JP2000288483A - 長尺状可撓性シートの除塵方法 - Google Patents

長尺状可撓性シートの除塵方法

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JP2000288483A
JP2000288483A JP11097410A JP9741099A JP2000288483A JP 2000288483 A JP2000288483 A JP 2000288483A JP 11097410 A JP11097410 A JP 11097410A JP 9741099 A JP9741099 A JP 9741099A JP 2000288483 A JP2000288483 A JP 2000288483A
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flexible sheet
roller
long flexible
adhesive
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Hidetomo Ito
秀知 伊藤
Naoaki Suzuki
直明 鈴木
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に粉塵などの異物を残存させずに、長時
間連続的に除塵することができる長尺状可撓性シートの
除塵方法を提供すること。 【解決手段】 表面が粉塵捕捉性を有する転写ローラ
と、その転写ローラと線接触しながら互いに反対方向に
回転する粘着ローラとからなる一対の除塵ローラを回転
させながら、その転写ローラの表面を搬送下にある長尺
状可撓性シートの両面に接触させることからなる長尺状
可撓性シートの除塵方法であって、長尺状可撓性シート
と除塵ローラとの接触の前及び/または後に長尺状可撓
性シートの両面に空気を吹き付けて除塵作業を行う工程
を含む長尺可撓性シートの除塵方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長尺状可撓性シー
トの除塵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管型画像表示装置であるCRT
に対して、薄型、軽量、低消費電力という大きな利点を
もつ液晶表示装置は、特に、携帯用のワードプロセッサ
やパーソナルコンピュータの表示装置として一般的に使
用されている。現在普及している液晶表示素子(以下、
LCDという)の多くは、ねじれネマチック液晶を用い
ている。このような液晶表示素子は、一般に、液晶セル
とその両側に設けられた偏光板からなり、液晶セルは液
晶パネルと液晶パネルに電圧を印加するための電極部か
らなる。さらに、この液晶パネルは透明な配向膜と液晶
層からなり、液晶層は配向膜に挟まれた構成とされる。
【0003】TNモードのLCD(以下、TN−LCD
という)は、高速応答性(数十ミリ秒)及び高いコント
ラストが得られるが、表示色や表示コントラストが液晶
表示装置を見る時の角度によって変化し易い(視野角特
性)との問題がある。TN−LCDにおける視野角特性
を改善するため(即ち、視野角の拡大のため)、液晶性
ポリマーを用いた光学補償シートが知られている。例え
ば、液晶性を有するポリマーを支持体上の配向膜表面に
塗布することにより得られる光学補償シートや支持体と
液晶性及び正の複屈折を有する重合性棒状化合物からな
る光学補償シート(複屈折板)が知られている。さらに
は、簡単な製法により全方向視野角が拡大した光学補償
シートとして、透明フィルム上に配向膜を形成し、配向
膜上に液晶性ディスコティック化合物の層(光学異方性
層)が形成された光学補償シートも知られている。
【0004】上述の液晶パネル及び光学補償シートに用
いられる配向膜は、可撓性の透明な支持体(以下、可撓
性シートという)にポリイミドやポリビニルアルコー
ル、有機シランなど(以下、配向膜形成材料という)を
塗布乾燥し、薄膜の層(以下、配向膜形成材料層とい
う)を形成して、さらにこの配向膜形成材料層をラビン
グ処理して製造するのが一般的である。
【0005】工業的に有利な配向膜の製造方法として、
長尺の可撓性シートを搬送しながら連続工程にて配向膜
を形成する製造方法が知られている。しかし、長尺状可
撓性シートを各工程に搬送する際に、工程内に浮遊して
いる塵や埃など(以下、粉塵という)が静電気など力に
より可撓性シートの表面に付着することがある。可撓性
シート表面に粉塵が付着している状態のまま配向膜形成
材料を塗布すると塗布むらが発生することがある。ま
た、配向膜形成材料層中に粉塵が混入するとラビング処
理して得られた配向膜に配向むらが発生しやすくなる。
塗布むらや配向むらのある配向膜では、均一に液晶分子
を液晶の動作モードに適した配列や傾きにすることがで
きなくなり、この配向膜を用いて製造した液晶パネル及
び光学補償シートは光学的な欠陥(点状欠陥)が発生し
やすくなる。従って、可撓性シート表面には粉塵が付着
しないように、可撓性シートの表面を除塵する必要があ
る。
【0006】長尺状可撓性シートを除塵する方法とし
て、水などの洗浄液で可撓性シートの表面を洗い流す方
法(湿式除塵法)が知られている。この除塵方法は、微
細な粉塵まで除去でき除塵効果が大きいとされている。
しかし、洗浄液の選定、洗浄液によるシート表面の物性
の変化、設備の大型化、洗浄液の回収再生設備等などを
検討しなければならず、製造コスト的に不利になるとい
う問題がある。
【0007】長尺状可撓性シートの表面に空気を吹き付
けて粉塵を吹き飛ばす除塵方法(乾式除塵法)も知られ
ている。この除塵方法は、湿式除塵と比較して設備を小
さくすることができ、製造コスト的にも有利になるとさ
れている。しかし、微細な粉塵の除去効果が少ないとい
う問題がある。
【0008】長尺状可撓性シートの表面に粘着ローラを
回転下で接触させる除塵方法(粘着ローラ除塵法)も知
られている。この除塵方法でも、湿式除塵と比較して設
備を小さくすることができ、製造コスト的にも有利にな
るとされている。しかし、粘着ローラの粘着力が弱いと
粉塵の除去効果が少なく、一旦長尺可撓性シートから粘
着ローラに移動した粉塵が、粘着ローラから長尺可撓性
シートに再度移動することがあるという問題がある。一
方、粘着ローラの粘着力が強いと粉塵の除去効果は高く
なるが、長尺可撓性シートの搬送が不安定となり、ま
た、粘着剤が粘着ローラから剥離して、長尺可撓性シー
トに付着することがあるという問題がある。さらに、粘
着ローラの粘着力を最適化した場合でも、長時間連続し
て除塵を行うと粉塵が粘着ローラに蓄積されて粘着ロー
ラの粘着力が低下し、一旦シートから粘着ローラに移動
した粉塵が粘着ローラから長尺可撓性シートに再度移動
することがあるという問題がある。そして、粘着力の低
下した粘着ローラを交換する場合には、一旦長尺状可撓
性シートの搬送を中断しなければならず、長尺状可撓性
シートを長時間連続して除塵することはできない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、表面が粉
塵捕捉性を有する転写ローラと、その転写ローラと線接
触しながら互いに反対方向に回転する粘着ローラとから
なる一対の除塵ローラを回転させながら、長尺状可撓性
シートの表面に接触させる除塵方法が、連続して長尺状
可撓性シートを除塵する方法として優れていることを見
出した。この除塵方法によれば、転写ローラに捕捉され
た粉塵は、粘着ローラに移動するので、転写ローラには
蓄積しにくくなる。よって、転写ローラの粉塵捕捉性が
低下しにくいので転写ローラを交換する必要がない。ま
た、粘着ローラの粘着性が低下した場合でも、転写ロー
ラは回転させながら(除塵作業を中断しないで)、粘着
ローラを交換することができる。さらに、湿式除塵と比
較して設備を小さくすることができ、製造コスト的にも
有利である。
【0010】長尺状可撓性シートは幅の広い長尺状可撓
性シートを所定の幅に裁断した後、使用するのが一般的
である。この裁断時には、長尺状可撓性シートの裁断部
は微視的にはシートの劈開が起こっており、裁断機の切
れ味が悪いと裁断時に多量の粉塵が発生する。裁断によ
り発生した粉塵は通常、可撓性シートの両端部に最も多
く付着する。
【0011】本発明者は、幅方向に裁断した後の長尺状
可撓性シートを上記の除塵ローラを用いて連続して除塵
した結果、時間の経過に伴って除塵後の可撓性シートの
表面に粉塵が残存することが多くなることに気が付い
た。この原因について、本発明者が検討を加えた結果、
粉塵が粘着ローラの偏った部位に蓄積されることにより
粘着ローラの粘着性が部分的に低下し、転写ローラに捕
捉された粉塵が粘着ローラに移動しにくくなり、転写ロ
ーラの粉塵捕捉性が低下するためであることが判明し
た。
【0012】従って、本発明の目的は、その表面に粉塵
を残存させないで、長時間連続して除塵することができ
る長尺状可撓性シートの除塵方法を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面が粉塵捕
捉性を有する転写ローラと、その転写ローラと線接触し
ながら互いに反対方向に回転する粘着ローラとからなる
一対の除塵ローラを回転させながら、その転写ローラの
表面をそれぞれ搬送下にある長尺状可撓性シートの一方
の面に接触させることからなる長尺状可撓性シートの除
塵方法であって、長尺状可撓性シートと除塵ローラとの
接触の前及び/または後に長尺状可撓性シートの両面に
空気を吹き付けて除塵作業を行う工程を含むことを特徴
とする長尺可撓性シートの除塵方法にある。
【0014】上記の長尺状可撓性シートと除塵ローラと
の回転下の接触に際して、粘着ローラを転写ローラの軸
方向に往復移動させて、あるいは、粘着ローラを転写ロ
ーラの軸方向に移動させ、そして粘着ローラの端部が転
写ローラの端部にまで到達したときに粘着ローラを交換
することが好ましい。さらに、上記の長尺状可撓性シー
トと除塵ローラとの回転下の接触の前に、別に用意した
その幅が長尺状可撓性シートの幅の1/5〜1/2にあ
る一対の除塵ローラを長尺状可撓性シートの両端に接触
させて除塵作業を行う工程を含むことが好ましい。
【0015】また本発明は、表面が粉塵捕捉性を有する
転写ローラと、その転写ローラと線接触しながら互いに
反対方向に回転する粘着ローラとからなる一対の除塵ロ
ーラを回転させながら、その転写ローラの表面を搬送下
にある長尺状可撓性シートの両面に接触させることから
なる長尺状可撓性シートの除塵方法であって、長尺状可
撓性シートと除塵ローラとの回転下の接触に際して、粘
着ローラを転写ローラの軸方向に往復移動させることを
特徴とする長尺状可撓性シートの除塵方法にもある。
【0016】さらに本発明は、表面が粉塵捕捉性を有す
る転写ローラと、その転写ローラと線接触しながら互い
に反対方向に回転する粘着ローラとからなる一対の除塵
ローラを回転させながら、その転写ローラの表面を搬送
下にある長尺状可撓性シートの両面に接触させることか
らなる長尺状可撓性シートの除塵方法であって、除塵ロ
ーラとの回転下の接触に際して、粘着ローラを転写ロー
ラの軸方向に移動させて、そしてどちらか一方の粘着ロ
ーラの端部が転写ローラの端部にまで到達したときに粘
着ローラを交換することを特徴とする長尺可撓性シート
の除塵方法にもある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の長尺状可撓性シートの除
塵方法の工程を示す一例の概略図を図1に示す。除塵装
置10は、四個の乾式除塵器15a、15b、15c、
15dと、転写ローラ11a、11bと転写ローラと粘
着ローラ12a、12bとからなる一対の除塵ローラ1
4a、14bとからなる。搬送ローラ13により矢印A
方向に搬送される長尺可撓性シート16は、乾式除塵器
15a、15bによって空気が吹き付けられて両面が除
塵され、次いで、除塵ローラ14a、14bにより両面
が除塵された後、さらに乾式除塵器15c、15dによ
って空気が吹き付けらて両面が除塵される。なお、乾式
除塵器による除塵作業は除塵ローラの前または後のどち
らか一方でのみ行っても良い。どちらか一方でのみ乾式
除塵器による除塵作業を行う場合には、除塵ローラの前
で行うことが好ましい。
【0018】長尺状可撓性シートと除塵ローラとの接触
の際に、静電気が発生し長尺状可撓性シートが帯電する
ことがあるので、除塵ローラの後に除電器を設置するこ
とが好ましい。除電器に特には制限はなく、公知のもの
を使用することができる。
【0019】除塵ローラの転写ローラ11a、11b及
び粘着ローラ12a、12bの材質などに特に制限はな
い。長尺状可撓性シートがトリアセテートセルロースの
場合、除塵ローラの粘着力(粉塵捕捉性)は、転写ロー
ラでは、転写ローラとステンレス板とを接触させて垂直
方向に引き離す際に必要な力として、5〜40g/cm
2の範囲内であることが好ましく、粘着ローラでは、粘
着ローラとステンレス板とを接触させて垂直方向に引き
離す際に必要な力として、50〜400g/cm2の範
囲内であることが好ましい。このような除塵ローラは、
例えば、ウェブクリーニングマシン(WCM、XWC
M)としてテクネック(株)から市販されている。
【0020】除塵ローラの転写ローラ及び粘着ローラは
それぞれの軸部をモータで回転させて長尺状可撓性シー
トに接触させても良いが、転写ローラ及び粘着ローラと
もに軸部をベアリングで固定して、転写ローラは接触し
ている長尺状可撓性シートの搬送によって、粘着ローラ
は転写ローラの回転によって回転させるのが好ましい。
長尺状可撓性シートの搬送の搬送速度は10〜50m/
分であることが好ましい。転写ローラの直径は30〜1
00mmであることが好ましく、粘着ローラの直径は9
0〜110mmであることが好ましい。
【0021】除塵ローラで長時間連続して除塵を行うと
粘着ローラに蓄積される粉塵の量が多くなり、粘着ロー
ラの粘着力が低下する。この粘着ローラの粘着力の低下
による除塵効果の低下を少なくするために、定期的に粘
着ローラを交換する必要がある。あるいは、表面が粘着
テープを多層に巻きつけた構成からなる粘着ロールから
なる粘着ローラを用いて、粘着力の低下した粘着テープ
層を剥がしても良い。
【0022】粘着ローラの粘着力を長時間維持するため
に、上記の長尺状可撓性シートと除塵ローラとの回転下
の接触に際して、粘着ローラを転写ローラの軸方向に往
復移動させたり、あるいは、粘着ローラを転写ローラの
軸方向に移動させ、そして粘着ローラの端部が転写ロー
ラの端部にまで到達したときに粘着ローラを交換するよ
うにすることが好ましい。粘着ローラを往復移動あるい
は移動させる速度は、0.5〜2mm/分であることが
好ましい。粘着ローラを往復移動あるいは移動させるこ
とにより、粘着ローラ表面に粉塵が均一に蓄積されるの
で、長時間連続して除塵しても粘着ローラの粘着力が低
下しにくくなる。特に、粘着ローラの端部が転写ローラ
の端部にまで到達したときに粘着ローラを交換するよう
にした場合には、粘着ローラの交換時期を一定にするこ
とができる。
【0023】図2に、本発明の長尺状可撓性シートの除
塵方法の別の一例の平面図を示す。図に示した除塵方法
は、矢印B方向に搬送される長尺状可撓性シート16と
除塵ローラ11との回転下の接触の前に、別に用意した
除塵ローラ(端部除塵用除塵ローラ)17a、17bを
長尺状可撓性シートの端部にそれぞれ接触させて除塵作
業を行う工程を含むものである。端部除塵用除塵ローラ
17の幅は長尺状可撓性シートの幅の1/5〜1/2で
あることが好ましく、1/5〜1/3であることがより
好ましい。端部除塵用除塵ローラ17の粘着ローラは、
上述したように、転写ローラの軸方向に往復移動あるい
は移動させることが好ましい。
【0024】乾式除塵器15a、15b、15c、15
dは、超音波振動する圧縮空気を吹き付けると共に発生
する粉塵を吸引する機能を有する超音波除塵器であるこ
とが好ましい。このような超音波除塵器は、例えば、ニ
ューウルトラクリナ(UVU−Wタイプ)として(株)
伸興から市販されている。乾式除塵器の吹き出し風速は
100〜300m/秒が好ましい。乾式除塵器の先端と
長尺状可撓性シート表面との距離は1〜3mmが好まし
い。
【0025】本発明の除塵方法に用いられる除塵装置に
おける除塵ローラの配置の例を図3に示す。図に示すよ
うに除塵ローラ14c、14dは長尺状可撓性シート1
6を挟んで対称に設置しても良い。
【0026】本発明の除塵方法に用いられる除塵ローラ
の別の一例を図4に示す。図に示すように除塵ローラ1
4eは一個の粘着ローラ12cに二個の転写ローラ11
を線接触させても良い。
【0027】本発明の除塵方法は、除塵ローラのみで除
塵した場合と比較して、長時間に渡って、長尺状可撓性
シートの除塵を行うことができ、特に多量の粉塵が付着
した長尺状可撓性シート、例えば幅方向に裁断した後の
シートの除塵に適している。
【0028】図5に長尺可撓性シートを所定の幅に裁断
する工程と本発明の除塵方法を用いて除塵する工程を連
続して行う際の一例の概略図を示す。送出機18から送
り出された長尺状可撓性シート16aは裁断機19によ
り所定の幅長さ裁断される。裁断された尺状可撓性シー
ト16bは、搬送ローラにより搬送されながら、上記の
除塵方法により除塵される。そして除塵された長尺状可
撓性シートは巻取機20で一旦巻き取られる。巻き取ら
ずに次の工程(例えば、配向膜形成材料層形成工程)に
搬送しても良い。
【0029】
【実施例】[実施例1]長尺状のトリアセテートセルロ
ースシート(フジタック、富士写真フィルム(株)製、
厚さ100μm)を40m/分で搬送しながら図5に示
すように、所定の幅に裁断した後、シートの両面を除塵
した。すなわち、裁断機19により裁断された長尺状ト
リアセテートセルロースシート16bを乾式除塵器15
e、15f(ニューウルトラクリナ(UVU−Wタイ
プ)、(株)伸興製)で除塵し、次いで、除塵ローラ1
4f、14g(ウェブクリーニングマシン(WCM)、
テクネック(株)製)で除塵し、さらに乾式除塵器15
g、15h(ニューウルトラクリナ(UVU−Wタイ
プ)、(株)伸興製)でシート両面を除塵した。なお、
粘着ローラ14f、14gに用いた転写ローラ11は、
直径が40mm、粘着力が40g/cm2、粘着ローラ
12は、直径が100mm、粘着力が400g/cm2
であり、転写ローラ11及び粘着ローラ12はそれぞれ
の軸部をベアリング固定して、搬送下にあるトリアセテ
ートセルロースシートとの接触により回転させた。ま
た、乾式除塵器15e、15f、15g、15hはヘッ
ド圧3000mmAq、乾式除塵器の吹き出し風速22
0m/秒であり、トリアセテートセルロースシートと除
塵器先端との距離は1mmにした。
【0030】[実施例2]所定の幅に裁断した長尺状の
トリアセテートセルロースシートを除塵する際に、除塵
ローラの前に設置した乾式除塵器による除塵作業を行わ
ない以外は実施例1と同様に除塵した。すなわち、裁断
機19により裁断された長尺状トリアセテートセルロー
スシート16bを、除塵ローラ14f、14g(ウェブ
クリーニングマシン(WCM)、テクネック(株)製)
で除塵し、さらに乾式除塵器15g、15h(ニューウ
ルトラクリナ(UVU−Wタイプ)、(株)伸興製)で
シート両面を除塵した。
【0031】[実施例3]所定の幅に裁断した長尺状の
トリアセテートセルロースシートを除塵する際に、除塵
ローラの前に設置した乾式除塵器による除塵作業を行わ
ずに除塵ローラの粘着ローラを転写ローラの軸方向に往
復移動させながら除塵した以外は実施例1と同様に除塵
した。すなわち、裁断機19により裁断された長尺状ト
リアセテートセルロースシート16bを、粘着ローラ1
2を転写ローラ11の軸方向に往復移動させながら除塵
ローラ14f、14g(ウェブクリーニングマシン(W
CM)、テクネック(株)製)で除塵し、さらにシート
両面を乾式除塵器15g、15h(ニューウルトラクリ
ナ(UVU−Wタイプ)、(株)伸興製)で除塵した。
粘着ローラの往復移動速度は1mm/分とした。
【0032】[比較例1]所定の幅に裁断した長尺状の
トリアセテートセルロースシート(フジタック、富士写
真フィルム(株)製、厚さ100μm)を除塵する際
に、除塵ローラの前及び後に設置した乾式除塵器による
除塵作業を行わない以外は実施例1と同様に除塵した。
すなわち、裁断機19により裁断された長尺状トリアセ
テートセルロースシート16bを、除塵ローラ14f、
14g(ウェブクリーニングマシン(WCM)、テクネ
ック(株)製)でのみ除塵した。
【0033】[評価及び結果]実施例1〜4及び比較例
1で除塵したトリアセテートセルロースシートの表面を
拡大倍率10倍のルーペを用いて観察し、シートに付着
している50μm以上の粉塵の個数を数えた。表1に、
除塵を開始してから1、5、10時間後の観察結果を示
す。なお、表中AAは、トリアセテートセルロースシー
ト1m2当たりの粉塵の個数が5個未満であったこと
を、BBは、粉塵の個数が5〜9個の範囲内であったこ
とを、CCは、粉塵の個数が10個以上であったことを
表す。
【0034】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 1時間後 5時間後 10時間後 ──────────────────────────────────── 実施例1 AA AA AA 実施例2 AA AA AA 実施例3 AA AA AA ──────────────────────────────────── 比較例1 AA BB CC ────────────────────────────────────
【0035】
【発明の効果】本発明の長尺可撓性シートの除塵方法に
よれば、多量に粉塵が付着した長尺状可撓性シートを長
時間に渡り連続して除塵することができるので、作業効
率が高くなる。また、本発明の長尺可撓性シートの除塵
方法は、作業スペースを小さくすることができ、コスト
的にも有利である。除塵後の長尺可撓性シートは、表面
に付着する粉塵の量が少ないので、様々な分野に用いる
ことができ、特に光学補償シートや液晶パネルの配向膜
の支持体に用いる場合には、粉塵による配向むらの少な
い配向膜を連続工程で製造することができる。従って、
光学的な欠陥の少ない光学補償シートや液晶表示素子を
効率よく製造することができる。さらに、この光学補償
シートを液晶表示装置に装着した場合、光学異方性層に
由来する視野角の拡大が得られるだけでなく、配向むら
による表示むらなどの画像欠陥も少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の除塵方法の工程の一例を示す概略図で
ある。
【図2】本発明の長尺状可撓性シートの除塵方法の別の
一例の平面図である。
【図3】本発明の除塵方法に用いられる除塵ローラの別
の配置の一例を示す概略図である。
【図4】本発明の除塵方法に用いられる除塵ローラの別
の一例を示す概略図である。
【図5】本発明の除塵方法を用いた長尺状可撓性シート
の裁断工程を示す一例の概略図である。
【符号の説明】
10 除塵装置 11、11a、11b 転写ローラ 12、12a、12b 粘着ローラ 13 搬送ローラ 14a、14b、14c、14d、14e、14f、1
4g 除塵ローラ 15、15a、15b、15c、15d、15e、15
f、15g、15h乾式除塵器 16、16a、16b 長尺状可撓性シート 17a、17b 端部除塵用除塵ローラ 18 送出機 19 裁断機 20 巻取機

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が粉塵捕捉性を有する転写ローラ
    と、その転写ローラと線接触しながら互いに反対方向に
    回転する粘着ローラとからなる一対の除塵ローラを回転
    させながら、その転写ローラの表面をそれぞれ搬送下に
    ある長尺状可撓性シートの一方の面に接触させることか
    らなる長尺状可撓性シートの除塵方法であって、長尺状
    可撓性シートと除塵ローラとの接触の前及び/または後
    に長尺状可撓性シートの両面に空気を吹き付けて除塵作
    業を行う工程を含むことを特徴とする長尺可撓性シート
    の除塵方法。
  2. 【請求項2】 上記の長尺状可撓性シートと除塵ローラ
    との回転下の接触に際して、粘着ローラを転写ローラの
    軸方向に往復移動させることを特徴とする請求項1に記
    載の長尺可撓性シートの除塵方法。
  3. 【請求項3】 上記の長尺状可撓性シートと除塵ローラ
    との回転下の接触に際して、粘着ローラを転写ローラの
    軸方向に移動させ、そして粘着ローラの端部が転写ロー
    ラの端部にまで到達したときに粘着ローラを交換するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の長尺可撓性シートの除
    塵方法。
  4. 【請求項4】 上記の長尺状可撓性シートと除塵ローラ
    との回転下の接触の前に、別に用意したその幅が長尺状
    可撓性シートの幅の1/5〜1/2にある一対の除塵ロ
    ーラを長尺状可撓性シートの両端に接触させて除塵作業
    を行う工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の長
    尺可撓性シートの除塵方法。
  5. 【請求項5】 表面が粉塵捕捉性を有する転写ローラ
    と、その転写ローラと線接触しながら互いに反対方向に
    回転する粘着ローラとからなる一対の除塵ローラを回転
    させながら、その転写ローラの表面を搬送下にある長尺
    状可撓性シートの両面に接触させることからなる長尺状
    可撓性シートの除塵方法であって、長尺状可撓性シート
    と除塵ローラとの回転下の接触に際して、粘着ローラを
    転写ローラの軸方向に往復移動させることを特徴とする
    長尺状可撓性シートの除塵方法。
  6. 【請求項6】 表面が粉塵捕捉性を有する転写ローラ
    と、その転写ローラと線接触しながら互いに反対方向に
    回転する粘着ローラとからなる一対の除塵ローラを回転
    させながら、その転写ローラの表面を搬送下にある長尺
    状可撓性シートの両面に接触させることからなる長尺状
    可撓性シートの除塵方法であって、除塵ローラとの回転
    下の接触に際して、粘着ローラを転写ローラの軸方向に
    移動させて、そしてどちらか一方の粘着ローラの端部が
    転写ローラの端部にまで到達したときに粘着ローラを交
    換することを特徴とする長尺可撓性シートの除塵方法。
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