JP2000293089A - 定着装置及び記録装置 - Google Patents

定着装置及び記録装置

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JP2000293089A
JP2000293089A JP11098568A JP9856899A JP2000293089A JP 2000293089 A JP2000293089 A JP 2000293089A JP 11098568 A JP11098568 A JP 11098568A JP 9856899 A JP9856899 A JP 9856899A JP 2000293089 A JP2000293089 A JP 2000293089A
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JP
Japan
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fan
recording
roller
fixing
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JP11098568A
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English (en)
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Tomonori Yoshimura
知則 吉村
Shigeki Nishiyama
茂樹 西山
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Panasonic System Solutions Japan Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低回転のファンを用いて定着装置の熱を装置
外に排出可能な構成の定着装置を提供する。 【解決手段】 定着ローラ31を取り囲む遮熱カバー3
3のうち、定着ローラ上方の加熱されやすい領域を二重
構造にして空気通路36を形成し、その一端には外気を
取り入れるための通気口40を形成し、反対端には排気
するためのファン39を定着ローラ31から駆動をとっ
て回転させるように設け、定着動作時にはファン39が
回転して空気通路36に冷却空気を流し、遮熱カバー3
3を効率よく冷却する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、ファク
シミリ、複写機等の、感光体上にトナー像を形成し、そ
のトナー像を記録紙に転写し、その後加熱定着する構成
の記録装置及びそれに用いる転写装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記録装置は、図6に示す
ように、装置本体1内の底部に装着される給紙カセット
2と、給紙カセット2から繰り出される記録紙3を方向
変換してほぼ水平に送り出すレジストローラ4と、記録
紙3をほぼ水平に案内するように設けられた転写前ガイ
ド5及び転写後ガイド6と、感光体7を備えたトナーカ
ートリッジ8と、感光体7に静電潜像を形成するための
レーザースキャンユニット9と、感光体7に形成したト
ナー像を記録紙に転写する転写ローラ10と、転写後ガ
イド6の下流に配置された定着装置12等を備えてお
り、給紙カセット2から繰り出した記録紙3にトナー像
を転写ローラ10で転写し、定着装置12で定着して排
出する構成となっている。
【0003】ここで、定着装置12は、トナーを加熱溶
融して記録紙に定着するための加熱定着ローラ13を備
えており、定着装置内部は高温になっているため、周囲
に放熱している。そこで、この定着装置で発生する熱
を、装置内部から外部へ逃がすために、ファン(図示せ
ず)が設けられている。このファンの取付位置は、定着
装置が基板実装領域に隣接して配置されているため、そ
の基板の配置等により制約を受け、定着装置に隣接する
位置に取り付けることは設計上困難である。そのため、
定着装置とファンとは隣接するように配置できず、定着
装置とファンとを結ぶダクトを装置内に配している。
【0004】また、このファンは、装置内部が高温の状
態にならないよう、定着装置で発生する熱を急速に外部
に排出して冷却する必要から、高速で回転するものが使
用されており(例えば、回転数約2,000回/分)、
このため専用のモータを連結している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、定着装置12とほぼ同じ高さに感光体7が配
置されているため、装置内部をファンで冷却しているに
もかかわらず定着装置の熱が感光体7に伝わりやすく、
このため感光体7が過度に加熱されることがないよう、
感光体7と定着装置12の間隔を大きくとる必要があり
(例えば、120mm程度)、装置が大型化していた。
しかも、冷却用のファン及びダクトを必要とするため、
その分装置が大型化すると共にコスト高となっており、
また、ファンやダクトを設置するためのスペースを確保
するよう装置を設計しなければならず、設計の自由度が
大幅に制限されるという問題もあった。
【0006】また、従来使用していたファンは専用のモ
ータによって高速回転するものであるので、騒音が大き
く且つ電力消費も無視できないと言った問題もあった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、定着装置の熱を効率よく排出可能な構成とするこ
とで従来より少ない風量での排熱を可能とし、省エネ、
低コスト、静音設計、小型化を図った定着装置並びにそ
の定着装置を用いた記録装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、定着ローラと加圧ローラを内部に収容する
遮熱カバーの、少なくとも定着ローラの上方領域を二重
構造としてそこに空気通路を形成し、その空気通路内の
空気をファンで積極的に排出させる構成としたものであ
る。このように、定着ローラからの熱を最も多く受ける
領域に空気通路を設けて、そこを排気する構成としたこ
とにより、少ない風量で効率良く排熱でき、このため、
低回転数の小さいファンで排気可能となり、ファンを遮
熱カバーに組み込むことが可能となって従来のようなダ
クトを用いる必要がなくなり、定着装置を小型化、低コ
スト化できると共にファンの騒音、エネルギー消費を低
減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による定着装
置は、記録紙に高熱を加えて記録紙上にトナーを定着さ
せる定着ローラと、記録紙をその定着ローラに押し付け
る加圧ローラとを内部に収容する遮熱カバーの、少なく
とも前記定着ローラの上方領域を、定着ローラ収容空間
とは分離された空気通路を形成するよう二重構造とし、
その遮熱カバーの一端で、前記空気通路に連通する位置
にファンを配置し、他端に前記空気通路に連通する通気
口を設けるという構成としたものである。この構成によ
れば、ファンの回転によって、発熱源である定着ローラ
の上方領域を覆うように配置された空気通路を排気する
ことができ、定着ローラからの熱で加熱された遮熱カバ
ーを少量の空気流で効率よく冷却することができる。
【0010】本発明の他の実施形態は、上記した遮熱カ
バーの一端に配置されたファンを、定着ローラに機械的
に回転駆動されるよう連結したものである。上記したよ
うに、空気通路を流れる風量は少量で良いので、ファン
の回転速度は従来よりもかなり遅くすることが可能であ
り、定着ローラからギア等で増速した程度で十分であ
る。このため、ファンの駆動源として定着ローラの回転
を利用することで、ファン専用のモータが不要となり、
エネルギー消費を低減できると共に回転数を下げること
によりファン騒音も低減できる。
【0011】本発明の一実施形態による記録装置は、転
写位置でトナー像を転写される記録紙が、転写位置を下
から上へ走行する構成とし、転写位置を通り過ぎた記録
紙を案内するための搬送ガイドの上方に、上記した構成
の定着装置を配置したものである。この構成の記録装置
は、ファンを内蔵した定着装置を用いたことにより、従
来のように、別の場所にファンを設け、ダクトで連結す
るという構造が不要となり、装置の小型化、低コスト化
を図ることができる。しかも、定着装置からの熱で加熱
された周辺の空気は上昇するので、下方に配置した搬送
ガイドや転写手段、感光体等があまり加熱されることが
なく、このため定着装置と下方の感光体との間隔を短縮
でき、この点からも装置の小型化及びコスト低減を図る
ことができる。
【0012】本発明の他の実施形態では、定着装置を、
記録装置の装置本体内の基板実装領域よりも高い位置で
且つ最上部領域に配置する。このように定着装置を基板
実装領域よりも高い位置に配置すると、定着装置の設置
スペースの幅(紙幅方向の幅)を基板実装領域の分だけ
広くとることが可能となり、遮熱カバーの端部にファン
を配置した構成の定着装置を支障なく用いることがで
き、換言すれば、記録装置の幅を広くすることなくファ
ン付の定着装置を取り付けることができる。また、その
定着装置を記録装置の最上部領域に配置すると、定着装
置の外周面が、記録装置の外面に近くなるため、外気で
自然冷却されることが多くなり、ファンによる冷却風量
を少なくでき、省エネ、騒音低減を一層図ることができ
る。
【0013】本発明の更に他の実施形態では、定着装置
を、記録装置の装置本体の上面を構成する外装カバーの
すぐ下に、その外装カバーとの間に傾斜した空気通路を
形成するように配置し、更に、その空気通路の下端に
は、装置本体内に連通する空気の流入口を、反対端には
装置外部に通じる空気の排出口を形成するという構成と
する。この構成により、外装カバーと定着装置の間に傾
斜した空気通路が形成され、その空気通路に定着装置か
らの熱による自然対流が発生し、装置内部の空気を外部
に放出する空気の流れが発生する。これにより、定着装
置の冷却が一層行われ、ファンによる冷却風量を少なく
でき、省エネ、騒音低減を一層図ることができると共に
外装カバーへの伝熱を防止してその温度を低く抑えるこ
とができる。
【0014】以下、図面に示す本発明の好適な実施例を
説明する。図1は本発明をファクシミリ装置に適用した
実施例による記録装置の概略構成を示す概略断面図、図
2はその記録装置に用いている定着装置の概略斜視図、
図3はその定着装置を定着ローラに平行な面で切断して
示す概略断面図、図4はその定着装置を定着ローラに直
角な面で切断して示す概略断面図である。15は、後述
する各要素を収容する装置本体である。なお、本明細書
において、装置本体とは、装置の外形を形成する筐体を
意味するのみならず、その筐体に固定された内部シャー
シ、リヤシャーシ等をも含むものとする。16は装置本
体15の底部位置に着脱可能な給紙カセット、17は給
紙カセット16から記録紙18を繰り出す給紙ローラ、
19は記録紙18を上向きに案内する給紙ガイドであ
り、これらは給紙部を構成する。20は装置本体15内
の所定位置に設けられたレジストローラであり、記録紙
18を転写位置にタイミングを合わせて供給するもので
ある。
【0015】21はトナーカートリッジであり、感光体
22と、その感光体22を一様に帯電させる帯電器、ト
ナーを収容したトナーホッパー、感光体22の潜像にト
ナーを付与する現像装置、感光体22上の残トナーを除
去して収容する廃トナーユニット等を備えている。この
トナーカートリッジ21は装置本体15の中間位置に感
光体22が横向きとなるように配置されている。24は
感光体22の表面をレーザ光で走査して潜像を形成する
レーザスキャンユニット(LSU)である。
【0016】25は搬送ユニットであり、感光体22に
対向して配置され、感光体22のトナー像を記録紙に転
写する転写ローラ26と、給紙部から繰り出される記録
紙を転写位置の下方から転写位置を通って上方に案内す
るように配置された略直線形状の且つ単一部材で形成さ
れた搬送ガイド27と、レジストローラ20に記録紙を
押し付けるためのピンチローラ28等を備えている。
【0017】30は定着装置であり、搬送ガイド27の
上方に且つ装置本体15内の基板実装領域よりも高い位
置でしかも装置本体15内の最上部領域に配置されてい
る。この定着装置30は、記録紙に高熱を加えて記録紙
上にトナーを定着させる定着ローラ31と、記録紙をそ
の定着ローラ31に押し付ける加圧ローラ32と、前記
定着ローラと加圧ローラを内部に収容する遮熱カバー3
3等を備えている。この遮熱カバー33は、下端に記録
紙の入口33aを、内部にその入口33aから入った記
録紙を斜め上方に案内するガイド(図示せず)を有して
おり、更に入口33aよりも高い位置に記録紙を装置外
に排出する出口33cを備えており、その出口33cに
排出ローラ34を配置している。遮熱カバー33の、定
着ローラ31の上方を覆う領域は内部カバー33eと外
部カバー33fからなる二重構造となっており、また、
両端部もそれぞれ内部カバー33g、33hと外部カバ
ー33i、33jからなる二重構造となっており、これ
らの間に、定着ローラ31を収容した空間35から分離
された空気通路36を形成している。遮熱カバー33の
一端の外部カバー33iには大きい開口38が形成さ
れ、その内にファン39が配置され、他端の外部カバー
33jには外気取り入れ用の通気口40が形成されてい
る。通気口40は単に穴或いは溝状の開口でもよいし、
空気を流れやすくするルーバーの形態であってもよい。
かくして、図3から良く分かるように、ファン39によ
り空気通路36内に、矢印で示すような空気流を生じさ
せ、内部カバー33e、33g、33hを冷却すること
ができる。
【0018】遮熱カバー33の内部カバー33e、33
g、33hと外部カバー33f、33i、33jは、一
体構造の成型体として製造したものでもよいし、別部品
として成型し、それを組み立てて製造する構成としたも
のでもよいが、別部品として製造する方が材質をそれぞ
れに選定できるので好ましい。その場合、内部カバー3
3e、33g、33hは発熱源である定着ローラ31を
取り囲む位置に配置されているので、例えば、150°
C程度に昇温することがあり、従って、これらの高温に
耐える材料、例えばPPS等の耐熱性の高い樹脂が使用
される。一方、外部カバー33f、33i、33jは発
熱源との間に内部カバー33e、33g、33h及び空
気通路36が介在しているので、内部カバー33e、3
3g、33hに比べて温度はかなり低く、例えば100
°C程度以下に抑えられており、このため、材料として
は、変形PPO等の100°C程度の耐熱性を持った樹
脂が使用される。
【0019】ファン39には一体にギア42が取り付け
られており、そのギア42はギア列43を介して定着ロ
ーラ31の軸に取り付けられているギア(図示せず)に
駆動連結されている。かくして、ファン39は定着ロー
ラ31によって回転駆動される。ここで、ギア列43は
定着ローラ31の回転を増速してファン39に伝達する
ように設けられており、ファン39の回転数が500〜
600回転/分程度となるように、ギア比が設定されて
いる。
【0020】次に、上記構成の装置の動作を説明する。
図1において、上記構成の記録装置では、給紙カセット
16から給紙ローラ17で繰り出された記録紙18がレ
ジストローラ20とピンチローラ28で上向きに送り出
され、この記録紙18の搬送と並行してトナーカートリ
ッジ21の感光体22にトナー像が形成され、記録紙1
8が感光体22と転写ローラ26の間を通過する際にト
ナー像が記録紙18に転写され、その後、記録紙18は
上方の定着装置30に送られ、その定着装置30でトナ
ー像が加熱、溶着されて定着が行われ、装置外に排出さ
れる。
【0021】この記録動作の間、定着ローラ31は高温
となっているので、周囲に熱を放出するが、加熱された
空気は上向きに流れる傾向があり、しかも記録紙18が
上方に搬送されているため、装置内にはその記録紙18
による上方への空気の流れも生じており、このため、定
着ローラ31からの熱は下方にはあまり伝わらず、主と
して上方に熱が伝わることとなる。そして、この熱によ
り定着ローラ31の上方にある内部カバー33eが加熱
されるが、定着ローラ31の回転に伴ってファン39が
回転し、内部カバー33eの外側の空気通路36を排気
しているので、内部カバー33eで暖められた空気は直
ちに装置外に排出される。しかも、ファン39による排
気により、空気通路36には冷たい外気が吸い込まれ、
それが内部カバー33eに沿って流れるので、ファン3
9による排気量が少なくても、内部カバー33eを効果
的に冷却することができる。また、定着装置30は装置
本体15の最上部に配置されており、装置本体15の外
壁に近接しているため、定着装置30の外面が外気でも
冷却される。かくして、定着装置30からの熱が装置内
の他の部分に伝わってトラブルを起こすということが防
止される。
【0022】更に、上記したように定着装置30から下
方へは熱があまり伝わることがないので、定着装置30
のすぐ下に設けている搬送ガイド27やトナーカートリ
ッジ21でもあまり温度が上がることはなく、例えば、
定着装置30の近傍の部分でも、80°Cを越えること
はない。このため、これらの材料に耐熱性をあまり必要
なく、ポリスチレン等の汎用の樹脂を用いることができ
る。また、感光体22も定着装置30で加熱されること
が少なく、このため、感光体22と定着装置30との間
隔を従来の水平に配置したものに比べて、小さくでき、
記録装置を小型化できる。更に、定着装置30が基板実
装領域よりも高い位置にあるので、その基板を加熱する
こともない。
【0023】以上のように、本実施例の記録装置では、
定着装置30に設けたファン39によって定着装置30
の発熱部分を効果的に冷却することができ、従来のよう
に、定着部から離れた位置にファンを配置してダクトで
連通させる構成を採る必要がなく、その分装置の小型化
及びコストの低減を図ることができ、また、定着装置3
0を感光体22の上方に配置したことにより感光体22
との間隔を短縮することもでき、この点からも装置の小
型化を図ることができる。なお、定着装置30の端部に
ファン39を配置したことにより、このファン39を設
けない場合に比べると定着装置30の幅(紙幅方向の
幅)が幾分か広くなるが、この定着装置30を基板実装
領域よりも上に配置したことにより、基板と干渉するこ
とがなく、従って、装置本体15の幅を広くすることな
く、定着装置30を配置することができる。更に、ファ
ン39の回転数は従来に比べて低くてよいので、ファン
騒音を低減でき、しかも駆動を定着ローラ31から取っ
ているので従来のように専用モータを用いた場合に比べ
て消費電力も低減できる。
【0024】図5は本発明の第二の実施例を示す図1と
同様な断面図である。この実施例の記録装置でも、定着
装置30を装置本体15の最上部領域に配置するが、そ
の際、定着装置30を装置本体15の上面を構成する外
装カバー50のすぐ下に、その外装カバー50との間に
傾斜した空気通路51を形成するように配置し、更に、
その空気通路51の下端に、装置本体15内に連通する
空気の流入口52を、反対端には装置外部に通じる空気
の排出口53を形成している。その他の構成は図1〜図
4に示す実施例と同様である。図5に示す実施例では、
定着装置30の上面から熱が放出され、その上部の空気
を加熱すると、加熱された空気は上に流れる特性を持っ
ているので、外装カバー50と定着装置30の間に傾斜
した空気通路51に矢印で示すような空気の流れが自然
対流によって発生し、装置内部の空気を外部に放出する
空気の流れが発生する。これにより、定着装置30の冷
却が一層行われ、ファン39による冷却風量を少なくで
き、省エネ、騒音低減を一層図ることができると共に外
装カバー50への伝熱を防止してその温度を低く抑える
ことができる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の定着装
置は、定着ローラと加圧ローラを内部に収容する遮熱カ
バーの、少なくとも定着ローラの上方領域を二重構造と
してそこに空気通路を形成し、その空気通路内の空気を
ファンで積極的に排出させる構成としたことにより、定
着装置を少ない風量で効率良く排熱でき、このため、低
回転数の小さいファンで排気可能となり、ファンを定着
装置内に組み込むことができると共にファンの騒音、エ
ネルギー消費を低減できるという効果を有している。ま
た、定着装置内にファンを組み込むことができるので、
この定着装置を記録装置に組み込む際には、従来のよう
な定着装置とは別の場所に設けるファンやダクトが不要
となり、その分、記録装置を小型化、低コスト化できる
という効果も得られる。
【0026】ここで、定着装置に設けたファンを、定着
ローラに機械的に回転駆動されるよう連結する構成とす
ると、従来用いていたファン専用のモータが不要とな
り、コストダウンを図ることができると共にファンの騒
音、エネルギー消費を一層低減できるという効果が得ら
れる。
【0027】また、本発明の記録装置は、転写位置の前
後で記録紙を案内する搬送ガイドを、記録紙が転写位置
の下方から転写位置を通って上方に案内されるように配
置すると共にその上方に上記した構成の、すなわちファ
ンを内蔵した定着装置を配置したことにより、従来のよ
うに、別の場所にファンを設けダクトで連結するという
構造が不要となり、しかも、定着装置と下方の感光体と
の間隔を短縮でき、装置の小型化及びコストの低減を図
ることができると共に、ファンの騒音、エネルギー消費
を低減できるという効果を有している。
【0028】ここで、定着装置を、記録装置の装置本体
内の基板実装領域よりも高い位置で且つ最上部領域に配
置する構成とすると、定着装置の設置スペースの幅(紙
幅方向の幅)を基板実装領域の分だけ広くとることが可
能となり、記録装置の幅を広くすることなくファン付の
定着装置を取り付けることができ、しかも、定着装置の
外周面が、記録装置の外面に近くなるため、外気で自然
冷却されることが多くなり、ファンによる冷却風量を少
なくでき、省エネ、騒音低減を一層図ることができると
いう効果が得られる。
【0029】また、定着装置を、記録装置の装置本体の
上面を構成する外装カバーのすぐ下に、その外装カバー
との間に傾斜した空気通路を形成するように配置し、更
に、その空気通路の下端には、装置本体内に連通する空
気の流入口を、反対端には装置外部に通じる空気の排出
口を形成すると、その空気通路に定着装置からの熱によ
る自然対流が発生し、装置内部の空気を外部に放出する
空気の流れが発生し、これにより、定着装置の冷却が一
層行われ、ファンによる冷却風量を少なくでき、省エ
ネ、騒音低減を一層図ることができると共に外装カバー
への伝熱を防止してその温度を低く抑えることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をファクシミリ装置に適用した実施例に
よる記録装置の概略構成を示す概略断面図
【図2】図1に示す記録装置に用いている定着装置の概
略斜視図
【図3】図2に示す定着装置を定着ローラに平行な面で
切断して示す概略断面図
【図4】図2に示す定着装置を定着ローラに直角な面で
切断して示す概略断面図
【図5】本発明の他の実施例による記録装置の概略構成
を示す概略断面図
【図6】従来の記録装置の概略構成を示す概略断面図
【符号の説明】
15 装置本体 16 給紙カセット 17 給紙ローラ 18 記録紙 20 レジストローラ 21 トナーカートリッジ 22 感光体 24 レーザスキャンユニット 25 搬送ユニット 26 転写ローラ 27 搬送ガイド 30 定着装置 31 定着ローラ 32 加圧ローラ 33 遮熱カバー 33e、33g、33h 内部カバー 33f、33i、33j 外部カバー 36 空気通路 38 開口 39 ファン 40 通気口 42 ギア 43 ギア列 50 外装カバー 51 空気通路 52 流入口 53 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DA32 EA12 ED25 JA11 JB12 JB14 JB15 JB17 JB25 JB30 2H033 AA24 AA41 BA02 BA05 BA25 BA29 BA37 BB01 BB12 BB17 BB28 CA27 CA53

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に高熱を加えて記録紙上にトナー
    を定着させる定着ローラと、記録紙をその定着ローラに
    押し付ける加圧ローラと、前記定着ローラと加圧ローラ
    を内部に収容する遮熱カバーであって、少なくとも前記
    定着ローラの上方領域に定着ローラ収容空間とは分離さ
    れた空気通路を形成するよう二重構造に構成された遮熱
    カバーと、その遮熱カバーの一端で、前記空気通路に連
    通する位置に配置されたファンと、前記遮熱カバーの他
    端に前記空気通路に連通するよう形成された通気口とを
    有することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 遮熱カバーの一端に配置されたファン
    が、定着ローラに機械的に回転駆動されるよう連結され
    ていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 感光体上にトナー像を形成する記録手段
    と、そのトナー像を記録紙に転写する転写手段と、記録
    紙を供給する給紙部と、その給紙部から繰り出される記
    録紙を転写位置の下方から転写位置を通って上方に案内
    するように配置された搬送ガイドと、この搬送ガイドの
    上方に配置された請求項1又は2記載の定着装置とを有
    する記録装置。
  4. 【請求項4】 定着装置が装置本体内の基板実装領域よ
    りも高い位置に且つ装置本体内の最上部領域に配置され
    ていることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 定着装置が装置本体の上面を構成する外
    装カバーのすぐ下に、その外装カバーとの間に傾斜した
    空気通路を形成するように配置されており、更に、その
    空気通路の下端には、装置本体内に連通する空気の流入
    口が、反対端には装置外部に通じる空気の排出口が形成
    されていることを特徴とする請求項3又は4記載の記録
    装置。
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