JP2000292041A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2000292041A
JP2000292041A JP11094623A JP9462399A JP2000292041A JP 2000292041 A JP2000292041 A JP 2000292041A JP 11094623 A JP11094623 A JP 11094623A JP 9462399 A JP9462399 A JP 9462399A JP 2000292041 A JP2000292041 A JP 2000292041A
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self
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water supply
flow pipe
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JP11094623A
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Inventor
Shinichi Yoshikawa
伸一 吉川
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷皿への給水時間を多くする一方、自吸式
ポンプの総合動作時間を短くでき、かつサイフォン現象
を生じない製氷装置を備えた冷蔵庫を提供すること。 【解決手段】 この冷蔵庫は、冷凍室に設けられた製氷
皿2と、製氷皿に供給する水を保有する給水タンク3
と、給水タンク3内の水を製氷皿2に供給する自吸式ポ
ンプ4と、自吸式ポンプ4の吸入側と給水タンク3とを
水が流通するように連通する吸水側流通管5と、自吸式
ポンプ4の吐出側に具備され水が流通して製氷皿2に至
る吐出側流通管6とを有する製氷装置1を備えている。
そして、吸水側流通管5または吐出側流通管6の少なく
とも一方側の中間部分に、空気を導入するための空気導
入部6h,6iを形成し、自吸式ポンプ4の停止時、吸
水側流通管5内および吐出側流通管6内に残留した水の
少なくとも一部をその水の自重を利用して給水タンク3
に戻しまたは製氷皿2に給水している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫に関し、特に
製氷装置が組み込まれた冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫の中には、製氷装置が組み
込まれているものがある。この製氷装置の一例は、たと
えば、特開平7−77371号公報に開示されている。
この製氷装置は、給水タンクから、自吸性を備えたギヤ
ポンプを一定時間正転駆動させて製氷皿に給水するもの
であり、給水終了時、ギヤポンプが一定時間逆転するこ
とで、配管内の水を給水タンクに戻している。配管内の
残留水が給水タンク内に回収されることにより、水の清
浄性が確保される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
製氷装置は次のような問題がある。すなわち、ギヤポン
プが逆転するので、ギヤポンプのモータの給水以外の動
作時間が長くなり、製氷皿への給水時間が少なくなる。
また、合計の動作時間が長くなるので、不快な動作音が
長時間続く。また、給水制御回路に問題が生じて、ギヤ
ポンプが逆転しなかったり逆転時間が不十分になったり
するおそれがあり、この場合、その配管構造上サイフォ
ン現象を生じて給水が止まらなくなることがある。
【0004】そこで、本発明の目的は、製氷皿への休止
時間を多くし、一方、自吸式ポンプの総合動作時間を短
くでき、かつサイフォン現象の生じないようにした製氷
装置を備えた冷蔵庫を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的に鑑みて、
本発明の冷蔵庫では、冷凍室に設けられた製氷皿と、製
氷皿に供給する水を保有する給水タンクと、給水タンク
内の水を製氷皿に供給する自吸式ポンプと、自吸式ポン
プの吸水側と給水タンクとを水が流通するように連通す
る吸水側流通管と、自吸式ポンプの吐出側に具備され、
水が流通して製氷皿に至る吐出側流通管とを有する製氷
装置を組み込んだ冷蔵庫であって、吸水側流通管または
吐出側流通管の少なくとも一方側の中間部分に、空気を
導入するための空気導入部を形成し、自吸式ポンプの停
止時に、吸水側流通管および吐出側流通管内に残留した
水の少なくとも一部をその水の自重を利用して給水タン
クに戻し、または製氷皿に給水している。これにより、
製氷装置の自吸式ポンプの総合動作時間は、従来技術に
比して短くなる。また、サイフォン現象が生じにくくな
る。
【0006】また、他の発明では、上述の発明の冷蔵庫
に加え、吸水側流通管には、自吸式ポンプの駆動時に閉
鎖するとともに自吸式ポンプの停止時に開口する空気導
入部としての弁手段を有している。これにより、自吸式
ポンプの停止後は、吸水側流通管の気密性がなくなり、
給水経路内の残留水は、給水タンクまたは製氷皿に移さ
れる。
【0007】また、他の発明では、上述の発明の冷蔵庫
に加え、吐出側流通管には、自吸式ポンプの駆動時およ
び停止時にわたって常に開口しているとともに水が外部
に流出しない位置に形成した空気導入部を有している。
これにより、製氷皿への給水は支障なく行われ、給水終
了時には気密性のない吐出側流通管の存在によって、給
水経路内の残留水は、給水タンクまたは製氷皿に移され
る。
【0008】また、他の発明では、上述の各発明の冷蔵
庫に加え、吸水側流通管は、水平になるように配置さ
れ、自吸式ポンプは、給水時に正転駆動されるとともに
給水終了時に逆転駆動され、給水タンクまたは製氷皿に
移されなかった各流通管内の残留水を給水タンクに戻し
ている。これにより、給水終了時に水の自重により製氷
皿や給水タンクに戻された水以外にさらに各流通管内に
残留した水があっても、その残留水は、速やかに給水タ
ンクに回収される。
【0009】また、他の発明では、上述の各発明の冷蔵
庫に加え、吸水側流通管には、自吸式ポンプの停止時に
この吸水側流通管内に残留した水を給水タンクに戻すた
めの傾斜を有している。このため、給水終了時に吸水側
流通管内に残留した水は、確実に給水タンクに回収され
る。
【0010】また、他の発明では、上述の各発明の冷蔵
庫に加え、吐出側流通管は、その一部分が他の部分の内
径よりも大きい内径を有している。これにより、サイフ
ォン現象の発生が一層確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の実施の形
態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の
実施の形態の冷蔵庫に組み込まれる製氷装置の第1の例
を示す略図である。図1において、冷蔵庫内に組み込ま
れる製氷装置1は、製氷皿2、給水タンク3、自吸式ポ
ンプ4、吸水側流通管5、吐出側流通管6および電磁バ
ルブ7からなる。
【0012】製氷皿2は、冷蔵庫の冷凍室に設置され、
皿内の水を凍らせて氷を作るものである。給水タンク
3、自吸式ポンプ4、吸水側流通管5、吐出側流通管6
の一部および電磁バルブ7は、冷凍室から分離壁で分離
された冷蔵室に設置される。また、給水タンク3は、他
の分離層8によって吸水側流通管5から先に配置される
部材と隔離され、給水タンク3のみが取り外し可能とさ
れている。このため、水が不足したとき、給水タンク3
を取り外し、給水が可能となっている。自吸式ポンプ4
は、ギヤポンプ、ベーンポンプのような高速回転による
自吸性を有するポンプである。
【0013】吸水側流通管5は、給水タンク3と自吸式
ポンプ4の吸水口4aを結合するものであり、それらの
間に途切れなく接続される。吸水側流通管5は、給水タ
ンク3と接続する水平部分5aと、水平部分5aから下
方に所定角度(少なくとも15度程度)だけ傾斜して延
び自吸式ポンプ4の吸水口4aに接続する傾斜部分5b
とを有する。吸水側流通管5の傾斜部分5bの長さは、
自吸式ポンプ4の位置が給水タンク3の位置より下部に
なるような長さにされている。さらに、吸水側流通管5
は、水平部分5aと傾斜部分5bの連結部から上方に分
岐し、その途中に弁手段としての電磁バルブ7を備える
と共にその先端に開口部5dを有する分岐部分5cを有
する。
【0014】吐出側流通管6は、自吸式ポンプ4の吐出
口4bに結合し、製氷皿2に水を供給するものである。
吐出側流通管6の一方の端部は、自吸式ポンプ4の吐出
口4bに接続され、他方の端部は、開口部6cとして製
氷皿2の上面に位置している。吐出側流通管6は、自吸
式ポンプ4の吐出口4bから上述の所定角度と同じ角度
で下方に傾斜して延びる傾斜部分6aと、傾斜部分6a
から延び、占有スペースを小さくするために途中から折
り返して、さらに所定角度だけ傾斜して開口部6cまで
延びる傾斜部分6bとを有する。
【0015】上記の構成において、自吸式ポンプ4は、
給水制御回路(図示しない)によって自動制御され、た
とえば給水制御回路内の給水タイマ(図示しない)によ
る一定時間のタイムカウントの間のみ正転するように駆
動される。このとき、電磁バルブ7は、給水制御回路の
制御により電磁バルブ7は自動的に閉鎖される。それに
より、吸水側流通管5から吐出側流通管6の開口部6c
に至る吸水側流通管5内の気密性が維持される。したが
って、給水タンク3内の水は、自吸式ポンプ4によって
吸水側流通管5を介して汲み上げられ、吐出側流通管6
の開口部6cを介して製氷皿2へ自動的に給水される。
給水タイマがカウントアップすると、自吸式ポンプ4は
停止し、給水が終了する。
【0016】給水の終了後、給水制御回路の制御により
電磁バルブ7が自動的に開かれる。電磁バルブ7が開か
れると、吸水側流通管5の分岐部分5cの開口部5dか
ら外部空気が導入される。したがって、分岐部分5cと
電磁バルブ7と開口部5dは、空気導入部を形成する。
それにより、吸水側流通管5から吐出側流通管6の開口
部6cに至る給水経路内の気密性がなくなるため、給水
終了時に給水経路内に残留している水は、その自重によ
って自然に給水タンク3または製氷皿2に移される。
【0017】このようにして、給水終了時には、各流通
管5,6内の残留水は、給水タンク3または製氷皿2に
自然に移されるので、各流通管5,6内に長時間残った
ままとなって腐るおそれはなくなる。また、自吸式ポン
プ4は、給水時のみ正転駆動され、それ以外の時間は停
止しているので、その総合動作時間は、上述の従来技術
に比して短くなる。したがって、給水回数が多くとるこ
とができる。また、自吸式ポンプの動作音の継続時間も
短くなる。また、空気導入部が吸水側流通管5の上方に
形成され、自吸式ポンプ4が給水タンク3より下方に配
置されているため、上述のサイフォン現象を生じること
がない。
【0018】次に、図2は、本発明による冷蔵庫に組み
込まれる製氷装置の第2の例を示す略図である。なお、
図1の構成要素と同じ構成要素は、同一符号を付して説
明する。図2において、冷蔵庫内に組み込まれる製氷装
置1は、製氷皿2、給水タンク3、自吸式ポンプ4、吸
水側流通管5および吐出側流通管6からなる。
【0019】図2において、吸水側流通管5は、給水タ
ンク3と自吸式ポンプ4の吸水口4aとを水平に接続す
る。吐出側流通管6は、自吸式ポンプ4の吐出口4bに
接続する水平部分6dと、水平部分6dから下方に垂直
に曲げられた垂直部分6eと、垂直部分6eから占有ス
ペースを小さくするために折り返して所定角度だけ傾斜
して製氷皿2上まで延び、その先端に開口部6gを有す
る傾斜部分6fとを有する。
【0020】さらに、吐出側流通管6は、水平部分6d
と垂直部分6eの連結部から分岐して上方に延び、その
先端に開口部6iを有する分岐部分6hを有する。この
分岐部分6hの開口部6iは、給水経路を流れる水が開
口部6iから流出しないように、水面の最高位置より高
くなるように配置される。吐出側流通管6の垂直部分e
および分岐部分6hは、他の部分(すなわち、水平部分
6dおよび傾斜部分6f)の内径より大きい同一の内径
に形成されている。
【0021】上記の構成において、自吸式ポンプ4は、
給水制御回路(図示しない)によって自動制御され、た
とえば給水制御回路内の給水タイマ(図示しない)によ
る一定時間のタイムカウントの間正転するように駆動さ
れる。したがって、給水タンク3内の水は、自吸式ポン
プ4によって吸水側流通管5を介して汲み上げられ、吐
出側流通管6の開口部6gを介して製氷皿2へ自動的に
給水される。このとき、吐出側流通管6内には、分岐部
分6hの開口部6iから外部空気が導入されているが、
自吸式ポンプ4の動作によって強制的に行われている製
氷皿2への給水には影響を及ぼさない。給水タイマがカ
ウントアップすると、自吸式ポンプ4は停止し、給水が
終了する。
【0022】給水の終了後、続いて(好ましくは所定時
間経過後)、自吸式ポンプ4は、給水制御回路内の給水
タイマ(図示しない)による一定時間のタイムカウント
の間逆転するように駆動される。それにより、製氷皿2
や給水タンク3へ移送されなかった、吐出側流通管6の
水平部分6dと自吸式ポンプ4と吸水側流通管5とに残
留している水は、給水タンク3内に回収される。
【0023】また、吐出側流通管6の分岐部分6hの開
口部6iから外部空気が導入され、吐出側流通管6内の
気密性はなくなったままとなっている。したがって、吐
出側流通管6の垂直部分6eおよび傾斜部分6fに残留
している水は、自然落下により製氷皿2に移される。な
お、吐出側流通管6の垂直部分6eの内径は、他の部分
の内径よりも大きくされているので、上述のサイフォン
現象は生じることがない。
【0024】このようにして、給水後には、各流通管
5,6内の水は給水タンク3または製氷皿2に自然に移
されるので、各流通管5,6内に長時間残ったままとな
って腐るおそれはなくなる。また、吐出側流通管6は、
分岐部分6hの開口部6iを介して常に外部に開口さ
れ、気密性がなくなっており、しかもその垂直部分6e
および分岐部分6hの内径が他の部分の内径より大きく
されているので、一層確実にサイフォン現象を防止する
ことができる。また、この例は、電磁バルブのような余
分な部品が不要なので、低コスト化が可能になると共に
高さ方向が大きくならず薄型化できるので、冷蔵庫内の
高さ方向のスペースが十分でない場合にも組み込むこと
ができるという利点を有する。
【0025】次に、図3は、本発明による冷蔵庫に組み
込まれる製氷装置の第3の例を示す略図である。なお、
図1および図2の構成要素と同じ構成要素は、同一符号
を付して説明する。図3において、冷蔵庫内に組み込ま
れる製氷装置1は、製氷皿2、給水タンク3、自吸式ポ
ンプ4、吸水側流通管5および吐出側流通管6からな
る。
【0026】図3において、自吸式ポンプ4は、給水タ
ンク3の位置より上部の位置に、その吸水口4aと吐出
口4bが垂直になるように配置される。吸水側流通管5
は、給水タンク3と接続する水平部分5eと、水平部分
5eから上方に所定角度(少なくとも15度程度)だけ
傾斜した傾斜部分5fと、傾斜部分から垂直になるよう
に曲げられ、自吸式ポンプ4の吸水口4aに接続する垂
直部分5gとを有する。なお、水平部分5eが分離壁8
に嵌合している。
【0027】吐出側流通管6は、自吸式ポンプ4の吐出
口4bに接続する垂直部分6jと、垂直部分6jから下
方に所定角度だけ傾斜して延びた傾斜部分6kとを有す
る。また、吐出側流通管6は、傾斜部分6kから下方に
垂直に曲げられた垂直部分6mと、垂直部分6mから占
有スペースを小さくするために折り返して所定角度だけ
傾斜して製氷皿2上まで延び、その先端に開口部6pを
有する傾斜部分6nとを有する。
【0028】さらに、吐出側流通管6は、傾斜部分6k
と垂直部分6mの連結部から分岐して上方に延び、その
先端に開口部6rを備える分岐部分6qを有する。吐出
側流通管6の分岐部分6qおよび開口部6rは、空気導
入部を形成する。この分岐部分6qの開口部6rは、給
水経路を流れる水が開口部6rから流出しないように、
水面の最高位置より高くなるように配置される。吐出側
流通管6の傾斜部分6kの内径は、他の部分(すなわ
ち、吸水側流通管5,垂直部分6j、垂直部分6mおよ
び傾斜部分6n、分岐部分6q)の内径より大きくされ
ている。
【0029】上記の構成において、自吸式ポンプ4は、
給水制御回路(図示しない)によって自動制御され、た
とえば給水制御回路内の給水タイマ(図示しない)によ
る一定時間のタイムカウントの間のみ正転するように駆
動される。したがって、給水タンク3内の水は、自吸式
ポンプ4によって吸水側流通管5を介して汲み上げら
れ、吐出側流通管6の開口部6pを介して製氷皿2へ自
動的に給水される。このとき、吐出側流通管6内には、
分岐部分6qの開口部6rから外部空気が導入されてい
るが、自吸式ポンプ4の動作によって強制的に行われて
いる製氷皿2への給水には影響を及ぼさない。給水タイ
マがカウントアップすると、自吸式ポンプ4は停止し、
給水が終了する。
【0030】吐出側流通管6の分岐部分6qの開口部6
rから外部空気が導入されているので、吐出側流通管6
内の気密性はなくなったままとなっている。したがっ
て、給水の終了後、吐出側流通管6の傾斜部分6k、垂
直部分6mおよび傾斜部分6nに残留している水は、自
然落下により製氷皿2に移される。次いで、吐出側流通
管6の分岐部分6qの開口部6rから導入される外部空
気が、吐出側流通管6の垂直部分6jに達するので、自
吸式ポンプ4と、吸水側流通管5とに残っている水は、
自然落下により給水タンク3に移される。なお、吐出側
流通管6の傾斜部分6kの内径は、他の部分の内径より
も大きくされているので、上述のサイフォン現象は一層
生じなくなる。
【0031】このようにして、給水後には、各流通管
5,6内の水は給水タンク3または製氷皿2に自然に移
されるので、各流通管5,6内に長時間残ったままとな
って腐るおそれはなくなる。また、自吸式ポンプ4は、
給水時に正転駆動されるだけであるので、その総合動作
時間は、上述の従来技術に比して短くなる。したがっ
て、給水回数が多くなり、動作音の継続時間も短くな
る。また、吐出側流通管6は、分岐部分6qの開口部6
rを介して常に外部に開口され、気密性がなくなってお
り、しかもその傾斜部分6kの内径が他の部分の内径よ
り大きくされているので、上述のサイフォン現象を生じ
ることがない。
【0032】上述のように、本発明の実施の形態につい
て説明したが、本発明はこれに限らず種々の変形、応用
が可能である。たとえば、上述の実施の形態では、製氷
装置は冷蔵庫に組み込まれる場合について説明したが、
これに限らず、他の機器に適用可能である。また、吸水
側流通管5および吐出側流通管6の形状および傾斜角度
は、図1から図3に示した形状に限定されず、製氷皿
2、給水タンク3および自吸式ポンプ4の位置関係に合
わせて適宜変更することができる。
【0033】また、製氷装置の第2の例と第3の例を組
み合わせた構造、すなわち、図4に示すような構造とし
ても良い。この第4の例の製氷装置では、自吸式ポンプ
4から先は、第2の例の構造を採用し、一方、給水タン
ク3と吸水側流通管5の位置関係として第3の例の配置
を採用している。このとき、吸水側流通管5と自吸式ポ
ンプ4との結合は、吸水口4aに対して水平に結合する
水平部分5hを利用して行う。
【0034】この図4に示す例は、高さ方向のスペース
が大きくならない利点を生かしつつ、自吸式ポンプ4を
逆転させる必要がない利点をも有することが可能とな
る。なお、自吸式ポンプ4を逆転させずに吸水側流通管
5内の水を給水タンク3に戻すには、吸水側流通管5の
傾斜角αを少なくとも10〜15度以上に設定する必要
がある。これは、冷蔵庫に設置するとき、その程度の誤
差が生じる危険性があるため、設置誤差が生じても、必
ず吸水側流通管5内の水が自重により給水タンク3に戻
されるようにするためである。
【0035】また、図1において、自吸式ポンプ4は、
給水制御回路により給水時のみ正転駆動するように制御
されているが、給水終了時電磁バルブ7を開いた後、自
吸式ポンプ4を再度正転させることにより、強制的に製
氷皿2に給水経路内の水を移しても良い。これにより、
残り水の回収時間が早まる。
【0036】また、図2から図4において点線で示した
ように、分岐部分をさらに下方(または横方向)に延ば
して、下向きの開口部6sとしたり横向きになるように
形成しても良い。これにより、図2から図4における吐
出側流通管6の分岐部分の上向きの開口部6i,6rの
ようにごみ等が入り込むおそれがなくなる。
【0037】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫によれば、自吸式ポンプ
の逆転時間を不要または減少させることができるので、
給水時間や給水回数を多くすることができる。また、製
氷装置の自吸式ポンプの動作時間が短くなり、不快な動
作音の発生時間が少なくなる。さらに、給水経路内の気
密性を無くすことができるので、自吸式ポンプが停止し
た際に生じがちなサイフォン現象を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の冷蔵庫に組み込まれる製
氷装置の第1の例を示す略図である。
【図2】本発明の実施の形態の冷蔵庫に組み込まれる製
氷装置の第2の例を示す略図である。
【図3】本発明の実施の形態の冷蔵庫に組み込まれる製
氷装置の第3の例を示す略図である。
【図4】本発明の実施の形態の冷蔵庫に組み込まれる製
氷装置の第4の例を示す略図である。
【符号の説明】
1 製氷装置 2 製氷皿 3 給水タンク 4 自吸式ポンプ 5 吸水側流通管 5c 分岐部分(空気導入部の一部) 5d 開口部(空気導入部の一部) 5f 傾斜部分 6 吐出側流通管 6h 分岐部分(空気導入部の一部) 6i 開口部(空気導入部の一部) 6q 分岐部分(空気導入部の一部) 6r 開口部(空気導入部の一部) 7 電磁バルブ(空気導入部の一部,弁手段) 8 分離壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍室に設けられた製氷皿と、この製氷
    皿に供給する水を保有する給水タンクと、この給水タン
    ク内の水を上記製氷皿に供給する自吸式ポンプと、上記
    自吸式ポンプの吸水側と上記給水タンクとを上記水が流
    通するように連通する吸水側流通管と、上記自吸式ポン
    プの吐出側に具備され、上記水が流通して製氷皿に至る
    吐出側流通管とを有する製氷装置を組み込んだ冷蔵庫で
    あって、上記吸水側流通管または吐出側流通管の少なく
    とも一方側の中間部分に、空気を導入するための空気導
    入部を形成し、上記自吸式ポンプの停止時に上記吸水側
    流通管および上記吐出側流通管内に残留した水の少なく
    とも一部をその水の自重を利用して上記給水タンクに戻
    し、または上記製氷皿に給水することを特徴とする冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】 前記吸水側流通管には、前記自吸式ポン
    プの駆動時に閉鎖するとともに前記自吸式ポンプの停止
    時に開口する空気導入部としての弁手段を有することを
    特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記吐出側流通管には、前記自吸式ポン
    プの駆動時および停止時にわたって常に開口していると
    ともに前記水が外部に流出しない位置に形成した前記空
    気導入部を有することを特徴とする請求項1記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 前記吸水側流通管は、水平になるように
    配置され、前記自吸式ポンプは、給水時に正転駆動され
    るとともに給水終了時に逆転駆動され、前記給水タンク
    または前記製氷皿に移されなかった各流通管内の残留水
    を前記給水タンクに戻すことを特徴とする請求項1また
    は3記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 前記吸水側流通管には、前記自吸式ポン
    プの停止時にこの吸水側流通管内に残留した水を前記給
    水タンクに戻すための傾斜を有することを特徴とする請
    求項1、2、3または4記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 前記吐出側流通管は、その一部分が他の
    部分の内径よりも大きい内径を有することを特徴とする
    請求項1,3,4または5記載の冷蔵庫。
JP11094623A 1999-04-01 1999-04-01 冷蔵庫 Pending JP2000292041A (ja)

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