JP2000289184A

JP2000289184A - 枚葉紙印刷機の排紙装置

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Publication number: JP2000289184A
Application number: JP2000084066A
Authority: JP
Inventors: Roland Hirth; ヒルトローラント; Richard Mach; マックリチャード
Original assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Current assignee: Heidelberger Druckmaschinen AG
Priority date: 1999-03-29
Filing date: 2000-03-24
Publication date: 2000-10-17
Also published as: EP1041028B9; DE19914177A1; EP1041028B1; EP1041028A2; EP1041028A3; ATE249385T1; US6315287B1; DE50003604D1

Abstract

(57)【要約】【課題】枚葉紙制動装置の側で枚葉紙を確実に受け取
ることができる排紙装置を提供する。【解決手段】処理される枚葉紙３は搬送方向25に枚葉
紙制動装置11へ渡される。枚葉紙制動装置11の側で枚葉
紙3を確実に受け取るために、搬送方向25に関して枚葉
紙3の側部縁に有効に作用して枚葉紙3をこの枚葉紙3の
受け渡しの間に枚葉紙制動装置11へ案内する枚葉紙案内
装置24が備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、処理される枚葉紙
を搬送方向に枚葉紙制動装置へ渡す作動可能に回転する
くわえづめを有する、枚葉紙印刷機の排紙装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ特許公開第4435988号は、回転す
るくわえづめにより搬送される枚葉紙をそれぞれその後
方縁に隣接する枚葉紙領域で吸引装置の速度が印刷機の
処理速度に一致する時点で捕捉する、変化する速度で回
転する吸引装置を開示している。これらのくわえづめ
は、これに続いて、各々の吸引装置によって捕捉される
枚葉紙を解放し、そしてこれらの吸引装置は低速の回転
速度へ制動され、この回転速度で、これらの吸引装置は
この吸引装置の側で枚葉紙を最終的にパイルの形成のた
めに解放する。

【０００３】この過程は、特に、この吸引装置によって
捕捉され枚葉紙の後方縁に隣接する各々の枚葉紙領域
が、特にこの吸引装置がそれぞれこのような領域を捕捉
するべきである時点で最大限にバタツキのない状態で案
内されるようにされているときに、支障なく開始され
る。

【０００４】排紙装置内で、印刷された枚葉紙をバタツ
キのない状態で案内することは、枚葉紙上へ施された印
刷画像の汚れを回避することに関しても、高品質の印刷
製品を得るための重要な条件である。従来技術、特にド
イツ特許公開第4239561号では、この条件を形成するた
めの努力がみてとれる。このドイツ特許公開第4239561
号にあっては、経路、すなわち、くわえづめが、この経
路に沿って、搬送方向に先行する各々の枚葉紙の縁を強
制的に送ることによりこの各々の枚葉紙を搬送するよう
になっている経路に対して平行に配置された案内面であ
ってくわえづめの搬送方向に連続的に枚葉紙搬送速度で
動くことが可能な案内面が備えられていることにより、
枚葉紙後縁のバタツキ様の動きを回避することが提案さ
れており、この場合、この案内面は、各々の枚葉紙の後
方縁に隣接する枚葉紙領域を、この領域を吸引すること
により保持する吸引ベルト装置によって構成されてお
り、その結果、各々の枚葉紙は、その先行縁の領域でだ
けでなく、ほとんどその後方縁の領域でも強制的に案内
される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、枚葉
紙制動装置の側で枚葉紙を確実に受け取ることが保証さ
れるような、冒頭に述べたような排紙装置提供すること
にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、枚葉紙を枚葉紙の枚葉紙制動装置への受け渡しの間
案内する、搬送方向に関して枚葉紙の側部縁で有効に作
用する枚葉紙案内装置が備えられている。

【０００７】これにより、処理速度が比較的大きい場合
でさえ、枚葉紙が枚葉紙制動装置により捕捉される経路
部分における、枚葉紙の非常に安定した走行が達成され
る。

【０００８】特に、各々の枚葉紙の後方縁に隣接するこ
の枚葉紙の領域は、このように形成された装置により狙
いを定めた状態で、枚葉紙制動装置によって確実に捕捉
されることが可能である。この装置は、したがって、特
に、両面が印刷された枚葉紙の制動に適しており、ま
た、この場合、両面が印刷されたこの枚葉紙を、搬送方
向に延びている印刷が行われない経路内で捕捉するよう
な、枚葉紙制動装置の調節が不要になる。

【０００９】特に両面が印刷された枚葉紙は、枚葉紙制
動装置へ到達する前に、汚れを防止するために、通常、
この枚葉紙と枚葉紙案内面との間に形成された空気クッ
ション上を案内され、この場合、くわえづめは、枚葉紙
案内面の形状に従うくわえづめ経路を走行する。この場
合、この空気クッションは、枚葉紙案内面内の吹付けノ
ズルもしくは吸引ノズルの様々な形状の配置により、枚
葉紙の安定した走行が枚葉紙案内面上にわたって生じる
ように形成されていることが好ましい。前述の空気クッ
ションは、特に枚葉紙制動装置の領域でも、従来の排紙
装置の場合に各々の枚葉紙が、例えば吸引ローラ、吸引
プロペラ、または吸引ボックスに接触する無端式のベル
ト、または紐状材のような枚葉紙制動装置の制動部材に
当接することを阻害する気流を構成する。本発明による
排紙装置の構成により、この欠点も除去される。

【００１０】好ましい構成としては、枚葉紙案内装置
が、枚葉紙の側部縁が押圧可能である、枚葉紙の側部縁
を支持する案内面を備えている。

【００１１】この第１の変形例によると、枚葉紙の側部
縁は、好ましくは枚葉紙上で形成される圧力差の作用下
で案内面上へ押圧可能であり、他方、第２の変形例によ
ると、枚葉紙の側部縁は、同期した押え部材により案内
面へ押圧可能である。この２つの変形例の場合、第１の
構成による案内面は、停止していることが好ましく、他
方、第２の構成による案内面は、回転するベルトの、作
動可能に搬送方向に走行するホイール間ベルト部分によ
って形成されることが好ましい。

【００１２】いずれにしても、全ての変形例および構成
について、この枚葉紙案内装置が、枚葉紙の側部縁の相
対する間隔に適合可能であるようになっていることが好
ましい。

【００１３】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００１４】図１からわかるように、印刷機の最後部の
処理部には排紙装置1が続いている。このような処理部
は、印刷ユニット、または、例えばニス引きユニットの
ような後処理ユニットであってよい。この例では、この
最後部の処理部の場合、オフセット法で作動する、圧胴
2.1を有する印刷ユニット2である。この圧胴2.1は、回
転方向矢印5により示された処理方向に、圧胴2.1とこれ
とともに共働するゴムブランケット胴2.2との間の印刷
用間隙を通して各々の枚葉紙3を案内し、そして、この
圧胴2.1に配置され枚葉紙3を枚葉紙３の先行する端のく
わえづめ用周辺部で捕捉するために備えられたくわえづ
めが開くことにより、続いてチェーン搬送装置4へこの
枚葉紙3を渡す。チェーン搬送装置4は、それぞれ１つが
チェーン排紙装置1の各々の側壁に沿って作動可能に回
転する、２つの搬送チェーン6を備えている。各々の搬
送チェーン6は、回転軸が一列に並んだ、同期して駆動
される２つの駆動スプロケットホイール7のそれぞれ１
つに巻き付けられており、また、この例では、駆動スプ
ロケットホイール7の向い側に処理方向に関して下流側
にあるそれぞれ１つのガイドスプロケットホイール8上
を案内される。両搬送チェーン6の間には、この搬送チ
ェーン6によって支持され、くわえづめ9.1を有するくわ
えづめ装置9が延びており、この場合、これらのくわえ
づめ9.1は、圧胴2.1に配置されたくわえづめの間の間隙
を通過し、この際に各々の枚葉紙3をこの枚葉紙3の先行
する端における前述のくわえづめ用周辺部を捕捉するこ
とにより、圧胴2.1に配置されたくわえづめが開く直前
に受け取り、この枚葉紙3を枚葉紙案内装置10上にわた
って枚葉紙制動装置11へ搬送し、この場所で、枚葉紙3
を枚葉紙制動装置11へ渡すために開く。この枚葉紙制動
装置11は、これらの枚葉紙３に、処理速度に対し低減さ
せられた排紙速度を伝え、この枚葉紙をこの枚葉紙が到
達した後にこの枚葉紙の側で解放し、その結果、それぞ
れのすでに減速された枚葉紙3が最終的に前縁ストッパ1
2上に当接し、この前縁ストッパ12で整列されながら、
また、この前縁ストッパ12に相対する後縁ストッパ13で
先行および／または後方の枚葉紙3により共にパイル1
4、すなわち、このパイル14が増大した分だけ昇降ユニ
ットにより降下可能なパイル14を形成する。図１では、
この昇降ユニットについて、パイル14を支持するプラッ
トフォーム15と、このプラットフォーム15を支持する、
破線で表された昇降チェーン16だけが示されている。

【００１５】搬送チェーン６は、一方では駆動スプロケ
ットホイール7の、他方ではガイドスプロケットホイー
ル8の間で、この搬送チェーン６の経路に沿い、これに
よりスプロケットホイール間チェーン部分のチェーン走
行路を決定するチェーン案内レールによって案内され
る。この例では、枚葉紙3は、図１中において下側のス
プロケットホイール間チェーン部分により搬送される。
この下側のスプロケットホイール間チェーン部分から延
びる、チェーン走行路の部分には、この下側のスプロケ
ットホイール間チェーン部分に向けられた、枚葉紙案内
装置10に形成された枚葉紙案内面17が続いている。この
枚葉紙案内面17と、それぞれこの枚葉紙案内面17上を案
内されていく枚葉紙3との間には、作動可能に支持用空
気クッションが形成されていることが好ましい。これに
加えて、枚葉紙案内装置10は、枚葉紙案内面17へ向けら
れた吹き付け空気ノズルを備えており、この吹き付け空
気ノズルについては、図１では、その全体に代わって一
部が、すなわち接続管18の形で、概略的に示されてい
る。

【００１６】パイル14における印刷された枚葉紙3が相
互に接着することを妨ぐために、駆動スプロケットホイ
ール7から枚葉紙制動装置11へいたる枚葉紙3の経路上に
は、乾燥機19およびパウダー吹き付け装置20が備えられ
ている。

【００１７】乾燥機19による枚葉紙案内面17の加熱を防
止するために、枚葉紙案内装置10には、図１中では枚葉
紙案内面17に取り付けられた冷却剤容器23に接続された
流入管21と流出管22により概略が示される冷却剤循環装
置が組み込まれている。

【００１８】図１では、前述のチェーン案内レールの図
示が省略されている。しかし、本例におけるチェーン案
内レールの形状は、スプロケットホイール間チェーン部
分の形状から理解できる。

【００１９】枚葉紙制動装置11を備えた排紙装置の領域
についての、図２で示された概略的な平面図により、一
方では枚葉紙制動装置11の、他方では枚葉紙案内装置24
の好ましい相互の配置をみてとることができる。この図
示された例では、ここではローラの形で形成された案内
面24.1と、同期させられた押え部材24.2とにより、枚葉
紙案内装置24が形成されている。押え部材24.2は、その
動作位置で各々の枚葉紙2の側部縁を案内面24.1へ押圧
し、そして、押え部材24.2がその動作位置にある箇所を
各々の枚葉紙3の先行縁が通過する際には、案内面24.1
から離れた回避位置へ一時的に移動させられ、すなわ
ち、押え部材24.2がくわえづめ装置9に同期してこのく
わえづめ装置9を回避する。この場合に適した機構は、
図３から明らかであり、これについてはさらに詳細に説
明する。

【００２０】図1により示されたこの構成では、枚葉紙
制動装置11は、それぞれ少なくとも１つのカム11.1',1
1.2',11,3'が形成された、同期して回転する３つの無端
式の制動帯11.1,11.2,11.3を備えており、この場合、こ
のカム11.1',11.2',11,3'は、制動帯11.1,11.2,11.3の
各々の１つを貫通する少なくとも１つの孔を介し、連続
する枚葉紙に同期して、ここでは図示しない負圧発生装
置に接続されている。この枚葉紙制動装置11をさらに説
明するために、ドイツ特許第4435988号を参照するもの
とする。

【００２１】枚葉紙3は、矢印25により示される搬送方
向に、枚葉紙制動装置11上へ移動し、そして、制動帯1
1.1,11.2,11.3は、変化する速度、すなわち、運転状態
で１つの枚葉紙3の下側のカム11,1',11.2',11.3'がこの
枚葉紙3の後方の印刷されない縁の領域で相対し、そし
て回転するくわえづめ9.1と同じ速度を有するように変
化する速度に同期して、モータ27により駆動される。こ
の運転状態では、カム11.1',11.2',11.3'が枚葉紙3を受
け取り、そして、くわえづめ9.1がこの枚葉紙3を解放す
る。特にこの運転状態では、各々の枚葉紙3は、その側
部縁で枚葉紙案内装置24によって案内される。このこと
は、図2による構成の場合、押え部材24.2が枚葉紙3を案
内面24.1へ押圧することにより可能になる。この場合、
押え部材24.2は、各々の枚葉紙3の受け取りが行われた
後にカム11.1',11.2',11.3'が排紙速度へ減速されると
き、各々の枚葉紙が押え部材24.2から再び離れるように
して配置される。

【００２２】その他の点については、図示していない実
施形態の場合、各々の押え部材24.2に相対し場合により
自由に回転可能なローラの外套面によって各々の案内面
が形成されている一方、図２による構成の場合では、各
々の案内面24,1は、それぞれ１つの作動可能に回転する
くわえづめ9.1の速度で矢印25に相応する搬送方向に走
行するそれぞれ１つの回転するベルト24.3のホイール間
ベルト部分により形成されている。

【００２３】各々のベルト24.3が巻き付けられたローラ
24.4、および、このローラ24.4を駆動するモータ26は、
図示しない手法で、矢印25により示される搬送方向に対
して横に移動可能な各々のスライダにより支持され、そ
の結果、枚葉紙案内装置24は、枚葉紙3の側部縁におけ
る相互の間隔に適合させることが可能である。これは、
図２で、最大寸法の枚葉紙3を処理する場合における、
実線で示された枚葉紙案内装置24の位置により、そし
て、最小寸法の枚葉紙3を処理する場合における、破線
で示された枚葉紙案内装置24の位置により示されてい
る。

【００２４】押え部材24.2は、好ましい構成の場合、枚
葉紙３の側部縁を、このローラを支持する案内面24.1に
押圧する、自由に回転可能なローラを含んでいる。

【００２５】図３には、枚葉紙3が、この枚葉紙３の後
方の印刷されない縁でカム11.1',11.2',11.3'の側で受
け取られる、上述の運転状態が示されている。この運転
状態は、くわえづめ9.1を先ず回避する押え部材4.2が、
その動作位置、すなわちこの押え部材4.2が枚葉紙3の側
部縁を案内面24.1へ押圧するその動作位置を再び占めた
後に得られる。この案内面24.1は、前述の運転状態にあ
るカム11.1',11.2'の表面側よりもわずかに深い平面上
に置かれていることが好ましい。この措置により、カム
11.1',11.2',11.3'へ枚葉紙3を確実に渡すことがさらに
有利に行われる。図３には、既に言及された機構につい
ての実施形態も示されており、この機構を用いることに
より、押え部材24.2は、図３には図示されていないくわ
えづめ9.1を回避し、そして、続いて再び、押え部材24.
2が各々の枚葉紙3を案内面24.1へ押圧するその動作位置
を占める。

【００２６】それぞれ好ましくはローラとして形成され
た押え部材24.2は、この押え部材24.2の動作位置で水平
な軸３であって搬送方向に対して横に（図２中の矢印25
を参照のこと）方向付けられた軸３のまわりを回転可能
な状態で、カムフォロワ28を備え、本例では２本アーム
となっている各々のレバー29の端部に取り付けられてい
る。レバー29は、搬送方向(図２による矢印25)に対して
横に垂直な面内で揺動可能であり、そして、ばね30によ
り、所定の初期張力下でこの動作位置に保持されてい
る。カムフォロワ28は、同じく、好ましくは自由に回転
可能に支持されたローラとして形成され、そして、回転
するカム31へ、すなわち、押え部材24.2がその動作位置
を占める場所をくわえづめが通過するとき、レバー29の
揺動下で押え部材24.2を常にこの後一時的にこの動作位
置からこの回避位置へ移動するカム31へ当接させられ
る。

【００２７】図４に示された構成は、ここでは本断面図
に相応し図面平面に対して垂直に延びる固定された案内
面24.1'を備えている。この案内面24.1'に対しては、図
２による案内面24.1と同様に、この案内面24.1'が案内
面24.1'間に置かれた制動帯11.1,11.2,11.3における上
流側に置かれた部分が配置された領域に、搬送方向に関
して下流側へ延びている、ということが当てはまり、そ
の結果、枚葉紙案内装置24'もしくは24は、その決めら
れた通りの機能をも確実に達成し、すなわち、各々の枚
葉紙3を、この枚葉紙3枚葉紙制動装置11へを渡す間に、
搬送方向に関してこの枚葉紙3の側部縁で案内すること
を確実に達成する。

【００２８】図4による、固定された吸引ボックス24.7
に形成された案内面24.1'を有する構成の場合、この機
能は、例えば上述のような手法による押え部材によって
も実現できるが、図4の本例では、各々の枚葉紙3へ有効
に作用する圧力差により、案内面24,1'への各々の枚葉
紙3の押圧が実現される。これに加えて、各々の案内面2
4.1'には、枚葉紙3の各々の側部縁に相対した溝24.5、
すなわち、搬送方向に実質的に案内面24,l'に沿って延
びる溝24.5であって好ましくは搬送方向に関して下流側
に置かれた自端部で負圧発生装置32に接続可能な吸引開
口24.6が連通している溝24.5が形成されている。これに
より、くわえづめ装置9によって案内面24.1'上を引かれ
ていく枚葉紙3に生成可能な、枚葉紙3の上側および下側
の間の圧力差は、枚葉紙3のこの下側を案内面24.1'へ押
圧する。

【００２９】枚葉紙3の側部縁を、この縁に配置された
各々の案内面24.1'へ押圧することを確実にするため
に、この案内面24.1'は、この案内面24.l'に対し上流側
に置かれた枚葉紙案内面17を、所定の高さｈだけ超えて
突出している。他方では、図4aでわかるように、案内面
24と同様に案内面24.1'もまた、回転する制動帯11.1,1
1.2,11.3とともににカム11.1',11.2',11.3'が搬送方向
に動くときに制動帯11.1',11.2',11.3'のカム11.1',11.
2',11.3'を収容する前述の平面の、さらに下方に置かれ
ている。

【００３０】図５に示された構成は、これとは反対に、
案内面24.1"が、作動可能に搬送方向に走行する無端式
の回転するベルト24.3'のホイール間ベルト部分により
形成されている枚葉紙案内装置24"を備えている。この
場合、搬送方向に走行するホイール間ベルト部分は、図
4による吸引ボックス24.7に類似した吸引ボックス24.7'
に接触し、そして、このホイール間ベルト部分は、図4
の溝24.5に相応し負圧発生装置32に接続可能な溝24.5'
に連通する孔24.8を備えており、その結果、くわえづめ
装置９のくわえづめ9.1の側で搬送方向に走行するホイ
ール間ベルト部分上を引かれていく枚葉紙3における側
部縁の下側では、これにより、枚葉紙3を案内面24,1"に
押圧する圧力差を枚葉紙3の上側および下側の間に生成
する負圧を発生させることが可能である。この場合、各
々の枚葉紙3における前述の圧力差は、好ましくは少な
くとも、この枚葉紙3が、印刷が行われないその後方縁
でカム11.1',11.2',11.3'の側で捕捉されるまで保たれ
る。しかし、この圧力差は、カム11.1',ll.2',11.3'の
側で捕捉された枚葉紙3が、引続き枚葉紙制動装置11に
より排紙速度へ減速されるために、相応するくわえづめ
9.1の側で解放されるまで、さらに保たれることが可能
である。これにより連続する枚葉紙の周期に同期した、
枚葉紙3の各々におけるこの圧力差の作用は、好ましく
は次のことにより、すなわち、溝24.5'が、作動可能に
中断されることなく負圧発生装置32に接続された状態に
あり、そして枚葉紙制動装置11の制動作用が有効になる
点まで下流側へ延びることにより、達成される。これに
相応するものが、その他の点では図4による構成におけ
る溝24.5に対しても当てはまり、この場合、溝24.5,24.
5'は、断面内における各々の吸引気流のために絞り弁経
路として作用するような断面を備えていることが好まし
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】枚葉紙制動装置を有する排紙装置を備えた、枚
葉紙印刷機の一部を示す概略図である。

【図２】一実施形態による、枚葉紙制動装置を備えた領
域を示す概略平面図である。

【図３】図１の矢印IIIの方向にみた一構成を示す図で
ある。

【図４】作動可能に停止している案内面の一構成の場合
について、図２中のIV−IV線に相応する線に沿って切断
した断面図である。

【図５】回転するベルト等における案内面の一構成の場
合について、図２中のIV−IV線に相応する線に沿う断面
図である。

【符号の説明】

1 排紙装置 2 印刷ユニット 2.1 圧胴 2.2 ゴムブランケット胴 3 枚葉紙 4 チェーン搬送装置 5 回転方向矢印 6 搬送チェーン 7 駆動スプロケットホイール 8 ガイドスプロケットホイール 9 くわえづめ装置 9.1 くわえづめ 10 枚葉紙案内装置 11 枚葉紙制動装置 11.1,11.2,11.3 制動帯 11.1',11.2',11,3' カム 12 前縁ストッパ 13 後縁ストッパ 14 パイル 15 プラットフォーム 16 昇降チェーン 17 枚葉紙案内面 18 接続管 19 乾燥機 20 パウダー吹き付け装置 21 流入管 22 流出管 23 冷却剤容器 24,24',24" 枚葉紙案内装置 24.1,24.1',24.1" 案内面 24.2 押え部材 24.3,24.3' ベルト 24.4 ローラ 24.5,24.5' 溝 24.6 吸引開口 24.7,24.7' 吸引ボックス 25 矢印 26,27 モータ 28 カムフォロワ 29 レバー 30 ばね 31 カム 32 負圧発生装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，ＦｅｄｅｒａｌＲｅｐｕｂｌｉｃｏｆＧｅｒｍａｎｙ (72)発明者リチャードマックアメリカ合衆国 30152 ジョージア州ケネソウアンモアークロスィング 1877

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】処理される枚葉紙(3)を搬送方向(25)に
枚葉紙制動装置(11)へ渡す、作動可能に回転するくわえ
づめ(9.1)を有する、枚葉紙印刷機の排紙装置におい
て、前記枚葉紙(3)を該枚葉紙(3)の前記枚葉紙制動装置(11)
への受け渡しの間案内する、前記搬送方向(25)に関して
前記枚葉紙(3)の側部縁に有効に作用する枚葉紙案内装
置(24,24',24")が備えられていることを特徴とする、枚
葉紙印刷機の排紙装置。
【請求項２】前記枚葉紙案内装置(24;24';24")が、前
記枚葉紙(3)の前記側部縁を支持し、前記枚葉紙(3)の前
記側部縁を押圧可能な案内面(24.1;24.1';24.1")を備え
ている、請求項１記載の排紙装置。
【請求項３】前記枚葉紙(3)の前記側部縁が、前記枚
葉紙(3)上に形成される圧力差の作用によって前記案内
面（24.1';24,1")へ押圧可能である、請求項２記載の排
紙装置。
【請求項４】前記枚葉紙(3)の前記側部縁が、同期し
た押え部材(24.2)により前記案内面(24.1)へ押圧可能で
ある、請求項２記載の排紙装置。
【請求項５】前記案内面(24.1')が、作動可能に静止
している、請求項２〜４の少なくとも１項に記載の排紙
装置。
【請求項６】前記案内面(24.1;24.1")が、回転するベ
ルト (24.3;24.3')の、作動可能に搬送方向(25)に走行
するホイール間ベルト部分により形成されている、請求
項２〜４の少なくとも１項に記載の排紙装置。
【請求項７】前記枚葉紙案内装置(24:24';24")が、前
記枚葉紙(3)の前記側部縁の相対する間隔に適合可能で
ある、請求項１記載の排紙装置。