JP2000289135A - 内装部品及びその製造方法 - Google Patents
内装部品及びその製造方法Info
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Abstract
内装部品及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 不織布5内に空気を抱き込むことがで
き、表皮材6と製品の外表面との間に空気溜まり19が
できるのを防止する。従って、表皮材6の表面が部分的
に盛り上がったりすることはなく、常にフラットで、見
映え及び触感が良い。
Description
などの乗り物や、屋内の壁などに用いられる内装部品及
びその製造方法に関するものである。
トを成形型により成形して、その外表面に表皮材を積層
状態で設けた構造の内装部品が知られている(類似技術
として特開平10ー80982号公報参照)。
うな従来の技術にあっては、表皮材が通気性を有する場
合は問題ないが、表皮材が非通気性の場合は、表皮材と
製品の外表面との間に空気溜まりができて、表皮材が部
分的に盛り上がる場合がある。表皮材が部分的に盛り上
がると、見映え及び触感が低下し、商品価値が下がる。
してなされたものであり、表皮材の空気溜まりを防止す
ることができる内装部品及びその製造方法を提供するも
のである。
外表面に非通気性の表皮材が積層状態で設けられる内装
部品であって、表皮材を合成樹脂製で通気性の良い不織
布を介在させた状態で外表面に設けた内装部品である。
気性の2枚のオレフィン樹脂シートにおける合わせ面の
少なくとも一方を凹形成することによって中空部が区画
形成され、2枚のオレフィン樹脂シートの間に、そのオ
レフィン樹脂の溶融温度よりも高い溶融温度を有するポ
リエステルの不織布が介在され、少なくとも一方のオレ
フィン樹脂シートの外表面に、合成樹脂製で通気性の良
い不織布を介在させた状態で、表皮材が積層状態で設け
られている内装部品である。
樹脂シートの間に、そのオレフィン樹脂の溶融温度より
高い溶融温度を有するポリエステルの不織布を介在さ
せ、少なくとも一方のオレフィン樹脂シートの外表面
に、合成樹脂製で通気性の良い不織布を介在させた状態
で、表皮材が積層状態で設けられている成形材料を形成
し、該成形材料を加熱した後、所望形状のキャビティー
が設けられた一対の成形型間に配置し、その成形型を型
締めして型締圧を加えた後に、2枚のオレフィン樹脂シ
ートの間に針ノズルを挿入して空気を吹込み、2枚の各
オレフィン樹脂シートをそれぞれ成形型の内面に密着さ
せて熱成形しながら、2枚のオレフィン樹脂シートにお
ける合わせ面の少なくとも一方を凹形成することによっ
て中空部が区画形成される内装部品の製造方法である。
に空気を抱き込むことができ、表皮材と製品の外表面と
の間に空気溜まりができるのを防止する。従って、表皮
材の表面が部分的に盛り上がったりすることはなく、常
にフラットで、見映え及び触感が良い。
それ用の不織布以外の基材の部分が、2枚のオレフィン
樹脂シートと、1枚のポリエステルの不織布の三層構造
のため、コスト的に有利であると共に、成形作業も容易
である。特に、2枚のオレフィン樹脂シートの間に介在
しているポリエステルの不織布が、オレフィン樹脂の溶
融温度より高い溶融温度ため、成形型に入れて型締圧を
加えるまでは、2枚のオレフィン樹脂シートと融着しな
いため、成形型にセットしたりする場合の取り扱いが容
易である。
用いるため、成形型を締めた後でも、その針ノズルを2
枚のオレフィン樹脂シートの間に挿入して空気を吹き込
むことができる。従って、空気を吹き込むためのノズル
を、成形材料と一緒に成形型の間に挟み込む必要がな
く、成形作業が容易になる。また、針ノズルのため、針
ノズルを抜いた跡も小さく、出来上がった製品の見映え
の点で有利である。
を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、この実施形
態の成形材料1を示してる。符号2、3は、非通気性の
オレフィン樹脂シートで、ポリプロピレンのリサイクル
材料にフィラー(マイカ)を添加した材質である。そし
て、この2枚のオレフィン樹脂シート2、3の間には、
ポリエステルの不織布4が介在されている。基材として
は、オレフィン樹脂シート2、3と不織布4の三層構造
であるが、この実施形態では、オレフィン樹脂シート
2、3の上に、更に、前記中間の不織布4と同様の不織
布5を介して表皮材6が設けられている。この表皮材6
も非通気性のオレフィン樹脂シートで形成されている。
この表皮材6は着色等を施す必要があるため、リサイク
ル材料でなく、新規材料が用いられている。
され、下型8の内面が所望形状に掘削されたキャビティ
ー9を有している。また、このキャビティー9の底に
は、治具10を介して金属板製の補強材11が立設され
ている。この補強材11は、治具10に支持された状態
で、キャビティー9の深さに相当する高さを有する。
フランジ12が形成され、該フランジ12には細孔13
が形成されている。また、下型8の上端における細孔1
3に対応する部分には、半円状の切欠14(図5参照)
が形成されている。更に、下型8の上端における前記切
欠14以外の部分に、トリミング加工用の図示せぬ切断
刃が備えられている。
成形材料1を加熱する。この加熱は各材料を重ね合わせ
た後にまとめて加熱しても良いし、個々に加熱した各材
料を重ね合わせても良い。この加熱しただけの状態で
は、不織布4、5の溶融温度が高いため、各材料は互い
に融着することはない。
に、上型7と下型8の間に配置し、その後、図3のよう
に、上型7を下降させることにより型締めする。成形材
料1は、表皮材6と、それ用の不織布5を含んで五層に
なっているが、基材自体は三層なので、従来のように基
材が多層になっている場合よりも、成形材料1の取り扱
いが容易である。
ぬ切断刃が設けられているため、型締めと同時に、成形
材料1の周囲のトリミング加工を行うことができる。空
気を吹き込むための後述する針ノズル15を挿入する前
の型締めの段階でトリミング加工を行えるため、針ノズ
ル15に邪魔されず、確実なトリミング加工を施すこと
ができる。また、型締めにより、成形材料1に対して型
締圧が加わるため、加熱されて軟化したオレフィン樹脂
シート2、3が、不織布4、5の隙間内に入り込んで、
トリミング加工された周縁が互いに融着した状態にな
る。
3から針ノズル15を差し込んで、その先端を2枚のオ
レフィン樹脂シート2、3の間に挿入する。この時、針
ノズル15に対応する下型8の上端には切欠14が形成
されているため、その部分だけ型締圧が弱くなってお
り、その部分におけるオレフィン樹脂シート2、3同士
の溶融力が弱くなり、その間に針ノズル15を挿入しや
すくなる。
オレフィン樹脂シート2、3の間に空気を吹き込む。す
ると、2枚の各オレフィン樹脂シート2、3が、それぞ
れ上型7及び下型8の内面に密着されて熱成形しなが
ら、特に下側のオレフィン樹脂シート3が下型8側に膨
らみながら中空部16を形成する。また、それと同時
に、軟化した下側のオレフィン樹脂シート3が補強材1
1を包み込む。補強材11を包んだオレフィン樹脂シー
ト3が、上側のオレフィン樹脂シート2(不織布4)に
当接しても、図7に示すように補強材11の前後には空
気通路としてのキャビティー9が存在するため、針ノズ
ル15からの空気は補強材11の反対側のスペースにも
流れ込む。従って、補強材11の周囲に回り込む空気の
圧力により、治具10の跡17(図7参照)以外は、オ
レフィン樹脂シート3が補強材11を完全に包み込む。
了したら、針ノズル15からの空気の吹き込みを止め、
型内を大気圧に戻してから針ノズル15を抜く。針ノズ
ル15を抜いた跡は若干残るが細いので、外観上それほ
ど問題にならない。そして、上型7と下型8を開いて、
内装部品18を取り出す。
オレフィン樹脂シート2、3と、1枚のポリエステルの
不織布4の三層構造のため、従来の多層構造よりも、コ
スト的に有利である。また、表皮材6を設けたオレフィ
ン樹脂シート2は外部に露出することがないため、安価
なリサイクル材料を使用することができ、この点におい
ても、コストを下げることができる。
に、オレフィン樹脂シート3で包まれた補強材11が設
けられているため、中空部16の剛性が向上する。しか
も、オレフィン樹脂シート3で包まれた補強材11の先
端が、上側のオレフィン樹脂シート2(不織布4)に当
たっているため、この補強材11が「突っ張り材」とな
って、中空部16の剛性が更に向上する。更に、この補
強材11は、中空部16の内側を向いたものなので、中
空部16の外観には変化がなく、見映えの点で有利であ
る。
ン樹脂シート2、3で挟まれた不織布4が架橋状態で設
けられているため、中空部16が変形しようとする場合
には、内部の不織布4が引っ張られ、それに抗する反力
を生じさせる。従って、中空部16の断面剛性が向上
し、変形が抑制される。
シート2と表皮材6との間に、その通気性を期待して不
織布5を介在させたため、この不織布5内に空気を抱き
込むことができ、表皮材6とオレフィン樹脂シート2と
の間に空気溜まり19(図6中に想像線で図示)が生じ
るのを防止することができる。従って、表皮材6の表面
がフラットになり、見映え及び触感が向上する。
を示す断面図。
断面図。
面図。
Claims (3)
- 【請求項1】 外表面に非通気性の表皮材が積層状態で
設けられる内装部品であって、 表皮材を合成樹脂製で通気性の良い不織布を介在させた
状態で外表面に設けたことを特徴とする内装部品。 - 【請求項2】 請求項1記載の内装部品であって、 熱成形された非通気性の2枚のオレフィン樹脂シートに
おける合わせ面の少なくとも一方を凹形成することによ
って中空部が区画形成され、2枚のオレフィン樹脂シー
トの間に、そのオレフィン樹脂の溶融温度よりも高い溶
融温度を有するポリエステルの不織布が介在され、 少なくとも一方のオレフィン樹脂シートの外表面に、合
成樹脂製で通気性の良い不織布を介在させた状態で、表
皮材が積層状態で設けられていることを特徴とする内装
部品。 - 【請求項3】 2枚のオレフィン樹脂シートの間に、そ
のオレフィン樹脂の溶融温度より高い溶融温度を有する
ポリエステルの不織布を介在させ、少なくとも一方のオ
レフィン樹脂シートの外表面に、合成樹脂製で通気性の
良い不織布を介在させた状態で、表皮材が積層状態で設
けられている成形材料を形成し、該成形材料を加熱した
後、所望形状のキャビティーが設けられた一対の成形型
間に配置し、その成形型を型締めして型締圧を加えた後
に、2枚のオレフィン樹脂シートの間に針ノズルを挿入
して空気を吹込み、2枚の各オレフィン樹脂シートをそ
れぞれ成形型の内面に密着させて熱成形しながら、2枚
のオレフィン樹脂シートにおける合わせ面の少なくとも
一方を凹形成することによって中空部が区画形成される
ことを特徴とする内装部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09684699A JP4271768B2 (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 内装部品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09684699A JP4271768B2 (ja) | 1999-04-02 | 1999-04-02 | 内装部品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000289135A true JP2000289135A (ja) | 2000-10-17 |
JP4271768B2 JP4271768B2 (ja) | 2009-06-03 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4271768B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103253204A (zh) * | 2012-02-16 | 2013-08-21 | 盟和产业株式会社 | 车辆用内装材料和车辆用内装材料的制造方法 |
-
1999
- 1999-04-02 JP JP09684699A patent/JP4271768B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103253204A (zh) * | 2012-02-16 | 2013-08-21 | 盟和产业株式会社 | 车辆用内装材料和车辆用内装材料的制造方法 |
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JP4271768B2 (ja) | 2009-06-03 |
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