JP2000291795A - ベルト式無段変速機のvプーリ制御機構 - Google Patents
ベルト式無段変速機のvプーリ制御機構Info
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Abstract
力から回転トルクへの変換効率を低下させることなく、
可動シーブの戻り防止(駆動モータの逆転防止)する、
Vプーリ制御機構の小型化及びコンパクト化を実現す
る。 【解決手段】 ベルト式無段変速機のVプーリ(1)を
モータ(19)により駆動制御するVプーリ制御機構
(10、20、30、50)において、Vプーリを駆動
するモータと、Vプーリとモータとの間で動力の伝達を
切り換えるクラッチ機構(17、18)と、クラッチ機
構を締結及び解放自在のクラッチ締結機構(13、2
3、25、35;12、22、26、36)と、Vプー
リからの回転トルクがモータに伝達することを遮断する
ワンウェイクラッチ(27)とを有し、Vプーリ制御機
構は前記Vプーリをスラスト方向に駆動する駆動部
(5)の外周部に配置されることを特徴とする。
Description
の変速機として用いられるベルト式無段変速機のVプー
リ制御機構の改良に関する。
て、従来のオートマチックトランスミッション(AT)
に変えて、無段階で変速できるベルト式無段変速機が用
いられるようになってきた。これは、ベルト式無段変速
機は変速ショックがほとんど無く、ATに比べて伝達効
率が高く、低燃費が実現できるためである。
V溝を有する2個のプーリと、両プーリ間に掛け渡した
無端状の金属ベルトとからなるVベルト式無段変速機が
あり、プーリ溝幅を無段階で変化させることで無段階の
変速比を得ている。
ては、例えば、図9に示すVベルト式無段変速機のVベ
ルト制御機構がある。図9では、電動モータ等の駆動モ
ータ100からのトルクを複数のギアを介してネジ機構
101でスラスト方向の力に変換する。変換されたトル
クは、軸方向に移動自在の可動シーブ103と固定シー
ブ104とからなるVプーリ102の可動シーブ103
をスラスト方向に移動させ、Vプーリ102の幅を広げ
たり狭めたりして、所望の変速比を得ている。
変速機のVベルト制御機構では、図9のネジ機構の部分
をボールネジ機構106に置き換え、駆動モータ105
との間にウォームネジ部107を設けて逆転防止機構を
付加している。
の可動シーブは、Vベルトの張力とセカンダリプーリの
バネ力とによりVプーリが広がる方向へ常に付勢されて
いる。駆動モータ停止時、可動シーブの動きを止めるた
めネジ機構部のリード角を小さくして対策するが、この
ようにすると回転トルクをスラスト力に変換する効率が
下がってしまう恐れがある。また、Vプーリの可動シー
ブの駆動部のネジ機構をボールネジ機構とすると、回転
トルク→スラスト力、スラスト力→回転トルクの変換効
率は高まるがVプーリ可動シーブの戻り防止のためVプ
ーリと駆動モータ間に逆転防止のためのウォームギアを
入れる必要が生じ、このため回転トルクからスラスト力
へ、或いはスラスト力から回転トルクへの変換効率が低
下してしまう恐れがある。さらに、Vプーリ制御機構が
大型化および複雑化する恐れがある。
スラスト力へ、またスラスト力から回転トルクへの変換
効率を低下させることなく、ベルト式無段変速機構をコ
ンパクト化および軽量化することである。
め、本発明のベルト式無段変速機のVプーリ制御機構
は、ベルト式無段変速機のVプーリを制御するVプーリ
制御機構において、Vプーリを駆動するモータと、前記
Vプーリと前記モータとの間で動力の伝達を切り換える
クラッチ機構と、前記クラッチ機構を締結及び解放自在
のクラッチ締結機構と、前記プーリからの回転トルクが
前記モータに伝達することを遮断するワンウェイクラッ
チとを有し、前記Vプーリ制御機構は前記Vプーリをス
ラスト方向に駆動する駆動部の外周部に配置されること
を特徴とする。
駆動モータの回転方向を仮に正転方向とすると、駆動モ
ータの正転時、クラッチ締結機構のネジ機構はクラッチ
を締結させ、この時の回転方向はワンウェイクラッチの
空転方向なのでクラッチ機構とワンウェイクラッチ部は
一体で回転し、Vプーリへトルクを伝達し、可動シーブ
を固定シーブ側へ移動させる。駆動モータの逆転時に
は、クラッチ締結機構のネジ機構はクラッチ機構を解放
させ、可動シーブは固定シーブから離れる。駆動モータ
の停止時、可動シーブからの回転はクラッチ締結機構に
伝えられ、クラッチを締結させ、クラッチ機構及びワン
ウェイクラッチ機構は一体で回転しようとするが、回転
方向はワンウェイクラッチの噛み合い方向だけなので、
可動シーブからの回転は止められ、可動シーブの戻りは
発生せず、駆動モータの逆転が防止できる。
(1)をモータ(19)により駆動制御するVプーリ制
御機構(10、20、30、50)において、前記Vプ
ーリ(1)を駆動するモータ(19)と、前記Vプーリ
と前記モータとの間で動力の伝達を切り換えるクラッチ
機構(17、18)、前記クラッチ機構を締結及び解放
自在のクラッチ締結機構(13、23、25、35;1
2、22、26、36)と、前記Vプーリからの回転ト
ルクが前記モータに伝達することを遮断するワンウェイ
クラッチ(27)とを有し、前記Vプーリ制御機構は前
記Vプーリをスラスト方向に駆動する駆動部(5)の外
周部に配置されることを特徴とする。
2b、13b)を有することを特徴とする。
構(22b、23b)を有することを特徴とする。
5a、24、26a;35a、34、36a)を有する
ことを特徴とする。
て詳細に説明する。尚、図中同一部分は同一符号で示し
ている。
例にかかるベルト式無段変速機のVプーリ制御機構を示
す軸方向断面図である。Vプーリ制御機構10は、ベル
ト式無段変速機のプライマリプーリであり、断面空間が
V字型をなすVプーリ1を制御するものである。
斜する環状の斜面を有する固定シーブ2と、軸方向に移
動自在であり、固定シーブ2の斜面と対向し断面でV字
型の空間を画成する斜面を備える可動シーブ3とを有す
る。固定シーブ2と可動シーブ3との間に画成される環
状のV字空間には、断面V字型で無端状のVベルト4が
係合している。Vベルト4として、例えば、金属製の摩
擦式湿式タイプや樹脂製の乾式複合タイプ等のベルトが
使用できる
(不図示)に係合しており、不図示のエンジンからの入
力トルクは、入力軸(不図示)→Vプーリ1→Vベルト
4→セカンダリプーリ→出力軸(不図示)→車輪等(不
図示)の経路で伝達する。この時、変速比はプライマリ
プーリであるVプーリ1の可動シーブ3の固定シーブ2
に対する軸方向での開き度によって決定される。例え
ば、Vプーリ1の可動シーブ3が開いて(図1で軸方向
右に移動)Vベルト4が軸方向内方に位置すると、不図
示のセカンダリプーリに対してはVベルト4は半径方向
で最外方に位置する。この場合、変速比はロー状態にな
る。
に示す位置にVベルト4が位置する場合(可動シーブ3
が最も閉じた状態)は、セカンダリプーリ側ではVベル
ト4は半径方向で最内方に位置し、変速比はオーバドラ
イブ状態となる。尚、上述の無段変速機の動作は以下の
実施例についても同様である。
させる機構は、ボールネジ機構5である。ボールネジ機
構5は、固定シーブ2と一体の軸部1aに対して回転自
在であるが軸方向には固定され、外周面にボール溝が刻
設された内側スリーブ7と、内側スリーブ7が嵌合さ
れ、内周面にボール溝が刻設された外側スリーブ6と、
内側スリーブ7のボール溝と外側スリーブ6のボール溝
との間に介装されるボール8とからなる。
するVプーリ制御機構10からの駆動力により回転す
る。外側スリーブ6の回動に伴い、ボールネジ機構5に
より、外側スリーブ6は軸方向に移動する。その際、軸
受を介して外側スリーブ6と一体になった可動シーブ3
も軸方向に移動する。これにより、V字空間の開き度が
変化し、Vベルト4が半径方向に変位する。その結果、
変速比が変化し、車両の減速または増速が行われる。
尚、可動シーブ3の駆動部をボールネジ機構5としたの
で、回転トルク→スラスト力、スラスト力→回転トルク
の変換効率が向上する。
する。図1に示すように、Vプーリ制御機構10は、駆
動モータ、すなわちDC(直流)モータなどの電動モー
タ19を備えており、電動モータ19の回転トルクは、
電動モータ19の回転軸と一体のギア14、ギア14と
噛合するクラッチ締結部材13、外側スリーブ6の外周
に回転自在に噛合したピストン12へと伝達される。そ
の後、ピストン12と噛合する外側スリーブ6のスプラ
イン6aにより回転トルクが伝達され、その回転力はボ
ールネジ機構5を介してスラスト力に変換され、可動シ
ーブ3が軸方向に移動する。
3bが設けられピストン12の外周に設けられたネジ部
12bと噛合している。また、ピストン12は、その軸
方向の端部に半径方向外方に延在するほぼ環状のフラン
ジ部12aを備えている。固定軸として機能するスリー
ブ7には、ハウジング16が回動自在に嵌合しており、
ハウジング16とスリーブ7との間にはワンウェイクラ
ッチ部27が設けられ、スリーブ7に嵌合している。フ
ランジ部12aに設けられた突起12cは、後述するク
ラッチ内のフリクションプレート18に対して軸方向で
対向する位置に設けられている。
けられ、金属製等の環状のセパレータプレート17が嵌
合している。また、ピストン12のネジ部12bとフラ
ンジ部12aとの間の外周にスプライン12dが設けら
れ、環状のフリクションプレート18が嵌合している。
セパレータプレート17とフリクションプレート18と
は互いに交互に対向して配置されている。さらに、ハウ
ジング16の内周のクラッチ締結部材13寄りの軸方向
端部にセパレータプレート17のストッパ機能を備えた
スナップリング29が嵌合している。本実施例では、フ
リクションプレートが2枚、セパレータプレートが3枚
設けられているが、それぞれの枚数は限定されるもので
はなく、必要なトルクに応じて決定できる。また、フリ
クションプレート18には、必要な摩擦力を得るため、
両面もしくは片面に摩擦材(不図示)が貼り付けられて
いる。
は、ピストン12の突起12cとスナップリング29と
の間で、セパレータプレート17とフリクションプレー
ト18とが摩擦係合することで行われる。また、フリク
ションプレート18とセパレータプレート17との密着
は以下のように行われる。まず、電動モータ19が正転
すると、クラッチ締結部材13が回動する。クラッチ締
結部材13のネジ部13bは、ピストン12のネジ部1
2bと噛合しており、ピストン12が、図1において、
左方向に移動する。この時、ハウジング16は軸方向の
移動を制限されているので、フランジ12aとスナップ
リング29との間で、突起12cがセパレータプレート
17とフリクションプレート18とを押圧締結する。な
お、本実施例では、クラッチ締結部材13は不図示の機
構により軸方向に固定されている。
構とワンウェイクラッチ部27で一体となって回転する
ようになり、この回転力は、クラッチ締結部材13を介
して、ピストン12に伝達される。さらに、回転トルク
は、ピストン12の内周面に設けられたスプライン12
eに噛合しているスプライン6aを有する外側スリーブ
6に伝達され、ボールネジ機構5によりスラスト力に変
換され、Vプーリ1へトルクが伝達され、可動シーブ3
を固定シーブ2側へ移動させる。
2の突起12cは、図1で軸方向で右に移動するので、
フリクションプレート18とセパレータ17との摩擦係
合が解かれ、クラッチ機構が解放される。この結果、V
プーリ1の可動シーブ3は固定シーブ2から離れ始め
る。従って、変速比はローからオーバドライブ状態へと
変化する。
モータ19が停止した場合、可動シーブ3からの回転は
ピストン12の突起12cに伝えられ、ピストン12を
介してクラッチ機構を締結させ、クラッチ機構及びワン
ウェイクラッチ部27は一体で回転しようとするが、ワ
ンウェイクラッチ部27の噛み合い方向だけが回転可能
であるので、可動シーブ3からの回転はワンウェイクラ
ッチ部27で止められ、可動シーブ3の戻りによる回転
力は、電動モータ19には伝達されない。従って、電動
モータ19の逆転が防止できる。よって、回転トルクか
らスラスト力へ、またスラスト力から回転トルクへの変
換効率を低下させることなく、可動シーブの戻り防止
(駆動モータの逆転防止)ができる。
例にかかるベルト式無段変速機のVプーリ制御機構20
を示す軸方向断面図である。基本的な構成は第1実施例
の場合と同じであるので、その部分については説明を割
愛する。
ラッチ締結機構が第1実施例と異なる。ハウジング16
の内周に設けたスプラインに嵌合したセパレータ17と
ピストン22のスプライン22dに係合するフリクショ
ンプレート18とからなるクラッチ機構を締結するクラ
ッチ締結部材23及び、ハウジング16の内周のクラッ
チ締結部材23寄りの軸方向端部に、セパレータプレー
ト17のストッパ機能を備えたスナップリング29とを
備えている。ピストン22は、第1実施例と同様に電動
モータ19からの駆動力により、図3で軸方向で左に移
動する。なお、本実施例では、クラッチ締結部材23は
不図示の機構により軸方向に固定されている。
結部材23の内周には、ネジ部ではなく、ボール28の
転動するボール溝23bが刻設されている。これに対応
して、ピストン22の内周にはボール溝22bが刻設さ
れている。従って、ボール溝23bとボール溝22bと
の間でボール28が転動することで、ピストン22を軸
方向で左方向に移動させるボールネジ機構を構成する。
起22aとスナップリング29との間でセパレータ17
とフリクション18とが互いに押圧されることで、クラ
ッチ機構の締結が行われる。また、電動モータ19が逆
転することで、突起22aが離隔すると、クラッチ機構
は解放される。第2実施例では、クラッチ締結部材23
とピストン22との間にボールネジ機構を設けたので、
電動モータ19からの回転トルクをピストンへより効率
良く伝達でき、クラッチ機構の締結及び解放がより円滑
に行われる。また、可動シーブ3を駆動するためとクラ
ッチ機構を締結・解放するためにボールネジ機構を用い
ているので、回転トルクとスラスト力の変換効率が全体
として向上する。
第1実施例にかかるベルト式無段変速機のVプーリ制御
機構に他のクラッチ締結機構を応用した例を示す軸方向
断面図である。従って、基本的な構成は図1に示す第1
実施例と同じであり、クラッチ締結部材33と電動モー
タ19との間の構成及びピストン12とVプーリ1との
間の構成は、第1実施例とほぼ同じである。
タプレート17のストッパーであるスナップリングは設
けられていない。一方、締結部材33には、ピストンの
フランジ部12aに対して軸方向で対向する位置に突起
33aが設けられている。
構成するフリクションプレート18とセパレータ17と
の密着は以下のように行われる。電動モータ19の正転
時、クラッチ締結部材33が、ネジ部33bとネジ部1
2bとの噛合により、図3において、右方向に移動す
る。一方、ピストン12は、クラッチ締結部材33の方
向、すなわち左に移動する。クラッチ締結部材33及び
ピストン12が軸方向に相対移動するにつれ、突起33
aは、ピストン13の突起部12cとの間でセパレータ
プレート17とフリクションプレート18とを押圧締結
させる。
と同様に、電動モータ19の回転力は、クラッチ機構を
介して、ボールネジ機構5に伝達される。すなわち、回
転力は、Vプーリ1へのスラスト力として伝えられる。
ラッチ締結機構を構成する部材の点数を少なくすること
ができる。
施例に適用したものを示したが、第2実施例においても
適用可能であることは言うまでもない。
例にかかるベルト式無段変速機のVプーリ制御機構50
を示す軸方向断面図である。基本的な構成は第1及び第
2実施例の場合と同じであるので、その部分についての
説明は割愛する。
レート18とからなるクラッチ機構を締結するためのク
ラッチ締結部材25及びピストン26は、電動モータ1
9からの駆動力により軸方向に相対移動して互いに接
近、離隔する。
ラッチ締結機構が第1及び第2実施例と異なる。クラッ
チ締結部材25の内周には、第1及び第2実施例で見ら
れたネジ部もボール溝も設けられていない。また、ピス
トン26の外周もこれと対応して何も設けられていな
い。本実施例では、クラッチ機構を締結するための手段
として、クラッチ締結部材25のクラッチ機構に対向し
た軸方向端面にカム溝25a、またピストン26のカム
溝25aに対向した軸方向端面にカム溝26aを設け、
その間にボールカム24を介装する。
述のカム機構によりクラッチ締結部材25に対してピス
トン26は、図4において軸方向で右方向に移動する。
その後、ピストン26の軸方向端面に設けられた突起2
6bがセパレータプレート17に当接する。この状態で
更にカム機構からのカム圧がかかると、セパレータプレ
ート17とフリクションプレート18との摩擦係合が始
まり、ハウジング16の軸方向端面16aとの間でセパ
レータプレート17とフリクションプレート18との摩
擦係合が達成され、クラッチ機構が締結される。この結
果、電動モータ19の回転トルクが複数のギアを介し
て、Vプーリ1にスラスト力として伝達され、Vプーリ
1の溝幅が変化し、必要な変速比が得られる。なお、本
実施例では、クラッチ締結部材25は不図示の機構によ
り軸方向に固定されている。また、ピストン26は、軸
方向の移動を制限されていないが、クラッチ機構を締結
することで移動が制限される。
より電動モータ19の回転トルクは、クラッチ機構を締
結するためのスラスト力に変換される。
カム機構に用いられる、ピストン26を示す図であり、
(a)は、カム面を示す正面図、(b)は軸方向断面
図、(c)は背面図、(d)はボールカムの係合方向及
び離脱方向を示す断面図である。図6は、第3実施例の
カム機構に用いられる、クラッチ締結部材25を示す図
であり、(a)は軸方向断面図、(b)はカム面を示す
正面図である。
を有する円筒形のシリンダー部材であり、スプライン2
6eには、外側スリーブ6のスプライン6aが回転可能
に噛合している。
プライン26cが設けられ、複数のフリクションプレー
ト18が嵌合している。ピストン26の中間部には環状
のフランジ部26fが設けられている。フランジ部26
fの軸方向でスプライン26c側には、突起26bが設
けられている。突起26bは、ピストン26の軸方向に
よるクラッチ機構の締結時にセパレータプレート17若
しくはフリクションプレート18を押圧する。
部材25に対向するカム面にはカム溝26aが設けられ
ている。カム溝26aは、図5の(a)から分かるよう
に、周方向でほぼ等分に4個設けられている。しかしな
がら、カム溝26aの個数や形状は任意であり、図示の
ものに限定されるものではないことはいうまでもない。
ム締結機構を構成するクラッチ締結部材25を示すのが
図6である。クラッチ締結部材25は、ほぼ等分に4個
設けられている。しかしながら、カム溝26aの個数や
形状は任意であり、図示のものに限定されるものでない
ことは言うまでもない。
ム機構を構成するクラッチ締結部材25を示すのが図6
である。クラッチ締結部材25は、ほぼ環状の部材であ
り、中央にピストン26が貫通する貫通孔25cが設け
られている。クラッチ締結部材25の外周にはギア部2
5bが設けられ、電動モータ19の回転軸14と噛合
し、電動モータ19の回転トルクを受ける。
ム面に対向する軸方向端面は、カム面となっており、カ
ム溝25aが設けられている。カム溝25aは、図6の
(b)からわかるように、周方向でほぼ等分に4箇所に
設けられている。しかしながら、カム溝25aの数や形
状は任意であり、ピストン26のカム溝26aに対応す
るものであれば、図示のものに限定されるものではない
ことは言うまでもない。
5の(d)に示すように、カム溝25aとカム溝26a
とで挟まれたボールカム24は、カム溝間で転動する。
矢印A方向に、ピストン26とクラッチ締結部材25と
がそれぞれ移動すると、カム離脱状態となり、矢印B方
向に移動するとカムは係合状態となり、クラッチ機構に
対して締結するための軸方向の押圧力を発生する。
とができるピストン36を示す図であり、ここでは、カ
ム部材としてボールではなく、半径方向外方に拡径する
テーパ形状を有するローラ(ころ)を用いている。図7
で、(a)はカム面を示す正面図、(b)は軸方向断面
図、(c)は背面図、(d)はカム面の断面図、(e)
はローラカムの係合方向及び離脱方向を示す断面図であ
る。図8は、図7のピストン36と共に用いられる、ク
ラッチ締結部材35を示す図であり、(a)は軸方向断
面図、(b)はカム面を示す正面図、(c)はカム面の
断面図である。
を有する円筒形のシリンダー部材であり、スプライン3
6eには、外側スリーブ6のスプライン6aが回転可能
に噛合している。
プライン36cが設けられ、複数のフリクションプレー
ト18が嵌合している。ピストン36の中間部には環状
のフランジ部36fが設けられている。フランジ部36
fの軸方向でスプライン36c側には、突起36bが設
けられている。突起36bは、ピストン36の軸方向に
よるクラッチ機構の締結時にセパレータプレート17若
しくはフリクションプレート18を押圧する。
部材35(図8参照)に対向するカム面にはカム溝36
aが設けられている。カム溝36aは、図7の(a)か
ら分かるように、周方向でほぼ等分に4個所に設けられ
ている。しかしながら、カム溝36aの個数や形状は任
意であり、図示のものに限定されるものではないことは
いうまでもない。また、図7の(d)に示すように、カ
ム溝36aは、ローラカム34の転動する、傾斜部と、
傾斜部と一体に連続する平坦部とからなっている。
とカム溝36aとで挟まれたローラカム34は、カム溝
間で転動する。矢印A方向に、ピストン36とクラッチ
締結部材35とがそれぞれ移動すると、カムは離脱状態
となり、矢印B方向に移動するとカムは係合状態とな
り、クラッチ機構に対して締結するための軸方向の押圧
力を発生する。
ム機構を構成するクラッチ締結部材35を示すのが図8
である。クラッチ締結部材35は、ほぼ環状の部材であ
り、中央にピストン36が貫通する貫通孔35cが設け
られている。クラッチ締結部材35の外周にはギア部3
5bが設けられ、電動モータ19の回転軸14と噛合
し、電動モータ19の回転トルクを受ける。
ム面に対向する軸方向端面は、カム面となっており、カ
ム溝35aが設けられている。カム溝35aは、図8の
(b)からわかるように、周方向でほぼ等分に4箇所に
設けられている。しかしながら、カム溝35aの数や形
状は任意であり、ピストン36のカム溝36aに対応す
るものであれば、図示のものに限定されるものではない
ことは言うまでもない。ピストン36のカム溝36aと
同様に、カム溝35aは、ローラカム34の転動する、
傾斜部と、傾斜部と一体に連続する平坦部とからなって
いる。
は、Vプーリを駆動する駆動力発生手段は電動モータで
あるが、必要な駆動力が得られれば良いので、必ずしも
電動モータでなくともよい。例えば、油圧により制御す
ることも可能である。しかしながら、軽量化やコンパク
ト化などのためには電動モータの使用が好ましい。
な効果が得られる。
クラッチ機構とワンウェイクラッチで受けるため、クラ
ッチ締結部材のネジ部の効率を高めることができる。
制御効率を高め、駆動モータの小型化、軽量化、そして
消費電力の削減が可能となる。
との間の構成が簡単となり、Vプーリ制御機構全体がコ
ンパクトになった。
締結機構がボールネジ機構を有するようにし動力伝達効
率がさらに向上する。
チ締結機構にカム機構を採用することにより、その構成
要素の数が少なくなり、構成が簡単となる。
機のVプーリ制御機構を示す軸方向断面図である。
機のVプーリ制御機構を示す軸方向断面図である。
機のVプーリ制御機構にクラッチ機構の変形例を適用し
た例を示す軸方向断面図である。
機のVプーリ制御機構を示す軸方向断面図である。
を示す図であり、(a)はカム面を示す正面図、(b)
は軸方向断面図、(c)は背面図、(d)はボールカム
の係合方向及び離脱方向を示す断面図である。
締結部材を示す図であり、(a)は軸方向断面図、
(b)はカム面を示す正面図である。
ピストンを示す図であり、(a)はカム面を示す正面
図、(b)は軸方向断面図、(c)は背面図、(d)は
ローラカムの係合方向及び離脱方向を示す断面図であ
る。
結部材を示す図であり、(a)は軸方向断面図、(b)
はカム面を示す正面図である。
ある。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ベルト式無段変速機のVプーリを制御す
るVプーリ制御機構において、 前記Vプーリを駆動するモータと、 前記Vプーリと前記モータとの間で動力の伝達を切り換
えるクラッチ機構と、 前記クラッチ機構を締結及び解放自在のクラッチ締結機
構と、 前記Vプーリからの回転トルクが前記モータに伝達する
ことを遮断するワンウェイクラッチとを有し、 前記Vプーリ制御機構は前記Vプーリをスラスト方向に
駆動する駆動部の外周部に配置されることを特徴とする
ベルト式無段変速機のVプーリ制御機構。 - 【請求項2】 請求項1のVプーリ制御機構において、
前記クラッチ締結機構は、ネジ機構を有することを特徴
とするベルト式無段変速機のVプーリ制御機構。 - 【請求項3】 請求項1のVプーリ制御機構において、
前記クラッチ締結機構は、ボールネジ機構を有すること
を特徴とするベルト式無段変速機のVプーリ制御機構。 - 【請求項4】 請求項1のVプーリ制御機構において、
前記クラッチ締結機構は、カム機構を有することを特徴
とするベルト式無段変速機のVプーリ制御機構。
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---|---|---|---|
JP10266899A JP4413310B2 (ja) | 1999-04-09 | 1999-04-09 | ベルト式無段変速機のvプーリ制御機構 |
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JP2000291795A true JP2000291795A (ja) | 2000-10-20 |
JP4413310B2 JP4413310B2 (ja) | 2010-02-10 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263273A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Ntn Corp | 無段変速機用アクチュエータ |
CN100362264C (zh) * | 2001-12-04 | 2008-01-16 | 雅马哈发动机株式会社 | 无级变速器及包括该无级变速器的摩托车 |
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-
1999
- 1999-04-09 JP JP10266899A patent/JP4413310B2/ja not_active Expired - Fee Related
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