JP2000334826A - 成形型の補強材保持構造 - Google Patents

成形型の補強材保持構造

Info

Publication number
JP2000334826A
JP2000334826A JP11150592A JP15059299A JP2000334826A JP 2000334826 A JP2000334826 A JP 2000334826A JP 11150592 A JP11150592 A JP 11150592A JP 15059299 A JP15059299 A JP 15059299A JP 2000334826 A JP2000334826 A JP 2000334826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing material
mold
reinforcer
holding
pieces
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11150592A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Yuzawa
伊知郎 湯澤
Takahiro Hasegawa
▲高▼広 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiwa Industry Co Ltd
Original Assignee
Meiwa Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiwa Industry Co Ltd filed Critical Meiwa Industry Co Ltd
Priority to JP11150592A priority Critical patent/JP2000334826A/ja
Publication of JP2000334826A publication Critical patent/JP2000334826A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強材の保持作業が容易で且つ上型にも適用
可能な成形型の補強材保持構造を提供する。 【解決手段】 補強材14を型内に入れる時は、一対の
挟持片10、11が補強材14の厚さよりも広く開いた
状態になっているため、補強材14を挟持片10、11
の間に挿入する作業が容易である。挿入後には、挟持片
10、11が閉じて補強材14の両面に密着した状態で
保持するため、補強材14が成形型の内面において正確
に位置決めされた立設状態になると共に、上型5に適用
しても補強材14が落下することはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂シート
内に埋設される補強材を成形型の内面に立設状態で保持
する補強材保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、2枚の加熱した合成樹脂シー
トを、成形型間に配置して圧空成形することにより、中
空部を有する成形品が得られている。そして、その中空
部を形成している部分には、全体剛性を高めるための補
強材が、合成樹脂シートに包まれた状態で設けられてい
る。この種の補強材は、成形型の内面に予め立設した状
態で保持され、型内で合成樹脂シートが膨らむ過程にお
いて、その補強材を取り込んで包み込むようになってい
る。従って、この成形型の内面における補強材の保持位
置は非常に重要で、補強材を保持する位置が正確でない
と、成形品の全体剛性に影響を与える。そのため、成形
型の内面には予め正規の位置に保持治具が設置され、そ
の保持治具には補強材の端部の形状に合致した溝部が凹
設されていて、その溝部内に補強材を差し込むことで、
補強材の位置決めが行えるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、保持治具に形成されている
溝部が、補強材の端部に合致した形状で、溝部のサイズ
に余裕が設けられていないため、補強材をその溝部内に
差し込む場合に、補強材の位置や向きが少しでもずれて
いると溝部内に差し込めず、補強材を保持させる作業が
大変に面倒である。また、この補強材を機械を利用して
自動で溝部内に差し込む場合も、その機械の精度が厳密
に要求され、機械の製作が大変に困難になる。更に、保
持治具の溝部内に補強材を差し込むだけの保持構造のた
め、補強材を下型に保持する場合には問題ないが、上型
に保持する場合は、補強材が落下してしまうため、上型
には適用できないという別の課題もある。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、補強材の保持作業が容易で且
つ上型にも適用可能な成形型の補強材保持構造を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
成形型の内面に設置された保持治具により、加熱した合
成樹脂シートの内部に埋設される補強材を、成形型の内
面に対して立設した状態で保持する成形型の補強材保持
構造であって、前記保持治具は前記補強材に対して接離
自在な一対の挟持片から成り、前記補強材を型内に入れ
る時は補強材の厚さよりも広く開いた状態で、成形時に
は閉じて補強材の両面に密着した状態で保持する。
【0006】請求項1記載の発明によれば、補強材を型
内に入れる時は、一対の挟持片が補強材の厚さよりも広
く開いた状態になっているため、補強材を挟持片の間に
挿入する作業が容易である。挿入後には、挟持片が閉じ
て補強材の両面に密着した状態で保持するため、補強材
が成形型の内面において正確に位置決めされた立設状態
になると共に、上型に適用しても補強材が落下すること
はない。
【0007】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、補強材を
型内に入れる時は、一対の挟持片が補強材の厚さよりも
広く開いた状態になっているため、補強材を挟持片の間
に挿入する作業が容易である。挿入後には、挟持片が閉
じて補強材の両面に密着した状態で保持するため、補強
材が成形型の内面において正確に位置決めされた立設状
態になると共に、上型に適用しても補強材が落下するこ
とはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1〜図7に基づいて説明する。この実施形態の合成
樹脂シート1は、三層構造になっている。符号2、3
は、非通気性のオレフィンシートで、ポリプロピレンの
リサイクル材料にフィラー(マイカ)を添加した材質で
ある。そして、この2枚のオレフィンシート2、3の間
には、オレフィンシート2、3よりも溶融温度が高いポ
リエステルの不織布4が介在されている。尚、合成樹脂
シート1としては、このような三層構造に加えて、更に
表皮材等が積層される場合もある。
【0009】一方、成形型は、上型5と下型6とから形
成され、下型6が所望形状に掘削されたキャビティー7
を有している。また、このキャビティー7の底には、抜
き孔8が形成され、その部分にこの実施形態に係る保持
治具9が設けられている。この保持治具9は、一対の挟
持片10、11から形成されている。この挟持片10、
11は、図示せぬエアシリンダにより互いに接離自在に
なっており、一方の挟持片11に形成されたピン12
が、他方の挟持片11の長孔13内に係合されているこ
とにより、最大の開き量が規制されている。最初の段階
では、図1に示すように、この挟持片10、11は、最
大の幅で開いた状態になっている。この挟持片10、1
1の間に保持されるのが、金属板製の補強材14で、こ
の補強材14は、挟持片10、11間に支持された状態
で、キャビティー7の深さに相当する高さを有してい
る。
【0010】図1に示すように、前記補強材14を保持
治具9の保持片10、11間に挿入する前に、目付が少
なく追従変形が可能なポリプロピレン系の不織布18が
セットされてなる。従って、補強材14は、下側から
は、不織布18によって覆われた状態になる。
【0011】上型5の周囲には、下型6の側面に外接す
るフランジ15が形成され、下型6の上端には、トリミ
ング加工用の図示せぬ切断刃が備えられている。また、
上型5のフランジ15には、図示せぬ細孔が形成され、
そこから合成樹脂シート1を膨らませるための図示せぬ
針ノズルを挿入できるようになっている。
【0012】次に、実際の成形方法を説明する。まず、
最初に、下型6に不織布18をセットする。次に、保持
治具9おける一対の挟持片10、11を最大に開いた状
態にする。このように開いた状態では、一対の挟持片1
0、11間の間隔は、補強材14の厚さよりも大きくな
る。そして、この開いた状態の挟持片10、11の間
に、図1に示すように、補強材14でもって不織布18
を押しながら、挟持片10、11の間に押し込むように
して補強材14を入れる。一対の挟持片10、11が補
強材14の厚さよりも予め広く開いた状態になっている
ため、補強材14を挟持片10、11の間に挿入する作
業が容易である。挿入後には、図示せぬエアシリンダに
より、挟持片10、11を、図2に示すように、閉じる
ことで、不織布18を介して補強材14の両面に密着し
た状態で保持する。
【0013】合成樹脂シート1は、予め加熱して溶融状
態にしておく。この加熱は、各材料を重ね合わせた後に
まとめて加熱しても良いし、個々に加熱した各材料を重
ね合わせても良い。この加熱しただけの状態では、不織
布4の溶融温度が高いため、各材料は互いに融着してい
ない。
【0014】この加熱された合成樹脂シート1を、上型
5と下型6の間に配置し、その後、図2に示すように、
上型5を下降させることにより型締めする。下型6の上
端には、前述のように、図示せぬ切断刃が設けられてい
るため、型締めと同時に、合成樹脂シート1及び不織布
18の周囲のトリミング加工を行うことができる。この
時、型締めにより、合成樹脂シート1に対して型締圧が
加わるため、加熱されて軟化したオレフィンシート2、
3が不織布4の目付の間内に入り込んで、トリミング加
工された周縁が互いに融着した状態になる。
【0015】型締め後、図3のように、図示せぬ針ノズ
ルにより、オレフィンシート2、3の間に空気を吹き込
むことにより、2枚の各オレフィンシート2、3が、そ
れぞれ上型5及び下型6の内面に密着して熱成形しなが
ら、特に下側のオレフィンシート3が下型6側に膨らみ
ながら中空部16を形成しはじめる。図4及び図5に示
すように、中空部16を形成しはじめる段階で、不織布
18はオレフィンシート3と共に移動し、補強材14の
上端がオレフィンシート3で包まれることにより、補強
材14はオレフィンシート3及び不織布18で保持され
た状態になる。
【0016】補強材14を包んだオレフィンシート3
が、上側の不織布4に当接しても、図7に示すように補
強材14の前後には空気通路としてのキャビティー7が
存在するため、図示せぬ針ノズルからの空気は補強材1
4の反対側のスペースにも流れ込む。従って、補強材1
4の周囲に回り込む空気の圧力により、オレフィンシー
ト3及び不織布18が補強材14を包み込む。
【0017】オレフィンシート2、3の熱成形が終了し
たら、針ノズルを抜くことで、連通した孔により型内を
大気圧に戻してから、上型5と下型6を開いて、成形品
17(図5参照)を取り出す。この成形品17には、図
6に示すように、中空部16内にオレフィンシート3で
包まれた補強材14が設けられているため、中空部16
の剛性が高い。しかも、オレフィンシート3及び不織布
18で包まれた補強材14の上端が、上側のオレフィン
シート2(不織布4)に当たっているため、この補強材
14が「突っ張り材」となって、中空部16の剛性が更
に向上する。更に、この補強材14は、中空部16の内
側を向いたものなので、中空部16の外観には変化がな
く、この点においても、見映えの点で有利である。
【0018】更に、中空部16内には、上下のオレフィ
ンシート2、3で挟まれた不織布4が架橋状態で設けら
れているため、中空部16が変形しようとする場合に
は、内部の不織布4が引っ張られ、それに抗する反力を
生じさせる。従って、中空部16の断面剛性が向上し、
変形が抑制される。また、中空部16の外側には、オレ
フィンシート3に支持された不織布18が設けられてい
るため、中空部16が変形しようとする場合には、外側
の不織布18が引っ張られ、それに抗する反力を生じさ
せる。従って、中空部16の断面剛性が向上し、変形が
抑制される。
【0019】尚、以上の実施形態では、保持治具9を下
型6の上面に設置する例を示したが、上型5の下面に設
置してもよい。そうすれば、補強材14を上型5の下面
に保持しても落下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形材料と成形型を示す分解断面図。
【図2】成形材料を型締めしてトリミング加工した状態
を示す断面図。
【図3】空気を吹き込んでいる初期状態を示す断面図。
【図4】空気を吹き込んだ最終状態を示す断面図。
【図5】空気を吹き込んだ最終状態の保持治具周りを示
す断面図。
【図6】成形型から取り出された成形品の断面図。
【図7】図6中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【符号の説明】
1 合成樹脂シート 5 上型 6 下型 8 抜き孔 9 保持治具 10、11 挟持片 14 補強材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型の内面に設置された保持治具によ
    り、加熱した合成樹脂シートの内部に埋設される補強材
    を、成形型の内面に対して立設した状態で保持する成形
    型の補強材保持構造であって、 前記保持治具は、前記補強材に対して接離自在な一対の
    挟持片から成り、前記補強材を型内に入れる時は補強材
    の厚さよりも広く開いた状態で、成形時には閉じて補強
    材の両面に密着した状態で保持することを特徴とする成
    形型の補強材保持構造。
JP11150592A 1999-05-28 1999-05-28 成形型の補強材保持構造 Pending JP2000334826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11150592A JP2000334826A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 成形型の補強材保持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11150592A JP2000334826A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 成形型の補強材保持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000334826A true JP2000334826A (ja) 2000-12-05

Family

ID=15500261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11150592A Pending JP2000334826A (ja) 1999-05-28 1999-05-28 成形型の補強材保持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000334826A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4923539A (en) Method and apparatus for manufacturing trim panels including several trim components
JP4689213B2 (ja) 複合成形品の製造方法
JP2000334826A (ja) 成形型の補強材保持構造
JP2547188B2 (ja) 表面にファブリックをもつた深い凹凸形状や複雑な形状のビ−ズ発泡成形品およびその製造方法
KR20010006962A (ko) 열가소성 물품을 몰딩하기 위한 장치
JP4334075B2 (ja) 合成樹脂シートの成形装置
JP6997374B2 (ja) 樹脂製パネル
JPH1170573A (ja) 合成樹脂中空構造体の製造方法
JP4271768B2 (ja) 内装部品及びその製造方法
JP2009255406A (ja) 加飾成形品の成形方法および成形装置
JP4024671B2 (ja) 発泡体内装中空成形品の製造方法
JP2000210968A (ja) 表皮付き型内発泡成形体及びその製造方法
JPH0745135B2 (ja) インモールド成形方法
JP2000289101A (ja) 内装部品及びその製造方法
JP2001162679A (ja) スタンピング成形装置
JP4440426B2 (ja) 成形品及びその製造方法
JPS6251748B2 (ja)
JP5610564B2 (ja) 積層成形品の成形方法並びに成形装置
JP3314979B2 (ja) スタンピング成形用型およびスタンピング成形方法
JP4610109B2 (ja) 樹脂パネルの成形方法
JP3984368B2 (ja) 樹脂製品
JP4278850B2 (ja) 樹脂パネルの成形方法
JPH07256698A (ja) 射出成形により複合成形体を製造するための金型装置及びその使用方法
JP3907469B2 (ja) 中空体の真空成形方法及び真空成形装置
JPH02305626A (ja) 自動車用ドアトリムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees