、診断対象の入力側プロファイルにBradFord色温度変換手法を用いた逆色温度変換をかけた後に、色温度変換をかけて生成されるBradFord用入力側プロファイルと、診断対象の入力側プロファイルにWright−Tomson色温度変換手法を用いた逆色温度変換をかけた後に、色温度変換をかけて生成されるWright−Tomson用入力側プロファイルと、診断対象の入力側プロファイルにEstevez色温度変換手法を用いた逆色温度変換をかけた後に、色温度変換をかけて生成されるEstevez用入力側プロファイルとが用意されている。
次に、第1の実施の形態に係る印刷システム10の動作について説明する。なお、本実施の形態では、クライアントPC14で作成したRGB画像データを複合機12で印刷させる場合を例に説明する。
まず、クライアントPC14において、ディスプレイに表示された画像をユーザが編集して、RGB画像データを生成し、そして、RGB画像データを複合機12に印刷させる指示がユーザから与えられると、生成されたRGB画像データとRGB画像データを変換させるための入力側プロファイルとがネットワーク16を介して複合機12に入力され、複合機12において、図3に示す印刷処理ルーチンが実行される。
まず、ステップ100において、RGB画像データ及びRGB画像データに添付された入力側プロファイルが入力されたか否かを判定し、クライアントPC14からRGB画像データ及び入力側プロファイルが入力されると、ステップ102へ進み、入力された入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断するための観察環境診断処理が行われる。
ここで、このステップ102を実現するための観察環境診断処理ルーチンについて、図4を用いて説明する。まず、ステップ150において、入力された入力側プロファイルに基づいて、予め用意された階調データを色変換する。階調データは、図5に示すように、所定の主要色と白とを結んだ階調データであり、任意の刻み幅で濃度が異なる複数の色値((R、G、B)=(255、255、0)・・・(128、128、0)・・・(0、0、0))から構成され、また、この階調データが複数の主要色(例えば、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK、レッドR、グリーンG、及びブルーB)毎に用意されている。上記のステップ150の色変換により、XYZ色空間の複数の色値から構成されるXYZ階調データが得られる。
そして、ステップ152において、色変換により得られたXYZ階調データの各色値について、白からの色差を算出し、図6に示すような階調カーブを主要色毎に作成する。
次のステップ154では、予め用意された第1の観察環境条件診断用入力側プロファイルに基づいて、上記の各主要色の階調データを色変換し、ステップ156で、ステップ154の色変換により得られたXYZ階調データの各色値について、白からの色差を算出し、階調カーブを主要色毎に作成する。また、ステップ158で、ステップ154と同様に、予め用意された第2の観察環境条件診断用入力側プロファイルに基づいて、上記の各主要色の階調データを色変換し、ステップ160で、ステップ156の色変換により得られたXYZ階調データの各色値について、白からの色差を算出し、階調カーブを主要色毎に作成する。
そして、ステップ162では、予め用意された観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルに基づいて、上記の各主要色の階調データを色変換し、ステップ164で、ステップ162の色変換により得られたXYZ階調データの各色値について、白からの色差を算出し、階調カーブを主要色毎に作成する。
次のステップ166において、パターンマッチングなどの手法を用いて、ステップ152で作成された階調カーブと、ステップ156、160、164で作成された階調カーブの各々との一致度を算出し、ステップ168で、入力された入力側プロファイルの観察環境条件及びγが、予め用意された複数の観察環境条件診断用入力側プロファイルの観察環境条件及びγの何れであるかを診断して、観察環境診断処理ルーチンを終了する。例えば、最も一致度の高い階調カーブの観察環境条件診断用入力側プロファイルの観察環境条件及びγを、入力された入力側プロファイルの観察環境条件及び入力側のγとして診断する。なお、最も一致の高い階調カーブが、観察環境条件診断用未対応入力側プロファイルの階調カーブであった場合には、入力側プロファイルが、観察環境条件に対応していないと診断される。
入力側の観察環境条件に応じて入力側プロファイルを補正した場合、階調性に大きく変化が生じると考えられることから、観察環境診断処理ルーチンでは、階調データの色変換の結果を比較して、入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断する。なお、階調性の変化の度合いは色相によって異なり、色差の変化の度合いが色相毎に異なるため、パターンマッチングでは、色相毎に重み付けを行い、一致度を算出することが好ましい。
次に、印刷処理ルーチンのステップ104では、入力側プロファイルに基づく変換で用いる色温度変換手法を診断するための色温度変換手法診断処理を実行する。
ここで、ステップ108を実現するための色温度変換手法診断処理ルーチンの内容について図7を用いて説明する。まず、ステップ180で、入力された入力側プロファイルに基づいて、予め用意された飽和色データを色変換する。飽和色データは、複数の主要色(例えば、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK、レッドR、グリーンG、及びブルーB)の飽和色を示す複数の色値((R、G、B)=(255、255、0)、(255、0、255)、(0、255、255)、(255、255、255)、(255、0、0)、(0、255、0)、(0、0、255))から構成されている。また、上記のステップ180の色変換により、XYZ色空間の複数の色値から構成されるXYZ飽和色データが得られる。
次のステップ182では、予め用意されたBradFord用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ184で、ステップ180の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ182の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の色相差を算出する。
次のステップ186では、予め用意されたWright−Tomson用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ188で、ステップ180の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ186の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の色相差を算出する。
また、次のステップ190では、予め用意されたEstevez用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ192で、ステップ180の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ190の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の色相差を算出する。
そして、ステップ194では、以下の式により、ステップ184、188、192で算出された色相差(H_BFD−H_X)に対して主要色毎に重み付けGを行って、以下の式により、診断係数HX(BFD)、HX(WT)、HX(EST)を算出する。
HX(BFD)=Gr*(Hr_BFD−Hr_X)+Gy*(Hy_BFD−Hy_X)+Gg*(Hg_BFD−Hg_X)+ Gc*(Hc_BFD−Hc_X)+Gb*(Hb_BFD−Hb_X)+Gm*(Hm_BFD−Hm_X)
HX(WT)=Gr*(Hr_WT−Hr_X)+Gy*(Hy_WT−Hy_X)+Gg*(Hg_WT−Hg_X)+ Gc*(Hc_WT−Hc_X)+Gb*(Hb_WT−Hb_X)+Gm*(Hm_WT−Hm_X)
HX(EST)=Gr*(Hr_EST−Hr_X)+Gy*(Hy_EST−Hy_X)+Gg*(Hg_EST−Hg_X)+ Gc*(Hc_EST−Hc_X)+Gb*(Hb_EST−Hb_X)+Gm*(Hm_EST−Hm_X)
次のステップ196では、入力された入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法が、予め用意された複数の色温度変換手法診断用入力側プロファイルに用いられる色温度変換手法の何れであるかを診断して、色温度変換手法診断処理ルーチンを終了する。例えば、ステップ194で算出された診断係数HXのうち、最小となった診断係数HXに対応する色温度変換手法診断用入力側プロファイルに用いられる色温度変換手法を、入力された入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法として診断する。
図8に示すように、色温度変換手法によって飽和色の色相が異なるため、色温度変換手法診断処理ルーチンでは、飽和色データの色変換の結果を比較し、色相差に基づいて、入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法を診断する。また、一般的に青、緑の領域で色相が大きく異なり、赤やシアンの領域では大きな違いは見られないため、色相毎に色相差に重み付けして、診断係数を算出して、色温度変換手法を診断している。
次に、印刷処理ルーチンのステップ106において、入力された入力側プロファイルが、観察環境条件に対応しているか否かを判定し、ステップ102で観察環境条件に対応していないと診断された場合には、ステップ112へ進み、ステップ104で診断された色温度変換手法及び入力側のγを用い、かつ、観察環境条件に対応していない出力側プロファイルとなるように、予め用意された観察環境条件に対応していない出力側プロファイルを補正し、ステップ114へ移行する。なお、出力側プロファイルに基づく変換が用いている色温度変換手法及びγが、診断された入力側の色温度変換手法及びγと同じ場合には、補正を行わずに予め用意された観察環境条件に対応していない出力側プロファイルをそのまま用いればよい。
一方、ステップ102で観察環境条件に対応していると診断された場合には、ステップ108で、入力側プロファイルで変換する入力画像データの色域を診断するための色域診断処理を実行する。
ここで、ステップ108を実現するための色域診断処理ルーチンの内容について図9を用いて説明する。まず、ステップ200で、入力された入力側プロファイルに基づいて、予め用意された飽和色データを色変換する。飽和色データとして、色温度変換手法診断処理で用いた飽和色データと同様のものを用いればよい。上記のステップ200の色変換により、XYZ色空間の複数の色値から構成されるXYZ飽和色データが得られる。
次のステップ202では、予め用意されたAdobeRGB用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ204で、ステップ200の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ202の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の彩度差を算出する。
次のステップ206では、予め用意されたsRGB用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ208で、ステップ200の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ206の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の彩度差を算出する。
また、次のステップ210では、予め用意されたappleRGB用入力側プロファイルに基づいて、上記の飽和色データを色変換し、ステップ212で、ステップ180の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値と、ステップ210の色変換により得られたXYZ飽和色データの各色値とについて、各主要色の彩度差を算出する。
そして、ステップ214では、以下の式により、ステップ204、208、212で算出された彩度差(C_sRGB−C_X)に対して主要色毎に重み付けGを行って、以下の式により、診断係数CXを算出する。
次のステップ216では、入力された入力側プロファイルが変換するカラー画像データの色域が、予め用意された複数の色域診断用入力側プロファイルが変換するカラー画像データの色域の何れであるかを診断して、色域診断処理ルーチンを終了する。例えば、ステップ214で算出された診断係数CXのうち、最小となった診断係数CXに対応する色域診断用入力側プロファイルが変換するカラー画像データの色域を、入力された入力側プロファイルが変換するカラー画像データの色域を診断して、色域診断処理ルーチンを終了する。
入力側プロファイルに使用される色域の種類はそれほど多くなく、図10に示すように、色域の広さが色相によって大きく異なることから、色域診断処理ルーチンでは、主要色の飽和色に対して色変換を行い、主要色毎の彩度差を算出し、彩度差を比較して、入力側プロファイルが変換するカラー画像データの色域を診断する。なお、色域の広さは色相によって大きく異なるため、彩度差に対して色相毎に重み付けを行い、診断係数を算出している。
次に、印刷処理ルーチンのステップ110では、ステップ102で診断された入力側の観察環境条件、入力側のγ、及びステップ108で診断された入力側の色域に対応し、かつ、ステップ104で診断された色温度変換手法を用いた変換を行う出力側プロファイルとなるように、予め用意された出力側プロファイルを補正する。例えば、図11に示すように、予め用意された出力側プロファイルで想定している入力側の観察環境条件と診断された入力側の観察環境条件とが異なる場合には、出力側プロファイルによる第2の色変換処理の入力側の観察環境条件が正しくないため、診断された入力側の観察環境条件に対応した第2の色変換処理となるように、出力側プロファイルを補正する。また、予め用意された出力側プロファイルで想定された入力側の色域と診断された色域とが異なる場合には、出力側プロファイルによる第2の色変換処理の色域圧縮処理における圧縮元の色域が正しくないため、診断された入力側の色域に対応した第2の色変換処理となるように、出力側プロファイルを補正する。
また、予め用意された出力側プロファイルで用いられる色温度変換手法及びγと診断された入力側の色温度変換手法及びγとが異なる場合には、入力側プロファイルによる第1の色変換処理と出力側プロファイルによる第3の色変換処理とで用いられる色温度変換手法及びγが一致しないため、診断された色温度変換手法及びγを用いた第3の色変換処理となるように、出力側プロファイルを補正する。
なお、予め用意された出力側プロファイルで想定された入力側の観察環境条件、変換で用いられるγ、入力側の色域、及び変換で用いられる色温度変換手法が、診断された入力側の観察環境条件、入力側のγ、入力側の色域、及び入力側の色温度変換手法と同一である場合には、補正せずに、予め用意された出力側プロファイルを用いればよい。
そして、ステップ114では、入力された入力側プロファイルに基づいて、入力されたRGB画像データをXYZ画像データに変換し、ステップ116において、ステップ110又はステップ112で補正された出力側プロファイルに基づいて、ステップ114で変換されたXYZ画像データをCMYK画像データに変換する。
そして、ステップ118において、ステップ116で変換されたCMYK画像データに基づいて、印字部36による印刷処理を実行し、記録用紙にRGB画像データが示す画像を印刷し、印刷処理ルーチンを終了する。
このように、入力された入力側プロファイルが対応している入力側の観察環境条件、入力側のγ、入力側の色域、及び変換で用いられる色温度変換手法と、出力側プロファイルが想定している入力側の観察環境条件、変換で用いられるγ、入力側の色域、及び変換で用いられる色温度変換手法とを一致させることにより、見えが同じとなるように適切にカラーマッチングを行うことができるため、印刷処理によって印刷された記録用紙の画像の見えを、入力されたRGB画像データに基づいてディスプレイ上に表示される画像の見えを同じにすることができる。
以上説明したように、第1の実施の形態に係る印刷システムによれば、入力されたRGB画像データに添付された診断対象となる入力側プロファイル及び予め用意された複数の観察環境条件診断用入力側プロファイルの各々に基づいて、階調データを色変換し、変換結果を比較することにより、入力側プロファイルが対応している観察環境条件を診断することができ、また、診断された入力側の観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて変換を行うことにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。
また、入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データの色域を診断することができ、診断された入力側の色域に対応した出力側プロファイルに基づいて変換を行うことにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。また、色域によって最高彩度が異なることから、飽和色の変換結果の彩度差に、主要色毎に異なる重み付け係数を乗じて、診断係数を算出して診断するため、色域を高精度に診断することができる。
また、入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法を診断することができ、診断された色温度変換手法を変換に用いた出力側プロファイルに基づいて変換を行うことにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。また、色温度変換手法によって飽和色の色相が異なることから、飽和色の変換結果の色相差に、主要色毎に異なる重み付け係数を乗じて診断係数を算出して診断するため、色温度変換手法を高精度に診断することができる。
なお、上記の実施の形態では、入力側の観察環境条件を診断する場合に、階調カーブの一致度を算出して、一致度に基づいて、入力側の観察環境条件を診断しているが、これに限定されるものではなく、診断対象の入力側プロファイルと観察環境条件診断用入力側プロファイルとのXYZ階調データに基づいて、色相別の平均色差ΔEを以下の式のように算出して、更に、色相毎に重みGを付け、診断係数Eを算出するようにしてもよい。
この場合、診断係数Eがしきい値以下ならば、入力側プロファイルが、しきい値以下となった観察環境条件診断用入力側プロファイルの観察環境条件に対応していると診断する。また、この場合には、観察環境条件に対応していない診断用入力側プロファイルを予め用意する必要がなく、例えば、全ての診断係数Eがしきい値より大きい場合に、入力側プロファイルが観察環境条件に対応していないと診断する。
また、診断された入力側の観察環境条件、入力側の色域、γ、及び色温度変換手法に合わせて、出力側プロファイルを補正する場合を例に説明したが、複合機のHDDに、予め定められた複数の入力側の色域の各々、予め定められた複数の入力側の観察環境条件の各々、予め定められた複数のγの各々、及び予め定められた複数の色温度変換手法の各々の全組み合わせに対応した複数の出力側プロファイルを予め用意しておき、診断結果に応じて、HDDに記憶されたこれらの出力側プロファイルから合致する出力側プロファイルを取り出して、変換処理に用いるようにしてもよい。
また、入力されるカラー画像データがRGB画像データである場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、出力画像と同じ色空間で表されたカラー画像データが入力される場合であってもよい。例えば、入力されるカラー画像データがCMYK画像データであっても、同じ出力原稿を違う観察環境条件で見ると、異なった色に見えてしまうため、入力側プロファイルを診断して、診断結果に応じて出力側プロファイルを補正し、入力側プロファイルに基づいて、CMYK画像データをXYZ画像データに変換し、補正された出力側プロファイルに基づいて、XYZ画像データをCMYK画像データに変換する。これにより、違う観察環境条件であっても、CMYK画像データに基づいて印刷された原稿の見えを同じにすることができる。
また、複数の観察環境条件診断用入力側プロファイル、観察環境条件診断用未対応入力側プロファイル、複数の色域診断用入力側プロファイル、及び複数の色温度変換手法診断用入力側プロファイルを予め用意しておき、これらに基づいて階調データや飽和色データを変換する場合を例に説明したが、この変換結果のみを予め記憶しておき、入力された入力側プロファイルによる変換結果と比較して、診断するようにしてもよい。
次に第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態に係る印刷システムの構成は、第1の実施の形態と同一構成であるので、同一符号を付して、構成に関する説明を省略する。
第2の実施の形態では、入力側プロファイルの診断結果に応じて、出力側プロファイルに基づいて変換されたCMYK画像データを補正する補正処理を実行している点が第1の実施の形態と異なっている。
第2の実施の形態に係る印刷システムでは、複合機12において、入力された入力側プロファイルについて、第1の実施の形態と同様に観察環境診断処理ルーチン、色域診断処理ルーチン、及び色温度変換手法診断処理ルーチンを実行し、入力側の観察環境条件、入力側の色域、及び入力側の色温度変換手法を診断する。
診断結果が、予め用意された出力側プロファイルで想定されている入力側の観察環境条件、入力側の色域、及び変換で用いられる色温度変換手法と異なっていても、複合機12では、入力された入力側プロファイルに基づいて、入力されたRGB画像データをXYZ画像データに変換し、予め用意された出力側プロファイルに基づいて、XYZ画像データをCMYK画像データに変換する。
そして、診断結果に基づいて、変換されたCMYK画像データを補正する。例えば、出力側プロファイルが想定していた入力されるカラー画像データの色域(例えば、sRGB)と、診断された入力側の色域(例えば、AdobeRGB)とが異なる場合には、CMYK画像データに対して、彩度強調補正処理を行い、彩度強調補正処理により補正されたCMYK画像データに基づいて、印刷処理を行う。
色域が異なる場合には、sRGBよりAdobeRGBの方が、色域が広いため、上記のように彩度強調補正処理を行って、彩度を強調するように処理することにより、適切にカラーマッチングを行って、印刷のためのCMYK画像データを補正することができる。
また、図12に示すように、出力側プロファイルで用いられる色温度変換手法(例えば、Wright−Tomson)と、診断された色温度変換手法(例えば、BradFor)とが異なる場合には、CMYK画像データに対して、色相補正処理を行い、色相補正処理により補正されたCMYK画像データに基づいて、印刷処理を行う。
色温度変換手法が異なる場合には、飽和色の色相が異なるため、上記のように色相補正処理を行って、色相を補正するように処理することにより、適切にカラーマッチングを行って、印刷のためのCMYK画像データを補正することができる。
このように、入力されたRGB画像データに添付された診断対象となる入力側プロファイルについて、入力側の観察環境条件、入力側のγ、入力側の色域、及び色温度変換手法を診断し、診断結果に基づいて、予め用意された出力側プロファイルに基づいて変換されたCMYK画像データを補正することにより、適切にカラーマッチングを行うことができる。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの構成を示す概略図である。 カラー画像データの色変換処理の内容を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機における変換処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機における観察環境診断処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 主要色イエローの階調データのイメージ図である。 階調データを変換したXYZ階調データに基づいて作成された階調カーブを示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機における色温度変換手法診断処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 複数の色温度変換手法を用いたプロファイルの各々に基づいて飽和色データを変換した変換結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機における色域診断処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。 複数の入力側の色域に対応したプロファイルの各々に基づいて飽和色データを変換した変換結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る複合機において、診断結果に応じて出力側プロファイルを補正する処理を示すイメージ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る複合機において、色温度変換手法が異なる診断結果に応じて出力側プロファイルを補正する処理を示すイメージ図である。
符号の説明
10 印刷システム
12 複合機
14 クライアントPC
16 ネットワーク
20 ROM
22 CPU
24 RAM
26 HDD
36 印字部

Claims (14)

  1. 所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段と、
    診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段と、
    前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段と、
    を含む診断装置。
  2. 前記診断対象となる入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換するカラースペース診断用色変換手段と、
    前記カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースが、前記複数のカラースペースの何れであるかを診断するカラースペース診断手段とを更に含む請求項1記載の診断装置。
  3. 前記記憶手段は、前記予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルを更に記憶し、
    前記カラースペース診断手段は、前記カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、前記複数のカラースペースに対応する入力側プロファイルの各々に基づいて、前記所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換した変換結果の各々とを比較する請求項2記載の診断装置。
  4. 前記カラースペース診断手段は、前記カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、前記複数のカラースペースに対応する入力側プロファイルの各々に基づいた変換結果の各々とについて、前記主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた彩度差を算出し、算出された値に基づいて比較する請求項2又は3記載の診断装置。
  5. 前記複数のカラースペースは、AdobeRGB、sRGB、scRGB、及びAppleRGBの少なくとも2つである請求項2〜請求項4の何れか1項記載の診断装置。
  6. 前記診断対象となる入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換する色温度診断用色変換手段と、
    前記色温度診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法が、前記複数の色温度変換手法の何れであるかを診断する色温度変換診断手段とを更に含む請求項1〜請求項5の何れか1項記載の診断装置。
  7. 前記記憶手段は、前記予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた入力側プロファイルを更に記憶し、
    前記色温度変換診断手段は、前記色温度診断用色変換手段による変換結果と、前記複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルの各々に基づいて、前記所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換した変換結果の各々とを比較する請求項6記載の診断装置。
  8. 前記色温度変換診断手段は、前記色温度診断用色変換手段による変換結果と、前記複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルの各々に基づいた変換結果の各々とについて、前記主要色毎に異なる重み付け係数を乗じた色相差を算出し、算出された値に基づいて比較する請求項6又は7記載の診断装置。
  9. 前記複数の色温度変換手法は、BradFord、Wright−Thomson、及びEstevezの少なくとも2つである請求項6〜請求項8の何れか1項記載の診断装置。
  10. 所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、該入力画像データを変換するための第1の入力側プロファイルに基づいて、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換する第1の変換手段と、
    前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の第2の入力側プロファイルを記憶した記憶手段と、
    前記第1の入力側プロファイル及び前記複数の第2の入力側プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段と、
    前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段と、
    前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合、前記診断手段によって診断された前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件及び出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件に対応した出力側プロファイルに基づいて、前記装置に依存しない色空間において、前記入力画像データ及び前記出力画像データの色の見えが同じになるように色の見えモデルを用いて前記非依存画像データを変換すると共に、前記変換された非依存画像データを前記出力画像データに変換し、
    前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していないと診断した場合、前記観察環境条件に対応していない出力側プロファイルに基づいて、前記非依存画像データを前記出力画像データに変換する第2の変換手段と、
    を含む画像処理装置。
  11. 前記第1の入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換するカラースペース診断用色変換手段と、
    前記カラースペース診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数のカラースペースの各々で表された入力画像データを変換するための複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、前記第1の入力側プロファイルに基づいて変換される入力画像データのカラースペースが、前記複数のカラースペースの何れであるかを診断するカラースペース診断手段とを更に含み、
    前記第2の変換手段は、前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合、前記診断手段によって診断された前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件、前記出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件、及び前記カラースペース診断手段によって診断されたカラースペースに対応した出力側プロファイルに基づいて、前記非依存画像データを変換すると共に、前記変換された非依存画像データを前記出力画像データに変換する請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記第1の入力側プロファイルに基づいて、所定の複数の主要色における飽和色を示す色値の各々を色変換する色温度診断用色変換手段と、
    前記色温度診断用色変換手段による変換結果と、予め定められた複数の色温度変換手法の各々を用いた複数の入力側プロファイルに基づく変換結果の各々とを比較することにより、前記第1の入力側プロファイルに基づく変換で用いられる色温度変換手法が、前記複数の色温度変換手法の何れであるかを診断する色温度変換診断手段とを更に含み、
    前記第2の変換手段は、前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合、前記診断手段によって診断された前記第1の入力側プロファイルが対応している観察環境条件及び前記出力画像データが観察される環境を示す予め定められた観察環境条件に対応し、かつ、前記色温度診断手段によって診断された色温度変換手法を用いた出力側プロファイルに基づいて、前記非依存画像データを変換すると共に、前記変換された非依存画像データを前記出力画像データに変換し、
    前記診断手段によって、前記第1の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していないと診断した場合、前記色温度診断手段によって診断された色温度変換手法を用い、かつ、前記観察環境条件に対応していない出力側プロファイルに基づいて、前記非依存画像データを前記出力画像データに変換する請求項10又は11記載の画像処理装置。
  13. 所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、前記入力画像データが観察される環境を示す予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段を備えた診断装置の診断方法であって、
    診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換し、
    前記変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断することを特徴とする診断方法。
  14. 所定の装置に依存したカラースペースで表された入力画像データを、装置に依存しない色空間で表された非依存画像データに変換するための入力側プロファイルであって、かつ、予め定められた複数の観察環境条件の各々に対応した複数の観察条件対応プロファイルを記憶した記憶手段を含むコンピュータを、
    診断対象となる入力側プロファイル及び前記複数の観察条件対応プロファイルの各々に基づいて、所定の主要色の濃度が異なる複数の色値からなる予め定められた階調データを色変換する色変換手段、及び
    前記色変換手段による変換結果を比較することにより、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応しているか否かを診断すると共に、前記診断対象の入力側プロファイルが前記観察環境条件に対応していると診断した場合に、前記診断対象の入力側プロファイルが対応している観察環境条件が、前記複数の観察環境条件の何れであるかを診断する診断手段として機能させるための診断プログラム。
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