JP2000288900A - ワイヤソーの加工液供給装置 - Google Patents

ワイヤソーの加工液供給装置

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JP2000288900A JP10055299A JP10055299A JP2000288900A JP 2000288900 A JP2000288900 A JP 2000288900A JP 10055299 A JP10055299 A JP 10055299A JP 10055299 A JP10055299 A JP 10055299A JP 2000288900 A JP2000288900 A JP 2000288900A
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Kazuhiro Tago
一弘 田子
Shuichi Tsukada
修一 塚田
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D1/00Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor
    • B28D1/02Working stone or stone-like materials, e.g. brick, concrete or glass, not provided for elsewhere; Machines, devices, tools therefor by sawing
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  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】被加工物を精度良く加工するとともに加工液の
消費量を減少させる。 【解決手段】ワイヤ14が往復走行するワイヤソー10
の加工液供給装置において、切断加工中のインゴット3
2に対してワイヤ供給側の加工液ノズルと、ワイヤ排出
側の加工液ノズルとに対して独立して加工液52の供給
と停止を切り替える加工液切替手段82A、82Bを設
けて制御したので、加工液52を無駄に消費することな
く精度良く切断加工を行うことができる。また、加工液
ノズル42A、42Bに洗浄液62を供給するための供
給手段と、ワイヤ供給側の加工液ノズルとワイヤ排出側
の加工液ノズルとに対して独立して洗浄液の供給と停止
を切り替える洗浄液切替手段83A、83Bとを備えて
制御したので、高価な加工液を用いずにワイヤの洗浄を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤソーの加工液
供給装置に係り、特にシリコン、ガラス、セラミックス
等の脆性材料を切断する時に用いる加工液の供給を制御
するための、ワイヤソーの加工液供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、一対のワイヤリール間の
ワイヤを複数のグルーブローラに巻き掛けてワイヤ列を
形成し、ワイヤを高速で往復走行させるとともに前記ワ
イヤ列に向けて加工液を噴射しながら前記ワイヤ列に被
加工物を押し付けて、被加工物を一度に多数枚のウェー
ハに切断する装置である。
【0003】加工液の供給方法は、切断加工中の前記被
加工物に対して往復走行する前記ワイヤ列のワイヤ供給
側と、ワイヤ排出側とに配置された2組の加工液ノズル
から常に加工液を噴射しながら切断加工を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の加
工液供給方法では、切断に寄与しないワイヤ排出側に配
置された加工液ノズルからも加工液を噴射しているの
で、加工液を無駄に消費していた。特に循環使用せずに
使い捨てる加工液を用いて切断加工をする際には、加工
液の無駄な消費により切断加工費の高騰の要因になって
いた。
【0005】また、特に切断に用いる砥粒がワイヤに固
着されている固定砥粒式ワイヤソーの場合には、切断加
工後直後のワイヤの砥粒間が切断粉で目詰まりしてお
り、該切断加工直後のワイヤは切断能力が劣っているの
で、洗浄液の代わりに加工液を噴射してワイヤの洗浄を
行って次の切断に使用していた。本発明はこのような事
情に鑑みてなされたもので、加工液を無駄に消費するこ
となく精度良く切断加工を行うことができるワイヤソー
の加工液供給装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、ワイヤを複数個のグルーブローラに巻き掛
けてワイヤ列を形成し、前記ワイヤを往復走行させると
ともに加工液を加工液ノズルから前記ワイヤ列に噴出し
ながら、被加工物を前記ワイヤ列に押しつけることによ
り多数のウェーハに切断するワイヤソーの加工液供給装
置において、前記加工液ノズルは、切断加工中の前記被
加工物に対して、往復走行する前記ワイヤ列のワイヤ供
給側とワイヤ排出側とに配置されるとともに、ワイヤ供
給側に配置された一方の加工液ノズルから前記加工液を
噴射し、ワイヤ排出側の他方の加工液ノズルからは加工
液を噴射しないように制御されていることを特徴として
いる。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、ワイヤソ
ーの加工液供給装置において、切断加工中の前記被加工
物に対してワイヤ供給側の前記加工液ノズルと、ワイヤ
排出側の前記加工液ノズルとに対して独立して前記加工
液の供給と停止を切り替える加工液切替手段を設けて制
御したので、加工液を無駄に消費することなく精度良く
切断加工を行うことができる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、加工液ノ
ズルに洗浄液を供給するための供給手段と、ワイヤ供給
側の前記加工液ノズルとワイヤ排出側の前記加工液ノズ
ルとに対して独立して前記洗浄液の供給と停止を切り替
える洗浄液切替手段とを備え、往復走行する前記ワイヤ
列のワイヤ排出側に配置された前記加工液ノズルから前
記洗浄液を噴射するようにしたので、高価な加工液を用
いずに切断加工直後のワイヤの洗浄を行うことができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーの加工液供給方法の実施の形態について詳
説する。図1は、本発明に係る加工液供給方法を適用し
たワイヤソーの全体構成を示す斜視図である。
【0010】同図に示すように、ワイヤリール12に巻
かれたワイヤ14は、多数のガイドローラ16、16、
…で形成されるワイヤ走行路を経て3本のグルーブロー
ラ18A、18B、18Cに巻き掛けられ、平行なワイ
ヤ列20を形成する。ワイヤ列20を形成したワイヤ1
4は、ワイヤ列20を挟んで左右対称に形成された他方
側のワイヤ走行路を経て図示しないワイヤリールに巻き
取られる。
【0011】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれワイヤ案内装置22、ダンサロ
ーラ24及びワイヤ洗浄装置26が配設されており(一
方側のみ図示)、ワイヤ案内装置22は、ワイヤリール
12からワイヤ14を一定ピッチでガイドする。また、
ダンサローラ24は、所定重量のウェイト(図示せず)
が架設されていて、走行するワイヤ14にこのウェイト
で一定の張力を付与する。ワイヤ洗浄装置26は、走行
するワイヤ14に洗浄液を噴射してワイヤ14に付着し
た加工液52をワイヤ14から除去するので、洗浄され
たワイヤ14が複数のガイドローラ16、16…とダン
サローラ24とを経由してワイヤリール12に巻き取ら
れる。
【0012】前記一対のワイヤリール12及びグルーブ
ローラ18Cには正逆回転可能なモータ(図示せず)が
連結されており、前記ワイヤ14は、これらモータを駆
動することにより、一対のワイヤリール12間を高速で
往復走行する。前記ワイヤ列20の上方には、ワイヤ列
20に対して垂直に昇降移動するワークフィードテーブ
ル28が設置されている。ワークフィードテーブル28
には保持部30が備えられており、インゴット32は、
この保持部30の下部に結晶方位合わせして保持され
る。
【0013】ワイヤソー10の下部には、加工液タンク
34が設置され、内部に加工液52が貯留されている。
加工液タンク34内の加工液52は、ポンプ50(図2
参照)で汲み上げらて、ワイヤ列20の上方に設置した
加工液ノズル42A、42Bに供給され、該加工液ノズ
ル42A、42Bからワイヤ列20に噴射される。ま
た、ワイヤ列20の下方には、オイルパン36が設置さ
れており、前記ワイヤ列20に噴射した加工液52を回
収して前記加工液タンク34に送液する。
【0014】インゴット32を切断した際には、切断加
工による加工熱が発生し、加工液52の温度は上昇す
る。そのためワイヤソー10には加工液52の熱交換器
38が設置されていて、加工液52の温度を安定させて
いる。前記加工液タンク34内の加工液52は、この熱
交換器38に循環供給されて熱交換される。上記の如く
構成されたワイヤソー10は、図示しないモータを駆動
してワイヤリール12及びグルーブローラ18Cを高速
回転させ、ワイヤ14を高速で往復走行させる。そし
て、ワイヤ14の走行が安定したところで、走行するワ
イヤ列20に加工液ノズル42A、42B(図2参照)
のノズル44から加工液52を噴射しながら、ワークフ
ィードテーブル28を下降させてワイヤ列20にインゴ
ット32を押し付ける。このとき、加工液52は走行す
るワイヤ14に十分に付着し、インゴット32は、この
加工液中に含有されている砥粒のラッピング作用で多数
枚のウェーハに切断される。
【0015】前記加工液には、目的に応じてスラリやク
ーラントと呼ばれる種類がある。スラリは前述の説明の
とおり遊離砥粒ワイヤソーに用いられる加工液で、遊離
砥粒を含む加工液である。クーラントは固定砥粒ワイヤ
ソーに用いられる加工液であり、潤滑性や浸透性を向上
させる目的で水に添加剤を数%加えた冷却効果の高い切
削水のことである。
【0016】図2は、本発明に係る加工液供給装置を採
用した加工液ノズルの実施の形態を示す斜視図である。
同図に示すように、ワイヤ列20の上方には、一対の加
工液ノズル42A、42Bが設置されている。一対の加
工液ノズル42A、42Bはそれぞれ、グルーブローラ
18A、18Bの近傍で且つグルーブローラ18A、1
8Bと同軸方向に設置される。加工液ノズル42A、4
2Bは、ポンプ50から接続されているチューブ54を
介して加工液タンク34に連結され、前記ポンプ50を
駆動することにより加工液タンク34内の加工液52が
チューブ54とエアオペレートボールバルブ等の被加工
物の切断粉や遊離砥粒を含む加工液の断続に適した加工
液切替手段82A、82Bを介して加工液ノズル42
A、42Bに供給される。また、前記加工液ノズル42
A、42Bには、ノズル44、44…が形成されてい
て、供給された加工液52、52…をワイヤ列20の幅
全体にわたって噴出する。また、加工液ノズル42A、
42Bと加工液タンク34とを連結するチューブ60の
途中には、加工液52の流量を調節する流量調節器(図
示せず)が設けられ、加工液ノズル42A、42Bに供
給される加工液52の流量が切断加工の目的に適した流
量に対して一定になるように調節される。
【0017】図2に示す例では、加工液切替手段82
A、82Bはバルブユニット84から出力される圧縮空
気の指令に従って加工液52の流路の開閉を行ってい
る。バルブユニット84は、制御手段72から出力され
る電器信号に従って、各出力ポートヘ圧縮空気源86か
ら得られる圧縮空気を供給するとともに、各ポートから
の使用済みの圧縮空気を大気へ排出する流路の切り替え
を行う。排出される使用済みの圧縮空気は、消音器88
から大気に開放される。制御装置72には、入力手段7
3と、表示手段74が接続されており、入力手段73か
らの指令により制御の設定を行うとともに、表示手段7
4により制御の状態を表示して作業者に知らせることが
できる。
【0018】図3は、本発明に係る他の加工液供給方法
を採用した実施の形態を示す斜視図である。図2に示さ
れる実施の形態では加工液52をワイヤ14の走行方向
に応じて加工液ノズル42A、42Bに切り替えて供給
していたが、図3に示す実施の形態では、例えば固定砥
粒式のワイヤソーに用いられる、循環使用せずに使い捨
てる加工液を使用する場合に適したワイヤ14の洗浄方
法を、加えた構造となっている。
【0019】図3に示すように本発明によれば、前記加
工液切替手段82A、82Bと、加工液ノズル42A、
42Bとの流路の途中に洗浄液切替手段83A、83B
からの流路が接続されている。洗浄液62は洗浄液タン
ク64内部に貯留されており、洗浄液ポンプ66により
圧送されてチューブ68を通り、エアオペレートボール
バルブ等の洗浄液切替手段83A、83Bを介して加工
液ノズル42A、42Bに供給される。加工液ノズル4
2A、42Bと洗浄液タンク64とを連結するチューブ
68の途中には、洗浄液62の流量を調節する流量調節
器(図示せず)が設けられ、加工液ノズル42A、42
Bに供給される洗浄液62の流量が洗浄の目的に適した
高流量、高圧になるように調節される。
【0020】図3に示した例では、洗浄液タンク64を
設けた例で説明したが、該洗浄液に市水を用いる場合
は、特に前記洗浄液タンク64を設ける必要はない。次
に図4を用いて、本発明に係るワイヤソーの加工液供給
方法の実施の形態について説明する。図4(A)は、往
復走行するワイヤ列20の走行速度V(m/min)
と、加工の時間T(min)との関係を示している。時
間Tの経過にしたがってワイヤの走行速度Vが台形形状
の速度カーブを描いて制御されている様子が示されてい
る。図4に示す速度カーブは台形形状の制御をしている
が、本発明はこれに限定されるものではなく、S字状、
その他の速度制御方法を用いても本発明の目的は達成さ
れる。図4(A)によれば、時刻T0で加工を起動した
後の時刻T1でワイヤ列20がA方向に加速を始め、V
maxに達した後一定速度で一定時間走行し、その後減
速を開始して時刻T3でワイヤ列20は停止している。
その後ワイヤ列20はB方向に加速を始め、−Vmax
に達した後一定速度で一定時間走行し、その後減速を開
始して時刻T6で再び停止する。その後再びA方向に加
速を始め、以降前記動作を繰り返し行うことによってワ
イヤ列20は往復走行を繰り返す。
【0021】図4(B)は、加工の時間Tに対する加工
液ノズル42Aに於ける加工液の供給状況を示している
タイムチャートである。図4(B)によれば、時刻T0
で加工を起動するとともに加工液ノズル42Aに対して
加工液52の供給を開始し、ワイヤ列20の走行方向が
A方向からB方向に変化した時刻T3以降の時刻T4で
加工液52の供給を停止する。次にワイヤ列20の走行
方向がB方向からA方向に変化する時刻T6以前の時刻
T5で、再び加工液52を供給する。以降前記動作を繰
り返すことによってワイヤ列がA方向に走行していると
きは必ず加工液ノズル42Aから加工液52がワイヤ列
20に噴射される。
【0022】図4(C)は、加工の時間Tに対する加工
液ノズル42Bに於ける加工液の供給状況を示している
タイムチャートである。図4(C)によれば、時刻T0
で加工を起動し、ワイヤ列20の走行方向がA方向から
B方向に変化する時刻T3以前の時刻T2で、加工液5
2を供給する。次に、ワイヤ列20の走行方向がB方向
からA方向に変化する時刻T6以降の時刻T7で、加工
液52の供給を停止する。以降前記動作を繰り返すこと
によってワイヤ列20がB方向に走行しているときは必
ず加工液ノズル42Bから加工液52がワイヤ列20に
供給される。
【0023】上述のとおり加工液52の供給と停止を制
御することにより、被加工物であるインゴット32に対
して、常にワイヤ列20が供給される側の加工液ノズル
から加工液52が噴射されるので、加工条件は従来通り
維持されるとともに、ワイヤ列20が排出される側の加
工液ノズルからは加工液52が供給されないので、切断
加工に不必要な加工液52を消費せずに済む。したがっ
て加工液の消費量を減らすことができる。特に加工液5
2を循環使用せずに使い捨てる切断加工を行う場合には
大幅な加工コストの低減を図ることができる。
【0024】次に、本発明に係る他の実施の形態につい
て図3を用いて説明する。図3に示すワイヤソーの加工
液供給装置は、循環使用せずに使い捨てる加工液を用い
る場合の実施の形態で、図2に示したワイヤソーの加工
液供給装置の機能に加えて、被加工物であるインゴット
32に対してワイヤ列20が排出される側の加工液ノズ
ルから洗浄液62が噴射されて、加工液や被加工物の切
断粉を洗浄するように構成してある。
【0025】図4(D)は、加工の時間Tに対する加工
液ノズル42Aに於ける洗浄液の供給状況を示している
タイムチャートである。図4(D)によれば、時刻T0
で加工を起動し、ワイヤ列20の走行方向がA方向から
B方向に変化する時刻T3以降の時刻T4で、洗浄液6
2を供給する。次に、ワイヤ列20の走行方向がB方向
からA方向に変化する時刻T6以前の時刻T5で、洗浄
液62の供給を停止する。以降前記動作を繰り返すこと
によってワイヤ列20がB方向に走行していて時刻T4
から時刻T5の間の時間は加工液ノズル42Aから洗浄
液62がワイヤ列20に噴射されて、加工液や被加工物
の切断粉をワイヤ14から除去する。
【0026】図4(E)は、加工の時間Tに対する加工
液ノズル42Bに於ける洗浄液の供給状況を示している
タイムチャートである。図4(E)によれば、時刻T0
で加工を起動するとともに加工液ノズル42Bは洗浄液
62の供給を開始し、ワイヤ列20の走行方向がA方向
からB方向に変化する時刻T3以前の時刻T2で洗浄液
62の供給を停止する。次にワイヤ列20の走行方向が
B方向からA方向に変化する時刻T6以降の時刻T7
で、再び洗浄液62を供給する。以降前記動作を繰り返
すことによってワイヤ列20がA方向に走行していて時
刻T0から時刻T2の間の時間は加工液ノズル42Bか
ら洗浄液62がワイヤ列20に供給されて、加工液や被
加工物の切断粉をワイヤ14から除去する。
【0027】上述のとおり洗浄液62の供給と停止を制
御することにより、被加工物であるインゴット32に対
して、ワイヤ列20が排出される側の加工液ノズルから
洗浄液62が供給されるので、加工液52と比較して安
価な洗浄液62を用いてワイヤ14、14…が洗浄され
るので、切断能力が悪化せずに切断加工のコストの低減
を図ることができる。
【0028】上記の例では、加工液及び洗浄液の供給量
は一定として、供給のON−OFF制御を行った例で説
明したが、例えば切断長のような加工の条件に応じて洗
浄液の供給量を変化させる制御を行っても本発明の目的
は達成される。また、噴射した加工液と洗浄液を独立し
て個々に回収するために、オイルパンを各々の加工液ノ
ズルに対して独立して設けて、切り替えて回収してもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ワ
イヤが往復走行するワイヤソーの加工液供給装置におい
て、切断加工中の被加工物に対してワイヤ供給側の加工
液ノズルと、ワイヤ排出側の加工液ノズルとに対して独
立して加工液の供給と停止を切り替える加工液切替手段
を設けたので、加工液を無駄に消費することなく精度良
く切断加工を行うことができる。
【0030】また、他の発明の形態によれば、加工液ノ
ズルに洗浄液を供給するための供給手段と、ワイヤ供給
側の加工液ノズルとワイヤ排出側の加工液ノズルとに対
して独立して洗浄液の供給と停止を切り替える洗浄液切
替手段とを備えたので、高価な加工液を用いずにワイヤ
の洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工液供給方法を適用したワイヤ
ソーの全体構成を示す斜視図
【図2】本発明に係る加工液供給方法を適用した加工液
切替手段の構成を示す斜視図
【図3】本発明に係る加工液供給方法を適用した加工液
と洗浄液の供給手段の構成を示す斜視図
【図4】(A)はワイヤの走行速度と加工の時間の関係
を示す図 (B)は加工液ノズルAに於ける加工液の供給と停止を
示すタイムチャート (C)は加工液ノズルBに於ける加工液の供給と停止を
示すタイムチャート (D)は加工液ノズルAに於ける洗浄液の供給と停止を
示すタイムチャート (E)は加工液ノズルBに於ける洗浄液の供給と停止を
示すタイムチャート
【符号の説明】
10…ワイヤソー 14…ワイヤ 18A〜18C…グルーブローラ 20…ワイヤ列 32…インゴット 42…加工液ノズル 44…ノズル 50…ポンプ 52…加工液 62…洗浄液 66…洗浄液ポンプ 82A、82B…加工液切替手段 83A、83B…洗浄液切替手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C047 FF09 FF17 FF19 GG00 3C058 AA05 AA14 AB04 AC01 AC04 CA01 CA04 CA05 CA06 CB01 CB05 DA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤを複数個のグルーブローラに巻き
    掛けてワイヤ列を形成し、前記ワイヤを往復走行させる
    とともに加工液を加工液ノズルから前記ワイヤ列に噴出
    しながら、被加工物を前記ワイヤ列に押しつけることに
    より多数のウェーハに切断するワイヤソーの加工液供給
    装置において、 前記加工液ノズルは、切断加工中の前記被加工物に対し
    て、往復走行する前記ワイヤ列のワイヤ供給側とワイヤ
    排出側とに配置されるとともに、ワイヤ供給側に配置さ
    れた一方の加工液ノズルから前記加工液を噴射し、ワイ
    ヤ排出側の他方の加工液ノズルからは加工液を噴射しな
    いように制御されていることを特徴とするワイヤソーの
    加工供給装置。
  2. 【請求項2】 前記一方側及び他方側の加工液ノズルに
    洗浄液を供給するための供給手段と、 前記一方側及び他方側の加工液ノズルに対し、前記洗浄
    液の供給と停止を切り替える洗浄液切替手段と、 前記洗浄液切替手段を制御するための制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1のワイヤソーの加工
    液供給装置。
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