JP2000292084A - 蓄熱装置 - Google Patents
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- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D20/00—Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F2270/00—Thermal insulation; Thermal decoupling
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/14—Thermal energy storage
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Thermal Insulation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】組立作業効率を向上させることができる蓄熱装
置を提供する。 【解決手段】内部に蓄熱材19が充填された容器本体1
2と、蓄熱材19を加熱するヒータ17と、内部に熱媒
体が流されると共に、容器本体12内に配設され、蓄熱
材19と熱媒体との間で熱交換を行う伝熱管16とを備
えた蓄熱装置11において、前記容器本体12は内部ケ
ース13及び外部ケース14からなる二重壁構造に形成
した。そして、両ケース13, 14間の密閉空間Sは1
Torr以下の真空とした。このため、容器本体12の
断熱材被覆は省略してもよいものとなる。従って、従っ
て、蓄熱装置11の組立作業効率を向上させることがで
きる。
置を提供する。 【解決手段】内部に蓄熱材19が充填された容器本体1
2と、蓄熱材19を加熱するヒータ17と、内部に熱媒
体が流されると共に、容器本体12内に配設され、蓄熱
材19と熱媒体との間で熱交換を行う伝熱管16とを備
えた蓄熱装置11において、前記容器本体12は内部ケ
ース13及び外部ケース14からなる二重壁構造に形成
した。そして、両ケース13, 14間の密閉空間Sは1
Torr以下の真空とした。このため、容器本体12の
断熱材被覆は省略してもよいものとなる。従って、従っ
て、蓄熱装置11の組立作業効率を向上させることがで
きる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比熱の大きな物質
に熱を蓄えておき、後でこの顕熱を利用する蓄熱装置に
関するものである。
に熱を蓄えておき、後でこの顕熱を利用する蓄熱装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に示すように、蓄熱装置61の内
部ケース62内には伝熱管63及びヒータ64が配設さ
れると共に、蓄熱材65が充填されている。内部ケース
62はその全面を断熱材66にて覆われた状態で外部ケ
ース67内に収容されている。伝熱管63及びヒータ6
4は内部ケース62、断熱材66及び外部ケース67を
貫通し外部に露出されている。
部ケース62内には伝熱管63及びヒータ64が配設さ
れると共に、蓄熱材65が充填されている。内部ケース
62はその全面を断熱材66にて覆われた状態で外部ケ
ース67内に収容されている。伝熱管63及びヒータ6
4は内部ケース62、断熱材66及び外部ケース67を
貫通し外部に露出されている。
【0003】そして、ヒータ64を通電発熱させると、
蓄熱材65は加熱されて蓄熱する。この状態で伝熱管6
3の一方から水を供給すると、この水は蓄熱材65の熱
により加熱され、蒸気となって伝熱管63の他方から噴
出する。このようにして、蓄熱材65に蓄えられた熱は
外部に取り出される。
蓄熱材65は加熱されて蓄熱する。この状態で伝熱管6
3の一方から水を供給すると、この水は蓄熱材65の熱
により加熱され、蒸気となって伝熱管63の他方から噴
出する。このようにして、蓄熱材65に蓄えられた熱は
外部に取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記蓄熱装
置61においては、蓄熱材65に蓄熱された熱(400
〜500度程度)を保持するために、出来るだけ熱伝導
度が小さく、蓄熱材65の熱に耐えうる断熱材66を使
用する必要があった。この種の断熱材66は、利便性の
ためケイ酸カルシウム等の多孔質材料やガラス繊維等の
繊維質材料が板状に形成されたものが多い。
置61においては、蓄熱材65に蓄熱された熱(400
〜500度程度)を保持するために、出来るだけ熱伝導
度が小さく、蓄熱材65の熱に耐えうる断熱材66を使
用する必要があった。この種の断熱材66は、利便性の
ためケイ酸カルシウム等の多孔質材料やガラス繊維等の
繊維質材料が板状に形成されたものが多い。
【0005】このため、円筒状の内部ケース62の外周
全面を板状の断熱材66で覆う場合、同ケース62と断
熱材66との間に隙間が生じ、この隙間を埋める作業は
面倒で手間がかかるものであった。従って、蓄熱装置6
1の組立作業効率が低下するという問題点があった。
全面を板状の断熱材66で覆う場合、同ケース62と断
熱材66との間に隙間が生じ、この隙間を埋める作業は
面倒で手間がかかるものであった。従って、蓄熱装置6
1の組立作業効率が低下するという問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、組立作業効率を向上さ
せることができる蓄熱装置を提供することにある。
れたものであって、その目的は、組立作業効率を向上さ
せることができる蓄熱装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内部に蓄熱材が充填された容器本体と、蓄熱材を加
熱する加熱手段と、内部に熱媒体が流されると共に、容
器本体内に配設され、蓄熱材と熱媒体との間で熱交換を
行う熱交換手段とを備え、前記容器本体は、蓄熱材と外
気との間を遮断する壁材から構成し、同壁材には蓄熱材
に蓄えられた熱が壁材を介して外部に放熱することを防
止するための真空断熱手段を設けたことをその要旨とす
る。
は、内部に蓄熱材が充填された容器本体と、蓄熱材を加
熱する加熱手段と、内部に熱媒体が流されると共に、容
器本体内に配設され、蓄熱材と熱媒体との間で熱交換を
行う熱交換手段とを備え、前記容器本体は、蓄熱材と外
気との間を遮断する壁材から構成し、同壁材には蓄熱材
に蓄えられた熱が壁材を介して外部に放熱することを防
止するための真空断熱手段を設けたことをその要旨とす
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記真空断熱手段は、壁材を、少なく
とも内壁及び外壁からなる多重壁構造とし、内外壁間に
形成された密閉空間を真空にする構成としたことをその
要旨とする。
の発明において、前記真空断熱手段は、壁材を、少なく
とも内壁及び外壁からなる多重壁構造とし、内外壁間に
形成された密閉空間を真空にする構成としたことをその
要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記内外壁間には、蓄熱材からの熱線
を反射する熱線反射手段を設けたことをその要旨とす
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に
おいて、前記熱線反射手段は、熱線反射が良好な材料に
て形成された単体又は複数のシールド板を内壁と外壁と
の間に介在させる構成としたことをその要旨とする。
の発明において、前記内外壁間には、蓄熱材からの熱線
を反射する熱線反射手段を設けたことをその要旨とす
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に
おいて、前記熱線反射手段は、熱線反射が良好な材料に
て形成された単体又は複数のシールド板を内壁と外壁と
の間に介在させる構成としたことをその要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記容
器本体は、蓄熱材が充填されると共に開口部を有した蓄
熱容器と、同蓄熱容器の開口部を閉鎖する蓋体とから構
成したことをその要旨とする。
項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記容
器本体は、蓄熱材が充填されると共に開口部を有した蓄
熱容器と、同蓄熱容器の開口部を閉鎖する蓋体とから構
成したことをその要旨とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記蓄熱容器及び蓋体のうち少なくと
も一方は、内壁と外壁とが、それぞれの開口部周縁にて
一体的に固着されたことをその要旨とする。
の発明において、前記蓄熱容器及び蓋体のうち少なくと
も一方は、内壁と外壁とが、それぞれの開口部周縁にて
一体的に固着されたことをその要旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、前記蓋体は固体状の断熱材にて形成
し、蓄熱容器表面の温度分布に対応して断熱材の肉厚又
は材質を変化させる構成としたことをその要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、蓄
熱材に蓄えられた熱の外部への放熱は真空断熱手段によ
って防止される。このため、容器本体の断熱材被覆を省
略してもよいものとなる。従って、蓄熱装置の組立作業
効率は向上する。
の発明において、前記蓋体は固体状の断熱材にて形成
し、蓄熱容器表面の温度分布に対応して断熱材の肉厚又
は材質を変化させる構成としたことをその要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、蓄
熱材に蓄えられた熱の外部への放熱は真空断熱手段によ
って防止される。このため、容器本体の断熱材被覆を省
略してもよいものとなる。従って、蓄熱装置の組立作業
効率は向上する。
【0013】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材に蓄えられた熱
による密閉空間内の対流は真空により抑制される。この
ため、内壁と外壁との間の熱伝達は防止される。従っ
て、簡単な構成であるにもかかわらず、蓄熱材の断熱が
行われる。
1に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材に蓄えられた熱
による密閉空間内の対流は真空により抑制される。この
ため、内壁と外壁との間の熱伝達は防止される。従っ
て、簡単な構成であるにもかかわらず、蓄熱材の断熱が
行われる。
【0014】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材から放射される
熱線は、熱線反射手段により反射される。このため、内
外壁間の伝熱量は低減する。従って、内外壁間の断熱は
効果的に行われる。
2に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材から放射される
熱線は、熱線反射手段により反射される。このため、内
外壁間の伝熱量は低減する。従って、内外壁間の断熱は
効果的に行われる。
【0015】請求項4に記載の発明においては、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材からの熱線はシ
ールド板により蓄熱材側に反射される。このため、内外
壁間の熱伝達は低減する。従って、簡単な構成であるに
もかかわらず、内外壁間の断熱性能は向上する。
3に記載の発明の作用に加えて、蓄熱材からの熱線はシ
ールド板により蓄熱材側に反射される。このため、内外
壁間の熱伝達は低減する。従って、簡単な構成であるに
もかかわらず、内外壁間の断熱性能は向上する。
【0016】請求項5に記載の発明においては、請求項
1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に
加えて、蓄熱容器の開口部は蓋体により閉鎖されるた
め、蓄熱装置の組立は簡単になる。
1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の作用に
加えて、蓄熱容器の開口部は蓋体により閉鎖されるた
め、蓄熱装置の組立は簡単になる。
【0017】請求項6に記載の発明においては、請求項
5に記載の発明の作用に加えて、蓄熱容器の内壁と外壁
とは、それぞれの開口部周縁にて一体的に固定される。
即ち、内外壁の固定部分はそれぞれの開口部周縁のみで
あり、他の部分においては固定されない。このため、蓄
熱容器の組立作業効率は向上する。
5に記載の発明の作用に加えて、蓄熱容器の内壁と外壁
とは、それぞれの開口部周縁にて一体的に固定される。
即ち、内外壁の固定部分はそれぞれの開口部周縁のみで
あり、他の部分においては固定されない。このため、蓄
熱容器の組立作業効率は向上する。
【0018】請求項7に記載の発明においては、請求項
5に記載の発明の作用に加えて、表面温度が高くなる蓄
熱容器の上部に接触する部分は、蓋体を構成する断熱材
の肉厚が厚くなるように、又は熱伝導率のより低い断熱
材が使用される。また、蓄熱容器の上部に比べて表面温
度が低い蓄熱容器下部に対応する部分は、断熱材の肉厚
が薄くなるように、又は上部の断熱材よりも熱伝導率が
高い断熱材が使用される。このため、高価な低熱伝導率
の断熱材を一様に使用する必要はない。従って、蓄熱装
置の製造コストは低減する。
5に記載の発明の作用に加えて、表面温度が高くなる蓄
熱容器の上部に接触する部分は、蓋体を構成する断熱材
の肉厚が厚くなるように、又は熱伝導率のより低い断熱
材が使用される。また、蓄熱容器の上部に比べて表面温
度が低い蓄熱容器下部に対応する部分は、断熱材の肉厚
が薄くなるように、又は上部の断熱材よりも熱伝導率が
高い断熱材が使用される。このため、高価な低熱伝導率
の断熱材を一様に使用する必要はない。従って、蓄熱装
置の製造コストは低減する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を蓄熱装置に具体化
した実施形態を図1〜図4に従って説明する。 (第1実施形態)図1に示すように、蓄熱装置11を構
成する容器本体12は、内壁としての内部ケース13及
び外壁としての外部ケース14からなる二重壁構造に形
成されており、両ケース13, 14間には密閉された空
間Sが形成されている。内部ケース13は複数の支持部
材15を介して外部ケース14内に支持されている。
した実施形態を図1〜図4に従って説明する。 (第1実施形態)図1に示すように、蓄熱装置11を構
成する容器本体12は、内壁としての内部ケース13及
び外壁としての外部ケース14からなる二重壁構造に形
成されており、両ケース13, 14間には密閉された空
間Sが形成されている。内部ケース13は複数の支持部
材15を介して外部ケース14内に支持されている。
【0020】図1及び図2に示すように、内部ケース1
3内には熱交換手段としての伝熱管16が螺旋状に配置
されている。また、内部ケース13内には加熱手段とし
てのヒータ17がU字状に配設されている。伝熱管16
及びヒータ17の両端部は、それぞれスリーブ18を介
して両ケース13, 14の上面を気密状に貫通し、外部
に導出されている。
3内には熱交換手段としての伝熱管16が螺旋状に配置
されている。また、内部ケース13内には加熱手段とし
てのヒータ17がU字状に配設されている。伝熱管16
及びヒータ17の両端部は、それぞれスリーブ18を介
して両ケース13, 14の上面を気密状に貫通し、外部
に導出されている。
【0021】前記両ケース13,14、支持部材15及
びスリーブ18は、18−8ステンレス鋼(以下、「S
US304」という。)により形成されている。SUS
304は、アルミニウム、純鉄、鋳鉄及び鉛等、他の金
属に比べて熱伝導度が小さい(本実施形態では、13〜
18kcal/m・h・deg)。このため、内外ケー
ス13,14間の熱伝導による伝熱は抑制される。
びスリーブ18は、18−8ステンレス鋼(以下、「S
US304」という。)により形成されている。SUS
304は、アルミニウム、純鉄、鋳鉄及び鉛等、他の金
属に比べて熱伝導度が小さい(本実施形態では、13〜
18kcal/m・h・deg)。このため、内外ケー
ス13,14間の熱伝導による伝熱は抑制される。
【0022】また、前記内部ケース13内には熱を蓄え
るための蓄熱材19が充填されており、同蓄熱材19の
上面と内部ケース13との間には所定の空隙Tが設けら
れている。蓄熱材19は、個体のマグネシア(酸化マグ
ネシウム)と、蓄熱温度域で液体化する硝酸塩(硝酸ナ
トリウム、亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の混合
物)とから構成されている。
るための蓄熱材19が充填されており、同蓄熱材19の
上面と内部ケース13との間には所定の空隙Tが設けら
れている。蓄熱材19は、個体のマグネシア(酸化マグ
ネシウム)と、蓄熱温度域で液体化する硝酸塩(硝酸ナ
トリウム、亜硝酸ナトリウム及び硝酸カリウム等の混合
物)とから構成されている。
【0023】前記両ケース13, 14間の空間Sは真空
とされており、同空間S内の空気の圧力は1Torr以
下になるように設定されている。以下、本明細書中、真
空とは通常の大気圧よりも低い圧力の気体(本実施形態
では空気)で満たされた空間内の状態をいい、絶対真空
を0Torrとして大気圧を760Torrとする。そ
して、本明細書中、真空の採りうる圧力範囲は「7.5
×10^−8Torr〜10.0Torr」、望ましい
範囲は「7.5×10^−4Torr〜1.0Tor
r」、最適な範囲は「0.75Torr〜1.0Tor
r」とされている。
とされており、同空間S内の空気の圧力は1Torr以
下になるように設定されている。以下、本明細書中、真
空とは通常の大気圧よりも低い圧力の気体(本実施形態
では空気)で満たされた空間内の状態をいい、絶対真空
を0Torrとして大気圧を760Torrとする。そ
して、本明細書中、真空の採りうる圧力範囲は「7.5
×10^−8Torr〜10.0Torr」、望ましい
範囲は「7.5×10^−4Torr〜1.0Tor
r」、最適な範囲は「0.75Torr〜1.0Tor
r」とされている。
【0024】尚、前記内外ケース13,14は蓄熱材1
9と外気との間を遮断する壁材としての機能を有してお
り、同内外ケース13,14及び空間Sから蓄熱材19
に蓄えられた熱が内外ケース13,14を介して蓄熱装
置11外部に放熱することを防止する真空断熱手段Vが
構成されている。
9と外気との間を遮断する壁材としての機能を有してお
り、同内外ケース13,14及び空間Sから蓄熱材19
に蓄えられた熱が内外ケース13,14を介して蓄熱装
置11外部に放熱することを防止する真空断熱手段Vが
構成されている。
【0025】次に、前記のように構成された蓄熱装置1
1の作用について説明する。前記ヒータ17を通電発熱
させると、蓄熱材19は加熱されて熱を蓄える。そし
て、蓄熱材19が所定の蓄熱温度に達すると、硝酸塩は
融解し、マグネシア相互の隙間、マグネシアとヒータ1
7との隙間及びマグネシアと伝熱管16との隙間が充填
される。このため、蓄熱材19の蓄熱量は向上する。ま
た、硝酸塩の融解に伴う体積膨張は、蓄熱材19の上面
と内部ケース13との間の空隙Tにより許容される。
1の作用について説明する。前記ヒータ17を通電発熱
させると、蓄熱材19は加熱されて熱を蓄える。そし
て、蓄熱材19が所定の蓄熱温度に達すると、硝酸塩は
融解し、マグネシア相互の隙間、マグネシアとヒータ1
7との隙間及びマグネシアと伝熱管16との隙間が充填
される。このため、蓄熱材19の蓄熱量は向上する。ま
た、硝酸塩の融解に伴う体積膨張は、蓄熱材19の上面
と内部ケース13との間の空隙Tにより許容される。
【0026】蓄熱材19に蓄えられた熱は内部ケース1
3には伝導するものの、内部ケース13と外部ケース1
4との間に真空である空間Sが介在されていることによ
り、蓄熱装置11外部への放熱は妨げられる。即ち、蓄
熱材19に蓄熱された熱による空間S内の空気の対流は
真空により抑制される。
3には伝導するものの、内部ケース13と外部ケース1
4との間に真空である空間Sが介在されていることによ
り、蓄熱装置11外部への放熱は妨げられる。即ち、蓄
熱材19に蓄熱された熱による空間S内の空気の対流は
真空により抑制される。
【0027】また、内外ケース13,14、支持部材1
5及びスリーブ18は、鉄等の他金属に比べて熱伝導度
の小さなSUS304にて形成されている。このため、
内外ケース13,14間の熱伝導による伝熱も抑制され
る。従って、蓄熱材19に蓄えられた熱は効率よく保持
される。
5及びスリーブ18は、鉄等の他金属に比べて熱伝導度
の小さなSUS304にて形成されている。このため、
内外ケース13,14間の熱伝導による伝熱も抑制され
る。従って、蓄熱材19に蓄えられた熱は効率よく保持
される。
【0028】この状態で伝熱管16の一方から熱媒体
(本実施形態においては水)を供給すると、この水は伝
熱管16を介して蓄熱材19に蓄えられた熱により加熱
され、蒸気となって伝熱管16の他方から噴出する。こ
のようにして、蓄熱材19に蓄えられた熱は外部に取り
出される。
(本実施形態においては水)を供給すると、この水は伝
熱管16を介して蓄熱材19に蓄えられた熱により加熱
され、蒸気となって伝熱管16の他方から噴出する。こ
のようにして、蓄熱材19に蓄えられた熱は外部に取り
出される。
【0029】従って、本実施形態によれば、以下の効果
を得ることができる。 ・ 蓄熱材19の断熱は真空断熱手段Vによって行われ
るように構成した。このため、蓄熱材19の断熱を行う
ために、円筒状の内部ケース13の外周をケイ酸カルシ
ウム板等の断熱材で隙間なく覆う必要はない。従って、
蓄熱装置11の組立作業効率を向上させることができ
る。
を得ることができる。 ・ 蓄熱材19の断熱は真空断熱手段Vによって行われ
るように構成した。このため、蓄熱材19の断熱を行う
ために、円筒状の内部ケース13の外周をケイ酸カルシ
ウム板等の断熱材で隙間なく覆う必要はない。従って、
蓄熱装置11の組立作業効率を向上させることができ
る。
【0030】・ 真空断熱手段は、内部ケース13及び
外部ケース14からなる二重壁構造とし、両ケース1
3,14間に形成された空間Sを真空にする構成とし
た。このため、蓄熱材19に蓄熱された熱による空間S
内の空気の対流は抑制され、この対流による両ケース1
3, 14間の熱伝達は防止される。従って、簡単な構成
であるにもかかわらず、蓄熱材19に蓄えられた熱を効
率よく保持することができる。
外部ケース14からなる二重壁構造とし、両ケース1
3,14間に形成された空間Sを真空にする構成とし
た。このため、蓄熱材19に蓄熱された熱による空間S
内の空気の対流は抑制され、この対流による両ケース1
3, 14間の熱伝達は防止される。従って、簡単な構成
であるにもかかわらず、蓄熱材19に蓄えられた熱を効
率よく保持することができる。
【0031】・ 蓄熱材(固体時)19の上面と内部ケ
ース13との間には所定の空隙Tを設け、同空隙Tは融
解して体積膨張した蓄熱材19の上面と内部ケース13
との間に余裕空隙が形成される容量に設定した。このた
め、蓄熱材19の融解に伴う体積膨張は空隙Tにより許
容される。従って、硝酸塩の融解に伴う体積膨張によっ
て両ケース13,14が破損することを防止できる。 (第2実施形態)次に、第2実施形態を図3に従って説
明する。本実施形態は、前記容器本体12を後述の蓄熱
容器22と蓋体24とに分割した点において、前記第1
実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同様の
部材構成については同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
ース13との間には所定の空隙Tを設け、同空隙Tは融
解して体積膨張した蓄熱材19の上面と内部ケース13
との間に余裕空隙が形成される容量に設定した。このた
め、蓄熱材19の融解に伴う体積膨張は空隙Tにより許
容される。従って、硝酸塩の融解に伴う体積膨張によっ
て両ケース13,14が破損することを防止できる。 (第2実施形態)次に、第2実施形態を図3に従って説
明する。本実施形態は、前記容器本体12を後述の蓄熱
容器22と蓋体24とに分割した点において、前記第1
実施形態と異なる。従って、前記第1実施形態と同様の
部材構成については同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
【0032】図3に示すように、蓄熱装置21は、上部
が開口した有底円筒状の蓄熱容器22と、同容器22の
開口部23を閉鎖するための蓋体24を備えている。蓄
熱容器22は有底円筒状の内壁22a及び外壁22bか
らなる二重壁構造に形成されており、両壁22a, 22
b間には空間S1が形成されている。
が開口した有底円筒状の蓄熱容器22と、同容器22の
開口部23を閉鎖するための蓋体24を備えている。蓄
熱容器22は有底円筒状の内壁22a及び外壁22bか
らなる二重壁構造に形成されており、両壁22a, 22
b間には空間S1が形成されている。
【0033】両壁22a, 22bはプレスによる絞り加
工により形成されており、それぞれの上部開口部周縁に
は鍔状のフランジ部25a, 25bが形成されている。
そして、両壁22a, 22bはフランジ部25a, 25
bの全周に亘って溶接されることにより互いに固定され
ると共に、空間S1の気密性が確保されている。
工により形成されており、それぞれの上部開口部周縁に
は鍔状のフランジ部25a, 25bが形成されている。
そして、両壁22a, 22bはフランジ部25a, 25
bの全周に亘って溶接されることにより互いに固定され
ると共に、空間S1の気密性が確保されている。
【0034】前記蓋体24は有蓋円筒状に形成された内
壁24a及び外壁24bからなる二重壁構造に形成され
ており、両壁24a, 24b間には空間S2が形成され
ている。両壁24a, 24bは開口部周縁のフランジ部
26a, 26bの全周に亘って溶接されることにより互
いに固定されると共に、空間S2の気密性が確保されて
いる。
壁24a及び外壁24bからなる二重壁構造に形成され
ており、両壁24a, 24b間には空間S2が形成され
ている。両壁24a, 24bは開口部周縁のフランジ部
26a, 26bの全周に亘って溶接されることにより互
いに固定されると共に、空間S2の気密性が確保されて
いる。
【0035】蓄熱容器22及び蓋体24の内壁22a,
24a及び外壁22b, 24bは、それぞれSUS30
4にて形成されており、それらの肉厚の採りうる範囲は
「、0.5mm〜2.5mm」、望ましい範囲は、
「0.5mm〜2.0mm」、最適な範囲は、「0.5
mm〜1.0mm」に設定されている。本実施形態にお
いては、内壁22a, 24a及び外壁22b, 24bの
肉厚は、0.8mmに設定されている。
24a及び外壁22b, 24bは、それぞれSUS30
4にて形成されており、それらの肉厚の採りうる範囲は
「、0.5mm〜2.5mm」、望ましい範囲は、
「0.5mm〜2.0mm」、最適な範囲は、「0.5
mm〜1.0mm」に設定されている。本実施形態にお
いては、内壁22a, 24a及び外壁22b, 24bの
肉厚は、0.8mmに設定されている。
【0036】蓋体24の内径(内壁24aの内径)はフ
ランジ部25a, 25bの外径よりも若干大きく設定さ
れており、蓄熱容器22の開口部23は蓋体24によっ
て閉鎖されている。蓋体24は固定部材(図示略)を介
して蓄熱容器22に固定されており、同蓄熱容器22の
外壁22b上部は蓋体24にて覆われている。また、蓄
熱容器22の上面と蓋体24との間には密封材を兼ねる
ケイ酸カルシウム等の断熱材29が介在されており、蓄
熱容器22と蓋体24との間の熱伝達が抑制されてい
る。
ランジ部25a, 25bの外径よりも若干大きく設定さ
れており、蓄熱容器22の開口部23は蓋体24によっ
て閉鎖されている。蓋体24は固定部材(図示略)を介
して蓄熱容器22に固定されており、同蓄熱容器22の
外壁22b上部は蓋体24にて覆われている。また、蓄
熱容器22の上面と蓋体24との間には密封材を兼ねる
ケイ酸カルシウム等の断熱材29が介在されており、蓄
熱容器22と蓋体24との間の熱伝達が抑制されてい
る。
【0037】蓄熱容器22内には伝熱管16及びヒータ
17が配設されており、それぞれの両端部はスリーブ1
8を介して蓋体24の内外壁24a, 24bを気密状に
貫通し、外部に導出されている。また、蓄熱容器22内
には蓄熱材19が充填されており、同蓄熱材19の上面
と蓄熱容器22の上端面との間には所定の空隙Tが設け
られている。
17が配設されており、それぞれの両端部はスリーブ1
8を介して蓋体24の内外壁24a, 24bを気密状に
貫通し、外部に導出されている。また、蓄熱容器22内
には蓄熱材19が充填されており、同蓄熱材19の上面
と蓄熱容器22の上端面との間には所定の空隙Tが設け
られている。
【0038】蓄熱容器22及び蓋体24の空間S1, S
2はそれぞれ真空とされており、両空間S1, S2内の
空気の圧力は1Torr以下になるように設定されてい
る。尚、前記蓄熱容器22及び蓋体24から蓄熱材19
が充填される容器本体Lが構成されている。また、前記
内外壁22a, 22b, 24a, 24bは蓄熱材19と
外気との間を遮断する壁材としての機能を有しており、
同内外壁22a, 22b, 24a, 24b及び空間S
1, S2から蓄熱材19に蓄えられた熱が内外壁22
a, 22b, 24a, 24bを介して蓄熱装置21の外
部に放熱することを防止する真空断熱手段Wが構成され
ている。
2はそれぞれ真空とされており、両空間S1, S2内の
空気の圧力は1Torr以下になるように設定されてい
る。尚、前記蓄熱容器22及び蓋体24から蓄熱材19
が充填される容器本体Lが構成されている。また、前記
内外壁22a, 22b, 24a, 24bは蓄熱材19と
外気との間を遮断する壁材としての機能を有しており、
同内外壁22a, 22b, 24a, 24b及び空間S
1, S2から蓄熱材19に蓄えられた熱が内外壁22
a, 22b, 24a, 24bを介して蓄熱装置21の外
部に放熱することを防止する真空断熱手段Wが構成され
ている。
【0039】次に、前記のように構成された蓄熱装置2
1の作用について説明する。前記空間S1,S2は真空
(1Torr以下)とされていることにより、両空間S
1,S2内の空気の対流はほぼ無視でき、この対流によ
る内壁22aから外壁22bへの伝熱は妨げられる。即
ち、蓄熱材19に蓄えられた熱が外壁22bを介して外
部へ伝熱することが防止される。
1の作用について説明する。前記空間S1,S2は真空
(1Torr以下)とされていることにより、両空間S
1,S2内の空気の対流はほぼ無視でき、この対流によ
る内壁22aから外壁22bへの伝熱は妨げられる。即
ち、蓄熱材19に蓄えられた熱が外壁22bを介して外
部へ伝熱することが防止される。
【0040】また、蓄熱材19の熱は、内壁22a及び
フランジ部25a, 25bを介して外壁22bに伝導す
るものの、外壁22bの肉厚が薄く設定され(本実施形
態では0.8mm)、熱伝導量が少なくされていること
と、内外壁22a, 22bは鉄等の他金属に比べて熱伝
導度が小さなSUS304によって形成されていること
とにより、内外壁22a, 22b間及び外壁22bと外
気との間の伝熱は抑制される。
フランジ部25a, 25bを介して外壁22bに伝導す
るものの、外壁22bの肉厚が薄く設定され(本実施形
態では0.8mm)、熱伝導量が少なくされていること
と、内外壁22a, 22bは鉄等の他金属に比べて熱伝
導度が小さなSUS304によって形成されていること
とにより、内外壁22a, 22b間及び外壁22bと外
気との間の伝熱は抑制される。
【0041】以上のことにより、蓄熱材19に蓄えられ
た熱は効率よく保持される。従って、本実施形態によれ
ば、前記第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を得
ることができる。
た熱は効率よく保持される。従って、本実施形態によれ
ば、前記第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を得
ることができる。
【0042】・ 蓄熱装置21は、上部に開口部23を
有した蓄熱容器22と、同開口部23を閉鎖するための
蓋体24とから構成した。このため、蓄熱容器22の開
口部23は蓋体24により閉鎖され、特に溶接などの必
要はない。このため、蓄熱装置21の組立を簡単にする
ことができる。
有した蓄熱容器22と、同開口部23を閉鎖するための
蓋体24とから構成した。このため、蓄熱容器22の開
口部23は蓋体24により閉鎖され、特に溶接などの必
要はない。このため、蓄熱装置21の組立を簡単にする
ことができる。
【0043】・ 蓄熱容器22の内壁22aと外壁22
bとを上部開口部周縁にて一体的に固定した。同様に蓋
体24の内壁24aと外壁24bとを下部開口部周縁に
て一体的に固定した。このため、内外壁の固定部分はそ
れぞれの開口部周縁のみであり、他の部分においては固
定されない。従って、蓄熱容器22及び蓋体24の組
立、ひいては蓄熱装置21全体の組立作業効率を向上さ
せることができる。
bとを上部開口部周縁にて一体的に固定した。同様に蓋
体24の内壁24aと外壁24bとを下部開口部周縁に
て一体的に固定した。このため、内外壁の固定部分はそ
れぞれの開口部周縁のみであり、他の部分においては固
定されない。従って、蓄熱容器22及び蓋体24の組
立、ひいては蓄熱装置21全体の組立作業効率を向上さ
せることができる。
【0044】・ 蓄熱容器22と蓋体24との間には断
熱材29を介在させた。このため、蓄熱容器22と蓋体
24との間の熱伝達は、断熱材29により抑制される。
従って、効果的に蓄熱容器22内の蓄熱材19の熱を保
持することができる。
熱材29を介在させた。このため、蓄熱容器22と蓋体
24との間の熱伝達は、断熱材29により抑制される。
従って、効果的に蓄熱容器22内の蓄熱材19の熱を保
持することができる。
【0045】・ 内外壁22a, 22bの肉厚を薄く設
定した(本実施形態では0.8mm)。また、内外壁2
2a, 22bを他金属に比べて熱伝導度が小さいステン
レス鋼により形成した。このため、蓄熱材19に蓄えら
れた熱の内外壁22a, 22bにおける熱伝導量(熱エ
ネルギーの拡散量)は低減する。従って、蓄熱材19に
蓄えられた熱の内壁22aから外壁22bへの熱伝達
量、及び外壁22bから外気への放熱量を緩和すること
ができる。
定した(本実施形態では0.8mm)。また、内外壁2
2a, 22bを他金属に比べて熱伝導度が小さいステン
レス鋼により形成した。このため、蓄熱材19に蓄えら
れた熱の内外壁22a, 22bにおける熱伝導量(熱エ
ネルギーの拡散量)は低減する。従って、蓄熱材19に
蓄えられた熱の内壁22aから外壁22bへの熱伝達
量、及び外壁22bから外気への放熱量を緩和すること
ができる。
【0046】・ 蓄熱容器22の内外壁22a, 22b
はプレスの絞り加工にて形成した。また、伝熱管16及
びヒータ17の両端部は、それぞれスリーブ18を介し
て蓋体24の内外壁24a, 24bを気密状に貫通し、
外部に導出する構成とした。このため、蓄熱容器22に
は溶接部分や伝熱管16及びヒータ17用の貫通孔等は
不要となる。従って、溶接不良等による溶接部分及び貫
通部分からの蓄熱材(溶融硝酸塩)19の漏出を防止す
ることができる。 (第3実施形態)次に、第3実施形態を図4に従って説
明する。本実施形態は、前記第2実施形態における蓋体
24を固形の断熱材にて形成した点において、前記第2
実施形態と異なる。従って、前記第2実施形態と同様の
部材構成については同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
はプレスの絞り加工にて形成した。また、伝熱管16及
びヒータ17の両端部は、それぞれスリーブ18を介し
て蓋体24の内外壁24a, 24bを気密状に貫通し、
外部に導出する構成とした。このため、蓄熱容器22に
は溶接部分や伝熱管16及びヒータ17用の貫通孔等は
不要となる。従って、溶接不良等による溶接部分及び貫
通部分からの蓄熱材(溶融硝酸塩)19の漏出を防止す
ることができる。 (第3実施形態)次に、第3実施形態を図4に従って説
明する。本実施形態は、前記第2実施形態における蓋体
24を固形の断熱材にて形成した点において、前記第2
実施形態と異なる。従って、前記第2実施形態と同様の
部材構成については同一の符号を付し、重複した説明を
省略する。
【0047】図4に示すように、蓄熱装置41を構成す
る蓋体42はケイ酸カルシウム等の断熱材42aにより
形成されており、蓄熱容器22の開口部23を閉鎖する
閉鎖壁43と同閉鎖壁43の外周に設けられた外周壁4
4とを備えている。蓋体42の内径はフランジ部25
a, 25bの外径よりも若干大きく設定されており、蓄
熱容器22の開口部23は閉鎖壁43によって閉鎖され
ている。
る蓋体42はケイ酸カルシウム等の断熱材42aにより
形成されており、蓄熱容器22の開口部23を閉鎖する
閉鎖壁43と同閉鎖壁43の外周に設けられた外周壁4
4とを備えている。蓋体42の内径はフランジ部25
a, 25bの外径よりも若干大きく設定されており、蓄
熱容器22の開口部23は閉鎖壁43によって閉鎖され
ている。
【0048】蓋体42の外周壁44は蓄熱容器22の上
部を所定距離だけ離間して覆うように形成されている。
また、外周壁44は先端に行くほど肉厚が薄くなるよう
にテーパ状に形成されている。即ち、蓄熱容器22の表
面温度は上部から下部に向かうほど低くなっており、蓋
体42の外周壁44の肉厚は蓄熱容器22の表面温度分
布に対応して設定されている。前記閉鎖壁43及び外周
壁44の肉厚は、蓄熱材19の熱の外部への伝熱を抑制
可能な肉厚の範囲内にて設定される。
部を所定距離だけ離間して覆うように形成されている。
また、外周壁44は先端に行くほど肉厚が薄くなるよう
にテーパ状に形成されている。即ち、蓄熱容器22の表
面温度は上部から下部に向かうほど低くなっており、蓋
体42の外周壁44の肉厚は蓄熱容器22の表面温度分
布に対応して設定されている。前記閉鎖壁43及び外周
壁44の肉厚は、蓄熱材19の熱の外部への伝熱を抑制
可能な肉厚の範囲内にて設定される。
【0049】尚、前記蓄熱容器22及び蓋体42から蓄
熱材19が充填される容器本体Mが構成されている。ま
た、前記蓋体42は蓄熱材19と外気との間を遮断する
壁材としての機能を有している。
熱材19が充填される容器本体Mが構成されている。ま
た、前記蓋体42は蓄熱材19と外気との間を遮断する
壁材としての機能を有している。
【0050】次に、前記のように構成された蓄熱装置4
1の作用について説明する。前記空間S1が真空とされ
ていることによる作用及び内外壁22a, 22bの肉厚
が薄く設定されていることによる作用は、前記第1及び
第2実施形態同様である。
1の作用について説明する。前記空間S1が真空とされ
ていることによる作用及び内外壁22a, 22bの肉厚
が薄く設定されていることによる作用は、前記第1及び
第2実施形態同様である。
【0051】さらに、前記外周壁44の肉厚は蓄熱容器
22の表面温度分布に対応して設定されている。このた
め、熱伝導度の小さな高価な断熱材を一様の肉厚で使用
する必要がない。従って、蓄熱装置41の製造コストは
低減する。
22の表面温度分布に対応して設定されている。このた
め、熱伝導度の小さな高価な断熱材を一様の肉厚で使用
する必要がない。従って、蓄熱装置41の製造コストは
低減する。
【0052】従って、本実施形態によれば、前記第1及
び第2実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ること
ができる。 ・ 蓋体42はケイ酸カルシウム等の固体断熱材42a
にて形成し、蓄熱容器22表面の温度分布に対応して断
熱材42aの肉厚を変化させる構成とした。即ち、表面
温度が高くなる蓄熱容器22上部に接触する部分は、断
熱材42aの肉厚を厚く設定した。また、蓄熱容器22
上部に比べて表面温度が低い蓄熱容器22下部に対応す
る部分は、断熱材42aの肉厚を薄く設定した。このた
め、高価な熱伝導率の小さな断熱材42aを一様の肉厚
で使用する必要はない。従って、蓄熱装置41の製造コ
ストを低減させることができる。
び第2実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ること
ができる。 ・ 蓋体42はケイ酸カルシウム等の固体断熱材42a
にて形成し、蓄熱容器22表面の温度分布に対応して断
熱材42aの肉厚を変化させる構成とした。即ち、表面
温度が高くなる蓄熱容器22上部に接触する部分は、断
熱材42aの肉厚を厚く設定した。また、蓄熱容器22
上部に比べて表面温度が低い蓄熱容器22下部に対応す
る部分は、断熱材42aの肉厚を薄く設定した。このた
め、高価な熱伝導率の小さな断熱材42aを一様の肉厚
で使用する必要はない。従って、蓄熱装置41の製造コ
ストを低減させることができる。
【0053】尚、前記実施形態は以下のように変更して
実施してもよい。 ・ 図5に示すように、前記第1〜第3実施形態におい
て、空間S, S1,S2内(真空)にケイ酸カルシウム
板等の補強用の断熱材51を配置してもよい。尚、断熱
材51間、断熱材51と内外ケース13,14との間又
は断熱材51と内外壁22a, 22b, 24a, 24b
との間に若干の隙間が形成されてもよい。このようにす
れば、空間S, S1,S2が真空排気されて負圧にな
り、内外ケース13,14及び内外壁22a, 22b,
24a, 24bが外気圧により真空側へこむことを物理
的に防止することができる。また、前記隙間は埋める必
要がないため、作業効率の大幅な低下を回避することが
できる。
実施してもよい。 ・ 図5に示すように、前記第1〜第3実施形態におい
て、空間S, S1,S2内(真空)にケイ酸カルシウム
板等の補強用の断熱材51を配置してもよい。尚、断熱
材51間、断熱材51と内外ケース13,14との間又
は断熱材51と内外壁22a, 22b, 24a, 24b
との間に若干の隙間が形成されてもよい。このようにす
れば、空間S, S1,S2が真空排気されて負圧にな
り、内外ケース13,14及び内外壁22a, 22b,
24a, 24bが外気圧により真空側へこむことを物理
的に防止することができる。また、前記隙間は埋める必
要がないため、作業効率の大幅な低下を回避することが
できる。
【0054】・ 図6に示すように、前記第1〜第3実
施形態において、空間S, S1,S2内(真空)に単数
又は複数の熱線反射手段としてのシールド板52を配置
してもよい。シールド板52はアルミニウム等の熱線反
射性を有する材料にて形成する。また、内外ケース1
3,14及び内外壁22a, 22b, 24a, 24bを
三重壁構造、四重壁構造及びそれ以上の多重壁構造と
し、各壁間を真空としてもよい。このようにすれば、内
外ケース13,14間、蓄熱容器22の内外壁22a,
22b間及び蓋体24の内外壁24a, 24b間の熱放
射による伝熱量をより低下させることができる。また、
構成が簡単であり、組立作業効率の低下を回避できる。
施形態において、空間S, S1,S2内(真空)に単数
又は複数の熱線反射手段としてのシールド板52を配置
してもよい。シールド板52はアルミニウム等の熱線反
射性を有する材料にて形成する。また、内外ケース1
3,14及び内外壁22a, 22b, 24a, 24bを
三重壁構造、四重壁構造及びそれ以上の多重壁構造と
し、各壁間を真空としてもよい。このようにすれば、内
外ケース13,14間、蓄熱容器22の内外壁22a,
22b間及び蓋体24の内外壁24a, 24b間の熱放
射による伝熱量をより低下させることができる。また、
構成が簡単であり、組立作業効率の低下を回避できる。
【0055】・ 図7に示すように、前記第1〜第3実
施形態において、内外ケース13,14、内外壁22
a, 22b, 24a, 24bの真空側面を、熱線反射手
段としての金属53にてコーティングしてもよい。この
金属53には銀等の熱線反射が良好な材料が使用され
る。このようにすれば、蓄熱材19の熱放射はいっそう
抑制され、効率的に蓄熱材19の断熱を行うことができ
る。また、構成が簡単であり、組立作業効率の低下を回
避できる。
施形態において、内外ケース13,14、内外壁22
a, 22b, 24a, 24bの真空側面を、熱線反射手
段としての金属53にてコーティングしてもよい。この
金属53には銀等の熱線反射が良好な材料が使用され
る。このようにすれば、蓄熱材19の熱放射はいっそう
抑制され、効率的に蓄熱材19の断熱を行うことができ
る。また、構成が簡単であり、組立作業効率の低下を回
避できる。
【0056】・ 図8に示すように、前記第1〜第3実
施形態において、空間S、S1,S2内(真空)に、シ
リカエアロゲル等の超微粒体(15nm〜30nm)の
粉末断熱材54を充填してもよい。また、空間S、S
1,S2内(真空)にシリカ等の多孔質断熱材、グラス
ファイバー等の繊維状断熱材、ウレタンフォーム等のフ
ォーム状断熱材等を介在させてもよい。このようにすれ
ば、蓄熱材19の熱放射は粉末断熱材54及び各種断熱
材により吸収され、空間S、S1,S2の内部にて熱放
射が減衰される。このため、蓄熱材19の断熱をより効
果的に行うことができる。
施形態において、空間S、S1,S2内(真空)に、シ
リカエアロゲル等の超微粒体(15nm〜30nm)の
粉末断熱材54を充填してもよい。また、空間S、S
1,S2内(真空)にシリカ等の多孔質断熱材、グラス
ファイバー等の繊維状断熱材、ウレタンフォーム等のフ
ォーム状断熱材等を介在させてもよい。このようにすれ
ば、蓄熱材19の熱放射は粉末断熱材54及び各種断熱
材により吸収され、空間S、S1,S2の内部にて熱放
射が減衰される。このため、蓄熱材19の断熱をより効
果的に行うことができる。
【0057】・ 図9に示すように、前記第3実施形態
において、蓋体42を熱伝導率の異なる複数の断熱材5
5a, 55bから構成してもよい。この場合、蓄熱容器
22の上部高温部分には熱伝導度が小さな断熱材55a
を配置する。また、蓄熱容器22外周の低温部分には前
記断熱材55aよりも熱伝導度が大きな断熱材55bを
配置する。このため、熱伝導度が小さく高価な断熱材5
5aを一様に使用する必要がない。このようにすれば、
蓄熱装置41の製造コストを低減させることができる。
において、蓋体42を熱伝導率の異なる複数の断熱材5
5a, 55bから構成してもよい。この場合、蓄熱容器
22の上部高温部分には熱伝導度が小さな断熱材55a
を配置する。また、蓄熱容器22外周の低温部分には前
記断熱材55aよりも熱伝導度が大きな断熱材55bを
配置する。このため、熱伝導度が小さく高価な断熱材5
5aを一様に使用する必要がない。このようにすれば、
蓄熱装置41の製造コストを低減させることができる。
【0058】・ 前記第1〜第3実施形態において、容
器本体12及び蓄熱容器22及び蓋体24は、円筒状以
外に、角柱状、多角形柱状、楕円柱状及び三角柱状等任
意の形状に変更して形成してもよい。このようにして
も、蓄熱材19に蓄えられた熱を保持することができ
る。
器本体12及び蓄熱容器22及び蓋体24は、円筒状以
外に、角柱状、多角形柱状、楕円柱状及び三角柱状等任
意の形状に変更して形成してもよい。このようにして
も、蓄熱材19に蓄えられた熱を保持することができ
る。
【0059】・ 前記第1〜第3実施形態において、蓄
熱材19の熱により加熱される熱媒体は、水以外の液
体、及び空気等の気体としてもよい。このようにして
も、熱媒体は蓄熱材19の熱により加熱される。
熱材19の熱により加熱される熱媒体は、水以外の液
体、及び空気等の気体としてもよい。このようにして
も、熱媒体は蓄熱材19の熱により加熱される。
【0060】・ 前記第2及び第3実施形態において、
蓄熱容器22又は蓋体24の内壁22a, 24aと外壁
22b, 24bとをそれぞれ溶接以外の例えば接着剤等
の固定方法にて固定してもよい。尚、空間S1, S2は
気密状に保持されるものとする。このようにしても、内
壁22a, 24aと外壁22b, 24bとを互いに固定
することができる。
蓄熱容器22又は蓋体24の内壁22a, 24aと外壁
22b, 24bとをそれぞれ溶接以外の例えば接着剤等
の固定方法にて固定してもよい。尚、空間S1, S2は
気密状に保持されるものとする。このようにしても、内
壁22a, 24aと外壁22b, 24bとを互いに固定
することができる。
【0061】次に、前記実施形態から把握できる請求項
記載発明以外の技術的思想について、以下にそれらの効
果と共に記載する。 (1) 前記内外壁は、プレス加工にて形成した請求項
2に記載の蓄熱装置。このようにすれば、内外壁の製造
が簡単になり、蓄熱装置の製造効率を向上させることが
できる。
記載発明以外の技術的思想について、以下にそれらの効
果と共に記載する。 (1) 前記内外壁は、プレス加工にて形成した請求項
2に記載の蓄熱装置。このようにすれば、内外壁の製造
が簡単になり、蓄熱装置の製造効率を向上させることが
できる。
【0062】(2) 前記蓋体は、蓄熱容器の上部にお
いては肉厚を厚く又は熱伝導率の低い断熱材にて形成す
ると共に、蓄熱容器の下部に向かうにつれて断熱材の肉
厚を薄く又は熱伝導率の高い断熱材にて形成した請求項
9に記載の蓄熱装置。このようにすれば、蓄熱容器にお
ける低温部分には低価格の断熱材を使用することができ
るため、蓄熱容器の製造コストを低減させることができ
る。
いては肉厚を厚く又は熱伝導率の低い断熱材にて形成す
ると共に、蓄熱容器の下部に向かうにつれて断熱材の肉
厚を薄く又は熱伝導率の高い断熱材にて形成した請求項
9に記載の蓄熱装置。このようにすれば、蓄熱容器にお
ける低温部分には低価格の断熱材を使用することができ
るため、蓄熱容器の製造コストを低減させることができ
る。
【0063】(3) 前記内外壁間には補強用の固定断
熱材を介在させた請求項2に記載の蓄熱装置。このよう
にすれば、内外壁間を真空排気するとき、内外壁が真空
側にへこむことを防止することができる。
熱材を介在させた請求項2に記載の蓄熱装置。このよう
にすれば、内外壁間を真空排気するとき、内外壁が真空
側にへこむことを防止することができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、蓄熱材
に蓄えられた熱の外部への伝熱は真空断熱手段によって
抑制され、容器本体の断熱材被覆は省略可能となること
により、蓄熱装置の組立作業効率を向上させることがで
きる。
に蓄えられた熱の外部への伝熱は真空断熱手段によって
抑制され、容器本体の断熱材被覆は省略可能となること
により、蓄熱装置の組立作業効率を向上させることがで
きる。
【0065】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、内壁と外壁との間の伝熱
は真空によって低減させることができる。請求項3に記
載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え
て、内外壁間の伝熱量が低減することにより、内外壁間
の断熱を効果的に行うことができる。
に記載の発明の効果に加えて、内壁と外壁との間の伝熱
は真空によって低減させることができる。請求項3に記
載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え
て、内外壁間の伝熱量が低減することにより、内外壁間
の断熱を効果的に行うことができる。
【0066】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、蓄熱材からの熱線はシー
ルド板により蓄熱材側に反射されることにより、内外壁
間の断熱性能を向上させることができる。
に記載の発明の効果に加えて、蓄熱材からの熱線はシー
ルド板により蓄熱材側に反射されることにより、内外壁
間の断熱性能を向上させることができる。
【0067】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
えて、蓄熱容器の開口部は蓋体によって閉鎖されること
により、蓄熱装置の組立を簡単にすることができる。
〜請求項4のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加
えて、蓄熱容器の開口部は蓋体によって閉鎖されること
により、蓄熱装置の組立を簡単にすることができる。
【0068】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、内外壁の固定部分はそれ
ぞれの開口部周縁のみであり、他の部分においては固定
されないことにより、蓄熱容器の組立作業効率を向上さ
せることができる。
に記載の発明の効果に加えて、内外壁の固定部分はそれ
ぞれの開口部周縁のみであり、他の部分においては固定
されないことにより、蓄熱容器の組立作業効率を向上さ
せることができる。
【0069】請求項7に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、高価な低熱伝導率の断熱
材を一様に使用する必要がないことにより、蓄熱装置の
製造コストを低減させることができる。
に記載の発明の効果に加えて、高価な低熱伝導率の断熱
材を一様に使用する必要がないことにより、蓄熱装置の
製造コストを低減させることができる。
【図1】 第1実施形態における蓄熱装置の断面図。
【図2】 図1における1−1線断面図。
【図3】 第2実施形態における蓄熱装置の断面図。
【図4】 第3実施形態における蓄熱装置の断面図。
【図5】 別の実施形態における要部拡大断面図。
【図6】 別の実施形態における要部拡大断面図。
【図7】 別の実施形態における要部拡大断面図。
【図8】 別の実施形態における要部拡大断面図。
【図9】 別の実施形態における蓄熱装置の断面図。
【図10】 従来の蓄熱装置の断面図。
11, 21, 41…蓄熱装置、12, L, M…容器本
体、13…内部ケース(内壁、壁材)、14…外部ケー
ス(外壁、壁材)、15…支持部材、16…伝熱管(熱
交換手段)、17…ヒータ(加熱手段)、18…スリー
ブ、19…蓄熱材、22…蓄熱容器、22a, 24a…
内壁(壁材)、22b, 24b…外壁(壁材)、23…
開口部、24, 42…蓋体、29…断熱材、43…閉鎖
壁、52…シールド板(熱線反射手段)、S, S1,S
2…空間(真空)、T…空隙、V, W…真空断熱手段。
体、13…内部ケース(内壁、壁材)、14…外部ケー
ス(外壁、壁材)、15…支持部材、16…伝熱管(熱
交換手段)、17…ヒータ(加熱手段)、18…スリー
ブ、19…蓄熱材、22…蓄熱容器、22a, 24a…
内壁(壁材)、22b, 24b…外壁(壁材)、23…
開口部、24, 42…蓋体、29…断熱材、43…閉鎖
壁、52…シールド板(熱線反射手段)、S, S1,S
2…空間(真空)、T…空隙、V, W…真空断熱手段。
Claims (7)
- 【請求項1】 内部に蓄熱材が充填された容器本体と、 蓄熱材を加熱する加熱手段と、 内部に熱媒体が流されると共に、容器本体内に配設さ
れ、蓄熱材と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換手段と
を備え、 前記容器本体は、蓄熱材と外気との間を遮断する壁材か
ら構成し、同壁材には蓄熱材に蓄えられた熱が壁材を介
して外部に放熱することを防止するための真空断熱手段
を設けた蓄熱装置。 - 【請求項2】 前記真空断熱手段は、壁材を、少なくと
も内壁及び外壁からなる多重壁構造とし、内外壁間に形
成された密閉空間を真空にする構成とした請求項1に記
載の蓄熱装置。 - 【請求項3】 前記内外壁間には、蓄熱材からの熱線を
反射する熱線反射手段を設けた請求項2に記載の蓄熱装
置。 - 【請求項4】 前記熱線反射手段は、熱線反射性を有す
る材料にて形成された単体又は複数のシールド板を内壁
と外壁との間に介在させる構成とした請求項3に記載の
蓄熱装置。 - 【請求項5】 前記容器本体は、蓄熱材が充填されると
共に開口部を有した蓄熱容器と、同蓄熱容器の開口部を
閉鎖する蓋体とから構成した請求項1〜請求項4のうち
いずれか一項に記載の蓄熱装置。 - 【請求項6】 前記蓄熱容器及び蓋体のうち少なくとも
一方は、内壁と外壁とが、それぞれの開口部周縁にて一
体的に固着された請求項5に記載の蓄熱装置。 - 【請求項7】 前記蓋体は固体状の断熱材にて形成し、
蓄熱容器表面の温度分布に対応して断熱材の肉厚又は材
質を変化させる構成とした請求項5に記載の蓄熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095924A JP2000292084A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 蓄熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11095924A JP2000292084A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 蓄熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000292084A true JP2000292084A (ja) | 2000-10-20 |
Family
ID=14150836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11095924A Pending JP2000292084A (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 蓄熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000292084A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006111045A1 (fr) * | 2005-04-20 | 2006-10-26 | Starford International Holdings Limited | Dispositif mobile de recuperation et de stockage de la chaleur |
CN102322760A (zh) * | 2011-10-19 | 2012-01-18 | 路生吉 | 智能化车载移动式相变蓄热供热系统 |
CN102910104A (zh) * | 2012-11-14 | 2013-02-06 | 青岛奥环新能源科技发展有限公司 | 一种复合式相变储能移动供热车 |
KR20130143401A (ko) * | 2012-06-21 | 2013-12-31 | 한라비스테온공조 주식회사 | 차량용 축열 장치 |
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JP2016217638A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 株式会社豊田中央研究所 | 化学蓄熱反応器、化学蓄熱システム |
WO2018173545A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2018-09-27 | 住友重機械工業株式会社 | 化学蓄熱装置 |
JP2019044987A (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-22 | トヨタ自動車株式会社 | 二重管断熱炉 |
WO2023073334A1 (en) * | 2021-10-28 | 2023-05-04 | Caldera Heat Batteries Limited | Improved thermal store |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP11095924A patent/JP2000292084A/ja active Pending
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2018173545A1 (ja) * | 2017-03-24 | 2020-01-23 | 住友重機械工業株式会社 | 化学蓄熱装置 |
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