JP2000290443A - ポリプロピレン系樹脂組成物および収縮包装用ポリプロピレンフィルム - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物および収縮包装用ポリプロピレンフィルム

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】本発明の収縮包装用ポリプロピレンフィル
ムに特に適したポリプロピレン系樹脂組成物は、MFR
が0.1〜20g/10minであるシンジオタクチッ
クポリプロピレン(A)と、プロピレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体(B)とを特定割合で含有している組成
物から形成され、該共重合体(B)は、(1)プロピレ
ンから導かれる構成単位を50〜95モル%の量で、1
−ブテンから導かれる構成単位を5〜50モル%の量で
含有し、(2)135℃、デカリン中で測定される極限
粘度[η]が0.1〜12dl/gであることを特徴と
している。 【効果】上記フィルムは、透明性が良好で、かつ、高熱
収縮性に優れ、種々の形状にフィットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高収縮性を有する
光学特性に優れた収縮包装用フィルムに特に適したポリ
プロピレン系樹脂組成物、および高収縮性を有する光学
特性に優れる収縮包装用ポリプロピレンフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂延伸フィルムの加熱により
収縮する性質を利用して、熱可塑性樹脂延伸フィルムで
工業用品、日用品、食料品等を密着包装する、いわゆる
収縮包装が広く行なわれている。
【0003】このような収縮包装用フィルムの素材とし
ては、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル等の熱可塑
性樹脂が知られている。しかしながら、これらの熱可塑
性樹脂フィルムは、いずれも収縮包装用フィルムとして
十分満足すべき性質を有しているわけではない。
【0004】たとえば、低密度ポリエチレンフィルム
は、安価で耐衝撃強度が大きいため、工業用包装には好
適である。しかしながら、低密度ポリエチレンフィルム
は、透明性と光沢がさほど良好でなく、また、適性収縮
温度が軟質塩化ビニルフィルム(以下、PVCフィルム
と略す)より20〜50℃高いため、商業用包装には好
ましくないという問題がある。
【0005】PVCフィルムは、透明性に優れるため、
被包装物である商品の美観を高めその商品価値を向上さ
せることができ、しかも、適性収縮温度が低く、その適
性収縮温度の範囲が広い等、商業用包装に最も好ましい
性能を有している。しかしながら、PVCフィルムは、
耐衝撃強度、特に耐低温衝撃強度の点で工業用包装への
使用には必ずしも満足するものではなかった。また、P
VCフィルムは耐ブロッキングの点でポリオレフィンフ
ィルムへの代替が検討されている。
【0006】したがって、透明性が良好で、かつ高収縮
性に優れた収縮包装用ポリプロピレンフィルムの出現が
望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に伴う問題を解決しようとするものであっ
て、商業包装に適するとともに工業包装にも適した収縮
包装用ポリプロピレンフィルム、具体的には、透明性が
良好で、かつ高収縮性を有する、および収縮包装用ポリ
プロピレンフィルムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のポリプロ
ピレン系樹脂組成物および収縮包装用ポリプロピレンフ
ィルムである。 [1]:MFRが0.1〜20g/10minであるシ
ンジオタクチックポリプロピレン(A)50〜95重量
部と、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(B)
5〜50重量部とを含有しているポリプロピレン組成物
から形成され、該プロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(B)は、(1)プロピレンから導かれる構成単位
を50〜95モル%の量で、1−ブテンから導かれる構
成単位を5〜50モル%の量で含有し、(2)135
℃、デカリン中で測定される極限粘度[η]が0.1〜
12dl/gであることを特徴とするポリプロピレン系
樹脂組成物。 [2]:シンジオタクチックポリプロピレン(A)のシ
ンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上である
[1]記載のポリプロピレン系樹脂組成物。 [3]:MFRが0.1〜20g/10minであるシ
ンジオタクチックポリプロピレン(A)50〜95重量
部と、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(B)
5〜50重量部とを含有しているポリプロピレン組成物
から形成され、かつ、縦方向および横方向の少なくとも
1方向に延伸されたフィルムであり、該プロピレン・1
−ブテンランダム共重合体(B)は、(1)プロピレンか
ら導かれる構成単位を50〜95モル%の量で、1−ブ
テンから導かれる構成単位を5〜50モル%の量で含有
し、(2)135℃、デカリン中で測定される極限粘度
[η]が0.1〜12dl/gであることを特徴とする
収縮包装用ポリプロピレンフィルム。 [4]:シンジオタクチックポリプロピレン(A)のシ
ンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上である
[3]記載の収縮包装用ポリプロピレンフィルム。
【0009】本明細書中における「フィルム」は、フィ
ルムおよびシートを指す。
【0010】以下、本発明に係るポリプロピレン系樹脂
組成物および収縮包装用ポリプロピレンフィルムについ
て具体的に説明する。
【0011】本発明に係る収縮包装用ポリプロピレンフ
ィルムは、シンジオタクチックポリプロピレン(A)と
プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(B)とを含
有しているポリプロピレン組成物から形成され、プロピ
レン・1−ブテンランダム共重合体を製造する触媒は、
通常のTi系触媒であっても、メタロセン系触媒であっ
てもよい。さらには縦方向および横方向の少なくとも1
方向に延伸された一軸延伸フィルムまたは二軸延伸フィ
ルムである。また、本フィルムの両面あるいは片面にポ
リエチレン、EVA、ポリプロピレン等が積層された多
層体でもよい。
【0012】まず、これらの各成分について説明する。シンジオタクチックポリプロピレン(A) 本発明においてシンジオタクチックポリプロピレンを製
造する触媒としては、例えば特開平2−41303号公
報、特開平2−41305号公報、特開平2−2747
03号公報、特開平2−274704号公報、特開平3
−179005号公報、3−179006号、特開平4
−69394号公報に記載されているような互いに非対
称な配位子を有する架橋型遷移金属化合物および助触媒
からなるメタロセン触媒やバナジウム系触媒を挙げるこ
とができるが、異なる構造の触媒であっても13C−NM
Rによって測定されるシンジオタクチックペンタッド分
率が0.5以上のポリプロピレンを製造できるものであ
れば利用でき、その重合方法としてはスラリー重合法、
塊状重合法、気相重合法のいずれも利用できる。
【0013】本発明で用いられるシンジオタクチックポ
リプロピレンは、プロピレンの単独重合体、または単独
重合体の物性を損なわない範囲で、プロピレンと少量の
エチレンおよび/またはα−オレフィンの共重合体が使
用できる。α−オレフィンとしては炭素数4〜25のも
のが使用でき、例えば1−ブテン、1−ペンテン、1−
デセン、1−ヘキサデセン、1−テトラデセン、1−オ
クタデセン等が用いられる。また、シクロペンテン、ノ
ルボルネン等のオレフィン類、ヘキサジエン、オクタジ
エン、デカジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリ
デン2−ノルボルネンなどのジエン類を少量含有する共
重合体であっても差し支えない。そのような共重合体
は、前記シンジオタクティシティの良好なポリ−α−オ
レフィンを与える公知の触媒の存在下にプロピレンと少
量のコモノマーを共重合することによって得ることがで
きる。
【0014】本発明で使用されるシンジオタクチックホ
モプロピレンは、その13C−NMRにより求められるシ
ンジオタクチックペンタッド分率が好ましくは0.7以
上、特に好ましくは0.75以上の値をもつ。
【0015】シンジオタクチックペンタッド分率は、特
開平3−263411に記載した方法によって測定し
た。
【0016】シンジオタクチックポリプロピレン(A)
は、MFRが0.1〜20g/10min、好ましくは
0.2〜18g/10min、さらに好ましくは0.3
〜15g/10minの範囲にある。
【0017】MFRは、ASTMD−1238(230
℃、2.16kg荷重)に準じて測定した。
【0018】本発明においては、シンジオタクチックポ
リプロピレン(A)は、シンジオタクチックポリプロピ
レン(A)およびプロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(B)の合計量100重量部に対して、50〜95
重量部、好ましくは55〜90重量部、さらに好ましく
は60〜85重量部の割合で用いられる。
【0019】プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(B) 本発明で用いられるプロピレン・1−ブテンランダム共
重合体(B)は、プロピレンから導かれる構成単位含有
量が50〜95モル%、好ましくは55〜93モル%、
さらに好ましくは60〜90モル%であり、1−ブテン
から導かれる構成単位含有量が5〜50モル%、好まし
くは7〜45モル%、さらに好ましくは10〜40モル
%である。
【0020】このプロピレン・1−ブテンランダム共重
合体(B)は、プロピレンおよび1−ブテン以外のα−
オレフィンから導かれる構成単位を少量、たとえば10
モル%以下、好ましくは5モル%以下の量で含んでいて
もよい。
【0021】プロピレンおよび1―ブテン以外のα−オ
レフィンとしては、エチレンや炭素数5〜20のα−オ
レフィンが用いられ、具体的には、1−ヘキセン、4−
メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1
−テトラデセン、1−オクタデセンなどが用いられる。
【0022】プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(B)は、MFRが0.1〜50g/10min、好ま
しくは0.2〜40g/10min、さらに好ましくは
0.3〜30g/10minの範囲にあり、密度が0.
850〜0.900g/cm 3、好ましくは0.860
〜0.898g/cm3、さらに好ましくは0.870
〜0.895g/cm3の範囲にある。
【0023】プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(B)は、135℃、デカリン中で測定される極限粘度
[η]が0.1〜12dl/g、好ましくは0.3〜1
0dl/g、さらに好ましくは0.5〜5dl/gであ
る。
【0024】本発明で用いるプロピレン・1−ブテンラ
ンダム共重合体は、不飽和カルボン酸またはその無水物
による部分的または完全変性物であってもよい。このプ
ロピレン・1−ブテンランダム共重合体の変性物は、オ
ーバーラップ包装性、金属などとの接着性が優れてい
る。
【0025】本発明においては、プロピレン・1−ブテ
ンランダム共重合体(B)は、シンジオタクチックポリ
プロピレン(A)およびプロピレン・1−ブテンランダ
ム共重合体(B)の合計量100重量部に対して、5〜
50重量部、好ましくは10〜45重量部、さらに好ま
しくは15〜40重量部の割合で用いられる。
【0026】ポリプロピレン組成物 本発明に係る収縮包装用ポリプロピレンフィルムの形成
に用いられるポリプロピレン組成物は、上記のようなシ
ンジオタクチックポリプロピレン(A)とプロピレン・
1−ブテンランダム共重合体(B)とを含有している。
【0027】このようなポリプロピレン組成物は、シン
ジオタクチックポリプロピレン(A)とプロピレン・1
−ブテンランダム共重合体(B)とを、タンブラー、V
型ブレンダー、ヘンシェルミキサー等で混合した後、押
出機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等で混練
することによって得られる。混練は、十分に行なうこと
が望ましい。
【0028】本発明で用いられるポリプロピレン組成物
中に、シンジオタクチックポリプロピレン(A)および
プロピレン・1−ブテンランダム共重合体(B)のほか
に、耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、抗ブロッ
キング剤、スリップ剤、帯電防止剤、耐候安定剤、防曇
剤、結晶核剤、塩基吸収剤、滑剤、難燃剤などを、本発
明の目的を損なわない範囲で添加することができる。
【0029】収縮包装用ポリプロピレンフィルム 本発明に係る収縮包装用ポリプロピレンフィルムは、上
記のようにして得られるポリプロピレン組成物から形成
され、かつ、縦方向(MD方向)および横方向(TD方
向)の少なくとも1方向に延伸された一軸延伸フィルム
または二軸延伸フィルムである。
【0030】本発明に係る収縮包装用ポリプロピレンフ
ィルムは、上記ポリプロピレン組成物を溶融して成膜し
た後、延伸することによって得ることができる。この成
膜方法としては、公知の任意の成膜方法、たとえばイン
フレーション法、Tダイ法、カレンダー法等を採用する
ことができる。
【0031】また、延伸方法も、公知の任意の延伸方
法、たとえばテンター延伸機による一軸延伸法、インフ
レーション式同時二軸延伸法等を採用することができ
る。インフレーション式同時二軸延伸法としては、たと
えばロール延伸機とテンター延伸機の組み合わせによる
フラット式逐次二軸延伸あるいはフラット式同時二軸延
伸の方法がある。
【0032】延伸倍率は、縦方向、横方向、それぞれ3
倍〜10倍、好ましくは4倍〜9倍である。延伸倍率が
上記範囲内になるように延伸を行なうと、フィルム内部
の分子配向が十分で、熱処理により十分な熱収縮が得ら
れるポリプロピレンフィルムを得ることができ、延伸に
よる膜切れを起こすこともない。
【0033】また、本フィルムの少なくとも一層に、ポ
リ抗性、耐油性などの付加価値を付与する目的で、共押
出でエチレン共重合体あるいはエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体などの層を、低温ヒートシール、透明性、
気体透過抵しあるいは後ラミネーションにより積層して
もよい。
【0034】また、本フィルムの両面あるいは片面にポ
リエチレン、EVA、ポリプロピレン等が積層された多
層体フィルムでもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る収縮包装用フィルムに特に
適したポリプロピレン系樹脂組成物からなる収縮包装用
ポリプロピレンフィルムは、透明性が良好で、かつ高収
縮性に優れる。
【0036】上記のような効果を有する、本発明に係る
収縮包装用ポリプロピレンフィルムは、食料品の包装、
その他の雑貨等の日用品の包装などの商業用包装に広く
用いることができ、また工業用品の包装(工業包装)に
も広く用いることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】次に本発明を実施例により具体的
に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるも
のではない。
【0038】<融点(Tm)>パーキンエルマー社製D
SC−7型装置(示差走査型熱量計(DSC))を用い
て測定した。試料約5mgをアルミパンに詰めて200
℃まで昇温し、200℃で5分間保持した後、10℃/
分で−40℃まで冷却し、−40℃で5分間保持した
後、10℃/分で昇温する際の吸熱曲線より求めた。
【0039】[延伸フィルムの物性測定] <熱収縮率>サイズ150mm×20mmのサンプルの
中央表面に100mmの標線を延伸方向に付け、任意の
温度(100℃、120℃)に設定されたエアーオーブ
ン中に30分放置し、標線間の距離を測定し、標線間の
距離の減少量を最初の標線間距離(100mm)で除し
た値をパーセントで表示した。
【0040】<引張特性>ASTMD−882に準拠し
て引張試験を行なって、ヤング率を求めた。
【0041】<引張り破断点伸び>JISK6781
(引張り速度200mm/min)に準拠して引張試験
を行なって、引張り破断点伸びを求めた。
【0042】<内部ヘイズ>無色のガラス製シェル
(4.5cm×4.0cm×1.4cm)にシクロヘキ
サノールを充填し、そのシェルの中にフィルムサンプル
(3cm×6cm)を挿入した後、ヘイズを測定する。
ヘイズは、ASTMD−1330に準拠して測定した。
【0043】
【製造例1】プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(B)の製造 充分に窒素置換した2リットル容量のオートクレーブ
に、ヘキサンを830ml、1−ブテンを100g仕込
み、トリイソブチルアルミニウムを1ミリモル加え、7
0℃に昇温した後、プロピレンを供給して全圧7kg/
cm2Gにし、トリエチルアルミニウム1ミリモル、及
び塩化マグネシウムに担持されたチタン触媒をTi原子
に換算して0.005ミリモル加え、プロピレンを連続
的に供給して全圧を7kg/cm2Gに保ちながら30
分間重合を行なった。重合後、脱気して大量のメタノー
ル中でプロピレン・1−ブテンランダム共重合体を回収
し、110℃で12時間減圧乾燥した。
【0044】得られたプロピレン・1−ブテンランダム
共重合体(B)の収量は33.7gであった。(B)の
重合活性は14kg・ポリマー/ミリモルZr・hrで
あった。
【0045】(B)は、1−ブテンから導かれる構成単
位の含有量が23モル%であり、135℃デカリン溶媒
中で測定した極限粘度[η]が1.91dl/gであ
り、融点が110℃であった。
【0046】
【実施例1】MFR=4.1g/10min、Tm=1
29℃、シンジオタクチック分率=0.83のシンジオ
タクチックポリプロピレン(A)90重量部と製造例1
で製造されたプロピレン・1−ブテンランダム共重合体
(B)10重量部とを220℃に設定された押出機(4
0mmφ)で溶融してペレタイザーでペレットにした
後、Tダイにて幅300mm、厚さ250μmのフィル
ムを成形した。
【0047】次いで、このフィルムを一辺200mmの
正方形に切断し、パンタグラフ型同時二軸延伸機で当該
切断フィルムを縦方向(MD方向)に4倍に延伸(延伸
温度:100℃、延伸速度:9m/min)し、延伸終
了後30秒保持した後、直ちに室温に放冷し、厚さ約6
0μmの延伸フィルムを得た。
【0048】得られた延伸フィルムの収縮率(120
℃、30分後)の結果を第1表に示す。
【0049】
【実施例2〜3】シンジオタクチックポリプロピレンと
プロピレン・1−ブテン共重合体のブレンド比を表の通
り変えた以外は、実施例1と同様にして成形、評価を行
った。
【0050】
【比較例1】実施例1において、シンジオタクチックポ
リプロピレン単体を用いた以外は、実施例1と同様にT
ダイにて250μmのフィルムを得た。また延伸条件も
実施例1と同等である。
【0051】
【比較例2〜4】実施例1において、シンジオタクチッ
クポリプロピレンの代わりに、MFR=7.0g/10
min、Tm=138℃のランダムポリプロピレンを用
いた以外は、実施例1と同様にして、厚さ約60μmの
延伸フィルムを得た。
【0052】得られた延伸フィルムの収縮率(120
℃、30分後)およびヤング率の結果を第1表に示す。
【0053】
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MFRが0.1〜20g/10minであ
    るシンジオタクチックポリプロピレン(A)50〜95
    重量部と、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
    (B)5〜50重量部とを含有しているポリプロピレン
    組成物から形成され、該プロピレン・1−ブテンランダ
    ム共重合体(B)は、(1)プロピレンから導かれる構
    成単位を50〜95モル%の量で、1−ブテンから導か
    れる構成単位を5〜50モル%の量で含有し、(2)1
    35℃、デカリン中で測定される極限粘度[η]が0.
    1〜12dl/gであることを特徴とするポリプロピレ
    ン系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】シンジオタクチックポリプロピレン(A)
    のシンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上であ
    る請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】MFRが0.1〜20g/10minであ
    るシンジオタクチックポリプロピレン(A)50〜95
    重量部と、プロピレン・1−ブテンランダム共重合体
    (B)5〜50重量部とを含有しているポリプロピレン
    組成物から形成され、かつ、縦方向および横方向の少な
    くとも1方向に延伸されたフィルムであり、該プロピレ
    ン・1−ブテンランダム共重合体(B)は、(1)プロピ
    レンから導かれる構成単位を50〜95モル%の量で、
    1−ブテンから導かれる構成単位を5〜50モル%の量
    で含有し、(2)135℃、デカリン中で測定される極限
    粘度[η]が0.1〜12dl/gであることを特徴と
    する収縮包装用ポリプロピレンフィルム。
  4. 【請求項4】シンジオタクチックポリプロピレン(A)
    のシンジオタクチックペンタッド分率が0.7以上であ
    る請求項3記載の収縮包装用ポリプロピレンフィルム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010195993A (ja) * 2009-02-26 2010-09-09 Mitsui Chemicals Inc 延伸フィルム、およびその製造方法
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JP2013124340A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Okamoto Kk 難燃性合成樹脂フィルム及びその製造方法

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