JP2000291797A - 変速機のパーキング装置 - Google Patents

変速機のパーキング装置

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JP2000291797A
JP2000291797A JP11102057A JP10205799A JP2000291797A JP 2000291797 A JP2000291797 A JP 2000291797A JP 11102057 A JP11102057 A JP 11102057A JP 10205799 A JP10205799 A JP 10205799A JP 2000291797 A JP2000291797 A JP 2000291797A
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JP
Japan
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gear
parking
pole
guide
meshing
Prior art date
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Withdrawn
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JP11102057A
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English (en)
Inventor
Hiromi Hirase
浩美 平瀬
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/40Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism comprising signals other than signals for actuating the final output mechanisms
    • F16H63/48Signals to a parking brake or parking lock; Control of parking locks or brakes being part of the transmission

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動変速機(AT)において、パーキングポー
ルとパーキングギヤとの噛合を、確実に、かつ安定的に
遅延させること 【解決手段】ATの出力軸に取り付けられたパーキング
ギヤ部12aと、このギヤ部12aと連動すると共に、
ギヤ部12aに形成された歯の位置に対してオフセット
して歯が形成されたガイドギヤ部12bと、パーキング
ポール13と、ガイドポール17材と、これらのポール
13,17を変位させるパーキングロッド16とを有し
ている。パーキングポール13は、ギヤ部12aに噛合
可能な突部を有し、ギヤ部12aに噛合するように移動
可能である。一方、ガイドポール17は、ガイドギヤ部
12bに噛合可能な突部を有し、このギヤ部12bに噛
合するように移動可能である。パーキングレンジへのシ
フト時に移動するパーキングロッド16は、それが有す
るカム部16bによって、ガイドポール17がギヤ部1
2bと噛合するように変位させた後に、パーキングポー
ル13をギヤ部12aの方向へ変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駐車時にお
いて、変速機の出力軸が回転できないようにロックする
変速機のパーキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用の自動変速機(AT)に
は、パーキング装置が設けられている。車両の駐車時ま
たは停止時において、走行レンジ(例えばDレンジ)か
らパーキングレンジ(Pレンジ)にシフトされた場合、
ATの出力軸に取り付けられたパーキングギヤにパーキ
ングポールが噛合し、ATの出力軸が回転できないよう
にロックされる。
【0003】Pレンジへのシフト時に、ATの構成部材
であるクラッチまたはブレーキ(以下、これらを摩擦係
合要素という)のうちの解放すべきものに関して、供給
油圧の排出に遅れが生じることがある。このような排出
遅れが生じると、ATの出力軸から駆動輪に至る動力伝
達系内における残留駆動トルクによって、ねじられた状
態が発生し、この状態を維持したまま出力軸がロックさ
れる。このようなロック状態で、その後、ドライバーが
Pレンジから走行レンジにシフトした場合、パーキング
ポールとパーキングギヤとの噛合が解除されて、残留駆
動トルクが急激に放出される。その結果、Pレンジから
のシフト時に、異音やショックが生じ、ドライバーに違
和感を与えてしまうおそれがある。このような違和感
は、後進レンジ(Rレンジ)からPレンジにシフトした
場合において特に顕著となる。Rレンジは変速比が大き
いため、動力伝達系の残留駆動トルクが大きくなるから
である。
【0004】このような不具合を解決するために、実開
平6−32240号公報には、ダッシュポットとダンパ
ー装置とを用いて、パーキングギヤとパーキングポール
との噛合タイミングを遅延させる技術が開示されてい
る。このダッシュポットは、内部に油を満たしたシリン
ダと、このシリンダ内に配置されたピストンと、ピスト
ンに連結されたピストンロッドとを有している。走行レ
ンジからPレンジにシフトした際、シリンダの内部に満
たされた液体の粘性抵抗により、カム部材の移動に遅れ
が生じる。これにより、パーキングポールとパーキング
ギヤとの噛合を遅延させて、残留駆動トルクが生じてい
る状態で出力軸がロックされてしまうことを防止してい
る。
【0005】しかしながら、上述した従来技術は、噛合
タイミングを遅延させるのに液体を用いているため、液
体の漏れの発生により遅延機能が低下する可能性があ
る。また、温度変化等によって、液体の粘性抵抗が変化
するため、遅延機能が低下したり、逆にパーキングポー
ルとパーキングギヤとを噛合させることができなくなる
可能性もある。さらに、液体の漏れが生じた場合、漏れ
た液体がAT内部を潤滑している潤滑油と混合してしま
うことがあり、ATの変速機能自体に悪影響を及ぼして
しまう可能性もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の目的は、パーキングポールとパ
ーキングギヤとの噛合を、確実に、かつ安定的に遅延さ
せることが可能な新規な機械的構造を有するパーキング
装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明に係る変速機のパーキング装置は、変速機
の出力軸に取り付けられた第1のギヤと、第1のギヤと
連動すると共に、第1のギヤに形成された歯の位置に対
してオフセットして歯が形成された第2のギヤと、第1
の噛合部材と、第2の噛合部材と、第1の噛合部材と第
2の噛合部材とを変位させる変位手段とを有している。
第1の噛合部材は、第1のギヤに噛合可能な突部を有
し、第1のギヤに噛合するように移動することができる
部材である。一方、第2の噛合部材は、第2のギヤに噛
合可能な突部を有し、第2のギヤに噛合するように移動
することができる部材である。また、変位手段は、パー
キングレンジにシフトする操作が行われた場合、第2の
噛合部材を第2のギヤと噛合するように変位させた後
に、第1の噛合部材を第1のギヤの方向へ変位させる部
材である。
【0008】ここで、第2の噛合部材が有する突部は、
第2のギヤと噛合した状態において、第2のギヤの回転
と連動して移動可能な突部であることが好ましい。
【0009】また、第2の噛合部材は、対向して設けら
れた一対の弾性部材をさらに有し、第2の噛合部材が有
する突部は、第2のギヤと噛合していない状態におい
て、当該一対の弾性部材の付勢力が釣り合う中立点に位
置しているようにすることが望ましい。
【0010】さらに、変位手段は、移動可能なカム部を
有していてもよい。このカム部は、パーキングレンジに
シフトする操作が行われた場合、カム部が移動すること
によって、第2の噛合部材を第2のギヤ側へ変位させ
る。そして、第2の噛合部材が第2のギヤと噛合した状
態において、カム部がさらに移動することによって、第
1のギヤ側へ向けた第1の噛合部材の変位が開始され
る。
【0011】
【作用】このような構成においては、第1の噛合部材
(例えばパーキングポール)が噛合する第1のギヤの歯
と、第2の噛合部材(例えばガイドポール)が噛合する
第2のギヤの歯とがオフセットして形成されている。こ
のように2つのギヤの歯をオフセットさせておくことに
より、第1のギヤの噛合は、第2のギヤが噛合した後
に、開始される。従って、パーキングレンジへのシフト
時において、第1のギヤの噛合遅延を機械的に生じさせ
ることができる。また、第2の噛合部材における突部を
移動可能な構成にしておけば、第2の噛合部材が第2の
ギヤと噛合したとしても、第2のギヤの回転が阻害され
ることはない。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本実施例におけるパーキ
ング装置を適用した一例を示した自動変速機(AT)の
断面図である。エンジンのクランクシャフトからの駆動
力は、トルクコンバータ1を介して、ATの入力軸であ
るインプットシャフト2に伝達される。このインプット
シャフト2は、リアプラネタリギヤのサンギヤに連結さ
れている。そして、ATの出力軸であるリダクションド
ライブシャフト3は、フロントプラネタリギヤのリング
ギヤと、リアプラネタリギヤのプラネタリキャリアとに
連結されている。これら2つのプラネタリギヤにおける
各メンバ(サンギヤ、プラネタリキャリア、リングギ
ヤ)は、図示したように、3つの多板クラッチ(リバー
スクラッチ4、ハイクラッチ5、ロークラッチ6)、2
つの多板ブレーキ(2&4ブレーキ7、ロー&リバース
ブレーキ8)等に連結されている。リダクションドライ
ブシャフト3からの駆動力は、リダクションドライブギ
ヤ9を介して、ドライブピニオンシャフト10に伝達さ
れる。そして、ドライブピニオンシャフト10に伝達さ
れた駆動力は、デファレンシャル装置のギヤ11を介し
て、車両の駆動輪に伝達される。
【0013】このような構成を有するATは、変速段に
応じて、摩擦係合要素4〜8を選択的に締結または解放
することによって、前進4段、後進1段の変速を設定す
ることができる。なお、後述するようなパーキング機構
が作動するPレンジにおいて、すべての摩擦係合要素4
〜8は解放状態に設定される。
【0014】トランスミッションケースの内部には、パ
ーキング機構が取り付けられている。本実施例における
パーキング機構を構成する主要な部材としては、パーキ
ングロッド、ガイドギヤが併設されたパーキングギヤ、
パーキングポール、ガイドポール等が挙げられる。図2
は、図1のA−A断面を示した図である。同図に示した
ように、リダクションドライブギヤ9と連動するパーキ
ングギヤ12は、リダクションドライブギヤ9の側面に
一体形成されている。なお、同図において、パーキング
ギヤ12は、リダクションドライブギヤ9よりもミッシ
ョンケースの奥側に存在している(従って、同図の状態
ではパーキングギヤ12は見えない)。このパーキング
ギヤ12の近傍には、パーキングギヤ12と噛合する突
部を有するパーキングポール13およびガイドポール1
7が隣接して配置されている。
【0015】図3は、パーキングポール13およびガイ
ドポール17の取り付け状態を示した図である。ここ
で、同図には、ポールの取り付け状態を容易に把握でき
るように、一つのポールしか示されていないが、実際に
は、図4に示したように2つのポール13,17が併設
されている点に注意されたい。パーキングポール13お
よびガイドポール17は、支軸14を支点として独立し
て揺動可能であり、これらはミッションケースの内壁に
取り付けられている。2つのポール13,17は、それ
ぞれに取り付けられたリターンスプリング15a,15
bによって、パーキングギヤ12から離れる方向に常時
付勢されている。一方、ポール13,17における支軸
14とは反対側の端部近傍には、トランスミッションケ
ースの前後方向に延在し、その軸に沿って移動可能なパ
ーキングロッド16が配設されている。パーキングポー
ル13およびガイドポール17は、パーキングロッド1
6の軸方向への移動に応じて、リターンスプリング15
a,15bの付勢力に抗して押し上げられ、ポール1
3,17に形成されたそれぞれの突部がパーキングギヤ
12と噛合する。
【0016】図4は、パーキングポール13およびガイ
ドポール17がパーキングギヤ12に噛合していない状
態におけるパーキング機構の概略的な構成図である。リ
ダクションドライブギヤ9の側面に一体形成されたパー
キングギヤ12は、パーキングギヤ部12aとガイドギ
ヤ部12bとを有している。図5は、パーキングギヤ部
とガイドギヤ部との関係を示した図である。同図からわ
かるように、パーキングギヤ部12aと、それに連動し
たガイドギヤ部12bとは、同じ歯数を有するものの、
ギヤの側面から見た場合に、パーキングギヤ部12aの
歯先(または歯底)にガイドギヤ部12bの歯底(また
は歯先)が位置するように形成されている。換言すれ
ば、こららのギヤ部12a,12bが有する歯は、互い
にオフセットして形成されている。
【0017】パーキングポール13は、パーキングギヤ
部12aの外周近傍に配設されている。図6は、パーキ
ングポール13の構造を示した図である。パーキングポ
ール13は、略へ字形に形成された板状の部材であり、
その一方の端部近傍には、支持軸孔13aおよびスプリ
ング係止孔13dが形成されている。また、パーキング
ポール13の他方の端部はカム当接部13bに相当し、
この部分がパーキングロッド16のカム部16bと当接
する。カム当接部13bは、カム部16bとの当接時に
おける滑動性を確保するために、その断面の一部が斜め
にカットされている。パーキングポール13は、支持軸
孔13aに挿入された支軸14(図3を参照)を介し
て、ミッションケースの内壁に取り付けられ、この支持
軸孔13aを支点として揺動することができる。また、
スプリング係止孔13dには、リターンスプリング15
a(図3を参照)が係止されている。パーキングポール
13は、このスプリング15aにより、パーキングギヤ
部12aから離れる方向に常時付勢されている。さら
に、パーキングポール13の中間付近であって、かつパ
ーキングギヤ部12aと対向する側においては、突部1
3cが形成されている。この突部13cは、パーキング
ギヤ部12aの歯と噛合可能な形状を有している。
【0018】一方、ガイドポール17は、パーキングポ
ール13とは別個に、かつ独立して設けられており、ガ
イドギヤ部12bの外周近傍に配設されている。図7
は、ガイドポール17の構造を示した図である。ガイド
ポール17も、パーキングポール13と同様に、略へ字
形状を有しているが、突部17cが移動可能である点が
異なっている。ガイドポール17の構成は以下の通りで
ある。まず、ガイドポール17の一方の端部近傍には、
支持軸孔17aとスプリング係止孔17dが形成されて
いる。また、ガイドポール17の他方の端部には、カム
当接部17bが形成されている。ガイドポール17は、
支持軸孔17aに挿入された支軸14(図3を参照)を
介して、ミッションケース内壁に取り付けられ、この軸
孔17aを支点としてパーキングポール13とは独立し
て揺動することができる。また、カム当接部17bも、
滑動性を確保するため、断面の一部が斜めにカットされ
ている。さらに、ガイドポール17は、スプリング係止
孔17dにて係止されたスプリング15b(図3参照)
により、ガイドギヤ部12bから離れる方向に、常時付
勢されている。
【0019】ガイドポール17には、ガイドギヤ部12
b側へ突出し、ガイドギヤ部12bの歯と噛合可能な形
状を有する移動突部17cが装着されている。この移動
突部17cは、ガイドポール17との接触面における所
定範囲内を移動することができる。図8は、このような
移動突部17cの機構を説明するための展開図である。
ガイドポール17には、移動突部17cの移動範囲を規
定したガイド孔と、リターンスプリング17e,17f
を収納するスペースが形成されている。移動突部17c
は、その基部をガイドポール17のガイド孔に挿入して
装着されている。また、移動突部17cの左右のスペー
スには、リターンスプリング17eとリターンスプリン
グ17fとがそれぞれ収納されている。リターンスプリ
ング17eの一端は、ガイドポール17の壁部に当接し
ていると共に、その他端は、移動突部17cに当接して
いる。一方、リターンスプリング17fの一端は、ガイ
ドポール17に形成された貫通孔に挿入された止めピン
17gに当接していると共に、その他端は、移動突部1
7cに当接している。移動突部17cは、互いに反対方
向の付勢力を有するリターンスプリング17e,17f
で挟持されている。従って、荷重が入力していない状態
において、この突部17cは、これらの付勢力が釣り合
っている中立点Nに位置している。そして、突部17c
は、入力荷重に応じて、図7において矢印で示した範囲
(ガイド孔が形成された範囲)を移動する。
【0020】パーキングロッド16は、図4に示したよ
うに、ロッド部材16a、カム部16bを有するスリー
ブ16cおよびスプリング16d等によって構成されて
いる。カム部16bは、パーキングロッド16の軸方向
に沿って径が徐々に増加する円錐形状を有している。そ
して、カム部16bが軸方向に移動することにより、当
接したポール13,17を押し上げる。ロッド部材16
aには、スプリング受け16eとストッパー16fとが
取り付けられており、その外周にはスリーブ16cが挿
入されている。また、スリーブ16cとスプリング受け
16eとの間にはスプリング16dが挿入されている。
【0021】このような構成において、スリーブ16c
が固定された状態(図4においてポール13,17が下
がっている状態)で、ロッド部材16aを右側へ押圧す
る荷重が入力された場合(すなわちPレンジへのシフト
時)、スプリング受け16eが右側へ変位することによ
ってスプリング16dが圧縮され、ロッド部材16aの
みが右側へ移動する。そして、スプリング16dの伸張
作用により、カム部16bがカム当接部17b(カム当
接部13b)を上側へと押し上げる。そして、カム部1
6bが2つのカム当接部17b,13bの双方を押し上
げながら、右側へ向けて変位する。逆に、右側に位置し
ているロッド部材16aを左側へ移動させた場合、スリ
ーブ16c(カム部16b)は、ストッパー16fに押
圧されて、ロッド部材16aと共に左側へ向けて変位す
る。
【0022】上述したような構成を有するパーキング機
構では、以下のようなメカニズムにより、Pレンジへの
シフト時における、パーキングポールとパーキングギヤ
との噛合遅延を機械的に生じさせることができる。ま
ず、セレクトレバーがPレンジ以外のレンジ(例えばD
レンジ)に設定されている場合、パーキングポール13
およびガイドポール17は、図4に示した状態になって
いる。すなわち、これらのポール13,17は、パーキ
ングギヤ部12aおよびガイドギヤ部12bに噛合して
いない。
【0023】この状態において、ドライバーがセレクト
レバーをPレンジにシフトした場合、セレクトレバーと
機械的に連係したロッド部材16aが、所定量だけ右側
へと移動し、ロック機構が作用する。まず、ロッド部材
16aに固定されたスプリング受け16eも右側へと変
位し、スプリング16dが圧縮する。圧縮状態にあるス
プリング16dは、スリーブ16cを左側へ変位させる
ように作用するため、カム部16bがガイドポール17
のカム当接部17bと当接し、ガイドポール17をガイ
ドギヤ部12b側へと押し上げる。その結果、ガイドポ
ール17の突部17cがガイドギヤ12bに当接する。
【0024】リダクションドライブギヤ9が回転状態に
ある場合、これと連動するガイドギヤ部12bも回転す
る。上述したように、摩擦係合要素4〜8が解放状態に
あるPレンジにおいては、インプットシャフト2からの
駆動力がリダクションドライブギヤ9に伝達されること
はない。しかしながら、坂道等で生じる車輪の回転、す
なわちデファレンシャル装置のギヤ11の回転は、ドラ
イブピニオンシャフト10を介して、リダクションドラ
イブギヤ9に伝達される。リダクションドライブギヤ9
と連動するガイドギヤ部12bの回転によって、移動突
部17cにガイドギヤ部12bの歯底が位置すると、ガ
イドポール17とガイドギヤ部12bとが噛合する。そ
れによって、カム部16bによりガイドポール17がさ
らに上に押し上げられる。
【0025】図9は、ガイドポール17とガイドギヤ部
12bとが噛合した状態におけるパーキングロッドの変
位を示した図である。同図に示したように、スプリング
16dの付勢力によって、カム部16bは、同図の右側
へと移動し、パーキングポール13のカム当接部13b
に当接する。すなわち、ガイドポール17の噛合によ
り、カム部16bは、パーキングポール13と当接する
までの距離D1ほど変位する。
【0026】図10は、噛合状態にある移動突部17c
の変位を示した図である。ガイドギヤ部12bと噛合状
態にある移動突部17cは、一対のリターンスプリング
17e,17fの付勢力が釣り合っている中立位置から
ガイドギヤ部12bの回転方向に従って変位する。その
ため、移動突部17cが移動可能な範囲にある限り、パ
ーキングギヤ12の回転が阻害されることはない。な
お、同図は、後退駆動時におけるガイドギヤ部12bの
回転を例に示しているが、前進駆動時においてはガイド
ギヤ部12bの回転方向が逆になる。この場合、移動突
部17cは、同図とは逆方向に変位する。
【0027】カム部16bが距離D1ほど移動してパー
キングポール13のカム当接部13bに当接すると、カ
ム部16bは、距離D1よりもさらに右側へと移動しな
がら、パーキングポール13をパーキングギヤ部12a
側へと押し上げる(図11の矢印で示した方向)。これ
により、パーキングポール13の突部13cがパーキン
グギヤ部12aに当接し、突部13cの位置にパーキン
グギヤ部12aの歯底がきた時点で、両者は噛合する
(図12)。これにより、ATの出力軸がロックされ
る。
【0028】なお、ドライバーがPレンジからそれ以外
のレンジにシフトした場合は、ロッド部材16aが、上
述した説明とは逆の方向、すなわち図12の左方向へ向
けて移動する。それにより、ロッド部材16aに固定さ
れたストッパー16fが、カム部材16bを左方向へ変
位させるため、スプリング15a,15bの付勢力によ
り、これらのポール13,17の噛合状態が解除され、
図4の状態へと復帰する。
【0029】このように、本実施例においては、走行レ
ンジからPレンジにシフトされた場合、まず、ガイド
側、すなわちガイドポール17とガイドギヤ部12bと
が噛合する。このガイドギヤ部12bの歯は、パーキン
グギヤ部12aの歯の位置に対してオフセットして形成
されている。従って、パーキング側、すなわちパーキン
グポール13とパーキングギヤ部12aとの噛合は、こ
のオフセット分だけ遅れて生じる。つまり、ガイドギヤ
部12bの噛合と同時に、パーキングギヤ部12aの噛
合が行われることはない。その結果、パーキングギヤ1
2の噛合時において、動力伝達系内に残留駆動トルクが
あったとしても、パーキングの解除時に、各ポールが抜
けにくくなるような事態の発生を確実かつ安定して防ぐ
ことができる。また、パーキング解除時に生じ得る異音
やショックを低減することができる。
【0030】また、本実施例では、ガイドギヤ部12b
およびガイドポール17により、機械的に噛合遅延を生
じさせている。このような機械的に作り出した噛合遅延
または噛合力は、液体の粘性抵抗を利用した従来技術と
比べて、使用条件や温度変化に影響されにくいため、従
来技術と比べて、確実かつ長期間にわたって安定的に生
じさせることができる。
【0031】なお、上述した実施例では、パーキングギ
ヤ部とガイドギヤ部とを一体的に形成しているが、両者
が連動する構造であれば別々に設けてもよい。その場合
であっても、噛合のタイミングが異なるように、2つの
ギヤ部の歯をオフセットさせておくことが重要である。
【0032】また、本発明の目的に鑑みれば、図5に示
したように、パーキングギヤ部12aの歯先(または歯
底)の位置が、ガイドギヤ部12bの歯底(または歯
先)の位置と厳密に一致するようにオフセットさせるこ
とは、最も好ましい例ではあるものの、本発明はそれに
限定されるものではない。本発明は、これらの2つのギ
ヤが有する歯が、パーキングギヤの噛合遅延を生じさせ
る程度にオフセットしているような構造に対しても、広
く適用することができるのは当然である。
【0033】
【発明の効果】このように本発明によれば、パーキング
ギヤとして、互いにオフセットした歯を有する2つのギ
ヤを設け、それぞれ別個に噛合するポールを設けてい
る。ギヤの歯をオフセットさせることで、前段のギヤの
噛合後に、後段のギヤが噛合する。すなわち、パーキン
グレンジへとシフトした場合、2つのギヤが有する歯の
オフセット分だけ、パーキングギヤの噛合タイミングが
遅延される。このように噛合遅延を機械的に設定するこ
とにより、従来技術と比べて、確実に、かつ安定して生
じさせることができる。また、パーキングポールとパー
キングギヤとの噛合時に、内部に残留駆動トルクがあっ
ても、異音やショックを生じることなくパーキングを解
除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるパーキング装置を適用した自
動変速機の断面図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】パーキングポールの取り付け状態を示した図
【図4】本実施例におけるパーキング機構の概略的な構
成図
【図5】パーキングギヤ部とガイドギヤ部との関係を示
した図
【図6】パーキングポールの構造を示した図
【図7】ガイドポールの構造を示した図
【図8】パーキングポールにおける移動突部の機構を説
明するための展開図
【図9】ガイドポールとガイドギヤ部との噛合時におけ
るパーキングロッドの変位を示した図
【図10】噛合状態にある移動突部17cの変位を示し
た図
【図11】カム部によりパーキングポールが押し上げら
れる状態を示した図
【図12】パーキングポールがパーキングギヤと噛合し
た状態を示した図
【符号の説明】
1 トルクコンバータ、 2 インプット
シャフト、3 リダクションドライブシャフト、 4
リバースクラッチ、5 ハイクラッチ、
6 ロークラッチ、7 2&4ブレーキ、
8 ロー&リバースブレーキ、9 リダクショ
ンドライブギヤ、 10 ドライブピニオンシャフ
ト、11 デファレンシャル装置のギヤ、 12 パー
キングギヤ、12a パーキングギヤ部、 1
2b ガイドギヤ部、13 パーキングポール、
13a 支持軸孔、13b カム当接部、
13c 突部、13d スプリング係止孔、
14 支軸 15a,15b リターンスプリング、 16 パーキ
ングロッド、16a ロッド部材、 1
6b カム部、16c スリーブ、
16d スプリング、16e スプリング受け、
16f ストッパー 17 ガイドポール、 17a 支持軸
孔、17b カム当接部、 17c 移
動突部、17d スプリング係止孔、 17e,17f
リターンスプリング、17g 止めピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機のパーキング装置において、 変速機の出力軸に取り付けられた第1のギヤと、 前記第1のギヤと連動すると共に、前記第1のギヤに形
    成された歯の位置に対してオフセットして歯が形成され
    た第2のギヤと、 前記第1のギヤに噛合可能な突部を有し、前記第1のギ
    ヤに噛合するように移動可能な第1の噛合部材と、 前記第2のギヤに噛合可能な突部を有し、前記第2のギ
    ヤに噛合するように移動可能な第2の噛合部材と、 前記第1の噛合部材と前記第2の噛合部材とを変位させ
    る変位手段とを有し、 前記変位手段は、パーキングレンジにシフトする操作が
    行われた場合、前記第2の噛合部材を前記第2のギヤと
    噛合するように変位させた後に、前記第1の噛合部材を
    前記第1のギヤの方向へ変位させることを特徴とする変
    速機のパーキング装置。
  2. 【請求項2】前記第2の噛合部材が有する前記突部は、
    前記第2のギヤと噛合した状態において、前記第2のギ
    ヤの回転と連動して移動することができる突部であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載された変速機のパーキン
    グ装置。
  3. 【請求項3】前記第2の噛合部材は、対向して設けられ
    た一対の弾性部材をさらに有し、 前記第2の噛合部材が有する前記突部は、前記第2のギ
    ヤと噛合していない状態において、当該一対の弾性部材
    の付勢力が釣り合う中立点に位置していることを特徴と
    する請求項2に記載された変速機のパーキング装置。
  4. 【請求項4】前記変位手段は、移動可能なカム部を有
    し、 前記カム部は、パーキングレンジにシフトする操作が行
    われた場合、当該カム部が移動することによって、前記
    第2の噛合部材を前記第2のギヤ側へ変位させると共
    に、前記第2の噛合部材が前記第2のギヤと噛合した状
    態において、前記カム部がさらに移動することによっ
    て、前記第1のギヤ側へ向けた前記第1の噛合部材の変
    位を開始することを特徴とする請求項1に記載された変
    速機のパーキング装置。
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