JP2000288857A - 静電チャック装置及び載置台 - Google Patents

静電チャック装置及び載置台

Info

Publication number
JP2000288857A
JP2000288857A JP9294999A JP9294999A JP2000288857A JP 2000288857 A JP2000288857 A JP 2000288857A JP 9294999 A JP9294999 A JP 9294999A JP 9294999 A JP9294999 A JP 9294999A JP 2000288857 A JP2000288857 A JP 2000288857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting table
ring member
processing chamber
electrostatic chuck
chuck body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9294999A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tezuka
塚 毅 手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP9294999A priority Critical patent/JP2000288857A/ja
Publication of JP2000288857A publication Critical patent/JP2000288857A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャック本体の固定に使用される高分子接着
剤又は低融点金属の露出部の腐食を防止し得ると共に処
理の均一性を良好に維持しうる静電チャック装置及びこ
の装置を備えた載置台を提供する。 【解決手段】 被処理物Wを吸着する際に電圧が印加さ
れる導電性膜25と、この導電性膜25を両面から挟み
込む一対の絶縁性膜27a、27bと、を有するチャッ
ク本体16を備える。チャック本体16は高分子接着剤
又は低融点金属26によって載置台4の表面4aに貼着
され、チャック本体16の周縁位置において露出する高
分子接着剤又は低融点金属26の露出部47は、フッ素
系樹脂で形成された保護リング部材70によって処理室
2の内部空間から気密に隔離される。保護リング部材7
0に形成されたボルト孔71に挿入される取付ボルト7
2によって保護リング部材70が処理室2の内部に固定
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電チャック装置及
び載置台に係わり、特に、真空処理装置の処理室の内部
において被処理物を吸着保持するための静電チャック装
置及び載置台に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程、液晶表示パネル製造工
程、或いは光ディスク製造工程等の各種の工程におい
て、シリコンウエハ、ガラス基板等の円形又は角形の被
処理物の表面処理を行うために真空処理装置が使用され
ている。すなわち、真空処理装置は、その真空容器の内
部に搬入された被処理物に対してスパッタリング、エッ
チング、ベーキング、或いはアッシング等の処理を行
い、被処理物の表面に薄膜を形成したり、被処理物表面
に形成された薄膜に微細加工を施したりするための装置
である。
【0003】真空処理装置の一つにダウンフロータイプ
のケミカルドライエッチング装置(CDE装置)があ
り、このCDE装置は、処理室から分離されたプラズマ
発生室においてプロセスガスを活性化した後、このプロ
セスガスを処理室の内部に導入して被処理物の表面に供
給し、プロセスガス中の中性ラジカル(中性活性種)に
よって被処理物表面の薄膜をエッチング処理する装置で
ある。ここで、プロセスガスには、酸素ガス、CF4
ス等が使用される。
【0004】また、真空処理装置の他の例として反応性
イオンエッチング装置(RIE装置)があり、このRI
E装置は、処理室の内部に供給されたプロセスガスを高
周波電圧を利用してプラズマ化し、処理室内部に形成さ
れたプラズマを利用して被処理物のエッチング処理を行
う装置である。
【0005】さらに、真空処理装置の他の例としてはマ
イクロ波プラズマエッチング装置があり、この装置は、
処理室の内部に供給されたプロセスガスにマイクロ波を
印加してマイクロ波励起プラズマを生成し、このプラズ
マを利用してエッチングを行う装置である。
【0006】そして、上述した真空処理装置の真空容器
の内部には被処理物を載置するための載置台が設けられ
ており、この載置台の温度は温度制御機構によって調節
される。したがって、載置台に載せられた被処理物は、
温度制御された載置台との熱伝導によってその温度が制
御される。ここで、被処理物の温度制御には加熱制御及
び冷却制御がある。
【0007】また、載置台には被処理物を吸着固定する
ための静電チャック装置が設けられており、この静電チ
ャック装置に直流電圧を印加することによって被処理物
が静電気力によって静電吸着されて載置台に固定され
る。これによって被処理物の裏面と載置台の表面とが全
面にわたって密着し、熱伝達の面内均一性及び効率が向
上する。さらに、載置台に吸着固定された被処理物の裏
面に熱伝達用のガスを導入し、このガスによって被処理
物と載置台との間の熱伝達効率をさらに向上させ、これ
によって被処理物の温度を適切に制御できるようにされ
ている。
【0008】なお、一般に静電チャック装置には、プラ
ス電極又はマイナス電極のいずれか一方のみを備えた単
極型の装置と、プラス電極及びマイナス電極を一組備え
た双極型の装置と、二組以上のプラス電極及びマイナス
電極を備えた多極型の装置とがある。
【0009】次に、従来の真空処理装置の一例として、
CDE装置について図2を参照して説明する。図2にお
いて符号1はCDE装置の真空容器を示し、この真空容
器1の内部に処理室(エッチング室)2が形成されてお
り、真空容器1の底部には、シリコンウエハである被処
理物Wの温度を制御するための水冷ジャケット3が気密
に固定されている。
【0010】水冷ジャケット3の上部には、被処理物W
を載置するためのアルミニウム金属製の載置台(ウエハ
テーブル)4が設けられており、この載置台4には静電
チャック装置5が組み込まれている。水冷ジャケット3
の内部には温度制御機構の一部を構成する媒体通路6が
形成されており、温度調整された冷却水等の媒体Mが媒
体配管7、8を通して媒体通路6の内部に導入され、排
出されている。
【0011】載置台4の外周部には枠状且つ環状の載置
台固定リング45が設けられており、この載置台固定リ
ング45は、図3に示したように取付ボルト46によっ
て水冷ジャケット3の上面に固設されている。したがっ
て、載置台4は載置台固定リング45を介して水冷ジャ
ケット3に固設されている。
【0012】図2に示したように、真空容器1の天板9
を貫通するようにして活性種導入管10が取り付けられ
ており、この活性種導入管10の先端部は、処理室2内
に設けられたガス分散板11に接続されている。このガ
ス分散板11はシャワー状のノズルを形成しており、こ
のシャワー状のノズルによって、活性種導入管10を介
して処理室2の内部に導入されたプロセスガスGが被処
理物Wの表面全体にわたって均一に供給される。
【0013】活性種導入管10の途中には石英管12が
設けられており、この石英管12を取り囲むようにして
プラズマ発生装置13が設けられている。そして、石英
管12の内部に供給されたプロセスガスGに対してプラ
ズマ発生装置13からマイクロ波が印加される。する
と、石英管12の内部でグロー放電が生じてプラズマが
生成され、プロセスガスGが活性化されて活性種が生成
される。ここで、プロセスガスGとしては例えば、CF
4及びO2を含む混合ガスを使用することができる。
【0014】活性種を含むプロセスガスは活性種導入管
10を通して処理室2内に導入され、ガス分散板11を
介して被処理物Wの表面の全体に均一に供給される。す
ると、プロセスガス中の中性の活性種(ラジカル)によ
って被処理物Wの表面の薄膜がエッチングされる。ここ
で、処理室2は排気管14を介して真空ポンプ(図示せ
ず)によって真空排気されており、処理室2の内部の圧
力は圧力計15によって計測されている。
【0015】また、図2に示したようにCDE装置は、
被処理物Wの裏面側に冷却ガスを供給するための冷却ガ
ス供給機構19を備えており、この冷却ガス供給機構1
9は、載置台4及びチャック本体16を貫通して被処理
物Wの下方に開口している冷却ガス導入管20を有して
いる。この冷却ガス導入管20の途中には圧力計21及
びガス流量コントロールバルブ22が設けられている。
【0016】また、ガス流量コントロールバルブ22よ
りも下流側の冷却ガス導入管20の途中から排出配管2
3が分岐しており、この排出配管23の途中には可変バ
ルブ24が設けられている。そして、通常、圧力計21
の計測値をフィードバックしてガス流量コントロールバ
ルブ22の開度が自動的に調整され、1000Pa前後
の圧力に維持される。
【0017】図3は、載置台4及び静電チャック装置5
の一部を拡大して示した縦断面図である。図3に示した
ように、静電チャック装置5はチャック本体16を備え
ており、チャック本体16は複数の薄膜状部材によって
多層構造に構成されている。
【0018】すなわち、チャック本体16は、金属薄膜
によって形成された導電性膜25を備えており、この導
電性膜25は、電圧が印加される電極板として機能す
る。導電性膜25の両面には、ポリイミド樹脂フィルム
等の高分子有機材料によって形成された絶縁性膜27
a、27bが配置されており、これら一対の絶縁性膜2
7a、27bによって導電性膜25の全面が覆われてい
る。絶縁性膜27a、27bと導電性膜25とは絶縁性
の高分子接着剤26aによって接着されている。
【0019】さらに、下側の絶縁性膜27bは絶縁性の
高分子接着剤26bによって載置台4の表面4aに接着
されている。また、上側の絶縁性膜27aの表面、すな
わち被処理物Wを載置する面にはポリ4フッ化エチレン
(PTFE)フィルム等のフッ素系樹脂からなる保護フ
ィルム28が高分子接着剤26cを用いて接着されてお
り、ポリイミド樹脂フィルム等の高分子有機材料よりな
る絶縁性膜27a、27bを保護している。
【0020】また、図4は静電チャック装置5の他の例
を示しており、チャック本体16の絶縁性膜27a、2
7bがセラミック材料によって形成され、これらのセラ
ミック製の絶縁性膜27a、27bと金属製の導電性膜
25とが、接着剤を用いることなく焼結によって直接接
合されている。この場合には上側の絶縁性膜27aの表
面に保護用の保護フィルム28を設ける必要がない。ま
た、下側のセラミック製絶縁性膜27bの下面は高分子
接着剤又は低融点金属26によって載置台4の表面4a
に接着されている。
【0021】導電性膜25には図2に示した直流電源4
3が接続されており、この直流電源43によって導電性
膜25に電圧を印加するようになっている。そして、導
電性膜25に電圧が印加されると、静電気力によって載
置台4に被処理物Wが吸着固定される。また、導電性膜
25と直流電源43との間に電流計44を設けることに
よって、導電性膜25に流れる電流を観測することが可
能であり、これによって被処理物Wの有無を検知するこ
とができる。
【0022】上述した従来の静電チャック装置において
は、チャック本体16を載置台4の表面4aに接着する
ための絶縁性の接着剤として、エポキシ系、アクリル
系、シリコーン系等の高分子接着剤が使用されている。
【0023】また、絶縁性膜27a、27bがセラミッ
ク製の場合には、前記高分子接着剤以外にも低融点金属
によってチャック本体16を載置台4の表面4aに固定
する場合があるが、この場合の低融点金属には錫−鉛合
金の半田、インジウム等の融点の低い金属が使用されて
いる。
【0024】ところが、図3に示したように保護フィル
ム28と載置台4の表面4aとの間の高分子接着剤26
cの一部47は、載置台4の周縁位置において処理室
(エッチング室)2の内部空間に露出している。また、
図4に示したように、セラミック製絶縁性膜27bと載
置台4の表面4aとの間の高分子接着剤又は低融点金属
26の一部47も、載置台4の周縁位置において処理室
(エッチング室)2の内部空間に露出している。
【0025】このため、高分子接着剤又は低融点金属の
露出部47は、被処理物Wを真空処理する際の反応性ガ
ス(腐食ガス、堆積ガス等)によって短時間のうちに腐
食してしまい、ダスト(パーティクル)の発生、金属汚
染、チャック本体16の載置台表面4aからの剥がれ等
が引き起こされる恐れがある。
【0026】図5(a)、(b)は、高分子接着剤又は
低融点金属の露出部47の腐食を防止するための手段を
備えた静電チャック装置の一例を示している。図5
(b)は(a)のB部を拡大して示した縦断面図であ
る。
【0027】図5(a)、(b)に示したようにこの静
電チャック装置は、載置台4及びチャック本体16に圧
接されるフッ素樹脂リング61と、このフッ素樹脂リン
グ61を固定するための押さえリング62と、を備えて
いる。
【0028】フッ素樹脂リング61は、チャック本体1
6の表面の保護フィルム28に圧接される環状の第1圧
接面63と、載置台4の側周面4cに圧接される環状の
第2圧接面64と、第1圧接面63と第2圧接面64と
を連結する断面略C字状の連結部65と、から構成され
ている。ここで、フッ素樹脂リング61は4フッ化樹脂
によって形成されており、好ましくはポリ4フッ化エチ
レン(PTFE)によって形成されている。
【0029】押さえリング62は、フッ素樹脂リング6
1の連結部65の上面に当接されると共に、取付ボルト
68によって載置台固定リング50の上面に固定されて
いる。ここで、押さえリング62は、金属部材の表面に
フッ素系樹脂をコーティングして形成されている。な
お、載置台固定リング50は取付ボルト51によって水
冷ジャケット3の上面に固設されている。
【0030】押さえリング62によって押圧されたフッ
素樹脂リング61は、載置台固定リング50のテーパ面
53から受ける力の作用も相まって、高分子接着剤又は
低融点金属の露出部47を処理室2の内部空間から気密
に隔離する。これよって活性種を含むプロセスガスの露
出部47への回り込みを防止している。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示し
た従来の静電チャック装置においては、押さえリング6
2及び載置台固定リング50が金属材料によって形成さ
れているために、例えばO2リッチの条件の下でエッチ
ング/アッシングを行った場合、押さえリング62等を
構成する金属材料の影響によって被処理物Wの処理の均
一性が劣化するという問題があった。
【0032】そこで、本発明は、チャック本体の固定に
使用される高分子接着剤又は低融点金属の露出部の腐食
を防止し得ると共に処理の均一性を良好に維持しうる静
電チャック装置及びこの装置を備えた載置台を提供する
ことを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理物を静
電気力によって吸着保持するために、処理室の内部の載
置台に設けられる静電チャック装置において、前記被処
理物を吸着する際に電圧が印加される導電性膜と、この
導電性膜を両面から挟み込む一対の絶縁性膜と、を有す
るチャック本体を備え、前記チャック本体は接着剤又は
低融点金属によって前記載置台の表面に貼着され、前記
チャック本体の周縁位置において露出する前記接着剤又
は低融点金属の露出部は、フッ素系樹脂で形成された保
護リング部材によって前記処理室の内部空間から気密に
隔離され、前記保護リング部材にはボルト孔が形成され
ており、前記ボルト孔に挿入される取付ボルトによって
前記保護リング部材が前記処理室の内部に固定されるこ
とを特徴とする。
【0034】また、前記保護リング部材は、前記チャッ
ク本体の表面の周縁部に対向する第1の環状面と、前記
載置台のベース部に対向する第2の環状面と、を備え、
前記第1の環状面及び前記第2の環状面に第1のOリン
グ及び第2のOリングをそれぞれ設け、前記第1及び第
2のOリング及び前記保護リング部材の内周面によって
前記接着剤又は低融点金属の前記露出部を前記処理室の
内部空間から気密に隔離することが望ましい。
【0035】また、前記取付ボルトは、過度な締め付け
による前記保護リング部材の破損を防止し得るショルダ
ーボルトであることが望ましい。
【0036】また、前記保護リング部材を前記取付ボル
トによって前記処理室の内部に固定することによって前
記載置台が前記処理室の内部に固定されるようにするこ
ともできる。
【0037】前記チャック本体はその表面に貼着された
フッ素系樹脂より成る保護フィルムを備えていても良
い。
【0038】本発明による被処理物の載置台は、上述し
たいずれかの静電チャック装置を備えており、前記チャ
ック本体が前記接着剤又は低融点金属によって表面に貼
着されていることを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
静電チャック装置及びこの装置を備えた載置台について
図1(a)、(b)を参照して説明する。なお、本実施
形態による静電チャック装置及び載置台は、例えば図2
に示したダウンフロータイプのケミカルドライエッチン
グ装置(CDE装置)に組み込むことができる。また、
CDE装置以外にも、既述の各種真空処理装置に本実施
形態による静電チャック装置及び載置台を組み込むこと
ができる。
【0040】図1(a)は本実施形態による静電チャッ
ク装置及び載置台の概略構成を示した縦断面図であり、
図1(b)は(a)のA部を拡大して示した縦断面図で
ある。
【0041】図1(a)、(b)に示したように本実施
形態による静電チャック装置は、チャック本体16を備
えており、このチャック本体16は、図3又は図4に示
した従来の静電チャック装置におけるチャック本体16
と同じ構成より成り、ウエハ(被処理物)Wを吸着する
際に電圧が印加される導電性膜25(図3、図4参照)
と、この導電性膜25を両面から挟み込む一対の絶縁性
膜27a、27bとを備えている。
【0042】チャック本体16は高分子接着剤又は低融
点金属によって載置台4の表面に貼着されており、チャ
ック本体16の周縁位置において高分子接着剤又は低融
点金属が露出している。この高分子接着剤又は低融点金
属の露出部47は、保護リング部材70によって処理室
2の内部空間から気密に隔離されている。ここで、保護
リング部材70はその全体が4フッ化樹脂等のフッ素系
樹脂によって形成されている。
【0043】保護リング部材70にはボルト孔71が上
下に貫通して形成されており、このボルト孔71に挿入
された取付ボルト72によって、保護リング部材70が
水冷ジャケット3に固定されている。フッ素系樹脂より
成る保護リング部材70の締付け固定時の締めすぎによ
る変形を防止するために、取付ボルト72にはショルダ
ーボルトが使用されている。このショルダーボルトより
成る取付ボルト72の頭部はボルト孔71の内部に埋没
している。
【0044】保護リング部材70は、逆L字状の断面形
状を備えており、チャック本体16の表面の保護フィル
ム28の周縁部に対向する第1の環状面73と、載置台
4のベース部4bの上面に対向する第2の環状面74と
を備えている。
【0045】第1の環状面73及び第2の環状面74に
は第1のOリング溝75及び第2のOリング溝76がそ
れぞれ刻設されており、これらの溝75、76には、第
1のOリング77及び第2のOリング78がそれぞれ填
め込まれている。
【0046】そして、取付ボルト72を締め込むことに
よって、第1のOリング77がチャック本体16の表面
の保護フィルム28の周縁部に圧接されると共に、第2
のOリング78が載置台4のベース部4bの上面に圧接
される。その結果、第1及び第2のOリング77、78
及び保護リング部材70の内周面79によって、高分子
接着剤又は低融点金属の露出部47が処理室2の内部空
間から気密に隔離される。
【0047】また、保護リング部材70を取付ボルト7
2によって水冷ジャケット3に固定することにより、載
置台4が第1及び第2の環状面73、74によって下方
に押圧され、これによって載置台4が水冷ジャケット3
の上面に固定される。
【0048】なお、本実施形態による静電チャック装置
のチャック本体16は、図3に示した構造のものでも、
図4に示した構造のものでも良く、或いは他の構造のも
のでも良い。要するにチャック本体16自体の構造は不
問であり、チャック本体16が載置台4に高分子接着剤
又は低融点金属によって接着されており、しかも高分子
接着剤又は低融点金属がチャック本体16の周縁位置に
おいて露出している場合に本実施形態を適用することが
できる。
【0049】以上述べたように本実施形態による静電チ
ャック装置及び載置台によれば、チャック本体16の周
縁位置において露出している高分子接着剤又は低融点金
属の露出部47を、第1及び第2のOリング77、78
を有する保護リング部材70によって処理室2の内部空
間から気密に隔離することができるので、被処理物Wの
処理中において露出部47がプロセスガス(反応性ガ
ス)に接触することがなく、長時間の処理を行った場合
でもプロセスガスによって露出部47が腐食することが
なく、このため、ダスト(パーティクル)の発生、金属
汚染、チャック本体16の載置台4の表面4aからの剥
がれ等を防止することができる。
【0050】また、本実施形態によれば、保護リング部
材70はその全体がフッ素系樹脂で形成されており、ウ
エハWの周囲には金属部材が配置されていないので、例
えばO2リッチのエッチング処理においても、金属部材
の影響により処理の均一性が劣化することがない。
【0051】さらに、第1及び第2のOリング77、7
8を用いて高分子接着剤又は低融点金属の露出部47を
隔離するようにしたので、気密性が高まり、露出部47
の保護効果を高めることができる。
【0052】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、チャ
ック本体の周縁位置において露出している高分子接着剤
又は低融点金属の露出部を保護リング部材によって処理
室の内部空間から気密に隔離することができるので、被
処理物の処理中において露出部がプロセスガスに接触す
ることがなく、長時間の処理を行った場合でもプロセス
ガスによって露出部が腐食することがなく、このため、
ダスト(パーティクル)の発生、金属汚染、チャック本
体の載置台表面からの剥がれ等を防止することができる
と共に、保護リング部材はフッ素系樹脂で形成されてい
るので、金属材料の存在による処理の均一性の劣化を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態による静電チャ
ック装置及び載置台の概略構成を示した縦断面図であ
り、(b)は(a)のA部を拡大して示した縦断面図。
【図2】CDE装置の概略構成を示した縦断面図。
【図3】従来の静電チャック装置及び載置台の第1例の
一部を拡大して示した縦断面図。
【図4】従来の静電チャック装置及び載置台の第2例の
一部を拡大して示した縦断面図。
【図5】(a)は従来の静電チャック装置及び載置台の
第3例の概略構成を示した縦断面図であり、(b)は
(a)のB部を拡大して示した縦断面図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 処理室 4 載置台 4a 載置台の表面 4b 載置台のベース部 16 チャック本体 25 導電性膜 26、26a、26b、26c 高分子接着剤又は低融
点金属 27a、27b 絶縁性膜 28 保護フィルム 47 露出部 70 保護リング部材 71 ボルト孔 72 取付ボルト 73 第1の環状面 74 第2の環状面 75 第1のOリング溝 76 第2のOリング溝 77 第1のOリング 78 第2のOリング 79 保護リング部材の内周面 W 被処理物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理物を静電気力によって吸着保持する
    ために、処理室の内部の載置台に設けられる静電チャッ
    ク装置において、 前記被処理物を吸着する際に電圧が印加される導電性膜
    と、この導電性膜を両面から挟み込む一対の絶縁性膜
    と、を有するチャック本体を備え、 前記チャック本体は接着剤又は低融点金属によって前記
    載置台の表面に貼着され、前記チャック本体の周縁位置
    において露出する前記接着剤又は低融点金属の露出部
    は、フッ素系樹脂で形成された保護リング部材によって
    前記処理室の内部空間から気密に隔離され、前記保護リ
    ング部材にはボルト孔が形成されており、前記ボルト孔
    に挿入される取付ボルトによって前記保護リング部材が
    前記処理室の内部に固定されることを特徴とする静電チ
    ャック装置。
  2. 【請求項2】前記保護リング部材は、前記チャック本体
    の表面の周縁部に対向する第1の環状面と、前記載置台
    のベース部に対向する第2の環状面と、を備え、前記第
    1の環状面及び前記第2の環状面に第1のOリング及び
    第2のOリングをそれぞれ設け、前記第1及び第2のO
    リング及び前記保護リング部材の内周面によって前記接
    着剤又は低融点金属の前記露出部を前記処理室の内部空
    間から気密に隔離することを特徴とする請求項1記載の
    静電チャック装置。
  3. 【請求項3】前記取付ボルトは、過度な締め付けによる
    前記保護リング部材の破損を防止し得るショルダーボル
    トであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の静電チャック装置。
  4. 【請求項4】前記保護リング部材を前記取付ボルトによ
    って前記処理室の内部に固定することによって前記載置
    台が前記処理室の内部に固定されるようにしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の
    静電チャック装置。
  5. 【請求項5】前記チャック本体はその表面に貼着された
    フッ素系樹脂より成る保護フィルムを備えていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載
    の静電チャック装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記
    載の静電チャック装置を備え、前記チャック本体が前記
    接着剤又は低融点金属によって表面に貼着されている、
    被処理物を載置するための載置台。
JP9294999A 1999-03-31 1999-03-31 静電チャック装置及び載置台 Withdrawn JP2000288857A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9294999A JP2000288857A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 静電チャック装置及び載置台

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9294999A JP2000288857A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 静電チャック装置及び載置台

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000288857A true JP2000288857A (ja) 2000-10-17

Family

ID=14068727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9294999A Withdrawn JP2000288857A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 静電チャック装置及び載置台

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000288857A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
KR100920132B1 (ko) * 2003-01-06 2009-10-08 주식회사 코미코 분리 가능한 링을 갖는 정전척 및 그 제조 방법
US7736462B2 (en) 2003-01-13 2010-06-15 Oc Oerlikon Balzers Ag Installation for processing a substrate
JP2015529949A (ja) * 2012-08-16 2015-10-08 エルジー・ケム・リミテッド 電池モジュール及びその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100920132B1 (ko) * 2003-01-06 2009-10-08 주식회사 코미코 분리 가능한 링을 갖는 정전척 및 그 제조 방법
US7736462B2 (en) 2003-01-13 2010-06-15 Oc Oerlikon Balzers Ag Installation for processing a substrate
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
JP2015529949A (ja) * 2012-08-16 2015-10-08 エルジー・ケム・リミテッド 電池モジュール及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI686503B (zh) 具有減少的背側電漿點火的噴淋頭
KR100469047B1 (ko) 처리장치, 상부전극유니트와 그 사용방법 및 전극유니트와 그 제조방법
JP4935143B2 (ja) 載置台及び真空処理装置
TW552637B (en) Plasma treating apparatus
JPH01251735A (ja) 静電チャック装置
US20070075503A1 (en) Sealing part and substrate processing apparatus
KR20100127200A (ko) 배치대 구조 및 처리 장치
JP3165322B2 (ja) 減圧容器
JP5281811B2 (ja) プラズマ処理用環状部品、プラズマ処理装置、及び外側環状部材
KR20150036100A (ko) 상부 전극, 및 플라즈마 처리 장치
JP4773142B2 (ja) ステージ及びそれを備えた半導体処理装置
JP3078506B2 (ja) 静電チャック装置及び載置台
EP0841838A1 (en) Plasma treatment apparatus and plasma treatment method
JP2000288857A (ja) 静電チャック装置及び載置台
JPH01200625A (ja) 半導体ウェーハ処理装置
JP4456218B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2000286332A (ja) ドライエッチング用静電チャック装置及び載置台
JP2002043401A (ja) 載置装置
JP7361588B2 (ja) エッジリング及び基板処理装置
JP2002100616A (ja) プラズマ処理装置
JP3819538B2 (ja) 静電チャック装置及び載置台
JP2001237222A (ja) 真空処理装置
JP7365912B2 (ja) エッジリング及び基板処理装置
TWI830599B (zh) 內壁構件的再生方法
JPH0476495B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606