JP2000289322A - にじみのない画像を形成可能なインクジェット記録方法 - Google Patents

にじみのない画像を形成可能なインクジェット記録方法

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JP2000289322A JP9898999A JP9898999A JP2000289322A JP 2000289322 A JP2000289322 A JP 2000289322A JP 9898999 A JP9898999 A JP 9898999A JP 9898999 A JP9898999 A JP 9898999A JP 2000289322 A JP2000289322 A JP 2000289322A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 超浸透性インク組成物を用いながらにじみの
少ない画像が実現できるインクジェット記録方法の提
供。 【解決手段】 超浸透性であるブラックインク組成物
と、イエローインク組成物と、マゼンタインク組成物
と、シアンインク組成物と、その着色剤の濃度が前記の
マゼンタインク組成物および前記のシアンインク組成物
よりも低く、緩浸透性であり、かつ前記ブラックインク
組成物と接触して凝集物を生成する反応剤を含んでなる
第二のマゼンタインク組成物と第二のシアンインク組成
物とを用い、ブラック画像の少なくとも輪郭部を、ブラ
ックインク組成物と、第二のマゼンタインク組成物およ
び/または第二のシアンインク組成物とを付着させて印
刷する。これにより、超浸透性インク組成物の利点を享
受しながら、にじみの少ない画像を実現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】発明の分野 本発明は、にじみの少ない画像を実現可能なインクジェ
ット記録方法に関する。
【0002】背景技術 インクジェット記録方法は、インク組成物の小滴を飛翔
させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法
である。この方法は、比較的安価な装置で高解像度、高
品位な画像を高速で印刷可能であるという特徴を有す
る。
【0003】インクジェット記録に使用されるインク組
成物は、水を主成分とし、これに着色成分および目詰ま
り防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したもの
が一般的である。
【0004】インクジェット記録において重要なこと
は、良好な印字、具体的にはエッジが鋭くまたは鮮鋭度
が高い、そしてヒゲなどの少ない印字が種々の記録媒体
において実現できること、とりわけ「普通紙」において
実現できることである。ここで「普通紙」とは、広範な
多種多様な市販の記録紙、とりわけ静電コピーに用いら
れる紙を意味する。このような紙は、インクジェットプ
リンターの用途に最適化された構造、組成、または特性
を付与されていない。しかし、最近、普通紙に優れた印
字品質を実現できるインクジェットプリンターが益々要
求されてきている。
【0005】また、超浸透性インク組成物と呼ばれる記
録媒体への浸透性の高いインク組成物を用いてインクジ
ェット記録を行うことが提案されてきている。浸透性の
高いインク組成物を用いることで、乾燥時間を短くし、
また少ないインク量で大きなドットを形成してインク消
費量を低く抑えることができるとの利点が得られる。一
方で浸透性の高いインク組成物は記録媒体にしみこみや
すいことから、にじみが生じやすい。
【0006】インクジェット記録方法として、最近新た
に、多価金属塩溶液を記録媒体に適用した後、少なくと
も一つのカルボキシル基を有する染料を含むインク組成
物を適用する方法が提案されている(例えば、特開平5
−202328号公報)。この方法においては、多価金
属イオンと染料とから不溶性複合体が形成され、この複
合体の存在により、耐水性がありかつカラーブリードが
ない高品位の画像を得ることができるとされている。
【0007】また、pH感応性の染料を含む第一のイン
ク組成物と、このpH感応性の染料が析出するようなp
H値を有する第二のインク組成物を用いることが提案さ
れている(特開平5−208548号公報)。この方法
によれば、このような二つのインク組成物を用いること
で、耐水性がありかつカラーブリードがない高品位の画
像を得ることができるとされている。
【0008】またさらに、少なくとも浸透性を付与する
界面活性剤または浸透性溶剤および塩を含有するカラー
インクと、この塩との作用により増粘または凝集するブ
ラックインクとを組合せて使用することにより、画像濃
度が高くかつカラーブリードがない高品位のカラー画像
が得られるという提案もなされている(特開平6−10
6735号公報)。すなわち塩を含んだ第一の液と、イ
ンク組成物との二液を印字することで、良好な画像が得
られるとするインクジェット記録方法が提案されてい
る。
【0009】また、その他にも二液を印字するインクジ
ェット記録方法が提案されている(例えば、特開平3−
240557号公報、特開平3−240558号公報)
【0010】
【発明の概要】本発明者らは、今般、浸透性が異なり、
さらに接触すると凝集物を生じるインク組成物の組み合
わせにより、にじみの少ない画像が実現できるとの知見
を得た。
【0011】従って、本発明は、にじみの少ない画像が
実現できるインクジェット記録方法の提供をその目的と
している。
【0012】そして、本発明によるインクジェット記録
方法は、ブラックインク組成物と、イエローインク組成
物と、第一のマゼンタインク組成物と、第二のマゼンタ
インク組成物と、第一のシアンインク組成物と、第二の
シアンインク組成物とを用いたインクジェット記録方法
であって、前記ブラックインク組成物と、イエローイン
ク組成物と、第一のマゼンタインク組成物と、第一のシ
アンインク組成物とが超浸透性インク組成物であり、前
記第二のマゼンタインク組成物および第二のシアンイン
ク組成物が、その着色剤の濃度が前記第一のマゼンタイ
ンク組成物および前記第一のシアンインク組成物よりも
低く、緩浸透性であり、かつ前記ブラックインク組成物
と接触して凝集物を生成する反応剤を含んでなるもので
あり、ブラック画像の少なくとも輪郭部を、前記ブラッ
クインク組成物と、前記第二のマゼンタインク組成物お
よび/または前記第二のシアンインク組成物とを付着さ
せて印刷することを特徴とするものである。
【0013】本発明によるインクジェット記録方法によ
れば、超浸透性インク組成物の利点を享受しながら、に
じみの少ない画像を実現することができる。
【0014】
【発明の具体的説明】インクジェット記録方法 本発明によるインクジェット記録方法は、ブラックイン
ク組成物と、イエローインク組成物と、第一のマゼンタ
インク組成物と、第二のマゼンタインク組成物と、第一
のシアンインク組成物と、第二のシアンインク組成物と
を用いる。そして、ブラックインク組成物と、イエロー
インク組成物と、第一のマゼンタインク組成物と、第一
のシアンインク組成物とは超浸透性インク組成物であ
る。さらに、第二のマゼンタインク組成物および第二の
シアンインク組成物は、その着色剤の濃度が前記第一の
マゼンタインク組成物および前記第一のシアンインク組
成物よりも低く、緩浸透性であり、かつブラックインク
組成物と接触して凝集物を生成する反応剤を含んでなる
ものである。
【0015】本発明において、超浸透性インク組成物お
よび緩浸透性インク組成物とは、記録媒体に対して高い
浸透性または低い浸透性を有するインク組成物を意味
し、インク組成物の浸透性の程度は、表面張力を指標に
制御されてよい。その表面張力の上限が35mN/m程
度のものであり、より好ましくは33mN/mであり、
その下限は25mN/m程度であり、より好ましくは2
8mN/mである。また、緩浸透性インク組成物とは、
その表面張力の上限が65mN/m程度のものであり、
より好ましくは50mN/mであり、その下限は40m
N/m程度であり、より好ましくは45mN/mであ
る。
【0016】本発明によるインクジェット記録方法にあ
っては、ブラック画像の少なくとも輪郭部を、ブラック
インク組成物と、第二のマゼンタインク組成物および/
または前記第二のシアンインク組成物とを付着させて印
刷する。本発明にあっては、ブラック画像の輪郭部分に
おいて、にじみや、ひげと呼ばれる画像の劣化を有効に
防止することができる。その理由は以下のように考えら
れるが、本発明は以下の機構に限定されるものではな
い。ブラックインク組成物と、反応剤を含んだ第二のマ
ゼンタインク組成物または第二のシアンインク組成物と
が接触すると、反応剤が、インク組成物中の着色剤、そ
の他の成分の溶解および/または分散状態を破壊し、そ
れを凝集させると考えられる。これらの凝集物が着色剤
の記録媒体への浸透を抑制すると考えられる。その結
果、色濃度の高い、にじみ、印刷ムラの少ない画像を実
現するものと考えられる。また、ブラック画像に他の色
の画像領域が隣接するカラー画像においては、ブラック
との境界領域での不均一な色混じり、すなわちカラーブ
リードを有効に防止できるとの利点も有する。
【0017】本発明の好ましい態様によれば、第二のマ
ゼンタインク組成物および/または第二のシアンインク
組成物を記録媒体に付着させた後、ブラックインク組成
物を付着させることが好ましい。すなわち、第二のマゼ
ンタインク組成物および/または前記第二のシアンイン
ク組成物とをいわゆる下地印字する。また、本発明の好
ましい態様によれば、ブラック画像の輪郭部は1または
2画素の幅であることが好ましい。
【0018】本発明によるインクジェット記録方法を図
面を用いて説明する。図1は、本発明によるインクジェ
ット記録方法によってブラック印刷されたアルファベッ
トAである。図2は、図1中のSで示された領域の拡大
図であり、アルファベットAがインクジェット記録方法
によって印字された多数の画素(ドット)によって形成
されてなることを示した図である。
【0019】本発明にあっては、ブラック画像の輪郭部
の少なくとも1または2画素、すなわち図中の1のみ、
または図中の1および2で示される画素群を、ブラック
インク組成物と、第二のマゼンタインク組成物および/
または前記第二のシアンインク組成物とを付着させて印
刷する。そして、他の部分、すなわち図中の3で示され
た画素群をブラックインク組成物により印刷する。ブラ
ンクインク組成物は超浸透性であり、乾燥時間が短く、
また少ない少ないインク量で画像画形成できるとの利点
を享受できる。一方で、画像の輪郭部において上記のよ
うに印刷を行うことで、全体として超浸透性インク組成
物の利点を享受しながら、にじみの少ない画像が形成で
きる。
【0020】本発明において、図中の3で示された画素
群をブラックインク組成物と、第二のマゼンタインク組
成物および/または前記第二のシアンインク組成物とを
付着させて印刷することも可能である。にじみ防止の観
点からはこのような態様は好ましい。しかし、インク組
成物の消費量が増大し、画像データの処理の負担が増す
ことから、この態様が常に有利であるとは限らない。
【0021】本発明の別の態様によれば、第二のマゼン
タインク組成物および第二のシアンインク組成物を、第
一のマゼンタインク組成物および第一のシアンインク組
成物と接触して凝集物を生成するものとし、さらにこの
第二のマゼンタインク組成物および第二のシアンインク
組成物を、イエロー画像領域以外の部分に予め下地印字
することをさらに含んでなるインクジェット記録方法が
提供される。この態様にれば、上記ブラックインク組成
物と第二のゼンタインク組成物および第二のシアンイン
ク組成物とを組み合わせた場合と同様に、にじみの少な
い画像が実現できる。本発明の好ましい態様によれば、
上記下地印字は、色の境界部分において少なくとも行わ
れることが好ましく、より好ましくは境界部分の輪郭部
の少なくとも1または2画素において行われることが好
ましい。
【0022】さらに、本発明の別の態様によれば、イエ
ローインク組成物よりもその着色剤の濃度が低く、緩浸
透性であり、かつブラックインク組成物と接触して凝集
物を生成する反応剤を含んでなる第二のイエローインク
組成物をさらに用い、このイエローインク組成物を画像
形成領域に予め下地印字することをさらに含んでなるイ
ンクジェット記録方法が提供される。この態様にれば、
上記ブラックインク組成物と第二のゼンタインク組成物
および第二のシアンインク組成物とを組み合わせた場合
と同様に、にじみの少ない画像が実現できる点で有利で
ある。
【0023】超浸透性インク組成物:ブラックインク組
成物、イエローインク組成物、第一のマゼンタインク組
成物、および第一のシアンインク組成物 本発明において用いられるブラックインク組成物、イエ
ローインク組成物、第一のマゼンタインク組成物、第一
のシアンインク組成物は、少なくとも着色剤と水とを含
んでなり、記録媒体に対して高い浸透性すなわち超浸透
性を有する。インク組成物の浸透性の程度は、表面張力
を指標に制御されてよい。
【0024】本発明において利用可能な浸透剤として
は、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の各種界面活性
剤、メタノール、エタノール、iso−プロピルアルコー
ル等のアルコール類、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチ
ルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル
などがあげられる。
【0025】本発明の好ましい態様によれば、浸透剤と
して下記式(I)で表わされる化合物を添加することが
好ましい。
【化1】 (式中、0≦m+n≦50、R1、R2、R3、およびR4
は独立してアルキル基である)
【0026】上記式(I)で表される化合物の代表的な
ものとして具体的にはオルフィンY、サーフィノール8
2、サーフィノール440、サーフィノール465、サ
ーフィノール485(いずれも製造:Air Prod
ucts and Chemicals.Inc.)等
がある。これらは単独でまたは2種類以上添加しても良
い。
【0027】本発明の好ましい態様によれば、インク組
成物の粘度は1.5mPa・s以上10mPa・s以下の
範囲とされるのが好ましく、より好ましくは3mPa・
s以上5mPa・s以下の範囲である。
【0028】本発明において用いられるインク組成物に
含まれる着色剤としては、染料、顔料のいずれであって
もよいが、インク組成物の不溶化あるいは増粘等の作用
によって、インク中の着色成分の浸透を抑制する場合
は、水性媒体中に溶解している染料よりも分散している
顔料の方が有利である。
【0029】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、など通常インクジェッ
ト記録に使用する各種染料を使用することができる。
【0030】顔料としては、無機顔料、有機顔料を使用
することができる。無機顔料としては、酸化チタンおよ
び酸化鉄に加え、コンタクト法、ファーネス法、サーマ
ル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラ
ックを使用することができる。また、有機顔料として
は、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ
顔料、キレートアゾ顔料などを含む)、多環式顔料(例
えば、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔
料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサ
ジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、
キノフラロン顔料など)、染料キレート(例えば、塩基
性染料型キレート、酸性染料型キレートなど)、ニトロ
顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラックなどを使用でき
る。
【0031】インクへの顔料の添加量は、1〜15重量
%程度が好ましく、より好ましくは3〜8重量%程度で
ある。
【0032】また、本発明の好ましい態様によれば、顔
料は、顔料を分散剤で溶媒中に分散させて得られた顔料
分散液としてインク組成物に添加されるのが好ましい。
好ましい分散剤としては、従来公知の顔料分散液を調製
するのに用いられている公知の分散剤、例えば高分子分
散剤、界面活性剤を利用することができる。
【0033】高分子分散剤の好ましい例としては天然高
分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチ
ン、ガゼイン、アルブミンなどのタンパク質類;アラビ
アゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム類;サボニンな
どのグルコシド類;アルギン酸およびアルギン酸プロピ
レングリコールエステル、アルギン酸トリエタノールア
ミン、アルギン酸アンモニウムなどのアルギン酸誘導
体;メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチル
セルロースなどのセルロース誘導体などが挙げられる。
【0034】さらに高分子分散剤の好ましい例として合
成高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類;ポリビ
ニルピロリドン類;ポリアクリル酸、アクリル酸−アク
リロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリロ
ニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共
重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重
合体などのアクリル系樹脂;スチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メ
タクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、ス
チレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、ス
チレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸
アルキルエステル共重合体などのスチレン−アクリル酸
樹脂;スチレン−マレイン酸;スチレン−無水マレイン
酸;ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体;ビニルナ
フタレン−マレイン酸共重合体;酢酸ビニル−エチレン
共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合
体、酢酸ビニルマレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニ
ルクロトン酸共重合体、酢酸ビニルアクリル酸共重合体
などの酢酸ビニル系共重合体およびこれらの塩が挙げら
れる。これらのなかで、特に疎水性基を持つモノマーと
親水性基を持つモノマーとの共重合体、および、疎水性
基と親水性基とを合わせ持ったモノマーからなる重合体
が好ましい。上記の塩としては、ジエチルアミン、アン
モニア、エチルアミン、トリエチルアミン、プロピルア
ミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチル
アミン、イソブチルアミン、トリエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、アミノメチルプロパノール、モルホ
リンなどとの塩が挙げられる。これらの共重合体は、重
量平均分子量が3,000〜30,000であるのが好
ましく、より好ましくは5,000〜15,000であ
る。
【0035】また、分散剤として好ましい界面活性剤の
例としては、脂肪酸塩類、高級アルキルジカルボン酸
塩、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級アルキルス
ルホン酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、スルホ琥
珀酸エステル塩、ナフテン酸塩、液体脂肪油硫酸エステ
ル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類などの陰イオン
界面活性剤;脂肪酸アミン塩、第四アンモニウム塩、ス
ルホニウム塩、ホスホニウムなどの陽イオン界面活性
剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル類、ソルビタンアルキルエ
ステル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエス
テル類などの非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
【0036】本発明によるインク組成物は、水と、水溶
性有機溶媒との混合物を基本溶媒として形成されるのが
好ましい。
【0037】本発明において添加される水溶性有機溶媒
は、好ましくは低沸点有機溶剤であり、その好ましい例
としては、メタノール、エタノール、n−プロピルアル
コール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、is
o−ブタノール、n−ペンタノールなどがあげられる。
特に一価アルコールが好ましい。低沸点有機溶剤は、イ
ンク組成物の乾燥時間を短くする効果がある。
【0038】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明によるインク組成物は、ノズルにおける目詰まりを
防止するため、さらに高沸点有機溶媒を含んでなること
が好ましい。高沸点有機溶媒剤の好ましい例としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコ
ール、ヘキシレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパンなどの多価アルコ
ール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、トリエチエレングリコールモノメチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノブチルエーテルなどの多価アルコール
のアルキルエーテル類、尿素、2−ピロリドン、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン、トリエタノールアミンなどがあげられる。
【0039】低沸点有機溶剤の添加量はインク組成物の
0.5〜10重量%が好ましく、より好ましくは1.5
〜6重量%の範囲である。また、高沸点有機溶媒の添加
量は、インク組成物の0.5〜40重量%が好ましく、
より好ましくは2〜20重量%の範囲である。
【0040】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よるインク組成物は糖を含有してもよい。糖類の例とし
ては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖
類を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコ
ース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロー
ス、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシ
シール、ソルビット、マルトース、セロビオース、ラク
トース、スクロース、トレハロース、マルトトリオー
ス、などがあげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を
意味し、アルギン酸、α−シクロデキストリン、セルロ
ースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いる
こととする。
【0041】また、これらの糖類の誘導体としては、前
記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式H
OCH2(CHOH)nCH2OH(ここで、n=2〜5
の整数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルド
ン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ糖などがあげら
れる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマ
ルチトール、ソルビットなどがあげられる。
【0042】これら糖類の含有量は、インク組成物の
0.1〜40重量%、好ましくは0.5〜30重量%の
範囲が適当である。
【0043】その他、必要に応じて、pH調整剤、防腐
剤、防かび剤等を添加しても良い。
【0044】緩浸透性インク組成物:第二のマゼンタイ
ンク組成物および第二のシアンインク組成物、ならびに
第二のイエローインク組成物 本発明によるインクジェット記録方法において用いられ
る第二のマゼンタインク組成物および第二のシアンイン
ク組成物、ならびに第二のイエローインク組成物は、緩
浸透性インク組成物である。超浸透性インク組成物の場
合と同様に、その浸透性の制御は、表面張力を指標に、
インク組成および上記した浸透剤の添加の有無およびそ
の量を制御することにより行われてよい。
【0045】さらに、本発明において緩浸透性インク組
成物は、超浸透性インク組成物と同一または類似の着色
剤を含み、かつ色濃度が低いインク組成物とされる。色
濃度が低いとは、同一の着色剤の場合インク組成物中の
着色剤の濃度が低いことを意味し、また類似の着色剤の
場合インク組成物により形成される色の明度が異なるこ
とを意味する。緩浸透性インク組成物の色濃度は、上記
の本発明による効果が得られる範囲で適宜決定されてよ
いが、同一の着色剤の場合、色濃度の小さなインク組成
物にあってはインク組成物へのその添加量が、超浸透性
インク組成物中の着色剤に対して20〜60重量%の範
囲であることが好ましい。
【0046】緩浸透性インク組成物の組成は、緩浸透性
であること、色濃度が低いこと、さらに以下に説明する
反応剤が添加されている点を除き、上記超浸透性インク
組成物と実質的に同様であってよい。
【0047】本発明において用いられる反応剤とは、イ
ンク組成物中の着色剤、その他の成分の分散および/ま
たは溶解状態を破壊し、凝集させ得るものである。その
例としては、多価金属塩、ポリアミン、およびポリアミ
ン誘導体があげられる。
【0048】反応液に用いることができる多価金属塩と
は、二価以上の多価金属イオンとこれら多価金属イオン
に結合する陰イオンとから構成され、水に可溶なもので
ある。多価金属イオンの具体例としては、Ca2+、Cu
2+、Ni2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+などの二価金属イ
オンAl3+、Fe3+、Cr3+などの三価金属イオンがあ
げられる。陰イオンとしては、Cl-、NO3 -、I-、B
r-、ClO3 -よびCH3COO-などがあげられる。
【0049】とりわけ、Ca2+またはMg2+より構成さ
れる金属塩は、反応液のpH、得られる印刷物の品質と
いう二つの観点から、好適な結果を与える。
【0050】これら多価金属塩の反応液中における濃度
は印字品質、目詰まり防止の効果が得られる範囲で適宜
決定されてよいが、好ましくは0.1〜40重量%程度
であり、より好ましくは5〜25重量%程度である。
【0051】本発明の好ましい態様によれば、反応液に
含まれる多価金属塩は、二価以上の多価金属イオンと、
これら多価金属イオンに結合する硝酸イオンまたはカル
ボン酸イオンとから構成され、水に可溶なものである。
【0052】ここで、カルボン酸イオンは、好ましくは
炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸または炭素数
7〜11の炭素環式モノカルボン酸から誘導されるもの
である。炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸の好
ましい例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸
などが挙げられる。特に蟻酸、酢酸が好ましい。
【0053】このモノカルボン酸の飽和脂肪族炭化水素
基上の水素原子は水酸基で置換されていてもよく、その
ようなカルボン酸の好ましい例としては、乳酸が挙げら
れる。
【0054】さらに、炭素数6〜10の炭素環式モノカ
ルボン酸の好ましい例としては、安息香酸、ナフトエ酸
等が挙げられ、より好ましくは安息香酸である。
【0055】反応液に用いることができるポリアリルア
ミン及びポリアリルアミン誘導体は水に可溶で、水中で
プラスに荷電するカチオン系高分子である。例えば、式
(II)、式(III)、および式(IV)が挙げられ
る。
【化2】 (式中、X-は塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物
イオン、硝酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、酢酸イ
オン等を表す)
【0056】上記以外にもアリルアミンとジアリルアミ
ンが共重合したポリマーやジアリルメチルアンモニウム
クロライドと二酸化硫黄との共重合体を使用することも
できる。
【0057】これらポリアリルアミン及びポリアリルア
ミン誘導体の含有量は、反応液の0.5〜10重量%で
あることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェット記録方法によって
ブラックに印刷されたアルファベットAである。
【図2】図1中のSで示された領域の拡大図であり、ア
ルファベットAがインクジェット記録方法によって印字
された多数の画素(ドット)によって形成されてなるこ
とを示した図である。図中で、1のみまたは1および2
で示される画素群を、ブラックインク組成物と、第二の
マゼンタインク組成物および/または前記第二のシアン
インク組成物とを付着させて印刷する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA11 EE09 FC02 2H086 BA04 BA55 BA59 BA60 4J039 AD23 BA30 BA31 BA32 BA36 BA37 BA38 BA39 BC07 BC08 BC13 BC14 BC15 BE01 BE02 BE22 BE28 CA03 CA06 EA15 EA16 EA17 EA19 EA47 EA48 GA24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブラックインク組成物と、イエローインク
    組成物と、第一のマゼンタインク組成物と、第二のマゼ
    ンタインク組成物と、第一のシアンインク組成物と、第
    二のシアンインク組成物とを用いたインクジェット記録
    方法であって、 前記ブラックインク組成物と、イエローインク組成物
    と、第一のマゼンタインク組成物と、第一のシアンイン
    ク組成物とが超浸透性インク組成物であり、 前記第二のマゼンタインク組成物および第二のシアンイ
    ンク組成物が、その着色剤の濃度が前記第一のマゼンタ
    インク組成物および前記第一のシアンインク組成物より
    も低く、緩浸透性であり、かつ前記ブラックインク組成
    物と接触して凝集物を生成する反応剤を含んでなるもの
    であり、 ブラック画像の少なくとも輪郭部を、前記ブラックイン
    ク組成物と、前記第二のマゼンタインク組成物および/
    または前記第二のシアンインク組成物とを付着させて印
    刷することを特徴とする、インクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】超浸透性インク組成物の表面張力が25〜
    35mN/mであり、緩浸透性インク組成物の表面張力
    が40〜65mN/mである、請求項1に記載のインク
    ジェット記録方法。
  3. 【請求項3】前記ブラック画像の輪郭部が1または2画
    素の幅である、請求項1または2に記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  4. 【請求項4】前記第二のマゼンタインク組成物および第
    二のシアンインク組成物が、前記第一のマゼンタインク
    組成物および第一のシアンインク組成物と接触して凝集
    物を生成するものであり、該第二のマゼンタインク組成
    物および第二のシアンインク組成物を、イエロー画像領
    域以外の部分に予め下地印字することをさらに含んでな
    る、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェッ
    ト記録方法。
  5. 【請求項5】前記イエローインク組成物よりもその着色
    剤の濃度が低く、緩浸透性であり、かつ前記ブラックイ
    ンク組成物と接触して凝集物を生成する反応剤を含んで
    なる第二のイエローインク組成物をさらに用い、このイ
    エローインク組成物を画像形成領域に予め下地印字する
    ことをさらに含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項
    に記載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】前記反応剤が多価金属塩またはポリアリル
    アミンもしくはその誘導体である、請求項1〜5のいず
    れか一項に記載のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】前記インク組成物が顔料を着色剤とするも
    のである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のインク
    ジェット記録方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか一項に記載のイン
    クジェット記録方法によって記録が行われた、記録媒
    体。
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