JP2000289598A - 車両用制動力制御装置 - Google Patents

車両用制動力制御装置

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JP2000289598A
JP2000289598A JP11098933A JP9893399A JP2000289598A JP 2000289598 A JP2000289598 A JP 2000289598A JP 11098933 A JP11098933 A JP 11098933A JP 9893399 A JP9893399 A JP 9893399A JP 2000289598 A JP2000289598 A JP 2000289598A
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passage
valve
suction
wheel brake
suction passage
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JP11098933A
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Masashi Sawada
昌志 澤田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常ブレーキ時にブレーキ操作力が解除され
た際に、速やかに車輪ブレーキの液圧を減圧することが
できるアンチスキッド制御、トラクション制御及びVS
C制御が可能な車両用制動力制御装置を提供すること。 【解決手段】 吸込通路P5のオリフィス71、73と
副吸込通路P9の吸込通路P5への接続点との間にあっ
て主通路P1側から電動ポンプ23の吸込側への作動液
の流通のみを許容する第2逆止弁83、85と、吸込通
路P5の第2逆止弁83、85と副吸込通路P9の吸込
通路P5への接続点との間に配設される第3電磁開閉弁
47とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ操作が行
われている時において車輪ブレーキの液圧を調節し、か
つブレーキ操作が行われていない時において車輪ブレー
キに液圧を供給し調節する車両用制動力制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の車両用制動力制御装置は、特開
平9−207742号公報に示されるものが知られてい
る。この従来装置は、ブレーキ操作力に対応した液圧を
発生する液圧発生装置と、液圧発生装置の出力液圧を受
けて車輪を制動する車輪ブレーキと、液圧発生装置を車
輪ブレーキに接続するための主通路と、主通路に配設さ
れた常開型の第1開閉電磁弁と、電動ポンプの吸入側を
オリフィスを介して車輪ブレーキに接続し電動ポンプの
吐出側を主通路の液圧発生装置及び第1開閉電磁弁間の
部分に接続するための還流通路とを備えた車両用制動力
制御装置において、主通路の液圧発生装置及び電動ポン
プ吐出側還流通路接続部間の部分に配設されるとともに
液圧発生装置側から車輪ブレーキ側へのブレーキ液の流
通のみを許容する逆止弁と、主通路の液圧発生装置及び
逆止弁間の部分を還流通路の電動ポンプの吸入側及びオ
リフィス間の部分に接続するための吸入通路と、吸入通
路に配設されるとともに電動ポンプによる車輪ブレーキ
のの減圧時に閉作動する常開型の第2開閉電磁弁とを備
えたものである。この従来装置は、構成が簡単であり、
低コストで製造することができる利点を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来装置
では、液圧発生装置に液圧が発生していないにもかかわ
らず車輪ブレーキに液圧を発生させる必要があるトラク
ション制御(駆動スリップ制御)やVSC制御(ビーク
ルスタビリティコントロール:タイヤが横方向のグリッ
プ限界を超えないように、各車輪のブレーキの制御を自
動的に行う)において、第1開閉電磁弁と第2開閉電磁
弁とを開とし、電動ポンプを作動させてオリフィスの差
圧効果によって車輪ブレーキに液圧を供給する。したが
って、確実に車輪ブレーキの液圧を増圧させるために
は、オリフィス径は小さいほどよい。
【0004】しかしながら、通常ブレーキ時にブレーキ
操作力が解除されると、車輪ブレーキから還流通路を経
由して液圧発生装置に還流するブレーキ液は、小径で絞
り効果が高く管路抵抗の大きいオリフィスを通過しなけ
ればならず、速やかな車輪ブレーキの減圧が阻害される
虞があった。
【0005】本発明は、通常ブレーキ時にブレーキ操作
力が解除された際に、速やかに車輪ブレーキの液圧を減
圧することができるトラクション制御やVSC制御が可
能な車両用制動力制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する手段】請求項1に記載の発明は、ブレ
ーキ操作力に対応して液圧を発生する液圧発生装置と、
前記液圧発生装置の出力液圧を受けて車輪を制動する車
輪ブレーキと、前記液圧発生装置を前記車輪ブレーキに
接続するための主通路と、前記主通路の前記液圧発生装
置と前記車輪ブレーキとの間にあって前記液圧発生装置
側から前記車輪ブレーキ側への作動液の流通のみを許容
する第1逆止弁と、吐出側が前記主通路の前記第1逆止
弁と前記車輪ブレーキとの間に接続される電動ポンプ
と、前記電動ポンプの吐出側を前記主通路の前記第1逆
止弁と前記車輪ブレーキとの間に接続するための吐出通
路と、前記吐出通路の前記主通路への接続点と前記車輪
ブレーキとの間にあって前記電動ポンプによる前記車輪
ブレーキの減圧時に閉作動する第1電磁開閉弁と、前記
電動ポンプの吸込側を前記主通路の前記第1電磁開閉弁
と前記車輪ブレーキとの間に接続するための吸込通路
と、前記吸込通路の前記主通路への接続点と前記電動ポ
ンプの吸込側との間に配設されるオリフィスと、前記液
圧発生装置を前記吸込通路の前記オリフィスと前記電動
ポンプの吸込側との間に接続するための副吸込通路と、
前記液圧発生装置と前記副吸込通路の前記吸込通路への
接続点との間に配設された第2電磁開閉弁とを備えた車
両用制動力制御装置において、前記吸込通路の前記オリ
フィスと前記副吸込通路の前記吸込通路への接続点との
間にあって前記主通路側から前記電動ポンプの吸込側へ
の作動液の流通のみを許容する第2逆止弁と、前記吸込
通路の前記第2逆止弁と前記副吸込通路の前記吸込通路
への接続点との間に配設される第3電磁開閉弁とを備え
たことを特徴とする車両用制動力制御装置である。
【0007】請求項1にかかる発明の作用を以下に示
す。
【0008】運転者により制動操作が行われると、液圧
発生装置がそれに応じた作動液圧を発生し、その作動液
圧が主通路、第1逆止弁及び常開型の第1電磁開閉弁を
介して車輪ブレーキに付与され、通常のブレーキ作用が
なされる。
【0009】また、制動時において、車輪がロックする
傾向にある場合には、電動ポンプを駆動し第3電磁開閉
弁を開作動させたまま第2電磁開閉弁及び第1電磁開閉
弁を閉作動させる。その結果、電動ポンプにより車輪ブ
レーキ内の作動液が吸込通路、オリフィス及び第2逆止
弁を介して吸い出され、吐出通路を介して主通路の第1
逆止弁と第1電磁開閉弁との間の部分に吐出される。こ
のとき、第2電磁開閉弁が閉じられているため、液圧発
生装置の作動液が副吸込通路を介して電動ポンプに吸込
まれることを防止でき、車輪ブレーキの液圧を確実に減
圧することができる。一方、車輪ロックが解除され再び
車輪ブレーキの液圧を増圧させる場合には、電動ポンプ
を駆動し第3電磁開閉弁及び第2電磁開閉弁を閉作動さ
せ第1電磁開閉弁を開作動させる。その結果、液圧発生
装置の出力液圧(及び電動ポンプの吐出液圧)が第1電
磁開閉弁を介して車輪ブレーキに付与されるとともに、
電動ポンプにより車輪ブレーキ内の作動液が吸込通路、
オリフィス及び第2逆止弁を介して吸い出される。この
とき、オリフィスの作用によって、車輪ブレーキに付与
される作動液量が電動ポンプにより吸い出される作動液
量よりも多くなるため、車輪ブレーキの液圧が増圧され
る。このように、電動ポンプを駆動し第2電磁開閉弁を
閉作動させたまま第3電磁開閉弁と第1電磁開閉弁とを
それぞれ逆に閉作動及び開作動させることにより、アン
チスキッド制御を行うことができる。
【0010】また、制動操作が行われていない時に、電
動ポンプを駆動し第3電磁開閉弁を閉作動させ第2電磁
開閉弁及び第1電磁開閉弁を開作動させると、電動ポン
プにより液圧発生装置の低圧作動液(制動操作がされて
いないため)が副吸込通路を介して吸い出され、吐出通
路及び常開型の第1電磁開閉弁を介して車輪ブレーキに
圧送される。このとき、第1逆止弁により電動ポンプか
ら吐出された作動液が液圧発生装置に流入することを防
止でき、車輪ブレーキの液圧を確実に増圧させることが
できる。一方、電動ポンプを駆動し第3電磁開閉弁を開
作動させ第2電磁開閉弁及び第1電磁開閉弁を閉作動さ
せると、電動ポンプから吐出された作動液の車輪ブレー
キへの流通が遮断され、電動ポンプにより車輪ブレーキ
内の作動液が吸込通路、オリフィス及び第2逆止弁を介
して吸い出される。このとき、第2電磁開閉弁が閉じて
いるため、液圧発生装置の作動液が副吸込通路を介して
吸込まれることを防止でき、車輪ブレーキの液圧を確実
に減圧させることができる。このように、制動操作が行
われていない時に、車輪ブレーキに確実に液圧を付与で
き、その液圧を調節することができる。すなわち、VSC
制御やトラクション制御が実現可能となる。
【0011】また、請求項1にかかる発明では、アンチ
ロック制御やVSC制御において車輪ブレーキを増圧する
ときに閉作動し減圧するときには開作動する第3電磁開
閉弁を有しているため、絞り効果を高くしてオリフィス
前後の差圧を大きくすることなく車輪ブレーキの液圧を
確実に増圧できる。すなわち、絞り効果が大きいために
管路抵抗の大きい小径のオリフィスを必要としない。し
たがって、通常ブレーキ時にブレーキ操作力が解除され
たときに、管路抵抗の小さいオリフィス及び第3電磁開
閉弁を介して作動液が液圧発生装置に還流するため、速
やかに車輪ブレーキの液圧が減圧される効果も有する。
【0012】請求項1において、前記吸込通路の前記電
動ポンプの吸込側と前記副吸込通路の前記吸込通路への
接続点との間に接続されるとともに作動液が貯溜される
可変容量のリザーバと、前記リザーバを吸込通路に接続
するための連通路と、前記連通路の前記吸込通路への接
続点と前記リザーバとの間に配設されるの第4電磁開閉
弁とを備えると好ましい。この構成によれば、電動ポン
プを駆動し第2電磁開閉弁及び第1電磁開閉弁を閉作動
させ第3電磁開閉弁を開作動させるアンチスキッド制御
の減圧時に、第4電磁開閉弁を開作動させることによ
り、吸込通路中に作動液が流入できる貯溜部が付加され
るため、車輪ブレーキから還流する作動液を急速に収容
できる。したがって、ブレーキ操作中に車輪が急に低摩
擦路面(低μ路)と接し、車輪ブレーキの液圧を急速に
減圧しなければいけない状況においても、速やかな減圧
が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる車両用制動
力制御装置の実施形態について、図面に基づいて説明す
る。
【0014】図1は、第1の実施形態で、請求項1に対
応する。
【0015】図1において、10はブレーキペダル、1
2はブレーキペダルの操作力に対応して液圧を発生する
タンデム型のマスタシリンダ(液圧発生装置:以下単に
マスタシリンダと称する)、11はブレーキペダルの操
作力を増幅しまたはブレーキペダルに操作力が加わらな
い時にも液圧発生装置12に液圧を発生させる真空倍力
装置、9は真空倍力装置12にエンジン負圧を導入する
ための電磁開閉弁である。マスタシリンダ12の一方の
圧力室(図示せず)は、第1主通路(主通路)P1を介
して左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレーキ14に接続
されている。第1主通路P1には、逆止弁(第1逆止
弁)81が配設され、この逆止弁81はマスタシリンダ
12側から左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレーキ14
側への作動液の流通のみを許容する。第1主通路P1の
逆止弁81と左前輪ブレーキ13との間には常開型の電
磁開閉弁(第1電磁開閉弁)41が配設されるととも
に、第1主通路P1の逆止弁81と右後輪ブレーキ14
との間には常開型の電磁開閉弁(第1電磁開閉弁)43
が配設されている。
【0016】一方、マスタシリンダ12の他方の圧力室
(図示せず)は、第2主通路(主通路)P2を介して右
前輪ブレーキ15及び左後輪ブレーキ16に接続されて
いる。
【0017】第2主通路P2にも同様に、逆止弁(第1
逆止弁)82が配設され、この逆止弁82はマスタシリ
ンダ12側から右前輪ブレーキ15及び左後輪ブレーキ
16側への作動液の流通のみを許容する。第2主通路P
2の逆止弁82と右前輪ブレーキ15との間にも常開型
の電磁開閉弁(第1電磁開閉弁)44が配設されるとと
もに、第2主通路P2の逆止弁82と左後輪ブレーキ1
6との間にも常開型の電磁開閉弁(第1電磁開閉弁)4
2が配設されている。
【0018】したがって、マスタシリンダ12の一方圧
力室に発生した作動液圧は、逆止弁81及び電磁開閉弁
41を介して左前輪ブレーキ13に付与されるととも
に、逆止弁81及び電磁開閉弁43を介して右後輪ブレ
ーキ14に付与される。一方、マスタシリンダ12の他
方圧力室に発生した作動液圧は、逆止弁82及び電磁開
閉弁44を介して右前輪ブレーキ15に付与されるとと
もに、逆止弁82及び電磁開閉弁42を介して左後輪ブ
レーキ16に付与される。
【0019】左前輪ブレーキ13は、オリフィス71と
逆止弁(第2逆止弁)83と常開型の電磁開閉弁(第3
電磁開閉弁)47と逆止弁89とを介して第1吸込通路
(吸込通路)P5により、一般的なプランジャ型ポンプ
である一方向液圧ポンプ(電動ポンプ:以後単に液圧ポ
ンプと称する)23の吸込側に接続されるとともに、右
後輪ブレーキ14も、オリフィス73と逆止弁(第2逆
止弁)85と電磁開閉弁47と逆止弁89とを介して第
1吸込通路P5により、液圧ポンプ23の吸込側に接続
される。電磁開閉弁47は液圧ポンプ23による車輪ブ
レーキ13、14の増圧時に閉作動するものである。な
お、逆止弁83は、左前輪ブレーキ13側から液圧ポン
プ23の吸込側への作動液の流通のみを許容し、逆止弁
85は、右後輪ブレーキ14側から液圧ポンプ23の吸
込側への作動液の流通のみを許容する。逆止弁89は、
電磁開閉弁47側から液圧ポンプ23の吸込側への作動
液の流通のみを許容する。
【0020】また、右前輪ブレーキ15は、オリフィス
74と逆止弁(第2逆止弁)86と常開型の電磁開閉弁
(第3電磁開閉弁)48と逆止弁90とを介して第2吸
込通路(吸込通路)P6により、一般的なプランジャ型
ポンプである一方向液圧ポンプ(電動ポンプ:以後単に
液圧ポンプと称する)24の吸込側に接続されるととも
に、左後輪ブレーキ16も、オリフィス72と逆止弁
(第2逆止弁)84と電磁開閉弁48と逆止弁90とを
介して第2吸込通路P6により、液圧ポンプ24の吸込
側に接続される。電磁開閉弁48は液圧ポンプ24によ
る車輪ブレーキ15、16の増圧時に閉作動するもので
ある。なお、逆止弁86は、右前輪ブレーキ15側から
液圧ポンプ24の吸込側への作動液の流通のみを許容
し、逆止弁84は、左後輪ブレーキ16側から液圧ポン
プ24の吸込側への作動液の流通のみを許容する。逆止
弁90は、電磁開閉弁48側から液圧ポンプ24の吸込
側への作動液の流通のみを許容する。
【0021】液圧ポンプ23及び液圧ポンプ24は単一
のモータ31によって駆動される。
【0022】マスタシリンダ12の一方圧力室は、常開
型の電磁開閉弁(第2電磁開閉弁)45と逆止弁89と
を介して第1副吸込通路(副吸込通路)P9により、液
圧ポンプ23の吸込側に接続される。この電磁開閉弁4
5は、液圧ポンプ23による車輪ブレーキ13、14の
減圧時に閉作動するものである。そして、電磁開閉弁4
5の開作動時には、液圧ポンプ23の作動により、マス
タシリンダ12内の作動液を第1副吸込通路P9を介し
て第1吸込通路P5へ吸い込むことができる。
【0023】また、マスタシリンダ12の他方液圧室
は、常開型の電磁開閉弁(第2電磁開閉弁)46と逆止
弁90とを介して第2副吸込通路(副吸込通路)P10
により、液圧ポンプ24の吸込側に接続される。この電
磁開閉弁46は、液圧ポンプ24による車輪ブレーキ1
5、16の減圧時に閉作動するものである。そして、電
磁開閉弁46の開作動時には、液圧ポンプ24の作動に
より、マスタシリンダ12内の作動液を第2副吸込通路
P10を介して第2吸込通路P6へ吸い込むことができ
る。
【0024】液圧ポンプ23の吐出側は、逆止弁87と
容積ダンパ21とオリフィス75とを介して第1吐出通
路(吐出通路)P3により、第1主通路P1の逆止弁8
1と電磁開閉弁41及び電磁開閉弁43との間に接続さ
れるとともに、リリーフ弁33を介して第1主通路P1
の逆止弁81とマスタシリンダ12との間に接続され
る。一方、液圧ポンプ24の吐出側は、逆止弁88と容
積ダンパ22とオリフィス76とを介して第2吐出通路
(吐出通路)P4により、第2主通路P2の逆止弁82
と電磁開閉弁44及び電磁開閉弁42との間に接続され
るとともに、リリーフ弁34を介して第2主通路P2の
逆止弁82とマスタシリンダ12との間に接続される。
なお、リリーフ弁33は、液圧ポンプ23の吐出側の液
圧が所定値を超えて上昇しようとした場合に開いて、そ
の吐出側の液圧を第1主通路P1の逆止弁81とマスタ
シリンダ12との間に逃がすためのもので、リリーフ弁
34は、液圧ポンプ24の吐出側の液圧が所定値を超え
て上昇しようとした場合に開いて、その吐出側の液圧を
第2主通路P2の逆止弁82とマスタシリンダ12との
間に逃がすためのものである。
【0025】なお、電磁開閉弁41、43、44、42
と並列に配設された逆止弁91、93、94、92は、
車両制動時に車輪ブレーキ13〜16の作動液圧をマス
タシリンダ12が発生する作動液圧以上にさせないため
のものである。
【0026】次に、上記のように構成した車両用制動力
制御装置の作用について説明する。
【0027】通常ブレーキ時には、マスタシリンダ12
に発生した作動液圧が逆止弁81及び電磁開閉弁41、
43を介して左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレーキ1
4に付与される。また同時に、マスタシリンダ12に発
生した作動液圧が逆止弁82及び電磁開閉弁44、42
を介して右前輪ブレーキ15及び左後輪ブレーキ16に
付与される。
【0028】アンチスキッド制御時には、モータ31に
より液圧ポンプ23、24が駆動される。液圧ポンプ2
3の駆動により、左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレー
キ14の作動液がオリフィス71、73と第2逆止弁8
3、85と第3電磁開閉弁47と逆止弁89とを介して
液圧ポンプ23の吸込側に流出し、液圧ポンプ23が吐
出する作動液が電磁開閉弁41、43を介して左前輪ブ
レーキ13及び右後輪ブレーキ14に流入する。この状
態で、電磁開閉弁45及び電磁開閉弁41、43を閉作
動させることにより、左前輪ブレーキ13及び右後輪ブ
レーキ14の液圧を確実に減圧できる。また、電磁開閉
弁41、43から左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレー
キ14へ流入する作動液の量は、オリフィス71、73
を介して左前輪ブレーキ13及び右後輪ブレーキ14か
ら流出する作動液の量よりも多いので、電磁開閉弁4
1、43を開作動することによって、左前輪ブレーキ1
3及び右後輪ブレーキ14の作動液圧が増圧される。同
様に、液圧ポンプ24の駆動により、右前輪ブレーキ1
5及び左後輪ブレーキ16の作動液がオリフィス74、
72と逆止弁86、84と電磁開閉弁48と逆止弁90
とを介して液圧ポンプ24の吸込側に流出し、液圧ポン
プ24が吐出する作動液が電磁開閉弁44、42を介し
て右前輪ブレーキ15及び左後輪ブレーキ16に流入す
る。この状態で、電磁開閉弁46及び電磁開閉弁44、
42を閉作動させることにより、右前輪ブレーキ15及
び左後輪ブレーキ16の液圧を確実に減圧できる。ま
た、電磁開閉弁44、42から右前輪ブレーキ15及び
左後輪ブレーキ16へ流入する作動液の量は、オリフィ
ス74、72を介して右前輪ブレーキ15及び左後輪ブ
レーキ16から流出する作動液の量よりも多いので、電
磁開閉弁44、42を開作動することによって、右前輪
ブレーキ15及び左後輪ブレーキ16の作動液圧が増圧
される。電磁開閉弁41〜44を個別に開作動、閉作動
制御することにより車輪ブレーキ13〜16の作動液圧
を個別に増減圧することができる。
【0029】トラクション制御時、例えば前輪駆動車に
おいて、駆動車輪を制動する前輪ブレーキ13、15に
作動液圧を付与する場合には、モータ31により液圧ポ
ンプ23、24が駆動され、電磁開閉弁41、44、4
5、46が開作動されるとともに電磁開閉弁42、4
3、47、48が閉作動される。これにより、液圧ポン
プ23がマスタシリンダ12の作動液を第1副吸込通路
P9を介して吸い込み、電磁開閉弁41を介して左前輪
ブレーキ13に圧送し左前輪ブレーキ13の作動液圧を
増圧させる。同様に、液圧ポンプ24がマスタシリンダ
12の作動液を第12吸込通路P10を介して吸い込
み、電磁開閉弁44を介して右前輪ブレーキ15に圧送
し右前輪ブレーキ15の作動液圧を増圧させる。このよ
うに、前輪ブレーキ13、15の増圧時において、逆止
弁81、82により、液圧ポンプ23、24から吐出さ
れた作動液がマスタシリンダに流入することを防止で
き、車輪ブレーキの作動液圧を確実に増圧させることが
できる。この後、液圧ポンプ23、24を停止し電磁開
閉弁41、44、45、46が開作動されたまま電磁開
閉弁42、43、47、48を開作動させることによ
り、前輪ブレーキ13、15の作動液圧が減圧する。す
なわち、電磁開閉弁42、43、47、48を開作動、
閉作動制御することにより、前輪ブレーキ13、15の
作動液圧を個別に調圧できる。
【0030】VSC制御時、前輪ブレーキ13〜16に
作動液圧を供給し且つ調圧する場合にも、トラクション
制御時と同様に、液圧ポンプ23、24を駆動するとと
もに電磁開閉弁47、48を閉作動させて電磁開閉弁4
1〜44を開作動、閉作動させることにより、前輪ブレ
ーキ13〜16の作動液圧を個別に調圧できる。
【0031】図2は、第2の実施形態で、請求項2に対
応する。
【0032】図2によれば、第2の実施形態では、第1
吸い込み通路P5の液圧ポンプ23の吸込側と第1副吸
込通路P9の第1吸い込み通路P5への接続点との間
に、常閉型の電磁開閉弁(第4電磁開閉弁)49を介して
作動液を貯溜するための可変容量のリザーバ25が配設
されている。また、第2吸い込み通路P6の液圧ポンプ
24の吸込側と第2副吸込通路P10の第2吸い込み通
路P6への接続点との間に、常閉型の電磁開閉弁(第4
電磁開閉弁)50を介して作動液を貯溜するための可変
容量のリザーバ26が配設されている。この構成によれ
ば、例えば、ブレーキ操作中に左前輪が急に低摩擦路面
(低μ路)と接し車輪ブレーキ13の作動液圧を急速に
減圧しなければいけない状況においても、電磁開閉弁4
9を開作動させて車輪ブレーキ13から流出する作動液
を急速に収容できるため、速やかな減圧が可能となる。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、8個(通常一
般の4輪車両に適用した場合)の電磁開閉弁でアンチス
キッド制御、トラクション制御、VSC制御が可能とな
るのみならず、通常ブレーキ時にブレーキ操作力が解除
された時に、速やかに車輪ブレーキが減圧される。
【0034】請求項2の発明によれば、10個(通常一
般の4輪車両に適用した場合)の電磁開閉弁でアンチス
キッド制御、トラクション制御、VSC制御が可能とな
るのみならず、ブレーキ操作中に前輪が急に低摩擦路面
(低μ路)と接し、車輪ブレーキの作動液圧を急速に減
圧しなければいけない状況においても、車輪ブレーキの
速やかな減圧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す図。
【符号の説明】
12 マスタシリンダ(液圧発生装置) 13〜16 車輪ブレーキ 23、24 液圧ポンプ(電動ポンプ) 25、26 リザーバ 41〜44 電磁開閉弁(第1電磁開閉弁) 45、46 電磁開閉弁(第2電磁開閉弁) 47、48 電磁開閉弁(第3電磁開閉弁) 49、50 電磁開閉弁(第4電磁開閉弁) 71〜74 オリフィス 81、82 逆止弁(第1逆止弁) 83〜86 逆止弁(第2逆止弁) P1,P2 主通路 P3、P4 吐出通路 P5、P6 吸込通路 P9、P19 副吸込通路 P11、P12 連通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作力に対応して液圧を発生す
    る液圧発生装置と、前記液圧発生装置の出力液圧を受け
    て車輪を制動する車輪ブレーキと、前記液圧発生装置を
    前記車輪ブレーキに接続するための主通路と、前記主通
    路の前記液圧発生装置と前記車輪ブレーキとの間にあっ
    て前記液圧発生装置側から前記車輪ブレーキ側への作動
    液の流通のみを許容する第1逆止弁と、吐出側が前記主
    通路の前記第1逆止弁と前記車輪ブレーキとの間に接続
    される電動ポンプと、前記電動ポンプの吐出側を前記主
    通路の前記第1逆止弁と前記車輪ブレーキとの間に接続
    するための吐出通路と、前記吐出通路の前記主通路への
    接続点と前記車輪ブレーキとの間にあって前記電動ポン
    プによる前記車輪ブレーキの減圧時に閉作動する第1電
    磁開閉弁と、前記電動ポンプの吸込側を前記主通路の前
    記第1電磁開閉弁と前記車輪ブレーキとの間に接続する
    ための吸込通路と、前記吸込通路の前記主通路への接続
    点と前記電動ポンプの吸込側との間に配設されるオリフ
    ィスと、前記液圧発生装置を前記吸込通路の前記オリフ
    ィスと前記電動ポンプの吸込側との間に接続するための
    副吸込通路と、前記液圧発生装置と前記副吸込通路の前
    記吸込通路への接続点との間に配設された第2電磁開閉
    弁とを備えた車両用制動力制御装置において、前記吸込
    通路の前記オリフィスと前記副吸込通路の前記吸込通路
    への接続点との間にあって前記主通路側から前記電動ポ
    ンプの吸込側への作動液の流通のみを許容する第2逆止
    弁と、前記吸込通路の前記第2逆止弁と前記副吸込通路
    の前記吸込通路への接続点との間に配設される第3電磁
    開閉弁とを備えたことを特徴とする車両用制動力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記吸込通路の前記
    電動ポンプの吸込側と前記副吸込通路の前記吸込通路へ
    の接続点との間に接続されるとともに作動液が貯溜され
    る可変容量のリザーバと、前記リザーバを吸込通路に接
    続するための連通路と、前記連通路の前記吸込通路への
    接続点と前記リザーバとの間に配設されるの第4電磁開
    閉弁とを備えたことを特徴とする車両用制動力制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7758132B2 (en) 2006-12-07 2010-07-20 Hyundai Mobis Co., Ltd. Braking hydraulic circuit for controlling linear reduction of front/rear wheel braking liquid pressure and solving difference in gradient of front/rear wheel braking pressure in vehicle

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US7758132B2 (en) 2006-12-07 2010-07-20 Hyundai Mobis Co., Ltd. Braking hydraulic circuit for controlling linear reduction of front/rear wheel braking liquid pressure and solving difference in gradient of front/rear wheel braking pressure in vehicle

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