JP2000291196A - プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法

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JP2000291196A JP11099001A JP9900199A JP2000291196A JP 2000291196 A JP2000291196 A JP 2000291196A JP 11099001 A JP11099001 A JP 11099001A JP 9900199 A JP9900199 A JP 9900199A JP 2000291196 A JP2000291196 A JP 2000291196A
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    • E04B5/04Load-carrying floor structures formed substantially of prefabricated units with beams or slabs of concrete or other stone-like material, e.g. asbestos cement

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スラブ上端筋の配筋作業と、現場打ちコンク
リートの養生管理が簡単にできるプレキャストコンクリ
ート板、スラブおよびその構築方法を提供することであ
る。 【解決手段】 適宜間隔をもって対向配置された同じ大
きさの上下部コンクリート2a、2bが、これらの間に
適宜間隔ごとに配筋されたトラス筋3で接合され、これ
らのトラス筋3間に短尺軽量型枠4、中尺軽量型枠1
3、長尺軽量型枠14、上面に溝を設けてなる溝付き軽
量型枠18、複数の幅狭な軽量型枠からなる軽量型枠ユ
ニット24、上面の溝に貫通孔27を設けてなる孔付き
軽量型枠28のいずれかを一種以上配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレキャストコンク
リート板、スラブおよびその構築方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物のスラブは、図
15に示すように、いわゆるハーフPCと呼ばれるプレ
キャストコンクリート板45上にトップコンクリート4
6を打設して構築している。このスラブ47は、コンク
リート板48の上面にトラス筋49が適宜間隔ごとに配
筋され、これらのトラス筋49間に軽量型枠50が配設
されたプレキャストコンクリート板45を、梁間に隣接
状態で敷設して下床51を形成し、該下床51上にスラ
ブ上端筋52を配筋するとともに、トップコンクリート
46を打設して構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のスラブ
の構築においては、下床上へのスラブ上端筋の配筋作業
に手間がかかるとともに、トップコンクリートの養生管
理が難しく、その均質性を保持するのが困難であった。
【0004】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、スラブ上端筋の配筋作業と、現
場打ちコンクリートの養生管理が簡単にできるプレキャ
ストコンクリート板、スラブおよびその構築方法を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1の発明が適宜間隔をもって対向配
置された同じ大きさのコンクリート板が、これらの間に
適宜間隔ごとに配筋されたトラス筋で接合され、これら
のトラス筋間に短尺軽量型枠、中尺軽量型枠、長尺軽量
型枠、上面に溝を設けてなる溝付き軽量型枠、複数の幅
狭な軽量型枠からなる軽量型枠ユニット、上面の溝に貫
通孔を設けてなる孔付き軽量型枠のいずれかを一種以上
配設したことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、スラブを構築す
るときにスラブ上端筋の配筋作業が省略できるプレキャ
ストコンクリート板を形成することができる。各種の軽
量型枠を組み合わせて配設することにより、プレキャス
トコンクリート板の軽量化を図るとともに、プレキャス
トコンクリート板内における強度に変化をもたせること
ができ、かつプレキャストコンクリート板の軽量床衝撃
音性能および空気伝搬音性能(以下軽量床衝撃音性能等
という)が高められる。
【0007】請求項2の発明が、適宜間隔をもって対向
配置された異なる大きさのコンクリート板が、これらの
間に適宜間隔ごとに配筋されたトラス筋で接合され、前
記大きなコンクリート板における小さなコンクリート板
からはみ出した箇所に前記トラス筋より背が低いトラス
筋が配筋されたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明によれば、コンクリート板
間のトラス筋より背が低いトラス筋により段差部が形成
される。
【0009】請求項3の発明が、請求項2において、前
記コンクリート板の間におけるトラス筋間には短尺軽量
型枠、中尺軽量型枠、長尺軽量型枠、上面に溝を設けて
なる溝付き軽量型枠、複数の幅狭な軽量型枠からなる軽
量型枠ユニット、上面の溝に貫通孔を設けてなる孔付き
軽量型枠のいずれかを一種以上配設したことを特徴とす
る。
【0010】請求項3の発明によれば、対向したコンク
リート板における軽量床衝撃音性能等が高められる。
【0011】請求項4の発明が、請求項1または3にお
いて、前記複数のトラス筋間におけるいずれかのトラス
筋間には軽量型枠を配設しないことを特徴とする。
【0012】請求項4の発明によれば、軽量型枠を配設
しないトラス筋間には現場打ちコンクリートが打設され
るので、強度が大きくなる。
【0013】請求項5の発明が、請求項1〜4のいずれ
かにおいて、前記コンクリート板の側端部には複数のト
ラス筋が近接して配筋されたことを特徴とする。
【0014】請求項5の発明によれば、コンクリート板
の側端部の強度を大きくすることができる。
【0015】請求項6の発明が、適宜間隔をもって対向
配置された同じ大きさのコンクリート板が、これらの間
に適宜間隔ごとに配筋されたトラス筋で接合されてなる
プレキャストコンクリートが、梁間に隣接状態で配設さ
れ、コンクリート板の間には現場打ちコンクリートが打
設されて形成されたことを特徴とする。
【0016】請求項6の発明によれば、コンクリート板
間に打設された現場打ちコンクリートの均質化が図れ
る。
【0017】請求項7の発明が、前記請求項1〜5のう
ちの少なくとも一種以上のプレキャストコンクリート板
が梁間に隣接状態で配設され、コンクリート板の間には
現場打ちコンクリートが打設されて形成されたことを特
徴とする。
【0018】請求項7の発明によれば、軽量床衝撃音性
能等が高いスラブを構築することができる。
【0019】請求項8の発明が、前記適宜間隔をもって
対向配置された所定の大きさのコンクリート板が、これ
らの間に適宜間隔ごとに配筋されたトラス筋で接合され
てなるプレキャストコンクリートを梁間に隣接状態で配
設し、該梁に対向して設置されたプレキャストコンクリ
ート板の端部同士に接続筋を配筋し、これらの対向した
箇所からプレキャストコンクリート板におけるコンクリ
ート板の間に現場打ちコンクリートを打設することを特
徴とする。
【0020】請求項8の発明によれば、スラブ上端筋を
配筋する手間が省けるとともに、コンクリート板間に打
設されたコンクリートの養生管理が容易に行えて、その
均質化を図ることができる。
【0021】請求項9の発明が、前記請求項1〜5のう
ちの少なくとも一種以上のプレキャストコンクリート板
を梁間に隣接状態で配設し、該梁に対向して設置された
プレキャストコンクリート板の端部同士に接続筋を配筋
し、これらの対向した箇所からプレキャストコンクリー
ト板におけるコンクリート板の間に現場打ちコンクリー
トを打設することを特徴とする。
【0022】請求項9の発明によれば、コンクリート板
間に打設されたコンクリートが均質で、かつ軽量床衝撃
音性能等の高いスラブを短期間で構築することができ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレキャストコン
クリート板、スラブおよびその構築方法の実施の形態に
ついて図面に基づいて詳細に説明する。プレキャストコ
ンクリート板の実施の形態については図1〜図8に基づ
いて説明し、スラブおよびその構築方法の実施の形態に
ついては図9〜図14に基づいて説明する。またプレキ
ャストコンクリート板は第1から第8の実施の形態を説
明し、スラブは第1から第3の実施の形態を説明する
が、各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付して
説明し、異なった構成は異なった符号を付して説明す
る。
【0024】図1の(1)および(3)は第1の実施の
形態のプレキャストコンクリート板の断面図、同図の
(2)は上部コンクリート板を省いたプレキャストコン
クリート板の平面図である。
【0025】プレキャストコンクリート板(以下PC板
という)1は、適宜間隔をもって対向配置された同じ大
きさの上下部コンクリート板2a、2bが、これらの間
に配筋されたトラス筋3により接合され、これらのトラ
ス筋3間に短尺軽量型枠4が適宜間隔ごとに配設されて
構成されている。したがって、これらの上下部コンクリ
ート板2a、2bの間には現場打ちコンクリートが打設
される間隙部5が形成されている。
【0026】トラス筋3は適宜間隔ごとに5本配筋さ
れ、その両端部が上下部コンクリート板2a、2b内に
埋設されている。このトラス筋3は、三角形状に配置さ
れた一本の上弦筋(トップ筋)6と二本の下弦筋(下端
筋)7が波形のラチス筋8で接合されたトラスであり、
上弦筋6および下弦筋7が上下部コンクリート板2a、
2b内の曲げ補強筋9に接合されている。なお、トラス
筋3は上記のようなものに限定されず、一本の上弦筋と
一本の下弦筋を波型のラチス筋で接合したトラスであっ
てもよい。さらにトラス筋3の数は図示するものに限定
されるものでなく、これ以上またはこれ以下であっても
よい。
【0027】これらのトラス筋3間に配設された短尺軽
量型枠4は所定数の中空部10を備えた通常の大きさ、
すなわち40〜45cm×120cmのものであり、具
体的には、発泡ポリスチレンのようなビーズ型内発泡成
形による合成樹脂発泡成形品が使用されるが、その他に
もエチレン系樹脂、プロピレン系樹脂等からなる発泡成
形品等を使用することも可能である。この材質は、コン
クリートに対して軽量であれば特に限定されるものでは
なく、金属または紙製であってもよい。また前記中空部
10の数は前記のものに限定されず、これ以下またはこ
れ以上であっても良く、さらに中空部10のない短尺軽
量型枠4であってもよい。
【0028】このように上下部コンクリート板2a、2
bで形成されたPC板1は、梁間に敷設して、上下部コ
ンクリート板2a、2b間に現場打ちコンクリートを打
設するだけでスラブを形成することができるとともに、
現場打ちコンクリートの養生管理が簡単に行える。
【0029】図2は第2の実施の形態のPC板11を示
し、短尺軽量型枠4と、中尺軽量型枠12と、長尺軽量
型枠と13を任意に組み合わせて配設したものである。
ここに中尺軽量型枠12とは、長さが短尺軽量型枠4の
2倍以上の長さを有したものである。また長尺軽量型枠
13とは、長さがほぼトラス筋3と同等の長さを有した
ものである。このように大きさ(長さ)の異なる軽量型
枠4、12、13を組み合わせて配設することにより、
PC板11における強度に変化をもたせることができ
る。また三種の軽量型枠4、12、13の組み合わせは
任意に変えることができ、短尺軽量型枠4と中尺軽量型
枠12、短尺軽量型枠4と長尺軽量型枠13、中尺軽量
型枠12と長尺軽量型枠13の組み合わせの他、図2の
(3)に示すように、長尺軽量型枠13または中尺軽量
型枠(図示せず)12のみを配設したPC板14を形成
することができる。
【0030】図3は第3の実施の形態のPC板15を示
し、一部のトラス筋3間に短尺軽量型枠4を配設しない
ものであり、この短尺軽量型枠4が配設されないトラス
筋3間には現場打ちコンクリートが打設されるため、こ
この強度が他よりも大きくなる。この短尺軽量型枠4を
配設しないPC板15は、図2のように各種の軽量型枠
4、12、13を組み合わせたPC板でも形成すること
ができる。
【0031】図4は第4の実施の形態のPC板16を示
し、上下部コンクリート板2a、2bの両側部にトラス
筋3を二本近接して配筋したものであり、このPC板1
6の両側部における強度が大きくなるため、これを使用
してスラブを形成する際に隣接して敷設した他のPC板
との接合部が強められる。このトラス筋3を2本近接し
て配筋したPC板16は、図1〜図3のPC板1、1
2、15で形成することもできる。
【0032】図5は第5の実施の形態のPC板17を示
し、トラス筋3間に溝付き軽量型枠18を配設したもの
である。溝付き軽量型枠18は、図5の(3)に示すよ
うに、上面に縦横に交差した溝19を備え、この溝19
に上部コンクリート板2aのコンクリートが打設され
て、上部コンクリート板2aに補強リブ20が形成され
ている。この補強リブ20は上部コンクリート板2aの
剛性を高めて、下部コンクリート板2bとの固有振動数
を違えることにより、これらの共振現象を防いで軽量床
衝撃音性能等を高めている。この溝19の間隔(ピッ
チ)、幅、深さは軽量床衝撃音性能等に応じて設定され
る。なお、前記溝19の本数は図示するものに限定され
ず、これ以上またはこれ以下であってもよい。さらに、
この溝付き軽量型枠18と、短尺軽量型枠4、中尺軽量
型枠12、長尺軽量型枠13のうちのいずれか一種以上
を組み合わせたPC板(図示せず)を形成することもで
きる。
【0033】図6は第6の実施の形態のPC板21を示
し、幅狭な軽量型枠22を僅かな間隔部23をもって対
向状に載置してなる軽量型枠ユニット24を、各トラス
筋3間に配置したものであり、前記間隙部23に上部コ
ンクリート板2aのコンクリートが打設されて、上部コ
ンクリート板2aに補強リブ25を形成している。この
補強リブ25によって、図5のPC板17と同じ性能を
発揮することができる。この幅狭な軽量型枠22は幅が
21cm以下で、在来の軽量型枠(幅43または40c
m、長さ120cmの軽量型枠)の約半分の中空形成型
枠であり、単独で形成する場合や、在来の軽量型枠を半
分に切断して形成する場合がある。また幅狭な軽量型枠
22は溝付き軽量型枠18と同じ材質で形成する。この
他、軽量型枠ユニット24と、短尺軽量型枠4、中尺軽
量型枠13、長尺軽量型枠14、溝付き軽量型枠18の
うちのいずれか一種以上を組み合わせたPC板(図示せ
ず)を形成することができる。
【0034】図7は第7の実施の形態のPC板26を示
し、溝19の交差部に円柱状の貫通孔27を設けてなる
孔付き軽量型枠28を配設したものである。前記溝19
によって上部コンクリート板2aに補強リブ20が形成
されるとともに、貫通孔27によって下部コンクリート
2bに接した抵抗体29が形成されている。この補強リ
ブ20により、図2のPC板11と同じの性能を発揮す
ることができるとともに、前記抵抗体29により下部コ
ンクリート板2bの固有振動数を変えられる。
【0035】図8は第8の実施の形態のPC板30を示
し、適宜間隔をもって対向配置された大きさの異なる二
枚のコンクリート31、32がトラス筋3で接合され、
上部コンクリート板31からはみ出した下部コンクリー
ト板32のはみ出し箇所には、前記トラス筋3より背が
低いトラス筋3aが配筋されている。したがって、上部
コンクリート板31と、背が低いトラス筋3aとの高低
差をもって段差部が形成される。前記上下部コンクリー
ト31、32の間には短尺軽量型枠4が配設され、この
短尺軽量型枠4は、中尺軽量型枠13、長尺軽量型枠1
4、溝付き軽量型枠18、軽量型枠ユニット24、孔付
き軽量型枠28のうちのいずれか一種以上と組み合わせ
て配設することができる。
【0036】図9および図10は第1の実施の形態のス
ラブ33を示し、適宜間隔をもって対向配置した上下部
コンクリート板2a、2bがトラス筋3で接合されてな
るPC板34が、梁間に隣接状態で敷設され、前記上下
部コンクリート2ba、2b間に現場打ちコンクリート
35が打設されて構築されている。この現場打ちコンク
リート35は上下部コンクリート2ba、2bで挟まれ
ているため均質に仕上がっている。
【0037】このスラブ33の構築方法は、図10に示
すように、工場で製造された上記PC板34を短尺梁3
6と長尺梁37との間に、長辺側が密接するようにして
敷設する。一方、PC板34の短辺側34aは短尺梁3
6に設置され、他のPC板34の短辺側34bと対向し
た状態になる。そして、この対向した短辺側34a、3
4bにわたって短尺梁36との接続を行う接続筋38を
配筋する。次に、これらのPC板34、34の短辺側3
4a、34bで形成された空隙部39から現場打ちコン
クリート35を上下部コンクリート2a、2bの間に打
設する。この現場打ちコンクリート35は上下部コンク
リート2a、2bが型枠代わりとなるため、その養生管
理が簡単で、かつコンクリートが均質に仕上がってスラ
ブ33の構築が完了する。このように型枠代わりとなる
上下部コンクリート2a、2bが工場で予め製作される
ため、スラブ上面のレベル精度が高くなるとともに、ス
ラブ上端筋の配筋が省略できて、接続筋38の配筋だけ
なので、スラブ33が簡単に構築できて工期が大幅に短
縮できる。
【0038】図11および図12は第2の実施の形態の
スラブを示し、上下部コンクリート2a、2b間のトラ
ス筋3の間に短尺軽量型枠4が適宜間隔をもって埋設さ
れた中空スラブ41である。すなわち、この中空スラブ
41は図1のPC板1を使用して構築したものであり、
軽量であるとともに、所定の強度を備えている。このほ
か図2〜図7のPC板11、15、16、17、21、
26を使用することにより、軽量床衝撃音性能の高いス
ラブや、全体として強度に変化をもったスラブを構築す
ることができる。なお、スラブの構築方法は図9および
図10のスラブ33と同じ方法である。
【0039】図13および図14は第3の実施の形態の
スラブを示し、図8のPC板30を使用して構築した、
段差部43を備えた中空スラブ42である。上下部コン
クリート板31、32の間に現場打ちコンクリート35
を打設すると、上部コンクリート板31と、背が低いト
ラス筋3aとの高低差をもって段差部43が形成され
る。このように図8のPC板30を使用することによ
り、スラブ42の任意の箇所に段差部43を簡単に形成
することができる。この中空スラブ42の構築方法は、
図9および図10のスラブ33と同じ方法で構築するも
のとし、このスラブ33と同じ性能を発揮することがで
きる。
【0040】
【発明の効果】スラブを構築するときにスラブ上端筋の
配筋作業が省略できるPC板を形成することができる。
【0041】各種の軽量型枠を組み合わせて配設するこ
とにより、PC板の軽量化を図るとともに、PC板内に
おける強度に変化をもたせることができる。
【0042】PC板の軽量床衝撃音性能等が高められ
る。
【0043】コンクリート板と、背が低いトラス筋との
高低差により段差部が簡単に形成できる。
【0044】軽量型枠を配設しないトラス筋間には現場
打ちコンクリートが打設されるので、強度が大きくな
る。
【0045】コンクリート板の側端部の強度を大きくす
ることができる。
【0046】コンクリート板間に打設された現場打ちコ
ンクリートが均質となる。
【0047】軽量床衝撃音性能等が高いスラブを構築す
ることができる。
【0048】スラブ上端筋を配筋する手間が省けるとと
もに、コンクリート板間に打設されたコンクリートの養
生管理が容易に行えて、その均質化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)および(3)は第1の実施の形態のPC
板の断面図、(2)は上部コンクリート板を省略した平
面図である。
【図2】(1)および(3)は第2の実施の形態のPC
板の上部コンクリート板を省略した平面図、(2)は同
断面図である。
【図3】第3の実施の形態のPC板の上部コンクリート
板を省略した平面図である。
【図4】(1)は第4の実施の形態のPC板の断面図、
(2)は上部コンクリート板を省略した平面図である。
【図5】(1)は第5の実施の形態のPC板の断面図、
(2)は上部コンクリート板を省略した平面図、(3)
および(4)は短尺軽量型枠の斜視図である。
【図6】(1)は第6の実施の形態のPC板の断面図、
(2)は上部コンクリート板を省略した平面図、(3)
は軽量型枠ユニットの斜視図である。
【図7】(1)は第7の実施の形態のPC板の断面図、
(2)は上部コンクリート板を省略した平面図、(3)
孔付き軽量型枠の平面図、(4)は(3)のA−A線断
面図、(5)は(3)のB−B線断面図である。
【図8】(1)は第8の実施の形態のPC板の断面図、
(2)は同平面図、(3)は上部コンクリート板を省略
した平面図である。
【図9】第1の実施の形態のスラブの断面図である。
【図10】第1の実施の形態のスラブの平面図である。
【図11】第2の実施の形態のスラブの断面図である。
【図12】第2の実施の形態のスラブの平面図である。
【図13】第3の実施の形態のスラブの断面図である。
【図14】第3の実施の形態のスラブの平面図である。
【図15】従来のスラブの断面図である。
【符号の説明】
1、11、14、15、16、17、21、26、3
0、34 PC板 2a、2b、31、32 コンクリート板 3 トラス筋 3a 背の低いトラス筋 4 短尺軽量型枠 5、23 間隙部 6 上弦筋 7 下弦筋 8 ラチス筋 9 曲げ補強筋 10 中空部 12 中尺軽量型枠 13 長尺軽量型枠 18 溝付き軽量型枠 19 溝 20、25 補強リブ 22 幅狭な軽量型枠 24 軽量型枠ユニット 27 貫通孔 28 孔付き軽量型枠 29 抵抗体 33、41、42 スラブ 35 現場打ちコンクリート 36 短尺梁 37 長尺梁 38 接続筋 39 空隙部 43 段差部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜間隔をもって対向配置された同じ大
    きさのコンクリート板が、これらの間に適宜間隔ごとに
    配筋されたトラス筋で接合され、これらのトラス筋間に
    短尺軽量型枠、中尺軽量型枠、長尺軽量型枠、上面に溝
    を設けてなる溝付き軽量型枠、複数の幅狭な軽量型枠か
    らなる軽量型枠ユニット、上面の溝に貫通孔を設けてな
    る孔付き軽量型枠のいずれかを一種以上配設したことを
    特徴とするプレキャストコンクリート板。
  2. 【請求項2】 適宜間隔をもって対向配置された異なる
    大きさのコンクリート板が、これらの間に適宜間隔ごと
    に配筋されたトラス筋で接合され、前記大きなコンクリ
    ート板における小さなコンクリート板からはみ出した箇
    所に前記トラス筋より背が低いトラス筋が配筋されたこ
    とを特徴とするプレキャストコンクリート板。
  3. 【請求項3】 前記コンクリート板の間におけるトラス
    筋間には短尺軽量型枠、中尺軽量型枠、長尺軽量型枠、
    上面に溝を設けてなる溝付き軽量型枠、複数の幅狭な軽
    量型枠からなる軽量型枠ユニット、上面の溝に貫通孔を
    設けてなる孔付き軽量型枠のいずれかを一種以上配設し
    たことを特徴とする請求項2に記載のプレキャストコン
    クリート板。
  4. 【請求項4】 前記複数のトラス筋間におけるいずれか
    のトラス筋間には軽量型枠を配設しないことを特徴とす
    る請求項1または3に記載のプレキャストコンクリート
    板。
  5. 【請求項5】 前記コンクリート板の側端部には複数の
    トラス筋が近接して配筋されたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載のプレキャストコンクリート
    板。
  6. 【請求項6】 適宜間隔をもって対向配置された同じ大
    きさのコンクリート板が、これらの間に適宜間隔ごとに
    配筋されたトラス筋で接合されてなるプレキャストコン
    クリートが、梁間に隣接状態で配設され、コンクリート
    板の間には現場打ちコンクリートが打設されて形成され
    たことを特徴とするスラブ。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜5のうちの少なくとも一
    種以上のプレキャストコンクリート板が梁間に隣接状態
    で配設され、コンクリート板の間には現場打ちコンクリ
    ートが打設されて形成されたことを特徴とするスラブ。
  8. 【請求項8】 適宜間隔をもって対向配置された所定の
    大きさのコンクリート板が、これらの間に適宜間隔ごと
    に配筋されたトラス筋で接合されてなるプレキャストコ
    ンクリートを梁間に隣接状態で配設し、該梁に対向して
    設置されたプレキャストコンクリート板の端部同士に接
    続筋を配筋し、これらの対向した箇所からプレキャスト
    コンクリート板におけるコンクリート板の間に現場打ち
    コンクリートを打設することを特徴とするスラブの構築
    方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜5のうちの少なくとも一
    種以上のプレキャストコンクリート板を梁間に隣接状態
    で配設し、該梁に対向して設置されたプレキストコンク
    リート板の端部同士に接続筋を配筋し、これらの対向し
    た箇所からプレキャストコンクリート板におけるコンク
    リート板の間に現場打ちコンクリートを打設することを
    特徴とするスラブの構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161604A (ja) * 2000-11-22 2002-06-04 Yuka Sansho Kk 遮音性に優れた中空コンクリートスラブ用基板及びその製造方法並びに中空コンクリートスラブ
WO2002092935A1 (fr) * 2001-05-16 2002-11-21 Penta-Ocean Construction Co., Ltd. Unite de materiaux encastres, panneau en beton prefabrique, procede de fabrication dudit panneau en beton, dalle et procede de construction de cette dalle
WO2008015278A1 (de) * 2006-08-04 2008-02-07 Schwörer Haus KG Anordnung zur gründung eines bauwerks mit vorgefertigten bauelementen

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