JP2000291227A - 柱の化粧方法 - Google Patents

柱の化粧方法

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JP2000291227A
JP2000291227A JP11102795A JP10279599A JP2000291227A JP 2000291227 A JP2000291227 A JP 2000291227A JP 11102795 A JP11102795 A JP 11102795A JP 10279599 A JP10279599 A JP 10279599A JP 2000291227 A JP2000291227 A JP 2000291227A
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JP
Japan
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modified silicone
viscosity
adhesive
column
rpm
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JP11102795A
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English (en)
Inventor
Yukihiko Murayama
之彦 村山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の粘度やチクソトロピックインデックス
を有し、硬化後は特定の物性を発揮する変成シリコーン
系接着剤を用いることにより、良好な外観を有し、且
つ、優れた接着強度や耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐久
性等を発揮する柱を得ることの出来る柱の化粧方法を提
供することを課題とする。 【解決手段】 柱(下地材)と該柱(下地材)の表面を
化粧するための化粧材料とを変成シリコーン系接着剤で
接着することを特徴とする柱の化粧方法であって、上記
変成シリコーン系接着剤の硬化物の、JISK6301
に準拠して、ダンベル状3号形試験片で測定した引張強
さが15kgf/cm2 以上、切断時伸びが100%以
上、永久伸びが50%以下であり、及び/又は、上記変
成シリコーン系接着剤の、ブルックフィールド型粘度計
を用いて、回転数10rpmで測定した23℃における
粘度が1000〜100万mPa・sの範囲内にあり、
且つ、チクソトロピックインデックス(回転数1rpm
時の粘度/回転数10rpm時の粘度)が3以上である
ことを特徴とする柱の化粧方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、柱の化粧方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、木材の価格高騰により、建築物の
柱として用いられる材質が木材から金属やプラスチック
等に代替されつつある。しかし、木材に比較して、金属
やプラスチック等は見栄えの点で劣るため、金属やプラ
スチック等を下地材として、その表面を木材等の化粧材
料で化粧する、いわゆる化粧柱とすることが行われてい
る。
【0003】従来、金属やプラスチック等の下地材の表
面への化粧材料の接合は、釘やリベット、ビス等を用い
た物理的接合法で行われていたが、これら物理的接合法
の場合、化粧材料の表面に釘やリベット、ビス等の痕跡
が残ったり、金属やプラスチック等の下地材を損傷する
等の問題点があった。
【0004】一方、有機溶剤を溶媒とする溶剤系接着剤
や水を溶媒とするエマルジョン系もしくはラテックス系
接着剤を用いて、下地材と化粧材料とを接合する方法も
従来から行われているが、溶剤系接着剤の場合、有機溶
剤による環境汚染や引火の危険性、人体への悪影響等の
問題点があり、又、エマルジョン系もしくはラテックス
系接着剤の場合、水の乾燥に長時間を要したり、金属や
プラスチック等に対する接着力が必ずしも十分でないと
いう問題点がある。
【0005】上記問題点に対応するため、例えばエポキ
シ樹脂系接着剤のような無溶剤の反応型接着剤を用いる
方法も行われているが、一般的に無溶剤の反応型接着剤
は、未硬化状態では強度を発現しないため、即ち初期強
度が乏しいため、硬化するまで何らかの手段で接合体を
固定する必要があったり、硬化物の弾性が不十分なた
め、十分な剥離接着強度や耐衝撃性等を得られない等の
問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、特定の粘度やチクソトロピック
インデックスを有し、硬化後は特定の物性を発揮する変
成シリコーン系接着剤を用いることにより、良好な外観
を有し、且つ、優れた接着強度や耐衝撃性、耐熱性、耐
水性、耐久性等を発揮する柱を得ることの出来る柱の化
粧方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
(以下、「第1発明」と記す)による柱の化粧方法は、
柱(下地材)と該柱(下地材)の表面を化粧するための
化粧材料とを変成シリコーン系接着剤で接着することを
特徴とする。
【0008】又、請求項2に記載の発明(以下、「第2
発明」と記す)による柱の化粧方法は、上記第1発明に
よる柱の化粧方法において、変成シリコーン系接着剤の
硬化物の、JISK6301に準拠して、ダンベル状3
号形試験片で測定した引張強さが15kgf/cm2
上であり、切断時伸びが100%以上であり、且つ、永
久伸びが50%以下であることを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明(以下、
「第3発明」と記す)による柱の化粧方法は、前記第1
発明又は上記第2発明による柱の化粧方法において、変
成シリコーン系接着剤の、ブルックフィールド型粘度計
を用いて、回転数10rpmで測定した23℃における
粘度が1000〜100万mPa・sの範囲内にあり、
且つ、チクソトロピックインデックス(回転数1rpm
時の粘度/回転数10rpm時の粘度)が3以上である
ことを特徴とする。
【0010】第1発明〜第3発明(以下、「本発明」と
記す)による柱の化粧方法において、柱(下地材)とし
て用いられる材質としては、柱(下地材)として必要な
剛性や機械的強度等の基本性能を具備しているものであ
れば如何なる材質であっても良く、特に限定されるもの
ではないが、例えば、鉄や亜鉛鋼板等の金属、FRPや
アクリル系樹脂等のプラスチック等が挙げられ、好適に
用いられる。
【0011】又、本発明による柱の化粧方法において、
上記柱(下地材)の表面を化粧するための化粧材料とし
て用いられる材質としては、柱(下地材)の表面に良好
な外観を付与し得るものであれば如何なる材質であって
も良く、特に限定されるものではないが、例えば、木
材、合成木材、木目模様が施されたプラスチック等が挙
げられ、好適に用いられる。
【0012】本発明による柱の化粧方法において、上記
柱(下地材)と柱(下地材)の表面を化粧するための化
粧材料との接合に用いられる変成シリコーン系接着剤と
は、主成分としての変成シリコーンポリマー及び硬化触
媒としてのシラノール縮合触媒を必須成分とし、これ
に、本発明の課題達成を阻害しない範囲で必要に応じ
て、硬化助触媒、接着性付与剤、脱水剤、充填剤、チク
ソ性付与剤(揺変剤)、可塑剤(軟化剤)、着色剤、酸
化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上を添加し、混練して成る接着
剤である。
【0013】主成分として用いられる変成シリコーンポ
リマーとしては、特に限定されるものではないが、例え
ば、主鎖がポリオキシアルキレンであり、少なくとも一
つの分子末端に架橋可能な加水分解性シリル基を有する
ポリマーが挙げられ、好適に用いられる。
【0014】上記変成シリコーンポリマーの代表例とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、分子末
端にアリル基を有するポリオキシアルキレンを、VIII族
遷移金属の存在下で、下記一般式(1)で表される水素
化珪素化合物と反応させて得られるポリマーが挙げら
れ、好適に用いられる。
【化1】 (式中、Xはハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキ
シ基及びケトキシメート基からなる群より選択される少
なくとも1種の原子又は基を示し、Rは1価炭化水素基
又はハロゲン化1価炭化水素基を示し、nは0、1又は
2の正の整数を示す)
【0015】上記変成シリコーンポリマーは、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0016】上記変成シリコーンポリマーの主鎖を構成
するポリオキシアルキレンとしては、特に限定されるも
のではないが、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキ
シプロピレン、ポリオキシブチレン等が挙げられ、好適
に用いられるが、なかでもポリオキシプロピレンがより
好適に用いられる。
【0017】上記ポリオキシアルキレンは、単独で用い
られても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0018】又、上記変成シリコーンポリマーの少なく
とも一つの分子末端に含有される架橋可能な加水分解性
シリル基としては、特に限定されるものではないが、例
えば、メトキシシリル基やエトキシシリル基等のアルコ
キシシリル基が挙げられ、これらは硬化反応時に有害な
副生成物を生成しないので、好適に用いられる。
【0019】上記加水分解性シリル基は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0020】上記変成シリコーンポリマーは、特に限定
されるものではないが、数平均分子量が4000〜30
000であるものが好ましい。
【0021】変成シリコーンポリマーの数平均分子量が
4000未満であると、得られる変成シリコーン系接着
剤の硬化物の切断時伸びが不十分となることがあり、逆
に変成シリコーンポリマーの数平均分子量が30000
を超えると、変成シリコーンポリマーの粘度が高くなり
過ぎて、配合工程や混練工程等での取扱い作業性が悪く
なることがある。
【0022】上記数平均分子量を有する変成シリコーン
ポリマーのなかでも、数平均分子量が10000〜30
000であり、且つ、分子量分布(重量平均分子量/数
平均分子量)が1.6以下である変成シリコーンポリマ
ーが、配合工程や混練工程等での取扱い作業性が良好で
あり、且つ、得られる変成シリコーン系接着剤の硬化物
の切断時伸びも優れるのでより好適に用いられる。
【0023】上記変成シリコーンポリマーの具体例とし
ては、特に限定されるものではないが、例えば、商品名
「MSポリマーS−203」、「MSポリマーS−30
3」、「MSポリマーS−903」等の「MSポリマ
ー」シリーズ(以上、鐘淵化学工業社製);商品名「サ
イリルSAT−200」、「サイリルSAT−35
0」、「サイリルSAT−400」、「サイリルMA−
430」、「サイリルMA−447」等の「サイリル」
シリーズ(以上、鐘淵化学工業社製);商品名「エクセ
スターESS−2410」、「エクセスターESS−2
420」、「エクセスターESS−3430」、「エク
セスターESS−3620」等の「エクセスター」シリ
ーズ(以上、旭硝子社製)等の市販品が挙げられ、好適
に用いられる。
【0024】上記変成シリコーンポリマーは、単独で用
いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0025】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤には、主成分である上述の変成シリコーンポリマーの
湿気硬化反応を促進するために硬化触媒が含有される。
【0026】上記硬化触媒としては、従来より変成シリ
コーンポリマーの硬化触媒として一般的に用いられてい
るシラノール縮合触媒等が挙げられ、好適に用いられ
る。
【0027】上記硬化触媒は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0028】上記シラノール縮合触媒としては、特に限
定されるものではないが、例えば、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテー
ト、ジブチル錫フタレート、ビス(ジブチル錫ラウリン
酸オキサイド)、ジブチル錫ビスアセチルアセトナー
ト、ジブチル錫ビス(モノエステルマレート)、オクチ
ル酸錫、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル錫オキサ
イド等の錫系化合物;テトラ−n−ブトキシチタネー
ト、テトライソプロポキシチタネート等のチタネート系
化合物;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等の
アミン系化合物;その他の酸性触媒や塩基性触媒等が挙
げられ、好適に用いられる。
【0029】上記シラノール縮合触媒は、単独で用いら
れても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0030】変成シリコーンポリマーに対する上記硬化
触媒の添加量は、特に限定されるものではないが、変成
シリコーンポリマー100重量部に対し、硬化触媒0.
1〜5重量部であることが好ましく、より好ましくは
0.5〜3重量部である。
【0031】変成シリコーンポリマー100重量部に対
する硬化触媒の添加量が0.1重量部未満であると、十
分な硬化促進効果を得られないことがあり、逆に変成シ
リコーンポリマー100重量部に対する硬化触媒の添加
量が5重量部を超えると、もはや硬化促進効果はそれ以
上向上しないにもかかわらず、硬化物の物性低下を来す
ことがある。
【0032】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い硬化助触媒としては、特に限
定されるものではないが、例えば、ケトオキシムシラ
ン、アルコキシシラン、アミノキシシラン、アミドシラ
ンのようなアミノ基置換アルコキシシラン等のシラン化
合物やラウリルアミン等のアミン化合物並びにこれらの
誘導体等が挙げられ、好適に用いられる。
【0033】上記硬化助触媒は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0034】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い接着性付与剤としては、特に
限定されるものではないが、例えば、1分子中にアミノ
基及びアルコキシシリル基を有する化合物や、1分子中
にアミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物とエ
ポキシ基を有するシラン化合物との反応生成物等が挙げ
られ、好適に用いられる。
【0035】上記接着性付与剤は、単独で用いられても
良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0036】1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル
基を有する化合物の具体例としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−
3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリ
ル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−
[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレン
ジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビ
ス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメ
チレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメ
トキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、
N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]アミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシ
リル)プロピル]アミン、N,N’−ビス−[3−(メ
チルジメトキシシリル)プロピル]アミン等が挙げら
れ、好適に用いられる。
【0037】上記1分子中にアミノ基及びアルコキシシ
リル基を有する化合物は、単独で用いられても良いし、
2種類以上が併用されても良い。
【0038】又、1分子中にアミノ基及びアルコキシシ
リル基を有する化合物とエポキシ基を有するシラン化合
物との反応生成物の具体例としては、特に限定されるも
のではないが、例えば、N−(2−アミノエチル)−3
−アミノプロピルトリメトキシシランやN−(2−アミ
ノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン等と3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等
との反応生成物等が挙げられ、好適に用いられる。
【0039】上記1分子中にアミノ基及びアルコキシシ
リル基を有する化合物とエポキシ基を有するシラン化合
物との反応生成物は、単独で用いられても良いし、2種
類以上が併用されても良い。
【0040】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い脱水剤としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、ビニルトリメトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
フェニルトリメチルシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン等のシラン化合物類;オルト蟻酸メチル、オルト蟻酸
エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等の加水
分解性エステル化合物類等が挙げられ、好適に用いられ
るが、なかでもビニルトリメトキシシランやテトラエト
キシシラン等がより好適に用いられる。
【0041】上記脱水剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0042】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い充填剤としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、含水珪酸、無水珪酸、珪酸カルシウム、シ
リカ、二酸化チタン、クレー、タルク、カーボンブラッ
ク、ガラスバルーン、マイカ、金属ウィスカー、炭酸カ
ルシウムウィスカー等が挙げられ、好適に用いられが、
なかでも炭酸カルシウムがより好適に用いられる。
【0043】上記充填剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0044】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良いチクソ性付与剤(揺変剤)と
しては、特に限定されるものではないが、例えば、水添
ひまし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ等が
挙げられ、好適に用いられる。
【0045】上記チクソ性付与剤(揺変剤)は、単独で
用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0046】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても可塑剤(軟化剤)としては、特に
限定されるものではないが、例えば、燐酸トリブチル、
燐酸トリクレジル等の燐酸エステル類;フタル酸ジブチ
ル、フタル酸ジオクチル、フタル酸2−エチルヘキシル
等のフタル酸エステル類;グリセリンモノオレイン酸エ
ステル等の脂肪酸一塩基酸エステル類;アジピン酸ジブ
チル、アジピン酸ジオクチル等の脂肪酸二塩基酸エステ
ル類;ポリプロピレングリコール等のグリコール類等が
挙げられ、好適に用いられる。
【0047】上記可塑剤(軟化剤)は、単独で用いられ
ても良いし、2種類以上が併用されても良い。
【0048】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い着色剤としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば、カーボンブラック、酸化
チタン、弁柄等が挙げられ、好適に用いられる。
【0049】上記着色剤は、単独で用いられても良い
し、2種類以上が併用されても良い。
【0050】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤に添加されていても良い酸化防止剤としては、特に限
定されるものではないが、例えば、ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベン
ゾトリアゾール系酸化防止剤等が挙げられ、好適に用い
られる。
【0051】上記酸化防止剤は、単独で用いられても良
いし、2種類以上が併用されても良い。
【0052】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤の好ましい例としては、主鎖がポリオキシプロピレン
であり、少なくとも一つの分子末端に架橋可能な加水分
解性シリル基を有し、且つ、数平均分子量が4000〜
30000の変成シリコーンポリマー100重量部に対
し、硬化触媒としてシラノール縮合触媒0.1〜10重
量部、接着性付与剤として1分子中にアミノ基及びアル
コキシシリル基を有する化合物0.2〜20重量部及び
充填剤として炭酸カルシウム10〜200重量部が含有
されてなる変成シリコーン系接着剤が挙げられるが、勿
論これらの例に限定されるものではない。
【0053】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤の製造方法は、特別なものではなく、必須成分である
主成分としての変成シリコーンポリマーの所定量、同じ
く必須成分である硬化触媒としてのシラノール縮合触媒
の所定量、及び、必要に応じて添加される前記各種添加
剤の1種もしくは2種以上の各所定量とを秤量し、ミキ
サーやニーダー等の混合機で予備混合を行った後、減圧
下で常温脱水もしくは加熱脱水を行い、次いで、例えば
上記混合機や三本ロール等を用いて均一に混練りするこ
とにより所望の変成シリコーン系接着剤を得ることが出
来る。
【0054】こうして得られる変成シリコーン系接着剤
は、1液型接着剤として設計されても良いし、2液混合
型接着剤として設計されても良いが、施工が簡便で作業
性に優れる1液型接着剤であることが好ましい。
【0055】本発明で用いられる変成シリコーン系接着
剤の塗布方法としては、特に限定されるものではない
が、例えば、ノズルが装着されたカートリッジ容器に変
成シリコーン系接着剤を充填し、使用時にはカートリッ
ジ容器に圧力を加えてノズルの先から変成シリコーン系
接着剤を押し出しながら塗布する方法や、櫛目ごて等の
従来公知の塗布器具を用いて塗布する方法等が挙げら
れ、いずれの方法も好適に採用される。
【0056】次に、第2発明による柱の化粧方法は、前
記第1発明による柱の化粧方法において、変成シリコー
ン系接着剤の硬化物の、JISK6301「加硫ゴム物
理試験方法」に準拠して、ダンベル状3号形試験片で測
定した引張強さが15kgf/cm2 以上であり、切断
時伸びが100%以上であり、且つ、永久伸びが50%
以下であることが必要である。
【0057】変成シリコーン系接着剤の硬化物の上記引
張強さが15kgf/cm2 未満であると、接着力が不
十分となり、又、上記切断時伸びが100%未満である
と、寒暖への追従性が悪くなり、さらに、上記永久伸び
が50%を超えると、耐クリープ性が不十分となる。
【0058】次に、第3発明による柱の化粧方法は、前
記第1発明又は上記第2発明による柱の化粧方法におい
て、変成シリコーン系接着剤の、ブルックフィールド型
粘度計を用いて、回転数10rpmで測定した23℃に
おける粘度が1000〜100万mPa・sの範囲内に
あり、且つ、チクソトロピックインデックス(回転数1
rpm時の粘度/回転数10rpm時の粘度)が3以上
であることが必要である。
【0059】変成シリコーン系接着剤の上記粘度が10
00mPa・s未満であると、接着剤の必要塗布量が極
めて多くなるので、コスト面で不利となり、逆に上記粘
度が100万mPa・sを超えると、使用時の作業性が
悪くなる。
【0060】又、変成シリコーン系接着剤の上記チクソ
トロピックインデックス(回転数1rpm時の粘度/回
転数10rpm時の粘度)が3未満であると、施工時に
十分な有効接着面積を確保出来なくなる。
【0061】
【作用】本発明による柱の化粧方法は、特定の粘度やチ
クソトロピックインデックスを有し、硬化後は特定の物
性を発揮する無溶剤型の変成シリコーン系接着剤を用い
て行うので、環境汚染や引火の危険性あるいは人体への
悪影響等を生じることなく、良好な外観を有し、且つ、
優れた接着強度や耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐久性等
を発揮する柱を作業性良く効率的に得ることが出来る。
【0062】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。
【0063】(実施例)
【0064】(1)変成シリコーン系接着剤の製造 変成シリコーンポリマーとして商品名「サイリルSAT
−400」(数平均分子量20000、鐘淵化学工業社
製)100重量部に対し、充填剤としてコロイダル炭酸
カルシウム(商品名「CCR」、白石工業社製)150
重量部、脱水剤としてビニルトリメトキシシラン(商品
名「サイラエースS210」、チッソ社製)4重量部、
接着性付与剤としてN−(2−アミノエチル)−3−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン(商品名「KBM
−602」、信越化学工業社製)3重量部と3−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン1重量部との反応生
成物及び硬化触媒としてジブチル錫ジラウレート1重量
部を添加し、プラネタリーミキサーで60分間真空混練
して、1液型で無溶剤型の変成シリコーン系接着剤を得
た。
【0065】(2)評価 上記で得られた変成シリコーン系接着剤の性能(引張
強さ、切断時伸び、永久伸び、粘度、チクソト
ロピックインデックス、接着性)を以下の方法で評価
した。その結果は表1に示すとおりであった。尚、評価
は、特に記載の無い限り、23℃−65%RHの雰囲気
下で行った。
【0066】引張強さ、切断時伸び、永久伸び:
硬化させた変成シリコーン系接着剤について、JISK
6301に準拠する引張試験をダンベル状3号形試験片
を用いて行い、硬化物の引張強さ(kgf/cm2 )、
切断時伸び(%)及び永久伸び(%)を測定した。
【0067】粘度:ブルックフィールドS型粘度計
(BS型粘度計)を用いて、ローターNo.7、回転数
10rpmの条件で、23℃における変成シリコーン系
接着剤の粘度(mPa・s)を測定した。
【0068】チクソトロピックインデックス:ブルッ
クフィールドS型回転粘度計(BS型粘度計)を用い
て、ローターNo.7、回転数1rpm及び10rpm
の条件で、23℃における変成シリコーン系接着剤のそ
れぞれの粘度を測定し、その粘度比(1rpm時の粘度
/10rpm時の粘度)を求めてチクソトロピックイン
デックスとした。
【0069】接着性:柱の下地材として鉄フレームを
用い、化粧材料として木材を用いて、上記鉄フレームと
木材とを変成シリコーン系接着剤で接着し、JAS1類
接着試験に準拠して、破壊状態を目視で観察し、接着剤
の凝集破壊を合格(○)、界面破壊を不合格(×)とし
た。
【0070】(比較例)接着剤として、上記変成シリコ
ーン系接着剤の代わりに、酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤(商品名「セキスイ木工ボンド」、積水化学工業社
製)を用いて、その性能を実施例の場合と同様にして評
価した。その結果は表1に示すとおりであった。
【0071】
【表1】
【0072】表1から明らかなように、本発明の化粧方
法による実施例の柱は、鉄フレームと木材との接合体の
破壊状態が変成シリコーン系接着剤の凝集破壊であり、
優れた接着性を示した。
【0073】これに対し、接着剤として酢酸ビニルエマ
ルジョン系接着剤を用いた比較例の柱は、鉄フレームと
木材との接合体の破壊状態が接着界面での界面破壊であ
り、接着性が劣っていた。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の柱の化粧方
法によれば、環境汚染や引火の危険性あるいは人体への
悪影響等を生じることなく、良好な外観を有し、且つ、
優れた接着強度や耐衝撃性、耐熱性、耐水性、耐久性等
を発揮する柱を作業性良く効率的に得ることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA02 AA12 AA26 AA42 AA50 AA57 AB17 AB22 BA12 BB32 CA03 DA12 DC21 GA06Z GA13Y GA23Y GA28Z GA29Z GA32W GA33W GA33Y GA42Z GA43Z GB01Z GB02Y GB05Y GB11Z GB20Z GB32Z GB35Z GB42W GB42Y GB43Z GB44Y GB53Z GB62W 2E163 FA02 FA03 FB09 FB12 FC12 FE03 4J040 EE051 EK111 GA31 LA01 LA06 LA07 LA08 MA02 MA03 MA05 MA08 MA10 NA12 NA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱(下地材)と該柱(下地材)の表面を
    化粧するための化粧材料とを変成シリコーン系接着剤で
    接着することを特徴とする柱の化粧方法。
  2. 【請求項2】 変成シリコーン系接着剤の硬化物の、J
    ISK6301に準拠して、ダンベル状3号形試験片で
    測定した引張強さが15kgf/cm2 以上であり、切
    断時伸びが100%以上であり、且つ、永久伸びが50
    %以下であることを特徴とする請求項1に記載の柱の化
    粧方法。
  3. 【請求項3】 変成シリコーン系接着剤の、ブルックフ
    ィールド型粘度計を用いて、回転数10rpmで測定し
    た23℃における粘度が1000〜100万mPa・s
    の範囲内にあり、且つ、チクソトロピックインデックス
    (回転数1rpm時の粘度/回転数10rpm時の粘
    度)が3以上であることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の柱の化粧方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002146328A (ja) * 2000-11-10 2002-05-22 Sekisui Chem Co Ltd 接着剤組成物
JP2013032675A (ja) * 2011-07-01 2013-02-14 Takenaka Komuten Co Ltd 外装工法

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