JP2002043401A - 載置装置 - Google Patents

載置装置

Info

Publication number
JP2002043401A
JP2002043401A JP2000223913A JP2000223913A JP2002043401A JP 2002043401 A JP2002043401 A JP 2002043401A JP 2000223913 A JP2000223913 A JP 2000223913A JP 2000223913 A JP2000223913 A JP 2000223913A JP 2002043401 A JP2002043401 A JP 2002043401A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
chuck body
ring member
mounting table
mounting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000223913A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeyuki Matsumoto
本 剛 征 松
Takeshi Tezuka
塚 毅 手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibaura Mechatronics Corp
Original Assignee
Shibaura Mechatronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibaura Mechatronics Corp filed Critical Shibaura Mechatronics Corp
Priority to JP2000223913A priority Critical patent/JP2002043401A/ja
Publication of JP2002043401A publication Critical patent/JP2002043401A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャック本体の固定に使用される高分子接着
剤又は低融点金属の露出部の腐食を防止すると共に、処
理の均一性を良好に維持し得る載置装置を提供する。 【解決手段】 真空処理装置の処理室に着脱可能に固定
された載置台(4)と、被処理物に電界を作用させるた
めの電圧を印加する導電性膜(25)とこの導電性膜を
少なくとも両面から挟み込む絶縁性膜(27a,27
b)とを有し、高分子接着剤又は低融点金属によって絶
縁性膜の外面の一方が載置台の表面に貼着されるチャッ
ク本体(16)と、パッキング部材(65)を介して、
チャック本体の周縁部を頂面方向から押圧する共に、チ
ャック本体の外周面を中心側に押圧して高分子接着剤又
は低融点金属の露出面を封止する金属製の押さえリング
部材(70)と、被処理物の吸着、保持面に近接する押
さえリング部材の表面を被覆するフッ素系樹脂でなる保
護カバー部材(76)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空処理装置の処
理室に装着され、被処理物を載置し、静電力によって吸
着、保持する載置装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程、液晶表示パネル
の製造工程、あるいは光ディスクの製造工程等の各種の
工程において、シリコンウェハ、ガラス基板等の円形又
は角形の被処理物の表面処理を行うために真空処理装置
が使用されている。この真空処理装置は、真空容器の内
部に搬入された被処理物に対してスパッタリング、エッ
チング、ベ一キング、あるいはアッシング等の処理を行
い、被処理物の表面に薄膜を形成したり、被処理物表面
に形成された薄膜に微細加工を施したりするための装置
である。
【0003】真空処理装置の一つにダウンフロータイプ
のケミカルドライエッチング装置(以下、CDE装置と
略記する)があり、このCDE装置は、処理室から分離
されたプラズマ発生室においてブロセスガスを活性化し
た後、このプロセスガス(反応性ガス)を処理室の内部
に導入して被処理物の表面に供給し、プロセスガス中の
中性ラジカル(中性活性種)によって被処理物表面の薄
膜をエッチング処理する装置である。ここで、プロセス
ガスには、酸素ガス、CFガス等が使用される。
【0004】また、真空処理装置の他の例として反応性
イオン性エッチング装置(以下、RIE装置と略記す
る)があり、このRIE装置は、処理室の内部に供給さ
れたプロセスガスを高周波電圧を利用してプラズマ化
し、処理室内部に形成されたプラズマを利用して被処理
物のエッチング処理を行う装置である。
【0005】真空処理装置のもう一つ他の例としてはマ
イクロ波プラズマエッチング装置があり、この装置は、
処理室の内部に供給されたプロセスガスにマイクロ波を
印加してマイクロ波励起プラズマを生成し、このプラズ
マを利用してエッチングを行う装置である。
【0006】そして、上述した各真空処理装置の真空容
器の内部には、載置台に静電チャック装置を搭載してな
る載置装置が設けられており、このうち載置台の温度は
温度制御機構によって調節される。したがって、静電チ
ャック装置に載せられた被処理物は、温度制御された載
置台との熱伝導によってその温度が制御される。ここ
で、被処理物の温度制御には加熱制御及び冷却制御があ
る。
【0007】また、静電チャック装置は被処理物を吸
着、固定するために、被処理物に電界を作用させる電圧
を印加する導電性膜と、この導電性膜を少なくとも両面
から挟み込む絶縁性膜とでなるチャック本体を有し、こ
のチャック本体が高分子接着剤又は低融点金属によって
載置台の表面に貼着される。これによって被処理物の裏
面と静電チャック装置の表面とが全面にわたって密着
し、熱伝達の面内均一性及び効率が向上する。
【0008】さらに、静電チャック装置に吸着、固定さ
れた被処理物の裏面に熱伝達用のガスを導入し、このガ
スによって被処理物とチャック本体との間の熱伝達効率
をさらに向上させ、これによって被処理物の温度を適切
に制御できるようになされている。
【0009】なお、一般に静電チャック装置にはプラス
電極又はマイナス電極のいずれか一方のみを備えた単極
型の装置と、プラス電極及ぴマイナス電極を一組備えた
双極型の装置と、二組以上のプラス電極及びマイナス電
極を備えた多極型の装置とがある。
【0010】次に、従来の真空処理装置の一例として、
CDE装置について図2を参照して説明する。図2にお
いて真空容器1はその内部に処理室2が形成されてお
り、真空容器1の底部には、シリコンウェハ等の被処理
物Wの温度を制御するための水冷ジャケット3が気密に
固定されている。
【0011】水冷ジャケット3の上部には、被処理物W
を載置するための、金属製、例えばアルミニウムでなる
載置台4が設けられており、この載置台4には静電チャ
ック装置5が組み込まれている。水冷ジャケット3の内
部には温度制御機構の一部を構成する媒体通路6が形成
されており、温度調整された冷却水等の媒体Mが媒体配
管7を通して媒体通路6の内部に導入され、媒体配管8
を通して排出される。
【0012】載置台4の外周部には枠状且つ環状の載置
台固定リング45が設けられており、この載置台固定リ
ング45は、図3に示したように取付ボルト46によっ
て水冷ジャケット3の上面に固定されている。したがっ
て、載置台4は載置台固定リング45を介して水冷ジャ
ケット3に固定されている。
【0013】また、図2に示したように、真空容器1の
天板9を貫通するようにして活性種導入管10が取り付
けられており、この活性種導入管10の先端部は、処理
室2内に設けられたガス分散板11に向けられている。
このガス分散板11はシャワー状のノズルを形成してお
り、このシャワー状のノズルによって、活性種導入管1
0を介して処理室2の内部に導入されたプロセスガスG
が被処理物Wの表面全体にわたって均一に供給される。
【0014】活性種導入管10の途中には石英管12が
設けられており、この石英管12を取り囲むようにして
プラズマ発生装置13が設けられている。そして、石英
管12の内部に供給されたプロセスガスGに対してプラ
ズマ発生装置13からマイクロ波が印加される。する
と、石英管12の内部でグロー放電が生じてプラズマが
生成され、プロセスガスGが活性化されて活性種が生成
される。ここで、プロセスガスGとしては、例えば、C
及びOを含む混合ガスを使用することができる。
【0015】プロセスガスGが被処理物Wの表面全体に
わたって均一に供給されると、プロセスガス中の中性の
活性種(ラジカル)によって被処理物Wの表面の薄膜が
エッチングされる。ここで、処理室2は排気管14を介
して真空ポンプ(図示せず)によって真空排気されてお
り、処理室2の内部の圧力は圧力計15によって計測さ
れている。
【0016】さらに、図2に示したようにCDE装置
は、被処理物Wの裏面側に冷却ガスを供給するための冷
却ガス供給機構19を備えており、この冷却ガス供給機
構19は、載置台4及びチャック本体16を貫通して被
処理物Wの下方に開口している冷却ガス導入管20を有
している。その冷却ガス導入管20の途中には圧力計2
1及びガス流量コントロールバルブ22が設けられてい
る。
【0017】また、ガス流量コントロールバルブ22よ
りも下流側の冷却ガス導入管20の途中から排出配管2
3が分岐しており、この排出配管23の途中には可変バ
ルブ24が設けられている。そして、通常、圧力計21
の計測値をフィードバックしてガス流量コントロールバ
ルブ22の開度が自動的に調整され、500Pa前後の
圧力に維持される。
【0018】図3は、載置台4及び静電チャック装置5
の一部を拡大して示した縦断面図である。図3に示した
ように、静電チャック装置5はチャック本体16を備え
ており、チャック本体16は複数の薄膜状部材によって
多層構造に構成されている。
【0019】すなわち、チャック本体16は、金属薄膜
によって形成された導電性膜25を備えており、この導
電性膜25は、電圧が印加される電極板として機能す
る。導電性膜25の両面には、ポリイミド樹脂フィルム
等の高分子有機材料によって形成された絶縁性膜27
a,27bが配置されており、これら一対の絶縁性膜2
7a,27bによって導電性膜25の全面が覆われてい
る。絶縁性膜27a,27bと導電性膜25とは絶縁性
の高分子接着剤26aによって接着されている。
【0020】さらに、下側の絶縁性膜27bは絶縁性の
高分子接着剤26bによって載置台4の表面4aに接着
されている。また、上側の絶縁性膜27aの表面、すな
わち被処理物Wを載置する面にはポリ4フッ化エチレン
(PTFE)フィルム等のフッ素系樹脂からなる保護フ
ィルム28が高分子接着剤26cを用いて接着されてお
り、ポリイミド樹脂フィルム等の高分子有機材料よりな
る絶縁性膜27a,27bを保護している。
【0021】また、図4は静電チャック装置5の他の構
成例を示しており、チャック本体16の絶縁性膜27
a,27bがセラミック材料によって形成され、これら
のセラミック製の絶縁性膜27a,27bと金属製の導
電性膜25とが、接着剤を用いることなく焼結によって
直接接合されている。この場合には上側の絶縁性膜27
aの表面に保護用の保護フィルム28を設ける必要はな
い。また、下側のセラミック製絶縁性膜27bの下面は
高分子接着剤又は低融点金属26によって載置台4の表
面4aに接着されている。
【0022】導電性膜25には図2に示した直流電源4
3が接続されており、この直流電源43によって導電性
膜25に電圧を印加するようになっている。そして、導
電性膜25に電圧が印加されると、静電力によって載置
台4に被処理物Wが吸着固定される。また、導電性膜2
5と直流電源43との間に電流計44を接続することに
よって、導電性膜25に流れる電流を観測することが可
能となり、これによって被処理物Wの有無を検知するこ
とができる。
【0023】上述した従来の静電チャック装置において
は、チャック本体16を載置台4の表面4aに接着する
ための絶縁性の接着剤として、エポキシ系、アクリル
系、シリコーン系等の高分子接着剤が使用されている。
【0024】また、絶縁性膜27a,27bがセラミッ
ク製の場合には、前記高分子接着剤以外にも低融点金属
によってチャック本体16を載置台4の表面4aに固定
する場合があるが、この場合の低融点金属には錫−鉛合
金の半田、インジウム等の融点の低い金属が使用されて
いる。
【0025】ところで、図3に示したように保護フィル
ム28と載置台4の表面4aとの間の高分子接着剤26
cの露出部47は、載置台4の周縁位置において処理室
2の内部空間に露出している。また、図4に示したよう
に、セラミック製絶縁性膜27bと載置台4の表面4a
との間の高分子接着剤又は低融点金属26の露出部47
も、載置台4の周縁位置において処理室2の内部空間に
露出している。
【0026】このため、高分子接着剤又は低融点金属の
露出部47は、被処理物Wを真空処理する際の反応性ガ
ス(腐食ガス、堆積ガス等)によって短時間のうちに腐
食してしまい、ダスト(パーティクル)の発生、金属汚
染、チャック本体16の載置台4の表面4aからの剥が
れ等が引き起こされる恐れがある。
【0027】図5(a)、(b)は、高分子接着剤又は
低融点金属の露出部47の腐食を防止するための手段を
備えた載置装置の一例を示している。図5(b)は図5
(a)のB部を拡大して示した縦断面図である。
【0028】図5(a)、(b)に示したように、この
載置装置は、載置台4及ぴチャック本体16に圧接され
るフッ素樹脂リング61と、このフッ素系樹脂リング6
1を固定するための押さえリング62とを備えている。
【0029】フッ素系樹脂リング61は、チャック本体
16の表面の保護フィルム28に圧接される環状の第1
圧接面63と、パッキング部材として載置台4の側周面
4cに圧接される環状の第2圧接面64と、第1圧接面
63と第2圧接面64とを連結する断面略C字状の連結
部65と、から構成されている。ここで、フッ系樹脂リ
ング61は4フッ化樹脂によって形成されており、好ま
しくはポリ4フッ化エチレン(PTFE)によって形成
されている。
【0030】押さえリング62は、フッ素系樹脂リング
61の連結部65の上面に当接されると共に、取付ポル
ト68によって載置台固定リング50の上面に固定され
ている。ここで、押さえリング62は、金属部材の表面
にフッ素系樹脂をコーティングして形成されている。な
お、載置台固定リング50は取付ポルト51によって水
冷ジャケット3の上面に固定されている。
【0031】押さえリング62によって押圧されたフッ
素系樹脂リング61は、載置台固定リング50のテーパ
ー面53から受ける力の作用と相俟って、高分子接着剤
又は低融点金属の露出部47を処理室2の内部空間から
気密に隔離する。これによって活性種を含むプロセスガ
スの露出部47への回り込みを防止している。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示し
た従来の載置装置においては、押さえリング62及び載
置台固定リング50が金属材料によって形成されている
ために、例えばOリッチの条件の下でエッチングやア
ッシングを行った場合、押さえリング62等を構成する
金属材料の影響によって被処理物Wの処理の均一性が劣
化するという問題があった。
【0033】そこで、本発明は、静電チャック装置の固
定に使用される高分子接着剤又は低融点金属の露出部の
腐食を防止すると共に、処理の均一性を良好に維持し得
る載置装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
真空処理装置の処理室に装着され、被処理物を載置し、
静電力によって吸着、保持する載置装置において、処理
室に着脱可能に固定される載置台と、被処理物に電界を
作用させるための電圧を印加する導電性膜とこの導電性
膜を少なくとも両面から挟み込む絶縁性膜とを有し、高
分子接着剤又は低融点金属によって絶縁性膜の外面の一
方が載置台の表面に貼着されるチャック本体と、断面形
状が鉤形のフッ素系樹脂でなるパッキング部材を介し
て、チャック本体の周縁部を頂面方向から押圧する共
に、チャック本体の外周面を中心側に押圧して高分子接
着剤又は低融点金属の露出面を封止する金属製の押さえ
リング部材と、被処理物の吸着、保持面に近接する押さ
えリング部材の表面を被覆するフッ素系樹脂でなる保護
カバー部材と、を備えたことを特徴とする。
【0035】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
載置装置において、チャック本体は円板状をなし、押さ
えリング部材は、円筒状内周面と円環状表面と円筒状外
周面とを有し、保護カバーは、円筒状内周面及び円環状
表面の全てと、円筒状外周面の少なくとも一部を連続的
に覆うC字状の断面形状を有することを特徴とする。
【0036】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
載置装置において、押さえリング部材の円環状表面に対
応する部位に、さら座ぐりが施された少なくとも一つの
ネジ孔を有し、フッ素系樹脂で形成された皿ネジをネジ
孔に通して押さえリングを載置台に固定したことを特徴
とする。
【0037】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
載置装置において、保護カバーは押さえリング部材の円
環状表面に対応する部位に少なくとも一つのネジ孔を有
し、このネジ孔にフッ素系樹脂で形成されたネジを通し
て保護カバーを押さえリングに固定したことを特徴とす
る。
【0038】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれか1項に記載の載置装置において、チャック本体
は被処理物を吸着、保持する頂面にフッ素系樹脂でなる
保護フィルムを備えたことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)は本発
明に係る載置装置の一実施形態の構成を示す縦断面図で
あり、図1(b)は図1(a)に示したA部の拡大断面
図である。図中、従来装置を説明した図5と同一の符号
を付したものはそれぞれ同一の要素を示している。
【0040】ここで、載置装置は、載置台4及びチャッ
ク本体16に圧接されるフッ素系樹脂リング72と、こ
のフッ素系樹脂リング72を固定するための押さえリン
グ部材70とを備えている。
【0041】フッ素系樹脂リング72は、チャック本体
16の表面の保護フィルム28に圧接される環状の第1
圧接面63と、載置台4の側周面4cに圧接される環状
の第2圧接面64と、第1圧接面63と第2圧接面64
とを連結する断面略C字状の連結部65とから構成され
ている。ここで、フッ素系樹脂リング72は4フッ化樹
脂によって形成されており、好ましくはポリ4フッ化エ
チレン〈PTFE)によって形成されている。
【0042】押さえリング部材70は、円筒状内周面と
円環状表面と円筒状外周面とを有し、フッ素系樹脂リン
グ72の連結部65の上面に当接されると共に、フッ素
系樹脂でなる一つ以上の皿ネジ74によって載置台固定
リング71の上面に固定されている。ここで、押さえリ
ング部材70は、金属部材の表面にフッ素系樹脂をコー
ティングして形成されている。なお、載置台固定リング
71は取付ポルト73によって水冷ジャケット3の上面
に固定されている。
【0043】押さえリング部材70によって押圧された
フッ素系樹脂リング72は、載置台固定リング71のテ
ーパー面53から受ける力の作用と相俟って、高分子接
着剤又は低融点金属の露出部47を処理室2の内部空間
から気密に隔離する。これによって活性種を含むプロセ
スガスの露出部47への回り込みを防止している。
【0044】保護カバー部材76は取付ネジ75によっ
て押さえリング部材70の上面に固定されている。ここ
で、保護カバー部材76は4フッ化樹脂によって形成さ
れており、好ましくはポリ4フッ化エチレン(PTF
E)によって形成されている。
【0045】保護カバー部材76を取り付けることによ
り、押さえリング部材70、載置台固定リング71、皿
ネジ74が処理室2の内部空間から隔離される。
【0046】なお、本実施形態による静電チャック装置
のチャック本体16は、図3に示した構造のものでも、
図4に示した構造のものでも良く、あるいは他の構造の
ものでも良い。要するにチャック本体16自体の構造如
何に拘らず、チャック本体16が載置台4に高分子接着
剤又は低融点金属によって接着されており、しかも高分
子接着剤または低融点金属がチャック本体16の周縁位
置において露出して、押さえリング等が金属部材で出来
ている場合に本実施形態を適用することができる。
【0047】以上述べたように本実施形態によれば、チ
ャック本体16の周縁位置において露出している高分子
接着剤又は低融点金属の露出部47を、フッ素系樹脂リ
ング72を有する押さえリング部材70、載置台固定リ
ング71によって処理室2の内部空間から気密に隔離す
ることができるので、被処理物Wの処理中において露出
部47がプロセスガスに接触することがなく、長時間の
処理を行った場合でもプロセスガスによって露出部47
が腐食することがなくなるため、ダストの発生、金属汚
染、チャック本体16の載置台4の表面4aからの剥が
れ等を防止することができる。
【0048】また、本実施形態によれば保護カバー部材
76はその全体がフッ素系樹脂で形成されており、被処
理物Wの周囲には金属部材が配置されていないので、例
えばOリッチのエッチング処理においても、金属部材
の影響により処理の均一性が劣化することがない。
【0049】さらに、フッ素系樹脂リング72を用いて
高分子接着剤又は低融点金属の露出部47を隔離するよ
うにしたので、気密性が高まり、露出部47の保護効果
を高めることができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、静電
チャック本体の周縁位置において露出している高分子接
着剤又は低融点金属の露出部を押さえリングによって処
理室内から気密に隔離することができるので、被処理物
の処理中において露出部がプロセスガスに接触すること
がなく、このため、ダストの発生、金属汚染、チャック
本体の載置台表面からの剥がれ等を防止することができ
ると共に、保護カバー部材はフッ素系樹脂で形成されて
いるので、金属材料の存在による処理の均一性の劣化を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る載置装置の一実施形態の構成を示
す縦断面図及びその一部を拡大して示した縦断面図。
【図2】従来の真空装置の一例として示したCDE装置
の縦断面図。
【図3】従来の載置装置の構成例を示す縦断面図。
【図4】従来の載置装置の他の構成例を示す縦断面図。
【図5】従来の載置装置のもう一つ他の構成例を示す縦
断面図及びその一部を拡大して示した縦断面図。
【符号の説明】
1 真空容器 2 処理室 4 載置台 4a 載置台の表面 16 チャック本体 25 導電性膜 26,26a,26b,26c 高分子接着剤又は低融
点金属 27a,27b 絶縁性膜 28 保護フィルム 47 露出部 65 連結部(パッキング部材) 70 押さえリング部材 71 載置台固定リング 72 フッ素系樹脂リング 74 皿ネジ 76 保護カバー部材 77 W 被処理物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空処理装置の処理室に装着され、被処理
    物を載置し、静電力によって吸着、保持する載置装置に
    おいて、 前記処理室に着脱可能に固定される載置台と、 前記被処理物に電界を作用させるための電圧を印加する
    導電性膜とこの導電性膜を少なくとも両面から挟み込む
    絶縁性膜とを有し、高分子接着剤又は低融点金属によっ
    て前記絶縁性膜の外面の一方が前記載置台の表面に貼着
    されるチャック本体と、 断面形状が鉤形のフッ素系樹脂でなるパッキング部材を
    介して、前記チャック本体の周縁部を頂面方向から押圧
    する共に、前記チャック本体の外周面を中心側に押圧し
    て前記高分子接着剤又は低融点金属の露出面を封止する
    金属製の押さえリング部材と、 前記被処理物の吸着、保持面に近接する前記押さえリン
    グ部材の表面を被覆するフッ素系樹脂でなる保護カバー
    部材と、 を備えたことを特徴とする載置装置。
  2. 【請求項2】前記チャック本体は円板状をなし、前記押
    さえリング部材は、円筒状内周面と円環状表面と円筒状
    外周面とを有し、前記保護カバーは、前記円筒状内周面
    及び円環状表面の全てと、前記円筒状外周面の少なくと
    も一部を連続的に覆うC字状の断面形状を有することを
    特徴とする請求項1に記載の載置装置。
  3. 【請求項3】前記押さえリング部材の前記円環状表面に
    対応する部位に、さら座ぐりが施された少なくとも一つ
    のネジ孔を有し、フッ素系樹脂で形成された皿ネジを前
    記ネジ孔に通して前記押さえリングを前記載置台に固定
    したことを特徴とする請求項2に記載の載置装置。
  4. 【請求項4】前記保護カバーは前記押さえリング部材の
    前記円環状表面に対応する部位に少なくとも一つのネジ
    孔を有し、このネジ孔にフッ素系樹脂で形成されたネジ
    を通して前記保護カバーを前記押さえリングに固定した
    ことを特徴とする請求項3に記載の載置装置。
  5. 【請求項5】前記チャック本体は被処理物を吸着、保持
    する頂面にフッ素系樹脂でなる保護フィルムを備えたこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    載置装置。
JP2000223913A 2000-07-25 2000-07-25 載置装置 Pending JP2002043401A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000223913A JP2002043401A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 載置装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000223913A JP2002043401A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 載置装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002043401A true JP2002043401A (ja) 2002-02-08

Family

ID=18717949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000223913A Pending JP2002043401A (ja) 2000-07-25 2000-07-25 載置装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002043401A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
JP2006344955A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Ngk Insulators Ltd 静電チャック
JP2008187006A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Tomoegawa Paper Co Ltd 静電チャック装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101505A (ja) * 2003-03-13 2005-04-14 Ventec-Ges Fuer Venturekapital & Unternehmensberatung Mbh 可動可搬型静電式基板保持器
JP2006344955A (ja) * 2005-06-09 2006-12-21 Ngk Insulators Ltd 静電チャック
JP2008187006A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Tomoegawa Paper Co Ltd 静電チャック装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI686503B (zh) 具有減少的背側電漿點火的噴淋頭
KR100469047B1 (ko) 처리장치, 상부전극유니트와 그 사용방법 및 전극유니트와 그 제조방법
US8043472B2 (en) Substrate processing apparatus and focus ring
JP4935143B2 (ja) 載置台及び真空処理装置
JPH01251735A (ja) 静電チャック装置
JP3165322B2 (ja) 減圧容器
JP5547366B2 (ja) プラズマ処理装置
JP2009224385A (ja) プラズマ処理用環状部品、プラズマ処理装置、及び外側環状部材
JP4773142B2 (ja) ステージ及びそれを備えた半導体処理装置
JP7340938B2 (ja) 載置台及び基板処理装置
JP3078506B2 (ja) 静電チャック装置及び載置台
JPH10303286A (ja) 静電チャック及び半導体製造装置
JP2002043401A (ja) 載置装置
JPH01200625A (ja) 半導体ウェーハ処理装置
JP2000288857A (ja) 静電チャック装置及び載置台
TW202032715A (zh) 載置台及基板處理裝置
JP2000286332A (ja) ドライエッチング用静電チャック装置及び載置台
JP7361588B2 (ja) エッジリング及び基板処理装置
JP2022021226A (ja) プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置
JPH1032192A (ja) プラズマ処理装置
KR101426011B1 (ko) 기판처리장치
JP2001237222A (ja) 真空処理装置
JP3819538B2 (ja) 静電チャック装置及び載置台
TWI830599B (zh) 內壁構件的再生方法
JP7365912B2 (ja) エッジリング及び基板処理装置