JP2000289210A - インクジェットヘッドのノズル作製方法 - Google Patents

インクジェットヘッドのノズル作製方法

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JP2000289210A
JP2000289210A JP10074199A JP10074199A JP2000289210A JP 2000289210 A JP2000289210 A JP 2000289210A JP 10074199 A JP10074199 A JP 10074199A JP 10074199 A JP10074199 A JP 10074199A JP 2000289210 A JP2000289210 A JP 2000289210A
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JP
Japan
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nozzle
ink
ink chamber
injection molding
jet head
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Application number
JP10074199A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Tachibana
良昭 橘
Masanori Deguchi
政宣 出口
Kunihiro Tamahashi
邦裕 玉橋
Jun Nagata
純 永田
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂成形により作製されるヘッドのノズル部
の加工を効率的成形すること。 【解決手段】 ノズル、インク室およびインク供給路が
構成されているインク室壁を射出成形にて成形する際
に、前記ノズルを必要以上に長く成形し、次いで該ノズ
ルを任意の長さまで研磨加工するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタ用プリントヘッドのノズル部を作製する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ノズルの成形において、樹脂材料
からなるノズルであればエキシマレーザで穴をあけるな
どの方法が採られている。また、射出成形により作製さ
れた金属よりなるノズルであるときには、ドリルやプレ
スなどの方法でノズル穴を空ける方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では個々のノズル毎に穴加工をするため、加工時間が
かかると共に、製造コストが非常に高く、問題であっ
た。
【0004】そこで、本発明においては、樹脂成形によ
り作製されるヘッドのノズル部の加工を、従来のような
個別の穴加工ではなく、一括して穴加工を行うことによ
り、効率的にノズル部を成形することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、インク室壁と振動膜とでインク
室およびインク供給路が構成されると共に、前記振動膜
を介してインク室の対向する位置に圧電素子が配設され
ており、該圧電素子の電気−機械変換作用を利用してイ
ンク液滴に圧力変動をあたえ、インク液滴をインク室壁
上のノズルから吐出させて印刷するインクジェットヘッ
ドにおいて、インク室壁を射出成形にて成形する際に、
前記ノズルを必要以上に長く成形し、次いで該ノズルを
任意の長さまで研磨加工するようにした。
【0006】好ましくは、ノズルの保護する目的とし
て、ノズル径より大きな穴を有するノズル保護膜を設け
るとよ。なお、この保護膜の膜厚は2μm〜20μmの
範囲にあるとよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明につ
いて説明する。
【0008】図1はインクジェットヘッドの斜視図であ
り、1はインクが吐出するノズル、2はインク室、3は
圧電素子、4は振動膜、5はインク供給路、6はインク
室壁、7はリストリクタ、9はインクである。
【0009】ここで、インクの吐出原理について説明す
る。
【0010】図示しない電極により圧電素子3に電圧が
印加されると、圧電素子3が変形し、この変形により振
動膜4が撓む。振動膜4の撓みはインク室2内のインク
を加圧し、これによりノズル1を介してインク9が吐出
する。なお、インクは図示しないインクタンクから、イ
ンク供給路を介してインク室2に補給される。
【0011】次に、本発明のノズル形成について説明す
る。
【0012】図2はヘッドを射出成形で作る際の金型の
上下を示す断面図であり、20が上型の板、21が下型
の板を示す。
【0013】図において、下型21の1aがノズル1を
形作る部分であり、2aがインク室2、5aがインク供
給路5、7aがリストリクタ7を成形する形状となって
いる。
【0014】射出成形する材料は、成形用の熱可塑性樹
脂、熱硬化系の樹脂や、粉末金属などの射出成形できる
ものの全てが対象になる。
【0015】ここで重要なことは、ノズル型1aの長さ
を所望するノズル部の長さよりも長くすることである。
【0016】そして、上型20と下型21の間に樹脂を
流し込んでインク室部6を射出成形する。
【0017】図3は、上述した金型により射出成形され
たインク室壁6でを示す。
【0018】このように、インク室2とリストリクタ7
を射出成形機で成形する際、ノズル1の部分も成形で一
括して作るのは、射出成形時にノズル部の径が20μm
〜60μmと非常に小さいので難しい。つまり、一般的
な成形で用いられる押切りの金型や突き当ての金型にす
ると、多数のノズルを一つの射出成形物の中に作り込む
のは非常に難しい技術ということである。
【0019】そこで、本発明においては、射出成形物の
ノズルの部分を、所望するノズル長さよりも若干長く成
形できるように金型が作られている。そして、射出成形
時にノズル高さについてバラツキがあっても、研磨行程
で高さを追い込めるようにする。このようにすること
で、この細いノズル1bを作る金型行程の難しい部分を
逃れることができる。しかも、そのノズルの先端部分
は、成形物の膜が張った形の射出成形物にするか、膜が
ギリギリかかるかかからないかの形状のものにすること
でノズル1bの先端部に射出成形時に余分な力の負担が
かからないようにする。
【0020】次に、図3で示した射出成形物(インク室
壁6)を、図4に示すA−Bラインまで研磨し、ノズル
1を所望の長さにする。これにより、図5に示す如きノ
ズル1を作り出すことができる。
【0021】この成形物を大型の研磨装置に複数装着し
て、一気に加工することにより、多量のノズル加工を短
時間で加工することが可能となる。しかも、エキシマレ
ーザで穴を一個ずつあけるよりも、安価に、しかも正確
でノズルの表面が均一になるように、ノズル1の穴をあ
けることができる。そして一番有利なことは、金型でで
きたノズル下穴1bを多数、たとえば64ノズルから5
12ノズルぐらいのノズルを成形しておいて、これを一
回の研磨加工で仕上げることが可能である。
【0022】なお、仕上げに使う研磨砥石を任意に選択
することで、鏡面から面荒さの異なるものまで自在にノ
ズル表面を作ることが可能である。
【0023】図6は、本発明のノズル形成方法の他の例
である。具体的には、成形されたヘッドに追加工を行う
例である。
【0024】上述した作製方法にて形成されたノズル室
壁6のノズル1の上に薄い膜8(2〜20μm程度)の
円(約100μm〜180μm)を作る。つまり、ノズ
ル14の内径dよりも半径で30μm〜60μm程度大
きな円1cでノズル1を囲むような膜8を形成する。
【0025】インクの汚れがノズル面に付着したとき
に、この汚れを除去するために、柔軟なブレードでノズ
ル面を擦って汚れを削ぎ落とす動作(いわゆるワイピン
グ動作)を行うが、この時にノズル面に直接ブレードが
接すると傷などがつく可能性がある。そこで、上記膜8
を設けることにより、この膜8がブレードとノズル面の
接触をソフトにすることができる。
【0026】なお、上記膜8を作る方法としては、シル
ク印刷(材料は、樹脂を溶媒に溶かしたものをシルク印
刷後乾燥硬化させる)か、あるいはノズル穴近傍(円1
Cの領域)をマスキング鍍金で行うことも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、射出成形した樹脂成形
によるインクジェットヘッドのノズル加工を簡単に、一
回で多量に、しかも正確に加工することができる。そし
て、なによりも、ノズル部形状作成時に難しい高さ方向
に神経を使わないで研磨加工で追い込めるので、ノズル
の真円を出すことに注力するのみで、正確で均一なノズ
ルを作成できる。よって、金型から成形、研磨までの一
連の加工行程が全て安価に、しかも安定したものにな
り、インクの吐出状態も非常に安定してくるので、工業
的な価値は非常に高く、かつ印刷物は美しい印字ができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インクジェットヘッドの斜視図
【図2】 本発明の一例となる射出成形する金型の断面
【図3】 図2の金型により形成された射出成形物の断
面図
【図4】 図3の射出成形物の研磨位置を示す断面図
【図5】 本発明のヘッドのインク室壁の完成断面図
【図6】 本発明の他の例となるインク室壁断面図およ
び平面図
【符号の説明】
1はノズル、2はインク室、3は圧電素子、4は振動
膜、5はインク供給路、6はインク室壁、7はリストリ
クタ、8は膜、9はインクである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 純 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF23 AF93 AG07 AG12 AP02 AP13 AP22 AP45 BA04 BA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インク室壁と振動膜とでインク室およびイ
    ンク供給路が構成されると共に、前記振動膜を介してイ
    ンク室の対向する位置に圧電素子が配設されており、該
    圧電素子の電気−機械変換作用を利用してインク液滴に
    圧力変動をあたえ、インク液滴をインク室壁上のノズル
    から吐出させて印刷するインクジェットヘッドにおい
    て、 インク室壁を射出成形にて成形する際に、前記ノズルを
    必要以上に長く成形し、次いで該ノズルを任意の長さま
    で研磨加工するようにしたことを特徴とするインクジェ
    ットヘッドのノズル作製方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のインクジェットヘッドのノ
    ズル作製方法において、 ノズル径より大きな穴を有するノズル保護膜を設けるよ
    うにしたことを特徴とするインクジェットヘッドのノズ
    ル作製方法。
  3. 【請求項3】前記保護膜の膜厚が2μm〜20μmの範
    囲にあることを特徴とするインクジェットヘッドのノズ
    ル作製方法。
JP10074199A 1999-04-08 1999-04-08 インクジェットヘッドのノズル作製方法 Pending JP2000289210A (ja)

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